特許第5979425号(P5979425)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5979425アンカー再緊張システムおよびアンカー再緊張方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5979425
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】アンカー再緊張システムおよびアンカー再緊張方法
(51)【国際特許分類】
   E02D 5/80 20060101AFI20160817BHJP
【FI】
   E02D5/80 Z
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-141102(P2012-141102)
(22)【出願日】2012年6月22日
(65)【公開番号】特開2014-5634(P2014-5634A)
(43)【公開日】2014年1月16日
【審査請求日】2015年6月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】390029012
【氏名又は名称】株式会社エスイー
(74)【代理人】
【識別番号】100161322
【弁理士】
【氏名又は名称】白坂 一
(72)【発明者】
【氏名】小林 亮太
(72)【発明者】
【氏名】市川 真佐史
(72)【発明者】
【氏名】加来 哲也
【審査官】 富山 博喜
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−264650(JP,A)
【文献】 実開平07−043204(JP,U)
【文献】 特開2009−154220(JP,A)
【文献】 特開2010−206862(JP,A)
【文献】 米国特許第04862576(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 5/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中に打設されたアンカーを再緊張するアンカー再緊張システムにおいて、
前記アンカーの端部にあって、側面に円周溝が設けられたアンカーヘッドと、
筒状構造の本体部アンカー側の端部内周前記円周溝と係合する円環形状の係合部及び前記本体部の前記アンカー側と逆の端部内周にジャッキから所定の牽引方向に牽引されるテンションバーの一端が貫通する円環形状のインナーナット接合部を有するカプラーと
前記カプラーの内部において前記テンションバーの一端に形成したおねじ構造と螺合するめねじ構造を有して前記インナーナット接合部に接合するインナーナットと、
を備え、
前記カプラーは、前記係合部及び前記インナーナット接合部を含んで2つの半筒片に分離するものであって、該半筒片を嵌め合せたときに前記係合部が前記円周溝と係合するとともに前記インナーナットが前記インナーナット接合部と接合可能に前記カプラーの内部に位置する、
アンカー再緊張システム。
【請求項2】
前記円周溝は、前記係合部の牽引方向における面が前記アンカーの軸方向に対して直交し、前記係合部の牽引方向とは逆方向における面が前記アンカーに対して逆テーパー形状である、ことを特徴とする請求項1記載のアンカー再緊張システム。
【請求項3】
前記カプラーは、前記半筒片それぞれに位置決めピンおよび位置決めピン受け入れ孔をそれぞれ少なくとも1つ備え、一方の前記半筒片における前記位置決めピンと、他方の前記半筒片における前記位置決めピン受け入れ孔を挿嵌し嵌め合せることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンカー再緊張システム。
【請求項4】
地中に打設されたアンカーを再緊張するアンカー再緊張方法において、
前記アンカーの端部にあって、側面に円周溝が設けられたアンカーヘッドと、
筒状構造の本体部アンカー側の端部内周前記円周溝と係合する円環形状の係合部及び前記本体部の前記アンカー側と逆の端部内周にジャッキから所定の牽引方向に牽引されるテンションバーの一端が貫通する円環形状のインナーナット接合部を有し、2つの半筒片に分離するカプラーと
前記カプラーの内部において前記テンションバーの一端に形成したおねじ構造と螺合するめねじ構造を有して前記インナーナット接合部に接合するインナーナットと、を備えるアンカー再緊張システムが、
前記分離された半筒片、前記係合部を前記円周溝に係合させるとともに前記インナーナットが前記インナーナット接合部と接合可能に前記カプラーの内部に位置するように、嵌め合せるステップと、
前記インナーナット前記めねじ構造に前記テンションバーの一端に形成した前記おねじ構造を螺合するステップと、
