【文献】
INTERDIGITAL,GROUP BASED REGISTRATION AND ACCESS (DEVICE BASED OPERATION),3GPP TSG SA WG1 MEETING #49 (TD S1-100144) [ONLINE],米国,2010年 2月10日,V TD S1-100144 N 49,P1-4,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG1_Serv/TSGS1_49_SanFrancisco/tdocs/
【文献】
Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Comparison on RAN Loading Control Schemes for MTC[online], 3GPP TSG-RAN WG2♯71bis R2-105623,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_71bis/Docs/R2-105623.zip>,2010年10月 5日
【文献】
ETRI,Separate backoff scheme for MTC[online], 3GPP TSG-RAN WG2♯70bis R2-103776,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_70bis/Docs/R2-103776.zip>,2010年 6月22日
【文献】
InterDigital Communication Corporation,Group based RAB & IP assignment for TS 22.368[online], 3GPP TSG-SA WG1♯49 S1-100140,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG1_Serv/TSGS1_49_SanFrancisco/tdocs/S1-100140.zip>,2010年 2月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記識別子は、ネットワーク一時識別子であり、又は、一意のリソースロケーション若しくは一意のリソース識別子を生成するために用いられる、請求項1又は2に記載の通信装置。
前記モジュールは、機器識別番号を含み、当該機器識別番号は、前記通信装置のグループ内の前記通信装置の各々を識別するために前記モバイル無線ネットワークの無線リンク層によって用いられる、請求項1に記載の通信装置。
前記マスタ通信装置に応答して前記モバイル無線ネットワークから受信される前記シグナリング情報は、移動性管理及び接続のために要求される情報を含む、請求項5又は6に記載の通信装置。
前記通信装置は、前記無線アクセスインタフェースの前記ランダムアクセス通信チャネルにおける送信のための前記ランダムアクセスバーストを形成する際に用いられる予め定義されるデータのシーケンスのセットのうちの一意のデータのシーケンスを提供され、
前記送受信器ユニットは、前記ランダムアクセスバーストを形成するために用いられた前記一意のデータのシーケンスを用いて、前記ランダムアクセスバーストに応答してシグナリングメッセージを受信するように構成される、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の通信装置。
送信のための前記ランダムアクセスバーストを形成するために前記一意のデータのシーケンスを前記用いることは、アップリンクリソースについての要求を表すデータを有する信号の前記ランダムアクセスバーストを形成することを含み、
前記方法は、
前記ランダムアクセスバーストの前記送信に続き、前記通信装置にアップリンクリソースを許可するシグナリングメッセージを受信することと、
前記シグナリングメッセージは、前記通信装置によって送信される前記ランダムアクセスバーストを形成するために用いられる同じ一意の予め定義されるシーケンスを用いて識別されることと、
を含む、
請求項18に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態は、3GPP LTE(Long Term Evolution)標準に従って動作するモバイル無線ネットワークを用いる実装を参照しつつ、説明されるであろう。
図1は、LTEネットワークの例示的なアーキテクチャを提供する。
図1に示されるように、及び従来のモバイル無線ネットワークのように、ユーザ機器(UE:user equipment)1と示されるモバイル通信装置は、LTEにおいてエンハンストノードB(eNodeB)と呼ばれる基地局2へ及びからデータを通信するように構成される。
図1に示されるように、モバイル通信装置1の各々は、当該モバイル通信装置がモバイル無線ネットワークにアクセスすること及びユーザが加入しているサービスについて当該モバイル通信装置が認証されることを可能にする情報及びパラメータを含む汎用加入者識別モジュール(USIM:Universal Subscriber Identity Module)を備える。
【0020】
基地局又はeNodeB2は、サービングゲートウェイ(S−GW)6に接続される。S−GW6は、通信装置1がモバイル無線ネットワークの全体にわたりローミングするにつれて当該通信装置1へのモバイル通信サービスのルーティング及び管理を実行するように構成される。移動性管理及び接続性を維持するために、移動性管理エンティティ(MME:mobility management entity)8は、ホーム加入者サーバ(HSS:home subscriber server)10に記憶される加入者情報を用いて通信装置1とのエンハンストパケットサービス(EPS)接続を管理する。他のコアネットワークコンポーネントは、ポリシー課金及びリソース機能(PCRF:policy charging and resource function)12と、インターネットネットワーク16及び最終的に外部のサーバ20に接続するパケットデータゲートウェイ(P−GW)14と、を含む。LTEアーキテクチャについてのさらなる情報は、Holma H.及びToskala A.著 ”LTE for UMTS OFDN and SC-FDMA based radio access”と題された書物の25頁以降から収集され得る。
