特許第5982989号(P5982989)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5982989
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年8月31日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20160818BHJP
【FI】
   G03G21/00 312
【請求項の数】2
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-98619(P2012-98619)
(22)【出願日】2012年4月24日
(65)【公開番号】特開2013-228443(P2013-228443A)
(43)【公開日】2013年11月7日
【審査請求日】2015年3月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087343
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 智廣
(74)【代理人】
【識別番号】100082739
【弁理士】
【氏名又は名称】成瀬 勝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100085040
【弁理士】
【氏名又は名称】小泉 雅裕
(74)【代理人】
【識別番号】100108925
【弁理士】
【氏名又は名称】青谷 一雄
(72)【発明者】
【氏名】斎木 厚名
(72)【発明者】
【氏名】正角 博
【審査官】 松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−092887(JP,A)
【文献】 特開平10−222036(JP,A)
【文献】 特開2001−051553(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する感光ドラムと、
前記感光ドラムの両端部を回転自在に装着する一対のドラム装着部が設けられた支持体と、
前記感光ドラムの像形成領域となる外周面の軸方向に沿って接触するように設けられ、当該外周面に残留する現像剤を取り除いて清掃する清掃板と、
前記感光ドラムの外周面のうち前記清掃板の接触位置から当該感光ドラムの回転方向の上流側にずれて向き合う位置で前記軸方向に沿って接触するように設けられ、前記清掃板で取り除いた現像剤の逆流漏れを防止するフィルム材と、
前記支持体の一対のドラム装着部に取り付けられ、前記感光ドラムの端部側の外周面部分接触する部分と前記清掃板の端部の少なくとも一部に接触する部分と前記フィルム材のうち前記感光ドラムの外周面部分に接触する端部の少なくとも一部に接触する部分を有する面形状からなり、且つ前記フィルム材と接触しない側の層と前記接触しない側の層よりも弾性変形しにくい部材で構成される前記フィルム材と接触する側の層とからなる2層構造の漏れ防止部材と
を備え、
前記漏れ防止部材は、前記フィルム材と接触する部分の一部が、当該フィルム材と接触する側の層を存在させない1層構造で構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記支持体の一対のドラム装着部は、前記感光ドラムをその軸方向とほぼ直交する直線状の挿入方向に沿って挿入して装着させる構造で構成されているとともに、当該感光ドラムの装着完了時における回転中心位置が設定されており、
前記フィルム材は、前記感光ドラムの非装着時に、その自由端が前記感光ドラムの挿入方向とほぼ正対する方向に向いた状態になるとともに前記漏れ防止部材の一端部に接触して前記清掃板から離れる方向に曲げられた状態になるよう設けられており、
前記漏れ防止部材は、前記感光ドラムの非装着時に、前記フィルム材の自由端が前記感光ドラムの挿入方向に沿って前記回転中心位置を通る仮想直線と前記清掃板が存在する側に倒れ込むように傾いて交差した状態になり、当該自由端の先端が前記回転中心位置よりも前記挿入方向の下流側に位置するとともに前記仮想直線を境にして前記清掃板が存在する領域内に位置する状態になるよう、前記一層構造の部分が構成されている請求項1に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現像剤で構成される画像を形成する複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、感光ドラムの外周面に転写後において残留する現像剤等の不要な付着物を取り除いて清掃する清掃装置が装備されている。このような清掃装置を装備する画像形成装置では、一般に、清掃装置で取り除いた現像剤が清掃装置と感光ドラムの両端部等の間になる部位から漏れることを防止する漏れ防止対策を施している。
【0003】
