(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
片面出力モードの設定を前記設定受付手段にて受け付けた場合、前記表示態様決定手段は、前記第1のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定する、請求項1に記載の画像読取装置。
両面出力モードの設定を前記設定受付手段にて受け付けた場合、前記表示態様決定手段は、前記第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定する、請求項1または2に記載の画像読取装置。
パンチ設定、ステープル設定、折り設定、および綴じしろ設定の少なくともいずれかの後処理モードの設定を前記設定受付手段にて受け付けた場合、前記表示態様決定手段は、前記第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
両面出力モードと後処理モードとの両方の設定を前記設定受付手段にて受け付けた場合、前記表示態様決定手段は、前記第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定する、請求項1〜8のいずれかに記載の画像読取装置。
左綴じの設定を前記設定受付手段にて受け付けた場合、前記流れ方向決定手段は、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を右から左へ向かう方向に決定する、請求項10に記載の画像読取装置。
右綴じの設定を前記設定受付手段にて受け付けた場合、前記流れ方向決定手段は、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を左から右へ向かう方向に決定する、請求項10または11に記載の画像読取装置。
上綴じの設定を前記設定受付手段にて受け付けた場合、前記流れ方向決定手段は、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を下から上へ向かう方向に決定する、請求項10〜12のいずれかに記載の画像読取装置。
前記第2のプレビュー表示手段は、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のうち1つの原稿画像を他の原稿画像よりも大きくプレビュー表示し、かつ拡大して表示する原稿画像を原稿画像の読み取り順に切り替える、請求項1〜13のいずれかに記載の画像読取装置。
片面出力モードの設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記表示態様決定ステップにおいて、前記第1のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定する、請求項15に記載の画像読取装置の制御方法。
両面出力モードの設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記表示態様決定ステップにおいて、前記第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定する、請求項15または16に記載の画像読取装置の制御方法。
パンチ設定、ステープル設定、折り設定、および綴じしろ設定の少なくともいずれかの後処理モードの設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記表示態様決定ステップにおいて、前記第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定する、請求項15〜17のいずれかに記載の画像読取装置の制御方法。
パンチ設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記表示態様決定ステップにおいて、前記第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定し、
前記第2のプレビュー表示ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のそれぞれに対してパンチ位置を表示する、請求項15〜18のいずれかに記載の画像読取装置の制御方法。
ステープル設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記表示態様決定ステップにおいて、前記第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定し、
前記第2のプレビュー表示ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のそれぞれに対してステープル位置を表示する、請求項15〜19のいずれかに記載の画像読取装置の制御方法。
綴じしろ設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記表示態様決定ステップにおいて、前記第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定し、
前記第2のプレビュー表示ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のそれぞれに対して綴じしろ位置を表示する、請求項15〜21のいずれかに記載の画像読取装置の制御方法。
両面出力モードと後処理モードとの両方の設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記表示態様決定ステップにおいて、前記第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定する、請求項15〜22のいずれかに記載の画像読取装置の制御方法。
左綴じの設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記流れ方向決定ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を右から左へ向かう方向に決定する、請求項24に記載の画像読取装置の制御方法。
右綴じの設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記流れ方向決定ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を左から右へ向かう方向に決定する、請求項24または25に記載の画像読取装置の制御方法。
上綴じの設定を前記設定受付ステップにて受け付けた場合、前記流れ方向決定ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を下から上へ向かう方向に決定する、請求項24〜26のいずれかに記載の画像読取装置の制御方法。
前記第2のプレビュー表示ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のうち1つの原稿画像を他の原稿画像よりも大きくプレビュー表示し、かつ拡大して表示する原稿画像を原稿画像の読み取り順に切り替える、請求項15〜27のいずれかに記載の画像読取装置の制御方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従来のリアルタイムプレビュー表示においては、画像読取装置での読み込み順で、原稿の画像が1ページずつ切り替えてられてプレビュー表示される。このため、所望の出力モードを設定した場合に、設定された出力モードによっては、プレビュー表示からは仕上り状態(出力された場合の出力物の状態)がイメージし難いという問題があった。
【0012】
たとえば、1〜6ページまでの原稿をページ順に画像読取装置にて読み込んだ場合を想定する。リアルタイムプレビュー表示においては、通常、始めに1ページの原稿の読み込みが完了すると1ページの画像がプレビュー表示され、2ページの原稿の読み込みが完了すると2ページの画像がプレビュー表示される。このように1つのページの原稿の読み込みが完了する度に、そのページの画像がプレビュー表示される。このため、たとえば3ページと4ページとが1枚の原稿の表裏に印字されている両面出力原稿や、3ページと4ページとが1つの見開きページを構成している見開きのページの原稿を読み込み、かつ両面出力モードおよびステープルモードが設定された場合には、3ページの画像と4ページの画像とが1つの用紙の表面と裏面とに印字されて出力されるのか、見開きページとして出力されるのかが分かりにくく、仕上がり状態をイメージし難かった。
【0013】
また、特許文献1および2の技術をリアルタイムプレビュー表示に適用した場合には、以下の問題が生じていた。
【0014】
特許文献1の技術をリアルタイムプレビュー表示に適用した場合には、プレビュー表示される画像が一定の時間間隔で順次切り替わるため、めくりマーク501や引っ繰り返しマーク502を瞬時に読み取ることが困難であった。また、全てのページの画像が同一サイズで1枚ずつ表示されるため、注目すべきページの画像がどれなのかを識別できず、現時点で読み込み完了したページをリアルタイムに把握することができなかった。このため、たとえば読み取った画像に対して両面出力モードを設定した場合には、表面と裏面との位置関係を容易に把握することはできなかった。また、たとえば読み取った画像に対して綴じ方向を設定した場合には、見開きページの状態を容易に把握することができなかった。
【0015】
特許文献2の技術をリアルタイムプレビュー表示に適用した場合には、片面出力モードを設定した場合のように1つのページのみを表示すればよい場合にも、処理対象となるプレビュー画像と補助的なプレビュー画像とがプレビュー表示されるため、プレビュー表示画面には必要でない情報も表示される。このため、必要となる情報を取得するのに時間がかかり、片面出力モードが反映された仕上がり状態を容易に把握することができなかった。
