(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記砂吹き込み室内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを前記砂吹き込み室内に供給する第2エアレーションエアー供給部が前記砂吹き込み室に連通されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の中子造型機における中子砂充填装置。
前記砂貯留室の底面の一部が傾斜面にされており、該傾斜面に前記圧縮エアー供給部が装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の中子造型機における中子砂充填装置。
前記排気弁が、前記エアレーションエアー供給部に連通されたエアー配管を介して前記砂吹き込み室に連通されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の中子造型機における中子砂充填装置。
前記砂吹き込み室に該砂吹き込み室内の圧力を測定する圧力センサを装着し、且つ、前記砂貯留室に該砂貯留室内の圧力を測定する圧力センサを装着したことを特徴とする請求項1又は2に記載の中子造型機における中子砂充填装置。
前記砂吹き込み室の上端に付属されたプレートに穿設された砂吹き込み孔の下端に砂吹き込みノズルを前記プレートの下端から突出させて配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の中子造型機における中子砂充填装置。
前記圧縮エアー供給部の作動圧力が、前記エアレーションエアー供給部の作動圧力より高くされていることを特徴とする請求項8記載の中子造型機における中子砂充填方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。本発明の実施の形態では、中子造型機として、熱した金型にレジンコーテッドサンドを吹き込み充填し、シェル中子を造型するシェル中子造型機を用いた例を示す。また本発明の実施の形態は、中子型の下方から上方の中子型に向かって中子砂を吹き込むアンダーブロー式の中子造型機を用いた例を示す。なお図面は、主に中子造型機における中子砂充填装置を示している。このため中子砂充填装置以外の中子造型機の構成要素については図示を省略している。
【0019】
最初に本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る中子砂充填装置の正面断面図であり、
図2は
図1におけるA−A矢視図、
図3は
図1におけるB−B矢視図、
図4は
図1におけるC−C矢視図である。
図1において、型合せされた中子型1(本実施形態では金型)の下方には、該中子型1に対して相対的に昇降可能にされたブローヘッド2が配設されている。なお該ブローヘッド2は図示されない昇降シリンダに連結されており、本実施形態では、所定位置に配置された中子型1に対してブローヘッド2が昇降するようになっている。
【0020】
なお該ブローヘッド2は中間位置に設けられた仕切り板3により、隣接する砂吹き込み室4と砂貯留室5の2室に区切られている。これにより、吹き込み室4と砂貯留室5とは、略水平方向に配置される。そして、該砂吹き込み室4の上端には、前記中子型1と密着するプレート4aが付属されており、該プレート4aには、該砂吹き込み室4内の中子砂(図示省略)を前記中子型1のキャビティ1aに吹き込むための砂吹き込み孔4bが穿設されている。なお前記中子型1には、該キャビティ1aに連通する図示されないベントホールが穿設されている。
【0021】
そして、前記砂吹き込み室4の上端に付属されたプレート4aに穿設された砂吹き込み孔4bの下端に砂吹き込みノズル6を該プレート4aの下端から突出させて配設している。なお該砂吹き込み孔4bと砂吹き込みノズル6は連通されている。
【0022】
なお前記砂吹き込み室4の上端に付属されたプレート4aは、砂吹き込み室4の上端から取り外し可能に構成されている。該プレート4aを砂吹き込み室4の上端から取り外し可能にする部としては、例えば、締結部、クランプ部等が挙げられる。
【0023】
また前記仕切り板3の下位中央には、開口部3a(
図2参照)が設けられており、前記砂吹き込み室4と砂貯留室5は該開口部3aを介して互いに連通されている。また前記砂貯留室5は底面の一部が傾斜面5a(
図1参照)にされている。また該砂貯留室5の天井板5bの上面は、前記砂吹き込み室4におけるプレート4aの上面よりも低い位置にされている。
【0024】
また、
図1及び
図3に示すように、前記砂貯留室5における傾斜面5aの下位部には、圧縮エアーを該砂貯留室5内に供給する圧縮エアー供給部7が装着されており、該圧縮エアー供給部7は前記砂貯留室5に連通されている。なお該圧縮エアー供給部7の先端には青銅(ブロンズ)の焼結体7aが装着されている。また該圧縮エアー供給部7の基端は開閉弁8を介して圧縮空気源(図示せず)に連通されている。
【0025】
また前記砂吹き込み室4における側壁の上位部には、前記砂吹き込み室4内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを該砂吹き込み室4内に供給するエアレーションエアー供給部9が装着されている。なお該エアレーションエアー供給部9の先端には青銅(ブロンズ)の焼結体9aが装着されており、該エアレーションエアー供給部9は該焼結体9aを介して前記砂吹き込み室4に連通されている。
【0026】
