(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の演出役物ユニットでは、演出制御基板と可動役物とが有線接続されているので、このような有線接続が、可動役物の動作可能範囲や動作自体に制約を与えることになっている。
【0006】
本発明は、可動役物に対する有線接続を不要とし、可動役物の動作可能範囲や動作に対する制約を低減して、可動役物の動作の自由度を高めることができる遊技機の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の遊技機は、可動役物に演出動作を行わせるための演出制御信号を出力する演出制御部と、遊技機に固定され、原点位置に到達した可動役物と無線にて通信し、この通信において前記演出制御信号を送信する固定側通信部と、導電性を有し、電力供給源と接続されている案内部材と、前記案内部材に沿って移動し、かつ前記案内部材から電力供給を受ける可動役物とを備え、前記可動役物は、前記可動役物を前記案内部材に沿って移動するように駆動する電動機と、前記固定側通信部と無線にて通信し、前記演出制御信号を受信する可動側通信部と、前記可動側通信部が受信した前記演出制御信号を記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶されている前記演出制御信号に基づいて前記電動機の動作を制御する電動機制御部とを備えていることを特徴としている。
【0008】
上記の構成によれば、演出制御部から出力された演出制御信号は、固定側通信部により、原点位置に到達した可動役物に対して無線にて送信される。可動役物の可動側通信部は、固定側通信部から送信された演出制御信号を受信し、受信された演出制御信号は、記憶装置に記憶される。電動機制御部は、記憶装置に記憶されている演出制御信号を読み出し、演出制御信号に基づいて電動機の動作を制御する。これにより、可動役物は、電動機に駆動され、案内部材に沿って移動し、演出動作を行う。この場合、可動役物は、案内部材から電力供給を受ける。
【0009】
これにより、可動役物に対する有線接続を不要とし、可動役物の動作可能範囲や動作に対する制約を低減して、可動役物の動作の自由度を高めることができる。
【0010】
上記の遊技機において、前記可動役物は、発光装置と、前記記憶装置に記憶されている前記演出制御信号に基づいて前記発光装置の動作を制御する発光装置制御部とを備えている構成としてもよい。
【0011】
上記の構成によれば、可動役物は演出動作において、案内部材に沿って移動しながら、発光装置による発光動作を行うので、演出効果を高めることができる。
【0012】
上記の遊技機において、前記可動役物は、前記可動役物が前記原点位置に到達した状態を検出する原点センサを備え、前記電動機制御部は、前記演出制御信号に基づいて前記電動機の動作を制御した後、前記可動役物が前記原点位置以外の位置に停止している状態が前記原点センサにて検出された場合に、前記可動役物が前記原点位置に到達した状態が前記原点センサにて検出されるまで、前記電動機の動作を制御する構成としてもよい。
【0013】
上記の構成によれば、可動役物は、演出制御信号に基づく演出動作が最終的に原点位置以外の位置に停止するようなものであっても、次の演出動作に備えて原点位置に復帰することができる。
【0014】
上記の遊技機において、前記可動役物は、前記可動役物が前記原点位置に到達した状態を検出する原点センサを備え、前記電動機制御部は、前記可動役物の移動動作のエラーにより、前記可動役物が前記原点位置以外の位置に停止している状態が前記原点センサにて検出された場合に、前記可動役物が前記原点位置に到達した状態が前記原点センサにて検出されるまで、前記電動機の動作を制御する構成としてもよい。
【0015】
上記の構成によれば、可動役物の移動動作のエラー、例えば、演出制御信号の通信途中に生じた演出制御信号のエラーに起因する可動役物の移動動作のエラーにより、可動役物が原点位置以外の位置に停止した場合であっても、可動役物を原点位置に戻すことができる。これにより、可動役物は、演出制御部から再度送信される演出制御信号あるいは演出制御部から次に送信される演出制御信号に基づく演出動作に備えて原点位置にて待機することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の構成によれば、可動役物に対する有線接続を不要とし、可動役物の動作可能範囲や動作に対する制約を低減して、可動役物の動作の自由度を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における遊技機としてのパチンコ機を示す正面図である。
