(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択比は、前記フッ酸の温度および/または濃度が調節されることにより、前記フッ酸内にモノフッ化物種がより多くなるか、二フッ化種がより多くなるかによって決定されることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の利点および特徴、およびそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されるものであり、単に本実施形態は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるため、提供されるものであり、本発明は請求項の範囲によってのみ定義される。明細書全体において、同一参照符号は同一構成要素を指称する。
【0016】
一つの素子(elements)が、他の素子と「接続された(connected to)」あるいは「カップリングされた(coupled to)」と称されるのは、他の素子と直接連結または連結された場合、あるいは中間に他の素子を介在した場合を全て含む。一方、一つの素子が異なる素子と「直接接続された(directly connected to)」または「直接カップリングされた(directly coupled to)」と称されるのは、中間に他の素子を介在しないものを示す。明細書全体において、同一参照符号は同一構成要素を称する。「および/または」は、言及されたアイテムの各々および一つ以上の全ての組合を含む。
【0017】
たとえば、第1、第2等が多様な素子、構成要素、および/またはセクションを記述するために使用されるが、これらの素子、構成要素、および/またはセクションは、これらの用語によって制限されないことはもちろんである。これらの用語は、単に一つの素子、構成要素、またはセクションを他の素子、構成要素、またはセクションと区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1素子、第1構成要素、または第1セクションは、本発明の技術的思想内で第2素子、第2構成要素、または第2セクションであり得ることはもちろんである。
【0018】
本明細書で使用される用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。本明細書において、単数形は文言で特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は、言及された構成要素、段階、動作、および/または素子は、一つ以上の他の構成要素、段階、動作、および/または素子の存在あるいは追加を排除しない。
【0019】
他の定義がなければ、本明細書で使用される全ての用語(技術および科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通に理解し得る意味で使用され得るものである。また、一般的に使用される辞典に定義されている用語は、明確に特別に定義されていない限り理想的または過度に解釈されない。
【0020】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上(upper)」等は、図面に示されているように一つの素子、構成要素と異なった素子、または構成要素との相関関係を容易に記述するため、使用され得る。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向に加え、使用時あるいは動作時素子の互いに異なる方向を含む用語として理解されなければならない。例えば、図面に示されている素子を逆さにする場合、他の素子の「下(below)」または「下(beneath)」と記述された素子は、他の素子の「上(above)」に置き得る。したがって、例示的な用語である「下」は下と上の方向を全て含み得る。素子は、他の方向でも配向される可能性があり、これにしたがい、空間的に相対的な用語は、配向によって解釈され得る。
【0021】
表1は、フッ酸(hydrofluoric acid)の常温(room temperature)での選択比と、高温(hot temperature)での選択比を整理した表である。
【0022】
表1を参照すると、LPNitは、低圧(low pressure) CVD(Chemical Vapor Deposition)工程によって形成された窒化膜であり、RTNitは常温(room temperature)CVD工程によって形成された窒化膜であり、TmOxは、熱酸化方式によって形成された酸化膜であり、LTOは、低温(low temperature)CVD工程によって形成された酸化膜を意味する。
