特許第5980990号(P5980990)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5980990
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】データ校正プラットフォームサーバー
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20160818BHJP
   G06F 17/21 20060101ALI20160818BHJP
   G06F 17/24 20060101ALI20160818BHJP
【FI】
   G06F13/00 550B
   G06F13/00 550L
   G06F17/21 610
   G06F17/24
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-93043(P2015-93043)
(22)【出願日】2015年4月30日
(65)【公開番号】特開2015-228209(P2015-228209A)
(43)【公開日】2015年12月17日
【審査請求日】2015年5月1日
(31)【優先権主張番号】103209687
(32)【優先日】2014年5月30日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】516133939
【氏名又は名称】グリーン プレスティージ プライベート リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】崔殷豪
(72)【発明者】
【氏名】謝振豊
【審査官】 新田 亮
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−250362(JP,A)
【文献】 特開2005−165644(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/050562(WO,A1)
【文献】 米国特許第08566707(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 17/21
G06F 17/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット接続装置と接続して複数文字を有する複数のオリジナル段落を含む文書ファイルを受信するネットワークユニットと、
前記ネットワークユニットに電気的に接続し、前記文書ファイル内の前記文字を識別して前記文字を複数のリフロー型段落に変換し、また前記オリジナル段落とファイル形式変換後の前記リフロー型段落の対照関係に基づいてインデックスデータを生成するプロセッサユニットと、
前記プロセッサユニットに電気的に接続し、前記リフロー型段落を含むリフロー型文書を保存するストレージユニットと、
を含むインターネット接続装置の接続に用いられるデータ校正プラットフォームサーバーにおいて、
前記プロセッサユニットは、校正ウェブページを生成し、前記校正ウェブページが第1のウィンドウと第2のウィンドウとを含み、前記プロセッサユニットは前記ネットワークユニットを経由して前記インターネット接続装置が発した対照コマンドを受信した時、前記インデックスデータに基づき前記第1のウィンドウと前記第2のウィンドウに対応の前記オリジナル段落と前記リフロー型段落を各々表示することを特徴とする、
データ校正プラットフォームサーバー。
【請求項2】
前記インデックスデータは、前記オリジナル段落の前記文書ファイルにおける頁番号と行番号と字数とを含み、若しくは座標位置と幅高さを含み、更に前記リフロー型段落の段落番号を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ校正プラットフォームサーバー。
【請求項3】
前記対照コマンドは、前記オリジナル段落のいずれかの指定段落に対応し、前記プロセッサユニットが前記インデックスデータによって前記指定段落に対応する前記リフロー型段落を表示することを特徴とする請求項1に記載のデータ校正プラットフォームサーバー。
【請求項4】
前記対照コマンドは、前記オリジナル段落のいずれかの指定段落に対応し、前記プロセッサユニットが前記インデックスデータによって前記指定段落に対応する前記オリジナル段落を表示することを特徴とする請求項1に記載のデータ校正プラットフォームサーバー。
