特許第5980446号(P5980446)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5980446
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】電子メール送信装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20160818BHJP
【FI】
   G06F13/00 601A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-550894(P2015-550894)
(86)(22)【出願日】2014年11月21日
(86)【国際出願番号】JP2014080838
(87)【国際公開番号】WO2015080032
(87)【国際公開日】20150604
【審査請求日】2015年10月2日
(31)【優先権主張番号】特願2013-246924(P2013-246924)
(32)【優先日】2013年11月29日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2014-137422(P2014-137422)
(32)【優先日】2014年7月3日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 幸彦
(72)【発明者】
【氏名】花田 直人
(72)【発明者】
【氏名】森田 恵子
【審査官】 新田 亮
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−008108(JP,A)
【文献】 特開2012−099127(JP,A)
【文献】 特開2012−069158(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0250114(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0044057(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアドレスレコードが予め登録されているアドレスデータを用いて電子メールの宛先を設定可能な電子メール送信装置であって、
前記アドレスレコードには、前記宛先と共に、複数のグループ項目からなるグループ情報が登録されており、
前記宛先が設定されている状態で新たな前記宛先が指定されると、既に設定されている前記宛先の前記グループ情報における共通項と、新たに指定された前記宛先の前記グループ情報とを比較し、両者が一致しない場合には警告を通知するメール生成手段を具備する
ことを特徴とすることを特微とする電子メール送信装置。
【請求項2】
前記アドレスレコードには、前記宛先と共に、宛先人を特定する複数の宛先人特定項目が登録されており、
前記メール生成手段は、既に設定されている前記宛先の前記グループ情報における共通項と、新たに指定された前記宛先の前記グループ情報とが一致しない場合に、前記共通項を有する前記アドレスレコードを検索することで、前記宛先人特定項目のいずれか1項目が新たに指定された前記宛先と同一な前記アドレスレコードを案内宛先として通知する
ことを特徴とする請求項1記載の電子メール送信装置。
【請求項3】
前記アドレスレコードには、前記宛先人特定項目として前記宛先人の姓と名とが登録されており、
前記メール生成手段は、既に設定されている前記宛先の前記グループ情報における共通項と、新たに指定された前記宛先の前記グループ情報とが一致しない場合に、前記共通項を有する前記アドレスレコードを検索することで、前記宛先人の姓が新たに指定された前記宛先と同一な前記アドレスレコードを案内宛先として通知する
ことを特徴とする請求項2記載の電子メール送信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールの送信機能を備えたパソコン、プリンタ、MFP(Multiple Function Printer、複合機能プリンタ)等の電子メール送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パソコンに限らず、プリンタやMFP等もインターネット等のネットワークに接続され、電子メールの送信機能を備えた電子メール送信装置として機能する。このような電子メール送信装置には、宛先(メールアドレス)を登録するアドレス帳機能が一般的に備えられており、アドレス帳機能を用いて電子メールの宛先を指定することができるようになっている。アドレス帳機能を用いると登録されている宛先の中から所望のものを選択するだけで簡単に宛先を指定することができるが、選択するだけの簡単な操作であるため、意図しない宛先を指定してしまい誤って送信してしまうことがある。そこで、意図しない宛先の指定を防止するために、宛先(メールアドレス)と共に登録されているグループ情報を利用して指定した宛先の確認や修正を促す宛先指定支援方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−309365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、宛先(メールアドレス)と共に登録されているグループ間の関係を定義する規則データを用いて宛先の確認や修正を促す警告を表示している。