【0023】
フッ酸は、温度が高いほど酸化膜に対する窒化膜の選択比(selectivity for nitride to oxide)が高まり、濃度が低くなるほど酸化膜に対する窒化膜の選択比が高まる。例えば、具体的に説明すると、300:1(すなわち、水の容積/HFの容積=300)に希釈されたフッ酸が25℃の場合、LPNit:TmOxは、0.32:1であるが、300:1に希釈されたフッ酸が65℃の場合、LPNit:TmOxは、0.81:1に高まることが分かる。また、65℃のフッ酸が300:1に希釈された場合、RTNit:TmOxは、2.14:1であるが、65℃のフッ酸が1500:1に希釈された場合には、RTNit:TmOxは、41.8:1に高まることが分かる。
【0025】
フッ酸中で窒化膜をエッチングするのに使用される反応種(reactive species)は、モノフッ化物種(monofluoride species)(すなわち、F−、HF)である一方、酸化膜をエッチングするのに使用される反応種は二フッ化種(difluoride species)(HF
2−、H
2F
2)が使用される。したがって、フッ酸の酸化膜に対する窒化膜の選択比は、フッ酸内にモノフッ化物種がより多いのか、二フッ化種がより多いのかによって決定される。すなわち、もし、フッ酸の温度が高いか、または濃度が低くなると、二フッ化種よりモノフッ化物種がさらに多くなるため、フッ酸の酸化膜に対する窒化膜の選択比は高まる。
【0026】
フッ酸の温度が高くなるほど、フッ酸の酸化膜に対する窒化膜の選択比が高くなり得るが、工程条件などに適切に合わせ、温度範囲を調節しなければならない。表1では、フッ酸の温度について、65℃、80℃に対してのみ示されているが、例えば、約65℃以上85℃未満の温度範囲内でフッ酸の温度を調節し得る。85℃を越える場合においても、技術的に具現は困難ではないと判断されるが、バス(bath)を形成する物質がヒーティングシステム(heating system)によって使用温度は提案され得る。
【0027】
また、フッ酸の濃度は低いほど、フッ酸の酸化膜に対する窒化膜の選択比は高くなり得るが、工程条件などに適切に合わせ、濃度範囲を調節しなければならない。表1では、フッ酸の濃度に対し、300:1、1500:1を例にあげたが、酸化膜に対する窒化膜の選択比を十分に上げるためには約1000:1〜約2500:1に希釈することができ、さらに具体的には、約1500:1〜約2000:1に希釈し得る。
【0028】
表1に示すように、フッ酸の酸化膜に対する窒化膜の選択比は、リン酸(リン酸の場合、約26:1〜27:1)と同程度まで調節し得る。それだけではなく、フッ酸は、リン酸より非常に安全性が高く、費用が安く済む。また、温度を速く上げることができるため、付加的な準備時間が不要である。また、類似の酸化膜に対する窒化膜の選択比が必要なエッチング工程において、フッ酸(約65℃以上85℃未満)を利用したエッチング工程はリン酸(約160〜170℃)を利用したエッチング工程に比べ、相対的に低い温度で実施される。
【0029】
以下では、酸化膜に対する窒化膜の選択比が例えば、24.5:1である場合、「酸化膜に対する窒化膜の選択比は24.5である」と記載する。
【0030】
図1aないし
図1hは、本発明の第1実施形態による半導体集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。ここでは、NMOSトランジスタを製造するものを例にあげ説明したが、これに限定するものではない。すなわち、PMOSトランジスタの製造過程に適用しても良い。
【0031】
図1aにおいて、半導体基板10上に素子分離領域を形成してアクティブ領域を定義し、アクティブ領域上にゲート絶縁膜110とゲート電極120を順次に形成する。続いて、アクティブ領域上にP型不純物を注入し、Pウエル30を形成する。
【0032】
具体的には、半導体基板10は、シリコン基板、SOI(Silicon On Insulator)基板、ガリウムヒ素基板、シリコンゲルマニウム基板、セラミック基板、石英基板、またはディスプレイ用ガラス基板などを使用することができ、素子分離領域20は、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)方法を利用したFOX(Field OXide)またはSTI(Shallow Trench Isolation)が使用され得る。また、ゲート絶縁膜110は、例えば、SiO
2、SiON、Si
3N
4、Ge
xO
yN
z、Ge
xSi
yO
z、高誘電率物質およびこれらの積層膜が使用され得る。ここで、高誘電率物質は、HfO
2、ZrO
2、Al
2O
3、Ta
2O
