特許第5980901号(P5980901)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5980901CSGセルへのinter−PLMNハンドオーバー制御方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5980901
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】CSGセルへのinter−PLMNハンドオーバー制御方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/14 20090101AFI20160818BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20160818BHJP
   H04W 60/04 20090101ALI20160818BHJP
【FI】
   H04W36/14
   H04W84/10
   H04W60/04
【請求項の数】24
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-503598(P2014-503598)
(86)(22)【出願日】2012年4月5日
(65)【公表番号】特表2014-510503(P2014-510503A)
(43)【公表日】2014年4月24日
(86)【国際出願番号】KR2012002568
(87)【国際公開番号】WO2012138141
(87)【国際公開日】20121011
【審査請求日】2015年4月3日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0031360
(32)【優先日】2011年4月5日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ソン・ヤン・チョ
(72)【発明者】
【氏名】チェ・グウォン・リム
(72)【発明者】
【氏名】サン・ソ・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】スン・ホ・チェ
【審査官】 石川 雄太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−516105(JP,A)
【文献】 特表2010−537480(JP,A)
【文献】 特表2013−544477(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/072714(WO,A1)
【文献】 Samsung,Equivaluent PLMN in relation to CSG-Id's[online], 3GPP TSG-RAN WG2#73 R2-111218,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_73/Docs/R2-111218.zip>,2011年 2月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動性管理エンティティ(mobility management entity,MME)での通信方法において、
基地局から第1要請メッセージを受信する段階と、
前記MMEが同等(equivalent)PLMN(public land mobile network)リストに含まれた閉鎖加入者グループ(closed subscriber group,CSG)セルでinter−PLMNハンドオーバーを支援する場合、ホーム加入者サーバー(home subscriber server,HSS)へ前記同等PLMNリストを含む第2要請メッセージを伝送する段階と、
前記HSSから前記同等PLMNリストに対するCSG加入情報を含む応答メッセージを受信する段階と
を含む通信方法。
【請求項2】
前記同等PLMNリストは、端末がセル選択、セル再選択、又はハンドオーバー時に同等に考慮されるPLMNのリストであることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
ターゲットPLMNの加入情報に基づいて前記MMEがinter−PLMNハンドオーバーを支援する場合、前記第2要請メッセージは前記同等PLMNリストを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項4】
ターゲットセルのCSG識別子(ID)又はターゲットPLMN情報のうちの少なくとも1つを含むハンドオーバー要請メッセージを前記基地局から受信する段階と、
前記同等PLMNリストに対する前記CSG加入情報をベースに端末のCSGメンバーシップを認証する段階と
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項5】
前記CSGメンバーシップを認証する段階は、
前記同等PLMNリストに対するCSG加入情報に基づいて前記ハンドオーバーが許容されない場合、前記ハンドオーバーを拒絶する段階を含むことを特徴とする請求項4に記載の通信方法。
【請求項6】
