【実施例1】
【0017】
図1、
図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
【0018】
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が操作可能な演出ボタンSW6aと十字ボタンSW6bとエンターボタンSW6c(「SW」はスイッチを意味する)とを有する演出操作装置6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合には、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され、その下流端(上端)から遊技領域4aの上部に導入される。
【0019】
図2、
図3に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、1対のゲート12、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が通過(入球・入賞)可能に図示の配置で設けられている。第1始動口10、1対のゲート12、複数の一般入賞口14には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、1対のゲートSW12a、複数の一般入賞口SW14aが付設されている。
【0020】
始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口11aは、開閉部材11b及び第2始動口SOL11dによって、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
【0021】
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有し、大入賞口13aは、開閉部材13b及び大入賞口SOL13dによって、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
【0022】
遊技球が入賞口10,11a,13a,14の何れかに入賞した場合、遊技球1個の入賞につき入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払出される。遊技球が始動口10,11aの何れかに入賞した場合に大当り抽選が行われ、その大当り抽選に当選した場合、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過した場合に当り抽選が行われ、その当り抽選に当選した場合、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
【0023】
遊技領域4aに発射された遊技球は、入賞口10,11a,13a,14の何れかに入賞すると、そこから遊技領域4a外へ排出されて回収され、また、入賞口10,11a,13a,14の何れにも入賞しないと、最終的に、遊技領域4aの下端部に設けた排出口9から遊技領域4a外へ排出されて回収される。
【0024】
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に遊技演出用の画像表示器16及び可動役物17が装備されている。センタ役物15は、その枠体15aが遊技盤4に比較的大きく形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、その枠体15aの下部には遊技球が転動するステージ15bが形成されている。
【0025】
画像表示器16は、画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ役物15の枠体15aの内側を通して視認可能に配置され、この画像表示器16には主に遊技演出が表示される。可動役物17は、画像表示器16に表示される所定の遊技演出の一環として作動して、役物部材17aを画像表示器16の画面前側において遊技盤4と平行な方向へ移動させる。
【0026】
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
【0027】
第1特別図柄表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特別図柄保留ランプ19dには第1特別図柄保留数が表示され、その第1特別図柄保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特別図柄表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには第2特別図柄保留数が表示され、その第2特別図柄保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
【0028】
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特別図柄保留数が1以上の場合、第2特別図柄保留数が0の場合には、第1特別図柄保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特別図柄保留数が1以上の場合、第1特別図柄保留数に関わらず、第2特別図柄保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
【0029】
普通図柄表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普通図柄保留ランプ19fには普通図柄保留数が表示され、その普通図柄保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普通図柄保留数が1以上の場合、普通図柄保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
【0030】
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図3に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
【0031】
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、1対のゲートSW12a、大入賞口SW13c、複数の一般入賞口SW14aからの信号、払出制御基板22からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22、演出制御基板23に制御情報を出力する。
【0032】
払出制御基板22のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報、払出球検出SW26b、球有り検出SW26c、満タン検出SW26dからの信号を受けて、払出モータ26aを制御し、遊技制御基板21に制御情報を出力する。演出制御基板23のコンピュータは、遊技制御基板21、画像制御基板24、ランプ制御基板25からの制御情報、演出操作装置6(演出ボタンSW6a、十字ボタンSW6b、エンターボタンSW6c)からの信号を受けて、画像制御基板24、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
【0033】
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器16、スピーカ27を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、可動役物17(原点SW)からの信号、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物17(電動モータ)を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。
【0034】
図4に示すように、遊技制御基板21の主にコンピュータにより、図示の各手段30〜36,42〜45,50が構成されている。
【0035】
乱数更新手段30は、特別遊技を行うか否かを判定する為の16ビット構成の所謂ハード乱数である大当り乱数を、設定範囲(0 〜65535 )内で微小時間(0.1 μs )毎に順次更新し、また、特別遊技を行う場合に大当り図柄を判定(決定)する為の8 ビット構成の所謂ソフト乱数である大当り図柄乱数を、設定範囲(0 〜199 )内で微小時間(4 ms )毎に順次更新する。更に、特別遊技を行わない場合にリーチ状態にするか否かを判定する為のリーチ乱数と、特別図柄の変動パターン(変動時間)を判定(決定)する為の変動パターン乱数とを、夫々設定範囲(0 〜99)内で微小時間毎に順次更新する。
【0036】
図柄情報取得手段31は、遊技球が第1始動口10に入賞したときに第1特別図柄保留数が4未満の場合に乱数取得条件が成立して、乱数更新手段30により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を1組の第1特別図柄情報として取得する。また、遊技球が第2始動口11aに入賞したときに第2特別図柄保留数が4未満の場合に乱数取得条件が成立して、乱数更新手段30により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を1組の第2特別図柄情報として取得する。
【0037】
図柄情報取得手段31により取得された特別図柄情報が特別図柄情報記憶手段32に記憶(保留)され、特別図柄情報記憶手段32に記憶されている第1特別図柄情報の数が第1特別図柄保留数となり、特別図柄情報記憶手段32に記憶されている第2特別図柄情報の数が第2特別図柄保留数となる。
【0038】
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1,第2特別図柄保留数の何れかが1以上の場合、特別図柄を変動開始させる始動条件が成立して、この始動条件の成立毎に、特別図柄情報記憶手段32に記憶されている特別図柄情報が、順次1ずつ特別図柄情報判定手段33による判定に供して、特別図柄情報記憶手段32から消去(保留消化)される。ここで、複数の特別図柄情報が保留されている場合、それら複数の特別図柄情報は、図柄情報取得手段31により取得された順番で前記判定に供して保留消化され、但し、第1,第2特別図柄情報の両方が保留されている場合には、第2特別図柄情報が第1特別図柄情報よりも優先して前記判定に供して保留消化される。