【0016】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、設定した出力モードが反映された仕上がり状態を容易に把握することができる画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の一の局面に従う画像読取装置は、原稿の画像の出力モードの設定または表示の態様の設定を受け付ける設定受付手段と、複数枚の原稿の原稿画像を順次読み取る画像読取手段と、画像読取手段にて複数枚の原稿の原稿画像の全ての読み取りを完了する前に、画像読取手段にて読み取りを完了した原稿画像についてのプレビュー画像を表示部にプレビュー表示するリアルタイムプレビュー表示を行い、かつ画像読取手段にて読み取りを完了した原稿画像を表示部の一画面に1枚ずつ読み取り順にプレビュー表示する第1のプレビュー表示手段と、リアルタイムプレビュー表示を行い、かつ画像読取手段にて読み取りを完了した原稿画像を表示部の一画面に複数枚ずつプレビュー表示する第2のプレビュー表示手段と、設定受付手段にて受け付けた出力モードの設定または表示の態様の設定に基づいて、第1のプレビュー表示手段によるプレビュー表示と、第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示との間でプレビュー表示の態様を決定する表示態様決定手段と
、第1または第2のプレビュー表示手段にてプレビュー表示した画像のデータを保存する指示を受け付ける保存指示受付手段と、保存指示受付手段にて指示を受け付けた場合に、第1および第2のプレビュー表示手段のいずれによって画像がプレビュー表示されたかに関する情報を、画像のデータとともに保存する保存手段と、保存手段にて保存されたデータの画像をプレビューする場合に、保存手段にて保存された情報に基づいて、保存手段にて保存されたデータの画像を、表示部の一画面に1枚ずつ読み取り順にプレビュー表示するか、複数枚で表示部の一画面にプレビュー表示するかを決定するプレビュー表示決定手段とを備える。
【0018】
上記画像読取装置において好ましくは、片面出力モードの設定を設定受付手段にて受け付けた場合、表示態様決定手段は、第1のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定する。
【0019】
上記画像読取装置において好ましくは、両面出力モードの設定を設定受付手段にて受け付けた場合、表示態様決定手段は、第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定する。
【0020】
上記画像読取装置において好ましくは、パンチ設定、ステープル設定、折り設定、および綴じしろ設定の少なくともいずれかの後処理モードの設定を設定受付手段にて受け付けた場合、表示態様決定手段は、第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定する。
【0021】
上記画像読取装置において好ましくは、パンチ設定を設定受付手段にて受け付けた場合、表示態様決定手段は、第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定し、第2のプレビュー表示手段は、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像
のそれぞれに対してパンチ位置を表示する。
【0022】
上記画像読取装置において好ましくは、ステープル設定を設定受付手段にて受け付けた場合、表示態様決定手段は、第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定し、第2のプレビュー表示手段は、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像
のそれぞれに対してステープル位置を表示する。
【0023】
上記画像読取装置において好ましくは、折り設定を設定受付手段にて受け付けた場合、表示態様決定手段は、第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定し、第2のプレビュー表示手段は、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像
のそれぞれに対して折り位置を表示する。
【0024】
上記画像読取装置において好ましくは、綴じしろ設定を設定受付手段にて受け付けた場合、表示態様決定手段は、第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定し、第2のプレビュー表示手段は、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像
のそれぞれに対して綴じしろ位置を表示する。
【0025】
上記画像読取装置において好ましくは、両面出力モードと後処理モードとの両方の設定を設定受付手段にて受け付けた場合、表示態様決定手段は、第2のプレビュー表示手段によるプレビュー表示を行うことを決定する。
【0026】
上記画像読取装置において好ましくは、第2のプレビュー表示手段は、綴じ位置の設定を設定受付手段にて受け付けた場合、設定受付手段にて受け付けた綴じ位置に応じて、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像の流れ方向を決定する流れ方向決定手段と、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像うち1つの
原稿画像を他の
原稿画像よりも大きく表示し、かつ流れ方向決定手段にて決定した流れ方向に従って大きく表示する画像を切り替える画像切替手段とを含む。
【0027】
上記画像読取装置において好ましくは、左綴じの設定を設定受付手段にて受け付けた場合、流れ方向決定手段は、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像の流れ方向を右から左へ向かう方向に決定する。
【0028】
上記画像読取装置において好ましくは、右綴じの設定を設定受付手段にて受け付けた場合、流れ方向決定手段は、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像の流れ方向を左から右へ向かう方向に決定する。
【0029】
上記画像読取装置において好ましくは、上綴じの設定を設定受付手段にて受け付けた場合、流れ方向決定手段は、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像の流れ方向を下から上へ向かう方向に決定する。
【0031】
上記画像読取装置において好ましくは、第2のプレビュー表示手段は、プレビュー表示する複数
枚の
原稿の原稿画像のうち1つの
原稿画像を他の
原稿画像よりも大きくプレビュー表示し、かつ拡大して表示する
原稿画像を
原稿画像の読み取り順に切り替える。
【0032】
本発明の他の局面に従う画像読取装置の制御方法は、原稿の画像の出力モードの設定または表示の態様の設定を受け付ける設定受付ステップと、複数枚の原稿の原稿画像を順次読み取る画像読取ステップと、画像読取ステップにて複数枚の原稿の原稿画像の全ての読み取りを完了する前に、画像読取ステップにて読み取りを完了した原稿画像についてのプレビュー画像を表示部にプレビュー表示するリアルタイムプレビュー表示を行い、かつ画像読取ステップにて読み取りを完了した原稿画像を表示部の一画面に1枚ずつ読み取り順にプレビュー表示する第1のプレビュー表示ステップと、リアルタイムプレビュー表示を行い、かつ画像読取ステップにて読み取りを完了した原稿画像を表示部の一画面に複数枚ずつプレビュー表示する第2のプレビュー表示ステップと、設定受付ステップにて受け付けた出力モードの設定または表示の態様の設定に基づいて、第1のプレビュー表示ステップによるプレビュー表示と、第2のプレビュー表示ステップによるプレビュー表示との間でプレビュー表示の態様を決定する表示態様決定ステップと
、第1または第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示した画像のデータを保存する指示を受け付ける保存指示受付ステップと、保存指示受付ステップにて指示を受け付けた場合に、第1および第2のプレビュー表示ステップのいずれにおいて画像がプレビュー表示されたかに関する情報を、画像のデータとともに保存する保存ステップと、保存ステップにて保存されたデータの画像をプレビューする場合に、保存ステップにて保存された情報に基づいて、保存ステップにて保存されたデータの画像を、表示部の一画面に1枚ずつ読み取り順にプレビュー表示するか、複数枚で表示部の一画面にプレビュー表示するかを決定するプレビュー表示決定ステップとを備える。
上記制御方法において好ましくは、片面出力モードの設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、表示態様決定ステップにおいて、第1のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定する。
上記制御方法において好ましくは、両面出力モードの設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、表示態様決定ステップにおいて、第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定する。
上記制御方法において好ましくは、パンチ設定、ステープル設定、折り設定、および綴じしろ設定の少なくともいずれかの後処理モードの設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、表示態様決定ステップにおいて、第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定する。
上記制御方法において好ましくは、パンチ設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、表示態様決定ステップにおいて、第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定し、第2のプレビュー表示ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のそれぞれに対してパンチ位置を表示する。
上記制御方法において好ましくは、ステープル設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、表示態様決定ステップにおいて、第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定し、第2のプレビュー表示ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のそれぞれに対してステープル位置を表示する。