5、ハフニウムシリケート、ジルコニウムシリケートなどが使用され得る。また、ゲート電極120は、例えば、ポリシリコン(poly Si)、不純物がイオン注入されたポリシリコンなどが使用され得る。
【0033】
図1bにおいて、ゲート電極120の側壁にスペーサ酸化膜130が形成される。具体的には、ゲート電極120が形成された半導体基板10前面に酸化膜を形成した後、例えば、エッチバック(etch back)のようなエッチング工程を利用し、酸化膜を部分的に取り除いてゲート電極120の側壁にスペーサ酸化膜130を形成する。
【0034】
続いて、スペーサ酸化膜130にセルフアライン(整列)された第1不純物領域162を形成する。具体的に、スペーサ酸化膜130をイオン注入マスクにし、N型不純物、例えば、ヒ素(As)を注入し得る。ここで、選択的にアクティブ領域内に各々ハロイオン(halo ion)を注入し得る。ハロイオンは、チャネル領域の長さが短くなることによって起こるパンチスルー現象を防止するため、ゲート電極120を形成後、半導体基板10のアクティブ領域の濃度を高めるために注入されるイオンである。ハロイオンは、ソース/ドレーン領域を形成するため、注入するイオンと反対タイプのイオンが主に使用される。したがって、アクティブ領域内にはP型不純物、例えばホウ素(B)を注入し得る。
【0035】
続いて、熱工程を実施する。熱工程の方式はRTA(Rapid Thermal Annealing)またはLSA(LaSer Annealing)等の方式を利用し得る。
【0036】
図1cにおいて、スペーサ酸化膜130上に形成された犠牲窒化膜スペーサ150(以下、スペーサ窒化膜150とも称する)と、半導体基板10とスペーサ窒化膜150との間およびスペーサ酸化膜130とスペーサ窒化膜150との間に形成された接着酸化膜140とが形成される。具体的には、ゲート電極120、スペーサ酸化膜130が形成された半導体基板10前面に酸化膜、窒化膜を形成した後、エッチバックと同じ前面エッチング工程を利用し、前記スペーサ窒化膜150と接着酸化膜140を形成する。スペーサ窒化膜150がゲート電極120および半導体基板10と接着され難いため、接着酸化膜140を半導体基板10とスペーサ窒化膜150との間と、スペーサ酸化膜130とスペーサ窒化膜150との間とにL字形態で形成する。これと同時に、接着酸化膜140は、ゲート電極120および半導体基板10がスペーサ窒化膜150によって受けるストレスを最小化にし得る。すなわち、接着酸化膜140はバッファの役割もする。このような接着酸化膜140は、例えば、LTOであり得るが、これに限定するものではない。
【0037】
続いて、スペーサ窒化膜150にセルフアライン(整列)された第2不純物領域164を形成する。具体的には、スペーサ窒化膜150をイオン注入マスクにし、N型不純物、例えば、ヒ素(As)を注入し得る。第2不純物領域164は、第1不純物領域162よりさらに高いドーピング濃度を有し、さらに深い領域に形成され得る。すなわち、第1および第2不純物領域162,164はLDD(Lightly Diffused Drain)構造のソース/ドレーン領域160を構成する。図面おいては示されていないが、NMOSトランジスタのソース/ドレーン領域160は、多様な構造に変形が可能であり、例えば、DDD(Double Diffused Drain)、MIDDD(Mask Islanded Double Diffused Drain)、MLDD(Mask LDD)、LDMOS(Lateral Double−diffused MOS)構造などがある。
【0038】
続いて、熱処理を実施する。熱処理の方式は、RTAまたはLSAなどの方式を利用することができる。
【0039】
図1dにおいて、NMOSトランジスタ上にブロッキング酸化膜172とブロッキング窒化膜174が順次に形成される。
【0040】
具体的には、後続段階でシリサイド膜を形成する工程を実施する際に、ブロッキング酸化膜172とブロッキング窒化膜174は、半導体基板10上にシリサイド膜を形成しない部分をブロッキングするためのものである。シリサイド膜を形成しない部分は、例えば、高速動作が不要なMOSトランジスタであり得る。
【0041】
図1eにおいて、NMOSトランジスタ上にブロッキング窒化膜174がエッチングされる。すなわち、図示されたNMOSトランジスタには後続段階でシリサイド膜を形成するため、NMOSトランジスタ上にあるブロッキング窒化膜174を除去する。
【0042】