前記第2要請メッセージは、位置アップデート要請メッセージ(update location request message)であり、前記応答メッセージは、位置アップデート確認メッセージ(update location acknowledgement message)であることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項7】
ホーム加入者サーバー(home subscriber server,HSS)での通信方法において、
移動性管理エンティティ(mobility management entity,MME)が同等(equivalent)PLMN(public land mobile network)リストに含まれた閉鎖加入者グループ(closed subscriber group,CSG)セルでinter−PLMNハンドオーバーを支援する場合、前記MMEから前記同等PLMNリストを含む要請メッセージを受信する段階と、
前記同等PLMNリストに対するCSG加入情報を含む応答メッセージを前記MMEへ伝送する段階と
を含む通信方法。
【請求項8】
前記同等PLMNリストは、端末がセル選択、セル再選択又はハンドオーバー時に同等に考慮されるPLMNのリストであることを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
【請求項9】
ターゲットPLMNの加入情報に基づいて前記MMEがinter−PLMNハンドオーバーを支援する場合、前記要請メッセージは前記同等PLMNリストを含むことを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
【請求項10】
前記要請メッセージは、位置アップデート要請メッセージ(update location request message)であり、前記応答メッセージは、位置アップデート確認メッセージ(update location acknowledgement message)であることを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
【請求項11】
前記MMEが基地局からターゲットセルのCSG識別子(ID)又はターゲットPLMN情報のうちの少なくとも1つを含むハンドオーバー要請メッセージを受信する場合、前記同等PLMNリストに対するCSG加入情報は、ターゲットセルで端末のCSGメンバーシップ(membership)を認証するのに使用されることを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
【請求項12】
前記同等PLMNリストに対する前記CSG加入情報に基づいて前記ハンドオーバーが許容されない場合、前記ハンドオーバーは拒絶されることを特徴とする請求項11に記載の通信方法。
【請求項13】
移動通信システムの移動性管理エンティティ(mobility management entity,MME)において、
信号を送受信する送受信部と、
基地局から第1要請メッセージを受信して、前記MMEが同等(equivalent)PLMN(public land mobile network)リストに含まれた閉鎖加入者グループ(closed subscriber group,CSG)セルでinter−PLMNハンドオーバーを支援する場合、ホーム加入者サーバー(home subscriber server,HSS)へ前記同等PLMNリストを含む第2要請メッセージを伝送し、前記HSSから前記同等PLMNリストに対するCSG加入情報を含む応答メッセージを受信するように前記送受信部を制御する制御部と
を含むMME。
【請求項14】
前記同等PLMNリストは、端末がセル選択、セル再選択又はハンドオーバー時に同等に考慮されるPLMNのリストであることを特徴とする請求項13に記載のMME。
【請求項15】
ターゲットPLMNの加入情報に基づいて前記MMEがinter−PLMNハンドオーバーを支援する場合、前記第2要請メッセージは、前記同等PLMNリストを含むことを特徴とする請求項13に記載のMME。
【請求項16】
前記制御部は、
ターゲットセルのCSG識別子(ID)又はターゲットPLMN情報のうちの少なくとも1つを含むハンドオーバー要請メッセージを前記基地局から受信するように前記送受信部を制御し、前記同等PLMNリストに対する前記CSG加入情報に基づいて端末のCSGメンバーシップ(membership)を認証することを特徴とする請求項13に記載のMME。
【請求項17】
前記制御部は、
前記同等PLMNリストに対するCSG加入情報に基づいて前記ハンドオーバーが許容されない場合、前記ハンドオーバーを拒絶することを特徴とする請求項16に記載のMME。
【請求項18】
前記第2要請メッセージは、位置アップデート要請メッセージ(update location request message)であり、前記応答メッセージは、位置アップデート確認メッセージ(update location acknowledgement message)であることを特徴とする請求項13に記載のMME
【請求項19】
移動通信システムのホーム加入者サーバー(home subscriber server,HSS)において、