【0039】
特別図柄情報判定手段33において、大当り判定手段33aは、前記始動条件の成立により保留消化された当該特別図柄情報の大当り乱数に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うか否かを判定し、図柄判定手段33bは、大当り判定手段33aより大当り遊技を行うと判定された場合、当該特別図柄情報の大当り図柄乱数に基づいて、停止表示させる大当り図柄を判定(選択)して、当該大当り遊技中の大入賞口13aの開放パターン、つまり有利度合いの異なる複数種類の大当り遊技の何れを行うかを決定すると共に、当該大当り遊技終了後の遊技状態を決定する。
【0040】
大当り判定手段33aは、具体的に、
図5に示す大当り判定テーブルを用いて、「通常遊技状態」が設定されている場合には、約1/320 の割合(低確率)で、また、「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されている場合には、約5/320 の割合(高確率)で、当該特別図柄情報の大当り乱数が大当り特定値と一致すると、大入賞口13aを開放する特別遊技である大当り遊技を行うと判定する。また、設定されている遊技状態に関わらず、約3/320 の割合で、当該特別図柄情報の大当り乱数が小当り特定値と一致すると、特別遊技の一種である小当り遊技を行うと判定する。
【0041】
図柄判定手段33bは、具体的に、大当り判定手段33aにより大当り遊技を行うと判定された場合、複数種類の大当り図柄(
図6に示す大当り図柄A〜D)の何れかを選択し、小当り遊技を行うと判定された場合、小当り図柄を選択し、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定された場合、ハズレ図柄を選択する。大当り図柄の選択について、当該特別図柄情報が第1特別図柄情報である場合、
図6に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、当該特別図柄情報が第2特別図柄情報である場合、
図6に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。
【0042】
特別図柄情報判定手段33において、リーチ判定手段33cは、大当り判定手段33aにより大当り遊技を行うと判定された場合、基本的に大当りになることを期待させるリーチ状態にするが、大当り判定手段33aにより大当り遊技を行わないと判定された場合、当該特別図柄情報のリーチ乱数に基づいて、大当りになることを期待させるリーチ状態にするか否かを判定する。
【0043】
特別図柄情報判定手段33において、変動パターン判定手段33dは、大当り判定手段33a、図柄判定手段33bによる判定結果に基づいて選択された図柄(大当り図柄A〜D、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)、リーチ判定手段33cによる判定結果(リーチ状態にするか否か)、変動パターン乱数等に基づいて、特別図柄の変動パターン(変動時間)を判定(決定)する。変動パターン判定手段33dが特別図柄の変動パターンを決定する具体的な処理については後で説明する。
【0044】
特別図柄表示制御手段34は、第1特別図柄情報が保留消化されたことを契機に第1特別図柄の変動表示を開始させ、第2特別図柄情報が保留消化されたことを契機に第2特別図柄の変動表示を開始させ、変動パターン判定手段33dにより決定された変動パターンで特別図柄を変動表示させて、つまり当該変動パターンで規定される変動時間、特別図柄を変動表示させた後に、大当り判定手段33a、図柄判定手段33bによる判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
【0045】
大当り判定手段33aにより大当り遊技を行うと判定された場合には、図柄判定手段33bにより選択された大当り図柄A〜Dの何れかを停止表示させ、小当り遊技を行うと判定された場合には、小当り図柄を停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
【0046】
特別遊技実行手段35は、大当り判定手段33aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特別図柄表示制御手段34により、当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段33bにより選択された判定図柄(大当り図柄A〜D、小当り図柄の何れか)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで大入賞口13aを開放する遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
【0047】
図7に示すように、大当り遊技中の大入賞口13aの開放パターンは、大当り図柄の種類に応じて、16R長期開放、8R長期開放、8R短期開放(「R」はラウンドを意味する)の何れに設定され、小当り遊技中の大入賞口13aの開放パターンは、大当り図柄C,Dに対応する開放パターンと同様に、8R短期開放に設定される。
【0048】
具体的に、16R長期開放では、大入賞口13aが16Rに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、大入賞口13aを閉塞して終了する。8R長期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、16R長期開放と同様のR終了条件が成立すると終了する。8R短期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば0.1 秒経過するR終了条件が成立すると終了する。
【0049】
事前判定手段36は、特別図柄情報記憶手段32に記憶されている特別図柄情報(即ち、後に特別図柄情報判定手段33による判定に供される特別図柄情報)に基づいて、具体的には、図柄情報取得手段31により特別図柄情報が取得された際、その特別図柄情報に対して、特別図柄情報判定手段33(大当り判定手段33a、図柄判定手段33b、リーチ判定手段33c、変動パターン判定手段33d)による判定と同等の判定(即ち、特別遊技を行うか否かの判定、大当り図柄A〜D、小当り図柄、ハズレ図柄の決定、リーチ状態にするか否かの判定、特別図柄の変動パターンの決定)を事前に行う。
【0050】
一方、乱数更新手段30は、補助遊技を行うか否かを判定する為の8 ビット構成のソフト乱数である当り乱数を、設定範囲(0 〜199 )内で微小時間(4 ms )毎に順次更新し、また、補助遊技を行うと判定した場合に当り図柄を判定(決定)する為の8 ビット構成の所謂ソフト乱数である当り図柄乱数を、設定範囲(0 〜9 )内で微小時間(4 ms )毎に順次更新する。
【0051】
図柄情報取得手段31は、遊技球がゲート12を通過したときに普通図柄保留数が4未満の場合に乱数取得条件が成立して、乱数更新手段30により更新された当り乱数、及び当り図柄乱数を1組の普通図柄情報として取得する。図柄情報取得手段31により取得された普通図柄情報が普通図柄情報記憶手段42に記憶(保留)され、普通図柄情報記憶手段42に記憶されている普通図柄情報の数が普通図柄保留数となる。
【0052】
普通図柄が変動停止状態で、普通図柄保留数が1以上の場合、普通図柄を変動開始させる始動条件が成立して、この始動条件の成立毎に、普通図柄情報記憶手段42に記憶されている普通図柄情報が、順次1ずつ普通図柄情報判定手段43による判定に供して、普通図柄情報記憶手段42から消去(保留消化)される。ここで、複数の普通図柄情報が保留されている場合、それら複数の普通図柄情報は、図柄情報取得手段31により取得された順番で前記処理に供して保留消化される。
【0053】
普通図柄情報判定手段43において、当り判定手段43aが、前記始動条件の成立により保留消化された当該普通図柄情報の当り乱数に基づいて、遊技者に有利な補助遊技を行うか否かを判定し、補助遊技を行うと判定した場合、図柄判定手段43bが、当該普通図柄情報の当り図柄乱数に基づいて、停止表示させる当り図柄を判定(選択)して、当該補助遊技中の第2始動口11aの開放パターン、つまり有利度合いの異なる複数種類の補助遊技の何れを行うかを決定する。
【0054】
具体的に、当り判定手段43aは、
図8に示すように、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」(「低作動モード」)が設定されている場合には、1/10の割合で、また、「確変遊技状態」(「高作動モード」)が設定されている場合には、10/10 の割合で、補助遊技を行うと判定し、補助遊技を行うと判定すると、図柄判定手段43bは、
図9に示すように、複数種類の当り図柄(当り図柄a,b)の何れかを図示の選択率により選択し、補助遊技を行わないと判定すると、ハズレ図柄を選択する。
【0055】
普通図柄表示制御手段44は、普通図柄情報が保留消化されたことを契機に普通図柄の変動表示を開始させ、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」(「低作動モード」)が設定されている場合には、12秒間、「確変遊技状態」(「高作動モード」)が設定されている場合には、0.5 秒間、普通図柄を変動表示させた後、普通図柄判定情報手段43による判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
【0056】
