【実施例】
【0181】
一般方法
ジューテリオクロロホルム(CDCl
3)、ジューテリオメタノール(CD
3OD)またはジメチルスルホキシド−D
6(DMSO)の溶液において、
1H NMR(400MHz)および
13C NMR(100MHz)を得た。Mestrec 5.3.0および6.0.1を使用して、NMRスペクトルを処理した。ひとまとめに扱われる
13C NMRのピークは、同じ炭素の2つの回転異性体のものである。移動相Aとして0.1%の蟻酸を有する水、および移動相Bとして0.1%の蟻酸を有するアセトニトリルを使用した、Thompson ODS−A、100A、5μ(50×4.6mm)カラムを備えたAgilent 1100/6110 HPLCシステムを使用して、質量スペクトル(LCMS)を得た。勾配は、2.5分間に亘り移動相Bで20〜100%であり、次いで、2.5分間に亘り100%に維持した。流量は1mL/分であった。別記しない限り、提供されるLCMSデータは、この方法を使用している。より疎水性の化合物について、方法1と表示する以下の勾配を使用した:0.5分間に亘り40〜95%、8.5分間に亘り95%に保持、次いで、2分間で40%に戻す、1mL/分の流量。最終的な化合物を、方法2を使用して、純度について検査した:1分間に亘り5%、9分間に亘り5〜95%、次いで、5分間に亘り95%に保持、1mL/分の流量。1mL/分の流量および定組成移動相で、Chiralpak AD−H、250×4.6mmカラム、5μmの粒径で分離されたピークの積分によって、鏡像体過剰率を決定した。別記しない限り、提供されるキラルデータは、この方法を使用している。あるいは、以下の条件下でキラル分離を行った。キラル方法1:1mL/分の流量および定組成移動相で、Chiralpak AY−H、250×4.6mmカラム、5μmの粒径。キラル方法2:0.75mL/分の流量で、Chiralcel OZ−3、250×4.6mmカラム、3μmの粒径。これらの手法で使用したピリジン、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、およびトルエンは、窒素(N
2)雰囲気下に保持したAldrichのSure/Seal(商標)ボトルからのものであった。全ての反応混合物は磁気を使用して撹拌し、温度は外部反応温度であった。Redisep(Teledyne Isco)シリカゲル(SiO
2)カラムを備えたCombiflash Rfフラッシュ精製システム(Teledyne Isco)を使用して、カラムクロマトグラフィーを行った。移動相Aとして0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する水、および移動相Bとして0.05%のトリフルオロ酢酸を含有するアセトニトリルを使用した、Varian ProStar/PrepStarシステムで分取HPLC精製を行った。勾配は、22mL/分の流量で、12分間に亘り移動相Bで10〜80%、2分間に亘り80%に保持し、次いで、2分間で10%に戻した。これと類似の他の方法を使用してもよい。分画を、Varian Prostarフラクションコレクタを使用して採集し、SpeedVac Plus真空ポンプを使用して蒸発させた。塩になり得る中心を有する化合物が、トリフルオロ酢酸(TFA)塩であると推測した。Biotageマイクロ波容器を備えたBiotage Initiatorマイクロ波反応装置を使用して、マイクロ波加熱を行った。以下の略語が使用される:酢酸エチル(EA)、トリエチルアミン(TEA)、ジエチルアミン(DEA)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)、イソプロパノール(IPA)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)。Noritは活性炭である。
【0182】
実験手法
1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリル(INT−1)
【化24】
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【0183】
150mLの1−メチル−2−ピロリジン(NMP)中の4−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(100.0g、0.48モル)の撹拌溶液にシアン化亜鉛(111.8g、0.95モル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム[Pd(PPh
3)
4](2.75g、0.024モル)を加えた。この溶液をN
2でガス抜きし、反応混合物を7時間に亘り95℃で加熱した。冷却の際に、反応混合物を氷水(3.5L)に注いだ。化合物および無機Zn塩が沈殿した。固体を採集し、DCM(3×100mL)と水の間で分配した。有機層を濾過して、Zn塩を除去し、濾液を濃縮し、EtOHおよびMeOHの4:1の混合物(400mL)から結晶化させて、薄黄色固体として45.5g(60%)の1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルINT−1を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C10H7NO: 157.2; found 158.1 [M+H]+, tR = 2.67 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.00 - 7.90 (m, 1H), 7.86 (dd, J = 7.5, 1.1, 1H), 7.50 (t, J = 7.6, 1H), 3.40 - 3.19 (m, 2H), 2.90 - 2.61 (m, 2H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 204.70, 157.90, 138.38, 137.88, 128.44, 128.28, 116.31, 111.70, 36.01, 25.49。
【0184】
(S)−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリル(INT−2)
【化25】
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【0185】
内部温度計および滴下漏斗を備えた3口フラスコに、トルエン中の(R)−(+)−2−メタル−CBS−オキサザボロリジン溶液(3.0mL)およびボラン−ジメチルスルフィド(300μL)を加えた。反応混合物を10分間に亘り室温で撹拌し、次いで、DCM(25mL)で希釈した。ボラン−ジメチルスルフィド(6.0mL)を加え、5分間の撹拌後、反応混合物を−20℃に冷却した。反応混合物を−20±5℃に維持しながら、DCM(25mL)中の1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルINT−1(4.7g、30ミリモル)を、20分間に亘り滴下漏斗によって滴下した。反応混合物を1時間に亘り撹拌し、次いで、MeOH(20mL)の滴下によって反応停止させた。水素の放出を停止させた後、MeOH(30mL)を加え、大気圧で加熱することによって除去した。MeOH(50mL)を2回で加え、2回の加熱により除去した。全ての溶媒を蒸発させて固体を得、これを、EA(9mL)およびヘキサン(22mL)から再結晶化させた。化合物を濾過し、5:1のヘキサン/EA(30mL)で洗浄して、白色粉末として3.73g(78%)の(S)−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルINT−2を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C10H9NO: 159.1; found 160.1 [M+H]+, tR = 2.39 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.62 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.32 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 5.28 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 3.23 (ddd, J = 17.0, 8.7, 4.4 Hz, 1H), 3.04 - 2.90 (m, 1H), 2.64 - 2.51 (m, 1H), 2.00 (dddd, J = 13.4, 8.7, 7.1, 5.7 Hz, 1H), 1.91 (d, J = 5.4 Hz, 1H).キラルHPLC:(S)−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルをヘキサン中20%のIPA中で溶離した。>99.9%のee, t
R=7.42分。類似の様式で、(S)−(−)−2−メタル−CBS−オキサザボロリジンを使用して、(R)−鏡像異性体を得た。(R)−鏡像異性体のt
R=6.79分。
【0186】
(±)−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリル
【化26】
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【0187】
EtOH中の1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリル(1.2g、7.64ミリモル)およびシリカゲル(触媒作用のため)の撹拌懸濁液に0℃でNaBH
3(237.2mg、7.64ミリモル)を加えた。反応混合物を室温まで暖め、2時間に亘り撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をクロマトグラフィー(50%のEA/ヘキサン)により精製して、白色固体として1.02g(82.3%)の1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルを得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C10H9NO; 159.18; found 160.1 [M+H]+, tR = 2.39 分。
【0188】
(S)−N,1−ジヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボキシミドアミド(INT−3)
【化27】
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【0189】
EtOH(20mL)中の塩化水素(0.87g、12.5ミリモル)および炭酸ナトリウム(1.32g、12.5ミリモル)に、(S)−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルINT−2(1.59g、10ミリモル)を一度に加え、この溶液を加熱して還流した。16時間後、反応混合物を冷却し、濾過して、固体を除去した。EtOHを除去し、化合物をクロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製して、白色発泡体として1.74g(90%)の(S)−N,1−ジヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボキシミドアミドINT−3を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C10H12N2O2: 192.1; found: 193.1 [M+H]+, tR = 0.56 分. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 10.30 (s, 1H), 9.97 (s, 1H), 7.72 - 7.58 (m, 1H), 7.46 - 7.37 (m, 2H), 5.22 (t, J = 6.5, 1H), 3.17 - 3.03 (m, 1H), 2.99 - 2.83 (m, 1H), 2.49 (dddd, J = 11.4, 8.0, 7.0, 4.4, 1H), 2.02 - 1.88 (m, 1H). 類似の様式で、(R)−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルから、(R)−N,1−ジヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボキシミドアミドが生成される。
【0190】
一般手法1. インダノールの調製
DMF(0.15M)中の安息香酸(1当量)に、HOBt(1.5当量)およびEDC(1.5当量)を加えた。反応混合物を、酸が完全に活性化されるまで、2〜16時間に亘り室温で撹拌した。(R)−または(S)−N,1−ジヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボキシミドアミドを一度に加え、反応混合物を、予め環化された中間体の形成が完了するまで、2時間に亘り室温で撹拌した。次いで、反応混合物を18時間に亘り85℃に加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水を加え、混合物を静置した。結果として生じた沈殿物を濾過した。材料をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製して、または再結晶化して、白色固体として5−(3−(1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−ベンゼンを得た。
【0191】
一般手法1を使用して、化合物1〜12を調製した。
【0192】
(S)−5−(3−(1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシ−ベンゾニトリル(化合物6)
【化28】
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【0193】
一般手法1を使用して調製した。DMF(3mL)中の3−シアノ−4−イソプロポキシ安息香酸(93.2mg、0.45ミリモル)にHOBt(104.3mg、0.68ミリモル)およびEDC(130.6mg、0.68ミリモル)を加えた。反応混合物を、酸が完全に活性化されるまで、16時間に亘り室温で撹拌した。(S)−N,1−ジヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボキシミドアミドINT−2(97mg、0.5ミリモル)を一度に加え、反応混合物を2時間に亘り室温で撹拌した。この粗製材料を18時間に亘り85℃に加熱した。反応混合物を室温まで冷却した。水(15mL)を加え、混合物を静置し、濃褐色の沈殿物を濾過した。この沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製して、白色固体として73mg(40%)の(S)−5−(3−(1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル6を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C21H19N3O3: 361.1; found 362.1 [M+H]+, tR = 3.63 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.46 (d, J = 2.1, 1H), 8.36 (dd, J = 8.9, 2.2, 1H), 8.16 (dd, J = 7.7, 0.5, 1H), 7.63 (d, J = 7.5, 1H), 7.46 (t, J = 7.6, 1H), 7.15 (d, J = 9.0, 1H), 5.36 (dd, J = 12.6, 6.8, 1H), 4.82 (hept, J = 6.1, 1H), 3.54 (ddd, J = 17.5, 8.7, 4.6, 1H), 3.31 - 3.18 (m, 1H), 2.63 (dddd, J = 13.2, 8.4, 7.1, 4.7, 1H), 2.07 (dddd, J = 14.1, 8.7, 6.6, 5.5, 1H), 1.84 (d, J = 7.1, 1H), 1.50 (d, J = 6.1, 6H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 173.07, 168.30, 162.46, 148.27, 142.29, 134.57, 133.77, 127.53, 127.28, 127.05, 122.26, 116.00, 115.25, 114.87, 102.43, 74.05, 72.49, 35.03, 30.80, 21.46.キラルHPLC:(S)−5−(3−(1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリルをヘキサン中の20%のIPAで溶離した。>99.9%のee, t
R=25.07分。類似の様式で、一般手法1を使用して、それぞれ、(R)−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルおよびラセミ化合物の1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルから、(R)−5−(3−(1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル5およびラセミ材料を得た。(R)−鏡像異性体のt
R=17.60分。
【0194】
(R)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアセテート(化合物13)
【化29】
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【0195】
DCM(1mL)中の(R)−5−(3−(1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル5(36mg、0.10ミリモル)を収容するフラスコに、ピリジン(24μL、0.3ミリモル)および塩化アセチル(21μL、0.3ミリモル)を加えた。反応混合物を4日間に亘り室温で撹拌した。粗製反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製して、白色固体として37mg(92%)の(R)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアセテート13を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H21N3O4: 403.2; found 426.1 [M+Na]+, tR = 4.19 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.37 (d, J = 2.1, 1H), 8.27 (dd, J = 8.9, 2.2, 1H), 8.10 (dd, J = 7.7, 0.9, 1H), 7.53 (d, J = 7.4, 1H), 7.35 (t, J = 7.7, 1H), 7.06 (d, J = 9.0, 1H), 6.21 (dd, J = 7.2, 3.7, 1H), 4.73 (hept, J = 6.1, 1H), 3.44 (ddd, J = 17.5, 8.3, 6.3, 1H), 3.26 (ddd, J = 17.6, 8.7, 4.8, 1H), 2.52 (tdd, J = 14.9, 7.9, 6.3, 1H), 2.21 - 2.06 (m, 1H), 2.02 (s, 3H), 1.41 (d, J = 6.1, 6H)。
【0196】
(R)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルピバレート(化合物14)
【化30】
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【0197】
DCM(1mL)中の(R)−5−(3−(1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル5(36mg、0.10ミリモル)を収容するフラスコに、ピリジン(24μL、0.3ミリモル)および塩化ピバロイル(37μL、0.3ミリモル)を加えた。反応混合物を4日間に亘り室温で撹拌した。粗製反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製して、白色固体として23mg(52%)の(R)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルピバレート14を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C26H27N3O4: 445.2, tR = 4.7 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.37 (d, J = 2.2, 1H), 8.28 (dd, J = 8.9, 2.2, 1H), 8.12 - 8.05 (m, 1H), 7.46 (d, J = 7.4, 1H), 7.34 (t, J = 7.6, 1H), 7.06 (d, J = 9.0, 1H), 6.19 (dd, J = 7.3, 4.6, 1H), 4.73 (hept, J = 6.1, 1H), 3.44 (ddd, J = 17.5, 8.7, 5.4, 1H), 3.24 (ddd, J = 17.5, 8.6, 5.7, 1H), 2.56 (tdd, J = 8.6, 7.4, 5.4, 1H), 2.12 - 1.99 (m, 1H), 1.41 (d, J = 6.1, 6H), 1.14 (s, 9H)。
【0198】
一般手法2. インダノールからのインダンアミンの調製
DCM(0.14M)中のラセミ5−(3−(1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(1当量)を収容するフラスコに、0℃でSOCl
2(2当量)を加えた。30分間の撹拌後、反応混合物を真空中で濃縮し、2時間に亘り高真空下に配置した。結果として得られた粗製塩化物をDMA(0.02M)中に溶解させた。アミン(3当量)、DIEA(3当量)、およびある場合には、NaBr(3当量)を加え、得られた反応混合物を一晩、55〜60℃で撹拌し、分取HPLCまたはカラムクロマトグラフィーのいずれかにより精製した。アミンがエーテルを含んでいたら、その材料をNaOHによって酸にさらに加水分解しても差し支えない。Boc基により保護されたジアミンを、TFAを使用して脱保護しても差し支えない。
【0199】
一般手法2を使用して、化合物15〜48を調製した。
【0200】
5−(3−(1−((1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物15)
【化31】
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【0201】
2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールから、一般手法2を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H28N4O3: 432.5; found 433.2 [M+H]+, tR = 6.58 分 (方法 2)。
【0202】
5−(3−(1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物16)
【化32】
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【0203】
ピペリジン−4−オールから、一般手法2を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C26H28N4O3: 444.5; found 445.2 [M+H]+, tR = 6.42 分 (方法 2)。
【0204】
5−(3−(1−((1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物17)
【化33】
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【0205】
2−アミノプロパン−1,3−ジオールから、一般手法2を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C24H26N4O4: 434.5; found 435.2 [M+H]+, tR = 6.24 分 (方法 2)。
【0206】
メチル1−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アゼチジン−3−カルボキシレート
【化34】
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【0207】
メチルアゼチジン−3−カルボキシレートから、一般手法2を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C26H26N4O4: 458.4; found 459.2 [M+H]+, tR = 2.64 分。
【0208】
1−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物18)
【化35】
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【0209】
メチル1−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アゼチジン−3−カルボキシレート(6.8mg、0.02ミリモル)の溶液に、5NのNaOH(20μL)を加えた。混合物を2時間に亘り室温で撹拌し、250μLの1:1のDMSO:MeOH中に溶解させ、分取HPLCにより精製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H24N4O4: 444.5; found 445.1 [M+H]+, tR = 6.52 分 (方法 2)。
【0210】
tert−ブチル4−((4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化36】
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【0211】
tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレートから、一般手法2を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C31H37N5O4: 543.7; found 544.3 [M+H]+, tR = 2.82 分。
【0212】
2−イソプロポキシ−5−(3−(1−(ピペリジン−4−イルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル(化合物19)
【化37】
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【0213】
未希釈TFA(1mL)中のtert−ブチル4−((4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(15.7mg、0.03ミリモル)の溶液を30分間に亘り撹拌し、濃縮して、12mg(99%)の2−イソプロポキシ−5−(3−(1−(ピペリジン−4−イルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリルを提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C26H29N5O2: 443.5; found 444.2 [M+H]+, tR = 5.31 分 (方法 2)。
【0214】
2−((4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)−N−メチルエタンスルホンアミド(化合物45)
【化38】
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【0215】
