【文献】
GPSを使ったエリア制限チャット PicoChat,[online],Race Queen, Inc,2007年12月 9日,[検索日:2016.4.15],URL,http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/chakumelo/1170080436/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記メッセージ通信部は、前記クライアント端末から、前記メッセージと、前記イベントに参加している他のクライアント端末のユーザの識別情報とを受信すると、当該メッセージを当該他のクライアント端末に限定して送信する、
請求項1から6のいずれか1項に記載のイベント管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施形態>
[イベント管理システムSの概要]
図1は、第1の実施形態に係るイベント管理システムSの概要図である。
イベント管理システムSは、イベント管理装置1と、複数のクライアント端末2(例えば、クライアント端末2A、2B)とを備える。イベント管理装置1は、複数のクライアント端末2と、インターネットや携帯電話回線等の通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。
【0017】
イベント管理システムSにおいて、イベント管理装置1は、イベントを識別する識別情報としてのイベント名と、当該イベントに参加可能な位置に関する参加可能位置情報とを受け付け、当該イベント名と参加可能位置情報とを関連付けて記憶する。イベント管理装置1は、クライアント端末2の位置を示す位置情報をクライアント端末2から受信すると、当該位置情報及び参加可能位置情報に基づいてクライアント端末2が参加可能なイベントのイベント名を特定し、当該イベント名をクライアント端末2に送信する。
【0018】
なお、本実施形態に係るイベントとは、通信ネットワークN上でデータのやりとりを行うイベントであり、例えば、ユーザ同士でテキスト情報、画像情報及び音声情報の少なくともいずれかによりメッセージを交換するメッセージ交換イベント(チャットイベント)、各種データ等の交換等を行うデータの交換イベント、オンラインゲーム等をユーザに提供するサービス提供型イベントをいう。なお、クライアント端末2は、イベントが音声情報によりメッセージを交換するものである場合には、マイク及びスピーカを備えており、イベントが映像情報によりメッセージを交換するものである場合には、ユーザを撮影可能なカメラを備えているものとする。
【0019】
図2は、第1の実施形態に係るクライアント端末2のユーザの位置とイベントに対応する地点Pとを示す図である。
図2に示すように、クライアント端末2のユーザU1は、イベント「○○大学○○祭」に対応する地点Pから2km以内に位置しているので、当該イベントに参加可能である。また、
図2に示すように、ユーザU2及びユーザU3のクライアント端末2は、イベント「○○大学○○祭」に対応する地点Pから2km以上離れている。このため、ユーザU2及びユーザU3は、当該イベントに参加することができない。よって、イベント管理装置1は、イベント名「○○大学○○祭」を、ユーザU1のクライアント端末2のみに送信する。
【0020】
クライアント端末2は、イベント管理装置1からイベント名を受信すると、当該イベント名を表示して、イベントの選択を受け付ける。クライアント端末2は、イベント名が選択されると、選択されたイベント名をイベント管理装置1に送信し、イベントへの参加を申請する。
【0021】
イベント管理装置1は、クライアント端末2から、イベント名を受信すると、イベントへの参加を受け付ける。その後、イベント管理装置1は、イベントに参加しているクライアント端末2からメッセージを受信すると、当該メッセージを、当該イベントに参加している他のクライアント端末2に送信する。
【0022】
[イベント管理装置1の構成例]
図3は、第1の実施形態に係るイベント管理装置1及びクライアント端末2の機能構成図である。イベント管理装置1は、コンピュータであり、記憶部11と、制御部12とを備える。
【0023】
記憶部11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等により構成される。記憶部11は、イベント管理装置1を機能させるための各種プログラムや各種テーブルを記憶する。
【0024】
制御部12は、例えば、CPUにより構成される。制御部12は、記憶部11に記憶されている各種プログラムを実行することにより、イベント管理装置1に係る機能を統括的に制御する。制御部12は、登録受付部121と、識別情報送信部122と、参加受付部123と、装置側メッセージ通信部124とを備える。
【0025】
登録受付部121は、クライアント端末2からイベントに関する情報の登録を受け付ける。具体的には、登録受付部121は、イベント名と、参加可能位置情報と、当該イベントに参加可能な時間を示す時間条件と、当該イベントにおいてメッセージ交換やデータ交換といったアクションを可能とする人数を示す参加人数条件とを受け付ける。より具体的には、登録受付部121は、クライアント端末2から、イベント名、参加可能位置情報としての地点情報及び所定距離、時間条件としての開始時間及び終了時間、並びに参加人数条件としての参加人数を受け付けると、これらの情報を関連付けてイベント情報として記憶部11に記憶させる。
【0026】
ここで、地点情報は、例えば、緯度及び経度を示す位置情報である。なお、位置情報は、高度を示す情報を含んでいてもよい。位置情報が高度を示す情報を含んでいる場合、例えば、同じ建物の1階にいるか2階にいるかで参加の可否を決定することができる。
