特許第5980868号(P5980868)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5980868
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20160818BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20160818BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20160818BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20160818BHJP
   F21V 29/00 20150101ALI20160818BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20160818BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20160818BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   G02F1/13357
   F21S2/00 443
   F21V23/00 160
   F21V23/00 150
   F21V29/00 111
   G09F9/00 304B
   G09F9/00 324
   G09F9/00 336J
   G09F9/00 350Z
   F21Y101:02
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-206719(P2014-206719)
(22)【出願日】2014年10月7日
(62)【分割の表示】特願2010-104739(P2010-104739)の分割
【原出願日】2010年4月30日
(65)【公開番号】特開2015-43094(P2015-43094A)
(43)【公開日】2015年3月5日
【審査請求日】2014年10月7日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0038739
(32)【優先日】2009年5月1日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】金 柱 泳
(72)【発明者】
【氏名】ペ 賢 哲
(72)【発明者】
【氏名】崔 在 昌
(72)【発明者】
【氏名】崔 盛 植
【審査官】 小濱 健太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−165101(JP,A)
【文献】 特開2004−302048(JP,A)
【文献】 特開2007−053014(JP,A)
【文献】 特開2005−004200(JP,A)
【文献】 特開平11−084351(JP,A)
【文献】 特開2003−068125(JP,A)
【文献】 特開2001−75093(JP,A)
【文献】 特開平11−86623(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1333
G02F 1/13357
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部収納容器と、
前記下部収納容器に配置された放熱部材と、
前記放熱部材に配置された複数の点光源と、
前記複数の点光源に電源を印加する複数の配線と、
側面が前記複数の点光源と対向するように前記下部収納容器に収納される導光板、および駆動回路基板とを含み、
前記下部収納容器は、床板、前記床板を囲むように前記床板の一側面に形成された側壁、前記床板の一側面から前記床板の他側面に向かう方向に突出し、前記下部収納容器の長辺に概略平行な長辺部、および前記長辺部から分かれ、前記下部収納容器の短辺に概略平行となるように延長された短辺部を含む凹エンボス部、および前記凹エンボス部の間に前記床板の他側面から前記床板の一側面に向かう方向に突出した凸エンボス部を含み、
前記配線は、前記凹エンボス部を介して延長され、前記下部収納容器の背面側に引き延ばされ、前記駆動回路基板は前記凸エンボス部の他側面に配置されることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記放熱部材は、複数の単位放熱部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記複数の単位放熱部材は、互いに離隔されて所定の離隔間隔を有するように配置され、前記複数の配線は前記離隔間隔内に配置され、
前記各離隔間隔のサイズは、前記各離隔間隔に介在した前記複数の配線の直径の和より大きいことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記下部収納容器は、床板、および前記床板のコーナーに形成された配線ガイド溝を含み、
前記複数の配線は、前記配線ガイド溝に配置されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記点光源は、前記導光板の両側面に対向するように配置されるか、または前記導光板の各側面に対向するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記放熱部材は、放熱プレート、および前記放熱プレートと実質的に垂直に配置された放熱支持壁を含み、
