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特許5979771経路検索システム、経路検索装置、経路検索方法、プログラム、及び情報記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5979771
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】経路検索システム、経路検索装置、経路検索方法、プログラム、及び情報記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20160818BHJP
【FI】
   G06F17/30 170C
   G06F17/30 220C
【請求項の数】18
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2015-562619(P2015-562619)
(86)(22)【出願日】2015年2月27日
(86)【国際出願番号】JP2015055955
【審査請求日】2015年12月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】益子 宗
【審査官】 吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−037475(JP,A)
【文献】 特開2013−164309(JP,A)
【文献】 特開2005−233628(JP,A)
【文献】 特開2008−039628(JP,A)
【文献】 特開2002−202976(JP,A)
【文献】 特開2011−007703(JP,A)
【文献】 鈴木 源吾,時間制約を持つ寄り道経路探索システムの実現と評価,情報処理学会論文誌 論文誌ジャーナル 分散処理とネットワークサービス,日本,一般社団法人情報処理学会,2012年 2月15日,Vol.53 No.2 ,857−867ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得する手段と、
前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付手段と、
前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索手段と、
を含み、
前記表示制御手段は、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より後の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、
前記受付手段は、前記表示された画像データの中から次の訪問先の選択を受け付け、
前記検索手段は、前記選択された次の訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて次の訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて次の訪問時間を決定して、前記次の訪問位置を前記次の訪問時間に訪れるように前記経路を再度検索する、
ことを特徴とする経路検索システム。
【請求項2】
前記経路検索システムは、前記訪問位置での滞在時間を取得する手段を更に含み、
前記表示制御手段は、前記訪問時間から前記滞在時間だけ経過した時間より後の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させる、
ことを特徴とする請求項に記載の経路検索システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れた後に、前記位置情報が示す位置を前記時間情報が示す時間に訪問可能な画像データを前記表示手段に表示させる、
ことを特徴とする請求項又はに記載の経路検索システム。
【請求項4】
複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得する手段と、
前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付手段と、
前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索手段と、
を含み、
前記表示制御手段は、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より前の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、
前記受付手段は、前記表示された画像データの中から立ち寄り先の選択を受け付け、
前記検索手段は、前記選択された立ち寄り先の画像データの前記位置情報に基づいて立ち寄り位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて立ち寄り時間を決定して、前記立ち寄り位置に前記立ち寄り時間に立ち寄るように前記経路を再度検索する、
ことを特徴とする経路検索システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるために、前記位置情報が示す位置に前記時間情報が示す時間に立ち寄ることが可能な画像データを前記表示手段に表示させる、
ことを特徴とする請求項に記載の経路検索システム。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記複数の画像データの各々に関連付けて場所属性情報を更に記憶し、
前記表示制御手段は、既に選択された画像データの前記場所属性情報が関連付けられた画像データの表示を制限する、
ことを特徴とする請求項の何れかに記載の経路検索システム。
【請求項7】
前記表示制御手段は、既に選択された画像データの前記位置情報から所定距離未満の位置情報が関連付けられた画像データの表示を制限する、
ことを特徴とする請求項の何れかに記載の経路検索システム。
【請求項8】
前記経路検索システムは、出発位置情報及び出発時間情報と、最終訪問位置情報及び最終訪問時間情報と、を取得する手段を更に含み、
前記表示制御手段は、前記出発位置情報が示す出発位置及び前記最終訪問位置情報が示す最終訪問位置の間の経路に応じた前記位置情報と、前記出発時間情報が示す出発時間及び前記最終訪問時間情報が示す最終訪問時間との間の前記時間情報と、が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、
前記検索手段は、前記出発位置を前記出発時間に出発して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れて、前記最終訪問位置を前記最終訪問時間に訪れるための経路を検索する、
ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の経路検索システム。
【請求項9】
前記経路検索システムは、前記複数の画像データの各々に人物が撮影されているかを判定する手段を更に含み、
前記表示制御手段は、人物が撮影された画像データの表示を制限する、
ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の経路検索システム。
【請求項10】
前記経路検索システムは、前記複数の画像データの各々の人気情報を取得する手段を更に含み、
前記表示制御手段は、前記複数の画像データの各々の前記人気情報に基づいて画像データを表示させる、
ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の経路検索システム。
【請求項11】
前記経路検索システムは、前記複数の画像データの各々が類似するかを判定する手段を更に含み、
前記表示制御手段は、類似する画像データの表示を制限する、
ことを特徴とする請求項1〜1の何れかに記載の経路検索システム。
【請求項12】
複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得する手段と、
前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付手段と、
前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索手段と、
を含み、
前記表示制御手段は、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より後の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、
前記受付手段は、前記表示された画像データの中から次の訪問先の選択を受け付け、
前記検索手段は、前記選択された次の訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて次の訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて次の訪問時間を決定して、前記次の訪問位置を前記次の訪問時間に訪れるように前記経路を再度検索する、
ことを特徴とする経路検索装置。
【請求項13】
複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得する手段と、
前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付手段と、
前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索手段と、
を含み、
前記表示制御手段は、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より前の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、
前記受付手段は、前記表示された画像データの中から立ち寄り先の選択を受け付け、
前記検索手段は、前記選択された立ち寄り先の画像データの前記位置情報に基づいて立ち寄り位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて立ち寄り時間を決定して、前記立ち寄り位置に前記立ち寄り時間に立ち寄るように前記経路を再度検索する、
ことを特徴とする経路検索装置。
【請求項14】
複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得するステップと、
前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御ステップと、
