【実施例】
【0126】
(実施例)
下記の非限定的実施例は、本発明の実施態様を説明している。
【0127】
NMRスペクトルは、Bruker Avance DPX 400MHz、又は600MHz Avance III分光計上で、内部標準として使用した溶媒と一緒に、20℃で記録した。データは、下記の順番で記載した:概算の化学シフト(ppm)、プロトン数、多重度(br、広幅線;dd、二重二重線;dt、二重三重線;m、多重線;md、多重二重線;mt、多重三重線;s、一重線)、及びカップリング定数(Hz)。
【0128】
(実施例1:N-ベンジル-4-ヒドロキシ-3-オキソブタンアミド(化合物C))
ジクロロメタン(350ml)中のN-ベンジル-3-オキソブタンアミド(化合物A 50g, 261mmol)の溶液へ、臭素(14.82ml, 288mmol)を0〜5℃で添加し、その後20〜25℃で3時間攪拌した(臭素の色が消失した)。この混合物へ、攪拌しながら、水(300ml)を添加し、10分間攪拌した。有機相を分離し、炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発乾固させた(化合物B)。固形残渣(化合物B)を、メタノール(900ml)に溶解し、ギ酸カリウム(44.0g, 523mmol)を添加し、この混合物を還流下で2時間加熱した。メタノールを、回転蒸発装置で除去し、残渣を酢酸エチル(EA)(500ml)に溶かし、還流下で熱濾過し、フィルターケーキを温EA(100ml)により洗浄した。一緒にした濾液を、5〜10℃に冷却させ、1.5時間熟成させた。沈殿物を収集し、冷EA(50ml)により洗浄し、乾燥させ、明ベージュ色の粗生成物25g(46.1%)を生じた。活性炭(1g)を含む、水(300ml)から、再結晶した。セライト上で加熱濾過し、氷中で冷却し、1時間熟成させ、結晶を収集し、冷水(20ml)で洗浄し、一晩風乾させ、N-ベンジル-4-ヒドロキシ-3-オキソブタンアミド(21g, 101mmol, 収率38.8%)を生じた。
【化36】
【0129】
(実施例2:N-ベンジル-4-ブロモ-3-オキソブタンアミド(化合物B))
ジクロロメタン(500ml)中のN-ベンジル-3-オキソブタンアミド(化合物A 100g, 522.9mmol)の溶液へ、0〜5℃で、臭素溶液(25.55ml, 575.2mmol)を6時間かけて滴加した。この反応混合物を、20〜25℃まで温め、2時間攪拌した(臭素の色が消失した)。この混合物へ、炭酸水素ナトリウム(65.9g, 784.44mmol)の水溶液(600mL)を添加した。有機層を分離し、ブライン(200ml)で洗浄し、その後蒸発乾固させ、N-ベンジル-4-ブロモ-3-オキソブタンアミド(114.25g, 定量的)を生じ、更に精製することなく次工程で使用した。
【化37】
【0130】
(実施例3:N-ベンジル-4-ヒドロキシ-3-オキソブタンアミド(化合物C))
N-ベンジル-4-ブロモ-3-オキソブタンアミド(化合物B 50g, 185.1mmol)を、メタノール(400ml)中に溶解し、ギ酸カリウム(31.14g, 370.2mmol)を添加した。得られた混合物を、2時間還流加熱した。メタノールを、減圧下での蒸留により除去し;残渣を、酢酸エチル(250ml)へ溶かし、還流下で熱濾過し、フィルターケーキを温酢酸エチル(100ml)により洗浄した。一緒にした濾液を、-10℃まで冷却させ、1.5時間熟成させた。沈殿物を収集し、冷酢酸エチル(2×25ml)により2回洗浄し、乾燥させ、N-ベンジル-4-ヒドロキシ-3-オキソブタンアミド(18.2g, 101mmol, 収率38.8%)を生じた。
【化38】
【0131】
(実施例4:(R)-N-ベンジル-2-(3-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-2-チオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール-4-イル)アセトアミド(化合物D'))
2-プロパノール(150ml)中の(R)-6,8-ジフルオロクロマン-3-アミン(2R,3R)-2,3-ジヒドロキシコハク酸塩(化合物JT', 15g, 44.7mmol)及びチオシアン酸カリウム(5.22g, 53.7mmol)の混合物へ、酢酸(38.4ml, 671mmol)、引き続きN-ベンジル-4-ヒドロキシ-3-オキソブタンアミド(化合物C, 11.13g, 53.7mmol)を1時間の間に5回に分けて添加した。この混合物を、攪拌しながら、80℃で2時間加熱した。更なるN-ベンジル-4-ヒドロキシ-3-オキソブタンアミド(1.854g, 8.95mmol)及びチオシアン酸カリウム(0.870g, 8.95mmol)を添加し、1時間攪拌した。更なるN-ベンジル-4-ヒドロキシ-3-オキソブタンアミド(1.854g, 8.95mmol)及びチオシアン酸カリウム(0.870g, 8.95mmol)を添加し、1時間攪拌し(合計でN-ベンジル-4-ヒドロキシ-3-オキソブタンアミド(14.83g, 71.6mmol)及びチオシアン酸カリウム(6.96g, 71.6mmol))、210nmでHPLCにより精製し(Kromasil 100 5C4 250×4.6カラム, 0.1%TFA−ACN 50:50, 1ml/分)、化合物JT'は1.5%未満であった。およそ50℃で、水(110ml)により希釈し、5℃まで冷却し、1時間熟成した。沈殿物を収集し、水で洗浄した。湿ったフィルターケーキを、水(300ml)中に再スラリー化し、水(100ml)中の炭酸水素ナトリウム(4.13g, 49.2mmol)の溶液を何回かに分けて添加し、この混合物を15分間攪拌し、濾過し、水で洗浄し(湿重量21g)、風乾し、(R)-N-ベンジル-2-(3-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-2-チオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール-4-イル)アセトアミド(12.2g, 29.4mmol, 収率65.6%)を生じた。