特に、本発明の第1実施形態では、ブロッキング窒化膜174は、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超えるフッ酸を利用して除去し得る。前述したように、フッ酸は、温度が高くなるか、または濃度が低くなるほど酸化膜に対する窒化膜の選択比が高まる。ここで使用されるフッ酸は、例えば、約65℃以上約85℃未満である可能性があり、約1000:1〜約2500:1に希釈することができる。さらに具体的には、約1500:1〜約2000:1に希釈し得る。ここで、ブロッキング酸化膜172は、エッチング停止膜の役割を担う。したがって、ブロッキング酸化膜172は、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超過するフッ酸によって全て除去されず、半導体基板10、スペーサ窒化膜150および/またはゲート電極120上に残留酸化膜(172a)として残るようになる。
【0043】
図1fを参照すると、NMOSトランジスタのスペーサ窒化膜150を除去する。
【0044】
特に、スペーサ窒化膜150は、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超えるフッ酸を利用して除去し得る。
【0045】
または、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1未満であるフッ酸を利用して残留酸化膜(172a)を先に除去し、スペーサ窒化膜150が露出されるようにし、続いて酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超えるフッ酸を利用してスペーサ窒化膜を除去することもできる。
【0046】
または、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1未満であるフッ酸を利用して残留酸化膜(172a)を先に除去し、スペーサ窒化膜150が露出されるようにし、続いて酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超過するフッ酸を利用してスペーサ窒化膜を除去し、続いて酸化膜に対する窒化膜の選択比が1未満であるフッ酸を利用して接着酸化膜(140a)の一部をさらに除去することもできる。
【0047】
前述したように、フッ酸は温度が高くなるか、または濃度が低くなるほど酸化膜に対する窒化膜の選択比が高まる。例えば、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超過するフッ酸の温度は、約65℃以上約85℃未満である可能性があり、約1000:1〜約2500:1に希釈することができる。さらに具体的には、約1500:1〜約2000:1に希釈し得る。酸化膜に対する窒化膜の選択比が1未満のフッ酸の温度は、例えば、常温である可能性があり、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超えるフッ酸より薄く希釈され得る。
【0048】
本発明の第1実施形態において、NMOSトランジスタのスペーサ窒化膜150を除去する理由は次のとおりである。後続段階でストレス膜(NMOSトランジスタ上に引張ストレス膜、PMOSトランジスタ上に圧縮ストレス膜)を形成するが、(
図1h参照)、スペーサ窒化膜150が除去されると、ストレス膜とNMOSトランジスタのチャネルの間の距離が近くなるため、ストレス効果がNMOSトランジスタのチャネルによく伝達され得る。
【0049】
しかし、スペーサ窒化膜150を除去する時、半導体基板10上に形成されている接着酸化膜(140a)が全て除去されてはならない。なぜなら、後続段階でシリサイド膜を形成するのに(
図1g)、半導体基板10上に形成されている接着酸化膜(140a)がないと、シリサイド膜がゲート電極に非常に近接して形成される。このような場合、漏れ電流が発生する可能性が高まるからである。したがって、スペーサ窒化膜150を除去するものの、半導体基板10上には接着酸化膜(140a)が残っていなければならない。
【0050】
図1gにおいて、第2不純物領域164および/またはゲート電極120内にシリサイド膜126,166が形成される。
【0051】
具体的には、スペーサ窒化膜150が除去されたNMOSトランジスタ上にNiPtまたはNiPt/TiNと同じ金属膜を形成する。以後、RTAまたはLSAと同じ熱処理をし、シリサイド膜126,166を形成する。以後、金属膜を除去する。また、熱処理を選択的に実行し得る。
【0052】
特に、本発明の第1実施形態において、シリサイド膜166は、接着酸化膜140と一部オーバーラップされ得る。
【0053】
図1hにおいて、NMOSトランジスタ上にエッチング停止膜180とストレス膜190が順次に形成される。
【0054】