図1に示すように、パチンコ機1は、遊技領域11、表示部12、ハンドル13、上皿14、下皿15および演出役物ユニット16を備えている。
【0019】
遊技領域11は、ハンドル13によって打ち出された遊技球が移動する領域である。遊技領域11は、ガラス板を嵌め込んだガラス枠(図示せず)によって覆われている。表示部12は、遊技領域11の中央部付近に配置され、例えば、液晶表示装置からなり、大当抽選を示す画像や大当の期待度を示す画像など、各種演出のための画像の表示を行うものである。ハンドル13は、遊技球の発射操作を行うための装置であり、利用者がハンドル13を捻った状態で保持すると、遊技球が連続発射されるようになっている。上皿14には、遊技によって獲得した遊技球が貯留され、下皿15には上皿14から溢れた遊技球が貯留される。
【0020】
演出役物ユニット16は、遊技領域11内に配置された可動役物21および給電レール(案内部材)22を備えるとともに、固定側通信部23および演出制御部40(
図3参照)を備えている。なお、可動役物21、給電レール22および固定側通信部23は、遊技球が衝突しない位置に配置されている。
【0021】
可動役物21は給電レール22に案内されて遊技領域11内を移動する。本実施の形態において、給電レール22は、導電性部材にて形成され、表示部12の回りの1/4周程度の長さを有している。給電レール22には、電力供給源から可動役物21を駆動するための電力が供給されている。
【0022】
可動役物21は、
図1に示した可動役物21の配置位置を原点位置とし、この原点位置から給電レール22上を移動する。また、移動を終了する場合には原点位置に戻るようになっている。
【0023】
固定側通信部23は、遊技領域11の上端部における、原点位置の可動役物21と対向する位置に配置されている。
【0024】
可動役物21は、
図2に示す構成となっている。
図2は可動役物21の構造を示す正面図である。
図2に示すように、可動役物21は、制御基板31、可動側通信部32、原点センサ33、LED(発光装置)34、駆動モータ(電動機)35、駆動ローラ36、ガイドローラ37および受電用摺動子38を備えている。
【0025】
制御基板31は、駆動ローラ36の駆動を制御するモータ制御部、およびLED34の駆動を制御するLED制御部を備えている。可動側通信部32は固定側通信部23と通信し、固定側通信部23から送信された演出制御信号を受信する。原点センサ33は可動役物21が原点位置に到達した状態(原点位置に存在する状態)を検出する。LED34はLED制御部に制御されて、演出のための点灯動作を行う。駆動モータ35はモータ制御部に制御されて、駆動ローラ36を回転させる。駆動ローラ36は、駆動モータ35に駆動されて回転し、ガイドローラ37とともに給電レール22にそって可動役物21を移動させる。受電用摺動子38は給電レール22に接触し、給電レール22から可動役物21を駆動するための電力の供給を受ける。
【0026】
次に、演出役物ユニット16の電気的構成について説明する。
図3は、演出役物ユニット16の電気的構成を示すブロック図である。
【0027】
図3に示すように、パチンコ機1に固定された固定側通信部23は、赤外線送受信素子41を備え、可動役物21の可動側通信部32と信号の送受信を行う。固定側通信部23はコネクタ39を介して演出制御部40と接続されている。
【0028】
赤外線送受信素子41および後述の赤外線送受信素子42は、赤外線信号(光信号)を送信する場合に、電気信号を赤外線信号に変換する。一方、赤外線信号(光信号)を受信する場合に、赤外線信号を電気信号に変換する。なお、固定側通信部23と可動側通信部32とが使用する無線による通信媒体は、光信号に限定されず、電波などその他の従来周知の通信媒体であってもよい。
【0029】
固定側通信部23は、可動側通信部32から、可動役物21が原点位置に到達したことを示す信号(原点信号)を受信した場合に、その旨を演出制御部40に伝えるとともに、演出制御部40から供給される演出制御信号を可動側通信部32に送信する。
【0030】
演出制御部40は、パチンコ機1において例えば大当の当選が生じた場合など、可動役物21の演出動作が必要となり、かつ可動役物21が原点位置に到達している場合に、可動役物21の移動やLED34の点灯など、可動役物21を演出するための演出制御信号を固定側通信部23に供給する。