【化39】
【0132】
(実施例5:(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(化合物RY'))
テトラヒドロフラン(10ml)中の(R)-N-ベンジル-2-(3-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-2-チオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール-4-イル)アセトアミド(1g, 2.407mmol)の溶液へ、水素化ホウ素ナトリウム(0.455g, 12.03mmol)、引き続きテトラヒドロフラン(5ml)中のボロントリフルオリド・エチルエーテル(1.525ml, 12.03mmol)の溶液を、氷冷しながら10分間かけて滴加し、自然に温め、且つAr下、20〜25℃で攪拌した。7時間後、依然7.5%の出発物質(SM)が存在し、この反応物を一晩攪拌放置した。氷冷しながら、1N塩酸(5ml, 5.00mmol)でクエンチし(最初の数滴は激しい発泡を引き起こした)、6N 塩酸(2ml, 12.00mmol)によりpHを1とし、この混合物を30分間還流した。水で希釈し、THFを回転蒸発装置上で除去し(結晶化が起こった)、残渣を室温で1時間熟成した。沈殿物を収集し、水で洗浄した。真空中50℃で乾燥し、固形物1.13gを生じた。メタノール(15.00ml)及び水(2.3ml)中に溶解し、還流加熱し、1N水酸化ナトリウム(2.65ml, 2.65mmol)を添加した(pH8〜9)。直ぐに結晶化は生じず、およそ50℃で結晶化した。20〜25℃まで冷却し、30分間熟成し、沈殿物を収集し、MeOHで洗浄し、真空中、50℃で乾燥し、(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(0.73g, 1.818mmol, 収率76%)を生じた。
【化40】
【0133】
(実施例6:(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(化合物RY'))
テトラヒドロフラン(133ml)中の(R)-N-ベンジル-2-(3-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-2-チオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール-4-イル)アセトアミド(16.62g, 40mmol)の溶液へ、水素化ホウ素ナトリウム(3.78g, 100mmol)を添加した。その後この懸濁液を0℃に冷却し、テトラヒドロフラン(85ml)中のボロントリフルオリド・テトラヒドロフラン(14.56ml, 132mmol)の溶液とした。この混合物を室温(20〜25℃)まで温め、24時間攪拌した。0℃へ冷却した後、1N塩酸(64ml, 64mmol)を添加し、6N塩酸(17.7ml, 108mmol)によりpHを1とし、この混合物を30分間還流した。テトラヒドロフランを減圧下で除去した。沈殿物を収集し、水(50mL)で洗浄した。湿った固形物を、メタノール(250ml)と水(38ml)の混合液中に懸濁した。この懸濁液を、完全に溶解するまで、還流加熱し;1N水酸化ナトリウム(45ml, 48mmol)を添加した(pH8〜9)。結晶化が、およそ50℃で起こった。この懸濁液を15℃まで冷却し、3時間熟成した。沈殿物を収集し、メタノール(33mL)で洗浄し、真空中、50℃で乾燥し、(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(12.5g, 30.01mmol, 収率76%)を生じた。
【化41】
【0134】
(実施例7:N-ベンジル-2-ニトロ-N-(3-オキソブチル)ベンゼンスルホンアミド(化合物F))
ジクロロメタン(DCM)(150ml)中のベンジルアミン(10.92ml, 100mmol)の溶液へ、トリエチルアミン(13.67ml, 100mmol)、引き続きDCM(70ml)中の2-ニトロベンゼン-1-スルホニルクロリド(22.16g, 100mmol)の溶液を、5〜10℃で、攪拌しながら添加した。この混合物を、1時間攪拌し(HPLCにより完了した)、攪拌を1時間続け、水、ブラインで洗浄し、ほとんどのDCMを回転蒸発装置で除去し、酢酸エチル(150ml)を添加し、減圧下で別に25〜30ml蒸留した。得られた溶液に、カリウムtert-ブトキシド(0.561g, 5.00mmol)、引き続きメチルビニルケトン(9.07ml, 110mmol)を、攪拌しながら、20〜25℃で一気に添加した。この混合物を、20〜25℃で1時間攪拌し、ヘプタン(70ml)で希釈し、ブライン+1N HCl(5ml)で洗浄し、有機相を乾燥し(MgSO
4)、およそ100mlまで蒸発させ、化合物Fの結晶種を入れ(結晶化が始まった)、0〜5℃まで冷却し、ヘプタンでおよそ200mlにゆっくり希釈した。この混合物を、氷中で1時間熟成させ、結晶を収集し、ヘプタンで洗浄し、風乾させ、N-ベンジル-2-ニトロ-N-(3-オキソブチル)ベンゼンスルホンアミド(31.4g, 87mmol, 収率87%)を生じた。
【化42】
【0135】
(実施例8:N-ベンジル-2-ニトロ-N-(3-オキソブチル)ベンゼンスルホンアミド(化合物F))