前記複数の点光源は前記放熱支持壁に配置され、
前記放熱支持壁と密着し、前記複数の点光源が実装される整列板と、
前記導光板と前記放熱部材との間に前記導光板とオーバーラップされるように配置された反射シートと、
前記整列板に沿って前記放熱プレート上に配置され前記反射シートの縁部とオーバーラップされる追加反射シートとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記放熱部材は、熱伝導性を有するアルミニウムからなることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記導光板は、導光板移動防止溝をさらに含み、前記下部収納容器は、前記床板の前記一側面に形成された導光板移動防止突起をさらに含み、前記導光板移動防止突起は、前記導光板移動防止溝に挿入され、前記導光板の移動を防止し、
前記導光板上に配置され、光学シート移動防止溝を含む光学シートをさらに含み、前記下部収納容器は、前記床板の前記一側面に形成された光学シート移動防止突起をさらに含み、前記光学シート移動防止突起は、前記導光板移動防止溝および前記光学シート移動防止溝に挿入され、前記導光板および前記光学シートの移動を防止することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記凹エンボス部は、配線出口穴をさらに含み、
前記導光板の各側壁と対向し、前記複数の点光源が実装された複数の整列板をさらに含み、前記各整列板の一端から引き延ばされた配線は、前記床板の前記一側面、前記凹エンボス部に沿って配置され、前記配線出口穴を経て、前記床板の前記他側面に引き延ばされ、
前記配線出口穴に挿入され、前記配線を固定させる配線固定部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関するものであって、より詳細には放熱効果が向上され、厚さが減少した液晶表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)は、現在最も広く使われているフラットパネル表示装置(Flat Panel Display:FPD)のうちの一つであって、電極が形成された2枚の基板とその間に挿入されている液晶層からなり、電極に電圧を印加して液晶層の液晶分子を再配列させることによって透過する光の量を調節する表示装置である。
【0003】
手動発光装置である液晶表示装置は、画面を表示する液晶パネルおよび液晶パネルに光を供給するバックライトアセンブリを含む。バックライトアセンブリは光源の位置により直下型(direct type)とエッジ型(edge type)に区分される。
【0004】
最近、液晶表示装置の軽薄短小化および色再現性向上に対する要求が増加している。これに伴いバックライトアセンブリに含まれる光源として、例えばLED(Light Emitted Diode)のような点光源を使用する研究が進んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国特許公開第2007−0068115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
液晶表示装置の光源としてLEDのような点光源を使用する場合、点光源から発生する熱を効率的に除去することが求められる。また、液晶表示装置の軽薄短小化のため、各部品の構造を変更することが求められる。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、放熱効果が向上され、厚さを減少させた液晶表示装置を提供するものである。
【0008】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は、次の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記技術的課題を達成するための本発明の一実施形態による液晶表示装置は、下部収納容器と、前記下部収納容器に配置された放熱部材と、前記放熱部材に配置された複数の点光源と、前記複数の点光源に電源を印加する複数の配線と、側面が前記複数の点光源と対向するように前記下部収納容器に収納される導光板を含む。
【0010】
本発明のその他具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施例による液晶表示装置の分解斜視図である。
図2】本発明の第1実施例による放熱部材の概略図である。
図3】本発明の第1実施例による放熱部材の凹部斜視図である。
図4】本発明の第1実施例による放熱部材と点光源の配置関係を示す斜視図である。
図5】本発明の第1実施例による放熱部材と配線の配置関係を示す斜視図である。
図6】本発明の第1実施例による放熱部材と下部収納容器の配置関係を示す概略図である。
図7】本発明の第1実施例による光学シートと下部収納容器の結合関係を示す概略図である。
図8】本発明の第1実施例による光学シートおよび導光板と下部収納容器の結合関係を示す概略図である。
図9】本発明の第1実施例による下部収納容器の構造を示す凹部斜視図である。
