(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5982036
(24)【登録日】2016年8月5日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】ユーザ情報取得管理システム、ユーザ情報取得管理方法、及び、ユーザ情報取得管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20160818BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20160818BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02
【請求項の数】11
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-74598(P2015-74598)
(22)【出願日】2015年3月31日
【審査請求日】2015年6月24日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】515088957
【氏名又は名称】株式会社セレンディップ
(74)【代理人】
【識別番号】100161322
【弁理士】
【氏名又は名称】白坂 一
(72)【発明者】
【氏名】福島 寛志
【審査官】
小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】
特表2014−505291(JP,A)
【文献】
特開2010−282481(JP,A)
【文献】
特開2015−031992(JP,A)
【文献】
特開2002−024475(JP,A)
【文献】
鈴木 理恵子,本当に知ってる?最低限押さえたいOAuthのマナー ,[online],株式会社リクルートホールディングス,2012年 5月17日,[検索日:2015年7月16日],URL,http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=002210
【文献】
板垣朝子, テクの雑学 > 第147回 便利と危険は裏返し 〜 知っておきたい、OAuthの仕組み 〜,[online],日本,TDK株式会社,2010年 8月,[検索日:2015年7月16日],URL,http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/201008u/index2.htm
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーシャルネットワークのページにリンク付けしたホームページに遷移したユーザ、若しくは、前記ソーシャルネットワークの管理サーバの記憶部に予め記憶した友人に向けて前記ホームページの拡散支持をした方のユーザ、を遷移若しくは拡散支持したことを契機として前記ホームページを公開しているユーザ情報取得管理サーバにおける所定のユーザとして設定するユーザ設定部と、
前記遷移若しくは拡散支持したタイミングで前記所定のユーザを閲覧要求ユーザとするとともに当該閲覧要求ユーザが所有するユーザ端末に、前記管理サーバの記憶部に予め記憶した当該閲覧要求ユーザに関する個人情報を取得してよいかの確認をするための確認画面及び当該確認画面で了解した閲覧要求ユーザに対して公開情報を投稿する許可を求めるための許可画面を表示する確認表示部と、
前記個人情報の取得を了解した閲覧要求ユーザの個人情報を、会員登録ユーザの個人情報として、前記管理サーバの記憶部から取得する取得部と、
前記会員登録ユーザの個人情報を、前記ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶する会員登録部と、
前記ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶した前記会員登録ユーザの個人情報を含む編集情報を所定の形式の管理画面に表示する管理部と、
を備えることを特徴とするユーザ情報取得管理システム。
【請求項2】
前記ユーザ情報取得管理サーバは、
前記会員登録ユーザに対して、前記個人情報に含まれる返信可能な少なくとも1つのID情報に対して会員登録済み情報を返信する返信部
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のユーザ情報取得管理システム。
【請求項3】
前記ソーシャルネットワークのページが前記会員登録ユーザの自己ページであり、
前記ホームページが前記自己ページの広告欄に掲載された広告に関連付けしたリンクであり、
前記返信可能なID情報に対応した媒体が前記自己ページである
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のユーザ情報取得管理システム。
【請求項4】
前記ユーザ情報取得管理サーバは、
前記ユーザ情報取得管理サーバの操作者により、前記管理画面に表示した前記編集情報に基づいて、複数の所定の条件の設定及び選択又は変更を受け付ける編集部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1の請求項に記載のユーザ情報取得管理システム。
【請求項5】
前記ユーザ情報取得管理サーバは、
前記会員登録ユーザの個人情報から、複数の所定の条件の何れに合致するのかを検索する検索部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1の請求項に記載のユーザ情報取得管理システム。
【請求項6】
前記ユーザ情報取得管理サーバは、
前記複数の所定の条件ごとに合致した前記会員登録ユーザを拡散ユーザとして、前記ID情報に対してクーポンの発券情報を送信するクーポン発券部