従って、ユーザーは予めグループ間の関係を定義する煩雑な作業が必要になってしまうと共に、電子メールは様々な用途に用いられるため、全ての用途に対して予めグループ間の関係を定義しておくことは実質的に困難であるという問題点があった。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電子メールの宛先を指定する際に、宛先(メールアドレス)と共に登録されているグループの項目を用いて、指定した宛先の確認や修正を簡単に行うことができる電子メール送信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために、本発明の電子メール送信装置は、複数のアドレスレコードが予め登録されているアドレスデータを用いて電子メールの宛先を設定可能な電子メール送信装置であって、前記アドレスレコードには、前記宛先と共に、複数のグループ項目からなるグループ情報が登録されており、前記宛先が設定されている状態で新たな前記宛先が指定されると、既に設定されている前記宛先の前記グループ情報における共通項と、新たに指定された前記宛先の前記グループ情報とを比較し、両者が一致しない場合には警告を通知するメール生成手段を具備することを特徴とすることを特微とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、新たな指定された宛先が、既に設定されている宛先と同じグループでなく、既に設定されている宛先のグループ情報における共通項が拡張される可能性があることをユーザーに通知することができるため、ユーザーによる宛先の設定の誤りを未然に防ぐことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る電子メール送信装置の実施の形態の内部構成を示すブロック図である。
図2図1に示すアドレスデータの構成を示すデータ構成図である。
図3図1に示すメール生成部による宛先設定動作を説明するためのフローチャートである。
図4A図1に示すメール生成部による宛先の設定及び指定例を示す説明図である。
図4B図1に示すメール生成部による宛先の設定及び指定例を示す説明図である。
図4C図1に示すメール生成部による宛先の設定及び指定例を示す説明図である。
図4D図1に示すメール生成部による宛先の設定及び指定例を示す説明図である。
図5A図1に示す表示部に表示される警告画面例を示す図である。
図5B図1に示す表示部に表示される警告画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
本実施の形態の電子メール送信装置10は、パソコン、プリンタ、MFP(Multiple Function Printer、複合機能プリンタ)等の電子機器であり、図1を参照すると、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、通信制御部15とを備えている。
【0010】
制御部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えたマイクロコンピュータ等の情報処理部である。制御部11のROMには、電子メール送信装置10の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。制御部11は、ROMに記憶されている制御プログラムを読み出し、制御プログラムをRAMに展開させることで、操作部14から入力された所定の指示情報に応じて装置全体の制御を行う。操作部14は、ハードキーや、表示部13の表示パネルに重ねて設けられたタッチパネル等で構成される。
【0011】
記憶部12は、半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段である。記憶部12には、複数の宛先(メールアドレス)が登録されたアドレスデータ30が記憶されている。アドレスデータ30は、操作部14からの入力や、ネットワーク2等を介した外部からの入力によって登録される。
【0012】
アドレスデータ30は、図2に示すように、宛先であるメールアドレス31と、宛先人を特定する宛先人特定項目32と、宛先人が属するグループを特定するグループ情報33とが一つのアドレスレコードとして記憶されている。図2に示す例では、6個のアドレスレコード34a〜34fが登録されている。宛先人特定項目32は、宛先人の「姓」及び「名」の2つの項目で構成されている。グループ情報33は、複数のグループ項目33a〜33dで構成されている。最上位のグループ項目33aが「会社」であり、以下、「事業部」、「部」、「課」に向かって下位、すなわち上位のグループをさらにグループ分けしたグループ項目33b〜33dになっている。
【0013】
通信制御部15は、モデムやI/Oコントローラ等から構成され、制御部11の指示に基づいて所定のプロトコルを実行し、ネットワーク2を介して電子メールを送信する機能を有している。
【0014】
制御部11は、電子メールを生成するメール生成部20として機能し、記憶部12に記憶されているアドレスデータ30の一部もしくは全部を表示部13に表示させ、アドレスデータ30の中から操作部14によって指定されたアドレスレコードを電子メールの宛先として設定する機能を有している。以下、メール生成部20による宛先設定動作について図3乃至図6を参照して詳細に説明する。
