(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5979555
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】パネル用架台の成形型
(51)【国際特許分類】
H02S 20/10 20140101AFI20160817BHJP
【FI】
H02S20/10 K
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-62239(P2013-62239)
(22)【出願日】2013年3月25日
(65)【公開番号】特開2014-185485(P2014-185485A)
(43)【公開日】2014年10月2日
【審査請求日】2015年1月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】513072411
【氏名又は名称】サンエコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
(74)【代理人】
【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】中塚 健蔵
【審査官】
兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】
実開平03−114306(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3178584(JP,U)
【文献】
実開昭55−118706(JP,U)
【文献】
実開昭49−022154(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 20/10
H01L 31/042
E04H 5/00
B28B 7/00−7/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底型板(25)上に、架台(1)の前後面を形成する前後型板(27,28)と、架台(1)の左右側面を形成する左右側型板(29)と、この左右側型板(29)間に配置されて架台(1)内に前後方向の溝(31)を形成する中子部材(33)とを設けたパネル用架台の成形型であって、
前記底型板(25)が、前後型板(27,28)の底部間に架台(1)の傾斜載置面(6a)を形成するように前上がりに傾斜して配置され、前記左右側型板(29)と中子部材(33)との間の底型板(25)上面に、架台(1)の傾斜載置面(6a)に埋設されるナット(10)を保持するナット保持部材(35)を上向きに設け、
底型板(25)の上面を傾斜状態に保持すべく底型板(25)を設置するための支持脚(41)を底型板(25)から下方に突設しており、支持脚(41)は下端側に水平な設置面(41a)を有すると共に上端側に底型板(25)を載置固定する傾斜した傾斜固定面(41b)を有し、
前後型板(27,28)の上端面及び左右側型板(29)の上端面は水平でかつ互いに同一高さに設定され、
前型板(27)は、その下端面が底型板(25)の上面に対応して前上がりに傾斜しており、この傾斜した下端面を介して底型板(25)の前端部に垂直状に載置固定され、後型板(28)は、その下端面が底型板(25)の上面に対応して前上がりに傾斜しており、この傾斜した下端面を介して底型板(25)の後端部に垂直状に載置固定され、複数の各側型板(29)は、それぞれ前後型板(27,28)間に配置されていて、その下端面が底型板(25)の上面に対応して前上がりに傾斜しており、この傾斜した下端面を介して底型板(25)の前後型板(27,28)間に垂直状に載置固定され、
中子部材(33)は、その上端側に水平な上端面(33a)を有すると共に下端側に底型板(25)上に載置される前上がりに傾斜した傾斜下端面(33b)を有し、中子部材(33)の上端面(33a)は前後型板(28)の上端面及び左右側型板(29)の上端面よりも下方に位置し、中子部材(33)の前端面が前型板(27)の内面に当接され、中子部材(33)の後端面が後型板(28)の内面に当接され、中子部材(33)の左右側面(33d)がそれぞれ左右に所定間隔をおいて左右側型板(29)に対向されていることを特徴とするパネル用架台の成形型。
【請求項2】
前記前後型板(27,28)と底型板(25)とを左右方向に長尺に形成し、底型板(25)上に左右方向に一定間隔をおいて複数の側型板(29)を順次配設し、
左右に隣り合う側型板(29)間に、それぞれ中子部材(33)と複数のナット保持部材(35)とを配設していることを特徴とする請求項1に記載のパネル用架台の成形型。
【請求項3】
前記ナット保持部材(35)をナット(10)に内嵌するピンにより構成して、底型板(25)の上面から垂直状に上方突設していることを特徴とする請求項1又は2に記載のパネル用架台の成形型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池パネル等のパネルを傾斜状に設置するためのパネル用架台の成形型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