信号を送受信する送受信部と、
移動性管理エンティティ(mobility management entity,MME)が同等(equivalent)PLMN(public land mobile network)リストに含まれた閉鎖加入者グループ(closed subscriber group,CSG)セルでinter−PLMNハンドオーバーを支援する場合、前記MMEから前記同等PLMNリストを含む要請メッセージを受信して、前記同等PLMNリストに対するCSG加入情報を含む応答メッセージを前記MMEへ伝送するように前記送受信部と
を制御することを特徴とするHSS。
【請求項20】
前記同等PLMNリストは、端末がセル選択、セル再選択又はハンドオーバー時に同等に考慮されるPLMNのリストであることを特徴とする請求項19に記載のHSS。
【請求項21】
ターゲットPLMNの加入情報に基づいて、前記MMEがinter−PLMNハンドオーバーを支援する場合、前記要請メッセージは、前記同等PLMNリストを含むことを特徴とする請求項19に記載のHSS。
【請求項22】
前記要請メッセージは、位置アップデート要請メッセージ(update location request message)であり、前記応答メッセージは、位置アップデート確認メッセージ(update location acknowledgement message)であることを特徴とする請求項19に記載のHSS。
【請求項23】
前記MMEが基地局からターゲットセルのCSG識別子(ID)又はターゲットPLMN情報のうちの少なくとも1つを含むハンドオーバー要請メッセージを受信する場合、前記同等PLMNリストに対するCSG加入情報は、ターゲットセルで端末のCSGメンバーシップ(membership)を認証するのに使用されることを特徴とする請求項19に記載のHSS。
【請求項24】
前記同等PLMNリストに対する前記CSG加入情報に基づいて前記ハンドオーバーが許容されない場合、前記ハンドオーバーは拒絶されることを特徴とする請求項23に記載のHSS。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CSG(Closed Subscriber Group)セルへのinter-PLMNハンドオーバー制御方法及び装置に関し、特に、PLMNが変化されるinter-PLMNハンドオーバーを制御するためにequivalent PLMNに対するCSGリスト情報を獲得して、これを基づいてハンドオーバーの進行の許容を制御する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CSG(Closed Subscriber Group)とは、特定セルにアクセスが許容される端末グループとして、CSG IDを有するCSGセルはそのCSG IDをallowed CSGリスト内に含む端末に限ってアクセスが可能である。例えば、フェムト(Femto)を家に設けた時、その家に居住する人々だけそのフェムトにアクセスすることを許容するためにフェムトのセルにCSG IDを付与して、その付与されたCSG IDをその家に居住する人々の端末のallowed CSGリストに加えて、フェムトにアクセスする端末を制御することである。
【0003】
上記のようにCSG IDを有するHeNBを含むネットワークのコントロールノードの構成を図1及び図3に例示する。
【0004】
図1は、図3に係るCSG IDを有するHeNBを含むネットワーク制御ノードの設定方法を示した図面である。
【0005】
図1を参照すれば、マクロeNB1(17)及びマクロeNB2(20)はCSG IDを有することができない。また、各HeNB15、16、18、19はMME11、12と接続されることができるCSG IDを有することができる。MME11、12はHSS10と接続されることができる。MMEへの接続は、HeNB15、16、18が用いるHeNBゲートウェー(GW;13、14)を通じて実行されることができ、HeNB GWの介入無しにHeNB19はMME12と接続されることができる。実施形態はHeNBがMMEで接続される際、HeNB GWを通じて接続されるのか否かに関らず実行されることができる。
【0006】
同様に図3を参照すれば、CSG IDを有しないマクロ eNBとCSG IDを有するHeNBは共にMMEと接続される。MMEへの接続はHeNB3(18、38)で見るようにHeNB GWを通じることもでき、HeNB4(19、39)で見るようにHeNBを通じないことができる。HeNBとMMEの接続がHeNB GWを通じる場合とそうではない場合、共に本発明に係るプロシージャには影響ないので、プロシージャ(procedure)の説明ではHeNB GWの記述は省略する。
【0007】
上記のようなネットワークで従来技術に伴う際、生ずることができる問題を図2及び図4に示す。
【0008】
