(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
予め定められたイベントが発生した場合に、その旨を通知するための情報を、ユーザにより利用される複数の装置のうちから選択される装置に送信する通知手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記通知手段は、
前記イベントが発生した場合に、前記複数の装置それぞれにつき、その装置にて前記ユーザが最後に行った操作の操作時期を示す時期情報を取得する時期取得手段と、前記時期取得手段により取得された時期情報に基づいて、前記情報の送信先となる装置を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された装置に、前記情報を送信する送信手段と、
を含み、
前記通知手段は、
前記選択手段により選択された装置にて前記ユーザが最後に行った操作の操作時期に該装置にて利用されていたソフトウェア種別を特定するプログラム特定手段と、
前記プログラム特定手段により特定されたソフトウェア種別に応じて、前記選択手段により選択された装置へ前記情報を送信する際の送信方法を決定する決定手段と、をさらに含み、
前記送信手段は、
前記選択手段により選択された装置に、前記決定手段により決定された送信方法で、前記情報を送信すること、
を特徴とするプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、所定のイベントの発生をユーザに通知することを、該イベントの発生にユーザが確実に気付くよう、行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の情報処理装置は、予め定められたイベントが発生した場合に、その旨を通知するための情報を、ユーザにより利用される複数の装置のうちから選択される装置に送信する通知手段を含み、前記通知手段は、前記イベントが発生した場合に、前記複数の装置それぞれにつき、その装置にて前記ユーザが最後に行った操作の操作時期を示す時期情報を取得する時期取得手段と、前記時期取得手段により取得された時期情報に基づいて、前記情報の送信先となる装置を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された装置に、前記情報を送信する送信手段と、を含む。
【0006】
また、請求項2に記載の情報処理装置は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記選択手段が、前記時期取得手段により取得された時期情報に基づいて、前記ユーザが最後に行った操作の操作時期が最も遅い装置を選択すること、を特徴としている。
【0007】
また、請求項3に記載の情報処理装置は、請求項1又は2に記載の情報処理装置において、前記通知手段が、前記選択手段により選択された装置にて前記ユーザが最後に行った操作の操作時期に該装置にて利用されていたプログラムを特定するプログラム特定手段と、前記プログラム特定手段により特定されたプログラムに応じて、前記選択手段により選択された装置へ前記情報を送信する際の送信方法を決定する決定手段と、をさらに含み、前記送信手段が、前記選択手段により選択された装置に、前記決定手段により決定された送信方法で、前記情報を送信すること、を特徴としている。
【0008】
また、請求項4に記載の情報処理装置は、請求項3に記載の情報処理装置において、前記決定手段が、前記プログラム特定手段により特定されたプログラムに応じて、前記選択手段により選択された装置へ前記情報を送信する際の送信方法の候補たる送信方法候補を特定する候補特定手段と、過去、前記選択手段により選択された装置に、前記候補特定手段により特定された送信方法候補で前記情報が送信された回数を取得する回数取得手段と、前記回数取得手段により取得された回数に基づいて、送信方法候補のうちで、前記選択手段により選択された装置へ前記情報を送信する際の送信方法を決定する手段と、を含むこと、を特徴としている。
【0009】
また、請求項5に記載の情報処理装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置に、一連の処理を実行する処理手段をさらに備えさせ、前記イベントが、前記一連の処理のうちの既定の処理の完了であることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するために、請求項6に記載のプログラムは、予め定められたイベントが発生した場合に、その旨を通知するための情報を、ユーザにより利用される複数の装置のうちから選択される装置に送信する通知手段としてコンピュータを機能させ、前記通知手段が、前記イベントが発生した場合に、前記複数の装置それぞれにつき、その装置にて前記ユーザが最後に行った操作の操作時期を示す時期情報を取得する時期取得手段と、前記時期取得手段により取得された時期情報に基づいて、前記情報の送信先となる装置を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された装置に、前記情報を送信する送信手段と、を含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1、6の発明によれば、所定のイベントの発生をユーザに通知することを、該イベントの発生にユーザが確実に気付くよう、行うことができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、本構成を有しない場合に比して、上記イベントの発生にユーザが気付く確実性が向上する。