上記制御方法において好ましくは、折り設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、表示態様決定ステップにおいて、第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定し、第2のプレビュー表示ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のそれぞれに対して折り位置を表示する。
上記制御方法において好ましくは、綴じしろ設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、表示態様決定ステップにおいて、第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定し、第2のプレビュー表示ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のそれぞれに対して綴じしろ位置を表示する。
上記制御方法において好ましくは、両面出力モードと後処理モードとの両方の設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、表示態様決定ステップにおいて、第2のプレビュー表示ステップにてプレビュー表示を行うことを決定する。
上記制御方法において好ましくは、第2のプレビュー表示ステップは、綴じ位置の設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、設定受付ステップにて受け付けた綴じ位置に応じて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を決定する流れ方向決定ステップと、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像うち1つの原稿画像を他の原稿画像よりも大きく表示し、かつ流れ方向決定ステップにて決定した流れ方向に従って大きく表示する画像を切り替える画像切替ステップとを含む。
上記制御方法において好ましくは、左綴じの設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、流れ方向決定ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を右から左へ向かう方向に決定する。
上記制御方法において好ましくは、右綴じの設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、流れ方向決定ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を左から右へ向かう方向に決定する。
上記制御方法において好ましくは、上綴じの設定を設定受付ステップにて受け付けた場合、流れ方向決定ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像の流れ方向を下から上へ向かう方向に決定する
。
上記制御方法において好ましくは、第2のプレビュー表示ステップにおいて、プレビュー表示する複数枚の原稿の原稿画像のうち1つの原稿画像を他の原稿画像よりも大きくプレビュー表示し、かつ拡大して表示する原稿画像を原稿画像の読み取り順に切り替える。
本発明のさらに他の局面に従う画像読取装置の制御プログラムは、上述のいずれかの制御方法をコンピュータに実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、設定した出力モードが反映された仕上がり状態を容易に把握することができる画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0037】
以下の実施の形態においては、画像読取装置が画像形成装置である場合について説明する。画像形成装置は、電子写真方式や静電記録方式などによって画像形成を行うものであり、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFPや、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどを含む。画像読取装置は、原稿の画像を読み取り可能なものであればよく、画像形成装置の他、スキャナーなどであってもよい。
【0038】
[第1の実施の形態]
始めに、本実施の形態におけるMFPの構成について説明する。
【0039】
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるMFP1の概観を示す図である。
【0040】
図1を参照して、本実施の形態における画像読取装置としてのMFP1(ディジタルフルカラーMFP)は、操作パネル(操作部)2と、自動原稿送り装置を含む画像読取部133と、画像処理部135と、画像形成部137と、給紙部91と、排紙トレイ93とを備えている。
【0041】
操作パネル2は、たとえばMFP1の前面に設けられている。操作パネル2は、ユーザーからMFP1の操作を受け付けたり、プレビュー表示を含む各種情報の表示をユーザーに対して行ったりする。
【0042】
MFP1が複写機として使用される場合やスキャナーとして使用される場合などには、ユーザーによって画像読取部133の給紙トレイ133aにセットされた原稿が、画像読取部133で読み取られる。画像処理部135は、画像読取部133で読み取った画像データなどを処理する。画像形成部137は、給紙部91から給紙された用紙に対して、画像処理部135で処理された画像データに基づいて画像を形成する。画像が形成された用紙は、必要に応じて後処理が施され、排紙トレイ93へ排出される。
【0043】
図2は、MFP1の構成を示すブロック図である。
【0044】
図2を参照して、MFP1は、MFP本体システム制御部(CPU)131と、画像読取部133と、画像処理部135と、画像形成部137と、画像出力部139と、ファクシミリ制御部141と、ネットワーク接続部143と、ROM(Read Only Memory)151と、RAM(Random Access Memory)153と、HDD(Hard Disk Drive)155と、後処理部157とを備えている。
【0045】
画像読取部133は原稿の画像を読み取る。画像処理部135は画像データに対して処理を行なう。画像形成部137は画像処理部135にて処理された画像データに基づいて用紙などに画像を形成する。画像出力部139は画像データなどの出力処理を制御する。ファクシミリ制御部141は通信回線を通して画像データを送信する。ネットワーク接続部143はMFP1と外部機器(図示無し)との接続を制御する。ROM151は、MFP1の制御プログラムなどを保存する。RAM153は、画像読取部133にて読み取った画像などのデータを一時的に記憶する。HDD155は、各種データを保存し、データの書き換えが可能である。後処理部157は、画像形成部137で画像を形成した後の用紙に対して、パンチ処理、ステープル処理、または折り処理などの後処理を施す。
【0046】
MFP本体システム制御部131を中心に、各モジュールが通信および制御信号に基づいて制御される。MFP本体システム制御部131は、画像読取部133、画像処理部135、画像形成部137、画像出力部139、ファクシミリ制御部141、ネットワーク接続部143、ROM151、RAM153、HDD155、および後処理部157の各々と、通信または信号の送受信を実施することで、MFP1全体を制御する。
【0047】
図3は、操作パネル2の概観を示す図である。なお以降の図では、説明の便宜のため、原稿の各ページおよびそれらのプレビュー画像にはページ番号が付されている。
図3では原稿の3ページの画像がプレビュー表示されている状態を示している。
【0048】
図3を参照して、操作パネル2は、各種設定項目やメッセージなどを表示し、かつユーザーから各種設定を受け付けるLCDパネル部(タッチパネル)11と、リアルタイムプレビュー機能を設定する際に押下されるプレビューキー13と、各機能のジョブの実行を受け付けるスタートキー15と、ボックス保存、ファクシミリ/スキャン、およびコピーなどの中からジョブの種類を選択するジョブ選択キー17などを含んでいる。ユーザー(操作者)はLCDパネル部11を通じて、コピー開始の指示やコピー枚数の設定や、プリントモードの指定などのキー入力を行う。またLCDパネル部11は、液晶表示板などで構成されており、ユーザーにより設定されたコピーモードでのプレビュー表示や、各種のメッセージを表示する。
【0049】
図4は、操作パネル2の回路構成を示すブロック図である。
【0050】
図4を参照して、操作パネル2は、パネルCPU101と、ROM102と、RAM103と、LCD(Liquid Crystal Display)制御部104と、VRAM(Video RAM)105と、LCDパネル部11と、ハードキー操作部108と、入出力制御部111とを含んでいる。
【0051】
パネルCPU101は、操作パネル2全体の制御を行う。パネルCPU101は、MFP1本体内部に設けられたMFP本体システム制御部131との通信を行う。ROM102は、操作パネル2の制御プログラムと、複数の表示画像を記憶する。RAM103は、パネルCPU101のワークメモリである。LCD制御部104は、VRAM105のリードライト制御を行い、LCDパネル部11への画像表示を制御する。ROM102に記憶された画像は、パネルCPU101によってLCD制御部104を介してVRAM105に記憶され、その後パネルCPU101によってVRAM105から読み出されてLCDパネル部11に出力される。
【0052】
LCDパネル部11は、タッチパネル構成になっており、直接触れることによりその位置を入出力制御部111により判断し、画面上のどの機能が選択されたかをパネルCPU101に通信し、機能設定等の入力制御を行う。
【0053】