なお本実施形態では、該エアレーションエアー供給部9は板部材4dに取り付けられており、該板部材4dを介して前記砂吹き込み室4における側壁の上位部に装着されている。また該板部材4dは図示されない締結部により前記砂吹き込み室4における側壁から取り外し可能にされている。そして、該板部材4dは上下を逆にして取り付けることが可能にされている。このため、
図1の状態に対し、該板部材4dを上下を逆にして取り付けると、エアレーションエアー供給部9の位置が所定高さだけ高くなる。本実施形態では、このようにしてエアレーションエアー供給部9の高さを調整することができるようになっている。なお本実施形態では、
図4に示すように、前記砂吹き込み室4における側壁の上位部にエアレーションエアー供給部9が3個装着されているが、これに限定されるものではなく、エアレーションエアー供給部9は少なくとも一つあればよい。
【0027】
また該エアレーションエアー供給部9の基端にはエアー配管10が連通されており、該エアー配管10の基端には開閉弁11が連通されている。そして、該開閉弁11は圧縮空気源(図示せず)に連通されている。
【0028】
そして、前記エアー配管10の途中には分岐エアー配管12が連通されており、該分岐エアー配管12の基端には、前記砂吹き込み室4内に残存する圧縮エアーを排気する排気弁13が連通されている。
【0029】
また前記砂吹き込み室4において、前記エアレーションエアー供給部9が装着されている側壁と直交する側壁の上位部には、該砂吹き込み室4内の圧力を測定する圧力センサ14が装着されている。そして、前記砂貯留室5における側壁の上位部には、該砂貯留室5内の圧力を測定する圧力センサ15が装着されている。
【0030】
また前記砂貯留室5の上端には、板材5cが付属されており、該砂貯留室5の天井板5b及び該板材5cには、砂入れ孔5dが穿設されている。そして、前記板材5cの上方には、通し孔16aが穿設されたフランジ16が配設されており、該フランジ16の上端には、該通し孔16aと連通する砂供給管17が固着されている。なお該砂供給管17は図示されない砂供給ホースを介して砂ホッパ(図示せず)に連通されている。
【0031】
そして、前記板材5cとフランジ16との間には、連通孔18aが穿設された開閉ゲート18が配設されており、該開閉ゲート18は図示されないシリンダにより開閉される(左右に動く)ようになっている。なお前記図示されない昇降シリンダにより前記ブローヘッド2が下降した場合、該板材5c、開閉ゲート18、フランジ16及び砂供給管17は共に下降する。
【0032】
このように構成された中子造型機における中子砂充填装置の作動について説明する。
図5は、中子砂充填装置の動作(中子砂充填方法)を示すフローチャートである。
図5に示すように、最初に中子型1と砂吹き込み室4とを密着させる工程を行う(S10)。まず、型合せされた中子型1が所定位置に配置される。そして、図示されないシリンダにより開閉ゲート18が閉じられる。その後、図示されない昇降シリンダによりブローヘッド2を上昇させ、
図1の状態にされる。なお
図1の状態では、中子型1とプレート4aは密着している。また砂入れ孔5dは開閉ゲート18で塞がれており、ブローヘッド2内は密閉空間にされている。また砂吹き込み室4内と砂貯留室5内には各々、必要量の中子砂(図示省略)が入っている。
【0033】
次に、
図1の状態において、開閉弁11を開き、エアレーションエアー供給部9を作動させる(S12)。そうすると、該エアレーションエアー供給部9の先端に装着された焼結体9aから圧縮エアー(即ち、エアレーションエアー)が噴出され、砂吹き込み室4内の中子砂が浮遊流動化される。そして、所定時間経過後、開閉弁8を開き、圧縮エアー供給部7を作動させる(S14)。そうすると、圧縮エアー供給部7の先端に装着された焼結体7aから圧縮エアーが噴出され、砂貯留室5内の中子砂が砂吹き込み室4に送り込まれる。これに伴い、砂吹き込み室4内の中子砂が砂吹き込みノズル6及び砂吹き込み孔4bを介して中子型1のキャビティ1aに吹き込まれる。この際、中子砂と共にキャビティ1a内に吹き込まれた圧縮エアーは、前記図示されないベントホールから排気される。
【0034】
そして、圧縮エアー供給部7の作動開始から所定時間経過後、開閉弁11及び開閉弁8を閉じ、エアレーションエアー供給部9と圧縮エアー供給部7の作動を停止させる(S18)。この際、中子型1のキャビティ1aに連通する前記図示されないベントホールからの排気により、砂吹き込み室4内と砂貯留室5内には圧力差が生じている。詳述すると、砂貯留室5内の圧力より砂吹き込み室4内の圧力の方が低くなっている。このため、砂吹き込み室4内及び砂貯留室5内の中子砂には、中子型1のキャビティ1a内へ移動しようとする圧力が作用するため、キャビティ1a内に充填された中子砂が落下しなくなる。
【0035】
その後、排気弁13を作動させる(S19:排気弁13を開く)。そうすると、砂吹き込み室4内に残存する圧縮エアーが排気される。詳述すると、砂吹き込み室4内に残存する圧縮エアーは、焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に入り、エアー配管10、分岐エアー配管12を通って排気弁13から排気される。この際、砂吹き込み室4内及び砂貯留室5内に残存する圧縮エアーが焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に入っていくというエアーの流れができるため、その流れにのって砂貯留室5内の中子砂が砂吹き込み室4内に移動し、該砂吹き込み室4内が中子砂で充満される。
【0036】
そして、ブローヘッド2内の圧力がゼロであることを圧力センサ14、15が測定したら、図示されない昇降シリンダによりブローヘッド2を下降させ、中子型1とブローヘッド2を分離する(S24)。そして、排気弁13を閉じる(S25)。
