(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5981405
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】漁撈構造物或いは漁撈生簀又は移動式浮体漁撈構造物或いは移動浮体漁撈生簀
(51)【国際特許分類】
A01K 79/00 20060101AFI20160818BHJP
A01K 75/00 20060101ALI20160818BHJP
【FI】
A01K79/00 Z
A01K75/00 Z
【請求項の数】9
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2013-183779(P2013-183779)
(22)【出願日】2013年9月5日
(65)【公開番号】特開2015-50938(P2015-50938A)
(43)【公開日】2015年3月19日
【審査請求日】2013年10月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】595003967
【氏名又は名称】辻本 嘉義
(72)【発明者】
【氏名】辻本 嘉義
【審査官】
中槙 利明
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−217615(JP,A)
【文献】
特開平03−057885(JP,A)
【文献】
特開2003−052273(JP,A)
【文献】
実開昭63−178454(JP,U)
【文献】
特開2003−149014(JP,A)
【文献】
特開平11−207390(JP,A)
【文献】
特開2012−188054(JP,A)
【文献】
特開2014−141143(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 61/00−63/06
A01K 69/00−77/00
B63B 35/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
湖上又は海上或いは洋上の浮体と、前記浮体から湖底又は海底にロープにより敷設され一定の間隔での網と前記網より小さい幅の規則的穴に備えた二重の敷網と、湖中又は海中に投棄可能に前記浮体に保持されると共に下端部に前記敷網より小さな面積で沈子として構成された開口部を有し少なくとも全側面が包囲された投網と、前記二重の敷網の規則的穴から二重の敷網上部に底生生物が移動した後前記底生生物を捕獲可能に前記二重の敷網の一方の敷網を前記規則的穴の幅以上底引き網方式により移動して下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する敷網移動手段を備え、漁撈時に前記敷網移動手段により前記二重の敷網を漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から前記二重の敷網に向けて湖底又は海底まで手動的或いは自動的に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする漁撈構造物。
【請求項2】
下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を所定位置に保持すると共に下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲された湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する移動可能な対辺浮体を備えた浮体と、一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近する側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際動かなかった他方の対辺浮体側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより底引き網方式により底生生物を捕獲可能な漁撈位置に前記敷網を敷設する浮体敷網移動手段を備え、漁撈時に前記浮体敷網移動手段により敷網を漁撈位置に敷設した後前記投網を前記浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする漁撈構造物。
【請求項3】
下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を所定位置に保持するとともに下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する移動可能な対辺浮体を有する少なくとも4個以上の偶数個の対辺浮体を備えた浮体と、一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近する側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動し前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する浮体敷網移動手段を備え、漁撈時に前記浮体敷網移動手段により敷網を漁撈位置に敷設した後前記投網を前記浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする漁撈構造物。
【請求項4】
湖上又は海上或いは洋上の浮体と、前記浮体から湖底又は海底にロープにより敷設され一定の間隔での網と前記網より小さい幅の規則的穴に備えた二重の敷網と、湖中又は海中に投棄可能に前記浮体に保持されると共に下端部に前記敷網より小さな面積で沈子として構成された開口部を有し少なくとも全側面が包囲された投網と、二重の前記敷網の一方を前記規則的穴の幅以上移動する移動手段とを備え、漁撈前に前記規則的穴から敷網上部に底生生物が移動した後二重の前記敷網の一方を前記規則的穴の幅以上底引き網方式により移動して前記底生生物を捕獲可能に移動して前記二重の敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から前記二重の敷網に向けて湖底又は海底まで湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする漁撈方法。
【請求項5】
下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持するとともに下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する移動可能な対辺浮体を備えた浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近する側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する移動可能な対辺浮体と、漁撈時に前記敷網を漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする漁撈方法。
【請求項6】
下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持するとともに下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する移動可能な対辺浮体を有し前記一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する少なくとも4個以上の偶数個の対辺浮体を備えた浮体と、漁撈時に前記敷網を漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする漁撈方法。
【請求項7】
下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を所定位置に保持するとともに下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する移動可能な対辺浮体を有し自然エネルギー発電設備の電力で移動可能な移動浮体と、一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動し前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する対辺浮体敷網移動手段を備え、漁撈時に前記対辺浮体敷網移動手段を移動し前記敷網を漁撈位置に敷設した後前記投網を前記移動浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする移動式浮体漁撈構造物。
【請求項8】
枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を漁撈前は所定位置に前記枠体を保持する敷網保持手段と下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口を所定位置に保持する投網開口保持手段を具備する互いに移動可能な対辺浮体を備えた少なくとも4個以上の偶数個の対辺浮体を備えた自然エネルギー発電設備の電力で移動可能な移動浮体と、前記偶数個の対辺浮体を備えた移動浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった前記偶数個の対辺浮体を備えた移動浮体の他方の対辺浮体の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を漁撈位置に敷設する対辺浮体敷網移動手段と、漁撈時に前記対辺浮体敷網移動手段を移動し前記敷網を漁撈位置に敷設した後前記投網を前記偶数個の対辺浮体を備えた移動浮体から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする移動式浮体漁撈構造物。
【請求項9】
魚群或いは魚を捕獲した前記敷網及び前記投網で構成された漁撈生簀が前記移動浮体の移動に追従して到達目的地まで移動浮体漁撈生簀として移動することを特徴とする請求項7或いは請求項8記載の移動式浮体漁撈構造物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自然エネルギー発電設備を備えた漁撈構造物或いは漁撈生簀又は自然エネルギー発電設備を具備し湖上又は海上或いは洋上を移動可能な浮体を備え
た移動式浮体漁撈構造物
或いは移動浮体漁撈生簀を提供することを目的とする。
なお漁撈生簀とは漁撈のための生簀を意味し、海上浮体構造物とは領域内の海上の浮体構造物、洋上浮体構造物とは公海上の浮体構造物を意味する。
【背景技術】
【0002】
近時、浮体式洋上風力発電(特開2010-247646,特開2012−201192、特開2011−89468等)、着底式風力発電(特開2005−69025、特開2006−322400等)波力発電(特開2010−133394)等、海上或いは洋上の自然エネルギー発電設備を多数提案されているが、漁業において前記自然エネルギー発電設備が障害になるという難点がある。
他方、洋上において、気象、海象に対応して効率よく発電を行えるようにした移動式風力発電設備(特開2009−41477)も提案されている。
なお本出願人は、湖上又は海上或いは洋上の例えば浮体から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さに敷設された敷網と、湖上又は海上或いは洋上の前記浮体から投棄されると共に下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲された投網とを有し前記浮体から前記投網を投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である浮体生簀にして魚群或いは魚を捕獲する浮体生簀漁法(特開2011−217615)を既に提案している。
【0003】
【特許文献1】特開2010-247646
【特許文献2】特開2012−201192
【特許文献3】特開2011−89468
【特許文献4】特開2005−69025
【特許文献5】特開2006−322400
【特許文献6】特開2010−133394
【特許文献7】特開2009−41477
【特許文献8】特開2011−217615
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、船団を構成することなく、湖上及び沿岸だけでなく沖合から沖の鳥島等の離島まで更には洋上まで設置可能な自然エネルギー発電設備を備えた漁撈構造物を提供することを目的とする。
なお前記漁撈構造物は浮体式だけでなく着底式も含まれる。
又自然エネルギー発電設備を具備し湖上又は海上或いは洋上を移動可能な浮体を備えた移動式浮体漁撈構造物及び前記
浮体の移動のみで湖中又は海中の漁撈生簀である漁撈漁網が前記浮体に追従して移動し、捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで目的地に運搬する移動浮体漁撈生簀を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は船団を構成することなく、湖上及び沿岸だけでなく沖合から沖の鳥島等の離島まで更には洋上までに設置できる例えば浮体から敷設された下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網と、前記浮体に投棄可能に保持された下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有すると共に少なくとも側面が全包囲された投網と、浮体風力発電等、浮体の自然エネルギー発電設備を備え、前記投網の保持を解除して前記浮体から前記投網を湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲する漁撈構造物に関する。
なお前記自然エネルギー発電設備は浮体式だけでなく着底式も含まれる。
本発明による漁撈構造物によれば、漁業において前記自然エネルギー発電設備が障害とならない。
さらに湖上及び沿岸だけでなく沖合から沖の鳥島等の離島まで更には洋上までの漁撈目的地に移動し前記敷網を漁撈前に所定位置に保持する移動式浮体が前記漁撈目的地に到達した際前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記移動式浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲する移動式浮体漁撈構造物、及び前記移動式浮体の移動のみで魚群或いは魚を捕獲した前記敷網及び前記投網で構成された漁撈生簀が前記浮体に追従して到達目的地まで移動することを特徴とするに移動浮体漁撈生簀に関する。
本発明による移動浮体漁撈生簀によれば、漁業において前記自然エネルギー発電設備が障害とならないだけでなく、捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで目的地に運搬するができる。