酢酸エチル(10ml)中のベンジルアミン(1ml, 9.16mmol)の溶液へ、トリエチルアミン(1.252ml, 9.16mmol)、引き続き2-ニトロベンゼン-1-スルホニルクロリド(2.03g, 9.16mmol)を、5〜10℃で攪拌しながら添加した。この混合物を1時間攪拌し(HPLCにより完了した)、攪拌を1時間続けた。反応混合物を、水でクエンチした。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(8ml)中に溶解させ、得られた溶液へカリウムtert-ブトキシド(0.051g, 0.458mmol)、引き続きメチルビニルケトン(0.755ml, 9.16mmol)を攪拌しながら一気に20〜25℃で添加した。この混合物を20〜25℃で2時間攪拌し、ブラインでクエンチした。有機相を分離し、水層を酢酸エチル(5mL)により戻し抽出した。一緒にした有機層を、0.6N HCl(10ml)で洗浄し、3容量に濃縮した。この溶液をイソプロパノール(20mL)で希釈し、沈殿物が出現するまで、減圧下で濃縮した。その後得られたスラリーを、20℃で4時間攪拌し、濾過した。収集した固形物を次に、2-プロパノール(2×40mL)で洗浄し、乾燥し、N-ベンジル-2-ニトロ-N-(3-オキソブチル)ベンゼンスルホンアミド(2.5g, 6.87mmol, 収率75%)を生じた。
【化43】
【0136】
(実施例9:N-ベンジル-N-(4-ブロモ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物G))
メタノール(300ml)中のN-ベンジル-2-ニトロ-N-(3-オキソブチル)ベンゼンスルホンアミド(化合物F, 30g, 83mmol)の溶液へ、臭素(4.69ml, 91mmol)を、20〜25℃で一気に添加した。20時間攪拌し(臭素色なし)、水(20ml)を添加し、30分間還流加熱し、MeOH(100ml)で希釈した。この溶液を攪拌しながら30℃に冷却し、化合物Gの結晶種を入れ、25〜30℃で5分間攪拌し(結晶化が起こった)、15℃まで冷却し、1時間熟成した。結晶を収集し、MeOH(20〜25℃)の2×15mlで洗浄し、風乾し、N-ベンジル-N-(4-ブロモ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(19.4g, 44.0mmol, 収率53.1%)を生じた。
【化44】
【0137】
(実施例10:N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物I))
酢酸(130ml)中のN-ベンジル-N-(4-ブロモ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(16g, 36.3mmol)及び酢酸カリウム(8.90g, 91mmol)の混合物を、110〜115℃まで加熱し(視認できるゆっくりした還流)、1時間攪拌した(HPLCにより完了)。冷却し、酢酸(80ml)を減圧下で除去し、残渣を、DCM(120ml)と水(120ml)の間で分配した。有機相を、水で洗浄し、その容積が半分になるまで蒸発させ、2-プロパノール(65.0ml)で希釈し、残りのDCMを除去した。水(18.20ml)、引き続き濃塩酸(2.102ml, 25.4mmol)を添加し、残留DCMを、上部温度(head temperature)が77℃に達するまで、大気圧で蒸留除去し、その後還流下で3時間攪拌した。水(65ml)で希釈し、2-プロパノールを60℃/180mbarで除去し、二相性の残留物へ、EA(80ml)を添加し、引き続き炭酸水素ナトリウムを攪拌しながら、気体の発生が停止するまで添加した。有機相を乾燥し(MgSO
4)、蒸発乾固させ、N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(13.2g, 34.9mmol, 収率96%)を生じた。
【化45】
【0138】
(実施例11:N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物I))
メタノール(2ml)中のN-ベンジル-N-(4-ブロモ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物G, 200mg, 0.453mmol)、ギ酸(0.100ml, 2.65mmol)及びギ酸カリウム(76mg, 0.906mmol)の懸濁液を、2時間還流加熱した。次にこの反応混合物を、室温まで冷却し、次に濾過し、無機塩を除去した。次に濾液を、減圧下で濃縮し、その後酢酸エチルで希釈した。得られたスラリーを次に濾過し、固形物を酢酸エチルで洗浄した。得られた一緒にした濾液を、減圧下で濃縮した。N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物I, 169mg, 0.447mmol, 収率99%)を、淡黄色油状物として得た。
【化46】
【0139】
(実施例12:(R)-N-ベンジル-N-(2-(3-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-2-チオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物K'))
酢酸(12.5ml)中の(R)-6,8-ジフルオロクロマン-3-アミン(2R,3R)-2,3-ジヒドロキシコハク酸塩(化合物JT', 1.7g, 5.07mmol)、N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物I, 2.303g, 6.08mmol)の混合物へ、チオシアン酸カリウム(0.591g, 6.08mmol)を一気に添加した。この混合物を、HPLCで管理しながら、100℃で3時間攪拌加熱し、20℃に冷却し、2-プロパノール(55ml)で希釈し、0℃に冷却し、1時間熟成した。沈殿物を収集し、冷2-プロパノール(55ml)で洗浄し、乾燥し、12.54gを生じた。この固形物を、水(38ml)とエタノール(EtOH)(19ml)の混合液中に懸濁し、固形の炭酸水素ナトリウム(2.255g, 26.8mmol)を、攪拌しながら20〜25℃で数回に分けて添加し、30分間攪拌した。固形物を収集し、水で洗浄し、乾燥し、(R)-N-ベンジル-N-(2-(3-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-2-チオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物K', 8.4g, 14.32mmol, 収率64.0%)を生じた。