前記テンションバーを囲むように、ジャッキを設置するステップと、
止めナットを前記テンションバーに螺着することにより、前記テンションバーと前記ジャッキを固定するステップと、
前記ジャッキにより、前記テンションバーを牽引するステップと、
牽引された前記アンカーヘッドの隙間に対して、シムを挿入することにより、アンカーを再緊張するステップと
を有することを特徴とするアンカー再緊張方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地中に打設されたアンカーの再緊張を行うアンカー再緊張システムおよびアンカー再緊張方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地中にグラウンドアンカー(以下、アンカーともいう。)を打設させ、緊張力を加えることにより斜面安定、擁壁の補強、吊構造物の反力および永久構造物の安定等を行う永久グラウンドアンカー技術が提案されている。しかし、アンカーは、地形変化や経年劣化等によりその緊張力が低下してしまうことがあるため、アンカーを再緊張することが必要となる場合がある。
【0003】
アンカーの再緊張は、アンカーヘッドより突き出した引張材の端部をジャッキにより掴み、牽引することで行われる。この際に、引張材端部の長さが不十分であることがあり、ジャッキにより引張材端部を掴むことが出来ず、ジャッキによる牽引が困難となり、再緊張を行うことができない場合があった。
【0004】
近年、アンカー再緊張システムに関する技術が、特許文献1に提案されている。特許文献1には、アンカーヘッドの外周面におねじ構造を施し、このアンカーヘッドのおねじ構造と内周面にめねじ構造を施したオイルキャップとを螺合するものが開示されている。当該アンカーヘッドにジャッキのめねじを螺合してアンカーヘッドごと引張材を牽引することで所定の緊張力を加え、再緊張を行うアンカー再緊張システムについて開示されている。
【0005】
また、地中に打設されたグラウンドアンカーを再緊張するアンカー再緊張システムにおいて、本体の側面におねじ構造が設けられたアンカーヘッドに対し、内周にめねじ構造を有するカプラーを、アンカーヘッドを覆うようにねじ込んで螺合し、当該カプラーに螺合されたテンションバーをジャッキで牽引することで、再緊張を行う製品技術が開示されている。
【0006】
当該製品技術に係るアンカー再緊張システム10は、図1に示すように、引張材11、アンカー12、アンカープレート13、テンションバー14、ジャッキ15、止めナット16、アンカーヘッド20およびカプラー30を備える。
【0007】
アンカーヘッド20は、図2(a)および図2(b)に示すように、例えば、中央に2個のテーパー孔21と、テーパー孔21の最下部にザグリ部23と、側面部の円周におねじ構造22を備える。カプラー30は、図3(a)〜(c)に示すように、上面部にめねじ構造32の孔と、底面部に内周に沿ってねじ加工がなされた、めねじ構造31を備える。なお、テーパー孔21は、アンカーの引張材の本数と同数設けられ、それぞれの引張材が挿入される。
【0008】
ユーザは、アンカー12を再緊張させる際に、アンカーヘッド20を、図6(a)に示すように露出させる。次に、ユーザは、図4(a)に示すように、アンカーヘッド20に対してカプラー30の位置合わせを行い、図4(b)および図6(b)に示すようにそれぞれを螺合させる。さらに、ユーザは、螺合されたカプラー30の上部めねじ構造32に、おねじ構造を備えるテンションバー14を、図6(c)に示すように螺合する。その後、ユーザは、ジャッキ15によりテンションバー14を牽引し、引張材11へ所定の緊張力を与える。アンカーヘッド20およびカプラー30の螺合面33は、図5に示すように螺合部における牽引方向Aの面である。続いて、浮き上がったアンカーヘッド20とアンカープレート13の間をシムで埋めことにより、牽引力の除荷することによって再緊張を完了するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平7−224423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しがしながら、特許文献1記載の発明や上述した製品技術では、アンカーヘッドへの異物の付着や、螺合する部位の変形・破損が生じやすく、アンカーヘッドへのカプラー取り付け時に問題が発生することがあった。
【0011】