請求項
1記載の漁撈構造物は、湖上又は海上或いは洋上の浮体と、前記浮体から湖底又は海底にロープにより敷設され一定の間隔で下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な網と前記網より小さい幅の規則的
穴に備えた二重の敷網と、湖中又は海中に投棄可能に前記浮体に保持されると共に下端部に前記敷網より小さな面積で
沈子として構成された開口部を有し少なくとも全側面が包囲された投網と、
前記二重の敷網の規則的穴から二重の敷網上部に底生生物が移動した後前記底生生物を捕獲可能に前記二重の敷網の一方の敷網を前記規則的穴の幅以上底引き網方式により移動して下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する敷網移動手段を備え、
漁撈時に前記敷網移動手段により前記二重の敷網を漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から前記二重の敷網に向けて
湖底又は海底まで手動的或いは自動的に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
請求項
2記載の漁撈構造物は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を所定位置に保持すると
共に下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲された湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する移動可能な
対辺浮体と、一方の対辺
の浮体を他方の対辺
の浮体に接近させるとともに接近する側の前記一方の対辺
の浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺
の浮体を再び初期位置に復帰する際動かなかった他方の
対辺の浮体の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより底引き網方式により底生生物を捕獲可能な漁撈位置に前記敷網を敷設する浮体敷網移動手段を備え、漁撈時に前記浮体敷網移動手段により敷網を漁撈位置に敷設した後前記投網を前記浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
請求項
3記載の漁撈構造物は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を所定位置に保持するとともに下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する移動可能な対辺浮体を有する少なくとも4個以上の偶数個の
対辺浮体を備えた浮体と、
一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近する側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動し前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する浮体敷網移動手段とを備え、漁撈時に前記浮体敷網移動手段により敷網を漁撈位置に敷設した後前記投網を前記浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴
とする。
請求項4記載の
漁撈方法は、湖上又は海上或いは洋上の浮体と、前記浮体から湖底又は海底にロープにより敷設され一定の間隔で
の網と前記網より小さい幅の規則的
穴に備えた二重の敷網と、湖中又は海中に投棄可能に前記浮体に保持されると共に下端部に
前記敷網より小さな面積で沈子として構成された開口部を有し少なくとも全側面が包囲された投網と、
二重の前記敷網の一方を前記規則的穴の幅以上移動する移動手段とを備え、漁撈前に前記規則的穴から敷網上部に底生生物
が移動
した後
二重の前記敷網の一方を前記規則的穴の幅以上底引き網方式により移動し
て前記底生生物を捕獲可能に移動して前記二重の敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から前記二重の敷網に向けて湖底又は海底まで湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
請求項5記載の
漁撈方法は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持するとともに下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持
する移動可能な
対辺浮体を備えた浮体の一方の対辺
浮体を他方の対辺
浮体に接近させるとともに接近する側の前記一方の対辺
浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する移動可能な対辺浮体と、漁撈時に前記敷網を漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
請求項6記載の
漁撈方法は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持するとともに下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する移動可能な対辺浮体を有し
前記一方の対辺を他方の対辺に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺を再び初期位置に復帰する際底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する少なくとも4個以上の偶数個の
対辺浮体を備えた浮体と、
漁撈時に前記敷網を漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
請求項
7記載の移動式浮体漁撈構造物は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を所定位置に保持するとともに下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する移動可能な対辺
浮体を有し自然エネルギー発電設備の電力で移動可能な移動浮体と、
一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動し前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設する対辺浮体敷網移動手段を備え、漁撈時に前記対辺浮体敷網移動手段を移動し前記敷網を漁撈位置に敷設した後前記投網を前記
移動浮体から湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
請求項
8記載の移動式浮体漁撈構造物は、枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を漁撈前は所定位置に前記枠体を保持する敷網保持手段と下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口を所定位置に保持する投網開口保持手段を具備する互いに移動可能な対辺浮体を備えた少なくとも4個以上の偶数個の
対辺浮体を備えた自然エネルギー発電設備の電力で移動可能な移動浮体と、前記偶数個の
対辺浮体を備えた移動浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった前記偶数個の
対辺浮体を備えた移動浮体の他方の対辺浮体の
側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を漁撈位置に敷設
する対辺浮体敷網移動手段と、漁撈時に前記対辺浮体敷網移動手段を移動し前記敷網を漁撈位置に敷設した後前記投網を前記偶数個の
対辺浮体を備えた浮体から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
請求項
9記載の
移動式浮体漁撈構造物は、
魚群或いは魚を捕獲した前記敷網及び前記投網で構成された漁撈生簀が前記移動浮体の移動に追従して到達目的地まで移動浮体漁撈生簀として移動することを特徴とする請求項7或いは請求項8記載の移動式浮体漁撈構造物である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明による漁撈構造物の第一の実施形態は、湖上又は海上或いは洋上の浮体と、前記浮体から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さにロープにより敷設された底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網と、前記浮体に保持され湖上又は海上或いは洋上から湖中又は海中に投棄される下端部に前記敷網より小さな面積で沈子として例えば太いロープで構成された開口部を有する少なくとも側面が全包囲された投網と、前記敷網上で例えば前記敷網中央上の海上又は湖上付近に配置された例えば浮体の自然エネルギー発電設備を備え、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると手動的或いは自動的に前記投網を前記浮体から前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
本発明による第一の実施形態の漁撈構造物によれば、漁業において前記自然エネルギー発電設備が障害とならない。
なお第一の実施形態の前記自然エネルギー発電設備は着底式も要旨の範囲内であり浮体式に限定されない。着底式の場合前記敷網が前記自然エネルギー発電設備の支柱を貫通する開口を具備する。
なお、自然エネルギー発電設備とは、自然エネルギーを利用した風力発電装置、太陽光発電装置、波力発電装置、酸素発生装置等である。
【0007】
本発明による第一の実施形態の漁撈構造物は、湖上又は海上或いは洋上の前記浮体が前記敷網をロープにより敷設するとともに前記投網を保持し、
例えば前記敷網中央上付近の海上又は湖上に前記自然エネルギー発電設備を配置する構成である。
生簀状態である漁撈生簀の一定の魚群或いは魚は敷設された前記敷網のロープを手繰ることにより捕獲できる。
前記投網の下端部で前記敷網より小さな面積の開口部は沈子として投網より太いロープの他例えば金属棒、錘を備えた網糸等で構成してもよく、前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで前記投網を前記浮体から投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にする際、敷網と投棄後の投網の開口部の間は沈子の作用により隙間がない。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
前記投網を投棄した後、前記枠体より大きな敷網部分を前記投網の側面に外部から折りたためて魚群或いは魚が逃げない様に構成することもできる。
前記投網の上端部は浮子を有する開口部として構成してもよいし、全側面が包囲されると共に上端部も網で包囲されて湖中或いは海中に移動可能であり前記敷網と前記投網により海中網カゴ状態に構成してもよい。
前記敷網の中央部には,公知の人工漁礁又は集魚群或いは魚灯を備えてもよい。 なお、第一の実施形態では有人浮体での監視人が目視で或いは監視手段により前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網を手動的に投棄する場合と、無人浮体から前記監視手段の無線監視信号が前記無人浮体から遠隔基地に公知の如く送信され前記遠隔基地で一定の魚群或いは魚を監視すると前記投網を前記無人浮体から前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄する手動無線信号を遠隔基地から送信する場合がある。
前記手動無線信号とは遠隔基地で監視者が無線監視信号を公知の表示装置で監視し監視者が一定の魚群或いは魚を判断して投網投棄無線信号を送信することである。
無人浮体の場合、前記監視手段の無線監視信号が遠隔基地に公知の如く送信され、遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視でき、好天気の日に前記敷網のロープを手繰ることにより捕獲できる。
【0008】
本発明による漁撈構造物の第二の実施形態は、湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さに敷網を敷設する敷網敷設手段と、湖上又は海上或いは洋上から湖中又は海中に投棄され少なくとも下端部に前記敷網より小さな面積で沈子として例えば太いロープを具備する開口部を有し少なくとも側面が全包囲された投網を保持する投網保持手段と、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を具備する湖上又は海上或いは洋上の浮体の自然エネルギー発電装置(例えば、自然エネルギーを利用した風力発電装置、太陽光発電装置、波力発電装置、酸素発生装置等)を備え、前記監視手段が一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると自動的に前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に前記投網を投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
本発明による第二の実施形態の漁撈構造物によれば、漁業において前記自然エネルギー発電設備が障害とならない。
【0009】
第二の実施形態の監視手段の第一の実施例では浮体の自然エネルギー発電装置の中央部に浮体の下の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する魚群探知機或いは魚群監視カメラが備えられ、無人浮体構造物から前記魚群探知機或いは前記魚群監視カメラの無線監視信号が遠隔基地に公知の如く送信され前記遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視できる。
前記自然エネルギー発電装置の下部に内径が下方向に径が小さくなる傾斜を有する穴が備えられ、前記投網保持手段と前記投網保持解除手段は前記自然エネルギー発電装置の下部の穴の内径の前記傾斜を出入する制御部材で構成され、前記制御部材が前記自然エネルギー発電装置の前記傾斜を出た場合前記投網は保持され、前記制御部材が前記自然エネルギー発電装置の穴内に挿入された場合前記投網の保持は解除され前記投網は前記傾斜により湖中又は海中に投棄される。
遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視でき、好天気の日に捕獲することが可能となる。
本発明による第二の実施形態の第二の実施例では例えば浮体の自然エネルギー発電装置はブロック状浮体で構成された環状浮体構造物の実施形態でもよい。
前記環状浮体構造物の内径は下方向に径が小さくなる傾斜を備えられ、前記投網保持手段と前記投網保持解除手段は前記環状浮体構造物の内径の前記傾斜を出入する制御部材で構成され、前記制御部材が前記環状浮体構造物の前記傾斜を出た場合前記投網は保持され、前記制御部材が前記環状浮体構造物内に挿入された場合前記投網の保持は解除され、前記投網は前記傾斜により湖中又は海中に投棄される。
第二の実施形態の監視手段の第二の実施例では敷網中央部に前記浮体の自然エネルギー発電装置の下の湖中内部又は海中内部に入った魚群或いは魚を監視する魚群探知機或いは魚群監視カメラが備えられる。
無人浮体構造物から前記魚群探知機或いは前記魚群監視カメラの無線監視信号が遠隔基地に公知の如く送信され前記遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視できる。
遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視でき、好天気の日に捕獲することが可能となる。
【0010】
本発明による漁撈構造物の第三の実施形態は、枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さに敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口を保持する投網開口保持手段を具備する少なくとも3個以上の複数個の自然エネルギー発電設備を備え、前記複数個の自然エネルギー発電設備の内周の湖中内部又は海中内部の一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると手動的或いは自動的に複数個の前記自然エネルギー発電設備の前記投網開口保持手段の前記開口の保持を解除して前記投網を湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
本発明による第三の実施形態の漁撈構造物によれば、複数個の自然エネルギー発電設備は漁業において障害とならない。
なお第三の実施形態の前記自然エネルギー発電装置は例えば着底式も要旨の範囲内であり浮体式に限定されない。
【0011】
本発明による漁撈構造物の第四の実施形態は、湖上又は海上或いは洋上の浮体と、前記浮体から湖底又は海底にロープにより敷設され一定の間隔で下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な網と前記網より小さい幅の穴を規則的に備えた二重の敷網と、湖中又は海中に投棄可能に前記浮体に保持されると共に下端部に前記敷網より小さな相似の面積で沈子として例えば太いロープで構成された開口部を有し少なくとも全側面が包囲された投網と、二重の前記敷網の一方を前記穴の幅以上移動する移動手段とを備え、漁撈前に前記二重の敷網の一方を前記穴の幅以上移動して下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から前記敷網に向けて湖底又は海底まで湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
第四の実施形態の漁撈構造物によると底生生物が前記敷網の下敷きになると規則的前記穴の方向に移動し網の上に移動するか底生生物が未だ穴の位置に存在しても底引き網方式により底生生物を捕獲することができる。
なお、第四の実施形態の漁撈構造物は自然エネルギー発電設備を具備することを必須の構成要件とはしない。
【0012】
本発明による漁撈構造物の第五の実施形態は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段と、下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有すると共に少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する投網保持手段を具備する移動可能な対辺浮体を備えた浮体と、前記浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
前記漁撈構造物の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の一方の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の他方の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記監視手段が一定の魚群又は一定の魚を探知或いは監視すると前記投網保持手段の保持を解除して手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号又は無線自動信号により解除して浮体漁撈構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群又は一定の魚を生簀状態である漁撈生簀にする。
第五の実施形態の漁撈構造物によれば、底引き網方式により底生生物を捕獲可能となる。
なお、第五の実施形態の漁撈構造物は自然エネルギー発電設備を具備することを必須の構成要件とはしない。
【0013】
本発明による漁撈構造物の第六の実施形態は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段と、下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有すると共に少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網の開口を所定の位置に保持する投網開口保持手段を具備する移動可能な少なくとも4個以上の対辺浮体を有する偶数個の
対辺浮体
を備えた浮体と、前記偶数個の
対辺浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった前記偶数個の
対辺浮体の他方の対辺浮体側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
第六の実施形態の漁撈構造物によれば、底引き網方式により底生生物を捕獲可能となる。
なお、第六の実施形態の漁撈構造物は自然エネルギー発電設備を具備することを必須の構成要件とはしない。
【0014】
本発明による漁撈生簀の第一の実施形態は、湖上又は海上或いは洋上の浮体と、前記浮体から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さにロープにより敷設された底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網と、前記浮体に保持され湖上又は海上或いは洋上から湖中又は海中に投棄される下端部に前記敷網より小さな面積で沈子として例えば太いロープで構成された開口部を有する少なくとも側面が全包囲された投網と、前記敷網中央上の海上又は湖上付近に配置された例えば浮体の自然エネルギー発電設備を備え、前記投網の前記浮体による保持を解除して前記投網を湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態にすることを特徴とする。
【0015】
本発明による第一の実施形態の漁撈生簀は、湖上又は海上或いは洋上の前記浮体が前記敷網をロープにより敷設するとともに前記投網を保持し、前記敷網中央上付近の海上又は湖上に前記自然エネルギー発電設備を配置する構成である。
なお第一の実施形態の前記自然エネルギー発電設備は例えば着底式も要旨の範囲内であり浮体式に限定されない。着底式の場合前記敷網が前記自然エネルギー発電設備の支柱を貫通する開口を具備する。
前記投網の下端部で前記敷網より小さな面積の開口部は沈子として投網より太いロープの他例えば金属棒、錘等で構成してもよく、敷網と投棄された投網の開口部の間は沈子の作用により隙間がない。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
前記投網の上端部は浮子を有する開口部として構成してもよいし、全側面が包囲されると共に上端部も網で包囲されて湖中或いは海中に移動可能であり前記敷網と前記投網により海中網カゴ状態に構成してもよい。
【0016】
本発明による漁撈生簀の第二の実施形態は、湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さに敷網を敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に保持する投網保持手段を具備する自然エネルギー発電設備を備え、前記投網保持手段の保持を解除して前記投網を湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態にすることを特徴とする。
【0017】
前記投網の下端部で前記敷網より小さな面積の開口部は沈子として投網より太いロープの他例えば金属棒、錘等で構成してもよく、敷網と投棄された投網の開口部の間は沈子の作用により隙間がない。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
【0018】
本発明による漁撈生簀の第三の実施形態は、枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記投網開口を保持する投網開口保持手段を具備する少なくとも3個以上の複数個の自然エネルギー発電設備を備え、複数個の前記自然エネルギー発電設備の前記投網開口保持手段の保持を解除して前記投網を湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態にすることを特徴とする。
【0019】
前記投網の下端部で前記敷網より小さな面積の開口部は沈子として投網より太いロープの他例えば金属棒、錘等で構成してもよく、敷網と投棄された投網の開口部の間は沈子の作用により隙間がない。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の中央部溝を備える枠体の内部の底面網と前記枠体の外部の周辺網とで構成して、前記投網を投棄した後、前記枠体の前記中央部溝に前記開口部の沈子を挿入すると共に前記枠体の外部の周辺網を前記投網の側面に外部から折りたためて魚群或いは魚が逃げない様に構成することもできる。
前記投網の上端部は浮子を有する開口部として構成してもよいし、全側面が包囲されると共に上端部も網で包囲されて湖中或いは海中に移動可能であり前記敷網と前記投網により海中網カゴ状態に構成してもよい。
【0020】
本発明による具備
し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第一の実施形態は、ロープにより敷設される底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈前漁撈目的地に移動し漁撈目的地に到達した後前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網より小さな面積で沈子として例えば太いロープで構成された開口部を有する少なくとも側面が全包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段と、前記投網保持手段の保持を解除する投網保持解除手段と、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、目視又は魚群探知機或いは魚群監視カメラ)と、移動手段を具備する浮体の自然エネルギー発電設備を備え、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して浮体の前記自然エネルギー発電設備から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
【0021】
湖上又は海上或いは洋上を移動可能な前記移動式浮体漁撈構造物の移動手段としては、デイゼルエンジン駆動の発電機からの電力又は自然エネルギー(太陽光、風力、波力等)を利用した公知のハイブリッド電気推進手段が考えられる。
ロープにより敷設される底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段は、当初から漁撈位置で保持し前記所定位置が漁撈位置であることも考えられる。
移動式浮体漁労構造物の第一の実施形態によれば、漁業に障害を与えることなく湖上又は海上或いは洋上で自然エネルギー発電が可能となる。
【0022】
移動式浮体漁労構造物の第一の実施形態の監視手段の一実施例では浮体の自然エネルギー発電装置の中央部に浮体の下の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する魚群探知機或いは魚群監視カメラが備えられ、無人浮体構造物から前記魚群探知機或いは前記魚群監視カメラの無線監視信号が遠隔基地に公知の如く送信され前記遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視できる。
前記自然エネルギー発電装置の下部に内径が下方向に径が小さくなる傾斜を有する穴が備えられ、前記投網保持手段と前記投網保持解除手段は前記自然エネルギー発電装置の下部の前記穴の内径の前記傾斜を出入する制御部材で構成され、前記制御部材が前記自然エネルギー発電装置の前記傾斜を出た場合前記投網は保持され、前記制御部材が前記自然エネルギー発電装置の穴内に挿入された場合前記投網の保持は解除され前記投網は前記傾斜により湖中又は海中に投棄される。
漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網が前記漁撈位置に敷設される。
その後前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号又は無線自動信号により解除して前記浮体構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群或いは魚を生簀状態である漁撈生簀にする。
前記投網の下端部で前記敷網より小さな面積の開口部は沈子として投網より太いロープの他例えば金属棒、錘等で構成してもよく、前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで前記投網を前記浮体漁撈構造物から投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にする際、前記敷網と投棄後の前記投網の開口部の間は沈子の作用により隙間がない。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