前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付ステップと、
前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索ステップと、
コンピュータが実行する経路検索方法であって、
前記表示制御ステップは、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より後の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、
前記受付ステップは、前記表示された画像データの中から次の訪問先の選択を受け付け、
前記検索ステップは、前記選択された次の訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて次の訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて次の訪問時間を決定して、前記次の訪問位置を前記次の訪問時間に訪れるように前記経路を再度検索する、
ことを特徴とする経路検索方法。
【請求項15】
複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得するステップと、
前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御ステップと、
前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付ステップと、
前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索ステップと、
をコンピュータが実行する経路検索方法であって、
前記表示制御ステップは、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より前の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、
前記受付ステップは、前記表示された画像データの中から立ち寄り先の選択を受け付け、
前記検索ステップ、前記選択された立ち寄り先の画像データの前記位置情報に基づいて立ち寄り位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて立ち寄り時間を決定して、前記立ち寄り位置に前記立ち寄り時間に立ち寄るように前記経路を再度検索する、
ことを特徴とする経路検索方法。
【請求項16】
複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得する手段、
前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御手段、
前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付手段、
前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記表示制御手段は、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より後の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、
前記受付手段は、前記表示された画像データの中から次の訪問先の選択を受け付け、
前記検索手段は、前記選択された次の訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて次の訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて次の訪問時間を決定して、前記次の訪問位置を前記次の訪問時間に訪れるように前記経路を再度検索する、
ことを特徴とするプログラム
【請求項17】
複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得する手段、
前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御手段、
前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付手段、
前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記表示制御手段は、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より前の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、
前記受付手段は、前記表示された画像データの中から立ち寄り先の選択を受け付け、
前記検索手段は、前記選択された立ち寄り先の画像データの前記位置情報に基づいて立ち寄り位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて立ち寄り時間を決定して、前記立ち寄り位置に前記立ち寄り時間に立ち寄るように前記経路を再度検索する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項18】
請求項16又は17に記載のプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路検索システム、経路検索装置、経路検索方法、プログラム、及び情報記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに画像の撮影場所を通知する技術が知られている。例えば、特許文献1には、画像とその撮影場所を関連付けて地図上に表示させることで、画像の撮影位置を分かりやすくする技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−026975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような技術では、ユーザが興味を持った画像と同様の体験をするために、その撮影場所を訪れることがある。しかしながら、ユーザが実際に撮影場所を訪れたとしても、画像と同様の体験ができるとは限らない。例えば、ユーザが、夕方に撮影された画像に興味を持ったとしても、その撮影場所を訪れるのが昼間であれば、実際の景色の見え方が画像と異なるので、画像と同様の体験をすることができない。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ユーザに画像と同様の体験をさせるように誘導することが可能な経路検索システム、経路検索装置、経路検索方法、プログラム、及び情報記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る経路検索システムは、複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得する手段と、前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付手段と、前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索手段と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る経路検索装置は、複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得する手段と、前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付手段と、前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索手段と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る経路検索方法は、複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得するステップと、前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御ステップと、前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付ステップと、前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索ステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るプログラムは、複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段の記憶内容を取得する手段、前記複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる表示制御手段、前記表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける受付手段、前記選択された訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて訪問時間を決定して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるための経路を検索する検索手段、としてコンピュータを機能させる。
