【実施例】
【0031】
(一般的な方法)
反応は、N
2雰囲気下で、オーブン乾燥したガラス容器の無水溶媒において実施した。
薄層クロマトグラフィを、シリカプレート(シリカゲル60、F−254(0.25mm))上で実施した。
1H−NMR化学シフトは、内標準(3.31ppm)としてメタノールピークを使用して、ppm(δ)で報告される。エレクトロスプレイイオン化マススペクトルは、bruker Esquire LC00066イオントラップ分光計で獲得した。フラッシュクロマトグラフィは、シリカゲル(40μmから63μm)を用いて実施した。
【0032】
(実施例1)
(α−L−イズロン酸配糖体メチルエステルの調製)
α−L−イズロン酸配糖体メチルエステル9bの調製を、下に説明し、
図2で示す。
【0033】
メチル(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルフロリド)ウロネート(2)。メチル1,2,3,4−テトラ−O−アセチル−α,β−D−グルコピラノシルウロネート1(4.98g、13.25mmol、1eq)を、窒素下で、酢酸中33%臭化水素酸67mLに0℃で懸濁した。0℃で15分間攪拌した後、反応混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。その後、反応混合物をトルエンで希釈し、真空下で濃縮した。残渣を250mLの酢酸エチルで希釈し、150mLの冷飽和炭酸水素ナトリウムおよび150mLの冷ブラインによって洗浄した。有機物層をMgSO
4上で乾燥し、真空下で濃縮して、次の段階において直接使用する粗製の臭化物誘導体を得た。臭化物中間体を、室温で、窒素下で167mLの無水アセトニトリルに溶解した。その後、フッ化銀(3.36g、26.49mmol、2eq)を添加した。反応混合物を、暗所で合計21時間、攪拌した。反応混合物を、セライトで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。シリカゲル(ヘキサン:EtOAc、4:1から2:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物2(3.3g、74%)を得た。
【0034】
メチル(5−ブロモ−2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルフロリド)ウロネート(3)。無水四塩化炭素中の2(3.3g、9.8mmol、1eq)とN−ブロモコハク酸イミド(3.32g、18.65mmol、1.9eq)の懸濁液を窒素下で、照射還流の下、合計6時間攪拌した、N―ブロモコハク酸イミド(3.32g、18.65mmol、1.9eq)を2時間および4時間の反応後に添加した。反応混合物を室温に冷却し、ガラスウールで濾過した。溶媒を真空下で除去した。シリカゲル(ヘキサン:EtOAc、3:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物3(3.12g、77%)を得た。
【0035】
メチル(2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L−イドピラノシルフロリド)ウロネート(4)。臭化物3(3.16g、7.61mmol、1eq)を、50mLの無水ベンゼンに溶解して、窒素下で攪拌した。トリブチルスズヒドリド(3.1mL、11.4mmol、1.5eq)を添加し、そして、反応混合物を40分間還流した。混合物を室温に冷却し、そして、溶媒を真空下で除去した。シリカゲル(トルエン:EtOAc、8:1から6:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物4(1.67g、65%)を得た。
【0036】
(2’,2’,2’−トリクロロエチル)7−アセトキシクマリン−4−アセテート(6a)。47mLの無水ジクロロメタン中の7−アセトキシクマリン−4−酢酸5(945mg、3.6mmol、1eq)の懸濁液に、窒素下、室温で2,2,2−トリクロロエタノール(431μL、4.5mmol、1.25eq)を添加した。10mLの無水ジクロロメタン中のN,N'―ジシクロヘキシルカルボジイミド(818mg、4mmol、1.1eq)溶液を添加した。反応混合物を15分攪拌し、そして、その後、ジクロロメタンで希釈し、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。シリカゲル(CH
2Cl
2、それからCH
2C
l2:EtOAc、10:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物6a(1.37g、96%)を得た:R
f 0.78(CH
2C
l2:EtOAc、5:1);
