(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0014】
図1は、本発明の実施形態1に係るオーダエントリシステム1000の基本構成を例示する模式図である。
本実施形態に係るオーダエントリシステム1000は、飲食店やカラオケ店等の店舗で用いられるシステムであり、
図1に示すように、複数の携帯端末などのハンディターミナル1(オーダ入力端末)と、ハンディターミナル1に応じて設けられた複数の中継器1100と、サーバ装置1200と、店舗内の厨房に設けられる厨房用モニタ装置1400と、注文に対する精算時に会計処理を行う電子レジスタ等の会計処理装置1500と、などからなる。そして、オーダエントリシステム1000において、中継器1100とサーバ装置1200と厨房用モニタ装置1400と会計処理装置1500とはネットワークNを介して接続される。
【0015】
図2は、
図1に示すハンディターミナル1の基本構成を例示する模式図である。
ハンディターミナル1は、店舗内(居酒屋や焼肉店といった飲食店におけるテーブルやカラオケ店におけるボックス)に配置され、各店舗への来客者(ゲスト)であるユーザがオーダを入力する際に用いられる。以下では、一例として、カラオケ店におけるボックスに配置されるハンディターミナル1について説明する。
当該ハンディターミナル1は、
図2に示すように、本体部2と蓋部3がヒンジ部4a,4bを介して連結された形状からなる。そして、ハンディターミナル1は、当該ヒンジ部4a,4bのY軸回りの回転に応じて閉じた状態と開いた状態とが切換えられる。さらに、ハンディターミナル1は、当該ヒンジ部4aとヒンジ部4b間に形成されるY軸方向の隙間部分4cに、ブックレット500のブックレットヒンジ部505が嵌め込まれることで、ブックレット500が装着される。
【0016】
ここで、ブックレット500は、
図2に示すように、略矩形状からなるブックレットシートが複数枚分(
図2ではブックレットシート501〜504の4枚分)、ブックレットヒンジ部505により冊子状に綴られる。そして、ブックレット500は、当該ブックレットヒンジ部505を介してユーザによるめくり操作が可能に構成される。
さらに、各ブックレットシート501〜504の片面又は両面には、メニュー項目の品名等が印字可能なシート面510が複数(ブックレットシート501の片面:第1面、ブックレットシート502の両面:第2及び第3面、ブックレットシート503の両面:第4及び第5面、ブックレットシート504の片面:第6面、の計6面)形成されている。以下では、ユーザのめくり操作により、6面のシート面510の中で、本体部2側及び蓋部3側の上端に表示されるシート面510を表示面、と定義する。また、6面のシート面510のうち、第1面〜第5面のシート面510を入力用のシート面510、第6面のシート面510を設定用のシート面510、と定義する。
また、ブックレットシート502及び503のX軸方向の一方の端部には、Y軸方向に沿って第1磁石502a及び第2磁石503aが、各々のY軸方向位置が相違するように取り付けられている。
加えて、ブックレットヒンジ部505には、RFID(Radio Frequency IDentification)などの非接触IDタグ505a(ブックレット記憶部)が取り付けられている。そして、当該非接触IDタグ505aには、各ブックレット500に設定されハンディターミナル1に装着されるブックレット500を一意に特定するためのブックレット番号(識別情報)が記憶されている。また、非接触IDタグ505aには後述する会計データが記憶可能である。
【0017】
図3は、ハンディターミナル1にユーザ毎の異なるブックレット500が装着された状態を例示する模式図であり、
図3(i)はあるユーザAの保有するブックレット500が装着された状態を、
図3(ii)は別のユーザBの保有するブックレット500が装着された状態を例示する。また、
図4は、
図3に示す各ブックレットの初期状態における入力用のシート面を例示する図である。さらに、
図5は、
図3に示す各ブックレットの設定用のシート面を例示する図である。
当該ブックレット500は、ハンディターミナル1を使用するユーザごとに保有される。そして、ユーザは、店舗への入店時に、個々のブックレット500をハンディターミナル1に装着して注文を入力する。その際、
図3(i)に示すように、あるユーザAが保有するブックレット500の入力用のシート面510にはJ−POPやカラオケの機能(キー↑,キー↓,メドレーなど)に関するメニュー項目が大きく印字される一方で、
図3(ii)に示すように、別のユーザBが保有するブックレット500の入力用のシート面510には演歌や食べ物などに関するメニュー項目が大きく印字される。
すなわち、各ブックレット500の入力用のシート面510は、メニューエリア511に配置するメニュー項目の種類、メニューエリア511にメニュー項目を配置する位置・大きさがユーザの好みに合わせて異なった設定が可能である。そして、ハンディターミナル1は、各ブックレット500が装着された際、当該異なった設定に応じた注文の入力処理を、各ブックレット500に割り振られたブックレット番号に基づいて実現する。ここで、メニューエリア511とは、シート面510を構成する最小単位の矩形領域である。つまり、
図3(i)(ii)に示すとおり、横方向:4×縦方向:8の計32個のメニューエリア511が一つのメニュー面510を構成する。
【0018】
なお、このようなブックレット500は、初期状態で各入力用のシート面510が
図4に示すような形態でユーザに提供される。つまり、初期状態のブックレット500は、第1面〜第6面までのシート面510のうち、第1面〜第5面のシート面510は全てのメニューエリア511が空白のシート面510からなる。そして、ユーザがハンディターミナル1を介して各メニューエリア511にメニュー項目の配置等の設定を行い、設定に応じて各メニューエリア511にメニュー項目の品名を記入(又は品名の記載されたシール等を貼り付け)した状態が
図3(i)(ii)である。また、上記ユーザの設定に際して使用されるのが、
図5に示す、各ブックレット500の末尾の(第6面の)シート面510として必ず備わる設定用のシート面510である。つまり、ユーザは、設定用のシート面510を表示面とした状態で、
図5に示す「新ボタン作成」や「ボタンサイズ変更」のキー入力を行うことで、入力用のシート面510の各メニューエリア511にメニュー項目の配置等の設定を行うことができる。
【0019】
次に、ハンディターミナル1に備わる各部構成について説明する。
図6は、
図2に示すハンディターミナル1にブックレット500が装着された状態を例示する模式図である。
ハンディターミナル1は、
図2及び
図6に示すように、表示部10と、固定キー部20と、着脱部40と、表示面特定部50と、メニューキー部60(キー入力部)と、を含んで構成される。
【0020】
表示部10は、LCD(Liquid Crystal Display)、ELD(Electro Luminescent Display)等により構成され、各種文字や画像などからなる表示データを表示する表示処理を行う。
【0021】
固定キー部20は、送信キー、テンキー、カーソルキー、電源キー、会計キー、各種ファンクションキー、等を含んで構成される固定キーであり、当該固定キーの押下操作による操作信号を後述の制御部100に出力する。
【0022】
着脱部40は、ヒンジ部4a,4bと、当該ヒンジ部4a,4b間に形成されるY軸方向の隙間部分4cと、を含んで構成される。そして、着脱部40は、ブックレットヒンジ部505を隙間部分4c間に収まるように配設させることで、ブックレット500をハンディターミナル1に装着させる。
また、着脱部40は、隙間部分4cの下方にホール素子等の磁気センサ41及び非接触IDタグ505aのリーダ/ライタ42(識別情報取得部,書込み部)を備える。そして、ブックレット500がハンディターミナル1に装着されると、ブックレットヒンジ部505内に取り付けられた磁石(図示省略)の磁気を当該磁気センサ41が検知し、制御部100へ所定の検知信号を出力する。そのため、制御部100は、当該検知信号によりブックレット500の着脱状態を検知することができる。さらに、制御部100は、リーダ/ライタ42を介して、ブックレット500に装着された非接触IDタグ505aへ各種指示コマンドを送信することで、非接触IDタグ505aに記憶された情報の読取り/非接触IDタグ505aへの情報の書き込みを行うことができる。例えば、制御部100は、リーダ/ライタ42を介して、非接触IDタグ505aに記憶されたブックレット番号を読取る。ここで、指示コマンドには、非接触IDタグ505aへ情報を記憶させる記憶コマンド、非接触IDタグ505aより情報を読出す読出しコマンド、非接触IDタグ505aへ情報を記憶させた情報を消去するクリアコマンド、等がある。
