特許第5980959号(P5980959)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5980959ビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5980959
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】ビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20160818BHJP
   B67D 1/07 20060101ALI20160818BHJP
【FI】
   B67D1/08 Z
   B67D1/07
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-556495(P2014-556495)
(86)(22)【出願日】2013年5月22日
(65)【公表番号】特表2015-506318(P2015-506318A)
(43)【公表日】2015年3月2日
(86)【国際出願番号】KR2013004472
(87)【国際公開番号】WO2014109439
(87)【国際公開日】20140717
【審査請求日】2014年7月23日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0002353
(32)【優先日】2013年1月9日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2013-0057505
(32)【優先日】2013年5月22日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514184407
【氏名又は名称】パク ジョン ハ
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100085279
【弁理士】
【氏名又は名称】西元 勝一
(72)【発明者】
【氏名】パク ジョン ハ
(72)【発明者】
【氏名】チョ ジュン ホ
【審査官】 北村 一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−250796(JP,A)
【文献】 特開平10−258896(JP,A)
【文献】 特開平11−344141(JP,A)
【文献】 特開平10−236591(JP,A)
【文献】 特開平06−227593(JP,A)
【文献】 特開2001−240194(JP,A)
【文献】 特開2005−163811(JP,A)
【文献】 米国特許第04941593(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/00− 3/04
F16K 31/18
F16K 21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に一定の空間が形成された円筒状の本体(210)と、前記本体(210)の下部に形成されてビールと炭酸ガスの流入及び流出を制御する連結部(220)を含むケーシング(200);及び前記本体(210)の上部を閉鎖する上部キャップ(300);を含み、
前記連結部(220)の下端部には生ビール樽の接続管が連結され、
前記上部キャップ(300)は炭酸ガスを排出するためのガス排出管(340)が連結され、前記本体(210)の側面には生ビールを排出するための生ビール流出孔(223)が形成され、
前記連結部(220)の上面と前記本体(210)のハウジングによって、生ビールや炭酸ガスが満たされる内部空間部(212)が前記本体(210)内に形成され、前記本体(210)の内部空間部(212)には浮き玉(328)が設けられ、前記連結部(220)の下部開口部と前記連結部(220)の上面の第1底穴(410)とを連通させて生ビールや炭酸ガスが流入する第1供給流路が形成され、前記連結部(220)の上面の第2底穴(420)と前記生ビール流出孔(223)とを連通させて生ビールが流出する排出流路が形成され、
前記供給流路を通じて生ビールが供給されると、前記浮き玉(328)が浮力により押し上げながら前記排出流路を開放して前記排出流路を通じて生ビールが排出され、
前記供給流路を通じて炭酸ガスが供給されて前記本体(210)の内部空間部(212)に満たされると、炭酸ガスの圧力により前記浮き玉(328)が前記第2底穴(420)の開口を塞いで炭酸ガスの排出を遮断することを特徴とするビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置。
【請求項2】
前記連結部(220)の側面には水が流入する水流入孔(225)が形成され、前記連結部(220)の内部で前記水流入孔(225)と前記連結部(220)の第1底穴(410)とを連通させて水が流入する経路である第2供給流路が形成されることを特徴とする請求項1に記載のビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置。
【請求項3】