一般手法2を使用して調製した。5−(3−(1−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(152mg、0.4ミリモル)をDMA(2mL)中に溶解させ、2−アミノ−N−メチルエタンスルホンアミド塩酸塩(209mg、1.2ミリモル)、臭化ナトリウム(123mg、1.2ミリモル)、およびジイソプロピルエチルアミン(210μL、1.2ミリモル)で処理した。反応混合物を24時間に亘り60℃に加熱した。粗製反応混合物を水(30mL)中に注ぎ、結果として生じた沈殿物を採集し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン、次いで、MeOH/DCM)により精製して、褐色油として30mg(16%)の2−((4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)−N−メチルエタンスルホンアミド45を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C24H27N5O4S: 481.2; found 482.1 [M+H]+, tR = 2.56 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.77 (hept, J = 12.1, 6.1 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 3.43 (ddd, J = 17.4, 8.6, 4.9 Hz, 1H), 3.32 - 3.11 (m, 5H), 2.77 (s, 3H), 2.52 - 2.42 (m, 1H), 1.98 - 1.83 (m, 1H), 1.45 (d, J = 6.1 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 173.22, 169.08, 162.93, 146.06, 143.70, 134.27, 134.09, 128.46, 127.25, 126.91, 123.50, 116.98, 115.49, 113.75, 104.03, 72.93, 63.12, 50.70, 41.86, 33.05, 32.02, 29.43, 21.91。
【0216】
(R)−N−(4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(INT−4)
【化39】
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【0217】
トルエン(530mL)中の1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルINT−1(42.5g、0.27モル)および(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(36.0g、0.30モル)に、チタンテトラエトキシド(84.1mL、92.5g、0.40モル)を加え、反応混合物をN
2雰囲気下において12時間に亘り60℃で加熱した。粗製(R)−N−(4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドINT−4を次の実験に直接使用した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C14H16N2OS: 260.3; found 261.1 [M+H]+, tR = 3.19 分。
【0218】
(R)−N−((R)−4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(INT−5)
【化40】
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【0219】
N
2雰囲気下において(R)−N−(4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドINT−4の粗製懸濁液を収容するフラスコにTHF(1.0L)を加え、反応混合物を−78℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(40.9g、1.08モル)を30分間に亘り少しずつ加えた(その添加中に、内部温度は上昇しなかった)。反応混合物を30分間に亘り−78℃で撹拌し、30分間に亘り浴から半分出し、次いで、1時間に亘り0℃まで暖めた。0℃の反応混合物を氷浴中に置き、塩水(100mL)で、続いて、飽和酒石酸カリウムナトリウム(420mL)で反応停止させ、Ti塩が沈殿した。反応混合物をEA(1.5L)で希釈し、一晩、室温で撹拌した。有機層をデカンテーションで取り出し、飽和NH
4Cl、水、および塩水で連続して洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、MgSO
4のパッドに通すことにより濾過した。濾液を濃縮して、褐色油として52.9gの(R)−N−((R)−4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドINT−5を生成し、これを次の工程で直接使用した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C14H18N2OS: 262.3; found 263.1 [M+H]+, tR = 2.99 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.89 (d, J = 7.7, 1H), 7.56 (t, J = 6.8, 1H), 7.36 (t, J = 7.7, 1H), 4.97 (q, J = 7.5, 1H), 3.50 (d, J = 7.6, 1H), 3.22 (ddd, J = 16.9, 8.8, 3.9, 1H), 3.01 (dt, J = 22.4, 6.9, 1H), 2.70 - 2.53 (m, 1H), 2.15 - 1.95 (m, 1H), 1.33 - 1.20 (m, 9H)。
【0220】
(R)−1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−4−カルボニトリル(INT−6)
【化41】
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【0221】
MeOH(200mL)中の粗製(R)−N−((R)−4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドINT−5(52.9g、0.20モル)に、ジオキサン中の4NのHCl(152.0mL、0.60モル)を加え、得られた黄色の懸濁液を1.5時間に亘り室温で撹拌した。粗製反応混合物をMeOH(500mL)で希釈し、濾過して、ある程度のTi副生成物を除去した。濾液を濃縮し、得られた固体をアセトニトリル(500mL)中で還流した。得られた白色固体を採集して、13.0g(3工程で31%)の(R)−1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−4−カルボニトリルINT−6のHCl塩を生成した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C10H10N2: 158.2; found 142.0 [M-NH2]+, tR = 0.84 分. 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.61 (s, 3H), 7.96 (d, J = 7.7, 1H), 7.83 (d, J = 7.5, 1H), 7.52 (t, J = 7.7, 1H), 4.80 (s, 1H), 3.23 (ddd, J = 16.6, 8.7, 5.2, 1H), 3.05 (ddd, J = 16.6, 8.6, 6.3, 1H), 2.62 - 2.51 (m, 1H), 2.15 - 2.01 (m, 1H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 148.09, 141.15, 132.48, 130.32, 127.89, 117.27, 108.05, 54.36, 39.08, 29.64.有機塩基は、1NのNaHCO
3およびDCMによる抽出で調製できる。LCMS-ESI (m/z) calculated for C10H10N2: 158.2; found 142.0 [M-NH2]+, tR = 0.83 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.52 - 7.38 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 17.4, 9.8, 1H), 4.35 (t, J = 7.6, 1H), 3.11 (ddd, J = 16.8, 8.7, 3.2, 1H), 2.89 (dt, J = 16.9, 8.5, 1H), 2.53 (dddd, J = 12.8, 8.1, 7.3, 3.2, 1H), 1.70 (dtd, J = 12.8, 8.8, 8.0, 1H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 150.16, 146.67, 130.19, 128.74, 127.38, 117.77, 107.42, 56.86, 38.86, 29.14.キラルHPLC:(R)−1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−4−カルボニトリルをヘキサン中の5%のEtOHと0.05%のTEAで溶離した:95%のee, t
R=23.02分。類似の様式で、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを使用して、(S)−鏡像異性体INT−7を調製した。(S)−鏡像異性体のt
R=20.17分。
【0222】
(R)−tert−ブチル−4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメート(INT−8)
【化42】
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【0223】
DCM(100mL)中の(R)−1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−4−カルボニトリルHCl INT−6(11.6g、59.6ミリモル)に0℃でTEA(12.0mL、131.0ミリモル)を加えた。得られた溶液にDCM(30mL)中のBoc無水物の溶液(14.3g、65.6ミリモル)を加え、反応混合物を1.5時間に亘り室温で撹拌した。反応混合物を塩水で洗浄し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過した。追加のDCMを加えて250mLの総体積にし、Norit(4.5g)を加えた。生成物を15分間に亘り還流し、高温の混合物をセライト/シリカのパッドに通して濾過した。濾液を濃縮し、EA(50mL)およびヘキサン(150mL)から再結晶化させて、薄白色固体として12.93g(84%)の(R)−tert−ブチル−4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートINT−8を生成した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C15H18N2O2: 258.3; found 281.1 [M+Na]+, tR = 3.45 分. Elemental Analysis determined for C15H18N2O2; C calculated = 69.74%; found = 69.98%. H calculated = 7.02%; found = 7.14%. N calculated = 10.84%; found = 10.89%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.64 - 7.49 (m, 2H), 7.34 (dt, J = 7.7, 3.8, 1H), 5.36 - 5.20 (m, 1H), 4.78 (d, J = 6.8, 1H), 3.20 (ddd, J = 16.9, 8.9, 3.3, 1H), 3.02 (dt, J = 25.4, 8.4, 1H), 2.82 - 2.53 (m, 1H), 1.88 (dq, J = 13.2, 8.6, 1H), 1.55 - 1.44 (m, 9H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 155.52, 146.68, 146.32, 130.89, 128.70, 127.63, 117.51, 107.76, 77.98, 55.09, 31.88, 29.11, 28.19.キラルHPLC:(R)−tert−ブチル−4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートをヘキサン中の2.5%のEtOHで溶離した:>99.9%のee, t
R=19.36分。類似の様式で、(S)−1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−4−カルボニトリルHCLを使用して、(S)−鏡像異性体INT−9を調製した。(S)−鏡像異性体について、t
R=28.98分。
【0224】
一般手法3. インダンアミドオキシムの調製
EtOH(0.56M)中の(R)−または(S)−tert−ブチル4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメート(1当量)に、塩酸ヒドロキシルアミン(3当量)およびTEA(3当量)を加え、反応混合物を1〜2時間に亘り85℃で加熱した。有機溶媒可溶性アミドオキシムを、溶媒の除去により単離し、水とDCMの間で分配した。水溶性アミドオキシムをクロマトグラフィー法により分離したか、または環化に直接使用した。純粋なアミドオキシムは、アルコール溶媒からの再結晶化によって得ることができる。
【0225】
(R)−tert−ブチル−4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメート(INT−10)
【化43】
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【0226】
一般手法3を使用して調製した。EtOH(100mL)中の(R)−tert−ブチル−4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートINT−8(15.0g、58.2ミリモル)に、塩酸ヒドロキシルアミン(12.1g、174.2ミリモル)およびTEA(17.6mL、174.2ミリモル)を加え、反応混合物を2時間に亘り85℃で加熱した。溶媒を除去し、得られた白色固体を水とDCMの間で分配した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、イソプロパノール(50mL)から再結晶化させて、白色結晶質固体として14.4g(85%)の(R)−tert−ブチル−4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートINT−10を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C15H21N3O3: 291.4; found 292.1 [M+H]+, tR = 2.04 分. 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.53 (s, 1H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.32 - 7.12 (m, 3H), 5.68 (s, 2H), 4.97 (q, J = 8.5, 1H), 3.07 (ddd, J = 16.6, 8.7, 2.6, 1H), 2.86 (dt, J = 16.8, 8.4, 1H), 2.30 (ddd, J = 12.6, 7.6, 3.6, 1H), 1.75 (dq, J = 12.3, 9.0, 1H), 1.44 (s, 9H)。
【0227】
一般手法4. インダンオキサジアゾールアミンへの環化
DMF(酸において0.08M)中の適切な酸(1当量)、HOBt(1.3当量)、およびEDC(1.3当量)の溶液をN
2雰囲気下において室温で撹拌した。HOBt−酸の複合体が完全に形成された後(1〜3時間)、混合物に(R)−または(S)−アミドオキシム(1.1当量)を加えた。カップリングされた中間体が完全に形成された後(約0.5〜2時間)、環化が完了するまで(8〜12時間)、混合物を75〜95℃に加熱した。反応混合物を飽和NaHCO
3で希釈し、EAで抽出した。混合有機抽出物を乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製したか、直接採用した。オキサジアゾールを0.5〜6時間に亘り50〜60℃でHCl(ジオキサン中5N、5当量)により処理した。反応混合物を抽出(DCM/NaHCO
3)しても、結果として生じたHCl塩を濃縮し、Et
2O中に懸濁させ、採集しても差し支えない。純粋なインダンアミンは、アルコール溶媒からの再結晶化により、またはクロマトグラフィーにより得ることができる。
【0228】
(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメート(INT−12)
【化44】
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【0229】
一般手法4を使用して調製した。DMF(50mL)中の3−シアノ−4−イソプロポキシ安息香酸(7.74g、37.7ミリモル)の溶液に、室温でHOBt(6.02g、44.6ミリモル)、およびEDC(8.53g、44.6ミリモル)を加えた。HOBt−酸の複合体の形成が完了するまで、反応混合物を2時間に亘り撹拌した。(R)−tert−ブチル−4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートINT−10(10.0g、34.3ミリモル)を加え、INT−11である(R)−tert−ブチル−4−(N−(3−シアノ−4−イソプロポキシベンゾイルオキシ)カルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートが形成されるまで、反応混合物を2時間に亘り室温で撹拌した。この混合物をEAとNaHCO
3の間で分配し、有機層を収集し、MgSO
4で乾燥させた。INT−11(16.3g、34.0ミリモル)をDMF(50mL)中に再溶解させ、混合物を12時間に亘り95℃に加熱した。反応混合物をNaHCO
3(200mL)で希釈し、EA(3×50mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、薄褐色固体として12.8g(81%)の(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートINT−12を生成し、次の工程にさらに精製せずに使用した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C26H28N4O4: 460.5; found 483.2 [M+Na]+, tR = 4.25 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.43 (d, J = 2.1, 1H), 8.34 (dd, J = 8.9, 2.2, 1H), 8.09 (d, J = 7.6, 1H), 7.51 (d, J = 7.5, 1H), 7.39 (t, J = 7.6, 1H), 7.12 (d, J = 9.0, 1H), 5.28 (d, J = 8.2, 1H), 4.80 (hept, J = 6.0, 1H), 3.47 (ddd, J = 17.4, 8.9, 3.5, 1H)
, 3.27 - 3.03 (m, 1H), 2.68 (d, J = 8.7, 1H), 1.87 (td, J = 16.7, 8.5, 1H), 1.53 - 1.43 (m, 15H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ173.00, 168.82, 162.70, 155.68, 145.31, 142.96, 134.05, 133.83, 128.25, 127.21, 126.79, 123.09, 116.78, 115.24, 113.52, 103.87, 79.52, 72.70, 55.72, 33.86, 31.47, 28.39, 21.70.キラルHPLC:ヘキサン中20%のi−PrOHを使用して、(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートを溶離した:>99.9%のee, t
R=13.33分。類似の様式で、一般手法3および4を使用し、(S)−tert−ブチル4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートを使用して、(S)−鏡像異性体INT−13を調製した((S)−鏡像異性体のt
R=16.31分)。
【0230】
(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル塩酸塩(化合物49)
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
ジオキサン(200mL)中の(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメート(12.8g、27.8ミリモル)に、ジオキサン(69mL)中の4NのHClを加えた。この溶液を1時間に亘り55℃に加熱し、生成物が沈殿した。ジオキサンを除去し、結果として得られた固体をエーテル中に懸濁させ、採集した。この材料をMeOH(200mL)から再結晶化させて、HCl塩として8.11g(81%)の(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49を生成した。LCMS-ESI (m/z): calcd for: C21H20N4O2: 360.4; found 383.2 [M+Na]+, tR = 2.49 分. Elemental Analysis and NMR spectra determined for C21H21N4O2Cl * 0.5 H2O; C calculated = 62.14%; found = 62.25%. H calculated = 5.46%; found = 5.30%. N calculated = 13.80%; found = 13.84%. Cl calculated = 8.73%; found = 8.34%. 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.71 (s, 3H), 8.49 (d, J = 2.3, 1H), 8.39 (dd, J = 9.0, 2.3, 1H), 8.11 (d, J = 7.6, 1H), 7.91 (d, J = 7.6, 1H), 7.55 (t, J = 8.5, 2H), 4.97 (hept, J = 6.1, 1H), 4.80 (s, 1H), 3.47 (ddd, J = 17.4, 8.7, 5.3, 1H), 3.23 (ddd, J = 17.4, 8.6, 6.4, 1H), 2.55 (ddd, J = 13.7, 8.3, 3.2, 1H), 2.22 - 1.97 (m, 1H), 1.38 (d, J = 6.0, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 173.28, 167.98, 162.53, 143.69, 141.29, 134.59, 133.80, 128.93, 128.11, 127.55, 122.72, 115.87, 115.24, 114.91, 102.46, 72.54, 54.38, 31.51, 29.91, 21.47.遊離塩基のキラルHPLC:ヘキサン中15%のi−PrOHに0.3%のDEAを加えたものを使用して、(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリルを溶離した:>99.9%のee, t
R=30.80分。類似の様式で、(S)−tert−ブチル4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートから、(S)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル50を調製した。(S)−鏡像異性体のt
R=28.58分。
【0232】
一般手法5. インダンアミンのアルキル化
CH
3CN(0.15M)中の(R)−または(S)−インダンアミンの0.2M溶液に、K
2CO
3(2当量)および適切なハロゲン化アルキルまたはアルキルメシレート(1.1当量)を加えた。場合によっては、TEA(1.1当量)も加えた。出発材料が消費されるか、またはアミンのジアルキル化が優勢になるまで、混合物を、30分間隔にて80〜160℃で対流加熱またはマイクロ波照射により加熱した。必要であれば、反応を促進するために、追加のハロゲン化アルキルまたはアルキルメシレートを加える。反応混合物を濃縮し、EA中に再懸濁させ、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮し、次いで、クロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製して、所望の生成物を提供する。
【0233】
一般手法5を使用して、化合物51〜56、58、118、124、140〜142、および144を調製した。
【0234】
(R)−メチル2−((メチルスルホニル)オキシ)プロパノエート
【化46】
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【0235】
トルエン(15mL)中の(R)−メチル2−ヒドロキシプロパノエート(1.0g、9.61ミリモル)の撹拌溶液を0℃に冷却した。塩化メタンスルホニル(0.82mL、10.6ミリモル)を滴下により加えた。2時間後、この溶液を室温まで暖め、45分間に亘りさらに撹拌した。その結果得られた重い白色沈殿物を真空濾過により除去し、透明な溶液を濃縮して、無色油として1.75g(99%)の(R)−メチル2−((メチルスルホニル)オキシ)プロパノエートを提供した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.14 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 3.81 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 3.16 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 1.62 (d, J = 7.0 Hz, 3H).類似の様式で、(S)−メチル2−ヒドロキシプロパノエートを使用して、(S)−メチル2−((メチルスルホニル)オキシ)プロパノエートを調製した。
【0236】
(S)−メチル2−(((S)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)プロパノエート
【化47】
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【0237】
一般手法5を使用して調製した。CH
3CN(290mL)中の(S)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル50(75.0mg、0.21ミリモル)の溶液に、(R)−メチル2−((メチルスルホニル)オキシ)プロパノエート(75.8mg、0.42ミリモル)およびK
2CO
