特許第5979763号(P5979763)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5979763
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】ブロムヘキシンを含む水性組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/137 20060101AFI20160818BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20160818BHJP
   A61P 11/12 20060101ALI20160818BHJP
   A61P 11/14 20060101ALI20160818BHJP
【FI】
   A61K31/137
   A61K9/08
   A61P11/12
   A61P11/14
【請求項の数】7
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2013-519036(P2013-519036)
(86)(22)【出願日】2011年7月7日
(65)【公表番号】特表2013-531017(P2013-531017A)
(43)【公表日】2013年8月1日
(86)【国際出願番号】EP2011061527
(87)【国際公開番号】WO2012007352
(87)【国際公開日】20120119
【審査請求日】2014年7月7日
(31)【優先権主張番号】10169236.6
(32)【優先日】2010年7月12日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503385923
【氏名又は名称】ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(72)【発明者】
【氏名】ショイリング ウーヴェ
(72)【発明者】
【氏名】プローマン ベルント
(72)【発明者】
【氏名】ツァンポーニ アネット
【審査官】 鳥居 福代
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第01121940(EP,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第00896815(EP,A1)
【文献】 特表2005−505590(JP,A)
【文献】 特開2001−106639(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2009−0115359(KR,A)
【文献】 中国特許出願公開第101019826(CN,A)
【文献】 特開2008−013542(JP,A)
【文献】 特開2007−119453(JP,A)
【文献】 特開2000−281562(JP,A)
【文献】 医薬品添加物事典 2007,2007年,p.392,399
【文献】 日本医薬品集 医療薬 2009年版,2008年,p.2259-2260
【文献】 医薬品添加物事典 2007,2007年,p.378
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00−31/327
A61K 9/00−9/72
A61K 47/00−47/48
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)組成物100ml当たり0.04〜0.4gの量のN−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジル)−N−メチルシクロヘキサンアミン塩酸塩、
b)組成物100ml当たり0.005〜5gの量の増粘剤、
c)組成物100ml当たり0.01〜10gの量の糖アルコールとは異なる甘味剤、
d)組成物100ml当たり0〜10gの量の保存剤、酸調整剤、消泡剤、香料、着色剤から選択された他の適切な添加剤、及び
e)水
からなる組成物。
【請求項2】
温度20℃で50mPas〜30Pasの範囲の粘度を有する請求項1記載の組成物。
【請求項3】
2.0〜6.0の範囲のpHを有する請求項1又は2記載の組成物。
【請求項4】
少なくとも70質量%の水分含量を有する請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
咳止めエリキシル剤又は咳止めシロップ剤である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
急性及び慢性の気管支肺疾患の粘液溶解治療のための、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
