(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5979783
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】遊戯装置
(51)【国際特許分類】
A63G 31/12 20060101AFI20160818BHJP
A63G 31/06 20060101ALI20160818BHJP
【FI】
A63G31/12
A63G31/06
【請求項の数】7
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-156445(P2012-156445)
(22)【出願日】2012年7月12日
(65)【公開番号】特開2014-18225(P2014-18225A)
(43)【公開日】2014年2月3日
【審査請求日】2015年7月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】301033639
【氏名又は名称】ビーエルデーオリエンタル株式会社
(72)【発明者】
【氏名】越智 泰
【審査官】
吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−182877(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0211168(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 31/12
A63G 31/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の辺部材を組み合わせた多角形状リングと、
前記多角形状リングの上面に備えるスリットと、
前記多角形状リングの前記スリット内に封止される、空気送入口を備えたシート部材と、前記シート部材に空気を送入するための空気送入装置と、
前記シート部材の各辺を前記多角形状リングの前記各スリットに封止するためのシール部材を備える遊戯装置。
【請求項2】
前記辺部材が、溝型形状の外側鋼内に内側鋼を配置することにより形成される、請求項1に記載の遊戯装置。
【請求項3】
前記シート部材に液体が充填する水袋を備える、請求項1または2いずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項4】
前記シート部材が、前記辺部材の内側スリットに封止される下部シート部材と、前記辺部材の外側スリットに封止される上部シート部材を備える、請求項1から3いずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項5】
前記遊戯装置下部に、表示装置を備える、請求項1から4いずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項6】
前記遊戯装置の一部に被覆される衝撃吸収材を備える、請求項1から5いずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項7】
前記衝撃吸収材がウレタンである、請求項6に記載の遊戯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊戯装置に関し、特に幼児等を対象とする波乗り遊びを可能とする遊戯装置である。
【背景技術】
【0002】
床部が変位することのできる遊戯装置は、幼児等のユーザに人気があり、遊具メーカからの需要も高い。例えば下記特許文献1には、床部が傾斜することのできる遊戯装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−005274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遊戯装置の床は、遊戯装置本体を支持するために一般には変位等しないことが多い、変位するとしても上記特許文献に開示の遊具のように、床が単純に傾斜するだけであった。ユーザ(幼児等年少のユーザをいう。以下同じ)にとって、遊戯装置の床は最も頻繁に接触する場所である。従って、複雑な動きをする床に対して、ユーザはかなり興味をひかれることになる。
【0005】
しかしながら、上記従来技術に記載された床の傾斜等の動きをクランクのみで構成するのは機械設計が複雑になってしまう。従って遊具メーカは通常は遊戯装置の床を動かないように設計することが多い。一方、上記のように動く床を備えた遊戯装置はユーザに人気があるため、単純な構成で動く床は、遊具メーカからも要請されていた。本発明の目的は、単純な構成で様々な動きをする遊戯装置用床機構及び、当該遊戯装置用床機構を使用した遊戯装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するための本発明の遊戯装置は、多角形状リングと、シート部材と、空気送入装置を備えた遊戯装置である。シート部材は、多角形状リングに封止され、空気送入口を備える。そして、空気送入装置が、シート部材に空気を送入する。
上記構成にすることで、シート部材に空気が送入されると、空気が送入されることにより膨張したシート部材が、多角形状リングを覆うので、遊戯者は、多角形状リングに接触することなく、遊戯することが出来る。
【0007】
本発明の遊戯装置は、多角形状リング、シート部材、シール部材、空気送入手段を備える事でも課題を解決できる。多角形状リングは、上面にスリットを備えた複数の辺部材を組み合わせることで形成される。シート部材は、空気送入口を備え、多角形状リングのスリット内に封止される。シート部材の各辺は、シール部材により、多角形状リングの各スリットに封止される。更に、空気送入装置は、シート部材に空気を送入する。
【0008】
