(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5979062
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】ワイヤハーネス用の外装材
(51)【国際特許分類】
H02G 11/00 20060101AFI20160817BHJP
H02G 3/04 20060101ALI20160817BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20160817BHJP
【FI】
H02G11/00
H02G3/04 087
B60R16/02 623T
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-75144(P2013-75144)
(22)【出願日】2013年3月29日
(65)【公開番号】特開2014-200157(P2014-200157A)
(43)【公開日】2014年10月23日
【審査請求日】2015年5月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100072660
【弁理士】
【氏名又は名称】大和田 和美
(72)【発明者】
【氏名】大谷 努
(72)【発明者】
【氏名】榊原 敬和
(72)【発明者】
【氏名】岡野 洋輔
【審査官】
月野 洋一郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−049402(JP,A)
【文献】
特表2003−521647(JP,A)
【文献】
特開2005−124318(JP,A)
【文献】
特開2009−166636(JP,A)
【文献】
特表2001−514725(JP,A)
【文献】
特開2010−7807(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 11/00
H02G 3/04
B60R 16/02
B60N 2/44
F16L 57/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂製の帯状の基板に長さ方向に延在する複数本の折曲ラインが折り曲げられて四角筒形状に組み立てられると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に一部の連結部を残した切込が入れられて、前記連結部側は屈曲されないと共に前記切込が入れられた部分は屈曲可とされ、かつ、組立状態で少なくとも一辺の外面に摺接用突起部となるリブが設けられており、
前記摺接用突起部となるリブは四角筒形状とされた一辺の外面に長さ方向に連続して突設され、
前記リブからなる摺接用突起部が、前記切込を介して長さ方向に延在されていることを特徴とするワイヤハーネス用の外装材。
【請求項2】
請求項1に記載の外装材で外装したワイヤハーネスが余長収容用のケース内にターンされて摺動自在に挿通されており、前記ケースの周壁の内周面に沿って前記外装材の前記摺接用突起部が突設された外面が配置され、前記ケースの周壁の内面に前記外装材の摺接用突起部を接触させると共に、前記連結部を設けた側が内周側として配置されているワイヤハーネスの配索構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はワイヤハーネス用の外装材に関し、特に、車両に搭載するスライドシートへ配索される余長を有するワイヤハーネスの外装材とし、余長収容ケース内に挿通する場合に好適に用いられるものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ケーブルの外装保護材として、特開2008−25775号公報に
図10に示す折り曲げ組立式のケーブル保護材が提供されている。該ケーブル保護材は合成樹脂製テープを長さ方向に設けられている折り目線101に沿って折り曲げて矩形断面の筒形状として組み立て、幅方向に平行に設けた分割スリット102で屈曲可能で且つ屈曲方向が規制できる外装保護材110とされている。特開2010−7807号公報においても同様な組立式で四角筒状とした屈曲性外装部品が提供されている。これらの折り曲げ組立式で四角筒形状とした外装材は、小型、軽量かつ安価である利点がある。
【0003】
一方、車両に搭載するスライドシートへ配索するワイヤハーネスやスライドドアに配索するワイヤハーネス等の余長を有するワイヤハーネスは、スライドシートやスライドドアの移動に応じて追従移動させ、外装材で保護されている。該外装材としてコルゲートチューブが用いられる場合が多いが、コルゲートチューブは曲げ方向は規制できないため、曲げ方向を規制できる前記折り曲げ組立式の外装材が好適に用いられる。
【0004】
例えば、本出願人の先願に係わる特開2011−121459号公報に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索構造では、
図11に示すように、ワイヤハーネス200の余長部分を余長収容ケース201内にターンさせて挿通している。