補助遊技実行手段45は、当り判定手段43aにより補助遊技を行うと判定された場合、普通図柄表示制御手段44により、当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段43bにより選択された判定図柄(当り図柄a,bの何れか)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで第2始動口11aを開放する遊技者に有利な補助遊技を行う。具体的に、
図8、
図9に示すように、補助遊技中の第2始動口11aの開放パターンは、当り図柄の種類、及び遊技状態(作動モード)に応じて図示のように設定される。
【0057】
遊技状態制御手段50は、複数種類の遊技状態(
図10に示す「通常遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態」)の何れかを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には「通常遊技状態」を設定する。
【0058】
図10に示すように、「通常遊技状態」が設定された場合、大当り判定手段33aにより大当り遊技を行うと判定される大当り確率が低確率(
図5に示す約1/320 )に設定され、「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定された場合、大当り確率が高確率(
図5に示す約5/320 )に設定される。また、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定された場合、第2始動口11aを作動させる第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モードに設定され、「確変遊技状態」が設定された場合、第2始動口11aを開状態に作動させ易い高作動モードが設定される。
【0059】
尚、
図8に示すように、低作動モードが設定されると、補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普通図柄の変動時間が12秒、補助遊技中の第2始動口11aの始動口開放パターンが0.1 秒×1 回又は0.1 秒×1 回+5.6 秒×1 回に設定され、高作動モードが設定されると、当り確率が10/10 、普通図柄の変動時間が0.5 秒、始動口開放パターンが1.0 秒×6 回又は2.0 秒×3 回に設定される。
【0060】
遊技状態制御手段50は、特別遊技実行手段35により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を
図7に示すように設定変更する。大当り図柄A,Bの何れかが停止表示されて、所謂「確変大当り」になった場合、また、大当り図柄Cが停止表示されて、所謂「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、特別図柄が変動表示された回数(特別図柄変動回数)が100 回を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。
【0061】
大当り図柄Dが停止表示されて、所謂「突潜大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「潜確遊技状態」を設定し、その後、特別図柄変動回数が100 回を超えると、「潜確遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。但し、「通常遊技状態」以外の遊技状態(「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」)からは「突確大当り」となり、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、特別図柄変動回数が100 回を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。
【0062】
小当り図柄が停止表示されて、所謂「小当り」になった場合、当該小当り遊技終了後に当該小当り遊技開始前の遊技状態を設定する(即ち、遊技状態を設定変更しない)。
【0063】
このように、「確変大当り」又は「突確大当り」が行われると、その大当り終了後、特別図柄が100 回変動表示されるまで、「確変遊技状態」が設定されて、「通常遊技状態」よりも、特別遊技(大当り遊技)を行うと判定される確率が高確率になると共に、補助遊技を行うと判定される確率が高確率になり、普通図柄の変動時間が短くなり、補助遊技での第2始動口11aの開放時間が長くなる。
【0064】
また、「突潜大当り」が行われると、その大当り終了後、特別図柄が100 回変動表示されるまで、「潜確遊技状態」が設定されて、「通常遊技状態」よりも、特別遊技(大当り遊技)を行うと判定される確率が高確率になるが、「通常遊技状態」と同様に、「確変遊技状態」よりも、補助遊技を行うと判定される確率が低確率になり、普通図柄の変動時間が長くなり、補助遊技での第2始動口11aの開放時間が短くなる。
【0065】
ここで、低確率(約1/320 )が第1確率、高確率(約5/320 )が第2確率に相当し、「通常遊技状態」が第1遊技状態、「確変遊技状態」が第2遊技状態に相当する。つまり、遊技状態制御手段50は、特別図柄情報判定手段33(大当り判定手段33a)により特別遊技(大当り遊技)を行うと判定される確率が第1確率(約1/320 )になる第1遊技状態(「通常遊技状態」)、及び第1確率よりも高い第2確率(約5/320 )になる第2遊技状態(「確変遊技状態」)の何れかの遊技状態で遊技を制御可能である。
【0066】
「通常遊技状態」から行われる「確変大当り
(第2特別遊技)」と「突確大当り
(第1特別遊技)」が第1の特別遊技、「確変遊技状態」から行われる「確変大当り
(第2特別遊技)」)と「突確大当り
(第1特別遊技)」が第2の特別遊技に相当する。そして、遊技状態制御手段50において、第1遊技状態制御手段50aは、第1遊技状態(「通常遊技状態」)で遊技を制御しているときに特別図柄情報判定手段33(図柄判定手段33b)により第1の特別遊技(「確変大当り」又は「突確大当り」)を行うと判定されると、或いは、第2遊技状態(「確変遊技状態」)で遊技を制御しているときに特別図柄情報判定手段33(図柄判定手段33b)により第2の特別遊技(「確変大当り」又は「突確大当り」)を行うと判定されると、特別遊技実行手段35による当該特別遊技の終了後に第2遊技状態(「確変遊技状態」)で遊技を制御する。
【0067】
更に、遊技状態制御手段50において、第2遊技状態制御手段50bは、第1遊技状態制御手段50aにより第2遊技状態(「確変遊技状態」)で遊技が制御されているときに、特別図柄表示制御手段34により特別図柄が所定回数(100 回)変動表示されても特別図柄情報判定手段33(大当り判定手段33a)により特別遊技(「確変大当り」又は「突確大当り」)を行うと判定されない遊技状態切換条件が成立すると、第1遊技状態(「通常遊技状態」)で遊技を制御する。
【0068】
ここで、前記の変動パターン判定手段33dが特別図柄の変動パターンを決定する具体的な処理について説明する。特別図柄の変動パターンを決定するために、複数の変動パターン決定テーブルが存在し、変動パターン判定手段33dは、現在の遊技状態に対応する変動パターン決定テーブルを用いて、大当り判定手段33a、図柄判定手段33bによる判定結果(判定図柄)、リーチ乱数(リーチ判定手段33cによる判定結果)、変動パターン乱数、及び第1,第2特別図柄保留数等に基づいて変動パターンを決定する。
【0069】
「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されている場合には、
図11に示す通常/潜確遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて、また、「確変遊技状態」が設定されている場合には、
図12に示す確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて、変動パターンを決定する。
【0070】
図11に示す通常/潜確遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いた場合、第1特別図柄の変動パターンについては、大当りとなる場合、その判定図柄(大当り図柄)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン1〜4(変動時間;30,40,50,20 秒)の何れかを決定し、小当りとなる場合、変動パターン5(変動時間;20秒)を決定し、ハズレとなる場合、リーチ乱数、保留数(第1特別図柄保留数)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン6〜9(変動時間;10,5,30,40秒)の何れかを決定する。
【0071】
第2特別図柄の変動パターンについては、大当りとなる場合、その判定図柄(大当り図柄)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン1〜3(変動時間;30,40,50秒)の何れかを決定し、小当りとなる場合、変動パターン5(変動時間;20秒)を決定し、ハズレとなる場合、リーチ乱数、変動パターン乱数に応じて、変動パターン7〜9(変動時間;5,30,40 秒)の何れかを決定する。
【0072】
図12(1)に示す確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いた場合、第1特別図柄の変動パターンについては、大当りとなる場合、その判定図柄(大当り図柄)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン1〜3(変動時間;30,40,50秒)の何れかを決定し、小当りとなる場合、変動パターン10(変動時間;30秒)を決定し、ハズレとなる場合、変動パターン11(変動時間;25秒)を決定する。
【0073】