また、前記投網を投棄した後、前記枠体より大きな網を前記投網の側面に外部から折りたためて魚群或いは魚が逃げない様に構成することもできる。
前記投網の上端部は浮子を有する開口部として構成してもよいし、全側面が包囲されると共に上端部も網で包囲されて湖中或いは海中に移動可能であり前記敷網と前記投網により海中網カゴ状態に構成してもよい。
前記敷網を湖底又は海底に敷設する際には、魚群或いは魚が前記敷網の下敷きになることを防止するため前記浮体構造物の一方向から湖底又は海底に前記敷網を下ろし前記浮体構造物の他方向は徐々に湖底又は海底に前記敷網を下ろす方法等が考えられる。
なお、有人浮体構造物での監視人が目視で或いは監視手段により前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網を手動的或いは自動的に投棄する場合と、無人浮体構造物から前記監視手段の無線監視信号が前記浮体構造物から遠隔基地に公知の如く送信され前記遠隔基地で一定の魚群或いは魚を監視すると前記投網を前記浮体構造物から前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄する手動無線信号或いは自動無線信号を遠隔基地から送信する場合がある。
前記手動無線信号とは遠隔基地で監視者が無線監視信号を公知の表示装置で監視し監視者が一定の魚群或いは魚を判断して投網投棄無線信号を送信することである。
以上のように、遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視でき、好天気の日に捕獲することが可能となる。
なお、前記移動式浮体漁撈構造物の移動が公知のように無線によりGPS制御されることも考えられる。
【0023】
本発明による具備
し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第二の実施形態は、ロープにより敷設される底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈目的地に移動し前記漁撈目的地に到達した後前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網より小さな面積で沈子として例えば太いロープで構成された開口部を有する少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段と、前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段と、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、目視又は魚群探知機或いは魚群監視カメラ)と、電気推進手段と、推進方向を操る操舵手段と、電力蓄電手段を具備する浮体風力発電設備を備え、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して前記浮体風力発電設備から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
本発明による具備
し湖上又は海上或いは洋上を移動可能な移動式浮体漁撈構造物の第二の実施形態によれば、漁業に障害を与えることなく湖上又は海上或いは洋上で風力発電が可能となる。
【0024】
具備
し湖上又は海上或いは洋上を移動可能な
浮体を備えた移動式浮体漁撈構造物の第二の実施形態の第一実施例では、前記浮体風力発電設備の下部に内径が下方向に径が小さくなる傾斜を有する穴が備えられ、前記投網保持手段と前記投網保持解除手段は前記浮体風力発電設備の内径の前記傾斜を出入する制御部材で構成され、前記制御部材が前記浮体風力発電設備の前記傾斜を出た場合前記投網は保持され、前記制御部材が前記浮体風力発電設備の下部の前記穴内に挿入された場合前記投網の保持は解除され前記投網は前記傾斜により湖中又は海中に投棄される。
また前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
【0025】
具備
し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第二の実施形態の第二実施例では湖上又は海上或いは洋上を移動可能な浮体はブロック状浮体で構成された環状浮体構造物の実施形態でもよい。
前記電気推進手段及び推進方向を操る前記操舵手段は、公知の手段(例えば、特開2009−41477等)が可能であるが、一例として風車を有する風力発電設備及び電気推進手段を有するブロック状浮体の多数個で正方形の環状風力発電浮体構造物を構成し、推進時は推進方向で対辺の複数個のブロック状浮体の電気推進手段を同様に推進し、推進方向を操る時は推進方向で一辺の複数個のブロック状浮体の電気推進手段のみを推進する方法がある。
前記敷網を所定位置に保持する敷網保持手段の所定位置は前記環状浮体構造物上で湖上又は海上或いは洋上に備えるのが一般的であるが前記環状浮体構造物中で比較的浅い湖中或いは海中に備えることも可能である。
前記環状浮体構造物の内径は下方向に径が小さくなる傾斜を備えられ、前記投網保持手段と前記投網保持解除手段は前記環状浮体構造物の内径の前記傾斜を出入する制御部材で構成され、前記制御部材が前記環状浮体構造物の前記傾斜を出た場合前記投網は保持され、前記制御部材が前記環状浮体構造物内に挿入された場合前記投網の保持は解除され、前記投網は前記傾斜により湖中又は海中に投棄される。
前記環状風力発電浮体構造物は、風力発電装備及び電気推進装備を有する前記ブロック状浮体の多数により構成されているので、キロメートル単位の外形が可能であり、前記環状風力発電浮体構造物の外形は円柱形、直方体形、楕円柱形等任意の形状が可能である。
海底ケーブルにより日本国本土と接続された浮体接続手段と前記環状風力発電浮体構造物が接続されて、前記浮体接続手段付近に前記環状風力発電浮体構造物が多数配置され、複数の前記環状風力発電浮体構造物の多数の風力発電設備で系統連系で風力発電が可能であり、海底ケーブルにより日本国本土と接続された浮体接続手段と接続して日本国本土に送電される。漁獲後移動式風力発電浮体漁撈生簀として漁港の近傍の到達目的地に移動する方法と、前記移動式風力発電浮体構造物は移動せず別の漁船により漁獲した一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を移送する方法が考えられる。
以上のように、第二の実施形態では、漁撈漁網を備えた移動式風力発電浮体構造物であるので漁獲した魚群或いは魚を販売とともに電力の売電が可能となる。
なお、前記移動式浮体漁撈構造物の移動が公知のように無線によりGPS制御されることも考えられる。
【0026】
本発明による具備
し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第三の実施形態は、湖上又は海上或いは洋上の移動手段を具備する移動浮体と、底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を前記移動浮体の所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈前前記移動浮体を漁撈目的地に移動し前記漁撈目的地に到達した後前記敷網を前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口を前記移動浮体の所定位置に保持する投網開口保持手段と、前記主底面網中央上の海上又は湖上付近に配置され移動手段を備えた自然エネルギー発電設備と、前記移動浮体と前記自然エネルギー発電設備を前記敷網の前記主底面網の形状と同じように動くように無線で位置制御する制御手段とを備え、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
【0027】
前記制御手段は、前記複数個の移動浮体を前記敷網の前記主底面網の形状と同じ距離に動くように及び前記自然エネルギー発電設備を前記主底面網中央上の海上又は湖上付近に動くように無線で位置制御する。
漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網開口保持手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号或いは無線自動信号により解除して複数個の前記移動浮体から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を生簀状態である漁撈生簀にする。
また前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
【0028】
本発明による具備
し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能で
な移動式浮体漁撈構造物の第四の実施形態は、枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有し中央部に魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を備えた敷網を漁撈前は所定位置に前記枠体を保持する敷網保持手段と、下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の金属棒開口を有し少なくとも全側面が包囲された前記投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に前記金属棒開口を保持する投網保持手段と、前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段と、電気推進手段と、推進方向を操る操舵手段を具備する湖上又は海上或いは洋上を移動可能な少なくとも3個以上の複数個の移動式浮体風力発電設備と、前記複数個の移動式浮体風力発電設備を前記敷網の前記枠体の形状と同じように動くように無線で位置制御する制御手段、前記複数個の浮体風力発電設備を移動し前記漁撈目的地に前記複数個の浮体風力発電設備が到達した後前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設する敷網敷設手段とを具備し、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して複数個の前記浮体風力発電設備から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
【0029】
前記制御手段は、例えば前記複数個の具備し湖上又は海上或いは洋上を移動可能な
浮体を備えた移動式浮体漁撈構造物を前記敷網の前記枠体の形状と同じ距離に動くように無線で位置制御する。
漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号或いは無線自動信号により解除して複数個の前記風力発電浮体構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群或いは魚を生簀状態である漁撈生簀にする。
また前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
湖上又は海上或いは洋上を移動可能な漁撈漁網を備えた前記移動式風力発電浮体構造物は漁獲後移動式風力発電浮体漁撈生簀として漁港の近傍の到達目的地に移動する方法と、前記移動式風力発電浮体構造物は移動せず別の漁船により漁獲した一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を移送する方法が考えられる。
前記移動式風力発電浮体構造物は、複数の前記移動式風力発電浮体構造物とともに系統連系で風力発電が可能であり、海底ケーブルにより日本国本土と接続された浮体接続手段と接続して日本国本土に送電される。
以上のように、第四の実施形態では、漁撈漁網を備えた移動式風力発電浮体構造物であるので漁獲した魚群或いは魚を販売とともに電力の売電が可能となる。
なお、前記複数個の移動式風力発電浮体構造物の移動が公知のように無線によりGPS制御されることも考えられる。
【0030】
本発明による具備
し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能で
な移動式浮体漁撈構造物の第四の実施形態は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段と、下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有すると共に少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する投網保持手段と、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、魚群探知機或いは魚監視カメラ)と、移動手段とを具備し互いに移動可能な対辺浮体を備えた浮体の自然エネルギー発電設備と、前記浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の一方の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の他方の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記監視手段が一定の魚群或いは一定の魚を探知或いは監視すると自動的に前記投網を前記浮体から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚を捕獲することを特徴とする。
第四の実施形態の移動式浮体漁撈構造物によると、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な前記敷網を底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の前記敷網の他方の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚が逃げられない漁撈位置に敷設するので底生生物を捕獲可能となる。
【0031】
前記浮体の自然エネルギー発電設備の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の一方の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の他方の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記監視手段が一定の魚群又は一定の魚を探知或いは監視すると前記投網保持手段の保持を解除して手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号又は無線自動信号により解除して前記浮体の自然エネルギー発電設備から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群又は一定の魚を生簀状態である漁撈生簀にする。