前記第1供給流路と前記第2供給流路の方向を転換させる流路切替弁(400)が前記連結部(220)の側面から前記連結部(220)の内部に側方向に貫設され、前記流路切替弁(400)の作動によって前記第1供給流路を開放し、かつ前記第2供給流路を閉鎖して生ビールや炭酸ガスを供給し、前記第1供給流路を閉鎖し、かつ前記第2供給流路を開放して水を供給することを特徴とする請求項2に記載のビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置。
【請求項4】
前記第2底穴(420)と前記排出流路を中心に両側面に該当する前記連結部(220)の内部領域に磁石(452)を設けて、生ビールが前記排出流路を流れる時、磁場を与えることを特徴とする請求項1に記載のビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置。
【請求項5】
前記上部キャップ(300)は中心部が開口した貫通孔状のガス排出口(312)が形成された上板(310)と、前記ガス排出口(312)内に垂直方向に立設した状態で挿設される円状棒状の乗降部材(320)を備え、
前記乗降部材(320)の上端部に押しボタン(330)が外部に露出するように結合され、前記押しボタン(330)の作動によって前記乗降部材(320)が垂直に移動しながら、前記浮き玉(328)を押して移動させることを特徴とする請求項1に記載のビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビールの泡噴出防止装置に関するもので、特に、生ビール樽と生ビール注出装置との間の導管に設けられ生ビール樽から生ビール注出装置に排出される過程で泡噴出が発生することを防止し、生ビール樽から生ビール注出装置までの導管や生ビール注出装置の内面に沈着するビールストーン(beer stone)を除去及び予防するビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に生ビールは完全に密閉された生ビール樽に生ビール注出装置の導管を連結して、生ビール注出装置のコック弁を操作してビール杯に注いで消費者に提供する。必要によって生ビール注出装置の導管に冷却装置を更に付着する場合もある。
【0003】
ところが、生ビール樽のビールが生ビール注出装置を通じて排出される場合、導管や生ビール注出装置の内面にビールストーン(beer stone)が沈着する。
【0004】
このようなビールストーンは生ビールを変質させて味を低下させ、ビールを汚染させる原因になる。従来には薬剤を注入したり、または洗浄水を加圧注入してビールストーンを除去したが、ビールストーンの除去効率が低下するのみならず、ビールストーン除去用の薬剤を食用に使用することが難しい問題がある。
【0005】
一方、生ビール樽を生ビール注出装置に連結した後、初めて生ビール注出装置を開放して一杯目のビールを注ぐ時、生ビール樽から供給される炭酸ガスによって「ポン」という騷音が発生しながらビールが泡と一緒に爆発するように噴き出てくる。このような現象を所謂「泡噴出」現象という。このような泡噴出現象は、前述した一杯目のビールを注ぐ時のみならず、生ビール樽から最後の杯のビールを注ぐ時も発生する。なぜならば、生ビール樽に含まれていた残留ビールと一緒に炭酸ガスが生ビール注出装置に排出されるからである。
【0006】
このような泡噴出現象はユーザーに非常に不便であり、噴出されて吹き出た生ビールが周囲に飛び散って非衛生的である。
【0007】
このような泡噴出現象を防止するためには、生ビール樽を入れ替える時、生ビール樽と生ビール注出装置を分離した状態で、生ビール注出装置及びその導管に含まれていた残留ビールと炭酸ガスを人為的に排出しなければならない。
【0008】
しかし、このような残留ビールと炭酸ガスの排出過程において相当量の生ビールが飛散して損失が発生し、生ビール樽の入れ替えに多くの時間を要するのみならず、生ビール樽の入れ替え作業が非常に面倒な問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような問題点を解決するためになされた本発明は、生ビール樽と生ビール注出装置との間の導管に設けられ、生ビール樽から生ビール注出装置に排出される過程で泡噴出が発生することを防止する装置を提供することにその目的がある。
【0010】
また、本発明の他の目的は生ビール樽から生ビール注出装置までの導管や生ビール注出装置の内面に沈着してビールを変質させて、生ビール味の低下やビール汚染の原因になるビールストーン(beer stone)の沈着を防止したり除去する装置を提供することにある。
【0011】
更に、本発明の他の目的は三方弁の簡単な操作によりビール樽から生ビール注出装置までの導管や生ビール注出装置の内面を水で洗浄できるので、洗浄費用や時間を大きく低減する装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述の目的を達成するための本発明の特徴に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置は、