【0013】
請求項3の発明によれば、本構成を有しない場合に比して、上記イベントの発生にユーザが気付く確実性が向上する。
【0014】
請求項4の発明によれば、本構成を有しない場合に比して、上記イベントの発生にユーザが気付く確実性が向上する。
【0015】
請求項5の発明によれば、一連の処理のうちの既定の処理の完了をユーザに通知することを、該既定の処理の完了にユーザが確実に気付くよう、行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態の例について図面に基づき詳細に説明する。
【0018】
[画像処理装置]
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。本実施形態では、情報処理装置は、制御部2a、主記憶2b、ハードディスク2c、操作入力部2d、ネットワークインタフェース2e、及び表示部2f等を備えた画像処理装置2として実現される。画像処理装置2は、複数のユーザに利用される。
【0019】
制御部2aは、マイクロプロセッサであり、主記憶2bに格納されるプログラムに従って各種情報処理を実行する。主記憶2bは、ROM及びRAMによって実現され、上記プログラムの他、各種情報処理に必要な情報を格納する。ここで、上記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体(例えば、DVD(登録商標)−ROM)から読み出されて主記憶2bに格納される。上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードされて主記憶2bに格納されてもよい。
【0020】
ハードディスク2cは、各種情報を記憶する。すなわち、ハードディスク2cには、文書を示す文書データが格納される。本実施形態の場合、文書データは、紙文書を画像読み取り装置でスキャンして得られる電子化文書の画像データである。ハードディスク2cに記憶される他の情報については後述する。
【0021】
操作入力部2dは、マウス及びキーボード等であり、ユーザが実行した操作内容を示す信号を、制御部2aに渡す。表示部2fは、例えば液晶ディスプレイであり、制御部2aの命令に従い、情報を表示する。
【0022】
ネットワークインタフェース2eは、画像処理装置2をネットワークに接続するためのインタフェースである。ネットワークインタフェース2eは、制御部2aの命令に従い情報をネットワークへと送信する。また、ネットワークインタフェース2eは、ネットワークから受信した情報を、制御部2aに渡す。
【0023】
[情報端末]
図1に示すように、ネットワークには、画像処理装置2のユーザにより利用される複数の情報端末4が接続されている。画像処理装置2と、各情報端末4と、はネットワークを介して通信可能となっている。各情報端末4には、エージェントプログラムがインストールされている。エージェントプログラムについては後述する。また、各情報端末4には、電子メールソフトウェア、インスタントメッセンジャソフトウェアなどもインストールされている。なお、一人のユーザによって利用される情報端末4の台数は必ずしも一台ではなく、複数台利用される場合もある。
【0024】
[ジョブフローについて]
ユーザは、処理対象文書データとして指定した文書データに対する、一連のジョブからなるジョブフローの実行、を画像処理装置2に指示する。画像処理装置2は、ユーザにより指示されたジョブフローを実行する。
図2は、ジョブフローを説明するための図である。本実施形態では、ジョブフローは、主に4つのジョブからなる。一番目のジョブ(以下、取得ジョブと表記する)では、ユーザが指定した処理対象文書データがハードディスク2cから読み出される。取得ジョブが完了すると、二番目のジョブが実行される。二番目のジョブ(以下、加工ジョブと表記する)では、処理対象文書データの加工が行われる。加工ジョブでは、例えば、解像度の変換、ノイズ除去、及びフォーマット変換などのうちユーザが指定した処理が実行される。なお、本実施形態の場合、ジョブフローの種別は、加工ジョブで行われる処理の種別によって区別される。
【0025】