図12に示すように、前記余長収容ケース201内に前記折り曲げ組立式の四角筒状の外装保護材110で外装したワイヤハーネスを収容すると、外装材の外周側の一辺110aが余長収容ケース201の周壁201aの内面に面接触し、スライドシートの前後スライド移動に対応して、摺接することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−25775号公報
【特許文献2】特開2010−7807号公報
【特許文献3】特開2011−121459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記
図12のように、余長収容ケース201の周壁201aに四角筒状の外装材で外装したワイヤハーネスがスライドシートの前後スライド移動に応じて移動すると、面接触した外装保護材110の外側面110aと余長収容ケース201の内周面201aとの間に異音が発生し、かつ、接触摩耗により耐久性の点でも改善の余地がある。
【0007】
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ワイヤハーネスの外装材と、該外装材で外装したワイヤハーネスを摺動自在に挿通するケースとの接触摩耗を低減することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、第1の発明として、樹脂製の帯状の基板に長さ方向に延在する複数本の折曲ライン
が折り曲げ
られて
四角筒
形状に組み立てられると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に一部の連結部を残した切込
が入れ
られて、前記連結部側は屈曲
されないと共に前記切込が入れ
られた部分は屈曲可と
され、かつ、組立状態で少なくとも一辺の外面に摺接用突起部となるリブ
が設け
られており、
前記摺接用突起部となるリブは四角筒形状とされた一辺の外面に長さ方向に連続して突設され、
前記リブからなる摺接用突起部が、前記切込を介して長さ方向に延在されていることを特徴とするワイヤハーネス用の外装材を提供している。
【0010】
前記本発明のキャタピラ型のプロテクタからなる外装材は、外面に前記摺接用突起部を設けているため、該外装材で外装したワイヤハーネスを余長収容ケース内に摺動自在に収容し、該余長収容ケースの内周面に前記外装材を摺接させる場合、該外装材の外面に突設した前記摺接用突起部が余長収容ケースの内周面と線接触状態で摺接し、面接触と比較して接触摩擦が低減し、接触時に発生する異音を低減でき、しかも、該外装材で外装したワイヤハーネスをスムーズに移動させることができる。
【0011】
また、本発明は、前記第1の発明の外装材で外装したワイヤハーネスを余長収容用のケース内にターンさせて摺動自在に挿通し、前記ケースの周壁の内周面に沿って前記外装材の前記摺接用突起部を突設した外面を配置し、前記ケースの周壁の内面に前記外装材の摺接用突起部を接触させると共に、前記連結部を設けた側を内周側として配置しているワイヤハーネスの配索構造を提供している。
【0012】
前記本発明の外装材で外装したワイヤハーネスを車両に搭載するスライドシートに配索する場合、フロア側から配索するワイヤハーネスを余長収容用のケース内にターンさせて通した後に、前記スライドシート用のシートレールの側面に設置する1本の直線状のハーネスレールに挿通し、該ハーネスレール内に移動自在に嵌合すると共に前記スライドシートに連結しているスライダを通してスライドシートに配索することが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
前記のように、本発明のワイヤハーネスの外装材は、外面に前記摺接用突起部を設けているため、該外装材で外装したワイヤハーネスを余長収容ケース内に摺動自在に収容し、該余長収容ケースの内周面に前記外装材を摺接させる場合、該外装材の外面に突設した前記摺接用突起部が余長収容ケースの内周面と線接触状態で摺接し、面接触と比較して接触摩擦が低減し、接触時に発生する異音を低減でき、しかも、該外装材で外装したワイヤハーネスをスムーズに移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施形態を示し、(A)は外装材とするキャタピラ型のプロテクタの斜視図、(B)は展開図、(C)はワイヤハーネスを外装した状態の斜視図、(D)は屈曲状態を示す斜視図である。
【
図3】前記プロテクタで外装したワイヤハーネスを余長収容ケースに挿通した状態を示し、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【
図4】適用するスライドシートを示す斜視図である。
【
図5】(A)(B)はスライドシートへ配索するワイヤハーネスを前記プロテクタで外装して余長収容ケースに挿通し、スライドシートの移動に応じて余長収容ケース内で移動している状態を示す説明図である。
【
図7】
第2参考例のキャタピラ型のプロテクタを示し、(A)は斜視図、(B)は展開図、(C)(D)は余長収容ケース内への挿通状態を示す断面図である。
