【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の局面は、複数の電磁信号源(ワイヤレスアクセスポイント等)のロケーションを推定する方法であって、第1の複数のロケーションにおいてスキャニングを行う(例えば、携帯電話またはラップトップ等のハンドヘルドまたは他のスキャナーを用いて)ことにより、信号源位置データを生成するステップであって、信号源位置データは、1つまたは複数の前記信号源の位置の推定を表すステップと;信号検出システム(Wi−Fiトランシーバー等)を用いて第2の複数のロケーション(第1の複数のロケーションとは異なる)においてスキャニングを行うことにより、信号検出データを生成するステップであって、信号検出データは、第2の複数のロケーションにおいて信号源から受信した信号に関連する(かつ、例えば、受信した信号強度およびWAP基地局の識別子に関するデータを含む)ステップと;信号検出データに基づいて信号源位置データを処理することによって、信号源位置データにおける推定誤差を修正するステップと;処理された信号源位置データを出力する(例えばデータベースに保存するために)ステップと、を含む方法を提供する。ある実施形態においては、信号源位置データは、それぞれの(各)信号源の位置の推定を表す。
【0009】
信号源位置データには、例えば、ワイヤレスアクセスポイント(WAP)の二次元または三次元座標およびそれらの識別子、または他の電磁信号源およびそれらの識別子が含まれ、信号強度、位置精度の推定等のさらなる情報が含まれ得る。この方法は、任意の適切なデバイスまたはロケーションにおいて、例えば、スキャニング動作を実行し得る携帯電話機または他のデバイス、および/またはリモートサーバーシステムにおいて実行され得る。具体的には、処理ステップは、同じプロセッサ、コンピュータ、マイクロコントローラまたは他のデバイスによって実行できるが、必ずしもその必要はなく、個々の処理ステップは、必要に応じて、細分化され、異なるプロセッサに分配されてもよい。
【0010】
第2組のロケーションにおいて(例えば、ウォードライビングではアクセスできないエリアにおいてWAP基地局により近接して)、Wi−Fiインターフェース等の信号検出システムを用いて2回目のスキャニングを行うことにより、信号源のロケーションの推定を、第2組のロケーションにおいてGPS様の機能性を設ける必要なしに、修正することができる。この修正は、ある特定の信号源の位置推定を、あらゆる場合において向上させるわけではないかもしれないが、信号源の推定は、全体として概ね向上する。もちろん、この傾向に反し得る信号源およびスキャニングロケーションの特定の環境および構成が存在し得る(例えば、信号ブラックスポットにおけるスキャニング、マルチパス効果等の極端な伝搬効果等による)。
【0011】
好ましくは、信号検出データには、信号強度、MACアドレス(適切であれば、ネットワークデバイスに関する)または信号源、信号品質等に関連する他の識別子の内の少なくとも1つが含まれる。好ましくは、信号源位置データを処理するステップは、到着時刻(TOA)、到着時間差(TDOA)、到来角(AOA)、および受信信号強度(RSS)のアルゴリズムの内の少なくとも1つを信号検出データに適用するステップを含む。
【0012】
信号源位置データを処理するステップは、好ましくは、信号検出データを用いることにより、第2の複数のロケーションの位置を推定するステップをさらに含む。第2の複数のロケーション(すなわち、第2組のスキャンが行われた場所)の位置推定は、例えば、スキャニングデバイスを操作している人に提示されることが可能で、それによって、目視または他のチェックを行うことが可能となる(そして、推定されたスキャニングロケーションは、例えば、推定されたロケーションが、壁の内側にないこと、または他のアクセス不可能および明らかに不適当なロケーションではないことをチェックするために、例えば、他のデータと相互参照され得る)。
【0013】