【請求項5】
前記対照コマンドは、マウス右ボタンイベント或いはマウス左ボタンイベントに対応することを特徴とする請求項1に記載のデータ校正プラットフォームサーバー。
【請求項6】
前記第2のウィンドウは、編集ツールセットを含み、プロセッサユニットが前記第2のウィンドウ内の入力イベントと編集ツールセットのトリガーイベントに基づいて前記リフロー型文書を更新することを特徴とする請求項1に記載のデータ校正プラットフォームサーバー。
【請求項7】
前記第2のウィンドウは、複数のデバイス選択ボタンを有し、前記ウェブページモジュールが前記デバイス選択ボタンに対応してサイズが異なる外枠を表示し、また前記外枠内に前記リフロー型段落を表示することを特徴とする請求項1に記載のデータ校正プラットフォームサーバー。
【請求項8】
前記第1のウィンドウは、段落マーク選択ボタンを含み、前記段落マーク選択ボタンが前記リフロー型段落内の少なくとも1つの確認待ち段落に対応する少なくとも1つの段落番号を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ校正プラットフォームサーバー。
【請求項9】
前記プロセッサユニットは、前記段落マーク選択ボタンの選択に応答し、前記インデックスデータによって前記第1のウィンドウと前記第2のウィンドウに確認待ち段落に対応する前記段落番号の前記オリジナル段落と前記リフロー型段落を各々表示することを特徴とする請求項8に記載のデータ校正プラットフォームサーバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバーに関し、特に、データ校正プラットフォームサーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
テクノロジーの進歩に伴い、携帯型表示装置(例えばタブレット型コンピュータ、携帯電話機)は、人々の生活に普及している。人々はよくこれらの携帯型表示装置でウェブページの閲覧、電子書籍を閲読している。よって、デジタルブックの需要量が大幅に増加し、出版社は従来の紙書籍を出版する以外に、デジタル出版に参入することができると考え始めた。
【0003】
しかしながら、よく見られる紙書籍を電子書籍ファイルに変換するアプローチは、直接印刷前の非構造化(Unstructured)ファイル(例えばPDFファイル)を使用することである。この種のファイルは書籍のコンテンツを携帯型表示装置上に表示できるが、閲覧者にとって、ページ上の特定コンテンツを更に詳しく見たい時(特に携帯電話等のスクリーンが比較的小さい装置を使用する時)、ページを拡大(ZoomIn)するだけで、また他の部分のコンテンツを閲覧したい時、当該エリアまでドラッグ&ドロップしなければならないため、非常に不便である。
【0004】
また、一部の業者は、非構造化ファイルを更に処理し、既存のファイル形式変換システムを用いて非構造化ファイルを構造化リフロー型ファイル(例えばhtmlファイル)に変換する。ただし、既存のファイル形式変換システムは、正確に変換できないため、変換後のファイルがほぼ使用できず、よって、業者は、膨大な労力を費やして手動でページ上の文字と図画をキャプチャーする必要がある。次に、再度キャプチャーした文字と図画を改めて組版するため膨大な労力を費やしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、ユーザがファイル形式変換したい文書をアップロードした後、校正プラットフォームを提供することでユーザに迅速にファイル形式変換後の文書を確認させるデータ校正プラットフォームサーバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例は、インターネット接続装置の接続に用いられるデータ校正プラットフォームサーバーを提供する。データ校正プラットフォームサーバーは、ネットワークユニットとプロセッサユニットとストレージユニットとを含む。ネットワークユニットがインターネット接続装置と接続して文書ファイルを受信する。文書ファイルは、複数のオリジナル段落を含み、オリジナル段落が複数文字を含む。プロセッサユニットはネットワークユニットに電気的に接続し、文書ファイル内の文字を識別して文字を複数のリフロー型段落に変換し、またオリジナル段落とファイル形式変換後のリフロー型段落の対照関係に基づいてインデックスデータを生成するために用いられる。