3(57mg、0.42ミリモル)を加えた。反応混合物を、1.5時間に亘りマイクロ波照射を使用して150℃に加熱した。さらに(R)−メチル2−((メチルスルホニル)オキシ)プロパノエート(36mg、0.21ミリモル)を加え、混合物を150℃でさらに0.5時間に亘り加熱した。反応混合物を濃縮し、DCM中に再溶解させ、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で分離して、白色粉末として(S)−メチル2−(((S)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)プロパノエートを提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H26N4O4: 446.5; found 447.2 [M+H]+, tR = 2.61 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.46 - 8.40 (m, 1H), 8.37 - 8.30 (m, 1H), 8.11 - 8.03 (m, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.42 - 7.34 (m, 1H), 7.16 - 7.07 (m, 1H), 4.88 - 4.71 (m, 1H), 4.34 - 4.20 (m, 1H), 3.65 - 3.54 (s, 3H), 3.55 - 3.35 (m, 1H), 3.27 - 3.03 (m, 2H), 2.52 - 2.35 (m, 1H), 1.95 - 1.76 (m, 1H), 1.48 (d, J = 6.1 Hz, 6H), 1.36 (d, J = 6.9 Hz, 3H)。
【0238】
(R)−メチル2−(((S)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)プロパノエート
【化48】
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【0239】
一般手法5を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H26N4O4: 446.5; found 447.2 [M+H]+, tR = 2.61 分。
【0240】
(R)−メチル2−(((R)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)プロパノエート
【化49】
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【0241】
一般手法5を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H26N4O4: 446.5; found 447.1 [M+H]+, tR = 2.61 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.42 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.33 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.87 - 4.72 (m, 1H), 4.26 (s, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.63 - 3.52 (m, 1H), 3.53 - 3.36 (m, 1H), 3.11 (s, 1H), 2.52 - 2.26 (m, 1H), 2.11 - 1.78 (m, 1H), 1.47 (d, J = 5.5 Hz, 6H), 1.35 (t, J = 6.3 Hz, 3H)。
【0242】
(S)−メチル2−(((R)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)プロパノエート
【化50】
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【0243】
一般手法5を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H26N4O4: 446.5; found 447.1 [M+H]+, tR = 2.65 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.42 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.33 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.38 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.88 - 4.69 (m, 1H), 4.26 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.66 - 3.39 (m, 1H), 3.31 - 3.12 (m, 1H), 2.46 - 2.28 (m, 1H), 2.11 - 1.81 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 1.37 (d, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0244】
5−(3−((S)−1−(((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物53)
【化51】
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【0245】
MeOH(2mL)中の(S)−メチル2−(((S)−4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)プロパノエート(33mg、0.07ミリモル)の溶液に、0℃でNaBH
4(14mg、0.4ミリモル)を加えた。反応混合物を1時間後に室温まで暖まらせた。LC/MSが生成物への80%超の転化率を示すまで、1時間の間隔でNaBH
4を増やしながら(各約10〜15mg)加えた。反応混合物を1NのHClで希釈し、DCM(2×)で抽出した。混合有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。結果として生じた粗製固体をDCM中に溶解させ、クロマトグラフィー(MeOH/DCM)により分離して、12.1mg(40%)の5−(3−((S)−1−(((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル53を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H26N4O4: 418.5; found 419.1 [M+H]+, tR = 2.56 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.24 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.14 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.69 - 4.51 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 3.43 (m, 1H), 3.37 - 3.19 (m, 1H), 3.10 (m, 2H), 2.95 - 2.78 (m, 1H), 2.46 (dd, J = 6.5, 4.6 Hz, 1H), 2.34 - 2.17 (m, 1H), 1.81 - 1.65 (m, 1H), 1.28 (d, J = 6.1 Hz, 6H), 0.98 (d, J = 6.4 Hz, 3H).キラルHPLC:10%のIPA/ヘキサンに0.3%のTEAを加えたものによる溶離:t
R=13.72分。
【0246】
5−(3−((R)−1−(((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物54)
【化52】
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【0247】
化合物53と同じ様式で調製して、5−(3−((R)−1−(((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル54を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H26N4O4: 418.5; found 419.2 [M+H]+, tR = 2.52 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.33 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.79 (dt, J = 12.2, 6.1 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 16.1, 7.4 Hz, 1H), 3.68 (ddd, J = 10.0, 5.5, 4.2 Hz, 1H), 3.47 (ddd, J = 17.3, 8.8, 3.7 Hz, 1H), 3.36 - 3.24 (m, 1H), 3.26 - 3.02 (m, 2H), 2.99 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 2.51 - 2.36 (m, 1H), 1.82 (ddd, J = 15.9, 12.7, 8.4 Hz, 1H), 1.46 (t, J = 11.3 Hz, 6H), 1.16 (dd, J = 12.3, 7.3 Hz, 3H). キラルHPLC:10%のIPA/ヘキサンに0.3%のTEAを加えたものによる溶離:t
R=33.15分。
【0248】
5−(3−((S)−1−(((R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物55)
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
化合物53と同じ様式で調製して、5−(3−((S)−1−(((R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル55を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H26N4O4: 418.5; found 419.2 [M+H]+, tR = 2.52 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.43 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.34 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.12 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.87 - 4.71 (m, 1H), 4.39 - 4.29 (m, 1H), 3.73 - 3.66 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.34 - 3.24 (m, 1H), 3.24 - 3.01 (m, 2H), 2.73 - 2.57 (m, 1H), 1.90 - 1.75 (m, 1H), 1.48 (d, J = 6.1 Hz, 6H), 1.18 (d, J = 6.5 Hz, 3H). キラルHPLC:10%のIPA/ヘキサンに0.3%のTEAを加えたものによる溶離:t
R=29.36分。
【0250】
5−(3−((R)−1−(((R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物56)
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0251】
化合物53と同じ様式で調製して、5−(3−((R)−1−(((R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル56を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H26N4O4: 418.5; found 419.2 [M+H]+, tR = 2.52 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.43 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.34 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.39 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.87 - 4.73 (m, 1H), 4.41 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 3.64 (dd, J = 10.5, 4.1 Hz, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.30 (dd, J = 10.5, 7.3 Hz, 1H), 3.26 - 3.12 (m, 1H), 3.07 (s, 1H), 2.52 - 2.38 (m, 1H), 2.00 - 1.87 (m, 1H), 1.48 (d, J = 6.1 Hz, 6H), 1.18 (d, J = 6.4 Hz, 3H). キラルHPLC:10%のIPA/ヘキサンに0.3%のTEAを加えたものによる溶離:t
R=37.38分。
【0252】
(R)−5−(3−(−1−((2−フルオロエチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物124)
【化55】
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【0253】
(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49、2−フルオロエチルメタンスルホネート、K
2CO
3およびTEAから、2時間に亘り140℃でマイクロ波照射により、一般手法5を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H23FN4O2: 406.4; found 407.1 [M+H]+, tR = 6.89 分 (方法 2). 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.41 - 8.38 (m, 2H), 8.28 - 8.23 (m, 1H), 7.79 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.7, 1H), 7.46 - 7.37 (m, 1H), 5.00 - 4.90 (m, 2H), 4.83 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 4.71 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 3.56 - 3.33 (m, 4H), 2.71 - 2.66 (m, 1H), 2.41 - 2.34 (m, 1H), 1.44 (d, J = 6.1 Hz, 6H)。
【0254】
一般手法6. インダン酸の調製
CH
3CN(0.1M)中の(R)−または(S)−インダンアミン(1当量)の溶液に、K
2CO
3(3当量)およびブロモメチルエステル(1当量)またはメシレートメチルエステル(1当量)を加えた。反応混合物を、30分間に亘りまたは反応が完了するまで、80℃に加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物をEAと水の間で分配した。有機層を採集し、MgSO
4で乾燥させ、クロマトグラフィー(0.025%のTEAを含むMeOH/DCM)により精製して、白色固体としてインダンメチルエステルを得た。このインダンメチルエステルをEtOH(0.03M)中に溶解させ、NaOH水溶液(11.8M)を加えた。反応混合物を40℃で4時間に亘り撹拌した。粗製材料を分取HPLCにより精製した。
【0255】
一般手法6を使用して、化合物61〜64および145〜148を調製した。
【0256】
(R)−3−((4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)プロパン酸(化合物62)
【化56】
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【0257】
(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49(90.0mg、0.25ミリモル)およびK
2CO
3(103.5mg、0.75ミリモル)の溶液に、メチル3−ブロモプロパノエート(41.8mg、0.25ミリモル)を加えた。反応混合物を30分間に亘り80℃に加熱し、これを、各回に追加のメチル3−ブロモプロパノエート(41.8mg、0.25ミリモル)を加えながら、30分間に亘り80℃で4回繰り返した。溶媒を蒸発させ、残留物をEAと水の間で分配した。有機層を収集し、MgSO
4で乾燥させ、クロマトグラフィー(0.025%のTEAを含むMeOH/DCM)により精製して、固体として71mg(63%)の(R)−3−((4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)プロパノエートを得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H26N4O4: 446.5; found 447.2 [M+H]+, tR = 2.61 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3)δ 8.40 (d, J = 2.1, 1H), 8.31 (dd, J = 8.9, 2.2, 1H), 8.04 (d, J = 7.6, 1H), 7.49 (d, J = 7.5, 1H), 7.35 (t, J = 7.6, 1H), 7.09 (d, J = 9.0, 1H), 4.77 (dt, J = 12.2, 6.1, 1H), 4.31 (t, J = 6.8, 1H), 3.73 - 3.58 (m, 3H), 3.43 (ddd, J = 17.4, 8.7, 4.6, 1H), 3.24 - 3.08 (m, 1H), 3.04 - 2.85 (m, 2H), 2.56 (t, J = 6.5, 2H), 2.47 (dtd, J = 12.8, 8.4, 4.7, 1H), 1.99 - 1.82 (m, 1H), 1.54 - 1.32 (m, 6H)。
【0258】
EtOH(5ml)中の(R)−3−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアミノ)プロパノエート(71.0mg、0.16ミリモル)にNaOH水溶液(1.9mL、1M)を加えた。この溶液を4時間に亘り40℃で撹拌した。反応混合物を氷(10mL)に注ぎ、1MのHClでpH7に中和した。この溶液をDCMとH
2Oの間で分配した。有機層を採集し、真空下で乾燥させ、分取HPLCにより精製して、(R)−3−((4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)プロパン酸62を得た。LCMS-ESI (m/z): calcd for: C24H24N4O4, 432.5; [M+H]+ found 433.20, tR = 2.51 分. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.46 (d, J = 2.1, 1H), 8.45 - 8.40 (m, 1H), 8.29 - 8.23 (m, 1H), 7.82 - 7.73 (m, 1H), 7.60 - 7.52 (m, 1H), 7.45 (d, J = 9.0, 1H), 5.06 - 4.92 (m, 2H), 3.69 - 3.52 (m, 1H), 3.51 - 3.37 (m, 1H), 3.26 (s, 2H), 2.75 - 2.58 (m, 1H), 2.56 - 2.46 (m, 2H), 2.44 - 2.29 (m, 1H), 1.46 (d, J = 6.0, 6H)。
【0259】
一般手法7. 酸カップリングによるインダンアミドの調製
DMF(0.04M)中の適切な酸(1.1当量)に、HOBt(1.3当量)およびEDC(1.3当量)を加えた。反応混合物を、0.5時間に亘りまたは酸が十分に活性化されるまで、室温で撹拌した。(R)−または(S)−インダンアミン(1当量)を一度に加え、反応混合物を12時間に亘り室温で撹拌した。反応混合物をEAで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。その結果得られた混合有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、分取HPLCまたはクロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製して、インダンアミドを得た。
【0260】
一般手法7を使用して、化合物65〜68、136、および137を調製した。
【0261】
(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−ヒドロキシアセトアミド(化合物65)
【化57】
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【0262】
一般手法7を使用して調製した。DMF(2mL)中の2−ヒドロキシ酢酸(7mg、0.08ミリモル)にHOBt(12mg、0.09ミリモル)およびEDC(17mg、0.09ミリモル)を加えた。反応混合物を、酸が十分に活性化されるまで、0.5時間に亘り室温で撹拌した。(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49(25.0mg、0.07ミリモル)を一度に加え、反応混合物を12時間に亘り室温で撹拌した。反応混合物をEAで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。混合水層をEAで逆抽出した。その結果得られた混合有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、褐色油に濃縮し、これをクロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製して、白色固体として14mg(48%)の(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−ヒドロキシアセトアミド65を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C22H22N4O4: 418.5; found 419.0 [M+H]+, tR = 2.47 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.39 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.38 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.80 (dt, J = 12.2, 6.1 Hz, 1H), 4.20 (s, 2H), 3.49 (m, 1H), 3.23 (dd, J = 17.1, 8.5 Hz, 1H), 2.80 - 2.60 (m,1H), 1.93 (dd, J = 13.0, 8.4 Hz, 1H), 1.47 (t, J = 5.6 Hz, 6H).13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 173.11, 171.21, 168.78, 162.78, 144.48, 143.21, 134.11, 133.88, 128.56, 127.42, 126.83, 123.29, 116.76, 115.26, 113.55, 103.90, 72.77, 62.25, 54.00, 33.52, 31.71, 21.72。
【0263】
一般手法8A. 塩化スルホニルによるインダンスルホンアミドの調製
DCM(0.05M)中の(R)−または(S)−インダンアミン(1当量)の撹拌溶液に、室温でTEA(2当量)および適切な塩化スルホニル(2当量)を加えた。反応混合物を18時間に亘り室温で撹拌した。溶媒を蒸発させ、分取HPLCによる精製後に、純粋な生成物を単離した。
【0264】
一般手法8Aを使用して、化合物69、70、73、76、79〜82および163〜167を調製した。
【0265】
(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)メタンスルホンアミド(化合物69)
【化58】
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【0266】
一般手法8Aを使用して調製した:DCM(1mL)中の(S)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル50(18mg、0.05ミリモル)の撹拌溶液に、TEA(13.9μL、0.1ミリモル)および塩化メタンスルホニル(19mg、0.1ミリモル)を加えた。1時間後、追加のTEA(13.9μL、0.1ミリモル)および塩化メタンスルホニル(19mg、0.1ミリモル)を加えた。さらに1時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、分取HPLCにより精製して、9.5mg(45%)の(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)メタンスルホンアミド69を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C22H22N4O4S: 438.1; found 439.1 [M+H]+, tR = 3.70 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.07 (dd, J = 16.5, 7.8 Hz, 1H), 4.78 (hept, J = 6.1 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 3.51 (ddd, J = 17.5, 8.8, 3.4 Hz, 1H), 3.29 - 3.12 (m, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.74 (dtd, J = 12.9, 8.0, 3.5 Hz, 1H), 2.07 - 1.92 (m, 1H), 1.46 (d, J = 6.1 Hz, 6H)。
【0267】
(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)エテンスルホンアミド(INT−14)
【化59】
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【0268】
0℃のDCM(2mL)中の(S)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル50(180mg、0.5ミリモル)の撹拌溶液に、TEA(348μL、2.5ミリモル)および塩化2−クロロエタンスルホニル(245mg、1.5ミリモル)を加えた。反応混合物を室温まで暖め、30分間に亘り撹拌した。さらにTEA(348μL、2.5ミリモル)および塩化2−クロロエタンスルホニル(245mg、1.5ミリモル)を加え、反応混合物を1時間に亘り撹拌した。溶媒を除去し、生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製して、白色固体として144mg(64%)の(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)エテンスルホンアミドINT−14を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H22N4O4S: 450.1; found 473.1 [M+Na]+, tR = 3.84 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.32 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.64 (dd, J = 16.5, 9.9 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 4.94 - 4.85 (m, 1H), 4.83 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.75 (hept, J = 6.1 Hz, 1H), 3.42 (ddd, J = 17.4, 8.8, 3.3 Hz, 1H), 3.17 - 3.01 (m, 1H), 2.63 (dtd, J = 13.0, 8.0, 3.4 Hz, 1H), 1.99 - 1.86 (m, 1H), 1.44 (d, J = 6.1 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 173.20, 168.72, 162.89, 143.74, 142.71, 137.15, 134.16, 134.00, 128.91, 127.62, 127.15, 126.54, 123.38, 116.77, 115.38, 113.70, 103.96, 72.89, 58.59, 34.71, 31.56, 21.83.類似の様式で、(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49から、(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)エタンスルホンアミドを調製した。