急性及び慢性の気管支肺疾患の粘液溶解治療のための薬剤を製造するための、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物の使用。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ブロムヘキシンは、植物由来の活性物質であるバシシンの合成誘導体であることが知られている。ブロムヘキシンは、気管支管の領域で粘液溶解(secretolytic)作用及び分泌活性化(secretomotor)作用を有する。臨床試験では、ブロムヘキシンが、痰を和らげて、痰の排出を補助することが示されている。ブロムヘキシンは、粘液の粘度を低減し、繊毛上皮を活性化することによって、粘液の除去を促進する。結果的に、ブロムヘキシンは、粘膜形成及び粘膜輸送の疾患に関連した、急性及び慢性の気管支肺疾患の治療に用いられる。
【0002】
ブロムヘキシン塩酸塩は、保管している間、徐々に分解されることも知られている。ブロムヘキシン塩酸塩に関するヨーロッパの研究論文(Ph Eur monograph 0706)によると、分解物質は、特に、(A)(2−アミノ−3,5−ジブロモフェニル)メタノール、(B)2−アミノ−3,5−ジブロモ−ベンズアルデヒド、(C)N−(2−アミノベンジル)−N−メチルシクロヘキサンアミン、(D)N−(2−アミノ−5−ブロモベンジル)−N−メチルシクロヘキサンアミン及び(E)(3RS)−6,8−ジブロモ−3−シクロヘキシル−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリン−3−イウムである。
【0003】
ブロムヘキシンを含む組成物を安定化するため、特開平10−101581号公報は、還元剤及び/又はキレート錯化剤の使用を教示している。
特開2002−81562号公報及び特開2007−119453号公報は、ブロムヘキシンを含む組成物を安定化するため、糖アルコールの使用を教示している。特開昭63−313725号公報は、特に適した安定化剤としてマルチトールを教示している。特開平10−036292号公報及び特開平10−306038号公報は、糖アルコールの更なる利点として、ブロムヘキシンの固有の苦味をマスクする事実を教示している。
【0004】
特に安定な、ブロムヘキシンを含む水性組成物は、ビソルボン(登録商標)咳止めシロップ[内服液(solution to be taken)]という名前で上市されている。この組成物は、ブロムヘキシン塩酸塩(8mg/5ml)、マルチトールシロップ、安息香酸、レボメントール、スクラロース、香料及び純水を含んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、特に高い安定性(すなわち、特に低いブロムヘキシン分解率)によって特徴付けられるブロムヘキシンの水溶液を提供することにあった。このことは、ホイル包装体に包装するのに適した組成物を製造することを意図している。また、本発明の組成物は、可能ならばブロムヘキシンの苦味を十分にマスクする点を特徴とすべきである。さらに、本発明の組成物は、可能ならば適切な口内感覚(食感)を付与する質感を特徴とすべきである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、ブロムヘキシンが溶解されて含まれる水性組成物であって、前記組成物100ml当たり10g未満の量の糖アルコールを含む組成物によって、上記課題が解決される。
【0007】
驚くべきことに、本発明の組成物は、安定化のために適した糖アルコールが少量であるにも拘らず、極めて低いブロムヘキシン分解率を特徴としている。結果的に、先行文献に教示された還元剤及び/又はキレート錯化剤を加える必要はない。
【0008】
本発明の組成物は、ブロムヘキシンの公知の作用のため、咳止めエリキシル剤又は咳止めシロップ剤として特に適している。
【0009】
従って、別の態様では、本発明は、急性及び慢性の気管支肺疾患の粘液溶解治療(secretolytic therapy)のための、本明細書中に定義される発明の組成物の使用に関する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の範囲内において、用語「ブロムヘキシン」は、N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジル)−N−メチルシクロヘキサンアミン塩酸塩を意味する。
【0011】
通常、本発明の組成物は、組成物100ml当たり0.04〜0.4gの量でブロムヘキシンを含んでいる。それぞれの場合で特定されるブロムヘキシンの量は、使用される塩の量を参照する。好ましくは、本発明の組成物は、組成物100ml当たり0.08〜0.32gの量(例えば、0.16gの量)でブロムヘキシンを含んでいる。
【0012】
本発明の特定の実施態様は、唯一の活性成分としてブロムヘキシンを含む本発明の組成物(すなわち、いわゆる単一製剤)に関する。
【0013】