また、カプラーは大変重いことから、ユーザが、カプラーを持ち上げ、アンカーヘッドに螺合する作業は多大な労力を要する。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑み、アンカーヘッドに付着する異物の影響を受けることなく、かつカプラーの取付を容易にするアンカー再緊張システムおよびアンカー再緊張方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のアンカー再緊張システムは、地中に打設されたアンカーを再緊張するアンカー再緊張システムにおいて、アンカーの端部にあって、側面に円周溝が設けられたアンカーヘッドと、筒状構造の本体部アンカー側の端部内周に円周溝と係合する円環形状の係合部及び本体部のアンカー側と逆の端部内周にジャッキから所定の牽引方向に牽引されるテンションバーの一端が貫通する円環形状のインナーナット接合部を有するカプラーと、カプラーの内部においてテンションバーの一端に形成したおねじ構造と螺合するめねじ構造を有してインナーナット接合部に接合するインナーナットと、を備え、カプラーは、係合部及びインナーナット接合部を含んで2つの半筒片に分離するものであって、半筒片を嵌め合せたときに係合部が円周溝と係合するとともにインナーナットがインナーナット接合部と接合可能にカプラーの内部に位置するものである。
【0014】
この際、円周溝は、係合部の牽引方向における面がアンカーの軸方向に対して直交し、係合部の牽引方向における面がアンカーに対して逆テーパー形状であってもよい。
【0015】
本発明のカプラーは、半筒片それぞれに位置決めピンおよび位置決めピン受け入れ孔をそれぞれ少なくとも1つ備え、一方の半筒片における位置決めピンと、他方の半筒片における位置決めピン受け入れ孔を挿嵌し嵌め合せるものであってもよい。
【0018】
本発明のアンカー再緊張方法は、地中に打設されたアンカーの端部にあって、側面に円周溝が設けられたアンカーヘッドと、筒状構造の本体部アンカー側の端部内周前記円周溝と係合する円環形状の係合部及び本体部のアンカー側と逆の端部内周にジャッキから所定の牽引方向に牽引されるテンションバーの一端が貫通する円環形状のインナーナット接合部を有し、2つの半筒片に分離するカプラーと、カプラーの内部においてテンションバーの一端に形成したおねじ構造と螺合するめねじ構造を有してインナーナット接合部に接合するインナーナットと、を備えるアンカー再緊張システムが、分離された半筒片係合部を円周溝に係合させるとともにインナーナットがインナーナット接合部と接合可能にカプラーの内部に位置するように、嵌め合せるステップと、インナーナットのめねじ構造にテンションバーの一端に形成したおねじ構造を螺合するステップと、テンションバーを囲むように、ジャッキを設置するステップと、止めナットを前記テンションバーに螺着することにより、テンションバーとジャッキを固定するステップとジャッキにより、テンションバーを牽引するステップと、牽引されたアンカーヘッドの隙間に対して、シムを挿入することにより、アンカーを再緊張するステップとを有するものである。
【0019】
本発明のアンカー再緊張方法は、カプラーに対して内周にめねじ構造を備えるインナーナットを接合するステップを有するものであってもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明のアンカー再緊張システムは、アンカーの端部にあって、側面に円周溝が設けられたアンカーヘッドと、筒状構造の本体部および本体部のアンカー側の底部内周に、アンカーヘッドに係合する係合部を有し、2つの半筒片に分離するカプラーとを備え、分離したカプラーの半筒片を嵌め合せ、半筒片の係合部それぞれをアンカーヘッドの円周溝に係合することにより、アンカーヘッドに異物が付着しても、容易にカプラーの取付けを可能とし、カプラー取付けの労力を軽減するアンカー再緊張システムを提供することができる。
【0021】
本発明のアンカー再緊張方法は、分離された半筒片の係合部それぞれを、アンカーヘッドの円周溝に係合させて嵌め合せるステップと、カプラーのめねじ構造にテンションバーを螺合するステップと、テンションバーを囲むように、ジャッキを設置するステップと、止めナットをテンションバーに螺着することにより、テンションバーとジャッキを固定するステップと、ジャッキによりテンションバーを牽引するステップと、牽引されたアンカーヘッドの隙間に対して、シムを挿入することにより、アンカーを再緊張するステップとを有することにより、アンカーヘッドに異物が付着しても、容易にカプラーの取付けを可能とし、カプラー取付けの労力を軽減したアンカー再緊張方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】従来の製品技術に係るアンカー再緊張システムの側面から見た断面図である。
図2】(a)従来の製品技術に係るアンカーヘッドの上面図である。(b)従来の製品技術に係るアンカーヘッドの側面から見た断面図である。