ハードキー操作部108は、スタートキー15、テンキー、パネルリセットキーなどで構成されるハードキー、マシンの状態を示すLED(Light Emitting Diode)、ハードキー、およびLCDパネル部11で入力が行われた旨を通知させるためのブザーなどから構成されている。またハードキー操作部108は、入出力制御部111によって制御され、必要に応じてパネルCPU101を介してMFP本体システム制御部131との通信を行う。ハードキー操作部108内のスタートキー15の押下により、入出力制御部111、およびパネルCPU101を介してMFP本体システム制御部131との通信が開始され、MFP1は一連の複写動作などを開始する。
【0054】
MFP1は、原稿の画像の出力モードの設定を操作パネル2で受け付け、画像読取部133によって複数のページよりなる原稿の画像を読み取る。操作パネル2は、読み取りを完了したページの画像を操作パネル2の一画面に1枚ずつ読み取り順にリアルタイムプレビュー表示する第1のプレビュー表示の態様と、読み取りを完了したページの複数の画像を操作パネル2の一画面にリアルタイムプレビュー表示する第2のプレビュー表示の態様との間で、リアルタイムプレビュー表示の態様を切り替え可能である。操作パネル2は、操作パネル2で受け付けた出力モードの設定に基づいて、第1のプレビュー表示と第2のプレビュー表示との間で、リアルタイムプレビュー表示の態様を決定する。
【0055】
リアルタイムプレビュー表示とは、画像読取部133で原稿の全ページの画像の読み取りを完了する前に、画像読取部133で読み取りを完了したページの画像を操作パネル2などの表示部にプレビュー表示する表示態様である。
【0056】
次に、MFP1における出力モードの設定方法について説明する。
【0057】
図5は、コピージョブが選択された場合の操作パネル2に表示される画面を模式的に示す図である。
【0058】
図5を参照して、ジョブ選択キー17(
図3)でコピージョブが選択された場合、操作パネル2のLCDパネル部11には、設定可能な出力モードが表示される。操作パネル2は、出力モードとして、パンチ設定、ステープル設定、折り設定、または綴じしろ設定などの後処理の設定を受け付ける。また操作パネル2は、出力モードとして、片面/両面印刷の設定や、用紙サイズの設定や、印字倍率の設定や、印字画質/濃度の設定などの印字モードの設定を受け付ける。操作パネル2はその他の出力モードの設定を受け付けてもよい。
【0059】
たとえば「両面/ページ集約」キー31が押下された場合には、操作パネル2は、画像読取部133で読み取った原稿の画像を用紙に対して片面印刷するか、両面印刷するかの設定を受け付ける。「仕上り」キー32が押下された場合には、操作パネル2は、パンチ処理、ステープル処理、または折り処理などの後処理の設定や、綴じ位置の設定などを受け付ける。出力モードが設定された後でスタートキー15が押下されると、MFP1はコピージョブの実行を開始する。リアルタイムプレビュー機能が設定されている場合、MFP1は、画像読取部133で読み込んだ原稿の画像をLCDパネル部11にリアルタイムプレビュー表示する。
【0060】
次に、操作パネル2が行うリアルタイムプレビュー表示の2つの態様について説明する。
【0061】
図6は、操作パネル2が行う第1のプレビュー表示の態様を模式的に示す図である。
【0062】
図6を参照して、第1のプレビュー表示の態様(1枚表示モード)でリアルタイムプレビュー表示を行う場合、操作パネル2は、読み取りを完了したページの画像を一画面に1枚ずつ読み取り順にプレビュー表示する。各画像は一定時間プレビュー表示される。
【0063】
たとえば、(a)に示すように、1〜6ページよりなる原稿の読み込みを画像読取部133が行い、読み込んだ原稿の画像を操作パネル2が第1のプレビュー表示の態様でリアルタイムプレビュー表示する場合を想定する。1ページの読み込みが完了すると、操作パネル2は、(b)に示すように、1ページのプレビュー画像をLCDパネル部11に一定時間表示する。1ページの画像のプレビュー表示中に2ページ以降の読み込みが完了しても、操作パネル2はそれらのページの画像をプレビュー表示しない。
【0064】
(b)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(c)に示すように、プレビュー画像を1ページから2ページに切り替え、2ページのプレビュー画像をLCDパネル部11に一定時間表示する。
【0065】
その後操作パネル2は、(d)、(e)、(f)、および(g)に示すように、3ページ以降のプレビュー画像を読み込み順に1枚ずつ、LCDパネル部11に一定時間表示する。操作パネル2は、6ページのプレビュー画像を一定時間表示した後、リアルタイムプレビュー表示を終了する。
【0066】
図7は、操作パネル2が行う第2のプレビュー表示の態様を模式的に示す図である。
【0067】
図7を参照して、第2のプレビュー表示の態様(複数枚表示モード)でリアルタイムプレビュー表示を行う場合、操作パネル2は、読み取りを完了したページの複数の画像を一画面にプレビュー表示する。プレビュー表示される複数の画像のうち1つの画像は、他の画像よりも大きくプレビュー表示され、大きくプレビュー表示する画像は、画像の読み取り順に切り替えられてもよい。
【0068】
たとえば、(a)に示すように、1〜6ページよりなる原稿の読み込みを画像読取部133が行い、読み込んだ原稿の画像を操作パネル2が第2のプレビュー表示の態様でリアルタイムプレビュー表示する場合を想定する。1ページの読み込みが完了すると、操作パネル2は、(b)に示すように、1ページのプレビュー画像をLCDパネル部11に一定時間表示する。1ページの画像のプレビュー表示中に2ページ以降の読み込みが完了すると、操作パネル2はそれらのページの画像を1ページの画像よりも小さくプレビュー表示する。たとえば2〜4ページの読み込みが完了すると、これらのプレビュー画像は、大きくプレビュー表示している1ページの画像のたとえば右側に表示される。
【0069】
(b)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(c)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を1ページから2ページに切り替え、2ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。この時操作パネル2は、1ページの画像のように、大きくプレビュー表示した後の画像であって、現在大きくプレビュー表示している画像と1枚の用紙の表裏の関係で印字される画像を、大きくプレビュー表示している画像の左側に小さくプレビュー表示してもよい。操作パネル2は、現在大きくプレビュー表示している画像と、現在大きくプレビュー表示している画像と表裏の関係で印字される画像とを、枠33で囲ってもよい。枠33は赤などのカラー色であることが好ましい。これらの画像を枠33で囲うことにより、注目すべき用紙の表裏に印字される画像の組をユーザーに対して知らせることができる。なお、(b)において、1ページのプレビュー画像は表示されなくてもよいし、枠33の表示は任意である。
【0070】
(c)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(d)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を2ページから3ページに切り替え、3ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。大きくプレビュー表示された3ページの画像と、小さくプレビュー表示された4ページの画像とは枠33で囲まれる。この時操作パネル2は、1および2ページの画像のように、大きくプレビュー表示した後の画像であって、現在大きくプレビュー表示している画像と1枚の用紙の表裏の関係で印字されない画像をプレビュー表示しない。なお(c)において、1および2ページのプレビュー画像を、3ページのプレビュー画像の左側に小さく表示してもよい。
【0071】
その後操作パネル2は、(e)、(f)、および(g)に示すように、4ページ以降の画像を読み込み順に1枚ずつ、LCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。操作パネル2は、6ページの画像を一定時間大きくプレビュー表示した後、リアルタイムプレビュー表示を終了する。
【0072】
上述の第1および第2のプレビュー表示の態様の説明では、一定時間毎にプレビュー表示する画像(第2のプレビュー表示の態様では大きくプレビュー表示する画像)を切り替える場合について示したが、1つのページの読み込みが完了(画像の読み取りが完了)する度に、プレビュー表示する画像(第2のプレビュー表示の態様では大きくプレビュー表示する画像)を、最も新しく読み込みが完了したページの画像に切り替えてもよい。
【0073】
操作パネル2は、操作パネル2で受け付けた印字モード(出力モード)の設定に基づいて、第1のプレビュー表示の態様と第2のプレビュー表示の態様との間で、リアルタイムプレビュー表示の態様を決定する。操作パネル2は、たとえば読み込んだ原稿の画像を用紙の片面にのみ印刷するモード(片面出力モード)の設定を受け付けた場合には、
図6に示す第1のプレビュー表示の態様でリアルタイムプレビュー表示を行い、たとえば読み込んだ原稿の画像を用紙の両面に印刷するモード(両面出力モード)の設定を受け付けた場合には、
図7に示す第2のプレビュー表示の態様でリアルタイムプレビュー表示を行う。
【0074】
図8は、本発明の第1の実施の形態における操作パネル2の動作を示すフローチャートである。
【0075】
図8を参照して、操作パネル2のパネルCPU101は、印字モード(出力モード)の設定を受け付け(S1)、スタートキー15の押下を受け付けると、MFP本体システム制御部131に対して原稿の読み込みの開始を指示する(S3)。次にパネルCPU101は、受け付けた印字モードが片面印刷(片面出力)であるか否かを判別する(S5)。
【0076】
ステップS5において、片面印刷であると判別した場合(S5でYES)、パネルCPU101は、第1のプレビュー表示の態様を選択し(S7)、選択した態様でリアルタイムプレビュー表示を行い(S9)、処理を終了する。一方、両面印刷であると判別した場合(S5でNO)、パネルCPU101は、第2のプレビュー表示の態様を選択し(S11)、選択した態様でリアルタイムプレビュー表示を行い(S13)、処理を終了する。