【0021】
UEのグループとの通信
本発明の実施形態は、様々なソースからのデータを通信するために複数の通信装置が互いに関連付けられ及びグループ化される構成を提供する。これらのデータのソースはマシンによって生成されるデータを含み、当該データが自動的に生成されるセンサ信号又はロギングを要求するイベント又は人のインタラクションではなくマシンによって生成される他のデータであり得ることが予測される。それ故に、本発明の実施形態は、MTC通信への適用を見出す。装置のグループの一例は
図2に示されており、モバイル通信装置1はグループ22に関連付けられ、各々が24で示される無線アクセスネットワークと通信することが可能である。
【0022】
図2に示されるように装置をグループ化することが適当であり得る例は、
図3及び
図4において提供される。
図3は、複数のセンサA1、A2、A3、A4を備える自動車の例を提供する。当該複数のセンサは、エンジン内など自動車内の他のコンポーネントから刺激を受け取り、当該自動車の速度又はタイヤ圧をモニタリングする等している。センサA1、A2、A3、A4によって生成される如何なるデータも、モバイル通信装置32に供給され、当該モバイル通信装置32は、自動車30の全体にわたり空間的に配置され得る。
【0023】
別の例は、
図4に示され、これは、バス、例えば公共交通機関を提供するバスであり得る。当該バスも、複数のセンサB1、B2、B3、B4、及び、例えば当該バス40のロケーションを表すための情報を自動的に生成するGPS装置45を含み得る。
図3に示される例に関して、
図4に示されるセンサB1、B2、B3、B4、45の各々は、これらのセンサB1、B2、B3、B4、45によって生成されるデータをインターネットに接続されるサーバ上で実行されるアプリケーションプログラムに送信するための関連付けられる通信装置46を有する。当該データは、モバイル無線ネットワークを介して当該アプリケーションプログラムに通信される。
【0024】
図3及び
図4に示される例の場合、複数の通信装置が共通のロケーションに設けられているため、本発明の実施形態は、当該共通のロケーションを利用して、通信セッションを確立するため及びこれらの通信装置からモバイル無線ネットワークを介してデータを通信するために要求されるシグナリングオーバーヘッドの量を低減することを目指す。それ故に、本発明の実施形態は、そのような利用及び効率性における改善を達成するために考案された。
【0025】
図5は、例えば
図3及び
図4に示される例示的な適用のために用いられ得る、装置の関連付けられたグループを形成するように適合される3つの通信装置の概略図を提供する。
図5に示される3つの装置50の各々は、モバイル無線ネットワークの基地局へ及びからデータを通信するように構成される送受信器52を備える。通信装置の各々は、U−SIMモジュール54と、モバイル無線ネットワークに接続される対応するアプリケーションサーバにデータを通信するためのアプリケーションプログラムを実行するように構成されるアプリケーションプロセッサ56と、を備える。
【0026】
幾つかの実施形態において認識されるように、アプリケーションプロセッサ56は、非常に単純な装置であっても、又は通信装置50に含まれなくてもよい。なぜなら、通信装置50によって提供される機能は、受信側入力58を介してセンサによって生成されるデータを通信するために要求されるにすぎないためである。
【0027】
本発明の実施形態によれば、通信装置50の各々についてのU−SIM54は、通信ベアラを確立するためにネットワークに対して通信装置を識別する同じ識別子を含む。従って、U−SIMは、通信装置のグループについて共通のIMSI(international mobile subscriber identity number)又はGUTIを含み得る。従って、下記の表に示されるように、
図5に示される通信装置50のグループは、アクセスストラタム通信であるか又は非アクセスストラタム(NAS/AS)通信であるかに応じて、種々の識別子を用いてアドレスを指定されることができる。AS通信の場合、グループの全てのメンバについて通信セッションを確立するためにCRNTI(cellular radio network temporary identifier:セルラ無線ネットワーク一時識別子)が用いられ得る。グループ又はクラスタについての1つの一意のURL/URI又はIPアドレスを用いて、より高位の層の識別子がどのように作られるかを含めて、モバイル通信装置のグループ又はクラスタがアドレスを指定され得る様々な手法の標識を提供する表も下記に示される。
【0029】
図5に示される通信装置50は、モバイル無線ネットワークにアップリンク上でグループの他の通信装置によって送信されるデータを送受信器52を用いて検出し及び復元するように構成されるアップリンク受信器60も備え得る。
【0030】
下記の説明から認識されるように、他の実施形態において、アップリンク受信器60は省略されてもよい。
【0031】
下記の段落において説明されるように、制御プレーンシグナリングを低減することによって効率向上を実現するために、グループの装置のうちの1つは、マスタ装置として動作し、ECM/EMM(enhanced packet system mobility and connection management)機能に従って通信セッションを確立し及び通信セッションを維持するためにモバイル無線ネットワークへのアップリンク上でのシグナリング及び情報の送信を実行する一方、当該グループのうちのその他の装置は、ダウンリンク通信をリッスンする(listen)のみである。従って、通信及び制御プレーン情報を低減することの効率及び利用における改善の一部は、グループの装置のうちの1つのみがアップリンクにおいて制御プレーン情報を送信しているということである。
【0032】