【
図9】
第4参考例を示し、(A)はワイヤハーネスに外装したプロテクタを余長
収容ケース内に挿通した状態を示す断面図、(B)は余長収容ケースの斜視図である。
【
図11】(A)(B)は他の従来例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至
図5に第1実施形態のワイヤハーネスの外装材となるキャタピラ型のプロテクタを示す。
【0016】
該プロテクタ10は四角筒状で、
図1(B)に示す帯状の連続した長尺材からなる基板40を折り曲げて組み立てている。基板40は、樹脂を押し出し成形して形成し、長さ方向Xに延在する4本の折曲ライン41、42、43、44を幅方向Yの中間部に間隔をあけて設け、基板40を幅方向に5個の辺S1〜S5に区画し、折曲ライン41〜44を直角に折り曲げ、幅方向の両側辺S1とS5を重ねることで
図1(A)(C)に示すように、四角筒状に組み立てられるようにしている。
【0017】
前記基板40の折曲ライン42と43との間の幅方向の中央部に
図2(A)に示すように円弧状に膨出させたリブ50を長さ方向に連続して設け、該リブ50を摺接用突起部としている。
【0018】
両側の一方側の辺S1の側縁に係止突片45を長さ方向Xに間隔をあけて突設している。該係止突片45は円弧状の突出部の根元両側に切込45aを設け、両側に係止辺45bが突出する形状としている。基板40の他方側の辺S5に係止突片45を挿入係止する細長い係止穴46を設けている。該係止穴46の長さ方向両端に切込46aを設け、その先端に小径穴46cを設けている。前記切込46aに係止辺45bがかかるようにし、かつ、小径穴46cで切込46aの先端から亀裂が生じないようにしている。基板40を折曲ライン41〜44に沿って折り曲げ、辺S1とS5を重ねた状態で係止突片45を係止穴46に挿入係止することで、連続した辺S6とし四角筒形状を保持できるようにしている。
【0019】
基板40には前記4本の折曲ライン41〜44を結ぶ幅方向Yの切込ライン48を長さ方向Xに間隔をあけて設け、辺S2、S3、S4および前記リブ50を分離している。該切込ライン48の両端、すなわち、折曲ライン41および44と接する位置には小径穴48aを連続して設け、先端からの亀裂発生を防止している。さらに、切込ライン48の中央部で辺S3の中央位置のリブ50を形成した部分に直線を湾曲させた円弧状の切込を設け、長さ方向に隣接する一方側を円弧状に突出させ、他方を円弧状に窪ませ、凹凸嵌合部を設けている。
【0020】
基板40に設ける折曲ライン41〜44は、
図2(B)に示すように、板厚の1/3程度を切削して断面円弧状のラインとしている。前記切込ライン48、係止穴46、係止突片45はすべて平板を打抜いて形成している。よって、基板40を成形した後に、打抜加工、切削加工で形成している。
【0021】
前記プロテクタ10は予め折曲ライン41〜44を折り曲げる一方、係止突片45は係止穴46に挿入せず、開いた状態でワイヤハーネス5の電線群を折り曲げたプロテクタ10の両側辺S1とS5の間の開口から挿入する。この電線群の挿入後に辺S1とS5を重ね、係止突片45を係止穴46に挿入係止し、連続した辺S6を設け、辺S2,3,4,6からなる四角筒の中に電線群を挿入した状態で外装するものとしている。
【0022】
前記プロテクタ10は四角筒の3辺S2、S3、S4が切込ライン48で長さ方向で分離され、重ねて係止した辺S1とS5が長さ方向で屈曲自在に連結された構成となり、かつ、分離された辺S3は、隣接する辺S3同士が円弧状切込で凹凸嵌合する状態となる。即ち、短尺な四角筒が屈曲自在に長さ方向に順次連結し、かつ、隣接する四角筒同士を凹凸嵌合させているため幅方向にずれないキャタピラ状のプロテクタとしている。
【0023】
図1(C)に示すように、辺S1とS5とを係止して四角筒状としたプロテクタ10にワイヤハーネス5の電線群を挿通して保護している。該プロテクタ10は
図1(D)に示すように、内周側となる辺S6が長さ方向に連続し、他辺S2、S3、S4は分離し、外周側では切込ライン48で分離した各部の間隔が広がり、屈曲できるようにしている。
【0024】
本実施形態では、スライドシートに配索するワイヤハーネス(シートハーネス)にプロテクタ10を外装し、
図3に示すように余長収容ケース8内に挿通している。該余長収容ケース8は浅底の本体8−1に蓋8−2をかぶせている。
【0025】
前記余長収容ケース8は本体8−1の長さ方向の一端側に円弧部8aを備え、幅方向の両側は直線部8bとし、他端の幅方向の両側に出入用の開口8c、8dを備えている。開口8cと8dの間で本体8ー1内に挿入するプロテクタ10で外装したワイヤハーネス5を円弧部8a側で回転させて挿通し、スライドシート1の前後移動に応じて、
図5(A)に示すように、余長収容ケース8内にワイヤハーネス5の余長部分を収容し、
図5(B)に示すようにワイヤハーネス5の余長部分を引き出している。
【0026】
