(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の第1実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
[ハードウェア構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報選択装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。情報選択装置1は、例えばパーソナルコンピュータ又はスマートフォンとして構成される。
【0011】
情報選択装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0012】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0013】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0014】
入力部16は、タッチパネル、キーボード、マウス等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部17は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部18は、フラッシュROM、ハードディスク、或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
【0015】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0016】
[機能ブロック図]
図2は、このような情報選択装置1の機能的構成のうち、制御ポイント自動選択処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
制御ポイント自動選択処理とは、所定の表示領域においてキャラクタ画像を表示制御するための座標データ群である制御ポイント群を、複数の制御ポイント群の中から自動で選択する処理である。
【0017】
制御ポイント自動選択処理が実行される場合には、
図2に示すように、CPU11において、キャラクタ画像選択部41と、制御ポイントデータ選択部42と、第1基準座標算出部421と、制御ポイントデータ取得部422と、第2基準座標算出部423と、基準座標間距離算出部424と、制御ポイント座標仮決定部425と、制御ポイント座標決定部43と、キャラクタ画像設定部44と、キャラクタ画像記憶制御部45とが機能する。
【0018】
制御ポイント自動選択処理が実行される場合、記憶部18の一領域として設けられた、キャラクタ画像記憶部61と、制御ポイントデータ記憶部62とが用いられる。
キャラクタ画像記憶部61においては、ユーザによる選択対象となる複数のキャラクタ画像が記憶されている。
制御ポイントデータ記憶部62においては、2頭身、3頭身等の複数の形状に対応した座標データ群である制御ポイント群のデータが記憶されている。
【0019】
キャラクタ画像選択部41は、ユーザによるキャラクタ画像を選択するための、入力部16の操作により出力された信号に応じて、キャラクタ画像記憶部61から、キャラクタ画像のデータを取得する。
【0020】
制御ポイントデータ選択部42は、第1基準座標算出部421と、制御ポイントデータ取得部422と、第2基準座標算出部423と、基準座標間距離算出部424と、制御ポイント座標仮決定部425と、を備える。
【0021】
第1基準座標算出部421は、キャラクタ画像選択部41により選択されたキャラクタ画像の基準座標を算出する。具体的には、第1基準座標算出部421は、出力部17の所定の表示領域71に表示されたキャラクタ画像81について、当該キャラクタの頭頂部の座標(top)、右手の先端部の座標(right)、及び左手の先端部の座標(left)を算出する。これらの座標を算出するにあたり、第1基準座標算出部は、各画素に設けられた透過度を表す情報であるα値に基づいて不透明のピクセルを検出することによりキャラクタ画像81が表示されている領域を特定し、特定した画像を解析することで、「top」、「right」、及び「left」を算出する。
更に、第1基準座標算出部421は、「right」と「left」とを結んだ線分に、「top」から垂線を下ろし、当該線分と当該垂線との交点を、キャラクタ画像81の基準座標(x,y)とする。
【0022】
制御ポイントデータ取得部422は、複数の形状に対応した座標データ群である制御ポイント群のデータを、全ての形状について、制御ポイントデータ記憶部62から取得し、RAM13に記憶する。
【0023】