図2は、図1のように構成されたネットワークでハンドオーバープロシージャを示した図面である。ここで、 端末21とHSS10の設定(configuration)はallowed CSG lists = (PLMNA、(CSG1、CSG2))、(PLMNB、(CSG1、CSG3))}をもって、PLMN AとPLMN Bはequivalent PLMNである。このような状態で、端末21がPLMN AのMME1(11)でATTACH又はTRACKING AREA UPDATE リクエストを送ると、ステップ101.aでMME1(11)はATTACHとTAUを処理しながらHSSへLocation Update Requestを送って、現在端末を管理するMMEで自己を登録しながら、端末の加入(サブスクリブション)情報を得る。このサブスクリブション情報にはregistered PLMNであるPLMN AのCSGリストが加えられてMME1(11)へ伝達する(ステップ101.b)。このような登録手続きが終了された後、PLMN BのCSGリストがアップデートされて、CSG1がPLMN BのCSGリストで削除されることがある(ステップ103)。このようなHSSのCSGリストアップデート状況は端末でもOMA-DMを通じて伝達するのに、OMA-DMを利用した端末内のallowed CSGリストアップデート実行時点がHSSアップデート時点と正確に同期化されないので、OMA-DMが実行するまでHSSのallowed CSGリストに限ってアップデートされて端末内のallowed CSGリストはアップデートされないun-synchronization状態が生ずる。このような状況で、端末が図1のHeNB3に近く移動することができる(ステップ102)。このようにallowed CSGリストのun-synchronization状態で端末が移動すると、端末はアップデートされないallowed CSGリストを基づいてmeasurement reportを実行する。すなわち、端末はHeNB3(18)のCSG IDが端末内の当該のPLMNのallowed CSGリストに存在するのかチェックする。HeNB3(18)のCSG IDはCSG1であり、端末のPLMNBのCSGリストにCSG1が存在するのでチェック結果はツルー(true)となり、端末はHeNB3のセルであるCSG1セルを現在サービングセルであるeNB1へリポートする(ステップ104)。リポートを受けるeNB1(17)はequivalent PLMNに対する情報と、端末によりリポートされたCSG membershipとを計り、他のPLMNのターゲットCSGセルでinter-PLMNハンドオーバー進行を決定して、 UE1(21)をPLMNBのCSG1へハンドオーバー進行を判定してMME1(PLMNA)へHandover Required messageを送る(ステップ105)。これを受信したMME1(11)は、ターゲットPLMNBのallowedリストではない、HSSから101.bで受けたPLMN Aのallowed CSGリストを基づいてハンドオーバーを判定する。ターゲットセルのCSGI IDであるCSG1は、PLMNAのallowed CSGリストに存在するので、MMEは端末がCSG1をアクセスする権限があると判定してPLMN BがPLMN Aのequivalent PLMNであることも判定した後、ターゲットMMEであるMME2(12)へforward relocation Requiredを送ってハンドオーバーを実行する(ステップ106)。これを受信したターゲットMMEであるMME2(12)は、source PLMNであるPLMN Aのequivalent PLMNなので、やっぱりHandover preparationプロシージャを共に実行して(ステップ107)、Handover executionプロシージャも共に実行されて端末はHeNB3(18)にハンドオーバーされる(ステップ108)。ハンドオーバーが完了された後、PLMNの変化によりTAが変化されるので端末はtracking area Updateを新しいMMEであるMME2(12)へ送信する(ステップ109)。これを受信したMME2(12)はTracking Area Update実行のためのHSS(10)でlocation Update requestを実行してMME2(12)を端末を管理するMMEで登録してPLMN Bのallowedサブスクリブションlist= (CSG3)を含むサブスクリブションデータを受信する(ステップ111)。ところが、この時、受信したPLMN Bのallowed CSGリストにはCSG1が含まれない。したがって、端末のTracking Area Update リクエストはリジェクトされ(ステップ113)、 端末はunregistered stateとなる。すなわち、図1のようなネットワーク構成において、図2のようなプロシージャによって端末はハンドオーバーされてからネットワーク接続の切れる現象が生ずる。
【0009】