第2特別図柄の変動パターンについては、大当りとなる場合、その判定図柄(大当り図柄)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン1〜3(変動時間;30,40,50秒)の何れかを決定し、小当りとなる場合、変動パターン10(変動時間;30秒)を決定し、ハズレとなる場合、保留数(第2特別図柄保留数)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン12,13,14(変動時間;22,2,15 秒)の何れかを決定する。
【0074】
但し、第1、第2特別図柄の変動パターンについて、大当り後の特別図柄変動回数が100 回になるときにハズレとなる場合には、
図12(2)に示す確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて、変動パターン15(変動時間;35秒)を決定する。
【0075】
図4に示すように、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータにより、特別図柄情報判定手段33による判定結果等に基づいて、特別図柄が変動表示されているときや特別遊技が行われているときに、所定の演出手段70(画像表示器16、可動役物17、スピーカ27、ランプ28a,28b)に演出を行わせる演出制御手段60が構成され、その演出制御手段60が、図柄変動演出制御手段61(遊技演出制御手段61)、特別遊技演出制御手段62、遊技履歴処理手段63、保留表示制御手段64、役物制御手段65、先読み演出制御手段66を備えている。
【0076】
図柄変動演出制御手段61は、特別図柄情報判定手段33による判定結果に基づいて、特別図柄表示制御手段34により特別図柄表示器19a,19bに特別図柄が変動表示されているときに、当該特別図柄の変動パターン(変動パターン判定手段33dにより決定された変動パターン)に対応する図柄変動演出を、複数種類の図柄変動演出(
図13(a)に示す図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
【0077】
図14に示すように、図柄変動演出では、基本的に、画像表示器16に、(1)3組の演出図柄列16aが変動開始した後、先ず、(2)左側の演出図柄16a-1として「X」が変動停止し、次に、(3)右側の演出図柄16a-2として「Y」が変動停止し、最後に、(4)中央の演出図柄16a-3として「Z」が変動停止するように表示され、これら3つの停止図柄列「XZY」が、大当り判定手段33a、図柄判定手段33bによる判定結果を示す組合わせ表示態様になる。
【0078】
具体的には、
図15に示すように、(1)3組の演出図柄列16aが変動開始した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「1」が変動停止し、これら演出図柄「7」「1」が揃わない非リーチ状態になり、その後、(4)中央の演出図柄「6」が変動停止する(大当り非当選及び小当り非当選)。
【0079】
或いは、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止し、これら演出図柄「7」「7」が揃ってリーチ状態になった後、発展演出(SPリーチ演出、SP・SPリーチ演出)に移行しないノーマルリーチ演出が行われ、その後、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止する(大当り非当選及び小当り非当選)、又は、(7)中央の演出図柄「7」が変動停止する(大当り当選)、又は、(8)中央の演出図柄「★」が変動停止する(大当り当選又は小当り当選)。
【0080】
或いは、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(9)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動し縮小表示され、(10)発展演出であるSPリーチ演出が行われる。そのSPリーチ演出において大当りとなる大当り期待度が異なる複数種類の演出動画の何れかが画像表示器16に表示され、その後、SPリーチ演出の終了を以て、(11)中央の演出図柄「6」が変動停止する(大当り非当選及び小当り非当選)、又は、(12)中央の演出図柄「7」が変動停止する(大当り当選)、又は、(13)中央の演出図柄「★」が変動停止する(大当り当選又は小当り当選)。尚、「SP」はスペシャルを意味し、SPリーチ演出は、基本的に、ノーマルリーチ演出よりも大当り期待度が高い演出である。
【0081】
或いは、
図16に示すように、(1)3組の演出図柄列16aが変動開始した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(7)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動し縮小表示され、(8)発展演出であるSP・SPリーチ演出が行われる。尚、SP・SPリーチ演出は、基本的に、SPリーチ演出よりも大当り期待度が高い演出である。
【0082】
或いは、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(4)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動し縮小表示され、先ず、(5)SPリーチ演出が行われる。そして、SPリーチ演出の終了を以て、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止した後、再始動し、(7)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動し縮小表示され、(8)SP・SPリーチ演出が行われる。そのSP・SPリーチ演出において大当り期待度が異なる複数種類の演出動画の何れかが画像表示器16に表示され、その後、SP・SPリーチ演出の終了を以て、(9)中央の演出図柄「6」が変動停止する(大当り非当選及び小当り非当選)、又は、(10)中央の演出図柄「7」が変動停止する(大当り当選)、又は、(11)中央の演出図柄「★」が変動停止する(大当り当選又は小当り当選)。
【0083】
図柄変動演出制御手段61において、演出モード設定手段61aは、遊技状態設定手段50により設定されている遊技状態に応じて、複数種類の演出モード(
図17に示す「通常演出モード」「確変演出モード」「特殊演出モード」「先読み演出モード」)の何れかを択一的に設定し、図柄変動演出制御手段61は、演出モード設定手段61aにより設定されている演出モードに応じた図柄変動演出を行わせる。
【0084】
具体的に、演出モード設定手段61aは、「通常遊技状態」のときに「通常演出モード」と「特殊演出モード」の何れかを択一的に設定し、「潜確遊技状態」のときに「特殊演出モード」を設定し、「確変遊技状態」のときに「確変演出モード」を設定する。
【0085】
図柄変動演出制御手段61は、「通常演出モード」では「通常遊技状態」であることを示唆する図柄変動演出を行わせ、「確変演出モード」では「確変遊技状態」であることを示唆する図柄変動演出を行わせる。また、「特殊演出モード」では「通常遊技状態」と「潜確遊技状態」の何れかであることを示唆するが、その何れかの判別が難しい図柄変動演出を行わせる。
【0086】
演出モード設定手段61aは、「通常遊技状態」のときには基本的に「通常演出モード」を設定するが、「潜確大当り」と見分けが付かない「小当り」が行われた後に、「通常遊技状態」が設定される場合には、特別図柄変動回数が規定回数(例えば、1 〜60回の何れか)を超えるまで「特殊演出モード」を設定し、規定回数を超えると「通常演出モード」に設定変更する。
【0087】
演出モード設定手段61aは、「通常演出モード」を設定しているときに、後述の先読み演出制御手段66により、図柄変動演出制御手段61を介して先読み演出を行うと判定された場合、特別図柄が数回(1 〜4 回の何れか)変動表示される間、「通常演出モード」の代わりに「先読み演出モード」を設定し、図柄変動演出制御手段61は、「先読み演出モード」では特有の先読み演出を含む図柄変動演出を行わせる。
【0088】
尚、各演出モードに応じた図柄変動演出は、他の演出モードに応じた図柄変動演出に対して、画像表示器16に表示される演出図柄の背景となる背景画像や、演出図柄の表示態様(演出図柄の柄、サイズ、変動方向等)を異ならせている。
【0089】
図柄変動演出制御手段61において、遊技履歴表示制御手段61bは、特別遊技実行手段35により「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」から「確変大当り」又は「突確大当り」(第1の特別遊技)が行われると、その「確変大当り」又は「突確大当り」から遊技状態切換条件が成立する(「通常遊技状態」へ移行する)までに行われた特別遊技(大当り遊技)の履歴;特別遊技履歴を、特別図柄表示制御手段34により「確変大当り」又は「突確大当り」の終了後に遊技状態切換条件が成立する100 回目(所定回数目)の特別図柄の変動表示が行われているときに画像表示器16に表示させることが可能である。
【0090】
具体的に、
図12(2)を用いて説明したように、大当り後の特別図柄変動回数が100 回になるときにハズレとなる場合には、変動パターン15(変動時間;35秒)で特別図柄が変動表示されるが、その際、図柄変動演出制御手段61が行わせる図柄変動演出において、遊技履歴表示制御手段61bが特別遊技履歴を表示させることが可能である。このことに関しては、後で詳述する。
【0091】
特別遊技演出制御手段62は、特別遊技実行手段35により特別遊技が行われているときに、特別図柄表示制御手段34により当該特別遊技の開始にあたって停止表示された特別図柄の種類等に応じて、
図13(b)に示す複数種類の特別遊技演出(特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択した特別遊技演出(遊技演出)を行わせ、特別遊技演出(特別遊技)の終盤に、
図13(c)に示す複数種類のエンディング演出(エンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択したエンディング演出(遊技演出)を行わせる。
【0092】