図10】本発明の第1実施例による配線固定部の位置を示す概略図である。
図11】本発明の第1実施例による下部収納容器の底面斜視図である。
図12】本発明の第2実施例による放熱部材の概略図である。
図13】本発明の第2実施例による放熱部材と配線の配置関係を示す斜視図である。
図14】本発明の第2実施例による下部収納容器の構造を示す凹部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の利点、特徴、およびそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述される実施形態を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されることが可能である。本実施形態は、単に本発明の開示が完全になるように、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に対して発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によってのみ定義される。図面において層および領域のサイズおよび相対的なサイズは説明を明瞭にするため、誇張されてもよい。
【0013】
素子(elements)または層が、異なる素子または層の「上(on)」と指称されるものは、他の素子あるいは層の真上だけでなく、中間に他の層または他の素子を介在した場合をすべて含む。これに対し、一つの素子が他の素子と「直接上(directly on)」、「真上」と指称されるものは中間に他の素子または層を介在しないものを示す。明細書全体において、同一参照符号は同一構成要素を指す。「および/または」は、言及されたアイテムの各々および一つ以上のすべての組合せを含む。
【0014】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは、図面に示されているように、一つの素子または構成要素と異なる素子または構成要素との相関関係を容易に記述するために使用されてもよい。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向に加えて、使用時または動作時における素子の互いに異なる方向を含む用語として理解されなければならない。
【0015】
本明細書で使用される用語は実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数形は文言に特別に言及しない限り複数形も含む。本明細書において「含む(comprises)」または「含む(comprising)」を使用した場合は、言及された構成要素、段階、動作および素子は、一つ以上の他の構成要素、段階、動作および/または素子の存在または追加を排除するものではない。
【0016】
他に定義されなければ、本明細書で使用されるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通に理解され得る意味において使用されるものである。また、一般的に使用される辞典に定義されている用語は、明確に特別に定義されていない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
【0017】
以下、図1図11を参照して本発明の第1実施例による液晶表示装置について詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例による液晶表示装置の分解斜視図である。
【0018】
図1を参照すると、液晶表示装置は大きく液晶パネルアセンブリ120およびバックライトアセンブリを含む。
【0019】
液晶パネルアセンブリ120は、第1基板111、第2基板112、これらの表面に配置された偏光板(113,114)を含む液晶パネル110、液晶(図示せず)、ゲート駆動IC116、データテープキャリアパッケージ117および印刷回路基板118を含む。
【0020】
液晶パネル110は、ゲートライン(図示せず)、データライン(図示せず)、および画素電極などを含む第1基板111と、ブラックマトリックス(black matrix)、カラーフィルタ、および共通電極などを含み、第1基板111に対向するように配置された第2基板112、および第1基板111の下部に配置された偏光板113と第2基板112の上部に配置された偏光板114を含む。カラーフィルタや共通電極は液晶パネル110の種類によって第1基板111に配置されてもよい。
【0021】
液晶パネル110は、前述したフラットパネル形状の基板が積層され、後述する中間収納容器150に配置される。
【0022】
また、ゲート駆動IC116は、第1基板111上に集積されて形成され、各ゲートライン(図示せず)に接続され、データテープキャリアパッケージ117は第1基板111に形成された各データライン(図示せず)に接続される。
【0023】
一方、印刷回路基板118ではゲート駆動IC116にゲート駆動信号を入力し、データテープキャリアパッケージ117にデータ駆動信号を入力するゲート駆動信号およびデータ駆動信号を処理するための様々な駆動部品が実装され得る。
【0024】
バックライトアセンブリは、全体的に点光源131が実装された整列板(alignment board)130、導光板141、光学シート145、中間収納容器150、反射シート160、下部収納容器170、および放熱部材200を含む。
