(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
調理プレートと、該調理プレートが載置される調理器本体と、該調理器本体の内側に配設され、上記調理プレートの底面に接触して上記調理プレートを加熱する電熱ヒータとを備えるとともに、上記調理プレートを、上記調理器本体に対してセットされる受けプレートと、該受けプレート底部の開口部を介し、調理用途に応じて任意にセットされる複数枚の交換プレートとにより構成してなる加熱調理器であって、収納時には、上記複数枚の交換プレートは、その重合状態において、それらの上下両面が上下一対のカバー部材からなる収納ボックス内に収納された状態で、上記受けプレートと蓋体との間に収納されるように構成されており、上記収納ボックスのカバー部材には、上記交換プレートの乾燥を促進させるための通気口を設けたことを特徴とする加熱調理器。
調理プレートと、該調理プレートが載置される調理器本体と、該調理器本体の内側に配設され、上記調理プレートの底面に接触して上記調理プレートを加熱する電熱ヒータとを備えるとともに、上記調理プレートを、上記調理器本体に対してセットされる受けプレートと、該受けプレート底部の開口部を介し、調理用途に応じて任意にセットされる複数枚の交換プレートとにより構成してなる加熱調理器であって、収納時には、上記複数枚の交換プレートは、その重合状態において、各交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応する収納ボックス部分で一括りに纏めて一体化し、上記受けプレートと蓋体との間に収納されるように構成されていることを特徴とする加熱調理器。
調理プレートと、該調理プレートが載置される調理器本体と、該調理器本体の内側に配設され、上記調理プレートの底面に接触して上記調理プレートを加熱する電熱ヒータとを備えるとともに、上記調理プレートを、上記調理器本体に対してセットされる受けプレートと、該受けプレート底部の開口部を介し調理用途に応じて任意にセットされる複数枚の交換プレートとにより構成してなる加熱調理器であって、収納時には、上記複数枚の交換プレートは、その重合状態において、各交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応する収納ボックス部分で相互の間に隙間を介在させた状態で一括りに纏めて一体化し、上記受けプレートと蓋体との間に収納されるように構成されていることを特徴とする加熱調理器。
調理プレートと、該調理プレートが載置される調理器本体と、該調理器本体の内側に配設され、上記調理プレートの底面に接触して上記調理プレートを加熱する電熱ヒータとを備えるとともに、上記調理プレートを、上記調理器本体に対してセットされる受けプレートと、該受けプレート底部の開口部を介し調理用途に応じて任意にセットされる複数枚の交換プレートとにより構成してなる加熱調理器であって、収納時には、上記複数枚の交換プレートは、その重合状態において、同複数枚の交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応する収納ボックスで一括りに纏めて上記受けプレートと強度の高い蓋体端部との間に収納されるように構成されていることを特徴とする加熱調理器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、上記特許文献4に開示されている加熱調理器の収納ボックスの場合、相互に対向する上下カバー部材のカバー面が「たこ焼」プレートの球面側凸部を嵌合させる部分を除いて盲面となっており、同状態で複数枚の交換プレートの上下両面をカバーしているため、例えば交換プレートを洗浄後に濡れた状態で収納したりすると、通気性が不十分なため、乾きにくい。そのため、カビの発生を招くなど、不衛生であるという問題点があった。
【0011】
また、加熱調理器では、上記平面プレートで焼そばを焼く時などには、一般に混ぜ返し用の「ヘラ」が使用されることから、付属品として「ヘラ」が付いている。この「ヘラ」は、当初は加熱調理器を梱包している箱の緩衝材部分に収納されているが、開梱後は収納場所がなく食器棚など別の場所に収納することになるため、紛失しやすかった。
【0012】
本願発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、交換プレートを収納するための収納ボックスに通気用の開口部を設けて、収納ボックス内の通気性を確保することにより、交換プレートを濡れた状態で収納した場合であっても、乾き易くするとともに、収納ボックスの成型材料減による軽量化とコストダウンとを図ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0014】
(1) 請求項1の発明
この発明の加熱調理器は、調理プレートと、該調理プレートが載置される調理器本体と、該調理器本体の内側に配設され、上記調理プレートの底面に接触して上記調理プレートを加熱する電熱ヒータとを備えるとともに、上記調理プレートを、上記調理器本体に対してセットされる受けプレートと、該受けプレート底部の開口部を介し、調理用途に応じて任意にセットされる複数枚の交換プレートとにより構成してなる加熱調理器であって、収納時には、上記複数枚の交換プレートは、その重合状態において、それらの上下両面が上下一対のカバー部材からなる収納ボックス内に収納された状態で、上記受けプレートと蓋体との間に収納されるように構成されており、上記収納ボックスのカバー部材には、上記交換プレートの乾燥を促進させるための通気口を設けたことを特徴としている。
【0015】