なお、前記移動式浮体漁撈構造物の移動が公知(例えば特開2009−41477 、特開H11−18615 )のように無線によりGPS制御されることも考えられる。
【0032】
本発明による具備し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第五の実施形態は、枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を漁撈前は所定位置に前記枠体を保持する敷網保持手段と、下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口を所定位置に保持する投網開口保持手段と、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、魚群探知機或いは魚監視カメラ)と、電気推進手段と、推進方向を操る前記操舵手段を具備し互いに移動可能な対辺浮体を備えた 少なくとも4個以上の偶数個の
対辺浮体の風力発電設備等自然エネルギー発電設備と、前記偶数個の
対辺浮体を備えた移動式浮体風力発電設備を前記敷網の前記枠体の形状と同じように動くように無線で位置制御する制御手段、前記偶数個の
対辺浮体を備えた浮体風力発電設備を移動し前記漁撈目的地に前記偶数個の
対辺浮体を備えた浮体風力発電設備が到達した後前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設する敷網敷設手段とを具備し、前記偶数個の
対辺浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった前記偶数個の
対辺浮体の他方の対辺浮体側に保持された敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を漁撈位置に敷設した後、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると手動的或いは自動的に前記投網を前記偶数個の
対辺浮体を備えた浮体の風力発電設備等自然エネルギー発電設備から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚を捕獲することを特徴とする。
【0033】
第五の実施形態の移動式浮体漁撈構造物によると、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な前記敷網を底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の前記敷網の他方の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚が逃げられない漁撈位置に敷設するので底生生物を捕獲可能となる。
なお、前記偶数個の
対辺浮体を備えた浮体漁撈構造物を前記敷網の形状と同じ距離に動くように公知のように無線でGPS位置制御する手段が備えられ、前記偶数個の
対辺浮体を備えた浮体漁撈構造物の移動が公知のように無線によりGPS制御される。
【0034】
本発明による移動浮体漁撈生簀の第一の実施形態は、ロープにより敷設され底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能で中央に魚群或いは魚を監視する監視手段(例えば、目視又は魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を備えた敷網を所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈前に漁撈目的地に移動し前記漁撈目的地に到達した後前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網より小さな相似の面積で沈子として例えば太いロープで構成された開口部を有する少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能な所定位置に保持する投網保持手段と、前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段とを具備する移動可能な浮体の自然エネルギー発電設備を備え、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後前記監視手段が一定の魚群或いは魚を監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号又は無線自動信号により解除して前記投網を湖中又は海中に投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲すると共に前記敷網のロープを湖中又は海中の適当な深さまで手繰った後到達目的地に移動することにより前記浮体の自然エネルギー発電設備の移動のみで湖中又は海中の漁撈生簀である漁撈漁網は前記浮体に追従して移動し、捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで目的地に運搬することを特徴とする。
【0035】
湖上又は海上或いは洋上を移動可能な前記浮体の移動手段としては、デイゼルエンジン駆動の発電機からの電力又は自然エネルギー(太陽光、風力、波力等)を利用した公知のハイブリッド電気推進手段が考えられる。
漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網が敷設される。その後前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号又は無線自動信号により解除して前記浮体構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲すると共に前記敷網のロープを湖中又は海中の適当な深さまで手繰った後到達目的地に移動することにより前記浮体の自然エネルギー発電設備の移動のみで湖中又は海中の漁撈生簀である漁撈漁網は前記浮体に追従して移動し、捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで目的地に運搬する。
前記投網の下端部で前記敷網より小さな面積の開口部は沈子として投網より太いロープの他例えば金属棒、錘等で構成してもよく、前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで前記投網を前記環状浮体構造物から投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にする際、前記敷網と投棄後の前記投網の開口部の間は沈子の作用により隙間がない。
また前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して、前記投網を投棄した後、前記枠体より大きな網を前記投網の側面に外部から折りたためて魚群或いは魚が逃げない様に構成することもでき、生簀状態である漁撈生簀で捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで目的地に運搬することができる。
前記投網の上端部は浮子を有する開口部として構成してもよいし、全側面が包囲されると共に上端部も網で包囲されて湖中或いは海中に移動可能であり前記敷網と前記投網により海中網カゴ状態に構成してもよい。
前記監視手段の第一の実施例では浮体の自然エネルギー発電設備中央部に湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する魚群探知機或いは魚群監視カメラが備えられ、無人浮体の自然エネルギー発電設備から前記魚群探知機或いは前記魚群監視カメラの無線監視信号が遠隔基地に公知の如く送信され前記遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視できる。
前記監視手段の第二の実施例では敷網中央部に前記環状浮体の自然エネルギー発電設備の下の湖中内部又は海中内部に入った魚群或いは魚を監視する魚群探知機或いは魚群監視カメラが備えられる。
無人浮体から前記魚群探知機或いは前記魚群監視カメラの無線監視信号が遠隔基地に公知の如く送信され前記遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視できる。
前記手動無線信号とは遠隔基地で監視者が無線監視信号を公知の表示装置で監視し監視者が一定の魚群或いは魚を判断して投網投棄無線信号を送信することである。
無人浮体の場合、前記監視手段の無線監視信号が遠隔基地に公知の如く送信され、遠隔基地で前記敷網及び前記投網による生簀状態である漁撈生簀での一定の魚群或いは魚を監視でき、前記浮体の自然エネルギー発電設備を無線で目的地に移動することにより捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで目的地に運搬することができる。
【0036】
本発明による移動浮体漁撈生簀の第二の実施形態は、敷網を所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈目的地に到達した後前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段と、前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段と、前記投網内の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する魚群探知機或いは魚群監視カメラと、電気推進手段と、推進方向を操る操舵手段を具備する浮体風力発電設備を備え、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置に前記敷網を敷設した後、前記魚群探知機或いは前記魚群監視カメラが一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記浮体風力発電設備に保持された前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして生簀状態である漁撈生簀の一定の魚群或いは魚は敷設された前記敷網のロープを湖中又は海中の適当な深さまで手繰った後到達目的地に移動することにより前記浮体の浮体風力発電設備の移動のみで湖中又は海中の漁撈生簀である漁撈漁網は前記浮体に追従して移動し、捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで目的地に運搬することを特徴とする。
【0037】
前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
【0038】
本発明による移動浮体漁撈生簀の第三の実施形態は、湖上又は海上或いは洋上の移動手段を具備する複数個の移動浮体と、前記移動浮体に底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈前前記移動浮体を漁撈目的地に移動し前記漁撈目的地に到達した後前記敷網を前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、前記移動浮体に保持され湖上又は海上或いは洋上から湖中又は海中に投棄される下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口を前記移動浮体の所定位置に保持する投網開口保持手段と、前記主底面網中央上の海上又は湖上付近に配置され移動手段を備えた自然エネルギー発電設備と、前記移動浮体と前記自然エネルギー発電設備を前記敷網の前記主底面網の形状と同じように動くように無線で位置制御する制御手段とを備え、一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網開口保持手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して前記投網を前記複数個の移動浮体から前記敷網に向けて湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態にすると共に前記複数個の移動浮体の移動のみで魚群或いは魚を捕獲した前記敷網及び前記投網で構成された漁撈生簀は前記浮体に追従して到達目的地まで移動する。
【0039】
前記制御手段は、前記複数個の移動浮体を前記敷網の前記主底面網の形状と同じ距離に動くように及び前記自然エネルギー発電設備を前記主底面網中央上の海上又は湖上付近に動くように無線で位置制御する。
漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網開口保持手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号或いは無線自動信号により解除して複数個の前記移動浮体から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を生簀状態である漁撈生簀にすると共に前記複数個の移動浮体の移動のみで魚群或いは魚を捕獲した前記敷網及び前記投網で構成された漁撈生簀は前記浮体に追従して到達目的地まで移動する。
また前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
【0040】
本発明による移動浮体漁撈生簀の第四の実施形態は、中央部に溝を有する枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有し前記枠体の中央部に魚群或いは魚を探知或いは監視する魚群探知機或いは魚群監視カメラを備えた敷網を漁撈前は所定位置に前記枠体を保持するとともに下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の金属棒開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に前記金属棒開口を保持する湖上又は海上或いは洋上を移動可能な少なくとも3個以上の複数個の浮体風力発電設備と、前記複数個の浮体風力発電設備を前記敷網の前記枠体の形状と同じように動くように無線で位置制御する制御手段とを具備し、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置に前記敷網を敷設した後、前記魚群探知機或いは前記魚群監視カメラが一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網を前記複数個の浮体風力発電設備から前記敷網に向けて湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態にすると共に生簀状態である漁撈生簀の一定の魚群或いは魚は敷設された前記敷網のロープを湖中又は海中の適当な深さまで手繰った後前記複数個の浮体風力発電設備の移動のみで魚群或いは魚を捕獲した前記敷網及び前記投網で構成された漁撈生簀は前記浮体に追従して到達目的地まで移動することを特徴とする。
