特許第5981292号(P5981292)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5981292
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】電源装置及び航空障害灯
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/28 20060101AFI20160818BHJP
【FI】
   H02M3/28 J
【請求項の数】8
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-220658(P2012-220658)
(22)【出願日】2012年10月2日
(65)【公開番号】特開2014-75859(P2014-75859A)
(43)【公開日】2014年4月24日
【審査請求日】2015年7月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000130835
【氏名又は名称】株式会社サンコーシヤ
(74)【代理人】
【識別番号】100086807
【弁理士】
【氏名又は名称】柿本 恭成
(74)【代理人】
【識別番号】100076222
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】高橋 和也
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 之裕
【審査官】 宮本 秀一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−055460(JP,A)
【文献】 特開2008−262891(JP,A)
【文献】 特開2012−134100(JP,A)
【文献】 特開2012−130221(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K9/00−9/90
F21S2/00−19/00
H02M3/00−3/44
H05B37/00−39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定の周期でオン/オフが繰り返され、一定の第1オン時間及び一定の第1オフ時間を有する交流入力電圧を入力する電源入力部と、
前記電源入力部から入力された前記交流入力電圧を整流し、前記一定の周期でオン/オフが繰り返され、前記第1オン時間及び前記第1オフ時間を有する直流電圧を出力する入力側整流部と、
前記入力側整流部から出力された前記直流電圧を入力し、前記第1オン時間の立ち下がり時間を遅延した変形電圧を生成し、前記変形電圧をスイッチ素子により導通/遮断して交流電圧を生成し、前記交流電圧を整流して直流出力電圧及び一定の直流出力電流を生成する直流/直流コンバータ部と、
前記直流出力電流を測定してこの測定結果に応じた電圧換算値を出力する出力電流測定手段と、
前記一定の周期でオン/オフが繰り返され、前記第1オン時間に比べて立ち下がり時間が遅延した第2オン時間と、前記第1オフ時間よりも短い第2オフ時間と、を有する略方形波パルスからなる第1タイミング信号の電圧値と、前記電圧換算値と、を比較して前記電圧値と前記電圧換算値との差分を求める比較部と、
前記差分が零になるようなオン時間を有する定電流制御用のスイッチング信号を生成し、前記スイッチング信号により前記スイッチ素子のオン/オフ動作を制御する定電流制御部と、
前記直流電圧を入力し、前記第1オン時間及び前記第1オフ時間を有する方形波パルスからなる第2タイミング信号を生成し、前記第2タイミング信号における前記第1オン時間の立ち下がり時間を遅延して、前記第2オン時間及び前記第2オフ時間を有する前記第1タイミング信号を生成し、前記比較部に与えるタイミング信号生成手段と、
前記直流出力電圧及び前記直流出力電流を外部へ出力する電源出力部と、
を備えたことを特徴とする電源装置。
【請求項2】
前記入力側整流部は、
前記電源入力部から入力された前記交流入力電圧を整流し、前記一定の周期でオン/オフが繰り返される第1の前記直流電圧を出力して前記直流/直流コンバータ部へ与える第1整流手段と、
前記電源入力部から入力された前記交流入力電圧を整流し、前記一定の周期でオン/オフが繰り返される第2の前記直流電圧を出力して前記タイミング信号生成手段へ与える第2整流手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
【請求項3】
前記直流/直流コンバータ部は、
前記第1の直流電圧を入力し、前記第1オン時間の立ち下がり時間を遅延した前記変形電圧を生成する波形変形部と、
前記スイッチング信号により、前記変形電圧を導通/遮断して前記交流電圧を生成する前記スイッチ素子と、
前記スイッチ素子により生成された第1の前記交流電圧を入力し、所定の変圧比を有する第2の前記交流電圧を出力する変圧器と、
前記変圧器から出力された前記第2の交流電圧を整流して前記直流出力電圧及び前記直流出力電流を生成する第3整流手段と、
を有することを特徴とする請求項2記載の電源装置。
【請求項4】
前記出力電流測定手段は、
前記直流出力電流を流すシャント抵抗と、
前記シャント抵抗の両端間の電圧値を求め、前記電圧値を増幅して前記電圧換算値を出力する測定部と、
を有することを特徴とする請求項2記載の電源装置。
【請求項5】
前記定電流制御部は、
のこぎり波を発生する発振器と、
前記差分と前記のこぎり波とを比較することにより、前記差分に対するパルス幅変調を行って前記スイッチング信号を生成する電圧比較器と、
を有することを特徴とする請求項2記載の電源装置。
【請求項6】
前記タイミング信号生成手段は、
前記第2の直流電圧を入力し、前記第2タイミング信号を生成する定電圧変換手段と、
前記第2タイミング信号がオン状態に立ち上がると第1切り替え信号を出力し、前記第2タイミング信号がオフ状態に立ち下がると第2切り替え信号を出力する切り替え手段と、
充電用の第1抵抗、放電用の第2抵抗、及び電荷蓄積用のコンデンサを有する時定数回路を備え、前記第1タイミング信号を出力する波形変形手段と、
前記第1切り替え信号を入力すると、前記直流出力電流が目標電流値になるような基準電圧を出力し、前記第1抵抗を通して前記コンデンサを充電する充電回路と、
前記第2切り替え信号を入力すると、前記コンデンサに充電された電荷を、前記第2抵抗を通して接地側に放電する放電回路と、
を有することを特徴とする請求項2記載の電源装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の電源装置と、
前記電源装置を収納した基台部と、
前記基台部上に搭載され、前記電源出力部から出力された前記直流出力電流により発光する複数の発光素子を有する光源部と、
を備えたことを特徴とする航空障害灯。
【請求項8】
前記複数の発光素子は、前記直流出力電流により点滅して赤色光を出射する請求項7記載の航空障害灯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機やヘリコプター等に対して高層建築物の存在を認識させるため、鉄塔や高層ビル等に配設する中光度赤色航空障害灯等の電源装置と、これを用いた航空障害灯に関するものである。
【背景技術】
【0002】