【0023】
表示面特定部50は、ホール素子等からなる磁気センサ51〜54を含む。磁気センサ51〜54は、それぞれ、ブックレット500がめくり操作されることで、第1磁石502a、第2磁石503aが本体部2側又は蓋部3側に移動した際に、当該第1磁石502a、第2磁石503aの下面に当接する位置に設けられる。そして、表示面特定部50は、ブックレット500がめくり操作された際、第1磁石502aが磁気センサ51と磁気センサ53の何れに当接し、第2磁石503aが磁気センサ52と磁気センサ54の何れに当接するか、に応じて異なる出力信号を制御部100へ出力する。そのため、制御部100は、当該出力信号に応じて、本体部2と蓋部3それぞれの表示面を特定できる。
【0024】
図7は、ブックレット500のシート面510の各メニューエリア511と、メニューキー部60のメニューキー61との対応関係を模式的に説明するための図である。
メニューキー部60は、ハンディターミナル1に装着された状態のブックレット500の下面に設けられる。メニューキー部60は、
図2に示すように、本体部2側及び蓋部3側の双方に亘ってマトリクス状に配置された複数のメニューキー61を備える。
各メニューキー61には、
図7に示すように、本体部2及び蓋部3側それぞれにおいてキー番号が割り振られている。そして、メニューキー部60は、ユーザにより各メニューキー61がキー入力されると、上記キー番号に応じた出力信号を制御部100へ出力する。
【0025】
ここで、各ブックレット500のシート面510は、
図7に示すように、各メニューキー61と対応するように複数のメニューエリア511を備えて構成される。
そして、例えば、メニューエリア5111及びその下方のメニューキー611がキー入力されると、メニューキー部60が本体部2の19番のメニューキー61であることを示唆する出力信号を制御部100へ出力する。そのため、制御部100は、メニューキー部60を介してキー入力されたメニューキー61がメニューキー611であることを特定することができるので、キー特定部として機能する。
また、制御部100は、表示面特定部50より取得する出力信号に基づいて本体部2及び蓋部3の表示面を特定できるので、ユーザによってキー入力された本体部2のシート面510が、第1面〜第6面の何れの面であるかを把握することが出来る。
【0026】
次に、ハンディターミナル1の機能的構成について説明する。
図8は、本発明の実施形態1に係るハンディターミナル1のブロック図である。
【0027】
ハンディターミナル1は、
図8に示すように、ハンディターミナル1を統括制御する制御部100を備える。そして、制御部100は、通信部150(入力情報送信部、追加情報送信部、識別情報送信部)と、表示部10と、固定キー部20(選択部)と、着脱部40と、表示面検知部50と、メニューキー部60と、接続される。
【0028】
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)110(キー特定部、入力情報送信部、追加情報送信部、識別情報送信部)と、RAM(Randam Access Memory)120(会計情報記憶部)と、記憶部130と、を含んで構成され、ハンディターミナル1の各部を統括制御する。
【0029】
CPU110は、ハンディターミナル1の各部から入力される入力信号に応じて、記憶部130に記憶された各種プログラム(プログラムコード)を実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて各部に出力信号を出力することにより、ハンディターミナル1の動作全般を統括制御する。
【0030】
図9は、
図8に示すCPU110が生成する入力データを例示する図である。
RAM120は、CPU110によって実行されるプログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、上記プログラムが実行される際に生じる処理結果などを一時的に格納するためのデータ格納領域などを備える。具体的には、RAM120は、入力データ(入力情報)、後述する会計データなどを一時的に記憶する。
ここで、入力データとは、メニューキー部60に備わる何れかのメニューキー61がキー入力された際に、CPU110が後述するデータ生成プログラムを実行して生成し、RAM120へ記憶するデータである。当該入力データは、
図9に示すように、ハンディターミナル1に装着されたブックレット500のブックレット番号と、ユーザによってキー入力されたシート面510の面番号と、ユーザによってキー入力されたメニューキー61のキー番号と、をデータ項目として含む。シート面510の面番号とは、第1面〜第6面からなるシート面510各々に割り振られる1〜6の番号である。
【0031】
記憶部130は、例えば、ハンディターミナル1で実行可能なシステムプログラムや、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、上記処理プログラムを実行する際に使用されるデータなどを記憶する。具体的には、記憶部130は、後述するデータ生成プログラムと、データ送信プログラムと、処理実行プログラムと、データ書き込みプログラムと、などを記憶する。
【0032】
通信部150は、赤外線通信や無線LAN通信等の無線通信用のインターフェースから構成される。そして、通信部150は、CPU110の制御信号に基づいて、各種のデータを中継器1100を経由してサーバ装置1200へ送信する。また、通信部150は、中継器1100を経由してサーバ装置1200より送信される各種のデータを受信する。
【0033】
中継器1100は、アクセスポイントやコントローラボックスからなる。そして、ネットワークNを介して有線接続されたサーバ装置1200と、無線接続されたハンディターミナル1との間の通信の中継を行う。そのため、ハンディターミナル1は当該中継器1100を介してサーバ装置1200との情報の送受信が可能となる。
【0034】
図10は、本発明の実施形態1に係るサーバ装置1200及び厨房用モニタ装置1400のブロック図である。
次に、サーバ装置1200の構成について説明する。
サーバ装置1200は、
図10に示すように、通信部1210(処理内容情報送信部)と、表示部1220と、入力部1230と、制御部1300と、を含んで構成される。
【0035】
通信部1210は、ネットワークNを介して有線接続された中継器1100と、厨房用モニタ装置1400と、会計処理装置1500と、の情報の送受信を可能にする。また、通信部1210は、中継器1100を経由して、各ハンディターミナル1との情報の送受信も可能にする。
【0036】
表示部1220は、液晶ディスプレイなどから構成される。そして、表示部1220は、制御部1300からの指示に従って、ディスプレイ上に各種の画像を表示する。
【0037】
入力部1230は、文字入力キーや数字入力キー、その他各種機能キーを有するキーボードや、マウス等の各種入力装置を備えて構成される。
【0038】
制御部1300は、CPU1310(処理内容情報送信部、テーブル追加部、表示制御部)と、RAM1320と、記憶部1330(サーバ記憶部)と、を含んで構成され、サーバ装置1200の各部を統括制御する。
【0039】
CPU1310は、サーバ装置1200の各部から入力される入力信号に応じて、記憶部1330に記憶された各種プログラム(プログラムコード)を実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて各部に出力信号を出力することにより、サーバ装置1200の動作全般を統括制御する。
【0040】
RAM1320は、CPU1310によって実行されるプログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、上記プログラムが実行される際に生じる処理結果などを一時的に格納するためのデータ格納領域などを備える。具体的には、RAM1320は、ハンディターミナル1より送信される入力データや後述する登録データ、メニュー項目リストなどを一時的に記憶する。