【0269】
一般手法8B. マイケル付加によるインダンスルホンアミドの調製
DMF(0.1M)中の(R)−または(S)−インダンビニルスルホンアミド(1当量)の撹拌溶液に、適切なアミン(10当量)を加えた。反応混合物を18時間に亘り80℃で撹拌した。生成物を分取HPLCにより精製した。
【0270】
一般手法8Bを使用して、化合物74、75、77、78、および168〜181を調製した。
【0271】
(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタンスルホンアミド(化合物78)
【化60】
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【0272】
DMF(0.5mL)中の(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)エテンスルホンアミドINT−14(22.50mg、0.05ミリモル)の溶液に、THF中の2Nのメチルアミン(0.25mL、0.50ミリモル)を加え、反応混合物を18時間に亘り80℃に加熱した。粗製生成物を分取HPLCにより精製して、白色固体として17.6mg(58%)の(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタンスルホンアミド78のTFA塩を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H29N5O4S: 495.2; found 496.2 [M+H]+, tR = 2.65 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.27 - 8.14 (m, 2H), 7.93 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.29 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.27 (s, 1H), 4.93 - 4.81 (m, 1H), 4.74 (hept, J = 6.1 Hz, 1H), 3.70 - 3.57 (m, 2H), 3.57 - 3.43 (m, 2H), 3.43 - 3.23 (m, J = 8.0 Hz, 1H), 3.12 - 2.93 (m, J = 16.9, 8.3 Hz, 1H), 2.86 (s, 6H), 2.65 - 2.44 (m, 1H), 2.06 - 1.83 (m, J = 11.6 Hz, 1H), 1.43 (d, J = 6.0 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 172.96, 168.45, 162.75, 143.40, 142.55, 133.90, 128.76, 127.46, 126.98, 123.19, 116.53, 115.28, 113.59, 103.68, 72.82, 58.75, 52.07, 48.41, 43.38, 33.89, 31.39, 21.72。
【0273】
5−(3−((1R)−1−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(INT−15)
【化61】
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【0274】
(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49(84mg、0.23ミリモル)を収容するフラスコに、2mLのIPAを加えた。白濁混合物を0℃に冷却し、エピクロロヒドリン(20.7μL、0.26ミリモル)を加え、反応混合物を一晩、室温で撹拌した。IPAを真空下での濃縮により除去し、水(500μl)およびエピクロロヒドリンのアリコート(20.7μL、0.26ミリモル)を、転化が完了するまで、室温で一時間毎に加えた(合計で4回)。反応混合物を濃縮し、DCM中に溶解させ、クロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製して、白色固体として19.3mg(18%)の5−(3−((1R)−1−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリルINT−15を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C24H25ClN4O3: 452.9; found 453.1 [M+H]+, tR = 2.62 分。
【0275】
(R)−5−(3−(1−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物83)の調製
【化62】
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【0276】
CH
3CN(4mL)中の5−(3−((1R)−1−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリルINT−15(77.0mg、0.17ミリモル)を収容するフラスコに、TEA(44.5μL、0.32ミリモル)を加えた。反応混合物を一晩、75℃で加熱し、次いで、真空中で濃縮し、DCM中に溶解させ、クロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製して、白色固体として19mg(27%)の(R)−5−(3−(1−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル83を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C24H24N4O3: 416.5; found 417.1 [M+H]+, tR = 6.19 分 (方法 2). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.42 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.33 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 7.7, 0.7 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.35 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.79 (dt, J = 12.2, 6.1 Hz, 1H), 4.46 (p, J = 5.8 Hz, 1H), 3.99 (dd, J = 7.0, 3.5 Hz, 1H), 3.70 (dt, J = 19.2, 5.6 Hz, 2H), 3.47 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 3.41 (dd, J = 16.6, 8.7 Hz, 1H), 3.28 (ddd, J = 17.5, 8.8, 4.2 Hz, 1H), 3.20 - 3.13 (m, 1H), 3.13 - 3.05 (m, 1H), 2.13 (dddd, J = 16.9, 12.6, 8.4, 5.5 Hz, 2H), 1.47 (d, J = 6.1 Hz, 6H).類似の様式で、(S)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル50から、(S)−5−(3−(1−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル84を調製した。
【0277】
一般手法9. シアノインダンアミンのアルキル化
火炎乾燥したフラスコに、N
2雰囲気下で、無水DMF(0.14M)中の(R)−または(S)−シアノインダンアミン(1当量)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(5当量、油中60%、160.6ミリモル)を少しずつ加えた。2.75時間に亘り0℃で撹拌した後、ハロゲン化アルキルを加えた。氷浴を5分後に除去し、反応混合物を室温まで暖まらせた。1.5時間後、反応混合物を、0℃で飽和NaHCO
3のゆっくりとした添加により、反応停止させた。ガス放出が一旦完了したら、反応混合物をEAにより抽出した。有機層を水と塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)または分取HPLCにより精製した。
【0278】
一般手法9、3、および4を連続して使用して、化合物85〜91、105、107、および143を調製した。
【0279】
(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメート(INT−16)
【化63】
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【0280】
一般手法9を使用して調製した。火炎乾燥したフラスコに、N
2雰囲気下で、無水DMF(240mL)中の(R)−tert−ブチル−4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートINT−8(8.3g、32.1ミリモル)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(3.8g、油中60%、160.6ミリモル)を少しずつ加えた。2.75時間に亘り0℃で撹拌した後、(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(16.9mL、70.7ミリモル)を加えた。氷浴を5分後に除去し、反応混合物を室温まで暖まらせた。1.5時間後、反応混合物を、0℃で飽和NaHCO
3のゆっくりとした添加により、反応停止させた。ガス放出が一旦完了したら、反応混合物をEAにより抽出した。有機層を水と塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製して、無色油として10.76g(80%)の(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−16を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H36N2O3Si: 416.6; found 317.2 [M-Boc]+ and 439.0 [M+Na]+, tR = 4.04 分 (方法 1). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.46 (d, J = 7.6, 1H), 7.38- 7.32 (m, 1H), 7.33 - 7.18 (m, 1H), 5.69 (s, 0.5 H), 5.19 (s, 0.5 H), 3.70 (ddd, J = 48.8, 26.6, 22.9, 1.5 H), 3.50 - 3.37 (m, 1H), 3.17 (ddd, J = 16.7, 9.4, 2.2, 2H), 2.93 (m, 1.5 H), 2.45 (s, 1H), 2.21 (dd, J = 24.5, 14.5, 1H), 1.56 - 1.37 (bs, 4.5H), 1.22 (bs, 4.5H), 0.87 - 0.74 (m, 9H), -0.04 (dd, J = 26.6, 8.2, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 155.03, 146.55, 145.54, 131.16, 130.76, [128.11, 127.03], 117.58, 109.20, 79.88, [63.93, 61.88], [61.44, 60.34], [49.73, 46.76], 30.30, 29.70, 28.44, 28.12, [25.87, 25.62], -5.43.類似の様式で、INT−9を使用して、(S)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−17が調製される。
【0281】
(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメート(INT−18)
【化64】
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【0282】
一般手法3を使用して調製した。EtOH(120mL)中の(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−16(12.0g、28.9ミリモル)の溶液に、N
2雰囲気下で、塩酸ヒドロキシルアミン(6.0g、86.5ミリモル)およびトリエチルアミン(13.4mL、9.7g、86.5ミリモル)を加えた。反応混合物を4時間に亘り80℃で還流した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮乾固し、次いで、DCM(500mL)で希釈した。有機層をNaHCO
3、水、および塩水で洗浄した。混合有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して、白色泡状固体として11.8gの(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−18を生成し、これを次の実験に、精製せずに使用した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H39N3O4Si: 449.7; found 350.2 [M-Boc]+ and 472.2 [M+Na]+, tR = 1.79 分 (方法 1). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.32 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.21 - 7.07 (m, 2H), 5.69 (s, 0.5 H), 5.19 (s, 0.5 H), 4.89 (s, 2H), 3.85 - 3.50 (m, 2H), 3.31 (ddd, J = 12.2, 9.2, 2.5 Hz, 2H), 3.28 - 3.03 (m, 2H), 3.03 - 2.70 (m, 1H), 2.29 (t, J = 23.6 Hz, 1H), 1.43 (bs, 4.5H), 1.28 (bs, 4.5H), 1.16 - 1.04 (m, 1H), 0.90 - 0.71 (m, 9H), 0.08 - -0.14 (m, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 170.99, [156.20, 155.62], 152.38, [144.53, 143.57], [141.82, 141.21], 129.61, 126.78, [126.59, 126.25], [125.02, 124.77], [79.91, 79.68], 64.04, 61.88, [61.57, 61.23], [46.03, 45.76], 30.76, 30.21, [28.53, 28.28], 25.95, [25.66, 25.29], 25.13, [18.28, 17.94], 3.72, -5.34.類似の様式で、INT−17を使用して、(S)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−19が調製される。
【0283】
(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートおよび(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメート
【化65】
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【0284】
一般手法4を使用して調製した。無水DMF(100mL)中の3−シアノ−4−イソプロポキシ安息香酸(4.5g、21.9ミリモル)の溶液に、HOBt(5.4g、40.0ミリモル)およびEDC(5.6g、29.6ミリモル)を加えた。1時間後、(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−18(11.8g、26.3ミリモル)を加え、反応混合物を2時間に亘り室温で撹拌した。LCMS分析により、中間体の(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(N−(3−シアノ−4−イソプロポキシベンゾイルオキシ)カルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−20への完全な転化が示された。次いで、反応混合物を12時間に亘り80℃に加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、EA(250mL)で希釈した。全ての固体が溶解するまで、NaHCO
3(250mL)および水(350mL)を加えた。混合物をEAで抽出し、有機層を水と塩水で連続的に洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して、(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−21およびTBS保護基を持たない対応する材料である(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメートINT−22の混合物、15.3gを生成した。この混合物は褐色油であり、これは、さらに精製せずに直接使用しても、またはクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製しても差し支えない。INT-21: LCMS-ESI (m/z) calculated for C34H46N4O5Si: 618.8; found 519.2 [M-Boc]+ and 641.3 [M+Na]+, tR = 7.30 分 (方法 1). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.43 (d, J = 2.1, 1H), 8.34 (dd, J = 8.9, 2.2, 1H), 8.07 (d, J = 8.1, 1H), 7.46 - 7.26 (m, 2H), 7.12 (d, J = 9.0, 1H), 5.85 (s, 0.5H), 5.37 (s, 0.5H), 4.80 (dt, J = 12.2, 6.1, 1H), 3.92 - 3.32 (m, 3.5 H), 3.17 (s, 2H), 2.95 (s, 0.5 H), 2.62 - 2.39 (m, 1H), 2.38 - 2.05 (m, 1H), 1.53 (s, 4.5H), 1.48 (d, J = 6.1, 6H), 1.33 - 1.27 (m, 4.5H), 0.94 - 0.77 (m, 9H), 0.01 (d, J = 20.9, 6H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 173.02, 169.00, 162.75, [156.22, 155.52], [145.18, 144.12], [143.39, 142.76], 134.16, 133.89, 128.20, [128.01, 127.85], [127.04, 126.90], 126.43, 123.31, 116.93, 115.30, 113.55, 103.96, [79.95, 79.68], 72.73, 67.61, 63.42, [61.91, 61.77], 60.99, 46.11, 31.78, [30.47, 29.87], [28.55, 28.26], 25.93, 21.75, 18.30, 0.00, -5.37. INT-22: LCMS-ESI calculated for C28H32N4O5: 504.6; found 527.2 [M+Na]+, tR = 2.65 分 (方法 1). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.36 (d, J = 2.1, 1H), 8.27 (dd, J = 8.9, 2.2, 1H), 8.03 (d, J = 7.2, 1H), 7.35 - 7.26 (m, 2H), 7.06 (d, J = 9.0, 1H), 5.44 (s, 1H), 4.73 (dt, J = 12.2, 6.1, 1H), 3.64 (s, 2H), 3.44 (ddd, J = 17.5, 9.5, 3.2, 2H), 3.11 (dt, J = 17.4, 8.6, 3H), 2.54 - 2.38 (m, 1H), 2.04 (td, J = 17.6, 8.8, 1H), 1.50 - 1.24 (m, 15H).類似の様式で、(S)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−23および(S)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメートINT−24を調製した。
【0285】
(R)−5−(3−(1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物85)
【化66】
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【0286】
0℃で、ジオキサン(70mL)中の(R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−21および(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメートINT−22(13.9g、27.5ミリモル)の溶液に、ジオキサン中の4NのHCl(68.8g、275.4ミリモル)を加えた。反応混合物を室温まで暖め、次いで、1時間に亘り50℃に加熱した。その結果得られた懸濁液を室温まで冷却し、Et
2O(75mL)を加えた。沈殿物を濾過により採集し、Et
2Oで洗浄し、乾燥させて、10.5gのオフホワイトの固体を生成した。このHCl塩をMeOH(165mL)から再結晶化させて、5.98g((R)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートからの56%の全体収率)の(R)−5−(3−(1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル85を白色固体として生成した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H24N4O3: 404.5; found 405.4 [M+H]+, tR = 2.44 分. 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.25 (s, 2H), 8.53 (d, J = 2.3, 1H), 8.42 (dd, J = 9.0, 2.3, 1H), 8.17 (d, J = 7.7, 1H), 7.97 (d, J = 7.6, 1H), 7.63 - 7.50 (m, 2H), 5.28 (t, J = 5.0, 1H), 4.99 (hept, J = 6.1, 1H), 4.92 (s, 1H), 3.72 (q, J = 5.2, 2H), 3.57 - 3.43 (m, 1H), 3.27 (ddd, J
= 17.6, 9.1, 5.0, 1H), 3.15-2.85 (m, J = 24.2, 2H), 2.53 (dtd, J = 9.0, 5.5, 5.3, 3.6, 1H), 2.30 (ddd, J = 13.4, 8.9, 4.6, 1H), 1.39 (d, J = 6.0, 6H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 173.25, 167.86, 162.47, 144.56, 139.13, 134.53, 133.77, 129.30, 128.93, 127.45, 122.83, 115.79, 115.15, 114.84, 102.40, 72.46, 61.04, 56.51, 46.38, 31.53, 27.74, 21.37. Elemental analysis for C23H25N4O3Cl: C calc. = 62.65%; found = 62.73%; H calc. = 5.71%; found = 5.60%; N calc. = 12.71%; found = 12.64%; Cl calc. = 8.04%; found = 8.16%.遊離塩基のキラルHPLC:(R)−5−(3−(1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリルをヘキサン中の10%のi−PrOHに0.3%のDEAを加えたものを使用して溶離した:>99.9%のee, t
R=37.72分。類似の様式で、(S)−tert−ブチル2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートINT−23および(S)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメートINT−24から、(S)−5−(3−(1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル86を調製した:>99.9%のee,(S)−鏡像異性体のt
R=35.86分。
【0287】
(R)−2−(tert−ブトキシカルボニル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)酢酸(INT−25)
【化67】
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【0288】
(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメートINT−22(4.8g、9.5ミリモル)をCH
3CN(48mL)および0.67M、pH6.7のリン酸ナトリウム緩衝液(38mL)中に溶解させた。この反応混合物に、TEMPO(0.10g、0.67ミリモル)を加え、反応混合物を35℃に加熱した。水中(9.5mL)中の亜塩素酸ナトリウム(1.72g、19ミリモル)および水中(5.70mL)の次亜塩素酸ナトリウム(0.28mL、0.19ミリモル)を1時間に亘り別個の滴下漏斗から同時に滴下した。添加後、反応混合物をさらに1時間に亘り35℃に加熱した。反応混合物のpHを、2.0NのNaOH(12mL)で8.5に調節した。反応混合物を亜硫酸ナトリウムの氷冷溶液(50mLの水中に2.9g)中に注ぎ入れることによって、反応を停止させ、温度を20℃未満に維持した。室温で30分間に亘り撹拌した後、Et