内部に一定の空間が形成された円筒状の本体(210)と、本体(210)の下部に形成されてビールと炭酸ガスの流入及び流出を制御する連結部(220)を含むケーシング(200);及び本体(210)の上部を閉鎖する上部キャップ(300)を含み、
連結部(220)の下部面には生ビール樽(10)の接続管が連結され、上部キャップ(300)は炭酸ガスを排出するためのガス排出管(340)が連結され、本体(210)の側面には生ビールを排出するための生ビール流出孔(223)が形成され、
連結部(220)の上面と前記本体(210)のハウジングによって、生ビールや炭酸ガスが満たされる内部空間部(212)が本体(210)内に形成され、本体(210)の内部空間部(212)には浮き玉(328)が設けられ、連結部(220)の下部開口部と連結部(220)の上面の第1底穴(410)とを連通させて生ビールや炭酸ガスが流入する第1供給流路が形成され、連結部(220)の上面の第2底穴(420)と生ビール流出孔(223)とを連通させて生ビールが流出される排出流路が形成され、
供給流路を通じて生ビールが供給されると、浮き玉(328)が浮力により押し上げながら排出流路を開放し、開放した排出流路を通じて生ビールが排出され、供給流路を通じて炭酸ガスが供給されて本体(210)の内部空間部(212)に満たされると、炭酸ガスの圧力により浮き玉(328)が第2底穴(420)の開口を塞いで炭酸ガスの排出を遮断する。
【発明の効果】
【0013】
前述した構成を有する本発明の装置は、生ビール樽と生ビール注出装置との間の導管に設けられて、生ビール樽から生ビール注出装置に排出される過程で泡噴出が発生することを防止する効果がある。
【0014】
また、本発明の装置は生ビール樽から生ビール注出装置までの導管や生ビール注出装置の内面に沈着してビールが変質され、それによって生ビール味の低下やビール汚染の原因になるビールストーン(beer stone)の沈着を防止したり除去する効果がある。
【0015】
更に、本発明は生ビール樽の入れ替え作業時、生ビールの噴出による周囲の汚れを防止すると共に、生ビールの飛散による損失を防止し、生ビール樽の入れ替えに要する時間を短縮して生ビール樽の入れ替え作業を容易に行う効果がある。
【0016】
更に、本発明は三方弁の簡単な操作によりビール樽から生ビール注出装置までの導管や生ビール注出装置の内面を水で洗浄できるので、洗浄費用や時間を大きく低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す分解斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す分解斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す組立断面斜視図である。
図6】本発明の実施形態に係る三方弁の通路を示す図面である。
図7】本発明の実施形態に係る三方弁の作動状態を示す図面である。
図8】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止を水平方向に切断した形態を示す断面図である。
図9】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す断面図である。
図10】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置で生ビールが本体の内部空間部に流入した状態を示す断面図である。
図11】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置で炭酸ガスを排出する状態を示す断面図である。
図12】本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置で水が供給される状態を示す断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。しかしながら、本発明は多様な異なる形態で実現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。また、図面において、本発明を明確に説明するために、説明上不要な部分は省略し、明細書全体を通して同一または類似する構成要素については同一の参照符号を付した。
【0019】
明細書全体で、ある部分がある 構成要素を「含む」という時、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことができることを意味する。
【0020】
本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置は、生ビール樽の接続管に連結される装置である。接続管はカプラーを意味するもので、生ビール樽の上部に連結されて炭酸ガスを注入する注入管と、生ビールを排出する生ビール排出管が形成されている。
【0021】
本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置は、カプラーの生ビール排出管に連結されるものである。
【0022】