【0015】
図3を参照すると、操作部14によってアドレスデータ30を用いた宛先の設定が指示されると、メール生成部20は、記憶部12に記憶されているアドレスデータ30の一部もしくは全部を表示部13に表示させ、ユーザーによるアドレスレコードの指定を待機する(ステップA1)。
【0016】
そして、ユーザーが操作部14を用いてアドレスレコード34a〜34fのいずれかを指定すると、メール生成部20は、設定済みのアドレスレコード、すなわち電子メールの宛先として設定されたメールアドレス31を含むアドレスレコードが有るか否かを判断する(ステップA2)。
【0017】
ステップA2で設定済みのアドレスレコードがない場合、すなわち最初の宛先の設定時には、ステップA1でアドレスレコード34a〜34fのうち、指定されたアドレスレコードのメールアドレス31を宛先として設定し(ステップA4)、ステップA1に戻り、次のアドレスレコードの指定を待機する。
【0018】
一方、ステップA2で設定済みのアドレスレコードが有る場合には、メール生成部20は、設定済みのアドレスレコードのグループ情報33と、ステップA1で指定されたアドレスレコードのグループ情報33との共通項を特定する(ステップA3)。例えば、図4Aに示すように、アドレスレコード34aが設定済みの状態で、アドレスレコード34bが設定された場合には、ステップA3で「会社」、「事業部」、「部」、「課」の4つのグループ項目33a〜33dが共通項として特定される。なお、ステップA3では、グループ項目33a〜33dの上位から下位に向けて共通項か否かを判断する。従って、図4Bに示すように、アドレスレコード34aが設定済みの状態で、アドレスレコード34fが設定された場合には、「課」のグループ項目33dは共通であるが、「課」より上位である「部」のグループ項目33cは一致していないため、「会社」、「事業部」の2つのグループ項目33a〜33bが共通項として特定されることになる。また、設定済みのアドレスレコードが複数ある場合は、すべてのアドレスレコードでの共通項を特定する。
【0019】
次に、メール生成部20は、一次記憶された共通項が有るか否かを判断する(ステップA5)。ステップA5で一次記憶された共通項がない場合には、メール生成部20は、ステップA3で特定した共通項をRAM等の記憶領域に一次記憶させ(ステップA6)、ステップA4に至り、メール生成部20は、ステップA1で指定されたアドレスレコードのメールアドレス31を宛先として設定する。
【0020】
ステップA5で一次記憶された共通項が有る場合には、メール生成部20は、ステップA3で特定した共通項と、一次記憶された共通項とを比較し(ステップA7)。両者が一致するか否かを判断する(ステップA8)。ステップA8で両者が一致する場合には、ステップA4に至り、メール生成部20は、ステップA1で指定されたアドレスレコード34a〜34fのメールアドレス31を宛先として設定する。
【0021】
ステップA8で両者が一致しない場合には、メール生成部20は、ステップA6で一時記憶された共通項を有するアドレスレコード34a〜34fの中から、ステップA1で指定されたアドレスレコードの宛先人特定項目32における宛先人の「姓」と同一のものを検索し(ステップA9)、宛先人の「姓」がステップA1で指定されたアドレスレコードと同一なアドレスレコード34a〜34fが有るか否かを判断する(ステップA10)。
【0022】
ステップA10で宛先人の「姓」が同一なアドレスレコード34a〜34fがない場合には、メール生成部20は、図5Aに示す警告画面40を表示部13に表示させ、共通項が異なる宛先が指定されたことをユーザーに通知する(ステップA11)。警告画面40には、一時記憶された共通項とステップA3で特定した共通項との間の不一致なグループ項目33a〜33dを通知する不一致項目通知領域41と、ステップA1で指定されたアドレスレコードの設定を指示する設定指示キー42と、ステップA1で指定されたアドレスレコードを取り消して、新たなアドレスレコード34a〜34fの再指定を指示する再指定指示キー43とが設けられている。例えば、図4Cに示すように、アドレスレコード34a、34bが設定済みである状態で、アドレスレコード34dが指定された場合には、図5Aに示す警告画面40が表示部13に表示され、不一致項目通知領域41によってグループ項目33dの「課」が不一致であることが通知される。
【0023】
ユーザーは、警告画面40によって共通項が異なる宛先を指定したことを認識し、設定指示キー42と再指定指示キー43とのいずれかの操作を行う。メール生成部20は、ステップA11で警告画面40を表示部13に表示させると、設定指示キー42の操作の受け付けと、再指定指示キー43の操作の受け付けとを待機する(ステップA12、A13)。そして、ステップA12で設定指示キー42の操作を受け付けると、メール生成部20は、ステップA6に至ってステップA3で特定した共通項をRAM等の記憶領域に更新して一次記憶させると共に、ステップA1で指定されたアドレスレコードのメールアドレス31を宛先として設定する(ステップA4)。また、ステップA13で再指定指示キー43の操作を受け付けると、メール生成部20は、ステップA1に戻り、新たなアドレスレコード34a〜34fの指定を待機する。