2O(50mL)を加え、有機層を分離し、廃棄した。水層を1.0NのHCl(55mL)でpH3.0に酸性化し、EAで抽出した(3×100mL)。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過して、白色発泡体として4.9g(>99%)の(R)−2−(tert−ブトキシカルボニル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)酢酸INT−25を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C28H30N4O6: 518.2; found 541.2 [M+Na]+, tR = 3.97 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.33 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.24 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.08 - 7.94 (m, J = 6.9 Hz, 1H), 7.41 - 7.22 (m, 2H), 7.03 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 5.85 (t, J = 7.9 Hz, 0.6H), 5.51 (t, J = 7.8 Hz, 0.4H), 4.70 (he
pt, J = 6.2 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 17.1 Hz, 0.4H), 3.69 (d, J = 18.0 Hz, 0.6H), 3.56 (d, J = 17.2 Hz, 0.4H), 3.43 (d, J = 18.0 Hz, 0.6H), 3.40 - 3.25 (m, 1H), 3.07 (dt, J = 17.3, 8.5 Hz, 1H), 2.53 - 2.38 (m, 1H), 1.93 - 1.77 (m, 1H), 1.39 (s, 9H), 1.38 (d, J = 6.1 Hz, 6H)。
【0289】
一般手法10. アミドの形成
DMF(2M)中のBoc保護された(R)−または(S)−インダンアミノ酸(1当量)にHOBt(3当量)およびEDC(3当量)を加え、反応混合物を30分間に亘り室温で撹拌した。アミン(3当量)を加え、反応混合物を、反応が完了するまで2時間に亘り室温で撹拌した。Boc保護された生成物を水から沈殿させるか、または抽出し(DCM/5%のMeOH)、MgSO
4で乾燥させた。固体をジオキサン中の4MのHCl中に溶解させ、混合物を50℃に加熱した。1時間後、溶媒を減圧下で除去し、固体残留物を再結晶化または分取HPLCにより精製した。
【0290】
一般手法10を使用して、化合物59、60、90、124〜135を調製した。
【0291】
(R)−2−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアミノ)−N,N−ジメチルアセトアミド塩酸塩(化合物90)
【化68】
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【0292】
一般手法10を使用して調製した。DMF(20mL)中の4.9g(9.5ミリモル)の(R)−2−(tert−ブトキシカルボニル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)酢酸INT−25に、HOBt(4.4g、28.5ミリモル)およびEDC(5.5g、28.5ミリモル)を加え、反応混合物を30分間に亘り室温で撹拌した。ジメチルアミン(THF中2.0N、14.25mL、28.5ミリモル)を加え、反応混合物を2時間に亘り室温で撹拌した。反応混合物を水中(300mL)に注ぎ入れ、沈殿物を濾過した。固体を水(200mL)で完全に洗浄した。固体を、5%のMeOHを含むDCM中に溶解させ、MgSO
4で乾燥させ、濾過した。ジオキサン中の4MのHClを加え、混合物を50℃に加熱した。1時間後、溶媒を減圧下で除去し、固体残留物を120mLのMeOH/120mLのEt
2O/70mLのヘキサン/10mLのIPA混合物から再結晶化させて、白色粉末として3.37g(74%)の(R)−2−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアミノ)−N,N−ジメチルアセトアミド塩酸塩90を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H27N5O3: 445.5; found 446.2 [M+H]+, tR = 2.52 分. Elemental analysis of C25H28N5O3Cl * H2O: C calc. = 60.05%; found = 59.68%; H calc. = 6.05%; found = 6.45%; N calc. = 14.01%; found = 13.91%; Cl calc. = 7.09; found = 6.98%. 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.44 (s, 2H), 8.53 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.41 (dd, J = 9.0, 2.3 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.62 - 7.52 (m, 2H), 5.05 - 4.92 (m, 1H), 4.88 (dd, J = 7.0, 4.2 Hz, 1H), 4.11 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 3.51 (ddd, J = 17.2, 8.2, 6.6 Hz, 1H), 3.25 (ddd, J = 17.4, 8.8, 5.0 Hz, 1H), 2.97 (s, 3H), 2.91 (s, 3H), 2.60 - 2.51 (m, 1H), 2.33 (dq, J = 9.0, 4.9 Hz, 1H), 1.39 (d, J = 6.0 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 173.33, 167.95, 164.97, 162.56, 144.68, 139.16, 134.61, 133.85, 129.43, 128.70, 127.63, 122.90, 115.87, 115.24, 114.92, 102.48, 72.54, 61.28, 44.84, 35.77, 34.98, 31.52, 27.68, 21.45.有機塩基のキラルHPLC:(R)−2−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアミノ)−N,N−ジメチルアセトアミドを、ヘキサン中の15%のi−PrOHに0.3%のDEAを加えたものを使用して溶離した:98.5%のee, t
R=41.19分。類似の様式で、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)酢酸から、(S)−2−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアミノ)−N,N−ジメチルアセトアミド91を得ることができる。(S)−鏡像異性体のt
R=34.35分。代わりの経路を以下に説明する。
【0293】
化合物91を、一般手法9、3、および4を連続的に使用して、INT−9から製造した。
【0294】
(S)−tert−ブチル4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)カルバメート
【化69】
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【0295】
一般手法9を使用して調製した。DMF(20mL)中の(S)−tert−ブチル4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートINT−9(3.0g、1.16ミリモル)の溶液に、2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミド(2.82g、23.2ミリモル)の添加前に、3時間に亘り、撹拌しながら、0℃でNaH(鉱油中60%の分散液1.39g、34.8ミリモル)を加えた。反応混合物を0.5時間に亘り0℃で撹拌し、次いで、1時間に亘り室温まで暖めた。反応混合物に0℃で水(3mL)をゆっくりと加えて反応を停止させた。混合物をEA(3×20mL)と水(50mL)の間で分配した。混合有機層を濃縮し、クロマトグラフィー(DCM/MeOH)により精製して、薄褐色固体として3.82g(96.0%)の(S)−tert−ブチル4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)カルバメートを提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C19H25ClN6O6; 343.4; found 366.1 [M+Na]+, tR = 3.16 分。
【0296】
(S)−tert−ブチル2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル(4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメート
【化70】
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【0297】
一般手法3を使用して調製した。EtOH(20mL)中の(S)−tert−ブチル4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)カルバメート(3.8g、11.07ミリモル)の溶液に、塩化ヒドロキシルアミン(1.92g、27.67ミリモル)およびトリエチルアミン(2.8g、27.67ミリモル)を加えた。反応溶液を2時間に亘り85℃に加熱した。溶媒を真空下で除去し、残留物をDCM(3×10mL)と水(10mL)の間で分配した。混合有機層をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、4.10g(87.7%)の(S)−tert−ブチル2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル(4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメートを生成した。これは、65%の純度であり、次の実験に直接使用した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C19H28N4O4; 376.45; found 377.2 [M+H]+, tR = 1.85 分。
【0298】
(S)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)カルバメート
【化71】
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【0299】
一般手法4を使用して調製した。DMF(15mL)中の3−シアノ−4−イソプロポキシ安息香酸(1.35g、6.6ミリモル)の溶液に、室温でHOBt(1.34g、9.9ミリモル)およびEDC(1.89g、9.9ミリモル)を加えた。反応混合物を2時間に亘り撹拌し、その後、(S)−tert−ブチル2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル(4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメート(3.82g、6.6ミリモル)を加えた。反応混合物を2時間に亘り室温で撹拌した。混合物をEA(3×10mL)とNaHCO
3(50mL)の間で分配した。有機層を混合し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して、中間体の(S)−tert−ブチル4−(N−(3−シアノ−4−イソプロポキシベンゾイルオキシ)カルバムイミドイル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)カルバメートを生成した。この中間体(3.2g、5.68ミリモル)をDMF(15mL)中に溶解させ、8時間に亘り95℃に加熱した。反応混合物をNaHCO
3(30mL)で希釈し、EA(3×15mL)で抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、薄褐色固体として2.36g(78.4%)の(S)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)カルバメートを得、次の実験にさらに精製せずに使用した。
【0300】
(S)−2−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアミノ)−N,N−ジメチルアセトアミド(化合物91)
【化72】
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【0301】
ジオキサン(5mL)中の粗製(S)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)カルバメート(2.36g、4.33ミリモル)の溶液に、ジオキサン(10mL)中の4NのHClを加えた。溶液を2時間に亘り室温で撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いで、Et
2O中に懸濁させた。その結果として生じた固体を濾過し、乾燥させて、2.3g(78.4%)の(S)−2−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアミノ)−N,N−ジメチルアセトアミド91のHCl塩を得て、これは95%純粋であった。この材料をイソプロパノールからさらに再結晶化することができる。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H27N5O3: 445.51; found 446.2 [M+H]+, tR = 2.55 分. 1H NMR and 13C for C25H28N5O3Cl: (400 MHz, DMSO) δ 9.46 (s, 2H), 8.53 (d, J = 2.3, 1H), 8.42 (dd, J = 9.0, 2.3, 1H), 8.17 (d, J = 7.6, 1H), 7.97 (d, J = 7.6, 1H), 7.67 - 7.51 (m, 2H), 4.99 (hept, J = 6.1, 1H), 4.90 (s, 1H), 4.12 (d, J = 16.0, 1H), 4.04 (d, J = 16.0, 1H), 3.59 - 3.44 (m, 1H), 3.30 - 3.11 (m, 1H), 2.97 (s, 3H), 2.91 (s, 3H), 2.60-2.51 (m, 1H), 2.34 (s, 1H), 1.39 (d, J = 6.0, 6H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 173.30, 167.95, 164.93, 162.54, 144.69, 139.17, 134.61, 133.83, 129.39, 128.77, 127.58, 122.86, 115.87, 115.23, 114.92, 102.47, 72.54, 61.26, 44.73, 35.77, 34.99, 31.54, 27.61, 21.45.遊離塩基のキラルHPLC:(S)−2−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアミノ)−N,N−ジメチルアセトアミドを、ヘキサン中の15%のイソプロパノールに0.3%のDEAを加えたものを使用して溶離した:>99.9%のee, t
R=34.35分。類似の様式で、(R)−tert−ブチル4−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルカルバメートから、(R)−2−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルアミノ)−N,N−ジメチルアセトアミド90を得ることができる。(R)−鏡像異性体のt
R=41.19分。
【0302】
一般手法4を使用して、化合物92〜101および252を調製した。
【0303】
メチル3−ブロモ−5−ヒドロキシベンゾエート
【化73】
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【0304】
N
2雰囲気下において0℃で、無水MeOH(10mL)中の3−ブロモ−5−ヒドロキシ安息香酸(2.0g、9.2ミリモル)を収容するフラスコに、AcCl(912μL、12.9ミリモル)を加えた。反応混合物を一晩、室温まで暖まらせた。混合物をEAで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、白色固体として2.1g(97%)のメチル3−ブロモ−5−ヒドロキシベンゾエートを提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C8H7BrO3: 231.04; found 232.9 [M+H]+, tR = 3.06 分。
【0305】
メチル3−ブロモ−5−イソプロポキシベンゾエート
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
無水DMF(10mL)中のメチル3−ブロモ−5−ヒドロキシベンゾエート(2.1g、8.9ミリモル)を収容するフラスコに、K
2CO
3(2.47g、17.9ミリモル)および2−ヨードプロパン(1.07mL、10.7ミリモル)を加えた。反応混合物を一晩、65℃で加熱し、次いで、EAで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、白色固体として1.81g(75%)のメチル3−ブロモ−5−イソプロポキシベンゾエートを提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C11H13BrO3: 273.12; no observed m/z ion, tR = 4.17 分。
【0307】
メチル3−シアノ−5−イソプロポキシベンゾエート
【化75】
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【0308】
無水NMP(15mL)中のメチル3−シアノ−5−イソプロポキシベンゾエート(1.81g、6.6ミリモル)の溶液を3回脱気した。シアン化亜鉛(1.56g、13.3ミリモル)およびPd(PPh
3)
4(38mg、0.03ミリモル)を加え、反応混合物をさらに4回脱気した。混合物を一晩、65℃でN
2雰囲気下において撹拌した。さらにPd(PPh
3)
4(100mg、0.09ミリモル)を加え、反応混合物を脱気し、65℃で一晩撹拌した。反応混合物をEAで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層を乾燥させ、粗製油に濃縮し、これをDCM中で希釈し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製して、白色固体として1.19g(82%)のメチル3−シアノ−5−イソプロポキシベンゾエートを提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C12H13NO3: 219.2; found 220.1 [M+H]+, tR = 3.60 分。
【0309】
3−シアノ−5−イソプロポキシ安息香酸
【化76】
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【0310】
EtOH(4mL)中のメチル3−シアノ−5−イソプロポキシベンゾエート(1.19g、5.4ミリモル)の溶液に、5NのNaOH(3mL、15ミリモル)を加えた。4時間に亘り室温で撹拌した後、反応混合物を1NのHClで希釈し、EAで抽出した。混合有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、白色固体として920mg(83%)の3−シアノ−5−イソプロポキシ安息香酸を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C11H11NO3: 205.2; found 206.1 [M+H]+, tR = 2.97 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.93 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 2.6, 1.4 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 2.6, 1.4 Hz, 1H), 4.71 - 4.56 (m, 1H), 1.38 (dd, J = 6.1, 2.2 Hz, 6H)。
【0311】
4−シアノ−3−イソプロポキシ安息香酸
4−ブロモ−3−ヒドロキシ安息香酸から出発して、3−シアノ−5−イソプロポキシ安息香酸と類似の様式で調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C11H11NO3: 205.2; found 206.1 [M+H]+, tR = 2.90 分。
【0312】
5−シアノ−2−イソプロポキシ安息香酸
5−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸から出発して、3−シアノ−5−イソプロポキシ安息香酸と類似の様式で調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C11H11NO3: 205.2; found 206.1 [M+H]+, tR = 2.70 分。
【0313】
メチル3−クロロ−4−イソプロポキシベンゾエート
メチル3−ブロモ−5−ヒドロキシベンゾエートに関する手法にしたがって、メチル3−クロロ−4−ヒドロキシベンゾエートから調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C11H13ClO3: 228.7; found 229.1 [M+H]+, tR = 3.90 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.05 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.89 (dd, J = 8.7, 2.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.67 (dt, J = 12.2, 6.1 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 1.37 (dd, J = 34.4, 30.1 Hz, 6H)。
【0314】
3−クロロ−4−イソプロポキシ安息香酸
3−シアノ−5−イソプロポキシ安息香酸に関する方法にしたがって、メチル3−クロロ−4−イソプロポキシベンゾエートから調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C10H11ClO3: 214.7; found 215.0 [M+H]+, tR = 3.22 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 12.94 (s, 1H), 7.98 - 7.74 (m, 2H), 7.26 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 4.80 (dt, J = 12.1, 6.0 Hz, 1H), 1.33 (t, J = 5.6 Hz, 6H)。
【0315】
メチル3−ブロモ−4−(シクロプロピルメトキシ)ベンゾエート
メチル3−ブロモ−5−イソプロポキシベンゾエートに関する手法にしたがって、メチル3−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾエートおよび臭化シクロプロピルメチルから調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C12H13BrO3: 285.1; no m/z observed, tR = 3.96 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.22 (t, J = 2.8 Hz, 1H), 8.02 - 7.88 (m, 1H), 6.91 - 6.81 (m, 1H), 4.02 - 3.91 (m, 2H), 3.88 (d, J = 5.5 Hz, 3H), 1.41 - 1.26 (m, 1H), 0.76 - 0.59 (m, 2H), 0.52 - 0.31 (m, 2H)。
【0316】
メチル3−シアノ−4−(シクロプロピルメトキシ)ベンゾエート
メチル3−ブロモ−5−イソプロポキシベンゾエートに関する手法にしたがって、メチル3−ブロモ−4−(シクロプロピルメトキシ)ベンゾエートから調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C13H13NO3: 231.3; no m/z observed, tR = 3.97 分。
【0317】
3−シアノ−4−(シクロプロピルメトキシ)安息香酸
3−シアノ−5−イソプロポキシ安息香酸に関する手法にしたがって、メチル3−シアノ−4−(シクロプロピルメトキシ)ベンゾエートから調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C12H11NO3: 217.2; no m/z observed, tR = 2.92 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.24 - 8.08 (m, 2H), 7.32 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 4.09 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.28 (s, 1H), 0.71 - 0.52 (m, 2H), 0.49 - 0.31 (m, 2H)。
【0318】
メチル3−シアノ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート
メチル3−ブロモ−5−ヒドロキシベンゾエートに関する手法にしたがって、3−ブロモ−5−(トリフルオロメトキシ)安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C9H6BrF3O3: 299.0; no m/z observed, tR = 4.08 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.12 (dd, J = 3.9, 2.4 Hz, 1H), 7.83 (dt, J = 2.2, 1.2 Hz, 1H), 7.57 (ddd, J = 2.4, 1.8, 0.9 Hz, 1H), 3.99 - 3.87 (m, 3H)。
【0319】
メチル3−シアノ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート
メチル3−シアノ−5−イソプロポキシベンゾエートに関する手法にしたがって、3−ブロモ−5−(トリフルオロメトキシ)安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C10H6F3NO3: 245.2; no m/z observed, tR = 4.43 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.27 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 8.16 - 8.07 (m, 1H), 7.73 - 7.65 (m, 1H), 3.99 (s, 3H)。
【0320】
3−シアノ−5−(トリフルオロメトキシ)安息香酸
3−シアノ−5−イソプロポキシ安息香酸に関する手法にしたがって、メチル3−シアノ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエートから調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C9H4F3NO3: 231.1; no m/z observed, tR = 2.38 分。