上記構成であると、シート部材が、上方にスリットを備えた複数の辺部材を組み合わせた多角形状リングに封止される。従って、シート部材に空気が送入されると、空気が送入されることにより膨張したシート部材が、多角形状リングを覆うので、遊戯者は、多角形状リングに接触することなく、遊戯することが出来る。
上記構成において、辺部材が、溝型形状の外側鋼内に内側鋼を配置することにより形成されることが望ましい。シート部材に液体が充填する水袋を備えてもよい。溝型形状の外側鋼内に内側鋼を配置することにより、2つのスリットが辺部材に簡単に形成される。シート部材に液体が充填する水袋を備えることにより、水袋上での遊戯が可能となる。更に、シート部材が、辺部材の内側スリットに封止される下部シート部材と、辺部材の外側スリットに封止される上部シート部材を備えることが望ましい。
【0009】
更に、遊戯装置下部に、表示装置を備えてもよい。上記表示装置で所定の模様、文字、図形を表示させることで、透明シートに、当該模様、文字、図形が表示されているかのように遊戯者に体感させることができる。従って、上記表示装置により、遊戯者の興味を持続させることが可能となる。
遊戯装置の一部に衝撃吸収材を被覆することもでき、当該撃吸収材として、ウレタンを採用することができる。遊戯装置をウレタン等の衝撃吸収材で被覆することにより、ユーザが誤って、遊戯装置にぶつかったり、落下したりしても衝撃吸収材が衝撃を吸収するので、ユーザが怪我する危険性が少ない。
【発明の効果】
【0010】
本発明の遊戯装置は、多角形状リング、シート部材、シール部材、空気送入手段を備える。多角形状リングは、上方にスリットを備えた複数の辺部材を組み合わせることで形成される。シート部材は、空気送入口を備え、多角形状リングのスリット内に封止される。シート部材の各辺は、シール部材により、多角形状リングの各スリットに封止される。更に、空気送入装置は、シート部材に空気を送入する。
【0011】
上記構成であると、シート部材が、上方にスリットを備えた複数の辺部材を組み合わせた多角形状リングに封止される。従って、シート部材に空気が送入されると、空気が送入されることにより膨張したシート部材が、多角形状リングを覆うので、遊戯者は、多角形状リングに接触することなく、遊戯することが出来る。これにより、変更やメンテナンスが簡単な、床部分が動く遊戯装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係る遊戯装置の全体構成を示す平面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る遊戯装置の側面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用される多角形状リングの平面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用される多角形状リングの模式図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用される継手部材の側面図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用される多角形状リングの裏側平面図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用される継手部材の平面図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用されるシート部材の平面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る遊戯装置の側面図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る遊戯装置の全体構成を示す平面図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用される装飾部材示す平面図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用されるシート部材の平面図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用されるシート部材の平面図である。
【
図14】本発明の実施形態に係る遊戯装置の側面図である。
【
図15】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用される表示装置を示す平面図である。
【
図16】本発明の実施形態に係る遊戯装置に使用される表示装置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態1)
以下に、本発明の遊戯装置100について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の遊戯装置100の概略模式図であり、
図2は側面図、
図3は後述の多角形状リング基体110の概略模式図、
図4は多角形状リング基体110を構成する辺部材115の断面図を示している。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
【0014】
すなわち、
図1に示すように、本発明の遊戯装置100は、上方にスリットを備えた複数の辺部材115を組み合わせた多角形状リング110と、多角形状リングのスリット内に封止される、空気送入口を備えたシート部材120と、シート部材120の各辺を多角形状リング110の各スリットに封止するためのシール部材と、シート部材120に空気を送入するための空気送入装置130を備える。
【0015】
まず、
図1に示すように、多角形状リング状の基体を形成する。溝型鋼(断面を溝型に形成した鋼材)の溝部内に、一対のスリットを形成する。例えば、
