特許第5980418号(P5980418)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5980418アミン基を有する非共役高分子を含む有機電子素子用機能層及びこれを含む有機電子素子
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5980418
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】アミン基を有する非共役高分子を含む有機電子素子用機能層及びこれを含む有機電子素子
(51)【国際特許分類】
   H01L 51/50 20060101AFI20160818BHJP
   H01L 51/44 20060101ALI20160818BHJP
   H01L 51/46 20060101ALI20160818BHJP
   H01L 51/05 20060101ALI20160818BHJP
   H01L 51/30 20060101ALI20160818BHJP
【FI】
   H05B33/22 B
   H05B33/14 A
   H01L31/04 122
   H01L31/04 154C
   H01L31/04 166
   H01L31/04 168
   H01L29/28 100A
   H01L29/28 250G
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-514885(P2015-514885)
(86)(22)【出願日】2012年11月30日
(65)【公表番号】特表2015-525470(P2015-525470A)
(43)【公表日】2015年9月3日
(86)【国際出願番号】KR2012010336
(87)【国際公開番号】WO2013180361
(87)【国際公開日】20131205
【審査請求日】2014年11月27日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0056933
(32)【優先日】2012年5月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】507373508
【氏名又は名称】クヮンジュ・インスティテュート・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】100114720
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 浩
(72)【発明者】
【氏名】リ グァンヒ
(72)【発明者】
【氏名】カン ホンギュ
【審査官】 大竹 秀紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−313565(JP,A)
【文献】 特開2012−023000(JP,A)
【文献】 特開2012−079773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 51/50
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極、第2電極、及び前記第1電極と第2電極との間に配置される1層以上の有機物層を含む有機電気素子であって、
前記有機物層は電子輸送層を含み、前記電子輸送層はポリアリルアミンまたはポリリジンを含有することを特徴とする、有機電子素子。
【請求項2】
前記有機電子素子は、有機発光素子、有機燐光素子、有機太陽電池、及び有機トランジスタからなる群から選択されるものであることを特徴とする、請求項に記載の有機電子素子。
【請求項3】
前記有機太陽電池は、ノーマル型構造を有する有機太陽電池、ノーマル型構造を有する直列積層型有機太陽電池、ノーマル型構造を有する並列積層型有機太陽電池、インバーテッド構造を有する有機太陽電池、インバーテッド構造を有する直列積層型有機太陽電池、またはインバーテッド構造を有する並列積層型有機太陽電池であることを特徴とする、請求項に記載の有機電子素子。
【請求項4】
前記有機発光素子は、ノーマル型構造を有する有機発光素子、ノーマル型構造を有する直列積層型有機発光素子、ノーマル型構造を有する並列積層型有機発光素子、インバーテッド構造を有する直列積層型有機発光素子、またはインバーテッド構造を有する並列積層型有機発光素子であることを特徴とする、請求項に記載の有機電子素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機電子素子用機能層及びこれを含む有機電子素子に関し、より詳しくはアミン基を有する非共役高分子を含む有機電子素子用機能層及びこれを含む有機電子素子に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、有機電子素子用機能層は、有機発光素子、有機太陽電池、または有機トランジスタのような有機電子素子で素子の特性を向上させるために両電極間に配置されるレイヤ(layer)を意味する。
【0003】