【0041】
記憶部1330は、例えば、サーバ装置1200で実行可能なシステムプログラムや、当該システムプログラムで実行可能な各種プログラム、上記プログラムを実行する際に使用されるデータなどを記憶する。具体的には、記憶部1330は、後述する処理内容抽出プログラムと、表示制御プログラムと、更新プログラムと、ブックレットテーブル1331と、などを記憶する。
【0042】
ここで、
図11は、
図10に示すサーバ装置1200の記憶部1330に記憶されたブックレットテーブル1331を例示する図である。ブックレットテーブル1331は、
図11に示すように、各面番号に応じたシート面510ごとに、メニューキー61のキー番号と、当該キー番号のメニューキー61がキー入力された場合の処理内容と、をブックレット番号単位で対応付けて記憶するテーブルである。ここで、処理内容には、当該処理内容に対応するキー番号のメニューキー61がキー入力された場合に、ハンディターミナル1が当該メニューキー61に対応するメニュー項目の注文を受付けるために実行すべき処理等が記載される。具体的には、処理内容は、面番号が1〜5(キー入力されたシート面510が入力用のシート面510)の場合、メニューキー61のキー番号に対応したメニューエリア511へユーザが設定したメニュー項目(飲み物や食べ物、カラオケの曲名,音程調整など)と、当該メニュー項目に対する注文の受付け処理を実行するために必要な各種情報と、で構成される。
つまり、
図3(i)(ii)に示すように、各シート面510の各メニューエリア511に配置するメニュー項目の種類、メニュー項目を配置する位置・大きさがユーザごとに保有されるそれぞれのブックレット500で相違する場合でも、CPU1310は、メニューキー61がキー入力された際に、ブックレット番号、面番号、キー番号、が取得できれば、ブックレットテーブル1331によって、ハンディターミナル1が実行すべき処理を特定できる。
さらに、面番号が6である場合(設定用のシート面510である場合)、ブックレットテーブル1331の処理内容には、設定用のシート面510に配置されるメニュー項目に応じた処理内容が記載される。具体的には、面番号が6の処理内容には、各シート面510のメニューエリア511へ新規のメニュー項目を割り振るためにハンディターミナル1が実行すべき処理内容(「新ボタン作成」用の処理内容)、各シート面510のメニューエリア511に設定されたメニュー項目を削除するためにハンディターミナル1が実行すべき処理内容(「ボタン削除」用の処理内容)など、がある。
なお、ブックレットテーブル1331において、面番号が1〜5に係る処理内容については、ユーザによって面番号が6のシート面510を介してメニューキー61がキー入力された際、逐次更新される。
【0043】
厨房用モニタ装置1400は、例えば、液晶モニタなどで構成される。そして、当該厨房用モニタ装置1400は、
図10に示すように、ネットワークNを介して有線接続されたサーバ装置1200と情報の送受信を行うための通信部1410と、当該厨房用モニタ装置1400のモニタ画面である表示部1420と、を含む。そして、当該表示部1420には、ハンディターミナル1で注文可能な各メニュー項目が一覧表示される。
【0044】
図12は、本発明の実施形態1に係る会計処理装置1500のブロック図である。
会計処理装置1500は、
図12に示すように、表示部1510と、操作キー部1520と、印刷処理部1530と、着脱部1540と、通信部1550と、制御部1600と、を含んで構成される。
【0045】
表示部1510は、制御部1600からの指示の下、会計時におけるユーザの注文に対する合計金額などを画面表示する。
操作キー部1520は、各種の数字キーや機能キーで構成される。そして、操作キー部1520は会計係等の店員にキー入力された際に、所定の操作信号を制御部1600へ出力する。ここで、操作キー部1520の機能キーには、着脱部1540を介して装着されるブックレット500より後述する会計データを読出すための読出しキーが含まれる。
印刷処理部1530は、ユーザより注文を受けたメニュー項目の品名、注文数、単価、合計金額等を用紙に印刷する印刷処理を行い、レシートや領収書等を発行する。
【0046】
着脱部1540は、リーダ/ライタ1541(読出し部)を含んで構成され、ブックレット500の会計処理装置1500への装着/取り外しを自在にする。
リーダ/ライタ1541は、ブックレット500に備わる非接触IDタグ505aのリーダ/ライタである。当該リーダ/ライタ1541は、制御部1600からの指示の下、当該非接触IDタグ505aへ各種指示コマンドを送信することで、非接触IDタグ505aに記憶された情報の読取り/非接触IDタグ505aへの情報の書き込みを行う。ここで、指示コマンドには、非接触IDタグ505aへ情報を記憶させる記憶コマンド、非接触IDタグ505aより情報を読み出す読み出しコマンド、非接触IDタグ505aへ情報を記憶させた情報を消去するクリアコマンド、等がある。
通信部1550は、ネットワークNを介して有線接続されたサーバ装置1200との情報の送受信を可能にする。
【0047】
制御部1600は、CPU1610(算出部)と、RAM1620と、記憶部1630と、を含んで構成され、会計処理装置1500の各部を統括制御する。
【0048】
CPU1610は、会計処理装置1500の各部から入力される入力信号に応じて、記憶部1630に記憶された各種プログラム(プログラムコード)を実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて各部に出力信号を出力することにより、会計処理装置1500の動作全般を統括制御する。
【0049】
RAM1620は、CPU1610によって実行されるプログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、上記プログラムが実行される際に生じる処理結果などを一時的に格納するためのデータ格納領域などを備える。
【0050】
記憶部1630は、例えば、会計処理装置1500で実行可能なシステムプログラムや、当該システムプログラムで実行可能な各種プログラム、上記プログラムを実行する際に使用されるデータなどを記憶する。具体的には、記憶部1630は、後述する会計処理プログラム、メニュー項目それぞれの単価などを記憶する。
【0051】
次に、ハンディターミナル1の記憶部130に記憶された各プログラムについて説明する。
【0052】
データ生成プログラムは、ユーザによってメニューキー61がキー入力された際に、入力データや登録データを生成する機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、CPU110は、ユーザによってメニューキー部60に備わる何れかのメニューキー61がキー入力すると、データ生成プログラムを実行し、リーダ/ライタ42を介して、現在ハンディターミナル1に装着されたブックレット500のブックレット番号を取得する。さらに、CPU110は、メニューキー部60より取得する出力信号に基づいて、当該キー入力されたメニューキー61が本体部2及び蓋部3側の何れの側に配置されたメニューキー61であるかを特定するとともに、表示面特定部50より取得する出力信号に基づいて表示面を特定することで、面番号を取得する。さらに、CPU110は、メニューキー部60より取得する出力信号に基づいて、ユーザによってキー入力されたメニューキー61のキー番号を取得する。
そして、CPU110は、取得したブックレット番号、面番号、キー番号に基づいて入力データを生成する。また、CPU110は、ブックレット番号、面番号、キー番号に加えて、後述のユーザによって決定されるメニュー項目に基づいて登録データを生成し、RAM120に記憶する。
【0053】
データ送信プログラムは、中継器1100を経由してRAM120に記憶された入力データや登録データをサーバ装置1200へ送信する機能をCPU110に実行させるプログラムである。
【0054】