太陽電池パネルを前下がりの傾斜状に設置するためのパネル用架台には、矩形状に形成された底板部と、底板部の左右両端から立設していて太陽電池パネルを載置するための左右一対の受台部とがコンクリートによって正面視コ字状(U字状)に形成され、左右受台部は、太陽電池パネルを前下がりの傾斜状態に載置するようにその上端に傾斜載置面が形成され、かつパネル装着手段のボルトを螺合するためのナットが受台部の傾斜載置面に露出するように受台部に埋設されたものがある(例えば特許文献1)。
【0003】
ところで、U字状部材を成形型によってコンクリートで一体に形成する場合、例えば特許文献2、3に示すように、成形型として、底型板上に、U字状部材の前後面を形成する前後型板と、U字状部材の左右側面を形成する左右側型板と、この左右側型板間に配置されてU字状部材内に前後方向の溝を形成する中子部材とを設け、底型板上の前後型板間及び左右側型板間にコンクリートを中子部材の上方まで流し込んで、U字状部材をコンクリートによって一体に形成することが一般的に考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3178584号公報
【特許文献2】実開昭55−118706号公報
【特許文献3】実公昭61−93209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記パネル用架台は、左右一対の受台部の傾斜載置面が水平方向に対して前下がりに傾斜しており、受台部の傾斜載置面を成形型のどのような構成によって形成するかが問題であったし、また、どのようにしてナットを傾斜載置面に露出するように受台部に埋設するかが問題であった。しかも、従来のU字状部材の成形型には、中子部材を出退移動させる機構を具備したりして成形型が複雑な構成になっているものがあった(例えば特許文献3)。
【0006】
従って、従来のような成形型では、太陽電池パネルの設置現場等で、傾斜載置面や埋設したナットを有するパネル用架台を簡単かつ確実に形成することが困難であった。
本発明は上記問題点に鑑み、パネルの設置現場等でも、パネル用架台を簡単かつ確実に成形することができるパネル用架台の成形型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、底型板25上に、架台1の前後面を形成する前後型板27,28と、架台1の左右側面を形成する左右側型板29と、この左右側型板29間に配置されて架台1内に前後方向の溝31を形成する中子部材33とを設けたパネル用架台の成形型であって、
前記底型板25が、前後型板27,28の底部間に架台1の傾斜載置面6aを形成するように前上がりに傾斜して配置され、前記左右側型板29と中子部材33との間の底型板25上面に、架台1の傾斜載置面6aに埋設されるナット10を保持するナット保持部材35を
上向きに設け、
底型板25の上面を傾斜状態に保持すべく底型板25を設置するための支持脚41を底型板25から下方に突設しており、支持脚41は下端側に水平な設置面41aを有すると共に上端側に底型板25を載置固定する傾斜した傾斜固定面41bを有し、
前後型板27,28の上端面及び左右側型板29の上端面は水平でかつ互いに同一高さに設定され、
前型板27は、その下端面が底型板25の上面に対応して前上がりに傾斜しており、この傾斜した下端面を介して底型板25の前端部に垂直状に載置固定され、後型板28は、その下端面が底型板25の上面に対応して前上がりに傾斜しており、この傾斜した下端面を介して底型板25の後端部に垂直状に載置固定され、複数の各側型板29は、それぞれ前後型板27,28間に配置されていて、その下端面が底型板25の上面に対応して前上がりに傾斜しており、この傾斜した下端面を介して底型板25の前後型板27,28間に垂直状に載置固定され、
中子部材33は、その上端側に水平な上端面33aを有すると共に下端側に底型板25上に載置される前上がりに傾斜した傾斜下端面33bを有し、中子部材33の上端面33aは前後型板28の上端面及び左右側型板29の上端面よりも下方に位置し、中子部材33の前端面が前型板27の内面に当接され、中子部材33の後端面が後型板28の内面に当接され、中子部材33の左右側面33dがそれぞれ左右に所定間隔をおいて左右側型板29に対向されている点にある。
【0008】
また、本発明の他の技術的手段は、前記前後型板27,28と底型板25とを左右方向に長尺に形成し、底型板25上に左右方向に一定間隔をおいて複数
の側型板29
を順次配設し、
左右に隣り合う側型板29間に、それぞれ中子部材33と複数のナット保持部材35とを配設している点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、
前記ナット保持部材35をナット10に内嵌するピンにより構成して、底型板25の上面から垂直状に上方突設している点にある。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、底型板が、前後型板の底部間に架台の傾斜載置面を形成するように前下がりに傾斜して配置され、前記左右側型板と中子部材との間の底型板上面に、架台の傾斜載置面に埋設されるナットを保持するナット保持部材を設けているので、底型板上に生コンクリートを中子部材の上方まで流し込んで乾燥させることにより、底板部と左右一対の受台部とを有する断面コの字状のパネル用架台を上下逆さにした状態に一体に形成することができる。