【化47】
【0140】
(実施例13:(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(粗化合物RY'))
ジメチルホルムアミド(DMF)(80ml)中の(R)-N-ベンジル-N-(2-(3-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-2-チオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物K', 8g, 13.64mmol)及び2-メルカプト酢酸(2.84ml, 40.9mmol)の溶液へ、10N水酸化カリウム(10.23ml, 102mmol)を、水冷しながら一気に添加し、この混合物を、HPLCで管理しながら、20〜25℃で3時間攪拌した。メタノール−水1:1(160ml)を、攪拌しながらゆっくり添加し、この混合物を、20〜25℃で2時間攪拌した。沈殿物を収集し、MeOH−水1:1(80ml)で洗浄し、乾燥し、(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(4.96g, 12.35mmol, 収率91%)を生じた。
【化48】
【0141】
(実施例14:(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(粗化合物RY'))
水中の水酸化カリウム(5M水溶液, 52.5ml, 263mmol)の溶液に、10℃で、2-メルカプト酢酸(8.30ml, 119mmol)を滴加した。得られた溶液を、室温で10分間攪拌し、且つDMSO(150ml)中の(R)-N-ベンジル-N-(2-(3-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-2-チオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール-4-イル)エチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(28g, 47.7mmol)の溶液を、20分間かけて滴加した。KOHの添加時に、発熱性の事象が認められた。得られたスラリーを、HPLCで管理しながら、40℃で3時間攪拌した。その後この反応物を、20℃まで冷却し、メタノール(105ml)、引き続き水(45ml)を添加した。得られたスラリーを、20℃で30分間熟成し、その後濾過した。ベージュ色の固形物を、水/MeOH(9:1)(100ml)、水(200ml)、及び最後にメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)(50ml)により連続洗浄し、乾燥し、(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(化合物RY', 18.3g, 12.35mmol, 収率96%)を生じた。
【0142】
(実施例15:(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン塩酸塩(精製した化合物RY'のHCl塩))
メタノール(MeOH)(30ml)中の(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(2g, 4.98mmol)の懸濁液へ、MeOH中の1.5M塩酸(3.32ml, 4.98mmol)を添加し、透明な溶液を生じた。この溶液へ、トルエン(30.0ml)を添加し、MeOH(30ml)を回転蒸発装置上で除去し、引き続きトルエン(20ml)を添加した。この混合物を、攪拌しながら、0〜5℃で1時間熟成し、沈殿物を収集し、トルエン(10ml)で洗浄し、真空中で50℃で乾燥し、精製した(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン塩酸塩2.05g(94%)を生じた。
【化49】
【0143】
(実施例16:(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(精製した化合物RY'))
(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン塩酸塩(8g, 18.27mmol)を、メタノール(120ml)中に40〜45℃で溶解し、水(18.00ml)で希釈し、結晶化が起こった。沈殿物を、67〜68℃まで加熱し且つ攪拌することにより溶解した。この溶液へ、1N水酸化ナトリウム(19.18ml, 19.18mmol)を、1時間かけて、シリンジポンプにより滴加した。この混合物を、67℃で30分間熟成し、1時間かけて20℃まで冷却し、20℃で30分間熟成した。結晶を収集し、MeOH−水1:1(36ml)で洗浄し、乾燥し、(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(6.7g, 16.69mmol, 収率91%)を生じた。
【0144】
(実施例17:(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(精製した化合物RY'))