以下では説明の便宜のために本発明のビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置は、生ビール樽の接続管に連結されるものと記載する。
【0023】
図1及び図2は本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す斜視図であり、図3及び図4は本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す分解斜視図であり、図5は本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す組立断面斜視図である。
【0024】
本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置100は、一定の空間を有する円筒状のケーシング200と、ケーシング200の上部に結合され、分解組立可能な上部キャップ300を含む。
【0025】
ケーシング200は生ビールが満たされる空間の本体210と、本体210の下部に形成され、ビール、炭酸ガス及び水の流入及び流出を制御する連結部220を含む。
【0026】
本体210の内部空間部212は連結部220の上面と本体210のハウジングとからなっており、生ビール、炭酸ガス及び水が満たされる空間として、後述する浮き玉328が配置される。
【0027】
連結部220の上面は本体210の内部空間部212の底面に該当し、生ビール、炭酸ガス及び水が流入する第1底穴410と生ビールが流出する第2底穴420が形成される。
【0028】
特に、第2底穴420は漏水防止のためにOリング214により囲まれており、浮き玉328が入口を塞ぐように凹状に傾斜して形成される。
【0029】
上部キャップ300はケーシング200の上端部と螺合方式で回転結合される円状の上板310を含む。
【0030】
上板310の中心部には上板310の厚さを貫通する貫通孔状のガス排出口312が形成され、穿孔されたガス排出口312内には乗降部材320が貫設されている。
【0031】
乗降部材320は所定の長さを有する円状の棒部材であり、下端部が円錐状になっている。
【0032】
乗降部材320の中間上段部には上部Oリング溝322aと下部Oリング溝324aが一定の間隔をおいて離間して形成され、これらの溝には円環状の上部Oリング322と下部Oリング324が挿設される。
【0033】
乗降部材320は、その下段が浮き玉328に近接するように垂直方向に立設される。
【0034】
上部Oリング溝322aと下部Oリング溝324aとの間の部分にはガス排出孔326が穿孔されている。
【0035】
乗降部材320の上端部には押しボタン330が結合され、押しボタン330には中空状のガス排出管340が水平方向に突設されている。
【0036】
乗降部材320の内部には、下段がガス排出孔326とガス排出管340とを連通させてガス流路332が垂直方向に形成されており、炭酸ガスを排出できる。
【0037】
このために、ガス流路332の上段は押しボタン330に結合されているガス排出管340に連通している。
【0038】
上板310の上部面にはガス排出口312の周辺に段差部が形成されており、押しボタン330の結合時には、段差部部に押しボタン330の下段が載置される。
【0039】
ガスを排出しない「閉鎖」位置においては、乗降部材320がガス排出口312内に位置した状態で、ガス排出孔326は上板310の内周面により閉鎖される。したがって、本体210の内部空間部212にある炭酸ガスがガス排出孔326に流入しない。
【0040】
押しボタン330を押し下げると、押しボタン330の下部に形成されたバネ部材334の力を抗して乗降部材320が下方に移動すると共に、ガス排出孔326が形成された外周面が本体210の内部空間部212に突出する。
【0041】
これによって、ガス排出孔326が本体210の内部空間部212に露出しながら「開放」位置になり、内部の炭酸ガスはガス排出孔326に流入する。
【0042】
流入した炭酸ガスはガス排出孔326に連通しているガス流路332を通過し、ガス排出管340から外部に排出される。
【0043】
押しボタン330の押し下げ力を除去すると、バネ部材334の弾性復原力により押しボタン330は上方に移動して元の位置に復帰する。これによって、乗降部材320が上昇してガス排出口312内に貫設された状態になる。
【0044】
また、ガス排出孔326はガス排出口312の内周面により閉鎖されて、炭酸ガスが流入しない「閉鎖」位置になる。
【0045】
このような押しボタン330を利用したガス排出構造はガス排出弁の一例であり、このような構成に限定せず、多様な形態に変形して構成できる。
【0046】
連結部220の下端部には生ビール樽の接続管に連結される連結孔221が形成され、中央には連結孔221から生ビールが流入するように一側が開口した生ビール流入穴222が垂直に穿孔されている。
【0047】
連結部220の一側面には生ビールが流出される生ビール流出孔223が水平に穿孔されている。この生ビール流出孔223には生ビール注出装置(不図示)に連結されるビール導管連結体224が結合される。