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ 7.61(d、1H、J
5,6 8.7Hz、H−5)、7.15(d、1H、J
6,8 2.1Hz、H−8)、7.07(dd、1H、J
6,8 2.3、J
5,6 8.7Hz、H−6)、6.42(s、1H、H−3)、4.77(s、2H、CH
2CC
l3)、3.91(2s、2H、CH
2CO
2)、2.33(s、3Η、OAc);
13C NMR(75MHz、CDCl
3):δ 168.6、167.0、154.5、153.5、146.5、125.5、118.5、117.0、116.5、110.9、74.6、37.7、21.2;ESI−MS:m/z 393[M+H]
+。
【0037】
(2’,2’,2’ −トリクロロエチル)7−ヒドロキシクマリン−4−アセテート(6b)。108mLの無水テトラヒドロフラン中の6a(1.08g、2.74mmol、1eq)の溶液を、窒素下、室温で調製した。2−プロパノール(6.8mL、13.7mmol、5eq)中の2Mのアンモニアの溶液を、滴下した。反応混合物を、18時間、しっかり密封されたフラスコで、室温において攪拌した。反応混合物を、真空下で濃縮した。シリカゲル(CH
2Cl
2、その後CH
2C
l2:EtOAc、10:1から5:1)上のカラムクロマトグラフィによる精製により、生成物6b(753mg、78%)を得た:R
f 0.6(CH
2Cl
2:Et0Ac5:1);
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO):δ 7.55(d、1H、J
5,6 8.7Hz、H−5)、6.79(dd、1H、J
6,8 2.3、J
5,6 8.7Hz、H−6)、6.74(d、1H、J
6,8 2.3Hz、H−8)、6.31(s、1H、H−3)、4.94(s、2H、CH
2CCl
3)、4.14(2s、2Η、CH
2CO
2);
13C NMR(75MHz、d
6−DMSO):δ 168.4、161.8、160.5、155.5、149.2、127.3、113.5、112.9、111.5、102.8、95.5、74.0、36.9;ESI−MS:m/z 351[M+H]
+。
【0038】
(2’’,2’’,2’’ −トリクロロエチル)7−O−(メチル2’,3’,4’−トリ−O−アセチル−α−L−イドピラノシルロネート)クマリン−4−アセテート(7)。2mLの無水ジクロロメタンの中の6b(703mg、2mmol、1.26eq)およびLiClO
4/SiO
2(200mg)の懸濁液を、窒素下にて、室温で攪拌した。1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(835μL、4mmol、2.52eq)を、滴下した。反応混合物を35分攪拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、濾過した。濾液を回転蒸発によって濃縮し(2’,2’,2’−トリクロロエチル)7−O−トリメチルシリルクマリン−4−アセテート6cを得、それを更なる精製なしで次の段階で使用した。10mLの無水ジクロロメタン中の、グリコシル供与体4(534mg、1.6mmol、1eq)および前に調製されたグリコシル受容体6cの溶液を、窒素下にて、0℃まで冷却した。三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(196μL、1.6mmol、1eq)を滴下し、その後、反応混合物を室温まで温めた。反応フラスコをしっかりと密封し、反応混合物を1.5時間攪拌してから、真空下で濃縮した。残渣を酢酸無水物(10mL)に溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(88μL)を添加した。20分間攪拌した後に、反応物を200mLのジクロロメタンで希釈して、100mLの水、100mLの飽和炭酸水素ナトリウムおよび100mLのブラインによって、洗浄した。有機物層をMgSO4上で乾燥し、トルエンとの追加的な共蒸発によって、真空下で濃縮した。シリカゲル(CH
2Cl
2、その後CH
2Cl
2:EtOAc、10:1から5:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物7(934mg、88%)を得た:[α]
D−80°(c 1、CHCl
3);R
f 0.5(CH
2Cl
2:EtOAc5:1);
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ 7.53(d、1H、J
5,6 8.7Hz、H−5)、7.06(d、1H、J
6,8 2.5Hz、H−8)、7.01(dd、1H、J