図4図3のように構成されたネットワークにおいてハンドオーバープロシージャを示した図面である。図4を参照すれば、ここで、端末41とHSS30のconfigurationはallowed CSG lists = (PLMNA、(CSG1、CSG2))、(PLMNB、(CSG2、CSG3))}をもって、PLMN AとPLMN Bはequivalent PLMNである。このような状態で端末41がPLMN AのMME1(31)へATTACH又はTracking Area Update リクエストを送ると(ステップ201)、そのMME1(31)はATTACHとTAUを処理しながらHSS(30)へLocation Update Requestを送って(201.a)、現在端末を管理するMMEで自己を登録しながら、端末のサブスクリブション情報を得る(ステップ201.b)。このサブスクリブション情報にはregistered PLMNであるPLMN AのCSGリストが含まれてMME1(31)へ伝達する(ステップ201.b)。このような状況で、端末がHeNB4(38)に近く移動することができる(ステップ202)。端末は記されたallowed CSGリストを基づいてmeasurement reportを実行する。すなわち、端末はHeNB4(38)のCSG IDが端末内の当該のPLMNのallowed CSGリストに存在するのかチェックする。HeNB4(38)のCSG IDはCSG3であり、端末のPLMN BのCSGリストにCSG3が存在するのでチェック結果はツルーとなり、端末はHeNB4(38)のセルであるCSG3セルを現在サービングセルであるeNB1(37)へリポートする(ステップ204)。リポートを受けるeNB1(37)は端末がリポートしたmembership情報とequivalent PLMNに対する情報を利用して他のPLMNのCSGセルへのinter-PLMNハンドオーバーを決定してMME1(31)(PLMNA)へHandover Required messageを送る(ステップ205)。これを受信したMME1(31)はターゲットPLMNBのallowedリストではない、HSSからステップ201.bで受けたPLMN Aのallowed CSGリストを基づいてハンドオーバーを決定する。ターゲットセルのCSGI IDであるCSG3はPLMN Aのallowed CSGリストに存在しないので、実際では端末がCSG3でハンドオーバーされることができるにも関らず、 端末がCSG3をアクセスする権限がないと判定して、ハンドオーバーをリジェクトする(ステップ207)。その結果、端末はチャンネル状態が良いHeNB4を利用することができるにも関らず、これを利用することができずにeNBで低いチャンネル状態でサービスを受ける。
【0010】
すなわち、図3のようなネットワーク構成において、 図4のようなプロシージャによって端末はハンドオーバーが可能な所でハンドオーバーされず通信の切れる現象が生ずることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記のように、従来技術ではハンドオーバーが完了された後、ネットワークの接続が切れ、さらに、図3のようなネットワーク構成において、 図4のようなプロシージャによって端末は通信のハンドオーバーが可能な所でハンドオーバーされず通信の切れる現象が発生するという不具合がある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態によれば、不適正なネットワーク又は遮断されたハンドオーバーに実行されるハンドオーバー決定を防止することができるアクセス制御方法及び装置を提供することができる。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、MMEが端末のサブスクリブション情報を受信する方法は、 上記端末の位置アップデートリクエストメッセージをHSSに送信するステップ;及び上記HSSから上記端末のサブスクリブション情報を含む位置アップデート確認メッセージを受信するステップを含み、上記位置アップデートリクエストメッセージは、上記端末に対して上記MMEがinter-PLMNハンドオーバーをサポートすることができるequivalent PLMNに対するリストを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の他の実施形態によれば、HSSが端末のサブスクリブション情報を送信する方法は、上記端末の位置アップデートリクエストメッセージをMMEから受信するステップ;及び上記MMEに上記端末のサブスクリブション情報を含む位置アップデート確認メッセージを送信するステップを含み、上記位置アップデートリクエストメッセージは、 上記端末に対して上記MMEがinter-PLMNハンドオーバーをサポートすることができるequivalent PLMNに対するリストを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の他の実施形態によれば、端末のサブスクリブション情報を受信するMMEは、基地局又はHSSと信号を送受信するトランシーバ;及び上記端末の位置アップデートリクエストメッセージを上記HSSに送信して、上記 HSSから上記端末のサブスクリブション情報を含む位置アップデート確認メッセージを受信するように制御する制御部を含み、上記位置アップデートリクエストメッセージは、上記端末に対して上記MMEがinter-PLMNハンドオーバーをサポートすることができるequivalent PLMNに対するリストを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の他の実施形態によれば、端末のサブスクリブション情報を送信するHSSは、MMEと信号を送受信するトランシーバ;及び上記端末の位置アップデートリクエストメッセージを上記MMEから受信して、 