図6は、グループにおける装置のシステムレベル構成(organisation)を提供する。ボックス70によって示されるように、無線アクセス層など、より高位の層のネットワーク機能に関する限り、グループにおける全ての通信装置は単一の通信装置としてみなされることができる。グループにおける装置の各々は、受動装置又は「スレーブ(slave)」装置として動作し、当該グループの装置のうちの1つは、マスタ装置として動作する。グループにおけるいずれの装置もデータを送信し又は受信していない場合、通信装置は、ECMアイドル状態72に入る。しかしながら、ASデータ又はNASデータのいずれかを通信することについては、グループのn個の通信装置のうちのいずれもECM接続状態74、76、78に入ることができ、この場合、装置のうちの1つはアップリンク上で送信しており、その他の通信装置は受信している。従って、グループの全ての通信装置がECM接続状態に入ることができるが、アップリンクリソースが許可されることができるのは一度に当該装置のうちの1つのみである。ただし、グループにおける全ての装置が、実際にはポイントツーマルチポイント通信としてダウンリンク送信を受信することができるように、ECM接続状態に入る。一般に、マスタ通信装置は、NAS通信と関連付けられる通信ベアラを確立するために全てのアップリンクメッセージを送信する。
【0033】
図6は、
図5に示される関連付けられる通信装置のグループについてマスタ通信装置が通信セッションを確立する処理を示すフロー図を提供する。当該フロー図は、下記のように要約される:
【0034】
S1:グループの通信装置のうちの1つが、マスタ通信装置又はマスタUEとして動作し、モバイル無線ネットワークと必要な通信を実行するために、例えばランダムアクセスチャネルを介してシグナリング情報を通信することによって通信セッションを確立する。例えば、マスタUEは、PDPコンテキストアクティブ化要求、又は通信ベアラを確立するためのPDN接続要求若しくは同様のベアラ要求プロトコルを実行し得る。マスタUEは、IMSI/GUTI、又はグループの全てのメンバに共通の他の識別子を用いる。マスタUEは、例えば、モバイル無線ネットワークを介してデータを通信することを望む、グループのうちの最初のUEであってもよい。この場合、当該UEは、通信セッションを確立するためのマスタUEとして動作する。その他のUEは、アップリンク受信器60を用いて制御プレーンデータを検出し得る。あるいは、グループの通信装置のグループメンバのうちの1つがマスタUEとして予め指定され、それに応じてプログラミングされていてもよい。この場合、アップリンク受信器60は省略されて、より簡略化されたアーキテクチャが形成されることができる。
【0035】
S2:互いに関連付けられる、グループのその他の通信装置は、マスタUEからのアップリンク送信に応答して提供されるダウンリンクシグナリング情報をリッスンする。ダウンリンクシグナリング情報は、移動性管理のために要求されるデータ及び全ての非アクセスストラタム(NAS)情報を含むであろう。
【0036】
S4:通信セッションの確立処理の一部ではないが、マスタ通信装置は、装置のグループについて認証及び他のNASタイプの通信を実行し続ける。対応して、グループにおける全ての装置は、当該通信装置自体がアップリンク通信を実行したかのように、必要な情報を受信するためにダウンリンク通信をモニタリングする。
【0037】
S6:他の通信装置全ては、制御プレーンシグナリングをモニタリングし及びデコードして、いつグループがECM_IDLE状態からECM_CONNECTED状態に移るのかを検出する。
【0038】
本発明の実施形態によれば、下記の適合は、1つのグループとして機能するための通信装置のグループに適用され、それにより、制御プレーン/NAS通信における効率の改善が達成されることができる:
・グループ/クラスタは、グループの全ての通信装置に共通の一意のC−RNTI及びGUTI/IMSIによって識別される。
・モバイル無線ネットワークからグループへのダウンリンク上の通信は、適応変調符号化無しのブロードキャスト送信に見える。
・装置のグループへのダウンリンク通信について、ページングがサポートされる。
・アップリンク通信について、通信装置は、ユニキャスト送信のためのアップリンクリソースを予約しなければならない。
・マスタ通信装置のみが、再認証されることができ、他のNAS手続きを実行する。
・スレーブ装置は、マスタグループ装置について必須の手続きのサブセットを実装することができる。
【0039】
グループの関連付けられる通信装置の識別
幾つかの実施形態において、グループ/クラスタを形成する装置は、インデックスを付され、又は互いに別個に識別可能である。
図6の説明のために上述したように、これは、(IMEIを要求する)明示的な認証手続きが呼び出される場合に、又はこの情報が加入情報(USIMデータ)によって管理される場合に暗黙的に、アタッチメント(attachment)手続きの期間中に実現されることができる。前者の場合、標準的な手続きが用いられ、ECM_CONNECTED状態への移行の期間中に装置ごとのC−RNTIが割り当てられる(ランダムアクセス(RA)手続きにおいて予約されたプリアンブルが用いられる)。ECM−IDLEへの移行後、下記が適用される:
【0040】
1.グループ/クラスタを形成する装置は、インデックスを付されなければならない。これは、ネットワークによって明示的な認証手続きが呼び出される(ネットワークはクラスタにおける装置を一意に識別するIMEIを要求し、その結果インデックスが割り当てられることができる)場合に、又はこの情報が加入情報(USIMデータ)によって管理される場合に暗黙的に、アタッチメントの期間中に達成されることができる。後者の場合、マスタ装置は、ネットワークにアタッチする。前者の場合、標準的なアタッチ手続きは、クラスタにおける全ての装置によって用いられ、当該装置のうちの1つがマスタ装置となる。アタッチ手続きが完了した後、全ての装置は、ECM−IDLE状態へ移行し、下記が適用される。
【0041】
2.グループにおける全ての装置が登録された後、システムは、グループ全体をページングすることができる(装置は、ECM_IDLE/EMM_REGISTEREDにある)。
【0042】