を備えることを特徴とする請求項5に記載のユーザ情報取得管理システム。
【請求項7】
前記ユーザ情報取得管理サーバは、
発券した前記クーポンの利用結果を蓄積する蓄積部と、
前記検索結果及び前記利用結果に基づいてクーポン利用状況情報を作成又は更新する利用状況作成・更新部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載のユーザ情報取得管理システム。
【請求項8】
前記ユーザ情報取得管理サーバは、
前記作成又は更新したクーポン利用状況情報を、前記拡散ユーザのうち前記クーポンを利用していない前記拡散ユーザ又は前記クーポンを利用した前記拡散ユーザの少なくとも何れか一方の、前記拡散ユーザに対して送信する利用状況送信部
をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のユーザ情報取得管理システム。
【請求項9】
前記ユーザ情報取得管理サーバは、
前記作成又は更新したクーポン利用状況情報に基づいて、前記拡散ユーザのうち少なくとも前記クーポンを利用していない前記拡散ユーザに対して、前記クーポンの付帯条件に関するアラート情報を送信するアラート送信部
をさらに備えることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のユーザ情報取得管理システム。
【請求項10】
ユーザ情報取得管理サーバによってユーザの会員登録に必要な個人情報を予めソーシャルネットワークの管理サーバに記憶した個人情報から取得して管理するユーザ情報取得管理方法であって、
前記ソーシャルネットワークのページにリンク付けしたホームページに遷移したユーザ、若しくは、前記ソーシャルネットワークの管理サーバの記憶部に予め記憶した友人に向けて前記ホームページの拡散支持をした方のユーザ、を遷移若しくは拡散支持したことを契機として前記ホームページを公開しているユーザ情報取得管理サーバにおける所定のユーザとして設定するユーザ設定ステップと、
前記遷移若しくは拡散支持したタイミングで前記所定のユーザを閲覧要求ユーザとするとともに当該閲覧要求ユーザが所有するユーザ端末に、前記管理サーバの記憶部に予め記憶した当該閲覧要求ユーザに関する個人情報を取得してよいかの確認をするための確認画面及び当該確認画面で了解した閲覧要求ユーザに対して公開情報を投稿する許可を求めるための許可画面を表示する確認表示ステップと、
前記個人情報の取得を了解した閲覧要求ユーザの個人情報を、会員登録ユーザの個人情報として、前記管理サーバの記憶部から取得する取得ステップと、
前記会員登録ユーザの個人情報を、前記ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶する会員登録ステップと、
前記ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶した前記会員登録ユーザの個人情報を含む編集情報を所定の形式の管理画面に表示する管理ステップと、
を実行することを特徴とするユーザ情報取得管理方法。
【請求項11】
ユーザ情報取得管理サーバによってユーザの会員登録に必要な個人情報を予めソーシャルネットワークの管理サーバに記憶した個人情報から取得して管理するユーザ情報取得管理プログラムであって、
前記ユーザ情報取得管理サーバに、
前記ソーシャルネットワークのページにリンク付けしたホームページに遷移したユーザ、若しくは、前記ソーシャルネットワークの管理サーバの記憶部に予め記憶した友人に向けて前記ホームページの拡散支持をした方のユーザ、を遷移若しくは拡散支持したことを契機として前記ホームページを公開しているユーザ情報取得管理サーバにおける所定のユーザとして設定するユーザ設定機能と、
前記遷移若しくは拡散支持したタイミングで前記所定のユーザを閲覧要求ユーザとするとともに当該閲覧要求ユーザが所有するユーザ端末に、前記管理サーバの記憶部に予め記憶した当該閲覧要求ユーザに関する個人情報を取得してよいかの確認をするための確認画面及び当該確認画面で了解したユーザに対して公開情報を投稿する許可を求めるための許可画面を表示する確認表示機能と、
前記個人情報の取得を了解した閲覧要求ユーザの個人情報を、会員登録ユーザの個人情報として、前記管理サーバの記憶部から取得する取得機能と、
前記会員登録ユーザの個人情報を、前記ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶する会員登録機能と、
前記ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶した前記会員登録ユーザの個人情報を含む編集情報を所定の形式の管理画面に表示する管理機能と、
を実現させることを特徴とするユーザ情報取得管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーシャルネットワークのユーザの許可を得て個人情報を取得するとともに、取得した個人情報を管理するユーザ情報取得管理システム、ユーザ情報取得管理方法、及び、ユーザ情報取得管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ソーシャルネットワークを利用しているユーザに対して、そのユーザと繋がりのある他のユーザを追跡することによって関係性を可視化するとともに活性化するシステムが知られている。この際、ソーシャルネットワークを通じてユーザがより効果的に情報を拡散することができる(例えば、特許文献1〜3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−153309号公報
【特許文献2】特開2013−008345号公報