【0037】
そして、中子型1が別の位置に水平移動された後、型開きが行われ、中子が取り出される。そして、図示されないシリンダにより開閉ゲート18が開かれる。これにより、前記砂ホッパ内の中子砂が砂供給管17、通し孔16a、連通孔18a及び砂入れ孔5dを通って砂貯留室5内に供給される(S26)。
【0038】
次に上述の第1実施形態とは別の実施形態を第2実施形態として説明する。最初に第1実施形態との構成の相違点について説明する。
図6は、第2実施形態に係る中子砂充填装置の正面断面図であり、
図7は
図6におけるD−D矢視図、
図8は
図6におけるE−E矢視図、
図9は
図6におけるF−F矢視図である。第2実施形態では、
図6に示すように、砂貯留室5において、傾斜面5aの上端から鉛直方向に延びる側壁には、圧縮エアーを該砂貯留室5内に供給する第2圧縮エアー供給部19が装着されており、該第2圧縮エアー供給部19は砂貯留室5に連通されている。なお該第2圧縮エアー供給部19の先端には青銅(ブロンズ)の焼結体19aが装着されている。また該第2圧縮エアー供給部19は前記圧縮エアー供給部7とともに、エアー配管20を介して前記開閉弁8に連通されている。
【0039】
また砂吹き込み室4において、底面の一部の傾斜面4cには、砂吹き込み室4内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを該砂吹き込み室4内に供給する第2エアレーションエアー供給部21が装着されており、該第2エアレーションエアー供給部21は砂吹き込み室4に連通されている。なお該第2エアレーションエアー供給部21の先端には青銅(ブロンズ)の焼結体21aが装着されている。本実施形態では、
図9に示すように、砂吹き込み室4における底面の一部の傾斜面4cに第2エアレーションエアー供給部21が2個装着されているが、これに限定されるものではなく、第2エアレーションエアー供給部21は少なくとも一つあればよい。また該第2エアレーションエアー供給部21の基端は開閉弁22を介して圧縮空気源(図示せず)に連通されている。
【0040】
これらの点が第1実施形態との構成の相違点である。これ以外は第1実施形態と同じ構成である。なお第1実施形態と同じ構成要素については、同一の符号で示してその説明を省略することとする。
【0041】
このように構成された第2実施形態の作動について説明する。まず、型合せされた中子型1が所定位置に配置される。そして、図示されないシリンダにより開閉ゲート18が閉じられる。その後、図示されない昇降シリンダによりブローヘッド2を上昇させ、
図6の状態にされる。なお
図6の状態では、中子型1とプレート4aは密着している。また砂入れ孔5dは開閉ゲート18で塞がれており、ブローヘッド2内は密閉空間にされている。また砂吹き込み室4内と砂貯留室5内には各々、必要量の中子砂(図示省略)が入っている。
【0042】
次に、
図6の状態において、開閉弁11及び開閉弁22を開き、エアレーションエアー供給部9及び第2エアレーションエアー供給部21を作動させる。そうすると、該エアレーションエアー供給部9の先端に装着された焼結体9a、及び、該第2エアレーションエアー供給部21の先端に装着された焼結体21aから圧縮エアー(即ち、エアレーションエアー)が噴出され、砂吹き込み室4内の中子砂が浮遊流動化される。そして、所定時間経過後、開閉弁8を開き、圧縮エアー供給部7及び第2圧縮エアー供給部19を作動させる。そうすると、圧縮エアー供給部7の先端に装着された焼結体7a、及び、第2圧縮エアー供給部19の先端に装着された焼結体19aから圧縮エアーが噴出され、砂貯留室5内の中子砂が砂吹き込み室4に送り込まれる。これに伴い、砂吹き込み室4内の中子砂が砂吹き込みノズル6及び砂吹き込み孔4bを介して中子型1のキャビティ1aに吹き込まれる。この際、中子砂と共にキャビティ1a内に吹き込まれた圧縮エアーは、前記図示されないベントホールから排気される。
【0043】
そして、圧縮エアー供給部7及び第2圧縮エアー供給部19の作動開始から所定時間経過後、開閉弁11、開閉弁22及び開閉弁8を閉じ、エアレーションエアー供給部9、第2エアレーションエアー供給部21、圧縮エアー供給部7及び第2圧縮エアー供給部19の作動を停止させる。この際、中子型1のキャビティ1aに連通する前記図示されないベントホールからの排気により、砂吹き込み室4内と砂貯留室5内には圧力差が生じている。詳述すると、砂貯留室5内の圧力より砂吹き込み室4内の圧力の方が低くなっている。このため、砂吹き込み室4内及び砂貯留室5内の中子砂には、中子型1のキャビティ1a内へ移動しようとする圧力が作用するため、キャビティ1a内に充填された中子砂が落下しなくなる。
【0044】
その後、排気弁13を作動させる(排気弁13を開く)。そうすると、砂吹き込み室4内に残存する圧縮エアーが排気される。詳述すると、砂吹き込み室4内に残存する圧縮エアーは、焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に入り、エアー配管10、分岐エアー配管12を通って排気弁13から排気される。この際、砂吹き込み室4内及び砂貯留室5内に残存する圧縮エアーが焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に入っていくというエアーの流れができるため、その流れにのって砂貯留室5内の中子砂が砂吹き込み室4内に移動し、該砂吹き込み室4内が中子砂で充満される。
【0045】
