【実施例】
【0335】
実施例1。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(3K)
【0336】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
過ヨウ素酸/三酸化クロムの保存溶液を、WO99/52850号に従って、過ヨウ素酸(11.4g、50.0mmol)および三酸化クロム(23mg、1.2mol%)を114mLの体積まで含水アセトニトリル(0.75%H
2O)に溶解させることによって調製した。この保存溶液(0.80mL)を、含水アセトニトリル(2.0mL、0.75%H
2O)中の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エタノール(3J)(51.7mg、0.14mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、1.5M K
2HPO
4溶液で反応を停止させた。酢酸エチルを添加し、有機層を分離し、1:1ブライン/H
2O(2×)、その後に飽和NaHSO
3/ブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、50から95%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製し、生成物を凍結乾燥させて、3Kを白色粉末として得た(27.8mg)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ 7.73(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.64(s, 1H), 7.62(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.50−7.38(m, 3H), 7.28−7.22(m, 3 H), 5.25(s, 1H), 2.54(s, 3 H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
23H
22ClO
3について計算した[M−H]
−:381.88;実測値:380.9,382.9。
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エタノール(3J)の調製:
1−フェニルプロパン−2−オン(3B)の調製:過ヨウ素酸/三酸化クロムの保存溶液を、WO99/52850号に従って、過ヨウ素酸(11.4g、50.0mmol)および三酸化クロム(23mg、1.2mol%)を114mLの体積まで含水アセトニトリル(0.75%H
2O)に溶解させることによって調製した。この保存溶液(104.5mL)を、含水アセトニトリル(150mL、0.75%H
2O)中の1−フェニルプロパン−2−オール(3A)(5.0g、36.71mmol)の溶液に、内部温度を5℃未満に維持しながら、0℃で1時間にわたり添加した。K
2HPO
4(11.5g、50.5mmol)の水溶液(60mL)で反応を停止させた。ジクロロメタンを添加し、有機層を分離し、ブライン/H
2O(2×100mL)、その後に飽和NaHSO
3/ブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、3Bを黄色油状物として得た(5.1g)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ 7.35−7.10(m, 5H), 3.65(s, 2H), 2.11(s, 3 H)。
【0337】
4−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1−フェニルブタ−3−イン−2−オール(3D)の調製:1−クロロ−4−エチニルベンゼン(3C)(1.75mL、12.81mmol)のTHF(40mL)溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、5.13mL、12.81mmol)を0℃で添加し、1時間撹拌した。1−フェニルプロパン−2−オン(3B)(1.38g、10.25mmol)のTHF(5mL)溶液を添加し、反応混合物を室温に一晩加温した。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で反応を停止させ、ジエチルエーテル(2×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、3Dを黄色油状物として得た(2.29g)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ 7.35−7.20(m, 9H), 3.0(AB quart, J = 13.2, 9.9 Hz, 2H), 1.59(s, 3 H)。
【0338】
1−(4−クロロフェニル)−2−ヨード−3−メチルナフタレン(3E)の調製:4−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1−フェニルブタ−3−イン−2−オール(3D)(1.77g、6.53mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液に、重炭酸ナトリウム(1.097g、13.06mmol)、その後にヨウ素(4.974g、19.60mmol)を添加した。反応混合物を1.5時間撹拌し、次いで、ジエチルエーテルで希釈した。有機層を、1Mチオ硫酸ナトリウム溶液(50mL)で洗浄した。水層をジエチルエーテルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、シリカゲルに吸着させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、ヘキサン)によって精製して、3Eをオフホワイト固体として得た(1.8733g)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ 7.74(d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.73(s, 1H), 7.48−7.40(m, 3H), 7.24−7.20(m, 2H), 7.13(d, J = 8.1 Hz, 2H), 2.64(s, 3 H)。
【0339】
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ビニルナフタレン(3F)の調製:1−(4−クロロフェニル)−2−ヨード−3−メチルナフタレン(3E)(1.50g、3.98mmol)、トリブチル(ビニル)スズ(1.28mL、4.37mmol)、およびPdCl
2(PPh
3)
2(0.279g、0.398mmol)のDMF(20mL)溶液を、アルゴン下にて90℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、5%LiCl溶液(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。混合物を濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、ヘキサン)によって精製して、3Fを白色固体として得た(0.9894g)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ 7.74(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.66(s, 1H), 7.40−7.13(m, 5H), 7.15(d, J = 8.1Hz, 2H), 6.50(dd, J = 18, 11.7 Hz, 1H), 5.27(d, J = 11.7 Hz, 1H), 5.03(d, J = 18 Hz, 1H), 2.50(s, 3 H)。
【0340】
(S)−1−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エタン−1,2−ジオール(3G)の調製:tert−ブタノール(17.5mL)/H