本発明の範囲内において、用語「糖アルコール」は、糖類(特に、単糖類又は二糖類)の還元によって得られうる化合物を意味する。医薬組成物で添加剤として慣用的に使用される糖アルコールの具体例としては、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、イソマルト、マンニトール、トレイトール、エリスリトール及びアラビトールを含んでいる。
【0014】
本発明の組成物に含まれる糖アルコールの量は、組成物100ml当たり10g未満である。本発明の組成物に含まれる糖アルコールの量は、組成物100ml当たり、好ましくは5g未満、最も好ましくは1g未満である。本発明の特定の実施態様は、糖アルコールを含まない組成物に関する。
【0015】
本発明の範囲内において、用語「水性組成物」は、溶媒が少なくとも50質量%の水で構成された液状組成物を意味する。残りの溶媒は、エタノール、ポリエチレングリコール(マクロゴール)、プロピレングリコール及びグリセロールから慣用的に選択される。しかし、用語「水性組成物」は、溶媒が、好ましくは少なくとも80質量%、より好ましくは少なくとも90質量%の水で構成された組成物を意味する。特定の実施態様は、溶媒が水のみで構成された本発明の組成物に関する。このような組成物は、アルコールを含まず、従って、基本的に子供の使用に適している。
【0016】
本発明の組成物に含まれる溶媒の割合は、通常、少なくとも50質量%である。本発明の組成物は、好ましくは少なくとも70質量%、最も好ましくは少なくとも80質量%の溶媒含有量によって特徴付けられる。本発明の組成物は、安定化のための糖アルコールを含まない事実によって、少なくとも90又は少なくとも95質量%の溶媒含有量を許容する。
【0017】
通常、本発明の組成物は、適切な増粘剤を含んでいる。このように、本発明の組成物は、製剤の望ましい剤形に応じて、必要とされる粘度に調整できる。その結果として、本発明の組成物は、望ましい粘度を得るために適した量で増粘剤を含んでいる。通常、本発明の組成物は、組成物100ml当たり0.05〜5gの量で増粘剤を含んでいる。適切な増粘剤は、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)及びメチルエチルセルロース(MEC)から選択される。好ましくは、増粘剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC)から選択される。特に、本発明に使用される増粘剤は、ヒドロキシエチルセルロースである。
【0018】
本発明の組成物は、通常、温度20℃で50mPas〜30Pasの範囲の粘度によって特徴付けられる。
特定の実施態様は、咳止めエリキシル剤又は咳止めシロップ剤である本発明の組成物に関する。これらの特別な製剤の剤形は、通常、温度20℃で、少なくとも100mPas、特に少なくとも120mPasの粘度を有している。本発明の増粘剤の量は、通常、組成物100ml当たり0.1〜1gの範囲にある。
【0019】
通常、本発明の組成物は、適切な甘味剤を含んでいる。本発明では、好ましくは、糖アルコールとは異なる甘味剤が使用される。すなわち、この態様では、本発明の組成物は糖アルコールを含まない。
【0020】
適切な甘味剤は、例えば、スクラロース、アセスルファム、アスパルテーム、シクラメート、サッカリン、イソマルト、マルチトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトール、アリテーム、タウマチン及びネオヘスペリジンジヒドロカルコンから選択される。好ましくは、スクラロース、アセスルファム、アスパルテーム、シクラメート、サッカリン、アリテーム、タウマチン及びネオヘスペリジンジヒドロカルコンが使用される。甘味剤スクラロースが特に好ましい。
【0021】
本発明の組成物は、通常、組成物100ml当たり0.01〜10gの量で甘味剤を含んでいる。本発明の組成物は、組成物100ml当たり、好ましくは0.1〜1gの量、特に好ましくは0.1〜0.5gの量で甘味剤を含んでいる。
【0022】
通常、本発明の組成物は、適切な保存剤を含んでいる。
明確性のため、本明細書で使用される用語「保存剤」は、保存作用を有することも知られている糖アルコールを意味しない。
【0023】
適切な保存剤の具体例としては、安息香酸、ソルビン酸、硫酸又はこれらの塩を含んでいる。特に、安息香酸は、ブロムヘキシンを含む組成物に対して適切な保存剤であることを証明している。
【0024】
本発明の組成物は、通常、組成物100ml当たり0.005〜0.5gの量の保存剤を含んでいる。本発明の組成物は、組成物100ml当たり、好ましくは0.01〜0.1gの量、特に好ましくは0.02〜0.05gの量で保存剤を含んでいる。
【0025】
通常、本発明の組成物は、2.0〜6.0、好ましくは2.5〜4.5の範囲のpHを有する。特に好ましくは、本発明の組成物のpHは3.0〜4.0の範囲にある。
【0026】
適切な酸調整剤は、例えば、リンゴ酸、フマル酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、オルトリン酸、メタ酒石酸、アジピン酸又はコハク酸である。