航空障害灯は、設置する高さに応じて低光度・中光度・高光度の種別が存在し、一般的に全ての種別について次のような一般的要求事項(a)がある。
(a) 一般的要求事項
(a1) 電力削減の観点から、低消費電力タイプであること。
(a2) 航空障害灯は高所へ設置するものであるため、新設或いは取り替え又は保守点検(メンテナンス)の際、運搬や取り付け、取り外し作業が容易であること。そのため、小型・軽量であること。
【0003】
又、航空障害灯は、種別毎に次のような法令上の遵守事項(b)があるので、設計する際にはこの点に特に留意する必要がある。
(b) 法令上の遵守事項
(b1) 明るさの特性(光度特性)
(b2) 水平方向及び鉛直(=垂直)方向の配光特性(配光特性)
【0004】
近年、前記一般的要求事項(a)のニーズに応じるように、光源については、従来の電球(白熱電球)や放電管(ネオン管)タイプに代えて、発光素子(例えば、発光ダイオード、以下「LED」という。)タイプが主流となってきている。
【0005】
赤色点灯タイプ(このタイプは、点滅ではなく、常時光っている。)の低光度航空障害灯については、例えば、特許文献1に記載された白熱電球タイプや、特許文献2に記載された放電管タイプに代えて、特許文献3に記載されたLEDタイプのものが主流になっている。その理由として、低光度航空障害灯は、必要とされる光度が低いため、光源を白熱電流や放電管からLEDに代えても、法令上の所定の光度を確保でき、又、法令上の所定の配光特性を満足させる技術も確立されているからである。
【0006】
一方、中光度航空障害灯としては、例えば、特許文献4に記載された赤色且つ点滅の放電管タイプ、特許文献5に記載された赤色且つ点滅の白熱電球タイプ、或いは、特許文献6に記載された白色且つ点滅(閃光)の放電管タイプのものが知られている。この中光度航空障害灯については、依然として、白熱電球タイプや放電管タイプが主流となっており、LEDタイプは、現在、各製造メーカが開発中の段階にある。
【0007】
図7(a)、(b)は、従来の特許文献5に記載された中光度航空障害灯システムを示す概略の図であり、同図(a)はシステム構成図、及び、同図(b)は同図(a)の動作波形図である。図7(b)では、横軸に時刻t(秒(s))及び縦軸に電圧(V)が取られた交流(以下「AC」という。)電源電圧VS及びAC入力電圧Vinの波形と、横軸に時刻t(s)及び縦軸に明るさである輝度が取られた発光波形3cが示されている。
【0008】
この中光度航空障害灯システムでは、AC電源電圧VSを航空障害灯駆動用のAC入力電圧Vinに変換する管制器1を備え、この出力側に、ケーブル2を介して、赤色且つ点滅の白熱電球タイプの中光度航空障害灯3が接続されている。
【0009】
管制器1は、点滅制御部1aを有している。点滅制御部1aは、入力されるAC電源電圧VS(AC100V、50Hz又は60Hz、以下これを「50Hz/60Hz」という。)を一定の周期T(=1/(50HZ又は60Hz))で導通(オン)/遮断(オフ)して、AC100V、オン時間Ton(=1.0s)、オフ時間Toff(=0.5s)のAC入力電圧Vinを生成する機能を有している。航空障害灯3は、ケーブル2を介してAC入力電圧Vinを受電する受電端子3aを有し、この出力側に、光源部3bが接続されている。光源部3bは、白熱電球により構成され、受電端子3aから供給されるAC入力電圧Vinにより点滅して、発光波形3cの赤色光を放射する。
【0010】
このような中光度航空障害灯システムでは、AC電源電圧VSが供給されると、管制器1内の点滅制御部1aにより、一定周期Tでオン/オフするAC入力電圧Vinに変換される。AC入力電圧Vinは、時刻t0〜t1の間、オン時間Ton(=1.0s)でオン状態、オフ時間Toff(=0.5s)でオフ状態になる。同様に、時刻t1〜t2の間、オン時間Ton(=1.0s)でオン状態、オフ時間Toff(=0.5s)でオフ状態になり、更に、時刻t2〜t3の間、オン時間Ton(=1.0s)でオン状態、オフ時間Toff(=0.5s)でオフ状態になる。以降同様に、一定の周期Tでオン/オフを繰り返す。
【0011】
このようなAC入力電圧Vinが航空障害灯3内の受電端子3aに入力されると、光源部3bが、オン時間Tonの間、点灯し、オフ時間Toffの間、消灯する。光源部3bは、白熱電球で構成されているので、例えば、時刻t0で、AC入力電圧Vinがオン状態になってオン時間Tonになると、立ち上がり時間が少し遅れて点灯し、その後、AC入力電圧Vinがオフ状態になってオフ時間Toffになると、立ち下がり時間が少し遅れて消灯する。そのため、光源部3bの発光波形3cは、供給されるAC入力電圧Vinのオン、オフに対して緩やかに追従し、残光があるような見え方をする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】実公平7−1692号公報
【特許文献2】実公平2−9440号公報
【特許文献3】特許第4050652号公報
【特許文献4】特開2000−311505号公報
【特許文献5】特開2004−55460号公報
【特許文献6】特許第3997386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
光源が白熱電球タイプである従来の低光度航空障害灯及び中光度航空障害灯では、白熱電球の平均寿命が1000〜1500時間と短いため、頻繁に電球交換のメンテナンスを行わなければならない。又、頻繁にメンテナンスを行うとなると、高所作業の事故リスクが大きい。そのため、光源の寿命を長くすると共に、低消費電力化(省エネルギー)の観点からも、光源のLED化が進んでいる。
【0014】
前述したように、低光度航空障害灯については、必要とされる光度が低いため、光源を白熱電球や放電管からLEDに代えても、所定(法令上)の光度を確保できる。又、光源を白熱電球や放電管からLEDに代えても、所定(法令上)の配光特性を満足させる技術も確立されている。そのため、現在、低光度航空障害灯はLEDタイプのものが主流になっている。
【0015】
これに対し、赤色、点滅タイプの中光度航空障害灯については、LED化が進んでいないのが実情であり、依然として1000Wの白熱電球タイプが主流である。このように、赤色、点滅タイプの中光度航空障害灯のLED化が進んでいない理由は、以下の2つ(A)、(B)の大きな課題があるからである。
【0016】
(A) 課題1
赤色、点滅タイプの中光度航空障害灯の場合、次の(A1)、(A2)で説明するように、LED化そのものが難しい。
【0017】
(A1) LEDは光量が小さいので、中光度航空障害灯の法令上の光度特性(明るさ)を確保するためにはLEDを相当数(例えば、数百個以上)使用することになる。このように、LEDを数多く使用すると部品点数が多くなるので、航空障害灯が大型で重くなってしまうことに加え、部材コストも高くなってしまう。そのため、単に多数のLEDを配列する構造は採用し難い。
【0018】
(A2) 前記(A1)のように、大型で重くなってしまうものの、多数のLEDを用いる構造にて中光度航空障害灯の法令上の光度特性(明るさ)を確保できたとしても、例えば、円筒状のLED配置用部材の外周面に多数のLEDを縦横に配列させるような単純な構造では、中光度航空障害灯の法令上の配光特性(水平・鉛直方向の配光)を満足させることは困難である。そのため、配光特性を満足できるような構造面の高度な技術が要求される。