3.グループにおける1つの装置が、マスタ装置として示される(marked)(例えば、最初にアタッチされた装置、又はスレーブ装置が簡略化される場合には特別なケイパビリティを有する装置)。この装置は、ページングメッセージに応答し、NAS手続き、即ち再認証、TAU手続き等についてのアンカー装置でもある。
【0043】
4.アップリンク送信を開始することを望む装置は、その一意のプリアンブルを用いてRA手続きを呼び出す(メッセージ1)。一旦、メッセージ2においてそのプリアンブルがエコーされ、及びメッセージ4において起こり得る競合が解決されると、一時的なRNTIは、グループのC−RNTIとして起用される(promoted)。
【0044】
5.他の装置は、グループのC−RNTIなどのパラメータを取得するために、RA手続きメッセージを受動的にリッスンする。これは、(メッセージ4における)グループのNAS ID(identity)及び随意的に(メッセージ2における)グループのプリアンブルを探索することによって達成される。タイミングアドバンスパラメータも用いられ得るが、分散された装置については正確ではないことがあり得る。TAの訂正は、後にMTC装置がRA手続きを呼び出す際に取得されるであろう。)
【0045】
6.電力を節約するために、ECM_IDLEにあるMTC装置は、例えば、f(装置番号/インデックス,IMSI)=ハイパー/無線フレーム番号/サブフレーム/TTI等の関数によって予め定義されるタイムスロットにおいてRA手続きを呼び出すことが可能とされる。これは、スレーブ装置がC−RNTIを取得するためにPDCCHを絶えずモニタリングすることを防止するために要求される(従来のLTE装置は、いつでもRA手続きをトリガすることができ、クラスタにおける他の装置は、グループのC−RNTIを取得するために、これを検出しなければならない。これは、全ての装置がPDCCHを絶えずモニタリングすることを要求するため、電力節約の観点から非効率的であろう。この原理は、ページング機会をリッスンすることと同様である。代替案として、グループによってアクセスされるべきPRACHリソースを選択するために、予め定義されるルールが用いられることができ、この情報は、PDCCHがモニタリングされる必要があるタイミング機会(timing occasions)をMTC装置が選択することを可能にした)。
【0046】
7.マスタ装置がページングメッセージによってトリガされた後、他のスレーブ装置は、PDCCHを絶えずモニタリングして如何なるDL送信も受動的にデコードする。
【0047】
8.疑似ランダム関数が定義される:f_rand(ハイパーフレーム番号,装置番号/インデックス,プリアンブルグループ)=プリアンブルインデックス。当該関数は、競合ベースのRA手続きが呼び出される場合に、グループにおける全ての装置が異なるプリアンブルを用いることを確実にするために用いられる。RA応答メッセージは遅延され得るため、上記関数は、X個のフレーム/TTIについて同じプリアンブルインデックスを割り当てることができない。これは、同じグループ/クラスタに属する装置(これらの装置は同じNAS識別子を有するため、これらの装置について競合解決(contention resolution)は機能しないであろう)からの2つのRA試行を区別するために必要である。装置はグループにおいて衝突する(clash)ことがあり、これは一意のプリアンブルの使用によって解決されることに留意されたい。グループに所属しないUEとの如何なる競合も、NAS識別子を用いることによって解決される。
【0048】
9.一旦、MTC装置にULリソースが許可されると、メッセージ3が送られる(付属書類1を参照)。(グループ/クラスタに所属しない装置との)任意の競合が解決された後、クラスタ装置は、ULデータを送信することを開始する。
【0049】
10.グループ/クラスタにおける他の装置は、グループのC−RNTIについてPDCCH上に如何なる割当ても存在しなくなるまで(非アクティビティタイマも満了しなければならない)、又は送信中の装置及びクラスタがECM_IDLEに移行するまで、UL送信を開始することを試みない。前者は、L2プロトコルが同期されること(例えば、シーケンス番号等)を要求し、後者は、いつRRC接続リリースメッセージが送られるのかを検出するためにASシグナリングの受動的なデコーディングを要求する。このアプローチは、送信中の装置が送るべきデータを有する限り、他の装置を阻止する(blocks)。あるいは、送信中の装置がECM_IDLEに移行して他の装置がULリソースを(RAアクセスを介して)要求し及び送信を開始することを可能にするように、当該送信中の装置は、例えばY TTI/ms後に停止する。これは、事実上、クラスタ装置間における暗黙的な(シグナリング無しの)UL送信のブローカリング(brokering)である。
【0050】
11.L2同期は、モニタリングすることによって明示的に、又は幾らかの予め定義される時間についてPDCCH上に如何なる割当ても存在しなかった(即ち、非アクティビティタイマが満了した)後にL2プロトコルをデフォルト状態に再設定することによって暗黙的に、達成され得る。
【0051】
12.MTC装置は、他の装置がUL送信を開始することを許可されることを当該他の装置に示すためにL2同期が用いられるか又はECM−IDLE状態への移行が用いられるかに関わらず、一旦当該MTC装置が送信中の装置になると、当該MTC装置がどのくらいのデータを送信することが可能であるかという点においても制約が課され得る。
【0052】
13.マスタ装置のみが、再認証されることができ、他のNAS手続きを実行する。
【0053】
14.スレーブ装置は、マスタグループ装置について必須である手続きのサブセットを実装することができる。
【0054】
15.後にグループに加わる装置は、最初のアタッチとは異なる手法でMMEによって扱われるであろうアタッチ手続きを開始することを必要とし得る。即ち、IMEIが常にMTC装置から要求され、当該装置が認証され、及びセキュリティ機能がトリガされる(新たなセキュリティ証明書がグループ全体について渡される(passed))。新たなPDPコンテキストは確立されず、既存のPDPコンテキスト情報が渡されるにすぎない。
【0055】
