(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバによる業務環境設定方法であって、
仮想デスクトップ環境のデータ接続が変更された際に、該データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列ステップを、OS整列手段が実行し、
前記OS整列結果の情報に基づいて、当該別のOSの仮想マシンがない前記仮想デスクトップ環境サーバを優先して、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを決定するVM作成ステップを、VM作成手段が実行し、
前記OS整列手段によるOS整列結果を表す情報から前記業務環境の仮想マシンが関連付けられていない前記仮想デスクトップ環境を除去した情報を生成するVDS除去ステップを、VDS除去手段が実行し、
前記VDS除去手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列し、デフォルト以外のデータ接続を制約として設定する仮想デスクトップ環境を選択した情報を生成するデータ確保ステップを、データ確保手段が実行し、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択ステップを、再配置先選択手段が実行する
ことを特徴とする業務環境設定方法。
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバによる業務環境設定方法であって、
仮想デスクトップ環境のデータ接続が変更された際に、該データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列ステップを、OS整列手段が実行し、
前記OS整列手段によるOS整列結果を表す情報から前記業務環境の仮想マシンが関連付けられていない前記仮想デスクトップ環境を除去した情報を生成するVDS除去ステップをVDS除去手段が実行し、
前記VDS除去手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列し、デフォルト以外のデータ接続を制約として設定する仮想デスクトップ環境を選択した情報を生成するデータ確保ステップを、データ確保手段が実行し、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択ステップを、再配置先選択手段が実行する
ことを特徴とする業務環境設定方法。
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバによる業務環境設定方法であって、
仮想デスクトップ環境の端末接続が変更された際に、該端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と同じ業務環境がある、端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と別の業務環境の数が少ない、という順序で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したGroup整列結果の情報を生成するGroup整列ステップを、Group整列手段が実行し、
前記Group整列手段によるOS整列結果を表す情報からデフォルトの端末接続ができない前記仮想デスクトップ環境サーバを除去した情報を生成するVDS除去ステップを、VDS除去手段が実行し、
前記VDS除去手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列し、デフォルト以外の帯域を制約として設定する仮想デスクトップ環境を選択した情報を生成するNW確保ステップを、NW確保手段が実行し、
前記NW確保手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択ステップを、再配置先選択手段が実行する
ことを特徴とする業務環境設定方法。
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバを構成するコンピュータ上で動作する業務環境設定プログラムであって、
仮想デスクトップ環境のデータ接続が変更された際に、該データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列処理を、OS整列手段に実行させ、
前記OS整列結果の情報に基づいて、当該別のOSの仮想マシンがない前記仮想デスクトップ環境サーバを優先して、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを決定するVM作成処理を、VM作成手段に実行させ、
前記OS整列手段によるOS整列結果を表す情報から前記業務環境の仮想マシンが関連付けられていない前記仮想デスクトップ環境を除去した情報を生成するVDS除去処理を、VDS除去手段に実行させ、
前記VDS除去手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列し、デフォルト以外のデータ接続を制約として設定する仮想デスクトップ環境を選択した情報を生成するデータ確保処理を、データ確保手段に実行させ、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択処理を、再配置先選択手段に実行させる
ことを特徴とする業務環境設定プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点を明確にすべく、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を以下に詳述する。なお、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題、その技術的課題を解決する手段及びその作用効果についても、以下の実施形態による開示によって明らかとなるものである。
【0043】
なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0044】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0046】
「業務環境設定」は、デスクトップ環境での業務遂行ができることを表し、システムの状態は、業務サーバへの接続が出来るネットワーク設定がされ、業務アプリケーションのインストールができていることになる。
【0047】
「仮想デスクトップ環境(VD)」は、業務遂行のためのPC上のデスクトップ環境を仮想マシン上で実現していることを表し、仮想マシンに業務環境設定がされていることになる。
【0048】
「仮想デスクトップ環境サーバ(VDS)」は、仮想デスクトップ環境を提供するサーバを表し、仮想マシンを稼働させるハイパーバイザに業務環境設定がされていることになる。
【0049】
図1は、本発明の第1の実施の形態によるシンクライアントシステム10の構成を示すブロック図である。
【0050】
図1を参照すると、本実施の形態によるシンクライアントシステム10は、シンクライアント端末501と、仮想デスクトップ環境500を含む仮想デスクトップ環境サーバ300と、管理サーバ100と、業務サーバ502と、データストア320と、を備える。
【0051】
管理サーバ100が仮想デスクトップ環境サーバ300と仮想デスクトップ環境500の設定をする。
【0052】
仮想デスクトップ環境サーバ300は、ストレージなどのデータストア320にSAN(Storage Area Network)などのデータ接続ネットワーク340で接続する。
【0053】
また、仮想デスクトップ環境サーバ300は、シンクライアント端末501と端末接続ネットワーク330で繋がる。そのため、シンクライアント端末501から画面転送方式などで仮想デスクトップ環境500に接続する。仮想デスクトップ環境500は業務サーバ502に接続して業務を遂行する。
【0054】
図2に、管理サーバ100のハードウェア構成を示す。
図2は、一般的なコンピュータの構成で、CPU400、主記憶部401、通信部402、入出力インタフェース部404がシステムバス403で接続され、入力装置405、出力装置406、記憶装置407が入出力インタフェース部404に接続されている。また、通信部402を使用して、管理サーバ100外部のコンピュータと通信することが出来ている。
【0055】
図3に、本発明で扱うVDS環境を示す。
図3では、仮想デスクトップ環境サーバ300で扱える仮想マシン(VM)のOSのテンプレート350と、該OSテンプレート350に基づいて作成された仮想マシン(VM)310と、ハイパーバイザの物理NICを介した端末接続ネットワーク330と、ハイパーバイザのデータ接続ネットワーク340と、ストレージ320と、を示している。
【0056】
また、仮想マシン310に記載された文字列は、業務環境を表していて、例えばVDS1の仮想マシン310には、Group2とGroup3の業務環境(Group2VM、Group3VM)があることを示している。
【0057】
仮想マシン310は、例えばVLANなどでセグメントが分離されたネットワークを経由して業務サーバ502に接続する。業務アプリケーションを使用している観点では、仮想マシン310を仮想デスクトップ環境500として扱うが、ここではテンプレート350から作成した存在を主として説明するために仮想マシン310としている。以降は、仮想マシン310自体を扱うのでなければ、仮想デスクトップ環境500として説明していく。
