(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5980866
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニット
(51)【国際特許分類】
H01L 33/60 20100101AFI20160818BHJP
H01L 33/50 20100101ALI20160818BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20160818BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20160818BHJP
【FI】
H01L33/60
H01L33/50
G02F1/13357
F21S2/00 439
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-196808(P2014-196808)
(22)【出願日】2014年9月26日
(65)【公開番号】特開2015-70273(P2015-70273A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2014年9月26日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0114736
(32)【優先日】2013年9月26日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0123053
(32)【優先日】2014年9月16日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】507194969
【氏名又は名称】ソウル セミコンダクター カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】南 基 範
(72)【発明者】
【氏名】鄭 丞 晧
(72)【発明者】
【氏名】韓 釉 大
(72)【発明者】
【氏名】李 貞 勳
(72)【発明者】
【氏名】崔 ▲嚇▼ 仲
【審査官】
村井 友和
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−134531(JP,A)
【文献】
特開2012−114176(JP,A)
【文献】
特開2005−051255(JP,A)
【文献】
特開2012−134295(JP,A)
【文献】
特表2012−503876(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面を介して基板と電気的に接続される発光ダイオードチップと、
前記発光ダイオードチップの一側面に前記発光ダイオードチップの光が放出される出射面を含み、少なくとも前記出射面を含んで前記発光ダイオードチップ上に形成される波長変換部と、
前記出射面を除いた前記発光ダイオードチップ上に形成される反射部と、
前記基板と前記発光ダイオードチップとの間に位置すると共に前記反射部に対向し前記出射面と並んだ領域にまで設けられた反射物質と蛍光体とを含むアンダーフィルと、
を含む光源モジュール。
【請求項2】
前記反射物質は、TiO2、SiO2、ZrO2、PbCO3、PbO、Al2O3、ZnO、Sb2O3のうちいずれか一つまたはこれらの組み合わせである、請求項1に記載の光源モジュール。
【請求項3】
前記発光ダイオードチップは、フリップチップボンディングまたはSMT(Surface Mount Techology)によって前記基板に実装される、請求項1に記載の光源モジュール。
【請求項4】
前記発光ダイオードチップは、
第1導電型不純物でドーピングされた第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の下側に形成される活性層と、
第2の導電型不純物でドーピングされ、前記活性層の下側に形成される第2の半導体層と、
前記第1の半導体層と電気的に接続される第1の電極と、
前記第2の半導体層と電気的に接続される第2の電極と、
前記第1の電極と電気的に接続される第1の電極パッドと、
前記第2の電極と電気的に接続される第2の電極パッドとを含み、
前記第1の電極パッド及び前記第2の電極パッドを介して前記基板と電気的に接続される、請求項1に記載の光源モジュール。
【請求項5】
導光板と、
前記導光板の少なくとも一側に位置して光を放出する光源モジュールとを含み、
前記光源モジュールは、底面を介して基板と電気的に接続される発光ダイオードチップと、前記発光ダイオードチップの一側面に前記発光ダイオードチップの光が放出される出射面を含み、少なくとも前記出射面を含んで前記発光ダイオードチップ上に形成される波長変換部と、前記出射面を除いた前記発光ダイオードチップ上に形成される反射部と、前記基板と前記発光ダイオードチップとの間に位置し前記反射部に対向し前記出射面と並んだ領域にまで設けられた反射物質と蛍光体とを含むアンダーフィルと、を含む、バックライトユニット。
【請求項6】
前記発光ダイオードチップは、フリップチップボンディングまたはSMT(Surface Mount Techology)によって前記基板に実装される、請求項5に記載のバックライトユニット。
【請求項7】
発光ダイオードチップを製造し、