16.グループに所属する端末へのデータ転送のために用いられるランダムアクセス手続き(プリアンブル及びNAS競合解決)を用いるULバーチャル多重化コンセプトは、
図6に示される。
【0056】
グループにおける通信装置によるアップリンク通信
上記に提供される説明から認識されるように、マスタ通信装置のみが、通信セッションを確立するためのシグナリング情報を送信するように構成される。しかしながら、グループの装置のうちのいずれかは、あるときにアップリンクにおいてデータを送信することがあり、それ故に、アップリンクリソースを要求するであろう。従来、これは、例えばLTEシステムのPRACHなどのランダムアクセスチャネルにおいてランダムアクセス信号を送信するモバイル通信装置によってアレンジされる。ランダムアクセス信号を受信する基地局は、同じアップリンクPRACHにおいてランダムアクセス信号を送信する2つのモバイル通信装置間の競合を解決するための構成(arrangement)を備える。しかしながら、本技法によれば、通信装置のグループは、当該グループの通信装置を装置のサブグループに分割し及びサブグループの通信装置がPRACHにアクセスすることができる時間を予め割り当てることによって、競合の可能性(likelihood)を低減するように構成される。上記に説明されるように、グループにおける装置の各々又は少なくともサブグループには、プリアンブル、ミッドアンブル、又はポストアンブルとして用いるための一意のデータシーケンスが提供され、これは競合を解決するために用いられることができる。
【0057】
上記に説明されるように、幾つかの実施形態において、予め定義されるシーケンスが、関連付けられる通信装置のグループに割り当てられる。当該シーケンスは、アップリンクランダムアクセスチャネルを割当てるために同じ時間が割り当てられる上記グループ又は少なくともサブグループ内における通信装置の各々に一意である。従って、万一ランダムアクセス通信チャネルの競合的なアクセスが発生した場合、モバイル無線ネットワークは、通信装置のうちのいずれがランダムアクセス通信チャネルに成功裏にアクセスしたのかを可能であれば識別することによって、対応することができる。この構成は、
図8、
図9、及び
図10に示される。
【0058】
図8は、10ミリ秒のフレームを0.5ミリ秒のスロットに分割することによって得られる複数のタイムスロットを含む物理層についてのSC−FDMAアップリンク送信スキームの説明図を提供する。より詳細は、Holma H及びToskala A著の”LTE for UMTS OFDMA and SC-FDMA based radio access”の第5章、83頁以降において説明されるように、LTE標準によって提供される。また、周波数帯域は分割され、それにより、マトリクス状の構成がUEに複数の通信物理チャネルを提供する。当該複数の通信物理チャネルは、モバイル無線ネットワークによって、要求に応じてUEに割り当てられる。アップリンクリソースの割当てについての要求は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)において信号を送信することによって提供される。ランダムアクセスチャネルPRACHへのアクセスの論理的な構成は、
図9に示される。
【0059】
本技法によれば、グループの通信装置間の競合を回避するために、上記に説明されたハイパーフレーム番号、無線フレーム番号、装置番号又はそのインデックス(携帯電話番号は、グループの通信装置の全てについて同じである)及びTTIの関数(f_rand)に従って、各装置にその必要があればPRACHにアクセスすることができる時間が当該装置に割り当てられる。従って、グループ内の通信装置の各々に、PRACHにアクセスするために、予め定義されるタイムスロットが提供される。
図9に示されるように、2つの通信装置UE1、UE3の各々に、当該装置にその必要があればPRACHチャネルにおいてランダムアクセス信号を送信することができる、第1のサブフレーム102における同じ時間100が割り当てられる。装置の第2のサブグループUE2、UE4には、どちらの装置もランダムアクセス信号を送信することができる、後続のフレーム106における第2の時間104が割り当てられる。グループの装置をサブグループにサブ分割することによって、当該グループの通信装置間の競合の可能性が低減される。
【0060】
PRACH上に競合が存在する可能性と通信装置の各々がアップリンクリソースを要求することができる前に待たなければならない時間とのバランスを取るために、1つよりも多くの通信装置に同じPRACHが割り当てられ得る。即ち、装置のグループはサブグループに分割され、これらのグループの各々に、PRACHへのアクセスのスケジューリングされたタイムシェアリング内で、同じPRACHが割り当てられる。それ故に、PRACHにアクセスする最小限の時間又はPRACHの容量に対してグループのサイズには制限が無い。しかしながら、結果として、競合アクセスが発生するであろう。従って、競合解決が要求される。このため、グループの通信装置の各々に、一意のデータシーケンスが提供され、当該装置は、当該データシーケンスをPRACHにおける送信のためのプリアンブルとして用いる。
図10は、PRACHにおいて送信され得る情報のバーストを示し、プリアンブルフィールド90と、非アクセスストラタム(NAS)識別子92と、を含む。通信装置の各々は、プリアンブルとしての使用のための64個のデータシーケンスの候補のうちの1つから、一意のデータシーケンスを提供される。
図10に示されるように、グループの装置の各々は、一意のプリアンブルを提供される一方、基地局にアタッチされるセル内の他の装置は、プリアンブルシーケンスの異なるセットを提供され、又は通信装置の別のグループは、64個の利用可能なプリアンブルからプリアンブルシーケンスの異なるセットを提供される。
【0061】