具体的には、エッチング停止膜180は、LTOと同じ酸化膜である可能性があり、ストレス膜190は窒化膜であり得る。ストレス膜190として窒化膜を使用する場合、N−Hボンディング(bonding)とSi−Hボンディングの比率によって引張ストレス(tensile stress)を与えるようになるのか、圧縮ストレス(compressive stress)を与えるようになるのかが決定される。すなわち、N−Hボンディング/Si−Hボンディングの比率が約1〜5であると、引張ストレスを与えるようになり、約5〜20であると、圧縮ストレスを与えるようになる。引張ストレスを有するストレス膜190は、NMOSトランジスタの動作特性を向上させ、圧縮ストレスを有するストレス膜190は、PMOSトランジスタの動作特性を向上させる。したがって、本発明のNMOSトランジスタ上には、引張ストレスを有するストレス膜を形成し得る。
【0055】
一方、本発明の第1実施形態では、半導体基板上にゲート電極を形成し(
図1a参照)、ゲート電極側壁にスペーサ酸化膜を形成し、スペーサ酸化膜にセルフアラインされた第1不純物領域を形成し(
図1b参照)、スペーサ酸化膜上に形成されたスペーサ窒化膜と、半導体基板とスペーサ窒化膜との間および前記スペーサ酸化膜とスペーサ窒化膜との間に接着酸化膜を形成し、スペーサ窒化膜にセルフアラインされた第2不純物領域を形成し(
図1c参照)、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超えるフッ酸を利用してスペーサ窒化膜の少なくとも一部を湿式エッチングし(
図1f参照)、第2不純物領域内にシリサイド膜を形成し(
図1g参照)、半導体基板とゲート電極上にエッチング停止膜とストレス膜を順次に形成すること(
図1h参照)を説明したが、これに限定するものではない。
【0056】
すなわち、いかなる方式で作られたかに関係なく、ゲート電極とゲート電極の側壁に形成された窒化膜と、半導体基板と窒化膜との間と、ゲート電極と窒化膜との間に酸化膜がある半導体素子を提供し、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超えるフッ酸を利用して前記半導体素子にエッチング工程を実施し得ることは、本発明が属する技術の当業者に自明である。
【0057】
図2aないし
図2cは、本発明の第2実施形態による半導体集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。本発明の第2実施形態では、スペーサ窒化膜を除去する過程が第1実施形態と差異があるため、これについて、
図2aないし
図2cを参照し、詳しく説明する。
【0058】
図2aにおいて、NMOSトランジスタのスペーサ窒化膜150の一部が除去される。
【0059】
特に、スペーサ窒化膜150は、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超過するフッ酸を利用して除去し得る。
【0060】
または、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1未満であるフッ酸を利用することで、残留酸化膜(172a)を先に除去してスペーサ窒化膜150が露出されるようにし、続いて酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超えるフッ酸を利用してスペーサ窒化膜を除去することもできる。
【0061】
図2bにおいて、第2不純物領域164および/またはゲート電極120内にシリサイド膜126、166が形成される。
【0062】
図2cにおいて、反応性イオンエッチング(RIE(Reactive Ion Etching))を利用して残留するスペーサ窒化膜150がエッチングされる。
【0063】
図3aおよび
図3bは、本発明の第3実施形態による半導体集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【0064】
図3aにおいて、半導体基板10上にNMOSおよびPMOSトランジスタが形成される。NMOSトランジスタは、
図1aないし
図1hにおいて説明された方法によって形成し、PMOSトランジスタも前記NMOSトランジスタの製造方法と同様の方法を用いて形成する。PMOSトランジスタについての図面符号は次のようである。40は、Nウエル、220は、ゲート電極、230は、スペーサ酸化膜、240aは、接着酸化膜、260は、ソース/ドレーン領域、262は、第1不純物領域、264は、第2不純物領域、226、266は、シリサイド膜を示す。
【0065】
続いて、NMOSおよびPMOSトランジスタ上には、