【0041】
前記投網の前記開口部の沈子である金属棒は傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部の前記溝に侵入し、前記投網と前記敷網の生簀状態である漁撈生簀に隙間をなくすことができる。
前記敷網を所定位置に保持する敷網保持手段の所定位置は前記浮体風力発電設備上で湖上又は海上或いは洋上に備えるのが一般的であるが前記浮体風力発電設備中で比較的浅い湖中或いは海中に備えることも可能である。
また、前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
【実施例1】
【0042】
本発明による漁撈構造物の第一の実施例は、湖上又は海上或いは洋上の例えば浮体と、前記浮体から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さにロープにより敷設される中央部に溝を備える枠体で囲まれた主底面網と前記枠体の重力により傾斜状態で敷設され前記枠体周辺の周辺部網とを有する底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網と、前記浮体に保持され湖上又は海上或いは洋上から湖中又は海中に投棄される上端部には浮子を有すると共に前記敷網の前記枠体の溝とほぼ同じ面積であり沈子として前記枠体の中央部の前記溝に侵入可能な太いロープで構成された開口部を下端部に有する側面が全包囲された投網と、前記敷網中央付近の湖上又は海上に配置された浮体の自然エネルギー発電設備(例えば、自然エネルギーを利用した風力発電装置、太陽光発電装置、波力発電装置、酸素発生装置等)を備え、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網を前記浮体から前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して側面全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な前記敷網及び少なくとも側面が全包囲された前記投網により生簀状態である漁撈生簀にする。
本発明による第一の実施形態の漁撈構造物は、湖上又は海上或いは洋上の前記浮体が前記敷網をロープにより敷設するとともに前記投網を保持し、前記敷網中央上付近の海上又は湖上に前記自然エネルギー発電設備を配置する構成である。
なお第一の実施形態の前記自然エネルギー発電設備は例えば着底式も要旨の範囲内であり浮体式に限定されない。着底式の場合前記敷網が前記自然エネルギー発電設備の支柱を貫通する開口を具備する。
前記投網の前記開口部の沈子である太いロープは傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入し、前記投網と前記敷網の生簀状態である漁撈生簀に隙間をなくすことができる。
なお、前記投網の前記開口部の面積は前記枠体の溝とほぼ同じ面積ではなく少し大きな面積であっても前記枠体の溝の幅を大きくすることにより前記投網の前記開口部の沈子である太いロープは傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入する。
【実施例2】
【0043】
本発明による漁撈構造物の第二の実施例は、湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さに敷網を敷設する敷網敷設手段と、湖上又は海上或いは洋上から湖中又は海中に投棄され上端部並びに全側面が包囲され下端部のみ前記敷網の前記枠体の溝とほぼ同じ面積であり沈子として前記枠体の中央部の前記溝に侵入可能な錘を備えた網糸で構成された開口部を有する投網を保持する投網保持手段と、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を具備する湖上又は海上或いは洋上の例えば浮体の自然エネルギー発電装置(例えば、自然エネルギーを利用した風力発電装置、太陽光発電装置、波力発電装置、酸素発生装置等)を備え、前記監視手段が一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると自動的に前記投網を前記浮体から前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
【0044】
前記自然エネルギー発電装置の下部に内径が下方向に径が小さくなる傾斜を有する穴が備えられ、前記投網保持手段と前記投網保持解除手段は前記自然エネルギー発電装置の内径の前記傾斜を出入する制御部材で構成され、前記制御部材が前記自然エネルギー発電装置の前記傾斜を出た場合前記投網は保持され、前記制御部材が前記自然エネルギー発電装置の穴内に挿入された場合前記投網の保持は解除され前記投網は前記傾斜により湖中又は海中に投棄される。
本実施例では投網の上端部が海中に移動可能であり、前記敷網及び上端部並びに全側面が包囲された前記投網により海中網カゴで生簀となる。
前記投網の前記開口部の沈子である錘を備えた網糸は傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入し、前記投網と前記敷網の生簀状態である漁撈生簀に隙間をなくすことができる。
また、前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
なお、前記投網の前記開口部の面積は前記枠体の溝とほぼ同じ面積ではなく少し大きな面積であっても前記敷網の前記周辺部網を介して前記投網の前記開口部の沈子である錘は傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入する。
【実施例3】
【0045】
本発明による漁撈構造物の第三の実施例は、中央部に溝を有する枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有し前記枠体の中央部に魚群或いは魚を探知或いは監視する魚群探知機或いは魚群監視カメラを備えた敷網を湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さに敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口を保持する投網開口保持手段を具備する少なくとも3個以上の複数個の自然エネルギー発電設備を備え、前記複数個の自然エネルギー発電設備の内周の湖中内部又は海中内部の一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると手動的或いは自動的に複数個の前記自然エネルギー発電設備の前記投網開口保持手段の保持を解除して前記投網を湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
なお第一の実施形態の前記自然エネルギー発電設備は例えば着底式も要旨の範囲内であり浮体式に限定されない。
また、前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して、前記投網を投棄した後、前記枠体より大きな網を前記投網の側面に外部から折りたためて魚群或いは魚が逃げない様に構成することもできる。
【実施例4】
【0046】
本発明による漁撈構造物の第四の実施形態は、湖上又は海上或いは洋上の浮体と、前記浮体から湖底又は海底にロープにより敷設され一定の間隔で下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な網と前記網より小さい幅の穴を規則的に備えた二重の敷網と、湖中又は海中さに投棄可能に前記浮体に保持されると共に下端部に前記敷網より小さな相似の面積で沈子として例えば太いロープで構成された開口部を有し少なくとも全側面が包囲された投網と、二重の前記敷網の一方を前記穴の幅以上移動する移動手段を備え、漁撈前に二重の前記敷網の一方を前記穴の幅以上底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動して前記二重の敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から前記敷網に向けて湖底又は海底まで湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする漁撈構造物である。
第四の実施例の漁撈構造物によると底生生物が前記敷網の下敷きになると規則的前記穴の方向に移動し網の上に移動するか底生生物が未だ穴の位置に存在しても底引き網方式により底生生物を捕獲することができる。
【実施例5】
【0047】
本発明による漁撈構造物の第五の実施例は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段と、下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有すると共に少なくとも側面が全包囲され投棄可能な投網を所定の位置に保持する投網保持手段を具備する移動可能な
対辺浮体と、前記浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
第五の実施例の漁撈構造物によれば、底引き網方式により底生生物を捕獲可能となる。
【実施例6】
【0048】
本発明による漁撈構造物の第六の実施例は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段と、下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有すると共に少なくとも側面が全包囲され投棄可能な投網の開口を所定の位置に保持する投網開口保持手段を具備し、移動可能な少なくとも4個以上の対辺浮体を有する偶数個の
対辺浮体と、前記偶数個の
対辺浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底引き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった前記偶数個の
対辺浮体の他方の対辺浮体の敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚群或いは魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記浮体から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚群或いは魚を捕獲することを特徴とする。
第六の実施例の漁撈構造物によれば、底引き網方式により底生生物を捕獲可能となる。
【実施例7】
【0049】
本発明による具備し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第一の実施例は、自然エネルギー発電設備を具備する湖上又は海上或いは洋上を移動可能な環状浮体構造物と、中央部に溝を備える枠体で囲まれ中央に魚群或いは魚を目視又は探知或いは監視する監視手段(例えば、魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を備えた主底面網と前記枠体の重力により傾斜状態でロープにより敷設される前記枠体周辺の周辺部網とを有する底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を前記環状浮体構造物の所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈目的地に漁撈前に前記環状浮体構造物を移動し前記漁撈目的地に前記環状浮体構造物が到達した後前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、上端部には浮子を有すると共に下端部に前記敷網の前記枠体の溝とほぼ同じ面積であり沈子として前記枠体の中央部の前記溝に侵入可能な太いロープで構成された開口部を有し側面が全包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段と、前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段とを備え、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して前記環状浮体構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
【0050】
前記移動式浮体漁撈構造物の移動手段としては、デイゼルエンジン駆動の発電機からの電力又は自然エネルギー(太陽光、風力、波力等)を利用した公知のハイブリッド電気推進手段が考えられる。
第一の実施形態の前記移動式浮体漁撈構造物の第一の実施形態によれば、漁業に障害を与えることなく湖上又は海上或いは洋上で自然エネルギー発電が可能となる。
前記投網の前記開口部の沈子である太いロープは傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入し、前記投網と前記敷網の生簀状態である漁撈生簀に隙間をなくすことができる。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
なお、前記投網の前記開口部の面積は前記枠体の溝とほぼ同じ面積ではなく少し大きな面積であっても前記枠体の溝の幅を大きくすることにより前記投網の前記開口部の沈子である太いロープは傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入する。
【実施例8】
【0051】
本発明による湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第二の実施例は、中央部に溝を備える枠体で囲まれ中央に魚群或いは魚を目視又は探知或いは監視する監視手段(例えば、魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を備えた主底面網と前記枠体の重力により傾斜状態でロープにより敷設される前記枠体周辺の周辺部網とを有する底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈目的地に漁撈前に移動し前記漁撈目的地に到達した後前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網の前記枠体の溝とほぼ同じ面積であり沈子として前記枠体の中央部の前記溝に侵入可能な太いロープで構成された開口部を有し側面が全包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段と、前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段と、風車を有する風力発電設備と、電気推進手段と、推進方向を操る操舵手段と、電力蓄電手段を具備する湖上又は海上或いは洋上を移動可能な環状風力発電浮体構造物を備え、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して前記環状風力発電浮体構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