従来においても、例えば、転写処理後の感光体ドラムの表面に残留するトナーを回収するためのクリーニング装置であって、感光体ドラムの表面に対向する開口を区画する端面を備えたハウジングと、その端面と感光体ドラムの表面との間を塞ぐために前記端面一部が重なり合うように貼付された第1シール及び第2シールを有するクリーニング装置を装備する画像形成装置として、次の画像形成装置が知られている(特許文献1)。すなわち、前記クリーニング装置における第1シールは、シールベース及びシールベースに積層された植毛シートを含み、前記ハウジングにおける感光ドラムの端縁に沿って湾曲した湾曲端面に貼付されるものとし、また、その第1シールの第2シールが重なり合う部分のシールベースは、重なり合わない部分に比べて、その厚みを薄くしている画像形成装置である。特許文献1には、この像形成装置によれば、第1シールと第2シールとが重ね合された部分で段差が生じることがなく、その結果、第1シール及び第2シールと感光体表面との密閉性がよくなり、回収したトナーが漏れることがなくなることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−167487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、感光ドラムの端部におけるフィルム材が接触する部位の摩耗を低減することができる画像形成装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明(A1)の画像形成装置は、
回転する感光ドラムと、
前記感光ドラムの両端部を回転自在に装着する一対のドラム装着部が設けられた支持体と、
前記感光ドラムの像形成領域となる外周面の軸方向に沿って接触するように設けられ、当該外周面に残留する現像剤を取り除いて清掃する清掃板と、
前記感光ドラムの外周面のうち前記清掃板の接触位置から当該感光ドラムの回転方向の上流側にずれて向き合う位置で前記軸方向に沿って接触するように設けられ、前記清掃板で取り除いた現像剤の逆流漏れを防止するフィルム材と、
前記支持体の一対のドラム装着部に取り付けられ、前記感光ドラムの端部側の外周面部分接触する部分と前記清掃板の端部の少なくとも一部に接触する部分と前記フィルム材のうち前記感光ドラムの外周面部分に接触する端部の少なくとも一部に接触する部分を有する面形状からなり、且つ前記フィルム材と接触しない側の層と前記接触しない側の層よりも弾性変形しにくい部材で構成される前記フィルム材と接触する側の層とからなる2層構造の漏れ防止部材と
を備え、
前記漏れ防止部材は、前記フィルム材と接触する部分の一部が、当該フィルム材と接触する側の層を存在させない1層構造で構成されているものである。
【0007】
この発明(A2)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、
前記支持体の一対のドラム装着部は、前記感光ドラムをその軸方向とほぼ直交する直線状の挿入方向に沿って挿入して装着させる構造で構成されているとともに、当該感光ドラムの装着完了時における回転中心位置が設定されており、
前記フィルム材は、前記感光ドラムの非装着時に、その自由端が前記感光ドラムの挿入方向とほぼ正対する方向に向いた状態になるとともに前記漏れ防止部材の一端部に接触して前記清掃板から離れる方向に曲げられた状態になるよう設けられており、
前記漏れ防止部材は、前記感光ドラムの非装着時に、前記フィルム材の自由端が前記感光ドラムの挿入方向に沿って前記回転中心位置を通る仮想直線と前記清掃板が存在する側に倒れ込むように傾いて交差した状態になり、当該自由端の先端が前記回転中心位置よりも前記挿入方向の下流側に位置するとともに前記仮想直線を境にして前記清掃板が存在する領域内に位置する状態になるよう、前記一層構造の部分が構成されているものである。
【発明の効果】
【0009】
上記発明A1の画像形成装置によれば、その発明の構成を有しない場合に比べると、感光ドラムの端部におけるフィルム材が接触する部位の摩耗を低減することができる。
【0010】
上記発明A2の画像形成装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、感光ドラムの端部におけるフィルム材が接触する部位の摩耗を低減することができるうえに、感光ドラムを支持体のドラム装着部に装着する際に、フィルム材の自由端が感光ドラムの外周面に正規の状態で接触しなくなる事態の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態1に係る画像形成装置の内部の構成を示す概略断面図である。
図2図1の画像形成装置の構成の一部を拡大して示す概略断面図である。
図3図2の画像形成装置の一部を下方から見上げた状態で示す斜視図である。
図4図3の画像形成装置の一部の要部を裏返した状態(感光ドラムを装着しない状態)で示す概略斜視図である。
図5図2の画像形成装置の一部について感光ドラムを装着していない状態で示す概略断面図である。