少なくとも発光ダイオードチップの光が放出される出射面を含んで、前記発光ダイオードチップ上に波長変換部を形成し、
前記出射面を除いた前記発光ダイオードチップ上に反射部を形成し、
前記基板と前記発光ダイオードチップとの間に位置し前記反射部に対向し前記出射面と並んだ領域にまで反射物質と蛍光体とを含むアンダーフィルを形成すること
を含む光源モジュールの製造方法。
【請求項8】
前記反射部を形成することは、
前記発光ダイオードチップの上面及び側面を囲む反射部を形成し、
前記出射面に対応する領域に形成された反射部を除去し、前記波長変換部を露出させることを含む、請求項7に記載の光源モジュールの製造方法。
【請求項9】
前記波長変換部を露出させることは、フライカッティングを用いて前記出射面に対応する領域に形成された前記反射部を除去することを特徴とする、請求項8に記載の光源モジュールの製造方法。
【請求項10】
前記アンダーフィルを形成することは、
前記基板上に位置し、前記発光ダイオードチップの出射面と接するダム部を形成し、
前記アンダーフィルを注入し、前記アンダーフィルを形成した後、前記ダム部を除去することを含む、請求項7に記載の光源モジュールの製造方法。
【請求項11】
前記光源モジュールの製造方法は、
前記発光ダイオードチップを基板に電気的に接続させることを含み、
前記基板に接続させることは、フリップチップボンディングまたはSMT(Surface Mount Techology)で前記基板に実装することを特徴とする、請求項7に記載の光源モジュールの製造方法。
【請求項12】
前記発光ダイオードチップを製造することは、
第1の導電型不純物でドーピングされた第1の半導体層を形成し、
前記第1の半導体層の下側に活性層を形成し、
第2の導電型不純物でドーピングされた第2の半導体層を前記活性層の下側に形成し、
前記第1の半導体層と電気的に接続される第1の電極を形成し、
前記第2の半導体層と電気的に接続される第2の電極を形成し、
前記第1の電極と電気的に接続される第1のパッドを形成し、
前記第2の電極と電気的に接続される第2のパッドを形成することを含む、請求項7に記載の光源モジュールの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニットに関し、特に、光効率に優れた光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたスリム化されたバックライトユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なバックライトユニットは、液晶表示装置に光を提供するためのディスプレイ用や面照明装置用として広く使用されている。
【0003】
液晶表示装置に備えられたバックライトユニットは、発光素子の位置に応じて直下方式またはエッジ方式に区分される。
【0004】
直下方式のバックライトユニットは、液晶表示装置のサイズが20インチ以上に大型化されるにつれ重点的に開発されはじめたものであって、拡散板の下部面に複数の光源を配置し、液晶表示パネルの前面に光を直接照光するものである。このような直下方式のバックライトユニットは、エッジ方式のバックライトユニットに比べて光の利用効率が高いので、高輝度を要求する大画面の液晶表示装置に主に使用される。
【0005】
前記エッジ方式のバックライトユニットは、主に、ラップトップ型コンピューター及びデスクトップ型コンピューターのモニターのように、比較的サイズの小さい液晶表示装置に適用されるものであって、光の均一性が良く、寿命が長く、液晶表示装置の薄型化に有利であるという長所を有する。
【0006】
図1は、従来の発光ダイオードパッケージ及びこれを備えたバックライトユニットを示す。
図1に示したように、従来は、バックライトユニットの側面に発光ダイオードパッケージ10が実装されていた。
【0007】
ところが、このように発光ダイオードパッケージがバックライトユニットの側面に実装される場合、発光ダイオードパッケージの幅が占める高さによってバックライトユニットのスリム化に限界がある。
【0008】
このような限界を克服するために発光ダイオードパッケージの幅を減少させる場合は、電流拡がり(current spreading)が発生し、発光ダイオードパッケージの効率が低下するという問題がある。
【0009】
このように、発光ダイオードパッケージ化によるバックライトユニットのスリム化に限界がある一方、使用者がよりスリム化されたバックライトユニットを要求しているため、新たな構造の発光ダイオードパッケージを備えたエッジ方式のバックライトユニットが要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニットに関し、導光板と並んで発光ダイオードチップを実装することによって、スリム化されたエッジ方式のバックライトユニットを提供することを目的とする。
【0011】
本発明は、光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニットに関し、導光板に向かう発光ダイオードチップの側面には波長変換部を形成し、その他の部分には反射部を形成し、導光板に向かって出射経路を指定することによって、導光板と並んで発光ダイオードチップを実装する場合、発光ダイオードチップの光効率を向上させることを目的とする。
【0012】