この方法は、第2の複数のロケーションに関する情報を表すロケーション情報データを受信するステップをさらに含んでいてもよく、信号源位置データを処理するステップは、ロケーション情報データを用いることにより、第2の複数のロケーションの位置を推定するステップをさらに含んでいてもよい。例えば、ロケーション情報データは、前記第2の複数のロケーションの少なくとも1つの位置のユーザー推定を含んでいてもよい。ロケーション情報データは、電磁信号源の内の少なくとも1つの位置のユーザー推定を含んでいてもよい。好ましくは、この方法は、ハンドヘルドユニット等のユーザー入力装置を介して、ロケーション情報データを入力するステップをさらに含み得る。この方法は、第2の複数のロケーションの推定を可能にする、または向上させるデータをユーザーから受信するステップを含み得る。この方法は、動作、方向または高度に関連するパラメーターを測定する1つまたは複数の追加のセンサー、例えば、磁力計、加速度計、気圧計の1つまたは複数からデータを受信するステップを含み得る。
【0014】
ロケーション情報データは、第2の複数の位置の少なくとも1つの推定を向上し得る。一例では、ユーザーは、読み取りが不正確であると思われる場合に、隣接するGPS(もし利用可能であれば)または他のポジショニングシステムの読み取りに修正を入力できる。ユーザーはまた(あるいは代替的に)、高さ等の追加の基準データ(これは、例えば、GPSおよび類似のシステムにおいて高さの読み取りの相対的な不正確さを克服できる)を入力することができる。高さは、ユーザーが位置する建物の階層数の形態で、最も簡単に入力されてもよく、階層数は、例えば、平均/ユニバーサルな階の高さ(5メートル、10メートル、またはそれらの間のどこか等)に階層数を乗算し、そのロケーションの高さデータに加えることにより、相対的かつ概算的に高さに変換することができる、あるいは、より正確な結果を得るために、問題の建物またはロケーションに関するより詳細な情報を用いることにより、高さに変換することができる。
【0015】
信号源位置データを処理するステップは、追加的または代替的に、信号源に適用する環境要因を表す環境モデルに応じて信号検出データを処理するステップをさらに含み得る。これにより、様々な環境要因(建物の人口密度、様々な構造上の特徴の有無、壁の厚さ、表面の反射性等)を考慮することが可能となり、それによって、推定の精度を向上させることができる。この場合、この方法は、好ましくは、環境モデルの選択を表す環境モデル選択データおよび環境モデルの少なくとも1つのパラメーターの選択を表す環境モデルパラメーターデータの内の少なくとも1つを受信するステップと、環境モデル選択データおよび環境モデルパラメーターデータの内の前記少なくとも1つに応じて、信号検出データを処理するステップとをさらに含む。
【0016】
この方法は、ユーザー入力装置を介して、環境モデル選択データおよび環境モデルパラメーターデータの内の前記少なくとも1つを入力するステップをさらに含み得る。代替的に、選択データまたはパラメーターデータは、例えば、適切な知識、経験またはトレーニングを持つ調査員またはシステムオペレーターによって調査が行われた後に、他の場所に入力されてもよい。別の実施形態では、モデルまたはモデルパラメーターは、(ある適切な程度までは)自動的に得られ得る(例えば、検出装置によって、または例えば推定されたスキャニングロケーションを関連する地理データと相互参照することによって)。
【0017】
異なる環境モデルが、特定の測定可能な要因に基づいて適用され得る。例えば、スキャニングロケーションが屋内または屋外であるかに基づいて、別の環境モデルを適用してもよい(例えば、Stanford University Interim(SUI)モデル等)。
【0018】
基本的に、本明細書に記載される処理ステップに用いられる適切なデータはどれでも、スキャニングサイトにおいて(例えばハンドヘルドデバイスを用いて)、またはリモートから(スキャニングプロセスと同時に、または後の時間/日付で)、ある適切な程度までは、ユーザーによって入力され得る。
【0019】
さらに、信号源位置データを処理するステップは、好ましくは、信号検出データに基づいて、信号源の新しい推定を表すさらなる信号源位置データを生成するステップをさらに含む。さらなる信号源データ(例えば、WAP基地局の最新の推定座標のリスト)は、例えば、信号源のロケーションの以前および現在の推定の目視比較が可能となるように表示され得る。前述同様に、新しい推定データは、例えば、新しく推定されたロケーションが妥当であることをチェックするために、相互参照され得る。
【0020】