【0058】
図4は、本実施の形態による管理サーバ100の構成を示すブロック図である。以下、
図4を参照しながら、管理サーバの各機能について説明する。
【0059】
(外部から使用する際の機能ブロック)
まず、管理サーバ100を外部から使用する際の機能ブロックとして、VD接続手段110、業務変更手段120、設備変更手段130を説明する。
【0060】
VD接続手段110は、ユーザーからのVD接続要求をシンクライアント端末501からの「User」として受信し、組織DB204を参照し「Group」を取得し、Groupに対応した接続DB203を取得する。
【0061】
その結果の各仮想デスクトップ環境500について接続状況を確認し、空いている仮想デスクトップ環境500がないならVM作成部111で仮想マシン310の作成を行う。そして、NW確保部121で再配置する仮想デスクトップ環境500を取得し、再配置指示部125で各仮想デスクトップ環境500の再配置をすることで、帯域を維持するように仮想デスクトップ環境500の業務環境を設定する。
【0062】
業務変更手段120は、デフォルトの端末接続が変更された際は、「業務環境のGroup」と「変更後の値」を管理インタフェース510から受信し、業務DB200から「業務環境」を取得し、NW確保部121で再配置する仮想デスクトップ環境500を取得し、再配置指示部125で各仮想デスクトップ環境500の再配置をすることで、帯域を維持するように仮想デスクトップ環境500の業務環境を設定する。
【0063】
また、業務変更手段120は、デフォルトのデータ接続が変更された際は、「業務環境のGroup」と「変更後の値」を管理インタフェース510から受信し、業務DB200から「業務環境」を取得し、データ確保部122で再配置する仮想デスクトップ環境500を取得し、再配置指示部125で各仮想デスクトップ環境500の再配置をすることで、データ接続を維持するように仮想デスクトップ環境500の業務環境を設定する。
【0064】
設備変更手段130は、ストレージ追加の際に使用するブロックで、「VDS」と「増設後のSANの値」を管理インタフェース510から受信し、データ確保部122で、Data予備からDataデフォルトに業務環境を設定できる仮想デスクトップ環境500を取得し、再配置指示部125で各仮想デスクトップ環境500の再配置をすることで、データ接続をファイルサーバからSANに切り替える。
【0065】
(外部の構成ブロックを使用する際の機能ブロック)
次に、管理サーバ100から外部の構成ブロックを使用する際の機能ブロックとして、VM作成指示部117、VM作成部111、再配置指示部125を説明する。
【0066】
VM作成指示部117は、VM作成部111から「作成先VDS」と「OS」を受け取り、作成仮想デスクトップ環境サーバ300に対して指定されたOSのテンプレートを使用して仮想デスクトップ環境500用の仮想マシン310を作成するように指示する。
【0067】
VM作成部111は、VD接続手段110から「Group」を受け取り、OS整列部112の整列結果とGroup整列部113の整列結果を取得し、VDS除去部116を使用して端末接続・データ接続がデフォルトで設定出来ない仮想デスクトップ環境サーバ300を除去し、OS整列部112の整列結果を優先してVDS整列結果を統合し、VM作成指示部117にVDS整列結果の先頭と業務環境のGroupのOSを指定して、仮想マシン310を作成させる。
【0068】
再配置指示部125は、VD接続手段110か業務変更手段120か設備変更手段130から「再配置を行うVD」と「再配置元VDS」と「再配置先VDS」と「端末接続設定」と「データ接続設定」を受け取り、仮想マシン310の再配置と、仮想デスクトップ環境500の再配置先での業務環境設定を行う。
【0069】
(内部で共通処理を行う機能ブロック)
次に、管理サーバ100内部での共通処理を行う機能ブロックとして、VDS除去部116、再配置先選択部124、VDS取得部114、VDS性能取得部123、メニュー値取得部115を説明する。
【0070】
VDS除去部116は、「VDS一覧」と「除去オプション」を受け取り、除去オプションに該当するVDSを除いたVDS一覧を返却する。除去オプションは4種類設定でき「VDSにOSのテンプレートがない」「VDSにデフォルトの端末接続が出来ない」「VDSにデフォルトのデータ接続が出来ない」「VDSにGroupがない」が選択できる。
【0071】
再配置先選択部124は、VDSごとに「再配置後予測値」「再配置なしVD一覧」がまとまった一覧を受け取り、再配置後予測値が負にならないようにして、再配置なしVD一覧から再配置するVD一覧を選び、再配置先VDSに対して再配置されるVD一覧を作成して返却する。
【0072】
VDS取得部114は、OS整列部112かGroup整列部113から「Group」を受け取り、業務DB200から業務を取得し、VDSDB202から全VDSを取得し、メニュー値取得部115で業務に対応した端末接続とデータ接続の値を取得し、VDS一覧作成でVDS除去部116とOS整列部112とGroup整列部113で処理するためのデータを作成し、VDS除去部116でVDSにOSのテンプレートがないものを除去し、表形式でデータを返却する。
【0073】
VDS性能取得部123は、NW確保部121かデータ確保部122から「Group」を受け取り、業務DB200から業務を取得し、メニュー値取得部115で業務に対応した端末接続とデータ接続の値を取得し、接続DB203からVDSごとのVD一覧を取得し、VDSDB202から全VDSを取得し、VDSごとにメニュー値とVD一覧をまとめた返却データを作成し、表形式でデータを返却する。
【0074】
メニュー値取得部115は、VDS取得部114かVDS性能取得部123から業務DBの該当Group行に相当する「業務環境」を受け取り、業務DBの列に対応したTypeのメニュー名が性能値に置き換えられた業務環境を返却する。
【0075】
(課題を解決する機能ブロック)
次に、管理サーバ100内部で、本発明の課題を解決する機能ブロックとして、OS整列部112、Group整列部113、NW確保部121、データ確保部122を説明する。
【0076】
OS整列部112は、VM作成部111かデータ確保部122から「Group」を受け取り、VDS取得部114から処理用のデータを取得し、
課題の第1を
解決するために、異なるOSがあるハイパーバイザが選ばれにくいようにVDSを整列し返却する。
【0077】
Group整列部113は、VM作成部111かNW確保部121から「Group」を受け取り、VDS取得部114から処理用のデータを取得し、
課題の第2を
解決するために、同じ業務環境があるハイパーバイザが選ばれやすいようにVDSを整列し返却する。
【0078】
NW確保部121は、業務変更手段120若しくはVD接続手段110から「Group」を受け取り、VDS性能取得部123で取得した一覧を再配置後予測値で整列し、Group整列部113からGroup整列結果を取得し、VDS除去部116で
デフォルトの端末接続が出来ないものを除去し、Group整列結果を優先して両者を統合する。そして、再配置先選択部124で再配置されるVDを選択し、
課題の第
3を
解決するために、デフォルト以外の
帯域を制約として設定するVDを選択し、再配置指示部125で扱える表形式で返却する。
【0079】
データ確保部122は、業務変更手順120若しくは設備変更手段130から「Group」を受け取り、VDS性能取得部123で取得した一覧を再配置後予測値で整列し、OS整列部112からOS整列結果を取得し、VDS除去部116で
Groupがないものを除去し、OS整列結果を優先して両者を統合する。そして、再配置先選択部124で再配置されるVDを選択し、
課題の第
4を
解決するために、デフォルト以外の
データ接続を制約として設定するVDを選択し、再配置指示部125で扱える表形式で返却する。
【0080】
(管理サーバのデータ構造)
最後に、管理サーバ100内部で扱うデータ構造として、業務DB200、メニューDB201、VDSDB202、接続DB203、組織DB204を説明する。
【0081】
業務DB200は、課題の第5を達成するための一部分で、背景技術の業務DB210に対して、4つの列を追加したものである。業務環境と制約に設定するものは、「端末接続」としてNWデフォルト、NW予備の列を持ち、「データ接続」としてDataデフォルト、Data予備の列を持つ。業務環境と制約が設定されている場合はメニューDB201のメニュー名列の値を取る。設定されていない場合は、メニュー名ではないものにする。例えば、半角ハイフン1文字の文字列で表現する。
【0082】
メニューDB201は、解決手段の第5を達成するためのもう一部分で、細かな設定値を持つ「NWメニュー」「データ接続メニュー」を表すものである。Type列はNWかDataの値を例えばEnum値で取ることができ、NWの場合は業務DB200のNWデフォルト、NW予備の列に設定でき、Dataの場合は業務DB200のDataデフォルト、Data予備の列に設定できることを表す。メニュー名列は、業務DBで選択するための値で、例えば文字列でGoldやBasicと表現する。メニュー内容は、NWメニュー・データ接続メニューを説明するための文字列データで、必要に応じて業務環境でメニューを選択する際の補助として使える。性能値列は、VDSを整列する際のデータで、例えば符号付きの数値型データで表す。
【0083】