また、位置情報は、クライアント端末2が過去に滞在又は通過した場所であってもよい。この場合、クライアント端末2が過去に滞在又は通過した位置を示す複数の位置情報を記憶しておき、登録受付部121が、これらの位置情報からユーザによって選択された位置情報を地点情報として受け付けてもよい。また、地点情報は、位置情報に限らず、建物や地名を示す情報であったり、住所を示す住所情報であったりしてもよい。
【0027】
また、登録受付部121は、地点情報を複数受け付けるようにしてもよい。この場合、所定距離は、複数の地点情報それぞれで異なっていてもよい。また、イベント情報は、イベントを公開する範囲を示す公開範囲情報を含んでいてもよい。例えば、イベントの公開範囲として、全員を指定したり、ユーザIDを指定したりできるようにしてもよい。また、イベント情報には、イベントのジャンルを含んでいてもよい。
【0028】
図4は、第1の実施形態に係るイベント情報を示す図である。イベント情報は、
図4に示すように、イベントID、イベント名、地点情報、所定距離、開始時間、終了時間、及び参加人数が関連付けられている。ここで、登録受付部121は、クライアント端末2からイベント名を受信したことに応じて、イベントIDを自動的に生成してもよい。
【0029】
また、開始時間及び終了時間は、時分まで設定できるようにしてもよい。例えば、映画館の運営者が、上映時間に合わせて、イベントを登録してもよい。この場合、所定距離を映画館の広さに合わせて設定し、映画を視聴したクライアント端末2のユーザに限定してイベントに参加できるようにしてもよい。また、開始時間及び終了時間は、例えば、毎週月曜日の17:00〜18:00や毎月第3土曜日といったように定期的に参加可能となるように設定してもよい。
【0030】
なお、登録受付部121は、イベントへの参加条件として、他の任意の情報を受け付けてもよい。例えば、年齢、性別、過去のイベントへの参加履歴を参加条件として受け付けたり、課金の承諾を行うことを参加条件として受け付けたりしてもよい。また、クライアント端末2が現在時刻から所定時間以内に滞在していた場所が地点情報に含まれることを参加条件として受け付けてもよい。また、登録受付部121は、クライアント端末2において、当該クライアント端末2が備えるカメラにより特定の2次元バーコード(例えば,QRコード(登録商標))を読み取ることや、特定の位置においてクライアント端末2が所定の動作(例えば、クライアント端末2を振る動作)を検出することを参加条件として受け付けてもよい。
【0031】
また、登録受付部121は、参加条件として、所定時間内に複数地点を通過したことを条件としてもよい。この場合、イベント管理装置1は、クライアント端末2が現在時刻から所定時間以内に取得した位置情報と、当該位置情報の取得時刻とを当該クライアント端末2から取得し、当該位置情報及び取得時刻に基づいて所定時間内に複数地点を通過したか否かを判定してもよい。
【0032】
識別情報送信部122は、クライアント端末2から、クライアント端末2の位置を示す位置情報を受信すると、時間条件及び参加人数条件を満たしているイベントを特定する。そして、識別情報送信部122は、位置情報及び参加可能位置情報に基づいて、特定したイベントから、受信した位置情報が示す位置においてクライアント端末2が参加可能なイベントをさらに特定し、特定したイベントのイベント名をクライアント端末2に送信する。
【0033】
具体的には、識別情報送信部122は、クライアント端末2から、クライアント端末2の位置を示す位置情報を受信すると、イベント情報を参照し、開始時刻が現在時刻よりも未来のイベント情報と、現在時刻が開始時刻と終了時刻との間となるイベント情報とを特定する。そして、識別情報送信部122は、特定したイベント情報を参照し、現在の参加人数が、イベント情報の参加人数の最大人数よりも少ないイベント情報をさらに特定する。ここで、識別情報送信部122は、開始時間が現在よりも未来のイベント情報のうち、開始時間が現在時刻から数時間又は数日以内のイベント情報を特定してもよい。
【0034】
続いて、識別情報送信部122は、特定したイベント情報を参照し、クライアント端末2から受信した位置情報が示す位置が、イベント情報に含まれている地点情報が示す地点から所定距離以内である場合に、当該地点に対応するイベント名をクライアント端末2に送信する。また、識別情報送信部122は、イベント名とともに、イベントの開始時間、終了時間及び参加人数をクライアント端末2に送信する。ここで、識別情報送信部122は、イベント名とともに、地点情報及び所定距離をクライアント端末2に送信してもよい。また、識別情報送信部122は、後述する参加情報を参照し、現在参加している人数をクライアント端末2に送信してもよい。
【0035】
図5は、第1の実施形態に係るイベントへの参加の可否を説明する図である。ここで、
図5に示すユーザU1が所持しているクライアント端末2が、イベント管理装置1に対して位置情報を送信したとする。
【0036】
まず、識別情報送信部122は、
図4に示すイベント情報を参照し、未だ終了していないイベントを特定する。現在時刻が、2013/10/26であるとすると、識別情報送信部122は、開催中又は開催予定のイベントとして、「○○大学○○祭」、「神田蕎麦愛好会」及び「Nハム応援団」を特定する。
図5に示す地点A、地点B及び地点Cは、それぞれ、「○○大学○○祭」、「神田蕎麦愛好会」及び「Nハム応援団」に対応する地点を示している。これらのイベントはいずれも参加人数条件を満たしているものとする。
【0037】