【0019】
そこで、本願出願人は、このような課題1を解決するために、先の特許出願(特願2012−65219号、出願日2012年3月22日)にて提案を行った。
【0020】
(B) 課題2
前記の課題1を解決したとしても、次の(B1)〜(B3)のように、電源と点滅具合(明滅具合)の課題も解決する必要がある。
【0021】
(B1) 図7に示すように、現在主流の白熱電球を用いた赤色点滅タイプの中光度航空障害灯3の電源は、管制器1より供給されており、その波形は、例えば、AC100V、オン時間Tonが1.0s、オフ時間Toffが0.5sの波形である。
【0022】
白熱電球を用いた航空障害灯3では、管制器1から供給されるAC入力電圧Vinのオン状態に対して緩やかに追従するよう点灯し、同様に、オフ状態に対しても緩やかに追従するよう消灯する(即ち、残光があるように見える)。これは、白熱電球中のフィラメントの温度特性により、追従遅れが発生するためであり、これにより明滅動作の視覚的印象が柔らかなものとなっている。
【0023】
これに対し、光源としてLEDを使用する場合、LEDは応答特性に優れるため、管制器1から供給されるAC入力電圧Vinのオン状態に対して瞬時に反応して点灯し、同様に、オフ状態に対しても瞬時に反応して消灯する。そのため、フィールドにおいて、既設の白熱電球タイプの航空障害灯3をLEDタイプの航空障害灯に交換したとすると、明滅動作の視覚的印象が鋭いものとなることから、航空障害灯の設置場所の周辺住民に目障り感や不快感を与えてしまうと共に、ひいては住環境を悪化させてしまう懸念もある。
【0024】
(B2) 従来の白熱電球タイプの航空障害灯3が設置されている高層建築物の近辺に、新たな高層建築物が建設されたことにより、新たな高層建築物にLEDタイプの航空障害灯を設置した場合、双方の明滅動作の視覚的印象が異なるため、航空機やヘリコプターのパイロットが違和感を受ける可能性があると共に、誤認してしまう危険性もある。
【0025】
(B3) 既設の白熱電球タイプの航空障害灯3をLEDタイプの航空障害灯に交換することになった場合、LEDタイプの光り方が白熱電球タイプの光り方と同様になるよう、管制器1側の電源の仕様(管制器内部の点滅制御部1aの仕様)を改良することも考えられる。しかしながら、こうした場合、既設の航空障害灯3の交換作業だけでなく、管制器1の改良作業も必要となってしまう。そのため、管制器1側の電源の仕様(管制器内部の点滅制御部1aの仕様)を改良する方法は採用したくない。
【0026】
本発明の目的は、前記の課題2を解決することにあり、例えば、既設の白熱電球を用いた赤色点滅タイプの中光度航空障害灯から、容易に交換できると共に、光源の視覚的印象(点滅具合)が従来の白熱電球タイプと同様に柔らかい特徴を有する、発光素子を用いた赤色点滅タイプの中光度航空障害灯用等の電源装置と、この電源装置を用いた航空障害灯を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明の電源装置は、一定の周期でオン/オフが繰り返され、一定の第1オン時間及び一定の第1オフ時間を有するAC入力電圧を入力する電源入力部と、前記電源入力部から入力された前記AC入力電圧を整流し、前記一定の周期でオン/オフが繰り返され、前記第1オン時間及び前記第1オフ時間を有する直流(以下「DC」という。)電圧を出力する入力側整流部と、前記入力側整流部から出力された前記DC電圧を入力し、前記第1オン時間の立ち下がり時間を遅延した変形電圧を生成し、前記変形電圧をスイッチ素子により導通/遮断してAC電圧を生成し、前記AC電圧を整流してDC出力電圧及び一定のDC出力電流を生成するDC/DCコンバータ部と、前記DC出力電流を測定してこの測定結果に応じた電圧換算値を出力する出力電流測定手段と、比較部と、定電流制御部と、タイミング信号生成手段と、電源出力部と、を備えている。
【0028】
ここで、前記比較部は、前記一定の周期でオン/オフが繰り返され、前記第1オン時間に比べて立ち下がり時間が遅延した第2オン時間と、前記第1オフ時間よりも短い第2オフ時間と、を有する略方形波パルスからなる第1タイミング信号の電圧値と、前記電圧換算値と、を比較して前記電圧値と前記電圧換算値との差分を求めるものである。前記定電流制御部は、前記差分が零になるようなオン時間を有する定電流制御用のスイッチング信号を生成し、前記スイッチング信号により前記スイッチ素子のオン/オフ動作を制御するものである。
【0029】
前記タイミング信号生成手段は、前記DC電圧を入力し、前記第1オン時間及び前記第1オフ時間を有する方形波パルスからなる第2タイミング信号を生成し、前記第2タイミング信号における前記第1オン時間の立ち下がり時間を遅延して、前記第2オン時間及び前記第2オフ時間を有する前記第1タイミング信号を生成し、前記比較部に与えるものである。更に、前記電源出力部は、前記DC出力電圧及び前記DC出力電流を外部へ出力するものである。
【0030】
本発明の航空障害灯は、前記発明の電源装置と、前記電源装置を収納した基台部と、前記基台部上に搭載され、前記電源出力部から出力された前記DC出力電流により発光する複数の発光素子を有する光源部と、を備えている。
【発明の効果】
【0031】
本発明の電源装置及びこれを用いた航空障害灯によれば、次の(1)、(2)のような効果がある。
【0032】
(1) 課題2の(B1)〜(B3)が解決できる。
【0033】
(2) 常時、出力電流測定手段にて現在の出力電流値を監視し、それらの値をフィードバック回路で校正する構成になっているので、所望のDC出力電圧及びDC出力電流を、電源出力部から確実に出力することができる。これにより、品質・信頼性が共に高い電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1図1は本発明の実施例1における電源装置60を示す概略の回路図である。
図2図2図1中の定電流制御部100を示す概略の回路図である。
図3図3は本発明の実施例1における航空障害灯の外観を示す斜視図である。
図4図4図3中の主光源部30の斜視図である。
図5図5図3中の電源装置60及び光源部20を示す回路図である。
図6-1】図6−1は図1中のAC入力電圧Vinの波形W1を示す電圧波形図である。
図6-2】図6−2は図1中のDC電圧V63の波形W2を示す電圧波形図である。
図6-3】図6−3は図1中のDC出力電圧Voutの波形W3を示す電圧波形図である。
図7図7は従来の特許文献5に記載された中光度航空障害灯システムを示す概略の図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例1】
【0037】
(航空障害灯の構成)
図3は、本発明の実施例1における航空障害灯の外観を示す斜視図である。更に、図4は、図3中の主光源部を示す斜視図である。
【0038】
図3に示すように、本実施例1の航空障害灯は、例えば、赤色点滅タイプの中光度航空障害灯であり、基台部10と、この基台部10上に螺子等により固定され、点滅する赤色の光線を水平全周方向と水平面に対して所定の仰角方向及び俯角方向である仰俯角方向とに出射する光源部20と、この光源部20を覆い、光源部20から出射された光線を透過させるカバー部50と、を備えている。
【0039】