グループ内の装置の各々は一意のプリアンブルを提供されるため、通信装置のうちの1つがPRACHにおいてバーストを送信する場合、モバイル無線ネットワークは、特定の通信装置によってアップリンクリソースが要求されるということを識別することが可能である。従って、アップリンクリソースを許可する場合、モバイル無線ネットワーク及びより具体的には基地局/eNodeBとおそらくはSGW又はMMEとの組み合わせは、当該通信装置の一意のプリアンブルに応答し、それにより、アップリンクリソースの許可をリッスンする場合、当該通信装置は、アップリンクについての通信リソースが当該通信装置に許可されたことを識別することが可能である。
【0062】
通信装置のグループのためのアップリンク通信リソースについての競合的なアクセスの図は、
図11に示されるメッセージフローによって提供され、TS36.300から複製され、ここに提示されるのは、本技法の実施形態の理解を支援するためである。
図11に示されるメッセージ交換は、4つのメッセージを提供し、当該メッセージは、下記のように説明される:
【0063】
1)アップリンクにおけるRACH上のランダムアクセスプリアンブル:
通信装置のグループのうちの1つの通信装置は、f_rand関数から導かれたプリアンブルを用いる。当該プリアンブルは、グループ内の通信装置を一意に識別する。競合は、ランダムアクセスチャネルへのアクセスについて依然として存在し得る。同じサブグループからの別の通信装置もランダムアクセスチャネルにおいて同時期に(contemporaneously)送信する場合、プリアンブルがどのグループから選択されるかを判定するためにパスロスが用いられ得る。プリアンブルが所属するグループは、メッセージ3のサイズの標識及びUEにおける無線状況を提供する。プリアンブルグループ情報は、必要な閾値と共に、システム情報上でブロードキャストされる。
【0064】
2)ダウンリンク共有チャネル(DL−SCH:downlink shared channel)上でメディアアクセス層(MAC)によって生成されるランダムアクセス応答:
通信装置は、アップリンクリソースの許可が一意のランダムアクセスプリアンブル識別子を用いる通信装置についてのものであることを識別する。
この通信は、メッセージ1と準同期する(semi-synchronous)。なぜなら、当該通信は、フレキシブルなウィンドウ内にあり、当該ウィンドウのサイズは、1つ以上の送信時間間隔(TTI:transmission time interval)であるためである。HARQは無く、メッセージはPDCCH上のRA−RNTIにアドレス指定される。このメッセージは、少なくともランダムアクセスプリアンブル識別子、タイミングアラインメント情報、最初の(initial)アップリンク許可、及び一時的なC−RNTIの割当てを伝達し、これらは競合解決時に不変とされても又は不変とされなくてもよい。これは1つのDL−SCHメッセージにおける可変数のUEを対象とする。
【0065】
3)アップリンク共有チャネル上の最初にスケジューリングされたアップリンク送信:
このメッセージは、メッセージ2において通信装置の一意のプリアンブルを認識した当該通信装置によって送られる。当該メッセージは、下記の特性を有する:
・このメッセージは、ハイブリッド自動再送要求(H−ARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)を用いる;
・トランスポートブロックのサイズは、ステップ2において伝達されるアップリンク許可に依存し、少なくとも80ビットである。
・このメッセージは、RRC層によって生成され及びCCCHを介して送信される無線リソース接続(RRC:radio resource connection)接続要求を伝達する;
・このメッセージは、少なくともNAS UE識別子を伝達するが、NASメッセージは伝達しない;
・RLC TM:セグメント化無し;
・(マスタ通信装置のみによる)RRC接続再確立手続きのため;
・このメッセージは、RRC層によって生成され及び共通制御チャネル(CCCH:Common Control Channel)を介して送信されるRRC接続再確立要求を伝達する;
・RLC TM:セグメント化無し;
・このメッセージは、如何なるNASメッセージも含まない。
・このメッセージは、ターゲットセル中の基地局から、ただしマスタ通信装置からのみ、ハンドオーバ後に通信される;
・このメッセージは、RRC層によって生成され及びDCCHを介して送信される、暗号化され及びインテグリティが保護されたRRCハンドオーバコンファームを伝達する;
・このメッセージは、UEのC−RNTIを伝達し、アップリンクリソースを要求する場合又はハンドオーバコマンドに従う場合、それを確立されたものとして送る;
・可能な場合、アップリンクバッファステータスレポートを含む。
・他のイベントについて、このメッセージは、メッセージ2において通信装置のランダムアクセスプリアンブルを認識した当該通信装置によって送られる。
【0066】
4)ダウンリンク上の競合解決:
メッセージ2において通信される通信装置のランダムアクセスプリアンブル識別子を認識した当該通信装置を含む、グループにおける全ての通信装置は、メッセージ4をリッスンする。このメッセージは、下記の属性によって特徴付けられる:
・競合を解決する前にeNodeBはNAS応答を待たないという点において、早期の競合解決が用いられる;
・このメッセージは、メッセージ3と同期されない;
・このメッセージは、ハイブリッド自動再送要求(H−ARQ)を用いる;
・このメッセージは、最初のアクセスについてはPDCCH上の一時的なC−RNTIにアドレス指定され、無線リンク障害後は、RRC_CONNECTEDにあるUEについてのPDCCH上のC−RNTIにアドレス指定される;
・H−ARQフィードバックは、メッセージ3において提供されるような、それ自身のUEプリアンブル識別子を検出するUEによってのみ送信され、これは競合解決メッセージに応答して提供される;
・最初のアクセス及びRRC接続再確立手続きについて、セグメント化は用いられない(RLC−TM);
・一時的なC−RNTIは、ランダムアクセスの成功を検出し且つC−RNTIをまだ有しないUEについてのC−RNTIに起用される;それは、他のUEによって破棄される(dropped)。ランダムアクセスの成功を検出し且つ既にC−RNTIを有するUEは、そのC−RNTIの使用を再開する。
【0067】
要約すれば、