図3】(a)従来の製品技術に係るカプラーの上面図である。(b)従来の製品技術に係るカプラーの側面から見た断面図である。(c)従来の製品技術に係るカプラーの底面図である。
図4】(a)従来の製品技術に係るアンカーヘッドおよびカプラーの螺合手順を説明するための図である。(b)従来の製品技術に係るアンカーヘッドおよびカプラーの螺合部位を説明するための図である。
図5】従来の製品技術に係るアンカーヘッドおよびカプラーの螺合面を説明するための図である。
図6】従来の製品技術に係るアンカー再緊張方法の手順の一部を説明するための図である。
図7】本発明の実施形態に係るアンカー再緊張システムの側面から見た断面図である。
図8】(a)本発明の実施形態に係るアンカーヘッドの上面図である。(b)本発明の実施形態におけるアンカーヘッドの側面から見た断面図である。
図9】本発明の実施形態に係るカプラーの斜視図である。
図10】(a)本発明の実施形態に係る半筒片の上面図である。(b)本発明の実施形態に係る半筒片の側面図である。(c)本発明の実施形態に係る半筒片の底面図である。(d)本発明の実施形態に係るインナーナットの上面図である。(e)本発明の実施形態に係るインナーナットの断面図である。
図11】(a)本発明の実施形態に係る半筒片の上面図である。(b)本発明の実施形態に係る半筒片の側面図である。(c)本発明の実施形態に係る半筒片の底面図である。
図12】本発明の実施形態に係るアンカー再緊張方法の処理フローを示したフローチャートである。
図13】本発明の実施形態に係るアンカー再緊張方法におけるアンカーヘッドおよびカプラーの係合前における手順を説明するための図である。
図14】本発明の実施形態に係るアンカーヘッドおよびカプラーの係合手順を説明するための図である。
図15】本発明の実施形態に係るアンカーヘッドおよびカプラーの係合部位を説明するための図である。
図16】本発明の実施形態に係るアンカーヘッドおよびカプラーの係合面を説明するための図である。
図17】本発明の実施形態に係るアンカーヘッドおよびカプラーの係合後における手順を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施形態におけるアンカー再緊張システムを、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
【0024】
本発明の実施形態に係るアンカー再緊張システムは、地中に打設されたアンカーを再緊張するものであって、アンカーの端部にあって、側面に円周溝が設けられたアンカーヘッドと、筒状構造の本体部および本体部のアンカー側の底部内周に、アンカーヘッドに係合する係合部を有するカプラーとを備え、カプラーは、2つの半筒片に分離するものであって、半筒片を嵌め合せることにより、半筒片の係合部それぞれが、アンカーヘッドの円周溝に係合するものである。
【0025】
本発明の実施形態に係るアンカー再緊張システムは、更に、カプラー側の端部におねじ構造を備え、カプラーのめねじ構造に螺合されるテンションバーと、テンションバーを囲んで設置されるジャッキとを有するものである。
【0026】
本発明の実施形態に係るアンカー再緊張システム40は、図7に示すように、アンカー42、アンカープレート43、テンションバー44、ジャッキ45、止めナット46およびカプラー60によって構成される。
【0027】
アンカー42は、地表面に対して略垂直に打設されており、円筒形状で、引張材41およびアンカーヘッド50を備え、内部の引張材41が有する緊張力により打設点の周囲を安定化、補強等するものである。
【0028】
引張材41は、アンカー42の円筒形状における略中央部に位置する、PC鋼のより線であり、アンカー42において緊張力を付与するものである。
【0029】
アンカープレート43は、地表面に対して略水平に設置された支圧板であり、略中央部を引張材41が貫通し、引張材41の端部に締結されたアンカーヘッド50により、地表面に圧着されており、アンカー42の地表面方向への緊張力を地表面へ伝達する。
【0030】
アンカーヘッド50は、図8(a)および(b)に示すように、円盤形状であり、上面の中央に本実施形態では2個のテーパー孔51、および、側面に設けられた円周溝52を備える。アンカーヘッド50は、引張材41の緊張力によりアンカープレート43を介して地表面に押し付けられる。テーパー孔51は、アンカーヘッド50上部より下部に向かって削貫されたテーパー形状の孔であり、引張材41を貫通させ、当該テーパー形状に嵌合する図示しない楔を、テーパー孔51の上部から嵌め込むことで、引張材41をアンカーヘッド50に締結する。なお、テーパー孔51は、貫通する引張材41の本数に応じて少数もしくは多数備えてもよい。テーパー孔51には、防錆材が塗布されていてもよい。ザグリ部53は、テーパー孔51の最下部に位置し、テーパー孔51の最狭部より円錐状に直径が大きくなる削貫された円錐形状の孔である。