【特許文献3】特表2014−524214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなソーシャルネットワークにあって、ユーザの個人情報はユーザを特定するだけでなく、他のユーザに対する信頼性を高めることとなっている。
【0005】
したがって、この信頼性の高いユーザの個人情報は、ユーザの許可を得たうえで、適正な信頼関係のものとでさらなる活用を図り、信頼性の高い情報の拡散や蓄積(貯蓄)につなげるのか好ましい。
【0006】
本発明は、上述のような課題を解決するために、信頼性の高いユーザの個人情報を適正に取得しかつ拡散情報として活用するために管理できるユーザ情報取得管理システム、ユーザ情報取得管理方法、及び、ユーザ情報取得管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るユーザ情報取得管理システムは、上記目的を達成のため、ソーシャルネットワークのページにリンク付けしたホームページに遷移したユーザ、若しくは、前記ソーシャルネットワークの管理サーバの記憶部に予め記憶した友人に向けて前記ホームページの拡散支持をした
方のユーザ、を
遷移若しくは拡散支持したことを契機として前記ホームページを公開しているユーザ情報取得管理サーバにおける所定のユーザとして設定するユーザ設定部と、
前記遷移若しくは拡散支持したタイミングで前記所定のユーザを閲覧要求ユーザとするとともに当該閲覧要求ユーザが所有するユーザ端末に、前記管理サーバの記憶部に予め記憶した
当該閲覧要求ユーザに関する個人情報を取得してよいかの確認をするための確認画面
及び当該確認画面で了解した閲覧要求ユーザに対して公開情報を投稿する許可を求めるための許可画面を表示する確認表示部と、前記個人情報の取得を了解した
閲覧要求ユーザの個人情報を、会員登録ユーザの個人情報として、前記管理サーバの記憶部から取得する取得部と、前記会員登録ユーザの個人情報を、前記ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶する会員登録部と、前記ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶した前記会員登録ユーザの個人情報を含む編集情報を所定の形式の管理画面に表示する管理部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、信頼性の高いユーザの個人情報を適正に取得しかつ拡散情報として活用するために管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るユーザ情報取得管理システムを示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施の形態に係るユーザ情報取得管理システムを示すルーチンの説明図である。
【
図3】本発明の一実施の形態に係るユーザ情報取得管理システムに適用されるユーザ端末における表示の遷移を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明に係るユーザ情報取得管理システムの一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
本実施の形態として示すユーザ情報取得管理システムは、公知のFacebook(登録商標)をソーシャルネットワークに適用したものである。なお、ソーシャルネットワークには、例えば、Twitter(登録商標)等に適用することも可能である。
【0012】
図1に示すように、ユーザ情報取得管理システム1は、ユーザが所有するパーソナルコンピュータ、タブレット端末、或はスマートフォン等のユーザ端末(図はスマートフォン)10と、ソーシャルネットワーク(以下、単に「SNS」と称する。)の管理サーバ(以下、「SNS管理サーバ」と称する。)20と、SNSのページにホームページへの遷移のためのURLを含む広告を依頼しているユーザ情報取得管理サーバ30と、を備え、インターネット回線NTを通じて情報の送受信を可能としている。
【0013】
ユーザ端末10は、内部に、マイクロコンピュータ等の演算装置12と、メモリ装置13と、を備える。また、ユーザ端末10は、タッチパネル方式の表示部14を主たる操作部として兼用している。また、演算装置12には、電話機能等の他、例えば、メモリ装置13に格納した本実施の形態にかかる電子筆記処理プログラムを実行する機能を備えている。なお、メモリ装置13は、内蔵メモリのほか、着脱可能(例えば、マイクロSD−CARD等)な各種メモリ等を用いてもよい。ユーザ端末10は、インターネットに接続して自己のページであるタイムラインを画面表示するとともに、所定の操作を行うことができるものであれば特に限定されない。以下の説明においては、ユーザ端末10にタッチパネル方式の表示部14を有する周知のスマートフォンを用いるものとして説明する。
【0014】
SNS管理サーバ20の記憶部21は、ユーザ端末10を用いたユーザの操作により、固有のページ情報(フォームフィード情報)を記憶しているとともに、会員登録の際に入力した個人情報を記憶している。
【0015】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、例えば、店舗等に設置又は契約したプロバイダ等が有するサーバ装置であって、パーソナルコンピュータやタブレット端末等を用いて電気通信回線(インターネット)を通じてホームページの公開情報を記憶部に記憶している。また、店舗側が有するパーソナルコンピュータやタブレット端末の記憶部又はユーザ情報取得管理サーバ30の記憶部31は、顧客データ等の非公開情報を記憶している。なお、以下の説明においては、店舗側が有するパーソナルコンピュータをユーザ情報取得管理サーバ30として説明する。ただし、店舗側の管理者が操作可能な範疇において、プロバイダ等が有する外部サーバの記憶部を、特許請求の範囲の「ユーザ情報取得管理サーバ」の記憶部31として用いてもよい。