基台部10は、金属製等の略円筒状の筐体11を有している。筐体11の上面である平面11aには、環状の突起部材12が複数の螺子13で固定されている。筐体11の底面11bには、この筐体11を例えばボルトで固定するための複数の固定部材14が突設されている。各固定部材14には、ボルト挿入孔14aがそれぞれ形成されている。更に、筐体11の内部には、電源装置60が収容されている。
【0040】
光源部20は、筐体11の平面11a上に螺子等で固定された円板状をなす金属製の放熱用台板21と、この台板21上の円周に沿って多面体形状(例えば、6角形)となるように所定間隔(例えば、中心角60°間隔)に配設された複数(例えば、6個)の主光源部30(=30−1〜30−6)と、台板21上において各主光源部30間に配設された複数(例えば、6個)の補助光源部40(=40−1〜40−6)と、複数の主光源部30及び複数の補助光源部40の上部を覆う円板状の天板22と、を備えている。
【0041】
複数の主光源部30は、基台部10内の電源装置60から供給されるDC出力電圧Vout及びDC出力電流Ioutによりそれぞれ点滅して水平全周方向に赤色の光線を出射するものである。各主光源部30は、図3及び図4に示すように、台板21上に固定される金属製の第1の台座31と、この台座31上に固定された反射鏡ユニット32と、台座31上において反射鏡ユニット32内に配設された複数(例えば、6個)の第1の発光素子(例えば、LED)36(=36−1〜36−6)とにより構成されている。台座31は、略方形の板状をなし、この板状の左右両側面及び背面に固定部31aがそれぞれ突設されている。各固定部31aには、螺子孔31bがそれぞれ形成されている。台座31上の背面側には、左側面側から右側面側の方向へ延びる台状をなす金属製の傾斜部31cが突設されている。傾斜部31cは、長手方向に対して直交する方向に切断した断面形状が、略直角三角形であり、この傾斜部31cの傾斜面が台座31の背面側方向に向いている。傾斜部31cは、台座31上に一体的に形成されるか、或いは、台座31とは別部品にて形成されている。
【0042】
反射鏡ユニット32は、台板21に対して下向き(即ち、傘型)になるように台座31上に固定された放物面反射鏡32aと、この放物面反射鏡32aの両側面に平行に固定された左側面反射鏡32b及び右側面反射鏡32cと、を有している。左側面反射鏡32b及び右側面反射鏡32bの底部には、螺子孔が形成された固定部32dがそれぞれ外側に突設されている。各固定部32dは、螺子33によって台座31上にそれぞれ固定されている。
【0043】
台座31上の傾斜部31cの傾斜面には、長方形のプリント基板34の長手方向が横幅方向に載置され、このプリント基板34が複数の螺子35によってその傾斜面に固定されている。プリント基板34上の正面側には、複数のLED36(=36−1〜36−6)が横幅方向に所定間隔で配設されている。各LED36は、基台部10側から供給されるDC出力電圧Vout及びDC出力電流Ioutにより赤色に発光する素子であり、例えば、DC出力電流Ioutを350mA以上流せる高輝度LED(CREE社製、型式:xpeRED−L1−0000−0401)により構成されている。高輝度LEDは、LED単体の輝度が大きいので、LEDの総数を減らすことができる。複数のLED36から放射された赤色の光線は、反射鏡ユニット32により反射されて、水平方向に出射されるようになっている。このように構成される各主光源部30における台座31側の固定部31aの螺子孔31bは、螺子によって台板21上に固定されている。
【0044】
図3に示すように、各補助光源部40(=40−1〜40−6)は、台板21上において各主光源部30(=30−1〜30−6)間に配設され、基台部10内の電源装置60から供給されるDC出力電圧Vout及びDC出力電流Ioutによりそれぞれ点滅し、水平面に対して所定の仰俯角方向に赤色の光線を出射するものであり、金属製の台座41、及び複数(例えば、2個)のLED42(=42−1,42−2)等により構成されている。台座41は、水平面に対して所定の仰角方向に傾斜する傾斜面41aを有し、螺子等により台板21上に固定されている。傾斜面41a上には、プリント基板を介して2個のLED42(=42−1,42−2)が水平方向に配設されている。各LED42は、基台部10側から供給されるDC出力電圧Vout及びDC出力電流Ioutにより赤色に発光する素子であり、例えば、LED36と同様の高輝度LEDにより構成されている。
【0045】
複数の主光源部30及び複数の補助光源部40上には、天板22が螺子23により固定されている。天板22は、主光源部30の上部の全体と、補助光源部40の一部(即ち、複数のLED42を除いた上部)と、を覆っている。各補助光源部40の複数のLED42(=42−1,42−2)は、天板22によって覆われていないので、上方からの目視が可能な構成になっている。
【0046】
カバー部50は、光源部20を封止するものであり、上端が閉塞され、下端が開口された透明の円筒部51と、その開口の外周に張り出した図示しないフランジと、により構成されている。カバー部50の円筒部51内には、光源部20が収容されている。更に、カバー部50のフランジは、環状の突起部材12上と環状の固定枠52下との間に挟装され、複数の螺子53により固定されている。
【0047】
図5は、図3中の電源装置60及び光源部20の構成を示す回路図である。
電源装置60は、例えば、図7中の管制器1から出力された単相3線式のAC入力電圧Vin(例えば、AC100V、繰り返し周期Tが1/50Hz、第1オン時間T1onが1.0s、第1オフ時間T1offが0.5s)を入力し、DC出力電圧Vout(例えば、繰り返し周期Tが1/50Hz、振幅がDC60V、第2オン時間T2onが1.2s、第2オフ時間T2offが0.3s)、及び一定のDC出力電流Iout(例えば、230mA)を、それぞれ2系統、出力して光源部20へ供給する装置である。
【0048】
光源部20は、6個の主光源部30(=30−1〜30−6)、及び6個の補助光源部40(=40−1〜40−6)を有している。この光源部20において、主光源部30−1、補助光源部40−1、主光源部30−2、補助光源部40−2、主光源部30−3、及び補助光源部40−3は、直列に接続され、電源装置60から供給されるDC出力電圧Vout及びDC出力電流Ioutにより、内部の複数のLED36(=36−1〜36−6),42(=42−1〜42−6)が点滅して赤色の光線を出射する構成になっている。同様に、主光源部30−4、補助光源部40−4、主光源部30−5、補助光源部40−5、主光源部30−6、及び補助光源部40−6も、直列に接続され、電源装置60から供給されるDC出力電圧Vout及びDC出力電流Ioutにより、内部の複数のLED36(=36−1〜36−6),42(=42−1〜42−6)が点滅して赤色の光線を出射する構成になっている。
【0049】
(電源装置の構成)
図1は、本発明の実施例1における図5の電源装置60を示す概略の回路図である。
【0050】