【0031】
可動役物21において、可動側通信部32は、原点センサ33が接続され、赤外線送受信素子42を備えている。可動側通信部32は、固定側通信部23と赤外線すなわち無線にて信号の送受信を行う。具体的には、原点センサ33から原点信号を受信した場合に、可動役物21が原点位置に存在する旨を固定側通信部23に送信する。また、可動側通信部32は、固定側通信部23から送信された演出制御信号を受信し、制御基板31に設けられたモータ制御部(電動機制御部)43およびLED制御部(発光装置制御部)44に供給する。
【0032】
モータ制御部43は、演出制御信号の指示内容に従って駆動モータ35を回転させ、給電レール22に沿って可動役物21を移動させる。LED制御部44は、演出制御信号の指示内容に従ってLED34を点灯または点滅させる。また、可動側通信部32および制御基板31には、受電用摺動子38により給電レール22から電力が供給される。
【0033】
図4は、固定側通信部23の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、固定側通信部23は、赤外線送受信素子41および制御部51を備えている。制御部51は、赤外線送受信素子41を介して、可動側通信部32から原点位置への可動役物21の到達を示す信号(原点信号)を受信すると、その旨すなわち可動役物21と通信可能であることを演出制御部40に伝える。また、制御部51は、演出制御部40から提供された演出制御信号を赤外線送受信素子41から可動役物21へ送信させる。
【0034】
図5は、可動側通信部32の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、可動側通信部32は、赤外線送受信素子42、制御部52および記憶部(記憶装置)53を備えている。制御部52は、原点センサ33から原点信号を受信すると、可動役物21が原点位置に到達したことを示す信号を赤外線送受信素子42により演出制御信号を固定側通信部23に送信させる。また、制御部52は固定側通信部23から演出制御信号を受信すると、その演出制御信号を記憶部53に蓄積する。この場合に蓄積する演出制御信号は、一連の演出動作を行うのに必要な信号である。その後、制御部52は、記憶部53に蓄積されている演出制御信号を読み出して、モータ制御部43およびLED制御部44に供給する。これにより、可動役物21において給電レール22に沿った移動やLED34の点灯などの演出動作が行われる。
【0035】
上記の構成において、本実施の形態における演出役物ユニット16の動作について以下に説明する。
【0036】
まず、電源投入時における固定側通信部23の動作について説明する。
図6は、電源投入時における固定側通信部23の動作を示すフローチャートである。
【0037】
図6に示すように、固定側通信部23の電源(パチンコ機1の電源)が投入されると、固定側通信部23の制御部51は、可動役物21の可動側通信部32に対して、可動役物21が原点位置に存在することを示す原点信号の送信を要求する(S11)。なお、この要求を示す信号は、赤外線送受信素子41によって赤外線信号に変換され、可動役物21に対して送信される。
【0038】
この要求に対して、可動側通信部32から応答があり(S12)、原点信号を受信すると(S13)、固定側通信部23の制御部51は、演出制御部40に対して可動役物21と通信可能である旨の信号を送信する(S14)。その後、固定側通信部23は待機状態となる。なお、可動側通信部32からの応答および原点信号は、赤外線信号として受信され、赤外線送受信素子41により電気信号に変換される。
【0039】
一方、S12において可動側通信部32から応答がない場合、およびS13において可動側通信部32から原点信号を受信できない場合、固定側通信部23の制御部51は、S11に戻り、可動側通信部32から応答があり(S12)、原点信号を受信するまで(S13)、可動側通信部32に対して原点信号を要求する動作を繰り返す。
【0040】
次に、電源投入時における可動側通信部32の動作について説明する。
図7は、電源投入時における可動側通信部32の動作を示すフローチャートである。
【0041】