処理実行プログラムは、サーバ装置1200より中継器1100を経由して、後述する処理内容データ(処理内容情報)を受信した際に処理内容データに基づく処理を実行する機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、サーバ装置1200より送信される処理内容データを通信部150によって取得すると、CPU110は、処理実行プログラムを実行して当該処理内容データをRAM120に記憶する。そして、CPU110は、記憶した処理内容データに基づき注文の受付け処理などを行うことで、データ送信プログラムの実行時にユーザによってキー入力されたメニューキー61のキー入力に即した処理を実行する。
【0055】
データ書き込みプログラムは、ユーザによって固定キー部20の会計キーが押下された際に、ユーザによってキー入力されたシート面510の面番号とメニューキー61のキー番号とを、ブックレット500の非接触IDタグ505aへ書き込む機能をCPU110に実行させるプログラムである。
具体的には、CPU110は、あるユーザのブックレット500がハンディターミナル1に装着された時点から会計キーが押下されるまでの期間、メニューキー61がキー入力される都度、キー入力されたシート面510の面番号とメニューキー61のキー番号とを、会計データ(会計情報)としてRAM120に記憶しておく。そして、ユーザによって固定キー部20の会計キーが押下されると、CPU110は、リーダ/ライタ42を介してブックレット500の非接触IDタグ505aへ記憶コマンドを送信し、会計データを当該非接触IDタグ505aへ書き込む。
【0056】
次に、サーバ装置1200の記憶部1330に記憶された各プログラムについて説明する。
【0057】
処理内容抽出プログラムは、ハンディターミナル1より入力データを受信した際に、ブックレットテーブル1331より、入力データに含まれるメニューキー61のキー番号に対応する処理内容を抽出する機能をCPU1310に実行させるプログラムである。
具体的には、CPU1310は、入力データを受信すると、処理内容抽出プログラムを実行し、当該入力データよりブックレット番号、面番号、キー番号を取得する。そして、CPU1310は、ブックレットテーブル1331を参照して、取得したブックレット番号、面番号、キー番号と一致するレコードを特定し、当該レコードより処理内容を抽出する。さらに、CPU1310は、抽出した処理内容を処理内容データとして、通信部1210により上記入力データを送信したハンディターミナル1へ送信する。
【0058】
更新プログラムは、ハンディターミナル1より登録データを受信した際に、ブックレットテーブル1331を更新する機能をCPU1310に実行させるプログラムである。
具体的には、CPU1310は、登録データを受信すると、更新プログラムを実行し、当該登録データのブックレット番号と、面番号と、キー番号と、に基づいて、ブックレットテーブル1331より該当レコードを検索し、検索したレコードの処理内容を登録データに含まれるメニュー項目に対応するように追加・更新することで、ブックレットテーブル1331を更新する。
【0059】
図13は、
図10に示すサーバ装置1200のCPU1310が生成するメニュー項目リストを例示する図である。また、
図14は、
図10に示す厨房用モニタ装置1400が表示する画面を例示する図であり、
図14(i)は厨房で必要な全メニュー項目が表示された状態を、
図14(ii)は、
図14(i)に示すメニュー項目のうちランクの振り分けされたメニュー項目を異なる色で表示した状態を、模式的に表す。
表示制御プログラムは、ハンディターミナル1にブックレット500が装着された際、当該ブックレット500を保有するユーザが注文すると予測されるメニューを厨房用モニタ装置1400の表示部1420に強調表示する機能をCPU1310に実現させるためのプログラムである。
具体的には、ハンディターミナル1にブックレット500が装着されると、通信部1210を介して当該ブックレット500のブックレット番号が送信され、CPU1310が表示制御プログラムを実行する。
すると、CPU1310は、取得したブックレット番号に該当するレコードをブックレットテーブル1331から検索し、検索された全てのレコードの処理内容よりメニュー項目を抽出する。つまり、CPU1310は、当該ブックレット番号の設定されたブックレット500を保有するユーザが、各シート面510のメニューエリア511に設定したメニュー項目を全て抜き出す。
そして、CPU1310は、抽出したメニュー項目のうち、例えば、カラオケにおける曲名や歌手名など厨房に不要なメニュー項目を除外し、
図13に示すような厨房に必要なメニュー項目のみが番号順にリスト化されたメニュー項目リストを生成し、RAM1320へ記憶する。
すると、CPU1310は、メニュー項目リストに含まれる各番号のメニュー項目を、表示部1420上で赤、黄、青色等のカラー色によって強調表示する。具体的には、CPU1310は、メニュー項目リストに含まれる各番号のメニュー項目に対して、ランクA〜Cの振り分けを行う。ここで、ランクAは、飲み物等のように、ユーザが入店時に最初に注文を行うと予測されるメニュー項目に対して割り振られるランクである。ランクBは、食べ物やスナック菓子等のように、ユーザがランクAに割り振られたメニュー項目の次に注文を行うと予測されるメニュー項目に対して割り振られるランクである。ランクCは、デザート等のように、ユーザがランクBに割り振られたメニュー項目の次に注文を行うと予測されるメニュー項目に対して割り振られるランクである。
そして、CPU1310は、
図14(i)に示すような厨房で必要な全メニュー項目を表示する厨房用モニタ装置1400に対して、例えば、ランクA〜ランクCそれぞれに割り振ったメニュー項目が異なる色で表示されるように、通信部1210を介して表示指示を行う。具体的には、CPU1310は、
図14(ii)に示すように、メニュー項目リストに含まれるメニュー項目のうち、ランクAに割り振る「コーラ」や「焼酎」のメニュー項目を赤色(
図14(ii)中ではドット表示)で、ランクBに割り振る「海老セイロソバ」や「カレーうどん」のメニュー項目を黄色(
図14(ii)中では斜線表示)で、ランクCに割り振る「カキ氷」のメニュー項目を青色(
図14(ii)中では横線表示)で、表示させる。これにより、ランクA〜ランクCに係るメニュー項目が表示部1420に表示される他のメニュー項目と異なる態様で強調表示されるので、厨房の調理人等は、ユーザの来店時にどのようなメニュー項目がどのような順序で注文されそうであるかを即座に把握することができる。
【0060】
次に、会計処理装置1500の記憶部1630に記憶された各プログラムについて説明する。
【0061】
会計処理プログラムは、会計データの記憶されたブックレット500(非接触IDタグ505a)より会計データを読取り、当該会計データに基づいて会計処理を行うための機能をCPU1610に実現させるためのプログラムである。
具体的には、店員が会計時に、操作キー部1520を介して読出しキーのキー入力を行うと、CPU1610は会計処理プログラムを実行し、会計データの記憶されたブックレット500に対して、リーダ/ライタ1541を介して読出しコマンドを送信する。そして、CPU1610は、会計データ及び当該ブックレット500のブックレット番号を取得すると、当該ブックレット番号と、会計データ(面番号及びキー番号)と、をサーバ装置1200へ送信し、ユーザの注文したメニュー項目を全て取得する。さらに、CPU1610は、当該メニュー項目のうち、カラオケにおける曲名や歌手名などユーザより受付けた注文のうち合計金額算出に不要なメニュー項目を除外する。そして、CPU1610は、残りのメニュー項目それぞれの単価等を記憶部1630より取得して合計金額を算出することで会計処理を行う。
【0062】
(キー入力処理)
次いで、オーダエントリシステム1000が実行するキー入力処理について説明する。ここで、
図15は、本発明の実施形態1に係るハンディターミナル1が実行するキー入力処理を説明するためのフローチャートであり、
図16は、本発明の実施形態1に係るサーバ装置1200が実行するキー入力処理を説明するためのフローチャートである。また、
図17は、
図3(i)に示すシート面510に「新曲C」のメニューエリアを追加した状態を模式的に示す図である。さらに、
図18は、本発明の実施形態1に係るハンディターミナル1の表示部10が表示する「新ボタン作成」用の画面を例示する図であり、