本発明は、光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニットに関し、反射物質を含むアンダーフィルを発光ダイオードチップと基板との間に形成することによって、発光ダイオードチップから発生した光が指定された出射面以外に放出されることを防止し、出射面に光を集中させ、光効率を向上させることを目的とする。
【0013】
本発明は、光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニットに関し、アンダーフィルの製造時、出射面に反射物質が覆われることを防止することによって、出射経路の妨害要素を除去する一方、発光ダイオードチップと導光板との間の距離を狭め、光効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施例に係る光源モジュールは、底面を介して基板と電気的に接続される発光ダイオードチップと、前記発光ダイオードチップの一側面に前記発光ダイオードチップの光が放出される出射面を含み、少なくとも前記出射面を含んで前記発光ダイオードチップ上に形成される波長変換部と、前記出射面を除いた前記発光ダイオードチップ上に形成される反射部とを含む。
【0015】
本発明の実施例に係る光源モジュールは、前記基板と前記発光ダイオードチップとの間に位置し、反射物質を含むアンダーフィルを含む。
【0016】
本発明の実施例に係る光源モジュールは、前記反射物質がTiO
2、SiO
2、ZrO
2、PbCO
3、PbO、Al
2O
3、ZnO、Sb
2O
3のうちいずれか一つまたはこれらの組み合わせである。
【0017】
本発明の実施例に係る光源モジュールは、前記アンダーフィルが蛍光体を含む。
【0018】
本発明の実施例に係る光源モジュールは、前記発光ダイオードチップがフリップチップボンディングまたはSMT(Surface Mount Techology)によって前記基板に実装される。
【0019】
本発明の実施例に係る光源モジュールは、前記発光ダイオードチップが第1の導電型不純物でドーピングされた第1の半導体層と、前記第1の半導体層の下側に形成される活性層と、第2の導電型不純物でドーピングされ、前記活性層の下側に形成される第2の半導体層と、前記第1の半導体層と電気的に接続される第1の電極と、前記第2の半導体層と電気的に接続される第2の電極と、前記第1の電極と電気的に接続される第1の電極パッドと、前記第2の電極と電気的に接続される第2の電極パッドを含み、前記第1の電極パッド及び前記第2の電極パッドを介して前記基板と電気的に接続される。
【0020】
本発明の他の実施例に係るバックライトユニットは、導光板と、前記導光板の少なくとも一側に位置して光を放出する光源モジュールとを含み、前記光源モジュールは、底面を介して基板と電気的に接続される発光ダイオードチップと、前記発光ダイオードチップの一側面に前記発光ダイオードチップの光が放出される出射面を含み、少なくとも前記出射面を含んで前記発光ダイオードチップ上に形成される波長変換部と、前記出射面を除いた前記発光ダイオードチップ上に形成される反射部とを含む。
【0021】
本発明の他の実施例に係るバックライトユニットにおいて、前記光源モジュールは、前記基板と前記発光ダイオードチップとの間に位置し、反射物質を含むアンダーフィルを含む。
【0022】
本発明の他の実施例に係るバックライトユニットにおいて、前記アンダーフィルは蛍光体を含む。
【0023】
本発明の他の実施例に係るバックライトユニットにおいて、前記発光ダイオードチップは、フリップチップボンディングまたはSMT(Surface Mount Techology)によって前記基板に実装される。
【0024】
本発明の更に他の実施例に係る光源モジュールの製造方法は、発光ダイオードチップを製造し、少なくとも発光ダイオードチップの光が放出される出射面を含んで、前記発光ダイオードチップ上に波長変換部を形成し、前記出射面を除いた前記発光ダイオードチップ上に反射部を形成することを含む。
【0025】
本発明の更に他の実施例に係る光源モジュールの製造方法は、前記反射部を形成することにおいて、前記発光ダイオードチップの上面及び側面上に反射部を形成し、前記反射部の形成によって前記出射面に対して反射部が形成された場合、前記出射面に対応する領域に形成された反射部を除去し、前記波長変換部を露出させることを含む。
【0026】
本発明の更に他の実施例に係る光源モジュールの製造方法は、前記波長変換部を露出させることで、フライカッティング(Fly Cutting)を用いて前記出射面に対応する領域に形成された反射部を除去することを特徴とする。
【0027】
本発明の更に他の実施例に係る光源モジュールの製造方法は、前記反射部を形成した後に、基板と前記発光ダイオードチップとの間に反射物質を含むアンダーフィルを形成することを含む。
【0028】
本発明の更に他の実施例に係る光源モジュールの製造方法は、前記アンダーフィルを形成することにおいて、前記基板上に位置し、前記発光ダイオードチップの出射面と接するダム部を形成し、前記アンダーフィルを注入し、前記アンダーフィルを形成した後、前記ダム部を除去することを含む。
【0029】
本発明の更に他の実施例に係る光源モジュールの製造方法は、前記発光ダイオードチップを基板に電気的に接続させることを含み、基板に接続させることにおいて、フリップチップボンディングまたはSMT(Surface Mount Techology)で前記発光ダイオードチップを前記基板に実装することを特徴とする。
