特許第5979021号(P5979021)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5979021
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】巻芯及びシート保持方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 75/28 20060101AFI20160817BHJP
   B65H 75/10 20060101ALI20160817BHJP
   B65H 75/22 20060101ALI20160817BHJP
【FI】
   B65H75/28
   B65H75/10
   B65H75/22
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-13374(P2013-13374)
(22)【出願日】2013年1月28日
(65)【公開番号】特開2014-144832(P2014-144832A)
(43)【公開日】2014年8月14日
【審査請求日】2015年7月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(72)【発明者】
【氏名】鶴岡 靖郎
【審査官】 西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭52−158735(JP,U)
【文献】 実開平06−063558(JP,U)
【文献】 実開平04−026956(JP,U)
【文献】 実開昭60−075071(JP,U)
【文献】 特開昭57−157510(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 75/00−75/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを保持する巻芯において、
前記巻芯は軸線方向に沿った切り込みが入った弾性変形可能な円筒形状であり、
前記巻芯の円周方向の一対の端部は、前記巻芯の径方向に対向しており、
前記一対の端部は、互いに対向する一対の対向面を有し、
前記一対の対向面はそれぞれ、
前記巻芯の外周面と連続し、前記巻芯の円周方向に対して交差した第1対向面と、
前記第1対向面と連続し、前記巻芯の円周方向に沿う第2対向面と、
前記第2対向面及び前記巻芯の内周面と連続し、前記巻芯の円周方向に対して交差した第3対向面と、
を有することを特徴とする巻芯。
【請求項2】
前記第1対向面は、前記巻芯の径方向に対して傾斜しており、
前記第1対向面と前記第2対向面とのなす角度は、90°よりも大きい請求項に記載の巻芯。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の巻芯を用いたシートの保持方法において、
前記巻芯の内周面が円柱状のシャフトの外周面と対向する位置に、前記巻芯を配置する工程と、
前記一対の端部の間に前記シートを挿入する工程と、
前記シャフトの外周面に存在する爪部で前記巻芯を内側から外側に向けて押圧することにより、前記シャフトと前記巻芯とを固定するとともに、前記一対の端部で前記シートを挟持する工程と、
を備えていることを特徴とするシート保持方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻芯及びその巻芯を用いたシート保持方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば蓄電装置としての二次電池を製造する方法として、シート状の電極やセパレータを捲回する方法などがある。この場合、電極の切れ端等のシートを回収するべく、巻芯にシートを固定し、巻芯を回転させることによりシートを回収する場合がある。ここで、巻芯にシートを固定する一例として、例えば特許文献1には、巻芯としてのゴムスリープに膨張可能なエアーチューブを取り付けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−10834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、巻芯にて巻き取られたシートを廃棄する場合、巻芯ごと廃棄することが考えられる。この場合、巻芯を再利用することができないため、高コスト化が懸念される。また、リサイクルの観点から、廃棄の際に分別を要求される場合もあり得る。
【0005】
これに対して、巻芯からシートを分離させてから廃棄することが考えられる。この場合、例えばテープを用いて巻芯にシートを固定する構成においては、再度シートを別のものに巻く等の作業を要し、巻芯からのシートの取り外しが煩雑になり易い。かといって、上述した、巻芯にエアーチューブを取り付ける構成は、巻芯の構成の複雑化が懸念される。
【0006】