上記MMEに上記端末のサブスクリブション情報を含む位置アップデート確認メッセージを送信するように制御する制御部を含み、上記位置アップデートリクエストメッセージは、上記端末に対して上記MMEがinter-PLMNハンドオーバーをサポートすることができるequivalent PLMNに対するリストを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、CSGセルへのinter-PLMNハンドオーバー制御方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】CSG IDを有するHeNBを含むネットワークコントロールノードの構成例を示した図面である。
図2図1の構成におけるハンドオーバープロシージャを示した図面である。
図3】CSG IDを有するHeNBを含むネットワークコントロールノードの他の構成例を示した図面である。
図4図3の構成におけるハンドオーバープロシージャを示した図面である。
図5】本発明の実施形態によるネットワーク構造を示した図面である。
図6】本発明の他の実施形態によるハンドオーバープロシージャを示した図面である。
図7】本発明の他の実施形態によるハンドオーバープロシージャを示した図面である。
図8】本発明の他の実施形態によるハンドオーバープロシージャを示した図面である。
図9図8に図示するハンドオーバープロシージャの追加オプションを示した図面である。
図10】本発明の実施形態によるMMEの動作を説明するための図面である。
図11】本発明の実施形態によるHSSの動作を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書において、equivalent PLMN(Public Land Mobile Network)とは、特定MMEが任意の端末に対してハンドオーバーをサポートすることができるPLMNの集合を意味する。
【0020】
ひいては、本明細書においてinter-PLMNハンドオーバーとは、上記equivalent PLMNの間で発生するハンドオーバーを意味する。
【0021】
以下、 添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳しく説明する。この際、添付された図面で同一構成要素は可能な同一符号に示していることに留意すべきである。また本発明の要旨を不明瞭にする公知機能及び構成に対する詳細な説明は省略する。
【0022】
図5は、本発明の実施形態によるネットワーク構造を示した図面である。
【0023】
図5を参照すれば、実施形態の通信ネットワークは{(PLMNA、(CSGId1、CSGId2))、(PLMNB、(CSGId2、CSGId3))、(PLMNC、(CSGId1、CSGId2))、(PLMND、(CSGId1、CSGId2))、(PLMNE、(CSGId1、CSGId2))}の許容されたClosed Subscriber Groups(CSGs)を持っているHSS56を含むことができる。上記通信ネットワークはMME1(53)をもっと含むことができ、UE(51)にサービスを提供するeNB1(52)を含むことができる。上記通信ネットワークは、さらにMME2(54)及びUE(51)がHeNB4(55)のカバレージ領域へ入ったり、HeNB4(55)が相違するように選択される場合サービスを提供するHeNB4(55)をもっと含むことができる。上記図5に記述されたようにHeNB4(55)とMME2(54)間の接続はHeNBゲートウェー(GateWay、GW)を含むことができる。しかし、上記HeNB GWは以後に説明した実施形態の技術に影響を与えないことがある。
【0024】
図6乃至図8は、本発明の他の実施形態によるハンドオーバープロシージャを示した図面である
【0025】
図6を参照すれば、端末であるUE1(51)がAttach/Tracking Area Updateを実行する際、HSS56はHSS56に記憶されたすべてのCSGリストを送信する。すなわち、端末51のAttachとTracking Area Update プロシージャを実行する際(ステップ301)、MMEがUpdate location requestをHSS56に送ると(ステップ301.a)、HSSは端末のサブスクリブションに記憶されたすべてのPLMNのallowed CSGリストを送る(ステップ301.b) このような状況で、端末51がHeNB4(55)に近く移動することができる(ステップ303)。 この場合、端末51はHeNB4のCSG IDセルを現在サービングセルであるeNB1(52)へリポートする(ステップ304)。 これを受信したMME1(53)はeNBからHandover Requiredを受けた時(ステップ305)、301.bで受けたallowed CSGリストのうちでターゲット PLMNに該当するリストにターゲット CSG IDが存在するのか確認した後(ステップ306)、 存在する場合にだけハンドオーバープロジージャを進行させて(307.b)、存在しない場合にはハンドオーバーをリジェクトする(ステップ307.a)。