このように構成したことにより、先ず上記複数枚の交換プレートが上下一対のカバー部材からなる収納ボックス内にガタ付きなく安定した状態で収納されることになり、それら相互の摺動による傷の発生を防止することができる。
【0016】
また、同複数枚の交換プレートは、上記収納ボックス内に収納された状態で、上記調理器本体側にセットされた受けプレートと蓋体との間にガタ付きなく安定した状態で収納固定されることになり、同収納状態では、上記交換プレートと受けプレート同士が直接衝合して損傷するようなことがなく、それらの全体を安定したソフトな状態で一体に収納することができる。
【0017】
しかも、上記収納ボックスのカバー部材には、上記交換プレートの乾燥を促進させるための通気口を設けていることから、仮に濡れた状態の交換プレートを収納したとしても、収納ボックス内と調理器外方との十分な通気性が確保されることになり、収納された交換プレートの乾燥性が向上する。
【0018】
また、収納ボックスは、上記通気口の開口面積分だけ成型材料が低減され、軽量かつ低コストなものになる。
【0019】
(2) 請求項2の発明
この発明の加熱調理器は、上記請求項1の発明にかかる加熱調理器において、上記収納ボックスの適所には、調理用のヘラを収納するヘラ収納部を設けたことを特徴としている。
【0020】
このようにすると、調理用のヘラが常に収納ボックスと一緒の状態で保管可能となることから、収納も容易で、従来のように別の場所に保管した調理用のヘラを探さなくともよくなり、調理用ヘラの収納性、保管性、使い勝手が何れも向上する。
【0021】
(3) 請求項3の発明
この発明の加熱調理器は、調理プレートと、該調理プレートが載置される調理器本体と、該調理器本体の内側に配設され、上記調理プレートの底面に接触して上記調理プレートを加熱する電熱ヒータとを備えるとともに、上記調理プレートを、上記調理器本体に対してセットされる受けプレートと、該受けプレート底部の開口部を介し、調理用途に応じて任意にセットされる複数枚の交換プレートとにより構成してなる加熱調理器であって、収納時には、上記複数枚の交換プレートは、その重合状態において、各交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応する収納ボックス部分で一括りに纏めて一体化し、上記受けプレートと蓋体との間に収納されるように構成されていることを特徴としている。
【0022】
このような構成によれば、複数枚の交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応した収納ボックスで一括りに纏めて一体化し、受けプレートと蓋体との間に収納されることから、複数枚の交換プレートが収納ボックス内にガタ付きなく安定した状態でソフトに収納され、相互の摺動による傷等の発生を防止することができる。
【0023】
しかも、上記収納ボックスは、上記交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応する収納ボックスで一括りに纏めるようになっており、交換プレート両端の収納ボックスと収納ボックスとの間には何もなく、フリーの開放空間となっており、濡れた状態で交換プレートを収納したとしても、収納ボックス内と外方との間は全くフリーな状態で通気性が確保されることになり、上述のものに比べて遥かに大きく、収納された交換プレートの乾燥性が向上するとともに、収納ボックスの軽量化、低コスト化をも図ることができる。
【0024】
(4) 請求項4の発明
この発明の加熱調理器は、調理プレートと、該調理プレートが載置される調理器本体と、該調理器本体の内側に配設され、上記調理プレートの底面に接触して上記調理プレートを加熱する電熱ヒータとを備えるとともに、上記調理プレートを、上記調理器本体に対してセットされる受けプレートと、該受けプレート底部の開口部を介し調理用途に応じて任意にセットされる複数枚の交換プレートとにより構成してなる加熱調理器であって、収納時には、上記複数枚の交換プレートは、その重合状態において、各交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応する収納ボックス部分で相互の間に隙間を介在させた状態で一括りに纏めて一体化し、上記受けプレートと蓋体との間に収納されるように構成されていることを特徴としている。
【0025】
このような構成によれば、複数枚の交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応した収納ボックスで一括りに纏めて一体化して、枠プレートと蓋体との間に収納されることから、複数枚の交換プレートが収納ボックス内にガタ付きなく安定した状態でソフトに収納され、相互の摺動による傷等の発生を防止することができる。
【0026】
また、複数枚の交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応する収納ボックスで、相互の間に隙間を介在させた状態で一括りに纏めて収納されるようにしたことにより、収納ボックス内で交換プレート同士とが直接触れ合うことがなくなり、収納ボックス内で交換プレート同士が直接接触して両者に傷が付くのを防止することができる。
【0027】
しかも、上記収納ボックスは、上記交換プレートの端部のみに対応して上記交換プレートの端部を一括りに纏めるものなので、それらの間には何もなく、フリーな開放空間となっており、濡れた状態で交換プレートを収納したとしても、収納ボックス内と外方との大きな通気性が確保されることになり、収納された交換プレートの乾燥性が向上するとともに、収納ボックスの軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0028】
(5) 請求項5の発明