加工ジョブが完了すると、三番目のジョブたる対話ジョブが実行される。加工ジョブの完了が「予め定められたイベント」に相当する。対話ジョブでは、加工ジョブが完了したことを通知する通知情報が、ユーザに利用される情報端末4に送信される。これにより、画像処理装置2は、「画像処理装置2にアクセスし、加工結果を確認すること」をユーザに求める。加工結果の確認が完了すると、最後のジョブたる配信ジョブが実行される。配信ジョブでは、加工された処理対象文書データが、予め定められた配信先に配信される。
【0026】
[ジョブフロー管理テーブル]
この画像処理装置2では、ジョブフローが管理される。すなわち、ハードディスク2cに、ジョブフローの管理のためのジョブフロー管理テーブルが格納される。
図3は、ジョブフロー管理テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、ジョブフロー管理テーブルには、完了済でないジョブフローのID(以下、フローID)が格納される。また、ジョブフローのフローIDに関連づけて、そのジョブフローに関する複数の情報を含むレコード(以下、フローレコードと表記する)5が格納される。フローレコード5は、ジョブフローの実行を指示した指示ユーザのユーザIDを含む。また、フローレコード5は、ジョブフローの実行対象となる処理対象文書データのIDも含む。また、フローレコード5は、ジョブフローの種別を示す情報も含む。また、フローレコード5は、ジョブフローの状態を示す状態情報も含む。状態情報は、ジョブフローにおいて現在実行されているジョブを示す値を含む。但し、ジョブフローが未だ実行されていない場合、状態情報は、その旨を示す値を含む。
【0027】
[送信先管理テーブル]
また、この画像処理装置2では、ユーザが、上記通知情報の送信先の情報端末4と、上記通知情報の送信方法と、を登録するようになっている。
図4は、ハードディスク2cに記憶される送信先管理テーブルの一例を示す。送信先管理テーブルには、ユーザのユーザIDに関連づけて、そのユーザが登録した情報を含むレコード(以下、送信先レコード)6が格納される。送信先レコード6は、ユーザが登録した情報端末4を示す端末情報を含む。ここでは、端末情報は、情報端末4のIPアドレスを含む。
【0028】
また、
図4に示すように、送信先レコード6は、ユーザが登録した送信方法を示す送信方法情報を含む。送信方法情報は、通知情報の送信に用いるソフトウェアのソフトウェア種別を含む。例えば、ソフトウェア種別「電子メール」は、通知情報の送信に電子メールソフトウェアが用いられることを示す。また、例えば、「インスタントメッセージ」は、通知情報の送信にインスタントメッセンジャソフトウェアが用いられることを示す。
【0029】
なお、ソフトウェア種別「電子メール」を含む場合、送信方法情報は、メールアドレスも含む。また、ソフトウェア種別「インスタントメッセージ」及び「ポップアップウィンドウ」を含む場合、送信方法情報は、IPアドレスを含む。また、図示していないが、送信方法情報は、通知情報の送信に用いるソフトウェアに固有のポート番号なども含む。
【0030】
また、
図4に示すように、送信先レコード6は、ユーザが登録した優先度も含む。
【0031】
[処理]
図5は、制御部2aが主記憶2bに記憶される上記プログラムに従って実行する処理を示すフロー図である。
【0032】
まず、制御部2aは、ジョブフロー管理テーブル(
図3参照)を参照して、加工ジョブが完了したジョブフローがあるか否かを繰り返し判定する(S101)。すなわち、S101で制御部2aは、ジョブフロー管理テーブルのうちに、状態情報の値が「加工ジョブ」から「対話ジョブ」に切り替わったフローレコード5があるか否かを繰り返し判定する。
【0033】
加工ジョブが完了したジョブフローがある場合(S101のY)、制御部2aは、加工ジョブが完了した当該ジョブフローと、当該ジョブフロー実行を指示した指示ユーザを特定する(S102)。すなわち、S102で制御部2aは、状態情報の値が「加工ジョブ」から「対話ジョブ」に切り替わったフローレコード5が関連づけられたフローIDを取得し、且つ、当該フローレコードに含まれるユーザIDを、指示ユーザのユーザIDとして取得する。
【0034】
そして、制御部2aは、指示ユーザに利用される複数の情報端末4を特定する(S103)。すなわち、S103で制御部2aは、送信先管理テーブル(
図4参照)を参照して、指示ユーザのユーザIDに関連づけられた送信先レコード6それぞれに含まれる端末情報を読み出す。例えば、指示ユーザがユーザA(
図4参照)である場合、S103で制御部2aは、ユーザAのユーザIDに関連づけられた送信先レコード6それぞれに含まれる端末情報を読み出す。
【0035】
そして、制御部2aは、指示ユーザに利用される情報端末4それぞれに、情報要求を送信する(S104)。すなわち、S104で制御部2aは、S103で取得した端末情報それぞれに含まれるIPアドレス宛に、情報要求を送信する。例えば、指示ユーザがユーザAである場合、情報端末Aと情報端末Bとに情報要求が送信されることになる。