【0025】
本実施形態の点光源131は、複数個が整列板130に整列され、液晶表示装置の縁部に配置されてもよい。後述する下部収納容器170が長方形形状を有する場合、点光源131が4辺全てに配置され得る。しかし、下部収納容器170のある一辺または両辺にのみ点光源131が配置されることを排除するものではない。
【0026】
導光板141は、その側面に複数の点光源131と対向するように下部収納容器170に収納される。点光源131が下部収納容器170の4辺全てに配置された場合、点光源131と対向する導光板141の4側面を通じて導光板141の内部に光が供給される。点光源131が導光板141の両側面にのみ対向するように配置され得るはもちろんである。
【0027】
導光板141は、板(plate)状であってもよく、シート状であってもよい。導光板141の移動を防止するために導光板141の縁部には導光板移動防止溝142が形成されてもよく、これにより、導光板141が下部収納容器170に結合される。導光板141と下部収納容器170の結合関係については後述する。
【0028】
導光板141は、光が効率的にガイドされるように透光性を有する材料、例えばPMMA(PolyMethylMethAcrylate)のようなアクリル樹脂、ポリカーボネート(PC PolyCarbonate)のような材料で形成されてもよい。
【0029】
このような材料からなる導光板141の一側面に入射した光は、導光板141の臨界角以内の角度を有するため、導光板141内部に伝達され、導光板141の上面または下面に入射されたとき、光の角度は臨界角から外れ、導光板141の外部に出射されず、導光板141内部に行き渡る。
【0030】
導光板141の少なくとも何れか一つの面にはパターンが形成されてもよい。例えば、下面にはガイドされた光が上部に出射できるように散乱パターン(図示せず)が形成されてもよい。
【0031】
一つ以上の光学シート145は、導光板141の上面に配置され導光板141から伝達される光を拡散して集光する役割を果たす。光学シート145は、拡散シート、プリズムシート、保護シートなどを含んでもよい。拡散シートは、光学シート145のうち導光板141と最も近接して配置されてもよく、導光板141から入射する光を分散させて光が部分的に密集することを防止することができる。プリズムシートは一面に三角柱形状のプリズムが一定の配列を有して形成されてもよく、拡散シート上に配置され拡散シートから拡散された光を液晶パネル110に垂直方向に集光する役割を果たすことができる。保護シートは、プリズムシートの上に形成されてもよく、プリズムシートの表面を保護し、光を拡散させて光の分布を均一にすることができる。
【0032】
光学シート145の移動を防止するために光学シート145の縁部にも光学シート移動防止溝146が形成されてもよく、これによって光学シート145が下部収納容器170に結合される。光学シート145と下部収納容器170の結合関係については後述する。
【0033】
中間収納容器150は、下部収納容器170の側壁に沿ってフレーム形状で提供されてもよい。
【0034】
中間収納容器150は、例えば側壁に形成された結合部材によって下部収納容器170と結合されてもよい。中間収納容器150の上部には実装部(mounting portion)が形成されており、液晶パネル110を支持してもよい。
【0035】
液晶パネル110は、中間収納容器150の実装部によって光学シート145から離隔して配置される。
【0036】
中間収納容器150は、中間収納容器150によって固定される部品が破損することを防止するため、例えば、プラスチック材質のモールドフレームであってもよい。
【0037】
反射シート160は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET:PolyEthylene Terephthalate)からなり、反射性を有してもよく、その片方の表面は例えば、二酸化チタンを含有する拡散層でコーティングされてもよい。一方、反射シート160は例えばAgのような金属で形成されてもよい。
【0038】
反射シート160は、導光板141と放熱部材200との間に配置され導光板141の下部に放出される光を上部に反射させる。具体的に導光板141の背面に形成された微細なドットパターンによって反射されない光を再び導光板141の出射面側に反射させることによって光の損失を減らすことができる。
【0039】
反射シート160の移動を防止するために反射シート160の縁部には反射シート移動防止溝162が形成されてもよく、これによって反射シート160が下部収納容器170に結合される。反射シート160と下部収納容器170との結合関係については後述する。
【0040】
下部収納容器170は、例えばステンレススチールのような剛性を有する金属材質で形成されてもよい。本実施形態の下部収納容器170は、液晶表示装置に剛性を付与し、液晶表示装置の厚さが減少するように設計されており、これについては後述する。
【0041】
放熱部材200は、下部収納容器170に配置され、点光源131から発生した熱を外部に放出させる。放熱部材200については後述する。
【0042】