【0010】
この際に、中子部材の上方に矩形状の底板部が形成され、底板部の下面は中子部材の上方に位置して水平状になる。そして、底型板の傾斜によって、パネル用架台の左右受台部の上端に前下がりに傾斜した傾斜載置面を簡単に形成することができるし、ナット保持部材にナットを保持しておくことにより、ナットを傾斜載置面に露出するように左右受台部に簡単に埋設することができる。
【0011】
従って、太陽電池パネルの設置現場等で、傾斜載置面や埋設したナットを有するパネル用架台を簡単かつ確実に形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態を示す
図3のA−A線断面図である。
【
図5】パネル用架台を使用して太陽電池パネルを傾斜状に設置した状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図5〜
図8は本発明の成形型で成形したパネル用架台1を使用して太陽電池パネル2を傾斜状に設置した状態を示している。
図5〜
図8において、太陽電池パネル2を傾斜状に設置するためのパネル用架台1は、矩形状に形成された底板部5と、底板部5の左右両端から立設していて太陽電池パネル2を載置するための左右一対の受台部6とがコンクリートによって正面視コ字状に一体に形成されている。
【0014】
左右受台部6は、太陽電池パネル2を前下がりの傾斜状態に載置するようにその上端に傾斜載置面6aが形成され、かつパネル装着手段のボルト9を螺合するためのナット10が受台部6の傾斜載置面6aに露出するように左右受台部6に埋設されている。ナット10は左右受台部6の前部と後部とに前後一対設けられていて、各ナット10は底部10aを有する有底円筒状に形成され、ナット10の開口端が受台部6の傾斜載置面6aに露出するように受台部6に埋設されている。
【0015】
パネル用架台1は、底板部5を介して水平な設置面に載置され、左右の受台部6の傾斜載置面6a上に、前後方向に長い角筒状の左右一対の支持部材12を介して4枚の太陽電池パネル2が取り付けられている。
左右の支持部材12は、前後一対の取付孔13と各取付孔13に対応する穴14とを有し、それぞれ左右の受台部6の傾斜載置面6a上に前方及び後方に突出状に配置され、支持部材12の取付孔13に挿通したパネル装着手段のボルト9をナット10に螺合して締め付けることにより、各支持部材12は前後の2カ所で左右の受台部6の傾斜載置面6a上に固定されている。
【0016】
左右の支持部材12上に跨るように前後方向に並んで4枚の太陽電池パネル2が配置され、最前部の太陽電池パネル2の前端部は、ボルトナット15により支持部材12に締め付け固定されたL字状の取付金具17によって支持部材12の前部に締め付け固定され、
最後部の太陽電池パネル2の後端部は同様にL字状の取付金具17により支持部材12の後部に締め付け固定されている。
【0017】
左右の支持部材12上の前後に隣り合う太陽電池パネル2間にU字状の取付金具19が設けられ、これら取付金具19はそれぞれビス20により支持部材12に固定されており、これらの取付金具19によって、前側から1番目(最前部)の太陽電池パネル2の後端部及び前側から2番目の太陽電池パネル2の前端部と、前側から2番目の太陽電池パネル2の後端部及び前側から3番目の太陽電池パネル2の前端部と、前側から3番目の太陽電池パネル2の後端部及び前側から4番目(最後部)の太陽電池パネル2の前端部とは、それぞれ支持部材12に締め付け固定されている。
【0018】
図1〜
図4は、前記パネル用架台1を成形するための成形型23の一実施形態を示している。
図1〜
図4において、パネル用架台1の成形型23は、底型板25を備えると共に、底型板25上に、架台1の前面を形成する前型板27と、架台1の後面を形成する後型板28と、架台1の左右側面を形成する左右側型板29と、この左右側型板29間に配置されて架台1内に前後方向の溝31を形成する中子部材33とを有している。
【0019】
前記底型板25が、前後型板27,28の底部間に架台1の傾斜載置面6aを形成するように前上がりに傾斜して配置されている。
前型板27は底型板25の前端部上から上方に突設され、後型板28は底型板25の前端部上から上方に突設されている。左右側型板29は矩形の板状に形成されて、左右方向に間隔をおいて底型板25から上方に突設されている。前後型板27,28の上端面及び左右側型板29の上端面は水平でかつ互いに同一高さに設定されている。
【0020】
前記左右側型板29と中子部材33との間の底型板25上面に、架台1の傾斜載置面6aに埋設されるナット10を保持するナット保持部材35が設けられている。ナット保持部材35はナット10に内嵌するピンにより構成されて、底型板25の上面から垂直状に上方突設されている。このナット保持部材35に有底円筒状のナット10がその開口端を下に向けた状態で外嵌保持され、ナット10の開口端が底型板25の上面に接当されている。
【0021】
前記前後型板27,28と底型板25とは左右方向に長尺に形成され、底型板25上に左右方向に一定間隔をおいて複数の左右側型板29と複数の中子部材33と複数のナット保持部材35とが配設されている。