VDSDB202は、全てのVDSに対して以下の情報を持つ。
【0084】
OS列にVDS上のテンプレートがあるものを、例えばOSを識別するためのIDで表す。
【0085】
Group列に業務環境のVMがあるものを、例えば業務環境のGroup列を識別するためのIDで表す。
【0086】
NIC1列とNIC2列でハイパーバイザの物理NICの性能を、例えば符号なしの数値型データで表し、NICがない場合は0としておき表示のみ半角ハイフン1文字で表す。
【0087】
総帯域列と空き帯域列で端末接続のための情報を扱い、SAN全体列とSAN残り帯域列でデータ接続のための情報を扱い、例えば符号なしの数値型データで表す。SANの接続がない場合は0としておき表示のみ”なし”で表す。また、空き帯域列は、総帯域から接続DBで分かる業務環境ごとのVD数が反映された帯域になっている。また、SAN残り列は、SAN全体から接続DBで分かる業務環境ごとのVD数が反映された容量になっている。
【0088】
接続DB203は、業務環境のGroup列を識別するためのIDとVDSを識別するためのIDをキーとして、VD列で存在しているVD一覧を例えばリスト形式で持ち。また、接続DB203は、デフォルト列で、それらがNWデフォルトかつDataデフォルトになっているかを例えばYES/NOのブール値で持つ。デフォルト値がYESなら、NWデフォルトかつDataデフォルトになっていることを示し、NOなら少なくともどちらかが予備になっていることを示す。
【0089】
組織DB204は、背景技術と同様で、任意の組織を表すGroup列に、任意の利用者を表すUser列が所属していることを表している。
【0090】
本発明は、上述の構成を有し、仮想マシン作成の際に、別のOSの仮想マシンがない、別のOSのテンプレートがない、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で、VM作成先のハイパーバイザを優先的に選択する。
【0091】
また、業務環境の端末接続変更の際に、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、帯域に余裕がある、という順番でVD再配置先のハイパーバイザを優先的に選択し、VD再配置先でデータ接続が出来ない場合は、ファイルサーバへ切り替える。
【0092】
業務環境のデータ接続変更の際に、別のOSの仮想マシンがない、別のOSのテンプレートがない、ストレージの空き容量が大きい、という順番でVD配置先のハイパーバイザを優先的に選択し、VD再配置先で帯域が不足する場合は、帯域制限をする。
【0093】
(第1の実施の形態の動作の説明)
次に、本実施の形態によるシンクライアントシステム10の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
【0094】
図6に、VDS取得部114の動作を示す。VDS取得部114は、引数としてGroup=1D1121を受け取る。
【0095】
まず、業務取得S1141で業務DB200のGroup=1の行を業務環境として取得する。この際に、他の業務環境も取得しておく。
【0096】
次に、VDS取得S1142でVDSDB202の全ての行を取得する。
【0097】
次に、メニュー値取得S1143で業務環境のメニュー値を性能値にしておく。
【0098】
次に、VDS一覧作成S1144で返却用の表形式データを作成する。
【0099】
最後にOS設定不可除去S1145において、返却用データD1142で同OSのTemplateあり列がFalseになっている行を除去する。
【0100】
図6のVDS一覧作成S1144の詳細な動きは、以下の通りになる。
【0102】
第2に、例えばブール値で表す端末接続予約可能列を右端に追加し、VDSのNIC1かNIC2のどちらかが業務環境のNWデフォルト以下であればTrueを設定し、そうでなければFalseを設定する。
【0103】
第3に、例えばブール値で表すデータ接続予約可能列を右端に追加し、業務環境のDataデフォルトがSANならVDSDBのSAN全体がなしでない時・ファイルサーバならVDSDBに2つ目のNICがある時にTrueを設定し、そうでなければFalseを設定する。
【0104】
第4に、例えばブール値で表す同OSのTemplateあり列を右端に追加し、VDSDBのOS列に業務環境のOS列で表すテンプレートOS=1がある時にTrueを設定し、そうでなければFalseを設定する。
【0105】
第5に、例えばブール値で表す別OSのTemplateあり列を右端に追加し、VDSDBのOS列に業務環境のOS列で表すテンプレートOS=1以外がある時にTrueを設定し、そうでなければFalseを設定する。
【0106】
第6に、例えばブール値で表す別OSのVMあり列を右端に追加し、VDSDBのGroup列から業務取得S1141で取得した業務環境を使ってOSを取得し、Group=1に対応したOS=1以外がある時にTrueを設定し、そうでなければFalseを設定する。
【0107】
第7に、例えば符号なし整数値で表す別のGroup数列を右端に追加し、VDSDBのGroup列でGroup=1以外の数を設定する。
【0108】
第8に、例えばブール値で表す同Groupあり列を右端に追加し、VDSDBのGroup列にGroup=1がある時にTrueを設定し、そうでなければFalseを設定する。
【0109】
図7に、OS整列部112の動作を示す。OS整列部112は、引数としてGroup=1を受け取る。
【0110】
まず、VDS取得S1121で処理用のデータを取得する。この時点で、VDS列・別OSのTemplateあり列・別OSのVMあり列に限ったデータはD1123になっている。
【0111】
次に、別OSありを最後S1122で、別OSのTemplateあり列がTrueのものを最後に並び替えする。この時点で、VDS列・別OSのTemplateあり列・別OSのVMあり列に限ったデータはD1124になっている。
【0112】
次に、別OSのVMありを最後S1123で、別OSのVMあり列がTrueのものを最後に並び替えする。この時点で、VDS列・別OSのTemplateあり列・別OSのVMあり列に限ったデータはD1125になっている。
【0113】
最後に、S1122とS1123で整列したまとまりが分かるように、ハッシュ形式のデータD1126にして返却する。
【0114】
図8に、Group整列部113の動作を示す。Group整列部113は、引数としてGroup=1を受け取る。
【0115】
Group整列部113は、まずVDS取得S1131で処理用のデータを取得する。この時点で、VDS列・別Group数列・同Groupあり列に限ったデータはD1133になっている。
【0116】
次に別Group数の昇順にS1132で、別のGroup数が昇順になるように並び替えする。この時点で、VDS列・別Group数列・同Groupあり列に限ったデータはD1134になっている。
【0117】
次に同Groupを最初にS1133で、同Groupあり列がTrueのものを最初に並び替えする。この時点で、VDS列・別Group数列・同Groupあり列に限ったデータはD1135になっている。
【0118】
最後にS1132とS1133で整列したまとまりが分かるように、ハッシュ形式のデータD1136にして返却する。
【0119】
図9に、VM作成部110の動作を示す。VM作成部110は、引数としてGroup=1を受け取る。
【0120】
VM作成部110は、まず、OS整列S1101とGroup整列S1102を並列して動作させ、OS整列結果D1126とGroup整列結果D1136を得る。
【0121】
次に、接続予約不可除去S1103で、これらの設定からVDS除去部116で、端末接続予約可能列=FalseとしてVDS15、データ接続予約可能列=FalseとしてVDS14をそれぞれ除去する。
【0122】
次に、OS整列で優先統合S1104により、OS整列結果D1126の各まとまりに対して、Group整列結果D1136の整列を行う。この時点で、D1103のようなハッシュ形式の整列結果になっている。
【0123】
次に、先頭のVDSにVM作成S1105で、D1103の先頭VDS12とGroup1のテンプレートであるOS=1を指定して、VM作成指示部117を呼び出し、VMを作成する。最後に、VM作成したVDS以外に設定可能なVDSも含めて、VDS一覧を返却する。
【0124】
図10に、VDS性能取得部123の動作を示す。VDS性能取得部123は、引数としてGroup=1を受け取る。
【0125】
VDS性能取得部123は、まず、業務取得S1231で業務DB200のGroup=1の行を業務環境として取得する。
【0126】
次に、メニュー値取得S1232で業務環境のメニュー値を性能値にしておく。
【0127】
次に、VD取得S1233でGroup=1に該当する接続DBの行を取得する。
【0128】
次に、VDS取得S1234で、全てのVDSDBの行を取得する。
【0129】
次に、返却データ作成S1235で返却データD1232を作成する。
【0130】
図10の返却データ作成S1235の詳細な動きは、以下の通りになる。
【0131】
第1に、VDS取得S1234の表をそのまま用いる。
【0132】
第2に、例えば符号なし数値型で表す端末現在値列を右端に追加し、業務環境のNWデフォルト列の性能値を設定する。この際、接続DBのデフォルト列がNoの時は、NW予備を設定する。
【0133】