好ましくは、この方法は、信号源位置データおよびさらなる信号源位置データを処理することにより、信号源位置データに対する適切な調整を決定するステップをさらに含む。適切な調整を決定するために、例えば最小二乗推定方法を含む、任意の適切なプロセスを使用し得る。
【0021】
この方法はまた、信号検出データを処理することにより、第1の複数のロケーションにおいて検出されなかった追加の信号源のロケーションを推定するステップと、追加の信号源位置データを信号源位置データに追加するステップとをさらに含んでいてもよい。従って、スキャニングの第2のフェーズ(第2組のロケーションにおける)は、例えば、スキャニングの第1のフェーズにおいて(第1組のロケーションにおいて)発見されなかった信号源(WAP基地局等)を明らかにし得る。
【0022】
第1の複数のロケーションにおいてスキャニングを行うステップは、好ましくは、第1の複数のロケーションにおいてスキャニングを行うことにより、初期信号検出データを生成するステップであって、初期信号検出データは、第1の複数のロケーションにおいて信号源から受信した信号に関連するステップと、位置推定データを生成するために、第1のスキャニング位置データに基づいて初期信号検出データを処理するステップであって、第1のスキャニング位置データは、第1の複数のロケーションの各々の位置を表すステップとを含む。従って、源の位置の推定を容易にするために、信号源を、両方のフェーズにおいて使用することができる。
【0023】
第1の複数のロケーションにおいてスキャニングを行うステップは、(上記の)信号検出システムを用いることにより、初期信号検出データを生成するステップを含み得る。あるいは、必要に応じて、別の信号検出システムを使用してもよい。例えば、スキャニングの第1のフェーズに関しては、より高機能の車両搭載機器を使用してもよいが、スキャニングの第2のフェーズに関しては、より低機能ではあるが、より移動性の高い機器を使用してもよい。
【0024】
この方法は、第1の複数のロケーションの各々においてポジショニングシステム(これは、例えばGPSまたはAGPS、GLONASS、Beidou−2またはGallileo等のグローバルナビゲーション衛星システムである絶対ポジショニングシステムであり得る)を用いることにより、第1のスキャニング位置データを生成するステップをさらに含み得る。このポジショニングには、例えば、GPS/AGPSデバイス、セルタワーに基づく三角測量、慣性センサー、GIS、または2つ以上のこのようなサブシステムを組み合わせたハイブリッドシステムが含まれ得る。あるいは、例えば、スキャニング機器のオペレーターによるデータ入力を用いた手作業の方法を用いてもよい。例えば、各ロケーションの位置を規定するために、従来の印刷された地図を用いてもよい。ロケーションを決定するための他のプロセスは、必要に応じて、もちろん可能である。ユーザーインターフェースを設けることにより、ユーザーが、データを入力することが可能となり、それによって、GPS用のGPS支援データ等(推定位置、時間、天体位置表等)のポジショニングシステムの性能を有効にする、または向上させることができる。この方法は、動作、方向または高度に関連するパラメーターを測定する1つまたは複数の追加のセンサー、例えば、磁力計、加速度計、気圧計の1つまたは複数からデータを受信するステップを含み得る。
【0025】
ポジショニングシステムは、通常、第2の複数のロケーションにおいてよりも、第1の複数のロケーションにおいてより効果的であり得る。ポジショニングシステムは、さらに、第2の複数のロケーションの内の少なくとも1つにおいて動作不可能である場合がある(あるいは、実際には、第2の複数のロケーションの25%、50%、75%、80%、90%または95%を上回って動作不可能である場合がある)。例えば、第2の複数のロケーションは、部分的(例えば、25%、50%、75%、80%、90%または95%を上回って)または完全に屋内の場合があり、GPSおよび他の絶対/グローバルポジショニングシステムの効果的な動作が妨げられる。
【0026】
逆に、信号検出システムは、通常、第1の複数のロケーションにおいてよりも、第2の複数のロケーションにおいてより効果的であり得る。信号検出システムは、例えば、部分的に(25%、50%、75%、80%、90%または95%を上回る等)または完全に屋内または壁によって遮られていないといった、例えば、信号源に比較的近接した場合、または検出システムと信号源との間に減衰材料が存在しない場合にのみ機能する(または最も効果的に機能する)。例えば車両の通行を可能にする等の要件に拘束される第1の複数のロケーションは、一般的に、効果的な検出を可能にするには、(大部分の)信号源から離れすぎているかもしれない。