そして、ブローヘッド2内の圧力がゼロであることを圧力センサ14、15が測定したら、図示されない昇降シリンダによりブローヘッド2を下降させ、中子型1とブローヘッド2を分離する。そして、排気弁13を閉じる。
【0046】
そして、中子型1が別の位置に水平移動された後、型開きが行われ、中子が取り出される。そして、図示されないシリンダにより開閉ゲート18が開かれる。これにより、前記砂ホッパ内の中子砂が砂供給管17、通し孔16a、連通孔18a及び砂入れ孔5dを通って砂貯留室5内に供給される。
【0047】
なお第1及び第2実施形態では、エアレーションエアー供給部9及び圧縮エアー供給部7の作動圧力は同一圧力である。該同一圧力であると、エアーの消費量を少なくすることができるという利点がある。
【0048】
第1及び第2実施形態では、このように、エアレーションエアー供給部9及び圧縮エアー供給部7の作動圧力を同一圧力にしたが、これに限定されるものではなく、圧縮エアー供給部7の作動圧力を、エアレーションエアー供給部9の作動圧力より高くするようにしてもよい。この場合、砂貯留室5内の圧力が砂吹き込み室4内の圧力より高くなり、これにより大きな圧力差が発生する。このため、砂貯留室5から砂吹き込み室4への中子砂の移動が容易に行われるという利点がある。
【0049】
なお第1及び第2実施形態では、互いに連通する砂吹き込み室4と砂貯留室5に区切られたブローヘッド2を、中子型1に対して相対的に昇降可能に該中子型1の下方に配設した構成にされている。これにより、トップブロー式の中子造型機に比べて、垂直方向の装置幅を短くすることができるため、装置を小型化することができるという効果がある。また第1及び第2実施形態では、砂貯留室5に連通されると共に圧縮エアーを該砂貯留室5内に供給する圧縮エアー供給部7と、砂吹き込み室4に連通されると共に該砂吹き込み室4内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを該砂吹き込み室4内に供給するエアレーションエアー供給部9と、の二つのエアー供給部を具備し、各々のエアー供給部からの圧縮エアーの噴出を組み合わせて中子砂を吹き込み充填するから、アンダーブロー式の中子造型機であっても、中子砂の充填性を良くすることができるという効果がある。
【0050】
さらに第1及び第2実施形態では、砂貯留室5の底面の一部が傾斜面5aにされており、該傾斜面5aに圧縮エアー供給部7が装着された構成にされている。この構成による作用効果について説明する。通常、砂貯留室5内に供給された中子砂は、砂の安息角により砂貯留室5内で円錐状になるが、この場合、仕切り板3と中子砂の接触する部分での砂層の高さが低いため、砂貯留室5から砂吹き込み室4へ中子砂を移動させる際、中子砂とエアーがうまく混ざらずにエアーだけが開口部3aを通過するという、いわゆるエアーの吹き抜けが起こることがある。しかし、上述したように、砂貯留室5の底面の一部の傾斜面5aに圧縮エアー供給部7を装着し、そこから砂貯留室5内に圧縮エアーを供給するようにすると、円錐状の中子砂の山が崩され、中子砂が撹拌される。そうすると、砂貯留室5内で中子砂が平面状態にならされ、仕切り板3と中子砂の接触する部分での砂層の高さが高くなる。このため、上述したエアーの吹き抜けを防止することができ、砂貯留室5から砂吹き込み室4へ移動する中子砂の量、即ち、有効使用砂量を増やすことができる。
【0051】
さらに第1及び第2実施形態では、排気弁13が、エアレーションエアー供給部9に連通されたエアー配管を介して砂吹き込み室4に連通された構成にされている。本構成によれば、排気されるエアーが焼結体9aからエアレーションエアー供給部9に入っていくため、エアレーションエアー供給部9は排気部も兼ねていることになる。このため、排気の際に焼結体9aに砂が詰まることがあっても、次には焼結体9aから圧縮エアーを噴出するから、その際、該焼結体9aの砂詰まりを解消することができるという利点がある。
【0052】
さらに、第2実施形態に示すように、圧縮エアー供給部7に加え、第2圧縮エアー供給部19を備える構成にしてもよい。本構成によれば、砂貯留室5内において、円錐状の中子砂の山が崩され、中子砂が撹拌される作用が、より促進されるという利点がある。また砂貯留室5から砂吹き込み室4への中子砂の移動が、よりスムーズになるという利点がある。
【0053】
さらに、第2実施形態に示すように、エアレーションエアー供給部9に加え、第2エアレーションエアー供給部21を備える構成にしてもよい。本構成によれば、砂吹き込み室4内の中子砂を浮遊流動化させる作用が、より促進されるという利点がある。
【0054】
さらに第1及び第2実施形態では、砂吹き込み室4に該砂吹き込み室4内の圧力を測定する圧力センサ14を装着し、且つ、砂貯留室5に該砂貯留室5内の圧力を測定する圧力センサ15を装着した構成にされている。本構成によれば、砂吹き込み室4内と砂貯留室5内の圧力差を容易に測定することができるという利点がある。
【0055】
さらに第1及び第2実施形態では、砂吹き込み室4の上端に付属されたプレート4aに穿設された砂吹き込み孔4bの下端に砂吹き込みノズル6を該プレート4aの下端から突出させて配設した構成にされている。ここで、本構成による作用効果について詳しく説明する。本発明の第1実施形態では、上述したように、砂吹き込み室4内の中子砂が中子型1のキャビティ1aに吹き込まれた後、エアレーションエアー供給部9、圧縮エアー供給部7の作動が停止される。そうすると、砂吹き込み室4内の中子砂は重力落下により沈降し、砂吹き込み室4内における中子砂の上面とプレート4aの下端(下面)との間に空気層(隙間)Kができる。
【0056】