【0010】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記のプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0011】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より後の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、前記受付手段は、前記表示された画像データの中から次の訪問先の選択を受け付け、前記検索手段は、前記選択された次の訪問先の画像データの前記位置情報に基づいて次の訪問位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて次の訪問時間を決定して、前記次の訪問位置を前記次の訪問時間に訪れるように前記経路を再度検索する、ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記経路検索システムは、前記訪問位置での滞在時間を取得する手段を更に含み、前記表示制御手段は、前記訪問時間から前記滞在時間だけ経過した時間より後の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れた後に、前記位置情報が示す位置を前記時間情報が示す時間に訪問可能な画像データを前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、前記訪問位置に応じた前記位置情報及び前記訪問時間より前の前記時間情報が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、前記受付手段は、前記表示された画像データの中から立ち寄り先の選択を受け付け、前記検索手段は、前記選択された立ち寄り先の画像データの前記位置情報に基づいて立ち寄り位置を決定し、当該画像データの前記時間情報に基づいて立ち寄り時間を決定して、前記立ち寄り位置に前記立ち寄り時間に立ち寄るように前記経路を再度検索する、ことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れるために、前記位置情報が示す位置に前記時間情報が示す時間に立ち寄ることが可能な画像データを前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記記憶手段は、前記複数の画像データの各々に関連付けて場所属性情報を更に記憶し、前記表示制御手段は、既に選択された画像データの前記場所属性情報が関連付けられた画像データの表示を制限する、ことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、既に選択された画像データの前記位置情報から所定距離未満の位置情報が関連付けられた画像データの表示を制限する、ことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記経路検索システムは、出発位置情報及び出発時間情報と、最終訪問位置情報及び最終訪問時間情報と、を取得する手段を更に含み、前記表示制御手段は、前記出発位置情報が示す出発位置及び前記最終訪問位置情報が示す最終訪問位置の間の経路に応じた前記位置情報と、前記出発時間情報が示す出発時間及び前記最終訪問時間情報が示す最終訪問時間との間の前記時間情報と、が関連付けられた画像データを前記表示手段に表示させ、前記検索手段は、前記出発位置を前記出発時間に出発して、前記訪問位置を前記訪問時間に訪れて、前記最終訪問位置を前記最終訪問時間に訪れるための経路を検索する、ことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の一態様では、前記経路検索システムは、前記複数の画像データの各々に人物が撮影されているかを判定する手段を更に含み、前記表示制御手段は、人物が撮影された画像データの表示を制限する、ことを特徴とする。
【0020】
また、本発明の一態様では、前記経路検索システムは、前記複数の画像データの各々の人気情報を取得する手段を更に含み、前記表示制御手段は、前記複数の画像データの各々の前記人気情報に基づいて画像データを表示させる、ことを特徴とする。
【0021】
また、本発明の一態様では、前記経路検索システムは、前記複数の画像データの各々が類似するかを判定する手段を更に含み、前記表示制御手段は、類似する画像データの表示を制限する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ユーザに画像と同様の体験をさせるように誘導することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本実施形態における経路検索システムの全体構成を示す図である。
図2】経路検索画面の一例を示す図である。
図3】ユーザが「16時」でバーをドロップした場合の経路検索画面の一例を示す図である。
図4】ユーザが行きたい場所として画像データを選択した場合の経路検索画面の一例を示す図である。
図5】ユーザが「14時」でバーをドロップした場合の経路検索画面の一例を示す図である。
図6】ユーザが立ち寄りたい場所として画像データを選択した場合の経路検索画面の一例を示す図である。
図7】ユーザが「17時」でバーをドロップした場合の経路検索画面の一例を示す図である。
図8】ユーザが次に行きたい場所として画像データを選択した場合の経路検索画面の一例を示す図である。
図9】経路検索システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図10】画像テーブルのデータ格納例を示す図である。
図11】検索結果データのデータ格納例を示す図である。
図12】経路検索システムにおいて実行される処理の一例を示すフロー図である。
図13】変形例の機能ブロック図である。
図14】変形例(1)の画像テーブルのデータ格納例を示す図である。
図15】滞在時間テーブルのデータ格納例を示す図である。
図16】変形例(1)の経路検索画面の一例を示す図である。
図17】変形例(5)の画像テーブルのデータ格納例を示す図である。
図18】変形例(6)の画像テーブルのデータ格納例を示す図である。
図19】変形例(7)の画像テーブルのデータ格納例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[1.経路検索システムのハードウェア構成]
以下、本発明の実施形態の例について図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態における経路検索システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、経路検索システム1は、経路検索サーバ10及びユーザ端末20を含む。経路検索サーバ10及びユーザ端末20は、ネットワーク2を介してデータ送受信可能に接続される。
【0025】
経路検索サーバ10は、サーバコンピュータである。経路検索サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、例えば、一又は複数のマイクロプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。記憶部12は、主記憶部及び補助記憶部を含む。例えば、主記憶部はRAMであり、補助記憶部は、ハードディスク又はソリッドステートドライブ等である。通信部13は、ネットワークカードを含む。通信部13は、ネットワーク2を介してデータ通信を行う。
【0026】
ユーザ端末20は、ユーザが操作するコンピュータであり、例えば、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、又はパーソナルコンピュータ等である。ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であるので説明を省略する。
【0027】
操作部24は、ユーザが操作を行うための操作部材であり、例えば、マウスやキーボード、タッチパネル等である。操作部24は、ユーザによる操作内容を制御部21に伝達する。表示部25は、例えば、液晶表示部又は有機EL表示部等である。表示部25は、制御部21の指示に従って画面を表示する。
【0028】
なお、記憶部12又は記憶部22に記憶されるものとして説明するプログラム及びデータは、ネットワーク2を介して記憶部12又は記憶部22に供給されるようにしてもよい。また、経路検索サーバ10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、上記の例に限られず、種々のコンピュータのハードウェアを適用可能である。例えば、経路検索サーバ10及びユーザ端末20の各々は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)を含んでもよい。この場合、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部を介して記憶部12又は記憶部22に供給されるようにしてもよい。
【0029】
[2.経路検索システムで実行される処理の概要]
次に、経路検索システム1が実行する処理の概要を説明する。本実施形態では、複数の画像データが表示部25に表示され、ユーザが行きたい場所の画像データを選択可能になっている。そして、ユーザが行きたい場所の画像データを選択すると、その撮影時間にその撮影場所を訪れるように経路検索が実行される。ここでは、ユーザが、「2015年2月27日の12時」に「A駅」を出発する場合の経路検索について説明する。ユーザが操作部24を介して所定の操作を行うと、経路検索をするための経路検索画面が表示部25に表示される。
【0030】
図2は、経路検索画面の一例を示す図である。図2に示すように、経路検索画面30には、ユーザが時間を指定するための時間軸31と、出発地点である「A駅」付近の地図32と、各訪問場所を示す訪問場所33と、が表示される。時間軸31は、一端(図2では左端31A)に近づくほど早い時間を示し、他端(図3では右端31B)に近づくほど遅い時間を示す。図2の例では、時間軸31の左端31Aが出発時間の「2015年2月27日の12時」を示し、その下部には出発地点の「A駅」と表示されている。
【0031】
ユーザは、カーソル34を使って、時間軸31のバー35を左右に移動させることで時間を指定することができる。ここでは、ユーザがバー35をドラッグアンドドロップする場合を例に挙げて説明する。例えば、時間軸31の左端31A及びバー35の現在位置の距離と、出発時間及びユーザが指定する時間の時間間隔と、が対応するようになっており、ユーザがバー35を移動させると、バー35の現在位置に対応する時間が表示される。
【0032】
図3は、ユーザが「16時」でバー35をドロップした場合の経路検索画面30の一例を示す図である。図3に示すように、バー35を指し示すように吹き出し型の画像一覧36が表示される。なお、画像一覧36は、バー35をドロップしなくても、バー35の現在位置に応じて表示されるようにしてもよい。
【0033】
画像一覧36には、複数の画像データ37A〜37P(以降、これらをまとめて単に画像データ37ともいう。)が選択可能な状態で表示される。画像データ37は、現実世界で撮影されたものであり、例えば、ソーシャルネットワーキングサービスや口コミサイト等に投稿されたものである。ユーザは、画像一覧36から自分又は他人が撮影した画像データ37を見ることができる。
【0034】
図3の画像一覧36に表示される画像データ37は、バー35の現在位置が示す「16時」頃に「A駅」付近(例えば、「A駅」から徒歩圏内)で撮影されたものである。ユーザは、画像一覧36の中から行きたい場所の画像データ37を選択する。ここでは、「16時」に「B大橋」で撮影された画像データ37Pをユーザが選択した場合を説明する。
【0035】