2O(17.5mL)中のAD−mix−α(4.928g)の二相性混合物を0℃に冷却し、1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ビニル−ナフタレン(3F)(0.980g、3.52mmol)を添加した。反応混合物を0℃で6時間撹拌し、次いで、−20℃で一晩保存した。反応を0℃で10時間再開し、次いで、−20℃で一晩保存した。完了するまで反応を0℃で8時間再開した。亜硫酸ナトリウム(5.3g)を0℃で添加し、次いで、室温に加温し、30分間撹拌して白色混合物を得た。混合物をジクロロメタンおよび水で希釈した。混合物をジクロロメタン(3×)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、3Gを白色固体として得た(0.9813g)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ 7.72(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.65(s, 1H), 7.50−7.303(m, 3H), 7.26−7.07(m, 4H), 4.92(dd, J = 9.9, 3.6 Hz, 1H), 3.94(dd, J = 10.2, 10.2 Hz, 1H), 3.57(dd, J = 11.1, 3.6 Hz, 1H), 2.69(s, 3 H)。
【0341】
(S)−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシエチルピバラート(3H)の調製:ピリジン(5.0mL)/DCM(15.0mL)中の(S)−1−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エタン−1,2−ジオール(3G)(0.981g、3.14mmol)の溶液に、塩化ピバロイル(0.463mL、3.77mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌し、酢酸エチルで希釈した。有機層を1N HCl、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、3Hを白色固体として得た(1.296g)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3):δ: 7.72(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.46−7.37(m, 3H), 7.26−7.10(m, 4H), 4.99(dd, J = 8.7, 3.0 Hz, 1H), 4.45(dd, J = 11.7, 9.7 Hz, 1H), 4.13(dd, J = 11.7, 3.3 Hz, 1H), 2.72(s, 3H), 1.11(s, 9H)。
【0342】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エタノール(3J)の調製:(S)−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシエチルピバラート(3H)(0.4582g、1.15mmol)および過塩素酸(70%、0.138mL、2.3mmol)の酢酸tert−ブチル(10mL)溶液を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、固体重炭酸ナトリウム(0.5g)使用して1時間で反応を停止させた。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エチルピバラート(3I)を得た。これをさらに精製せずに次の工程で使用した。上記反応由来の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エチルピバラート(3I)を、MeOH(1mL)およびTHF(7mL)に溶解させた。水酸化ナトリウム(2M、0.75mL、1.5mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなる水酸化ナトリウム(2M、0.75mL、1.5mmol)を添加し、反応混合物をさらに24時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、3Jを白色固体として得た(0.1889g)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ 7.72(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.63(s, 1H), 7.46−7.05(m, 7H), 4.60(dd, J = 10.5, 4.5 Hz, 1H), 3.77(dd, J = 11.4, 4.2 Hz, 1H), 3.46(dd, J = 11.4, 4.2 Hz, 1H), 2.71(s, 3H), 1.00(s, 9H)。
【0343】
実施例2。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−3−メチル−1−(キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(4K)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−3−メチル−1−(キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(4L)
【0344】
【化67】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−3−メチル−1−(キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)エチルピバラート(4I)(22mg、0.0468mmol)をTHF(1.0mL)に溶解させ、MeOH(0.1mL)および2.0M NaOH(94μL)を添加した。反応混合物を24時間撹拌し、2.0M NaOH(94μL)を添加した。室温で60時間の撹拌後、反応物を55℃で1時間加熱し、変換率はほとんど変化しなかった。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。上記由来の残渣を含水アセトニトリル(0.75%H
2O)に溶解させ、H
5IO
6/CrO
3保存溶液(0.439M、0.266mL)を0℃で添加した。反応混合物を30分間撹拌し、さらなるH
5IO
6/CrO
3保存溶液(0.439M、0.266mL)を添加した。30分間の撹拌後、反応混合物の反応を飽和NaHCO
3溶液で停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層をH
2O/ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5から100%アセトニトリル/H
2O+0.1%TFA)によって精製して、4Kをフィルムとして得た(12.1mg、50%)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ 9.35(dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1 H), 8.86(dd, J = 5.6, 1.2 Hz, 1 H), 8.51(dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1 H), 8.13−8.07(m, 2H), 8.01(s, 1H), 7.95(d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.52−7.45(m, 1H), 7.28−7.24(m, 1H), 6.83(d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.23(s, 1H), 2.80(s, 3H), 0.84(s, 9H).