図18(i)は「新ボタン作成」用のメニュー項目のリストを、
図18(ii)は
図18(i)の「今月のおすすめメニュー」に含まれるメニュー項目の一覧を例示する図である。
【0063】
(キー入力処理:ハンディターミナル)
図15を参照して、ハンディターミナル1が実行するキー入力処理を説明する。
まず、ユーザがメニューキー部60に備わる何れかのメニューキー61のキー入力を行う(ステップS1)。すると、CPU110は、当該キー入力に応じてメニューキー部60より出力信号を取得する。
次いで、CPU110は、磁気センサ41より検知信号が出力されたか否かに基づいて、ハンディターミナル1にブックレット500が装着されているか否かを判断する(ステップS2)。そして、CPU110は、ステップS2にて装着されていないと判断する場合(ステップS2;No)、本処理を終了する。
【0064】
一方で、CPU110は、ステップS2にて装着されていると判断する場合(ステップS2;Yes)、キー入力されたシート面510の面番号を取得し、キー入力されたシート面510が入力用の(面番号が1〜5の)シート面510であるか否かを判断する(ステップS3)。
【0065】
そして、CPU110は、ステップS3にて入力用のシート面510であると判断した場合(ステップS3;Yes)、データ生成プログラム及びデータ送信プログラムを実行し、装着されたブックレット500のブックレット番号と、キー入力されたシート面510の面番号と、キー入力されたメニューキー61のキー番号と、に基づいて入力データを生成し、通信部150を介して当該入力データをサーバ装置1200へ送信する(ステップS4)。
次いで、CPU110は、サーバ装置1200より処理内容データを受信したか否かを判断し(ステップS5)、受信していないと判断する場合(ステップS5;No)、受信するまで待機する。
次いで、CPU110は、サーバ装置1200より処理内容データを受信したと判断する場合(ステップS5;Yes)、処理内容データに基づき注文の受付け処理などの処理を実行し(ステップS6)、本処理を終了する。
【0066】
一方、CPU110は、ステップS3にて入力用のシート面でない(つまり、設定用のシート面510である)と判断した場合(ステップS3;No)、データ生成プログラム及びデータ送信プログラムを実行し、装着されたブックレット500のブックレット番号と、設定用の(6の)面番号と、ユーザによってキー入力されたメニューキー61のキー番号と、に基づいて入力データを生成し、通信部150を介して当該入力データをサーバ装置1200へ送信する(ステップS7)。なお、ここでは、ユーザによってキー入力されたメニューキー61のキー番号は、
図5に示す設定用のシート面510の「新ボタン作成」のメニューエリア511に相当するメニューキー61(作成キー)のキー番号とする。また、当該ユーザは、
図3(i)に示すシート面について、
図17に示すとおり「ジンジャエール」のメニュー項目の下部のメニューエリア511へ、「新曲C」のメニュー項目を追加するものとする。
【0067】
次いで、CPU110は、サーバ装置1200より処理内容データ(「新ボタン作成」用の処理内容データ)を受信したか否かを判断し(ステップS8)、受信していないと判断する場合(ステップS8;No)、受信するまで待機する。
次いで、CPU110は、サーバ装置1200より処理内容データを受信したと判断する場合(ステップS8;Yes)、当該処理内容データに基づいて、
図18(i)に示すようなメニュー項目のリストを表示部10に一覧表示する(ステップS9)。
【0068】
そして、ユーザが固定キー部20を介して、ステップS9にて「今月のおすすめメニュー」を選択したものとする(ステップS10)。
すると、CPU110が
図18(ii)に示すような「今月のおすすめメニュー」に含まれるメニュー項目の一覧を表示部10に表示するので、ユーザは、固定キー部20を介して、メニューキー61(任意のシート面510のメニューエリア511)へ新規に割り振る一のメニュー項目(
図18(ii)では、「新曲C」)を決定する(ステップS11)。
次いで、ユーザは、ブックレット500をめくり操作し、当該ブックレット500に含まれる任意のシート面510のメニューエリア511(
図3(i)に示すシート面510の「ジンジャエール」の下部のメニューエリア511)を押下(キー入力)する(ステップS12)。この際、CPU111は、表示面特定部50及びメニューキー部60より取得する出力信号に基づいて、ユーザに押下されたシート面510の面番号と、ユーザに押下されたメニューエリア511に対応するメニューキー61(新規のメニューキー)のキー番号と、を特定する。
【0069】
次いで、CPU110は、ステップS12にてユーザに押下されたシート面510が設定用のシート面510であるか否かを判断する(ステップS13)。つまり、CPU110は、特定した面番号が6であるか否かを判断する。
そして、CPU110は、ステップS13にて設定用のシート面510であると判断する場合(ステップS13;Yes)、表示部10に所定のエラー画面を表示して(ステップS14)、ステップS11以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、ステップS13にて設定用のシート面510でないと判断する場合(ステップS13;No)、ステップS7の入力データに含まれるブックレット番号と、ユーザに押下されたシート面510の面番号と、ユーザに押下されたメニューエリア511に対応するメニューキー61のキー番号と、ステップS11にて決定されたメニュー項目と、からなる登録データ(追加情報)をサーバ装置1200へ送信することで(ステップS15)、「新ボタン作成」用の処理を完了させて(ステップS16)、本処理を終了する。
【0070】
(キー入力処理:サーバ装置)
図16を参照して、サーバ装置1200が実行するキー入力処理を説明する。
まず、サーバ装置1200のCPU1310は、
図16に示すように、ステップS4又はステップS7にてハンディターミナル1より入力データが送信されたか否かを判断する(ステップS101)。
そして、CPU1310は、ステップS101にて送信されていないと判断する場合(ステップS101;No)、送信されるまで待機する。一方で、CPU1310は、ステップS101にて送信されたと判断する場合(ステップS101;Yes)、処理内容抽出プログラムを実行し、ブックレットテーブル1331を参照して送信された入力データのブックレット番号、面番号、キー番号に応じた処理内容を抽出する(ステップS102)。
次いで、CPU1310は、抽出した処理内容を処理内容データとして、ステップS4又はステップS7にて入力データを送信したハンディターミナル1へ送信する(ステップS103)。
【0071】
次いで、CPU1310は、送信された入力データの面番号が6であるか否か(つまり、キー入力されたシート面510が設定用のシート面510であるか否か)を判断する(ステップS104)。そして、CPU1310は、ステップS104にて面番号が6でない(つまり、1〜5である)と判断する場合(ステップS104;No)、そのまま本処理を終了する。
【0072】
一方で、CPU1310は、ステップS104にて面番号が6であると判断する場合(ステップS104;Yes)、ステップS15において登録データがハンディターミナル1より送信されたか否かを判断し(ステップS105)、送信されていない場合(ステップS105;No)、送信されるまで待機する。
次いで、CPU1310は、ステップS15において登録データが送信されたと判断する場合(ステップS105;Yes)、当該登録データのブックレット番号と、面番号と、キー番号と、に基づいて、ブックレットテーブル1331より該当レコードを検索し、検索したレコードの処理内容を登録データに含まれるメニュー項目に対応するように更新することで、ブックレットテーブル1331を更新する(ステップS106)。この際、例えば、メニュー項目が「新曲C」のようにカラオケの曲名等である場合、処理内容の一部として、ユーザの設定する音程(キーの高低)やテンポの調整値を含めるように構成してもよい。
【0073】
次いで、CPU1310は、ステップS106にてブックレットテーブル1331を更新することで、メニュー項目の更新されるシート面510について、当該シート面510に含まれるメニュー項目の一覧の印字処理を、厨房に設けられるキッチンプリンタ(図示省略)等を介して行う(ステップS107)。つまり、ステップS7〜ステップS15及びステップS104〜ステップS106までの処理により、