第2基準座標算出部423は、制御ポイントデータ取得部422により取得された、全ての形状についての制御ポイント群のデータについて、表示領域71に表示されたキャラクタ画像81のサイズに合わせて当該制御ポイント群が配置された際の位置座標(以下、「制御ポイント座標」という)を算出する。なお、
図3においては、説明の便宜上、8頭身の形状である制御ポイント群82(以下、「8頭身制御ポイント群82」という)と、3頭身の形状である制御ポイント群83(以下、「3頭身制御ポイント群83」という)の2つについて説明する。
第2基準座標算出部423は、8頭身制御ポイント群82の制御ポイント座標に基づいて、8頭身制御ポイント群82の基準座標を算出する。具体的には、第2基準座標算出部423は、8頭身制御ポイント群82の頭頂部の座標(top−m)、右手の先端部の座標(right−m)、及び左手の先端部の座標(left−m)を算出する。さらに、第2基準座標算出部423は、「right−m」と「left−m」とを結んだ線分に、「top−m」から垂線を下ろし、当該線分と当該垂線との交点を、8頭身制御ポイント群82の基準座標(xm,ym)とする。
更に、第2基準座標算出部423は、3頭身制御ポイント群83の制御ポイント座標に基づいて、3頭身制御ポイント群83の基準座標(
xc,
yc)を、8頭身制御ポイント群82の場合と同様に算出する。
更にまた、第2基準座標算出部423は、全ての形状の制御ポイント座標に基づいて、8頭身制御ポイント群82の場合と同様に、全ての形状の制御ポイント群に対して基準座標を算出する。
【0024】
基準座標間距離算出部424は、第1基準座標算出部421により算出されたキャラクタ画像81の基準座標(x,y)と、第2基準座標算出部423により算出された全ての形状の制御ポイント群の基準座標との距離を算出する。例えば、
図3においては、キャラクタ画像81の基準座標(x,y)と、8頭身制御ポイント群82の基準座標(xm,ym)及び3頭身制御ポイント群83の基準座標(
xc,
yc)との距離を算出する。
【0025】
制御ポイント座標仮決定部425は、基準座標間距離算出部424により算出されたキャラクタ画像81の基準座標(x,y)と、全ての形状の制御ポイント群の基準座標との距離のうち、最小距離を特定し、特定した最小距離に対応する形状に対応する制御ポイント座標を、キャラクタ画像81の表示を制御するための制御ポイント座標として仮決定する。
さらに、制御ポイント座標決定部43は、キャラクタ画像81を構成する画素が配置されている位置座標と、制御ポイント座標仮決定部425により仮決定された制御ポイント座標とに基づいて、制御ポイント座標の自動配置を実行し、自動配置された制御ポイントのデータをRAM13に記憶する。
図3においては、キャラクタ画像81の基準座標(x,y)と、3頭身制御ポイント群83の基準座標(
xc,
yc)との距離が最小距離に対応するので、制御ポイント座標仮決定部425は、3頭身制御ポイント群の制御ポイント座標を、キャラクタ画像81の表示を制御するための制御ポイント座標として仮決定する。
さらに、制御ポイント座標決定部43は、キャラクタ画像81を構成する画素が配置されている位置座標と仮決定された制御ポイント座標とに基づいて、制御ポイント座標の自動配置を実行し、自動配置された制御ポイントのデータをRAM13に記憶する。
具体的には、
図3の右下に示すように、キャラクタ画像81に対して、3頭身制御ポイント群83が自動配置され、キャラクタ画像81の形状に沿うように制御ポイント座標が適切に配置される。
【0026】
キャラクタ画像設定部44は、制御ポイント座標決定部43によりRAM13に記憶された制御ポイント座標のデータを読み出し、当該制御ポイント座標を、キャラクタ画像81と共に、出力部17を構成するディスプレイに表示する。
さらに、キャラクタ画像設定部44は、ユーザによる入力部16の操作に基づいて、当該表示された制御ポイント座標の位置を変更する。
【0027】
キャラクタ画像記憶制御部45は、キャラクタ画像設定部44により変更された制御ポイント座標のデータを、キャラクタ画像81のデータと関連付けてRAM13に記憶する。
【0028】
[制御ポイント自動選択処理]
続いて、情報選択装置1が実行する制御ポイント自動選択処理について説明する。
図4は、
図2の機能構成を有する
図1の情報選択装置1が実行する制御ポイント自動選択処理(メインフロー)の流れの一例を示すフローチャートである。
【0029】
図4において、ユーザによるキャラクタ画像を選択するための、入力部16の操作により出力された信号が出力されると、次のようなステップS1乃至S4の処理が実行される。
【0030】
ステップS1において、キャラクタ画像選択部41は、ユーザによるキャラクタ画像を選択するための、入力部16の操作により出力された信号に応じて、キャラクタ画像記憶部61から、キャラクタ画像のデータを取得する。