【0321】
(R)−3−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル(化合物92)
【化77】
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【0322】
一般手法4を使用して、3−シアノ安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C18H14N4O: 302.3; found 286.1 [M-NH2]+, tR = 0.78 分. 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.67 - 8.60 (m, 1H), 8.54 - 8.47 (m, 1H), 8.25 - 8.17 (m, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.89 (d, J = 0.4 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 4.34 - 4.22 (m, 1H), 3.34 (s, 1H), 3.12 - 2.93 (m, 1H), 2.48 - 2.39 (m, 1H), 2.12 - 1.89 (m, 1H), 1.76 - 1.59 (m, 1H)。
【0323】
(R)−3−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル(化合物93)
【化78】
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【0324】
一般手法4を使用して、3−シアノ−5−(トリフルオロメトキシ)安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C19H13F3N4O2: 386.3; found 370.0 [M-NH2]+, tR = 2.61 分。
【0325】
(R)−4−(5−(3−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−アミン(化合物95)
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
一般手法4を使用して、3−クロロ−4−イソプロポキシ安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C20H20ClN3O2: 369.8; found 353.1 [M-NH2]+, tR = 1.70 分。
【0327】
(R)−4−(5−(4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−アミン(化合物96)
【化80】
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【0328】
一般手法4を使用して、4−イソプロポキシ安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C20H21N3O2: 335.4; found 319.1 [M-NH2]+, tR = 1.64 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.11 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 8.02 - 7.89 (m, 1H), 7.65 - 7.54 (m, 1H), 7.50 - 7.36 (m, 1H), 7.17 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.88 - 4.71 (m, 1H), 4.38 - 4.23 (m, 1H), 3.12 - 2.91 (m, 2H), 2.46 - 2.37 (m, 1H), 1.77 - 1.60 (m, 1H), 1.33 (d, J = 6.0 Hz, 6H)。
【0329】
(R)−3−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−5−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物97)
【化81】
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【0330】
一般手法4を使用して、3−シアノ−5−イソプロポキシ安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C21H20N4O2: 360.4; found 344.1 [M-NH2]+, tR = 2.59 分。
【0331】
(R)−4−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物98)
【化82】
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【0332】
一般手法4を使用して、4−シアノ−3−イソプロポキシ安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C21H20N4O2: 360.4; found 344.1 [M-NH2]+, tR = 2.52 分。
【0333】
(R)−3−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−4−イソプロポキシベンゾニトリル(化合物99)
【化83】
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【0334】
一般手法4を使用して、5−シアノ−2−イソプロポキシ安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C21H20N4O2: 360.4; found 344.1 [M-NH2]+, tR = 1.86 分。
【0335】
(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンゾニトリル(化合物100)
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
一般手法4を使用して、3−シアノ−4−(シクロプロピルメトキシ)安息香酸から調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C22H20N4O2: 372.4; found 356.1 [M-NH2]+, tR = 1.61 分。
【0337】
2−ヒドロキシ−5−(3−(1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル(化合物102)
【化85】
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【0338】
DCE(3mL)中の5−(3−(1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリルに、BCl
3(1MのDCM溶液、1.85mL)を加えた。反応混合物を18時間に亘り室温で撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をクロマトグラフィー(DCM/MeOH)により精製して、白色固体として900.0mg(67%)の2−ヒドロキシ−5−(3−(1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル102を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C20H18N4O3: 362.4; found 363.1 [M+H]+, tR = 2.13 分.類似の様式で、(R)−または(S)−5−(3−(1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリルから、鏡像異性的に純粋な材料を得ることができる。
【0339】
一般手法11. フェノールのアルキル化
DMA(0.75M)中のインダンフェノール(1当量)の溶液に、適切なハロゲン化アルキル(2当量)および炭酸カリウム(3当量)を加えた。TLCにより出発材料のフェノールが観察されなくなるまで、混合物を75℃で6時間に亘り撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物をEAおよび塩水で抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。最終的な化合物を分取HPLCにより精製した。
【0340】
一般手法11を使用して、化合物103、104、106、108および109を調製した。
【0341】
5−(3−(1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソブトキシベンゾニトリル(化合物103)
【化86】
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【0342】
一般手法11を使用して調製した。DMA(2mL)中の2−ヒドロキシ−5−(3−(1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル102(15.0mg、0.041ミリモル)の溶液に、K
2CO
3(16.9mg、0.12ミリモル)および1−ブロモ−2−メチルプロパン(11.3mg、0.08ミリモル)を加えた。混合物を75℃で6時間に亘り撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物をEAと塩水の間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。最終的な化合物を分取HPLCにより精製して、白色固体として6.31mg(37%)の5−(3−(1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソブトキシベンゾニトリル103を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C24H16N4O3: 418.5; found 419.2 [M+H]+, tR = 2.61分。
【0343】
一般手法12. 第二級アミンのアルキル化、アシル化、およびスルホニル化
0℃で、DCM(0.04M)中の第二級(R)−または(S)−インダンアミン(1当量)の撹拌溶液に、適切なハロゲン化アルキル、酸塩化物、またはスルホニル塩化物(1.5当量)を加えた。トリエチルアミン(2当量)を加え、全てのインダンアミンが消費されるまで、反応混合物を室温で撹拌した。反応混合物を水で反応停止させ、高真空下で濃縮し、分取HLPLCにより精製した。アセチル保護された誘導体について、アセチル基の除去後に、生成物を精製した。
【0344】
一般手法12を使用して、化合物110〜117を調製した。
【0345】
(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)メタンスルホンアミド(化合物112)
【化87】
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【0346】
一般手法12を使用して調製した。DCM(1mL)中の(R)−2−((4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)エチルアセテート(20mg、0.04ミリモル)の撹拌溶液に、0℃で塩化メタンスルホニル(10.2mg、0.08ミリモル)を、続いて、トリチルアミン(9.08mg、0.08ミリモル)を加えた。反応混合物を16時間に亘り室温で撹拌した。反応混合物を水(1mL)で反応停止し、DCM(2×1mL)で抽出し、混合抽出物をMgSO
4で乾燥させた。有機層を濃縮して、23mg(50%)の(R)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)メチルスルホンアミド)エチルアセテートを得、これを次の工程に、精製せずに使用した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C26H28N4O6S: 524.2; found 547.1 [M+Na]+, tR = 3.82 分。
【0347】
MeOH/H
2Oの1:1の混合物中の(R)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)メチルスルホンアミド)エチルアセテート(12mg、0.22ミリモル)の溶液に、K
2CO
3(9.48mg、0.06ミリモル)を加えた。反応混合物を2時間に亘り室温で撹拌し、濃縮乾固した。粗製反応混合物を分取HPLCにより精製して、(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)メタンスルホンアミド112を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C24H26N4O5S: 482.2; found 505.1 [M+Na]+, tR = 3.55 分。
【0348】
一般手法13. インダンアミンの還元的アミノ化
MeOH(0.01M)中の第一級または必要に応じて置換された第二級(R)−または(S)−インダンアミン(1当量)の溶液に、酢酸(0.01当量)および適切なアルデヒド(1当量)を加えた。反応混合物を、イミンの形成が完了するまで(2〜18時間)、25〜50℃で撹拌した。水素化ホウ素ナトリウムまたはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(10当量)を加え、反応混合物を、還元が完了するまで(2〜8時間)、室温で撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物にNaHCO
3を加え、次いで、EAで抽出した。有機層を採集し、Mg
2SO
4で乾燥させた。最終的な生成物を分取HPLCにより精製した。
【0349】
一般手法13を使用して、化合物119、156〜162、および208〜210を調製した。
【0350】
(S)−5−(3−(1−(((1H−イミダゾール−2−イル)メチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソブトキシベンゾニトリル(化合物158)
【化88】
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【0351】
1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒドから、一般手法13を使用し、2時間に亘り50℃で加熱し、2時間に亘るNaBH
4による還元によって調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C26H26N6O2: 440.5; found 441.2 [M+H]+, tR = 2.49 分。
【0352】
2−イソプロポキシ−5−(3−((S)−1−(((2R,3S,4R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシペンチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル(化合物119)
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
一般手法13を使用して調製した。MeOH(10mL)中の(S)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル50(50mg、0.14ミリモル)の溶液に、18時間に亘り50℃で撹拌しながら、(2S,3R,4R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシペンタナール(20.71mg、0.14ミリモル)および酢酸(2滴)を加えた。反応混合物を室温まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(52.2mg、1.38ミリモル)を、室温で2時間に亘り撹拌しながら、ゆっくりと加えた。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(10mL)で反応停止させ、EA(3×10mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Mg
2SO
4で乾燥させた。生成物を分取HPLCにより精製して、固体として8.68mg(25%)の2−イソプロポキシ−5−(3−((S)−1−(((2R,3S,4R)−2,3,4,5−テトラヒドロキシペンチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル119を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C26H30N4O6: 494.5; found 495.2 [M+H]+, tR = 2.42 分。
【0354】
(R)−2−イソプロポキシ−5−(3−(1−((2−(メチルスルホニル)エチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル(化合物125)
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
DMA(0.5mL)中の(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49(18mg、0.05ミリモル)の溶液に、DIEA(87μL、0.5ミリモル)およびメチルビニルスルホン(53mg、0.5ミリモル)を加えた。反応混合物を24時間に亘り80℃に加熱した。粗製反応混合物を分取HPLCにより精製して、(R)−2−イソプロポキシ−5−(3−(1−((2−(メチルスルホニル)エチル)アミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル125を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C24H26N4O4S: 466.2; found 467.1 [M+H]+, tR = 2.58 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.77 (hept, J = 6.1 Hz, 1H), 4.33 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 3.44 (ddd, J = 17.5, 8.7, 4.8 Hz, 1H), 3.36 - 3.10 (m, 5H), 3.03 (s, 3H), 2.57 - 2.43 (m, 1H), 1.98 - 1.83 (m, 1H), 1.46 (d, J = 6.1 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 173.04, 168.94, 162.76, 146.05, 143.49, 134.11, 133.92, 128.24, 127.03, 126.83, 123.28, 116.84, 115.33, 113.58, 103.88, 72.76, 63.05, 55.41, 42.42, 40.86, 32.98, 31.86, 21.75.類似の様式で、化合物126を調製した。
【0356】
一般手法14. 酸塩化物によるインダンアミンの調製
DCM(0.25M)中の(R)−または(S)−インダンアミン(1当量)の撹拌溶液に、0℃でTEA(3当量)および適切な酸塩化物(1.5当量)を加えた。反応混合物を18時間に亘り室温で撹拌した。溶媒を蒸発させ、飽和NH
4ClとDCMの間で分配し、その後、飽和NaHCO
3とDCMの間で分配した後、粗製生成物を単離した。アルコール溶媒からの再結晶化により純粋な生成物を得ることができる。
【0357】
一般手法14を使用して、化合物122、138、および139を調製した。
【0358】
(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセトアミド(化合物139)
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
一般手法14を使用して調製した:DCM(5mL)中の(S)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル50(500mg、1.26ミリモル)の撹拌溶液に、TEA(527μL、378ミリモル)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、塩化アセチル(135μL、1.89ミリモル)を加えた。反応混合物を18時間に亘り室温で撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をDCM(100mL)で希釈し、飽和NH
4ClおよびNaHCO
3で連続して洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、粗製生成物に濃縮した。この粗製生成物を高温のエタノール(75mL)から再結晶化させて、オフホワイトの結晶として420mg(83%)の(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセトアミド139を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H22N4O3: 402.2; found 403.1 [M+H]+, tR = 8.77 分 (方法 2). Elemental Analysis determined for C23H22N4O3; C calculated = 68.64%; found = 68.54%. H calculated = 5.51%; found = 5.36%. N calculated = 13.92%; found = 13.85%. 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.47 (dd, J = 9.0, 2.3 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 8.2 Hz, 1H) 8.08 (t, J = 4.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.57 - 7.47(m, 2H), 5.45 - 5.39 (m, 1H), 5.20 - 4.97 (m, 1H), 3.51 - 3.42 (m, 1H), 3.25 - 3.00 (m, 1H), 2.55 -2.50 (m, 1H), 1.96 (s, 3H), 1.94 - 1.87 (m, 1H), 1.45 (d, J = 6.0 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 173.14, 169.85, 168.85, 162.79, 144.91, 143.26, 134.16, 133.89, 128.49, 127.40, 126.86, 123.29, 116.82, 115.29, 113.56, 103.97, 72.77, 54.56, 33.67, 31.70, 23.50, 21.75.キラルHPLC:(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセトアミドを、ヘキサン中の10%のi−PrOHに0.3%のDEAを加えたものを使用して溶離した:>99.9%のee, t
R=15.09分。類似の様式で、(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49から、(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセトアミド138を調製した。>99.9%のee,(R)−鏡像異性体に関するt
R=16.44分。
【0360】
一般手法15. インダンカルバメートの調製
DMF(0.05M)中の(R)−または(S)−インダンアミン(1当量)の撹拌溶液に、室温でDIEA(3当量)および適切なクロロ蟻酸エステル(2当量)を加えた。反応混合物を4時間に亘り室温で撹拌した。溶媒を蒸発させ、分取HPLCにより精製した後、純粋な生成物を単離した。
【0361】
一般手法15を使用して、化合物149〜153を調製した。
【0362】
(R)−メチル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメート(化合物149)
【化92】
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【0363】
一般手法15を使用して調製した:DMF(1mL)中の(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49(20.0mg、0.05ミリモル)の撹拌溶液に、室温で4時間に亘りDIEA(19.4mg、0.15ミリモル)およびクロロ蟻酸メチル(9.5mg、0.1ミリモル)を加えた。溶媒を蒸発させ、残留物をDMSO(1mL)中に溶解させ、分取HPLCにより精製して、2.35mg(11%)の(R)−メチル(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)カルバメート149を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H22N4O4: 418.2; found 419.1 [M+H]+, tR = 3.85 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.39 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.54 - 7.44 (m, 1H), 7.38 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.43 - 5.18 (m, 1H), 5.03 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.90 - 4.63 (m, 1H), 3.77 (d, J = 27.4 Hz, 3H), 3.59 - 3.35 (m, 1H), 3.27 - 3.01 (m, 1H), 2.68 (ddd, J = 12.7, 8.2, 4.7 Hz, 1H), 2.05 - 1.75 (m, 1H), 1.47 (t, J = 5.6 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 167.82, 163.56, 157.51, 151.63, 139.77, 137.77, 128.85, 128.63, 123.19, 122.08, 121.53, 117.97, 111.55, 110.03, 108.32, 98.67, 51.00, 46.99, 28.68, 26.28, 24.46, 16.50。
【0364】
(R)−2−イソプロポキシ−5−(3−(1−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル(化合物154)
【化93】
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【0365】