【0052】
前記投網の前記開口部の沈子である錘は傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入し、前記投網と前記敷網の生簀状態である漁撈生簀に隙間をなくすことができる。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
なお、前記投網の前記開口部の面積は前記枠体の溝とほぼ同じ面積ではなく少し大きな面積であっても前記敷網の前記周辺部網を介して前記投網の前記開口部の沈子である錘は傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入する。
前記環状風力発電浮体構造物の一例としては、風車を有する風力発電設備及び電気推進手段を有するブロック状浮体で正方形の環状風力発電浮体構造物を構成し、推進時は推進方向で対辺のブロック状浮体の電気推進手段を同様に推進し、推進方向を操る時は推進方向で一辺のブロック状浮体の電気推進手段のみを推進する方法がある。
前記環状風力発電浮体構造物は、風力発電装備及び電気推進装備を有する前記ブロック状浮体の多数により構成されているので、キロメートル単位の外形が可能であり、前記前記環状風力発電浮体構造物の外形は円柱形、直方体形、楕円柱形等任意の形状が可能である。
前記環状風力発電浮体構造物の風力発電設備は系統連系で風力発電が可能であり、海底ケーブルにより日本国本土と接続された浮体接続手段と接続して日本国本土に送電される。
【実施例9】
【0053】
本発明による具備し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第三の実施形態は、湖上又は海上或いは洋上の移動手段を具備する移動浮体と、底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を前記移動浮体の所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈前前記移動浮体を漁撈目的地に移動し前記漁撈目的地に到達した後前記敷網を前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網より小さな相似の面積で沈子として例えば太い金属棒で構成された開口部を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口部を前記移動浮体の所定位置に保持する投網開口保持手段と、前記主底面網中央上の海上又は湖上付近に配置され移動手段を備えた自然エネルギー発電設備と、前記移動浮体と前記自然エネルギー発電設備を前記敷網の前記主底面網と同じように動くように無線で位置制御する制御手段とを備え、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して浮体の前記自然エネルギー発電設備から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
【0054】
前記制御手段は、前記複数個の移動浮体を前記敷網の前記主底面網の形状と同じ距離に動くように及び前記自然エネルギー発電設備を前記主底面網中央上の海上又は湖上付近に動くように無線で位置制御する。
漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網開口保持手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号或いは無線自動信号により解除して複数個の前記移動浮体から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を生簀状態である漁撈生簀にする。
また前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能に前記金属棒をロックする。
【実施例10】
【0055】
本発明による具備
し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第四の実施例は、ロープにより敷設され中央部に溝を備えた枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網及び前記枠体の中央に魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、目視又は魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を有する底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段と、前記敷網を前記所定位置から漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網より小さな相似の面積で沈子として例えば太い金属棒で構成された開口部を有する少なくとも側面が全包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段と、前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段と、風車を有する風力発電設備を具備する湖上又は海上或いは洋上を移動可能な少なくとも3個以上の複数個の浮体風力発電構造物と、前記複数個の浮体風力発電構造物を前記敷網の前記枠体の形状と同じように動くように無線で位置制御する制御手段と、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線自動信号により解除して前記複数個の浮体構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする
【0056】
前記制御手段は、例えば前記複数個の具備し湖上又は海上或いは洋上を移動可能な
浮体を備えた移動式浮体漁撈構造物を前記敷網の前記枠体の形状と同じ距離に動くように無線で位置制御する。
ロープにより前記敷網を前記所定位置から前記漁撈位置に敷設される際、前記枠体を沈子として傾斜状態で前記周辺部網が敷設され、前記投網の前記開口部の沈子である金属棒は傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入し、前記投網と前記敷網の生簀状態である漁撈生簀に隙間をなくすことができる。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
【0057】
前記複数個の具備し湖上又は海上或いは洋上を移動可能な
浮体を備えた移動式浮体漁撈構造物に備えられた風力発電設備は系統連系で風力発電が可能であり、海底ケーブルにより日本国本土と接続された浮体接続手段と接続して日本国本土に送電される。
【実施例11】
【0058】
本発明による漁撈漁網を備えた具備
し湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第五実施例は、風力発電装備及び電気推進装備を有するブロック状浮体部材と、ロープにより敷設される底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能で中央部に魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、目視又は魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を具備する敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段及び下端部に前記敷網より小さな相似の面積で沈子として例えば太いロープで構成された開口部を有する少なくとも側面が全包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段と前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段とを具備するとともに湖上又は海上或いは洋上を移動可能な前記ブロック状浮体部材の多数により構成された多数浮体環状構造物が、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線自動信号により解除して前記多数環状浮体構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすることを特徴とする。
【0059】
前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
前記ブロック状浮体部材の多数により構成された多数浮体環状構造物に備えられた複数個の風力発電設備は系統連系で風力発電が可能であり、海底ケーブルにより日本国本土と接続された浮体接続手段と接続して日本国本土に送電される。
前記多数浮体環状構造物は、風力発電装備及び電気推進装備を有する前記ブロック状浮体部材の多数により構成されているので、キロメートル単位の外形が可能であり、前記多数浮体環状構造物の外形は円柱形、直方体形、楕円柱形等任意の形状が可能である。
【実施例12】
【0060】
本発明による湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第六実施例は、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段と、下端部に前記敷網より小さな面積の開口を有すると共に少なくとも側面が全包囲され湖中又は海中に投棄可能な投網を所定の位置に保持する投網保持手段と、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、魚群探知機或いは魚監視カメラ)と、移動手段を具備し互いに移動可能な対辺浮体を備えた浮体の風力発電設備等自然エネルギー発電設備と、前記浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の一方の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の他方の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記監視手段が一定の魚群或いは一定の魚を探知或いは監視すると自動的に前記投網を前記浮体から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚を捕獲することを特徴とする。
第五実施例の移動式浮体漁撈構造物によると、下方向以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な前記敷網を底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の前記敷網の他方の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚が逃げられない漁撈位置に敷設するので底生生物を捕獲可能となる。
【0061】
前記浮体漁撈構造物の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の一方の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった他方の対辺浮体の側に保持された敷網の他方の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を下方向に魚が逃げられない漁撈位置に敷設した後、前記監視手段が一定の魚群又は一定の魚を探知或いは監視すると前記投網保持手段の保持を解除して手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号又は無線自動信号により解除して前記浮体漁撈構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群又は一定の魚を生簀状態である漁撈生簀にする。
また前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能にロックする。
なお、前記移動式浮体漁撈構造物の移動が公知(例えば特開2009−41477 、特開H11−18615)のように無線によりGPS制御されることも考えられる。
【実施例13】
【0062】
本発明による湖上又は海上或いは洋上を自然エネルギー発電設備の電力で移動可能
な移動式浮体漁撈構造物の第七実施例は、枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を漁撈前は所定位置に前記枠体を保持する敷網保持手段と、下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積の開口を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口を所定位置に保持する投網開口保持手段と、前記投網の内周の湖中内部又は海中内部の魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、魚群探知機或いは魚監視カメラ)と、電気推進手段と、推進方向を操る前記操舵手段を具備し互いに移動可能な対辺浮体を備えた 少なくとも4個以上の偶数個の
対辺浮体を備えた浮体の自然エネルギー発電設備を備え、前記偶数個の
対辺浮体を備えた浮体の一方の対辺浮体を他方の対辺浮体に接近させるとともに接近される側の前記一方の対辺浮体の側に保持された前記敷網の対辺を降ろして前記敷網の前記対辺を海底位置に到達させた後、前記一方の対辺浮体を再び初期位置に復帰する際底曳き網方式により底生生物を捕獲可能に移動するとともに動かなかった前記偶数個の
対辺浮体の他方の対辺浮体の敷網の対辺を海底位置に到達させるよう降ろすことにより前記敷網を漁撈位置に敷設した後、前記投網を前記偶数個の
対辺浮体から投棄して前記敷網と前記投網で生簀状態である漁撈生簀にして魚を捕獲することを特徴とする。
【0063】
前記移動式浮体漁撈構造物は、複数の前記自然エネルギー発電設備とともに系統連系で自然エネルギー発電が可能であり、海底ケーブルにより日本国本土と接続された浮体接続手段と接続して日本国本土に送電される。