而して、底型板25(の一部)と前型板27(の一部)と後型板28(の一部)と左右に隣り合う左側型板29と右側型板29とで上端が開口した長方形の箱体37が形成され、この箱体37が左右方向に連続して複数個列設された状態になっていて、各箱体37内にそれぞれ1つずつ中子部材33が配置されている。従って、箱体37毎に1つのパネル用架台1を一体形成できるようになっていて、左右に隣り合う箱体37のうち左側の箱体37の右側型板29は、右側の箱体37の左側型板29に順次兼用されている。
【0022】
中子部材33は、内部に空洞を有する門型状又は逆U字状に形成され、その上端側に水平な上端面33aを有すると共に下端側に底型板25上に載置される前上がりに傾斜した傾斜下端面33bを有し、中子部材33の前端面が前型板27の内面に当接され、中子部材33の後端面が後型板28の内面に当接されている。また、中子部材33の左右側面33dがそれぞれ左右に所定間隔をおいて左右側型板29に対向されている。
【0023】
中子部材33の左右側面33dには、上方に行くに従って徐々に左右方向内方に向かうように傾斜された抜き勾配が形成されている。即ち、中子部材33が上方に向けてやや先細りになるように中子部材33の左右側面33dが僅かに傾斜されている。
中子部材33の上端面は前後型板28の上端面及び左右側型板29の上端面よりも下方に位置しており、中子部材33の上端面と、前後型板28の上端面及び左右側型板29の上端面との段差は、パネル用架台1の底板部5の厚みに対応している。
【0024】
底型板25の上面を傾斜状態に保持すべく底型板25を設置するための支持脚41が底型板25から下方に突設されており、支持脚41は左右方向に間隔をおいて複数個設けられ、各支持脚41は下端側に水平な設置面41aを有すると共に上端側に底型板25を載置固定する傾斜固定面41bを有し、傾斜固定面41bは底型板25の傾斜に対応して前
上がり方向に傾斜されている。
【0025】
なお、中子部材33は、底型板25、前型板27や後型板28に固定具で固定するようにしてもよいし、底型板25上の前型板27と後型板28との間に着脱自在に嵌合保持するようにしてもよい。
前記実施形態によれば、成形型23によってパネル用架台1をコンクリートで一体に成形するには、底型板25上の各左右側型板29間に生コンクリートを中子部材33の上方の前後型板28及び左右側型板29の上端面まで流し込んだ後に乾燥させればよく、底板部5と左右一対の受台部6とを有する断面コの字状のパネル用架台1を上下逆さにした状態に一体に形成することができる。
【0026】
この際に、中子部材33の上方に矩形状の底板部5が形成され、底板部5の下面は中子部材33の上方に位置して水平状になる。そして、底型板25の傾斜によって、パネル用架台1の左右受台部6の上端に前下がりに傾斜した傾斜載置面6aを簡単に形成することができるし、ナット保持部材35にナット10を保持しておくことにより、ナット10を傾斜載置面6aに露出するように左右受台部6に簡単に埋設することができる。また、ナット10は有底円筒状であってその開口端が底型板25の上面に接当されているため、パネル用架台1を成形する際に、生コンクリートがナット10内に侵入してナット10の内部を塞ぐのを防止できる。
【0027】
従って、太陽電池パネル2の設置現場等で、傾斜載置面6aや埋設したナット10を有するパネル用架台1を簡単かつ確実に形成することが可能になる。
また、本実施形態では、前後型板28と底型板25とを左右方向に長尺に形成し、底型板25上に左右方向に一定間隔をおいて複数の左右側型板29と複数の中子部材33と複数のナット保持部材35とを配設しているので、1つの成形型23によって複数のパネル用架台1を同時に簡単に形成することができる。
【0028】
また、底型板25の上面を傾斜状態に保持すべく底型板25を設置するための支持脚41を底型板25から下方に突設しており、支持脚41は下端側に水平な設置面41aを有すると共に上端側に底型板25を載置固定する傾斜した傾斜固定面41bを有しているので、支持脚41を介して成形型23を水平な設置面41aに載置することによって、底型板25が単に板状であっても、パネル用架台1の左右受台部6の傾斜載置面6aの傾斜に対応して底型板25の上面を前上がりに簡単かつ確実に傾斜させることができ、パネル用架台1の左右受台部6の傾斜載置面6aを所望の傾斜角度に簡単に設定し得る。
【0029】
なお、前記実施形態では、前後型板28と底型板25とを左右方向に長尺に形成し、底型板25上に左右方向に一定間隔をおいて複数の左右側型板29と複数の中子部材33と複数のナット保持部材35とを配設して、パネル用架台1を同時に複数個一体に形成するようにしているが、これに代え、底型板25上に左右側型板29と中子部材33とナット保持部材35とを1つずつ配設して、成形型23で1つのパネル用架台1を一体に形成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 パネル用架台
6 受台部
6a 傾斜載置面
10 ナット
10a 底部
25 底型板
27 前型板
28 後型板
29 側型板
31 溝
33 中子部材
35 ナット保持部材
41 支持脚
41a 設置面
41b 傾斜固定面