続いて、識別情報送信部122は、地点情報が示す地点から所定距離以内にクライアント端末2が位置しているイベントを特定する。例えば、クライアント端末2を所持するユーザU1が位置P1に存在する場合、地点Aから所定距離(2km)以内にクライアント端末2が位置していることから、識別情報送信部122は、地点Aに対応するイベント名「○○大学○○祭」を当該クライアント端末2に送信する。
【0038】
また、ユーザU1が位置P2に存在する場合、地点A及び地点Cのそれぞれから所定距離(2km)以内にクライアント端末2が位置していることから、識別情報送信部122は、地点Aに対応するイベント名「○○大学○○祭」と、地点Cに対応するイベント名「Nハム応援団」とを当該クライアント端末2に送信する。
【0039】
また、ユーザU1が位置P3に存在する場合、クライアント端末2は、どの地点からも所定距離以内に存在していない。よって、識別情報送信部122は、クライアント端末2に対してイベント名を送信しない。
【0040】
参加受付部123は、イベント名を受信した複数のクライアント端末2から、イベントへの参加を受け付ける。参加受付部123は、イベントへの参加を受け付けると、イベント名と、それぞれのイベントに参加しているクライアント端末2のユーザIDとを関連付けて、参加情報として記憶部11に記憶させる。
【0041】
また、参加受付部123は、イベントに参加しているクライアント端末2から定期的に位置情報及びユーザIDを受信し、当該位置情報が示す位置と、イベント情報に含まれている地点情報が示す地点との距離が所定距離以内であるか否かを判定する。そして、参加受付部123は、所定距離よりも大きいと判定した場合、当該位置情報を送信したクライアント端末2のユーザが、イベントに参加可能な範囲外に移動したとして当該イベントから離脱させる。そして、参加受付部123は、記憶部11に記憶されている当該イベントの参加情報から、ユーザIDを削除する。
【0042】
また、参加受付部123は、クライアント端末2から最後に位置情報を受信してから所定時間を過ぎても新たに位置情報を受信していない場合、当該クライアント端末2のユーザがイベントに参加不可能と判断し、当該イベントから離脱させてもよい。また、参加受付部123は、クライアント端末2から最後に位置情報を受信してから所定時間を過ぎても新たに位置情報を受信しない場合、当該クライアント端末2から過去に受信した位置情報に基づいて現在の位置を推定するようにしてもよい。そして、参加受付部123は、推定した位置と、イベント情報に含まれている地点情報が示す地点との距離が所定距離よりも大きい場合に、ユーザをイベントから離脱させてもよい。また、イベント管理装置1は、現在位置の推定方法について複数の方法を予め記憶し、イベント情報の生成時に複数の方法から選択を受け付けるようにしてもよい。この場合、参加受付部123は、選択された推定方法に基づいて現在位置を推定してもよい。
【0043】
ここで、参加受付部123は、参加情報を参照し、現在の参加人数が予め設定された参加人数を超えた場合に、イベントへの参加を禁止してもよい。
図6は、第1の実施形態に係るイベントに対する参加状況を示す図である。
図6に示すイベントでは、ユーザU1〜U5の5人が既に参加している。ここで当該イベントの参加人数は3人から6人であることから、例えば、ユーザU6が参加した後、ユーザU7が参加しようとしても、ユーザU7は、イベントに参加することができない。
【0044】
なお、参加受付部123は、参加人数が予め設定された参加人数を超えた場合に、イベントを閉鎖してもよい。また、参加受付部123は、参加人数が予め設定された参加人数を超えた場合に、イベントからの離脱を促すメッセージをイベントに参加中の各クライアント端末2に送信し、所定時間にわたって、イベントからの離脱を受け付けるようにしてもよい。そして、参加受付部123は、所定時間経過後に参加人数が予め設定された参加人数を超えている場合に、イベントを閉鎖するようにしてもよい。
【0045】
また、参加受付部123は、イベントが開催されている状態において、ユーザがイベントから離脱し、予め設定された参加人数を下回った場合に、イベントを閉鎖してもよい。また、参加受付部123は、参加人数が予め設定された参加人数を下回った場合に、所定時間にわたって、イベントへの参加を受け付けるようにしてもよい。そして、参加受付部123は、所定時間経過後に参加人数が予め設定された参加人数を下回っている場合に、イベントを閉鎖するようにしてもよい。
【0046】
また、参加受付部123は、例えば、参加人数が予め設定された参加人数の上限に達した場合において、イベントに参加できなかったクライアント端末2のユーザIDを記憶部11に記憶しておいてもよい。そして、参加受付部123は、その後、参加人数が減少して参加条件が満たされた場合に、当該ユーザIDのクライアント端末2に参加が可能となった旨を示す参加可能情報を通知してもよい。例えば、参加受付部123は、同じイベントに対してほぼ同時刻に参加申請が行われて参加人数が上限を超え、参加できないユーザが発生した場合に、その後に空席ができたことを参加可能情報によって当該ユーザに通知してもよい。その際、参加受付部123は、地点情報が示す位置に対して現在位置が近いユーザから順に参加を認めてもよい。
【0047】
参加受付部123は、別の条件を満たした場合に参加を認める旨の通知をクライアント端末2に送信してもよい。例えば、参加受付部123は、イベントの参加に対して追加課金を受け入れることを条件として、参加人数の上限を超えて当該イベントに参加することを許可するようにしてもよい。そして、参加受付部123は、追加課金を行ったユーザのクライアント端末2に、参加を認める通知を送信したり、参加が可能になった旨を示す通知を送信したりしてもよい。
【0048】