6,8 2.5、J
5、6 8.9Hz、H−6)、6.33(s、1H、H−3)、5.84(d、1H、J
1’2’ 2.5Hz、H−1’)、5.20(m、2H、H−3’、H−4’)、5.05(m、1H、H−2’)、4.89(m、1H、H−5’)、4.77(2s、2H、CH
2CCl
3)、3.87(s、2Η、CH
2CO
2)、3.77(s、3Η、CO
2Me)、2.16〜2.09(3s、9Η、3OAc);
13C NMR(75MHz、CDCl
3)δ 169.5、169.4、169.0、167.9、167.2、160.2、158.9、155.3、146.7、126.0、115.7、114.1、113.2、104.9、95.7、94.5、74.6、67.8、67.0、66.8、52.9、37.7、20.9、20.9、20.7;ESI−MS:m/z 667[M+H]
+。
【0039】
(N―[4’’ −(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ブチル])7−0−(メチル2’,3’,4’ −トリ−O−アセチル−α−L−イドピラノシルロネート)クマリン−4−アセトアミド(9a)。配糖体7(831mg、1.2mmol、1eq)を、室温で、41mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。溶液を0℃まで冷却し、90%の水性酢酸(5.5mL)を添加した。最後に、塩化銅(167mg、1.2mmol、1eq)および亜鉛末(813mg、12.4mmol、10eq)を、添加した。
反応混合物を、合計39時間、0℃で攪拌し、その間、亜鉛末(813mg、12.4mmol、10eq)を15時間および25時間の反応後に添加した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残渣を200mLのジクロロメタンに溶解し、150mLの水(2回)および150mLのブラインによって洗浄した。有機物層をMgSO
4上で乾燥し、真空下で濃縮した。シリカゲル(CH
2Cl
2、その後CH
2Cl
2:EtOAc、5:1から2:1、1%の酢酸を有するすべての溶媒)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物8(634mg、95%)を得た。20mLの無水テトラヒドロフラン中の酸8(627mg、1.2mmol、1eq)の溶液を、0℃まで冷却した。
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(245mg、1.28mmol、1.1eq)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(196mg、1.28mmol、1.1eq)を添加し、懸濁液は0℃で30分攪拌した。2mLの無水N,N−ジメチルホルムアミド中のN−Boc−1,4−ジアミノブタン(223μL、1.2mmol、1eq)の溶液を、懸濁液にゆっくりと添加した。反応混合物を、室温まで温め、3時間攪拌した。反応混合物を、真空下で濃縮した。残渣を250mLの酢酸エチルに入れ、150mLの1MのHCl、150mLの水および150mLのブラインによって洗浄した。有機物層をMgSO
4上で乾燥し、真空下で濃縮した。シリカゲル(トルエン:アセトン、3:1から2:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物9a(528mg、65%)を得た。[α]
D−70°(c 0.85、CHCl
3);R
f 0.38(CH
2Cl
2:MeOH、95:5);
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ7.67(d、1H、J
5,6 8.7Hz、H−5)、7.03(d、1H、J
6,8 2.3Hz、H−8)、6.99(dd、1H、J
6,8 2.5、J
5,6 8.7Hz、H−6)、6.29(s、1H、H−3)、5.84(d、1H、J
vx、2.1Hz、H−1)、5.20(m、2H、H−3’、H−4’)、5.04(m、1H、H−2’)、4.89(d、1H、J
4’.5’、2.1Hz、H−5’)、3.77(s、3H、CO
2Me)、3.65(s、2H、CH
2CONH)、3.26(m、2H、CH
2NHCO)、3.09(m、2H、CH
2NHCO)、2.17〜2.09(3s、9H、3OAc)、1.49(m、4H、CH
2−CH
2)、1.42(s、9H、CMe
3);
13C NMR(75MHz、CDCl
3)δ 169.4、169.4、169.0、167.8、167.6、160.7、158.8、156.4、155.2、149.7、126.7、114.5、114.5、113.2、104.5、95.6、79.4、67.7、66.9、66.6、52.8、39.8、28.5、20.8、20.8、20.6;ESI−MS:m/z 707[M+H]
