特許第5983928号(P5983928)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5983928
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】電動作業機
(51)【国際特許分類】
   B08B 5/02 20060101AFI20160823BHJP
   A01D 34/78 20060101ALN20160823BHJP
   B25F 5/00 20060101ALN20160823BHJP
【FI】
   B08B5/02 Z
   !A01D34/78 Z
   !B25F5/00 C
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-181348(P2012-181348)
(22)【出願日】2012年8月20日
(65)【公開番号】特開2014-36939(P2014-36939A)
(43)【公開日】2014年2月27日
【審査請求日】2014年12月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005094
【氏名又は名称】日立工機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079290
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100136375
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 弘実
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】中村 瑞穂
(72)【発明者】
【氏名】飯村 良雄
(72)【発明者】
【氏名】西河 智雅
【審査官】 村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−176574(JP,A)
【文献】 特開2001−128475(JP,A)
【文献】 特開2006−217843(JP,A)
【文献】 特開2009−091719(JP,A)
【文献】 特開2010−012571(JP,A)
【文献】 特開平09−159255(JP,A)
【文献】 実開昭56−040488(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0179602(US,A1)
【文献】 特開平06−153557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 5/02
A01D 34/78
B25F 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者が回転数を設定可能な入力部と、前記入力部の操作位置に応じた設定回転数でモータを制御する制御部と、を備える電動作業機であって、
前記制御部は、前記設定回転数、または、周囲の回転数と比較して騒音値が高まる回転数範囲を避けて設定される代替回転数、によって前記モータを制御可能とする、電動作業機。
【請求項2】
前記モータがブラシレスモータであり、
スイッチング素子を有するモータ制御回路と、前記モータの回転数を検出する回転数検出センサと、を備え、
前記制御部は、前記回転数検出センサの検出信号に基づいて、前記モータ制御回路に印加する駆動信号のオンオフを制御することで前記モータの回転数を制御することを特徴とする、請求項1に記載の電動作業機。
【請求項3】
前記騒音値が高まる回転数範囲は、前記モータの制御可能な回転数の範囲に複数あることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電動作業機。
【請求項4】
前記モータが駆動された状態で前記入力部の操作を離しても前記モータの駆動が継続されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電動作業機。
【請求項5】
入力部の操作量に応じてモータを制御する制御部を備える電動作業機であって、
切替部に所定の操作が行われると、その後の前記入力部の操作量に関わらず前記所定の操作が行われたときの前記入力部の操作量に応じて前記モータを制御する固定制御モードに移行し、
前記固定制御モードの実行中に、前記入力部を初期位置に戻し、その後、前記固定制御モードに移行したときの前記入力部の操作量と同じ若しくはより大きな操作量となるように前記入力部を操作すると、前記固定制御モードが解除される、電動作業機。
【請求項6】
前記入力部は初期位置に向けて付勢されている請求項に記載の電動作業機。
【請求項7】