19F−NMR:376 MHz, (CD
3OD)δ:−77.87.LCMS−ESI
+(m/z):C
26H
26NO
3について計算した[M+H]
+:400.5;実測値:400.1。
【0345】
化合物4L(1.8mg、32%)を、化合物4Jを化合物4Iの代わりに使用したことを除いて化合物4Kを調製するために使用した手順にしたがって調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ 9.23(dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1 H), 8.75(dd, J = 5.2, 1.6 Hz, 1 H), 8.48(dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1 H), 8.31(dd, J = 7.2, 1.2 Hz, 1 H), 8.13(dd, J = 7.6, 7.2 Hz, 1 H), 7.99(dd, J = 8.4, 5.2 Hz, 1 H), 7.96(s, 1H), 7.94(d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.5−7.45(m, 1H), 7.25−7.21(m, 1H), 6.83(d, J = 8.8 Hz, 1 H), 5.16(s, 1H), 2.75(s, 3H), 0.83(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
26H
26NO
3について計算した[M+H]
+:400.5;実測値:400.1。
【0346】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−3−メチル−1−(キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)エチルピバラート(4I)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−3−メチル−1−(キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)エチルピバラート(4J)の調製:
1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−オール(4B)の調製:N−クロロスクシンイミド(8.02g、60.05mmol)のジクロロメタン(475mL)溶液に、ジルコニウム(IV)クロリド(2.80g、12.01mmol)を−78℃で添加し、その後にAr下で3−メチル−ナフタレン−2−オール(4A)(9.5g、60.05mmol)を添加した。反応混合物を−78℃で5分間撹拌し、冷却浴を除去し、反応物を室温で5時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を使用して反応を停止させ、5分間撹拌した。混合物をH
2Oで希釈し、ジクロロメタン(3×)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、4Bを白色固体として得た(9.05g、78%)。
【0347】
1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート(4C)の調製:1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−オール(4B)(9.05g、46.98mmol)のジクロロメタン(235mL)溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(11.9mL、70.47mmol)を−78℃で添加し、その後に2,6−ルチジン(8.2mL、70.47mmol)を添加した。反応混合物を3時間撹拌して黄色溶液を得た。これをジクロロメタンで希釈し、H
2O/ブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、4Cを白色固体として得た(14.75g、97%)。
【0348】
1−クロロ−3−メチル−2−ビニルナフタレン(4D)の調製:1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート(4C)(14.75g、45.43mmol)、トリブチル(ビニル)スズ(14.59mL、49.97mmol)、および塩化リチウム(5.78g、136.29mmol)の溶液に、Ar下でビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドを添加した。反応混合物を、50℃で20時間加熱し、次いで、90℃で8時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、5%塩化リチウム溶液(3×)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、次いで、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、有機スズが夾雑した4Dを得た。残渣をジクロロメタンに溶解させ、10%KF溶液と一晩撹拌した。得られた白色混合物をセライトパッドで濾過し、ジクロロメタン(2×)で抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、4Dを淡黄色油状物として得た(10.1g)。
【0349】
(S)−1−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)エタン−1,2−ジオール(4E)の調製:tert−ブタノール(24.5mL)/H
2O(24.5mL)中のAD−mix−α(6.907g)の二相性混合物を0℃に冷却し、1−クロロ−3−メチル−2−ビニルナフタレン(4D)(1.00g、4.93mmol)を添加した。反応混合物を0℃で8時間撹拌した。亜硫酸ナトリウム(7.4g)を0℃で添加し、反応物を40分間撹拌して白色混合物を得た。混合物をジクロロメタンおよび水で希釈した。混合物をジクロロメタン(3×)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、4Eを白色固体として得た(0.920g)。
【0350】
(S)−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシエチルピバラート(4F)の調製:ピリジン(5.0mL)/ジクロロメタン(15.0mL)中の(S)−1−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)エタン−1,2−ジオール(4E)(0.920g、3.89mmol)の溶液に、塩化ピバロイル(0.574mL、4.67mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応が完了し、さらなる塩化ピバロイル(0.574mL、4.67mmol)を添加した。1時間の撹拌後、反応混合物の反応を1N HClで停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を1N HCl、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、4Fを無色油状物として得た(1.139g)。LCMS−ESI