図1hと同じエッチング停止膜180とストレス膜190とを形成する。ストレス膜190で窒化膜を使用する場合、N−Hボンディング(bonding)とSi−Hボンディングの比率によって引張ストレスを与えるのか、圧縮ストレスを与えるのかが決定される。引張ストレスを有するストレス膜は、NMOSトランジスタの動作特性を向上させ、圧縮ストレスを有するストレス膜は、PMOSトランジスタの動作特性を向上させる。一方、PMOSトランジスタ上に引張ストレスを与えるストレス膜が形成されると、PMOSトランジスタの動作特性を損なう。したがって、ストレス膜174が引張ストレスを有する場合、PMOSトランジスタ上に形成されたストレス膜190を除去しなければならない。
【0066】
図3bにおいて、PMOSトランジスタ上に形成されたストレス膜190が除去される。
【0067】
具体的には、半導体基板10上にNMOSトランジスタをマスキングするフォトレジストパターン195を形成し、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超えるフッ酸を利用してPMOSトランジスタ上に形成されたストレス膜190を除去する。前述したように、酸化膜に対する窒化膜の選択比が1を超えるフッ酸の温度は、約65℃以上約85℃未満である可能性があり、約1000:1〜約2500:1に希釈することができる。さらに詳しくは約1500:1〜約2000:1に希釈され得る。
【0068】
図4aないし
図4dは、本発明の第4実施形態による半導体集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【0069】
図4aにおいて、半導体基板11内にトレンチ330が形成される。
【0070】
より具体的には、半導体基板11上にトレンチを定義するパッド酸化膜310、パッド窒化膜320を順次に形成する。パッド酸化膜310は、酸化(oxidation)方式を利用して約40〜150Åの厚さに成長させることができ、パッド窒化膜320は、パッド酸化膜310上にLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)方式を利用して約600〜1500Åの厚さで積層させることができる。ここで、パッド酸化膜310は、半導体基板11とパッド窒化膜320の間のストレスを緩和させる。パッド窒化膜320は、トレンチ330の形成時、エッチングマスクとして使用され、後続段階のCMP工程でエッチング停止膜の役割も担う。
【0071】
続いて、パッド窒化膜320をエッチングマスクに利用し、3000Å程度の浅い深さにトレンチ330を形成する。例えば、RIEを利用してトレンチ330を形成し得る。
【0072】
図4bにおいて、トレンチ330によってライナー酸化膜340がコンフォーマルに(conformally)形成される。
【0073】
より具体的には、トレンチ330の内壁にライナー酸化膜340、例えば、酸化膜を約800〜900℃の温度で酸化方式を利用して約100〜400Åの厚さで成長させる。ライナー酸化膜340は、トレンチ330の内壁にエッチングによって存在する損傷されたシリコン格子を修復する。
【0074】
図4cにおいて、ライナー酸化膜340およびパッド窒化膜320によってライナー窒化膜350がコンフォーマルに形成される。
【0075】
より具体的には、ライナー窒化膜350は、LPCVD方式を利用して約70〜300Åの厚さで積層させる。
【0076】
図4dにおいて、ライナー窒化膜350上にトレンチ330が埋め込まれるように埋め込み酸化膜360が形成される。
【0077】
より具体的には、まず、トレンチを埋め込むことができる十分な厚さで半導体基板11上に酸化膜を形成する。この時、トレンチ330内の絶縁膜には空の空間、すなわち、ボイド(void)が存在しないことが望ましい。半導体素子の設計ルール(design rule)によって多少の差異があるが、O
3−TEOS(Tetra Ortho Silicate Glass) APCVD(Atmospheric Pressure Chemical Vapor Deposition)やPECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)方式あるいはHDP CVD(High Density Plasma Chemical Vapor Deposition)方式によって形成し得る。
【0078】
続いて、CMP方式を利用して平坦化する。熱処理を選択的に実行し得る。
【0079】
図4eにおいて、パッド窒化膜320の上面が露出されるように埋め込み酸化膜360の一部とライナー窒化膜350の一部がエッチングされる。特に、本発明の第4実施形態では埋め込み酸化膜360の一部を除去し、埋め込み酸化膜360の高さを低くすることと、ライナー窒化膜350の一部をエッチングすることを同時に実行する。
【0080】