この電源装置60は、電源入力部61を有している。電源入力部61は、例えば、図7中の管制器1から出力された単相3線式のAC入力電圧Vin(U相AC100V、V相AC100V、接地相(FG)0V、50Hz、第1オン時間T1onが1.0s、第1オフ時間T1offが0.5s)を入力するものであり、入力用コネクタ等により構成されている。電源入力部61から出力される波形W1のAC入力電圧Vinは、主回路である電源回路側の第1整流手段(例えば、AC/DC変換部62及び平滑部63)と、副回路であるタイミング信号生成手段側の第2整流手段(例えば、AC/DC変換部77及び平滑部78)と、に供給される。第1整流手段であるAC/DC変換部62及び平滑部63と、第2整流手段であるAC/DC変換部77及び平滑部78とにより、入力側整流部が構成されている。
【0051】
電源回路側のAC/DC変換部62は、電源入力部61から入力された波形W1のAC入力電圧Vinを整流するものであり、例えば、ダイオードブリッジからなる全波整流回路により構成され、この出力側に、平滑部63が接続されている。平滑部63は、AC/DC変換部62の出力電圧を平滑して、一定の周期T(=1/50Hz)でオン/オフが繰り返される波形W2の第1のDC電圧V63(例えば、第1オン時間T1onが1.0s、第1オフ時間T1offが0.5s)を出力するものであり、電解コンデンサにより構成され、この出力側に、DC/DCコンバータ部70が接続されている。
【0052】
DC/DCコンバータ部70は、平滑部63から出力されたDC電圧V63を入力し、このDC電圧V63における第1オン時間T1onの立ち下がり時間を遅延した変形電圧を生成し、この変形電圧をスイッチ素子(例えば、電界効果トランスジスタ、以下「FET」という。)71により導通/遮断してAC電圧を生成し、このAC電圧を整流して波形W3のDC出力電圧Vout(例えば、DC60V)及び一定のDC出力電流Iout(例えば、230mA)を生成するものである。このDC/DCコンバータ部70は、例えば、図示しない波形変形部、FET71、高周波用の変圧器(以下「トランス」という。)72、及び第3整流手段(例えば、整流部)73により構成されている。
【0053】
図示しない波形変形部は、DC電圧V63を入力し、この第1オン時間T1onの立ち下がり時間を遅延した変形電圧を生成するものである。FET71は、変形電圧を入力し、スイッチング信号S100により、その変形電圧を導通/遮断して第1のAC電圧を生成する素子であり、接地GND側に接続されたソースと、スイッチング信号S100が入力されるゲートと、ドレインと、を有している。FET71のドレインには、トランス72が接続されている。トランス72は、FET71で生成された第1のAC電圧を入力し、所定の変圧比を有する第2のAC電圧を出力するものであり、所定の巻数比(=所定の変圧比)の1次巻線72a及び2次巻線72bを有している。1次巻線72aの一端は、平滑部63に接続され、その1次巻線72aの他端が、FET71のドレインに接続されている。2次巻線72bには、整流部73が接続されている。整流部73は、2次巻線72bから出力される第2のAC電圧を整流してDC電圧及びDC電流を生成するものであり、2次巻線72bの一端にアノードが接続されたダイオード73aと、このダイオード73aのカソードと2次巻線72bの他端に接続されたリップル除去用のコンデンサ73bと、により構成されている。
【0054】
整流部73の出力側には、出力電流測定手段74、平滑部75及び電源出力部76が接続されている。出力電流測定手段74は、整流部73から出力される一定のDC電流を測定してこの測定結果に応じた電圧変換値を出力するものであり、整流部73と平滑部75との間に接続された電流測定用のシャント抵抗74aと、このシャント抵抗74aの両端間に接続された測定部74bと、により構成されている。シャント抵抗74aの抵抗値は例えば、0.2Ωである。測定部74bは、シャント抵抗74aに流れている一定のDC電流(例えば、230mA)を測定し、電圧換算するためにそのシャント抵抗74aの両端間の電圧値を求め、この電圧値を増幅(例えば、40倍)して電圧換算値V74b(例えば、0.2Ω×0.23A×40倍=1.84V)を出力するものである。
【0055】
平滑部75は、整流部73の出力電圧を平滑するものであり、例えば、電解コンデンサにより構成され、この出力側に、電源出力部76が接続されている。電源出力部76は、平滑部75で平滑された波形W3のDC出力電圧Vout及び一定のDC出力電流Ioutを外部へ出力するものであり、出力用コネクタ等により構成されている。
【0056】
タイミング信号生成手段側のAC/DC変換部77は、電源入力部61から入力された波形W1のAC入力電圧Vinを整流するものであり、例えば、ダイオードブリッジからなる全波整流回路により構成され、この出力側に、平滑部78が接続されている。平滑部78は、AC/DC変換部77の出力電圧を平滑して、一定の周期T(=1/50Hz)でオン/オフが繰り返される第2のDC電圧V78(例えば、振幅がDC140V)を出力するものであり、例えば、電解コンデンサにより構成され、この出力側に、タイミング信号生成手段80が接続されている。
【0057】
タイミング信号生成手段80は、電源出力部76から出力されるDC出力電流Ioutが所望の定電流値(例えば、230mA)になっているか否かをチェックさせ、所望の定電流値に対してずれている場合は、デューティ制御により調整させる、といった機能を有している。
【0058】
この機能を実現するために、タイミング信号生成手段80は、平滑部78から出力されたDC電圧V78を入力し、第1オン時間T1on(例えば、1.0s)及び第1オフ時間T1off(例えば、0.5s)を有する方形波パルス(例えば、振幅がDC140V)からなる第2タイミング信号S81を生成し、この第2タイミング信号S81における第1オン時間T1onの立ち下がり時間を遅延して、第2オン時間T2on(例えば、1.2S)及び第2オフ時間T2off(例えば、0.3S)を有する略方形パルス(例えば、振幅がDC1.84V)からなる第1タイミング信号S95を生成する。このタイミング信号生成手段80は、定電圧変換手段(例えば、定電圧変換部)81、信号伝達部82、切り替え手段(例えば、スイッチ制御部)83、充電回路84、放電回路85、及び波形変換手段(例えば、波形変形部)90を有している。
【0059】
定電圧変換部81は、平滑部78から出力された第2のDC電圧V78(例えば、振幅がDC140V)を入力し、後段の回路の動作電圧(例えば、DC5V)に適合するように、その第2のDC電圧V78の大きさを小さくした電圧(例えば、DC5V)に変換した第2の第2タイミング信号S81を生成するものであり、この出力側に、信号伝達部82を介してスイッチ制御部83が接続されている。信号伝達部82は、定電圧変換部81とスイッチ制御部83との間を電気的に絶縁しつつ、その定電圧変換部81から出力された第2タイミング信号S81をスイッチ制御部83へ伝達するものであり、例えば、発光素子及び受光素子からなるフォトカプラ等で構成されている。スイッチ制御部83は、入力された第2タイミング信号S81がオン状態に立ち上がると第1切り替え信号(例えば、論理“H”レベルの切り替え信号S83)を出力し、その第2タイミング信号S81がオフ状態に立ち下がると第2切り替え信号(例えば、論理“L”レベルの切り替え信号S83)を出力するものであり、トランジスタ及び抵抗等により構成されている。
【0060】