装置側メッセージ通信部124は、イベントに参加しているクライアント端末2から、メッセージと、当該クライアント端末2のユーザIDと、イベント名とを受信すると、記憶部11に記憶されている参加情報を参照し、当該イベントに参加している他のクライアント端末2を特定する。そして、装置側メッセージ通信部124は、受信したメッセージ及びユーザIDを、当該イベントに参加している他のクライアント端末2に送信する。
【0049】
また、装置側メッセージ通信部124は、クライアント端末2から、メッセージとともに、イベントに参加している他のクライアント端末2のユーザIDを受信すると、当該メッセージを当該他のクライアント端末2に限定して送信する。
図7は、第1の実施形態に係るイベントにおけるメッセージのやりとりを示す図である。
図7に示すイベントには、ユーザU1〜U6の6人が参加している。ここで、ユーザU1及びユーザU6は、互いにユーザU6及びU1を指定し、1対1でメッセージの送受信を行っていることを示している。また、ユーザU2及びU5、ユーザU4及びU5も同様に、1対1でメッセージの送受信を行っていることを示している。このようにすることで、イベントに参加しているユーザは、特定のユーザに限定してメッセージをやりとりすることができる。
【0050】
ここで、装置側メッセージ通信部124は、時間条件が満たされている場合に、受信したメッセージをイベントに参加している他のクライアント端末2に送信するようにしてもよい。このようにすることで、イベント管理装置1は、イベントの開催期間に限定して、メッセージの送受信を行うことができる。
【0051】
また、装置側メッセージ通信部124は、参加人数条件が満たされている場合に、メッセージをイベントに参加している他のクライアント端末2に送信するようにしてもよい。このようにすることで、イベント管理装置1は、現在の参加人数が、イベントに設定された参加人数に足りていない場合に、メッセージのやりとりが行われない待ち状態とすることができる。
【0052】
[クライアント端末2の構成例]
続いて、クライアント端末2の構成例について説明する。クライアント端末2は、例えば、携帯電話機やタブレット等の携帯端末であり、入力部21と、表示部22と、記憶部23と、制御部24とを備える。
【0053】
入力部21は、例えば、ボタンや、表示部22に重ねて設けられた接触センサ等により構成される。入力部21は、クライアント端末2のユーザから操作入力を受け付ける。
表示部22は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等により構成される。表示部22は、制御部24の制御に応じて文字や図形等を表示する。
【0054】
記憶部23は、例えば、ROM、RAM及びハードディスク等により構成される。記憶部23は、クライアント端末2を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部23は、イベント管理装置1を介して他のクライアント端末2とメッセージ交換又はデータ交換等を行うためのイベントアプリケーションを記憶する。なお、記憶部23は、クライアント端末2に装着されるSDメモリーカード等の記憶媒体に各種プログラムを記憶してもよい。
【0055】
制御部24は、例えば、CPUにより構成される。制御部24は、記憶部23に記憶されている各種プログラムを実行することにより、クライアント端末2に係る機能を統括的に制御する。制御部24は、記憶部23に記憶されているイベントアプリケーションを実行することにより、イベント登録部241、位置情報取得部242、識別情報受信部243、表示制御部244、参加申請部245、及び端末側メッセージ通信部246として機能する。
【0056】
イベント登録部241は、イベント管理装置1に対してイベントを登録する。具体的には、イベント登録部241は、入力部21により所定の操作を受け付けると、イベントの登録画面を表示部22に表示させる。
【0057】
そして、イベント登録部241は、登録画面において、イベントに関する情報として、イベント名と、参加可能位置情報を構成する地点情報及び所定距離と、時間条件としての開始時間及び終了時間と、参加人数条件としての参加人数との入力を受け付ける。ここで、イベント登録部241は、地点情報を、後述の位置情報取得部242が取得した位置情報としてもよいし、表示部22に地図を表示させ、当該地図上で選択された地点に対応する位置情報としてもよい。イベント登録部241は、登録画面においてイベントに関する情報の入力が完了したことに応じて、入力された情報をイベント管理装置1に送信する。ここで、イベント登録部241は、イベントを公開する範囲を示す公開範囲情報として、イベントに入室可能なユーザIDの入力を受け付けたり、イベントのジャンルを受け付けたりしてもよい。
【0058】
位置情報取得部242は、入力部21により、参加可能なイベントを検索する検索操作を受け付けると、例えば、GPS機能を利用してクライアント端末2の現在の位置を示す位置情報を取得する。なお、位置情報取得部242は、GPS機能を使用して、位置情報を取得できない場合に、所定時間内に取得した過去の位置情報に基づいて現在の位置情報を推定してもよい。また、位置情報取得部242は、GPS機能を用いて位置情報を取得する代わりに、クライアント端末2が通信可能な複数の基地局から当該基地局の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいてクライアント端末2の位置情報を推定してもよい。
【0059】