現在、このような有機電子素子用機能層に用いられる材料は、無機材料及び有機材料に大別されることができ、また無機材料は金属オキサイド、金属カーボネートに区分され、有機材料は自己組織化単分子膜(self-assembled monolayers:SAM)、共役高分子電解質(conjugated polyelectrolytes)、及びポリエチレンオキサイドに区分できる。
【0004】
金属オキサイド材料(metal oxides)は、高い電子移動度を有しており、低いLUMOレベル(lowest unoccupied molecular orbital)及び高いHOMOレベル(highest occupied molecular orbital)を有するので、有機電子素子用機能層に広く用いられているが、金属オキサイド材料の特性発現のためには200以上の高温工程が要求される問題がある。このような高温工程は、大部分フレキシブル基板のガラス転移温度より高い温度で遂行されるので、フレキシブル基板での有機電子素子の具現を困難にするという問題がある。また、インバーテッド構造の有機太陽電池に金属オキサイド機能層を使用する場合には、UV(ultra violet)を一定時間照射する場合のみにノーマル型有機太陽電池の効率に近接するように効率が増加する現象を見せるので、光活性物質を劣化させる問題がある。
【0005】
一方、金属カーボネート材料及び自己組織化単分子膜は、均一な超薄膜を形成することに困難性があるだけでなく、連続プリンティング工程に適用され難いという問題がある。また、共役高分子電解質は電極表面で表面双極子(interfacial dipole)を誘導して前記電極の仕事関数を調節する役割を遂行するので、広く用いられているが、共役高分子電解質の合成過程が複雑であるので、有機電子素子の費用増加の主な原因として作用するという問題がある。また、ポリエチレンオキサイド材料の場合には、表面双極子の誘導効果の発現程度が低いので、有機電子素子用機能層に使われるには限界がある。
【0006】
したがって、前述した従来の有機電子素子用機能層に用いられる材料の以外に新規な材料の開発が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態では従来の有機電子素子用機能層材料の問題点を解決することができる高分子材料を含有する有機電子素子用機能層及びこれを含む有機電子素子を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、第1電極、第2電極、及び前記第1電極と第2電極との間に配置される1層以上の有機物層を含む有機電子素子において、前記有機物層は電子輸送層を含み、前記電子輸送層はポリアリルアミンまたはポリリジンを含有する有機電子素子でありうる。
【0010】
また、前記有機電子素子は、有機発光素子、有機燐光素子、有機太陽電池、及び有機トランジスタからなる群から選択されるものでありうる。
【0011】
この際、前記有機太陽電池は、ノーマル型構造を有する有機太陽電池、ノーマル型構造を有する直列積層型有機太陽電池、ノーマル型構造を有する並列積層型有機太陽電池、インバーテッド構造を有する有機太陽電池、インバーテッド構造を有する直列積層型有機太陽電池、またはインバーテッド構造を有する並列積層型有機太陽電池でありうる。
【0012】
また、前記有機発光素子は、ノーマル型構造を有する有機発光素子、ノーマル型構造を有する直列積層型有機発光素子、ノーマル型構造を有する並列積層型有機発光素子、インバーテッド型構造を有する直列積層型有機発光素子、またはインバーテッド構造を有する並列積層型有機発光素子でありうる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施形態では有機電子素子用機能層材料にアミン基を有する非共役高分子を使用することによって、相対的に簡単な合成過程で低温工程を通じて機能層を製造することができる。
【0014】
また、アミン基を有する非共役高分子を含有する有機電子素子用機能層は薄膜製作が容易であり、電極表面で強い表面双極子を誘導して電極の仕事関数を大きく調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】インバーテッド構造を有する有機太陽電池を概略的に示す図である。
図2】インバーテッド構造を有する積層型有機太陽電池を概略的に示す図である。
図3a】ノーマル型構造を有する有機発光ダイオードを概略的に示す図である。
図3b】インバーテッド構造を有する有機発光ダイオードを概略的に示す図である。
図4】比較例及び実施形態の仕事関数測定結果グラフである。
図5図1の有機太陽電池における比較例及び実施形態のI−Vグラフである。
図6図2の積層型有機太陽電池における実施形態のI−Vグラフである。
図7図3aの有機発光ダイオードにおける比較例及び実施形態の発光効率グラフである。
図8図3bの有機発光ダイオードにおける比較例及び実施形態の発光効率グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態に対して具体的に説明する。
【0017】