ストレージユニットは、該プロセッサユニットに電気的に接続し、リフロー型段落を含むリフロー型文書を保存するために用いられる。プロセッサユニットは、校正ウェブページを生成し、校正ウェブページが第1のウィンドウと第2のウィンドウとを含み、且つプロセッサユニットはネットワークユニットを経由してインターネット接続装置が発した対照コマンドを受信した時、インデックスデータに基づき第1のウィンドウと第2のウィンドウに対応のオリジナル段落とリフロー型段落を各々表示する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るデータ校正プラットフォームサーバーは、認識間違いが発生した可能性のあるところをユーザに迅速に校閲させると共に直ちに修正して保存させることができ、且つ見たままが得られるようにファイル形式変換後のファイルが異なるデバイス上に表示される画面を見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施例に係るデータ校正プラットフォームサーバーを示す模式図である。
図2】本発明の実施例に係る電子書のファイル形式変換サービスウェブサイト構成を示す模式図である。
図3】本発明の実施例に係る書籍ページ内容を示す模式図である。
図4】本発明の実施例に係る校正ウェブページを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照する。図1は本発明の実施例に係るデータ校正プラットフォームサーバー100を示す模式図である。データ校正プラットフォームサーバー100は、インターネット接続装置200がインターネット300を経由して接続するために供することができる。
データ校正プラットフォームサーバー100は、ネットワークユニット120とプロセッサユニット140とストレージユニット160とを含む。ネットワークユニット120とストレージユニット160は、プロセッサユニット140と各々電気的に接続する。そこで、前記インターネット接続装置100は、ユーザが操作し、パソコン、タブレットコンピュータ或いはスマートフォン等とすることができる。
【0010】
ユーザは1冊の著作又は一編の文章を作成した後、電子書籍として出版しようとする場合、インターネット接続装置200によりインターネット300を通じて該著作又は文章の文書ファイルをデータ校正プラットフォームサーバー100にアップロードできる。そこで、文書ファイルはマイクロソフト(登録商標)社のWORDファイルフォーマット或いはアドビシステム(登録商標)(AdobeSystems)社が開発したポータブル・ドキュメント・フォーマット(PDF、PortableDocumentFormat)等とすることができる。
【0011】
ネットワークユニット120は、ネットワークインターフェースカードとすることができ、インターネット300に接続してインターネット接続装置200でアップロードした文書ファイルを受信するために用いられる。プロセッサユニット140は、中央処理装置(CPU)で、プログラムを実行して文書ファイルに対してファイル形式変換プロセスを行うことができ、文書ファイルをリフロー型(Reflowcontent)文書に変換するために用いられる。そこで、リフロー型文書は、ePubファイル又は例えばhtmlファイルの他のリフロー型フォーマットとすることができる。ストレージユニット160は、ハードディスク、メモリ等の記録媒体とすることができ、リフロー型文書及びプロセッサユニット140が実行するプログラムを保存するために用いられる。
【0012】
図2を参照する、図2は本発明の実施例に係る電子書のファイル形式変換サービスウェブサイト400構成を示す模式図である。プロセッサユニット140は、電子書籍のファイル形式変換サービスウェブサイト400を生成できる。電子書のファイル形式変換サービスウェブサイト400は、フロントエンドシステム410とバックエンドシステム420とデータベースシステム430とを含み、フロントエンドシステム410とバックエンドシステム420とデータベースシステム430がストレージユニット160内に保存される。フロントエンドシステム410とバックエンドシステム420は、プロセッサユニット140に実行させることができるプログラムロジックとする。
【0013】