前記切替部の操作により前記制御部に電気信号が送信される請求項5又は6に記載の電動作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガスイッチ等の入力部の操作量に応じてモータを制御するブロワ等の電動作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ごみ等を吹き飛ばしたりして掃除をするコードレス携帯用ブロワが知られている。コードレス携帯用ブロワは、電池パックの電力により本体内に内蔵されたモータを駆動し、これによりファンを回転させ、生じた空気流を吹出口からノズルを経由して噴射し掃除をするものである。作業者は、ブロワのハンドル部を握って清掃作業を行う。一般には地面のごみ等を吹き飛ばすため、ノズルを前方斜め下に向けてブロワ本体を保持し、本体を左右に振ることでノズルを左右に振りながらごみ等を吹き飛ばして作業を行う。なお、集塵作業も可能なブロワもある。また、風量調節機能を備えたブロワでは、作業者によるトリガスイッチの引き量(引き代)に応じた回転数でモータを駆動しファンを回転させる。すなわち作業者は、トリガスイッチの引き量を調節することでブロワを所望の風量に調節できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】2009−91908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のブロワを用いて一定の風量で長時間駆動しようとする場合、作業者は長時間トリガスイッチの引き量を一定に保つ必要があるため、指が疲れたり、本体を様々な姿勢にするための持ち替えが困難という問題があった。こうした問題を解決する手段として、作業者がトリガスイッチから指を離してもトリガスイッチが元に戻らないようにする機械的な固定手段を設けることが考えられる。しかし、こうした機械的な固定手段は、構造の複雑化につながり、コストアップ要因となる。
【0005】
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、作業者が入力部を一定の操作量に保ち続けなくても、当該操作量に応じた制御を、機械的な固定手段によらずに継続することの可能な、電動作業機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様は、電動作業機である。この電動作業機は、
作業者が回転数を設定可能な入力部と、前記入力部の操作位置に応じた設定回転数でモータを制御する制御部と、を備える電動作業機であって、
前記制御部は、前記設定回転数、または、周囲の回転数と比較して騒音値が高まる回転数範囲を避けて設定される代替回転数、によって前記モータを制御可能とする。
【0007】
前記モータがブラシレスモータであり、
スイッチング素子を有するモータ制御回路と、前記モータの回転数を検出する回転数検出センサと、を備え、
前記制御部は、前記回転数検出センサの検出信号に基づいて、前記モータ制御回路に印加する駆動信号のオンオフを制御することで前記モータの回転数を制御してもよい。
【0008】
前記騒音値が高まる回転数範囲は、前記モータの制御可能な回転数の範囲に複数あってもよい。
【0009】
前記モータが駆動された状態で前記入力部の操作を離しても前記モータの駆動が継続されてもよい。
【0010】
本発明の別の態様は、電動作業機である。この電動作業機は、
入力部の操作量に応じてモータを制御する制御部を備える電動作業機であって、
切替部に所定の操作が行われると、その後の前記入力部の操作量に関わらず前記所定の操作が行われたときの前記入力部の操作量に応じて前記モータを制御する固定制御モードに移行し、
前記固定制御モードの実行中に、前記入力部を初期位置に戻し、その後、前記固定制御モードに移行したときの前記入力部の操作量と同じ若しくはより大きな操作量となるように前記入力部を操作すると、前記固定制御モードが解除され
【0011】
前記入力部は初期位置に向けて付勢されていてもよい。
【0012】
前記切替部の操作により前記制御部に電気信号が送信されてもよい。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、作業者が入力部を一定の操作量に保ち続けなくても、当該操作量に応じた制御を、機械的な固定手段によらずに継続することの可能な、電動作業機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態に係るコードレス携帯用ブロワの側断面図。
図2図1に示すコードレス携帯用ブロワのブロック図。
図3】実施の形態における、固定制御モードへの移行と同モードの解除の例示的な流れを示すタイムチャート。
図4】実施の形態における、ブラシレスモータ1の回転数に対する騒音値の例示的な特性図(その1)。
図5】実施の形態における、ブラシレスモータ1の回転数に対する騒音値の例示的な特性図(その2)。