【0048】
生ビール流出孔223とほぼ直角方向に位置する連結部220の側面には水が流入する水流入孔225が穿孔されている。水流入孔225には水タンクの供給ホースに連結される水導管連結体226が結合される。
【0049】
ビール導管連結体224と水導管連結体は管状の部材であり、螺合により本体210と一体的に設けられる。
【0050】
水流入孔225とほぼ直角方向であり、生ビール流出孔223とはほぼ一直線方向に位置する連結部220の側面には流路切替弁400が結合される弁孔402が穿孔されている。弁孔402に結合される流路切替弁400は三方弁であり、水と生ビールの流入を切り替える役割をする。
【0051】
連結部220の内部には連結部220の上面の第1底穴410に連結部220内に垂直に形成された生ビール流入穴222とを連通させる第1供給流路が設けられる。第1供給流路には生ビールと炭酸ガスが流入する。
【0052】
ここで、連結部220の上面は本体210の内部空間部212の底面に該当し、連結部220の下面は全体的にケーシング200の下部面に該当する。
【0053】
連結部220は第1供給流路と並設される排出流路も備える。排出流路は連結部220の上面の第2底穴420から始まって連結部220の内部に連通するが、中間に彎曲して連結部220の側面に形成された生ビール流出孔223に延びる。
【0054】
排出流路の入口は連結部220の上面に形成されて内部空間部に連通する一方、排出流路の出口は連結部220の側面に形成された生ビール流出孔223に結合されるビール導管連結体224に連通する。
【0055】
生ビール流出孔223と直角方向に位置する連結部220の側面には水が供給される第2供給流路の入口(水流入孔225)が形成されている。
【0056】
第2供給流路は連結部220の側面に形成された水流入孔225から連結部220の内部に延び、第1底穴410まで貫通して形成される。第2供給流路は連結部220の側面から始まって第1供給流路に連通している。第1供給流路と第2供給流路は直角方向に連結部220の内部で選択的に連通する。
【0057】
浮き玉328は第1供給流路を通じて生ビール樽から新しい生ビールが流入する状況でも圧力差によって浮き玉328が第2底穴420を引き続き閉鎖した状態を維持する場合、浮き玉328が生ビールにより浮き上がるように少し動かす必要がある。
【0058】
このために、押しボタン330を押し下げると、押しボタン330の下部に装着されたバネ部材334の付勢力に抗して乗降部材320が下方に移動しながら、浮き玉328を押圧して動かすようにする。
【0059】
押しボタン330の押し下げ力を除去すると、押しボタン330はバネ部材334の弾性復原力によりまた上方に移動しながら元の位置に復帰する。これによって、乗降部材320は本体210の内部空間部212から上方に移動するようになる。
【0060】
流路切替弁400は連結部220の側面から内部に延びた弁孔402に挿設される作動棒440と、作動棒440に結合されて作動棒440を回動させるレバー432を含む。
【0061】
図6に示すように、作動棒440は連結部220の上面と下面を貫通する第1供給流路を形成するために作動棒440の厚さを貫通する第1通路442と、第2供給流路を形成するために第1通路442と直角に交差して貫通する第2通路444を含む。
【0062】
ここで、第1通路442は第1供給流路を開放し、かつ第2供給流路を閉鎖して生ビールや炭酸ガスを供給し、第2通路444は第1供給流路を閉鎖し、かつ第2供給流路を開放して水を供給する。
【0063】
作動棒440は一側にレバー432の方向転換時、回動範囲が90度を抜け出さないように阻止するストッパー448が突設されている。
【0064】
作動棒440には第1通路442、第2通路444とストッパー448との間にパッキング446を密着して設けることによって、ビールや水が漏洩することを防止する。
【0065】
作動棒440は図8に示すように、レバー432の回動により第1通路442を開放し、かつ第2通路444を閉鎖し、またレバー432の方向を90度に回動すると、第1通路442を閉鎖し、かつ第2通路444を開放する。
【0066】
連結部220は図8に示すように、第2底穴420と、排出流路の両側面にそれぞれ形成された凹部450を備え、それぞれの凹部450内には磁石452が設けられる。また、連結部220は凹部450を大きく形成して排出流路及び第1供給流路の両側面に亘って磁石452を設けることもできる。
【0067】
このような構成を有する本発明の実施形態に係るビールの泡噴出防止装置及びビールストーン生成防止装置100の作動及び効果を図10及び図11を参照して説明すると次の通りである。
【0068】
図9は本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置を示す断面図であり、図10は本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置で生ビールが本体の内部空間部に流入した状態を示す断面図である。