【0030】
本発明の更に他の実施例に係る光源モジュールの製造方法は、前記発光ダイオードチップを製造することにおいて、第1の導電型不純物でドーピングされた第1の半導体層を形成し、前記第1の半導体層の下側に活性層を形成し、第2の導電型不純物でドーピングされた第2の半導体層を前記活性層の下側に形成し、前記第1の半導体層と電気的に接続される第1の電極を形成し、前記第2の半導体層と電気的に接続される第2の電極を形成し、前記第1の電極と電気的に接続される第1のパッドを形成し、前記第2の電極と電気的に接続される第2のパッドを形成することを含む。
【発明の効果】
【0031】
本発明は、光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニットに関し、導光板と並んで発光ダイオードチップを実装することによって、スリム化されたエッジ方式のバックライトユニットを提供するという効果を提供する。
【0032】
本発明は、光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニットに関し、導光板に向かう発光ダイオードチップの側面には波長変換部を形成し、その他の部分には反射部を形成し、導光板に向かって出射経路を指定することによって、導光板と並んで発光ダイオードチップを実装する場合、発光ダイオードチップの光効率を向上させるという効果を提供する。
【0033】
本発明は、光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニットに関し、反射物質を含むアンダーフィルを発光ダイオードチップと基板との間に形成することによって、発光ダイオードチップから発生した光が指定された出射面以外に放出されることを防止し、出射面に光を集中させることによって、光効率を向上させるという効果を提供する。
【0034】
本発明は、光源モジュール及びその製造方法、並びに光源モジュールを備えたバックライトユニットに関し、アンダーフィルの製造時、出射面に反射物質が覆われることを防止することによって、出射経路の妨害要素を除去する一方、発光ダイオードチップと導光板との間の距離を狭めることによって、光効率を向上させるという効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】従来の発光ダイオードパッケージ及びこれを備えたバックライトユニットを示した断面図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る光源モジュールを示した断面図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る光源モジュールを示した断面図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る光源モジュールを示した断面図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る光源モジュールを示した断面図である。
【
図6】(a)は、
図2〜
図5の発光ダイオードチップの構成を具体的に示した平面図で、(b)は、(a)のI―I'線に沿って切断した発光ダイオードチップを示した断面図である。
【
図7】本発明の一実施例に係るバックライトユニットが備えられた表示装置を示した分解斜視図である。
【
図8】
図7のII―II'線に沿って切断した表示装置を示した断面図である。
【
図9】本発明の光源モジュールを製造するステップを示した図である。
【
図10】本発明の光源モジュールを製造するステップを示した図である。
【
図11】本発明の光源モジュールを製造するステップを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下では、添付の各図面を参照して本発明の各実施例を詳細に説明する。次に紹介する各実施例は、当業者に本発明の思想を十分に伝達するために例として提供されるものである。したがって、本発明は、以下で説明する各実施例に限定されるものではなく、他の形態に具体化することもできる。そして、各図面において、構成要素の形状などを誇張して表現する場合がある。明細書全体にわたって同一の参照番号は、同一の構成要素を示す。本発明の技術思想範囲を逸脱しない程度の各構成要素の変更は、限定的な意味を含んでおらず、本発明の技術思想を明確に表現するための説明であって、請求項に記載した内容によってのみ限定することができる。
【0037】
以下、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるように、本発明の好ましい各実施例について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0038】
図2〜
図5は、本発明の各実施例に係る光源モジュールを示した断面図である。
【0039】
図2〜
図5に示したように、本発明の一実施例に係る光源モジュール100は、発光ダイオードチップ110、波長変換部120及び反射部130を含む。
【0040】