図6図5の画像形成装置の一部の要部を拡大して示す概略説明図である。
図7図2の画像形成装置の一部の要部を拡大して示す一部断面説明図である。
図8】弾性清掃部材、逆流防止フィルム材及び端部漏れ防止部材の構成について感光ドラムも含めて示す説明図である。
図9図1の画像形成装置で用いる端部漏れ防止部材を示し、(a)はその端部漏れ防止部材の平面図、(b)は(a)の端部漏れ防止部材におけるQ−Q線に沿う構成を示す概略断面図である。
図10図8の構成の状態を感光ドラムの端部からみたときの状態で拡大して示す一部断面説明図である。
図11図2の画像形成装置の一部の要部の別の構成を拡大して示す一部断面説明図である。
図12】比較例としての端部漏れ防止部材を示し、(a)はその端部漏れ防止部材の平面図、(b)は(a)の端部漏れ防止部材におけるQ−Q線に沿う構成を示す概略断面図である。
図13図12の端部漏れ防止部材の構成について弾性清掃部材、逆流防止フィルム材及び感光ドラムも含めて示す説明図である。
図14図13の構成の状態を感光ドラムの端部からみたときの状態で拡大して示す一部断面説明図である。
図15図12の比較例の端部漏れ防止部材を用いた場合の画像形成装置の一部の要部における構成を拡大して示す一部断面説明図である。
図16図15の構成を採用したときの状態を感光ドラムの端部からみたときの状態で拡大して示す一部断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[実施の形態1]
図1及び図2は、実施の形態1に係る画像形成装置1を示すものである。図1はその画像形成装置1の内部の概要を示し、図2はその画像形成装置1の内部の一部を示している。以下の各図中に示す矢印X,Y,Zは座標軸であり、このうち座標軸X及びZに沿う二次元の面が画像形成装置を設置する場所の設置面にほぼ相当する関係になっている。
【0014】
<画像形成装置の全体の構成>
画像形成装置1は、例えばプリンタとして構成されているものであり、支持構造材、外装材等で構成される筐体10を有している。そして、画像形成装置1は、筐体10の内部空間に、現像剤としてのトナーで構成されるトナー像を形成して被記録材の一例としての記録用紙9に転写する作像ユニット2と、作像ユニット2に供給する記録用紙9を収容するとともに搬送する給紙装置3と、作像ユニット2で形成されたトナー像を記録用紙9に定着する定着装置4等が設置されている。図1における符号12は画像が形成された後に排出される記録用紙9を収容する排出収容部、符号13は画像が形成された記録用紙9が排出される用紙排出口である。
【0015】
作像ユニット2は、例えば公知の電子写真方式を利用して構成されるものであり、図1図2に示されるように、矢印Aで示す方向(図中において時計回りの方向)に回転駆動する感光ドラム21と、感光ドラム21の像形成領域となる外周面を所要の電位に帯電させる帯電装置22と、帯電後の感光ドラム21の外周面に所要の画像情報(信号)に基づく光を照射して電位差のある静電潜像を形成する露光装置23と、その静電潜像をトナーにより現像してトナー像にする現像装置24と、そのトナー像を感光ドラム21から記録用紙9に転写させる転写装置25と、転写後の感光ドラム21の表面に残留するトナー等を除去して清掃する清掃装置26とで主に構成されている。
【0016】
感光ドラム21は、接地された円筒状又は円柱状の導電性基材に感光層等の所要の層を積層したものであり、図示しない駆動装置からの回転動力を受けて回転するようになっている。帯電装置22としては、例えば感光ドラム11の外周面に接触して回転する帯電ロール等の接触式のものが適用されており、その帯電ロールに図示しない電源部から所要の帯電用電圧が供給されるようになっている。図2における符号27は、帯電ロールの外周面を清掃する回転清掃ブラシである。露光装置23としては、例えば発光ダイオード、光学部品等を用いて構成されるLEDアレイが適用されており、画像形成装置1に外部から所要の手段で入力される画像情報が所要の画像処理等を施された後に送信されて動作するようになっている。
【0017】
現像装置24は、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤を採用した二成分現像装置である。現像装置は、現像剤を保持して感光ドラム21と向き合う現像領域まで搬送する現像ロール241、現像ロール241に供給する二成分現像剤を撹拌しながら搬送する撹拌搬送部材242等を備えている。また、この現像装置241には、着脱交換式の現像剤収容器80に収容されている補給現像剤が、補給装置81及び補給搬送管82により所要の時期に所要の量だけ送り出されて補給されるようになっている。
【0018】