【0026】
他の実態形態は、HSSからMME1へ送信されるサブスクリブションデータを増やす結果をもたらす。このデータを量を減らすためには不必要なallowed CSGリストはMMEに移動してはいけない。inter-PLMNハンドオーバーはequivalent PLMN間に限って起きるので、equivalent PLMNではないPLNのallowed CSGリストは不必要な情報なので、equivalent PLMNのallowed CSGリストに限ってHSSがMME1で提供する。その過程は図7の実施形態に記述する。
【0027】
図7を参照すれば、端末のAttachとTAUプロシージャを実行する時(ステップ401)、MME1(53)がUpdate location requestをHSS56へ送る時、equivalent PLMNをパラメーターへ共に送る(ステップ401.a)。equivalent PLMNリストを受けたHSS56は端末のサブスクリブションに記憶されたPLMNのallowed CSGリストのうちでequivalent PLMNのallowed CSGリストのみを送る(ステップ401.b)。HSS56に保持されたallowed CSG lists = {(PLMNA、(CSGID1、CSGID2))、(PLMNB、(CSGID2、CSGID3))、(PLMNC、(CSGID1、CSGID2))、(PLMND、(CSGID1、CSGID2))、(PLMNE、(CSGID1、CSGID2))}でequivalent PLMNに該当するPLMNAとPLMNBのallowed CSG listである{(PLMNA、(CSGID1、CSGID2))、(PLMNB、(CSGID2、CSGID3))}だけMME1(53)に送信することである。このような状況で、端末51がHeNB4(55)に近く移動することができる(ステップ403)。この場合、端末51はHeNB4のCSG IDセルを現在サービングセルであるeNB1(52)へリポートする(ステップ404)。これを受信したMME1(53)はeNBからHandover Requiredを受けた時(ステップ405)、401.bで受けたallowed CSGリストのうちでターゲットPLMNに該当するリストにターゲットCSG IDが存在するのか確認した後、存在する場合にだけハンドオーバープロシージャを進行させて(ステップ407.b)、 存在しない場合にはハンドオーバーをリジェクトする(ステップ407.a)。
【0028】
図7の実態形態は、HSSからMMEに移動するサブスクリブションデータ量を図6の実施形態よりは減らすが、equivalent PLMNの間のCSGリストを共にidenticalするように設定して問題を解決することをサポートするのに不必要なデータ送信でデータ量を増やす結果をもたらす。したがって、図8の実施形態のようにequivalent PLMNに対して同一のallowed CSGリストが設定された場合、これを知らせるflagのみを送信する。すなわち、inter-PLMNハンドオーバーが実行されるequivalent PLMNのallowed CSGリストが共に同一に設定された場合、HSSをregistered PLMNのallowed CSGリストとequivalent flagだけ提供する。これを受信したMMEはflagがある場合にはregistered PLMNのallowed CSGリストを基づいてinter-PLMNハンドオーバーの進行を決定して、flagがない場合にはCSGセルへのinter-PLMNハンドオーバーをリジェクトする。その過程は図8の実施形態に記述する。
【0029】
図8を参照すれば、端末51のAttachとtracking area Updateプロシージャを実行する時(ステップ501)、MME1(53)がUpdate location requestをHSS56に送る時、MMEはequivalent PLMNをパラメーターへ共に送る(ステップ501.a)。equivalent PLMNリストを受けたHSS56は端末のサブスクリブションに記憶されたPLMNのallowed CSGリストのうちでequivalent PLMNのallowed CSGリストを確認した後、registered PLMNであるPLMNAのallowed CSGリストとequivalent PLMNのallowed CSGリストが同一であるか、相違するのかを通知するflagを送る(ステップ501.b)。図5に示したようにHSSに記憶されたallowed CSG lists = {(PLMNA、(CSGID1、CSGID2))、(PLMNB、(CSGID2、CSGID3))、(PLMNC、(CSGID1、CSGID2))、(PLMND、(CSGID1、CSGID2))、(PLMNE、(CSGID1、CSGID2))}でequivalent PLMNに該当するPLMNAとPLMNBのallowed CSGリストを比べた後、 registered PLMNであるPLMNAのallowed CSGリストである(CSGID1、CSGID2)と比較結果flag = falseをMME1(53)へ送る。