図10は該空気層Kができた状態を示している(符号Sは中子砂)。この状態で次回の中子型1のキャビティ1aへの中子砂の吹き込みを行う。この際、砂吹き込みノズル6の先端が中子砂に埋まった状態であるため、空気層Kの空気を中子砂に巻き込むことがなく、キャビティ1a内へ中子砂が十分に充填されるという利点がある。また該空気層Kができても、砂吹き込みノズル6の先端が常時、中子砂に埋まっている状態であるため、キャビティ1a内で固化されていない中子砂が該空気層Kのところに落下することが無い。このため、キャビティ1a内への中子砂の充填不良を防止することができるという利点がある。なお、これらの作用効果は、第2実施形態においても同様に奏する。
【0057】
また第1及び第2実施形態では、砂吹き込み孔4bの内面に雌ネジを形成し、且つ、砂吹き込みノズル6の外面に雄ネジを形成し、これらを螺合することにより、砂吹き込みノズル6をプレート4aの下端から突出させて配設している。だが、これに限定されるものではなく、砂吹き込み孔4bの下端に砂吹き込みノズル6を配設し、該砂吹き込みノズル6を溶接等でプレート4aに固着させることにより、該砂吹き込みノズル6をプレート4aの下端から突出させるようにしてもよい。
【0058】
さらに第1及び第2実施形態では、砂吹き込みノズル6として円筒状のパイプを用いているが、該砂吹き込みノズル6の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、楕円状であってもよい。
【0059】
なお第1及び第2実施形態では、エアレーションエアー供給部9を作動させ、所定時間経過後、圧縮エアー供給部7を作動させるようにしたが、これに限定されるものではなく、エアレーションエアー供給部9を作動させた後、圧力センサ14が砂吹き込み室4内の所定圧力値を測定したら圧縮エアー供給部7を作動させるようにしてもよい。なお、この場合の該砂吹き込み室4内の所定圧力値は、圧縮エアー供給部7の作動圧力より低い圧力値であればよいが、0.01〜0.2MPaの範囲内の圧力値であれば、より好ましい。
【0060】
また第2実施形態において、エアレーションエアー供給部9と第2エアレーションエアー供給部21の作動又は停止のタイミングは、同時であっても、同時でなくても、どちらでもよい。また圧縮エアー供給部7と第2圧縮エアー供給部19の作動又は停止のタイミングも、同時であっても、同時でなくても、どちらでもよい。なお該圧縮エアー供給部7と第2圧縮エアー供給部19の作動又は停止のタイミングをずらしたい場合は、該圧縮エアー供給部7と第2圧縮エアー供給部19の各々に専用の開閉弁を連通させるようにすればよい。
【0061】
さらに第1及び第2実施形態では、所定位置に配置された中子型1に対してブローヘッド2が昇降するようになっているが、これに限定されるものではなく、所定位置に配置されたブローヘッド2に対して中子型1を昇降させるようにしてもよい。
【0062】
さらに第1及び第2実施形態では、中子造型機として、熱した金型にレジンコーテッドサンドを吹き込み充填し、シェル中子を造型するシェル中子造型機を用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、本発明は、常温ガス硬化法であるコールドボックス法による中子造型機の中子砂充填にも適用することができる。
【0063】
さらに第1及び第2実施形態では、開閉ゲート18を図示されないシリンダにより開閉させるようにしたが、これに限定されるものではなく、開閉ゲート18をカム機構により開閉させるようにしてもよい。
【0064】
さらに第1及び第2実施形態では、エアレーションエアー供給部9と圧縮エアー供給部7の作動を同時に停止させるようにしたが、これに限定されるものではなく、エアレーションエアー供給部9を圧縮エアー供給部7より早く停止させるようにしてもよい。
【0065】
なお第1及び第2実施形態では、エアレーションエアー供給部9、第2エアレーションエアー供給部21、圧縮エアー供給部7及び第2圧縮エアー供給部19の作動圧力は、特定の圧力値に限定されるものではないが、エアレーションエアー供給部9は0.1〜0.5MPa、第2エアレーションエアー供給部21は0.1〜0.5MPa、圧縮エアー供給部7は0.1〜0.5MPa、第2圧縮エアー供給部19は0.1〜0.5MPaの作動圧力であることが好ましい。
【0066】
次に、第3実施形態に係る中子砂充填装置を説明する。第3実施形態では、第1実施形態と同様に、中子造型機として、熱した金型にレジンコーテッドサンドを吹き込み充填し、シェル中子を造型するシェル中子造型機を用いた例を示す。また本実施形態は、中子型の下方から上方の中子型に向かって中子砂を吹き込むアンダーブロー式の中子造型機を用いた例を示す。なお図面は、主に中子造型機における中子砂充填装置を示している。このため中子砂充填装置以外の中子造型機の構成要素については図示を省略している。
【0067】
図11において、型合せされた中子型30(本実施形態では金型)の下方には、該中子型30に対して相対的に昇降可能にされたブローヘッド32が配設されている。なお該ブローヘッド32は図示されない昇降シリンダに連結されており、本実施形態では、所定位置に配置された中子型30に対してブローヘッド32が昇降するようになっている。
【0068】
なお該ブローヘッド32は中間位置に設けられた仕切り板33により、隣接する砂吹き込み室34と砂貯留室35の2室に区切られている。これにより、砂吹き込み室34と砂貯留室35とは、略水平方向に配置される。そして、該砂吹き込み室34の上端には、前記中子型30と密着するプレート34aが付属されており、該プレート34aには、該砂吹き込み室34内の中子砂(図示省略)を前記中子型30のキャビティ31aに吹き込むための砂吹き込み孔34bが穿設されている。なお前記中子型30には、該キャビティ31aに連通する図示されないベントホールが穿設されている。