前記発光ダイオードチップ110は、成長基板111及び半導体積層部113を含む。前記発光ダイオードチップ110は、直接フリップチップボンディングまたはSMT(Surface Mount Technology)によって基板140と電気的に接続されてもよい。このとき、発光ダイオードチップ110の下部面に露出した電極パッド37a、37bと基板パッド141a、141bは、バンプ150a、150bによって互いに電気的に接続される。本発明の光源モジュール100は、ワイヤを使用しないので、ワイヤを保護するためのモールディング部を必要とせず、ボンディングパッドを露出させるために波長変換部120の一部を除去する必要もない。したがって、本発明は、フリップチップタイプの発光ダイオードチップ110を採択することによって、ボンディングワイヤを使用する発光ダイオードチップを使用する場合に比べて色偏差や輝度ムラ現象を除去し、モジュール製造工程を単純化することができる。
【0041】
前記波長変換部120は、前記発光ダイオードチップ110を覆う。前記発光ダイオードチップ110は、発光ダイオードチップの一側面のうち光が放出される面として、出射面と定義される面を含むが、前記波長変換部120は、少なくとも出射面を含んで前記発光ダイオードチップ110の上部面及び各側面を覆うことができる。すなわち、発光ダイオードチップ110の光が放出される出射面に波長変換部が形成されるか、出射面を含んで発光ダイオードチップ110の上部面及び各側面のうち一部に波長変換部が形成されるか、または、出射面を含んで発光ダイオードチップ110の上部面及び各側面の全部に波長変換部が形成されてもよい。また、前記波長変換部120は、蛍光体を含んでもよいが、前記蛍光体は、前記発光ダイオードチップ110から放出された光の波長を変換することができる。前記波長変換部120は、発光ダイオードチップ110にコーティングされ、発光ダイオードチップ110の上部面及び各側面を一定厚さで覆うことができる。前記波長変換部120が前記発光ダイオードチップの上部面及び側面を覆う場合、前記発光ダイオードチップ110の上部面を覆う領域と前記発光ダイオードチップ110の各側面を覆う領域は、同一の厚さであってもよく、互いに異なる厚さであってもよい。また、前記波長変換部120は、光が出射される出射面を覆う領域と、前記出射面を除いた各側面及び上部面を覆う領域とが異なる厚さを有してもよい。
【0042】
前記反射部130は、前記出射面と定義される前記発光ダイオードチップ110の一面を除いた前記発光ダイオードチップ110上に形成される。このとき、反射部130は、発光ダイオードチップ110上に直接形成されてもよく、他の構成要素を介在し、その構成要素の上部に形成されてもよい。すなわち、
図2に示したように、反射部130は、発光ダイオードチップ110上に直接形成されてもよく、実施例に応じて、
図3〜
図4に示したように、発光ダイオードチップ110上に波長変換部120が形成された後で反射部130が形成されてもよい。
【0043】
前記反射部130は、光を出射面に反射させる機能を有する。すなわち、出射面を除いて反射部を形成することによって、反射部は、前記光源モジュール100の一側面に光が出射されるようにガイドする機能を有する。
【0044】
基板140は、前記発光ダイオードチップ110と電気的に接続される各基板パッド141a、141bを含み、前記各基板パッド141a、141b上には各バンプ150a、150bが位置する。前記基板140は、特別に限定されないが、例えば、放熱に有利なメタルPCBであってもよい。前記基板140は、長軸及び短軸を有するバータイプ(bar―type)であってもよい。
【0045】
アンダーフィル200は、前記発光ダイオードチップ110と基板140との間に位置する。前記アンダーフィル200は、前記発光ダイオードチップ110から発生した光を反射させ、光効率を向上させる機能を有する。また、前記アンダーフィル200は、前記発光ダイオードチップ110と基板140との間の水分浸透を防止する機能を有する。前記アンダーフィル200は、反射物質を含む。例えば、前記アンダーフィル200は、樹脂と、前記樹脂内に含まれる反射物質とを含み、前記反射物質は、TiO
2、SiO
2、ZrO
2、PbCO
3、PbO、Al
2O
3、ZnO、Sb
2O
3のうちいずれか一つまたはこれらの組み合わせを含んでもよい。前記アンダーフィル200は、出射面と定義される前記発光ダイオードチップ110の一面と並んだ領域まで形成される。前記アンダーフィル200は、特別に限定されないが、ディスペンシング方法で形成されてもよい。前記アンダーフィル200は、蛍光体(図示せず)をさらに含んでもよい。前記アンダーフィル200は、一定の接着力を有してもよい。
【0046】
以上で説明した本発明の一実施例に係る光源モジュール100は、反射部130及びアンダーフィル200を用いて光損失を最小化し、前記光源モジュール100の一側方向に光を集中させることによって、光効率を極大化することができる。
【0047】
また、本発明の光源モジュール100は、前記発光ダイオードチップ110が前記基板140にフリップチップボンディングまたはSMTによって直接接続され、ワイヤを用いる一般的なパッケージ形態の光源モジュールに比べて高効率及び小型化を具現できるという長所を有する。
【0048】
さらに、本発明の光源モジュール100は、導光板の側面に対応する部分に光源モジュールが実装されていた従来の一般的なパッケージ形態の光源モジュールに比べて薄型化に有利であるという長所を有する。
【0049】
図6の(a)及び(b)を参照して、前記発光ダイオードチップ110の構造をより詳細に説明する。