転写装置25としては、例えば感光ドラム21の外周面に接触して回転する転写ロール等の接触式のものが適用されており、その転写ロールに図示しない電源部から所要の転写用電圧が供給されるようになっている。清掃装置26は、感光ドラム21の外周面の軸方向(B)に沿った状態で接触して残留トナー等の不要な付着物を取り除いて清掃するゴムブレード等の清掃板261、清掃板261で取り除いた残留トナー等を回収して収容する収容器262、清掃板261で取り除いた残留トナー等を収容器262内の奥側に移動させるように搬送する搬送部材263等で構成されるものが適用されている。
【0019】
給紙装置3は、画像の形成に使用する所要のサイズ、種類等からなる複数枚の記録用紙9を積み重ねた状態で収容する、トレイ形式、カセット形式等の用紙収容体31と、その用紙収容体31に収容される用紙9を1枚ずつ搬送路にむけて送り出す送出装置32とを備え、給紙の時期が到来すると、記録用紙9を1枚ずつ送り出すようになっている。用紙収容体31は、例えば筐体10の下部においてスライド移動させて引き出すことできるように取り付けられており、記録用紙9の補給作業が容易にできるように構成されている。送出装置32は、例えば用紙送出ロール32a、用紙制止パット32b等で構成されている。
【0020】
定着装置4は、記録用紙9が通過する導入口及び排出口が形成された筐体40の内部に、表面温度が加熱手段により所要の温度に加熱されて保持されるロール形態、ベルト形態等の加熱回転体41と、この加熱回転体41の軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動回転するロール形態、ベルト形態等の加圧回転体42とが配置されている。この定着装置4は、その加熱回転体41と加圧回転体42とが接触して形成される接触部(定着処理部)に、トナー像が転写された後の記録用紙9を導入して通過させることで定着処理(加熱及び加圧)を行うようになっている。
【0021】
図1における符号33は、筐体10の給紙装置3と作像ユニット2の転写位置(感光ドラム21と転写装置25の間)との間になる部位に設けた、給紙装置3から送り出される記録用紙9をその転写位置にむけて搬送する給紙路33である。この給紙路33は、用紙搬送ガイド材、用紙搬送ロール対34等で形成されている。また、その用紙搬送ロール対34は、記録用紙9を作像ユニット2の転写位置へ送り込む時期を調整するロールとして構成されている。
【0022】
また、符号43は、筐体10の定着装置4と作像ユニット2の転写位置との間になる部位に設けた、作像ユニット2から送り出される転写後の記録用紙9を定着装置4にむけて搬送する中間搬送路である。符号44は、筐体10の定着装置4と筐体10の用紙排出口13との間になる部位に設けた、定着装置4から送り出される定着後の記録用紙9を排出口13にむけて搬送する排出路44である。排出路44は、用紙搬送ガイド材、用紙排出ロール対45等で形成されている。
【0023】
さらに、符号46は、筐体10の排出路44と給紙路33との間になる部位に設けた、片面に画像が形成されて排出路44を通して排出される記録用紙9をその表裏面を反転させた状態で給紙路33に再送する反転再送路である。反転再送路46は、用紙搬送ガイド材、搬送先切換え爪47、用紙搬送ロール対48等で形成されている。搬送先切換え爪47は、支持軸47aを中心にして両矢印で示すように揺動して、排出路44を排出ロール45に挟まれて排出される途中の記録用紙9の後方部を、排出ロール45の逆回転により反転搬送路46に送り込むように誘導するようになっている。
【0024】
この画像形成装置1による基本的な画像形成は、次のようにして行われる。
【0025】
画像形成装置1では、画像形成動作の開始指令を受けると、作像ユニット2において、矢印Aで示す方向に回転始動する感光ドラム21の外周面が帯電装置22により所定の極性及び電位に帯電された後、その帯電された感光ドラム21の外周面に対して露光装置23から画像情報に基づく露光が行われて所要の電位からなる静電潜像が形成される。続いて、感光ドラム21に形成された静電潜像が、現像装置24を通過する際に、その現像装置24(の現像ロール)から供給される所要の極性に帯電された状態のトナーにより現像されてトナー像として顕像化される。
【0026】
続いて、感光ドラム21上に形成されたトナー像は、感光ドラム21の回転により転写装置25と対向する転写位置まで搬送されると、この作像タイミングに合わせて給紙装置3から搬送路33を通して供給される記録用紙9に対して転写装置25により静電的に転写される。この転写後の感光ドラム21の外周面は、清掃装置26で清掃される。
【0027】
続いて、作像ユニット2においてトナー像が転写された記録用紙9は、感光ドラム21から剥離された後に中間給紙路43を通して定着装置4に搬送されて加熱回転体41と加圧回転体42との接触部に送り込まれ、その接触部を通過する際に加圧下で加熱されることでトナー像が溶融して記録用紙9に定着される。この定着が終了した後の記録用紙9は、その片面への画像形成動作の場合であれば、定着装置4から排出された後に排出路45を通して筐体10から排出され、最後に排出収容部12に落下して収容される。
【0028】
