(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、
図7は、表示パネルPNLの前面(表示面側)に配置される、TN(Twisted Nematic)配向の液晶レンズLZの断面を概略的に示す図である。
【0007】
図7Aは、液晶層LCに電界が印加されていない状態を示しており、不図示の配向膜により2つの基板間の液晶分子が90度ねじれて配向している。また、
図7Bは、第1基板B1側の電極Eと第2基板側の電極PEとの間に電界が印加された状態を示しており、レンズ効果を発現している状態となっている。また、これらの図で示されるTN配向の液晶レンズLZでは、第1基板B1および第2基板B2の間に液晶層LCが挟持され、2つの基板の外側に第1偏光板PL1および第2偏光板PL2が配置されて、第1偏光板PL1および第2偏光板PL2は、透過軸が直交するようにクロスニコルの配置となっている。
【0008】
図7Aの状態では、液晶分子がTN配向していることで、表示パネルPNLからの画像が液晶レンズを透過して2次元画像表示となり、
図7Bの状態では、2つの電極E間において、TN配向が残存したまま屈折率分布が得られて3次元画像が表示される。また、
図7Bの3次元画像表示では、電極Eと重複する部分にてTN配向が消失し、当該部分における透過率が低下する。
【0009】
ここで、初期配向がホモジニアス配向となる液晶レンズでは、電極Eの重複部分で発生をする液晶配向の欠陥によって表示性能に悪影響が及ぼされるが、液晶層LCの初期配向をTN配向にすることで、3次元画像表示時の透過率が低減されて配向欠陥による悪影響が防止されるようになっている。
【0010】
しかしながら、第1基板B1および第2基板B2の液晶層LC側の界面に形成した配向膜によって液晶分子をTN配向した液晶レンズでは、
図8Aおよび
図8Bで示すように、電界印加時の電極E付近の配向が乱れて、屈折率分布が非対称的なものとなってしまう。このような非対称な屈折率分布が生じると、観察者のそれぞれの目において右目用の画像と左目用の画像が混在し、クロストークが悪化することとなる。
【0011】
本発明の目的は、以上の課題に鑑みて、クロストークを改善したTN配向の液晶レンズを備えた画像表示装置を提供すること、あるいは、クロストークを改善したTN配向の液晶レンズを提供することを目的とする。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面によって明らかにする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明にかかる画像表示装置は、上記課題に鑑みて、マトリクス状に配置された複数の画素を有する表示パネルと、前記表示パネルの表示面側に配置される液晶レンズと、を有する画像表示装置であって、前記液晶レンズは、第1基板および第2基板と、前記第1基板および前記第2基板の間に挟持される液晶層と、前記第1基板と前記液晶層の界面に形成される第1配向膜、および、前記第2基板と前記液晶層の界面に形成される第2配向膜とを有し、前記第1配向膜および前記第2配向膜は、プレチルト角の付与により前記液晶層における液晶分子を第1の方向に90°捩れて配向するようにラビング処理された配向膜であって、前記液晶層における液晶分子は、前記液晶層にカイラル剤が添加されることにより、電界が印加されていない状態で前記第1の方向とは逆方向となる第2の方向に90°捩れた状態となるように配向する、ことを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかる画像表示装置の一態様では、前記第1基板には、所定方向に延在する複数の電極が形成され、前記第1基板と前記第2基板との間に電界が印加される場合に、前記複数の電極の間において屈折率の分布が形成され、前記複数の電極における電極幅をwとし、前記複数の電極における電極のピッチをpとし、前記液晶層の厚みをdとする場合に、3.5≦(p−w)/d≦4.5が成り立つことを特徴としてもよい。
【0014】
また、本発明にかかる画像表示装置の一態様では、前記第1配向膜におけるラビング方向は、前記所定方向と40度以上50度以下の角度をなし、前記第2配向膜におけるラビング方向は、前記第1配向膜におけるラビング方向とは反対となる方向にて、前記所定方向と40度以上50度以下の角度をなす、ことを特徴としてもよい。
【0016】