【0050】
図6の(a)は、
図5の発光ダイオードチップの構成を具体的に示した平面図で、(b)は、(a)のI―I'線に沿って切断した発光ダイオードチップを示した断面図である。
【0051】
図6の(a)及び(b)に示したように、本発明の発光ダイオードチップは、成長基板111及び半導体積層部113を含んでもよい。
【0052】
前記半導体積層部113は、前記成長基板111上に第1の導電型不純物でドーピングされた第1の半導体層23と、第1の半導体層23上に互いに離隔した複数のメサMとを含む。
【0053】
前記複数のメサMは、それぞれ活性層25と、第2の導電型不純物でドーピングされた第2の半導体層27とを含む。活性層25は、第1の半導体層23と第2の半導体層27との間に位置する。一方、複数のメサM上にはそれぞれ反射電極30が位置する。
【0054】
前記複数のメサMは、図示したように、一側方向に互いに平行に延長する長形状を有してもよい。このような形状は、成長基板111上で複数のチップ領域に同一の形状の複数のメサMを形成することを単純化させる。
【0055】
一方、各反射電極30は、複数のメサMが形成された後、各メサM上に形成されてもよいが、これに限定されることはなく、第2の半導体層27を成長させ、各メサMを形成する前に第2の半導体層27上に予め形成されてもよい。反射電極30は、メサMの上面をほとんど覆い、メサMの平面形状と概して同一の形状を有する。
【0056】
前記各反射電極30は、反射層28を含み、さらに、障壁層29を含んでもよい。障壁層29は、反射層28の上面及び側面を覆ってもよい。例えば、反射層28のパターンを形成し、その上に障壁層29を形成することによって、障壁層29が反射層28の上面及び側面を覆うように形成されてもよい。例えば、反射層28は、Ag、Ag合金、Ni/Ag、NiZn/Ag、TiO/Ag層を蒸着及びパターニングすることによって形成されてもよい。一方、障壁層29は、Ni、Cr、Ti、Pt、Rd、Ru、W、Mo、TiWまたはその複合層に形成されてもよく、反射層の金属物質が拡散または汚染することを防止する。
【0057】
前記複数のメサMが形成された後、第1の半導体層23の縁部がエッチングされてもよい。その結果、成長基板111の上部面が露出し、第1の半導体層23の側面も傾斜するように形成され得る。
【0058】
本発明の発光ダイオードチップは、複数のメサM及び第1の半導体層23を覆う下部絶縁層31をさらに含む。前記下部絶縁層31は、特定領域で第1の半導体層23及び第2の半導体層27への電気的接続を許容するための各開口部を有する。例えば、下部絶縁層31は、第1の半導体層23を露出させる各開口部と、反射電極30を露出させる各開口部とを有してもよい。
【0059】
前記各開口部は、各メサM間の領域及び基板140の縁部付近に位置してもよく、各メサMに沿って延長する長い形状を有してもよい。一方、各開口部は、メサMの上部に限定的に位置し、各メサの同一端部側に偏って位置する。
【0060】
本発明の発光ダイオードチップは、前記下部絶縁層31上に形成された電流分散層33を含む。前記電流分散層33は、複数のメサM及び第1の半導体層23を覆う。また、電流分散層33は、それぞれのメサMの上部領域内に位置し、各反射電極を露出させる各開口部を有する。前記電流分散層33は、下部絶縁層31の各開口部を介して第1の半導体層23にオーミック接触してもよい。電流分散層33は、下部絶縁層31によって複数のメサM及び各反射電極30から絶縁される。
【0061】
前記電流分散層33の各開口部は、電流分散層33が各反射電極30に接続することを防止するように、それぞれ下部絶縁層31の各開口部より広い面積を有する。
【0062】
前記電流分散層33は、各開口部を除いた基板140のほぼ全ての領域の上部に形成される。したがって、電流分散層33を介して電流が容易に分散され得る。電流分散層33は、Al層などの高反射金属層を含んでもよく、高反射金属層は、Ti、CrまたはNiなどの接着層上に形成されてもよい。また、高反射金属層上には、Ni、Cr、Auなどの単層または複合層構造の保護層が形成されてもよい。電流分散層33は、例えば、Ti/Al/Ti/Ni/Auの多層構造を有してもよい。
【0063】
本発明の発光ダイオードチップは、電流分散層33上に形成された上部絶縁層35を含む。上部絶縁層35は、電流分散層33を露出させる開口部と共に、各反射電極30を露出させる各開口部を有する。
【0064】
前記上部絶縁層35は、酸化物絶縁層、窒化物絶縁層、これら絶縁層の混合層または交差層、または、ポリイミド、テフロン(登録商標)、パリレンなどのポリマーを用いて形成されてもよい。
【0065】
前記上部絶縁層35上には、第1の電極パッド37a及び第2の電極パッド37bが形成される。第1の電極パッド37aは、上部絶縁層35の開口部を介して電流分散層33に接続され、第2の電極パッド37bは、上部絶縁層35の各開口部を介して各反射電極30に接続される。第1の電極パッド37a及び第2の電極パッド37bは、発光ダイオードチップを回路基板などに実装するためにバンプが接続されるパッド、またはSMTのためのパッドとして使用されてもよい。
【0066】