【0016】
次に、本実施の形態に係るユーザ情報取得管理システムの作用を説明する。
【0017】
まず、ユーザがユーザ端末10を操作してSNSの自己のページ(タイムライン)を画面表示するための所定の閲覧要求操作を行うと、ユーザ端末10は、SNS管理サーバ20に閲覧要求(ダウンロード要求)を送信する。
【0018】
閲覧要求を受けたSNS管理サーバ20は、タイムラインの表示に必要なデータ(ハイパーテキストデータ)をユーザ端末10に向けて送信する。
【0019】
ユーザがユーザ端末10に表示したSNSのタイムラインに含まれる広告部分又は広告部分の一部にある友達への拡散支持のボタン表示(「いいね!」)をタッチ操作すると、その店舗用のホームページの閲覧要求操作が行われたとして、ユーザ端末10は、SNS管理サーバ20に閲覧要求を送信する。
【0020】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、ユーザ端末10にホームページ用のデータを送信する。これにより、ユーザ端末10の表示部14は、
図3(A)に示すように、対応したホームページを表示する。
【0021】
なお、通常のインターネットによるリンクでは、ユーザ端末10の操作によるホームページの表示には、直接ユーザ情報取得管理サーバ30に閲覧要求が送信される。本実施の形態では、SNS管理サーバ20の記憶部21に予め記憶してあるユーザの個人情報をSNS管理サーバ20からユーザ情報取得管理サーバ30が取得するため、タイムラインを経由した閲覧要求であることをSNS管理サーバ20が認識している必要がある。したがって、閲覧要求そのものはユーザ情報取得管理サーバ30に送信し、タイムライン経由である旨のみをユーザ端末10からSNS管理サーバ20に送信するよう構成してもよい。
【0022】
ホームページの閲覧要求を受けたユーザ情報取得管理サーバ30は、タイムラインにリンク付けした自店舗のホームページに遷移したユーザ、若しくは、SNS管理サーバ20の記憶部21に予め登録した友人に向けてホームページの拡散支持(「いいね!」)をしたユーザ、を所定のユーザとして設定する。したがって、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲におけるユーザ設定部として機能する。
【0023】
なお、本実施の形態では、ユーザ端末10は、
図3(B)に示すように、先にクーポンの発行画面を表示し、クーポンの発行を要求したユーザに対して、
図3(C)に示すように、拡散支持のボタン表示を行っている。したがって、ユーザ情報取得管理サーバ30による所定のユーザとして設定は、クーポンの発行を要求した時点でもよい。
【0024】
さらに、ユーザ情報取得管理サーバ30は、SNS管理サーバ20の記憶部21に予め記憶した所定のユーザに関する個人情報を取得してよいかの確認要求をするための確認画面をユーザ端末10の画面に表示させるための確認画面データをユーザ端末10に送信する。これにより、
図3(D)に示すように、ユーザ端末10の表示部14に確認画面を表示させる。したがって、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における確認表示部として機能する。
【0025】
ユーザは、ユーザ端末10の確認画面を確認し、了解する場合には「OK」ボタンをタップする。これにより、ユーザ端末10は、SNS管理サーバ20に了解報告データを送信する。
【0026】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、個人情報の取得を了解した所定のユーザの個人情報を、会員登録ユーザの個人情報として、SNS管理サーバ20の記憶部21から取得する。したがって、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における取得部として機能する。
【0027】
また、ユーザ情報取得管理サーバ30は、会員登録ユーザの個人情報を、ユーザ情報取得管理サーバ30の記憶部31に記憶する。したがって、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における会員登録部として機能する
。
【0028】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、記憶部31に記憶した会員登録ユーザの個人情報を含む編集情報を所定の形式の管理画面に表示するとともに、ユーザ端末10に向けて登録確認データを送信する。なお、登録確認データは登録完了の報知を含み、ユーザに代わって自己タイムラインへの拡散のための広告や、「いいね!」に相当する友人への拡散等の公開情報をユーザに代わって投稿する許可情報をユーザ端末10に送信する。したがって、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における管理部として機能する。この際、登録確認画面としては、取得した個人情報の種類のほか、例えば、上述したクーポンの発券要求に伴うクーポンの種類を決定することができる。
【0029】
そして、ユーザは、
図3(E)に示すように、ユーザ端末10の登録確認画面を確認し了解する場合には、「OK」ボタンをタップする。これにより、ユーザ端末10は、SNS管理サーバ20に了解報告データを送信する。
【0030】
そして、ユーザ情報取得管理サーバ30は、ユーザのユーザ端末10に向けてクーポンを発券する。これにより、ユーザ端末10には、
図3(F)に示すように、クーポンを取得する。
【0031】