【0031】
次に、ステップS2において、制御ポイントデータ選択部42は、ステップS1の処理で取得されたキャラクタ画像のデータに基づいて、最適な形状に対応する制御ポイント座標を自動選択する。以下、このようなステップS2の制御ポイントデータ選択部42による処理を、
図4の記載にあわせて「形状自動選択処理」と呼ぶ。形状自動選択処理の詳細については、
図5を参照して後述する。
【0032】
次に、ステップS3において、キャラクタ画像設定部44は、ステップS2の処理においてRAM13に記憶された制御ポイント座標のデータを読み出し、当該制御ポイント座標を、ステップS1においてユーザにより選択されたキャラクタ画像と共に、出力部17を構成するディスプレイに表示する。
さらに、キャラクタ画像設定部44は、ユーザによる入力部16の操作に基づいて、当該表示された制御ポイント座標の位置を変更する。
【0033】
次に、ステップS4において、キャラクタ画像記憶制御部45は、ステップS3において変更された制御ポイント座標のデータを、ステップS1においてユーザにより選択されたキャラクタ画像のデータと関連付けてRAM13に記憶する。
ステップS4の処理が終了すると、制御ポイント自動選択処理が終了される。
【0034】
[形状自動選択処理]
次に、情報選択装置1が実行する形状自動選択処理について説明する。
図5は、
図2の機能構成を有する
図1の情報選択装置1が実行する形状自動選択処理(
図4のステップS2の処理)の流れの一例を示すフローチャートである。
【0035】
ステップS11において、第1基準座標算出部421は、ステップS1において選択されたキャラクタ画像の基準座標を算出する。具体的には、
図2の説明において上述したとおりである。
【0036】
次に、ステップS12において、制御ポイントデータ取得部422は、複数の形状に対応した座標データ群である制御ポイント群のデータを、全ての形状について、制御ポイントデータ記憶部62から取得し、RAM13に記憶する。
【0037】
次に、ステップS13において、第2基準座標算出部423は、制御ポイントデータ取得部422により取得された、全ての形状についての制御ポイント群のデータについて、表示領域71に表示されたキャラクタ画像81のサイズに合わせて当該制御ポイント群が配置された際の位置座標(制御ポイント座標)を算出する。
【0038】
次に、ステップS14において、第2基準座標算出部423は、ステップS11において算出された基準座標と、ステップS13において算出された、全ての形状の制御ポイント座標に基づいて、全ての形状の制御ポイント群に対して基準座標を算出する。
基準座標の算出方法については、
図2の第2基準座標算出部423での説明において上述したとおりである。
【0039】
次に、ステップS15において、基準座標間距離算出部424は、ステップS11において算出された、ユーザにより選択されたキャラクタ画像の基準座標と、ステップS14において算出された全ての形状の制御ポイント群の基準座標との距離を算出する。
【0040】
次に、ステップS16において、制御ポイント座標仮決定部425は、ステップS11において算出された、ユーザにより選択されたキャラクタ画像の基準座標と、ステップS14において算出された、全ての形状の制御ポイント群の基準座標との距離のうち、最小距離を特定し、特定した最小距離に対応する形状に対応する制御ポイント群の基準座標を、ユーザにより選択されたキャラクタ画像の表示を制御するための制御ポイント座標として仮決定する。
【0041】
次に、ステップS17において、制御ポイント座標決定部43は、ユーザにより選択されたキャラクタ画像を構成する画素が配置されている位置座標と仮決定された制御ポイント座標とに基づいて、制御ポイント座標の自動配置を実行し、自動配置された制御ポイントのデータをRAM13に記憶する。
ステップS17の処理が終了すると、形状自動選択処理が終了される。
【0042】
以上、本発明の第1実施形態について説明した。
以上のような制御ポイント自動選択処理を実行する情報選択装置1は、キャラクタ画像選択部41と、制御ポイントデータ選択部42と、制御ポイント座標決定部43とを備える。
キャラクタ画像選択部41は、ユーザからの指示に応じてキャラクタ画像81を選択する。
制御ポイントデータ選択部42は、所定の表示領域において、選択されたキャラクタ画像81の動作が表示制御されるための座標データ群である制御ポイント群を、複数の所定の形状に夫々対応した複数の所定の座標データ群の中から選択する。
制御ポイント座標決定部43は、当該選択された制御ポイント群の位置座標を、選択されたキャラクタ画像81の形状に応じて決定する。
したがって、どのような形状のキャラクタ画像が選択された場合であっても、情報選択装置1は、当該選択されたキャラクタ画像の動作が表示制御されるために適した制御ポイント群を選択できる。