図4は、ユーザが行きたい場所として画像データ37Pを選択した場合の経路検索画面30の一例を示す図である。図4に示すように、ユーザが選択した画像データ37Pの撮影時間である「16時」に、その撮影場所である「B大橋」を訪れるように移動経路が検索される。そして、「12時」に「A駅」を出発して、「16時」に「B大橋」を訪れるための経路38が地図32上に表示される。
【0036】
その後、ユーザは、バー35を左に移動させて「A駅」から「B大橋」に行く途中で立ち寄りたい場所を選択したり、バー35を右に移動させて「B大橋」の次に行きたい場所を選択したりすることができる。例えば、図4に示す状態からユーザがバー35を左に移動させて「14時」でドロップすると、「14時」頃に立ち寄りたい場所を選択することができる。
【0037】
図5は、ユーザが「14時」でバー35をドロップした場合の経路検索画面30の一例を示す図である。図5に示すように、バー35を指し示すように画像一覧36が表示される。画像一覧36には、「A駅」と「B大橋」との間付近で「14時」頃に撮影された画像データ37が表示される。別の言い方をすれば、「16時」に「B大橋」に到着可能な立ち寄り先の画像データ37が画像一覧36に表示される。ユーザは、画像一覧36から立ち寄りたい場所の画像データ37を選択する。ここでは、「14時」に「C神社」で撮影された画像データ37Dをユーザが選択した場合を説明する。
【0038】
図6は、ユーザが立ち寄りたい場所として画像データ37Dを選択した場合の経路検索画面30の一例を示す図である。図6に示すように、ユーザが選択した画像データ37Dの撮影時間である「14時」に、その撮影場所である「C神社」に立ち寄るように移動経路が検索される。そして、「12時」に「A駅」を出発して、「14時」に「C神社」に立ち寄り、「16時」に「B大橋」を訪れる経路38に更新される。
【0039】
図6に示す状態から、ユーザは、バー35を左に移動させて「A駅」と「C神社」との間で立ち寄りたい場所を選択したり、バー35を右に移動させて「C神社」と「B大橋」との間で立ち寄りたい場所又は「B大橋」の次に行きたい場所を選択したりすることができる。例えば、ユーザがバー35を右に移動させて「17時」でドロップすると、「17時」頃に「B大橋」の次に行きたい場所を選択することができる。
【0040】
図7は、ユーザが「17時」でバー35をドロップした場合の経路検索画面30の一例を示す図である。図7に示すように、バー35を指し示すように画像一覧36が表示される。画像一覧36には、「B大橋」付近で「17時」頃に撮影された画像データ37が表示される。別の言い方をすれば、「16時」に「B大橋」を出発して「17時」に到達可能な訪問先の画像データ37が画像一覧36に表示される。ユーザは、画像一覧36から「B大橋」の次に行きたい場所の画像データ37を選択する。ここでは、「17時」に「D大滝」で撮影された画像データ37Pをユーザが選択した場合を説明する。
【0041】
図8は、ユーザが次に行きたい場所として画像データ37Pを選択した場合の経路検索画面30の一例を示す図である。図8に示すように、ユーザが選択した画像データ37Pの撮影時間である「17時」に、その撮影場所である「D大滝」を訪れる経路38に更新される。即ち、「12時」に「A駅」を出発して、「14時」に「C神社」に立ち寄り、「16時」に「B大橋」を訪れた後に、「17時」に「D大滝」を訪れる経路38に更新される。
【0042】
このように、本実施形態では、経路検索を終了するまでユーザがバー35の移動と画像データ37の選択を繰り返すと、ユーザが選択した画像データ37の撮影時間に、その撮影場所を訪れるように経路38が検索されるので、ユーザに画像データ37と同様の体験をさせるように誘導することができるようになっている。以降、当該技術の詳細について説明する。
【0043】
[3.経路検索システムにおいて実現される機能]
図9は、経路検索システム1で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。図9に示すように、経路検索システム1では、データ記憶部40、データ取得部41、表示制御部42、選択受付部43、及び経路検索部44が実現される。本実施形態では、これら各機能が経路検索サーバ10で実現される場合を説明する。
【0044】
[3−1.データ記憶部]
データ記憶部40は、記憶部12を主として実現される。データ記憶部40は、経路検索を実行するための各種データを記憶する。ここでは、データ記憶部40が記憶するデータの一例として、画像データ37を格納する画像テーブルと、移動経路の検索結果を格納する検索結果データと、について説明する。
【0045】
図10は、画像テーブルのデータ格納例を示す図である。図10に示すように、画像テーブルには、複数の画像データ37の各々と、位置情報及び時間情報と、が関連付けてられている。画像データ37は、現実世界で撮影された写真の画像データ、当該写真を加工した画像データ、CG(例えば、現実世界の風景を模したCG)の画像データ、又は紙等に描かれた絵(例えば、風景画)をスキャナで読み込んだ画像データであり、画像データ37そのものが画像テーブルに格納されていてもよいし、画像データ37の格納場所(リンク)を示す情報のみが画像テーブルに格納されていてもよい。
【0046】
位置情報は、現実世界の位置を示す情報であり、例えば、緯度経度情報や住所情報である。時間情報は、画像に関連付けられた時間を示す情報であり、例えば、日時(年月日と時刻の両方を含むもの)を示してもよいし、日付は含まずに時刻のみを示してもよい。本実施形態では、位置情報は、画像データ37の撮影位置を示し、時間情報は、画像データ37の撮影時間を示す。
【0047】
例えば、経路検索サーバ10は、ユーザ端末20や外部コンピュータ(例えば、データベースサーバやデジタルカメラ等)から、画像データ37と位置情報及び時間情報との組み合わせを受信し、これらを関連付けて画像テーブルに格納する。なお、画像データ37と位置情報及び時間情報との組み合わせは、ユーザ端末20の記憶部22や外部コンピュータの記憶部に記録されているものとする。また、位置情報及び時間情報は、ユーザが指定したものであってもよいし、自動的に生成されるものであってもよい。
【0048】
図11は、検索結果データのデータ格納例を示す図である。図11に示すように、検索結果データには、訪問順、訪問位置、及び訪問時間が関連付けられている。検索結果データは、経路検索部44による経路検索の実行結果に応じて更新される。図11では、図8のように経路検索が実行された場合の検索結果データの格納例を示している。
【0049】
例えば、訪問順が1番目の訪問位置には、出発位置である「A駅」の位置が格納され、訪問順が1番目の訪問時間には、出発時間である「2015年2月27日の12時」が格納される。訪問順が2番目以降の訪問位置には、各訪問先(図11では、「C神社」、「B大橋」、及び「D大滝」)の位置が格納され、訪問順が2番目以降の訪問時間には、各訪問先への訪問時間(図11では、「2015年2月27日」の「14時」、「16時」、及び「17時」)が格納されることになる。
【0050】
なお、データ記憶部40が記憶するデータは、上記の例に限られない。データ記憶部40は、本発明に係る経路検索を実行するために必要な各種データを記憶するようにすればよい。例えば、データ記憶部40は、経路検索画面30に含まれる各画像の画像データを記憶していてもよいし、地図32を示す地図データを記憶していてもよい。他にも例えば、データ記憶部40は、経路検索アルゴリズムやバー35の位置と時間との関係を示すデータを記憶していてもよい。
【0051】
[3−2.データ取得部]
データ取得部41は、制御部11を主として実現される。データ取得部41は、複数の画像データ37の各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶するデータ記憶部40の記憶内容を取得する。データ取得部41は、データ記憶部40を参照して、画像テーブルや検索結果データ等の各種データを取得する。
【0052】
[3−3.表示制御部]
表示制御部42は、制御部11を主として実現される。表示制御部42は、複数の画像データ37のうちの複数を表示部25に表示させる。表示制御部42が表示させる複数の画像データ37は、訪問先の候補を示すものといえる。本実施形態では、表示制御部42は、データ取得部41の取得内容に基づいて、画像一覧36を表示させる。なお、本実施形態では、表示制御部42が経路検索サーバ10により実現する場合を説明するので、画像一覧36の表示データをユーザ端末20に送信することが、複数の画像データ37を表示部25に表示させることに相当する。
【0053】
表示制御部42は、画像テーブルに格納された全ての画像データ37を表示させるようにしてもよいし、一部の画像データ37を表示させるようにしてもよい。一部の画像データ37を表示させる場合には、表示制御部42は、予め定められた方法に基づいて、画像テーブルの中から表示すべき画像データ37を特定する。
【0054】
例えば、表示制御部42は、ユーザが指定した位置及び時間の少なくとも一方に基づいて、表示すべき画像データ37を特定する。ユーザが指定した位置とは、ユーザが操作部24を用いて指定した位置であり、例えば、ユーザが指定した出発位置である。ユーザが指定した時間とは、ユーザが操作部24を用いて指定した時間であり、例えば、ユーザが指定した出発時間や時間軸31から指定した時間である。
【0055】
例えば、表示制御部42は、ユーザが指定した位置に基づいて、表示すべき画像データ37を特定する。表示制御部42は、ユーザが指定した位置と、画像テーブルに格納された位置情報が示す位置と、のずれ(例えば、距離)に基づいて、表示すべき画像データ37を特定する。表示制御部42は、ずれが少ないものから順番に所定枚数だけ画像データ37を特定してもよいし、ずれが基準以内(例えば、1km以内)となる画像データ37を特定してもよい。
【0056】
また例えば、表示制御部42は、ユーザが指定した時間に基づいて、表示すべき画像データ37を特定する。表示制御部42は、ユーザが指定した時間と、画像テーブルに格納された時間情報が示す時間と、のずれ(例えば、時間間隔)に基づいて、表示すべき画像データ37を特定する。表示制御部42は、ずれが少ないものから順番に所定枚数だけ画像データ37を特定してもよいし、ずれが基準以内(例えば、30分以内)となる画像データ37を特定してもよい。
【0057】