図6図1に示すコードレス携帯用ブロワの動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係るコードレス携帯用ブロワの側断面図である。コードレス携帯用ブロワは、本体ハウジング3の内部に、ブラシレスモータ1と、ファン2と、制御部としてのマイコン4とを備える。本体ハウジング3のハンドル部3a(グリップ部)には、人差し指側に入力部の例示であるトリガスイッチ5(スピードコントロールトリガスイッチ)が設けられ、親指側に切替部の例示であるタクトスイッチ6が設けられている。バッテリとしての電池パック7は、ハンドル部3aの後方において本体ハウジング3に着脱自在に装着されている。本体ハウジング3の後端(図中左端)には空気取込口8があり、前端(図中右端)は空気吹出口9がある。空気吹出口9にはノズル10が取り付けられている。作業者がトリガスイッチ5を引くと、電池パック7からブラシレスモータ1に電力が供給されてブラシレスモータ1が回転し、ブラシレスモータ1と例えば一体に回転するファン2によって空気流が発生し、空気取込口8から取り込まれた空気が空気吹出口9からノズル10を経由して外部に吹き出される。
【0018】
図2は、図1に示すコードレス携帯用ブロワのブロック図である。モータ制御回路11は、例えば複数のスイッチング素子(FET等)を有するインバータ回路であり、電池パック7から供給される直流電力を交流電力に変換してブラシレスモータ1に供給する。回転数検出センサ12は、ブラシレスモータ1の回転数(及び回転位置)を検出する。モード表示LED13は、現在の制御モード(後述の固定制御モードであるか否か)を含む情報を作業者に報知する報知手段の例示である。マイコン4は、トリガスイッチ5の引き量(操作量)を検出し、それに基づいてモータ制御回路11に駆動信号(例えばPWM信号)を印加する。定回転制御の場合、マイコン4は、回転数検出センサ12の検出信号を監視しながら、トリガスイッチ5の引き量に応じた回転数となるようにモータ制御回路11に駆動信号を印加する。回転数の制御は、例えばモータ制御回路11に印加する駆動信号のデューティー比を制御することで行われる。
【0019】
タクトスイッチ6に所定の操作(例えば短押し操作)が行われると、マイコン4は、固定制御モードに移行する。具体的には、マイコン4は、タクトスイッチ6に接続した端子の電圧を監視しており、当該端子の電圧が前記所定の操作によって変化すると、すなわち当該端子に所定の電気信号(オンオフ信号)が入力されると、固定制御モードに移行する。固定制御モードでは、マイコン4は、タクトスイッチ6に前記所定の操作が行われた後のトリガスイッチ5の引き量に関わらず、タクトスイッチ6に前記所定の操作が行われたときの(固定制御モードへの移行直前の)トリガスイッチ5の引き量に応じてブラシレスモータ1を制御する(モータ制御回路11に印加する駆動信号を制御する)。
【0020】
図3は、実施の形態における、固定制御モードへの移行と同モードの解除の例示的な流れを示すタイムチャートである。作業者は、時刻t0においてトリガスイッチ5を引き始め、所定の引き量(風量)となるまでトリガスイッチ5を操作し、時刻t1においてタクトスイッチ6に前記所定の操作を行う。すると、マイコン4は、固定制御モードに移行する。本図の例では作業者は固定制御モードの期間中(時刻t1〜t4)にトリガスイッチ5の引き量を変更しているが、固定制御モードのため、風量は一定で変化しない。作業者は、時刻t2においてトリガスイッチ5の引き量をゼロにする。なお、トリガスイッチ5は引き量がゼロになるように(初期位置に戻るように)付勢されているため、トリガスイッチ5から指を離せば自然にトリガスイッチ5の引き量はゼロになる。マイコン4は、トリガスイッチ5の引き量がゼロになったことを検出する。その後、作業者は、時刻t3において再度トリガスイッチ5を引き始め、時刻t4においてトリガスイッチ5の引き量が時刻t1における引き量以上となり、マイコン4がそれを検出する。ここでは、一例として、固定制御モードの実行中にトリガスイッチ5の引き量がゼロになり、その後トリガスイッチ5の引き量が固定制御モードへの移行直前の引き量以上となることを固定制御モードの解除条件としている。このため、マイコン4は、固定制御モードを解除し、現在のトリガスイッチ5の引き量に応じてブラシレスモータ1を制御する通常制御モードに戻る。なお、固定制御モードへの移行直前の引き量に替えて予め設定された引き量以上となることを固定制御モードの解除条件としてもよい。図3の例では、作業者は、固定制御モードの解除後、トリガスイッチ5を元に戻し、作業を終了している。なお、固定制御モードの実行中にタクトスイッチ6に再度所定の操作を行うことで固定制御モードを解除してもよく、それとともに風量をゼロにしてもよい。
【0021】
図4は、実施の形態における、ブラシレスモータ1の回転数に対する騒音値の例示的な特性図(その1)である。本図により、固定制御モードでの回転数の固定禁止範囲(固定禁止回転数)について説明する。ブロワの騒音は一般に、ブラシレスモータ1の回転数が高くなるほど(すなわちファン2の回転数が高くなるほど)大きくなる相関関係がある。しかし、固有振動などの要因で、周囲の回転数と比較して騒音値が突出して高まる回転数あるいは回転数範囲が存在する。このため、本実施の形態では、周囲の回転数と比較して騒音値が突出して高まる回転数の近傍を、固定制御モードにおける回転数の固定禁止範囲とする。