【0031】
アンカーヘッド50は、後述するカプラー60との係合部の牽引方向A(図5参照)における、円周溝52の面(係合面52a)が、アンカー42の軸方向に対して直交する面であり、係合部の牽引方向Aとは逆方向における円周溝の(テーパー面52c)が、アンカー42の軸方向に対して逆テーパー形状、つまり、牽引方向Aの方向にテーパー形状である。
【0032】
円周溝52は、アンカーヘッド50の側面外周に沿って設けられ、係合部の牽引方向Aから、係合面52a、平行面52bおよびテーパー面52cを備え、カプラー60の係合部と係合している。係合面52aは、アンカー42の軸方向に対して直交する面であり、カプラー60の係合部と係合され、後述するカプラー60が牽引方向Aに牽引されたとき、牽引力がアンカーヘッド50に伝達される部分である。平行面52bは、アンカー42の軸方向に対して平行であるものであり、カプラー60の係合部と嵌合、係合しており、カプラー60の係合する位置を決定する。テーパー面52cは、牽引方向Aに対してテーパー形状であり、アンカーヘッド50がカプラー60と係合する際にカプラー60の係合部を係合位置である平行面52bへと誘導する。
【0033】
カプラー60は、図9のように示され、筒状構造の本体部60a、本体部60aのアンカー42側と逆の蓋部内周にインナーナット接合部60b、および、本体部60aのアンカー42側の底部内周に係合部60cを備え、アンカーヘッド50の牽引方向A側より覆うように係合する。また、インナーナット接合部60bは円環形状であり、下面に接合されたインナーナット61を備える。係合部60cは円環形状であり、本体部60aの内周面における最底部に位置し、外周半径および内周半径の差が、円周溝52の内周方向への深さに対して長く、アンカー42の軸方向の幅が、円周溝52の平行面52bのアンカー42の軸方向の幅以下であり、概ね等しいか薄く、円周溝52に嵌合する。カプラー60の蓋部には、テンションバー44が螺合され、アンカーヘッド50からテンションバー44へ牽引力が中継される。
【0034】
カプラー60は、2つの半筒片を嵌め合わしたものであり、2つの半筒片を嵌め合せることにより、係合部60cがアンカーヘッド50の円周溝52に係合される。図10(a)は、一方の半筒片65aの上面図を示すものであり、図10(b)は、半筒片65aの側面図を示すものである。また、図10(c)は、半筒片65aの底面図を示すものであり、図10(d)は、インナーナット61の上面図示すものであり、図10(e)は、インナーナット61の断面図を示すものである。さらに、図11(a)は、他方の半筒片65bの上面図を示すものであり、図11(b)は、半筒片65bの側面図を示すものであり、図11(c)は、半筒片65bの底面図を示すものである。
【0035】
図14は、アンカーヘッド50とカプラー60との係合の手順を説明するものである。カプラー60は、半筒片65aおよび半筒片65bから構成され、アンカーヘッド50の上部に配置される。具体的には、カプラー60は、図14に示されるように、アンカーヘッド50の円周溝52に半筒片65aおよび半筒片65bの係合部60cが係合するように嵌め込まれるものである。その際に半筒片65aおよび半筒片65bは、位置決めピン71aが位置決めピン受け入れ孔69bに、位置決めピン71bが位置決めピン受け入れ孔69aに嵌合するように嵌め合わされ、一方で、係合部60cが、円周溝52における平行面52bを覆うように嵌め合わされている。
【0036】
つまり、カプラーは、2つの半筒片それぞれに位置決めピンおよび位置決めピン受け入れ孔をそれぞれ少なくとも1つ備え、一方の半筒片における位置決めピンと、他方の半筒片における位置決めピン受け入れ孔を挿嵌し接合するものである。
【0037】
半筒片65aは、カプラー60を側面より縦方向に2分割した形状であり、一方の側部接合面の中央に位置決めピン受け入れ孔69a、他方の側部接合面の中央に位置決めピン71aを備える。位置決めピン受け入れ孔69aは、半筒片65bに設けられた位置決めピン71bが挿嵌される孔であり、穿孔された円筒形状の孔である。位置決めピン71aは、位置決めピン受け入れ孔69aの孔径より若干小さい直径を有する円筒形状のピンであり、接合面より突き出した部位が半筒片65bの位置決めピン受け入れ孔69bに挿嵌されることで半筒片65aおよび半筒片65bの接合位置を決定する。
【0038】