スイッチ制御部83の出力側には、充電回路84及び放電回路85を介して、波形変形部90が接続されている。充電回路84は、スイッチ制御部83から出力される“H”レベルの切り替え信号S83を入力すると、DC出力電流Ioutが目標電流値(例えば、230mA)になるような基準電圧V84aを出力する回路であり、基準電圧出力部84a、基準電圧設定ボリューム84b、及びスイッチ84cにより構成されている。
【0061】
基準電圧出力部84aは、DC電源電圧Vcc(例えば、DC5V)を入力して一定の基準電圧V84aを出力するものであり、レギュレータ等の定電圧回路により構成されている。この基準電圧出力部84aでは、電源回路側に所望のDC出力電流Iout(例えば、230mA)が流れるよう、電圧換算にて設定された基準電圧V84a(例えば、1.84V)を出力する。基準電圧V84aは、例えば、可変抵抗からなる基準電圧設定ボリューム84bにて、調整可能な構成になっている。基準電圧出力部84aの出力側には、スイッチングトランジスタ等で構成されたスイッチ84cが接続されている。スイッチ84cは、スイッチ制御部83から出力される“H”レベルの切り替え信号S83によりオン状態になって、入力された基準電圧V84aを波形変形部90へ出力し、“L”レベルの切り替え信号S83によりオフ状態になって、波形変形部90への基準電圧V84aの供給を遮断するものである。
【0062】
放電回路85は、スイッチ制御部83から出力される“L”レベルの切り替え信号S83を入力すると、波形変形部90に充電された電荷を、接地GND側に放電する回路であり、スイッチ85aにより構成されている。スイッチ85aは、波形変形部90と接地GND側との間に接続され、“L”レベルの切り替え信号S83によりオン状態になって、波形変形部90に充電された電荷を接地GND側へ放電し、“H”レベルの切り替え信号S83によりオフ状態になって、接地GND側への放電を停止するものである。
【0063】
波形変形部90は、第2タイミング信号S81を変形した第1タイミング信号S95を出力するものであり、充電用の第1抵抗91、放電用の第2抵抗93、及び電荷蓄積用のコンデンサ95を有する時定数回路と、第1抵抗91に接続された時定数設定ボリューム92と、第2抵抗93に接続された時定数設定ボリューム94と、を備えている。第1抵抗91及びコンデンサ95は、スイッチ84cの出力側と接地GND側との間に、直列に接続されている。第2抵抗93及びコンデンサ95は、スイッチ85aの入力側と接地GND側との間に、直列に接続されている。時定数設定ボリューム92は、例えば、第1抵抗91に対して直列に接続された可変抵抗により構成されている。時定数設定ボリューム94は、例えば、第2抵抗93に対して直列に接続された可変抵抗により構成されている。
【0064】
スイッチ85aがオフ状態になると共に、スイッチ84cがオン状態になると、図1中の実線矢印の充電経路に示すように、基準電圧出力部84aから出力された基準電圧V84aにより、スイッチ84c及び第1抵抗91を通してコンデンサ95が充電される。この際、第1抵抗91及び時定数設定ボリューム92により、充電波形の立ち上がりの遅延具合(即ち、立ち上がりのなまり具合)が設定される。又、スイッチ84cがオフ状態になると共に、スイッチ85aがオン状態になると、図1中の破線矢印の放電経路に示すように、コンデンサ95に充電された電荷が、第2抵抗93及びスイッチ85aを通して接地GND側へ放電される。この際、第2抵抗93及び時定数設定ボリューム94により、放電波形の立ち下がりの遅延具合(即ち、立ち下がりのなまり具合)が設定される。
【0065】
波形変形部90及び測定部74bの出力側には、比較部96が接続されている。比較部96は、波形変形部90から出力される第1タイミング信号S95の電圧値と、測定部74bから出力される電圧換算値V74bと、を比較して、両入力電圧の差分S96を求めるものであり、誤差増幅器等で構成され、この出力側に、信号伝達部97を介して、定電流制御部100が接続されている。これらの比較部96、信号伝達部97及び定電流制御部100により、電源回路側のフィードバック回路が構成されている。
【0066】
信号伝達部97は、比較部96と定電流制御部100との間を電気的に絶縁しつつ、その比較部96から出力された差分S96を定電流制御部100へ伝達するものであり、例えば、発光素子及び受光素子からなるフォトカプラ等で構成されている。定電流制御部100は、デューティ制御により、信号伝達部97から送られてきた差分S96の情報に応じ、スイッチング信号S100を出力して、FET71のオン時間の調整を行うよう指示し、電源出力部76から出力されるDC出力電流Ioutが、所望の定電流値(例えば、230mA)になるようにしている。
【0067】
図2は、図1中の定電流制御部100を示す概略の回路図である。
この定電流制御部100は、のこぎり波W4を発生する発振器101を有し、この発振器101の出力側と、信号伝達部97の出力側とに、電圧比較器(以下「コンパレータ」という。)102が接続されている。コンパレータ102は、信号伝達部97から出力される差分S96と、発振器101から発生されるこぎり波W4と、を比較することにより、その差分S96に対するパルス幅変調(PWM)を行うものであり、この出力側に、ドライバ103が接続されている。ドライバ103は、コンパレータ102の出力信号を駆動して、スイッチング信号S100を生成し、FET71のゲートに与えるものである。
【0068】
(航空障害灯の全体の概略の動作)
図3図5において、基台部10内の電源装置60をオン状態にすると、この電源装置60から供給されるDC出力電圧Vout及びDC出力電流Ioutが光源部20へ供給される。すると、光源部20における複数の主光源部30(=30−1〜30−6)内の複数のLED36(=36−1〜36−6)が点滅すると共に、複数の補助光源部40(=40−1〜40−6)内の複数のLED42(=42−1,42−2)が点滅する。各主光源部30において、複数のLED36から放射された光線は、反射ユニット32内の放物面反射鏡32a、左側面反射鏡32b、及び右側面反射鏡32cにより反射され、この反射された光線が、水平方向において所定の放射角度で出射される。これにより、複数の主光源部30から、点滅する赤色の光線が、水平全周方向へ出射される。更に、各補助光源部40において、複数のLED42から放射された光線は、水平面に対して所定の仰俯角方向へ出射される。これにより、複数の補助光源部40から、点滅する赤色の光線が、水平面に対して所定の仰俯角方向へ出射される。
【0069】
この際、電源装置60から供給されるDC出力電圧Voutの波形は、この立ち上がり波形及び立ち下がり波形、特に、立ち下がり波形がなまっているので、光源部20の点滅具合(即ち、明滅具合)が、従来の白熱電球タイプと同様に、残光があるように見える。
【0070】
(電源装置の詳細な動作)
図6−1(a)、(b)は、図1中のAC入力電圧Vinの波形W1を示す電圧波形図であり、同図(a)は全体の波形図、及び同図(b)は同図(a)中のオン状態の波形W1a部分の時間軸を拡大した波形図である。この図6−1(a)、(b)において、横軸は時間軸である時刻t(s)、及び、縦軸は電圧(V)である。
【0071】
AC入力電圧Vinの波形W1は、AC100V、周期Tが1/50Hz、第1オン時間T1onが1.0s、及び第1オフ時間T1offが0.5sの繰り返し波形である。
【0072】