この加熱調理器は、調理プレートと、該調理プレートが載置される調理器本体と、該調理器本体の内側に配設され、上記調理プレートの底面に接触して上記調理プレートを加熱する電熱ヒータとを備えるとともに、上記調理プレートを、上記調理器本体に対してセットされる受けプレートと、該受けプレート底部の開口部を介し調理用途に応じて任意にセットされる複数枚の交換プレートとにより構成してなる加熱調理器であって、収納時には、上記複数枚の交換プレートは、その重合状態において、同複数枚の交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応する収納ボックスで一括りに纏めて上記受けプレートと強度の高い蓋体端部との間に収納されるように構成されていることを特徴としている。
【0029】
このような構成によれば、複数枚の交換プレートの端部のみを当該端部のみに対応した収納ボックスで一括りに纏めて一体化して、受けプレートと蓋体との間に収納されることから、複数枚の交換プレートが収納ボックス内にガタ付きなく安定した状態でソフトに収納され、相互の摺動による傷等の発生を防止することができる。
【0030】
また、複数枚の交換プレートは、受けプレートとカーリング加工されている等の強度の高い蓋体端部との間に収納されるように構成されているので、落下時においても、交換プレートが同剛性が強化されている蓋体端部部分と衝合することになり、途中の平面部におけるような蓋体の変形を防止することができる。
【0031】
しかも、上記収納ボックスは、上記交換プレートの全体をカバーするのではなく、その両端部のみを当該端部のみに対応して一括りに纏めて一体化するものなので、左右の収納ボックス間には何もなく、全くフリーな開放空間となっている。
【0032】
したがって、濡れた状態で交換プレートを収納一体化したとしても、収納ボックス内と外方との通気性が十分に確保されることとなり、収納された交換プレートの乾燥性が大きく向上するとともに、収納ボックスの軽量化、低コスト化をも図ることができる。
【発明の効果】
【0033】
以上の結果、本願発明によると、複数枚の交換プレートが収納ボックス内にガタ付きなく安定した状態で収納されることになり、相互の摺動による傷等の発生を確実に防止することができる。
【0034】
また、同複数枚の交換プレートは、上記収納ボックス内に収納された状態で、収納ボックスを介して上記加熱台側にセットされた枠プレートと蓋体との間にガタ付きなく安定してソフトに収納固定されることになり、同収納固定状態では、それらの全体を安定した縦置き状態で収納することもできるようになる。
【0035】
しかも、上記収納ボックスに濡れた状態で交換プレートを収納したとしても、収納ボックス内と外方との間には十分な通気性が確保されているので、収納された交換プレートの乾燥性が向上するとともに、収納ボックス自体の軽量化、低コスト化をも図ることができるという効果もある。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付の図面(
図1〜
図24)を参照して、本願発明の幾つかの実施の形態について説明する。
【0038】
(1) 第1の実施の形態
<交換プレート収納時における加熱調理器全体の構成:
図1および
図2参照>
図1および
図2は、収納時における本実施の形態の加熱調理器の全体的な構成を示している。
【0039】
この実施の形態にかかる加熱調理器は、一般にホットプレートと称されるものであり、例えば
図1および
図2に示すように、大きく分けてヒータを有する調理器本体1と、使用時において、上記調理器本体1の開口部上に択一的な関係で載置される平面プレート2又は受けプレート3(それぞれ左右両端側中央に把手2L,2R 3L,3Rを有している)と、同じく使用時において、上記受けプレート3を介して上記調理器本体1の開口部上に択一的に載置されるたこ焼きプレート4又は波形プレート5(このたこ焼きプレート4と波形プレート5は、非使用状態である図示収納状態では後述する樹脂製の交換プレート収納ボックスに入れた状態で平面プレート2の上に載せられた受けプレート3の開口部内に収納されている)と、使用時においては、各プレート2〜5のうちの使用中のもの、収納時においては、それら各プレート2〜5を覆う図示の状態で上記調理器本体1の開口部上に嵌合される蓋体6と、この蓋体6と上記調理器本体1とを相互に係合一体化する蓋体6側の係合部28,29および調理器本体1側の係合部材21,22とから構成されている。
【0040】
<調理器本体の構成:
図3〜
図8参照>
調理器本体1は、例えば
図3および
図4に示すように、合成樹脂により全体として矩形形状の皿型構造に成型された本体ケース11と、この本体ケース11の内底部上に脚部27,27,27,27を介して収納する形で配設された全体として矩形形状の皿型構造の金属製の遮熱容器12と、この遮熱容器12の底部上面側に配設された略平面Y字形状の電熱ヒータ7(
図5参照、なお
図2の収納状態では外部から見えないため図示を省略している)と、上記本体ケース11の上縁部11aの全周に亘って設けられた火傷防止用の合成樹脂製の本体ガード13と、上記本体ケース11の底部四隅に設けられた平置き用の脚部15a,15a,15a,15aと、上記本体ケース11の幅方向の一側部両端側に設けられた縦置き用の脚部15b,15bとから構成されている。
【0041】
なお、上記電熱ヒータ7は、例えば
図5のように、コントロールマスター20が接続される電源ボックスEB側から上記調理器本体1の本体ケース11内遮熱容器12部分を後端側に延び、同後端側でユーターンして前端側電源ボックスEBの所定距離手前に戻り、同電源ボックスの手前で再びユーターンして再度後端側に延び、同後端側で再度ユーターンして前端側電源ボックスEB内に戻ることにより、全体として略平面Y字形に配設され、遮熱容器12内所定のポイント位置で、上記複数の電熱ヒータ支持部材8,8・・により支持されて、その上部側に載置される上記平面プレート2、または受けプレート3の一部、たこ焼きプレート4、波形プレート5等のプレート部全体を均一に加熱するようになっている。