第3に、例えば符号なし数値型で表すデータ現在値列を右端に追加し、業務環境のDataデフォルト列の性能値を設定する。この際、接続DBのデフォルト列がNoの時は、Data予備を設定する。
【0134】
第4に、例えば符号なし数値型で表す端末制約列を右端に追加し、業務環境のNW予備列の性能値を設定する。この際、接続DBのデフォルト列がNoの時は、値を設定せず、例えば、半角ハイフン1文字の文字列で表現する。
【0135】
第5に、例えば符号なし数値型で表すデータ制約列を右端に追加し、業務環境のData予備列の性能値を設定する。この際、接続DBのデフォルト列がNoの時は、値を設定せず、例えば、半角ハイフン1文字の文字列で表現する。
【0136】
第6に、接続DBのVD列をそのまま右端に追加する。この際、VDが存在しないVDSは値を設定せず、例えば、半角ハイフン1文字の文字列で表現する。
【0137】
図11に、NW確保部121の動作を示す。NW確保部121は、引数としてGroup=3と変更後の値としてValue=1GHzを受け取る。
【0138】
NW確保部121は、まず、Group整列取得S1211とVDS性能取得S1213を並列して動作させ、Group整列結果とVDS性能一覧D1232を取得する。
【0139】
Group整列取得S1211の後は、Groupなしを除去S1212で、Group=3でないものをVDS除去部116で除去しておく。VDS性能取得S1213後は、予測値を計算S1214で、Value=1GHzとVD列を使って、再配置しない場合の予測値を計算する。この時点では、予測値が負になっている。
【0140】
次に、予測値で整列S1215により、予測値が降順になるように整列する。2つの整列結果が準備できたら、Group整列優先統合S1216で、Group整列結果に対して、予測値整列結果で整列する。この時点で、D1214のように、Group=3がないものが除去されていて、これらはGroup整列が優先されているため、リストの末尾に存在している。
【0141】
次に再配置作業準備S1217で、再配置先選択部124で扱うためのデータD1215を作成する。次に再配置先決定S1218で再配置先選択部124により、再配置先を決定する。
【0142】
次に、SAN不足対象決定S1219で、再配置に伴うデータ接続設定対象をデータ制約で代替列に設定する。実施例では、VDS4で再配置されるVDが5つになり、再配置後SAN残り列が負になるため、これが正になるまでの末尾のVDとなる「A」「B」が該当する。最後にD1217のデータを返却する。
【0143】
図12に、データ確保部122の動作を示す。データ確保部122は、引数としてGroup=2と変更後の値としてValue=100GBを受け取る。
【0144】
データ確保部122は、まず、OS整列取得S1221とVDS性能取得S1223を並列して動作させ、OS整列結果とVDS性能一覧D1232を取得する。
【0145】
OS整列取得S1221の後は、NW設定不可を除去S1222で、業務のNWデフォルト設定不可なものをVDS除去部116で除去しておく。
【0146】
VDS性能取得S1223後は、予測値を計算S1224で、Value=100GBとVD列を使って、再配置しない場合の予測値を計算する。この時点では、予測値が負になっている。
【0147】
次に、予測値で整列S1225により、予測値が降順になるように整列する。2つの整列結果が準備できたら、OS整列優先統合S1226で、OS整列結果に対して、予測値整列結果で整列する。この時点で、D1224のように、NWデフォルト設定不可なNIC=100MBが除去されていて、これらはOS整列が優先されているため、D1225のように、予測値の降順のみにはなっていない。
【0148】
次に再配置作業準備S1227で、再配置先選択部124で扱うためのデータD1225を作成する。
【0149】
次に再配置先決定S1228で再配置先選択部124により、再配置先を決定する。
【0150】
次に、帯域不足対象決定S1229で、再配置に伴う端末接続設定対象をNW制約で代替列に設定する。実施例では、VDS5で再配置されるVDが2つになり、再配置後帯域残り列が負になるため、再配置なしVD列全て「G」「H」「I」「J」「K」と再配置されるVD列全て「S」「T」が該当する。
【0151】
最後にD1227のデータを返却する。
【0152】
図13に、再配置先選択部124の動作を示す。再配置先選択部124は引数として、
図11のD1215や
図12のD1225を受け取る。
【0153】
再配置先選択部124は、まず、予測値に負の値があるS1241で各行の再配置後予測値列が負になっているかを確認する。
【0154】
条件が成立したら、再配置VDに加えるS1242で、再配置なしVD列の先頭のVDを再配置するVD列に移し、再配置後の予測値を再計算する。これをS1241の条件が成立しなくなるまで続ける。この時点で、VDSごとに再配置するVD列が確定するが、再配置先が決定していないことになる。
【0155】
次に、再配置先未決定があるS1243で、再配置するVD列の各VDが再配置されるVD列に存在しないか確認する。
【0156】
条件が成立したら、予測値が負にならないようにVDSを先頭から選んでいき、予測値が負にならないように先頭から選ぶS1244で、再配置されるVD列にVDを追加し、再配置後の帯域残り列または再配置後のSAN残り列の値を計算する。これをS1243の条件が成立しなくなるまで続ける。
【0157】
図13でD1215を与えると、S1241は、VDS4、VDS3、VDS2は処理をスキップしていき、VDS13で初めてS1242に進み、「P」だけを再配置するVD列に加える。その後、VDS15で「X」「Y」を、VDS1で「A」「B」「C」「D」を、それぞれ加えて行く。この時点で、再配置先が決まっていないVDは「P」「X」「Y」「A」「B」「C」「D」になっている。
【0158】
S1243はこれらが再配置されるVD列に存在するまで繰り返して行われる。まず「P」は、S1244で、VDS4を選択する。これを再配置後予測値列が負にならないようにしていくので、この後の「X」「Y」「A」「B」までがVDS4となる。次の「C」の時点で、VDS4の予測値を計算すると負になるため、次のVDS3にするようにする。この後の「D」もVDS3にして良いことになる。これでD1216のデータ制約で代替列以外が設定された状態になる。
【0159】
図13でD1225を与えると、S1241は、VDS10、VDS12は処理をスキップしていき、VDS9で初めてS1242に進み、VD「O」だけを再配置するVD列に加える。その後、VDS11で「R」「S」「T」を、VDS14で「U」を、VDS7で「L」「M」を、VDS1で「A」「B」を、それぞれ加えて行く。この時点で再配置先が決まっていないVDは、「O」「R」「S」「T」「U」「L」「M」「A」「B」になっている。
【0160】
S1243はこれらが再配置されるVD列に存在するまで繰り返して行われる。まず「O」はS1244でVDS10を選択する。これを再配置後予測値が負にならないようにしていくので、この後の「R」までがVDS10となる。次の「S」の時点で、VDS10の予測値を計算すると負になるため、次のVDS12、VDS9、VDS11、と調べて行き、VDS5を選ぶようにする。このようにして、最後の「B」がVDS4の再配置されるVD列に追加されるまで続けていく。これでD1226のNW制約で代替え列以外が設定された状態になる。
【0161】
なお、フローチャートを記載していないブロックとして、合計7ブロックがある。これらは、本発明の実施例を説明するという目的においては、必須ではないため、省略している。なお、省略する個別の補足理由は、以下のとおりである。
【0162】
『外部から使用する際の機能ブロック』3つ全て(VD接続手段110、業務変更手段120、設備変更手段130)については、管理サーバ100外部からトリガーを与えるためのものであるため、説明を省略する。
【0163】
『外部の構成ブロックを使用する際の機能ブロック』3つ中2つ(VM作成指示部117、再配置指示部125)については、仮想デスクトップ環境サーバ300を操作するためのものであるため、説明を省略する。
【0164】
『内部で共通処理を行う機能ブロック』5つ中2つ(VDS除去部116、メニュー値取得部115)については、行の除去や列の値の変換などのみで、表の整列など実施例の準備でしかないため、説明を省略する。
【0165】
本発明では、背景技術で開示されている業務環境の観点でサーバ仮想化の特徴を扱い、サーバ仮想化の特徴を踏まえて仮想マシンの最適配置をする。そのために、背景技術の業務環境を表す
図16の業務DB210を、
図5の業務DB200のようにして、背景技術と同様の
図3の環境に対して、仮想マシン310の作成や仮想マシン310の再配置で仮想デスクトップ環境サーバ(VDS)300を適切に選択できるようにする。具体的には5点があり、サーバ仮想化の特徴に関するもの4点と、発明の副作用に関するもの1点がある。
【0166】
第1に、「仮想マシンOSの統一でメモリ効率化」の点については、業務環境として使用できるハイパーバイザを列挙する際に、異なるOSがあるハイパーバイザが選ばれにくいようにする「OS整列部112」を使用する。OS整列部112は「別OSありを最後」というステップで、VDSのテンプレートのOSに応じてVDSを整列する。また、OS整列部112は「別OSのVMありを最後」というステップでVDS上のVMのOSに応じてVDSを整列する。
【0167】