本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層は、化学構造内にアミン基を有する非共役高分子(non-conjugated polymer)を含有することを一特徴とする。本明細書において、前記化学構造内にアミン基を有する非共役高分子が含まれるという記載は、高分子のバックボーン(backbone)または側鎖(side chain)にアミン基を有する非共役高分子が含まれることを意味する。
【0018】
この際、前記アミン基を有する非共役高分子は、ポリエチレンイミン(polyethyleneimine)、ポリアリルアミン(polyallylamine)、またはポリリジン(polylysine)でありうるが、これに限定されるものではない。即ち、本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層は、アミン基を有する非共役高分子を全て含むことができる。
【0019】
アミン基を有する非共役高分子に、前記で例示したポリエチレンイミン(polyethyleneimine)、ポリアリルアミン(polyallylamine)、及びポリリジン(polylysine)の構造式は以下の通りである。
【0020】
[構造式1]
ポリエチレンイミン(polyethyleneimine)
【0021】
[構造式2]
ポリアリルアミン(polyallylamine)
【0022】
[構造式3]
ポリリジン(polylysine)
【0023】
アミン基を有する非共役高分子は有機物質であるので、従来の金属オキサイド材料のように高温工程が要求されず、UV(ultraviolet)依存現象が表れない。したがって、工程過程でのフレキシブル基板の変形が起こらないので、フレキシブル基板に対して有機電子素子を適用させることができ、インバーテッド構造の有機太陽電池に使われる場合にも光活性物質を劣化させる現象が発生しないという長所がある。
【0024】
また、アミン基を有する非共役高分子は、高分子の薄膜形成の優秀性によって従来に機能層に使われていた金属カーボネート材料、または自己組織化単分子膜とは異なり、超薄膜を形成できるだけでなく、連続プリンティング工程にも適用できるという長所がある。
【0025】
また、アミン基を有する非共役高分子は水に溶かす場合、容易に陽性子添加反応(protonation)が起こることができるので、電極表面で強い表面双極子(interfacial dipole)を誘導することによって、前記電極の仕事関数を大きく調節することができる。したがって、電極及び光活性物質の間のエネルギー障壁を減らすことによって、有機電子素子の効率向上に寄与することができる。
【0026】
即ち、アミン基を有する非共役高分子は、従来の共役高分子電解質より相対的に簡単な工程でも同一またはその以上の電極仕事関数調節効果があり、イオン性を帯びないポリエチレンオキサイド材料より電極の仕事関数を大きく調節できるという長所を有する。このようなアミン基を有する非共役高分子を用いた有機電子素子の効果については後述する試験例を通じて補充して説明する。一方、前記で例示したポリエチレンイミン(polyethyleneimine)、ポリアリルアミン(polyallylamine)、及びポリリジン(polylysine)の陽性子添加反応を以下に図示した。
【0027】
(陽性子添加反応)
【0028】
本発明では、本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層を含む有機電子素子を提供する。
【0029】
この際、前記有機電子素子は、第1電極、第2電極、及び前記第1電極と第2電極との間に配置される1層以上の有機物層を含む素子を意味する。このような有機電子素子の種類には、有機発光素子、有機燐光素子、高分子発光ダイオード、有機太陽電池、または有機トランジスタなどがあるが、これに限定されるものではない。また、前記有機太陽電池は、ノーマル型構造を有する有機太陽電池、ノーマル型構造を有する直列積層型有機太陽電池、ノーマル型構造を有する並列積層型有機太陽電池、インバーテッド構造を有する有機太陽電池、インバーテッド構造を有する直列積層型有機太陽電池、または並列積層型有機太陽電池などを含むことができるが、これに限定されるものではない。また、前記有機発光素子(または、高分子発光ダイオード)は、ノーマル型構造を有する有機発光素子、ノーマル型構造を有する直列積層型有機発光素子、ノーマル型構造を有する並列積層型有機発光素子、インバーテッド型構造を有する直列積層型有機発光素子、またはインバーテッド構造を有する並列積層型有機発光素子などを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0030】
以下、本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層が適用された有機電子素子の応用例に対して説明する。しかしながら、本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層は、以下の応用例のみに適用されることに限定されるものではない。即ち、以下の応用例では、各々インバーテッド構造を有する有機太陽電池(応用例1)、インバーテッド構造を有する積層型有機太陽電池(応用例2)、ノーマル型/インバーテッド型構造を有する有機発光ダイオード(応用例3)を例示しているが、本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層はノーマル型構造を有する有機太陽電池または積層型有機太陽電池にも適用できる。