【0042】
また、受けプレート3は、上記電熱ヒータ7の配設面上方部に載置され、外周部の左右両端側に把手3L,3Rを備えるとともに、その底面プレート3b中央側に調理用途の異なる各種交換プレート嵌合用の開口部3cを有し、かつ所定の高さ上方に延びた上端側開口部外周に所定幅の外枠部(外周縁部)3aを備えている。そして、該受けプレート3の底面プレート3b側の開口部3cに対して、例えば
図5のように、たこ焼きプレート4(
図5の右側上半分に図示)および波形プレート5(
図5の左側上半分に図示)が任意に選択されて嵌合されるようになっている。なお、符号4Rは、たこ焼きプレート4の右側の把手、5Lは波形プレート5の左側の把手を示している。
【0043】
また、上記蓋体6は、例えば鋼板製で、上述の受けプレート3又は平面プレート2とほぼ同じ平面形状の部材となっており、その外周端部には補強用等の機能を有するカール部6bが形成されている。そして、その全体の断面形状は、中央部が緩やかに盛り上がった円弧状に形成されていて、その中央部には、裏面側に凸で、表面側に凹のフラットな構造の把手取付部6aが設けられ、該把手取付部6aに対して、蓋把手部50がビスにより一体的に取り付けられている。
【0044】
上記本体ケース11には、例えば
図3に示すように、左右長手方向の両端部中央に前後方向(図面の上下方向)に所定の間隔を置いて係合部材取付部16,16,17,17および係合部材収納溝18,18,19,19が設けられている。また、一方側のそれら係合部材取付部17,17間には、ヒータ用電源ボックスEBおよびコントロールマスター20嵌装用の所定の幅の開口20aが形成されている。さらに、底部中央には、放熱用の開口11bが形成されている。
【0045】
そして、同左右両側の係合部材取付部16,16,17,17部分には、例えば
図4に示すように、レバー構造の係合部材(ロックレバー)21,22(
図4参照)が内外方向に傾倒可能なように回転自在に枢支されるようになっている。
【0046】
すなわち、上記本体ケース11の係合部材収納溝(係合部材21,22を非使用時において下方側に垂設状態で収納しておく溝空間)18,18,19,19を形成している外側の縦壁部18a,18a,19a,19aの上端には、それぞれ
図6、
図7に示す上記係合部材21,22の左右両端側取付軸21a,21b,22a,22bが嵌合する円弧状の凹溝18b,18b,19b 19bが形成されている一方、上記縦壁部18a,18a,19a,19aには、所定の間隔で側方に隣接して本体ガード13等取付用のスタッド軸構造の円筒状のボス部23a,23b,24a,24bが略同じ高さに立設されている。このボス部23a,23b,24a,24bのうち、それぞれ共通する何れか一方側(
図4、
図6、
図7で言うと図示上方側)のもの23a,24aには、それぞれ上記縦壁部18a,19a側に所定幅延びる薄型構造の干渉用リブ25,26が上記ボス部23a,24aの上面よりも少し高く延びる形で一体に成型されている。これら干渉用リブ25,26は、補強のため、直交する左右両方向にもリブ片を形成し、全体として平面視十字形状のものとなっている。
【0047】
一方、上記左右両側一対のレバー構造の係合部材21,22は、例えば
図8に示すように、それぞれ全体として正面視コの字形の形状をなし、その左右両側片(図示前後両側片)21c,21d,22c,22dの各下端側外側面には各々異なる長さの取付軸21a,21b,22a,22bを一体に成型して構成されている(
図8は、
図4の右側のもので代表して、その構成を示している)。すなわち、上記長い方の取付軸21b,22bは、凹溝18b,19b外側との係止用リブa部分からb部分が余分に長く延びている。
【0048】
これら長短(短長)2種の取付軸21a,21b,22a,22bは、それぞれ短かい方の取付軸21a,22aが、上記干渉用リブ25,26が設けられている方の凹溝18b,19bに係合されるようになっており(そのように予じめ設定されており)、そのように設定通りに係合された時には、同取付軸21a,22aが上記干渉用リブ25,26に何れも干渉することなく適切に嵌合され、自由に回動可能に支持されることとなっている。
【0049】
<交換プレート収納時の構成>
ところで、上述の各プレート2〜5をそのまま積層したスタック状態での収納は、収納作業が容易で、非使用時の一時的な保管には便利であるが、同スタック収納状態では、ちょうど上下に対向する位置関係にある上記受けプレート3に嵌合されたたこ焼きプレート4、又は波形プレート5と上記蓋体2との間には、比較的に大きな隙間があるが、これは平置き状態では問題とならない。しかし、後述するような縦置き状態に収納すると、ガタ付きやズレが生じ、また相互のプレート同士が摺動し合って、表面に傷が生じる問題がある。これらの問題は、引っ越し時等の運搬時にはより深刻である。
【0050】
そこで、本実施の形態では、例えば
図9〜
図13に示すような、合成樹脂製の交換プレート収納ボックス30を使用した安定した収納構造を採用している。
【0051】
すなわち、この収納ボックス30は、例えば
図9〜
図13に示すように、下部側に位置して上述のたこ焼きプレート4、上部側に位置して波形プレート5を順次積層状態で収納する下部側カバー部材31と、上部側に位置して上記積層されたたこ焼きプレート4、波形プレート5の上部を覆う上部側カバー部材32との一対のカバー部材31,32を相互に開閉可能に(折り曲げ可能に)蝶着部(樹脂ヒンジ部)33を介して合成樹脂により一体成型して構成されている。