第2に、「仮想ネットワークの統一で配線簡易化」の点については、業務環境として使用できるハイパーバイザを列挙する際に、同じ業務環境があるハイパーバイザが選ばれやすいようにする「Group整列部113」を使用する。Group整列部113は「別Group数の昇順に」というステップで、VDS上のVMの業務環境の個数に応じてVDSを整列する。また、Group整列部113は「同じGroupを最初に」というステップで、VDS上のVMの業務環境に応じてVDSを整列する。
【0168】
第3に、「仮想マシンNIC速度の設定変更で帯域制御」の点については、業務環境ごとにデフォルトの帯域を設定し、また、デフォルト以外の帯域を制約として設定することで、業務環境ごとにハイパーバイザの帯域制御を行う「データ確保部122」を使用する。データ確保部は「OS整列優先統合」というステップで、残りの帯域の値で整列したVDSとOS整列部112の結果を統合する。また、データ確保部122は「帯域不足対象決定」というステップで、再配置するVDの中で帯域制御を行うものを選択する。
【0169】
第4に、「仮想マシンOS領域と別の仮想ディスクでデータ保存領域」の点については、業務環境ごとにデフォルトのデータ接続を設定し、また、デフォルト以外のデータ接続を制約として設定することで、業務環境ごとにストレージ不足時にファイルサーバを使えるようにする「NW確保部121」を使用する。NW確保部121は「Group整列優先統合」というステップで、残りのデータ接続の値で整列したVDSとGroup整列部113の結果を統合する。また、NW確保部 121は「SAN不足対象決定」というステップで、再配置するVDの中でファイルサーバによりデータ接続を代替えするものを選択する。
【0170】
第5に、「発明の副作用」の点については、業務環境と制約に設定するものは「端末接続」「データ接続」として、細かな設定値を持つ「NWメニュー」「データ接続メニュー」から参照するようにする。端末接続は、業務DBの「NWデフォルト」「NW予備」で表し、制約の方を「NW予備」とする。データ接続は、業務DBの「Dataデフォルト」「Data予備」で表し、制約の方を「Data予備」とする。NWメニューは、メニューDBで「NW」のTypeで表す。データ接続メニューは、メニューDBで「Data」のTypeで表す。
【0171】
(第1の実施の形態による効果)
VD接続時のVM作成で、以下の3つの効果がある。(1)別OSがあるVDSが選ばれにくくなり、VDSのメモリが効率化されやすい。(2)同じGroupがあるVDSが選ばれやすく、仮想NWが増えにくい。(3)メモリ効率化を優先しながら、仮想NWも増えにくいVDSが選ばれやすくなる。
【0172】
業務環境設定変更をするだけで、業務環境の全てのVMに対して、効率よく変更が出来る。これは背景技術とは異なり、業務環境にNW帯域・ストレージ領域の設定として端末接続・データ接続を紐づけているため、可能となっている。
【0173】
特に、端末接続を変更する際に、以下の2つの効果もある。(1)端末接続の帯域を増やしても、なるべく仮想NWが増えなくて済む。(2)再配置先でSANのディスクが不足していても、ファイルサーバで代用するものが分かる。
【0174】
また、特にデータ接続を変更する際に、以下の2つの効果もある。(1)データ接続で新しくSANを使うようにしても、VDSのメモリ効率化がなるべく維持されることになる。(2)再配置先で端末接続の帯域が不足しても帯域制限するものが分かる。
【0175】
なお、本発明の課題を解決できる最小限の構成を
図14に示す。シンクライアントシステム10が、仮想マシン310に業務環境が生成された仮想デスクトップ環境500を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバ300と、前記仮想デスクトップ環境500及び前記仮想デスクトップ環境サーバ300の設定を管理する管理サーバ100とを備え、前記管理サーバ100が、新規に作成する仮想マシン310のOSと別のOSの仮想マシン310がない順に前記仮想デスクトップ環境サーバ300を整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列部112と、前記OS整列結果の情報に基づいて、当該別のOSの仮想マシン310がない前記仮想デスクトップ環境サーバ300を優先して、前記仮想マシン310を作成する前記仮想デスクトップ環境サーバ300を決定するVM作成部111を備えることで、上述した本発明の課題を解決することができる。
【0176】
(その他の実施の形態)
VM作成部110のOS整列優先統合S1104で、Group優先統合をしても良い。この場合、VDSの整列結果は、12、8、11、7、4、3、10、6、9、5、2、1、の順番になる。または、OS整列S1101・Group整列S1102のいずれかだけを使用すると、サーバ仮想化の特徴を限定的に活かしつつ、VDS整列の処理を簡略化できる。
【0177】
VDS取得部114で、VDSDB202の残り帯域列・残りSAN領域列で降順ソートをすると、再配置以外にVM作成時にも性能値を活かすことが出来る。
【0178】
業務環境のOSについてメモリ効率化できるOSグループを表し、各仮想マシンのテンプレートのOSはOSグループの中の1つにすることが出来る。これを実現するためにはOSDBをGroup列とOS列で作成し、業務DBにはGroup列のIDを設定し、VDSDBにはOS列のIDを設定すればよい。こうした設定をしたとしても、業務環境の設定時にはOSグループのみを意識すれば良いため、管理者はメモリ効率化を行なう範囲を意識しなくて良い。
【0179】
Group整列部113で、S1132とS1133の整列順序を逆にすることで、VDS上の仮想NWをなるべく分散させることが出来る。この実施例だと、仮想NWの配線簡易化の効果は失われるが、耐障害性を高める効果や、VM作成に必要になる仮想NW作成を早期に実施できることができて運用中のNW増加を抑えやすい効果がある。
【0180】
NW確保部121で、Groupなしを除去S1212の実施をしないことで、S1218で再配置先を選べない場合にも対応できる。この場合、仮想NWが多少増えることになるが、Group整列結果を適用しているため、仮想NWの増分は最小に抑えられることが期待できる。
【0181】
再配置先選択部124で、再配置されるVD列を選ぶ際に、予測値が負にならないように先頭から選ぶS1244に加えて、再配置後SAN残り列・再配置後帯域残り列が負にならないように確認することで、制約を使用しない再配置が可能となる。
【0182】
仮想マシンを使用しないシンクライアントシステムとして、例えばサーバベース方式でセッションごとに仮想デスクトップ環境を扱う際は、VDSDBのOSが1つにできる。この際、接続DBのVDは、各セッションになる。業務環境が変更された際は、VDの再配置はせずに、セッションの帯域を制限するなどの業務環境設定を行うことができる。
【0183】
管理サーバ100について、VD接続手段110を別サーバにして、各DBを別サーバにすることで、VM作成・再配置の機能群を切り出すことが出来る。この機能群は、VM作成の際、VD接続手段110からのみ呼び出され、DBも持たないことから、ホットスタンバイなどでクラスタ構成を組むことが容易である。
【0184】
管理サーバ100の各機能ブロックで処理が多くなることが想定されるVDS取得部114やVDS性能取得部123を、Groupごとに別サーバに切り出すことが出来る。この分割により、Group間でのフェールソフトが実現できる。
【0185】
管理サーバ100の各機能ブロックを別サーバや別プログラムにすることで、モジュールごとの更新を容易にできる。例えば、現在はOS整列・Group整列のみのVM作成部111に対して、周辺機器のトランザクションの統合または分散をする周辺機器整列部を設けた際は、関連するブロックのみを更新すればよいことになる。
【0186】
以上、好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施の形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0187】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0188】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0189】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施する時には、その複数の手順の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0190】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【0191】
さらに、上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これに限定されない。
【0192】
(付記1)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと、
前記仮想デスクトップ環境及び前記仮想デスクトップ環境サーバの設定を管理する管理サーバとを備え、
前記管理サーバが、
新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない順に前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列手段と、