なお、ユーザが既に画像データ37を選択しており、次の訪問先を選択する場合(例えば、図7)、表示制御部42は、訪問位置(図7の場合、「B大橋」)に応じた位置情報及び訪問時間より後(図7の場合、「B大橋」の訪問時間である「16時」よりも後の「17時」)の時間情報が関連付けられた画像データ37を表示部25に表示させることになる。訪問位置に応じた位置情報とは、訪問位置付近の位置情報であり、訪問位置とのずれが基準以内(基準距離未満)となる位置情報のことであり、訪問時間より後の時間情報とは、訪問時間よりも遅い(日付を考慮してもよいし、時刻のみを考慮してもよい)時間情報のことである。
【0058】
また例えば、表示制御部42は、訪問位置を訪問時間に訪れた後に、位置情報が示す位置を時間情報が示す時間に訪問可能な画像データ37を表示部25に表示させるようにしてもよい。この場合、まず、表示制御部42は、ユーザが指定した時間とのずれが基準以内の画像データ37を特定する。そして、表示制御部42は、ユーザが指定した時間の直近の訪問位置(図7の場合、「B大橋」の位置)及び訪問時間を取得する。表示制御部42は、当該訪問位置を当該訪問時間に出発して、上記特定した各画像データ37の位置情報が示す位置への到着予想時間を計算する。表示制御部42は、計算した到着予想時間が、時間情報が示す時間よりも前の画像データ37を、表示すべき画像データ37として特定する。
【0059】
なお、到着予想時間の計算方法は、公知の種々の手法を適用可能である。例えば、表示制御部42は、ユーザが指定した時間の直近の訪問位置を出発して、画像データ37の位置情が示す位置までの移動経路を検索する。そして、表示制御部42は、当該検索した移動経路を所与の移動速度で割った予想移動時間に基づいて、到着予想時間を計算する。例えば、表示制御部42は、ユーザが指定した時間の直近の訪問時間から予想移動時間経過後の時間を、到着予想時間として計算する。
【0060】
また、ユーザが既に画像データ37を選択しており、立ち寄り先を選択する場合(例えば、図5)、表示制御部42は、訪問位置(図5の場合、「B大橋」)に応じた位置情報及び訪問時間より前(図5の場合、「B大橋」の訪問時間である「16時」よりも前の「14時」)の時間情報が関連付けられた画像データ37を表示部25に表示させることになる。訪問時間より前の時間情報とは、訪問時間よりも早い(日付を考慮してもよいし、時刻のみを考慮してもよい)時間情報のことである。
【0061】
また例えば、表示制御部42は、訪問位置を訪問時間に訪れるために、位置情報が示す位置に時間情報が示す時間に立ち寄ることが可能な画像データ37を表示部25に表示させるようにしてもよい。この場合、まず、表示制御部42は、ユーザが指定した時間とのずれが基準以内の画像データ37を特定する。そして、表示制御部42は、ユーザが指定した時間から見て次の訪問位置(図7の場合、「B大橋」の位置)及び訪問時間を取得する。表示制御部42は、上記特定した各画像データ37の位置情報が示す位置を時間情報が示す時間に出発して、当該訪問位置への到着予想時間を計算する。到着予想時間の計算方法は、先述した方法と同様である。表示制御部42は、計算した到着予想時間が、次の訪問先の訪問時間よりも前の画像データ37を、表示すべき画像データ37として特定する。
【0062】
[3−4.選択受付部]
選択受付部43は、制御部11を主として実現される。選択受付部43は、表示制御部42により表示された画像データ37の中から訪問先の選択を受け付ける。選択受付部43は、操作部24の操作信号に基づいて、画像一覧36の中から訪問先の選択を受け付ける。本実施形態では、選択受付部43が経路検索サーバ10により実現する場合を説明するので、ユーザが選択した画像データ37を識別する情報をユーザ端末20から受信することが、訪問先の選択を受け付けることに相当する。
【0063】
なお、図7に示すように、ユーザが既に画像データ37を選択しており、次の訪問先を選択する場合、選択受付部43は、表示された画像データ37の中から次の訪問先の選択を受け付けることになる。一方、図5に示すように、ユーザが既に画像データ37を選択しており、立ち寄り先を選択する場合、選択受付部43は、表示された画像データ37の中から立ち寄り先の選択を受け付けることになる。
【0064】
[3−5.経路検索部]
経路検索部44は、制御部11を主として実現される。経路検索部44は、選択された訪問先の画像データ37の位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データ37の時間情報に基づいて訪問時間を決定して、当該訪問位置を当該訪問時間に訪れるための経路38を検索する。経路検索部44は、訪問位置及び訪問時間を訪問順に関連付けて検索結果データに格納する。訪問順は、新たに決定した訪問時間と、検索結果データに元々格納されていた訪問時間と、の時間的な前後関係に応じて決定すればよい。
【0065】
経路検索部44は、ユーザが選択した画像データ37の位置情報をそのまま訪問位置として決定してもよいし、ユーザが選択した画像データ37の位置情報が示す位置を含む領域内の何れかの位置(例えば、位置的なずれが基準以内となる位置)を訪問位置としてもよい。本実施形態では、ユーザが選択した画像データ37の位置情報を、そのまま訪問位置とする場合を説明する。
【0066】
また、経路検索部44は、ユーザが選択した画像データ37の時間情報をそのまま訪問時間として決定してもよいし、ユーザが選択した画像データ37の時間情報が示す時間を含む期間内の何れかの時間(例えば、時間的なずれが基準以内となる時間)を訪問時間としてもよい。他にも例えば、経路検索部44は、ユーザが時間軸31から指定した時間をそのまま訪問時間として決定してもよい。本実施形態では、ユーザが選択した画像データ37の時間情報を、そのまま訪問時間とする場合を説明する。
【0067】
経路検索部44は、上記決定した訪問位置及び訪問時間と、所定の経路検索アルゴリズムと、に基づいて経路38を検索することになる。例えば、経路検索部44は、検索結果データに格納された訪問順に、各訪問位置を各訪問時間に訪れる経路38を検索する。経路検索アルゴリズム自体は、ダイクストラ法やエースター等の公知の種々のアルゴリズムを適用可能である。
【0068】
なお、図7に示すように、ユーザが既に画像データ37を選択しており、次の訪問先を選択させる場合、経路検索部44は、ユーザにより選択された次の訪問先の画像データ37の位置情報に基づいて次の訪問位置を決定し、当該画像データ37の時間情報に基づいて次の訪問時間を決定して、次の訪問位置を次の訪問時間に訪れるための経路38を再度検索することになる。次の訪問位置及び次の訪問時間の決定方法及び経路38の検索方法は、先述した方法と同様である。即ち、本実施形態では、ユーザが選択した画像データ37の位置情報を、そのまま次の訪問位置とし、ユーザが選択した画像データ37の時間情報を、そのまま次の訪問時間とする場合を説明する。
【0069】
一方、図5に示すように、ユーザが既に画像データ37を選択しており、立ち寄り先を選択させる場合、経路検索部44は、選択された立ち寄り先の画像データ37の位置情報に基づいて立ち寄り位置を決定し、当該画像データ37の時間情報に基づいて立ち寄り時間を決定して、立ち寄り位置に立ち寄り時間に立ち寄るように経路38を再度検索することになる。立ち寄り位置及び立ち寄り時間の決定方法及び経路38の検索方法は、先述した方法と同様である。即ち、本実施形態では、ユーザが選択した画像データ37の位置情報を、そのまま立ち寄り位置とし、ユーザが選択した画像データ37の時間情報を、そのまま立ち寄り時間とする場合を説明する。
【0070】
[4.経路検索システムにおいて実行される処理]
図12は、経路検索システム1において実行される処理の一例を示すフロー図である。図12に示す処理は、制御部11が、記憶部12に記憶されたプログラムに従って動作し、制御部21が、記憶部22に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。本実施形態では、下記に説明する処理が実行されることにより、図9に示す機能ブロックが実現される。
【0071】
図12に示すように、まず、ユーザ端末20においては、制御部21は、ユーザによる出発位置及び出発時間の指定を受け付け、ユーザが指定した出発位置及び出発時間を示すデータを経路検索サーバ10に送信する(S1)。S1においては、制御部21は、出発位置及び出発時間の指定を受け付けるための画面を表示部25に表示させ、操作部24の検出信号に基づいて、出発位置及び出発時間を特定する。例えば、この画面では、出発位置及び出発時間を入力するための入力フォームが表示されていてもよいし、地図32を表示させてユーザが指定した地図32上の位置によって出発位置を指定できるようにしてもよい。
【0072】
経路検索サーバ10においては、データを受信すると、制御部11は、経路検索画面30の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S2)。S2においては、まず、制御部11は、検索結果データを生成し、「1番目」の訪問順にユーザが指定した出発位置と出発時間を格納する。次に、制御部11は、記憶部12に記憶された地図データを参照して、ユーザが指定した出発位置付近の地図32を抽出する。そして、制御部11は、ユーザが指定した出発時間を示すように時間軸31の表示態様を決定し、抽出した地図32や時間軸31の表示態様に基づいて、経路検索画面30の表示データを生成する。なお、表示データとしては、HTML形式等の種々のデータを適用可能である。
【0073】
ユーザ端末20においては、表示データを受信すると、制御部21は、経路検索画面30を表示部25に表示させる(S3)。制御部21は、ユーザの操作に応じて時間軸31のバー35を移動させ(S4)、ユーザが指定した時間を示すデータを経路検索サーバ10に送信する(S5)。S4においては、制御部21は、操作部24の検出信号に基づいて、バー35を移動させる。S5においては、制御部21は、ユーザがバー35をドロップした位置と時間軸31の左端31Aとの距離に基づいて、ユーザが指定した時間を特定する。なお、この距離と時間との対応関係を示すデータは、経路検索画面30の表示データに含まれているようにしてよい。
【0074】
経路検索サーバ10においては、データを受信すると、制御部11は、最初の訪問先、立ち寄り先、又は次の訪問先の何れをユーザに選択させるかを決定する(S6)。S6においては、制御部11は、検索結果データを参照して、まだ訪問先を決定していない場合には、最初の訪問先を選択させると決定し、ユーザが指定した時間の後に訪問する訪問先を既に決定している場合には、立ち寄り先を選択させると決定し、ユーザが指定した時間の後に訪問する訪問先が決定されていない場合には、次の訪問先を選択させると決定する。
【0075】