以上のように、第の六実施形態では、漁撈漁網を備えた移動式浮体漁撈構造物であるので漁獲した魚を販売とともに電力の売電が可能となる。
なお、前記偶数個の
対辺浮体を備えた浮体漁撈構造物を前記敷網の形状と同じ距離に動くように公知のように無線でGPS位置制御する制御手段が備えられ、前記偶数個の
対辺浮体を備えた浮体漁撈構造物の移動が公知のように無線によりGPS制御される。
【実施例14】
【0064】
本発明による移動浮体漁撈生簀の第一の実施例は、中央部に溝を備える枠体で囲まれ魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、目視又は魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を備えた主底面網と前記枠体の重力により傾斜状態で敷設される前記枠体周辺の周辺部網とを有する底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段、上端部には浮子を有すると共に下端部に前記敷網の前記枠体の溝とほぼ同じ面積であり沈子として前記枠体の中央部の前記溝に侵入可能な太いロープで構成された開口部を有し側面が全包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段と、前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段を具備し湖上又は海上或いは洋上を移動可能で自然エネルギー発電装置を備えた環状浮体構造物と、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段により一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して前記環状浮体構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして一定の魚群或いは魚を捕獲するとともに敷設された前記敷網のロープを湖中又は海中の適当な深さまで手繰った後前記環状浮体構造物の到達目的地への移動のみで生簀状態である前記敷網及び前記投網による漁撈生簀は前記浮体に追従して移動することにより捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで到達目的地に運搬することを特徴とする。
【0065】
前記投網の前記開口部の沈子である太いロープは傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入し、前記投網と前記敷網の生簀状態である漁撈生簀に隙間をなくすことができる。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
なお、前記投網の前記開口部の面積は前記枠体の溝とほぼ同じ面積ではなく少し大きな面積であっても前記枠体の溝の幅を大きくすることにより前記投網の前記開口部の沈子である太いロープは傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入する。
前記投網を前記環状浮体構造物から前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態した後、前記敷網の周辺部網を前記投網の側面に外部から折りたためるとともに前記環状浮体構造物の到達目的地への移動のみで生簀状態である前記敷網及び前記投網による漁撈生簀は前記浮体に追従して移動することにより捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで到達目的地に運搬する。
【実施例15】
【0066】
本発明による移動浮体漁撈生簀の第二の実施例は、ロープにより敷設され中央部に溝を備える枠体で囲まれ魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、目視又は魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を備えた主底面網と前記枠体の重力により傾斜状態で敷設される前記枠体周辺の周辺部網とを有し底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段及び上端部並びに全側面が包囲され下端部のみ前記敷網の前記枠体の溝とほぼ同じ面積であり沈子として前記枠体の中央部の前記溝に侵入可能な公知の錘で構成された開口部を有する投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段と前記投網保持手段を解除する投網保持解除手段を具備し湖上又は海上或いは洋上を移動可能で自然エネルギー発電装置を備えた環状浮体構造物と、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して前記環状浮体構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして生簀状態である漁撈生簀の一定の魚群或いは魚は敷設された前記敷網のロープを湖中又は海中の適当な深さまで手繰った後前記環状浮体構造物の到達目的地への移動のみで生簀状態である前記敷網及び前記投網による漁撈生簀は前記浮体に追従して移動することにより捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで到達目的地に運搬することを特徴とする。
【0067】
本実施例では投網の上端部が海中に移動可能であり、前記敷網及び上端部並びに全側面が包囲された前記投網により海中網カゴで漁撈生簀網となる。
前記投網の前記開口部の沈子である錘は傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入し、前記投網と前記敷網の生簀状態である漁撈生簀に隙間をなくすことができる。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
なお、前記投網の前記開口部の面積は前記枠体の溝とほぼ同じ面積ではなく少し大きな面積であっても前記敷網の前記周辺部網を介して前記投網の前記開口部の沈子である錘は傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部に溝に侵入する。
前記投網を前記環状浮体構造物から前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に手動的或いは自動的に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態した後、前記敷網の周辺部網を前記投網の側面に外部から折りたためるとともに前記環状浮体構造物の到達目的地への移動のみで生簀状態である前記敷網及び前記投網による漁撈生簀は前記浮体に追従して移動することにより捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで到達目的地に運搬する。
【実施例16】
【0068】
本発明による移動浮体漁撈生簀の第三の実施形態は、湖上又は海上或いは洋上の移動手段を具備する移動浮体と、底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能な枠体で囲まれた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を前記移動浮体の所定位置に保持する敷網保持手段と、漁撈前前記移動浮体を漁撈目的地に移動し前記漁撈目的地に到達した後前記敷網を前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置に敷設する敷網敷設手段と、下端部に前記敷網より小さな相似の面積で沈子として例えば太い金属棒で構成された開口部を有し少なくとも全側面が包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に前記開口部を前記移動浮体の所定位置に保持する投網開口保持手段と、前記主底面網中央上の海上又は湖上付近に配置され移動手段を備えた自然エネルギー発電設備と、前記移動浮体と前記自然エネルギー発電設備を前記敷網の前記主底面網と同じように動くように無線で位置制御する制御手段とを備え、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、一定の魚群或いは魚を目視或いは監視手段により探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線の手動又は自動信号により解除して浮体の前記自然エネルギー発電設備から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすると共に前記複数の移動浮体と前記自然エネルギー発電設備を前記制御手段により到達目的地への移動のみで生簀状態である前記敷網及び前記投網による漁撈生簀は前記浮体に追従して移動することにより捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで到達目的地に運搬することを特徴とする。
【0069】
前記制御手段は、前記複数個の移動浮体を前記敷網の前記主底面網の形状と同じ距離に動くように及び前記自然エネルギー発電設備を前記主底面網中央上の海上又は湖上付近に動くように無線で位置制御する。
漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網開口保持手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線手動信号或いは無線自動信号により解除して複数個の前記移動浮体から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を生簀状態である漁撈生簀にするとともに前記複数の移動浮体と前記自然エネルギー発電設備の移動のみで生簀状態である前記敷網及び前記投網による漁撈生簀は前記浮体に追従して移動することにより捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで到達目的地に運搬する。
また前記敷網の前記枠体はロック手段を備えており前記投網が投棄され前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になったとき前記敷網及び前記投網を別離不能に前記金属棒をロックする。
【実施例17】
【0070】
本発明による移動浮体漁撈生簀の第四の実施例は、中央部に溝を有する枠体で囲まれ魚群或いは魚を探知或いは監視する魚群探知機或いは魚群監視カメラを備えた主底面網と前記枠体周辺の周辺部網を有する敷網を漁撈前は所定位置に保持するとともに下端部に前記敷網の前記枠体で囲まれた前記主底面網とほぼ同じ或いは少し大きな面積で金属棒開口を有し少なくとも全側面が包囲された前記投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する湖上又は海上或いは洋上を移動可能な少なくとも3個以上の複数個の自然エネルギー発電装置を備えた浮体構造物と複数個の前記浮体構造物を前記敷網の前記枠体の形状と同じように動くように無線で位置制御する制御手段を具備し、前記魚群探知機或いは前記魚群監視カメラが一定の魚群或いは魚或いは一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記複数の浮体構造物に保持された前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にすると共に前記複数の浮体構造物を到達目的地への移動のみで生簀状態である前記敷網及び前記投網による漁撈生簀は前記浮体に追従して移動することにより捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで到達目的地に運搬することを特徴とする。
【0071】
前記投網保持解除手段を手動的或いは自動的に解除して前記上部周辺構造体の内部周辺から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀になった後、敷網の前記周辺部網は前記上部周辺構造体の外部周辺から前記ロープを手繰ることによって投網の側面外部に折りたためられる。
前記投網の前記開口部の沈子である金属棒は傾斜状態の前記敷網の前記周辺部網を介して前記枠体の中央部の前記溝に侵入し、前記投網と前記敷網の生簀状態である漁撈生簀に隙間をなくすことができる。
また、前記投網の開口部より面積が大きい敷網は前記開口部とほぼ同じ面積の枠体を構成して前記枠体に生簀状態の前記投網と前記敷網が離脱しないロック手段を備える様に構成することもできる。
【実施例18】
【0072】
本発明による移動浮体漁撈生簀の第五の実施例は、風力発電装備及び電気推進装備を有するブロック状浮体部材と、前記ブロック状浮体部材の多数により構成され湖中或いは海中に通ずる傾斜開口を具備するとともにロープにより敷設される底面以外の全方向から魚群或いは魚が入ることが可能で魚群或いは魚を探知或いは監視する監視手段(例えば、目視又は魚群探知機或いは魚群監視カメラ)を備えた敷網を漁撈前は所定位置に保持する敷網保持手段及び下端部に前記敷網より小さな相似の面積で沈子として例えば太いロープで構成された開口部を有する少なくとも側面が全包囲された投網を湖中又は海中に投棄可能に所定位置に保持する投網保持手段とを具備する湖上又は海上或いは洋上を移動可能な多数浮体環状構造物と、漁撈の際前記所定位置から湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さの漁撈位置にロープにより前記敷網を敷設された後、前記監視手段が一定の魚群或いは魚又は一定の魚群或いは魚を探知或いは監視すると前記投網保持解除手段を手動的又は自動的或いは遠隔基地からの無線自動信号により解除して前記多数浮体環状構造物から前記投網を前記敷網に向けて湖底又は海底或いは湖中又は海中の一定の深さ以上まで湖中又は海中に投棄して前記敷網及び前記投網により生簀状態である漁撈生簀にして生簀状態である漁撈生簀の一定の魚群或いは魚或いは一定の魚群或いは魚は敷設された前記敷網のロープを湖中又は海中の適当な深さまで手繰った後前記多数浮体環状構造物の到達目的地への移動のみで生簀状態である前記敷網及び前記投網による漁撈生簀は前記浮体に追従して移動することにより捕獲した魚群或いは魚にできるだけ負担を与えないで到達目的地に運搬することを特徴とする。
【0073】
前記多数浮体環状構造物は、風力発電装備及び電気推進装備を有する前記ブロック状浮体部材の多数により構成されているので、キロメートル単位の外形が可能であり、前記多数浮体環状構造物の外形は円柱形、直方体形、楕円柱形等任意の形状が可能である。