前記OS整列結果の情報に基づいて、当該別のOSの仮想マシンがない前記仮想デスクトップ環境サーバを優先して、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを決定するVM作成手段を備える
ことを特徴とするシンクライアントシステム。
【0193】
(付記2)
前記OS整列手段が、
新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列して前記OS整列結果の情報を生成し、
前記VM作成手段が、
前記OS整列結果の情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記1に記載のシンクライアントシステム。
【0194】
(付記3)
前記管理サーバが、
新規に作成する仮想マシンの業務環境と同じ業務環境がある順に前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したGroup整列結果の情報を生成するGroup整列手段を備え、
前記VM作成手段が、
前記OS整列結果の情報及び前記Group整列結果の情報に基づいて、前記異なるOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記同じ業務環境がある、という順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記2に記載のシンクライアントシステム。
【0195】
(付記4)
前記Group整列手段が、
新規に作成する仮想マシンに係る業務環境と同じ業務環境がある、新規に作成する仮想マシンに係る業務環境と別の業務環境の数が少ない、という順序で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列して前記Group整列結果の情報を生成し、
前記VM作成手段が、
前記OS整列結果の情報及び前記Group整列結果の情報に基づいて、前記異なるOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記同じ業務環境がある、前記別の業務環境が少ないという順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記3に記載のシンクライアントシステム。
【0196】
(付記5)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと、
前記仮想デスクトップ環境及び前記仮想デスクトップ環境サーバの設定を管理する管理サーバとを備え、
前記管理サーバが、
仮想デスクトップ環境のデータ接続が変更された際に、該データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列手段と、
前記OS整列手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成するデータ確保手段と、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択手段と
を備えることを特徴とするシンクライアントシステム。
【0197】
(付記6)
前記管理サーバが、
前記仮想デスクトップ環境サーバに係るストレージの空き容量に関する情報を取得するVDS性能取得手段を備え、
前記データ確保手段が、
前記OS整列手段が生成した情報と前記VDS性能取得手段が取得した情報とに基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記ストレージの空き容量が大きい、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成し、
前記再配置先選択手段が、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記ストレージの空き容量が大きい、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記5に記載のシンクライアントシステム。
【0198】
(付記7)
前記再配置先選択手段が、
再配置先として選択した前記仮想デスクトップ環境サーバで帯域が不足する場合は、帯域制限をする
ことを特徴とする付記5又は付記6に記載のシンクライアントシステム。
【0199】
(付記8)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと、
前記仮想デスクトップ環境及び前記仮想デスクトップ環境サーバの設定を管理する管理サーバとを備え、
前記管理サーバが、
仮想デスクトップ環境の端末接続が変更された際に、該端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と同じ業務環境がある、端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と別の業務環境の数が少ない、という順序で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したGroup整列結果の情報を生成するGroup整列手段と、
前記Group整列手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成するNW確保手段と、
前記NW確保手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択手段と
を備えることを特徴とするシンクライアントシステム。
【0200】
(付記9)
前記管理サーバが、
前記仮想デスクトップ環境サーバに係る使用可能総帯域に関する情報を取得するVDS性能取得手段を備え、
前記NW確保手段が、
前記Group整列手段が生成した情報と前記VDS性能取得手段が取得した情報とに基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、帯域に余裕がある、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成し、
前記再配置先選択手段が、
前記NW確保手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、帯域に余裕がある、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記8に記載のシンクライアントシステム。
【0201】
(付記10)
前記再配置先選択手段が、
再配置先として選択した前記仮想デスクトップ環境サーバでデータ保存領域が不足する場合、一時的に該データ保存領域をファイルサーバへ切り替える
ことを特徴とする付記8又は付記9に記載のシンクライアントシステム。
【0202】
(付記11)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバであって、
新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない順に前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列手段と、
前記OS整列結果の情報に基づいて、当該別のOSの仮想マシンがない前記仮想デスクトップ環境サーバを優先して、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを決定するVM作成手段を備える
ことを特徴とする管理サーバ。
【0203】
(付記12)
前記OS整列手段が、
新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列して前記OS整列結果の情報を生成し、
前記VM作成手段が、
前記OS整列結果の情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記11に記載の管理サーバ。
【0204】
(付記13)
新規に作成する仮想マシンの業務環境と同じ業務環境がある順に前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したGroup整列結果の情報を生成するGroup整列手段を備え、
前記VM作成手段が、
前記OS整列結果の情報及び前記Group整列結果の情報に基づいて、前記異なるOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記同じ業務環境がある、という順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記12に記載の管理サーバ。
【0205】
(付記14)
前記Group整列手段が、
新規に作成する仮想マシンに係る業務環境と同じ業務環境がある、新規に作成する仮想マシンに係る業務環境と別の業務環境の数が少ない、という順序で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列して前記Group整列結果の情報を生成し、
前記VM作成手段が、
前記OS整列結果の情報及び前記Group整列結果の情報に基づいて、前記異なるOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記同じ業務環境がある、前記別の業務環境が少ないという順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記13に記載の管理サーバ。
【0206】