下部収納容器170に収納された液晶パネル110の上面を覆うように上部収納容器180が液晶パネル110の上部に配置され下部収納容器170と結合されてもよい。上部収納容器180の上面には液晶パネル110を外部に露出させるウインドウが形成されている。
【0043】
上部収納容器180はフック結合(図示せず)および/またはねじ結合(図示せず)により下部収納容器170と結合されてもよい。これに限らず、上部収納容器180と下部収納容器170との結合は多様な形態で変形され得る。
【0044】
以下、図2図6を参照して放熱部材200と点光源131の配置関係について詳細に説明する。図2は、本発明の第1実施例による放熱部材の概略図である。図3は、本発明の第1実施例による放熱部材の凹部斜視図である。図4は、本発明の第1実施例による放熱部材と点光源の配置関係を示す斜視図である。図5は、本発明の第1実施例による放熱部材と配線の配置関係を示す斜視図である。図6は、本発明の第1実施例による放熱部材と下部収納容器の配置関係を示す概略図である。
【0045】
図1および図2を参照すると、本実施形態の放熱部材200は複数の単位放熱部材200を含む分割型(partitioned)の放熱部材200である。
【0046】
放熱部材200は、熱伝導性を有するアルミニウムから形成されてもよく、点光源131から発生した熱を外部に放出させる役割を果たす。
【0047】
図2図4を参照すると、各単位放熱部材200は、放熱プレート210a、および放熱プレート210aと実質的に垂直に形成された放熱支持壁220aを含む。
【0048】
各単位放熱部材200の幅は図2に示すように一部が異なってもよく、または図2に示すものとは異なり、互いに同一であってもよい。
【0049】
放熱プレート210aは、下部収納容器(図9の170参照)の床板(floor)(図9の172参照)と平行となるように配置される。具体的に放熱プレート210aの下面は床板の上面と密着するように配置され得る。
【0050】
放熱プレート210aは板状であってもよく、液晶表示装置の厚さを増加させずに最小化する。また、放熱プレートは、例えば台形形状(trapezoid)のような互いに平行でない二つの辺を有する形状であってもよい。これによって、各単位放熱部材200が互いにオーバーラップされず、離隔して配置されてもよい。
【0051】
放熱プレート210aの面積が広いほど放熱部材200の放熱効率が向上する。放熱プレート210aの面積は放熱効率と液晶表示装置の重量を考慮して調節する。
【0052】
放熱支持壁220aは、放熱プレート210aから実質的に垂直方向に延長される。
【0053】
放熱支持壁220aには点光源131が配置される。具体的に複数の点光源131は整列板130の一面に平行となるように実装され、整列板130の他面は放熱支持壁220aに密着して配置される。整列板130には整列板結合穴133が形成されており、例えば、ねじのような結合部材によって放熱支持壁220aに結合されてもよい。放熱支持壁220aには整列板結合穴133に相応する結合穴270aが形成されている。
【0054】
整列板130は図4に示すように例えば長方形のプレート形状であってもよく、図示していないが、例えば「L」字形状で折り曲げられた形状を有してもよい。後者の場合、整列板130は、放熱プレート210a上に配置される第1部分、および第1部分と実質的に垂直に折り曲げられて放熱支持壁220aに密着する第2部分を含む。
【0055】
整列板130には複数の点光源131を連結する回路パターン(図示せず)が形成されてもよく、整列板130の一端には点光源131に電源を印加するためのコネクタ132が形成されてもよい。一方、点光源131の放熱効果を最大化するために整列板130は、熱伝導性物質で形成されてもよい。
【0056】
放熱プレート210aの一側縁部には放熱支持壁220aと平行となるように配置され、下部収納容器(図9の170参照)の側壁(図9の171参照)に支持される放熱部材側壁230aがさらに形成されてもよい。放熱部材側壁230aは、放熱支持壁220aと共にバックライトアセンブリの捻れを防止するなど、バックライトアセンブリの剛性を向上させる役割を果たす。ここで、放熱部材側壁230aと放熱支持壁220aとの間の空間には中間収納容器(図1の150参照)のリブ(rib)が配置されてもよい。また、放熱部材側壁230aと放熱支持壁220aとの間の空間は、空気循環通路を提供して放熱部材200の放熱機能を向上させる役割を果たす。
【0057】
放熱プレート210aには単位放熱部材200を下部収納容器(図9の170参照)に固定するための放熱プレート固定溝(240a、250a)が形成されてもよい。
【0058】
一方、後述する光学シート移動防止突起(図9の1246参照)または導光板移動防止突起(図9の1242参照)が貫通するように放熱プレート210aには突起貫通穴260aがさらに形成されてもよい。
【0059】
図5および図6を参照して、放熱部材200と配線135の配置関係について説明する。図5は、本発明の第1実施例による放熱部材と配線の配置関係を示す斜視図である。図6は、本発明の第1実施例による放熱部材と下部収納容器の配置関係を示す概略図である。
【0060】
放熱プレート210a、210b上には整列板130に沿って追加反射シート165が配置されてもよい。
【0061】