【0027】
この方法は、信号検出システムを用いて、さらなる複数のロケーションにおいてスキャニングを行うことにより、さらなる信号検出データを生成するステップと、さらなる信号検出データに基づいて信号源位置データをさらに処理するステップとをさらに含み得る。従って、位置推定の精度をさらに改善するために、スキャニングの第2のフェーズを、1回、2回、3回あるいはそれ以上の回数繰り返すことができる。
【0028】
さらなるある実施形態においては、第1または第2の(または、さらなる)複数のスキャニングロケーションにおいて、第2の(または、さらなる)信号検出システムを用いることによって、(第1の)信号検出システムを補完し、さらに、ロケーションの推定精度を向上させることができる。スキャニングの第1、第2および(任意の)さらなるフェーズは、実質的に同時期(同じ日、または同じ週等)に実施される必要は必ずしもない。
【0029】
この方法は、信号源位置データを処理することにより、信号源のマップを表すマップデータを生成するステップをさらに含み得る。「マップ」という用語は、好ましくは、少なくとも1つの地理的または他のロケーションを符号化および/または識別するデータを含むデータセットを意味する。マップは、例えば、各記録が信号源の二次元または三次元座標を提供する記録のセットでもよく、割り当てられた名称または識別子等の信号源に関するさらなるデータも含んでいてもよい。マップは、コンピュータ可読信号または媒体で具体化されてもよいし、あるいは、例えば、人間が読める形式の(例えば、従来の地理的な図面に重ね合わせられた)信号源の物理的表示でもよい。マップは、例えばGISファイル規格等の適切な任意のフォーマットで符号化され得る。
【0030】
信号源は、無線通信ネットワークにおける基地局等のワイヤレスアクセスポイントであり得る。信号源は、Wi−FiまたはWi−Max基地局、GSM(登録商標)または他のセルラー通信タワー、無線送信機またはビーコン、または他の任意の適切な電磁信号源であり得る。信号源は、例えば、一方向(単純な送信機等)または双方向(ネットワークノード等)通信を促進し得る。
【0031】
信号検出データ、信号源位置データおよび処理された信号源位置データの内の少なくとも1つが、ワイヤレスアクセスポイントを介して送信され得る。これにより、例えば、計算能力および記憶が限られたハンドヘルドデバイスと、リモートサーバーおよびデータベースとのデータ処理の分配を容易にすることができる。あるいは、全ての処理およびスキャニングの機能を、同じデバイスを用いて実行してもよい。
【0032】
スキャニングの少なくとも一部は、通常、ハンドヘルド携帯デバイスを用いて実行される。例えば、スキャニングの第2のフェーズ(第2の複数のロケーションにおける)、および任意でスキャニングの第1のフェーズ(第1の複数のロケーションにおける)もまた、特定の適用を目的にカスタマイズされた、適切に構成された携帯電話、ラップトップまたはハンドヘルドデバイス等の適切に装備されたハンドヘルドデバイスを用いて実行してもよい。
【0033】
追加的または代替的に、スキャニングの少なくとも一部は、車両に搭載された携帯デバイスを用いて実行されてもよい。例えば、少なくともスキャニングの第1のフェーズは、ハンドヘルドデバイスと比較して向上した能力および選択性を有する可能性のある車両搭載デバイスを用いて(例えば、方向アンテナを用いて)、実行されてもよい。
【0034】
この方法は、処理された信号源位置データを保存するステップと;ユーザーデバイス(携帯電話または他の携帯デバイス等)からユーザーロケーションリクエストを受信するステップであって、ユーザーロケーションリクエストは、ユーザーデバイスに関連した信号検出システム(Wi−Fi受信機等)から得られたデータを含むステップと;ユーザーロケーションリクエストデータに基づいて、保存された信号源位置データを処理することにより、ユーザーデバイスのロケーションの推定を表すユーザーロケーションデータを生成するステップと;ユーザーロケーションデータを出力するステップとをさらに含み得る。