DMF(1mL)中の(R)−tert−ブチル4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメートINT−22の撹拌溶液に、NaH(6mg、鉱油中60%溶液、0.15ミリモル)を加えた。20時間に亘り撹拌した後、反応混合物をEAで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。混合水性抽出物をEAで逆抽出した。混合有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製して、11.9mg(29%)の(R)−2−イソプロポキシ−5−(3−(1−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンゾニトリル154を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C22H22N4O4: 430.5; found 431.1 [M+H]+, tR = 3.72 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.43 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.34 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.14 (t, J = 4.4 Hz, 1H), 7.42 (m, 2H), 7.13 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.72 - 5.57 (m, 1H), 4.80 (dt, J = 12.2, 6.1 Hz, 1H), 4.35 (qt, J = 15.7, 7.8 Hz, 2H), 3.56 - 3.39 (m, 2H), 3.25 (dtd, J = 24.4, 8.6, 7.1 Hz, 2H), 2.65 - 2.48 (m, 1H), 2.10 (ddt, J = 13.7, 9.0, 7.1 Hz, 1H), 1.48 (d, J = 6.1 Hz, 6H).化合物155を類似の様式で製造した。
【0366】
(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メトキシエタンスルホンアミド(化合物163)
【化94】
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【0367】
一般手法8Aを使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C24H26N4O5S: 482.2; found 505.1 [M+Na]+, tR = 9.57 分 (方法 2). Elemental Analysis determined for C24H26N4O5S; C calculated = 59.74%; found = 59.34%; H calculated = 5.43%; found = 5.37%; N calculated = 11.61%; found = 11.46%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.42 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.34 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.06 (q, J = 7.8 Hz, 1H), 4.80 (hept, J = 6.0 Hz, 1H), 4.67 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.97 - 3.78 (m, 2H), 3.50 (ddd, J = 17.4, 8.9, 3.4 Hz, 1H), 3.40 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 3.39 (s, 3H), 3.26 - 3.13 (m, 1H), 2.71 (dtd, J = 12.9, 8.1, 3.5 Hz, 1H), 2.07 (ddd, J = 16.4, 13.0, 8.6 Hz, 1H), 1.48 (d, J = 6.1 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 172.90, 168.49, 162.70, 144.03, 142.51, 133.89, 133.84, 128.52, 127.31, 127.12, 123.02, 116.53, 115.28, 113.65, 103.61, 72.79, 66.92, 59.02, 58.70, 52.98, 34.29, 31.49, 21.72.キラルHPLC:(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メトキシエタンスルホンアミドを、メタノールを使用して溶離した(方法2):>99.9%のee, t
R=11.26分。類似の様式で、(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メトキシエタンスルホンアミド164を調製した:>99.9%のee, (S)−鏡像異性体に関するt
R=9.11分(キラル方法2)。
【0368】
一般手法16. インダンスルホンアミドエステルの調製
DCM(0.2M)中の(R)−または(S)−インダンアミン(1当量)の撹拌溶液に、室温でスルホニル塩化物(1当量)を加えた。反応混合物を18時間に亘り室温で撹拌した。粗製反応生成物をDCMと飽和NaHCO
3の間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、カラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0369】
一般手法16を使用して、化合物72、182および183を調製した。
【0370】
(S)−メチル2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)アセテート(化合物72)
【化95】
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【0371】
一般手法16を使用して調製した:DCM(5mL)中の(S)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル50(0.36g、1.0ミリモル)の撹拌溶液に、メチル−2−(クロロスルホニル)アセテート(112mg、0.6ミリモル)を加えた。0.5時間後、粗製反応生成物をDCMと飽和NaHCO
3の間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)により精製して、0.21g(42%)の(S)−メチル2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)アセテート72を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C24H24N4O6S: 496.1; found 519.1 [M+Na]+, tR = 3.71 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.20-5.00 (m, 2H), 4.78 (hept, J = 6.2 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 4.08 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.51 (ddd, J = 17.4, 8.9, 3.5 Hz, 1H), 3.28 - 3.11 (m, 1H), 2.71 (dtd, J = 11.3, 8.1, 3.6 Hz, 1H), 2.16 - 2.02 (m, 1H), 1.46 (d, J = 6.1 Hz, 6H).類似の様式で、(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49から、(R)−メチル2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)アセテートを合成した。
【0372】
一般手法17. インダンスルホンアミド酸の調製
MeOH(0.2M)中の(R)−または(S)−インダンスルホンアミドエステル(1当量)の撹拌溶液に、室温で6NのNaOH(2当量)を加えた。反応混合物を24時間に亘り室温で撹拌した。粗製反応生成物を濃縮し、次いで、DCM/IPAと1NのHClの間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによる精製後に単離した。
【0373】
一般手法17を使用して、化合物71、184、および185を調製した。
【0374】
(R)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)酢酸(化合物184)
【化96】
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【0375】
一般手法17を使用して調製した:MeOH(4mL)中の(R)− メチル2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)アセテート(0.40g、0.8ミリモル)の撹拌溶液に、6NのNaOH(0.27mL)を加えた。24時間後、粗製反応生成物を濃縮し、次いで、DCM/IPAと1NのHClの間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して、0.35g(91%)の(R)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)酢酸184を得た。分析上純粋なサンプルを、分取HPLCによる精製で調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H22N4O6S: 482.1; found 505.1 [M+Na]+, tR = 8.72 分 (方法 2).類似の様式で、(S)− メチル2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)アセテートから、(S)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)酢酸を合成した。
【0376】
一般手法18. インダンスルホンアミドアルコールの調製
THF(0.06M)中の(R)−または(S)−インダンスルホンアミドエステル(1当量)の撹拌溶液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(4当量)を加えた。反応混合物を75℃に加熱し、メタノール(1当量)を滴下により加えた。1時間後、反応混合物を冷却し、濃縮した。残留物をDCMと0.5NのHClの間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮し、再結晶化により精製した。
【0377】
一般手法18を使用して、化合物186〜188を調製した。
【0378】
(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−ヒドロキシエタンスルホンアミド(化合物186)
【化97】
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【0379】
一般手法18を使用して調製した:THF(25mL)中の(R)−メチル2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)アセテート(0.72g、1.5ミリモル)の撹拌溶液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(0.24g、6.2ミリモル)を加えた。反応混合物を75℃に加熱し、メタノール(0.06mL、1.5ミリモル)を滴下により加えた。1時間後、反応混合物を冷却し、濃縮した。残留物をDCMと0.5NのHClの間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮し、メタノールから再結晶化して、0.40g(60%)の(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−ヒドロキシエタンスルホンアミド186を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C23H24N4O5S: 468.2; found 491.1 [M+Na]+, tR = 8.64 分 (方法 2). Elemental Analysis determined for C23H24N4O5S; C calculated = 58.96%; found = 58.86%; H calculated = 5.16%; found = 5.08%; N calculated = 11.96%; found = 11.78%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.38 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.42 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 5.05 (q, J = 7.9 Hz, 1H), 4.94 - 4.69 (m, 2H), 4.30 - 3.91 (m, 2H), 3.49 (ddd, J = 17.4, 8.8, 3.5 Hz, 1H), 3.39 (td, J = 4.8, 1.6 Hz, 2H), 3.25 - 3.07 (m, 1H), 2.71 (dtd, J = 11.5, 8.0, 3.6 Hz, 1H), 2.11 - 1.95 (m, 1H), 1.48 (d, J = 6.1 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 173.30, 168.79, 162.95, 143.72, 142.80, 134.25, 134.04, 129.06, 127.76, 127.23, 123.52, 116.84, 115.41, 113.72, 104.06, 72.94, 59.01, 57.56, 55.84, 34.85, 31.61, 21.88.キラルHPLC:(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−ヒドロキシエタンスルホンアミドを、メタノールを使用して溶離した(キラル方法2):>99.9%のee, t
R=8.59分。類似の様式で、(S)−メチル2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)アセテートから、(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−ヒドロキシエタンスルホンアミド187を合成した:>99.9%のee, (S)−鏡像異性体についてのt
R=6.62分。
【0380】
一般手法19. インダンスルホンアミドアミドの調製
DMF(0.25M)中の(R)−または(S)−インダンスルホンアミド酸(1当量)の撹拌溶液に、EDCおよびN−ヒドロキシベンゾトリアゾールを加えた。5分後、アミンを加え、反応混合物を室温で18時間に亘り撹拌した。粗製反応生成物を水に滴下により加え、固体を濾過した。粗製材料をカラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0381】
一般手法19を使用して、化合物189〜201を調製した。
【0382】
(S)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)−N,N−ジメチルアセトアミド(化合物195)
【化98】
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【0383】
一般手法19を使用して調製した:DMF(0.4mL)中の(S)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)酢酸71(48mg、0.1ミリモル)の撹拌溶液に、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(46mg、0.3ミリモル)およびEDC(57mg、0.3ミリモル)を加えた。5分後、ジメチルアミン(40質量%の水溶液、34μL、0.3ミリモル)を加え、反応混合物を室温で18時間に亘り撹拌した。反応混合物を水(20mL)に滴下により加え、固体を濾過した。粗製材料をカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製して、36mg(70%)の(S)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)−N,N−ジメチルアセトアミド195を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H27N5O5S: 509.2; found 532.2 [M+Na]+, tR = 8.99 分 (方法 2).類似の様式で、(R)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)酢酸から、(R)−2−(N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファモイル)−N,N−ジメチルアセトアミド194を合成した。
【0384】
ジエチル2,2−ビス((((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)メチル)マロネート(INT−26)
【化99】
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【0385】
CH
3CN(6mL)中のジエチル2,2−ビス(ヒドロキシメチル)マロネート(330μL、1.5ミリモル)の撹拌溶液に、−15℃で、N
2雰囲気において、20分間に亘り滴下によりTf
2O(324μL、1.92ミリモル)を加えた。5分間の撹拌後、DIEA(653μL、3.75ミリモル)を15分間に亘りゆっくりと加えた。2時間後、さらにDIEA(653μL、3.75ミリモル)を加えた。その結果生じたジエチル2,2−ビス((((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)メチル)マロネートINT−26を次の工程に直接使用した。
【0386】
(R)−ジエチル1−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アゼチジン−3,3−ジカルボキシレート(INT−27)
【化100】
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【0387】
N
2雰囲気下の−10℃で、CH
3CN(2mL)中の(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49(247mg、0.62ミリモル)の溶液に、ジエチル2,2−ビス((((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)メチル)マロネートINT−26(CH
3CN中の0.25ミリモル溶液、3mL)を加えた。その結果得られた混合物を30分間で室温まで暖め、次いで、18時間に亘り70℃に加熱した。混合物を濃縮し、DCM中に溶解させ、水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、93mg(28%)の粗製(R)−ジエチル1−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アゼチジン−3,3−ジカルボキシレートINT−27を提供し、これを、さらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C30H32N4O6: 544.6; found 545.2 [M+H]+, tR = 3.03 分。
【0388】
(R)−1−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物202)
【化101】
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【0389】
MeOH(2mL)中の粗製(R)−ジエチル1−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アゼチジン−3,3−ジカルボキシレート(93mg、0.17ミリモル)の撹拌溶液に、6NのNaOH(5滴)を加えた。その結果得られた溶液を、閉じたバイアル内で50℃に加熱した。24時間後、この溶液を濃縮し、水中に溶解させ、1NのHClで中和し、100℃で加熱した。15時間後、さらに1NのHClを加え、その混合物を24時間に亘り105℃で撹拌した。混合物を水で希釈し、DCMおよびEAで抽出した。有機層を混合し、Na
2SO
4で乾燥させ、分取HPLCにより精製して、25mg(35%)の(R)−1−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アゼチジン−3−カルボン酸202を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H24N4O4: 444.5; found 445.2 [M+H]+, tR = 2.55 分.類似の様式で化合物203を製造した。
【0390】
一般手法20. インダンアゼチジンアミドの調製
DMF(0.03mM)中の(R)−または(S)−インダンアゼチジン酸の溶液に、ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.3当量)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(1.3当量)を加えた。2時間後、活性化された酸溶液を、アミン(2当量)を収容するフラスコに移した。塩として使用したどのようなアミンも、DIEA(1.1当量)の添加によって、遊離塩基とされた。16時間後、反応混合物をEAで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製した。
【0391】
一般手法20を使用して、化合物204〜207を調製した。
【0392】
(S)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)メタンスルホンアミド
【化102】
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【0393】
一般手法20を使用して調製した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C28H29N5O3: 483.6; found 484.2 [M+H]+, tR = 2.55 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.42 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.33 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.08 (dd, J = 7.7, 0.8 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 16.8, 9.3 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.85 - 4.70 (m, 1H), 4.05 (ddd, J = 22.6, 15.0, 7.3 Hz, 4H), 3.98 (dd, J = 6.8, 3.1 Hz, 1H), 3.64 - 3.55 (m, 1H), 3.57 - 3.48 (m, 2H), 3.47 - 3.34 (m, 2H), 3.34 - 3.20 (m, 2H), 2.34 - 2.21 (m, 2H), 2.23 - 2.10 (m, 1H), 2.03 (ddd, J = 13.0, 7.7, 3.7 Hz, 1H), 1.51 - 1.42 (m, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 172.92, 171.71, 169.02, 162.69, 144.54, 144.30, 134.12, 133.86, 128.22, 127.18, 126.66, 123.40, 116.96, 115.30, 113.51, 103.91, 72.69, 70.79, 55.05, 54.53, 49.77, 48.05, 32.13, 31.04, 28.64, 21.73, 15.34。
【0394】
一般手法21. インダン尿素の調製
DCM(0.16M)中のCDI(2当量)およびEt
3N(3当量)の撹拌溶液に、DCM(0.01M)中の(R)−または(S)−インダンアミン(1当量)およびEt
3N(3当量)の溶液を1時間で加え、次いで、この溶液を、室温でDCM(0.4M)中のアミン(3当量)およびEt
3N(3当量)の調製溶液に加えた。全ての出発材料が消費されるまで、反応混合物を4時間に亘り室温で撹拌した。溶媒を蒸発させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)を行った後、純粋な生成物を単離した。
【0395】
一般手法21を使用して、化合物120、211〜247を調製した。
【0396】
(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボキサミド(化合物234)
【化103】
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【0397】
一般手法21を使用して調製した:DCM(10mL)中のCDI(268.5mg、1.66ミリモル)およびEt
3N(279.0mg、2.76ミリモル)の撹拌溶液に、DCM(10mL)中の(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49(500.0mg、1.38ミリモル)およびEt
3N(279.0mg、2.76ミリモル)の溶液を室温で1時間に亘り加え、次いで、この溶液を、室温で、DCM(10mL)中のアゼチジン−3−オール塩酸塩(453.54mg、4.14ミリモル)およびEt
3N(418.55mg、4.14ミリモル)の調製溶液に加えた。溶媒を蒸発させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)を行った後、純粋な生成物を単離して、474.32mg(74.8%)の(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボキサミド234を得た。LCMS-ESI (m/z) calculated for C25H25N5O4: 459.5; found 460.2 [M+H]+, tR = 3.20 分. Elemental analysis: C calc. = 65.35%; found = 65.07%; H calc. = 5.48%; found = 5.47%; N calc. = 15.24%; found = 15.14%. 1H NMR (400 MHz, DMSO3) δ 8.50 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.40 (dd, J = 9.0, 2.3 Hz, 1H), 8.08 - 7.89 (m, 1H), 7.55 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 7.0, 5.9 Hz, 2H), 6.72 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.57 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.23 (q, J = 8.3 Hz, 1H), 4.98 (hept, J = 6.1 Hz, 1H), 4.39 (ddd, J = 11.3, 6.6, 1.9 Hz, 1H), 4.10 - 3.91 (m, 2H), 3.60 (dt, J = 8.6, 4.3 Hz, 2H), 3.39 (ddd, J = 9.4, 7.8, 2.3 Hz, 1H), 3.05 (dt, J = 8.4, 5.2 Hz, 1H), 2.47 - 2.35 (m, 1H), 1.95 - 1.74 (m, 1H), 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 173.10, 168.25, 162.48, 159.59, 147.03, 142.45, 134.57, 133.78, 127.32, 127.13, 126.97, 122.25, 115.98, 115.26, 114.86, 102.45, 72.52, 59.93, 59.08, 54.48, 32.86, 31.08, 21.48.キラルHPLC:(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボキサミド234を、ヘキサン中の15%のEtOH中で溶離した:>99.9%のee, t