追加反射シート165は、反射シート(図1の160参照)の縁部とオーバーラップされるように配置され、点光源131と異なる光学部品との間の離隔空間に、光が漏れることを防止することができる。
【0062】
コネクタ132には、複数の点光源131に電源を印加する配線135が接続されている。配線135は単位放熱部材(200a、200b)との間の離隔間隔(g)に配置される。離隔間隔(g)には複数個の配線135が配置されてもよく、離隔間隔(g)は複数個の配線の直径の和より大きい。これによって、配線135の配置のために、液晶表示装置の厚さを増加させないこともできるため、結果的に液晶表示装置の厚さを減少させることができる。
【0063】
図6に示すように、配線135は下部収納容器170の凹エンボス部(concave embossed portion)173を通じて延長され、配線出口溝175(図9の175参照)を通じて下部収納容器170の背面側に引き延ばされる。これによって、配線135の配置のための別途の空間が必要でなくなるため、結果的に液晶表示装置の厚さを減少させることができる。
【0064】
図7図9を参照して、導光板または光学シートと下部収納容器との結合関係について説明する。図7は、本発明の第1実施例による光学シートと下部収納容器との結合関係を示す概略図である。図8は、本発明の第1実施例による光学シートおよび導光板と下部収納容器との結合関係を示す概略図である。図9は、本発明の第1実施例による下部収納容器の構造を示す凹部斜視図である。
【0065】
図7図9を参照すると導光板141は少なくとも一つの導光板移動防止溝142をさらに含む。
【0066】
一方、下部収納容器170は、床板172の一側面に形成された導光板移動防止突起1242をさらに含む。導光板移動防止突起1242は、導光板移動防止溝142に挿入されて導光板141の移動を防止する。
【0067】
導光板移動防止突起1242は、下部収納容器170に別途、突起形状の部品を固定して作るか、または下部収納容器170製作時に一体で形成されてもよい。
【0068】
一方、導光板移動防止突起1242は、放熱部材200に形成されることもある。このとき、点光源131の熱が伝達されないように導光板141と隣接した導光板移動防止突起1242の少なくとも一部を熱伝導性が低い物質で形成してもよい。
【0069】
導光板移動防止突起1242の上面は導光板141の上面より突出しなくてもよい。
【0070】
光学シート145は導光板141の上に配置され、少なくとも一つの光学シート移動防止溝146を含む。複数の光学シート移動防止溝146は、導光板移動防止溝142とオーバーラップされてもよい。
【0071】
一方、下部収納容器170は、床板172の一側面に形成された光学シート移動防止突起1246をさらに含む。光学シート移動防止突起1246は、導光板移動防止溝142および光学シート移動防止溝146に挿入され、導光板141および光学シート145の移動を防止する。
【0072】
導光板移動防止溝142および光学シート移動防止溝146は、光学シート移動防止突起1246の直径より大きく形成されてもよい。この場合、導光板移動防止溝142内に異質物が流入されないように導光板141と光学シート145との間にパッド300が配置されてもよい。パッド300は光学シート移動防止溝146が挿入されるようにパッド溝310をさらに含み得る。
【0073】
以下、図9図11を参照して、下部収納容器の構造について詳細に説明する。図9は、本発明の第1実施例による下部収納容器の構造を示す凹部斜視図である。図10は、本発明の第1実施例による配線固定部の位置を示す概略図である。図11は、本発明の第1実施例による下部収納容器の底面斜視図である。
【0074】
下部収納容器170は、床板172、床板172を囲むように床板172の一側面に形成された側壁171、床板172の他側面に突出した凹エンボス部173、および凹エンボス部173の間に凹エンボス部173と反対方向に突出した凸エンボス部174を含む。
【0075】
床板172には前述した放熱部材200が配置され、導光板移動防止突起1242および光学シート移動防止突起1246が配置され得る。
【0076】
床板172の縁部に沿って形成された側壁171は床板172と共に収納空間を形成し、下部収納容器170に収納された部品を保護する。
【0077】
床板172の一側面から他側面に突出した凹エンボス部173は下部収納容器170のたわみ現象(warping)を防止する役割を果たす。
【0078】
点光源としてLEDを使用する場合、LEDから放出される熱は放熱部材(図1の200参照)により外部に放出されるが、一部の熱は下部収納容器170に伝達され得る。このような熱に下部収納容器170が露出される場合、たわみ現象が生じ、部品に損傷をもたらすことがあるが、凹エンボス部173はフラットパネル形状の下部収納容器170の床板172の一部を立体形状に変え、変形が起きることを防止することができる。
【0079】
下部収納容器170に剛性を付与するため、凹エンボス部173は、下部収納容器170の長辺に平行な長辺部173aおよび長辺部173aから分かれ、下部収納容器170の短辺に平行となるように延長された短辺部173bを含む。長辺部173aおよび短辺部173bは「T」字形状を有してもよい。短辺部173bが複数個形成された場合、複数の「T」字が連結された形状を有することもある。