第1の電極パッド37a及び第2の電極パッド37bは、同一の工程で共に形成されてもよく、例えば、フォトリソグラフィ及びエッチング技術またはリフトオフ技術を使用して形成されてもよい。第1の電極パッド37a及び第2の電極パッド37bは、例えば、Ti、Cr、Niなどの接着層と、Al、Cu、AgまたはAuなどの高伝導金属層とを含んでもよい。第1の電極パッド37a及び第2の電極パッド37bは、端部が同一の平面上に位置するように形成されてもよく、その結果、発光ダイオードチップは、基板上に同一の高さで形成された導電パターン上にフリップチップボンディングによってボンディングされ得る。
【0067】
その後、成長基板111を個別発光ダイオードチップ単位に分割することによって、発光ダイオードチップが完成する。成長基板111は、個別発光ダイオードチップ単位で分割される前または分割された後で発光ダイオードチップから除去されてもよい。
【0068】
以上のように、基板にフリップチップボンディングによってボンディングされる本発明の発光ダイオードチップは、一般的なパッケージ形態の発光素子に比べて高効率及び小型化を具現できるという長所を有する。
【0069】
図7は、本発明の一実施例に係るバックライトユニットが備えられた表示装置を示した分解斜視図で、
図8は、
図7のII―II'線に沿って切断した表示装置を示した断面図である。
【0070】
図7及び
図8に示したように、本発明の表示装置は、映像がディスプレイされる表示パネルDP(Display Panel)と、前記表示パネルDPの背面に配置されて光を照射するバックライトユニットBLU(Backlight Unit)と、前記表示パネルDPを支持し、バックライトユニットBLUが収納されるフレーム240及び前記表示パネルDPを覆うトップカバー280とを含む。
【0071】
前記表示パネルDPは、互いに対向して均一なセルギャップが維持されるように合着されたカラーフィルター基板FS及び薄膜トランジスタ基板SSを含む。前記表示パネルDPは、種類に応じて、前記カラーフィルター基板FSと薄膜トランジスタ基板SSとの間に液晶層をさらに含んでもよい。
【0072】
図面には詳細に示していないが、前記薄膜トランジスタ基板SSは、複数のゲートライン及びデータラインの交差によって画素を定義し、それぞれの交差領域ごとに薄膜トランジスタ(TFT:thin flim transistor)が備えられ、それぞれのピクセルに実装された画素電極と1対1に対応して連結される。前記カラーフィルター基板FSは、各ピクセルに対応するR、G、Bカラーのカラーフィルターと、これらカラーフィルターを取り囲み、ゲートライン、データライン及び薄膜トランジスタなどを隠すブラックマトリックスと、これらを全て覆う共通電極とを含む。ここで、前記共通電極は、薄膜トランジスタ基板SSに形成されてもよい。
【0073】
前記表示パネルDPに光を提供するバックライトユニットBLUは、上面の一部が開口された下部カバー270と、前記下部カバー270の内部一側に配置された光源モジュールと、前記光源モジュール100と並んで位置し、点光を面光に変換する導光板250とを含む。従来の光源モジュール100は、下部カバー270の内部のうち側面に配置されることが一般的であったが、従来によると、光源モジュール100の幅により、バックライトユニットまたはこれを含む表示パネルの高さを減少させるのに限界があった。本発明によると、光源モジュール100が下部カバー270の内部のうち底面に位置し、従来に比べて、バックライトユニットまたはこれを含む表示パネルをスリム化できるという効果を提供する。光源モジュール100が下部カバー270の内部のうち底面に位置するということは、記載によっては、光源モジュール100が導光板250と並んで位置することを意味し得る。
【0074】
また、本発明のバックライトユニットBLUは、前記導光板250上に位置して光を拡散及び集光させる各光学シート230と、前記導光板250の下部に配置され、導光板250の下部方向に進行する光を表示パネルDP方向に反射させる反射シート260とを含む。
【0075】
前記光源モジュール100は、
図5を参照して説明した通りであるので、それについての詳細な説明は省略する。
【0076】
前記光源モジュール100においては、基板上に発光ダイオードチップがフリップチップボンディングまたはSMTによって直接実装され、基板と発光ダイオードチップとの間に各反射フィラーを含むアンダーフィルが形成される。
【0077】
したがって、本発明の光源モジュール100は、薄型化によってバックライトユニットのスリム化に有利であり、反射部及びアンダーフィルによって光損失を最小化し、前記光源モジュールの一側方向に光を集中させることによって、光効率を極大化することができる。
【0078】
図9〜
図11は、本発明の光源モジュールを製造するステップを示した図である。
【0079】
図9〜
図11に示したように、本発明の光源モジュールを製造するステップにおいては、まず、発光ダイオードチップ製造ステップで発光ダイオードチップ110を製造する。
【0080】
発光ダイオードチップ製造ステップでは、成長基板111上に半導体積層部113を形成することによって発光ダイオードチップ110を製造することができる。前記発光ダイオードチップ110の下部に各電極パッド37a、37bが形成されてもよい。光源モジュールの各構成は、
図2〜
図5の光源モジュールと同一であるので、同一の符号を併記し、製造ステップと関連して簡略に説明するだけで、詳細な説明は省略する。
【0081】