【0052】
これら上下各カバー部材31,32は、それぞれ所定の深さを有する長方形状の皿型構造をなし、上記蝶着部33を境として相互に対向する方向に折り曲げられて(閉成されて)相互に嵌合した状態では、上記たこ焼きプレート4および波形プレート5の2枚のプレートを重合状態で上下はもちろん、前後左右何れの方向にもガタ付きなく収納するのに適した交換プレート収納ボックス30を形成するようになっている。
【0053】
先ず、下部側カバー部材31は、例えば
図9〜
図13に示すように、そのカバー面部分(凹部面部分)に、所定の高さ、所定の幅の板状の補強用リブ34,34・・が前後左右にクロスして正格子状に設けられており、これら各格子間の方形空間31d,31d・・部分は、上記収納されるたこ焼きプレート4の下面側のドーム状の凸部70,70・・に対応するエリア部分が上下両面側に開口したスルーホール構造に形成され、同たこ焼きプレート4の凸部70,70・・の全体が正確に嵌合されて、確実に位置決め固定されるようになっている。しかも、上記方形空間31d,31d・・は、各交換プレート(たこ焼きプレート4および波形プレート5)を収納した状態においては、その4角に空気流通空間ができ、交換プレート収納ボックス30の内外を連通させる通気口としての作用をも有している。
【0054】
さらに、同下部側カバー部材31における上記方形空間31d,31d・・(格子部)の外側を囲む周方向部分は、その4方外周部全体に亘って、上記上下方向の縦壁構造のリブ34,34・・・に代えて平面壁構造の平面リブ35,35・・・により形成された方形空間31e,31e・・が設けられている。この方形空間31e,31e・・の平面リブ35,35・・・部分の方形の開口は、たこ焼きプレート4のドーム状の凸部7
0,7
0・・・等収納される交換プレート4,5に対する新たな通気口となっている。
【0055】
この格子部素子の平面リブ35,35・・・は、もちろん上記同様の縦壁構造のリブ34,34・・・とすることも可能どあるが、平面リブ35,35・・・とした方が、成型時の樹脂の流動性が良くなるメリットを有している。
【0056】
これら方形空間31d,31d・・・、31e,31e・・・を有するカバー面凹部の外周は、所定の高低寸法差を有する段部31c部分が
図9のように受けプレート3の底部プレート3bの開口3cに嵌合される。また、下部側カバー部材31の長手方向両端部の中央には、上記収納される各交換プレート4,5各々の長手方向両端部側の把手部
4L,4R、5L,5R部分に対応した把手カバー部31a,31aが対応する寸法量だけ突出して設けられている。
【0057】
さらに、その長手方向の非蝶着部側側壁部には、長手方向に所定の間隔を置いて一対のロック片31b,31bが設けられている。
【0058】
一方、上部側カバー部材32におけるカバー面の大部分には、所定の幅の板状の補強用リブ36,36・・が正格子状に設けられており、これら各格子間の方形空間部分は、収納された交換プレート4,5の乾燥を促進させる多数の通気口32c,32c・・とされている。そして、同上部側カバー部材32の上記格子部外周囲には、内に凹、外に凸の環状部37が設けられ、その長手方向両端側中央には、上記下部側カバー部材31の場合と同様の把手カバー部32a,32aが相互に連続する状態で設けられている。また、同上部側カバー部材32の非蝶着部側側壁部には、上記下部側カバー部材31側のロック片31b,31bが係合される一対のロック片係合溝32b,32bが同様の間隔を保って設けられている。
【0059】
さらに、上記環状部37には、上記通気口32c,32c・・と上記把手カバー部32a,32aの一方側との間において長手方向に所定の幅の幅広部37Aが形成されており、該幅広部37Aの表面には、この加熱調理器に付属される調理用ヘラ40をセットするためのヘラ収納凹部38が形成されている。該ヘラ収納凹部38は、羽子板形状とされており、上記調理用ヘラ40におけるヘラ本体部40aを位置決め固定する幅広なヘラ本体収納部38aと、該ヘラ本体収納部38aに連続して上記調理用ヘラ40の柄部40bを位置決め固定する柄部収納部38bとからなっており、上記ヘラ本体収納部38aには、調理用ヘラ40のヘラ部40aの先端両角部を係合させる係合爪41,41が設けられる一方、上記柄部収納部38bには、上記調理用ヘラ40の柄部40bを係止する係止爪42,42が設けられている(
図14参照)。
【0060】
そして、これら下部側カバー部材31および上部側カバー部材32は、上記それらの中間の蝶着部33を回動支点として開閉可能であり、例えば
図11のように開放展開された状態から、
図10、
図14のように閉成ロックされた収納ボックス状態に任意に開閉することが可能となっている。
【0061】
なお、
図12および
図13は、交換プレート収納ボックス30閉成後のロック片31b,31bのロック片係合溝32b,32bへの係合操作を示している。
【0062】
したがって、以上の構成では、先ず
図11の開状態において、上記下部側カバー部材31内にたこ焼きプレート4を入れて、その下面側ドーム状の凸部70,70・・を補強用リブ34,34・・によって構成された上記方形の格子空間31d,31d・・内に確実に嵌合して位置決め固定する。そして、その後、その上に波形プレート5を外形位置、把手位置を合わせて載置重合する。この状態では、それら各プレート4,5の左右両端側の各把手
4L,4R、5L,5Rも各々重合状態で把手カバー部31a,31a部分に正確に嵌合された状態となる。
【0063】
そこで、次に上記上部側カバー部材32を上記下部側カバー部材31側に閉成し、例えば