図3(i)に示すシート面510の「ジンジャエール」の下部のメニューエリア511がユーザに押下されると、更新されたブックレットテーブル1331に基づいて、ハンディターミナル1は「新曲C」のメニュー項目に対する注文の受付け処理が可能となる。ただし、この場合でも、
図3(i)に示すシート面510の「ジンジャエール」の下部のメニューエリア511は、ユーザが当該メニューエリア511へ「新曲C」の品名を記入等しない限り、空白のままである。そこで、CPU1310は、ステップS107で述べた様に、あるシート面510内に新規のメニュー項目が追加される等の場合、当該シート面510に含まれるメニュー項目の一覧等をシール等に印字処理する。その結果、ユーザは、印字処理されたシールを当該シート面510に貼り付けることで、
図17に示すように、シート面510のメニュー項目を最新の状態に更新することができる。
なお、CPU1310は、ステップS107のようにメニュー項目の一覧を印字処理するのではなく、各ユーザの保有するPC(Personal Computer)等で閲覧可能な、メニュー項目の一覧が掲載されたWebページを作成することとしてもよい。
【0074】
(ボタン確認処理)
図19は、本発明の実施形態1に係るハンディターミナル1が実行するボタン確認処理を説明するためのフローチャートである。
次に、
図15に示すステップS7〜ステップS16に係る「新ボタン作成」用の処理が実行され、あるシート面510のメニューエリア511へ新規のメニュー項目を追加した場合に、当該追加したメニュー項目をユーザが確認するための手順について説明する。一例として、
図3(i)に示すシート面510の「ジンジャエール」の下部のメニューエリア511に「新曲C」のメニュー項目が追加された状態で、ユーザが当該メニューエリア511へ「新曲C」の品名を記入等していない場合に、当該追加されたメニュー項目をユーザが確認するための手順を述べる。
【0075】
まず、ユーザがメニューキー61のキー入力を行う(ステップS31)。
すると、CPU110は、キー入力された面番号とキー番号とを取得し、当該面番号とキー番号とに基づいて、ステップS31にてキー入力されたメニューキー61が、
図5に示す設定用のシート面510の「ボタン確認」のメニューエリア511に相当するものであるか否かを判断する(ステップS32)。
次いで、CPU110は、ステップS32にて相当すると判断した場合(ステップS32;Yes)、表示部10に「ボタン確認」用の画面を表示させる等により、ユーザに確認を望むシート面510のメニューエリア511を押下(キー入力)させる(ステップS33)。ここで、確認を望むシート面510のメニューエリア511とは、例えば、
図3(i)に示すシート面510の「ジンジャエール」の下部のメニューエリア511である。
【0076】
すると、CPU110は、ステップS33にて押下されたメニューエリア511に相当するメニュー項目を表示部10に表示する(ステップS34)。つまり、CPU110は、ステップS33にてメニューエリア511が押下された際、押下されたメニューエリア511に相当する入力データを生成し、サーバ装置1200へ送信する。さらに、CPU110は、送信した入力データに対してサーバ装置1200より送信される処理内容データに基づいて、ステップS33にて押下されたメニューエリア511に相当するメニュー項目を特定する。そして、CPU110は、そのメニュー項目の品名等を表示部10に表示する。その結果、例えば、ユーザは、
図3(i)に示すシート面510の「ジンジャエール」の下部のメニューエリア511に、「新曲C」のメニュー項目が追加されたことを確認できる。
【0077】
次いで、CPU110は、別のメニューエリア511の確認も行うか否かを表示部10及び固定キー部20を介してユーザに選択させ(ステップS35)、ユーザに確認を行うと選択された場合(ステップS35;Yes)、ステップS33以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、ステップS35にてユーザに確認を行わないと選択された場合(ステップS35;No)、本処理を終了する。
また、CPU110は、ステップS32にて相当しないと判断した場合(ステップS32;No)、キー入力されたメニューキー61に応じた処理を実行して(ステップS36)、本処理を終了する。
【0078】
(強調表示処理)
次いで、オーダエントリシステム1000が実行する強調表示処理について説明する。ここで、
図20は、本発明の実施形態1に係るハンディターミナル1が実行する強調表示処理を説明するためのフローチャートであり、
図21は、本発明の実施形態1に係るサーバ装置1200が実行する強調表示処理を説明するためのフローチャートである。
【0079】
(強調表示処理:ハンディターミナル)
図20を参照して、ハンディターミナル1が実行する強調表示処理を説明する。
まず、ユーザによって着脱部40を介してハンディターミナル1へブックレット500が装着されると(ステップS51)、当該ハンディターミナル1のCPU110は、磁気センサ41より出力される検知信号によりブックレット500が装着されたことを検知する。
次いで、CPU110は、リーダ/ライタ42を介してステップS51にて装着されたブックレット500のブックレット番号を取得する(ステップS52)。
次いで、CPU110は、ステップS52にて取得したブックレット番号を、通信部150を介してサーバ装置1200へ送信する(ステップS53)。
【0080】
(強調表示処理:サーバ装置)
図21を参照して、サーバ装置1200が実行する強調表示処理を説明する。
まず、サーバ装置1200のCPU1310は、ステップS53にてハンディターミナル1より送信されるブックレット番号を通信部1210を介して取得する(ステップS151)。
次いで、CPU1310は、ステップS151にて取得したブックレット番号に該当するレコードをブックレットテーブル1331から検索し、検索された全てのレコードの処理内容よりメニュー項目を抽出(取得したブックレット番号に相当するメニュー項目を全て抽出)する(ステップS152)。
次いで、CPU1310は、ステップS152で抽出したメニュー項目のうち厨房に不要なメニュー項目を除外し、メニュー項目リストを生成する(ステップS153)。
【0081】
次いで、CPU1310は、メニュー項目リストより(番号が)先頭のメニュー項目を選択する(ステップS154)。そして、CPU1310は、当該メニュー項目についてランクA〜Cの振り分けを行う。
まず、CPU1310は、当該メニュー項目が入店時に最初に注文を行うと予測されるランクAであるか否かを判断する(ステップS155)。
そして、CPU1310は、ランクAであると判断した場合(ステップS155;Yes)、厨房用モニタ装置1400に対して当該メニュー項目を赤色で表示する指示(赤色の表示指示)を送信する(ステップS156)。
一方で、CPU1310は、ランクAでないと判断した場合(ステップS155;No)、メニュー項目がランクAの次に注文を行うと予測されるランクBであるか否かを判断する(ステップS157)。
そして、CPU1310は、ランクBであると判断した場合(ステップS157;Yes)、厨房用モニタ装置1400に対して当該メニュー項目を黄色で表示する指示(黄色の表示指示)を送信する(ステップS158)。
一方で、CPU1310は、ランクBでないと判断した場合(ステップS157;No)、メニュー項目がランクBの次に注文を行うと予測されるランクCであると判断し(ステップS159)、厨房用モニタ装置1400に対して当該メニュー項目を青色で表示する指示(青色の表示指示)を送信する(ステップS160)。
【0082】
次いで、CPU1310は、現在選択中のメニュー項目がメニュー項目リストの最後の(番号の)メニュー項目であるか否かを判断する(ステップS161)。
そして、CPU1310は、ステップS161にて最後のメニュー項目でないと判断する場合(ステップS161;No)、メニュー項目リストより次の(番号の)メニュー項目を選択し(ステップS162)、ステップS155以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU1310は、ステップS161にて最後のメニュー項目であると判断する場合(ステップS161;Yes)、本処理を終了する。