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、比較的簡素な構成で、シートの保持、及び、シートの取り外しを容易に行うことができる巻芯及びその巻芯を用いたシート保持方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する巻芯は、シートを保持するものであって、前記巻芯は軸線方向に沿った切り込みが入った弾性変形可能な円筒形状であり、前記巻芯の円周方向の一対の端部は、前記巻芯の径方向に対向しており、前記一対の端部は、互いに対向する一対の対向面を有し、前記一対の対向面はそれぞれ、前記巻芯の外周面と連続し、前記巻芯の円周方向に対して交差した第1対向面と、前記第1対向面と連続し、前記巻芯の円周方向に沿う第2対向面と、前記第2対向面及び前記巻芯の内周面と連続し、前記巻芯の円周方向に対して交差した第3対向面と、を有することを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、一対の端部の間にシートを挿入した状態で、巻芯が内側から外側に向けて押圧されると、巻芯が弾性変形して、シートが一対の端部によって挟持され、シートが巻芯に保持される。また、巻芯に対する押圧を解除すれば、一対の端部によるシートの挟持が解除されるため、巻芯からシートを容易に取り外すことができる。これにより、比較的簡素な構成で、シートの保持、及び、シートの取り外しを容易に行うことができる。
【0009】
また、本構成によれば、一対の端部の第2対向面が巻芯の径方向に対向する。よって、一対の端部によるシートの保持を好適に行うことができる。
【0010】
上記巻芯において、前記第1対向面は、前記巻芯の径方向に対して傾斜しており、前記第1対向面と前記第2対向面とのなす角度は、90°よりも大きいとよい。かかる構成によれば、第1対向面と第2対向面とのなす角度が90°よりも大きくなっているため、一対の端部間へのシートの挿入の容易化を図ることができる。
【0011】
上記巻芯を用いたシートの保持方法は、前記巻芯の内周面が円柱状のシャフトの外周面と対向する位置に、前記巻芯を配置する工程と、前記一対の端部の間に前記シートを挿入する工程と、前記シャフトの外周面に存在する爪部で前記巻芯を内側から外側に向けて押圧することにより、前記シャフトと前記巻芯とを固定するとともに、前記一対の端部で前記シートを挟持する工程と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
かかる構成によれば、シャフトの爪部で巻芯を内側から外側に向けて押圧することにより、シャフトと巻芯とが固定される。そして、それに伴って、一対の端部でシートが挟持される。これにより、シャフトに巻芯を固定するという工程によりシートの保持を行うことができる。また、爪部による押圧を解除すれば、一対の端部によるシートの挟持が解除されるため、巻芯からシートを容易に取り外すことができる。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、比較的簡素な構成で、シートの保持、及び、シートの取り外しを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】巻芯及び巻取装置の概要を模式的に示す斜視図。
図2】端部周辺を拡大して示す部分断面図。
図3】(a)は初期状態の巻芯の断面図であり、(b)は(a)の部分拡大図。
図4】(a)は弾性変形後の巻芯の断面図であり、(b)は(a)の部分拡大図。
図5】巻芯及び巻き取られたシートを示す平面図。
図6】別例の端部を示す部分断面図。
図7】別例の端部を示す部分断面図。
図8】別例の巻芯を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、巻芯及びその巻芯を用いたシート保持方法の一実施形態について説明する。なお、図3及び図4においては、シャフト101の断面構造を簡略して示す。
図1に示すように、巻芯10は軸線方向に沿った切り込みが入った弾性変形可能な円筒形状である。巻芯10は、当該巻芯10の内径よりも若干短い外径を有する円柱状のシャフト101を有する巻取装置100に固定可能となっている。シャフト101は、当該シャフト101の外周面101aに存在する出没可能な複数の爪部102を有している。複数の爪部102は、シャフト101内部にエアーが供給されることによりシャフト101内の圧力が上昇した場合に、シャフト101の外周面101aに対して没入した没入位置から、シャフト101の外周面101aに対してシャフト101の径方向に突出した突出位置に移動する。複数の爪部102は、シャフト101が巻芯10に挿入された状態で突出位置に移動することにより、巻芯10を内側から外側に向けて押圧して、巻芯10とシャフト101とを固定する。
【0016】
図1に示すように、巻芯10は、その円周方向に一対の端部21,22を有している。巻芯10の円周方向の端部21,22は、巻芯10の軸線方向に沿って、巻芯10の軸線方向の一端から他端にまで亘ってある。
【0017】
図2は、巻芯10をその軸線方向と直交する方向に切断した部分断面図である。図2に示すように、巻芯10の円周方向の一対の端部21,22は、巻芯10の径方向に対向しており、端部21,22の円周方向の先端は自由端となっている。