半筒片65aは、外周面から一方の側部接合面に対して垂直な方向に削貫したザグリ67aを2つ備え、他方の側部接合面に、接合孔68aを2つ備える。ザグリ67aは、半筒片65bの備える接合孔68bに螺合するボルトを挿貫する貫通孔である。接合孔68aは、半筒片65bのザグリ67bより挿貫されたボルトを螺合するねじきりのなされた孔である。ザグリ67aおよび接合孔68aは、ボルトによって半筒片65aおよび半筒片65bを固結する。
【0039】
カプラー60は、本体部60aのアンカー42側と逆の蓋部内周にインナーナット接合部60bを有し、インナーナット接合部60bに接合されたインナーナット61を備え、インナーナット61の内周にめねじ構造62を備えるものである。
【0040】
半筒片65aは、上面内部にインナーナット61を備え、上面にボルト孔63を備える。インナーナット61は、円環形状であり、上面にボルト受け入れ孔64を備え、円環形状の内周にめねじ構造62を備え、テンションバー44の下部のおねじ構造と螺合する。ボルト孔63は、インナーナット61の備えるボルト受け入れ孔64に螺合するボルト66を挿貫する貫通孔である。ボルト受け入れ孔64は、ボルト孔63より挿貫されたボルト66を螺合するねじきりのなされた孔である。ボルト孔63およびボルト受け入れ孔64は、ボルト孔63より挿貫されたボルト66を、ボルト受け入れ孔64に螺止することにより、半筒片65aにインナーナット61を接合している。
【0041】
半筒片65bは、カプラー60を側面より縦方向に2分割した形状であり、一方の側部接合面の中央に位置決めピン受け入れ孔69b、他方の側部接合面の中央に位置決めピン71bを備える。位置決めピン受け入れ孔69bは、位置決めピン71aが挿嵌される孔であり、穿孔された円筒形状の孔である。位置決めピン71bは、位置決めピン受け入れ孔69bの孔径より若干小さい直径を有する円筒形状のピンであり、接合面より突き出した部位が半筒片65aの位置決めピン受け入れ孔69aに挿嵌されることで半筒片65bおよび半筒片65aの接合位置を決定する。
【0042】
半筒片65bは、外周面から一方の側部接合面に対して垂直な方向に削貫したザグリ67bを2つ備え、他方の側部接合面に、接合孔68bを2つ備える。ザグリ67bは、半筒片65aの備える接合孔68aに螺合するボルトを挿貫する貫通孔である。接合孔68bは、半筒片65aのザグリ67aより挿貫されたボルトを螺合するねじきりのなされた孔である。ザグリ67bおよび接合孔68bは、ボルトによって半筒片65bおよび半筒片65aを固結する。半筒片65bは、インナーナット61を接合するボルト孔63が存在せず、インナーナット61を接合しない以外の構造において半筒片65aと同様である。
【0043】
テンションバー44は、円筒形状であり、カプラー60側の端部に備えるおねじ構造によって、カプラー60に接合されたインナーナット61の備えるめねじ構造62へ地表面に対して略垂直に螺合されており、カプラー60と螺合する逆側の端部に備えるおねじ構造に螺合した止めナット46によって、ジャッキ45に結節されており、ジャッキ45より与えられた牽引力をカプラー60に伝達するものである。
【0044】
ジャッキ45は、アンカープレート43の上にテンションバー44を囲んで地表面に対して略垂直に配置され、止めナット46によりテンションバー44と結節されており、テンションバー44に牽引力を与えるものであり、テンションバー44に連なる、カプラー60およびアンカーヘッド50を介して、引張材41を地表面に対して逆方向に牽引するものである。止めナット46は、ジャッキ45から突き出したテンションバー44の突出部におけるおねじ構造に螺合されるものであり、ジャッキ45およびテンションバー44を結節し、ジャッキ45の牽引力をテンションバー44に伝達するものである。
【0045】
本発明の実施形態におけるアンカー42を再緊張するまでの手順は、アンカー42の端部にあって、側面に円周溝52が設けられたを有するアンカーヘッド50と、筒状構造の本体部および本体部のアンカー42側の底部内周に、アンカーヘッド50に係合する係合部60cを有し、2つの半筒片に分離するカプラー60と、を備えるアンカー再緊張システム40が、分離された半筒片65aおよび半筒片65bの係合部60cそれぞれを、アンカーヘッド50の円周溝52に係合させて嵌め合せるステップと、カプラー60のめねじ構造にテンションバー44を螺合するステップと、テンションバー44を囲むように、ジャッキ45を設置するステップと、止めナット46をテンションバー44に螺着することにより、テンションバー44とジャッキ45を固定するステップと、ジャッキ45により、テンションバー44を牽引するステップと、牽引されたアンカーヘッド50の隙間に対して、シムを挿入することにより、アンカー42を再緊張するステップとを有するものである。また、アンカー再緊張システム40が、予め、カプラー60に対して内周にめねじ構造62を備えるインナーナット61を接合するステップを有していてもよい。