(付記15)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバであって、
仮想デスクトップ環境のデータ接続が変更された際に、該データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列手段と、
前記OS整列手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成するデータ確保手段と、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択手段と
を備えることを特徴とする管理サーバ。
【0207】
(付記16)
前記仮想デスクトップ環境サーバに係るストレージの空き容量に関する情報を取得するVDS性能取得手段を備え、
前記データ確保手段が、
前記OS整列手段が生成した情報と前記VDS性能取得手段が取得した情報とに基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記ストレージの空き容量が大きい、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成し、
前記再配置先選択手段が、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記ストレージの空き容量が大きい、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記15に記載の管理サーバ。
【0208】
(付記17)
前記再配置先選択手段が、
再配置先として選択した前記仮想デスクトップ環境サーバで帯域が不足する場合は、帯域制限をする
ことを特徴とする付記15又は付記16に記載の管理サーバ。
【0209】
(付記18)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバであって、
仮想デスクトップ環境の端末接続が変更された際に、該端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と同じ業務環境がある、端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と別の業務環境の数が少ない、という順序で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したGroup整列結果の情報を生成するGroup整列手段と、
前記Group整列手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成するNW確保手段と、
前記NW確保手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択手段と
を備えることを特徴とする管理サーバ。
【0210】
(付記19)
前記仮想デスクトップ環境サーバに係る使用可能総帯域に関する情報を取得するVDS性能取得手段を備え、
前記NW確保手段が、
前記Group整列手段が生成した情報と前記VDS性能取得手段が取得した情報とに基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、帯域に余裕がある、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成し、
前記再配置先選択手段が、
前記NW確保手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、帯域に余裕がある、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記18に記載の管理サーバ。
【0211】
(付記20)
前記再配置先選択手段が、
再配置先として選択した前記仮想デスクトップ環境サーバでデータ保存領域が不足する場合、一時的に該データ保存領域をファイルサーバへ切り替える
ことを特徴とする付記18又は付記19に記載の管理サーバ。
【0212】
(付記21)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバによる業務環境設定方法であって、
新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない順に前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列ステップを、OS整列手段が実行し、
前記OS整列結果の情報に基づいて、当該別のOSの仮想マシンがない前記仮想デスクトップ環境サーバを優先して、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを決定するVM作成ステップを、VM作成手段が実行する
ことを特徴とする業務環境設定方法。
【0213】
(付記22)
前記OS整列ステップで、
新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列して前記OS整列結果の情報を生成し、
前記VM作成ステップで、
前記OS整列結果の情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記21に記載の業務環境設定方法。
【0214】
(付記23)
新規に作成する仮想マシンの業務環境と同じ業務環境がある順に前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したGroup整列結果の情報を生成するGroup整列ステップを、Group整列手段が実行し、
前記VM作成ステップで、
前記OS整列結果の情報及び前記Group整列結果の情報に基づいて、前記異なるOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記同じ業務環境がある、という順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記22に記載の業務環境設定方法。
【0215】
(付記24)
前記Group整列ステップで、
新規に作成する仮想マシンに係る業務環境と同じ業務環境がある、新規に作成する仮想マシンに係る業務環境と別の業務環境の数が少ない、という順序で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列して前記Group整列結果の情報を生成し、
前記VM作成ステップで、
前記OS整列結果の情報及び前記Group整列結果の情報に基づいて、前記異なるOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記同じ業務環境がある、前記別の業務環境が少ないという順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記23に記載の業務環境設定方法。
【0216】
(付記25)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバによる業務環境設定方法であって、
仮想デスクトップ環境のデータ接続が変更された際に、該データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列ステップを、OS整列手段が実行し、
前記OS整列手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成するデータ確保ステップを、データ確保手段が実行し、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択ステップを、再配置先選択手段が実行する
ことを特徴とする業務環境設定方法。
【0217】
(付記26)
前記仮想デスクトップ環境サーバに係るストレージの空き容量に関する情報を取得するVDS性能取得ステップを、VDS性能取得手段が実行し、
前記データ確保ステップで、
前記OS整列手段が生成した情報と前記VDS性能取得手段が取得した情報とに基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記ストレージの空き容量が大きい、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成し、
前記再配置先選択ステップで、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記ストレージの空き容量が大きい、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記25に記載の業務環境設定方法。
【0218】
(付記27)
前記再配置先選択ステップで、
再配置先として選択した前記仮想デスクトップ環境サーバで帯域が不足する場合は、帯域制限をする
ことを特徴とする付記25又は付記26に記載の業務環境設定方法。
【0219】
(付記28)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバによる業務環境設定方法であって、
仮想デスクトップ環境の端末接続が変更された際に、該端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と同じ業務環境がある、端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と別の業務環境の数が少ない、という順序で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したGroup整列結果の情報を生成するGroup整列ステップを、Group整列手段が実行し、