【0077】
[第2の実施の形態]
本実施の形態においては、両面出力モードの設定とともに(または両面出力モードの設定無しに)、パンチ設定、ステープル設定、折り設定、および綴じしろ設定の少なくともいずれかの後処理モードの設定を操作パネル2が受け付けた場合、操作パネル2は、後処理が施される位置に所定の記号を付して第2のプレビュー表示の態様でプレビュー表示を行う点において、第1の実施の形態とは異なっている。MFP1の構成などについては第1の実施の形態と同様であるので、その説明は繰り返さない。以下、本実施の形態におけるリアルタイムプレビュー表示方法について説明する。
【0078】
図9は、左綴じのパンチ設定が有効である場合に操作パネル2が行う第2のプレビュー表示の態様を模式的に示す図である。
【0079】
図9を参照して、パンチ設定が有効である場合に、操作パネル2は、第2のプレビュー表示の態様でリアルタイムプレビュー表示を行う。第2のプレビュー表示を行う際、操作パネル2は、プレビュー表示する複数の画像に対してパンチ位置を表示する。
【0080】
たとえば、左綴じのパンチ設定(用紙の表面の左側にパンチ穴を開けるパンチ設定)が有効な状態で、(a)に示すように、1〜6ページよりなる原稿の読み込みを画像読取部133が行い、読み込んだ原稿の画像を操作パネル2がリアルタイムプレビュー表示する場合を想定する。1ページの読み込みが終わると、操作パネル2は、(b)に示すように、1ページのプレビュー画像をLCDパネル部11に一定時間表示する。1ページのプレビュー画像内の左側には、パンチ位置を示すマーク35aが表示される。1ページの画像のプレビュー表示中に2ページ以降の読み込みが完了すると、操作パネル2はそれらのページの画像を1ページの画像よりも小さくプレビュー表示する。たとえば2〜4ページの読み込みが完了すると、これらのプレビュー画像は、大きくプレビュー表示している1ページの画像のたとえば右側に表示される。2および4ページの画像内の右側には、パンチ位置を示すマーク35bおよび35dが表示される。3ページの画像内の左側には、パンチ位置を示すマーク35cが表示される。マーク35a〜35dの各々は、用紙の表裏に応じたパンチ位置に表示される。
【0081】
また、現在大きくプレビュー表示されているページの画像と、そのページの画像と表裏の関係で印字されるページの画像とは、枠33で囲われる。操作パネル2は、たとえば「出力:1枚目」のように、現在大きくプレビュー表示している画像が用紙の何枚目に印字される画像であるかを示す文字を、枠33とともに表示してもよい。
【0082】
(b)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(c)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を1ページから2ページに切り替え、2ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。マーク35bは、大きくプレビュー表示された2ページの画像におけるパンチ位置に表示される。この時操作パネル2は、1ページの画像を、大きくプレビュー表示されている画像の左側に小さくプレビュー表示する。
【0083】
(c)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(d)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を2ページから3ページに切り替え、3ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。マーク35cは、大きくプレビュー表示された3ページの画像におけるパンチ位置に表示される。また、現在大きくプレビュー表示されている3ページの画像と、3ページの画像と表裏の関係で印字される4ページの画像とは、枠33で囲われる。この時操作パネル2は、1および2ページのプレビュー画像のように、大きくプレビュー表示した後の画像であって、現在大きくプレビュー表示している画像と1枚の用紙の表裏の関係で印字されない画像を、現在大きくプレビュー表示している画像の左側に小さくプレビュー表示する。なお(c)において、1および2ページのプレビュー画像を表示しなくてもよい。
【0084】
その後操作パネル2は、(e)、(f)、および(g)に示すように、4ページ以降の画像を読み込み順に1枚ずつ、LCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。操作パネル2は、4ページ以降のプレビュー画像とともに、パンチ位置を示すマークも表示する。操作パネル2は、6ページの画像を一定時間大きくプレビュー表示した後、リアルタイムプレビュー表示を終了する。
【0085】
このように、出力された用紙のパンチ位置を示すマーク35a〜35dを視覚的に表示することにより、ユーザーは用紙の表裏におけるパンチ位置と、原稿の出力状態とを瞬時に確認することが可能となる。
【0086】
また、左綴じが設定された場合、操作パネル2は、
図9に示すように、プレビュー画像をLCDパネル部11の右から左へ流れるようにページ送りし、拡大して表示する画像(大きくプレビュー表示する画像)を、流れ方向に従って左から右へ切り替えてもよい。これにより、ユーザーは左開き(左綴じ)でページ送りした感覚で、仕上り状態を確認することが可能となる。
【0087】
図10は、左上綴じのステープル設定が有効である場合に操作パネル2が行う第2のプレビュー表示の態様を模式的に示す図である。
【0088】
図10を参照して、ステープル設定が有効である場合に、操作パネル2は、第2のプレビュー表示の態様でリアルタイムプレビュー表示を行う。第2のプレビュー表示を行う際、操作パネル2は、プレビュー表示する複数の画像に対してステープル位置を表示する。ステープル位置の表示方法は、上述のパンチ位置の表示方法とほぼ同一である。
【0089】
たとえば、左上綴じのステープル設定(用紙の表面の左上をステープルで固定するステープル設定)が有効な状態で、(a)に示すように、1〜6ページよりなる原稿の読み込みを画像読取部133が行い、読み込んだ原稿の画像を操作パネル2がリアルタイムプレビュー表示する場合を想定する。1ページの読み込みが終わると、操作パネル2は、(b)に示すように、1ページのプレビュー画像をLCDパネル部11に一定時間表示する。1ページのプレビュー画像内の左上には、ステープル位置を示すマーク36aが表示される。1ページの画像のプレビュー表示中に2ページ以降の読み込みが完了すると、操作パネル2はそれらのページの画像を1ページの画像よりも小さくプレビュー表示する。たとえば2〜4ページの読み込みが完了すると、これらのプレビュー画像は、大きくプレビュー表示している1ページの画像のたとえば右側に表示される。2および4ページの画像内の右上には、ステープル位置を示すマーク36bおよび36dが表示される。3ページの画像内の左上には、ステープル位置を示すマーク36cが表示される。マーク36a〜36dの各々は、用紙の表裏に応じたステープル位置に表示される。
【0090】
また、現在大きくプレビュー表示されているページの画像と、そのページの画像と表裏の関係で印字されるページの画像とは、枠33で囲われる。
【0091】
(b)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(c)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を1ページから2ページに切り替え、2ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。マーク36bは、大きくプレビュー表示された2ページの画像におけるステープル位置に表示される。この時操作パネル2は、1ページの画像を、大きくプレビュー表示されている画像の左側に小さくプレビュー表示する。
【0092】
(c)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(d)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を2ページから3ページに切り替え、3ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。マーク36cは、大きくプレビュー表示された3ページの画像におけるステープル位置に表示される。また、現在大きくプレビュー表示されている3ページの画像と、3ページの画像と表裏の関係で印字される4ページの画像とは、枠33で囲われる。この時操作パネル2は、1および2ページのプレビュー画像のように、大きくプレビュー表示した後の画像であって、現在大きくプレビュー表示している画像と1枚の用紙の表裏の関係で印字されない画像を、現在大きくプレビュー表示している画像の左側に小さくプレビュー表示する。
【0093】
その後操作パネル2は、(e)、(f)、および(g)に示すように、4ページ以降の画像を読み込み順に1枚ずつ、LCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。操作パネル2は、4ページ以降のプレビュー画像とともに、ステープル位置を示すマークも表示する。操作パネル2は、6ページの画像を一定時間大きくプレビュー表示した後、リアルタイムプレビュー表示を終了する。
【0094】
このように、出力された用紙のステープル位置を示すマーク36a〜36dを視覚的に表示することにより、ユーザーは用紙の表裏におけるステープル位置と、原稿の出力状態とを瞬時に確認することが可能となる。
【0095】
図11は、折り設定が有効である場合に操作パネル2が行う第2のプレビュー表示の態様を模式的に示す図である。
【0096】
図11を参照して、折り設定が有効である場合に、操作パネル2は、第2のプレビュー表示の態様でリアルタイムプレビュー表示を行う。第2のプレビュー表示を行う際、操作パネル2は、プレビュー表示する複数の画像に対して折り位置を表示する。折り位置の表示方法は、上述のパンチ位置の表示方法とほぼ同一である。
【0097】