図4に示すように、上記溝型鋼の幅より狭い幅を持つ小溝型鋼を上記溝型鋼と組み合わせる合わせることにより、スリットを形成する。以下幅の広い方を外側鋼と呼び、幅の狭い方を内側鋼と呼ぶ。本実施例では、外側鋼の内部壁と内側鋼の外部壁間に2つのスリットが形成されるように、外側鋼内に内側鋼を配置する。溝部を上向きにした上記外側鋼内に、上記内側鋼を配置することにより、上記2つのスリットが形成される。内側鋼を外側鋼内に公知の方法で固定されることにより、多角形状リング110の辺部材115が形成される。
【0016】
なお、上記2つのスリットが形成できるならば、上記外側鋼、内側鋼は、任意の形状が用いられる。例えば、内側鋼は、溝型鋼の他に、
図4に示す角型パイプ105を配置することもできる。上記のように形成した辺部材115を組み合わせることにより、多角形状リング110を形成する。本実施例では、8角形の多角形状リング110が形成される。複数の辺部材115を形成して、各辺部材115の端面を所定角度で切断する。そして、上記端面同士を接合することで、多角形状リング110が形成される。
【0017】
本実施例では、上記のように所定角度で切断した各辺部材115は、継手部材142により結合される。
図5に示すように、2つの平板140を所定角度で接合する。このとき、上記平板140は、多角形状リング110の外側側面を継手部材142により固定する場合には、上記2枚の平板140同士は、多角形状リング110の外側と同一の角度で接合する。多角形状リング110の内側側面を継手部材により固定する場合には、上記2枚の平板140同士は、多角形状リング110の内側と同一の角度で接合する。
【0018】
さらに、
図6及び
図7に示すように、多角形状リングの下側側面を継手部材142により固定する場合には、辺部材115部分とほぼ同一の形状を有する平板140により、継手部材142が形成される。上記継手部材142には所定の位置に孔が形成される。もちろん、上記辺部材115の対応する位置に孔が形成される。上記各辺部材115を組み合わせ、各辺部材115間が上記継手部材142により固定される。すなわち、上記辺部材115及び上記継手部材142に形成した孔同士が公知の固定部材により固定されることになる。
【0019】
次に、上記多角形状リング110の2つのスリットに嵌めこまれるシート部材120を形成する。例えば、8角形の多角形状リング110であれば、上記シート部材120を8角形に形成する。上記シート部材120は柔軟性のある部材であれば、任意のシート部材120が用いられる。上記シート部材120は透光性素材で形成されることが望ましい。
図4及び、
図8に示すように、上記シート部材120はシート固定板150により多角形状リング110に備えたスリットに嵌めこまれる。多角形状に形成した上記シートの各辺に上記シート固定板150を接着する。シート部材120の各辺にシート固定板150を収納する袋部を形成してもよい。そして、上記シート固定板150とともに、上記シート部材120を多角形状リング110のスリットに嵌めることになる。本実施例では、上記シート固定板150は、シート保護板152を介して、公知の固定具により固定される。更に、本実施例では上記シート部材120を2枚形成し、上部シート部材120aと下部シート部材120bが形成する空間にブロア等の空気送入装置130により、空気が送入されることになる。
【0020】
前記のように、多角形状リング110の各辺部材115は、2つのスリットを備える。
図3に示すように、当該スリットの内、多角形状リング110の内側に近い方のスリットを内側スリット111と呼び、多角形状リングの外側に近い方のスリットを外側スリット113と呼ぶ。
図4に示すように、多角形状リング110上部に2枚のシート部材120を配置する。そして、2枚のシート部材の内、下側のシート部材(以下、下部シート部材120b)の各辺部を上記辺部材115の内側スリットに嵌めこむことになる。このとき、下部シート部材120bの各辺部が、対応する多角形状リング110の各辺部材115の内側スリットに嵌めこまれる。上記のように、シート部材の各辺に張った一のシート固定板150とともに、内側スリットに嵌めこみ、シート保護板152を介して、公知の固定具により固定される。なお、上記シート固定板150を収納する収納部が、上記下部シート部材120bに備えられる。収納部に収納された上記シート固定板150が、上記辺部材115の内側スリットに嵌めこまれる。ここで、上記シート固定板150がシール部材に相当する。シート部材120と多角形状リング120間が接触しないように、クッション117が多角形状リング120上端に備えられても構わない。
【0021】
次に、2枚のシート部材120の内上側のシート部材(以下、上部シート部材120a)の各辺部を上記辺部材115の外側スリットに嵌めこむことになる。このとき、上部シート部材120aの各辺部が、対応する多角形状リング110の各辺部材115の外側スリットに嵌めこまれる。上記のように、上部シート部材120aの各辺に張った一のシート固定板150とともに、外側スリットに嵌めこまれ、シート保護板152を介して、公知の固定具により固定される。なお、上記シート固定板150を収納する収納部が、上記上部シート部材120aに備えられる。収納部に収納された上記シート固定板が、上記辺部材115の外側スリットに嵌めこまれる。更に、上部シート部材120aの縁に空気が溜まるための空気袋部122が上部シート部材の各辺部に形成される。例えば、
図9に示すように、断面矩形状(例えば四角形状)の空気袋部122が形成される。八角形の上部シート120aの場合には、上部シート120aの各辺を折り曲げ、隣接する各辺同士を接着することにより、空気袋部122が形成される。上部シート部材120aは円形状に形成されても構わない。
【0022】