また、本発明にかかる液晶レンズは、上記課題に鑑みて、第1基板および第2基板と、前記第1基板および前記第2基板の間に挟持される液晶層と、前記第1基板と前記液晶層の界面に形成される第1配向膜、および、前記第2基板と前記液晶層の界面に形成される第2配向膜とを有し、前記第1配向膜および前記第2配向膜は、プレチルト角の付与により、前記液晶層における液晶分子を第1の方向に90°捩れて配向するようにラビング処理された配向膜であって、前記液晶層における液晶分子は、前記液晶層にカイラル剤が添加されることにより、電界が印加されていない状態で前記第1の方向とは逆方向となる第2の方向に90°捩れた状態となるように配向する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、クロストークを改善したTN配向の液晶レンズを備えた画像表示装置の提供、あるいは、クロストークを改善したTN配向の液晶レンズの提供をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1の実施形態にかかる画像表示装置の模式図である。
【
図2】第1の実施形態の液晶レンズにおける電極構造を平面的にみた模式図である。
【
図3A】第1の実施形態の液晶レンズの断面の様子を示す図である。
【
図3B】第1の実施形態の液晶レンズの断面の様子を示す図である。
【
図3C】第1の実施形態の液晶レンズの断面の様子を示す図である。
【
図4A】第1の実施形態の液晶層に電界を印加した際の2つの第1の電極間の透過率の分布を概略的に示すグラフである。
【
図4B】第1の実施形態の液晶層に電界を印加した際の2つの第1の電極間の屈折率の分布を概略的に示すグラフである。
【
図5A】セルギャップで規格化した第1の電極間の距離と、屈折率分布と二次曲線の相関値との間の関係を示すグラフである。
【
図5B】セルギャップで規格化した第1の電極間の距離と、クロストークの発生量との関係を示すグラフである。
【
図6】第1基板に形成される第1配向膜のラビング方向と、液晶レンズにおいて発現する屈折率分布と二次曲線の間の相関値との関係を示すグラフである。
【
図7A】TN配向の液晶レンズの断面を概略的に示す図である。
【
図7B】TN配向の液晶レンズの断面を概略的に示す図である。
【
図8A】TN配向の液晶レンズにて、電界印加時に電極E付近の配向が乱れて非対称的な液晶配向が生じた様子を示す図である。
【
図8B】TN配向の液晶レンズにて、電界印加時に電極E付近の配向が乱れて非対称的な屈折率分布が生じた様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる画像表示装置DPの模式図である。画像表示装置DPは、表示パネルPNLと、表示パネルPNLの観察者側(前面、表示面側)に配置される液晶レンズLZとを含んで構成される。また、第1の実施形態における画像表示装置は、3次元画像の表示と2次元画像の表示を切替える機能を有している。
【0021】
液晶レンズLZは、第1基板B1と、第2基板B2と、第1偏光板PL1と、第2偏光板PL2と、液晶層LCとを含んで構成される。また、第1偏光板PL1と第2偏光板PL2は、透過軸が直交するように配置される。
【0022】
液晶レンズLZは、液晶層LCに電界が印加される際に複数のレンズ部を有したレンズアレイを形成する。本実施形態の液晶レンズは、液晶層LCに電界が印加される際に観察者に3次元表示を提供し、電界が無印加の状態にて2次元表示を提供する。
【0023】
表示パネルPNLは、マトリクス状に配置される複数の画素を有して構成され、液晶レンズLZが形成する各レンズ部は、表示パネルPNLにおいて左目用の表示を出力する画素列と右目用の表示を出力する画素列に対応している。
【0024】
図2は、本実施形態の液晶レンズLZにおける電極構造を平面的にみた模式図であり、画像表示装置DPを観察者側から見た場合に対応している。第1基板B1上には、観察者から見て上下方向にそれぞれ延在して短冊状に形成される複数の電極(第1の電極E1)が配置される。また、第2基板B2上には、表示パネルPNLの表示領域に対応するように平板状に形成される第2の電極が配置される。したがって、本実施形態の液晶レンズLZでは、第1の電極E1及び第2の電極E2間に電界が印加されることで、シリンドリカルレンズ状のレンズ部を複数有したレンズアレイが形成される。また本実施形態では、レンズアレイにおける各レンズ部は、表示パネルPNL2列の画素列に対応するように形成される。なお、第1の電極E1としては、上下方向に延在する各電極が、液晶レンズLZの上部又は下部にて連結されて櫛歯状に形成されてもよい。
【0025】
また、第1基板B1の液晶層LC側の界面においては、不図示の配向膜(第1配向膜)が形成されて、第2基板B2の液晶層LC側の界面においても、不図示の配向膜(第2配向膜)が形成される。また、
図2における矢印P1およびP2は、それぞれ第1配向膜と第2配向膜におけるラビング方向を示すものであり、第1の電極E1の延在方向に対して45度の角度を為して、第1配向膜のラビング方向と第2配向膜のラビング方向とが互いに垂直に交差するように設定されている。液晶層LCの液晶分子には、ラビング処理をされた配向膜によりプレチルト角が付与されて、電圧が無印加となる初期配向状態では、第1基板B1の近傍および第2基板B2の近傍にて、矢印P1及びP2の方向に液晶分子の長軸方向が揃えられる。
【0026】