【0043】
更に、制御ポイントデータ選択部42は、第1基準座標算出部421と、第2基準座標算出部423とを備えている。
第1基準座標算出部421は、所定の表示領域において、選択されたキャラクタ画像81が表示される位置座標に基づいて、選択されたキャラクタ画像81の基準座標を算出する。
第2基準座標算出部423は、複数の所定の座標データ群に基づいて、複数の所定の形状の夫々の基準座標を算出する。
制御ポイントデータ選択部42は、選択されたキャラクタ画像81の基準座標と、複数の所定の形状の夫々の基準座標とに基づいて、制御ポイント群を選択する。
したがって、どのような形状のキャラクタ画像が選択された場合であっても、情報選択装置1は、当該選択されたキャラクタ画像の動作が表示制御されるために適した制御ポイント群を、自動で選択できる。
【0044】
制御ポイントデータ選択部42は、
複数の所定の形状の夫々の基準座標のうち、選択されたキャラクタ画像81の基準座標に最も近接する基準座標に対応する形状を特定し、当該特定された形状に対応した所定の座標データ群を、制御ポイント群として選択する。
したがって、どのような形状のキャラクタ画像が選択された場合であっても、情報選択装置1は、当該選択されたキャラクタ画像の動作が表示制御されるために適した制御ポイント群を、自動でかつ的確に選択できる。
【0045】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
以下、第2実施形態の説明において、本実施形態とは、第2実施形態のことをいう。
【0046】
[ハードウェア構成]
本発明の第2実施形態に係る情報選択装置1は、第1実施形態と同様のハードウェア構成を有している。即ち、
図1は、第2実施形態に係る情報選択装置1のハードウェア構成も示している。なお、
図1のハードウェア構成は説明済みであるので、ここではその説明は省略する。
【0047】
[機能ブロック図]
図6は、
図1に示した情報選択装置1の機能的構成のうち、制御ポイント手動選択処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
制御ポイント手動選択処理とは、所定の表示領域においてキャラクタ画像を表示制御するための座標データ群である制御ポイント群を、複数の制御ポイント群の中から手動で選択する処理である。
【0048】
制御ポイント手動選択処理が実行される場合には、
図6に示すように、CPU11において、キャラクタ画像選択部51と、制御ポイントデータ選択部52と、制御ポイント座標算出部53と、一時記憶制御部54と、自動配置判定部55と、制御ポイント座標更新部56と、キャラクタ画像設定部57と、キャラクタ画像記憶制御部58とが機能する。
【0049】
制御ポイント自動選択処理が実行される場合、記憶部18の一領域として設けられた、キャラクタ画像記憶部61と、制御ポイントデータ記憶部62とが用いられる。
キャラクタ画像記憶部61においては、ユーザによる選択対象となる複数のキャラクタ画像が記憶されている。
制御ポイントデータ記憶部62においては、2頭身、3頭身、自動車等の複数の形状に対応した座標データ群である制御ポイント群のデータが記憶されている。制御ポイントデータ記憶部62におけるデータ構成は、
図7に示すとおりである。
【0050】
キャラクタ画像選択部51は、ユーザによるキャラクタ画像を選択するための、入力部16の操作により出力された信号に応じて、キャラクタ画像記憶部61から、キャラクタ画像を取得する。第2実施形態においても、第1実施形態で説明したキャラクタ画像81が選択されるものとして説明する。
【0051】
制御ポイントデータ選択部52は、ユーザによる制御ポイント群のデータを選択するための、入力部16の操作により出力された信号に応じて、制御ポイントデータ記憶部62から、制御ポイント群のデータを選択して取得する。
ここで、
図8に示すように、出力部17が有するディスプレイに、ユーザが制御ポイント群のデータを選択するためのダイアログボックスが表示されており、ユーザは、所望する形状を選択すると、表示領域111に、キャラクタ画像91に、選択された形状に対応する制御ポイント群101が重畳表示される。ユーザは、表示された制御ポイント群101を見てキャラクタ画像81の形状に合っている場合には、「OK」ボタンをクリック又はタッチすることにより、当該表示された制御ポイント群101を選択するための信号を入力部16に出力させることができる。
【0052】
制御ポイント座標算出部53は、制御ポイントデータ選択部52により取得された形状制御ポイント群のデータについて、表示領域(図示せず)に表示されたキャラクタ画像81のサイズに合わせて当該制御ポイント群が配置された際の位置座標(以下、「制御ポイント座標」という)を算出する。