図18に示すように、複数種類の特別遊技演出(特別遊技演出1,2,3・・・n)、及び複数種類のエンディング演出(エンディング演出1,2,3・・・n)は、夫々、出球有り演出、出球無し演出1,2の何れかに分類される。尚、本実施例では、特別遊技演出とエンディング演出とが区分されたものになっているが、特別遊技演出はエンディング演出を含み、つまり、エンディング演出は、後述のオープニング演出及びラウンド演出と共に特別遊技演出を構成するものとしてもよい。
【0093】
出球有り演出は、「確変大当り」の実行中に行われ、
図19に示すように、その出球有り演出では、先ず、オープニング演出が行われ、その後、大入賞口13aが1R〜最終R(8R又は16R)の各Rで長期開放されるのに伴ってラウンド演出が行われ、最終Rの終了後にエンディング演出が行われる。
【0094】
図20(A)に示すように、出球有り演出では、画像表示器16に、オープニング演出において、(1)「確変大当り」であることを示唆するオープニング演出画像(例えば、「確変大当り」)が表示され、次に、ラウンド演出において、(2)〜(5)実行中のRに応じたラウンド演出画像(例えば、実行中のR数と、各種動画)が表示され、その後、エンディング演出において、(6)「確変遊技状態」になることを示唆するエンディング演出画像(例えば、「ST突入」)が表示され、当該特別遊技終了後に「確変遊技状態」になって、「確変演出モード」が設定される。
【0095】
ここで、出球有り演出のエンディング演出では、画像表示器16に、前記表示とは別に、後述の特別遊技履歴のうちの遊技球獲得総数に関する表示について、例えば、
図20B(1)又は(2)に示すように、当該特別遊技前までの遊技球獲得総数(「0」又「4000」)と当該特別遊技で獲得した遊技球獲得数(「2000」)とを加算する加算演出(「0+2000=2000」又「4000+2000=6000」)と共に、その加算演出において現在の遊技球獲得総数(「2000」又は「6000」)が表示される。尚、当該特別遊技が後述の「初当り」となる場合、その「初当り」前までの遊技球獲得総数は0個であるので、当該特別遊技のエンディングで
図20B(1)のような表示が行われ、
図20B(2)のような表示は、当該特別遊技前までの遊技球獲得総数が0個ではなく、「初当り」ではない特別遊技のエンディングで行われる。
【0096】
尚、
図20B(1)(2)のような表示については、前記のように、出球が有る特別遊技である「確変大当り」が行われた場合にだけ、つまり出球有り演出が行われる場合にだけ、そのエンディングで行うようにしてもよい。尚、出球が有る特別遊技のラウンド演出において、現在の遊技球獲得総数が、遊技球が大入賞口13aに入賞する毎に刻々と加算されていくように表示されるようにしてもよい。この場合、エンディング演出では、前記の加算演出(「0+2000=2000」又「4000+2000=6000」)を行わないで、遊技球獲得総数(「2000」又は「6000」)だけが表示されるようにしてもよい。
【0097】
出球無し演出1は、「突確大当り」の実行中に行われ、出球無し演出2は、「突潜大当り」又は「小当り」の実行中に行われ、
図21に示すように、その出球無し演出1、2では、何れも、ラウンド演出を含まない特別遊技演出が行われ、次に、最終Rの終了後にエンディング演出が行われる。
【0098】
図22に示すように、出球無し演出1では、画像表示器16に、先ず、特別遊技演出において、(1)「突確大当り」であることを示唆する第1の特別遊技演出画像が表示され、その後、エンディング演出において、(2)「確変遊技状態」になることを示唆するエンディング演出画像(例えば、「ST突入」)が表示され、当該特別遊技終了後に「確変遊技状態」になって、「確変演出モード」が設定される。
【0099】
図23に示すように、出球無し演出2では、画像表示器16に、先ず、特別遊技演出において、(1)「突潜大当り」と「小当り」の何れかであることを示唆するが、その何れかを判別できない第2の特別遊技演出画像が表示され、その後、エンディング演出において、(2)「通常遊技状態」と「潜確遊技状態」の何れかになることを示唆するが、その何れかを判別できないエンディング演出画像(例えば、「チャレンジモード突入」)が表示され、当該特別遊技終了後に「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」になって、「特殊演出モード」が設定される。
【0100】
遊技履歴処理手段63は、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」から「確変大当り」又「突確大当り」が行われると、その特別遊技(以下、「初当り」という)から「通常遊技状態」になるまでに行われた特別遊技の履歴;特別遊技履歴を処理し、その処理において、特別遊技が行われる毎に、特別遊技履歴を更新し履歴記憶手段63aに記憶する。
【0101】
図24に示すように、遊技履歴処理手段63は、「初当り」から「通常遊技状態」になるまでの特別遊技履歴として、(出球有りの大当りか否かに関わらず)特別遊技が行われた回数;特別遊技回数Aであって、つまりSTが継続した回数;ST継続回数A、獲得した遊技球の総数;遊技球獲得総数Bの他、16R長期開放の大当りとなった情報;16R長期開放の大当り情報、8R長期開放の大当りとなった情報;8R長期開放の大当り情報を処理する。
【0102】
そして、遊技履歴表示制御手段61bは、履歴記憶手段63aに記憶されている特別遊技履歴によって、画像表示器16に表示させる特別遊技履歴の内容(表示内容)を異ならせるようにしている。
【0103】
ここで、例えば、
図25に示すように、「確変遊技状態」である場合に、大当り後の特別図柄変動回数が100 回になるときにハズレとなる場合の図柄変動演出では、画像表示器16に、(1)3組の演出図柄列16aが変動表示された後、(2)これら演出図柄列16aが画面隅側に縮小表示されてから、(3)停止図柄列が表示されるまでの間の所定期間、ST終了演出画像が表示され、遊技履歴表示制御手段61bは、このST終了演出画像に、特別遊技履歴を表示させることができる。
【0104】
例えば、
図26(1)に示すように、ST継続回数Aが2回以上の場合、ST終了となる特別図柄の変動表示が行われているときに、画像表示器16に、ST終了演出画像1が表示され、遊技履歴表示制御手段61bは、
図27(2)に示すように、そのST終了演出画像1において、特別遊技履歴として、「ST終了」「ST継続回数;A」「遊技球獲得総数;B」を表示させる。
【0105】
例えば、
図27(1)に示すように、ST継続回数Aが1回の場合、ST終了となる特別図柄の変動表示が行われているときに、遊技球獲得総数Bが500 個以上となる場合には、画像表示器16に、ST終了演出画像2が表示され、遊技履歴表示制御手段61bは、そのST終了演出画像2において、特別遊技履歴として、「ST終了」「遊技球獲得総数;B」を表示させ、「ST継続回数;A」を表示させない。
【0106】
例えば、
図28(1)に示すように、ST継続回数Aが1回の場合、ST終了となる特別図柄の変動表示が行われているときに、遊技球獲得総数Bが500 個未満となる場合には、画像表示器16に、ST終了演出画像3が表示され、遊技履歴表示制御手段61bは、そのST終了演出画像3において、特別遊技履歴として、「ST終了」を表示させ、「ST継続回数;A」「遊技球獲得総数;B」を表示させない。
【0107】
このように、遊技履歴表示制御手段61bは、ST継続回数A(つまり、特別遊技回数A)に関わらず、「確変遊技状態」に対応するST(所定モード)の終了を示唆する内容として「ST終了」を表示させる一方、ST継続回数Aによって、特別遊技履歴のうちの特定履歴内容として「ST継続回数;A」を表示させる場合と表示させない場合とがある。
【0108】
具体的に、遊技履歴表示制御手段61bは、ST継続回数Aが2回(設定回数)以上の場合に「ST継続回数;A」を表示させ(
図26(2))、2回未満の場合に「ST継続回数;A」を表示させない(
図27(2)、
図27(2))。
【0109】
また、遊技履歴表示制御手段61bは、ST継続回数Aが2回未満の場合は、更に、1回目の特別遊技が出球有りの特別遊技が否かによって、特別遊技履歴のうちの第2の特定履歴内容として「遊技球獲得総数;B」を表示させる場合と表示させない場合とがある。
【0110】
具体的に、遊技履歴表示制御手段61bは、ST継続回数Aが2回未満の場合、「初当り」が出球有りの特別遊技であって、遊技球獲得総数Bが500 個(設定個数)以上の場合に「遊技球獲得総数;B」を表示させ(
図27(2))、「初当り」が出球無しの特別遊技であって、遊技球獲得総数Bが500 個未満の場合に「遊技球獲得総数;B」を表示させない(
図28(2))。
【0111】
尚、「確変演出モード」でST終了ではない図柄変動演出が行われているときと、「確変大当り」(出球有り演出)が行われているときの少なくとも一方でも、16R長期開放の大当り情報と、8R長期開放の大当り情報に基づいて、8R長期開放の大当り遊技の回数、16R長期開放の大当り遊技の回数、及び、それら大当り遊技が行われた順番が表示される。
【0112】
この特別遊技履歴はアイコンを用いて表示され、例えば、8R長期開放の大当り遊技の回数が1回以上の場合、その回数相当の数の8R大当りアイコンが、また、16R長期開放の大当り遊技の回数が1以上の場合、その回数相当の数の16R大当りアイコンが、対応する大当り遊技が行われた順番に並べて表示される。即ち、STが終了する際、前記表示されたアイコンに応じて、特別遊技履歴を表示させ、つまりST終了演出画像1〜3の何れかを表示させ、また、ST終了演出画像1を表示させる場合、そこで、前記表示されたアイコンに応じたST継続回数を表示させ、また、ST終了演出画像1,2を表示させる場合、そこで、前記表示されたアイコンに応じた遊技球総獲得数を表示させることになる。
【0113】
保留表示制御手段64は、特別図柄情報記憶手段32に第1特別図柄情報が記憶されている場合、その第1特別図柄保留数と相当数の第1特別図柄保留図柄16bを画像表示器16に表示させ、特別図柄情報記憶手段32に第2特別図柄情報が記憶されている場合、その第2特別図柄保留数と相当数の第2特別図柄保留図柄16cを画像表示器16に表示させる(