+(m/z):C
18H
21ClO
2について計算した[M−O]
+:304.80;実測値:303.0、305.0。
【0351】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)エチルピバラート(4G)の調製:(S)−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシエチルピバラート(4F)(1.13g、3.52mmol)および過塩素酸(70%、0.605mL、7.04mmol)の酢酸tert−ブチル(35mL)溶液を、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物の反応を固体重炭酸ナトリウム(1.5g)で1時間停止させた。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、反応物を酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、4Gを無色油状物として得た(1.1889g、90%)。
【0352】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−3−メチル−1−(キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)エチルピバラート(4I)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−3−メチル−1−(キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)エチルピバラート(4J)の調製:マイクロ波バイアルに、(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)エチルピバラート(4G)(0.100g、0.265mmol)、8−キノリンボロン酸(4H)(0.069g、0.398mmol)、パラジウム(II)アセタート(0.003g、0.013mmol)、SPhos(0.011g、0.0265mmol)、およびリン酸カリウム(0.169g、0.795mmol)を添加した。バイアルを排気し、アルゴン(3×)を戻し入れた。無水THF(0.53mL)およびH
2O(53μL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、50℃で2時間加熱した。反応物にPdCl
2(CH
3CN)
2(10mg)およびSPhos(20mg)を入れ、100℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、以下の分離されたアトロプ異性体を得た。アトロプ異性体4I(22.0mg)LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
36NO
3について計算した[M+H]
+:470.62;実測値:470.1;およびアトロプ異性体 4J(5.2mg)LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
36NO
3について計算した[M+H]
+:470.62;実測値:470.1。
【0353】
実施例3。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(5K)
【0354】
【化68】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(5K)を、化合物5Jを化合物3Jの代わりに使用したことを除いて、実施例1の化合物3Kに類似の様式で調製した。
1H−NMR:300 MHz, (CD
3OD)δ 8.54(d, 1 H), 8.08(d, 1 H), 7.86(m, 2 H), 7.57(m, 1 H), 7.40(m, 2 H), 7.20(m, 1 H), 6.88(m, 1 H), 5.21(s, 1H), 4.64(dd, 2 H), 3.58(dd, 2 H), 2.66(s, 3 H), 0.84(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
28NO
4について計算した[M+H]
+:442.2;実測値:442.1。
【0355】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エタノール(5J)の調製
1−ブロモ−3−メチルナフタレン−2−オール(5B)の調製:3−メチルナフタレン−2−オール(4A)(2.09g、13.2mmol)を酢酸(50mL)に溶かし、これに臭素(2.11g)を添加した。混合物を室温で20分間撹拌し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物を得た(2.7g、80%)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ 7.98(d, 1 H), 7.60(d, 1 H), 7.58(s, 1 H), 7.53(dd, 1 H), 7.38(dd, 1 H), 6.05(s, 1 H), 2.48(s, 3 H)。
【0356】
1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−オール(5D)の調製:1−ブロモ−3−メチルナフタレン−2−オール(5B)(340mg、1.43mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸TFA塩(5C)(566mg、1.72mmol)、Pd(PPh
3)
4(166mg、0.14mmol)、およびK
2CO
3(991mg、7.15mmol)をDMA(6mL)と水(2mL)の脱気溶液に添加し、マイクロ波で1時間110℃に加熱した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、5Dを得た(136mg、29%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
22H
18NO
2について計算した[M+H]
+:328.38;実測値:328.2。
【0357】