【0046】
本発明の実施形態におけるアンカー42を再緊張するまでの手順を、図12のフローチャートのステップを用いて説明する。また、当該ステップに沿って説明する際、アンカー再緊張システム40の各構成については、図13乃至図17を用いて、詳細に説明する。
【0047】
図12は、本発明の実施形態に係るアンカー再緊張方法の処理フローを示したチャートである。図13は、アンカーヘッド50に対し、カプラー60およびテンションバー44を係合するまでの手順を説明するための図である。図14は、アンカーヘッド50とカプラー60との係合の手順を説明するための図である。図15は、アンカーヘッド50とカプラー60との係合部位を説明するための図である。図16は、アンカーヘッド50およびカプラー60の係合面を説明するための図である。図17は、本発明の実施形態に係るアンカー再緊張方法の手順における、アンカーヘッド50とカプラー60およびテンションバー44との係合後の手順を説明するための図である。
【0048】
ユーザは、アンカー42を再緊張する前に、地中に打設されたアンカー42の地表面端部の保護部を除去し、アンカーヘッド50を図13(a)に示すように露出させる。その際に、アンカーヘッド50には異物が付着している恐れがあるため、それらの除去を行う。アンカーヘッド50における円周溝52については、カプラー60との係合をなす部位となるため、重点的に異物の除去を行う。
【0049】
最初に、ユーザは、図13(b)および図15に示すようにカプラー60の係合部60cを、アンカーヘッド50の円周溝52に係合する(ステップ1)。
【0050】
具体的には、ユーザは、半筒片65aの上面内部にインナーナット61を配置し、半筒片65aのボルト孔63へボルト66を挿貫し、インナーナット61のボルト受け入れ孔64へボルト孔63から挿貫したボルト66を螺止し、半筒片65aに対してインナーナット61を接合する。なお、半筒片65aに対するインナーナット61の接合は、予め行っておいてもよい。
【0051】
図14および図15に示すように、ユーザは、カプラー60を構成する半筒片65aおよび半筒片65bをそれぞれ持ち上げ、アンカーヘッド50の上部に配置する。アンカーヘッド50の円周溝52に半筒片65aおよび半筒片65bの係合部60cが係合するように挟み込む。その際にユーザは、半筒片65aおよび半筒片65bを、位置決めピン71aが位置決めピン受け入れ孔69bに、位置決めピン71bが位置決めピン受け入れ孔69aに嵌合するように接合させ、一方で、係合部60cを、円周溝52における平行面52bを覆うように嵌め合せる。ユーザは、係合部60cが重量によりアンカーヘッド50の下方向へ位置がずれた場合においても、テーパー面52cにより上方向へスライドするため、係合位置である平行面52bの位置へ容易に補正できる。
【0052】
ユーザは、嵌め合わされた半筒片65aおよび半筒片65bにおいて、ボルトをザグリ67aから挿貫し、接合孔68bに螺合し、一方で、ボルトをザグリ67bから挿貫し、接合孔68aに螺合する。これにより、半筒片65aおよび半筒片65bの嵌め合せ、およびカプラー60とアンカーヘッド50の係合が完了する。
【0053】
ユーザにとってカプラー60の取り付けに要する労力は、カプラー60の全重量の略半分である半筒片65aおよび半筒片65bを、アンカーヘッド50に対して挟み込むようにして嵌め合せるものであるため、カプラー60全体を一度に取り付けることに比較し軽減される。また、カプラー60の取り付けは、係合面52aが円盤状の平面で簡素な構造であるため、異物の混入が少なく、異物の混入や歪みが存在した際の補正も容易である。
【0054】
ユーザは、次にテンションバー44を、カプラー60の上部に持ち上げ、カプラー60の上面対し略垂直に配置し、テンションバー44の下端おねじ構造を、カプラー60の備えるインナーナット接合部60bの孔に対して、挿貫が行える位置へと位置合わせを行う。ユーザは、図13(c)および図16に示すようにテンションバー44を、インナーナット接合部60bの孔に挿貫し、カプラー60内部のインナーナット61の備えるめねじ構造62に対して回転させ、テンションバー44のおねじ構造を、インナーナット61のめねじ構造62に螺合させる(ステップ2)。
【0055】
ユーザは、ジャッキ45をテンションバー44の周囲に設置する。ユーザは、ジャッキ45の内部中央にテンションバー44が位置するようにジャッキ45の位置を調整する(ステップ3)。
【0056】