図6−2(a)、(b)は、図1中のDC電圧V63の波形W2を示す電圧波形図であり、同図(a)は全体の波形図、及び同図(b)は同図(a)中のオン状態の波形W2a部分の時間軸を拡大した波形図である。この図6−2(a)、(b)において、横軸は時間軸である時刻t(s)、及び、縦軸は電圧(V)である。
【0073】
DC電圧V63の波形W2は、振幅がDC140V、第1オン時間T1onが1.0s、第1オフ時間T1offが0.5sの繰り返し波形である。図1中の平滑部78から出力されるDC電圧V78は、DC電圧V63の波形W2と同一の波形である。
【0074】
図6−3は、図1中のDC出力電圧Voutの波形W3を示す電圧波形図であり、横軸は時間軸である時刻t(s)、及び、縦軸は電圧(V)である。
【0075】
DC出力電圧Voutの波形W3は、振幅がDC60V、第2オン時間T2onが1.2sであって第1オン時間T1onの1.0sよりも0.2s遅延し、第2オフ時間T2offが0.3sであって第1オフ時間T1offの0.5sよりも0.2s程度短い。
【0076】
以下、図6−1〜図6−3を参照しつつ、図1及び図2に示す電源装置60における電源回路側の動作(I)、及びタイミング信号生成手段側の動作(II)を説明する。
【0077】
(I) 電源回路側の動作
例えば、図7に示す管制器1から、図6−1に示すようなAC入力電圧Vinが供給されると、このAC入力電圧Vinが電源装置60内の電源入力部61に入力され、電源回路側のAC/DC変換部62及びタイミング信号生成手段側のAC/DC変換部77へ供給される。電源回路側のAC/DC変換部62では、供給されたAC入力電圧Vinを全波整流してDC電圧を出力する。このDC電圧は、平滑部63で平滑され、この平滑部63から、図6−2に示すような波形W2のDC電圧V63が出力される。DC電圧V63は、図示しない波形変形部により、その第1オン時間の立ち下がり時間が遅延され、変形電圧が生成される。生成された変形電圧は、定電流制御部100から出力されるスイッチング信号S100によりオン/オフするFET71により、導通/遮断されて、AC電圧に変換され、トランス72の1次巻線72aへ供給される。トランス72の1次巻線72aにAC電圧が印加されると、トランス72の巻数比(=1次巻線72a/2次巻線72b)に応じたAC電圧が2次巻線72bに発生する。
【0078】
2次巻線72bに発生したAC電圧は、整流部73内のダイオード73aで半波整流されてDC電圧に変換され、更に、整流部73内のコンデンサ73bによりリップルが除去されて、整流部73から出力される。整流部73から出力されたDC電圧は、平滑部75で平滑され、電源出力部76から、波形W3のDC出力電圧Vout及びDC出力電流Ioutが出力される。
【0079】
整流部73から出力されたDC電流(例えば、定電流の230mA)は、出力電流測定手段74内のシャント抵抗74aにより測定される。シャント抵抗74aの両端間の電圧は、測定部74bにより電圧値に変換された後、所定倍(例えば、40倍)に増幅される。そして、測定部74bから、電圧換算値V74b(例えば、1.84V)が出力され、比較部96へ与えられる。
【0080】
一方、タイミング信号生成手段側のAC/DC変換部77では、電源入力部61から供給されたAC入力電圧Vinを全波整流してDC電圧を出力する。このDC電圧は、平滑部78で平滑され、この平滑部78から、波形W2のDC電圧V63と同一の波形のDC電圧V78が、タイミング信号生成手段80へ出力される。タイミング信号生成手段80では、後述するように、DC電圧V78の第1オン時間T1on(例えば、1.0s)及び第1オフ時間T1off(例えば、0.5s)を検出して第2タイミング信号S81を生成した後、その第1オン時間T1onを遅延させて、第2オン時間T2on(例えば、1.2s)及び第2オフ時間T2off(例えば、0.3s)を有する第1タイミング信号S95を生成し、基準値として比較部96へ与える。
【0081】
比較部96では、電源回路側の測定部74bから供給される実測値の電圧換算値V74bと、タイミング信号生成手段80から供給される基準値の第1タイミング信号S95と、を比較して、両入力電圧の差分S96を求める。この差分S96は、信号伝達部97を介して、定電流制御部100へ伝達される。定電流制御部100では、差分S96と、発振器101から発生したのこぎり波W4と、がコンパレータ102にて比較されてパルス幅変調され、その差分S96が零になるようなオン時間を有する信号に変換された後、ドライバ103で駆動されてスイッチング信号S100が生成される。そして、そのスイッチング信号S100によりFET71がオン/オフ動作するので、電源出力部76から出力されるDC出力電流Ioutが、所望の定電流(例えば、230mA)になるようにフィードバック制御される。
【0082】
(II) タイミング信号生成手段側の動作
タイミング信号生成手段80に使う電圧波形として、図6−2に示す電源回路側の電圧波形と同様の波形W2のDC電圧V78(振幅DC140V、第1オン時間T1onが1.0s、第1オフ時間T1offが0.5sの繰り返し電圧)を使用するが、タイミング信号生成手段80内の信号伝達部82以降の後段の各回路部を動作させる電圧としてDC140Vは大きすぎる。そのため、定電圧変換部81により、電圧の大きさをDC5Vに変換し、これを第2タイミング信号S81として使用している。
【0083】
以下、第2タイミング信号S81がオンの場合の動作(IIa)と、第2タイミング信号S81がオフの場合の動作(IIb)と、を説明する。
【0084】
(IIa) 第2タイミング信号S81がオンの場合
信号伝達部82が、第2タイミング信号S81がオンである旨を、スイッチ制御部83へ向けて伝達する。スイッチ制御部83は、第2タイミング信号S81がオンである旨を把握し、“H”レベルの切り替え信号S83を出力する。この“H”レベルの切り替え信号S83により、充電回路84側のスイッチ84cがオン状態になり、放電回路85側のスイッチ85aがオフ状態になる。
【0085】
スイッチ85aがオフ状態になるので、放電回路85が働かず、波形変形部90内のコンデンサ95→第2抵抗93→スイッチ85a→接地GND、というルートに電流が流れない。スイッチ84cはオン状態となるので、充電回路84が働き、DC電源電圧Vcc(5V)→基準電圧出力部84aから基準電圧V84a(例えば、DC1.84V)が出力→スイッチ84c→第1抵抗91→比較部96、というルートに第1タイミング信号S95が流れ、コンデンサ95が充電される。そのため、基準電圧V84a(=DC1.84V)と同一の振幅を有する第1タイミング信号S95(第2オン時間T2onが1.2s、第2オフ時間T2offが0.3sの繰り返し波形)が、比較部96へ入力される。
【0086】
この際、第1抵抗91とコンデンサ95とにより時定数回路が形成されているので、充電回路84がオフ状態からオン状態に切り替わった直後から、一定の時間、コンデンサ95に電荷が充電されていき、やがて充電が完了される。このため、第1タイミング信号S95の立ち上がり波形が、多少なまることになる。なお、時定数設定ボリューム92が設けられているので、この時定数設定ボリューム92を調整することにより、第1タイミング信号S95の立ち上がり波形を、所望の波形になまらせることができる。
【0087】