図12は、アップリンクリソースへのアクセスを得る際の通信装置のグループの動作を示すフロー図を提供する。
図12に示されるステップは、下記のように要約される:
【0068】
S20:通信装置は、その他の通信装置に関して利用可能なPRACHのタイムスロットの予め決められた時間区分に従ってアップリンクPRACHにおいて送信するための自身の順番を待つ。通信装置は、PRACHにおいて当該通信装置の一意のランダムアクセスプリアンブル用いて信号のバーストを送信することによって、アップリンクリソースを有するための要求をモバイル無線ネットワークに送信するために、当該プリアンブルを用いる。しかしながら、これは、同じサブグループからの別の通信装置、又は関連付けられた通信装置のグループ内ではない全く別の通信装置と同時期に起こり得る。これは、ランダムアクセス手続きがサブグループに所属する装置及びグループに所属しない装置によって用いられるためである。2つのレベルの競合が存在し、これらはグループの装置によって割り当てられるプリアンブル、又はNAS識別子による最終的な解決を用いることによって解決される。サブグループにおける装置は、当該サブグループ内で一意のプリアンブルを用いる。第1の競合解決は、サブグループにおける装置を区別するために用いられる。これらがサブグループに存在しないが、装置のグループに所属する場合、そもそも競合を回避するために各サブグループは異なるタイムスロットを割り当てられるため、競合は発生しないはずである。ただし、両方の場合において、装置のグループに所属しない装置がアップリンクアクセスを試みることがあり得、これは第2の競合がNAS識別子を活用して解決される場合に当てはまる。
【0069】
S22:eNodeBがPRACHにおけるランダムアクセス送信のうちの1つを解決することができる場合、当該eNodeBは、eNodeBからのダウンリンク共有チャネル又はMACからの応答を提供することによって応答することができ、PRACHにおいて送信した通信装置のランダムアクセスプリアンブル識別子を用いる。従って、eNodeBは、当該eNodeBが通信装置に割り当てられるプリアンブルを用いてアップリンクリソースを許可しているサブグループ内から当該通信装置を一意に識別することが可能である。明らかにランダムアクセス送信がグループ外の通信装置によるものであった場合、競合は、上述したような通常の手法において解決される。
【0070】
S24:eNodeBからの応答を受信すると、通信装置は、当該通信装置がそのバーストを送信した際にアップリンクPRACHについて競合が存在しなかったならば、割り当てられたアップリンクリソースに従ってアップリンク上のその送信をスケジューリングする。
【0071】
S26:通信装置がステップ20においてPRACH上でランダムアクセス送信を送信した際に競合が存在した場合、サブグループにおける別の通信装置又は装置のグループ外の装置がPRACHにおいてランダムアクセス送信を送信し、eNodeBが送信を解決することができないため、eNodeBは、ランダムアクセスチャネル上に競合が存在したことを示すために直ちに応答するであろう。従って、基地局は、PRACHにおけるランダムアクセス通信の要求された送信が成功しなかったことを示す。従って、通信装置は、アップリンクリソースを獲得するための当該通信装置の試みが成功しなかったことを識別し、それ故に、当該通信装置のスケジューリングされた順番が再度来た際に、PRACHにおいてランダムアクセスバーストを再送信する。
【0072】
マスタUEによって用いられるアップリンクリソースの非競合アクセス
非競合ベースのランダムアクセス手続きは、ハンドオーバの期間中に送信中の通信装置によって、又は測位データが要求される場合にはマスタ装置によってのみ用いられる。グループのその他の通信装置と同様に、マスタ通信装置には、当該装置に一意のプリアンブルが提供される。さらに、ランダムアクセスは、競合的ではない。なぜなら、マスタ通信装置又はハンドオーバを生じさせる(effecting)責任を負う通信装置は、他の通信装置と共有されない、PRACHにアクセスするための時間を割り当てられるためである。従って、マスタ通信装置については競合アクセス解決が要求されず、そのため、上記に説明されたアップリンクリソースについての要求は、下記に説明されるようにマスタ通信装置について変更される:
【0073】
非競合ベースのランダムアクセス手続きの3つのステップは、
図13のメッセージフロー図によって表され、下記のように要約される:
【0074】
0)DLにおける専用シグナリングを介したランダムアクセスプリアンブルの割当て:
eNodeBは、UEに非競合ランダムアクセスプリアンブルを割り当てる。これは、ブロードキャストシグナリングにおいて用いられるグループ内からのその他のUEに送られるプリアンブルのセット内にはないランダムアクセスプリアンブルである。この非競合ランダムアクセスプリアンブルは、下記のいずれかを用いてマスタUEにシグナリングされる:
・ターゲットeNodeBによって生成され、マスタUEによって扱われるハンドオーバのためにソースeNodeBから送られるハンドオーバコマンド;又は、
・グループにおけるマスタUEによって扱われる(ただし、当該グループにおけるその他の装置もメッセージを検出する)、ダウンリンクデータ到来又は測位の場合にPDCCHを用いること;
【0075】
1)グループのマスタ通信装置によって送信される、アップリンクにおけるRACH上のランダムアクセスプリアンブル。このメッセージは、非競合ランダムアクセスプリアンブルを用いてマスタ装置によって送信される。
【0076】
2)ダウンリンク共有チャネル(DL−SCH)上のランダムアクセス応答:
このメッセージは、そのサイズが2つ以上のTTIであるフレキシブルなウィンドウ内のメッセージ1と準同期して送信される。当該メッセージは、下記の属性を有する;
・このメッセージは、ハイブリッド自動再送要求(H−ARQ)を用いない;
・上記メッセージは、PDCCH上のRA−RNTIにアドレス指定される;
・このメッセージは、少なくとも、ハンドオーバについての最初のアップリンク許可及びタイミングアラインメント情報、ダウンリンクデータ到来についてのタイミングアラインメント情報;ランダムアクセスプリアンブル識別子を伝達する。