【0018】
一対の端部21,22は、互いに対向する一対の対向面31,32を有している。図2に示すように、巻芯10の軸線方向と直交する方向における内側の端部21の対向面31の断面形状は、2つの屈曲があるクランク形状となっている。対向面31は、巻芯10の外周面10aと連続し、巻芯10の円周方向に対して交差した第1対向面31aと、第1対向面31aと連続し、巻芯10の円周方向に沿う第2対向面31bとを有する。更に対向面31は、第2対向面31b及び巻芯10の内周面10bと連続し、巻芯10の円周方向に対して交差した第3対向面31cを有する。
【0019】
第1対向面31aは巻芯10の径方向に対して傾斜しており、第1対向面31aと第2対向面31bとのなす角度θ1は90°よりも大きい。また、第2対向面31bと第3対向面31cとのなす角度θ2も90°よりも大きく、上記角度θ1と同一である。
【0020】
同様に、巻芯10の軸線方向と直交する方向における外側の端部22の対向面32の断面形状は、2つの屈曲があるクランク形状となっている。対向面32は、巻芯10の外周面10aと連続し、巻芯10の円周方向に対して交差した第1対向面32aと、第1対向面32aと連続し、巻芯10の円周方向に沿う第2対向面32bと、第2対向面32b及び巻芯10の内周面10bと連続し、巻芯10の円周方向に対して交差した第3対向面32cとを有する。各第1対向面31a,32a同士及び各第3対向面31c,32c同士は、巻芯10の円周方向に対向しており、各第2対向面31b,32b同士は、巻芯10の径方向に対向している。
【0021】
外側の端部22における第1対向面32aは、巻芯10の径方向に対して傾斜しており、第1対向面32aと第2対向面32bとの角度η1は90°よりも大きく、内側の端部21の上記角度θ1と同一である。また、外側の端部22における第2対向面32bと第3対向面32cとのなす角度η2は90°よりも大きく、内側の端部21の上記角度θ2と同一である。
【0022】
巻芯10が弾性変形していない初期状態において両端部21,22の第2対向面31b,32bは巻芯10の径方向に離間して配置されており、巻芯10の径方向における両第2対向面31b,32b間の距離L1は、巻取対象のシートSの厚さと同一又はそれよりも若干長く、シートSは一対の第2対向面31b,32b間に挿入可能となっている。なお、各第1対向面31a,32aも離間して配置されており、各第1対向面31a,32aの間にシートSが挿入可能となっている。
【0023】
なお、巻取対象のシートSとしては、例えば蓄電装置としての二次電池に用いられる正極電極、負極電極及びセパレータ等が考えられる。正極電極及び負極電極は、金属箔に活物質層を有するものである。なお、これらに限られず、例えば、活物質層がない金属箔、紙、織物等であってもよい。
【0024】
次に、巻芯10を用いたシートSの保持方法について、その作用とともに説明する。
まず、図3(a)に示すように、巻芯10の内周面10bとシャフト101の外周面101aとが対向するように巻芯10を配置する。なお、この段階においては、爪部102は没入位置にある。そして、一対の端部21,22間にシートSの端部を挿入する。この際、図3(b)に示すように、シートSの端部が、巻芯10の径方向に対向する一対の第2対向面31b,32bの間に配置される位置まで、シートSを挿入する。
【0025】
その後、図4(a)及び図4(b)に示すように、シャフト101内部にエアーを供給して、爪部102を突出位置に移動させて、巻芯10をシャフト101に固定する。この場合、巻芯10は弾性変形して膨張する。詳細には、弾性変形後の巻芯10の内径Rbは、初期状態の巻芯10の内径Raよりも大きくなる。そして、図4(b)に示すように、一対の端部21,22のうち内側の端部21は、爪部102により押圧されて外側に向けて弾性変形する。このため、弾性変形後における両第2対向面31b,32b間の距離L2が、初期状態の両第2対向面31b,32b間の距離L1よりも短くなり、その結果シートSが一対の端部21,22によって挟持され、シートSが巻芯10に保持される。そして、シャフト101を回転させることにより、シートSを巻き取る。
【0026】
シートSの巻き取りが終了した場合には、エアーを排出して、爪部102を没入位置に移動させて、シャフト101と巻芯10との固定を解除する。この場合、巻芯10は、弾性変形していない初期状態に戻り、一対の端部21,22によるシートSの挟持が解除される。そして、図5に示すように、巻き取られたシートSの捲回体を、巻芯10の軸線方向にスライドさせて、シートSの捲回体と巻芯10とを分離する。
【0027】
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)巻芯10における当該巻芯10の円周方向の一対の端部21,22は、巻芯10の径方向に対向している。これにより、一対の端部21,22の間にシートSを挿入した状態で、巻芯10を弾性変形させたり元に戻したりすることを通じて、比較的簡素な構成で、シートSの保持、及び、シートSの取り外しを容易に行うことができる。