【0053】
一時記憶制御部54は、制御ポイント座標算出部53により算出された制御ポイント座標のデータをRAM13に記憶する。
【0054】
自動配置判定部55は、キャラクタ画像81を構成する画素が配置されている位置座標と、一時記憶制御部54によりRAM13に記憶された制御ポイント座標とに基づいて、制御ポイント座標の自動配置を実行する。
さらに、自動配置判定部55は、当該制御ポイント座標の自動配置が適切か否かを判定する。具体的には、自動配置判定部55は、キャラクタ画像81の形状に沿うように当該制御ポイント座標が配置されたか否かを判定する。例えば、
図9の上部に示されるように、キャラクタ画像81に対する制御ポイント座標102の配置が、キャラクタ画像81の形状に沿っていない場合には、当該自動配置は適切でないと判定される。一方、
図9の下部に示されるように、キャラクタ画像81に対する制御ポイント座標103の配置が、キャラクタ画像81の形状に沿っている場合には、当該自動配置は適切であると判定される。
【0055】
制御ポイント座標更新部56は、自動配置判定部55により、当該自動配置が適切であると判定された場合には、自動配置された制御ポイント座標を、キャラクタ画像81に関連付けてRAM13に記憶する。一方、自動配置判定部55により、当該自動配置が適切でないと判定された場合には、所定の制御ポイント座標をRAM13に記憶する。ここで、所定の制御ポイント座標とは、
図10に示すような、見本のキャラクタ画像に対応する制御ポイント座標である。この場合、自動配置判定部55は、所定の制御ポイント座標を、見本のキャラクタ画像に関連付けてRAM13に記憶する。
【0056】
キャラクタ画像設定部57は、制御ポイント座標更新部56によりRAM13に記憶された制御ポイント座標のデータを読み出し、当該制御ポイント座標を、キャラクタ画像81又は見本のキャラクタ画像と共に、出力部17を構成するディスプレイに表示する。
さらに、キャラクタ画像設定部44は、ユーザによる入力部16の操作に基づいて、当該表示された制御ポイント座標の位置を変更する。
【0057】
キャラクタ画像記憶制御部58は、キャラクタ画像設定部57により変更された制御ポイント座標のデータを、キャラクタ画像81のデータ又は見本のキャラクタ画像のデータと関連付けてRAM13に記憶する。
【0058】
[制御ポイント手動選択処理]
続いて、情報選択装置1が実行する制御ポイント手動選択処理について説明する。
図11は、
図6の機能構成を有する
図1の情報選択装置1が実行する制御ポイント手動選択処理(メインフロー)の流れの一例を示すフローチャートである。
【0059】
図11において、ユーザによるキャラクタ画像を選択するための、入力部16の操作により出力された信号が出力されると、次のようなステップS21乃至S24の処理が実行される。
【0060】
ステップS21において、キャラクタ画像選択部51は、ユーザによるキャラクタ画像を選択するための、入力部16の操作により出力された信号に応じて、キャラクタ画像記憶部61から、キャラクタ画像のデータを取得する。
【0061】
次に、ステップS22において、制御ポイントデータ選択部52等は、ステップS21の処理で取得されたキャラクタ画像のデータに基づいて、最適な形状に対応する制御ポイント座標をユーザによる入力部16の操作に基づいて選択する。以下、このようなステップS22の制御ポイントデータ選択部52等による処理を、
図11の記載にあわせて「形状手動選択処理」と呼ぶ。形状手動選択処理の詳細については、
図12を参照して後述する。
【0062】
次に、ステップS23において、キャラクタ画像設定部57は、ステップS22の処理においてRAM13に記憶された制御ポイント座標のデータを読み出し、当該制御ポイント座標を、ステップS21においてユーザにより選択されたキャラクタ画像、又は見本のキャラクタ画像と共に、出力部17を構成するディスプレイに表示する。
さらに、キャラクタ画像設定部44は、ユーザによる入力部16の操作に基づいて、当該表示された制御ポイント座標の位置を変更する。
【0063】
次に、ステップS24において、キャラクタ画像記憶制御部58は、ステップS23において変更された制御ポイント座標のデータを、ユーザにより選択されたキャラクタ画像のデータ、又は見本のキャラクタ画像のデータと関連付けてRAM13に記憶する。
ステップS24の処理が終了すると、制御ポイント手動選択処理が終了される。
【0064】
[形状手動選択処理]
次に、情報選択装置1が実行する形状自動選択処理について説明する。
図12は、
図6の機能構成を有する
図1の情報選択装置1が実行する形状自動選択処理(
図11のステップS22の処理)の流れの一例を示すフローチャートである。