図12から
図13のように、そのロック片31b,31bをロック片係合溝32b,32bに係合すると、例えば
図9、
図14のように、交換プレート収納ボックス30内に、上記たこ焼きプレート4、波形プレート5が、ガタ付きなく、極めて安定した状態で収納されることになる。
【0064】
そして、この交換プレート収納ボックス30が、さらに調理器本体1の上部側に平面プレート2を介して載置されている受けプレート3の底部プレート3bの開口部3c部分に嵌合される。
【0065】
以上のように、この出願の実施の形態にかかる加熱調理器は、調理プレートと、該調理プレートが載置される調理器本体と、該調理器本体の内側に配設され、上記調理プレートの底面に接触して上記調理プレートを加熱する電熱ヒータとを備え、上記調理プレートを、上記調理器本体に対してセットされる受けプレートと、該受けプレート底部の開口部を介し調理用途に応じて任意にセットされる複数枚の交換プレートとにより構成してなる加熱調理器において、収納時には、上記複数枚の交換プレートは、その重合状態において、それらの上下両面が上下一対のカバー部材からなる収納ボックスに収納された状態で、上記枠プレートと蓋体との間に収納されるように構成されており、上記収納ボックスには、上記交換プレートの乾燥を促進させる通気口を設けて構成されている。
【0066】
このような構成では、先ず複数枚の交換プレートが上下一対のカバー部材からなる収納ボックス内に、ガタ付きなく安定した状態で収納され、相互の摺動による傷の発生が防止される。しかも、同複数枚の交換プレートは、上記上下一対のカバー部材からなる収納ボックス内に収納された状態で、調理器本体側にセットされた受けプレートと蓋体との間にガタ付きなく安定して収納固定される。
【0067】
さらに、上記収納ボックスには、上記交換プレートの乾燥を促進させる通気口を設けて構成されているので、収納ボックス内と外気との通気性が大幅に向上することとなり、濡れた状態で交換プレートを収納したとしても、収納ボックス内と外方との通気性が確保されることとなる。その結果、収納された交換プレートの乾燥性が向上するとともに、収納ボックスの軽量化をも図ることができる。
【0068】
また、収納ボックスの適所に、加熱調理器に付属される調理用ヘラを収納する収納箇所を設けたことにより、調理用ヘラが常に収納ボックスと一緒に保管可能となるところから、従来のように別の場所に保管した調理用ヘラを探さなくともよくなり、調理用ヘラの収納性、保管性が向上する。その結果、ユーザの使い勝手も向上することとなる。
【0069】
なお、以上の説明では、交換プレート収納ボックス30のカバー部材32の表面にヘラ40を収納するようにしたが、これは逆に内面側に収納するようにすることも可能である。
【0070】
<変形例1>
次に
図15には、上述した調理用ヘラ40の収納方法の変形例1の構成が示されている。
【0071】
この場合、調理器本体1の裏面(即ち、本体ケース11内遮熱容器12の底面12b)中央部に、フック51a,51a,51bを設けておき、該フック51a,51a,51bに調理用ヘラ40の各部を着脱可能に固定するようにしている。
【0072】
もちろん、この場合、縦置き状態で本体ケース11の裏面側から突出しないようにする。
【0073】
<変形例2>
また、
図16には、上述した調理用ヘラ40の収納方法の変形例2の構成が示されている。
【0074】
この場合、調理器本体1の裏面(即ち、本体ケース11の下面)側開口部11b部分に、長手方向に所定の間隔を置いて2本のゴムバンド(エキスパンダー)52,52を設けておき、該ゴムバンド52,52の内側遮熱容器12の底面12bとの間に調理用ヘラ40を着脱可能に挟み込んで固定するようにしている。
【0075】
<変形例3>
さらに、
図17には、上述した調理用ヘラ40の収納方法の変形例3の構成が示されている。
【0076】
この場合、上述した蓋体6の蓋把手部50の軸体部分に調理用ヘラ40の柄部40bを差し込む挿入穴60を形成しておき、該挿入穴60に調理用ヘラ40の柄部40b部分を差し込んで収納するようにしている。この場合、ヘラ40のくの字形状を蓋体6の傾斜面に沿わせることにより、外方に突出させずに済むようになる。
【0077】
なお、図中の符号61は、蓋体6の一側に設けられた縦置き用の脚部であり、調理器本体1側の縦置き用脚部15b,15bと共同して、加熱調理器1全体を略垂直に安定して支持することができる。
【0078】
このように、蓋体6の一側に自立用の脚部61を有する場合、蓋体6を単独で自立させて置き、そこに不要なヘラ40を収納して置くこともできる。
【0079】
また、逆に調理器収納時のヘラ40の格納は、上述のように交換プレート収納ボックス30部分のヘラ収納部38を利用して行うが、ヘラ40を使う調理時のヘラ40の仮置き場所として上記蓋体6の把手部50を利用するようにすることも可能である。
【0080】
<変形例4>
さらに、また同様のヘラ40の仮収納(仮置き)は、例えば一例として
図5中の符号60Aに示すように、調理器本体1側本体ガード13のコーナー部分(もちろんコーナー部に限らず周方向の何処でも良い)に、ヘラ挿入口を形成し、同挿入口部分にヘラ40の柄部40bを差し込んで置くことによっても実現することができる。
【0081】
上記各変形例においても、調理器本体1と調理用ヘラ40とを一体に保管できることとなり、従来のように調理用ヘラ40を探さなくともよくなり、調理用ヘラ40の収納性、保管性が向上する。その結果、ユーザの使い勝手も向上することとなる。
【0082】
(2) 第2の実施の形態
次に
図18〜
図24には、本願発明の第2の実施の形態にかかる加熱調理器が示されている。
【0083】