【0024】
ステップA10で宛先人の「姓」が同一なアドレスレコード34a〜34fがある場合には、メール生成部20は、図5Bに示す警告+案内画面40aを表示部13に表示させ、共通項が異なる宛先が指定されたことをユーザーに通知すると共に、宛先人の「姓」がステップA1で指定されたアドレスレコードと同一なアドレスレコードを通知する(ステップA14)。警告+案内画面40aには、警告画面40に加えて、宛先人の「姓」がステップA1で指定されたアドレスレコードと同一なアドレスレコードを案内宛先として通知し、案内宛先の指定を受け付ける案内宛先指定領域44が設けられている。例えば、図4Dに示すように、アドレスレコード34a、34bが設定済みである状態で、アドレスレコード34eが指定された場合には、図5Bに示す警告+案内画面40aが表示部13に表示され、不一致項目通知領域41によってグループ項目33dの「課」が不一致であることが通知されると共に、案内宛先指定領域44に宛先人の「姓」が同一なアドレスレコード34cが案内宛先として通知される。
【0025】
ユーザーは、警告+案内画面40aによって共通項が異なる宛先を指定したことを認識すると共に、宛先人の「姓」が同一なアドレスレコード34a〜34fが存在することを認識し、設定指示キー42と再指定指示キー43と案内宛先指定領域44での案内宛先の指定とのいずれかの操作を行う。メール生成部20は、ステップA14で警告+案内画面40aを表示部13に表示させると、設定指示キー42の操作の受け付けと、再指定指示キー43の操作の受け付けと、案内宛先指定領域44における案内宛先の指定操作とを待機する(ステップA15、A16、A17)。そして、ステップA15で設定指示キー42の操作を受け付けると、メール生成部20は、ステップA6に至ってステップA3で特定した共通項をRAM等の記憶領域に更新して一次記憶させると共に、ステップA1で指定されたアドレスレコードのメールアドレス31を宛先として設定する(ステップA4)。また、ステップA16で再指定指示キー43の操作を受け付けると、メール生成部20は、ステップA1に戻り、新たなアドレスレコード34a〜34fの指定を待機する。さらに、ステップA17で案内宛先の指定操作を受け付けると、メール生成部20は、指定されたアドレスレコードのメールアドレス31を宛先として設定する(ステップA4)。
【0026】
なお、本実施の形態では、宛先人特定項目32を宛先人の「姓」及び「名」の2項目とし、「姓」について同一なアドレスレコード34a〜34fを検索するように構成したが、「名」ついて同一なアドレスレコード34a〜34fを検索するようにしても良い。また、宛先人特定項目32として「ニックネーム」等の宛先人を特定する他の項目を設定し、設定した他の項目について同一なアドレスレコード34a〜34fを検索するようにしても良い。
【0027】
以上説明したように、本実施の形態によれば、複数のアドレスレコード34a〜34fが予め登録されているアドレスデータ30を用いて電子メールの宛先(メールアドレス31)を設定可能な電子メール送信装置10であって、アドレスレコード34a〜34fには、宛先と共に、複数のグループ項目33a〜33dからなるグループ情報33が登録されており、宛先が設定されている状態で新たな宛先が指定されると、既に設定されている宛先のグループ情報33における共通項と、新たに指定された宛先のグループ情報33とを比較し、両者が一致しない場合には警告画面40を表示部に13に表示させ、両者の不一致を通知するメール生成部20を備えている。
この構成により、新たな指定された宛先が、既に設定されている宛先と同じグループでなく、既に設定されている宛先のグループ情報33における共通項が拡張される可能性があることをユーザーに通知することができるため、ユーザーによる宛先の設定の誤りを未然に防ぐことができる。
【0028】
さらに、本実施の形態によれば、アドレスレコード34a〜34fには、宛先(メールアドレス31)と共に、宛先人を特定する複数の宛先人特定項目32として宛先人の「姓」及び「名」が登録されており、メール生成部20は、既に設定されている宛先のグループ情報33における共通項と、新たに指定された宛先のグループ情報33とが一致しない場合に、共通項を有するアドレスレコード34a〜34fを検索することで、宛先人の「姓」が新たに指定された宛先と同一なアドレスレコード34a〜34fを案内宛先として通知するように構成されている。
この構成により、共通項を有し、宛先人特定項目32における宛先人の「姓」が同一のアドレスレコード34a〜34fを比較検討することができるため、ユーザーによる宛先の設定の誤りを未然に防ぐことができ、正しい宛先を簡単に設定することができる。
【0029】
なお、上述の実施の形態においては、「姓」が同一の「姓」が同一のアドレスレコード34a〜34fを比較検討するように記載したものの、これに限られない。たとえば、宛先人特定項目32に、単に宛先名としてユーザーの姓のみを保存し、これを検索する構成であってもよい。また、宛先人特定項目32に、ユーザーのIDやニックネーム等を保存し、これを検索するように構成してもよい。
【0030】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B