【0069】
また前記仕切り板33の下位両端には、開口部33a(
図12参照)が設けられており、前記砂吹き込み室34と砂貯留室35は該開口部33aを介して互いに連通されている。また前記砂貯留室35は
図13に示すように、二股状にされており、左室35aと右室35bに分かれているが、該左室35aと右室35bは上位部で連通されている。なお該左室35aと右室35bは底面の一部が傾斜面(
図11参照)にされている。また該砂貯留室35の天井板35dの上面は、前記砂吹き込み室34におけるプレート34aの上面よりも低い位置にされている。
【0070】
また前記仕切り板33の下位中央には開口部33bが設けられており、該開口部33bの外側には、前記砂吹き込み室34内の中子砂を前記中子型30に吹き込むための圧縮エアーを該砂吹き込み室34内に供給する圧縮エアー供給部36が連結されている。該圧縮エアー供給部36における圧縮エアー導入管36bは該開口部33bを介して前記砂吹き込み室34に連通されている。なお該圧縮エアー導入管36bの先端には青銅(ブロンズ)の焼結体36aが装着されている。また該圧縮エアー導入管36bは前記砂貯留室35における左室35aと右室35bの間、即ち、二股の間に配置されている(
図13、
図14参照)。また該圧縮エアー導入管36bの基端は図示されない開閉弁を介して圧縮空気源(図示せず)に連通されている。
【0071】
また前記砂吹き込み室34の側壁には、前記砂吹き込み室34内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを該砂吹き込み室34内に供給するエアレーションエアー供給部37が装着されている。なお該エアレーションエアー供給部37の先端には青銅(ブロンズ)の焼結体(図示せず)が装着されており、該エアレーションエアー供給部37は該焼結体を介して前記砂吹き込み室34に連通されている。また該エアレーションエアー供給部37の基端は図示されない開閉弁を介して圧縮空気源(図示せず)に連通されている。
【0072】
そして、前記砂吹き込み室34の側壁における前記エアレーションエアー供給部37の上方には、前記砂吹き込み室34内に残存する圧縮エアーを排気する排気部38が装着されている。なお該排気部38の先端には青銅(ブロンズ)の焼結体(図示せず)が装着されており、該排気部38は該焼結体を介して前記砂吹き込み室34に連通されている。また該排気部38の基端は図示されない開閉弁に連通されている。
【0073】
そして、前記砂吹き込み室34の側壁における前記エアレーションエアー供給部37の下方には、前記ブローヘッド32内の圧力を測定する圧力センサ39が装着されている。また前記砂貯留室35における左室35aと右室35bの各々の側壁の上位部には、前記砂貯留室35内の中子砂を前記砂吹き込み室34に送り込むための圧縮エアーを該砂貯留室35内に供給する砂送りエアー供給部40が装着されている。なお該砂送りエアー供給部40の先端には青銅(ブロンズ)の焼結体(図示せず)が装着されており、該砂送りエアー供給部40は該焼結体を介して前記砂貯留室35に連通されている。また該砂送りエアー供給部40の基端は図示されない開閉弁を介して圧縮空気源(図示せず)に連通されている。
【0074】
また前記砂貯留室35の上端には、板材35cが付属されており、該砂貯留室35の天井板35d及び該板材35cには、砂入れ孔35eが穿設されている。そして、前記板材35cの上方には、通し孔41aが穿設されたフランジ41が配設されており、該フランジ41の上端には、該通し孔41aと連通する砂供給管42が固着されている。なお該砂供給管42は図示されない砂供給ホースを介して砂ホッパ(図示せず)に連通されている。
【0075】
そして、前記板材35cとフランジ41との間には、連通孔43aが穿設された開閉ゲート43が配設されており、該開閉ゲート43は図示されないシリンダにより開閉される(左右に動く)ようになっている。なお前記図示されない昇降シリンダにより前記ブローヘッド32が下降した場合、該板材35c、開閉ゲート43、フランジ41及び砂供給管42は共に下降する。
【0076】
このように構成された中子造型機における中子砂充填装置の作動について説明する。
図15は、中子砂充填装置の動作(中子砂充填方法)を示すフローチャートである。
図15に示すように、最初に中子型30と砂吹き込み室34とを密着させる工程を行う(S10)。まず、型合せされた中子型30が所定位置に配置される。そして、図示されないシリンダにより開閉ゲート43が閉じられる。その後、図示されない昇降シリンダによりブローヘッド32を上昇させ、
図11の状態にされる。なお
図11の状態では、中子型30とプレート34aは密着している。また砂入れ孔35eは開閉ゲート43で塞がれており、ブローヘッド32内は密閉空間にされている。また砂吹き込み室34内と砂貯留室35内には各々、必要量の中子砂(図示省略)が入っている。
【0077】
次に、
図11の状態において、図示されない開閉弁を開き、エアレーションエアー供給部37を作動させる(S12)。そうすると、該エアレーションエアー供給部37の先端に装着された焼結体から圧縮エアー(即ち、エアレーションエアー)が噴出され、砂吹き込み室34内の中子砂が浮遊流動化される。そして、所定時間経過後、図示されない開閉弁を開き、圧縮エアー供給部36を作動させる(S14)。そうすると、圧縮エアー導入管36bの先端に装着された焼結体36aから圧縮エアーが噴出され、砂吹き込み室34内の中子砂が砂吹き込み孔34bを介して中子型30のキャビティ31aに吹き込まれる。この際、中子砂と共にキャビティ31a内に吹き込まれた圧縮エアーは、前記図示されないベントホールから排気される。