ユーザに最初の訪問先を選択させる場合(S6;最初の訪問先)、制御部11は、ユーザが指定した時間頃に出発位置付近で撮影された画像データ37を抽出する(S7)。S7においては、制御部11は、画像テーブルの中から、ユーザが指定した出発位置を出発時間に出発して、ユーザが時間軸31から指定した時間に訪問可能な画像データ37を所定枚数だけ抽出する。
【0076】
一方、ユーザに立ち寄り先を選択させる場合(S6;立ち寄り先)、制御部11は、ユーザが指定した時間頃に、その前後の位置付近で撮影された画像データ37を抽出する(S8)。前後の位置とは、ユーザが指定した時間の直近の訪問先の訪問位置(又は出発位置)と、ユーザが指定した時間の後の訪問位置と、のことである。S8においては、制御部11は、画像テーブルの中から、前の訪問先の訪問位置を訪問時間に出発して、ユーザが時間軸31から指定した時間に訪問可能であり、かつ、ユーザが時間軸31から指定した時間に出発して、次の訪問先の訪問位置を訪問時間に訪問可能な画像データ37を所定枚数だけ抽出する。
【0077】
一方、ユーザに次の訪問先を選択させる場合(S6;次の訪問先)、制御部11は、ユーザが指定した時間頃に、前の位置付近で撮影された画像データ37を抽出する(S9)。前の位置とは、ユーザが指定した時間の直近の訪問先の訪問位置である。S9においては、制御部11は、画像テーブルの中から、前の訪問先の訪問位置を訪問時間に出発して、ユーザが時間軸31から指定した時間に訪問可能な画像データ37を所定枚数だけ抽出する。
【0078】
制御部11は、S7〜S9の何れかで抽出した画像データ37に基づいて、画像一覧36の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S10)。S10においては、制御部11は、S7〜S9の何れかで抽出した画像データ37が並ぶように画像一覧36の表示データを生成する。画像データ37が並ぶ順序は、予め定められた方法に基づいて決定されるようにすればよく、例えば、ユーザが指定した時間と時間情報とのずれが小さい順に並べてもよい。
【0079】
ユーザ端末20においては、表示データを受信すると、制御部21は、画像一覧36を表示部25に表示させる(S11)。制御部21は、画像一覧36から画像データ37の選択を受け付け、ユーザが選択した画像データ37を識別するデータを経路検索サーバ10に送信する(S12)。なお、画像一覧36に含まれる各画像データ37を識別する情報は、画像一覧36の表示データに含まれているものとする。
【0080】
経路検索サーバ10においては、データを受信すると、制御部11は、ユーザが選択した画像データ37に関連付けられた位置情報に基づいて訪問位置を決定し(S13)、当該画像データ37に関連付けられた時間情報に基づいて訪問時間を決定する(S14)。S13では、制御部11は、最初の訪問先、立ち寄り先、又は次の訪問先の何れかの訪問位置を決定し、S14では、制御部11は、最初の訪問先、立ち寄り先、又は次の訪問先の何れかの訪問時間を決定することになる。訪問位置及び訪問時間の決定方法は、先述した通りである。制御部11は、S13及びS14の決定結果に基づいて、検索結果データを更新することになる。
【0081】
制御部11は、最新の検索結果データに基づいて、経路検索を実行して(S15)、経路検索画面30の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S16)。経路検索の方法は、先述した通りである。
【0082】
ユーザ端末20においては、表示データを受信すると、制御部21は、経路検索画面30の表示を更新する(S17)。S17においては、例えば、制御部21は、図4図6、又は図8のように、経路検索画面30の表示を更新することになる。
【0083】
制御部21は、所定の終了操作を受け付けたか否かを判定する(S18)。終了操作は、本処理を終了するための操作であり、予め定められた操作であればよい。終了操作を受け付けたと判定されない場合(S18;N)、S4の処理に戻る。一方、終了操作を受け付けたと判定された場合(S18;Y)、制御部21は、その旨の終了通知を経路検索サーバ10に送信し、本処理は終了する。
【0084】
経路検索サーバ10においては、制御部11は、終了通知を受信したか否かを判定する(S19)。終了通知を受信したと判定されない場合(S19;N)、S6の処理に戻り、終了通知を受信したと判定された場合(S19;Y)、本処理は終了する。
【0085】
以上説明した経路検索システム1によれば、画像一覧36の中からユーザが画像データ37を選択すると、その撮影時間にその撮影場所を訪れるように経路38が表示されるので、ユーザに画像と同様の体験をさせるように誘導することが可能なユーザインタフェースを提供することができる。例えば、ユーザが画像データ37を見てその撮影場所に行きたいと思っても、その撮影時間頃に訪れなければ景色等の見え方が異なってしまい、画像データ37と同様の体験をすることができない可能性があるが、経路検索システム1は、画像データ37の時間情報に基づいて訪問時間を決定しているので、より確実に、画像データ37と同様の体験をさせることが可能になる。また例えば、テーマパーク等の広い施設内で撮影された画像データ37の場合には、その施設内での詳しい撮影場所が分からずに、その撮影場所を訪れることができない可能性があるが、経路検索システム1は、画像データ37の位置情報に基づいて訪問位置を決定しているので、より確実に、画像データ37と同様の体験をさせることが可能になる。
【0086】
また、ユーザは、画像一覧36の中から訪問先を選択した後に、次の訪問先として行きたい画像データ37を選択することもでき、ユーザが訪問先を次々と決定することができるので、例えば、複数の訪問先を次々と訪れて画像データ37と同様の体験を連続的にさせるように誘導することができる。
【0087】
また、ユーザが次の訪問先を選択する場合には、訪問可能な画像データ37を表示させるので、より確実にユーザに画像と同様の体験をさせるように誘導することができる。即ち、ユーザが次の訪問先の画像データ37を選択したとしても、その撮影場所が遠すぎる場合には、その撮影時間に訪れることができないが、訪問可能な画像データ37を選択させることで、画像データ37の撮影場所にその撮影時間に訪れることができる。
【0088】
また、ユーザは、画像一覧36の中から訪問先を選択した後に、その訪問先を訪れる前の立ち寄り先として行きたい画像データ37を選択することもでき、ユーザが行きたいと思った立ち寄り先を決定することができるので、例えば、訪問先を訪れるまでに時間的な余裕がある場合に、その前に立ち寄る場所を決めることができる。
【0089】
また、ユーザが立ち寄り先を選択する場合には、訪問先に訪問可能な画像データ37を表示させるので、より確実にユーザに画像と同様の体験をさせるように誘導することができる。即ち、ユーザが立ち寄り先の画像データ37を選択したとしても、その撮影場所が次の訪問先から遠すぎる場合には、その撮影時間に訪れることができないが、訪問可能な画像データ37を選択させることで、画像データ37の撮影場所にその撮影時間に立ち寄らせることができる。
【0090】
[5.変形例]
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0091】
図13は、変形例の機能ブロック図である。図13に示すように、変形例では、実施形態で説明した機能に加えて、滞在時間取得部45、情報取得部46、人物判定部47、人気取得部48、及び類似特定部49が実現される。ここでは、これら各機能が経路検索サーバ10において実現される場合を説明する。これら各機能は、制御部11を主として実現される。
【0092】
(1)例えば、ユーザが観光地やレストランを訪れた場合は、観光地に滞在して観光をしたり、レストランに滞在して食事をしたりすることが考えられる。この場合、ユーザは、訪問時間から所定の滞在時間が経過するまでは次の訪問先に移動しない蓋然性が高いので、経路検索システム1は、各訪問位置での滞在時間を考慮して、次の訪問先の経路検索を行うようにしてもよい。
【0093】
図14は、変形例(1)の画像テーブルのデータ格納例を示す図である。図14に示すように画像テーブルには、画像データ37の場所属性情報が格納される。場所属性情報は、画像データ37が属する場所の属性(カテゴリ・分類)を示す。画像データ37が写真又は写真を加工したものであれば、撮影場所(又は被写体)の種類を示し、画像データ37がCGや絵をスキャンしたものであれば、CGや絵に描かれているものの種類を示す。ここでは、複数の属性が用意されており、少なくとも一つの属性が画像データ37に関連付けられる。属性は、画像データ37の製作者(例えば、写真の撮影者)が指定してもよいし、コンピュータが画像認識を行うことで自動的に決定されるようにしてもよい。
【0094】
本変形例のデータ記憶部40は、場所属性情報と滞在時間とを関連付けた滞在時間テーブルを記憶する。図15は、滞在時間テーブルのデータ格納例を示す図である。図15に示すように、属性ごとに滞在時間が定義されている。滞在時間は、全ユーザで共通の値であってもよいし、ユーザごとに異なる値であってもよい。
【0095】
本変形例の経路検索システム1は、滞在時間取得部45を含む。滞在時間取得部45は、訪問位置での滞在時間を取得する。例えば、滞在時間取得部45は、まず、画像テーブルを参照し、画像一覧36内の各画像データ37に関連付けられた場所属性情報を取得する。そして、滞在時間取得部45は、滞在時間テーブルを参照し、当該取得した場所属性情報に関連付けられた滞在時間を取得する。なお、検索結果データには、経路検索部44が決定した訪問時間から、滞在時間取得部45が取得した滞在時間が経過した後までの期間を示す情報が格納されるものとする。
【0096】
本変形例の表示制御部42は、訪問時間から滞在時間だけ経過した時間より後の時間情報が関連付けられた画像データ37を表示部25に表示させる。図16は、変形例(1)の経路検索画面30の一例を示す図である。図16では、「2015年2月27日の12時」に「A駅」を出発した後に、「2015年2月27日の13時」に「E食堂」を訪れる場合が示されている。ここでは、「E食堂」の場所属性情報は「レストラン」であり、「レストラン」の滞在時間は「1時間」なので、時間軸31に示すように、「2015年2月27日」の「13時」から「14時」まで「E食堂」に滞在することになっている。図16に示す状態では、ユーザは、経路38を更新するために、「13時」よりも前の時間又は「14時」以降の時間を指定することが可能である。時間が指定された場合の経路検索方法は、実施形態で説明した方法と同様であるが、「E食堂」の次に訪問可能な画像データ37を特定する場合には、「13時」ではなく「14時」が基準となる。