以上により、1枚の記録用紙9の片面に対して1色のトナーで構成される単色画像が形成され、基本的な画像形成動作が終了する。複数枚の画像形成動作の指示がある場合には、上記した一連の動作がその枚数分だけ同様に繰り返されることになる。また、記録用紙9の表裏両面に画像を形成する場合は、片面への画像が形成された記録用紙9が反転再送路46に送り込まれ、しかる後に、作像ユニット2の転写位置と定着装置4を通過するように搬送されることにより、その他面への画像の形成が行われることになる。
【0029】
<画像形成装置の詳細な構成>
この画像形成装置1では、図2から5等に示されるように、作像ユニット2の一部を構成する感光ドラム21、帯電装置22、露光装置23及び清掃装置26が、作像フレーム20に装着される構成になっている。
【0030】
作像フレーム20は、清掃装置26の収容器262を兼ねた形状に形成される本体部20Aと、その本体部20Aの長手方向における両端部に配置されるよう形成される側壁部20B,20Cとで構成されている。側壁部20B,20Cは、感光ドラム21、帯電装置22、露光装置23等の両端部をそれぞれ支持して装着する構造で形成されている。図6における符号220は、帯電装置22の帯電ロールの両端部(軸部)を支持する軸受け装着部である。
【0031】
側壁部20B、20Cのほぼ中央部には、図3から図5等に示されるように、感光ドラム21の両端部をそれぞれ回転自在に支持するためのドラム装着支持部201A,201Bが設けられている。
【0032】
ドラム装着支持部201A,201Bはいずれも、全体がU字状の窪み形状からなる構造部分であり、感光ドラム21の両端部を軸方向Bとほぼ直交する直線状の挿入方向Cに沿って挿入するよう誘導する直線状の誘導壁部202と誘導壁部20の奥側が半円状の装着終端部203とで構成されている、また、ドラム装着支持部201A,201Bは、その装着完了時に回転中心となる部位に、感光ドラム21を回転自在に支持する回転軸2
【0033】
このドラム装着支持部201A,201Bに装着する感光ドラム21は、その本体部の両端部に円盤状の端部支持体(フランジ部)21b,21cを有しており、また、その端部支持体(フランジ部)21b,21cの回転中心部に回転軸210を通す構造になっている。また、感光ドラム21は、その一方の端部(端部支持板部21bの外側)に、回転動力を伝達する動力伝達機構(ギヤ列)と接続されることで回転動力を受ける被伝達ギヤ21dが固定されている。
【0034】
そして、感光ドラム21は、その両端部の端部支持体21b,21c(被伝達ギヤ21dを含む)を、作像フレーム20のドラム装着支持部201A,201Bにそれぞれ挿入して仮の状態に保持した後、回転軸210をドラム装着支持部201A,201Bの軸受け部204から挿入して端部支持体21b,21cに貫通させて固定した状態にする。これにより、感光ドラム21は、作像フレーム20に対する装着が完了するようになっている。
【0035】
また、ドラム装着支持部201A,201Bどうしの間には、清掃装置26における収容器262の受け口262aが存在する状態で設けられている。
【0036】
この受け口262aは、ドラム装着支持部201A,201Bの着終端部203の一部の面部分とほぼ同じ位置関係になる開口として形成されている。また、この受け口262aは、開口形状がほぼ長方形状に形成されている。
【0037】
収容器の受け口262aのうち感光ドラム21の回転方向Aの下流側(帯電装置22と近い側)になる長辺縁部262bには、清掃装置26における清掃板261が設置されている。
【0038】
清掃板261は、全体が長方形状からなる板状の部材であり、その自由端261aが感光ドラム21の外周面の軸方向Bに沿った状態で接触するように取り付けられる(図8等参照)。また、清掃板261は、その一方の長辺部である自由端261aの先端(角部)がドラム装着支持部201の着終端部203における内部側に少し侵入した状態になるよう取り付けられる。清掃板261としては、例えばウレタン等のゴム材料からなる弾性ブレードが使用されている。
【0039】
収容器の受け口262aのうち感光ドラム21の回転方向Aの上流側になる長辺縁部262cには、逆流防止フィルム材264が設置されている。逆流防止フィルム材264は、清掃板261で取り除いた残留トナー等が浮遊して収容体の受け口262aに入らず、感光ドラム21の回転方向Aと反対の方向に移動するように逆流して漏れ出すことを防止するフィルム材である。
【0040】
逆流防止フィルム材264は、全体が長方形状からなる板状の部材であり、その自由端264aが清掃板261の接触位置(SP)から感光ドラム21の回転方向Aの上流側にずれて向き合う位置で感光ドラム21の外周面の軸方向Bに沿った状態で接触するように取り付けられる(図7図8等参照)。また、逆流防止フィルム材264は、その自由端264aの先端が、清掃板261の自由端261aと所要の間隔をあけて向き合う状態になるとともにドラム装着支持部201の着終端部203における内部側に少し侵入させた状態になるように取り付けられている。逆流防止フィルム材264としては、例えばポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料からなるフィルムが使用されている。また、逆流防止フィルム材264は、その自由端264aと反対側の端部(固定端)が支持板265に固定された状態で支持されている。