余長収容ケース8内において、プロテクタ10はリブ50を突設した辺S3を外周に位置させ、連続した辺S6を内周側に位置させて挿通している。すなわち、外周側は屈曲して開閉させる必要があるため辺3を位置させ、内周側は屈曲しない辺S6を位置させている。
【0027】
前記余長収容ケース8は
図4、5に示すように、スライドシート1の下部に敷設したシートレール6の側方に隣接配置するハーネスレール7の前端に連続して配置している。スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネルからスライドシート1へワイヤハーネス5を配線している。一方のシートレール6の側面に、1本の直線状のハーネスレール7を設置すると共に、該ハーネスレール7の前端に連続させて余長収容ケース8を設置している。フロアパネルに配索するフロアハーネスから分岐したワイヤハーネス5を余長収容ケース8およびハーネスレール7に連続して配線し、ハーネスレール7に摺動自在に嵌合するスライダ9に通し、該スライダ9をスライドシート1の脚部に連結すると共に、ワイヤハーネス5をスライドシート1内に配線している。
前記のように、ハーネスレール7は直線状に延在し、該ハーネスレール7の前端にU形状の前記長収容ケース8を連続させ、全体として略J字形状としている。
【0028】
図5に示すように、スライドシート1の前後移動に連動してプロテクタ10で外装したワイヤハーネス5の余長を吸収している。
プロテクタ10の外周側の辺S3は余長収容ケースの本体の両側の直線部8bと前端の円弧部8aとの内周面に接触する際、
図3(B)に示すように、内周面に突出したリブ50が接触する。よって、スライドシート1の前後移動に応じて移動するワイヤハーネス5は、プロテクタ10のリブ50がケースの内周面に線接触しながら摺動することになり、面接触しながら摺動する場合と比較して異音の発生を低減できる。
【0029】
具体的には、
図5(A)はスライドシート1が前方位置にある場合を示し、
図5(B)はスライドシート1が後方位置にある場合を示す。スライドシート1を前方から後方へとスライドさせていくと、余長収容ケース8内に収容されていたプロテクタ10で外装したワイヤハーネス5が開口8cから引き出され、ハーネスレール7に挿入されていくと共に、余長収容ケース8内のワイヤハーネス5の前端屈曲部が余長収容ケース8の後方へ移動する。
一方、スライドシート1が後方から前方へスライドすると、余長収容ケース8内のU形状の屈曲部が前方へ移動すると共に、ハーネスレール7のハーネス挿通部に挿通されていたワイヤハーネス5が開口8cから余長収容ケース8内へと引き込まれ余長部として収容される。
【0030】
図6に
第1参考例のプロテク
タを示す。
該第1参考例のプロテクタ10−1では辺S3の中央にリブ50を設ける代わりに、辺S3自体を円弧状に膨出させ、円弧の頂点を余長収容ケース8の内面に線接触させている。
【0031】
図7(A)〜(D)に第2
参考例のキャタピラ型のプロテクタ10−2を示す。
第2
参考例のプロテクタ10−2は三角筒状とし、図
7(B)に示すように、帯状の基板40に折曲ライン41〜43を設けて辺S1〜S4に区分けし、辺S1に係止片45を突設し、辺S4に係止溝46を設け、折り曲げて係止すると、辺S1とS4とからなる辺S5とS2、S3からなる3辺を形成し、各折曲ライン41〜43の位置が三角形の各頂角となる。頂角となる折曲ライン42をケースの周壁内面に線接触させる摺動突出部としている。
【0032】
このように、第2
参考例のプロテクタ10−2は断面三角形としているため、第1実施形態のようにリブを設ける必要はなく、
図7(C)または(D)に示すように、頂点(折曲ライン)の1つをケース周壁に線接触させ、他の頂点の1つをケース底壁8fに線接触させるだけで、異音の発生を防止できる。
【0033】
図8に
第3参考例を示す。
図8に示す
第3参考例では、キャタピラ型のプロテクタ10−2Aは三角筒状に代えて五角筒状とし、その頂点を余長収容ケース8に摺接させている。
【0034】
図9(A)(B)に
第4参考例を示す。
第4参考例では外装用のプロテクタ10−3は四角筒状とし、第1実施形態のプロテクタとはリブ50を設けていない点だけが相違する。
該四角筒状のプロテクタ10−3でワイヤハーネスを外装して挿通する余長収容ケース85の周壁85aを円弧形状としている。
このように、ケース側の周壁を円弧状とすることで、四角筒状のプロテクタ10−3をケースの周
壁85aと線接触させて、異音の軽減を行うことができる。
【0035】
本発明は前記実施形態に限定されず、本発明のキャタピラ型のプロテクタで外装したワイヤハーネスを車体パネルに沿って配索する場合にも車体パネルとの接触面に前記リ
ブを配置してもよい。さらに、スライドドアに接続するワイヤハーネスを前記プロテクタで保護してもよく、本発明の要旨を越えない範囲で種々に変更することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 スライドシート
5 ワイヤハーネス
6 シートレール
7 ハーネスレール
8 余長収容ケース
9 スライダ
10 キャタピラ型のプロテクタ
40 基板
41〜44 折曲ライン
48 切込ライン
50 リブ