2-ブタノン(MEK, 150ml)中の(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(15g, 37.4mmol)の懸濁液を、80℃まで加熱した。得られたスラリーを、80℃で2時間攪拌し、その後2時間かけて20℃までゆっくり冷却した。固形物を濾過し、2-プロパノール(45mL)で洗浄し、その後50℃で真空乾燥した。(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン(12.6g, 31.38mmol, 84%)を、乳白色固形物として得た。
【0145】
(実施例18:N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物I))
1,1-ジメトキシアセトンのジメチルホルムアミドジメチルアセタールとの反応は、N,N-ジメチルエナミノンを生成し、これはベンジルアミンとの処理時に、N-ベンジルエナミノンを生じた。後者を、アミノアルコールへ完全に還元させ、且つNs-基によりN-保護した。アセタールの酸性切断と同時に起こる転位は、クロマトグラフィー精製後に、目標ヒドロキシケトンをもたらした(スキーム3)。
スキーム3
【化50】
【0146】
これらの工程を、以下のように実行した。
(a)(E)-4-(ジメチルアミノ)-1,1-ジメトキシブタ-3-エン-2-オン−Mauryらの文献、J. Heterocyclic Chem., 1978, 15, p.1041に記載のように調製した。
(b)(E)-4-(ベンジルアミノ)-1,1-ジメトキシブタ-3-エン-2-オン
トルエン(130ml)中の(E)-4-(ジメチルアミノ)-1,1-ジメトキシブタ-3-エン-2-オン(11g, 63.5mmol)及びベンジルアミン(6.94ml, 63.5mmol)の混合物を、還流下で4時間攪拌した。真空下で蒸発乾固させ、残渣をカラムに装加し、石油エーテル−酢酸エチル混合液3:1により溶離し、画分を収集し、(E)-4-(ベンジルアミノ)-1,1-ジメトキシブタ-3-エン-2-オン(6.4g, 27.2mmol, 収率42.8%)を暗黄色油状物として生じた。
(c)4-(ベンジルアミノ)-1,1-ジメトキシブタン-2-オール
2-プロパノール(60ml)と水(4.80ml)の混合液中の(E)-4-(ベンジルアミノ)-1,1-ジメトキシブタ-3-エン-2-オン(4.71g, 20mmol)の溶液へ、水素化ホウ素ナトリウム(3.03g, 80mmol)を数回に分けて20〜25℃で添加し、この混合物を一晩攪拌した。5N HCl(およそ10ml)によりpH7へクエンチし、pHを5N NaOHにより8〜9に調節し、MTBE(100ml)及びブライン(50ml)により希釈した。有機相を乾燥し(MgSO
4)、蒸発させ、カラム上で酢酸エチル−MeOH混合液4:1により分離し、画分を収集し、4-(ベンジルアミノ)-1,1-ジメトキシブタン-2-オール(3.55g, 14.83mmol, 収率74.2%)を無色油として生じた。
(d)N-ベンジル-N-(3-ヒドロキシ-4,4-ジメトキシブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(4-(ベンジルアミノ)-1,1-ジメトキシブタン-2-オールの単離なし)
2-プロパノール(12.5ml)と水(1.200ml)の混合液中の(E)-4-(ベンジルアミノ)-1,1-ジメトキシブタ-3-エン-2-オン(1.176g, 5mmol)の溶液へ、水素化ホウ素ナトリウム(0.757g, 20.00mmol)を数回に分けて添加し、この混合物を7時間攪拌した。5N HCl(およそ2.5ml)によりpH7へクエンチし、5N NaOHによりpHを8〜9に調節し、MTBE(25ml)及びブライン(15ml)により希釈した。有機相を分離し、トリエチルアミン(0.767ml, 5.50mmol)を氷冷しながら添加し、引き続き2-ニトロベンゼン-1-スルホニルクロリド(1.108g, 5.00mmol)を添加した。この混合物を、0〜5℃で(冷蔵庫)一晩放置した。水で洗浄し、乾燥させ、蒸発乾固し、残渣をカラムに装加し、石油エーテル−酢酸エチル混合液1:1により溶離し、画分を収集し、N-ベンジル-N-(3-ヒドロキシ-4,4-ジメトキシブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(1.9g, 4.48mmol, 収率90%)を黄色油状物として生じた。
(e)N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド
1-プロパノール(1.5ml)中のN-ベンジル-N-(3-ヒドロキシ-4,4-ジメトキシブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(0.212g, 0.5mmol)の溶液へ、37%塩酸(0.104ml, 1.250mmol)を添加し、この混合物をWeatonバイアル中90℃で攪拌した。冷却し、真空下で蒸発乾固し、石油エーテル−酢酸エチル混合液1:1中のカラムに装加し、同じ系で溶離した。画分を収集し、N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(0.085g, 0.225mmol, 収率44.9%)を黄色油として生じた。
【0147】
(実施例19:N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物I))
スキーム4
【化51】
(1-ヒドロキシブタ-3-エン-2-オン)
ブタ-2-イン-1,4-ジオールから調製した(Justus Liebigs Annalen der Chemie, 1955, v.596, p. 38-78)。Pd、Cu及びZn触媒を、Hg触媒の代わりに使用した。
【0148】
(N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド)