【0041】
さらに、ドラム装着支持部201A,201Bの着終端部203の一部には、図4から図8等に示されるように、清掃板261で取り除いた残留トナー等が感光ドラム21の両端部を通して漏れ出すことを防止する端部漏れ防止部材(端部シール材)50A,50Bが取り付けられている。端部漏れ防止部材50A,50Bが取り付けられる着終端部203の一部とは、収容器262の受け口262aの長手方向における両端部と向かい合う部位を中心にして、感光ドラム21の回転方向Aの上流側及び下流側に少し伸びた領域になる。
【0042】
端部漏れ防止部材50A,50Bはいずれも、図6図8図9a等に示されるように、平面形状が、長方形状の広域面部51と広域面部51よりも幅が狭く広域面部51の一方の長辺の中央側においてくびれた状態で伸びる長方形状の狭域面部52とを有する形状からなるものある。また、端部漏れ防止部材50A,50Bは、その広域面部51の一部を感光ドラム21の両端部の外周面に接触させる部分51aとして使用し、その狭域面部52の一部を清掃板261の両端部の少なくとも一部に接触させる部分52aとして使用し、広域面部51の他の一部を逆流防止フィルム材264の両端部の少なくとも一部に接触させる部分52bとして使用するように配置される。
【0043】
また、端部漏れ防止部材50A,50Bはいずれも、図9bに示されるように、一部を除き、基材層53と感光ドラム21の外周面等に接触する側となる接触層54との2層構造からなるものである。
【0044】
基材層53は、外圧により弾性変形する層であり、例えばポリウレタン、ポリスチレン、ポリオレフィン等の発泡樹脂材料にて構成されている。接触層54は、基材層53よりも弾性変形しにくく摩擦耐久性に優れた層であり、例えば、フェルト等の高擦動性材料で構成されている。基材層53の厚さd1と接触層54の厚さd2については、現像剤の漏れを防止することを最優先の観点とし、その他、耐久性や、基材層53の変形量や、感光ドラム21の摩耗量等の種々の観点から設定される。基材層53の厚さd1は、例えば2.0〜3.0mmに設定される。また、接触層54の厚さd2は、例えば0.3〜0.5mmに設定される。
【0045】
以上の清掃板261、逆流防止フィルム材264及び端部漏れ防止部材50A,50Bは、感光ドラム21を装着する前に、作像フレーム20の所要の位置に予め取り付けられている。
【0046】
また、清掃板261、逆流防止フィルム材264及び端部漏れ防止部材50A,50Bは、作像フレーム20のドラム装着部201A,201Bに感光ドラム21をその挿入方向Cに沿って装着すると、図7等に示されるように、感光ドラム21が接触して挿入方向Cに押し付けられた状態になる。
【0047】
これにより、清掃板261の自由端261aと逆流防止フィルム材264の自由端264aは、感光ドラム21の押し付けにより撓むように変形して感光ドラム21の外周面にそれぞれ接触した状態になる。また、端部漏れ防止部材50A,50Bは、感光ドラム21、清掃板261及び逆流防止フィルム材264と接触する部分が、加圧されて圧縮された状態になる。さらに、端部漏れ防止部材50A,50Bが接触する清掃板261の自由端261aの部分と逆流防止フィルム材264の自由端264aの部分は、端部漏れ防止部材50A,50Bにより感光ドラム21の外周面に押し付けられた状態になる。
【0048】
この結果、清掃装置26では、矢印Aで示す方向に回転する感光ドラム21の外周面に付着する残留トナー等が清掃板261の自由端の先端角部により取り除かれ、その取り除かれた残留トナー等が収容器の受け口262aを通して収容器262の内部に導入されて収容される。
【0049】
この際、清掃板261で取り除かれた残留トナー等の一部が浮遊して収容器の受け口262aに移動せずに感光ドラム21の回転方向Aと反対側に移動(逆流)したときには、その残留トナー等の一部は、逆流防止フィルム材264により逆流が阻止されて収容器の受け口262aの方に誘導され、収容器の受け口262aから漏れ出すことがない。また、清掃板261で取り除かれた残留トナー等の一部が感光ドラム21の両端部の方に移動したときには、その残留トナー等の一部は、端部漏れ防止部材50A,50Bに捕獲されて、感光ドラム21の両端部から漏れ出すことがない。
【0050】
<端部漏れ防止部材に関する詳細な構成>