【0036】
各情報端末4は、エージェントプログラムに従い、その情報端末4にてユーザが操作を行うごとに、その操作を行った時刻(以下、操作時刻と表記する)と、その操作が行われたときに利用されていたソフトウェアと、を関連づけてログに記録している。なお、利用中のソフトウェアは、例えば情報端末4のディスプレイの表示状態から特定される。例えば、ディスプレイに表示されているウィンドウのハンドルから利用中のソフトウェアが特定される。
【0037】
上記情報要求を受信した情報端末4は、ログの記録内容に基づいて、ユーザが最後に行った操作の操作時刻と、最後の操作が行われたときに利用されていたソフトウェアと、を特定し、特定した操作時刻と特定したソフトウェアのソフトウェア種別とを含む操作情報を、画像処理装置2に返信する。画像処理装置2(時期取得手段)は、各情報端末4から返信された操作情報を受信する。
【0038】
操作情報の受信後、制御部2a(選択手段)は、受信した操作情報それぞれに基づき、指示ユーザに利用される情報端末4のうちで、上記通知情報の送信先となる情報端末4(以下、送信先端末と表記する)を選択する(S105)。すなわち、S105で制御部2aは、受信された操作情報のうち最も遅い操作時刻を含む操作情報、の送信元のIPアドレスを特定し、特定したIPアドレスを含む端末情報が含まれる送信先レコード6(
図4参照)を、指示ユーザのユーザIDに関連づけれた送信先レコード6のうちで選択する。
【0039】
また、制御部2a(プログラム特定手段)は、送信先端末にて指示ユーザが最後の操作を行ったときに利用されていたソフトウェア(プログラム)の種別を特定する(S106)。すなわち、S106で制御部2aは、送信先端末から受信した操作情報、に含まれるソフトウェア種別を読み出す。
【0040】
そして、制御部2a(決定手段)は、S107〜S109において、S106で特定したソフトウェア種別に基づき、送信先端末に通知情報を送信する際の送信方法を決定する。
【0041】
すなわち、制御部2a(候補特定手段)は、S106で特定したソフトウェア種別に基づき、送信先端末4に通知情報を送信する際の送信方法の候補を特定する(S107)。すなわち、S107で制御部2aは、S106で特定したソフトウェア種別を含む送信方法情報、が含まれる送信先レコード6を、S105で選択した送信先レコード6のうちで特定する。
【0042】
例えば、
図4の送信先管理テーブルの上から一番目の送信先レコード6から上から四番目の送信先レコード6までがS105で選択された場合において、S106で特定されたソフトウェア種別が「電子メールソフトウェア」である場合、S107において、上から一番目の送信先レコード6と上から二番目の送信先レコード6とが特定されることとなる。
【0043】
また、S108で制御部2a(回数取得手段)は、特定した送信方法の候補ごとに、送信回数Nを取得する(S108)。すなわち、S108で制御部2aは、S107で特定した送信先レコード6ごとに、送信回数Nを取得する。
【0044】
本実施形態では、ハードディスク2cに送信履歴データベースが格納される。
図6は、送信履歴データベースの一例を示す図である。同図に示すように、送信履歴データベースには、1又は複数の履歴レコード7が記憶される。履歴レコード7には、ユーザのユーザIDと、上記端末情報と、上記送信方法情報と、送信回数Nと、が含まれる。
【0045】
S108で制御部2aは、送信履歴データベースに基づいて、S107で特定した送信先レコード6ごとに送信回数Nを取得する。すなわち、制御部2aは、S107で特定した送信先レコード6ごとに、指示ユーザのユーザIDと、その送信先レコード6と同一の端末情報及び送信方法情報と、を含む履歴レコード7を特定し、特定した履歴レコード7に含まれる送信回数Nを取得する。なお、該当する履歴レコード7がない場合、制御部2aは、「0」を送信回数Nとして取得する。
【0046】
こうして、送信方法の候補ごとに送信回数Nを取得すると、制御部2aは、取得した送信回数Nに基づいて、送信方法の候補のうちで、送信先端末に通知情報を送信する際の送信方法を決定する(S109)。すなわち、制御部2aは、最大の送信回数Nが得られた送信方法の候補を、送信先端末に通知情報を送信際の情報として決定する。具体的には、S109で制御部2aは、S107で特定した送信先レコード6のうち、最大の送信回数Nが得られた送信先レコード6を選択する。
【0047】
例えば、S107にて
図4の上から一番目の送信先レコード6と上から二番目の送信先レコード6とが特定された場合、S109にて、上から一番目の送信先レコード6が選択されることとなる。
【0048】