【0031】
一方、本明細書の応用例に記載された有機電子素子の構成要素または層(layer)は、添付した図面を基準に提示されただけであることを明らかにする。即ち、以下に記載される応用例において、言及される構成要素または層(layer)のみから構成される場合だけでなく、前記構成要素または層の間に他の構成要素または層が介されるか、または存在する場合も本発明の応用例に含まれることができる。但し、説明の便宜のために、以下に記載される応用例は添付した図面に図示された構成要素または層で構成された場合を中心に説明する。
【0032】
[応用例1:インバーテッド構造を有する有機太陽電池]
図1は、インバーテッド構造を有する有機太陽電池100(以下、インバーテッド有機太陽電池)を概略的に示す図である。
【0033】
図1を参照すると、インバーテッド有機太陽電池100は、基板110、第1電極120、第1機能層130、光電変換層140、第2機能層150、及び第2電極160が順次に積層された構造を有することができる。
【0034】
基板110は、ガラス、PET(polyethylene terephthalate)、PEN(polyethylene naphthalate)、PP(polypropylene)、PI(polyimide)、PC(polycarbornate)、PS(polystylene)、POM(polyoxyethylene)、AS(acrylonitrile styrene copolymer)樹脂、ABS(acrylonitrile butadiene styrene copolymer)樹脂、及びTAC(Triacetyl cellulose)などを含むプラスチックのような柔軟で透明な物質であることがあり、これに限定されるものではない。例えば、基板110は半透明または不透明物質で製造されるか、基板110に半透明または不透明金属電極がコーティングされた形態を使用することも可能である。
【0035】
第1電極120はカソードの機能をする部分であって、第2電極160より仕事関数が大きい物質が使用できる。例えば、第1電極120は、ITO(indium tin oxide)、金、銀、フロリンがドーピングされたチンオキサイド(fluorine doped tin oxide;FTO)、アルミニウムがドーピングされたジンクオキサイド(aluminum doped zink oxide;AZO)、IZO(indium zink oxide)、ZnO−Ga、ZnO−Al、PEDOT:PSS(Poly(3,4-ethylenedioxythiophene):poly(styrenesulfonate))、PANI:CSA(polyaniline:camphorsulfonic acid)、グラフェン(Graphene)、カーボンナノチューブ(CNT;Carbon Nano Tube)、ナノワイヤー(Nanowire)、またはATO(antimony tin oxide)でありうるが、これに限定されず、カソードとして機能する全ての種類の公知された物質が使用できる。
【0036】
第1機能層130は、電子輸送層(乃至電子捕獲層)として機能することができる。この際、第1機能層130は本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層であることがあり、具体的には、アミン基を有する非共役高分子を含有する有機電子素子用機能層でありうる。ここで、アミン基を有する非共役高分子の例には、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、またはポリリジンなどがある。
【0037】
第1機能層130がアミン基を有する非共役高分子を含有する有機電子素子用機能層の場合に、強い表面双極子を誘導して第1電極120の仕事関数を低めることができる。したがって、一般的にアノードに使われるITO、PEDOT:PSS、PANI:CSA、グラフェン、カーボンナノチューブ、ナノワイヤーなどの物質をカソードに使用することが可能である。
【0038】
光電変換層140は電子供与体及び電子収容体が混合されて存在するBHJ(bulk hetero-junction)構造であって、前記電子供与体は高分子半導体、低分子半導体などが使用できる。
【0039】
例えば、前記電子供与体は、PPV(poly(para-phenylene vinylene)系列の物質、ポリチオフェン(polythiophene)誘導体、及びフタロシアニン(phthalocyanine)系物質からなる群から選択できる。このような物質の例には、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ペンタセン、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリ(3−アルキルチオフェン)、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)などがあるが、これに限定されず、全ての種類の公知された物質が使用できる。