フロントエンドシステム410は、ログインモジュール411と受信モジュール413とエクスポートモジュール415とプレビューモジュール417と編集モジュール419とを含む。フロントエンドシステム410は、主にユーザに閲覧を供するウェブページである。ログインモジュール411は、登録/ログインウェブページを提供してユーザがアカウントを登録/ログインするために用いられる。受信モジュール313は、アップロードウェブページを提供してユーザが文書ファイルをアップロード並びに受信するために用いられる。プレビューモジュール417は、校正ウェブページを提供し、ユーザがファイル形式変換の結果をプレビューし、また編集モジュール419を組み合わせ、ユーザが校正結果について編集するために用いられる。エクスポートモジュール415は、ファイル形式変換、編集後のリフロー型文書をインターネット接続装置200にエクスポートできる。プレビュー及び編集機能に関しては、次に詳述する。
【0014】
バックエンドシステム420は、ファイル形式変換モジュール421と保存モジュール423とを含む。ファイル形式変換モジュール421は、文書ファイルに対してファイル形式変換作業を行って文書ファイルをリフロー型文書に変換できる。保存モジュール423は、ファイル形式変換後のリフロー型文書を保存でき、或いは/及び編集を経たリフロー型文書を保存することができる。
【0015】
図3を参照する。図3は本発明の実施例に係る書籍ページ内容を示す模式図である。ファイル形式変換作業は、主にまず文書ファイル内の各書籍ページ内容の複数文字を識別できる。書籍ページ内には本文901と本文901上方にある章節902と本文901下方にあるページ番号903と本文901左側にあるコメント904等の内容とを含むことができる。各書籍ページ内の各文字の二次元座標(即ち縦座標と横座標)を統計した後、これら文字の縦座標の多いものによって上マージン905と下マージン906を決定し、これら文字の横座標の多いものによって左マージン907及び右マージン908を決定する。コメント904は偶然現れる内容であるためマージンの判断に影響を及ぼさない。
次に、各書籍ページ内容中の上下マージンと左右マージン内に位置する複数文字を本文901として定義する。本文901を判断した後、この本文901内の各行の並ぶ形式を識別する。並ぶ形式は、フォントと文字サイズとインデント距離D1、D5と字間D2と行間とを含む。各書籍ページの本文901は、大半同一領域内にあり、且つそのフォント、文字サイズ等の態様(例えば太字、斜体)が本文901範囲外の文字と異なるため、マージン判定の間違いの有無の判断補助として利用できる。
最後に、複数行の複数文字を直結して少なくとも1つのリフロー型段落となると共に各リフロー型段落に対応する認識信頼度を計算する。認識信頼度は、多種類のパラメータによって総合的に評価した後で算出した認識成功確率である。前記パラメータは、同一リフロー型段落内の文字スタイル(フォントとサイズと字間と行間等を含む)を一貫性の程度とすることができる。例えば、同一リフロー型段落の文字スタイルの同じ比率が高ければ高いほど、認識信頼度が高くなる。
【0016】
そこで、書籍ページ内の各オリジナル段落はどの行を含むかを識別するため、まずオリジナル段落のインデント距離D1を検出してから、オリジナル段落のインデント距離によって本文に対応するリフロー型段落を並べることができる。つまり、インデントのある行をリフロー型段落の1行目とすることで、次のオリジナル段落の先頭文字と直結してリフロー型段落を形成する。ただし、本発明の実施例はこれに限られるものではなく、例えば行間D3、D4の差異に基づいて各オリジナル段落を識別することができる。
図4に示すように、1段落目の最終行と2段落目の1行目間の行間D4は、段落内の各行の行間と異なるため、行間D3、D4の違いによってオリジナル段落はどの行を含むかを判断して対応の行を直結してリフロー型段落を形成できる。前述インデント距離は、1行目のみに限らず、段落全体にあることもできる(例えばインデント距離D5)。
【0017】
そこで、ファイル形式変換モジュール421は、ファイル形式変換前後の対応段落を記録して、その後ユーザの対照の便宜を図る。例えば、オリジナル段落とファイル形式変換後のリフロー型段落の対照関係に基づいてインデックスデータを生成する。インデックスデータは、オリジナル段落の文書ファイルにおける頁番号と行番号と字数とを含むことができ、若しくは座標位置と幅高さを含むこともできる。インデックスデータは、リフロー型段落の段落番号を更に含むことができる。
【0018】