以上が、ユーザの特定からクーポンの発券までのユーザとSNS管理サーバ20とを含むユーザ情報取得管理サーバ30の作用を説明した。次に、以下、クーポンを発券取得したのちのユーザ情報取得管理サーバ30の個人情報管理の一例を説明する。
【0032】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、会員登録ユーザに対して、個人情報に含まれる返信可能な少なくとも1つのID情報(E−Mailアドレス・Twitter(登録商標)・LINE(登録商標)・Facebook(登録商標)の自己タイムライン等)に対して会員登録済み情報(登録した旨、取得した個人情報の項目、解除のお知らせ等)を返信する。これにより、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における返信部として機能する。
【0033】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、ユーザ情報取得管理サーバ30の操作者(管理者)により、管理画面に表示した編集情報に基づいて、複数の所定の条件(男女・年代・職業・ランク等)の設定及び選択又は変更を受け付けてもよい。これにより、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における編集部として機能する。
【0034】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、会員登録ユーザの個人情報から、複数の所定の条件(男女・年代・職業・ランク等)の何れに合致するのかを検索する。これにより、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における検索部として機能する。
【0035】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、複数の所定の条件ごとに(一つに限定されない)合致した会員登録ユーザを拡散ユーザとして、ID情報に対してクーポンの発券情報(発券<画像>そのもの又はクーポン取得用URL)を送信する。これにより、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲におけるクーポン発券部として機能する。なお、ユーザ情報取得管理サーバ30は、ユーザがクーポンの発券を要求した場合(
図3(B)参照)にのみ、クーポンの発券を行うようにしてもいい。なお、クーポンの種類としては、例えば、女子会専用割引クーポン、学割クーポン、同好会(趣味)やお見合いの参加クーポン、・優待クーポン、などがあり、対象となる個人情報には一つに限らず複数を同時に提供することができる。また、複数のクーポンの何れか1つをユーザに選択させてもよい。
【0036】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、発券したクーポンの利用結果を蓄積する。これにより、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における蓄積部として機能する。ユーザ情報取得管理サーバ30は、検索結果及び利用結果に基づいてクーポン利用状況情報を作成又は更新する。これにより、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における利用状況作成・更新部として機能する。
【0037】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、作成又は更新したクーポン利用状況情報を、拡散ユーザのうちクーポンを利用していない拡散ユーザ又はクーポンを利用した拡散ユーザの少なくとも何れか一方の、拡散ユーザに対して送信する。これにより、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲における利用状況送信部として機能する。
【0038】
ユーザ情報取得管理サーバ30は、作成又は更新したクーポン利用状況情報に基づいて、拡散ユーザのうち少なくともクーポンを利用していない拡散ユーザに対して、拡散用クーポンの付帯条件(有効期限・参加申込期限・(上記利用状況を含む)など)に関するアラート情報を送信する。これにより、ユーザ情報取得管理サーバ30は、特許請求の範囲におけるアラート送信部として機能する。
【0039】
以上説明したように、本発明に係るユーザ情報取得管理システムは、信頼性の高いユーザの個人情報を適正に取得しかつ拡散情報として活用するために管理や蓄積(貯蓄)できるという効果を有し、ソーシャルネットワークのユーザの許可を得て個人情報を取得するとともに、取得した個人情報を管理や蓄積(貯蓄)するユーザ情報取得管理システム全般に有用である。
【符号の説明】
【0040】
1 ユーザ情報取得管理システム
10 ユーザ端末
20 SNS管理サーバ(管理サーバ)
21 記憶部
30 ユーザ情報取得管理サーバ
31 記憶部
【要約】
【課題】信頼性の高いユーザの個人情報を適正に取得しかつ拡散情報として活用するために管理や蓄積(貯蓄)できるユーザ情報取得管理システムを提供すること。
【解決手段】HPを公開しているユーザ情報取得管理サーバにおける所定のユーザとして設定するユーザ設定部と、管理サーバの記憶部に予め記憶した所定のユーザに関する個人情報を取得してよいかの確認をするための確認画面を表示する確認表示部と、個人情報の取得を了解した所定のユーザの個人情報を、会員登録ユーザの個人情報として、管理サーバの記憶部から取得する取得部と、会員登録ユーザの個人情報を、ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶する会員登録部と、ユーザ情報取得管理サーバの記憶部に記憶した会員登録ユーザの個人情報を含む編集情報を所定の形式の管理画面に表示する管理部と、を備える。
【選択図】
図1