図7に示すように、可動側通信部32の電源(パチンコ機1の電源)が投入されると、可動側通信部32の制御部52は、モータ制御部43に対して、駆動モータ35の停止を指示する停止信号を送信する(S21)。また、可動側通信部32の制御部52は、LED制御部44に対してLED34の全消灯を指示する全消灯信号を送信する(S22)。
【0042】
次に、可動側通信部32の制御部52は、原点センサ33から、可動役物21が原点位置に存在することを示す原点信号を受信したかどうかを判定する(S23)。この判定の結果、原点信号を受信していれば、可動側通信部32は待機状態となる。
【0043】
一方、S23において、原点信号を受信していなければ、可動役物21が原点位置に到達していないので、可動側通信部32の制御部52は、モータ制御部43に駆動モータ35の駆動を指示するモータ駆動信号を送信し(S24)、その後、モータ制御部43に駆動モータ35の停止を指示するモータ停止信号を送信する(S25)。これにより、駆動モータ35が所定数回転し、その分だけ可動役物21が原点位置方向へ移動する。
【0044】
その後、可動側通信部32の制御部52は、原点センサ33から原点信号を受信したかどうかを判定し(S23)、原点信号を受信していれば、原点信号を受信するまで、S24、S25およびS23の動作を繰り返す。
【0045】
次に、演出役物ユニット16における可動役物21の演出動作のための演出制御信号の送受信動作について説明する。この動作は、
図6および
図7に示した動作により、可動役物21が原点位置に存在する状態、すなわち、固定側通信部23が可動側通信部32から原点信号を受信できた状態において行われる。
図8は、演出役物ユニット16における可動役物21の演出動作のための演出制御信号の送受信動作を示すフローチャートである。
【0046】
図8に示すように、演出制御部40から固定側通信部23に対して演出制御信号が送信されると(S31)、固定側通信部23の制御部51は、その演出制御信号を受信する(S32)。
【0047】
次に、固定側通信部23の制御部51は、演出制御部40から受信した演出制御信号を赤外線送受信素子41にて赤外線信号に変換した後、可動役物21(可動側通信部32)に送信する(S33)。
【0048】
可動役物21では、固定側通信部23から送信されてきた赤外線信号(演出制御信号)を可動側通信部32にて受信し、赤外線送受信素子42により電気信号に変換する(S34)。
【0049】
次に、可動側通信部32の制御部52は、受信した演出制御信号を記憶部53に記憶させる(S35)。このようにして、可動側通信部32の記憶部53には一連の演出動作を行うための演出制御信号が蓄積される。その後、可動側通信部32は待機状態となる。
【0050】
次に、演出役物ユニット16における可動役物21に対しての演出動作開始の指示動作について説明する。この動作は、
図8に示した動作により、演出制御信号が可動側通信部32の記憶部53に蓄積された状態において行われる。
図9は、演出役物ユニット16における可動役物21に対しての演出動作開始の指示動作を示すフローチャートである。
【0051】
図9に示すように、演出制御部40から固定側通信部23に対して演出開始コマンドが送信されると(S41)、固定側通信部23の制御部51は、その演出開始コマンドを受信する(S42)。
【0052】
次に、固定側通信部23の制御部51は、演出制御部40から受信した演出開始コマンドを赤外線送受信素子41にて赤外線信号に変換した後、可動役物21(可動側通信部32)に送信する(S43)。
【0053】
可動役物21では、固定側通信部23から送信されてきた赤外線信号(演出開始コマンド)を可動側通信部32にて受信し、赤外線送受信素子42により電気信号に変換する(S44)。
【0054】
次に、可動側通信部32の制御部52は、受信した演出開始コマンドに基づき、記憶部53に蓄積され、可動役物21に演出動作を行わせるための演出制御信号を順次読み出して、モータ制御部43およびLED制御部44に送信する(S45)。この動作は、読み出すべき演出制御信号が記憶部53から無くなるまで行われ(S46)、このS46の動作が終了すると、可動側通信部32は待機状態となる。
【0055】
上記のS45およびS46の動作により、可動役物21では演出制御信号に基づく所定の演出動作が行われる。すなわち、モータ制御部43に制御されて駆動モータ35が回転し、給電レール22に沿って可動役物21が移動する。また、LED制御部44に制御されてLED34が点灯する。
【0056】