【0027】
本発明の組成物で、酸又はその塩が保存剤として使用されるなら、通常、付加的な酸調整剤を使用する必要はない。従って、この特定の実施態様では、本発明の組成物は、通常、酸調整剤を含まない。
【0028】
別の好ましい実施態様では、本発明の組成物は、酒石酸、EDTAなどのいかなる還元剤及び/又はキレート錯化剤も含まない。
【0029】
a)0.04〜0.4gの量のブロムヘキシン、
b)0.005〜5gの量の増粘剤、
c)0.01〜10gの量の甘味剤、
d)0〜10gの量の保存剤、酸調整剤、消泡剤、香料、着色剤から選択された他の適切な添加剤、及び
e)全量が100mlとなるまで追加される水
で構成された前項のいずれか1つに記載の組成物
この特別な実施態様の構成成分の好ましい量及び特性に関し、先になされた言及が適用される。
【0030】
例えば、シメチコンなどの適切な消泡剤は、当業者に知られている。
適切な香料及び着色剤は当業者に知られている。
【0031】
本発明の組成物は、慣用の製剤技術によって調製される。本発明の組成物の構成成分が、同時に又は逐次的に混合されるかどうかは、重要ではない。同様に、混合順序も重要ではない。本発明の構成成分は、純粋な形態、溶液の形態、又は本発明の組成物のいくつかの構成成分をすでに含む部分的な組成物の形態であってもよい。
【0032】
高い安定性により、本発明の組成物は、あらゆる慣用の包装形態に移すのに適している。特に、高い安定性のため、本発明の組成物は、慣用的なガラス容器への充填に加えて、化学的に不活性なホイル包装体に移すのにも適している。適切なホイルは、商業的に入手できる。特に、アクラー(登録商標)又はバレックス(登録商標)などのブランド名で商業的に入手できるようなラミネートホイルは、本発明の組成物をホイル包装するのに適している。
以下、本発明は、非限定的な実施例の形式でより詳細に説明される。
【実施例】
【0033】
(A)調製例
20〜25℃で撹拌しながら、60mlの水にヒドロキシエチルセルロースを添加した。得られた混合物を、さらに30分撹拌し、60分以上かけて、撹拌しながら約85℃まで加熱した。安息香酸(25.4mg)を添加し、得られた混合物を、さらに10分間撹拌した。次に、35mlの水を添加し、得られた溶液を60℃に冷却した。ブロムヘキシン塩酸塩(160mg)を添加し、得られた混合物を20分撹拌した。得られた溶液を50℃に冷却し、スクラロース(225mg)を添加し、得られた混合物を10分撹拌した。この後、混合物を雰囲気温度に冷却し、香料(41mg)を添加した。さらに30分後、撹拌しながら、混合物に水を添加して全量を100mlとした。得られた組成物を10分撹拌し、ろ過し、包装機上で小袋に包装又は茶色のガラス瓶に充填した。
【0034】
このようにして得られた本発明の組成物は、135mPasの粘度を有している。粘度は、ヨーロッパ薬局方(European Pharmacopoeia, 6th edition, page 84, chapter 2.2.49)に記載の方法に従って、温度20℃で落球粘度計を用いて測定された。
【0035】
(B)安定性の調査
安定性を調査するため、(A)で得られた組成物及びビソルボン(登録商標)咳止めシロップに対応する組成物を、それぞれ、ホイル包装体(材料:DanaPak社のバレックス(登録商標)ホイル)及び商業規格の茶色のガラス瓶に包装した。組成物の安定性を、制御された保存条件(30℃、75%RH)で、ヨーロッパの研究論文に記載の分解生成物E((3RS)−6,8−ジブロモ−3−シクロヘキシル−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリン−3−イウム)を用いて評価した。この評価を行うため、サンプル中の分解生成物Eの含有量をHPLC及びUV検出によって決定した。
【0036】
この調査結果を以下に示す。
a)ビソルボン(登録商標)咳止めシロップ(比較例)
組成物:ブロムヘキシン塩酸塩(0.16g/100ml)、マルチトール液(50g)、安息香酸(0.13g/100ml)、香料、水
【0037】
ホイル包装体: 12日 1ヶ月 30℃/75%RH
分解生成物E: 0.16% 0.21%
他の分解生成物: 非検出 <0.05%
【0038】
茶色のガラス瓶: 12日 1ヶ月 30℃/75%RH
分解生成物E: 0.16% 0.21%
他の分解生成物: 非検出 <0.05%
【0039】
b)本発明の組成物
組成物:調製例(A)に準拠
【0040】
ホイル包装体: 0日 1ヶ月 30℃/75%RH
分解生成物E: <0.05% 0.07%
他の分解生成物: 非検出 0.07%
【0041】
茶色のガラス瓶: 0日 1ヶ月 30℃/75%RH
分解生成物E: <0.05% 0.21%
他の分解生成物: 0.08% 非検出
【0042】
試験結果は、本発明の組成物が、特に低いブロムヘキシン分解率によって、ブロムヘキシンを含む商業規格の組成物とは区別されることを示している。