識別情報受信部243は、位置情報取得部242により取得した位置情報をイベント管理装置1に送信し、イベント管理装置1から、当該位置情報が示す位置において参加可能なイベントのイベント名を受信する。また、識別情報受信部243は、イベント管理装置1から、イベント名とともに、イベントの開始時間、終了時間及び参加人数を受信する。ここで、識別情報受信部243は、イベント管理装置1から地点情報及び所定距離を受信してもよい。
【0060】
また、イベントに対して公開範囲が設定されている場合、識別情報受信部243は、位置情報及びユーザIDをイベント管理装置1に送信し、当該ユーザIDに対して公開されているイベントのイベント名を受信するようにしてもよい。この場合、イベント管理装置1は、位置情報及びユーザIDを受信すると、公開範囲情報に基づいて、当該ユーザIDが入室可能なイベントを特定し、当該イベントのイベント名をクライアント端末2に送信する。
【0061】
また、イベントに対してジャンルが設定されている場合、識別情報受信部243は、位置情報、ユーザID、及びユーザによって指定されたジャンルをイベント管理装置1に送信し、当該ジャンルに対応するイベントのイベント名を受信するようにしてもよい。この場合、イベント管理装置1は、位置情報、ユーザID及びジャンルを受信すると、当該ジャンルに対応するイベントを特定し、当該イベントのイベント名をクライアント端末2に送信する。
【0062】
表示制御部244は、識別情報受信部243がイベント名を受信すると、表示部22に対して、受信したイベント名をユーザが参加可能なイベントとして表示させる。
【0063】
なお、表示制御部244は、イベント管理装置1から受信した地点情報に基づいて、参加可能なイベントの位置を示す地図を表示部22に表示させてもよい。具体的には、表示制御部244は、識別情報受信部243がイベント名、イベントの開始時間、終了時間、参加人数、地点情報及び所定距離を受信すると、表示部22に対して地図を表示させ、当該地図上に、地点情報に基づいてイベント名を表示させる。
【0064】
参加申請部245は、識別情報受信部243が受信したイベント名が選択されると、当該イベントへの参加を申請する。具体的には、参加申請部245は、表示部22にイベント名が表示されると、イベント名の選択を受け付ける。参加申請部245は、イベント名の選択が受け付けられると、選択されたイベント名と、クライアント端末2のユーザIDとをイベント管理装置1に送信することにより、イベントへの参加を申請する。
【0065】
図8Aは、第1の実施形態に係る表示部22に表示された地図上にイベント名が表示された例を示す図である。表示制御部244は、
図8Aに示すように、表示部22に対して、クライアント端末2の位置に対応する地図を表示させる。表示制御部244は、受信した地点情報が示す位置に基づいて、当該地図上にイベント名を表示させる。
図8Aでは、地図上に2つのイベント名として、「○○大学○○祭」及び「Nハム応援団」が表示されていることが確認できる。なお、表示制御部244は、同一の地点情報を参加条件とする複数のイベントが存在する場合に、登録された時期が早いイベント、参加人数又は参加可能人数が多いイベント、又は終了までの残り時間が長いイベントのイベント名を本来の位置に表示させたりしてもよい。そして、表示制御部244は、本来の位置に表示されたイベントとは異なるイベントのイベント名を、既に表示されているイベント名の背後に表示させたり、本来の位置から表示位置をずらして表示させたりしてもよい。
【0066】
続いて、地図上に表示されているイベント名が選択されると、表示制御部244は、イベントの詳細情報を表示部22に表示させ、当該イベントへの参加を受け付ける。
図8Bは、第1の実施形態に係る表示部22にイベントの詳細情報が表示された例を示す図である。
図8Bに示す例では、イベント名「○○大学○○祭」が選択され、当該イベント名の詳細情報として、イベント名と、イベントの開催日と、参加人数と、参加条件と、参加ボタンと、閉じるボタンとが表示されている。ここで、開催日は、イベントの開始時間及び終了時間に基づいて作成される。また、参加条件は、地点情報及び所定距離に基づいて作成される。例えば、表示制御部244は、地点情報が示す位置に基づいて、
図8Bに表示されるテキスト情報「△△キャンパス」を取得する。
【0067】
入力部21により参加ボタンが押下されると、参加申請部245は、クライアント端末2のユーザIDと、選択されたイベント名とをイベント管理装置1に送信する。また、表示制御部244は、入力部21により閉じるボタンが押下されると、イベントの詳細情報を非表示にする。
【0068】
端末側メッセージ通信部246は、クライアント端末2のユーザがイベントに参加している場合に、入力部21を介して入力されたメッセージをイベント管理装置1に送信する。例えば、端末側メッセージ通信部246は、表示部22に対してイベントに参加中のユーザの顔アイコン等の識別情報と、メッセージ入力欄とを表示させる。顔アイコン等が選択されていない状態でメッセージが入力されると、端末側メッセージ通信部246は、メッセージ、自端末のユーザID及びイベント名をイベント管理装置1に送信する。これにより、イベントに参加中の他のユーザ全員に対してメッセージが送信される。
【0069】
また、端末側メッセージ通信部246は、顔アイコン等が選択された状態でメッセージが入力されると、メッセージ、自端末のユーザID及びイベント名と、選択された顔アイコンに対応する他のクライアント端末2のユーザIDとをイベント管理装置1に送信する。これにより、イベントに参加中のユーザのうち、選択されたユーザに対してメッセージが送信される。
端末側メッセージ通信部246は、イベント管理装置1から受信した、他のクライアント端末2のユーザからのメッセージを表示部22に表示させる。
【0070】
[イベント参加のシーケンス]