たとえば、用紙の2枚目(原稿の3ページおよび4ページが印字される用紙)の表面の右側を片袖折り(三つ折り)する設定が有効な状態で、(a)に示すように、1〜6ページよりなる原稿の読み込みを画像読取部133が行い、読み込んだ原稿の画像を操作パネル2がリアルタイムプレビュー表示する場合を想定する。1ページの読み込みが終わると、操作パネル2は、(b)に示すように、1ページのプレビュー画像をLCDパネル部11に一定時間表示する。1ページの画像のプレビュー表示中に2ページ以降の読み込みが完了すると、操作パネル2はそれらのページの画像を1ページの画像よりも小さくプレビュー表示する。たとえば2〜4ページの読み込みが完了すると、これらのプレビュー画像は、大きくプレビュー表示している1ページの画像のたとえば右側に表示される。原稿の3ページの画像内の右側には、折り位置を示す二本の点線37aが表示され、原稿の4ページの画像内の左側には、折り位置を示す二本の点線37bが表示される。二本の点線37aおよび37bの各々は、用紙の表裏に応じた折り位置に表示される。
【0098】
また、現在大きくプレビュー表示されているページの画像と、そのページの画像と表裏の関係で印字されるページの画像とは、枠33で囲われる。
【0099】
(b)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(c)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を1ページから2ページに切り替え、2ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。この時操作パネル2は、1ページの画像を、大きくプレビュー表示されている画像の左側に小さくプレビュー表示する。
【0100】
(c)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(d)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を2ページから3ページに切り替え、3ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。大きくプレビュー表示された3ページの画像における折り位置には二本の点線37aが表示される。また、現在大きくプレビュー表示されている3ページの画像と、3ページの画像と表裏の関係で印字される4ページの画像とは、枠33で囲われる。この時操作パネル2は、2ページのプレビュー画像のように、大きくプレビュー表示した後の画像であって、現在大きくプレビュー表示している画像と1枚の用紙の表裏の関係で印字されない画像の一部を、現在大きくプレビュー表示している画像の左側に小さくプレビュー表示してもよい。
【0101】
(d)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(e)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を3ページから4ページに切り替え、4ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。大きくプレビュー表示された4ページの画像における折り位置には二本の点線37bが表示される。
【0102】
その後操作パネル2は、(f)および(g)に示すように、5ページ以降の画像を読み込み順に1枚ずつ、LCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。操作パネル2は、6ページの画像を一定時間大きくプレビュー表示した後、リアルタイムプレビュー表示を終了する。
【0103】
このように、出力された用紙の折り位置を示す二本の点線37aおよび37bを視覚的に表示することにより、ユーザーは用紙の表裏における折り位置と、原稿の出力状態とを瞬時に確認することが可能となる。
【0104】
図12は、綴じしろ設定が有効である場合に操作パネル2が行う第2のプレビュー表示の態様を模式的に示す図である。
【0105】
図12を参照して、綴じしろ設定が有効である場合に、操作パネル2は、第2のプレビュー表示の態様でリアルタイムプレビュー表示を行う。第2のプレビュー表示を行う際、操作パネル2は、プレビュー表示する複数の画像に対して綴じしろ位置を表示する。綴じしろ位置の表示方法は、上述のパンチ位置の表示方法とほぼ同一である。
【0106】
たとえば、用紙の表面の上側、右側、および下側への綴じしろ設定が有効な状態で、(a)に示すように、1〜6ページよりなる原稿の読み込みを画像読取部133が行い、読み込んだ原稿の画像を操作パネル2がリアルタイムプレビュー表示する場合を想定する。1ページの読み込みが終わると、操作パネル2は、(b)に示すように、1ページのプレビュー画像をLCDパネル部11に一定時間表示する。1ページのプレビュー画像内の上側、右側、および下側には、綴じしろ位置を示す線38aが表示される。1ページの画像のプレビュー表示中に2ページ以降の読み込みが完了すると、操作パネル2はそれらのページの画像を1ページの画像よりも小さくプレビュー表示する。たとえば2〜4ページの読み込みが完了すると、これらのプレビュー画像は、大きくプレビュー表示している1ページの画像のたとえば右側に表示される。2および4ページの画像内の上側、左側、および下側には、綴じしろ位置を示す線38bおよび38dが表示される。3ページの画像内の上側、右側、および下側には、綴じしろ位置を示す線38cが表示される。線38a〜38dの各々は、用紙の表裏に応じた綴じしろ位置に表示される。
【0107】
また、現在大きくプレビュー表示されているページの画像と、そのページの画像と表裏の関係で印字されるページの画像とは、枠33で囲われる。
【0108】
(b)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(c)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を1ページから2ページに切り替え、2ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。線38bは、大きくプレビュー表示された2ページの画像における綴じしろ位置に表示される。この時操作パネル2は、1ページの画像を、大きくプレビュー表示されている画像の左側に小さくプレビュー表示する。
【0109】
(c)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(d)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を2ページから3ページに切り替え、3ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。線38cは、大きくプレビュー表示された3ページの画像における綴じしろ位置に表示される。また、現在大きくプレビュー表示されている3ページの画像と、3ページの画像と表裏の関係で印字される4ページの画像とは、枠33で囲われる。この時操作パネル2は、1および2ページのプレビュー画像のように、大きくプレビュー表示した後の画像であって、現在大きくプレビュー表示している画像と1枚の用紙の表裏の関係で印字されない画像を、現在大きくプレビュー表示している画像の左側に小さくプレビュー表示する。
【0110】
その後操作パネル2は、(e)、(f)、および(g)に示すように、4ページ以降の画像を読み込み順に1枚ずつ、LCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。操作パネル2は、4ページ以降のプレビュー画像とともに、綴じしろ位置を示す線も表示する。操作パネル2は、6ページの画像を一定時間大きくプレビュー表示した後、リアルタイムプレビュー表示を終了する。
【0111】
このように、出力された用紙の綴じしろ位置を示す線38a〜38dを視覚的に表示することにより、ユーザーは用紙の表裏における綴じしろ位置と、原稿の出力状態とを瞬時に確認することが可能となる。
【0112】
図13は、本発明の第2の実施の形態における操作パネル2の動作を示すフローチャートである。
【0113】
図13を参照して、このフローチャートは、後処理設定(出力設定)に基づくリアルタイムプレビュー表示の制御フローチャートである。設定された後処理の各モードに応じた態様で、リアルタイムプレビュー表示が行われる。
【0114】
操作パネル2のパネルCPU101は、必要に応じて後処理モード(出力モード)の設定を受け付け(S21)、スタートキー15の押下を受け付けると、MFP本体システム制御部131に対して原稿の読み込みの開始を指示する(S23)。次にパネルCPU101は、パンチ設定を受け付けたか否かを判別する(S25)。
【0115】
ステップS25において、パンチ設定を受け付けたと判別した場合(S25でYES)、パネルCPU101は、
図9に示す第2のプレビュー表示の態様を選択し、この態様で画像をリアルタイムプレビュー表示し(S27)、処理を終了する。一方、ステップS25において、パンチ設定を受け付けないと判別した場合(S25でNO)、パネルCPU101は、ステープル設定を受け付けたか否かを判別する(S29)。
【0116】
ステップS29において、ステープル設定を受け付けたと判別した場合(S29でYES)、パネルCPU101は、
図10に示す第2のプレビュー表示の態様を選択し、この態様で画像をリアルタイムプレビュー表示し(S31)、処理を終了する。一方、ステップS29において、ステープル設定を受け付けないと判別した場合(S29でNO)、パネルCPU101は、折り設定を受け付けたか否かを判別する(S33)。
【0117】
ステップS33において、折り設定を受け付けたと判別した場合(S33でYES)、パネルCPU101は、
図11に示す第2のプレビュー表示の態様を選択し、この態様で画像をリアルタイムプレビュー表示し(S35)、処理を終了する。一方、ステップS33において、折り設定を受け付けないと判別した場合(S33でNO)、パネルCPU101は、綴じしろ設定を受け付けたか否かを判別する(S37)。
【0118】
ステップS37において、綴じしろ設定を受け付けたと判別した場合(S37でYES)、パネルCPU101は、