このような状況で、端末51がHeNB4(55)に近く移動することができる(ステップ503)。この場合、端末51はHeNB4のCSG IDセルを現在サービングセルであるeNB1(52)へリポートする(ステップ504)。これを受信したMME1(53)はeNBからハンドオーバーrequiredを受けた際(ステップ506)、HSS56から受信した情報を確認する(ステップ507)。すなわち、そのハンドオーバーが他のPLMNのCSGセルへのハンドオーバーであればflagがfalseの場合はいつもリジェクトして(ステップ508.a)、flagがtrueの場合にはターゲットセルのCSG IDがMME1(53)が持っているallowed CSGリストに存在する場合に限ってハンドオーバーを進行する(ステップ508.b)。
【0030】
図9は、図8で示されるハンドオーバープロシージャの追加オプションを示した図面である。
【0031】
図8の実施形態ではMMEがハンドオーバーrejectionを確認したが、 図9の実施形態ではMMEがHSSで送信した結果に応じてflag for inter PLMN to CSGセルをeNBにUE contextをintallするinitial UE Context Setup request メッセージに伝達して、これを受信したeNBがターゲットが他のPLMNに属したCSGセルへのハンドオーバーを開始(initiate)するかを決める。
【0032】
図9を参照すれば、ステップ601.bでHSS56から受信したflag値をeNB1(52)で送信して(ステップ601.c)、端末51がHeNBセルをリポートしても(ステップ604)、eNBがMMEから受信したflag値がfalseでターゲットが他のPLNに属したCSGセルであれば、ハンドオーバーを開始せず、MME1(53)に受信したflagが値がtrueであり、ターゲットが他のPLMNに属したCSGセルであればハンドオーバーを開始する(ステップ605)。以後過程は図8の例と同一である。即ち、ステップ606、607、608.a及び608.bは、ステップ506、507、508及び508.bと実質的に同一である。
【0033】
図6乃至図9で示された実施形態で、HSSがregistered PLMNのみを送るlegacy方式に応じてbackward compatibilityを有するようにするために追加的に送信する情報のない場合は、 すなわち、registered PLMNのallowed CSGリストだけ送信される場合には、MMEはCSGセルへの inter-PLMNハンドオーバーをサポートしないことで認識してリジェクトする。
【0034】
図10は、本発明の実施形態によるMMEの動作を説明するための図面である。
【0035】
ステップ1010でMMEは、端末からATTACH又はTracking Update リクエストを受信する。以後、MMEはステップ1020でHSSにUpdate location requestを送信する。この時、MMEは前述したように、equivalent PLMNに対するパラメーターを含んで送信することができる。
【0036】
ステップ1030でMMEはHSSからUpdate location Ackを受信する。この時、MMEは前述したように、equivalent PLMNのallowed CSGリストを含んで受信することができる。
【0037】
ステップ1040でMMEがeNBからHandover requestを受信すれば、ステップ1050でMMEは先に受信したallowed CSGリストのうちで、 ターゲットPLMNに該当するリストにターゲットCSG IDが存在するのか確認する。
【0038】
存在する場合には、ステップ1060でMMEはハンドオーバー手続きを進行するが、存在しない場合には、ステップ1070でハンドオーバーをリジェクトする。
【0039】
図11を参照すれば、本発明の実施形態によるHSSの動作を説明するための図面である。
【0040】
ステップ1110でHSSはMMEからUpdate location requestを送信する。この時、HSSは前述したように、equivalent PLMNに対するパラメーターを含んで受信することができる。
【0041】
以後、ステップ1120でHSSはMMEにUpdate location Ackを送信する。この時、HSSは前述したように、equivalent PLMNのallowed CSGリストを含んで送信することができる。
【0042】
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲に限ってさまざまな変形が可能である。よって、本発明の範囲は説明された実施形態に限って決定されてはならなく、後述する特許請求の範囲だけではなくこの特許請求の範囲と均等なものなどによって決まるべきである。
【符号の説明】
【0043】
10 HSS
11 MME1
12 MME2
13 HeNB GW1
14 HeNB GW2
15 HeNB1
16 HeNB2
17 eNB1
18 HeNB3
19 HeNB4
20 eNB2
21 UE
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11