図2を再度参照する。データベースシステム430は、登録データベース431と文書ファイルデータベース433とリフロー型文書データベース435とインデックスデータベース437とを含む。登録データベース431は、各ユーザのアカウント情報を保存する。文書ファイルデータベース433は、各アカウントのユーザがアップロードする文書ファイルを保存する。リフロー型文書データベース435は、文書ファイルに対してファイル形式変換作業を行った後で生成したリフロー型文書を保存する。インデックスデータベース437は、各文書ファイル(或いはリフロー型文書)に対応するインデックスデータを保存する。
【0019】
図4を参照する。図4は本発明の実施例に係る校正ウェブページを示す模式図である。前記プレビューモジュール417は、校正ウェブページ910を生成できる。校正ウェブページ910にリフロー型段落914の文字を表示し、また閾値によって認識信頼度が閾値より低いリフロー型段落914をマークする(つまり斜線で表示されるリフロー型段落914)。
【0020】
校正ウェブページ910は、並列の第1のウィンドウ911と第2のウィンドウ912とを有する。第1のウィンドウ911は文書ファイルのオリジナル段落913の表示に用いられる。第2のウィンドウ912はリフロー型文書のリフロー型段落914の表示に用いられる。ファイル形式変換過程中において算出した某リフロー型段落914の認識信頼度が閾値より低く、更に手作業による確認を必要とする場合、ファイル形式変換モジュール421が第1のウィンドウ911において対応のオリジナル段落913をマークする。マーク方法は、ハイライト(highlight)、枠で囲む、下線引き、文字色の調整等とすることができる。これを介してユーザは、優先して間違った可能性のあるところを校閲して校正速度を加速できる。
【0021】
校正ウェブページ910内は、複数のデバイス選択ボタン917と編集ツールセット(つまり編集ツールバー)920とを更に含むことができる。デバイス選択ボタン917は、該ユーザに表示装置内のいずれかで表示されるリフロー型段落914の画面を第2のウィンドウ912に表示するよう選択させる。例えば、「デバイス1」のデバイス選択ボタン917は、米国アップル(登録商標)社が生産したiPad(登録商標)タブレット型コンピュータとすることができる。「デバイス2」のデバイス選択ボタン917は、韓国サムスン(登録商標)社が生産したGALAXY(登録商標)S4スマートフォンとすることができる。言い換えると、複数の表示装置の表示画面サイズは異なる。
ユーザは、異なるデバイス選択ボタン917をクリックしてその電子書籍の異なる表示装置上における表示画面(つまりサイズが異なる外枠)を見ると共にこれをもって編集調整できる。編集ツールセット920は、編集モジュール419が生成し、ユーザに第2のウィンドウ912内で表示されるリフロー型段落914を編集させることができる。例えば、文字フォント、太字/斜体、文字サイズ、揃え方、及びその他のスタイル又はフォーマット等を調整できる。
【0022】
図4に示すように校正ウェブページ910は、スキップボタン(そこで段落マーク選択ボタン918とページめくり選択ボタン919を例とする)とを含むことができる。主に表示されるのは、「段落2」のリフロー型段落914で、ユーザが「前段落」の段落マーク選択ボタン918をクリックした場合、第1のウィンドウ911及び第2のウィンドウ912は、前のマークされた認識信頼度が閾値より低いリフロー型段落をいずれも表示できる(ここで、「段落1」のリフロー型段落914とする)。
ユーザが「次の段落」の段落マーク選択ボタン918をクリックした場合、第1のウィンドウ911及び第2のウィンドウ912は、次のマークされた認識信頼度が閾値より低いリフロー型段落をいずれも表示できる(ここでは、「段落3」のリフロー型段落914とする)。一実施例において、該段落マーク選択ボタン918もメニュー式項目とすることもでき、それらリフロー型段落内の少なくとも1つの確認待ち段落に対応する少なくとも1個の段落番号を含む。よって、プロセッサユニット140は段落マーク選択ボタン918の選択に応答し、インデックスデータによって第1のウィンドウ911と第2のウィンドウ912に確認待ち段落に対応する段落番号のオリジナル段落とリフロー型段落を各々表示できる。
【0023】