図12に示す第2のプレビュー表示の態様を選択し、この態様で画像をリアルタイムプレビュー表示し(S39)、処理を終了する。一方、ステップS37において、綴じしろ設定を受け付けないと判別した場合(S37でNO)、パネルCPU101は、後処理設定がなされていないものと判断する。この場合パネルCPU101は、設定された印字モードに基づいて
図6に示す第1のプレビュー表示の態様または
図7に示す第2のプレビュー表示の態様を選択し、選択した態様で画像をリアルタイムプレビュー表示し(S41)、処理を終了する。
【0119】
[第3の実施の形態]
本実施の形態においては、左綴じ、右綴じ、または上綴じなどの綴じ位置(出力綴じ方向)の設定を操作パネル2が受け付けた場合、操作パネル2は、綴じ位置の設定に応じてプレビュー表示する複数の画像の流れ方向を決定して、第2のプレビュー表示の態様によるプレビュー表示を行う点において、第1の実施の形態とは異なっている。MFP1の構成などについては第1の実施の形態と同様であるので、その説明は繰り返さない。以下、本実施の形態におけるリアルタイムプレビュー表示方法について説明する。
【0120】
図14は、右綴じのパンチ設定が有効である場合に操作パネル2が行う第2のプレビュー表示の態様を模式的に示す図である。
【0121】
図14を参照して、右綴じのパンチ設定(用紙の表面の右側にパンチ穴を開けるパンチ設定)が有効な状態で、(a)に示すように、1〜6ページよりなる原稿の読み込みを画像読取部133が行い、読み込んだ原稿の画像を操作パネル2がリアルタイムプレビュー表示する場合を想定する。1ページの読み込みが終わると、操作パネル2は、(b)に示すように、1ページのプレビュー画像をLCDパネル部11に一定時間表示する。1ページのプレビュー画像内の右側には、パンチ位置を示すマーク35aが表示される。1ページの画像のプレビュー表示中に2ページ以降の読み込みが完了すると、操作パネル2はそれらのページの画像を1ページの画像よりも小さくプレビュー表示する。たとえば2〜4ページの読み込みが完了すると、これらのプレビュー画像は、大きくプレビュー表示している1ページの画像の左側に表示される。2および4ページの画像内の左側には、パンチ位置を示すマーク35bおよび35dが表示される。3ページの画像内の右側には、パンチ位置を示すマーク35cが表示される。マーク35a〜35dの各々は、用紙の表裏に応じたパンチ位置に表示される。
【0122】
また、現在大きくプレビュー表示されているページの画像と、そのページの画像と表裏の関係で印字されるページの画像とは、枠33で囲われる。
【0123】
(b)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(c)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を1ページから2ページに切り替え、2ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。マーク35bは、大きくプレビュー表示された2ページの画像におけるパンチ位置に表示される。この時操作パネル2は、1ページの画像を、大きくプレビュー表示されている画像の右側に小さくプレビュー表示する。
【0124】
(c)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(d)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を2ページから3ページに切り替え、3ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。マーク35cは、大きくプレビュー表示された3ページの画像におけるパンチ位置に表示される。また、現在大きくプレビュー表示されている3ページの画像と、3ページの画像と表裏の関係で印字される4ページの画像とは、枠33で囲われる。この時操作パネル2は、1および2ページのプレビュー画像のように、大きくプレビュー表示した後の画像であって、現在大きくプレビュー表示している画像と1枚の用紙の表裏の関係で印字されない画像を、現在大きくプレビュー表示している画像の右側に小さくプレビュー表示する。
【0125】
その後操作パネル2は、(e)、(f)、および(g)に示すように、4ページ以降の画像を読み込み順に1枚ずつ、LCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。操作パネル2は、4ページ以降のプレビュー画像とともに、パンチ位置を示すマークも表示する。操作パネル2は、6ページの画像を一定時間大きくプレビュー表示した後、リアルタイムプレビュー表示を終了する。
【0126】
このように、右綴じが設定された場合、操作パネル2は、プレビュー画像をLCDパネル部11の左から右へ流れるようにページ送りし、拡大して表示する画像(大きくプレビュー表示する画像)を、流れ方向に従って右から左へ切り替えてもよい。これにより、ユーザーは右開き(右綴じ)でページ送りした感覚で、仕上り状態を確認することが可能となる。
【0127】
図15は、上綴じのパンチ設定が有効である場合に操作パネル2が行う第2のプレビュー表示の態様を模式的に示す図である。
【0128】
図15を参照して、上綴じのパンチ設定(用紙の表面の上側にパンチ穴を開けるパンチ設定)が有効な状態で、(a)に示すように、1〜6ページよりなる原稿の読み込みを画像読取部133が行い、読み込んだ原稿の画像を操作パネル2がリアルタイムプレビュー表示する場合を想定する。1ページの読み込みが終わると、操作パネル2は、(b)に示すように、1ページのプレビュー画像をLCDパネル部11に一定時間表示する。1ページのプレビュー画像内の上側には、パンチ位置を示すマーク35aが表示される。1ページの画像のプレビュー表示中に2ページ以降の読み込みが完了すると、操作パネル2はそれらのページの画像を1ページの画像よりも小さくプレビュー表示する。たとえば2〜4ページの読み込みが完了すると、これらのプレビュー画像は、大きくプレビュー表示している1ページの画像の下側または右側に表示される。2および4ページの画像内の下側には、パンチ位置を示すマーク35bおよび35dが表示される。3ページの画像内の上側には、パンチ位置を示すマーク35cが表示される。マーク35a〜35dの各々は、用紙の表裏に応じたパンチ位置に表示される。
【0129】
また、現在大きくプレビュー表示されているページの画像と、そのページの画像と表裏の関係で印字されるページの画像とは、枠33で囲われる。
【0130】
(b)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(c)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を1ページから2ページに切り替え、2ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。マーク35bは、大きくプレビュー表示された2ページの画像におけるパンチ位置に表示される。この時操作パネル2は、1ページの画像を、大きくプレビュー表示されている2ページの画像の上側に小さくプレビュー表示する。
【0131】
(c)に示す画面を表示してから一定時間経過後、操作パネル2は、(d)に示すように、大きくプレビュー表示する画像を2ページから3ページに切り替え、3ページの画像をLCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。マーク35cは、大きくプレビュー表示された3ページの画像におけるパンチ位置に表示される。また、現在大きくプレビュー表示されている3ページの画像と、3ページの画像と表裏の関係で印字される4ページの画像とは、枠33で囲われる。この時操作パネル2は、1および2ページのプレビュー画像のように、大きくプレビュー表示した後の画像であって、現在大きくプレビュー表示している画像と1枚の用紙の表裏の関係で印字されない画像を、現在大きくプレビュー表示している画像のたとえば左上側に小さくプレビュー表示する。
【0132】
その後操作パネル2は、(e)、(f)、および(g)に示すように、4ページ以降の画像を読み込み順に1枚ずつ、LCDパネル部11に一定時間大きくプレビュー表示する。操作パネル2は、4ページ以降のプレビュー画像とともに、パンチ位置を示すマークも表示する。操作パネル2は、6ページの画像を一定時間大きくプレビュー表示した後、リアルタイムプレビュー表示を終了する。
【0133】
このように、上綴じが設定された場合、操作パネル2は、プレビュー画像をLCDパネル部11の下から上へ流れるようにページ送りし、拡大して表示する画像(大きくプレビュー表示する画像)を、流れ方向に従って上から下へ切り替えてもよい。これにより、ユーザーは上開き(上綴じ)でページ送りした感覚で、仕上り状態を確認することが可能となる。
【0134】
なお
図15では、プレビュー画像をLCDパネル部11の右から左上へ流れるようにページ送りする態様について示したが、プレビュー画像をLCDパネル部11の左から右上へ流れるようにページ送りしてもよい。具体的には、3ページの画像を大きくプレビュー表示している時に、3ページの画像の左側に5ページ以降の画像を小さくプレビュー表示し、3ページの画像の右上に1ページおよび2ページの画像を小さくプレビュー表示してもよい。また、プレビュー画像をLCDパネル部11の真下から真上へ流れるようにページ送りしてもよい。具体的には、3ページの画像を大きくプレビュー表示している時に、4ページの画像の真下に5ページ以降の画像を小さくプレビュー表示し、3ページの画像の真上に1ページおよび2ページの画像を小さくプレビュー表示してもよい。
【0135】
図14および
図15のプレビュー表示の態様は、パンチ設定の場合の他、たとえばステープル設定、折り設定、または綴じしろ設定などの他の綴じ設定がなされた場合にも適用可能である。
【0136】
図16は、本発明の第3の実施の形態における操作パネル2の動作を示すフローチャートである。
【0137】
図16を参照して、このフローチャートは、綴じ位置の設定に基づくリアルタイムプレビュー表示の制御フローチャートである。設定された後処理の各モードに応じて、
図6、
図9、
図14、または
図15のリアルタイムプレビュー表示が行われる。
【0138】