【0078】
そして、所定時間経過後、図示されない開閉弁を開き、砂送りエアー供給部40を作動させる(S16)。そうすると、該砂送りエアー供給部40の先端に装着された焼結体から圧縮エアー(即ち、砂送りエアー)が噴出され、砂貯留室35内の中子砂が砂吹き込み室34に送り込まれる。そして、砂送りエアー供給部40の作動開始から所定時間経過後、図示されない開閉弁を閉じ、エアレーションエアー供給部37と圧縮エアー供給部36の作動を停止させる(S18)。この際、砂吹き込み室34内及び砂貯留室35内の中子砂には、中子型30のキャビティ31a内へ移動しようとする圧力が作用するため、キャビティ31a内に充填された中子砂が落下しなくなる。
【0079】
そして、エアレーションエアー供給部37と圧縮エアー供給部36の作動停止から所定時間経過後、図示されない開閉弁を開き、排気部38を作動させる(S20)。そうすると、砂吹き込み室34内に残存する圧縮エアーが排気される。この際、砂送りエアー供給部40からの圧縮エアーが排気部38から排気されるというエアーの流れができるため、その流れにのって砂貯留室35内の中子砂が砂吹き込み室34内に移動し、該砂吹き込み室34内が中子砂で充満される。
【0080】
そして、排気部38の作動開始から所定時間経過後、図示されない開閉弁を閉じ、砂送りエアー供給部40の作動を停止させる(S22)。その後、ブローヘッド32内の圧力がゼロであることを圧力センサ39が測定したら、図示されない昇降シリンダによりブローヘッド32を下降させ、中子型30とブローヘッド32を分離する(S24)。そして、排気部38に連通されている図示されない開閉弁を閉じる。
【0081】
そして、中子型30が別の位置に水平移動された後、型開きが行われ、中子が取り出される。そして、図示されないシリンダにより開閉ゲート43が開かれる。これにより、前記砂ホッパ内の中子砂が砂供給管42、通し孔41a、連通孔43a及び砂入れ孔35eを通って砂貯留室35内に供給される(S26)。
【0082】
なお上述の実施形態では、エアレーションエアー供給部37、圧縮エアー供給部36及び砂送りエアー供給部40の作動圧力は同一圧力である。該同一圧力であると、エアーの消費量を少なくすることができるという利点がある。
【0083】
一実施形態では、このように、エアレーションエアー供給部37、圧縮エアー供給部36及び砂送りエアー供給部40の作動圧力を同一圧力にしたが、これに限定されるものではなく、砂送りエアー供給部40の作動圧力を、エアレーションエアー供給部37及び圧縮エアー供給部36の作動圧力より高くするようにしてもよい。この場合、砂送りエアー供給部40の作動圧力と、エアレーションエアー供給部37及び圧縮エアー供給部36の作動圧力との圧力差により、砂貯留室35内の中子砂がスムーズ且つ連続的に砂吹き込み室34に送り込まれるという利点がある。また、この場合、砂送りエアー供給部40の作動圧力が、エアレーションエアー供給部37及び圧縮エアー供給部36の作動圧力より高ければよく、エアレーションエアー供給部37と圧縮エアー供給部36の作動圧力は同一圧力であっても、同一圧力でなくても、どちらでもよい。
【0084】
なお一実施形態では、互いに連通する砂吹き込み室34と砂貯留室35に区切られたブローヘッド32を、中子型30に対して相対的に昇降可能に該中子型30の下方に配設した構成にされている。これにより、トップブロー式の中子造型機に比べて、垂直方向の装置幅を短くすることができるため、装置を小型化することができるという効果がある。さらに、砂吹き込み室34と砂貯留室35とを略水平方向に配置しつつ、水平方向に圧縮エアー供給部36を取り付け、さらに、砂貯留室35の上端側に砂供給管42を取り付けることによって、垂直方向の装置幅をさらに短くした構成とすることができる。また一実施形態では、砂吹き込み室34に連通されると共に該砂吹き込み室34内の中子砂を中子型30に吹き込むための圧縮エアーを該砂吹き込み室34内に供給する圧縮エアー供給部36と、砂吹き込み室34に連通されると共に該砂吹き込み室34内の中子砂を浮遊流動化させるエアレーションエアーを該砂吹き込み室34内に供給するエアレーションエアー供給部37と、砂貯留室35に連通されると共に該砂貯留室35内の中子砂を砂吹き込み室34に送り込むための圧縮エアーを該砂貯留室35内に供給する砂送りエアー供給部40と、の三つのエアー供給部を具備し、各々のエアー供給部からの圧縮エアーの噴出を組み合わせて中子砂を吹き込み充填するから、アンダーブロー式の中子造型機であっても、中子砂の充填性を良くすることができるという効果がある。
【0085】
なお一実施形態では、エアレーションエアー供給部37を作動させ、所定時間経過後、圧縮エアー供給部36を作動させるようにしたが、これに限定されるものではなく、エアレーションエアー供給部37を作動させた後、圧力センサ39がブローヘッド32内の所定圧力値を測定したら圧縮エアー供給部36を作動させるようにしてもよい。なお、この場合の該ブローヘッド32内の所定圧力値は、圧縮エアー供給部36の作動圧力より低い圧力値であればよい。例えば0.01〜0.2MPaの範囲内の圧力値であればよい。
【0086】
また一実施形態では、所定位置に配置された中子型30に対してブローヘッド32が昇降するようになっているが、これに限定されるものではなく、所定位置に配置されたブローヘッド32に対して中子型30を昇降させるようにしてもよい。
【0087】