【0035】
従って、上記の方法は、ユーザーロケーションサービスと一体化することができる。ユーザーロケーション方法は、ユーザーデバイスのロケーションを推定する際の支援を行うために、ユーザーデバイスまたはリモートサーバー(あるいは、例えばインターネットを介して)において、追加のシステムを使用してもよい。例えば、ユーザーデバイスにおける内蔵GPS受信機を使用してもよい。
【0036】
この方法は、ユーザーロケーションサービスを提供できない、またはユーザーロケーションサービスの精度が閾値を下回る1つまたは複数のロケーションを識別するステップと、前記識別されたロケーションにおいてユーザーロケーションサービスを提供する、またはその精度を向上させるために、1つまたは複数のさらなる電磁信号源の位置特定を行うステップとを含み得る。新しい信号源は、次に、さらなる第2組のロケーションにおいてスキャンされる。
【0037】
上記の方法のいずれにおいても、スキャニングは、例えば、徒歩で、車両を用いて、またはその両者によって、複数のロケーション間(第1の複数のロケーション間、および/または第2の複数のロケーション間等)を移動しているユーザーによって実行され得る。ユーザーは、いかなるタイプのハードウェアともやり取りを行うことにより、上記(または以下)の他の方法ステップのいずれをも容易にし得る。
【0038】
本発明の別の局面においては、複数の電磁信号源のロケーションを推定する方法であって、信号源位置データを入力するステップであって、信号源位置データは、第1の複数のロケーションにおけるスキャニングによって得られた前記信号源の1つまたは複数の位置の推定を表すステップと;信号検出データを入力するステップであって、信号検出データは、第2の複数のロケーションにおいて信号源から受信した信号に関連するステップと;信号検出データに基づいて、信号源位置データを処理することにより、信号源位置データにおける推定誤差を修正するステップと;処理された信号源位置データを出力するステップとを含む方法が提供される。この方法は、例えば、ネットワークまたは他の通信リンクを介して、スキャニングロケーションにおけるユーザーデバイスと通信するために動作可能なサーバー用のコンピュータコードに関連した特定の適用を見いだし得る。
【0039】
本発明のさらなる局面においては、前述のような方法を携帯ユニットに実行させるコンピュータプログラムコードを用いてプログラムされた携帯ユニットが提供される。
【0040】
本発明のさらに別の局面においては、上述のような方法を携帯ユニットに実行させるコンピュータプログラムコードを用いてプログラムされたサーバーが提供される。
【0041】
図面を参照して上に記載した本発明の実施形態は、コンピュータ機器によって行われる方法、およびコンピュータ機器も含むが、本発明は、プログラム命令、特に、キャリア上またはキャリア中の、本発明のプロセスを実行するために適合している、またはコンピュータを本発明のコンピュータ機器として動作させる、プログラム命令にも拡大適用される。プログラムは、部分的にコンパイルされた形式または本発明によるプロセスの実施での使用に適した他の任意の形式等の、ソースコード、オブジェクトコード、コード中間ソースの形式でもよい。キャリアは、プログラム命令を携行可能などのような構成要素またはデバイスでもよい。
【0042】
例えば、キャリアは、例えばCD−ROMまたは半導体ROMであるROM、または例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、またはフラッシュメモリである磁気記録媒体、光学メモリ等の記憶媒体を含み得る。さらに、キャリアは、電気または光ケーブルを介して、あるいは、無線で、または他の手段を用いて運搬され得る電気または光信号等の伝達可能なキャリアでもよい。ケーブルによって直接運搬され得る信号においてプログラムが具体化される場合には、キャリアは、このようなケーブル、あるいは他のデバイスまたは手段によって構成され得る。
【0043】
本発明の様々な局面および実施形態を別々に上に記載したが、本発明の局面および特徴のいずれも、適切であれば、他のどのような局面、実施形態または特徴とも併せて用いることができる。例えば、機器の特徴は、適切であれば、方法の特徴と置き換えることができる。
【0044】
本発明の実施形態例を、以下の図面を参照して以下に説明する。