DCM(150ml)中のベンジルアミン(10.92ml, 100mmol)の溶液へ、トリエチルアミン(13.67ml, 100mmol)、引き続きDCM(70ml)中の2-ニトロベンゼン-1-スルホニルクロリド(22.16g, 100mmol)の溶液を5〜10℃で攪拌しながら添加した。この混合物を1時間攪拌し、攪拌を1時間継続し、水、ブラインで洗浄し、DCMのほとんどを減圧下で除去した。酢酸エチル(150ml)を添加し、別に25〜30mlを減圧下で蒸留除去した。生じた溶液へ、カリウムtert-ブトキシド(0.561g, 5.00mmol)を添加し、引き続き1-ヒドロキシブタ-3-エン-2-オン(9.47g, 110mmol)を攪拌しながら一気に20〜25℃で添加した。この混合物を20〜25℃で1時間攪拌し、ヘプタン(70ml)で希釈し、ブライン及び1N HCl(5ml)で洗浄し、有機相を乾燥し(MgSO
4)、減圧下で蒸発乾固した。生じた油状物を、カラム上で、溶離液として酢酸エチル−石油エーテル混合液を用いて精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で蒸発乾固し、N-ベンジル-2-ニトロ-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)ベンゼンスルホンアミド(29.1g, 77mmol, 収率77%)を生じた。
【0149】
(実施例20:N-ベンジル-N-(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)-エチルメタン酸塩(代替保護基を有する化合物I−Nsの代わりにエチルエタン酸塩))
スキーム5
【化52】
これらの工程を、以下のように実行した:
(a)ベンジル(4-ヒドロキシブタ-2-イニル)カルバミン酸エチル
ベンジルアミン(2.185ml, 20.00mmol)と4-クロロブタ-2-イン-1-オール(1.045g, 10.00mmol)の混合物を、EtOH(20ml)中、還流下で、1時間攪拌した。この混合物を冷却し、真空下で蒸発乾固させ、半固形物の残渣をアセトン(50ml)に溶かし、不溶性物質を濾過により除去し(ベンジルアミン塩酸塩)、濾液を蒸発乾固した。残渣を、96% EtOH(20ml)に溶解し、トリエチルアミン(4.18ml, 30.0mmol)を添加し、引き続きクロロギ酸エチル(2.113ml, 22.00mmol)を氷冷し攪拌しながら滴加した。1時間かけて攪拌しながら自然に温め、真空下で蒸発乾固させ、残渣をDCM(50ml)と1N HCl(25ml)の間で分配した。有機相を乾燥させ、蒸発乾固させ、カラムに装加し、石油エーテル−酢酸エチル混合物4:1=>2:1で溶離し、画分を収集し、極性の低い黄色を帯びた油状物2g及びより極性のある油状物0.34gを生じた。極性の低い画分を、エーテルに溶解し、HCl/EtOHにより酸性とし、(石油エーテル)PE(およそ1:1)により希釈した。分離した油分から液体をデカントし、且つ蒸発乾固させ、油状物1.6gを生じた。この油状物を、MeOH(20ml)に溶解し、5N水酸化ナトリウム(2.000ml, 10.00mmol)を添加し、20-25℃で16時間攪拌した。濃HClによりpH6まで酸性とし、蒸発乾固させ、DCMに溶かし、有機相を乾燥させ、より極性のある油状物と一緒にし、カラム上で石油エーテル−酢酸エチル混合物4:1=>2:1により分離した。画分を、HPLC-MS管理下で収集し、ベンジル(4-ヒドロキシブタ-2-イニル)カルバミン酸エチル(0.71g, 2.87mmol, 収率28.7%)を生じた。
【化53】
(b)ベンジル(4-ヒドロキシ-3-オキソブチル)カルバミン酸エチル
アセトニトリル(0.5ml)及び水(0.250ml)中のベンジル(4-ヒドロキシブタ-2-イニル)カルバミン酸エチル(0.05g, 0.202mmol)、酢酸水銀(II)(6.44 mg, 0.020mmol)及びボロントリフルオリド・エチルエーテル(5.12μl, 0.040mmol)の混合物を、Wheatonバイアル内で90℃で30分間攪拌した。HPLC-MSにより、主要ピークは、予想された生成物に対応している。
【0150】
(実施例21:(R)-6,8-ジフルオロクロマン-3-アミン L-酒石酸塩(化合物JT'))
容器に、(R)-6,8-ジフルオロクロマン-3-イルカルバミン酸メチル(1.0重量)及びメタノール(12.66容量)を充填し、内容物の温度を攪拌しながら65℃に調節した。水(4.15容量)中の水酸化カリウム(2.76重量)の溶液を、65℃に維持しながら、容器に移し、且つこの混合物を24時間攪拌した。内容物を、35℃に調節し、水(5.6容量)を充填し、且つ容器を常圧蒸留(atmospheric distillation)に配置した。残渣容積が8〜10容量に達するまで、内容物を、70℃の内部温度及び二層ジャケット中の80℃で蒸留した。この内容物を、30℃に調節し、ジクロロメタン(6.5容量)を投入しながら、内容物温度を20/25℃まで冷却した。15分間攪拌し、15分間静置させ、下側有機相を分離した。ジクロロメタン(3.0容量)を投入し、この混合物を15分間攪拌し、15分間静置し、下側有機相を分離した。一緒にした有機相を、ブラインで2回洗浄し、容器に移し、真空蒸留に配置した。容器に、エタノール(20.0容量)を充填し、蒸留物4.3容量を蒸留除去した。容器を、常圧蒸留に配置し;容器の内容物を、容器容積が20.0容量となるまで、内部温度65/75℃及び二層ジャケット中の90℃で蒸留し、その後エタノールの添加により、屈折率がジクロロメタンが存在しないことを示すまで、定容で蒸留した。水(3.0容量)中のL-酒石酸(0.647重量, 1.108当量)の溶液を調製し、70℃に調節した。この溶液を、先に得たエタノール性溶液へ、75℃でゆっくり添加した。この混合物を、75℃で5時間攪拌し、その後0℃まで、10℃/時で冷却した。内容物を、0℃で12時間攪拌し、エタノール(2.5容量)を投入し、その温度を0℃に調節した。容器の内容物をフィルターに移した。フィルターケーキを、エタノール(5.0容量及び2.5容量)で洗浄し、真空下、45℃で乾燥した。(R)-6,8-ジフルオロクロマン-3-アミン L-酒石酸塩の収率は、理論値の90%であった。