【0022】
図5は、実施の形態における、ブラシレスモータ1の回転数に対する騒音値の例示的な特性図(その2)である。本図では、図4と比較して横軸を拡大して1つの固定禁止範囲のみ示している。タクトスイッチ6に前記所定の操作が行われたときのブラシレスモータ1の回転数が固定禁止範囲内にある場合、マイコン4は、図5に示すように、ブラシレスモータ1の回転数を、タクトスイッチ6に前記所定の操作が行われたときの回転数から代替回転数に変更する(固定制御モードではブラシレスモータ1の回転数を代替回転数に固定する)。代替回転数は、例えば、固定禁止範囲外で、かつタクトスイッチ6に前記所定の操作が行われたときのブラシレスモータ1の回転数に最も近い回転数とする。なお、この場合、代替回転数への変更時に回転数が高くなるか低くなるかはその時々で異なる。これを統一する場合には、代替回転数は、固定禁止範囲外で、かつ固定禁止範囲の上限あるいは下限のいずれか一方の近傍としてもよい。
【0023】
図6は、図1に示すコードレス携帯用ブロワの動作を示すフローチャートである。コードレス携帯用ブロワは、作業者がトリガスイッチ5を引くことで動作を開始する(S1)。マイコン4は、固定制御モードに移行する前は、現在のトリガスイッチ5の引き量に応じてブラシレスモータ1を制御する通常モードで動作する(S2のN)。一方、作業者がタクトスイッチ6に前記所定の操作を行うと(S2のY)、マイコン4は、固定制御モードに移行する。すなわち、作業者がタクトスイッチ6に前記所定の操作を行った時のブラシレスモータ1の回転数を回転数検出センサ12からの信号により検出し、回転数が固定禁止範囲内にある、すなわち回転数が固定禁止回転数であれば(S3のY)、固定禁止回転数以外の最も近い回転数に変更し固定する(S4)。回転数が固定禁止範囲外であれば(S3のN)、そのままの回転数で固定する(S5)。固定制御モードは、タクトスイッチ6が再度操作されるまで、あるいは固定制御モードの解除条件が充足されるまで継続する(S6のN、S7のN)。一方、固定制御モードの実行中に、作業者がタクトスイッチ6を再度操作すると(S6のY)、マイコン4は、ブラシレスモータ1を停止する、すなわちコードレス携帯用ブロワの動作を停止する(S8)。また、固定制御モードの実行中に作業者がトリガスイッチ5を元に戻し、その後トリガスイッチ5を固定制御モードへの移行直前よりも引く等により固定制御モードの解除条件が充足されると(S7のY)、固定制御モードが解除される(S9)。解除後は現在のトリガスイッチ5の引き量に応じてブラシレスモータ1を制御する通常モードで動作する。
【0024】
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
【0025】
(1) タクトスイッチ6に所定の操作が行われるのを契機としてマイコン4が固定制御モードに移行し、固定制御モードではタクトスイッチ6に前記所定の操作が行われたときのトリガスイッチ5の引き量に応じてブラシレスモータ1を制御するため、作業者がトリガスイッチ5を一定の引き量(操作量)に保ち続けなくても、当該操作量に応じた制御を、トリガスイッチ5を機械的に固定せずに継続することが可能となる。構成としてはタクトスイッチ6の追加のみで足りるため、便利な上にコスト安である。
【0026】
(2) 周囲の回転数と比較して騒音値が突出して高まる回転数の近傍を固定制御モードにおける回転数の固定禁止範囲としているため、固定制御モードでの騒音を低減することができる。
【0027】
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
【0028】
入力部は、実施の形態で例示のトリガスイッチ5に限定されず、スロットルグリップ等の他の入力装置であってもよい。
【0029】
切替部は、実施の形態で例示のタクトスイッチ6に限定されず、他のスイッチであってもよい。
【0030】
モータは、実施の形態で例示のブラシレスモータ1に限定されず、入力部の操作量に応じて制御されるモータであればブラシ付きモータであってもよい。
【0031】
マイコン4によるブラシレスモータ1の制御は、トリガスイッチ5の引き量に応じた回転数制御に限定されず、トリガスイッチ5の引き量に応じた電流制御や出力制御等の他の制御であってもよい。この場合、固定制御モードでは、負荷電流や出力が一定になるようにブラシレスモータ1を制御する。
【0032】
電動作業機は、実施の形態で例示のコードレス携帯用ブロワに限定されず、電動刈払機や電動集塵機、あるいはベルトサンダーやロータリバンドソー等、種々の電動工具であってもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 ブラシレスモータ、2 ファン、3 本体ハウジング、3a ハンドル部、4 マイコン、5 トリガスイッチ、6 タクトスイッチ、7 電池パック、8 空気取込口、9 空気吹出口、10 ノズル、11 モータ制御回路、12 回転数検出センサ、13 モード表示LED
図1
図2
図3
図4
図5
図6