+。
【0040】
(N―[4’’ −(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ブチル])7−O−(α−L−イドピラノシルウロン酸)クマリン−4−アセトアミド(9b)。16mLのメタノール中の9a(98mg、0.165mmol、1eq)の溶液を0℃まで冷却した。メタノール(140μL、0.07mmol、0.4eq)中の0.5Mのナトリウムメトキシドの溶液を、滴下した。反応混合物を1.5時間0℃で攪拌した。反応混合物をアンバーライトIR−120(Amberlite IR-120)(H
+)によって中和して、濾過した。濾液を、真空下で濃縮した。シリカゲル(CH
2Cl
2、それからCH
2Cl
2:MeOH、9:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物9b(69mg、86%)を得た:
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ7.69(d、1H、J
5,6 9.7Hz、H−5)、7.14(d、1H、J
6,8 2.3Hz、H−8)、7.13(dd、1H、H−6)、6.28(s、1H、H−3)、5.76(d、1H、J
vx.3.9Hz、H−1’)、4.75(d、1H、J
4’,5’、3.5Hz、H−5’)、3.97〜3.89(m、2H、H−2’、H−3’)、3.77(s、3H、CO
2Me)、3.74(s、2H、CH
2CONH)、3.73(m、1H、H−4’)、3.21(m、2H、CH
2NHCO)、3.03(m、2H、CH
2NHCO)、1.49(m、4H、CH
2−CH
2)、1.42(s、9Η、CMe
3);ESI−MS:m/z 581[M+Η]
+。
【0041】
(実施例2)
(2−硫酸化α−L−イズロン酸配糖体11の調製)
2−硫酸化α−L−イズロン酸配糖体11の調製は、下に説明され、
図1に示される。
【0042】
α−L−イズロン酸配糖体メチルエステル10の合成。実施例1で説明したように調製された、出発物質9b(164.5mg、0.28mmol、1eq)を、16mLの無水メタノールに溶解し、ジブチルスズ(IV)酸化物(106mg、0.42mmol、1.5eq、オールドリッチ社製(Aldrich))を添加した。反応混合物を、40分間、還流下で加熱し、その後、ジブチルスズ酸化物は完全に溶解した。反応混合物を冷却し、真空下で濃縮した。残渣は、微量の水を除去するために、トルエンを使用し、一度共蒸発させた。
【0043】
残渣を16mLの無水N,N−ジメチルホルムアミドに溶解した。三酸化硫黄−トリメチルアミン錯体(59.1mg、0.42mmol、1.5eq、オールドリッチ社製(Aldrich))を添加し、反応混合物を55℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却してから、メタノールで反応停止処理し、その後、真空下で濃縮した。トリメチルアンモニウム塩からナトリウム塩へ生成物を変換するために、残渣を、溶出剤としてメタノールを使用して、陽イオン交換クロマトグラフィ[Dowex 50WX8−400(Na
+)、1×4cm]に供した。ナトリウム塩を、メタノール/クロロホルム/水(5/8/1)を使用して、シリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、α−L−イズロン酸配糖体メチルエステル10を得た。TLC(シリカ、メタノール/クロロホルム/水、5/8/1):R
f=0.6。
1H−NMR(3OO MHz、CD
3OD):1.43(s、9H、t−ブチル);1.50(m、4H、CH
2CH
2);3.04(m、2H、CH
2N);3.21(t、2H、CH
2N);3.74(brs、2H、CH
2CO);3.76(s、3H、CO
2Me);3.99(brt、1H、H−4);4.19(brt、1H、H−3);4.50(m、lH,H−2);4.81(d、1H、H−5);6.00(brs、1H、H−I);6.28(s、1H、クマリン・ビニルCH);7.16〜7.19(m、2H、クマリンCH);7.70(d、1H、クマリンCH)。
【0044】