また、第1の電極E1と第2の電極E2との間には、表示切替え手段CMが配線によって接続される。表示切替え手段CMは、外部からの入力によりON状態とOFF状態とが切替えられ、ON状態の場合には、第1の電極E1および第2の電極E2間に電圧が入力されて液晶層LCの配向が制御される。
【0027】
図3は、本実施形態の液晶レンズLZの断面の様子を示す図である。
図3Aおよび
図3Bは、液晶層LCに電界が印加されていない状態を示しており、
図3Aは、
図2におけるA−Aの位置に相当する断面を、
図3Bは、
図2におけるB−Bの位置に相当する断面を示している。また、
図3Cは、液晶層LCに電界が印加されてレンズ機能を呈している状態を示しており、
図2におけるA−Aの位置に相当する断面となっている。
【0028】
ここで、本実施形態の液晶レンズLZの液晶層LCには、第1基板B1と第2基板B2と液晶層LCの界面に形成された配向膜(
図3の各図において不図示)の配向処理方向とプレチルト角の組み合わせで定まる液晶分子のねじれ方向(第1の方向)とは逆方向となるねじれ方向(第2の方向)を誘起させるカイラル剤が添加される。本実施形態では、このようなカイラル剤を液晶層LCに添加することにより、液晶層LCの初期配向状態を、第2の方向に90度ねじれたTN(Twisted Nematic)配向とするようにしている。
【0029】
図3Aおよび
図3Bの液晶レンズLZの状態では、2つの基板間にて液晶分子がTN配向しているため、第1偏光板PL1を透過した光線は、その偏光状態が90度回転させられて、第2偏光板PL2に透過するようになっている。したがって、2つの基板間にて電界が無印加となる状態では、表示パネルPNLからの光線の進行方向が原則的に変調されず、表示パネルPNLからの画像が表示される。
【0030】
一方、
図3Cの液晶レンズLZの状態では、液晶分子の配向が2つの第1の電極E1間にて徐々に変化し、中央に進むに従って液晶分子が倒れるようになっている。このため、2つの第1の電極E1間では屈折率の分布が発生してレンズ機能が発現し、第1偏光板PL1を透過した光線の進行方向を変調するようになっている。また、表示パネルPNLは、液晶レンズLZに電界が印加される際に、2次元画像用の表示から3次元画像用の表示に切替えられて、左目用および右目用の画素から左目用の画像と右目用の画像を表示するように制御をする。これにより画像表示装置DPは、所定位置の観察者の左目および右目に、左目用の画像と右目用の画像をそれぞれ提供することとして立体画像を出力する。
【0031】
本実施形態の画像表示装置DPは、液晶レンズLZの液晶層LCに上記のカイラル剤が添加されることで、各レンズ部の屈折率分布の非対称性の発現が抑えられる。
図3Aで示されるように、第1配向膜と第2配向膜によるプレチルト角が存在している場合であっても、これらによって発生するねじれ方向と反対方向に液晶分子がねじれて配向することで、第1の電極E1が形成された第1基板B1側で発生する液晶分子配列の乱れが抑えられて、電界印加時の屈折率分布の非対称性が防止される。そして、屈折率分布の非対称性が抑制されることで、観察者の左目及び右目に対して、それぞれに対応した画像が正確に提供されやすくなってクロストークの改善に繋がることとなる。
【0032】
図4は、本実施形態の液晶層LCに電界を印加した際の2つの第1の電極E1間の透過率の分布と、屈折率の分布を概略的に示すグラフである。
図4Aおよび
図4Bの横軸は、2つの第1の電極E1間の位置に対応しており、
図4Aの縦軸は透過率、
図4Bの縦軸は屈折率を示すものとなっている。
【0033】
第1の電極E1上では、
図3Cで示されるように液晶分子の分子長軸が垂直方向に配向しているため、カイラル剤による液晶分子のTN配向が解消している状態となっている。このため、
図4Aで示されるように、第1の電極E1の位置における透過率が低くなり、第1の電極E1から離れて電界の影響が弱くなるにつれて、カイラル剤による液晶分子のねじれが誘起されて透過率が向上するようになっている。また、
図4Bで示されるように、第1の電極E1間の領域の屈折率分布は、第1の電極E1から離れてレンズ部の中央に進むにつれて、屈折率が向上し、かつ、その変化が緩やかになるようになっている。
【0034】
また、第1基板B1と第2基板B2に形成された配向膜によって誘起される液晶分子LCのねじれ方向とは反対方向のねじれを誘起するカイラル剤としては、常温(具体的には0度以上〜40度以下の範囲)において、カイラルピッチcとセルギャップdの関係が、0<d/c<1/2を満たすように設定をする。この範囲を逸脱すると、第1の方向への液晶配向のねじれ、あるいは、第2の方向への液晶配向の270度のねじれが発生する可能性が高くなり望ましくない。
【0035】
次に、本実施形態の液晶層LCの厚みを示すセルギャップdと、第1の電極E1間の距離との関係について説明をする。
【0036】
図5は、セルギャップdにより規格化をした第1の電極E1間の距離と、クロストークの発生量との関係を説明するためのグラフである。