一方、電源回路側において現在流れている電流値(=測定部74bから出力される電圧換算値V74bの1.84V前後)が、実測値として比較部96に入力される。そのため、比較部96は、入力された実測値である電圧換算値V74bと、入力された基準値である第1タイミング信号S95と、を比較し、両入力の差分S96に応じた電圧を出力する。その差分S96の電圧は、信号伝達部97によって定電流制御部100へ伝達される。
【0088】
定電流制御部100では、信号伝達部97から伝達された差分S96の電圧情報に応じ、オン時間の調整を行ったスイッチング信号S100をFET71へ出力する。FET71は、オン時間の調整されたスイッチング信号S100によりオン/オフ動作する。これにより、第2タイミング信号S81がオンの場合、DC出力電流Ioutが定電流(例えば、230mA)になるようにフィードバック制御される。
【0089】
(IIb) 第2タイミング信号S81がオフの場合
定電圧変換部81から出力された第2スイッチング信号S81がオフの場合、信号伝達部82が、その第2タイミング信号S81がオフである旨を、スイッチ制御部83へ向けて伝達する。スイッチ制御部83は、第2タイミング信号S81がオフである旨を把握し、“L”レベルの切り替え信号S83を出力する。そのため、充電回路84側のスイッチ84cがオフ状態になると共に、放電回路85側のスイッチ85aがオン状態になる。
【0090】
充電回路84側のスイッチ84cがオフ状態になると、充電回路84が働かない。そのため、DC電源電圧Vcc→基準電圧出力部84a→スイッチ84c→第1抵抗91→比較部96のルートに、第1タイミング信号S95が流れない。
【0091】
これに対し、放電回路85側のスイッチ85aがオン状態になると、放電回路85が働く。そのため、コンデンサ95に充電されていた電荷が、第2抵抗93→スイッチ85a→接地GND、というルートで放電する。その結果、第1タイミング信号S95として、電圧0Vが比較部96に入力される。
【0092】
この際、抵抗93とコンデンサ95とにより時定数回路が形成されているので、放電回路85がオフ状態からオン状態に切り替わった直後から一定の時間、コンデンサ95に充電されていた電荷が放電していき、やがて放電が完了する。そのため、第2タイミング信号S81(第1オン時間T1onが1.0s、第1オフ時間T1offが0.5s)に対して、第1タイミング信号S95(第2オン時間T2onが1.2s、第2オフ時間T2offが0.3s)の立ち下がり波形がなまることになる。
【0093】
なお、波形変形部90内に時定数設定ボリューム94が設けられているので、この時定数設定ボリューム94を調整することにより、第1タイミング信号S95の立ち下がり波形を、所望の波形になまらせることができる。
【0094】
一方、電源回路側において現在流れている電流値(=測定部74bから出力される電圧換算値V74bの1.84V前後)が、実測値として比較部96に入力される。そのため、比較部96は、入力された実測値である電圧換算値V74bと、入力された基準値である第1タイミング信号S95と、を比較し、両入力の差分S96に応じた電圧を出力する。その差分S96の電圧は、信号伝達部97によって定電流制御部100へ伝達される。
【0095】
定電流制御部100では、信号伝達部97から伝達された差分S96の電圧情報に応じ、オン時間の調整を行ったスイッチング信号S100をFET71へ出力する。FET71は、オン時間の調整されたスイッチング信号S100によりオン/オフ動作する。これにより、第2タイミング信号S81がオフの場合、DC出力電流Ioutが0mAになるようにフィードバック制御される。
【0096】
以上のように、第2タイミング信号S81は、第1オン時間T1onが1.0s、第1オフ時間T1offが0.5sの繰り返しであるため、前記(IIa)、及び(IIb)の動作が繰り返される。
【0097】
(実施例1の効果)
本実施例1の電源装置60及び航空障害灯によれば、以下の(a)、(b)のような効果がある。
【0099】
(a) DC出力電圧Voutの波形W3は、第2オン時間T2onが1.2s、第2オフ時間T2offが0.3sの繰り返しであるため、航空障害灯が、点灯1.2s、消灯0.3sを繰り返す。これにより前記課題2の(B1)〜(B3)を解決できる。
【0100】
(b) 常時、出力電流測定手段74にて現在のDC出力電流Ioutの値を監視し、それらの値を、比較部96、信号伝達部97、及び定電流制御部100により構成されるフィードバック回路で校正する構成になっている。そのため、所望のDC出力電圧Vout及びDC出力電流Ioutを、電源出力部76から確実に出力することができる。これにより、品質・信頼性が共に高い電源装置60を提供することができる。
【0102】
(実施例1、2の変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(A)〜(E)のようなものがある。
【0103】
(A) 図1の電源装置60では、50HzのAC入力電圧Vinを入力する場合について説明したが、60HzのAC入力電圧Vinを入力する場合でも、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。図1及び図2の電源装置60は、図示以外の回路構成に変更しても良い。例えば、2つのAC/DC変換部62,77と2つの平滑部63,78とに代えて、1つのAC/DC変換部と1つの平滑部とにより、電源回路側とタイミング信号生成手段80側とで共用する構成にしても良い。これにより、電源回路の部品点数を削減できる。又、FET71は、バイポーラトランジスタ等の他のスイッチ素子で構成しても良い。
【0104】
(B) 光源部20を構成する主光源部30及び補助光源部40の個数は、図示以外の個数に変更しても良い。例えば、台板21の円周上に多面体形状となるように配置する主光源部30及び補助光源部40を8個等に増やせば、水平配光特性及び鉛直配光特性をより均一化できる。
【0105】
(C) 各主光源部30に配設されるLED36は、所望の精度の高輝度が得られれば1個でも良い。同様に、各補助光源部40に配設されるLED42は、所望の精度の高輝度が得られれば1個でも良い。
【0106】
(D) LED36,42を高輝度白色タイプに代え、更に、電源装置60からDC出力電流Ioutをその高輝度白色タイプのLEDへ供給する構成等に変更すれば、閃光タイプの中光度航空障害灯にも適用が可能である。
【0107】
(E) 実施例1の電源装置は、航空障害灯の電源として使用する場合だけでなく、それ以外の他の照明装置等の電源としても使用できる。
【符号の説明】
【0108】
10 基台部
20 光源部
30,30−1〜30−6 主光源部
36,36−1〜36−6,42,42−1〜42−6 LED
40,40−1〜40−6 補助光源部
50 カバー部
60 電源装置
61 電源入力部
62,77 AC/DC変換部
70 DC/DCコンバータ部
71 FET
72 トランス
74 出力電流測定手段
76 電源出力部
80 タイミング信号生成手段
81 定電圧変換部
83 スイッチ制御部
84 充電回路
85 放電回路
90 波形変形部
96 比較部
100 定電流制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6-1】
図6-2】
図6-3】
図7