【0065】
ステップS31において、制御ポイントデータ選択部52は、ユーザによる制御ポイント群のデータを選択するための、入力部16の操作により出力された信号を受信する。
ステップS32において、制御ポイントデータ選択部52は、ステップS31において、入力部16から出力された信号を受信したことに応じて、制御ポイントデータ記憶部62から、制御ポイント群のデータを選択して取得する。具体的には、
図6の制御ポイントデータ選択部52についての説明において上述したとおりである。
【0066】
次に、ステップS33において、制御ポイント座標算出部53は、ステップS32において取得された形状制御ポイント群のデータについて、表示領域(図示せず)に表示された、ユーザにより選択されたキャラクタ画像のサイズに合わせて当該制御ポイント群が配置された際の位置座標(制御ポイント座標)を算出する。
【0067】
次に、ステップS34において、一時記憶制御部54は、ステップS33において算出された制御ポイント座標のデータをRAM13に一時的に記憶する。
【0068】
次に、ステップS35において、自動配置判定部55は、ユーザにより選択されたキャラクタ画像を構成する画素が配置されている位置座標と、ステップS34において、一時的にRAM13に記憶された制御ポイント座標とに基づいて、制御ポイント座標の自動配置を実行する。さらに、自動配置判定部55は、当該制御ポイント座標の自動配置が適切か否かを判定する。当該判定の具体的な処理は、
図6の自動配置判定部55の説明において上述したとおりである。
当該制御ポイント座標の自動配置が適切と判定された場合、ステップS35において、YESと判定され、処理がステップS36に移行される。
ステップS36において、制御ポイント座標更新部56は、ステップS35において自動配置された制御ポイント座標を、ユーザにより選択されたキャラクタ画像に関連付けてRAM13に記憶する。
ステップS36の処理が終了すると、制御ポイント手動選択処理が終了される。
【0069】
一方、自動配置判定部55により、当該制御ポイント座標の自動配置が適切でないと判定された場合、ステップS35において、NOと判定され、処理がステップS37に移行される。
ステップS37において、制御ポイント座標更新部56は、所定の制御ポイント座標を、見本のキャラクタ画像(
図10参照)に関連付けてRAM13に記憶する。
ステップS37の処理が終了すると、制御ポイント手動選択処理が終了される。
【0070】
なお、
図11を参照して上述した制御ポイント手動選択処理が終了した後、ステップS24においてRAM13に記憶された、制御ポイント座標のデータ及びキャラクタ画像のデータが、新規の形状として登録されてもよい。
例えば、
図13に示すようなキャラクタ画像及び制御ポイント座標が登録される場合、当該新規の形状に所望の名前を付けて、登録されることが可能である。この場合、形状登録のためのダイアログボックスに、名前が記入され、OKボタンがクリック又はタッチされることにより、当該新規の形状に対応する名前(
図13の例では「相撲取り」)が決定される。さらに、形状登録ボタンがクリック又はタッチされることにより、RAM13に記憶された、制御ポイント座標のデータ及びキャラクタ画像のデータに「相撲取り」という名前が関連付けられる。
そうすると、
図14に示すように、RAM13に記憶されている、「相撲取り」という名前が関連付けられた制御ポイント座標のデータ(以下、「相撲取り・制御ポイント群データ」という)が、記憶部18に設けられたフラッシュROMの追加制御ポイントデータ格納エリアに記憶される。
相撲取り・制御ポイント群データが当該フラッシュROMに記憶されると、
図15に示すように、
図8に示した、ユーザが制御ポイント群のデータを選択するためのダイアログボックスに、「相撲取り」という項目が追加される。これにより、「相撲取り」という形状が選択可能となる。
【0071】
以上、本発明の第2実施形態について説明した。
以上のような制御ポイント手動選択処理を実行する情報選択装置1は、キャラクタ画像選択部51と、制御ポイントデータ選択部52と、制御ポイント座標更新部56とを備える。
キャラクタ画像選択部51は、ユーザからの指示に応じてキャラクタ画像81を選択する。
制御ポイントデータ選択部52は、所定の表示領域において、選択されたキャラクタ画像81の動作が表示制御されるための座標データ群である制御ポイント群を、ユーザからの指示に応じて、複数の所定の形状に夫々対応した複数の所定の座標データ群の中から選択する。
制御ポイント座標決定部43は、当該選択された制御ポイント群の位置座標を、選択されたキャラクタ画像81の形状に応じて決定する。