【0069】
まず、ビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置100は、流路切替弁400を作動してビール供給流路である第1通路442を開放し、かつ水供給流路である第2通路444を閉鎖する。
【0070】
ビールの泡噴出防止装置及びビールストーン生成防止装置100において、生ビール樽からの生ビールは接続管を通じて連結孔221の生ビール流入穴222に流入する。
【0071】
生ビールは生ビール流入穴222から第1供給流路を通じて本体210の内部空間部212に流入する。
【0072】
流入した生ビールは本体210の内部空間部212を満たす。これによって、浮き玉328が生ビールの浮力により浮き上がる状態になる。
【0073】
したがって、本体210の底面の第2底穴420(すなわち、排出流路の入口)は開放状態を維持するようになる。
【0074】
次に、流入した生ビールは第2底穴420に入って本体210の側面に形成された生ビール流出孔223(すなわち、排出流路の出口)に排出され、ビール導管連結体224を通じてその一端に接続された生ビール注出装置に供給される。
【0075】
生ビールにはミネラルなどの金属性陽イオンが溶けている。生ビールが第1供給流路と排出流路を通過する時発生する静電気の負電荷が金属性陽イオンの周辺に引き寄せられながら金属性陽イオンの周辺に負電荷のイオン層が形成される。
【0076】
このように外部に負電荷のイオン層が形成された金属性陽イオンはビールストーンを誘発するカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどと結合しながら凝集形態のイオン担体を形成する。
【0077】
このようなイオン担体は導管に殆んど付着しない。
【0078】
すなわち、導管にカルシウムイオンなどが付着して作られるビールストーンの生成を抑制するようになる。
【0079】
生ビールは第2底穴420に入って本体210の側面に形成された生ビール流出孔223(すなわち排出流路の出口)に排出され、ビール導管連結体224を通じてその一端に接続された生ビール注出装置に供給される。
【0080】
生ビールは第2底穴420から生ビール流出孔223を通過しながら凹部450に位置した磁石452から強い磁場を受ける。
【0081】
このように磁場が生ビールに与えられると、水分子の間に振動と孔隙が生じる磁気共振共鳴現象が発生する。これによって、生ビールの水分子の間に活発な運動と多くの衝突によってエネルギーが生成される。
【0082】
このようなエネルギーを通じて生ビールに含まれた水は水素イオン(H)と水酸化イオン(OH)が豊富なイオン水になる。
【0083】
水酸化イオンは導管の壁面などの界面でビールストーンの成分になるカルシウムイオンなどの電荷をなくすようにして、カルシウムなどが導管の壁面に付着することを防ぐと共に、固体微粒子形態に変換させてビールストーンの生成を抑制する。
【0084】
一方、生ビールが小さい直径の第1供給流路と排出流路を通過する過程で、生ビールに含まれた炭酸ガスの気泡は微細な大きさの気泡に変わる。
【0085】
導管等に沈着したビールストーンは微細な炭酸ガスの気泡の影響により脱落しやすい状態になり、生ビールが引き続き供給されて導管内部を流れながら生じる水流がビールストーンを打撃して除去する。
【0086】
生ビールは排出流路の小さい直径を押圧状態に押し上げられながらビールの水分子を永久磁石452の磁場の波動により水分子の間に振動と一定孔隙が生じる共振共鳴現象が発生する。これと共に、ビールの水分子を微細に粉砕して分子の構造が緻密になった軟らかいビールを作ることができ、生ビール味の低下を防止する。
【0087】
ビールの泡噴出防止装置及びビールストーン生成防止装置100は、第1供給流路と排出流路の小さい直径を高圧に通過しながら発生する静電気と永久磁石452によりビール中に溶けているビールストーン物質をビールと共に外部に排出することによって、ビールストーンが堆積することを防止する。また、既に生成されたビールストーンを除去する効果があり、水酸基イオンの坑菌殺菌作用に有害副産物が生じないビールラインの状態を清潔に維持する。
【0088】
以下、図11を参照して生ビール樽に満たした生ビールがなくなってきていると、生ビール樽から泡と炭酸ガスだけが供給されるようになる。この時、生ビール樽を入れ替える状態について説明する。
【0089】
図11は本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置において、炭酸ガスを排出する状態を示す断面図である。
【0090】
まず、ビールの泡噴出防止装置及びビールストーン生成防止装置100において、流路切替弁400を作動してビール供給流路である第1通路442を開放し、かつ水供給流路である第2通路444を閉鎖する。
【0091】
従来には生ビール樽の生ビールが減少して泡と炭酸ガスが生ビール注出装置に供給されながら泡噴出現象が発生した。
【0092】
本発明のビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置100の場合は、生ビール樽から生ビールが接続管を通じて連結孔221の生ビール流入穴222に流入する。