上記のように、上下のシート部材120a、120bが多角形状リング110に嵌められると、上部シート部材120aと下部シート部材120bが形成する空間にブロア等の空気送入装置130により、空気が送入されることになる。もちろん上記上部シート部材120aに設けられた空気送入口121から、空気が送入される。空気袋部122を形成することで、
図2に示すように、空気袋部122がほぼ楕円状に広がり、多角形状リング110を覆うことになる。なお、上記ブロアは、多角形状リング110の内部に配置してもよいし、外部に配置しても構わない。本実施例では、多角形状リング110の外部に設置する。
【0023】
(実施の形態2)
実施の形態1で記載したシート部材120に水袋124のような追加機能を備えることもできる。追加機能を備える以外の構成は、実施の形態1と同じであるので、説明及び図示を省略することもある。
【0024】
図10に示すように、液体を保持可能な液密の水袋124が、上部シート120a中央部分に設けられる。上記水袋124には水等の液体の出入りするための開閉可能な開口が備えられる。水中ポンプにより、上記水袋124の開口から液体(例えば水)を充填し、上記上部シート部材120aに設けた空気送入口にブロアにより空気を送入することになる。上記のように、水袋124を備えることで、遊戯者は、波乗り遊びの疑似体験が可能となる。
【0025】
図11に示す装飾部材126を備えてもよい。例えば、中央部分に貫通孔を形成した複数の装飾部材126を
図12及び、
図13に示すように、上記上部シート部材120a及び下部シート部材120bに貼り付ける。そして、ロープにより上記装飾部材124の貫通孔同士を引き寄せることで、空気袋部122の形状を変化させることができる。
更に、LEDのような光源を上記上部シート部材120a及び下部シート部材120bが形成する空間に配置してもよい。上部シート部材120aの水袋122に上記光源を配置しても構わない。
【0026】
実施の形態1では、多角形状リングを直接床に配置したが、所定の上面が開口した箱体上に、多角形状リングを配置しても構わない。例えば八角形の箱体が使用される。上記箱体の内側底面と、4側面には、鏡が貼られる。幼児等が遊戯をすることを想定しているので、上記鏡には幼児等の荷重がかかる。したがって、できるだけ割れにくい鏡を使用することが望ましい。例えば、アクリルの一方面に鏡部を固定したアクリルミラーを上記底面及び、4側面に配置することができる。フイルム状の鏡を上記底面及び、4側面に張り付けることもできる。
【0027】
本発明の遊戯装置100には、所定の衝撃吸収材が被覆される。例えば、ウレタン等の衝撃吸収材をシート状に形成する。そして、衝撃吸収材を遊戯装置100の一部(装置100すべてでもよく、遊戯者が接触することが予想される部分でもよい。)に被覆した後、当該衝撃吸収材の表面を光沢のある素材で加工する。なお、上記衝撃吸収材は、ウレタン以外の組成物であってもよく、ポリエチレン等の発泡体等の衝撃吸収材が好適に用いられる。衝撃吸収材で被覆することで、遊戯者が誤って遊具にぶつかったとしても、衝撃吸収材によって衝撃が緩和され怪我をするのを効果的に防止することができる。
【0028】
深海のイメージを奏するように、上記シート部材120を青い色に着色してもよいし、注入する水を青く着色しても構わない。
【0029】
(実施の形態3)
実施の形態1または、実施の形態2で記載した遊戯装置100に、表示装置を備えることも可能である。表示装置を備える以外の構成は、実施の形態1または、実施の形態2と同じであるので、説明及び図示を省略することもある。
図14、
図15、
図16を参照して、表示装置を説明する。
【0030】
図14は表示装置を備えた、本発明の遊戯装置の側面図である。上記表示装置は、遊戯装置の下部に配置される。すなわち、上記多角形状リング110内に表示装置が配置されるので、上記多角形状リング110及び、表示装置の大きさが調整される。表示装置は、LEDのように、発光や、点滅を繰り返すことが可能な表示部と、所定の文字や、図形を上記表示部に表示させるための制御部を備える。
【0031】
まず、多角形状リング110内に上記表示装置を配置する。そして、上記表示装置を透明部材で被覆、若しくは配置する。例えばアクリルのような透明部材が好適に用いられる。上記のように透明部材が配置されると、実施の形態1で説明したように、下部シート部材120b、上部シート部材120aが備えられる。
図15及び、
図16は表示装置の平面図であり、一例として所定の文字列が表示されている。上記表示装置は、
図15に示すように、各表示部200aを組み合わせて、表示装置200を構成しても構わない。若しくは、
図16に示すように、一枚の表示装置200に図形を表示させても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明を使用すると、シート部材が、上方にスリットを備えた複数の辺部材を組み合わせた多角形状リングに封止される。従って、シート部材に空気が送入されると、空気が送入されることにより膨張したシート部材が、多角形状リングを覆うので、遊戯者は、多角形状リングに接触することなく、遊戯することが出来る。これにより、変更やメンテナンスが簡単な、床部分が動く遊戯装置を提供することが可能となり、ユーザの興味を持続させながら、水遊びの疑似体験もさせることができる。したがって、その産業上の利用可能性は大きい。
【符号の説明】
【0033】
100 遊戯装置
110 多角形状リング(多角形状リング基体)
115 辺部材
120 シート部材
120a 上部シート部材
120b 下部シート部材
130 空気送入装置
140 平板
142 継手部材
150 シート固定板
152 シート保護板
122 空気袋部
124 水袋
200 表示装置
210 透明部材