【0080】
コネクタ(図5の132参照)から延長された配線(図5の135参照)は、凹エンボス部173に延長され凹エンボス部173に形成された配線出口穴175を通じて下部収納容器170の背面側に引き延ばされる。すなわち、凹エンボス部173は下部収納容器のたわみ現象を防止する一方、配線の配置空間も提供する。
【0081】
配線出口穴175は凹エンボス部173の最下部エンボス面に形成されてもよい。具体的に、凹エンボス部173は、床板172の他側面に突出し、床板172と平行な最下部エンボス面、最下部エンボス面と床板172を連結するエンボス傾斜面(inclined embossed surfase)を含んでもよく、最下部エンボス面に配線出口穴175が形成されてもよい。
【0082】
配線出口穴175には配線固定部275が挿入される。配線固定部275は例えばゴムのような弾性部材で形成されてもよい。配線固定部275には配線が挿入されて固定することができるため、配線135の移動により短絡するなどの不良を防止することができる。
【0083】
この場合、配線固定部275に挿入された配線135は前記エンボス傾斜面に沿って折り曲げられて点光源駆動回路基板1130に連結される。折り曲げられた配線135を安定的に固定するために、別途の固定部材、例えばテープなどを用いて配線135を固く固定してもよい。
【0084】
一方、配線出口穴175は、エンボス傾斜面に形成されてもよい。この場合、配線出口穴175から引き延ばされた配線135は折り曲げられることなく点光源駆動回路基板1130に連結されてもよい。配線出口穴175は、凹エンボス部173の最下部エンボス面に形成される場合に比べ、配線135を引き延ばすとき、厚さの増加を防止することができ、配線135が短絡するなどの不良の発生を防止することができる。
【0085】
一方、凹エンボス部173により分割された区域には凸エンボス部174が形成されてもよい。すなわち、凹エンボス部173の間に凹エンボス部173と反対方向に突出した凸エンボス部174が形成されてもよい。
【0086】
凸エンボス部174は、床板172の他側面から一側面に突出している。ここで、床板172から凹エンボス部173までの距離は床板172から凸エンボス部174までの距離より大きくてもよい。
【0087】
凸エンボス部174の他側面には点光源駆動回路基板1130およびパネル駆動回路基板1140が実装されてもよい。凸エンボス部174の他側面に、点光源駆動回路基板1130およびパネル駆動回路基板1140が実装されるため、点光源駆動回路基板1130およびパネル駆動回路基板1140の厚さは、液晶表示装置の厚さを増加させないことができるため、結果的に液晶表示装置の厚さを減少させる。
【0088】
以下、図12図14を参照して本発明の第2実施例による液晶表示装置について詳細に説明する。図12は、本発明の第2実施例による放熱部材の概略図である。図13は、本発明の第2実施例による放熱部材と配線の配置関係を示す斜視図である。図14は、本発明の第2実施例による下部収納容器の構造を示す凹部斜視図である。以下、本発明の第1実施例と同一の機能をする構成要素は同一の図面符号を使用し、説明の便宜上、該当構成要素に対する詳細な説明は省略または簡略にする。
【0089】
図12を参照すると、本実施形態の放熱部材201は一体で形成されたフレーム形状を有してもよい。すなわち、本実施形態の放熱部材201は下部収納容器170の縁部に沿って一体で形成されてもよい。具体的に放熱部材201は、4辺を有する長方形フレーム形状であってもよい。放熱部材201の各辺(201a、201b、201c、201d)の幅は互いに同一であるかまたは異なるものであってもよい。各辺(201a、201b、201c、201d)が連結されたコーナー(corner)には配線135が貫通するように配線貫通リセス(recess)235が形成されている。
【0090】
本実施形態の放熱部材201の各辺(201a、201b、201c、201d)は互い分割されず、連結されて一体型であるため、各辺(201a、201b、201c、201d)間の離隔空間が除去されて放熱部材201の面積が増え、これによって熱効果が向上する。
【0091】
一方、下部収納容器170には配線ガイド溝1135が形成されている。配線ガイド溝1135には複数の配線135が互いに平行となるように配置されてもよい。配線ガイド溝1135の深さは、各配線135の直径より大きくてもよい。
【0092】
下部収納容器170に形成された配線ガイド溝1135は下部収納容器170の厚さを実質的に増加させないため、配線135を配置する別途の空間を設ける場合より液晶表示装置の厚さを減少させることができる。
【0093】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更しない範囲で他の具体的な形態で実施され得ることを理解することができる。したがって、上記実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的でないものと理解しなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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