R=20.30分(キラル方法1)。類似の様式で、50から化合物235を調製した:>99.9%のee, (S)−鏡像異性体に関するt
R=23.61分(キラル方法2)。
【0398】
一般手法22. インダンスルファミドの調製
ジオキサン中のインダンアミン(1当量)の撹拌溶液に、スルファミド(5当量)を加え、反応混合物を18時間に亘り110℃で撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物をカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製し、その結果単離された材料をMeOHから再結晶化させた。
【0399】
一般手法22を使用して、化合物248〜249を調製した。
【0400】
(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファミド(化合物248)
【化104】
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【0401】
一般手法22を使用して調製した:ジオキサン(1.5mL)中の(R)−5−(3−(1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル49(50mg、0.14ミリモル)の撹拌溶液に、スルファミド(66mg、0.69ミリモル)を加え、この混合物を110℃に加熱した。14時間の撹拌後、溶媒を蒸発させ、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。MeOHからの再結晶化によるさらなる精製によって、15.9mg(26%)の(R)−N−(4−(5−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)スルファミド248を提供した。LCMS-ESI (m/z) calculated for C21H21N5O4S: 439.5; found 440.1 [M+H]+, tR = 3.42 分. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.33 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz,1H), 8.13 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 16.1, 7.9 Hz, 1H), 4.80 (dt, J = 12.1, 6.1 Hz, 1H), 4.65 (s, 1H), 4.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.50 (ddd, J = 17.5, 8.8, 3.7 Hz, 1H), 3.30 - 3.09 (m, 1H), 2.87 - 2.67 (m, 1H), 2.07 (dt, J = 21.3, 8.2 Hz, 1H), 1.47 (t, J = 6.3 Hz,6H)。
【0402】
選択した化合物およびそれらの対応する分析データが表1に示されており、ここで、LCMSデータは方法2(一般方法を参照)を使用して収集した。鏡像異性体純度は、重要な中間体と選択した最終化合物について、決定し、残りの化合物については、合成から予測した。
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
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【表1-5】
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【表1-6】
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【表1-7】
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【表1-8】
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【表1-9】
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【表1-10】
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【表1-11】
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【表1-12】
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【表1-13】
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【表1-14】
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【表1-15】
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【表1-16】
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【表1-17】
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【表1-18】
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【表1-19】
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【表1-20】
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【表1-21】
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【表1-22】
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【表1-23】
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【表1-24】
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【表1-25】
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【表1-26】
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【表1-27】
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【表1-28】
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【表1-29】
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【表1-30】
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【表1-31】
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【0403】
比較例
化合物254(CYM5442)および255を、比較目的のために含める。
【0404】
(±)−2−((4−(5−(3,4,ジエトキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アミノ)エタノール(化合物254)
【化105】
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【0405】
(±)−4−(5−(3,4,ジエトキシフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール(化合物255)
【化106】
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【0406】
バイオアッセイ
アッセイ手法
cAMPレポーターアッセイのS1P
1−媒介阻害の生成
pcDNA3.1にクローニングされたS1P
1/EDG1を含有する哺乳類発現プラスミドをMissouri S&T cDNA Resource Centreから購入した。ヒトS1P
1/EDG1のヌクレオチドおよびアミノ酸配列は、Hla and Maciag (J Biol Chem, 265(1990), 9308-9313)に公表されている。S1P
1/pcDNA3.1をCRE−bla CHO K1(Invitrogen)細胞株にトランスフェクションし、標準技法を使用して、安定な単一細胞クローンを選択した。機能的S1P
1/EDG1レポーターの発現は、S1P
1抗体(R&D Systems、クローン218713)を有する細胞表面FACSおよびホルスコリン誘発cAMPのS1P−媒介阻害により確認した。
【0407】
S1P
1CRE−bla CHOK1レポーターアッセイ−S1P
1アゴニストの特徴付け
細胞を、10
4細胞/ウェル/19.5μlのアッセイ培地(DMEM−フェノール不含有、0.5%の活性炭/デキストラン処理済み血清、2mMのグルタミン、0.1mMのNEAA、1mMのピルビン酸Na、25mMのHepes)で384−ウェルの黒色壁/透明底のプレートに播種し、5%のCO
2中において37℃で18時間に亘りインキュベーションした。用量応答曲線(10分)を、ホルスコリンの存在下で10mMのHepes、0.1%のプルロニックF127において作成した。細胞を37℃で4時間に亘り2μMのホルスコリンの存在下で0.5μlの化合物により処理した。FRET−ベースのβ−ラクタマーゼ蛍光基質(LiveBLAzer(商標)-FRET B/G Loading Kit CC4-AM; Invitrogen)を、製造業者の説明書にしたがって調製し、室温で2時間に亘り細胞と共にインキュベーションした。プレートをEx:410/Em:458 および Ex:410/Em:522で読み、応答比を決定した。データを非線形回帰により分析して、ホルスコリン誘発cAMPの阻害についてのEC50を決定した。
【0408】
他のS1P受容体に勝る特異性
他のS1P受容体への化合物特異性を評価するために、以下の細胞株を使用した:S1P
2 CRE−bla CHOK1、S1P
3−Gα15 NFAT−bla HEK293T(Invitrogen)、S1P
4−bla TANGO U2OS(Invitrogen)、S1P
5−bla TANGO U2OS(Invitrogen)。S1P
1に関する同じアッセイ構成を使用したが、ホルスコリンは使用しなかった。S1P
4およびS1P
5アッセイは、FreeStyle Expression培地(Invitrogen)において行った。S1P
5細胞は、化合物により処理前に48時間に亘りインキュベーションした。
【0409】
報告れさたS1P
1活性
選択されたS1P
1アゴニストに関する活性データが表2に示されている。活性範囲は、以下のように示される:++++は0.05nM未満のアゴニスト活性を示し、+++は0.05から0.50nMのアゴニスト活性を示し、++は0.50〜5.00nMのアゴニスト活性を示し、+は5.00nM超のアゴニスト活性を示す。N/Aはデータなしを示す。
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【表2-4】
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【0410】
S1P
1突然変異誘発
テンプレートとしてS1P
1/pcDNA3.1(Missouri S&T cDNA Resource Centre)を使用して、PfuTurbo DNAポリメラーゼによるQuick-change突然変異誘発(Stratagene)を行った。プライマーは以下のとおりであった:
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【0411】
PCR条件は、以下のパラメータによる15サイクルであった:95℃で30秒間、58℃で30秒間、68℃で30秒間。全ての構築物について、配列を確認した。
【0412】
Phosphorylated−ERK1/2In Cell Western
Fugene(Roche)を使用して、CHOK1細胞にトランスフェクションを行った。2mg/mlのG148により安定発現混合プールを選択した。機能的S1P
1/EDG1受容体の発現を、S1P
1抗体(R&D Systems, クローン218713)を持つ細胞表面FACSにより確認した。安定プールを、底が透明な96ウェルトレイ内で40,000細胞/ウェルで播種し、18時間に亘り5%のCO
2中において37℃でインキュベーションした。細胞を4〜6時間に亘りFreeStyle 293培地(Invitrogen)内で血清枯渇させ、次いで、二重に、用量反応の化合物と共に5分間に亘りインキュベーションした。細胞を20分間に亘り4%のパラホルムアルデヒドで固定化し、PBS中の0.1%のTriton X−100で透過処理し(4×5分間の洗浄)、Odyssey Blocking緩衝液(LI-COR)中で1時間に亘りブロッキングした。全てのインキュベーションは室温であった。細胞を、両方ともOdyssey Blocking緩衝液中で1:800に希釈されたウサギ抗Phospho−ERK1/2(Cell Signaling #4377)およびマウス抗−ERK1/2(Cell Signaling #9107)中において4℃で18時間に亘りインキュベーションした。プレートを、PBS中の0.1%のTween−20で洗浄し、次いで、IRDye 680標識されたヒツジ抗ウサギ抗体(#926-32221; 1/500に希釈)およびIRDye 800CW標識されたヒツジ抗マウス抗体(#926-32210; 1/1000に希釈された)を含有するOdyssey Blocking緩衝液と共にインキュベーションした。プレートを、PBS中の0.1%のTween−20で洗浄し、全ての液体をウェルから除去し、LICOR Odeysseyスキャナを使用して、プレートを走査した。Phospho−ERK1/2シグナルをERK1/2シグナルに対して正規化した。GraphPad Prismを使用して、非線形回帰法によりデータを分析して、結合のEC
50を決定した。
【0413】
突然変異誘発分析の結果が表3に示されている。
【表3】
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【0414】
S1P
1突然変異誘発分析からの結論
異なる部位でS1P
1受容体に潜在的に結合するS1P
1アゴニストが本発明に含まれる。例えば、化合物50および38は両方とも、EFK1/2のリン酸化反応を誘発するS1P
1アゴニストである。S1P
1R120A/E121Aを産生するS1P
1の突然変異は、化合物50の結合には影響しないが、化合物38の結合を減少させる。反対に、N101Aを産生するS1P
1の突然変異は、化合物38の結合には影響しないが、化合物50の結合を減少させる。最終的に、W269Lの突然変異は、両方の化合物の結合をなくす。
【0415】
インビボアッセイ
ラットにおける絶対的経口生物学的利用能の決定
全て薬物動態学的研究を雌の非絶食スプラーグドーリーラット(Simonsen LaboratoriesまたはHarlan Laboratories)において行った。ラットは、ALAAC公認施設に収容され、研究は、所内動物実験委員会(IACUC)により認可されていた。動物は、実験の開始前に少なくとも48時間に亘り研究所に慣らさせた。
【0416】
化合物は、5%DMSO/5%Tween20および90%純水(静脈内注射)または5%DMSO/5%Tween20および90%の0.1NのHCl(経口強制飼養)中に配合した。投与溶液の濃度は、HPLC−UVにより検証した。静脈内投薬のために、化合物を、1分間に亘り頸静脈内に薬物注入ポンプにより、手で拘束した動物に投与した(n=4、ラット/化合物)。静脈内投与量は、それぞれ、85と86の1:1の混合物(ラセミ)について0.8、および化合物49と50について0.3および0.3mg/kgであった。経口投薬は、標準的なステンレス鋼製強制飼養針を使用した強制飼養によるものであった(n=2〜4、ラット/化合物)。経口溶液用量は、化合物85、49および50についてそれぞれ、0.3、2および2mg/kgであった。両方の投与経路について、血液は投薬後に8時点で採集し、最後のサンプルは投薬の24時間後に採集した。血液サンプルのアリコートを、96ウェルのポリプロピレン製プレートに移し、分析まで−20℃で凍結した。
【0417】
血液サンプルを室温で解凍した後、5μLのDMSOを各ウェルに加えた。200nMの内部標準(4−ヒドロキシ−3−(α−イミノベンジル)−1−メチル−6−フェニルピリジン−2−(1H)−オン)および0.1%の蟻酸を含有する150μLのアセトニトリルを加えることにより、タンパク質が沈殿した。プレートシェーカーでプレートを1分間に亘り混合して、タンパク質の沈殿を促進し、次いで、10分間に亘り3,000rpmで遠心分離して、タンパク質を小さく丸めた。上清を清浄なプレートに移し、10分間に亘り3,000rpmで遠心分離して、LC/MS/MS分析の前に、どのような残りの固体材料も小さく丸めた。校正曲線標準は、新たな採集したEDTAラット血液にDMSO中の5μLの化合物の株を添加することによって準備した。各生物分析の実施に、5nMから10,000nMの範囲に亘る8点標準曲線が含まれた。
【0418】
ラットの薬物動態学的サンプル中の濃度は、8点標準曲線に対する標準化HPLC−LC/MS/MS法を使用して決定した。システムは、Leap CTC Palインジェクタ、Applied Biosystems 3200 QTrapと連結されたバイナリポンプを備えたAgilent 1200 HPLCからなるものであった。化合物を、セキュリティガードを備えたPhenomenex Synergy Fusion RP 20x2mm 2um Mercury Cartridgeでクロマトグラフィー分析した。勾配法が用いられ、ここで、移動相Aは、水中0.1%の蟻酸からなり、移動相はアセトニトリル中0.1%の蟻酸からなり、流量は0.7から0.8mL/分で変えられた。エレクトロスプレイイオン化(ESI)インターフェースを使用して、正のイオン化モードでイオンを生成した。多重反応モニタリング(MRM)法を各化合物に特異的に開発した。加熱した噴霧器を、4.8μAの噴霧器電流で325℃に設定した。娘イオンを生成するために使用される衝突エネルギーは、29Vと39Vの間に及んだ。各化合物に特異的な質量移行のMRMから得られたピーク面積比を定量に使用した。この方法の定量の限界は典型的に5nMであった。データは、Analystソフトウェアバージョン1.4.2を使用して収集し、分析した。
【0419】
血液濃度対時間データは、非区分法(non-compartment method)(WinNonlinバージョン5.2;経口投薬についてはモデル200および静脈内注射についてはモデル202)を使用して分析した。絶対的経口生物学的利用能は、以下の式:(経口AUC×IV投薬)/(IV AUC×経口投薬)×100を使用して計算した。
【0420】
化合物254に関するラットの絶対的経口バイオアベイラビリティデータは、文献(Gonzalez-Cabrera et al. 2008, Molecular Pharmacology 74(5):1308-1318)から得た。手短に言えば、化合物254および255のラセミ混合物を、80%の水中10%のDMSO/10%のTween80において配合し、2mg/kgの用量レベルで強制飼養により、または1mg/kgの用量レベルで静脈内に、スプラーグドーリーラットに経口投与した。血液を所定の間隔でEDTA中に採集し、標準HPLC−LC/MS/MS法を使用して、化合物濃度を決定した。
【0421】
リンパ球減少症
マウスにおいて:雌のC57BL6(カリフォルニア州ギルロイ所在のSimonsen Laboratories)は、ALAAC公認施設に収容し、研究は、所内動物実験委員会(IACUC)により認可された。動物は、実験の開始前に少なくとも5日間に亘り研究所に慣らさせた。マウスに(n=3/化合物/時点)、5%DMSO/5%Tween20および90%の0.1NのHClからなるビヒクル中に配合された1mg/kgの化合物を経口強制飼養により投薬した。対照マウスには、ビヒクルを経口投与した。末梢全血サンプルを、心臓の穿刺によりイソフルランで麻酔されたマウスからEDTA中に採集した。全血を、氷上で30分間に亘り、ラット抗マウスCD16/CD32(Mouse BD Fc Block, #553141)、PE−ラット抗マウスCD45R/B220(BD #553089)、APC−Cy7−ラット抗マウスCD8a(BD #557654)、およびAlexa Fluor647−ラットCD4(BD #557681)と共にインキュベーションした。赤血球は、BD Pharm Lyse Lysing緩衝液(#555899)を使用して溶解させ、白血球は、FACSにより分析した。リンパ球減少は、CD4またはCD8陽性T細胞である白血球の%として表した。24時間に亘る全体的なリンパ球減少応答は、直線台形公式を使用して、効果曲線下面積(AUEC:the area under the effect curve)を計算することによって推測した。
【0422】
ラットにおいて、雌のラット(カリフォルニア州ギルロイ所在のSimonsen Laboratories)は、ALAAC公認施設に収容し、研究は、所内動物実験委員会(IACUC)により認可された。動物は、実験の開始前に少なくとも5日間に亘り研究所に慣らさせた。ラット(n=3/化合物/時点)には、5%DMSO/5%Tween20および90%の0.1NのHClからなるビヒクル中に配合された1mg/kgの化合物を経口強制飼養により投薬した。対照ラットには、ビヒクルを経口投与した。全血サンプルは、後眼窩静脈叢から、イソフルランで麻酔されたラットから採集し、末梢血サンプルは、心臓の穿刺によりEDTA中に採集した。全血を、氷上で30分間に亘り、マウス抗ラットCD32(BD #550271)、PE−マウス抗ラットCD45R/B220(BD #554881)、PECy5−マウス抗ラットCD4(BD #554839)、およびAPC−マウス抗ラットCD8a(eBioscience #17-0084)と共にインキュベーションした。赤血球は、BD Pharm Lyse Lysing緩衝液(#555899)を使用して溶解させ、白血球は、BD FACSArrayにより分析した。リンパ球減少は、CD4またはCD8陽性T細胞である白血球の%として表した。24時間に亘る全体的なリンパ球減少応答は、直線台形公式を使用して、効果曲線下面積(AUEC)を計算することによって推測した。
【0423】
ラットにおける治療指数の評価
全て研究は、非断食の雄と雌のスプラーグドーリーラット(Simonsen Laboratories)において行った。ラットは、ALAAC公認施設に収容し、研究は、所内動物実験委員会(IACUC)により認可された。動物は、実験の開始前に少なくとも5日間に亘り研究所に慣らさせた。
【0424】
表6に列記された化合物は、純水(pHが塩化水素酸により約2.2に調節されている)中の0.5%のカルボキシメチルセルロース(Acros Organics)からなるビヒクル中の懸濁液として配合した。同じ配合物を、以下に記載するラットのリンパ球減少研究および毒性研究に使用した。懸濁液中の各化合物の濃度は、HPLC−UVにより標的濃度の±10%以内にあると確認された。
【0425】
毒性研究の実施前に、雌ラットの末梢T細胞カウントへの各化合物の毎日3回から5回投与の影響を特定した(先のラットにおけるリンパ球減少測定を参照)。これらのリンパ球減少研究において、血液サンプルは、最後の投薬後にある間隔でEDTA上に採集した。採集時間は各研究で同じである必要はないが、全ての研究は、最後の投薬後24時間に採集されたサンプルを含んだ。リンパ球減少のデータは、その後の毒性研究のために同等に薬理学的に活性な用量を選択するためのバイオマーカーとして使用した。毒性研究のための低い用量は、ビヒクル処理したラットに対するリンパ球減少研究における最後の投薬から24時間後のT細胞カウントの50%の減少をもたらす各化合物の用量であった。毒性研究における高用量は、その低用量の20倍以上に相当する。
【0426】
毒性研究において、グループ当たり3匹の雄と3匹の雌を、体重に基づく無作為化を使用して服用グループに割り当てた。各研究における対照グループにビヒクルを服用させた。全ての動物に、5mL/kg/日の用量容積で連続して5日間または14日間で強制飼養により経口投薬した。動物を副作用の徴候について毎日観察した。最後の研究投薬から24時間後、ラットをイソフルランで麻酔し、血液学および臨床化学の評価のために末梢血サンプルを心臓内穿刺により採取した(カリフォルニア州サクラメント所在のIDEXX Laboratories)。気管付きの肺を採集し、秤量し、次いで、気管を通じて10%の中性緩衝ホルマリンを潅流により組織学のために準備した。次いで、内固定された肺を、10%の中性緩衝ホルマリン中で保存し、組織調査のために提出した(IDEXX)。
【0427】
肺/最終体重比が10%増加する各化合物の用量は、線形補間により各化合物について推測した。次いで、治療指数を、T細胞が50%減少する用量に対する肺質量が10%増加する用量の比として推測した。
【0428】
ラットにおけるTNBSクローン病大腸炎モデルの概要
雄のスプラーグドーリーラット(180〜200g)を7日間に亘り慣らさせ、次いで、各グループがほぼ同じ平均体重を有するようにグループ当たり8匹のラットを割り当てた。疾病開始の24時間前に、ラットから食物を奪った。ラットに麻酔し、体重を量り、次いで、肛門に挿入した20gの供給針を通じて、80mg/kgのTNBS溶液(50%のTNBS:50%の200プルーフのエタノール)を結腸に注入した。ラットは、麻酔から回復するまで、頭を下にした体勢に維持した。毎日の経口投薬は、6日間に亘りTNBSの注入から2時間後に開始した。プレドニゾロンは、陽性対照の役割を果たし、10mg/kgで毎日経口投与された。体重を毎日モニタし、最後の投薬から24時間後に全てのグループを終わらせた。結腸を取り除き、糞便を洗い流し、狭窄症、癒着症および潰瘍を含む全体的な変化について検査した。結腸の長さ、末端2cmの質量、および壁厚を記録した。化合物85の1mg/kgの経口送達により、TNBS誘発結腸短縮が病気のラットにおける31%から15%に軽減された。
【0429】
マウスにおけるA型インフルエンザH1N1亜型の概要
雄のC57B1/6(年齢6〜8週間)を7日間に亘り慣らさせ、次いで、各グループがほぼ同じ平均体重を有するようにグループ当たり5〜8匹のマウスを割り当てた。マウスを、気管内経路を通じて10
4PFUのマウス適合A型インフルエンザウイルス(A/WSN/33)を感染させた。次いで、マウスを、感染から1時間後に、0.2〜1.5mg/kgの化合物で経口により治療した。感染から48時間後に、頚部脱臼によりマウスを安楽死させ、気管支肺胞洗浄流体を採集した。ELISAにより、定量的サイトカイン解析を行った。ある実験において、全身潅流を行い、炎症細胞の細胞計数のために、肺を採集した。寿命研究は、14日間に亘る3〜10×10
4PFUのマウス適合A型インフルエンザウイルスによる感染によって行った。化合物85の0.5mg/kgの気管内送達は、ウイルス感染の1時間後に、肺への細胞浸潤を40%抑制した。
【0430】
比較データ
S1P
1−S1P
5に関する比較効力データが表4に示されている。アゴニスト値(EC
50)が、nMで報告されている。
【表4】
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【0431】
比較PKおよびリンパ球減少データが表5に示されている。ラセミ化合物254の関するデータは、Gonazalez-Cabrera et al., 2008, Molecular Pharmacology Vol. 74 No. 5により報告された。
【表5】
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【0432】
表6は、選択された化合物に関する、ラットにおける5または14日間の毒性研究後に得られた治療指数(TI)を示す。肺/体重比における10%の増加を生じる用量を、肺/体重に対する用量のプロットから補間した。リンパ球減少の応答は、3〜5日間の多数回投薬計画の最後の投薬から24時間後に測定した。
【表6】
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