【0083】
(会計処理)
次いで、オーダエントリシステム1000が実行する会計処理について説明する。ここで、
図22は、本発明の実施形態1に係るハンディターミナル1が実行する会計処理を説明するためのフローチャートであり、
図23は、本発明の実施形態1に係る会計処理装置1500が実行する会計処理を説明するためのフローチャートである。
【0084】
(会計処理:ハンディターミナル)
まず、
図22に示すように、ユーザにより着脱部40を介してブックレット500がハンディターミナル1へ装着されると(ステップS71)、ハンディターミナル1のCPU110は、磁気センサ41より出力される検知信号によりブックレット500が装着されたことを検知する。
次いで、CPU110は、ユーザによってメニューキー61がキー入力されたか否かを判断し(ステップS72)、キー入力されていないと判断する場合(ステップS72;No)、キー入力されるまで待機する。
一方で、CPU110は、ステップS72にてキー入力されたと判断する場合(ステップS72;Yes)、会計データを生成し、当該会計データへキー入力されたシート面510の面番号とメニューキー61のキー番号とを対応付けて追加する(ステップS73)。
次いで、CPU110は、ユーザによって固定キー部20の会計キーが押下されたか否かを判断する(ステップS74)。そして、CPU110は、ステップS74にて押下されていないと判断する場合(ステップS74;No)、ステップS72以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、ステップS74にて押下されたと判断する場合(ステップS74;Yes)、リーダ/ライタ42を介してブックレット500へ記憶コマンドを送信し、会計データをブックレット500(の非接触IDタグ505a)へ送信する(ステップS75)。
【0085】
(会計処理:会計処理装置)
次に、
図23に示すように、ユーザが着脱部1540を介してブックレット500を会計処理装置1500へ装着し(ステップS171)、操作キー部1520の読出しキーをキー入力する(ステップS172)。
すると、会計処理装置1500のCPU1610は、会計処理プログラムを実行し、リーダ/ライタ1541を介してブックレット500へ読出しコマンドを送信する(ステップS173)。そして、CPU1610は、会計データをブックレット500(の非接触IDタグ505a)より取得する(ステップS174)。この際、CPU1610は、会計データとともに当該ブックレット500のブックレット番号も取得する。
【0086】
次いで、CPU1610は、ステップS174にて取得した会計データに基づいて、ユーザより受付けた注文の合計金額を算出する(ステップS175)。つまり、CPU1610は、会計データ及びブックレット番号をサーバ装置1200へ送信してユーザの注文したメニュー項目を取得する。そして、CPU1610は、当該メニュー項目より合計金額算出に不要なメニュー項目を除外し、残りのメニュー項目それぞれの単価を記憶部1630より取得して合計金額を算出する。
次いで、CPU1610は、レジ締めの作業(一日の集計の会計処理装置1500への打ち込み作業、集計値のホストコンピュータへの送信作業など)が完了したか否かを判断し(ステップS176)、完了していないと判断する場合(ステップS176;No)、完了するまで待機する。
一方で、CPU1610は、ステップS176にて完了したと判断する場合(ステップS176;Yes)、ブックレット500へクリアコマンドを送信し、非接触IDタグ505a内の会計データを削除する(ステップS177)。
【0087】
以上により、オーダエントリシステム1000において、ハンディターミナル1にブックレット500が装着されて、メニューキー61がユーザにキー入力されると、サーバ装置1200が当該ブックレット500のブックレット番号とメニューキー61のキー番号とに基づいて、ブックレットテーブル1331より当該メニューキー61に対応するメニュー項目の注文を受付けるための処理内容を抽出して、当該処理内容(処理内容データ)をハンディターミナル1へ送信する。そのため、ハンディターミナル1は装着されたブックレット500及びキー入力されたメニューキー61に適した注文の受付け処理を行うことができる。
つまり、ユーザは、ブックレット500に一度自身にとって使い勝手が良いようにメニュー項目の設定を行っておくことで、同一店舗に限らずはじめて入店する店舗のハンディターミナル1であっても、自己の保有する(設定を行った)ブックレット500を当該ハンディターミナル1に装着した場合、上記使い勝手の良さが損なわれること無く注文の入力等を行うことができる。
したがって、オーダエントリシステム1000は、客自身が容易に注文を入力することができるオーダエントリシステムであるといえる。
【0088】
また、オーダエントリシステム1000において、ブックレット500に設定するメニュー項目がカラオケの曲名等である場合、ブックレットテーブル1331において、当該メニュー項目に対応する処理内容に、ユーザの設定する音程(キーの高低)やテンポの調整値を含めると、ユーザはメニュー項目に対応するメニューキー61をキー入力するだけで、即座に好みの曲を好みの曲調で歌うことができるので、ユーザにとっての利便性がよい。
【0089】
また、オーダエントリシステム1000において、ユーザが新規に割り振るメニュー項目を決定し、ハンディターミナル1が当該メニュー項目に基づく登録データをサーバ装置1200へ送信すると、サーバ装置1200のCPU1310は、ハンディターミナル1より登録データを受信した際に、当該に含まれるメニュー項目に対応するようにブックレットテーブル1331のレコードを追加・更新することで、ブックレットテーブル1331を更新できる。つまり、ユーザは、任意のシート面510のメニューエリア511へ、容易に新規のメニュー項目を設定出来るので、必要に応じて適宜自分の好みに応じたブックレット500を使用することができる。
【0090】
また、オーダエントリシステム1000において、サーバ装置1200のCPU1310は、厨房用モニタ装置1400の表示部1420に一覧表示されたメニュー項目のうち、ブックレット500をハンディターミナル1に装着したユーザが、各シート面510のメニューエリア511に設定したメニュー項目を、赤、黄、青色等のカラー色によって他のメニュー項目と異なる態様で強調表示させることができる。つまり、厨房の調理人は、ユーザの来店時にどのようなメニュー項目が注文されそうであるかを即座に把握することができる。さらに、CPU1310は、強調表示するメニュー項目を、ユーザによって注文されそうな順序に応じてランク分けするため、厨房の調理人はユーザよりどのような順序で各メニュー項目が注文されそうであるかも把握することができる。そのため、例えば、店舗が非常に混雑しており、食器類の洗浄が間に合っていない様な状況下では、厨房の調理人は取り急ぎランクAに割り振られた食器類の洗浄を優先的に行うことで、ユーザの注文に対する配膳等に遅延が生じることを防止できる。
【0091】
また、オーダエントリシステム1000において、CPU1610は、ブックレット500に記憶された会計データ及びブックレット番号に基づいて、ハンディターミナル1に上記ブックレット番号の設定されたブックレット500が装着された期間に亘って受付けた注文に対する合計金額を算出する。つまり、会計処理装置1500により合計金額を算出する上で、上記ブックレット500を保有するユーザの注文したメニュー項目を入力等しなくとも、ブックレット500より会計データやブックレット番号を読出すだけで良いため、会計係等の店員にとって使い勝手が良い。
【0092】
「実施形態2」
次に、実施形態2に係るハンディターミナル1aについて説明する。実施形態1に係るハンディターミナル1は、ユーザによりメニューキー61がキー入力された際、サーバ装置1200に入力データを送信し、当該サーバ装置1200より処理内容データを取得することで、注文の受付け処理などの処理内容データに基づく処理を行った。しかしながら、ハンディターミナル1aでは、サーバ装置1200を介さずに、キー入力されたメニューキー61に対応する処理内容に基づく処理を行うように構成する。