図2)。尚、
図2は、第1特別図柄保留数が2、第2特別図柄保留数が1の場合を示している。
【0114】
役物制御手段65は、特別図柄情報判定手段33による判定結果に基づいて、可動役物17を制御して、その可動部材17aを動作させることが可能である。具体的には、図柄変動演出制御手段61により複数の役物動作付き図柄変動演出の何れかが行われているときに、その図柄変動演出に基づいて決められたタイミングで決められた動作態様により可動部材17aを動作させる。
【0115】
先読み演出制御手段66は、事前判定手段36による判定結果に基づいて、先読み演出を行うか否かを判定し、先読み演出を行うと判定した場合に、その先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、その特別図柄情報が消化される前から、大当り期待度を高め得る先読み演出を行わせる。
【0116】
例えば、先読み演出としては、図柄変動演出制御手段61が、特別図柄の複数変動にわたって、先読み演出を行わない際に表示する通常の背景画像とは異なる先読み背景画像を表示させて、保留されている特別図柄情報に基づいて大当りになることを遊技者に期待させる先読みゾーン演出を行わせたり(つまり、前記の「先読み演出モード」を設定したり)、保留表示制御手段64が、先読み演出を行わない際に表示する通常保留図柄とは異なるデザイン(例えば色、形)の先読み保留図柄を表示させたり、また、特別遊技演出制御手段62が、特別遊技中の少なくとも一部の演出を、先読み演出を行わない際の演出態様と異なる先読み演出態様で行わせたりする。
【0117】
例えば、先読み演出を行うか否かの先読み判定により先読みゾーン演出を行うと判定されると、先読みゾーン演出の開始タイミング(例えば、次の図柄変動の開始時や先読み演出対象の特別図柄情報に基づく図柄変動の開始時のタイミン)を決定し、その開始タイミングから先読み演出対象の特別図柄情報に基づく図柄変動が終了するまで「先読み演出モード」を設定し、具体的には、先読み演出の対象の特別図柄情報の消化により行われる図柄変動演出においてリーチ状態になるまで先読み背景画像を表示させる。尚、先読み背景画像として第1,第2先読み背景画像の何れかを択一的に表示させ、第2先読み画像を表示させた場合に第1先読み背景画像を表示させた場合よりも大当り期待度が高くなるようにしてもよい。
【0118】
例えば、
図29(1)に示すように、保留図柄として1種類の通常保留図柄;○と3種類の先読み保留図柄;●▲★があり、先読み判定により先読み保留図柄;●▲★の何れかに変化させると判定されると、保留変化タイミングを含む保留変化シナリオを決定し、その保留変化シナリオに従って、通常保留図柄;○を先読み保留図柄;●▲★の何れかに変化させる。例えば、
図29(2)に示すように、保留変化シナリオとして、通常保留図柄;○を先読み保留図柄;●に変化させる場合には、保留変化シナリオ(a)を決定し、通常保留図柄;○を先読み保留図柄;▲に変化させる場合には、保留変化シナリオ(b)(c)の何れかを決定し、通常保留図柄;○を先読み保留図柄;★に変化させる場合には、保留変化シナリオ(d)〜(g)の何れかを決定する。尚、最終的に先読み保留図柄;★に変化させた場合に先読み保留図柄;●▲の何れかに変化させた場合よりも、また、最終的に先読み保留図柄;▲に変化させた場合に先読み保留図柄;●に変化させた場合よりも、大当り期待度が高くなるようにしている。
【0119】
例えば、当該特別終了後に特別遊技(この場合、確変大当り、或いは16R長期開放の確変大当り)が行われる(所謂保留連がある)と事前判定された場合にだけ、先読み判定により当該特別遊技中の少なくとも一部を先読み演出態様で行わせると判定可能であり、そう判定されると、特別遊技演出のオープニング演出又はラウンド演出又はエンディング演出の少なくとも一部を先読み演出態様で行わせることで、保留連となることを示唆する保留連示唆演出を行わせる。例えば、エンディング演出において、遊技球獲得総数を表示させる場合には、その遊技球獲得総数の表示を通常表示態様(例えば、黒色表示)と異なる先読み演出態様(例えば、虹色表示)で行わせてもよい。
【0120】
次に、
図4に示す各手段30〜36,42〜45,50,60〜66の機能を達成するために、制御装置20(遊技制御基板21、演出制御基板23、画像制御基板24)が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。
【0121】
図30に示すように、遊技制御基板21のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、図柄処理(S3)、電動役物処理(S4)、賞球処理(S5)、出力処理(S6)が順次実行される。
【0122】
先ず、
図31に示すように、S5の賞球処理では、1個の遊技球が大入賞口13に入賞して設定数ΔB(例えば、ΔB=12個)の遊技球の払出しが完了する毎に、払出制御基板22から大入賞口賞球完了コマンドが送信されてくるが、その大入賞口賞球完了コマンドを受信する毎に(S7;Yes )、大入賞口賞球コマンドがセットされる(S8)。尚、賞球に関するその他の処理(S9)も行われる。S8でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板23に送信される。
【0123】
図32に示すように、S2のスイッチ処理で行われる始動口SW処理では、第1始動口SW10aがオンの場合(S11;Yes )、第1特別図柄保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes )、第1特別図柄保留数U1がインクリメントされてU1+1に更新され(S13)、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数(第1特別図柄情報)が取得・格納され(S14)、次に、事前判定処理(S15)が実行され、第1特別図柄保留数増加コマンドがセットされる(S16)。
【0124】
第2始動口SW11cがオンの場合(S17;Yes )、第2特別図柄保留数U2が4未満の場合に(S18;Yes )、第2特別図柄保留数U2がインクリメントされてU2+1に更新され(S19)、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数(第2特別図柄情報)が取得・格納され(S20)、次に、事前判定処理(S21)が実行され、第2特別図柄保留数増加コマンドがセットされる(S22)。
【0125】
S15、S21の事前判定処理では、基本的に、次に説明する特別図柄処理のS38とS39と同等の処理が行われ、S16、S22では、S15、S21の事前判定処理の判定結果に関する情報を含む特別図柄保留数増加コマンドがセットされる。
【0126】
図33に示すように、S3の図柄処理で行われる特別図柄処理では、特別遊技フラグがONか否か判定され(S31)、S31の判定がNoの場合、つまり大当り遊技や小当り遊技が実行中でない場合、特別図柄が変動中か否か判定され(S32)、S32の判定がYes の場合、S42へ移行する。
【0127】
S32の判定がNoの場合、第2特別図柄保留数U2が1以上か否か判定され(S33)、S33の判定がYes の場合、第2特別図柄保留数U2がデクリメントされてU2−1に更新される(S34)。S33の判定がNoの場合、第1特別図柄保留数U1が1以上か否か判定され(S35)、S35の判定がYes の場合、第1特別図柄保留数U1がデクリメントされてU1−1に更新される(S36)。S35の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行される。S34又はS36の実行後、客待ちフラグがOFFにされ(S37)、大当り判定処理(S38)が実行され、続いて、変動パターン選択処理(S39)が実行される。
【0128】
図34に示すように、S38の大当り判定処理では、先ず、大当り判定値処理(S51)が実行され、ここで、特別図柄情報記憶手段32に記憶されている特別図柄情報のうち消化優先順位が最も高い当該特別図柄情報の大当り乱数が、
図5を用いて説明したように、大当り特定値か否か判定されることで、大当りか否か判定される(S52) 。S52の判定がYes の場合、図柄判定値処理(S53)が実行され、ここで、当該特別図柄情報の大当り図柄乱数に基づいて、
図6を用いて説明したように、複数の大当り図柄の何れかが選択設定される(S54)。
【0129】
S52の判定がNoの場合、前記大当り乱数が、
図5を用いて説明したように、小当り特定値か否か判定されることで、小当りか否か判定される(S55)。S55の判定がYes の場合、小当り図柄が設定され(S56)、S55の判定がNoの場合、ハズレ図柄が設定される(S57)。尚、この大当り判定処理に供された特別図柄情報は、特別図柄情報記憶手段32から消去(消化)される。
【0130】
図33に示すように、S39の変動パターン選択処理では、S38の大当り判定処理(S54又はS56又はS57)で設定された図柄、及び、当該特別図柄情報のリーチ乱数、変動パターン乱数等に基づいて、
図11、
図12を用いて説明したように、複数の特別図柄の変動パターン(変動時間)の何れかが選択決定される。その後、第1又は第2特別図柄が変動開始され(S40)、S38で設定された判定図柄とS39で決定された変動パターンの情報を含む特別図柄変動開始コマンドがセットされる(S41)。
【0131】
次に、S39で決定された変動パターンに基づく設定変動時間が経過した場合(S42;Yes )、第1又は第2特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された図柄が第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに表示される。続いて、特別図柄変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。