続いて、シーケンス図を用いて各処理の流れについて説明する。まず、クライアント端末2のユーザがイベントに参加するまでの処理の流れについて説明する。
図9は、第1の実施形態に係るイベント管理システムSにおいて、クライアント端末2のユーザがイベントに参加するまでの処理を示すシーケンス図である。
【0071】
まず、クライアント端末2の位置情報取得部242は、参加可能なイベントの検索操作を入力部21が受け付けたことに応じて、クライアント端末2の位置情報を取得する(S1)。続いて、識別情報受信部243は、取得した位置情報をイベント管理装置1に送信する。
【0072】
続いて、イベント管理装置1の識別情報送信部122は、クライアント端末2から、位置情報を受信すると、時間条件及び参加人数条件を満たしているイベントから、当該位置情報に対応するイベントを特定し、当該イベントのイベント名及び地点情報を特定する(S2)。続いて、識別情報送信部122は、特定したイベント名及び地点情報をクライアント端末2に送信する。
【0073】
続いて、クライアント端末2の識別情報受信部243は、イベント管理装置1からイベント名及び地点情報を受信する。続いて、クライアント端末2の表示制御部244は、表示部22に地図を表示させるとともに、受信した地点情報に基づいて、当該地図上にイベント名を表示させる(S3)。
【0074】
続いて、クライアント端末2の参加申請部245は、地図上に表示されたイベントが選択され、参加ボタンが押下されたか否かを判定することにより、当該イベントへの参加が申請されたか否かを判定する(S4)。参加申請部245は、イベントへの参加が申請されたと判定すると、当該イベントのイベント名と、クライアント端末2のユーザIDとをイベント管理装置1に送信する。
【0075】
イベント管理装置1の参加受付部123は、イベント名と、ユーザIDとを受信すると、当該イベントへの参加を受け付ける(S5)。参加受付部123は、イベント名と、クライアント端末2のユーザIDとを関連付けて、参加情報として記憶部11に記憶させる。
【0076】
[メッセージ送信のシーケンス]
続いて、イベントに参加したクライアント端末2によるメッセージの送受信に係る処理の流れについて説明する。
図10は、第1の実施形態に係るイベント管理システムSにおいて、クライアント端末2がメッセージを送受信する際の処理を示すシーケンス図である。ここで、イベントには、クライアント端末2Aのユーザと、クライアント端末2Bのユーザとが参加しているものとして説明を進める。
【0077】
まず、クライアント端末2Aのユーザが、入力部21を介してメッセージを入力すると(S11)、クライアント端末2Aの端末側メッセージ通信部246は、当該メッセージと、ユーザIDと、イベントのイベント名とをイベント管理装置1に送信する。
【0078】
続いて、イベント管理装置1の装置側メッセージ通信部124は、クライアント端末2Aから、メッセージと、ユーザIDと、イベント名とを受信すると、記憶部11に記憶されている参加情報を参照し、当該イベントに参加している他のクライアント端末2を特定する(S12)。ここでは、他のクライアント端末2として、クライアント端末2Bが特定される。装置側メッセージ通信部124は、受信したメッセージ及びユーザIDを、クライアント端末2Bに送信する。
【0079】
クライアント端末2Bの端末側メッセージ通信部246は、イベント管理装置1からメッセージ及びユーザIDを受信すると、受信したメッセージをユーザIDからのメッセージとして表示部22に表示させる(S13)。
【0080】
[第1の実施形態の効果]
以上、第1の実施形態によれば、イベント管理装置1は、イベント名と、当該イベントに参加可能な位置に関する参加可能位置情報とを受け付ける登録受付部121と、イベント名と参加可能位置情報とを関連付けて記憶する記憶部11と、クライアント端末2から、クライアント端末2の位置を示す位置情報を受信すると、当該位置情報及び参加可能位置情報に基づいて、当該クライアント端末2が参加可能なイベント名を当該クライアント端末2に送信する識別情報送信部122と、複数のクライアント端末2から、イベントへの参加を受け付ける参加受付部123と、イベントに参加しているクライアント端末2からメッセージを受信し、当該メッセージを、当該イベントに参加している他のクライアント端末2に送信する装置側メッセージ通信部124と、を備える。
【0081】
したがって、イベント管理装置1は、イベントに参加可能な位置を受け付けることにより、ユーザがイベントに参加可能な場所を柔軟に設定することができる。また、イベント管理装置1は、登録受付部121が受け付けたイベントに参加可能な位置に近いクライアント端末2に限定して、当該イベントに参加させることができる。また、イベント管理装置1では、登録受付部121を介して、ユーザが自由にイベントの設定を行うことができるので、例えば、開催されているイベントにおいて、当該イベントに参加している同じ趣味のユーザの参加を促すようなイベントの設定を行うことができる。これにより、ユーザ同士が円滑にコミュニケーションを図ることができる。
【0082】
また、イベント管理装置1は、記憶部11により、参加可能位置情報として、所定の地点を示す地点情報と所定距離とを記憶し、識別情報送信部122により、クライアント端末2から受信した位置情報が示す位置が、当該地点から所定距離以内である場合に、当該地点に対応する参加可能位置情報に関連付けられているイベント名をクライアント端末2に送信する。
例えば、所定距離が、ユーザが徒歩や電車等の移動手段により移動可能な距離である場合、イベントに参加しているクライアント端末2の位置は互いに近い。よって、イベントに参加しているクライアント端末2のユーザは、直接会って親交を深めることができる。