<交換プレート収納状態の構成:
図18参照>
この実施の形態の場合、交換プレート収納ボックスは、例えば
図18に示すように、上述の複数枚の交換プレート(たこ焼きプレート4および波形プレート5)を、上述と同様の重合状態において、同複数枚の交換プレート4,5の両端部(把手4L,4R、5L,5R側)のみを一括りに纏めて一体化し、上述の実施の形態1の場合と同様に当該交換プレート収納ボックスの両端間中央部に開放部(隙間)を介在させたものであり、交換プレート収納ボックス両端間中央部は、全体的に開放状態とされている。
【0084】
すなわち、この実施の形態の交換プレート収納ボックスは、上記重ねられた複数枚の交換プレート4,5の把手側端部のみを各々一括りに纏めて一体化し、上述の受けプレート3と強度の高い蓋体端部との間に収納する相互に独立した左右一対の収納ボックスユニット30L,30Rにより形成されている。
【0085】
<収納ボックスユニットの構成>
これら左右一対の収納ボックスユニット30L,30Rは、例えば
図19に示すように、一方側が開放された断面がコ字状で、かつ平面視もコ字状の合成樹脂製の袋部材からなっており、その上壁面30a部分には、幅方向(前後方向)中央部に位置して交換プレート4,5の把手4L,4R、5L,5R部分が挿入係合される把手係合口(背面側)30nを有する把手挿入用の立ち上げ部30bが形成され、該立ち上げ部30bを挟む幅方向の両側に位置して収納ボックスユニット上壁面30aの変形防止用の窪み部(内側に膨出した補強用リブ:これは波形プレート5の挿入端部押えとしても機能する)30c,30cが形成されている。また、上記収納ボックスユニット30L,30Rの下壁面30dの内端側(プレート側)には、たこ焼きプレート4の下面側ドーム状の凸部70,70・・の外周面が嵌合される円弧形状の位置決め部30e,30e・・が形成されている。
【0086】
そして、交換プレート4,5収納時には、この位置決め部30e,30e・・が上記たこ焼きプレート4のドーム状の凸部70,70・・の外周面に当接係合されることにより、相互の係合関係を確実にしてガタ付きのない安定した収納を可能とするとともに、ユーザによる波形プレート5(上方側に位置)、たこ焼きプレート4(下方側に位置)の上下位置収納間違いや、それら両プレート4,5の上下位置との関係による収納ボックスユニット30L,30Rの上下方向の嵌合間違いを確実に防止することができる。
【0087】
また、
図19、
図20、
図21に示すように、収納ボックスユニット30L,30Rの左右両側壁面30j,30jの上端寄り位置には、先に下側に収納したたこ焼きプレート4上に波形プレート5を
図20の矢印のように挿入して重合するに際して、相互に接触させることなく、所定の隙間を保ってスムーズに波形プレート5を案内するための左右一対のガイドレール30k,30kが所定の勾配を有して設けられている。
【0088】
このガイドレール30k,30kは、後端側アール壁面の所定寸法手前で途切れており、その後端側には同ガイドレール30k,30kのガイド面よりも所定寸法高さが高くなった所定の高さの乗り上げリブ30g,30gが後端側アール面まで延びて設けられている。そして、そのガイド面前端は、波形プレート5の左右両端側(把手両端側)のフラットなプレート部周端5aと把手5L(5R)との曲率が小さいながらもアール面となったコーナ部をスムーズに乗り上げさせるようなアール面に形成されている。
【0089】
この乗り上げリブ30g,30gは、上記たこ焼きプレート4と波形プレート5との間に最終的に十分な隙間を保持した状態で固定するためのリブであると同時に、例えば
図20から
図21のように、上記波形プレート5が上記収納ボックスユニット30L,30Rの最奥部まで挿入された時に、そのアングル形状に起立する把手5L,5Rを上記立ち上げ部30bの袋部背面側の把手係合口30nの上縁側係合部30mに外側から係合するように突出させ、かつ上昇させる機能を有している。
【0090】
これにより、収納ボックスユニット30L,30Rとたこ焼きプレート4、波形プレート5との嵌合一体化状態は確実となり、容易に外れるようなことはない。
【0091】
一方、
図19および
図20中の符号30h,30hは、上記収納ボックスユニット30L,30Rの立ち上げ部30b,30b下方の下壁面30d,30dにおける最奥部手前に上下方向に曲げ変形可能な弾性を有して一体形成された、たこ焼きプレート4を位置決め固定するための係合爪である。この係合爪30h,30hには、例えば
図20に示すように、上下両方向に凸部を有した係合爪部分(前面側が下降傾斜)を上下方向の曲げ弾性を有する板状の支持片30pで支持するように構成されており、凸部内側に上記たこ焼きプレート4の周端部4a下面側のスカート部4cを位置させて係止するようになっている。
【0092】
そして、同たこ焼きプレート4は、その把手4L,4R側端部を上記収納ボックスユニット30L,30R内に挿入し、その周端部4a側下面のスカート部4c下端を、
図20のように上記係合爪30h,30hを乗り越えて、その内側に係合するとともに、アングル形状に起立する把手4L,4R部分を上記立ち上げ部30b背面側の把手係合口30n下部側の所定寸法外方側に膨出された開口部30t部分から外方に突出させた状態で位置決めされ、かつ係合固定される。
【0093】
なお、このたこ焼きプレート4と収納ボックスユニット30L,30Rの幅方向(前後方向)の位置決め固定は、
図22に示されるように、たこ焼きプレート4の周端部4aの幅方向での係合および上記ドーム状の凸部70,70・・と上記位置決め部30e,30e・・との嵌合により行われる。また、上下方向の位置規制およびガイドは、上述したガイドレール30k,30kと下壁面30d,30dとの間に、上面側外周のリブ4bと下面側外周のスカート部4cが係合されることによって実現される(