より具体的には、酸化膜に対する窒化膜の選択比が約0.7以上約1.4未満であるフッ酸を利用して埋め込み酸化膜360の一部とライナー窒化膜350の一部をエッチングする。酸化膜に対する窒化膜の選択比は約1であり得る。例えば、このようなフッ酸は温度が約65℃以上85℃未満であり、濃度は約300:1程度であり得る。
【0081】
図4fにおいて、パッド窒化膜320が除去され、パッド酸化膜310が現れるようにし得る。
【0082】
リン酸を利用してパッド窒化膜320を除去し得る。
【0083】
または、酸化膜に対する窒化膜の選択比が約10〜約50であるフッ酸を利用してパッド窒化膜320を除去し得る。このようなフッ酸の温度は、約65℃以上85℃未満であり得る。また、酸化膜に対する窒化膜の選択比を十分に上げるためには、フッ酸を約1000:1〜約2500:1に希釈することができ、さらに具体的には、約1500:1〜約2000:1に希釈することができる。
【0084】
図5は、本発明の第5実施形態による半導体集積回路装置の製造方法を説明するための図である。本発明の第5実施形態は、前述した埋め込み酸化膜の一部およびライナー窒化膜の一部を除去する段階(
図4e参照)、パッド酸化膜を除去する段階(
図4f参照)を一つのバス内で連続的に実施するという点が、第4実施形態と異なる。
【0085】
図5において、半導体製造設備400は、バス(bath)410、フッ素保存部420、バルブ422、超純水(DI)保存部430、バルブ432を含む。
【0086】
まず、半導体基板(W)上に順次に形成されたパッド酸化膜およびパッド窒化膜と、パッド酸化膜およびパッド窒化膜をエッチングマスクとして利用し、半導体基板(W)内に形成されたトレンチと、トレンチに沿ってコンフォーマルに形成されたライナー酸化膜と、ライナー酸化膜およびパッド窒化膜に沿ってコンフォーマルに形成されたライナー窒化膜と、ライナー窒化膜上にトレンチが埋め込まれるように形成された埋め込み酸化膜を含む半導体基板(W)をバス410に位置させる。
【0087】
続いて、バス410内でフッ酸の温度および/または濃度を変化させつつ、埋め込み酸化膜の一部、ライナー窒化膜の一部、パッド窒化膜をエッチングする。
【0088】
すなわち、パッド窒化膜の上面が露出されるように埋め込み酸化膜の一部、ライナー窒化膜の一部を除去する段階で使用されるフッ酸(第1フッ酸)は、酸化膜に対する窒化膜の選択比が約0.7〜約1.4になるように、バルブ422,432を調節することによってフッ酸の濃度を調節する。例えば、フッ酸の濃度は約300:1程度であり得る。
【0089】
続いて、パッド窒化膜を除去する段階で使用されるフッ酸(第2フッ酸)は、酸化膜に対する窒化膜の選択比が約10〜約50になるように、バルブ422,432を調節することによってフッ酸の濃度を調節する。例えば、フッ酸の濃度は、約1000:1〜約2500:1である可能性があり、さらに詳しくは約1500:1〜約2000:1であり得る。
【0090】
ただし、このような濃度の数値は、例示的なものに過ぎないが、埋め込み酸化膜の一部、ライナー窒化膜の一部を除去する段階で使用されるフッ酸より濃度が低くなるように調節し得る。
【0091】
また、本発明の第5実施形態では、パッド窒化膜を除去する段階のフッ酸と、埋め込み酸化膜の一部、ライナー窒化膜の一部を除去する段階のフッ酸の温度が同一であることを例にあげたが、これに限定するものではない。すなわち、酸化膜に対する窒化膜の選択比を高めるため、埋め込み酸化膜の一部、ライナー窒化膜の一部を除去する段階ではフッ酸の温度をさらに高めても良い。
【0092】
本発明の第5実施形態では、フッ酸の濃度を2回調節すること(すなわち、埋め込み酸化膜の一部、ライナー窒化膜の一部を除去する段階、パッド窒化膜を除去する段階で各々濃度を調節すること)に分けて説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定するものではない。すなわち、一つのバス内に半導体基板(W)を位置させ、フッ酸の温度および/または濃度を3回以上調節し、フッ酸の酸化膜に対する窒化膜の選択比を3回以上調節することによって、埋めこみ酸化膜の一部、ライナー窒化膜の一部、パッド窒化膜を除去しても良い。
【0093】
また、半導体製造設備400は、配置タイプ(batch type)である可能性があり、シングルタイプ(single type)でもあり得る。
【0094】
以上添付された図面を参照し、本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態によって実施され得ることを理解し得るものである。したがって、以上で記述した実施形態は全ての面で例示的なものであり、限定的ではないことを理解しなければならない。