・このメッセージは、1つのダウンリンク共有(DL−SCH)メッセージにおいて1つ又は複数のUEを対象とする。
【0077】
図14に示されるように、下記のステップは、マスタ装置がアップリンクリソースを確保するために遂行される:
【0078】
S30:マスタ装置は、このサービング基地局からのアップリンクリソースを要求する際に使用するためのランダムアクセスプリアンブルを受信する。
【0079】
S32:マスタ通信装置は、非競合ランダムアクセスプリアンブルを用いてアップリンクリソースについての要求を送信する。
【0080】
S34:サービング基地局は、ダウンリンク共有チャネル上でアップリンクリソースの許可により応答する。
【0081】
上述された例示的な実施形態から認識されるように、当該実施形態のうちの幾つか又は全ては、下記の利点を提供することができる:
【0082】
−通信装置のクラスタは、1つのC−RNTI/IMSIによってアドレス指定されることができる。通信装置のクラスタは、ダウンリンクを介してデータを同時に受信することができる。ブロードキャスト送信技法は、通信装置のクラスタへのローカライズされた配信のためにセルにおいて適用される。ユニキャストページング手続は、装置のクラスタにおけるダウンリンク受信をアクティブ化するために用いられる。
【0083】
−既知のシステムにおいて、UEは、ランダムにプリアンブル識別子を選択する。幾つかの実施形態によれば、ランダムなアクセスプリアンブルは、クラスタにおける通信装置を区別するために用いられる。
【0084】
−同じNAS識別子(及びC−RNTI)を有するにも関わらず、クラスタにおける如何なる装置も、データを送るためのアップリンクリソースを要求することができる。これは、他の装置が未調整の(uncoordinated)アップリンク送信によって干渉することを回避する黙示的なブローカリング機能を定義することによって、可能とされる。E−UTRANは、どのクラスタ装置が送信しているかを見分けることができない。
【0085】
−ECM_IDLEにおいてPDCCHモニタリングを制限するために装置のクラスタにおける他の通信装置について省電力手段が定義される。
【0086】
関連付けられる通信装置の動作
上記に提示された例示的な実施形態の説明から理解され得るように、下記の利点が提供される:
【0087】
−承認(Authorization)及び課金は、各装置について個別にではなく通信装置のグループ/クラスタについて確立されることができる;
【0088】
−グループ/クラスタごとのNAS通信及び手続きは、指定された(nominated)マスタ装置によって扱われ、シグナリング通信における低減を提供する;
【0089】
−マスタ装置以外のグループの通信装置の実装は、簡略化されることができる(軽量なスレーブ装置);
【0090】
−通信装置のグループは、1つのC−RNTI/IMSIを用いることができる;
【0091】
−装置のグループからのアップリンクデータ通信は、当該グループにわたって集約され、セッションのための通信をより効率的にする。
【0092】
これらの利点を達成するために、グループの通信装置の全てが制御プレーンシグナリングをモニタリングし及びデコードすることが必要であり、それ故に、通信装置は、アップリンク受信器60を備え得る。例えば、グループの通信装置は、1つの実施形態において、いつ当該グループがEMC_IDLEに移行するのか(レイヤ2はECM_CONNECTEDへの再移行時にインスタンスが再生成される(re-instantiated)ので、L2を同期させておく必要はない)を検出するように構成され、及び/又は、ECM_CONNECTEDにある間に他のクラスタ装置によってアップリンク送信を開始することを可能とするために、レイヤ2は同期される必要がある。これは、グループのC−RNTIについての送信モニタリングを要求する。さらに、適応変調符号化は、ダウンリンク通信については用いられることができず、グループ/クラスタにおける全ての装置は、セキュリティ機能等を含む同じハードウェアケイパビリティを有しなければならない。また、幾つかの実施形態において、下記の変更がモバイル無線ネットワークインフラストラクチャに為される:
【0093】
−eNodeBにおけるスケジューリング機能は、選択されるC−RNTIについて「ブロードキャストのような(broadcast like)」送信を可能にするように変更される;
【0094】
−eNodeBは、通信装置のグループがクラスタを形成するという情報を予め供給されなければならない。eNodeBは、割り当てられるC−RNTIを当該クラスタとのグループ通信について用いられるものとして示す。
【0095】
−アタッチ手続きがスレーブ装置によって用いられる場合、MMEは、後続のアタッチメントがグループ/クラスタを形成する装置によってトリガされるという識別を提供される。
【0096】
−より上位の層における接続指向のプロトコルが用いられる場合、1つのIPアドレスがクラスタに割り当てられるシナリオにおいては、幾つかの制約及び限定が適用され得る。
【0097】
上述された実施形態には、添付の特許請求の範囲において定義されるような本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更が為されることができる。特に、本発明の実施形態はLTEモバイル無線ネットワークに関連して説明されたが、本発明が3G、GSM、UMTS、CDMA2000等といった他の形態のネットワークに適用されることができることが認識されるであろう。本明細書において用いられる通信装置という用語は、ユーザ機器(UE)、モバイル通信装置、モバイル端末等と置換されることができる。さらに、基地局という用語はeNodeBと互換的に用いられているが、これらのネットワークエンティティ間には機能性において差異が存在しないこと、及び他のアーキテクチャにおいて基地局は無線ネットワークコントローラとの組み合わせにおいて上記説明においてeNodeB/基地局によって実行される機能のうちの幾つかを実行し、それ故に、上記発明をGPRS、3G又は他のアーキテクチャに適用する場合は対応する変更が加えられ得ることが理解されるべきである。