【0040】
また、前記電子収容体は電子親和度の大きいプラーレン(C60、C70、C76、C78、C82、C90、C94、C96、C720、C860など);1−(3−メトキシ−カルボニル)プロピル−1−フェニル(6,6)C61(1−(3−methoxy-carbonyl)propyl−1−phenyl(6,6)C61:PCBM)、C71−PCBM、C84−PCBM、bis−PCBM、ThCBM(thienyl−C61−butyricacidmethylester)などのプラーレン誘導体を使用することができるが、これに限定されず、全ての種類の公知された物質が使用できる
【0041】
第2機能層150は、正孔輸送層(乃至正孔捕獲層)として機能することができ、PEDOT:PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン):ポリスチレンスルホネート);モリブデニウムオキサイド、バナジウムオキサイド、タングステンオキサイドなどの金属オキサイド、共役または非共役高分子電解質、自己組織化単分子膜(self-assembled monolayers:SAM)などの物質を使用することができるが、これに限定されず、全ての種類の公知された物質が使用できる。
【0042】
第2電極160は、アノードの機能をする部分であって、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタニウム、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、アルミニウム、銀、すず、及び鉛などの金属、またはこれらの合金などが使用できるが、これに限定されず、アノードとして機能する全ての種類の公知された物質が使用できる
【0043】
一方、前述したインバーテッド有機太陽電池の製造方法及び工程は公知された製造方法及び工程と同一または類似するので、具体的な説明は省略する。
【0044】
[応用例2:インバーテッド構造を有する積層型有機太陽電池]
図2は、インバーテッド構造を有する積層型有機太陽電池200(以下、インバーテッド積層型有機太陽電池)を概略的に示す図である。
【0045】
図2を参照すると、インバーテッド積層型有機太陽電池200は、第1電極210、第1機能層220、第1光活性層230、第2機能層241、及び第3機能層242が積層されて形成される再結合層240、第2光活性層250、第4機能層260、及び第2電極270が基板(図示せず)上に順次に積層された構造を有することができる。この際、前記基板は通常的に使われる基板を用いることができるところ、具体的な説明は省略する。
【0046】
第1電極210、第1光活性層230、第2光活性層250、及び第2電極270は、前述した応用例1で記載したことと同一/または類似の物質で製造できるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0047】
第1機能層220は電子輸送層として機能することができ、第1光活性層230で発生した電子を第1電極210に輸送する役割を遂行する。この際、第1機能層220は本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層であることがあり、具体的にはアミン基を有する非共役高分子を含有する有機電子素子用機能層でありうる。ここで、アミン基を有する非共役高分子の例には、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、またはポリリジンなどがある。
【0048】
第1機能層220がアミン基を有する非共役高分子を含有する有機電子素子用機能層の場合に、強い表面双極子を誘導して第1電極210の仕事関数を低めることができる。したがって、一般的にアノードに使われるITO、PEDOT:PSS、PANI:CSA、グラフェン、カーボンナノチューブ、ナノワイヤーなどの物質をカソードに使用することが可能である。
【0049】
再結合層240は第1光活性層230で発生した正孔と第2光活性層250で発生した電子が再結合(Recombination)する層であって、第2機能層241及び第3機能層242が接合した構造を有することができる。
【0050】
この際、第2機能層241は第1光活性層230から正孔流入が容易で、電子流入は容易でないようにして、正孔を輸送する役割を遂行するものであって、p型半導体、金属酸化物、PEDOT:PSSのような物質が使用できるが、これに限定されず、全ての種類の公知された物質が使用できる。
【0051】
一方、第3機能層242は第2光活性層250から電子流入が容易で、正孔流入は容易でないようにして電子を輸送する役割を遂行するものであって、第3機能層242は本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層でありうる。即ち、第3機能層242はアミン基を有する非共役高分子を含有する有機電子素子用機能層でありうる。ここで、アミン基を有する非共役高分子の例には、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、またはポリリジンなどがある。