【化54】
【0151】
前述の本発明は、添付された請求項の範囲内で変更され得ることは理解されるであろう。
本件出願は、以下の構成の発明を提供する。
(構成1)
下記式RYの化合物又はそれらの医薬として許容し得る塩の製造方法:
【化1】
(式中、R1、R2及びR3は、同じ又は異なり、且つ水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ基を意味し;並びに、
Xは、CH2、酸素原子又は硫黄原子を意味する。)であって;
該方法が、下記式Kの化合物を脱保護する工程:
【化2】
(式中、R1、R2、R3及びXは、式RYにおいて先に定義したものであり、且つNsはo-ニトロフェニルスルホニルを意味する。);
並びに、任意にその後該化合物RYをそれらの医薬として許容し得る塩に変換する工程:を含む、前記方法。
(構成2)
前記Xが、Oである、構成1記載の方法。
(構成3)
前記R1、R2及びR3の一つが、水素であり、且つ残りがフッ素である、構成1又は2記載の方法。
(構成4)
前記化合物RYが、下記式RY’:
【化3】
を有する、構成1〜3のいずれか記載の方法。
(構成5)
前記脱保護工程が、式Kの化合物を、塩基、好ましくはLiOH又はKOHの存在下、好適な溶媒中で、チオグリコール酸により、処理することを含む、構成1〜4のいずれか記載の方法。
(構成6)
前記脱保護工程から単離された化合物RYが、精製される、構成1〜5のいずれか記載の方法。
(構成7)
前記精製が:
(i)式RYの化合物のHCl塩の形成、及び、(ii)そのように形成されたHCl塩の、好適な溶媒、好ましくはトルエンからの結晶化を含む二工程手順によるか;或いは、2-ブタノン中の再スラリー化により実行される、構成5記載の方法。
(構成8)
前記式Kの化合物が、下記式Iの化合物:
【化4】
(式中、Nsは、o-ニトロフェニルスルホニルを意味する。)を;
下記式JZの化合物:
【化5】
(式中、R1、R2、R3及びXは、構成1において先に定義したものであり、Xは、CH2、酸素原子又は硫黄原子を意味し、且つZは、L-酒石酸塩、塩酸塩、メシル酸塩、トシル酸塩、トリフルオロ酢酸塩、クエン酸塩、グリコール酸塩及びシュウ酸塩から選択される。)と反応させることにより調製される、構成1〜7のいずれか記載の方法。
(構成9)
前記反応が、アルカリ金属チオシアン酸塩、好ましくはチオシアン酸カリウム(KSCN)、及び好適な酸、好ましくは酢酸の存在下で実行される、構成8記載の方法。
(構成10)
前記式Iの化合物が、下記式Gの化合物:
【化6】
(式中、Nsは、o-ニトロフェニルスルホニルを意味する。)の水酸化により調製される、構成8又は9記載の方法。
(構成11)
前記化合物Gの水酸化が、メタノール中のギ酸の存在下で、好ましくは還流下で、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム又はギ酸セシウムなどの、アルカリ金属ギ酸塩による、好ましくはギ酸カリウムによる処理により達成される、構成10記載の方法。
(構成12)
前記式Iの化合物が、下記式Hの化合物:
【化7】
(式中、Nsは、o-ニトロフェニルスルホニルを意味する。)の加水分解により調製される、構成8又は9記載の方法。
(構成13)
前記化合物Hの加水分解が、HClの使用により達成される、構成12記載の方法。
(構成14)
前記式Hの化合物が、下記式Gの化合物:
【化8】
(式中、Nsは、o-ニトロフェニルスルホニルを意味する。)のアシル化により調製される、構成12又は13記載の方法。
(構成15)
前記化合物Gのアセチル化が、好適な酸、好ましくは酢酸の存在下で、アルカリ金属酢酸塩、好ましくはKOAcを使用し達成される、構成14記載の方法。
(構成16)
前記式Gの化合物が、下記式Fの化合物:
【化9】
(式中、Nsは、o-ニトロフェニルスルホニルを意味する。)の臭素化により調製される、構成10〜15のいずれか記載の方法。
(構成17)
前記化合物Fの臭素化が、Br2を用い達成される、構成16記載の方法。
(構成18)
前記式Fの化合物が、下記式Eの化合物:
【化10】
の、o-ニトロフェニルスルホニルクロリドとの反応により調製される、構成16又は17記載の方法。
(構成19)
前記化合物Eの化合物Fへの変換が、好適な塩基、好ましくはトリエチルアミン、及び触媒量の好適なアルカリ金属アルコキシド、好ましくはt-BuOKの存在下で実行される、構成18記載の方法。
(構成20)
ベンジルアミンEを、o-ニトロフェニルスルホニルクロリド及びメチルビニルケトン(MVK)の存在下で、式Fの化合物へ変換すること;化合物Fを式Gの化合物へ臭素化すること;化合物Gを、式Iの化合物へ水酸化するか、又は化合物Gをアセチル化し、式Hの化合物を形成し、引き続き化合物Hを加水分解し、式Iの化合物を形成すること;化合物Iを、式Jの化合物と反応させ、式Kの化合物を形成すること;並びに、化合物Kを脱保護し、化合物RYを形成すること、並びに任意に、化合物RYを、それらの医薬として許容し得る塩へ変換すること:
【化11】
(式中、Nsは、o-ニトロフェニルスルホニルであり、並びにR1、R2、R3及びXは、構成1に定義されたものである。)を含む、構成1記載の式RYの化合物又はそれらの医薬として許容し得る塩を製造する方法。
(構成21)
下記式RYの化合物又はそれらの医薬として許容し得る塩の製造方法:
【化12】
(式中、R1、R2及びR3は、同じ又は異なり、且つ水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ基を意味し;並びに、
Xは、CH2、酸素原子又は硫黄原子を意味する。)であって、該方法が、下記式Dの化合物を還元する工程:
【化13】
(式中、R1、R2、R3及びXは、式RYにおいて先に定義したものである。);並びに、任意にその後該化合物RYをそれらの医薬として許容し得る塩に変換する工程:を含む、前記方法。
(構成22)
前記Xが、Oである、構成21記載の方法。
(構成23)
前記R1、R2及びR3の一つが、水素であり、且つ残りがフッ素である、構成21又は22記載の方法。
(構成24)
前記化合物RYが、下記式RY’:
【化14】
を有する、構成21〜23のいずれか一記載の方法。
(構成25)
前記化合物Dの化合物RYへの還元が、NaBH4-BF3・錯体を含む還元剤を使用し実行される、構成21〜24のいずれか一記載の方法。
(構成26)
前記NaBH4-BF3・錯体が、NaBH4-BF3・THFである、構成25記載の方法。
(構成27)
前記式Dの化合物が、下記式Cの化合物:
【化15】
;
を、下記式JTの化合物:
【化16】
(式中、R1、R2、R3及びXは、構成19において定義したものである。)と縮合することにより調製される、構成21〜26のいずれか一記載の方法。
(構成28)
前記反応が、アルカリ金属チオシアン酸塩、好ましくはチオシアン酸カリウム(KSCN)、及び好適な酸、好ましくは酢酸の存在下で実行される、構成27記載の方法。
(構成29)
前記式Cの化合物が、下記式Bの化合物:
【化17】
の水酸化により調製される、構成27又は28記載の方法。
(構成30)
前記臭化物BのヒドロキシケトンCへの変換が、好適な溶媒、好ましくはメタノール中での、好適なアルカリ金属ギ酸塩、好ましくはギ酸カリウムによる処理により達成される、構成29記載の方法。
(構成31)
前記反応が、還流下で実行される、構成30記載の方法。
(構成32)
前記式Bの化合物が、下記式Aの化合物:
【化18】
の臭素化により調製される、構成29〜31のいずれか一記載の方法。
(構成33)
前記臭素化工程が、臭素の存在下で実行される、構成32記載の方法。
(構成34)
臭素化生成物Bを、好適な水性塩基、好ましくは炭酸水素水溶液で処理し、引き続き1種以上の好適な溶媒、好ましくはMTBEにより抽出し、かつこれから結晶化する工程を更に含む、構成32又は33記載の方法。
(構成35)
式Aの化合物を臭素化して、式Bの化合物を形成すること;化合物Bを、式Cの化合物へ水酸化すること;化合物Cを環化し、式Dの化合物を形成すること;並びに、化合物Dを還元し、式RYの化合物を形成すること、並びに任意に、化合物RYを、それらの医薬として許容し得る塩へ変換すること:
【化19】
(式中、R1、R2、R3及びXは、構成18に定義されたものである。)を含む、構成19記載の式RYの化合物又はそれらの医薬として許容し得る塩を製造する方法。
(構成36)
化合物RYをそれらの塩へ変換することを更に含む、構成1〜35のいずれか記載の方法。
(構成37)
前記塩が、HCl塩である、構成36記載の方法。
(構成38)
下記式Bの化合物:
【化20】
。
(構成39)
下記式Cの化合物:
【化21】
。
(構成40)
下記式Dの化合物:
【化22】
(式中、R1、R2及びR3は、同じ又は異なり、且つ水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ基を意味し;並びに、Xは、CH2、酸素原子又は硫黄原子を意味する。)。
(構成41)
前記Xが、Oである、構成40記載の化合物。
(構成42)
前記R1、R2及びR3の一つが、水素であり、且つ残りがフッ素である、構成40又は41記載の化合物。
(構成43)
前記化合物Dが、下記式D’:
【化23】
を有する、構成40〜42のいずれか記載の化合物。
(構成44)
Nsが、o-ニトロフェニルスルホニルである、下記式Fの化合物:
【化24】
。
(構成45)
Nsが、o-ニトロフェニルスルホニルである、下記式Gの化合物:
【化25】
。
(構成46)
Nsが、o-ニトロフェニルスルホニルである、下記式Hの化合物:
【化26】
。
(構成47)
Nsが、o-ニトロフェニルスルホニルである、下記式Iの化合物:
【化27】
。
(構成48)
下記式Kの化合物:
【化28】
(式中、Nsは、o-ニトロフェニルスルホニルであり、R1、R2及びR3は、同じ又は異なり、且つ水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ基を意味し;並びに、Xは、CH2、酸素原子又は硫黄原子を意味し;ここで、用語アルキルは、任意にアリール、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニル又はヒドロキシカルボニル基により置換された、1〜6個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖の炭化水素鎖を意味し;用語アリールは、任意にアルキル、アルキルオキシ、ハロゲン又はニトロ基により置換された、フェニル又はナフチル基を意味し;用語ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味し;用語ヘテロアリールは、ヘテロ芳香族基を意味する。)。
(構成49)
前記Xが、Oである、構成48記載の化合物。
(構成50)
前記R1、R2及びR3の一つが、水素であり、且つ残りがフッ素である、構成48又は49記載の化合物。
(構成51)
前記化合物Kが、下記式K’:
【化29】
を有する、構成48〜50のいずれか記載の化合物。
(構成52)
(R)-5-(2-(ベンジルアミノ)エチル)-1-(6,8-ジフルオロクロマン-3-イル)-1H-イミダゾール-2(3H)-チオン又はそれらの医薬として許容し得る塩の調製に関する、構成38〜51のいずれか一記載の化合物の使用。
(構成53)
実質的に実施例を参照し本明細書において説明される、方法。
(構成54)
実質的に実施例を参照し本明細書において説明される、化合物。