【0083】
<第2の実施形態>
[参加不可能なイベントについても表示する]
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、クライアント端末2のユーザが参加不可能なイベントについても表示部22に表示する点で第1の実施形態と異なり、その他の点では同じである。
【0084】
第2の実施形態において、識別情報送信部122は、クライアント端末2に、クライアント端末2が参加可能なイベントのイベント名と、クライアント端末2が参加不可能なイベントのイベント名と、これらのイベント名に関連付けられている地点情報とを送信する。
【0085】
具体的には、識別情報送信部122は、クライアント端末2から、クライアント端末2の位置を示す位置情報を受信すると、記憶部11に記憶されているイベント情報を参照し、時間条件及び参加人数条件を満たしているイベントを特定する。
【0086】
続いて、識別情報送信部122は、特定したイベントのイベント情報を参照し、クライアント端末2から受信した位置情報が示す位置と、イベント情報に含まれている地点情報が示す地点との距離が所定距離以内である場合に、当該地点に対応するイベントをクライアント端末2が参加可能なイベントと特定する。
【0087】
また、識別情報送信部122は、クライアント端末2から受信した位置情報が示す位置と、イベント情報に含まれている地点情報が示す地点との距離が所定距離より大きく、予め定められた距離以内である場合に、当該地点に対応するイベントをクライアント端末2が参加不可能なイベントと特定する。このようにすることで、イベント管理装置1は、参加不可能なイベントのうち、クライアント端末2のユーザが到着することが困難なエリアに対応する参加不可能なイベントの通知を省略し、当該ユーザが徒歩や電車等の簡易的な移動手段により到着可能なエリアの参加不可能なイベントに限定して通知することができる。よって、当該ユーザは、参加不可能なイベントのうち、参加できる地点にまで比較的容易に移動可能なイベントの位置を確認しながら、当該イベントに対応する地点に移動してイベントに参加するか否かを判断することができる。
【0088】
続いて、識別情報送信部122は、参加可能なイベントのイベント名と、参加不可能なイベントのイベント名と、これらのイベント名に関連付けられている地点情報とをクライアント端末2に送信する。
続いて、識別情報受信部243は、イベント管理装置1から、参加可能なイベントのイベント名と、参加不可能なイベントのイベント名と、これらのイベント名に関連付けられている地点情報とを受信する。
【0089】
表示制御部244は、識別情報受信部243がイベント名を受信すると、地点情報に基づいて、参加可能なイベントの位置及び参加不可能なイベントの位置を示す地図を表示部22に表示させる。具体的には、表示制御部244は、表示部22に対して地図を表示させ、当該地図上に、地点情報に基づいて参加可能なイベントのイベント名と、参加不可能なイベントのイベント名とを区別して表示させる。
【0090】
図11Aは、第2の実施形態に係る表示部22に表示された地図上にイベント名が表示された例を示す図である。
図11Aに示されるように、実線で囲まれたイベント名は、参加可能なイベント名であり、破線で囲まれたイベント名は、参加不可能なイベント名である。これにより、クライアント端末2のユーザは、参加可能なイベントと参加不可能なイベントとを区別することができる。
【0091】
ここで、識別情報受信部243は、イベント管理装置1に対してクライアント端末2の位置情報をリアルタイムに送信し、イベント管理装置1から、参加可能なイベントのイベント名と、参加不可能なイベントのイベント名と、これらのイベント名に関連付けられている地点情報とをリアルタイムで受信してもよい。この場合において、表示制御部244は、イベントが、参加不可能なイベントから参加可能なイベントに変化した場合、又は参加可能なイベントから参加不可能なイベントに変化した場合、イベントの状態が変化した旨を表示部22に表示させてもよい。
【0092】
図11Bは、第2の実施形態に係る表示部22に表示された地図上のイベント名が参加可能に変化した場合の表示例を示す図である。
図11Bに示す例では、イベント名「神田蕎麦愛好会」のイベントが参加可能に変化したことにより、参加可能に変化した旨を示すメッセージMが表示されていることが確認できる。これにより、クライアント端末2のユーザは、参加不可能なイベントが参加可能に変化したことを把握し、当該イベントに参加することができる。
【0093】
[第2の実施形態の効果]
以上、第2の実施形態によれば、表示制御部244は、識別情報受信部243がイベント名を受信すると、地点情報に基づいて、参加可能なイベントの位置及び参加不可能なイベントの位置を示す地図を表示部22に表示させる。これにより、クライアント端末2のユーザは、参加不可能なイベントの位置を把握し、自身が当該イベントに参加したい場合における移動先を定めることができる。
【0094】
<第3の実施形態>
[地点情報に対応する位置が移動する]
続いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、イベント情報に係る地点情報に対応する位置が移動する点で第1の実施形態と異なり、その他の点では同じである。
【0095】