さらに一実施形態では、中子造型機として、熱した金型にレジンコーテッドサンドを吹き込み充填し、シェル中子を造型するシェル中子造型機を用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、本発明は、常温ガス硬化法であるコールドボックス法による中子造型機の中子砂充填にも適用することができる。
【0088】
なお一実施形態では、エアレーションエアー供給部37、圧縮エアー供給部36及び砂送りエアー供給部40の作動圧力は、特定の圧力値に限定されるものではない。例えば、エアレーションエアー供給部37は0.1〜0.5MPa、圧縮エアー供給部36は0.1〜0.5MPa、砂送りエアー供給部40は0.1〜0.5MPaの作動圧力であってもよい。
【0089】
さらに一実施形態では、開閉ゲート43を図示されないシリンダにより開閉させるようにしたが、これに限定されるものではなく、開閉ゲート43をカム機構により開閉させるようにしてもよい。
【0090】
さらに一実施形態では、砂貯留室35は二股状にされて左室35aと右室35bに分かれているが、これに限定されるものではなく、該砂貯留室35は一つの部屋(一室)で構成してもよい。この場合、例えば、圧縮エアー供給部36が該砂貯留室35を貫通する構成にすればよい。
【0091】
次に第3実施形態とは別の実施形態を第4実施形態として説明する。最初に第3実施形態との構成の相違点について説明する。第4実施形態では、
図16及び
図17に示すように、砂吹き込み室34の上端に付属されたプレート34aに穿設された砂吹き込み孔34bの下端に砂吹き込みノズル44を該プレート34aの下端から突出させて配設している。なお該砂吹き込み孔34bと砂吹き込みノズル44は連通されている。この点が第3実施形態との構成の相違点である。これ以外は第3実施形態と同じ構成である。なお第3実施形態と同じ構成要素については、同一の符号で示してその説明を省略することとする。このように構成された第4実施形態の作動は第3実施形態と同じであるのでその説明を省略するが、第4実施形態では砂吹き込み室34内の中子砂が砂吹き込みノズル44及び砂吹き込み孔34bを介して中子型30のキャビティ31aに吹き込まれる。この点のみが第3実施形態とは異なる。
【0092】
次に、砂吹き込み室34の上端に付属されたプレート34aに穿設された砂吹き込み孔34bの下端に砂吹き込みノズル44を該プレート34aの下端から突出させて配設したことの作用効果について詳しく説明する。本発明の第3及び第4実施形態では、上述したように、砂吹き込み室34内の中子砂が中子型30のキャビティ31aに吹き込まれた後、エアレーションエアー供給部37、圧縮エアー供給部36及び砂送りエアー供給部40の作動が停止される。そうすると、砂吹き込み室34内の中子砂は重力落下により沈降し、砂吹き込み室34内における中子砂の上面とプレート34aの下端(下面)との間に空気層(隙間)Kができる(
図18、
図19参照)。
【0093】
図18は第3実施形態において該空気層Kができた状態を示している(符号Sは中子砂)。第3実施形態においては、この状態で次回の中子型30のキャビティ31aへの中子砂の吹き込みを行う。しかし、この際、該空気層Kの空気とともに中子砂がキャビティ31a内へ吹き込まれるため、該キャビティ31a内へ中子砂が十分に充填されない場合がある。また該空気層Kができると、その後、キャビティ31a内で固化されていない中子砂が該空気層Kのところに落下することがあり、これによりキャビティ31a内への中子砂の充填不良を引き起こすことがある。
【0094】
図19は第4実施形態において該空気層Kができた状態を示している(符号Sは中子砂)。第4実施形態においては、この状態で次回の中子型30のキャビティ31aへの中子砂の吹き込みを行う。この際、砂吹き込みノズル44の先端が中子砂に埋まった状態であるため、空気層Kの空気を中子砂に巻き込むことがなく、キャビティ31a内へ中子砂が十分に充填されるという利点がある。また該空気層Kができても、砂吹き込みノズル44の先端が常時、中子砂に埋まっている状態であるため、キャビティ31a内で固化されていない中子砂が該空気層Kのところに落下することが無い。このため、キャビティ31a内への中子砂の充填不良を防止することができるという利点がある。砂吹き込み室34の上端に付属されたプレート34aに穿設された砂吹き込み孔34bの下端に砂吹き込みノズル44を該プレート34aの下端から突出させて配設した構成にすると、上述した利点を有することができる。
【0095】
なお、第4実施形態では、砂吹き込み孔34bの内面に雌ネジを形成し、且つ、砂吹き込みノズル44の外面に雄ネジを形成し、これらを螺合することにより、砂吹き込みノズル44をプレート34aの下端から突出させて配設している。しかし、これに限定されるものではなく、砂吹き込み孔34bの下端に砂吹き込みノズル44を配設し、該砂吹き込みノズル44を溶接等でプレート34aに固着させることにより、該砂吹き込みノズル44をプレート34aの下端から突出させるようにしてもよい。
【0096】
また、第4実施形態では、砂吹き込みノズル44として円筒状のパイプを用いているが、該砂吹き込みノズル44の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、楕円状であってもよい。
【0097】
さらに第3実施形態及び第4実施形態では、砂吹き込み室34の上端に付属されたプレート34aは、砂吹き込み室34の上端から取り外し可能に構成されている。なお該プレート34aを砂吹き込み室34の上端から取り外し可能にする部としては、例えば、締結部、クランプ部等が挙げられる。