図5Aのグラフの縦軸は、屈折率分布と二次曲線との相関値を示しており、第1の電極E1間の距離がセルギャップdの約4倍になるときに、屈折率分布が二次曲線に最も近づくことを示している。また、
図5Bのグラフの縦軸はクロストークの発生量を示しており、屈折率分布と二次曲線との相関値が向上するとクロストークの発生量が低下することとなる。
【0037】
本実施形態においては、第1の電極E1の電極幅wを10μm、第1の電極E1間のピッチpを160μm、セルギャップdを25μmとしており、カイラル剤が添加されない場合と比べてクロストークが約2%低減される。
【0038】
また、液晶層LCのセルギャップdと、第1の電極E1間の距離(すなわち、p−w)の関係については、
図5B等で示されるように、3.5≦(p−w)/d≦4.5となるようにするのが好適である。
図5Bで示されるように、(p−w)/dを3以下、あるいは、5以上に設定をするとクロストークが急激に大きくなるため、上記のような範囲に第1の電極E1間の距離を設定することでクロストークを5%以下に抑えることが出来る。
【0039】
また、液晶層LCのセルギャップdとしては、18μm以上27μm以下、もしくは20μm以上25μm以下の値を採用するのが好ましく、第1の電極E1の電極幅wとしては8μm以上20μm以下、あるいは10μm以上15μm以下とするのが好ましい。また、第1の電極E1間のピッチpとしては、100μm以上200μm以下とするのが好ましい。
【0040】
つぎに、第1の電極E1が延伸する方向と、液晶層LCの界面に形成される配向膜の配向処理の方向の関係について説明をする。
【0041】
図6は、第1基板B1において形成される第1配向膜のラビング方向(初期配向方向)と、液晶レンズLZにおいて発現する屈折率分布と二次曲線の間の相関値との関係を示すグラフである。
図6の横軸で示される第1配向膜のラビング方向は、第1の電極E1の延在方向を基準とする角度を示しており、
図6のグラフにおいては、第2基板B2において形成される第2配向膜のラビング方向は−45度となっている。同図で示されるように、第1の電極E1と第1配向膜のラビング方向とがなす角度が45度である場合には、屈折率分布と二次曲線との間の相関値が最も高くなる。
【0042】
屈折率分布と二次曲線との間の相関値が低下すると、3次元表示時の液晶レンズLZのクロストークが悪化することなり、
図5から考慮して、相関値が0.8以下となるときにクロストークが概ね5%以上となるものと考えられる。したがって、第1配向膜のラビング方向としては、第1の電極E1が延在する方向を基準として40度以上50度以下となるように設定をし、第2配向膜のラビング方向としては、第1配向膜のラビング方向とは反対回りとなる方向にて、第1の電極E1の延在方向に対して40度以上50度以下となるように設定をするのが望ましい。
【0043】
[第2の実施形態]
上記の第1の実施形態においては、液晶層LCの界面に第1配向膜と第2配向膜を形成して、
図2で示されるように、ラビング方向が垂直に交差するように設定をし、2つの配向膜による初期配向方向とプレチルト角によって定まるねじれ方向とは逆方向にねじれが発生をするように、カイラル剤を付与している。一方、第2の実施形態においては、液晶層LCの界面の第1配向膜と第2配向膜とを光配向膜とし、カイラルピッチcとセルギャップdとの関係が、0<d/c<1/2という条件を満たすようにカイラル剤を添加している点で、第1の実施形態とは異なっている。
【0044】
第2の実施形態の画像表示装置DPの液晶層LCにおいてカイラル剤を添加しない場合には、第1基板B1から第2基板B2の側に進むにつれて時計回りに分子長軸が回転をする液晶配向と、反時計回りに分子長軸が回転をする液晶配向とが混在し、これらによってドメインを生じさせて液晶レンズのクロストークが悪化させることとなる。
【0045】
しかしながら、第1基板B1から第2基板B2の側に進むにつれて、時計回りあるいは反時計回りに分子長軸が回転するねじれを誘起するカイラル剤を液晶層LCに添加することで、クロストークの発生を低減することができる。
【0046】
なお、上記の各実施形態における第1の電極E1と、第2の電極E2の電極パターンは入れ替わっても良い。また、上記の各実施形態では、第2の電極E2は平板状の電極形状となっているが、2つの第1の電極E1間にてレンズ機能を発現することができる形状であれば他の形状であっても良い。
【0047】
なお、上記の各実施形態では、表示パネルPNLとしては、液晶表示パネルを用いても良いし、有機EL表示パネルを用いても良い。液晶表示パネルを用いる場合には、さらに、表示パネルPNLの背面にバックライトが配置される。
【0048】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、各実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成、又は同一の目的を達成することができる構成でおきかえることが出来る。