第3の実施形態のイベント登録部241は、登録画面において、イベントに関する情報を受け付ける。第3の実施形態の、イベント登録部241は、参加可能位置情報を構成する地点情報として、時間に応じて移動する位置情報を受け付けることができる。例えば、イベント登録部241は、クライアント端末2のリアルタイムの位置情報を受け付けることができる。なお、イベント登録部241は、クライアント端末2に限らず、GPS機能等を有し、現在位置を通知することができる機器のリアルタイムの位置情報を受け付けてもよい。以下、イベントを登録するクライアント端末2を登録端末という。
【0096】
登録端末のイベント登録部241は、登録画面においてイベントに関する情報の入力が完了したことに応じて、イベントに関する情報をイベント管理装置1に送信する。登録端末は、参加可能位置情報を構成する地点情報として、登録端末のリアルタイムの位置情報を指定した場合、登録端末の位置情報と、地点情報の変更リクエストとを定期的(例えば、1分おき)にイベント管理装置1に送信する。
【0097】
登録受付部121は、地点情報として登録端末のリアルタイムの位置情報が指定されている場合、登録端末から、登録端末の位置情報と、地点情報の変更リクエストとを定期的に受信する。登録受付部121は、位置情報と、地点情報の変更リクエストとを受信すると、イベント情報の地点情報を受信した位置情報に変更する。
【0098】
参加受付部123は、イベントに参加しているクライアント端末2から定期的に位置情報及びユーザIDを受信し、当該位置情報が示す位置と、イベント情報に含まれている地点情報が示す地点(登録端末の位置)との距離が所定距離以内であるか否かを判定する。そして、参加受付部123は、所定距離よりも大きいと判定した場合、当該位置情報を送信したクライアント端末2のユーザが、イベントに参加可能な範囲に含まれなくなったと判定して当該イベントから離脱させる。そして、参加受付部123は、記憶部11に記憶されている当該イベントの参加情報から、ユーザIDを削除する。
【0099】
図12は、第3の実施形態に係るクライアント端末2のユーザU1の位置とイベントに対応する登録端末の地点Pとを示す図である。
図12に示すように、クライアント端末2のユーザU1は、時刻t1において、イベントに対応する登録端末の地点P(X1,Y1)から所定距離(例えば、2km)以内に位置し、当該イベントに参加しているものとする。その後、クライアント端末2のユーザU1が移動せず、時刻t2において、イベントに対応する登録端末の地点が、地点P’(X1’,Y1’)に移動したことにより、ユーザU1が地点P’から所定距離以上離れたとする。この場合、当該クライアント端末2のユーザU1は、登録端末が移動して地点情報が示す位置が移動したことにより、当該イベントに参加できなくなる。
【0100】
[第3の実施形態の効果]
以上、第3の実施形態によれば、記憶部11は、地点情報として、所定のクライアント端末のリアルタイムの位置を示す位置情報を記憶する。これにより、イベント管理装置1は、イベントを登録したクライアント端末2の位置を基準として、イベントを開催することができる。例えば、クライアント端末2のユーザが電車等の移動手段で移動している場合に、当該ユーザは、当該移動手段を利用している他のクライアント端末2のユーザとコミュニケーションを図ることができる。
【0101】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。また、上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0102】
例えば、第1の実施形態では、識別情報送信部122が、クライアント端末2から位置情報を受信すると、当該位置情報に基づいて参加可能又はこれから参加可能となるイベント情報を特定したが、クライアント端末2の仕様やスペック等に応じて、位置情報とは異なる情報を取得して、当該イベント情報を特定してもよい。例えば、クライアント端末2が据置型の端末であり、固有のIPアドレスが割り当てられている場合、識別情報送信部122は、当該クライアント端末2からIPアドレスを取得するようにしてもよい。そして、識別情報送信部122は、例えばIPアドレスと位置とを関連付けた位置情報テーブルを参照し、取得したIPアドレスに対応する位置をクライアント端末2に対応する位置として特定してもよい。そして、識別情報送信部122は、特定した位置に基づいて参加可能又はこれから参加可能となるイベント情報を特定してもよい。また、識別情報送信部122は、クライアント端末2が携帯端末である場合、当該携帯端末の電波状況に応じて、位置情報とは異なる情報を取得し、当該情報に基づいて参加可能又はこれから参加可能となるイベント情報を特定してもよい。
【0103】
また、第1の実施形態では、登録受付部121がクライアント端末2からイベント情報の登録を受け付けることとしたが、これに限らない。例えば、クライアント端末2とは異なる端末(例えば、据置型の端末)に、イベント登録部241に係る機能を設けておき、登録受付部121が当該端末からイベント情報の登録を受け付けてもよい。
【0104】
また、第1の実施形態では、登録受付部121が、ユーザによって選択された複数の位置情報を地点情報として受け付けてもよいこととしたが、それぞれの位置情報が示す位置は、固定された地点又は移動する地点のいずれかであってもよい。例えば、登録受付部121は、地点情報として、固定地点Aから2km以内又は移動する地点Bから1km以内という情報を受け付けたり、固定地点Aから2km以内かつ移動する地点Bから2km以内という情報を受け付けたりしてもよい。
【0105】
また、第2の実施形態では、表示制御部244は、イベントの状態が変化したことに応じて、イベントの状態が変化した旨を表示部22に表示させることとしたが、これに限らない。例えば、表示制御部244は、イベント名が選択されたことに応じて、イベントが参加可能であるか、参加不可能であるかについて表示部22に表示させるようにもよい。