【0052】
第4機能層260は正孔輸送層として機能することができ、第2光活性層250で発生した正孔を第2電極270に輸送する役割を遂行する。第4機能層260は、金属酸化物またはPEDOT:PSSのような物質を使用することができるが、これに限定されず、全ての種類の公知された物質が使用できる。
【0053】
一方、前述したインバーテッド積層型有機太陽電池の製造方法及び工程は公知された製造方法及び工程と同一または類似するので、具体的な説明は省略する。
【0054】
[応用例3:有機発光ダイオード]
図3aはノーマル型構造を有する有機発光ダイオード300a(以下、ノーマル型有機発光ダイオード)を概略的に示す図であり、図3bはインバーテッド構造を有する有機発光ダイオード300b(以下、インバーテッド型有機発光ダイオード)を概略的に示す図である。
【0055】
ノーマル型有機発光ダイオード300aは、基板及び第1電極310a、第1機能層320a、発光層330a、第2機能層340a、及び第2電極350aが順次に積層された構造を有することができる。基板及び第1電極310a、発光層330a、第2電極350aは、ノーマル型有機発光ダイオードで通常される物質を使用して構成できるところ、具体的な説明は省略する。この際、基板及び第1電極310aは基板の上部に第1電極が形成された形態を意味する。これと関連して、図3aでは基板及び第1電極310aにガラス/ITO、第2電極350aにAlが使われた場合を図示したことを明らかにする。
【0056】
第1機能層320aは、正孔注入層または正孔輸送層、または正孔注入層/正孔輸送層が積層された形態のうちから選択できるが、これに限定されるものではない。また、第1機能層320aにPEDOT:PSSが使用できるが、これに限定されず、全ての種類の公知された物質が使用できる。
【0057】
第2機能層340aは、電子注入層または電子輸送層、または電子注入層/電子輸送層が積層された形態のうちから選択できるが、これに限定されるものではない。この際、第2機能層340aは本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層であることがあり、具体的にはアミン基を有する非共役高分子を含有する有機電子素子用機能層でありうる。ここで、アミン基を有する非共役高分子の例には、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、またはポリリジンなどがある。
【0058】
一方、インバーテッド型有機発光ダイオード300bは、基板及び第1電極310b、第1機能層320b、発光層330b、第2機能層340b、及び第2電極350bが積層された構造を有することができる。基板及び第1電極310b、発光層330b、及び第2電極350bは、インバーテッド型有機発光ダイオードで通常される物質を使用して構成できるところ、具体的な説明は省略する。この際、基板及び第1電極310bは基板の上部に第1電極が形成された形態を意味する。これと関連して、図3bでは基板及び第1電極310bにガラス/ITO、第2電極350bにAgが使われた場合を図示したことを明らかにする。
【0059】
第1機能層320bは、電子注入層または電子輸送層、または電子注入層/電子輸送層が積層された形態のうちから選択できるが、これに限定されるものではない。この際、第1機能層320bは本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層であることがあり、具体的にはアミン基を有する非共役高分子を含有する有機電子素子用機能層でありうる。ここで、アミン基を有する非共役高分子の例には、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、またはポリリジンなどがある。
【0060】
第2機能層340bは、正孔注入層または正孔輸送層、または正孔注入層/正孔輸送層が積層された形態のうちから選択できるが、これに限定されるものではない。また、第2機能層340bにPEDOT:PSSが使用できるが、これに限定されず、全ての種類の公知された物質が使用できる。
【0061】
前述したノーマル型/インバーテッド型有機発光ダイオードの製造方法及び工程は公知された製造方法及び工程と同一または類似するので、具体的な説明は省略する。
【0062】
前述したように、本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層は多様な有機電子素子に適用されることができ、本発明の一実施形態に係る有機電子素子用機能層が適用される有機電子素子の特性を強化させることができる。
【0063】
以下、本発明の試験例に対して説明する。但し、下記の試験例が本発明を限定しないことは自明である。
【0064】
[試験例]
[仕事関数測定結果]
以下の<表1>のように、比較例及び実施形態を準備し、ITO薄膜の上に比較例及び実施形態に該当する物質を各々コーティングして機能層を形成した。次に、ITO/機能層積層体の各々に対して仕事関数(work function)を測定した。実施形態に該当する物質はSigma-Aldrich社から入手したものであり、仕事関数測定はKelvin Probe Measurementを用いて遂行された。