【0097】
なお、表示制御部42は、時間軸31から「13時」から「14時」までの時間帯を指定できないようにバー35の移動を制限してもよいし、バー35が「13時」から「14時」までの間に移動しても画像一覧36を表示させないようにしてもよい。他にも例えば、表示制御部42は、バー35が「13時」から「14時」までの間に移動した場合に画像一覧36を表示させてもよいが、ユーザが画像データ37を選択できないように制限してもよいし、ユーザが画像データ37を選択しても経路検索部44が経路38を検索しないように制限してもよい。
【0098】
変形例(1)によれば、各訪問先での滞在時間を考慮して経路検索を実行することができるので、ユーザが訪問先で滞在するにもかかわらず、すぐに次の訪問先に向かわなければならないような無理な経路検索が実行されてしまうことを防止することができる。更に、場所属性情報に関連付けられた滞在時間を利用することによって、訪問先の属性に応じた正確な経路検索を実行することができる。
【0099】
なお、上記においては、滞在時間が場所属性情報に関連付けられている場合を説明したが、滞在時間は、各画像データ37に関連付けられて画像テーブルに格納されているようにしてもよい。他にも例えば、滞在時間は、各画像データ37で共通の値を用いてもよいし、経路選択画面30でユーザが入力してもよい。ユーザが滞在時間を入力する場合には、滞在時間取得部45は、データ記憶部40に記憶された滞在時間ではなく、操作部24から入力された滞在時間を取得することになる。
【0100】
(2)また例えば、仮にユーザがレストランを訪れたとすると、そこで食事をする蓋然性が高いので、その前後にレストランを訪れる蓋然性は低い。この場合、ユーザが立ち寄り先や次の訪問先を選択する際に、レストランの画像データ37は表示させないようにした方がよい。このため、経路検索システム1は、既に選択された画像データ37の場所属性情報に基づいて、表示すべき画像データ37を決定するようにしてもよい。
【0101】
本変形例のデータ記憶部40は、複数の画像データ37の各々に関連付けて場所属性情報を更に記憶する。即ち、変形例(1)と同様、画像テーブルに場所属性情報が格納されている。なお、データ記憶部40は、既に選択された画像データ37を識別する情報を記憶しているものとする。
【0102】
表示制御部42は、既に選択された画像データの場所属性情報が関連付けられた画像データ37の表示を制限する。画像データ37の表示を制限するとは、画像データ37を表示させないこと、画像データ37の表示の優先順位を下げることである。
【0103】
例えば、表示制御部42は、既に選択された画像データ37の場所属性情報と、他の画像データ37の場所属性情報と、の比較結果に基づいて、画像一覧36に表示すべき画像データ37を特定する。表示制御部42は、既に選択された画像データ37の場所属性情報以外の場所属性情報(即ち、既に選択された画像データ37の場所属性情報とは異なる場所属性情報)が関連付けられた画像データ37を、表示すべき画像データ37として特定する。別の言い方をすれば、表示制御部42は、既に選択された画像データ37の場所属性情報が関連付けられた画像データ37は、画像一覧36には表示させない。
【0104】
他にも例えば、表示制御部42は、既に選択された画像データ37の場所属性情報と、他の画像データ37の場所属性情報と、の比較結果に基づいて、優先的に表示させる画像データ37を決定するようにしてもよい。優先的とは、画像一覧36における表示順が早いこと、画像データ37において強調表示することである。表示順が早いとは、画像一覧36における順番が先のこと(例えば、左又は上に近いこと)である。強調表示とは、他の画像データ37の表示態様とは異ならせることであり、例えば、画像を大きくしたり所定のエフェクトを施したりすることである。表示制御部42は、既に選択された画像データ37の場所属性情報以外の場所属性情報が関連付けられた画像データ37を、既に選択された画像データ37の場所属性情報が関連付けられた画像データ37よりも優先的に表示させる。
【0105】
変形例(2)によれば、既に選択された画像データ37の場所属性情報と、他の画像データ37の場所属性情報と、に基づいて表示制御が行われるので、ユーザが行きたいと思う場所を場所属性情報から推測して提示することが可能なユーザインタフェースを提供することができる。このため、既に決定された訪問先と同じような場所で撮影された画像データ37が繰り返し画像一覧36に表示されてしまい、ユーザが行きたいと思わない画像データ37ばかりが表示されてしまうことを防止することができ、ユーザが行きたいと思う画像データ37を表示させることができる。
【0106】
なお、例えば、昼頃の訪問先としてレストランが決定された場合、昼前後の訪問先としてレストランの画像データ37は表示させないが、朝や夜の訪問先としては、レストランの画像データ37を表示させるようにしてもよい。このため、表示制御部42は、ユーザが時間軸31から指定した時間と、既に決定された訪問先への訪問時間と、のずれが基準以内であれば、画像データ37の表示を制限し、当該ずれが基準以上であれば、表示の制限は行わないようにしてもよい。
【0107】
また例えば、ユーザが連続して訪れる蓋然性が低い場所もあれば、その蓋然性が高い場所もある。例えば、食事や宿泊目的で訪れる場所(例えば、レストランやホテル)は連続して訪れない蓋然性が高いが、観光目的で訪れる場所(例えば、神社や寺院)は連続して訪れる蓋然性が高い。このため、画像データ37の場所属性情報に応じて、画像データ37の表示を制限するか否かを切り替えるようにしてもよい。例えば、表示制御部42は、既に選択された画像データ37の場所属性情報が「レストラン」や「ホテル」であれば、「レストラン」や「ホテル」の画像データ37の表示を制限するが、既に選択された画像データ37の場所属性情報が「神社」や「寺院」であれば、画像データ37の表示は制限しない。
【0108】
(3)また例えば、ユーザが同じ訪問先を何度も訪れる蓋然性は低いので、ユーザが既に選択した画像データ37の位置情報が示す位置付近の位置情報が関連付けられた画像データ37については、画像一覧36に表示させないようにしてもよい。
【0109】
表示制御部42は、既に選択された画像データ37の位置情報から所定距離未満の位置情報が関連付けられた画像データ37の表示を制限する。例えば、表示制御部42は、既に選択された画像データ37の位置情報から所定距離未満の位置情報が関連付けられた画像データ37は画像一覧36に表示させず、既に選択された画像データ37の位置情報から所定距離以上の位置情報が関連付けられた画像データ37を画像一覧36に表示させることによって、上記の制限をするようにしてもよい。
【0110】
また例えば、表示制御部42は、既に選択された画像データ37の位置情報から所定距離以上の位置情報が関連付けられた画像データ37を、既に選択された画像データ37の位置情報から所定距離未満の位置情報が関連付けられた画像データ37よりも優先的に表示させることによって、上記の制限をするようにしてもよい。
【0111】
変形例(3)によれば、同じ場所の画像データ37が何度も表示されるようなことを防止することができる。このため、行きたいと思う画像データ37を選びやすくすることができる。
【0112】
(4)また例えば、実施形態では、ユーザが出発位置及び出発時間を指定する場合を説明したが、ユーザが最終的な訪問位置及び訪問時間を指定してもよい。即ち、経路検索システム1は、ユーザが指定した出発位置及び出発時間と、最終的な訪問位置及び訪問時間と、の間の移動経路を検索するようにしてもよい。
【0113】
本変形例の経路検索システム1は、情報取得部46を含む。情報取得部46は、出発位置情報及び出発時間情報と、最終訪問位置情報及び最終訪問時間情報と、を取得する情報取得部46は、操作部24の検出信号に基づいて、これらの情報を取得する。例えば、ユーザ端末20においては、出発位置及び出発時間と、最終的な訪問位置及び訪問時間と、の指定を受け付けるための画面が表示部25に表示されるようにしてもよい。この場合、情報取得部46は、当該画面での入力内容に基づいて、上記情報を取得する。
【0114】
なお、出発位置情報及び出発時間情報と、最終訪問位置情報及び最終訪問時間情報と、は、データ記憶部40や外部コンピュータ(例えば、データベースサーバ)の記憶部に記憶されているようにしてもよい。この場合、情報取得部46は、データ記憶部40や外部コンピュータの記憶部から、上記情報を取得することになる。
【0115】
表示制御部42は、出発位置情報が示す出発位置及び最終訪問位置情報が示す最終訪問位置の間の経路に応じた位置情報と、出発時間情報が示す出発時間及び最終訪問時間情報が示す最終訪問時間との間の時間情報と、が関連付けられた画像データ37を表示部25に表示させることになる。例えば、表示制御部42は、出発位置を出発時間に出発して、位置情報が示す位置に時間情報が示す時間に訪問可能であり、かつ、位置情報が示す位置を時間情報が示す時間に出発して、最終訪問位置を最終訪問時間に訪問可能な画像データ37を画像一覧36に表示させることになる。訪問可能な画像データ37を特定する方法は、実施形態で説明した方法と同様である。なお、本変形例では、ユーザが時間軸31から指定可能な時間は、出発時間から最終訪問時間までの期間内の時間となる。
【0116】
経路検索部44は、出発位置を出発時間に出発して、訪問位置に訪問時間に訪れて、最終訪問位置を最終訪問時間に訪れるための経路38を検索することになる。経路検索の方法自体は、実施形態で説明した方法と同様である。
【0117】
変形例(4)によれば、ユーザが指定した出発位置を出発時間に出発して、最終訪問位置に最終訪問時間に到着するまでの間の移動経路を検索することができる。このため、出発と到着が決まっている旅行計画等を立てやすくすることができる。
【0118】
(5)また例えば、画像データ37は、人物が撮影されていない方が、撮影場所の様子を正確にユーザに伝えることができる。このため、画像一覧36には、人物が撮影されていない画像データ37を優先的に表示させるようにしてもよい。
【0119】
本変形例の経路検索システム1は、人物判定部47を含む。人物判定部47は、複数の画像データ37の各々に人物が撮影されているかを判定する。ここでは、各画像データ37に人物が撮影されているか否かを示す情報が画像テーブルに格納されている場合を説明する。
【0120】
図17は、変形例(5)の画像テーブルのデータ格納例を示す図である。図17に示すように画像テーブルには、人物が撮影されているか否かを示す人物情報が格納される。人物情報は、画像データ37の撮影者が指定してもよいし、コンピュータが画像認識を行うことで自動的に決定されるようにしてもよい。