【0093】
生ビール樽から流入した泡と炭酸ガスは連結孔221の生ビール流入穴222を経て第1供給流路を通じて本体210の内部空間部212に流入する。
【0094】
炭酸ガスは本体210の内部空間部212の上部から満たされ、本体210の内部空間部212に残っていた生ビールは第2底穴420を経て生ビール流出孔223に排出される。
【0095】
生ビールにより押し上げられている浮き玉328は炭酸ガスの圧力により凹状に形成された本体210の第2底穴420(排出流路の入口)に置載されて第2底穴420を閉鎖する。
【0096】
このような状態で生ビール注出装置を開放すると、生ビール注出装置方向に排出流路の内部に負圧(−)が生成されながら浮き玉328が第2底穴420に密着し、これによって、排出流路が完全に遮断される。
【0097】
このように、本発明の泡噴出及びビールストーン生成防止装置100においては、生ビール樽の生ビールがなくなってきて生ビール樽から泡と炭酸ガスだけが供給される状態になると、浮き玉328が本体210の内部空間部212に満たされる炭酸ガスの圧力により移動しながら、排出流路の入口の第2底穴420を自動的に遮断する。
【0098】
したがって、生ビール注出装置を開放しても炭酸ガスの排出による泡噴出現象が発生することを防止できる。
【0099】
本発明は泡噴出現象が防止されるので、泡などが噴出して周囲に飛び散る問題を防止できて、清潔な衛生状態を維持でき、ユーザーに不快感を与えない長所がある。
【0100】
また、ユーザーは泡噴出現象を経験しないで生ビール注出装置を開放して生ビールがこれ以上出てこないことを確認することによって、生ビール樽の入れ替え時期が容易に分かる。
【0101】
浮き玉328により第2底穴420(排出流路の入口)が閉鎖されると、空の生ビール樽を新しいビール樽に入れ替える前に、本体210の内部空間部212に満たされた炭酸ガスを排出しなければならない。
【0102】
このためにユーザーが押しボタン330を押し下げると、押しボタン330の下部に装着されたバネ部材334の付勢力に抗して乗降部材320を下方に移動させる。
【0103】
これによって、ガス排出孔326が形成された乗降部材320の下段外周面がガス排出口312の下段から突出され、ガス排出孔326が本体210の内部空間部212に露出しながら「開放」位置になり、炭酸ガスはガス排出孔326に流入する。
【0104】
流入した炭酸ガスはガス排出孔326に連通しているガス流路332に沿って流動し、ガス排出管340から外部に排出される。
【0105】
押しボタン330を僅かに押さえる場合、上部Oリング322が上部Oリング溝322aでローリング作用により障害物の役割をする。この時、乗降部材320は下方に2mm程度移動する。
【0106】
このような押しボタン330は乗降部材320が浮き玉328と接触せず、ガス排出孔326を本体210の内部空間部212に露出させる。すなわち、本体210の内部空間部212の上段に満たされた炭酸ガスを排出する機能をする。
【0107】
炭酸ガスの排出が完了すると、押しボタン330の押し下げ力を除去する。これによって、バネ部材334の復原力により押しボタン330が上方に移動し、乗降部材320も上昇しながら元の位置に復帰してガス排出口312内に貫設された状態になり、ガス排出孔326は上板310の内周面により閉鎖される。
【0108】
このようにビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置100は、炭酸ガスの外部排出が完了した後、空の生ビール樽を新しい生ビール樽に入れ替え、入れ替えた生ビール樽に接続管を連結し、接続管を連結部220の連結孔221に結合すると、新しい生ビール樽から生ビールがまた流入する。
【0109】
流入した生ビールは生ビール流入穴222を経て本体210の底面の第1底穴410を通じて本体210の内部空間部212に流入する(第1供給流路)。
【0110】
流入した生ビールは本体210の内部空間部212を満たし、これによって、浮き玉328が生ビールの浮力によりまた浮き上げられ、本体210の底面の第2底穴420(すなわち排出流路の入口)を開放しながら本体210の側面に形成された生ビール流出孔223(すなわち排出流路の出口)に排出された後、ビール導管連結体224からそれに接続された導管を経て生ビール注出装置に供給される(排出流路)。
【0111】
この時、浮き玉328は生ビールが満たされながら作用する浮力により移動しながら第2底穴420を開放する。したがって、本体210の内部空間部212の上部には炭酸ガスの代わり生ビールに満たされた状態で排出流路の入口が開放される。
【0112】
ここで、本発明では生ビール注出装置から負圧が発生して浮き玉328が第2底穴420に押圧されて密着された状態を維持するので、本体210の内部空間部212に流入する生ビールにより浮き玉328が押し上げない状況が発生することもあり得る。
【0113】