【0065】
【表1】
【0066】
図4は、比較例及び実施形態の仕事関数測定結果グラフである。図4を参照すると、機能層のないITOの仕事関数は約4.8eVであった。PEOが機能層に適用されたITOの場合には(比較例)仕事関数が約4.4eVに仕事関数が多少減少したが、PAA、PLS、PEIのようにアミン基を有する非共役高分子が適用されたITOの場合には(実施形態1から3)仕事関数が各々約4.2eV、4.1eV、及び4.0eVに減少する程度が増加することを確認した。
【0067】
[有機太陽電池への適用結果]
図1に図示されたインバーテッド構造を有する有機太陽電池を製造し、かつ第1機能層130を前記<表1>に表した比較例及び実施形態によって各々製造した。
【0068】
前記インバーテッド有機太陽電池の製造過程は、次の通りである。まず、第1電極にITOがコーティングされたガラス基板を洗浄し、DI-water、acetone、及びIPA(isopropyl alcohol)で超音波処理して洗浄した後、100で乾燥した。次に、ITOの表面の残余汚染物を除去し、表面の親水性改質のためにUV/オゾン処理を行った。次に、前記ITOの表面に比較例及び実施形態に該当する物質をスピンコーティングして機能層薄膜を各々形成し、ホットプレートで溶媒を揮発させた。次に、電子ドナー物質としてP3HT(poly(3-hexylthiophene))と電子アクセプタ物質としてPC70BMをクロルベンゼンに入れてブレンディングして製造されたP3HT:PC70BM溶液をスピンコーティングして前記機能層薄膜の上部に光活性層として形成し、ホットプレートで溶媒を揮発させた。次に、PEDOT:PSS溶液を前記光活性層の上部にスピンコーティングして薄膜を形成し、溶媒を揮発させた。最後に、真空チャンバーでPEDOT:PSS層の上部に第2電極にAgを蒸着して有機太陽電池サンプルを製造した。上記のように製造された有機太陽電池サンプルは、下からGlass/ITO/PEO、PAA、PLS、またはPEI/P3HT:PC70BM/PEDOT:PSS/Agの構造を有する。
【0069】
次に、上記のように製作された有機太陽電池の効率を測定し、その結果を以下の<表2>に表した。これと関連して、図5図1の有機太陽電池における比較例及び実施形態のI−Vグラフである。
【0070】
【表2】
【0071】
<表2>及び図5を参照すると、比較例に比べて実施形態の場合がエネルギー変換効率が格段に向上することを確認することができる。これは、前述したように実施形態に該当するアミン基を有する非共役高分子が強い表面双極子を誘導してITO電極の仕事関数を低めるすることによって、電子収集が容易になるためである。
【0072】
[積層型有機太陽電池への適用結果]
図2に図示されたインバーテッド構造を有する積層型有機太陽電池を製造し、かつ第1機能層220及び再結合層240の第3機能層242を実施形態3に該当するPEI(polyethyleneimine)を用いて製造した。
【0073】
前記インバーテッド積層型有機太陽電池の製造過程は、次の通りである。まず、第1電極にITOがコーティングされたガラス基板を洗浄し、DI-water、acetone、及びIPA(isopropyl alcohol)で超音波処理して洗浄した後、100で乾燥した。次に、ITOの表面の残余汚染物を除去し、表面の親水性改質のためにUV/オゾン処理を行った。次に、前記ITOの表面にPEIをスピンコーティングして機能層薄膜を形成し(実施形態3)、ホットプレートで溶媒を揮発させた。次に、P3HT:PC70BM溶液をスピンコーティングして前記機能層薄膜の上部に光活性層として形成し、ホットプレートで溶媒を揮発させた。次に、PEDOT:PSS溶液を前記光活性層の上部にスピンコーティングして薄膜形成し、溶媒を揮発させた。前述した過程をもう1回繰り返した後、最後に、真空チャンバーでPEDOT:PSS層の上部に第2電極にAgを蒸着して積層型有機太陽電池サンプルを製造した。上記のように製造されたインバーテッド積層型有機太陽電池サンプルは、下からGlass/ITO/PEI/P3HT:PC70BM/PEDOT:PSS/PEI/P3HT:PC70BM/PEDOT:PSS/Agの構造を有する。
【0074】
図6は、図2の積層型有機太陽電池における実施形態のI−Vグラフである。
【0075】
図6を参照すると、PEIを適用したインバーテッド積層型有機太陽電池は開放電圧(Voc、V)1.2V、短絡電流(Jsc、mA/cm)5.4mA/cm、Fill Factor0.54、効率(%)3.5に一般的な積層型有機太陽電池の効率である1〜2%より効率が向上することを確認した。
【0076】
[有機発光ダイオードへの適用結果]
図3a及び図3bに図示された有機発光ダイオードを製造した。ノーマル型有機発光ダイオードでは、第2機能層340aを実施形態3に該当するPEI(polyethyleneimine)を用いて製造し、これを第2機能層340aがない場合(比較例2)と発光効率を比較した(図3a参照)。
【0077】