【0121】
表示制御部42は、人物が撮影された画像データ37の表示を制限する。例えば、表示制御部42は、人物が撮影された画像データ37を表示すべき画像データ37として特定せず、人物が撮影されていない画像データ37を表示すべき画像データ37として特定する。また例えば、表示制御部42は、人物が撮影されていない画像データ37を、人物が撮影されている画像データ37よりも優先的に表示させるようにしてもよい。
【0122】
変形例(5)によれば、撮影場所の様子を正確に伝えたうえで経路検索を実行することができる。このため、ユーザに撮影場所の様子を正確に伝えたうえで行きたい場所を選択させることができる。
【0123】
(6)また例えば、画像一覧36において、人気のある画像データ37を優先的に表示させるようにしてもよい。本変形例の経路検索システム1は、人気取得部48を含む。人気取得部48は、複数の画像データ37の各々の人気情報を取得する。例えば、人気情報は、同じ位置情報が関連付けられている画像データ37の数、画像データ37の閲覧数、画像データ37を閲覧したユーザが行った所定操作の数(例えば、画像データ37を気に入ったことを示すボタンの選択回数)である。
【0124】
図18は、変形例(6)の画像テーブルのデータ格納例を示す図である。図18に示すように画像テーブルには、人気情報が格納される。ここでは、画像データ37の人気の高さを示す数値が人気情報に格納される。
【0125】
例えば、人気情報が、同じ位置情報が関連付けられている画像データ37の数を示す場合には、画像データ37の登録が受け付けられるたびに人気情報が更新される。人気情報が、画像データ37の閲覧数を示す場合には、画像データ37が閲覧されるたびに人気情報が更新される。人気情報が、画像データ37を閲覧したユーザが行った所定操作の数を示す場合には、所定操作が受け付けられるたびに人気情報が更新される。
【0126】
表示制御部42は、複数の画像データ37の各々の人気情報に基づいて画像データ37を表示させる。例えば、表示制御部42は、人気情報が基準未満の画像データ37を表示すべき画像データ37として特定せず、人気情報が基準以上の画像データ37を表示すべき画像データ37として特定する。また例えば、表示制御部42は、画像データ37の人気情報が高いほど優先的に表示させるようにしてもよい。
【0127】
変形例(6)によれば、人気情報に基づいて画像データ37の表示制御を行うことにより、人気のある画像データ37をユーザに提示しやすくなる。このため、魅力的な画像データ37をユーザに提示して選択させることができる。
【0128】
(7)また例えば、似た画像データ37が多数ある場合に、画像一覧36に同じような画像データ37ばかりを表示させたとしても、ユーザが行きたいと思う場所を選択することができない。このため、画像テーブルの中に似た画像データ37が複数ある場合には、そのうちの一つのみを表示させるようにしてもよい。
【0129】
本変形例の経路検索システム1は、類似判定部を含む。類似判定部は、複数の画像データ37の各々が類似するかを判定する。画像データ37が類似するとは、画像自体が類似すること、画像データ37に関連付けられた位置情報が同じこと、である。なお、画像データ37が口コミサイト等に登録されたものである場合には、ユーザの投稿内容(例えば、口コミ)が類似することが、画像データ37が類似することに相当してもよい。投稿内容とは、ユーザの入力内容であり、例えば、ユーザが投稿した文字列が類似することである。
【0130】
図19は、変形例(7)の画像テーブルのデータ格納例を示す図である。図19に示すように画像テーブルには、互いに類似する画像データ37を識別する類似情報が格納される。図19に示すデータ格納例では、類似情報が共通する画像データ37は、互いに類似することになる。
【0131】
表示制御部42は、類似する画像データ37の表示を制限する。例えば、表示制御部42は、互いに類似する画像データ37のうちの一部(例えば、一つのみ)を、表示すべき画像データ37として特定する。また例えば、表示制御部42は、表示すべきものとして特定した画像データ37と類似しない画像データ37を、類似する画像データ37よりも優先的に表示させるようにしてもよい。
【0132】
変形例(7)によれば、同じような画像データ37ばかりが表示されてしまうようなことを防止することができる。このため、バラエティに富んだ画像データ37が表示される画像一覧36の中からユーザが行きたい場所を選択させることができる。
【0133】
(8)また例えば、ユーザが出発時間と出発位置を指定する場合を説明したが、ユーザが出発時間と出発位置を指定しなくてもよい。例えば、ユーザ端末20の制御部21が取得する現在日時と現在位置が、それぞれ出発時間と出発位置であってもよい。なお、現在位置は、通信部23の通信結果から取得可能にしてもよいし、ユーザ端末20にGPSセンサを内蔵しておき、衛星からの信号によって取得可能にしてもよい。
【0134】
また例えば、出発時間と出発位置は、最初の訪問先の訪問時間及び訪問位置から逆算して決定されるようにしてもよい。この場合、経路検索部44は、予め定められた複数の位置(例えば、駅やバス停)の中から最初の訪問先に最も近いものを出発位置として決定する。そして、経路検索部44は、最初の訪問先の訪問時間に到着するための出発時間を計算することになる。
【0135】
また例えば、時間情報が示す時間は、撮影時間以外の時間でもよい。例えば、画像データ37の撮影場所を訪れるおすすめの時間帯をユーザが入力してもよい。
【0136】
また例えば、経路検索画面30に表示される情報は、実施形態及び変形例の内容に限られない。例えば、表示制御部42は、画像一覧36の他にも、画像データ37の撮影場所に関する情報を経路検索画面30に表示させるようにしてもよい。撮影場所に関する情報は、例えば、撮影場所の地名や営業時間(劇場や映画館であれば、開演時間)を示す文字列である。この情報は、データ記憶部40に記憶されているものとする。
【0137】
また例えば、経路検索画面30において、ユーザが画像一覧36に表示させたい画像データ37の場所属性情報を指定できるようにしてもよい。例えば、ユーザが「レストラン」の場所属性情報を指定して、「レストラン」の画像データ37のみを表示させるようにしてもよいし、ユーザが「ホテル」の場所属性情報を指定して、「ホテル」の画像データ37のみを表示させるようにしてもよい。この場合、表示制御部42は、経路検索画面30において、複数の場所属性情報を選択可能に表示させ、ユーザが選択した場所属性情報が関連付けられた画像データ37を表示すべき画像データ37として特定する。他にも例えば、表示制御部42は、ユーザが選択した場所属性情報が関連付けられた画像データ37を、他の場所属性情報が関連付けられた画像データ37よりも優先的に表示させるようにしてもよい。
【0138】
また例えば、経路検索システム1は、データ取得部41、表示制御部42、選択受付部43、及び経路検索部44以外の機能を省略してもよい。例えば、ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された画像データ37を使用する場合には、データ記憶部40が外部システム(即ち、ソーシャルネットワーキングサービスのシステム)で実現されるようにしてもよい。この場合、データ取得部41は、外部システムから画像データ37等を取得することになる。また、表示制御部42は、画像データ37が投稿された時間が早いもののみを画像一覧36に表示させるようにしてもよい。
【0139】
また、各機能が経路検索サーバ10で実現される場合を説明したが、経路検索サーバ10とユーザ端末20とで機能が分担されているようにしてもよいし、各機能がユーザ端末20で実現されるようにしてもよい。ユーザ端末20で各機能が実現される場合には、経路検索アルゴリズムを含むアプリケーションが記憶部22に記憶されているものとする。ユーザ端末20においては、当該アプリケーションを起動することで各機能を実現する。
【0140】
例えば、データ取得部41がユーザ端末20で実現される場合、データ取得部41は、制御部21を主として実現される。この場合、データ取得部41は、ネットワーク2を介して経路検索サーバ10や外部システムから画像データ37等を取得することになる。また例えば、表示制御部42がユーザ端末20で実現される場合、表示制御部42は、制御部21及び表示部25を主として実現される。表示制御部42は、経路検索サーバ10から受信した表示データに基づいて経路検索画面30を表示させるようにしてもよいし、受信した画像データ37等に基づいて経路検索画面30の表示データを生成して表示させるようにしてもよい。
【0141】
選択受付部43がユーザ端末20で実現される場合、選択受付部43は、制御部21及び操作部24を主として実現される。選択受付部43は、操作部24からの信号によって、画像データ37の選択を受け付けることになる。経路検索部44がユーザ端末20で実現される場合、経路検索部44は、制御部21を主として実現される。この場合、経路検索のアルゴリズムが記憶部22等に記憶されており、経路検索部44は、このアルゴリズムに基づいて経路検索を実行する。
【符号の説明】
【0142】
1 経路検索システム、2 ネットワーク、10 経路検索サーバ、11 制御部、12 記憶部、13 通信部、20 ユーザ端末、21 制御部、22 記憶部、23 通信部、24 操作部、25 表示部、30 経路検索画面、31 時間軸、32 地図、33 訪問場所、34 カーソル、35 バー、36 画像一覧、37 画像データ、38 経路、40 データ記憶部、41 データ取得部、42 表示制御部、43 選択受付部、44 経路検索部、45 滞在時間取得部、46 情報取得部、47 人物判定部、48 人気取得部、49 類似判定部。

【要約】
ユーザに画像と同様の体験をさせるように誘導する。経路検索システム(1)の記憶内容を取得する手段(41)は、複数の画像データの各々と、位置情報及び時間情報と、を関連付けて記憶する記憶手段(40)の記憶内容を取得する。表示制御手段(42)は、複数の画像データのうちの複数を表示手段に表示させる。受付手段(43)は、表示された画像データの中から訪問先の選択を受け付ける。検索手段(44)は、選択された訪問先の画像データの位置情報に基づいて訪問位置を決定し、当該画像データの時間情報に基づいて訪問時間を決定して、訪問位置を訪問時間に訪れるための経路を検索する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19