発光ダイオードチップ製造ステップでは、第1の導電型不純物でドーピングされた第1の半導体層を形成するステップ、前記第1の半導体層の下側に活性層を形成するステップ、及び第2の導電型不純物でドーピングされた第2の半導体層を前記活性層の下側に形成するステップを含む。その後、前記第1の半導体層と電気的に接続される第1の電極を形成して、前記第2の半導体層と電気的に接続される第2の電極を形成して、前記第1の電極及び前記第2の電極のそれぞれに電気的に接続される第1のパッド及び第2のパッドを形成する。
【0082】
その後、波長変換部形成ステップでは、少なくとも発光ダイオードチップの光が放出される出射面を含んで、発光ダイオードチップ上に波長変換部120を形成する。
【0083】
次に、反射部形成ステップでは、出射面を除いた発光ダイオードチップ上に反射部を形成する。
【0084】
前記反射部形成ステップでは、前記発光ダイオードチップ上に反射部を形成するが、反射部は、前記発光ダイオードチップ上に直接形成されてもよく、実施例によっては、例えば、波長変換部120のような他の構成要素を介在し、その上に反射部130が形成されてもよい。前記反射部を形成するステップでは、前記出射面に対して反射部が形成されると、前記出射面に対応する領域に形成された反射部を除去し、前記波長変換部を露出させる。
【0085】
露出した前記波長変換部120は、発光ダイオードチップ110の出射面EAに対応する。前記反射部130を除去する方法としては、特別に限定されるのではないが、フライカッティング方法が用いられてもよい。
【0086】
一方、本発明の実施例に係る光源モジュールの製造方法は、発光ダイオードチップを基板に電気的に接続させる基板接続ステップを含む。基板接続ステップでは、基板140の各基板パッド141a、141bと前記発光ダイオードチップ110の各電極パッド37a、37bとを連結する。このとき、発光ダイオードチップ110は、フリップチップボンディングまたはSMT(Surface Mount Technology)によって前記基板140と直接電気的に接続されてもよい。ここで、前記各基板パッド141a、141bと各電極パッド37a、37bとの間には各バンプ150a、150bが位置する。
【0087】
本発明の実施例によると、波長変換部形成ステップ、反射部形成ステップ及び基板接続ステップの製造順序は固定されたものではなく、実施例によって、発光ダイオードチップに波長変換部及び反射部を形成した後で基板に接続させてもよく、または、発光ダイオードチップを基板に接続させた後で波長変換部及び反射部を形成してもよい。
【0088】
また、本発明の実施例に係る光源モジュールの製造方法は、前記基板140と前記発光ダイオードチップ110との間にアンダーフィル200を形成するアンダーフィル形成ステップを含む。具体的に、前記発光ダイオードチップ110の出射面EAに対応する面にダム部170を形成する。前記ダム部170は、前記発光ダイオードチップ110の出射面EAと接触する。前記ダム部170は、前記基板140上に位置し、前記基板140と接触する。前記ダム部170は、フォトレジストまたは接着部材を含むフレーム構造物によって前記基板140上に形成されてもよい。前記ダム部170を形成した後でアンダーフィルを注入するが、このとき、前記ダム部170は、前記アンダーフィル200の形成領域を制限する機能を有する。特に、前記ダム部170は、前記アンダーフィル200が前記出射面EA上に延長されることを防止する。前記ダム部170は、前記アンダーフィル200が形成された後でエッチング工程または物理的な方法で除去されてもよい。
【0089】
前記アンダーフィル200は、前記発光ダイオードチップ110から発生した光を反射させることによって光効率を向上させる機能、及び水分浸透を防止する機能を有する。前記アンダーフィル200は反射物質を含む。例えば、前記アンダーフィル200は、樹脂と、前記樹脂内に含まれる反射物質とを含み、前記反射物質は、TiO
2、SiO
2、ZrO
2、PbCO
3、PbO、Al
2O
3、ZnO、Sb
2O
3のうちいずれか一つまたはこれらの組み合わせを含んでもよい。前記アンダーフィル200は、前記ダム部170によって出射面EAと並んだ領域まで形成される。前記アンダーフィル200は、特別に限定されないが、ディスペンシング方法で形成されてもよい。前記アンダーフィル200は、蛍光体(図示せず)をさらに含んでもよい。前記アンダーフィル200は、一定の接着力を有してもよい。
【0090】
以上で説明した本発明の一実施例に係る光源モジュールは、反射部130及びアンダーフィル200を用いて光損失を最小化し、前記光源モジュールの一側方向に光を集中させることによって、光効率を極大化することができる。
【0091】
また、本発明の光源モジュールは、前記発光ダイオードチップ110が前記基板140にフリップチップボンディングまたはSMTによって直接連結され、ワイヤを用いる一般的なパッケージ形態の光源モジュールに比べて高効率及び小型化を具現できるという長所を有する。
【0092】
以上で多様な実施例について説明したが、本発明は、特定の実施例に限定されるものではない。また、特定の実施例で説明した構成要素は、本発明の思想を逸脱しない限り、他の実施例で同一の形態にまたは類似する形態に適用され得る。
【符号の説明】
【0093】
100:光源モジュール、110:発光ダイオードチップ、120:波長変換部、130:反射部、140:基板、200:アンダーフィル