ここで、端部漏れ防止部材50A,50Bとして、図12に示すように、その平面の全領域が基材層53及び接触層54の双方が存在する2層構造の端部漏れ防止部材500A,500Bを採用した場合は、図13に例示するように、逆流防止フィルム材264のうち端部漏れ防止部材500A,500Bの接触している部分が接触する感光ドラム21の端部領域21d、21eが次第に磨耗してしまうことがある。この感光ドラム21の端部領域21d、21eが磨耗すると、その磨耗に起因して例えば、その摩耗した端部領域21d、21eを通しての残留トナーの漏れ出しや、その摩耗した端部領域21d、21eに対応した部分の画質不良等の不具合が誘発される。
【0051】
この端部領域の磨耗は、次のことが発生原因になっているものと推測される。すなわち、逆流防止フィルム材264のうち端部漏れ防止部材500A,500Bが接触している部分264c図14に例示するように、その部分264cの全域に端部漏れ防止部材500の基材層53よりも弾性変形しにくい接触層54が存在していることにより、感光ドラム21の外周面に強く押し付けられた状態になっていることにあると推測される。
【0052】
そこで、この画像形成装置1においては、端部漏れ防止部材50A,50Bとして、図8図9等に示すように、逆流防止フィルム材264と接触する部分の一部55が、そのフィルム材264と接触する側の接触層54を存在させない1層構造として構成されているものを採用している。
【0053】
端部漏れ防止部材50A,50Bにおいて1層構造にする部分55は、例えば、逆流防止フィルム264と接触する部分51bの領域の多くを占める広さ(面積や場所)で形成することが好ましいが、その一方で、例えばその防止部材50が接触している逆流防止フィルム材264の部分における逆流防止機能を損なわない程度の広さ(フィルム材264の感光ドラム21の外周面との良好な接触状態が損なわれない程度の広さ)で設定される。実施の形態1における1層構造にする部分55は、端部漏れ防止部材50が逆流防止フィルム材264と接触させる部分51bのうち、フィルム材の自由端264aの先端とは反対側の端部領域(感光ドラム21の回転方向Aの上流側になる端部領域)の広さm(感光ドラム21の回転方向に沿う寸法)に設定している。
【0054】
この画像形成装置1では、上記1層構造である部分55を有する端部漏れ防止部材50A,50Bを採用したことにより、図10に例示するように、逆流防止フィルム材264の端部漏れ防止部材50A,50Bと接触する部分264cのうち特に1層構造の部分55と接触する部分264eは、図10に例示するように基材層53よりも弾性変形しにくい接触層54が存在しなくなるので、その分だけ感光ドラム21の外周面に対する接触圧が低減する。この結果、逆流防止フィルム材264のうち端部漏れ防止部材50A,50Bが接触している部分264cと接触する感光ドラム21の端部領域21d、21eは、そのフィルム材264が接触していても摩耗の発生が低減されるようになる。
【0055】
また、この画像形成装置1においては、図11に示されるように、感光ドラム21を作像フレーム20のドラム装着支持部201A,201Bに装着していない非装着時に、逆流防止フィルム材264の自由端264aが、感光ドラム21の挿入方向Cとほぼ正対する方向に向いた状態になるとともに端部漏れ防止部材50A,50Bの一端部(角部)50aに接触して清掃板261から離れる方向に曲げられた状態になるよう設けられている。つまり、逆流防止フィルム材264の自由端264aは、支持板265で支持されている固定端から直線状(平面状)に延びた状態になっておらず、端部漏れ防止部材50A,50B(の基材層53)の一端部50eとの接触により押されて清掃板261から離れる方向に曲げられて反り曲がった状態になっている。
【0056】
ここで、端部漏れ防止部材50A,50Bとして、前掲した平面の全領域が基材層53及び接触層54の双方が存在する2層構造の端部漏れ防止部材500A,500B(図12参照)を採用した場合は、感光ドラム21の非装着時には、その端部漏れ防止部材500A,500Bの一端部500eに接触して曲げられる逆流防止フィルム材264の自由端264aは、図15に例示するような状態になることがある。
【0057】
すなわち、図15に示すように、この端部漏れ防止部材500A,500Bを採用した場合、感光ドラム21の非装着時に、逆流防止フィルム材264の自由端264aが、感光ドラム21の挿入方向Cに沿ってドラム装着支持部201における軸受け部204の回転中心位置(OP)を通る仮想直線VLとは交差した状態にならず、しかも、その自由端264aにおける先端264tが、軸受け部204の回転中心位置(OP)よりも挿入方向Cの下流側に位置するものの上記仮想直線VLを境にして清掃板261が存在しない領域(S2)に位置する状態になる。
【0058】
このときの逆流防止フィルム材264の自由端264aにおける先端264tは、図15に示すように、その自由端264aの面に沿って引かれる仮想の延長線ELが、上記仮想直線VLに対して、ドラム装着支持部201における軸受け部204の回転中心位置(OP)よりも上方(挿入方向Cと反対の方向)の位置で交差する(図中では、その交点をPXで示している。)状態にある。また、このときの仮想の延長線ELの仮想直線VLとなす角度α2は、3〜4°程度の小さい角度になっている。