【0028】
(2)上記巻芯10を用いたシート保持方法は、巻芯10の内周面10bがシャフト101の外周面101aと対向する位置に巻芯10を配置する工程と、一対の端部21,22の間にシートSを挿入する工程とを備えている。さらに、シート保持方法は、シャフト101の外周面101aに存在する出没可能な爪部102で巻芯10を内側から外側に向けて押圧することにより、シャフト101と巻芯10とを固定し、一対の端部21,22でシートSを挟持する工程を備えている。これにより、シャフト101と巻芯10との固定に伴い、一対の端部21,22によるシートSの挟持が行われるため、一対の端部21,22によるシートSの挟持を容易に実現することができる。
【0029】
(3)一対の端部21,22の対向面31,32は、巻芯10の外周面10aと連続し、巻芯10の円周方向と交差した第1対向面31a,32aと、第1対向面31a,32aと連続し、巻芯10の円周方向に沿う第2対向面31b,32bとを有する。さらに、一対の対向面31,32は、第2対向面31b,32b及び巻芯10の内周面10bと連続し、巻芯10の円周方向と交差した第3対向面31c,32cを有する。これにより、一対の端部21,22の第2対向面31b,32bが巻芯10の径方向に対向する。よって、一対の端部21,22によるシートSの挟持を好適に行うことができる。
【0030】
(4)内側の端部21における第1対向面31aと第2対向面31bとのなす角度θ1を90°よりも大きくし、外側の端部22における第1対向面32aと第2対向面32bとのなす角度η1を90°よりも大きくした。これにより、比較的円滑にシートSを一対の端部21,22の間に挿入することができる。
【0031】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、内側の端部21における第1対向面31a及び第2対向面31bのなす角度θ1と、外側の端部22における第1対向面32a及び第2対向面32bのなす角度η1とは同一であったが、これに限られず、90°よりも大きい範囲内で異なっていてもよい。
【0032】
図6に示すように、第1対向面41aと第2対向面41bとのなす角度θ11が90°の端部41であってもよく、第1対向面42aと第2対向面42bとのなす角度η11が90°の端部42であってもよい。また、第1対向面と第2対向面とのなす角度は90°よりも小さくてもよい。
【0033】
図7に示すように、巻芯10の外周面10a及び内周面10b双方に連続し、巻芯10の径方向に対して傾斜した対向面51a,52aを有する端部51,52があってもよい。
【0034】
○ 実施形態では、一対の端部21,22は巻芯10の径方向に離間していたが、これに限られず、接触していてもよい。この場合、一対の端部21,22のうち外側の端部22を、外側に向けて弾性変形させて、シートSを挿入すればよい。要は、巻芯の円周方向の一対の端部は、巻芯の径方向に対向していれば、初期状態において、接触してもよいし、離間していてもよい。
【0035】
図8に示すように、巻芯60は、当該巻芯60の円周方向に一対の端部61,62を有し、一方の端部61が、他方の端部62の径方向の内側に配置されている構成でもよい。この場合、一対の端部61,62は、初期状態において、巻芯60の径方向に離間していてもよいし、接触していてもよい。
【0036】
○ 実施形態では、爪部102は、内側の端部21を直接押圧する位置に配置されていたが、これに限られず、巻芯10の円周方向における爪部102と内側の端部21との相対位置関係は任意である。仮に爪部102が直接押圧する位置に配置されていなくても、巻芯10の膨張によって、シートSは一対の端部21,22によって挟持される。
【0037】
○ 巻芯10は、爪部102の押圧によってシャフト101に固定される程度の固さと、爪部102の押圧によって一対の端部21,22がシートSを挟持する状態まで弾性変形する程度の柔らかさとを有していれば、その具体的な材料は任意である。
【0038】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)シートを保持するものであって、円周方向に一対の端部を有する円筒形状である弾性変形可能な巻芯であって、前記一対の端部は、前記巻芯の軸線方向に沿うとともに前記巻芯の径方向に対向していることを特徴とする巻芯。なお、本技術的思想に着目した場合、巻芯は、巻き始め部分と巻き終わり部分とが径方向に対向する状態で板状部材が巻かれた円筒形状であってもよい。この場合、巻き始め部分と巻き終わり部分とが一対の端部に対応する。
【符号の説明】
【0039】
10…巻芯、10a…巻芯の外周面、10b…巻芯の内周面、21,22…円周方向の端部、31,32…対向面、31a,32a…第1対向面、31b,32b…第2対向面、31c,32c…第3対向面、101…シャフト、102…爪部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8