したがって、どのような形状のキャラクタ画像が選択された場合であっても、ユーザは、当該選択されたキャラクタ画像の動作が表示制御されるために適した制御ポイント群を、ユーザ自身の判断により選択できる。
【0072】
なお、本発明は、上述の第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0073】
上述の第1及び第2実施形態では、本発明が適用される情報選択装置1は、パーソナルコンピュータ又はスマートフォンを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、画像処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0074】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図2及び
図6の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報選択装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図2及び
図6の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良いし、ソフトウェア単体で構成しても良いし、それらの組み合わせで構成しても良い。
【0075】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであっても良い。
【0076】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図1のROM12や、
図1の記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0077】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0078】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0079】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
ユーザからの指示に応じてキャラクタ画像を選択する画像選択手段と、
所定の表示領域において前記選択されたキャラクタ画像の動作を表示制御するための座標データ群である制御ポイント群を、複数の所定の形状に夫々対応した複数の所定の座標データ群の中から選択する制御ポイント群選択手段と、
前記選択された制御ポイント群の位置座標を、前記選択されたキャラクタ画像の形状に応じて決定する制御ポイント群座標決定手段と、
を備える情報選択装置。
[付記2]
前記選択されたキャラクタ画像の形状に基づいて、前記選択されたキャラクタ画像の基準座標を算出する第1基準座標算出手段と、
前記複数の所定の座標データ群に基づいて、前記複数の所定の形状の夫々の基準座標を算出する第2基準座標算出手段と、を更に備え、
前記制御ポイント群選択手段は、
前記選択されたキャラクタ画像の基準座標と、前記複数の所定の形状の夫々の基準座標とに基づいて、前記制御ポイント群を選択する付記1に記載の情報選択装置。
[付記3]
前記制御ポイント群選択手段は、
前記複数の所定の形状の夫々の基準座標のうち、前記選択されたキャラクタ画像の基準座標に最も近接する基準座標に対応する前記形状を特定し、当該特定された前記形状に対応した前記所定の座標データ群を、前記制御ポイント群として選択する付記2に記載の情報選択装置。
[付記4]
前記制御ポイント群選択手段は、
ユーザからの指示に応じて、前記制御ポイント群を前記複数の所定の座標データ群の中から選択する付記1に記載の情報選択装置。
[付記5]
情報選択装置が実行する情報選択方法であって、
ユーザからの指示に応じてキャラクタ画像を選択する画像選択ステップと、
所定の表示領域において前記選択されたキャラクタ画像の動作を表示制御するための座標データ群である制御ポイント群を、複数の所定の形状に夫々対応した複数の所定の座標データ群の中から選択する制御ポイント群選択ステップと、
前記選択された制御ポイント群の位置座標を、前記選択されたキャラクタ画像の形状に応じて決定する制御ポイント群座標決定ステップと、
を含む情報選択方法。
[付記6]
情報選択装置として用いられるコンピュータに、
ユーザからの指示に応じてキャラクタ画像を選択する画像選択ステップと、
所定の表示領域において前記選択されたキャラクタ画像の動作を表示制御するための座標データ群である制御ポイント群を、複数の所定の形状に夫々対応した複数の所定の座標データ群の中から選択する制御ポイント群選択ステップと、
前記選択された制御ポイント群の位置座標を、前記選択されたキャラクタ画像の形状に応じて決定する制御ポイント群座標決定ステップと、
を実行させるプログラム。