ユーザが左側のページめくり選択ボタン919をクリックした場合、第2のウィンドウ912に表示される内容は、クリックする前に表示された内容の前のリフロー型段落914(つまり、前のページをめくる)である。ユーザが右側のページめくり選択ボタン919をクリックした場合、第2のウィンドウ912に表示される内容は、クリックする前に表示された内容の続き(つまり、次のページをめくる)である。よって、ユーザは、ページめくり選択ボタン919を通じて、順次第2のウィンドウ912内のリフロー型段落914を見ることができる。
【0024】
校正ウェブページ910は、保存ボタン921を更に含むことができる。ユーザは全てのマークされたリフロー型段落914をチェックした場合、保存ボタン921を押して全てのリフロー型段落914を保存できる。言い換えると、プロセッサユニット140は、第2のウィンドウ912内の入力イベント(例えばキーボードによる入力/文字の削除、マウスによる範囲選択等)と編集ツールセット920のトリガーイベント(例えば太字、インデント、中央揃え等)に基づいてリフロー型文書を更新(つまり上書き保存)できる。
【0025】
そこで、プロセッサユニット140(プレビューモジュール417)は、ネットワークユニット120(受信モジュール413)を経由してインターネット接続装置200が発した対照コマンドを受信した時、インデックスデータによって第1のウィンドウ911と第2のウィンドウ912に対応のオリジナル段落とリフロー型段落を表示する。対照コマンドは、オリジナル段落のいずれかの指定段落に対応できる。
プロセッサユニット140(プレビューモジュール417)は、インデックスデータによって指定段落に対応するリフロー型段落を第2のウィンドウ912に表示できる。言い換えると、第2のウィンドウ912は、第1のウィンドウ911のオリジナル段落に対応する指定段落を連動表示できる。このほかに、対照コマンドもリフロー型段落のいずれかの指定段落にも対応できる。プロセッサユニット140(プレビューモジュール417)は、インデックスデータによって指定段落に対応するオリジナル段落を表示する。言い換えると、第1のウィンドウ911は第2のウィンドウ911の指定段落に対応するオリジナル段落を連動表示できる。
【0026】
そこで、対照コマンドは、マウス右ボタンイベント或いはマウス左ボタンイベントとすることができる。例えば、ユーザはそのインターネット接続装置200を操作して前記指定段落にマウスの右ボタンをクリックして校正ウェブページ910に連動オプションを現れさせることで、指定段落に対応するオリジナル段落又はリフロー型段落を連動表示できる。
【0027】
上記を取りまとめると、本発明に係るデータ校正プラットフォームサーバーは、認識間違いが発生した可能性のあるところをユーザに迅速に校閲させると共に直ちに修正して保存させることができ、且つ見たままが得られるようにファイル形式変換後のファイルが異なるデバイス上に表示される画面を見ることができる。
【0028】
上述の説明は、単に本発明の最良の実施例を挙げたまでであり、本発明を限定するものではない。その他本発明の開示する要旨を逸脱することなく完成された同等効果の修飾または置換はいずれも後述の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0029】
100 データ校正プラットフォームサーバー
120 ネットワークユニット
140 プロセッサユニット
160 ストレージユニット
200 インターネット接続装置
300 インターネット
400 電子書籍のファイル形式変換サービスウェブサイト
410 フロントエンドシステム
411 ログインモジュール
413 受信モジュール
415 エクスポートモジュール
417 プレビューモジュール
419 編集モジュール
420 バックエンドシステム
421 ファイル形式変換モジュール
423 保存モジュール
430 データベースシステム
431 登録データベース
433 文書ファイルデータベース
435 リフロー型文書データベース
437 インデックスデータベース
901 本文
902 章節
903 頁番号
904 コメント
905 上マージン
906 下マージン
907 左マージン
908 右マージン
910 校正ウェブページ
911 第1のウィンドウ
912 第2のウィンドウ
913 オリジナル段落
914 リフロー型段落
915 拡大ボタン
916 縮小ボタン
917 デバイス選択ボタン
918 段落マーク選択ボタン
919 ページめくり選択ボタン
920 編集ツールセット
921 保存ボタン
D1、D5 インデント距離
D2 字間
D3、D4 行間
図1
図2
図3
図4