前記Group整列手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成するNW確保ステップを、NW確保手段が実行し、
前記NW確保手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択ステップを、再配置先選択手段が実行する
ことを特徴とする業務環境設定方法。
【0220】
(付記29)
前記仮想デスクトップ環境サーバに係る使用可能総帯域に関する情報を取得するVDS性能取得ステップを、VDS性能取得手段が実行し、
前記NW確保ステップで、
前記Group整列手段が生成した情報と前記VDS性能取得手段が取得した情報とに基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、帯域に余裕がある、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成し、
前記再配置先選択ステップで、
前記NW確保手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、帯域に余裕がある、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記28に記載の業務環境設定方法。
【0221】
(付記30)
前記再配置先選択ステップで、
再配置先として選択した前記仮想デスクトップ環境サーバでデータ保存領域が不足する場合、一時的に該データ保存領域をファイルサーバへ切り替える
ことを特徴とする付記28又は付記29に記載の業務環境設定方法。
【0222】
(付記31)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバを構成するコンピュータ上で動作する業務環境設定プログラムであって、
新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない順に前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列処理を、OS整列手段に実行させ、
前記OS整列結果の情報に基づいて、当該別のOSの仮想マシンがない前記仮想デスクトップ環境サーバを優先して、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを決定するVM作成処理を、VM作成手段に実行させる
ことを特徴とする業務環境設定プログラム。
【0223】
(付記32)
前記OS整列処理で、
新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、新規に作成する仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列して前記OS整列結果の情報を生成し、
前記VM作成処理で、
前記OS整列結果の情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記31に記載の業務環境設定プログラム。
【0224】
(付記33)
新規に作成する仮想マシンの業務環境と同じ業務環境がある順に前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したGroup整列結果の情報を生成するGroup整列処理を、Group整列手段に実行させ、
前記VM作成処理で、
前記OS整列結果の情報及び前記Group整列結果の情報に基づいて、前記異なるOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記同じ業務環境がある、という順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記32に記載の業務環境設定プログラム。
【0225】
(付記34)
前記Group整列処理で、
新規に作成する仮想マシンに係る業務環境と同じ業務環境がある、新規に作成する仮想マシンに係る業務環境と別の業務環境の数が少ない、という順序で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列して前記Group整列結果の情報を生成し、
前記VM作成処理で、
前記OS整列結果の情報及び前記Group整列結果の情報に基づいて、前記異なるOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記同じ業務環境がある、前記別の業務環境が少ないという順番で、前記仮想マシンを作成する前記仮想デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記33に記載の業務環境設定プログラム。
【0226】
(付記35)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバを構成するコンピュータ上で動作する業務環境設定プログラムであって、
仮想デスクトップ環境のデータ接続が変更された際に、該データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSの仮想マシンがない、データ接続の変更に係る仮想マシンのOSと別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したOS整列結果の情報を生成するOS整列処理を、OS整列手段に実行させ、
前記OS整列手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成するデータ確保処理を、データ確保手段に実行させ、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択処理を、再配置先選択手段に実行させる
ことを特徴とする業務環境設定プログラム。
【0227】
(付記36)
前記仮想デスクトップ環境サーバに係るストレージの空き容量に関する情報を取得するVDS性能取得処理を、VDS性能取得手段に実行させ、
前記データ確保処理で、
前記OS整列手段が生成した情報と前記VDS性能取得手段が取得した情報とに基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記ストレージの空き容量が大きい、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成し、
前記再配置先選択処理で、
前記データ確保手段が生成した情報に基づいて、前記別のOSの仮想マシンがない、前記別のOSのテンプレートがない、前記ストレージの空き容量が大きい、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記35に記載の業務環境設定プログラム。
【0228】
(付記37)
前記再配置先選択処理で、
再配置先として選択した前記仮想デスクトップ環境サーバで帯域が不足する場合は、帯域制限をする
ことを特徴とする付記35又は付記36に記載の業務環境設定プログラム。
【0229】
(付記38)
仮想マシンに業務環境が生成された仮想デスクトップ環境を含む複数の仮想デスクトップ環境サーバと前記仮想デスクトップ環境の設定を管理する管理サーバを構成するコンピュータ上で動作する業務環境設定プログラムであって、
仮想デスクトップ環境の端末接続が変更された際に、該端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と同じ業務環境がある、端末接続の変更に係る仮想マシンの業務環境と別の業務環境の数が少ない、という順序で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列したGroup整列結果の情報を生成するGroup整列処理を、Group整列手段に実行させ、
前記Group整列手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成するNW確保処理を、NW確保手段に実行させ、
前記NW確保手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する再配置先選択処理を、再配置先選択手段に実行させる
ことを特徴とする業務環境設定プログラム。
【0230】
(付記39)
前記仮想デスクトップ環境サーバに係る使用可能総帯域に関する情報を取得するVDS性能取得処理を、VDS性能取得手段に実行させ、
前記NW確保処理で、
前記Group整列手段が生成した情報と前記VDS性能取得手段が取得した情報とに基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、帯域に余裕がある、という順番で前記仮想デスクトップ環境サーバを整列した情報を生成し、
前記再配置先選択処理で、
前記NW確保手段が生成した情報に基づいて、同じ業務環境がある、別の業務環境が少ない、帯域に余裕がある、という順番で、前記仮想デスクトップ環境を再配置する前記デスクトップ環境サーバを優先的に選択する
ことを特徴とする付記38に記載の業務環境設定プログラム。
【0231】
(付記40)
前記再配置先選択処理で、
再配置先として選択した前記仮想デスクトップ環境サーバでデータ保存領域が不足する場合、一時的に該データ保存領域をファイルサーバへ切り替える
ことを特徴とする付記38又は付記39に記載の業務環境設定プログラム。