そして、制御部2a(送信手段)は、S109で決定された送信方法で、送信先端末に通知情報を送信する(S110)。すなわち、S110で制御部2aは、S109で選択した送信先レコード6に含まれる送信方法情報に基づいて、通知情報を送信先端末に送信する。例えば、送信方法情報にソフトウェア種別「電子メール」が含まれる場合、制御部2aは、同送信方法情報に含まれるメールアドレス宛に通知情報を含む電子メールを送信する。また、例えば、送信方法情報にソフトウェア種別「インスタントメッセージ」が含まれる場合、制御部2aは、同送信方法情報に含まれるIPアドレスへ、通知情報を含むインスタントメッセージを送信する。
【0049】
なお、通知情報は、処理対象文書データの加工結果の確認を促すテキストを含む。
図7に、送信先端末が受信した電子メールの文面の一例を示した。なお、インスタントメッセージの場合、例えば、
図7に示す文面において、「メール」との文言が「メッセージ」に置き換わる。
【0050】
ちなみに、指示ユーザのユーザIDと、S109で選択した送信先レコード6と同一の端末情報及び送信方法情報と、を含む履歴レコード7がない場合、S110で制御部2aは、当該ユーザIDと、当該端末情報及び当該送信方法情報と、「0」である送信回数Nと、を含む履歴レコード7を、送信履歴データベースに追加することも行う。
【0051】
また、制御部2aは、指示ユーザのユーザIDと、S109で選択された送信先レコード6と同一の端末情報及び送信方法情報と、を含む履歴レコード7(以下、注目履歴レコードと表記する)に、S102で特定したジョブフローのフローIDを関連づける(S111)。
【0052】
そして、制御部2aは、注目履歴レコード中の送信方法情報に基づいて、S110で送信した通知情報に対する送信先端末からの返信を監視する(S112)。例えば、
図6の一番上の履歴レコード7が注目履歴レコードである場合、制御部2aは、メールアドレス「XXX@YY.com」を送信元とする電子メールの受信を監視する。
【0053】
そして、制御部2aは、送信先端末からの返信があった場合(S112のYES)、S102で特定したジョブフローの状態を監視する(S113)。すなわち、制御部2aは、注目履歴レコードに関連づけられたフローID、に関連づけられたフローレコード5に含まれる状態情報を監視する。
【0054】
そして、制御部2aは、S102で特定したジョブフローの状態が変化した場合(S113のYES)、注目履歴レコードに含まれる送信回数Nを「1」だけインクリメントする(S114)。すなわち、制御部2aは、注目履歴レコードに関連づけられたフローID、に関連づけられたフローレコード5に含まれる状態情報の値が「対話ジョブ」から他の値に切り替わった場合に、注目履歴レコードに含まれる送信回数Nを「1」だけインクリメントする。
【0055】
以上のように、この画像処理装置2では、加工ジョブの完了をユーザに通知することが、ユーザがそれに確実に気付くよう、行われる。その結果、対話ジョブに起因するジョブフローのスタックが抑制されるようになる。
【0056】
なお、S105で選択した送信先レコード6のうちに、S106で特定したソフトウェア種別を含む送信方法情報、を含む送信先レコード6がない場合、制御部2aは、S107及びS108をスキップし、S109で、S105で選択した送信先レコード6のうちから最先の優先度に関連づけられた送信先レコード6を選択してもよい。
【0057】
また、一定期間、送信先端末からの返信がなかった場合、或いは、一定期間、S102で特定したジョブフローの状態が変化しなかった場合、制御部2aは、注目履歴レコードを送信履歴データベースから削除してもよい。
【0058】
また、例えば送信先端末が起動していないため、S110で送信した通知情報が不達に終わった場合、制御部2aは、送信先端末を別の情報端末4に切り替えてS110のステップを再度実行してもよい。例えば、制御部2aは、最初のS110で送信した通知情報が不達に終わった場合、指示ユーザのユーザIDに関連づけられた送信先レコード6のうちのS105で選択された送信先レコード6以外の送信先レコード6のうちから、最先の優先度に関連づけられた送信先レコード6(以下、最先レコードと表記する)を選択し、再度のS110のステップで、最先レコードに含まれる送信方法情報に基づき通知情報を送信してもよい。なお、この場合、S111で制御部2aは、指示ユーザのユーザIDと、最先レコードと同一の端末情報及び送信方法情報と、を含む履歴レコード7(すなわち、注目履歴レコード)に、S102で特定したジョブフローのフローIDを関連づければよい。
【0059】
なお、本発明の実施形態は、上記実施形態だけに限らない。
【0060】
例えば、本発明は、承認者による電子稟議書の承認が完了した場合に、その旨を次の承認者に通知する電子稟議回覧装置にも適用可能である。この場合、承認者による電子稟議書の承認の完了が、「イベント」に相当する。また、本発明は、複合機のトナー切れが発生した場合に、その旨をトナー供給会社に通知するデバイス管理装置にも適用可能である。この場合、複合機のトナー切れの発生が、「イベント」に相当する。