以下、当該実施形態2に係るハンディターミナル1aの構成を述べる。なお、以下のハンディターミナル1aについて、実施形態1に係るオーダエントリステム1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、オーダエントリステム1との相違点のみを説明する。
【0093】
図24は、本発明の実施形態2に係るハンディターミナル1aのブロック図である。
ハンディターミナル1aは、
図24に示すように、制御部100と、通信部150と、表示部10と、固定キー部20と、着脱部40と、表示面検知部50と、メニューキー部60と、を含む。
【0094】
制御部100は、CPU110aと、RAM120と、記憶部130aと、を含んで構成され、ハンディターミナル1の各部を統括制御する。
【0095】
CPU110aは、ハンディターミナル1aの各部から入力される入力信号に応じて、記憶部130に記憶された各種プログラム(プログラムコード)を実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて各部に出力信号を出力することにより、ハンディターミナル1の動作全般を統括制御する。
【0096】
記憶部130aは、例えば、ハンディターミナル1aで実行可能なシステムプログラムや、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、上記処理プログラムを実行する際に使用されるデータなどを記憶する。具体的には、記憶部130aは、データ生成プログラムと、処理内容抽出プログラムと、更新プログラムと、処理実行プログラムと、などを記憶する。また、記憶部130は、ブックレットテーブル131aを記憶する。
【0097】
処理内容抽出プログラムは、ブックレットテーブル131aより、入力データに含まれるメニューキー61のキー番号に対応する処理内容を抽出する機能をCPU110aに実行させるプログラムである。
具体的には、CPU110aは、データ生成プログラムの実行により入力データを生成すると、処理内容抽出プログラムを実行し、ブックレットテーブル131aを参照する。すると、CPU110aは、入力データのブックレット番号、面番号、キー番号と一致するレコードをブックレットテーブル131aより特定し、当該レコードより処理内容を抽出する。
【0098】
更新プログラムは、登録データに基づき、ブックレットテーブル131aを更新する機能をCPU110aに実行させるプログラムである。
具体的には、CPU110aは、登録データを生成すると、更新プログラムを実行し、当該登録データのブックレット番号と、面番号と、キー番号と、に基づいて、ブックレットテーブル131aより該当レコードを検索し、検索したレコードの処理内容を登録データに含まれるメニュー項目に対応するように追加・更新することで、ブックレットテーブル131aを更新する。
【0099】
(キー入力処理)
次いで、ハンディターミナル1aが実現するキー入力処理について説明する。ここで、
図25は、本発明の実施形態2に係るハンディターミナル1aが実行するキー入力処理を説明するためのフローチャートである。
【0100】
まず、CPU110aは、ステップS3にて設定用のシート面510でないと判断した場合(ステップS3;No)、装着されたブックレット500のブックレット番号と、キー入力されたシート面510の面番号と、キー入力されたメニューキー61のキー番号と、に基づいて入力データを生成する(ステップS4a)。
次いで、CPU110aは、処理内容抽出プログラムを実行し、ブックレットテーブル131aを参照して入力データのブックレット番号、面番号、キー番号に応じた処理内容を抽出する(ステップS5a)。そして、CPU110aは、ステップS5aにて抽出した処理内容に基づき注文の受付け処理などの処理を実行し(ステップS6)、本処理を終了する。
【0101】
一方、CPU110aは、ステップS2にて設定用のシート面510であると判断した場合(ステップS3;Yes)、装着されたブックレット500のブックレット番号と、6の面番号と、ユーザによってキー入力されたメニューキー61のキー番号と、に基づいて入力データを生成する(ステップS7a)。
次いで、CPU110aは、処理内容抽出プログラムを実行し、ブックレットテーブル131aを参照して入力データのブックレット番号、面番号、キー番号に応じた処理内容を抽出する(ステップS8a)。次いで、CPU110aは、ステップS8aにて抽出した処理内容に基づきステップS9〜ステップS14までの処理を行う。
【0102】
次いで、CPU110aは、ステップS13にて設定用のシート面510でないと判断する場合(ステップS13;No)、入力データ生成時に取得したブックレット番号と、ステップS12にてユーザに押下されたシート面510の面番号及びメニューエリア511に対応するメニューキー61のキー番号と、に基づいて、ブックレットテーブル131aより該当レコードを検索し、検索したレコードの処理内容をステップS11で決定されたメニュー項目に対応するように更新することで、ブックレットテーブル131aを更新する(S15a)。
この際、CPU110aは、ステップS107の処理と同様に、メニュー項目の更新されるシート面510について、当該シート面510に含まれるメニュー項目の一覧の印字処理を、厨房に設けられるキッチンプリンタ(図示省略)等を介して行うように構成してもよい。
そして、CPU110aは、ステップS16へ移行して本処理を終了する。
【0103】
以上により、実施形態2のハンディターミナル1aによると、実施形態1と同様の効果が得られることは勿論、ユーザによりメニューキー61がキー入力された際に、サーバ装置1200へ問い合わせることなく当該メニューキー61に応じた処理内容に基づく処理を行うことができる。つまり、実施形態2では、メニューキー61のキー入力に対するハンディターミナル1aの処理速度の向上が期待できる。また、実施形態2では、サーバ装置1200を用いなくてよいため、小規模な店舗にハンディターミナル1aを配置する場合に適するといえる。
【0104】
(変形例1)
実施形態2のハンディターミナル1aでは、ブックレットテーブル131aを記憶部130aへ記憶する構成とした。しかしながら、ブックレットテーブル131aは、各ブックレット500の非接触IDタグ505aに記憶する構成であってもよい。つまり、CPU110aは、処理内容抽出プログラムを実行する際、リーダ/ライタ42を介して、ブックレットテーブル131aを各ブックレット500より読取ることで、処理内容を抽出できる。この場合、各ブックレット500のブックレットテーブル131aは、当該ブックレット500に設定されたブックレット番号に対応する処理内容のみが記載されていれば足りる。
以上、本変形例1によると、実施形態2と同様の効果が得られることは勿論、ブックレットテーブル131aを記憶しなくて良い分、記憶部130aの記憶領域が小さくて済む。
【0105】
なお、以上の実施形態における記述は、本発明に係る好適なオーダエントリシステム及びオーダ入力端末の一例であり、これに限定されるものではない。
また、以上の実施形態におけるオーダエントリシステム及びオーダ入力端末を構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0106】
例えば、実施形態1に係るオーダエントリシステム1000において、メニューキー61がキー入力される都度、サーバ装置1200より処理内容データをハンディターミナル1へ送信するように構成したが、ハンディターミナル1にブックレット500が装着された時点で、当該ブックレット500のブックレット番号をサーバ装置1200へ送信し、ブックレットテーブル1331より当該ブックレット番号と一致するレコードが全てハンディターミナル1へ送信される(ダウンロードされる)構成であってもよい。この場合、ハンディターミナル1のCPU110は、当該レコードをRAM120に記憶し、メニューキー61がキー入力された際、記憶したレコードより処理内容を抽出することで、キー入力されたメニューキー61に即した注文の受付け処理などを行う。このように構成することで、CPU110は、メニューキー61がキー入力された際、サーバ装置1200より処理内容データが送信されるのを待たずに注文の受付け処理などを行うことができるので、処理速度が向上する。