【0132】
図35に示すように、S45の停止中処理では、先ず、確変遊技状態フラグがONの場合(S61;Yes )、確変継続回数XがデクリメントされてX−1に更新され(S62)、X=0になると(S63;Yes )、確変遊技状態フラグがOFFにされる(S64)。潜確遊技状態フラグがONの場合(S65;Yes )、潜確継続回数YがデクリメントされてY−1に更新され(S66)、Y=0になると(S67;Yes )、潜確遊技状態フラグがOFFにされる(S68)。
【0133】
次に、大当りの場合(S69;Yes )、確変継続回数X、潜確継続回数Yが0にリセットされ(S70)、確変遊技状態フラグ、潜確遊技状態フラグがOFFにされ(S71)、特別遊技フラグがONにされ(S72)、小当りの場合も(S73;Yes )、特別遊技フラグがONにされる(S72)。尚、遊技状態は、確変遊技状態フラグがONの場合に「確変遊技状態」になり、潜確遊技状態フラグがONの場合に「潜確遊技状態」になり、確変遊技状態フラグ、潜確遊技状態フラグの両方がOFFの場合、「通常遊技状態」になる。
【0134】
その後、S4の電動役物処理で行われる大入賞口処理において、特別遊技フラグがONの場合、
図7を用いて説明したように、大当りの場合には、大当り図柄の種類に応じて、16R長期開放、8 R長期開放、8 R短期開放の何れかの開放パターンにて大入賞口13aを開放する大当り遊技が実行され、小当りの場合には、8 R短期開放の開放パターンにて大入賞口13aを開放する小当り遊技が実行される。
【0135】
この大入賞口処理では、特別遊技の開始時に、当該特別遊技に対応する大当り図柄又は小当り図柄(実行する大入賞口13aの開放パターン)の情報を含むオープニングコマンドがセットされる。また、特別遊技の終了時に、
図7を用いて説明したように、大当り図柄又は小当り図柄の種類に応じた遊技状態を設定する遊技状態設定処理が実行され、そこで設定された遊技状態の情報を含むエンディングコマンドがセットされる。また、前記の特別遊技フラグがOFFにされる。
【0136】
図36に示すように、この大入賞口処理における遊技状態設定処理では、先ず、小当りか否か判定され(S81)、S81の判定がNoの場合、確変又は突確大当り(大当り図柄がA〜Cの何れか)か否か判定され(S82)、S82の判定がNoの場合、突潜大当り(大当り図柄がD)か否か判定される(S83)。S82の判定がYes の場合、確変遊技状態フラグがONにされて(S84)、確変継続回数Xに100 がセットされる(S85)、S83の判定がYes の場合、潜確遊技状態フラグがONにされて(S86)、潜確継続回数Yに100 がセットされる(S87)。
【0137】
図37に示すように、演出制御基板23のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、遊技制御基板21からコマンドを受信して、そのコマンドに基づく処理を実行可能なコマンド受信処理(S101)、演出操作装置6の操作に関する処理を実行可能な演出操作スイッチ処理(S102)、特別遊技の履歴を処理する為の特別遊技履歴処理(S103)、画像制御基板24、ランプ制御基板25へコマンドを送信可能なコマンド送信処理(S104)が順次実行される。
【0138】
先ず、
図38に示すように、S103の特別遊技履歴処理では、オープニングコマンドを受信したか否か判定され(S111)、S111の判定がYes の場合、そのオープニングコマンドが解析され(S112)、特別遊技実行フラグFAに1がセットされ(S113)、次に、履歴処理フラグFB=0か否か、つまり「初当り」であるか否か判定される(S114)。
【0139】
S114の判定がYes の場合、つまり「初当り」であって「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」から大当りとなった場合、S112の解析の結果、当該特別遊技が「確変大当り」又は「突確大当り」か否か判定され(S115)、S115の判定がNoの場合、つまり「突潜大当り」又は「小当り」である場合、リターンする。S115の判定がYes の場合、履歴処理フラグFBに1がセットされ(S116)、ST継続回数AがA+1に更新される(S117)。ここで、「初当り」であるので、S117の処理により、ST継続回数Aは1回に更新される。
【0140】
S114の判定がNoの場合、つまり「初当り」ではなくて「確変遊技状態」から特別遊技となった場合、S112の解析の結果、当該特別遊技が「小当り」か否か判定される(S118)。S118の判定がYes の場合、リターンし、S118の判定がNoの場合、つまり当該特別遊技が「確変大当り」又は「突確大当り」の場合、ST継続回数AがA+1に更新される(S117)。
【0141】
次に、履歴処理フラグFB=1か否か判定され(S119)、S119の判定がNoの場合、リターンする。S119の判定がYes の場合、特別遊技実行フラグFA=1か否か判定され(S120)、S120の判定がYes の場合、大入賞口賞球コマンドを受信すると(S121;Yes )、遊技球獲得総数BがB+ΔB(ΔB=12)に更新され(S122)、エンディングコマンドを受信すると(S123;Yes )、特別遊技実行フラグFAに0がセットされる(S124)。
【0142】
また、S119の判定がYes 場合には、「通常遊技状態」になったか否か判定され(S125)、S125の判定がYes の場合、履歴処理フラグFBに0がセットされ(S126)、ST継続回数A、遊技球獲得総数Bが夫々0にリセットされる(S127)。
【0143】
図39に示すように、S101のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信した場合(S131;Yes )、保留数加算処理(S132)が実行され、続いて、保留数増加コマンドがセットされ(S133)、その後、保留数加算時先読み関連処理(S134)が実行される。尚、S133でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S104のコマンド送信処理により送信される。
【0144】
図40に示すように、S134の保留数加算時先読み関連処理では、受信した保留数増加コマンドが解析され(S151)、特別遊技中か否か判定される(S152)。先ず、S152の判定がNoの場合、保留数増加コマンドの解析情報(S15又はS21の事前判定処理に基づく事前判定情報)に基づいて、先読みゾーン演出を実行するか否かを判定する先読みゾーン演出実行判定(S153)が行われ、そこで、先読みゾーン演出を実行すると判定されると(S154;Yes )、その先読みゾーン演出の開始タイミンが決定される(S155)。尚、その開始タイミングから先読みゾーン演出を開始可能にするコマンドが、その開始タイミングの決定時又は開始タイミングになるときにセットされる。
【0145】
次に、S152の判定がNoの場合、保留数増加コマンドの解析情報に基づいて、通常保留図柄;○を先読み保留図柄;●▲★の何れかに変化させるか否かを判定する保留変化判定(S156)が行われ、そこで、先読み保留図柄;●▲★の何れかに変化させると判定されると(S157;Yes )、保留変化シナリオ(
図29(2)の(a)〜(g)の何れか)が決定される(S158)。尚、その保留変化シナリオに従って通常保留図柄;○を先読み保留図柄;●▲★の何れかに変化可能にするコマンドが、その保留変化シナリオの決定時又は保留変化タイミングになるときにセットされる。
【0146】
一方、S152の判定がYes の場合には、保留数増加コマンドの解析情報に基づいて、保留連示唆演出を実行するか否かを判定する保留連示唆演出実行判定(S159)が行われる。ここで、例えば、特別遊技中か否かに関わらず、受信した全ての保留数増加コマンド又はその解析情報が、対応する特別図柄情報の保留及び保留消化に同期させて保留及び保留消化され、保留連示唆演出実行判定は、特別遊技中に保留されている全ての保留数増加コマンドの解析情報に基づいて所定のタイミングで行われる。保留連示唆演出を実行すると判定されると、その保留連示唆演出の実行を可能にするコマンドがセットされる。
【0147】
図39に示すように、次に、特別図柄変動開始コマンドを受信した場合(S135;Yes )、図柄変動演出選択処理(S136)が実行される。
図41に示すように、S136の図柄変動演出選択処理では、受信した特別図柄変動開始コマンドが解析され(S161)、設定されている演出モードが参照され(S162)、
図13(a)に示す複数の図柄変動演出の中から、S161で解析された変動パターン、及びS162で参照された演出モードに応じた図柄変動演出が選択され(S163)、そこで選択された図柄変動演出の情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされる(S164)。
【0148】
次に、履歴処理フラグFB=1か否か判定され(S165)、S165の判定がYes の場合、選択された図柄変動演出がST終了とする図柄変動演出か否か判定される(S166)。S166の判定がYes の場合、つまり変動パターン15(変動時間;35秒)に対応する図柄変動演出が選択された場合、履歴記憶手段63aに記憶されている特別遊技履歴情報が読込まれ(S167)、その特別遊技履歴情報に基づいて、その履歴の送信の必要がある場合(S168;Yes )、つまり
図26に示すST終了演出画像1又は
図27に示すST終了演出画像2を表示させる場合には、特別遊技履歴情報の必要な内容情報を含む特別遊技履歴コマンドがセットされる(S169)。
【0149】
図39に示すように、次に、特別図柄変動停止コマンドを受信した場合(S137;Yes )、図柄変動演出終了中処理(S138)が実行され、オープニングコマンドを受信した場合(S139;Yes )、特別遊技演出選択処理(S140)が実行され、エンディングコマンドを受信した場合(S141;Yes )、エンディング演出選択処理(S142)が実行され、最後に客待ち処理(S143)が実行される。
【0150】