図22参照)。
【0094】
また、上記収納ボックスユニット30L,30Rの開口縁両端側には、それぞれたこ焼きプレート4又は波形プレート5が嵌合される上記受けプレート3の側壁面(傾斜面)3d,3d側に当接されて位置決めを行う縦長直角三角形形状の凸片30i,30iが幅方向(前後方向)外方に一体に突設されている。この凸片30i,30iは、それら交換プレート4,5の端部を一括りに纏めて、上述の
図18に示すように、収納ボックスユニット30L,30Rを一体にセットした状態で、上記受けプレート3と蓋体6との間に収納した状態においては、例えば
図22に示すように、上記蓋体6におけるカール部6b部分に対向するようになっている。
【0095】
このような構成によれば、上記複数枚の交換プレート4,5の把手側端部のみを当該端部のみに対応した収納ボックスユニット30L,30Rで一括りに纏めて一体化して、受けプレート3と蓋体6との間に隙間なく安定した状態で収納されることから、上記複数枚の交換プレート4,5が受けプレート3内に樹脂材を介してガタ付きなく安定した状態でソフトに収納され、相互の摺動等による傷等の発生を確実に防止することができる。
【0096】
そして、上記複数枚の交換プレート4,5を収納一体化した収納ボックスユニット30L,30Rの上記凸片30i,30iは、同受けプレート3の側壁面3d,3dと上記筒状にカーリング加工されている強度の高い蓋体端部のカール部6bとの間に収納されており、上記凸片30i,30iの側部b,b部分全体が上記受けプレート3の側壁面3d,3dの全体に当接した状態で、その頂部aが蓋体6のカール部6bに対向するように構成されている。落下時においては、交換プレート4,5を一体化した収納ボックスユニット30L,30Rの凸片30i,30i部分が受けプレート3の側壁3d,3d部分に衝合した後、又は直接上記剛性が強化されている蓋体6の端部6b部分に衝合することになり、凸片30i,30iがなくて蓋体6途中の平面部に衝合する場合におけるような蓋体の変形を確実に防止することができる。
【0097】
なお、上記受けプレート3内における収納ボックスユニット30L,30R部分の幅方向(前後方向)の位置決めは、上記凸片30i,30iと受けプレート3の幅方向(前後方向)両側の側壁3d,3dとの当接により行われる。
【0098】
さらに、上記収納ボックスユニット30L,30Rにおける窪み部30c(
図19のX,X部)においては、例えば
図23に示すように、波形プレート5のフラットな把手側周端部5aを窪み部30cの内面側に圧入することにより、上方側からの押圧力(挟着力)を得て波形プレート5の固定力を補うようになっており、また上記収納ボックスユニット30L,30Rにおける立ち上げ部30bの両端部(
図19のY,Y部)においては、例えば
図24に示すように、当該立ち上げ部30bの上壁面30a両側の内面側下方にリブ30r,30rを一体に突設し、波形プレート5の把手側周端部5aを同リブ30r,30rの内面側に圧入することにより、やはり上方側からの押圧力(挟着力)を得て波形プレート5の固定力を補うようになっている。
【0099】
以上のような構成によれば、複数枚の交換プレート4,5の把手側端部のみを当該端部のみに対応した収納ボックスユニット30L,30R一括りに纏めて一体化し、受けプレート3と蓋体6との間に収納されることから、複数枚の交換プレート4,5が収納ボックスユニット30L,30R内にガタ付きなく安定した状態でソフトに収納され、相互の摺動による傷等の発生を防止することができる。
【0100】
しかも、上記収納ボックスユニット30L,30Rは、上記交換プレート4,5の把手側端部のみを当該端部のみに対応する収納ボックスユニット30L,30Rで一括りに纏めるようになっており、交換プレート4,5両端の収納ボックスユニット30Lと収納ボックスユニット30Rとの間には何もなく、フリーの開放空間となっており、濡れた状態で交換プレート4,5を収納したとしても、収納ボックスユニット30L,30R内と外方との間は全くフリーな状態で通気性が確保されることになり、上述のものに比べて遥かに通気性が大きく、十分に収納された交換プレート4,5の乾燥性が向上するとともに、収納ボックスの軽量化、低コスト化をも図ることができる。
【0101】
また、その場合において、収納時には、上記複数枚の交換プレート4,5は、その重合状態において、各交換プレート4,5の端部を当該端部のみに対応する収納ボックスユニット30L,30Rで一括りに纏めて一体化するに際し、収納ボックスユニット30L,30Rとの間に隙間を介在させた状態で一括りに纏めて収納されるようにしたことにより、交換プレート4,5と収納ボックスユニット30L,30Rとが直接触れ合うことがなくなり、収納ボックスユニット30L,30Rと交換プレート4,5とが直接接触して両者に傷が付くのを防止することができる。
【0102】
また、複数枚の交換プレート4,5は、受けプレート3と蓋体6の端部(具体的には、カール部6b)との間に収納されるように構成されているので、落下時においても、交換プレート4,5が剛性が強化されている蓋体6の端部6bと衝合することとなり、蓋体6の変形を防止することができる。
【0103】
その他の構成および作用効果は、上述した第1の実施の形態におけるものと同様なので、その説明を省略する。
【0104】
<各種変形例>
また、本願発明の構成は、決して上記各実施の形態において説明したものに限定されるものではなく、その発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜設計変更が可能なことは勿論である。