操作パネル2のパネルCPU101は、印字モードの設定や、綴じ位置(出力綴じ方向)を含む後処理の設定を受け付け(S51)、スタートキー15の押下を受け付けると、MFP本体システム制御部131に対して原稿の読み込みの開始を指示する(S53)。次にパネルCPU101は、受け付けた印字モードが片面印刷(片面出力)であるか否かを判別する(S55)。
【0139】
ステップS55において、片面印刷であると判別した場合(S55でYES)、パネルCPU101は、
図6に示す第1のプレビュー表示の態様を選択し、選択した態様でリアルタイムプレビュー表示を行い(S57)、処理を終了する。一方、ステップS55において、両面印刷であると判別した場合(S55でNO)、パネルCPU101は、左綴じ設定を受け付けたか否かを判別する(S61)。
【0140】
ステップS61において、左綴じ設定を受け付けたと判別した場合(S61でYES)、パネルCPU101は、
図9に示す第2のプレビュー表示の態様を選択し、この態様で画像をリアルタイムプレビュー表示し(S63)、処理を終了する。一方、ステップS61において、左綴じ設定を受け付けないと判別した場合(S61でNO)、パネルCPU101は、右綴じ設定を受け付けたか否かを判別する(S65)。
【0141】
ステップS65において、右綴じ設定を受け付けたと判別した場合(S65でYES)、パネルCPU101は、
図14に示す第2のプレビュー表示の態様を選択し、この態様で画像をリアルタイムプレビュー表示し(S67)、処理を終了する。一方、ステップS65において、右綴じ設定を受け付けないと判別した場合(S65でNO)、パネルCPU101は、上綴じ設定を受け付けたと判断する。この場合パネルCPU101は、
図15に示す第2のプレビュー表示の態様を選択し、この態様で画像をリアルタイムプレビュー表示し(S69)、処理を終了する。
【0142】
[第4の実施の形態]
本実施の形態では、第1〜第3の実施の形態で説明したいずれかの態様を選択して、読み取った原稿の画像をリアルタイムプレビュー表示した後で、MFP1は、選択した態様の情報をHDD155などに保存する。そして、リアルタイムプレビュー表示後(原稿の全ページを読み込み完了後)に、読み込んだ原稿の画像をプレビュー表示する場合に、MFP1は、保存した情報に基づいて、画像を1つずつ読み取り順にプレビュー表示するか、あるいは複数枚で操作パネル2の一画面にプレビュー表示するかを決定する。MFP1の構成などについては第1の実施の形態と同様であるので、その説明は繰り返さない。以下、本実施の形態における操作パネル2の動作について説明する。
【0143】
図17は、本発明の第4の実施の形態におけるHDD155への保存時の操作パネル2の動作を示すフローチャートである。
【0144】
図17を参照して、たとえばリアルタイムプレビュー表示が終了した場合などに、パネルCPU101は、操作パネル2が行ったリアルタイムプレビュー表示の態様(第1のプレビュー表示の態様または第2のプレビュー表示の態様)の情報を取得する(S81)。次にパネルCPU101は、リアルタイムプレビュー表示した画像データをHDD155へ保存する指示(HDDへの保存実施)を受け付ける(S83)。次にパネルCPU101は、操作パネル2が行ったリアルタイムプレビュー表示の態様が第1のプレビュー表示の態様であったか否かを判別する(S85)。
【0145】
ステップS85において、第1のプレビュー表示の形態であったと判別した場合(S85でYES)、パネルCPU101は、第1のプレビュー表示の態様(1枚ずつ画像をプレビュー表示する態様)の情報を、画像データとともにHDD155へ保存し(S87)、処理を終了する。一方、第1のプレビュー表示の形態でなかったと判別した場合(S85でNO)、パネルCPU101は、第2のプレビュー表示の態様(複数枚の画像をプレビュー表示する態様)の情報を、画像データとともにHDD155へ保存し(S89)、処理を終了する。
【0146】
図18は、本発明の第4の実施の形態におけるHDD155からの読み出し時の操作パネル2の動作を示すフローチャートである。
【0147】
図18を参照して、たとえばHDD155に保存した画像データをプレビュー表示する指示を操作パネル2が受け付けた場合、パネルCPU101は、HDD155から画像データの読み出しを実施し(S91)、HDD155からリアルタイムプレビュー表示の態様の情報の読み出しを実行する(S93)。次にパネルCPU101は、読み出したリアルタイムプレビュー表示の態様が第1のプレビュー表示の態様であるか否かを判別する(S95)。
【0148】
ステップS95において、第1のプレビュー表示の態様であると判別した場合(S95でYES)、パネルCPU101は、操作パネル2の一画面に1枚ずつ画像を表示するモードでプレビュー表示を実施し(S97)、処理を終了する。一方、ステップS95において、第2のプレビュー表示の態様であると判別した場合(S95でNO)、パネルCPU101は、操作パネル2の一画面に複数枚の画像を表示するモードでプレビュー表示を実施し(S99)、処理を終了する。
【0149】
上述のように、リアルタイムプレビュー表示の態様をHDD155などに保存し、プレビュー表示する場合にHDD155から読み出して、1枚ずつ読み取り順にプレビュー表示するか、複数のページの画像をプレビュー表示するかを決定することで、原稿の全ページの読み込みが完了後した後で、仕上り状態を再度確認するプレビュー表示を行う場合に、ユーザーが望む態様(モード)でのプレビュー表示が可能となる。
【0150】
[実施の形態の効果]
上述の実施の形態においては、操作パネルは、MFPで受け付けた出力モードの設定に基づいて、表示の態様を自動的に切り替えて、リアルタイムプレビュー表示する。これにより、第1のプレビュー表示の態様を採用した場合には、不必要な情報が表示されることを回避することができ、MFP(機器)の表示負荷(負荷率)を軽減することができる。また第2のプレビュー表示の態様を採用した場合には、他のページとの関連性とともに、特定のページ(ユーザーが確認したいページ)を拡大して(注目して)表示することができる。その結果、リアルタイムプレビュー表示をユーザーが視認しやすいものとすることができ、ユーザーは設定した出力モードが反映された仕上がり状態を容易に把握することができる。
【0151】
第2および第3の実施の形態によれば、設定された出力モードの種類に応じて、プレビュー表示される複数の画像の表示の態様を切り替えることにより、ユーザーは出力モードに適した表示の態様で、読み込んだ原稿の画像の仕上りを確認することができる。
【0152】
第2の実施の形態によれば、後処理モードが設定された場合に、複数の画像とともに後処理を施す位置を表示することにより、ユーザーは用紙の表裏における後処理が施される位置と、原稿の出力状態とを瞬時に確認することが可能となる。
【0153】
第3の実施の形態によれば、綴じ位置が設定された場合に、綴じ位置に応じてプレビュー表示する複数の画像の流れ方向を自動的に切り替えるので、ユーザーは綴じた用紙を見開く感覚で仕上り状態を確認することが可能となる。
【0154】
[その他]
第1〜第3の実施の形態では、操作パネル2が受け付けた出力モードの設定に基づいて、第1のプレビュー表示の態様と第2のプレビュー表示との間でリアルタイムプレビュー表示の態様を決定する場合について示したが、リアルタイムプレビュー表示の態様は、ユーザーが手動にて設定可能であってもよい。この場合には、ユーザーの利便性を向上することができる。以下、ユーザーにより設定された表示の態様に基づいてリアルタイムプレビュー表示の態様を決定する変形例について説明する。
【0155】
図19は、本発明の変形例における操作パネル2の動作を示すフローチャートである。
【0156】
図19を参照して、パネルCPU101は、綴じ位置(出力綴じ方向)などの出力モードの設定を受け付け(S111)、スタートキー15の押下を受け付けると、リアルタイムプレビュー表示の態様の設定をたとえば一定時間受け付ける(S113)。次にパネルCPU101は、リアルタイムプレビュー表示の態様の設定をユーザーから受け付けたか否かを判別する(S115)。
【0157】
ステップS115において、リアルタイムプレビュー表示の態様の設定を受け付けないと判別した場合(S115でNO)、パネルCPU101は、設定された出力モードに応じてリアルタイムプレビュー表示の態様を切り替えて(選択して)、リアルタイムプレビュー表示を行い(S117)、処理を終了する。一方、ステップS115において、リアルタイムプレビュー表示の態様の設定を受け付けたと判別した場合(S115でYES)、パネルCPU101は、ユーザーが設定した態様(モード)でリアルタイムプレビュー表示を行い(S119)、処理を終了する。
【0158】
第2の実施の形態では、パンチ設定、ステープル設定、折り設定、および綴じしろ設定をそれぞれ単独で受け付けた場合のリアルタイムプレビュー表示の態様について示したが、これらの後処理モードのうち複数の設定を受け付けた場合には、
図9〜
図12の態様を組合せてもよい。たとえばパンチ設定と綴じしろ設定とを受け付けた場合には、
図9の態様と
図12の態様とを組合せて、パンチ位置を示すマークと綴じしろ位置とをプレビュー画像内に表示してもよい。
【0159】
上述の実施の形態は適宜組み合わせることができる。たとえば、第3の実施の形態と第4の実施の形態とを組み合わせて、綴じ位置の設定に応じて決定したプレビュー表示する複数の画像の流れ方向をHDD155などに保存し、読み込んだ原稿の画像をプレビュー表示する場合には、保存した流れ方向に複数の画像が流れるようにプレビュー表示を行ってもよい。また、第2の実施の形態と第4の実施の形態とを組み合わせて、後処理が施される位置を流れ方向をHDD155などに保存し、読み込んだ原稿の画像をプレビュー表示する場合には、保存した後処理が施される位置に所定の記号を付してプレビュー表示を行ってもよい。
【0160】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピュータにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0161】
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。