2−硫酸化α−L−イズロン酸配糖体11の合成。化合物10を、室温で、15.4mLのメタノール/水(1/1)に溶解した。水酸化ナトリウム0.1Mの水溶液を、溶液のpHが約8に達するまで(pH紙)、NaOH(283μL、0.03mmol)を0.1当量ずつ添加した。pHは、反応の進行に合わせて(15〜30分ごと)、0.1MのNaOH溶液を徐々に追加することによって、維持した。反応混合物を、5.5時間(1.3当量のNaOHを添加した)攪拌し、その後、真空下で濃縮してメタノールを除去し、最後に一晩凍結乾燥した。残渣を、メタノール/クロロホルム/水(5/8/1)を使用する、シリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、2−硫酸化α−L−イズロン酸配糖体11(96%が2−硫酸化、4%が4−硫酸化)を得、化合物9bからの全体の収率は61%であった。TLC(シリカ、メタノール/クロロホルム/水、5/8/1):R
f=0.2、
1H−NMR(300MHz、CD
3OD):1.43(s、9H、t−ブチル);1.50(m、4H、CH
2CH
2);3.04(t、2H、CH
2N);3.21(t、2H、CH
2N);4.07(brs、1H、H−4);4.17(brs、1H、H−3);4.48(brs、1H、H−2);H−5水ピーク未満;6.14(brs、01H、H−1);6.17(s、1H、クマリン・ビニルCH);7.07〜7.12(m、2H、クマリンCH);7.53(d、1H、クマリンCH)。
エレクトロスプレイイオン化質量分析:(負のモード)(M−H)
−1、645.2と算定され、645.3と観察された。
【0045】
例示的な実施形態が図示され説明されてきたが、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、さまざまな変更を当該実施形態において行うことができることを十分に理解されたい。
以下に、本発明の実施態様を付記する。
1. 2位で配糖体を硫酸化するための方法であって、
(a)2位および4位にてシスの関係にあるヒドロキシル基を有する配糖体をスズ試薬で処理して、配糖体である2,4−スタンニレンアセタールを提供することと、
(b)前記2,4−スタンニレンアセタールを硫化剤で処理して、2−硫酸化配糖体を提供することと、
を含む方法。
2. 前記2−硫酸化配糖体が、90%を超える選択性で前記2位にて硫酸化される、1に記載の方法。
3. 前記2−硫酸化配糖体が、95%を超える選択性で前記2位にて硫酸化される、1に記載の方法。
4. 前記配糖体が、イズロン酸配糖体である、1に記載の方法。
5. 前記配糖体が、α−L−イズロン酸配糖体である、1に記載の方法。
6. 前記スズ試薬がジアルキルスズ(VI)酸化物である、1に記載の方法。
7. 前記スズ試薬が酸化ジブチルスズ(IV)である、1に記載の方法。
8. 前記硫化剤が三酸化硫黄である、1に記載の方法。
9. 前記硫化剤が、三酸化硫黄トリメチルアミン錯体、三酸化硫黄ピリジン錯体、および三酸化硫黄N,N−ジメチルホルムアミド錯体から成る群から選択される三酸化硫黄錯体である、1に記載の方法。
10. 前記配糖体が以下の式;
【化7】
を有する、請求項1に記載の方法。
11. 2−硫酸化配糖体が以下の式;
【化8】
を有する、1に記載の方法。
12. 前記2−硫酸化配糖体メチルエステルを鹸化して、以下の式;
【化9】
を有する2−硫酸化配糖体を提供することを更に含む、11に記載の方法。
13. 前記配糖体が次の以下を有し、
【化10】
式中、エレクトロスプレイイオン化−タンデム型質量分析を受けた場合に前記配糖体が親イオンを形成し、
Mは、前記親イオンから分解して衡突解離でフラグメントイオンを提供する部分であり、
Lは、Mを前記配糖体部分に共有結合し、
Rは、C1〜C6アルキル基である、
1に記載の方法。
14. 2−硫酸化配糖体が以下の式を有し、
【化11】
式中、エレクトロスプレイイオン化−タンデム型質量分析を受けた場合に前記硫酸化配糖体が親イオンを形成し、
Mは、前記親イオンから分解して衡突解離でフラグメントイオンを提供する部分であり、
Lは、Mを前記配糖体部分に共有結合し、
Rは、C1〜C6アルキル基であり、
Xは、水素、アンモニウムイオンまたは金属イオンである、
1に記載の方法。
15. 前記2−硫酸化配糖体メチルエステルを鹸化して、以下の式を有する2−硫酸化配糖体を提供することを更に含み、
【化12】
式中、エレクトロスプレイイオン化−タンデム型質量分析を受けた場合に前記硫酸化配糖体が親イオンを形成し、
Mは、前記親イオンから分解して衡突解離でフラグメントイオンを提供する部分であり、
Lは、Mを前記イズロン酸配糖体部分に共有結合し、
Xは、水素、アンモニウムイオンまたは金属イオンである、
14に記載の方法。
16. Mがブチルオキシカルボニル[C4H9OC(=O)−]である、14に記載の方法。
17. Lが、−NH−(CH2)n−NHC(=O)CH2−であり、式中、nは1〜8である、14に記載の方法。
18. 前記アンモニウムイオンがトリメチルアンモニウムである、14に記載の方法。
19. 前記金属イオンがナトリウムイオンである、14に記載の方法。