このような問題点を解決するために押しボタン330を強く押し下げると、押しボタン330の下部に装着されたバネ部材334の付勢力に抗して乗降部材320が下方に移動すると共に、乗降部材320の下端部が浮き玉328を押して移動させる。
【0114】
浮き玉328の移動により第2底穴420が少しでも開放されると、生ビールが第2底穴420を通じて排出流路に排出されながらこれ以上浮き玉328には負圧が作用しない。これによって、浮き玉328は引き寄せる力を受けないようになり、生ビールによる浮力により浮き上がる。
【0115】
本発明の泡噴出及びビールストーン生成防止装置100は、本体210の内部空間部212の上段部に炭酸ガスの代わり生ビールが満たされた状態で、浮き玉328が動きながら排出流路を開放するようになる。
【0116】
これによって、排出流路は炭酸ガスが流入せず、生ビールだけが流入した状態になり、生ビール樽を新しく入れ替えた後生ビール注出装置から一杯目の生ビールを注ぐ時、炭酸ガスが急激に排出される泡噴出現象が発生せず、直ちに生ビールが排出される。
【0117】
このように本発明の泡噴出及びビールストーン生成防止装置100においては、泡噴出現象を効果的に防止できるので、衛生不良、不快感の誘発などの問題を解決でき、また生ビール樽の入れ替え時、相当量のビール損失を防止できる。
【0118】
また、本発明の泡噴出及びビールストーン生成防止装置100は生ビール樽の入れ替え作業を簡易に、かつ速やかに進行できる効果がある。
【0119】
以下、図12を参照して水を加圧注入して導管にあるビールストーンまたは異物を洗浄する作動について説明する。
【0120】
図12は本発明の実施形態に係るビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置において、水が供給される状態を示す断面図である。
【0121】
まず、ビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置100は、流路切替弁400を作動させてビール供給流路である第1通路442を閉鎖し、かつ水供給流路である第2通路444を開放する。
【0122】
したがって、ビールの泡噴出及びビールストーン生成防止装置100において、水供給装置(不図示)から水が水導管連結体226を通じて水流入孔225に流入する。
【0123】
流入した水は水流入孔225から第2通路444を経て第1底穴410に流入し(第2供給流路)、本体210の内部空間部212で第2底穴420を通じて本体210の側面に形成された生ビール流出孔223(すなわち、排出流路の出口)に排出され、ビール導管連結体224を通じてそれに接続された導管を経て生ビール注出装置に供給される(排出流路)。
【0124】
このように加圧注入された水は泡噴出及びビールストーン生成防止装置100を通じて第2供給流路、排出流路、導管、及び生ビール注出装置を高速で通過しながらビールストーンなどの異物を除去して洗浄する。
【0125】
本発明の泡噴出及びビールストーン生成防止装置100は、生ビール樽を分離せず、導管と生ビール注出装置を洗浄できるので、洗浄作業が非常に便利であり、洗浄費用や時間を大きく低減することができる効果がある。
【0126】
以上で説明した本発明の実施形態は装置及び方法を通じてだけ実現できるものではなく、本発明の実施形態の構成に対応する機能を実現するためのプログラム、そのプログラムが記録された記録媒体などを通じて実現することもでき、このような実現は前述した実施形態の記載から本発明が属する技術分野における専門家であれば容易に行うことができる。
【0127】
以上で、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、次の特許請求範囲に定義している本発明の基本概念を用いて当業者が行うことができる多くの変形及び修正の形態も本発明の権利範囲に属することは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0128】
前述した構成を有する本発明の装置は、生ビール樽と生ビール注出装置との間の導管に設けられ、生ビール樽から生ビール注出装置に排出される過程で泡噴出が発生することを防止する効果がある。
【0129】
また、本発明の装置によれば、生ビール樽から生ビール注出装置までの導管や生ビール注出装置の内面に沈着してビールを変質させ、生ビール味の低下やビール汚染の原因になるビールストーン(beer stone)の沈着を防止したり除去する効果がある。
【0130】
更に、本発明の装置によれば、生ビール樽の入れ替え作業時、生ビールの噴出による周囲の汚れを防止すると共に、生ビールの飛散による損失を防止し、生ビール樽の入れ替えに要する時間を短縮して生ビール樽の入れ替え作業を容易に行う効果がある。
【0131】
更に、本発明の装置によれば、三方弁の簡単な操作によりビール樽から生ビール注出装置までの導管や生ビール注出装置の内面を水で洗浄できるので、洗浄費用や時間を大きく低減する効果がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7(a)】
図7(b)】
図8
図9
図10
図11
図12