その後、一連の演出動作が終了すると、可動役物21は原点位置に戻る。この場合の可動役物21が原点位置に復帰する動作は、モータ制御部43に供給される演出制御信号に含まれていてもよい。あるいは、
図7のS21〜S25の動作により行われてもよい。
【0057】
以上のように、本実施の形態の演出役物ユニット16では、無線(例えば赤外線信号)により、演出制御部40から可動役物21へ演出制御信号が送信されるようになっている。したがって、演出制御部40と可動役物21との有線接続が不要になっている。これにより、可動役物21の動作可能範囲や動作に対する制約が低減され、可動役物21の動作の自由度が高められている。
【0058】
また、演出役物ユニット16では、モータ制御部43は、演出制御信号に基づいて駆動モータ35の動作を制御した後、可動役物21が原点位置以外の位置に停止している状態が原点センサ33にて検出された場合に、可動役物21が原点位置に到達した状態が原点センサ33にて検出されるまで、駆動モータ35の動作を制御する構成であってもよい。この場合のモータ制御部43の動作は、
図7のS23〜S25の動作とすることができる。
【0059】
このような構成によれば、可動役物21は、演出制御信号に基づく演出動作が最終的に原点位置以外の位置に停止するようなものであっても、次の演出動作に備えて原点位置に復帰することができる。
【0060】
また、演出役物ユニット16では、モータ制御部43は、可動役物21の移動動作のエラーにより、可動役物21が原点位置以外の位置に停止している状態が原点センサ33にて検出された場合に、可動役物21が原点位置に到達した状態が原点センサ33にて検出されるまで、駆動モータ35の動作を制御する構成であってもよい。この場合のモータ制御部43の動作についても、
図7のS23〜S25の動作とすることができる。
【0061】
このような構成によれば、可動役物21の移動動作のエラー、例えば、演出制御信号の通信途中に生じた演出制御信号のエラーに起因する可動役物21の移動動作のエラーにより、可動役物21が原点位置以外の位置に停止した場合であっても、可動役物21を原点位置に戻すことができる。これにより、可動役物21は、演出制御部40から再度送信される演出制御信号あるいは演出制御部から次に送信される演出制御信号に基づく演出動作に備えて原点位置にて待機することができる。
【0062】
(比較例)
図3に示した演出役物ユニット16に対する比較例について説明する。
図10は、
図3に示した演出役物ユニット16に対する比較例の演出役物ユニット61の電気的構成を示すブロック図である。
【0063】
演出制御信号61では、演出制御部40と可動役物21とがハーネス62にて接続されている。ハーネス62は演出制御部40および可動役物21に対して、コネクタ63を介して接続されている。可動役物21に対する給電(電力供給)は、演出制御部40からハーネス62を介して行われている。したがって、
図3に示した受電用摺動子38が不要になっている。
【0064】
上記のような演出役物ユニット61では、可動役物21に対して演出制御信号を適宜供給可能である。しかしながら、可動役物21は、ハーネス62により演出制御部40と接続されているため、演出役物ユニット16と比較して、動作可能範囲や動作に対する制約が大きく、可動役物21の動作の自由度が低くなっている。
【0065】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図11は、本発明の他の実施の形態における遊技機としてのパチンコ機を示す正面図である。
【0066】
本実施の形態のパチンコ機71は、演出役物ユニット16に代えて演出役物ユニット72を備えている。演出役物ユニット16と演出役物ユニット72との異なる点は、演出役物ユニット16は、表示部12の回りの1/4周程度の長さの給電レール22を有しているのに対し、演出役物ユニット72は、表示部12の回りを1周する給電レール73を有していることである。演出役物ユニット72の他の構成は、演出役物ユニット16と同様である。
【0067】
演出役物ユニット72では、表示部12の回りを1周する給電レール73を有していることにより、可動役物21は、演出動作中において、表示部12の回りを1回転あるいは複数回転することができる。これにより、可動役物21の動作の自由度がさらに高くなっている。
【0068】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。