図17(a)および(b)に示すように、ユーザは、止めナット46をジャッキ45より突き出したテンションバー44の上端より挿嵌し、テンションバー44に螺着し、ジャッキ45とテンションバー44とを固定する。ジャッキ45は、油圧ジャッキを用いることができ、また、エアジャッキ若しくは他の方式によるジャッキであってもよい(ステップ4)。
【0057】
ユーザは、ジャッキ45に所定の牽引力を加え、テンションバー44を牽引方向Aに引き上げる(図17(c)参照)。これにより、ユーザは、テンションバー44に螺合されたカプラー60を牽引方向Aに引き上げ、牽引力をカプラー60の係合部60cおよびアンカーヘッド50の係合面52aによってアンカーヘッド50に伝達する。係合面52aは、牽引力がかかった際に歪み、異物等の混入が存在した場合においても、構造が簡素であり、堅牢であるため、更なる歪みを生じる可能性が少ない。ユーザは、アンカーヘッド50を牽引することにより、アンカーヘッド50をアンカープレート43より浮き上げ、アンカーヘッド50に締結された引張材41に、所定の緊張力を作用させる(ステップ5)。
【0058】
ユーザは、牽引されたアンカーヘッド50とアンカープレート43の隙間を半割れシムにより埋め、ジャッキ45の牽引力を除荷する。ユーザは、アンカーヘッド50とアンカープレート43の間を半割れシムで埋めることにより、引張材41に加えられた緊張力を、除荷が行われた後も引張材41に保持させ、再緊張された状態となる。これにより、アンカー42の再緊張が完了する(ステップ6)。
【0059】
本発明のアンカー再緊張システム40は、アンカー42の端部にあって、側面に円周溝52が設けられたアンカーヘッド50と、筒状構造の本体部60aおよび本体部のアンカー42側の底部内周に、アンカーヘッド50に係合する係合部60cを有し、2つの半筒片65aおよび半筒片65bに分離するカプラー60とを備え、分離したカプラー60の半筒片65aおよび半筒片65bを嵌め合せ、半筒片65aおよび半筒片65bの係合部60cそれぞれをアンカーヘッド50の円周溝52に係合することにより、アンカーヘッド50に異物が付着しても、容易にカプラー60の取付けを可能とし、カプラー取付けの労力を軽減するアンカー再緊張システム40を提供することができる。
【0060】
また、本発明のアンカー再緊張システム40は、アンカー42(グラウンドアンカー)が打設された環境により、アンカーヘッド50に錆、変形等が発生しても、アンカー42を再緊張させることができる。
【0061】
本発明のアンカー再緊張方法は、分離された半筒片65aおよび半筒片65bの係合部60cそれぞれを、アンカーヘッド50の円周溝52に係合させて嵌め合せるステップと、カプラー60のめねじ構造62にテンションバー44を螺合するステップと、テンションバー44を囲むように、ジャッキ45を設置するステップと、止めナット46をテンションバー44に螺着することにより、テンションバー44とジャッキ45を固定するステップとジャッキ45により、テンションバー44を牽引するステップと、牽引されたアンカーヘッド50の隙間に対して、シムを挿入することにより、アンカー42を再緊張するステップとを有することにより、アンカーヘッド50に異物が付着しても、容易にカプラー60の取付けを可能とし、カプラー取付けの労力を軽減するアンカー再緊張システム40を提供することができる。
【0062】
以上、本発明のアンカー再緊張システムおよびアンカー再緊張方法について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
【符号の説明】
【0063】
A 牽引方向
10 アンカー再緊張システム
11 引張材
12 アンカー
13 アンカープレート
14 テンションバー
15 ジャッキ
16 止めナット
20 アンカーヘッド
21 テーパー孔
22 おねじ構造
23 ザグリ部
30 カプラー
31 めねじ構造
32 めねじ構造
33 螺合面
40 アンカー再緊張システム
41 引張材
42 アンカー
43 アンカープレート
44 テンションバー
45 ジャッキ
46 止めナット
50 アンカーヘッド
51 テーパー孔
52 円周溝
52a 係合面
52b 平行面
52c テーパー面
53 ザグリ部
60 カプラー
60a 本体部
60b インナーナット接合部
60c 係合部
61 インナーナット
62 めねじ構造
63 ボルト孔
64 ボルト受け入れ孔
65a,65b 半筒片
66 ボルト
67a,67b ザグリ
68a,68b 接合孔
69a,69b 位置決めピン受け入れ孔
71a,71b 位置決めピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
図17