前記ノーマル型有機発光ダイオードの製造過程は、次の通りである。まず、第1電極にITOがコーティングされたガラス基板を洗浄し、DI-water、acetone、及びIPA(isopropyl alcohol)で超音波処理して洗浄した後、100で乾燥した。次に、ITOの表面の残余汚染物を除去し、表面の親水性改質のためにUV/オゾン処理を行った。次に、前記ITOの表面にPEDOT:PSS溶液をスピンコーティングし、ホットプレートで溶媒を揮発させた。次に、発光層溶液でpoly(9,9-dioctylfluorene)PFOブルー物質(以下、PFO)をPEDOT:PSS層の上部面にスピンコーティングし、ホットプレートで溶媒を揮発させた。次に、前記発光層の上部面にPEI物質をスピンコーティングして機能層を形成し、溶媒を揮発させた。最後に、真空チャンバーから第2電極にAlを蒸着して有機発光ダイオードサンプルを製作した。この際、前記発光層の上部に直ぐAlを蒸着して比較例2のサンプルも別途に製作した。上記のように製造されたノーマル型有機発光ダイオードは、各々下からGlass/ITO/PEDOT:PSS/PFO/PEI/Alの構造(実施形態3)、そしてGlass/ITO/PEDOT:PSS/PFO/Alの構造(比較例2)を有する。
【0078】
図7は、図3aの有機発光ダイオードにおける比較例及び実施形態の発光効率グラフである。
【0079】
図7を参照すると、PEI物質を機能層に形成した場合(実施形態3)には最大輝度が7753cd/m(10V)に測定され、そうでない場合(比較例2)には最大輝度が36.7cd/m(13V)に測定された。したがって、ノーマル型有機発光ダイオードでアミン基を有する非共役高分子を機能層に使用した場合、有機発光ダイオードの効率が格段に向上することを確認した。
【0080】
一方、インバーテッド型有機発光ダイオードでは第1機能層320bを実施形態3に該当するPEI(polyethyleneimine)を用いて製造し、第1機能層320bをTiOで製造した場合(比較例3)と発光効率を比較した(図3b参照)。
【0081】
前記インバーテッド型有機発光ダイオードの製造過程は、次の通りである。まず、第1電極にITOがコーティングされたガラス基板を洗浄し、DI-water、acetone及びIPA(isopropyl alcohol)で超音波処理して洗浄した後、100で乾燥した。次に、ITOの表面の残余汚染物を除去し、表面の親水性改質のためにUV/オゾン処理を行った。次に、ITOの上部にPEI物質をスピンコーティングして機能層を形成し、溶媒を揮発させた。次に、前記機能層の上部面に発光層溶液でPoly[(9,9-di-n-octylfluorenyl-2,7-diyl)-alt-(benzo[2,1,3]thiadiazol-4,8-diyl)](F8BT)グリーン物質(以下、F8BT)をスピンコーティングし、ホットプレートで溶媒を揮発させた。この際、前記ITOの上部に直ぐ発光層を形成して比較例3のサンプルも別途に製作した。次に、前記発光層の表面にPEDOT:PSS溶液をスピンコーティングし、ホットプレートで溶媒を揮発させた。最後に、真空チャンバーで第2電極にAgを蒸着して有機発光ダイオードサンプルを製作した。上記のように製造されたインバーテッド型有機発光ダイオードは、各々下からGlass/ITO/PEI/F8BT/PEDOT:PSS/Agの構造(実施形態3)、そしてGlass/ITO/F8BT/PEDOT:PSS/Agの構造(比較例3)を有する。
【0082】
図8は、図3bの有機発光ダイオードにおける比較例及び実施形態の発光効率グラフである。
【0083】
図8を参照すると、PEI物質を機能層に形成した場合(実施形態3)には最大輝度が1759cd/m(13V)に測定され、そうでない場合(比較例3)には最大輝度が19.3cd/m(32V)に測定された。したがって、インバーテッド型有機発光ダイオードでも同様にアミン基を有する非共役高分子を機能層として使用した時、有機発光ダイオードの効率が格段に向上することを確認した。
【0084】
以上、本発明の一実施形態に対して説明したが、該当技術分野で通常の知識を有する者であれば、特許請求範囲に記載された本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、または追加などによって本発明を多様に修正及び変更させることができ、これもまた本発明の権利範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0085】
100 インバーテッド有機太陽電池
110 基板
120 第1電極
130 第1機能層
140 光電変換層
150 第2機能層
160 第2電極
200 インバーテッド積層型有機太陽電池
210 第1電極
220 第1機能層
230 第1光活性層
240 再結合層
241 第2機能層
242 第3機能層
250 第2光活性層
260 第4機能層
270 第2電極
300a ノーマル型有機発光ダイオード
310a 基板及び第1電極
320a 第1機能層
330a 発光層
340a 第2機能層
350a 第2電極
300b インバーテッド型有機発光ダイオード
310b 基板及び第1電極
320b 第1機能層
330b 発光層
340b 第2機能層
350b 第2電極
図4
図5
図6
図7
図8
図1
図2
図3a
図3b