S140の特別遊技演出選択処理では、受信したオープニングコマンドが解析され、その解析情報に基づいて、特別遊技演出が選択されて、その特別遊技演出の情報を含む特別遊技演出開始コマンドがセットされ、また、S142のエンディング演出選択処理では、受信したエンディングコマンドが解析され、その解析情報に基づいて、エンディング演出が選択され、そのエンディング演出の情報を含むエンディング演出開始コマンドがセットされる。
【0151】
尚、画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23から受けるコマンドに従って遊技演出処理を実行し、その保留表示処理では、保留数増加コマンドを受信すると、第1,第2保留図柄16b,16cの何れかを消化順番最後尾に新たに表示させ、図柄変動演出開始コマンドを受信すると、消化順番先頭に表示されている第1,第2保留図柄16b,16cの何れかを表示消去し、他に第1,第2保留図柄16b,16cの何れかが表示されている場合、その保留図柄を消化順番先頭側に1シフトするように表示させる。
【0152】
図柄変動演出処理では、図柄変動開始コマンドを受信すると、その解析情報に基づく図柄変動演出を前記のように画像表示器16に表示させる。特別遊技演出処理では、特別遊技演出開始コマンドを受信すると、その解析情報に基づく特別遊技演出を前記のように画像表示器16に表示させ、エンディング演出開始コマンドを受信すると、その解析情報に基づくエンディング演出を前記のように画像表示器16に表示させる。
【0153】
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果について説明する。
遊技者は、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂左打ちにより遊技を行い、「確変遊技状態」が設定されているとき、或いは特別遊技(特に、大入賞口13aが長期開放する大当り遊技)が行われているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂右打ちにより遊技を行う。
【0154】
左打ちにより第1始動口10を狙うことができ、第1特別図柄保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10に入賞すると、第1特別図柄情報が取得され特別図柄情報記憶手段32に記憶され、特別図柄情報記憶手段32に記憶された第1特別図柄情報は第1特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。
【0155】
右打ちにより開放した第2始動口11aを狙うことができ、第2特別図柄保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特別図柄情報が取得され特別図柄情報記憶手段32に記憶され、特別図柄情報記憶手段32に記憶された第2特別図柄情報は第2特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。
【0156】
左打ちにより左側のゲート12を、また、右打ちにより右側のゲート12を狙うことができ、普通図柄保留数が4未満のときに、遊技球がゲート12を通過すると、普通図柄情報が取得され普通図柄情報記憶手段42に記憶され、普通図柄情報記憶手段42に記憶された普通図柄情報は、普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。ここで先ず、普通図柄情報の消化により当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、普通図柄表示器19cに当り図柄が変動停止後、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
【0157】
「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されている場合には、右打ちを行っても第1始動口10への遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、第2始動口作動モードとして低作動モードが設定され、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、左打ちにより所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行うことになる。「確変遊技状態」が設定されている場合には、第2始動口作動モードとして高作動モードが設定され、右打ちを行って第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、右打ちにより所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。
【0158】
特別図柄情報記憶手段32に記憶された特別図柄情報は特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されるが、その際、特別図柄情報記憶手段32に複数の特別図柄情報が記憶されている場合には、それら複数の特別図柄情報は取得された順番で消化され、但し、第1,第2特別図柄情報の両方が記憶されている場合には、第2特別図柄情報が第1特別図柄情報よりも優先消化される。そして、この特別図柄情報の消化により大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、特別図柄表示器19a,19bに大当り図柄が変動停止後、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。
【0159】
大当り遊技が発生すると、変動停止した大当り図柄の種類によって、当該大当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンとして、16R長期開放、8R長期開放、8R短期開放の何れかが選択実行され、小当り遊技が発生すると、当該小当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンとして、8R短期開放の何れかが選択実行される。右打ちを行うことにより、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、8R長期開放では、例えば約1000個の遊技球を獲得できる。但し、 8R短期開放では、右打ちを行っても、遊技球を実質獲得できない。
【0160】
ここで、特別図柄情報判定手段33による判定結果に基づいて、特別図柄表示器19a,19bに特別図柄が変動表示された後に当該判定結果を示す判定図柄が停止表示されるが、特別図柄が変動表示されているとき、図柄変動演出が行われ、この図柄変動演出として、大当り期待度を示唆する演出が行われるので、この図柄変動演出により、遊技性、並びに遊技興趣が高められる。
【0161】
ところで、本発明のパチンコ遊技機1は、所謂ST機であり、前記のように、「通常遊技状態」が設定されているとき、大当り抽選に当選して遊技球を獲得できる「確変大当り」又は実質獲得できない「突確大当り」が行われると、その大当り遊技の終了後に、「確変遊技状態」が設定されて、STに突入し、遊技者は、所有の遊技球の数を略維持して、遊技球の第2始動口11aの入賞に基づく大当り抽選を多く受けられる。
【0162】
「確変遊技状態」は、「確変大当り」又は「突確大当り」後、100 回目の特別図柄の変動表示が終了するまで継続設定され、その間に、大当り抽選に当選して「確変大当り」又は「突確大当り」が行われると、その大当り遊技の終了後に、「確変遊技状態」が再設定されて、STが継続する一方、大当り抽選に当選することなく100 回目の特別図柄の変動表示が終了すると、STが終了し、「通常遊技状態」が設定される。
【0163】
「通常遊技状態」から「確変大当り」又は「突確大当り」が行われて「確変遊技状態」へ移行して、一旦STに突入すると、そのSTが継続する(つまり、1回のST中に大当りとなる)割合が数10%になり、故に、STが終了するまでの間、遊技者は、所有の遊技球を殆ど減らすことなく、大当り遊技が連チャンし、多くの遊技球を獲得できることを期待して遊技を行うことができる。
【0164】
ところで、「通常遊技状態」から「確変遊技状態」へ移行(STに突入)すると、その移行契機となった大当り遊技から「通常遊技状態」へ移行(STが終了)するまでに行われた特別遊技の履歴;特別遊技履歴を、「確変大当り」又は「突確大当り」後に遊技状態切換条件が成立する100 回目の特別図柄の変動表示が行われているときに表示させると、その特別遊技履歴を遊技者が確認できるので、演出効果を高めることができる。
【0165】
しかし、当該特別遊技履歴に関わらず、その特別遊技履歴を全て同じように表示させることに課題が生じる。即ち、「通常遊技状態」から「確変遊技状態」へ移行(STに突入)した後、特別遊技の連チャン数や遊技球の総獲得数が殆ど増えないまま、「通常遊技状態」へ移行(STが終了)する場合もあり、そうなると、特別遊技の連チャン数や遊技球の総獲得数等を同じように表示させることは、無意味であり、遊技者に屈辱的な表示となり、演出効果を後退させる虞がる。
【0166】
そこで、本発明によれば、ST継続回数Aが2回以上の場合には、
図26(2)に示すように、特別遊技履歴として、「ST終了」「ST継続回数;A」「遊技球獲得総数;B」を表示させ、ST継続回数Aが1回の場合、遊技球獲得総数Cが500 個以上となる場合には、
図27(2)に示すように、特別遊技履歴として、「ST終了」「遊技球獲得総数;B」を表示させ、「ST継続回数;A」を表示させないようにし、遊技球獲得総数Bが500 個未満となる場合には、
図28(2)に示すように、「ST終了」を表示させ、「ST継続回数;A」「遊技球獲得総数;B」を表示させないようにしている。
【0167】
このように、特別遊技履歴を、ST継続回数A、遊技球獲得総数Bに基づいて、つまり当該特別遊技履歴に基づく内容で良好に表示させることができるので、前記課題を改善し、特別遊技履歴の表示による演出性を高めることができる。