【0059】
逆流防止フィルム材264の自由端264aがこのような状態にある作像フレーム20のドラム装着支持部201A,201Bに対して感光ドラム21をその挿入方向Cに沿って移動させて装着した場合は、図16に例示するように、その防止フィルム材264の自由端264aが、挿入方向Cに沿って進んで装着される感光ドラム21の外周面が接触した後に、感光ドラム21の回転方向Aの上流側に折れ曲がった状態になってしまい、感光ドラム21の外周面に正規の状態で接触しなくなる(端部漏れ防止部材500の一部とも接触しなくなる)ことがある。これでは、逆流防止フィルム材264の残留トナー等の逆流防止機能が正常に得られなくなってしまう。
【0060】
これに対し、この画像形成装置1においては、図11に示されるように、感光ドラム21の非装着時に、逆流防止フィルム材264の自由端264aが、上記仮想直線VLと清掃板261が存在する側(領域S1)に倒れ込むように傾いて交差した状態になり、しかも、その自由端264aの先端264tが軸受け部204の回転中心位置(OP)よりも挿入方向Cの下流側に位置するとともに仮想直線VLを境にして清掃板261が存在する領域(S1)内に位置する状態になるよう、端部漏れ防止部材50A,50Bにおける一層構造の部分55を構成している。
【0061】
つまり、この画像形成装置1で採用する端部漏れ防止部材50A,50Bにおける一層構造の部分55は、接触層54が存在しないことになるため、端部漏れ防止部材の取り付け位置や外形寸法が同じ条件である限り、感光ドラム21の非装着時における逆流防止フィルム材264の自由端264aが清掃板261の存在する側(領域S1)に倒れ込むように傾いた状態にすることができる。ちなみに、このときの仮想の延長線ELの仮想直線VLとなす角度α1は、上記した例に比べて4〜5程度大きい緩い角度(例えば17〜18°)にすることができる。
【0062】
そして、この一層構造の部分55を有する端部漏れ防止部材50A,50Bを採用した画像形成装置1では、逆流防止フィルム材264の自由端264aが上記した状態にあるドラム装着支持部201A,201Bに感光ドラム21をその挿入方向Cに沿って移動させて装着した場合、図7等に示されるように、その防止フィルム材264の自由端264aが、挿入方向Cに沿って進んで装着される感光ドラム21の外周面が接触したときに、感光ドラム21の回転方向Aの下流側に適切に曲げられるようになる。この結果、逆流防止フィルム材264の自由端264aは、端部漏れ防止部材50の一部51bとも接触しつつ、感光ドラム21の外周面に対して正規の状態で接触するようになる。
【0063】
[他の実施の形態]
端部漏れ防止部材50A,50Bは、その平面形状、各層53,54の材質、1層構造部分55の広さ等について所要の目的や機能を発揮できる範囲内で適宜変更することが可能である。また、端部漏れ防止部材50は、適用可能であれば、感光ドラム21、清掃板261及びフィルム材264の各両端部のうち必要な一端部に対して接触する状態で取り付けるものであってもよい。
【0064】
また、画像形成装置1は、複数の感光ドラム21を用いて多色画像を形成する形式の画像形成装置であってもよい。また、作像フレーム20は、感光ドラム21及び清掃装置26のみを装着する構成のものであっても構わない。さらに、清掃装置26は、感光ドラム21等が装着される支持フレームとは別体のものとして構成され、その支持フレームに合体させるものであっても構わない。
【符号の説明】
【0065】
1 …画像形成装置
20…作像フレーム(支持体の一例)
21…感光ドラム
50A,50…端部漏れ防止部材(漏れ防止部材の一例)
50e…逆流防止フィルム材が接触する一端部
51a…感光ドラムの両端部の外周面に接触する部分
51b…逆流防止フィルムの両端部の少なくとも一部と接触する部分
52a…清掃板の両端部の少なくとも一部と接触する部分
53…基材層(他方の層の一例)
54…接触層(逆流防止フィルム材と接触する側の層)
55…1層構造の部分(逆流防止フィルム材と接触する部分の少なくとも一部)
201A,201B…ドラム装着支持部(一対のドラム装着部の一例)
261…清掃板
261a…清掃板の自由端
264…逆流防止フィルム材(フィルム材の一例)
264a…逆流防止フィルム材の自由端
264t…逆流防止フィルム材の自由端の先端
A …感光ドラムの回転方向
B …感光ドラムの軸方向
C …感光ドラムの挿入方向
OP…回転中心位置
SP…清掃板の接触位置
VL…仮想直線
S1…清掃板が存在する領域
図1
図2
図3
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図10
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図16