1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート(5E)の調製:1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−オール(5D)(136mg、0.415mmol)を−78℃の2mL DCMに溶かし、これに2,6−ルチジン(72μL、0.622mmol)を添加し、その後にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(210μL、1.24mmol)を添加し、反応物を−78℃で1時間撹拌した。飽和NaCl溶液の添加によって反応を停止させた。反応物をDCMで抽出し、ブラインで洗浄し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物5Eを得た(79mg、41%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
23H
17F
3NO
4Sについて計算した[M+H]
+:460.45;実測値:460.0。
【0358】
7−(3−メチル−2−ビニルナフタレン−1−イル)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン(5F)の調製:1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナート(5E)(89mg、0.194mmol)、トリブチル(ビニル)スズ(0.23mL、0/776mmol)、Pd(PPh
3)
4(34mg、0.029mmol)、およびLiCl(16mg、0.39mmol)のジオキサン(3mL)溶液を、Ar下にて110℃で5時間撹拌した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO
3溶液(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、ヘキサン)によって精製して、5Fを白色固体として得た(74mg、91%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
24H
20NOについて計算した[M+H]
+:338.42;実測値:338.2。
【0359】
(1S)−1−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エタン−1,2−ジオール(5G)の調製:化合物5Gを、化合物5Fを化合物3Fの代わりに使用したことを除いて実施例1の化合物3Gに類似の様式で調製した。:LCMS−ESI
+(m/z):C
24H
22NO
3について計算した[M+H]
+:372.44;実測値:372.3。
【0360】
(S)−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシエチルピバラート(5H)の調製:化合物5Hを、化合物5Gを化合物3Gの代わりに使用したことを除いて実施例1の化合物3Hに類似の様式で調製した。2つのアトロプ異性体(化合物5Hおよび6A)をこの段階で分離し、個別に先に進めた。LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
30NO
4について計算した[M+H]
+:456.6;実測値:456.1。
【0361】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エチルピバラート(5I)の調製:化合物5Iを、化合物5Hを化合物3Hの代わりに使用したことを除いて実施例1の化合物3Iに類似の様式で調製した。LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
38NO
4について計算した[M+H]
+:512.7;実測値:512.1。
【0362】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エタノール(5J)の調製:化合物5Jを、化合物5Iを化合物3Iの代わりに使用したことを除いて実施例1の化合物3Jに類似の様式で調製した。LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
30NO
3について計算した[M+H]
+:428.5;実測値:428.0。
【0363】
実施例4。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(6D)
【0364】
【化69】
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(2S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(6D)を、実施例3の化合物5Kの調製のために使用した類似の様式で調製した。
1H−NMR:300 MHz, (CD
3OD)δ 8.58(d, 1 H), 7.83(m, 2 H), 7.66(m, 2 H), 7.38(m, 2 H), 7.17(m, 1 H), 6.80(m, 1 H), 5.18(s, 1H), 4.61(m, 2 H), 3.56(dd, 2 H), 2.63(s, 3 H), 0.84(s, 9H)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
28NO
4について計算した[M+H]
+:442.5;実測値:442.1。
【0365】
実施例5。(R)−2−tert−ブトキシ−[3−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)キノリン−8−イル)−ナフタレン−2−イル]−酢酸(7D)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−3−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(7E)。
【0366】
【化70】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−3−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(7D)を、実施例2の化合物4Kに類似の様式で調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:9.02(d, J = 8.8 Hz, 1 H), 8.83(dd, J = 4.8, 1.2 Hz, 1 H), 8.26(d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.99−7.88(m, 3 H), 7.77(d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.45(dd, J = 8.0, 7.2 Hz, 1 H), 7.20(dd, J = 8.0, 7.2 Hz, 1 H), 6.83(d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.29(s, 1H), 2.78(s, 3H), 0.75(s, 9H);
19F−NMR:376 MHz, (CD
3OD)δ:−60.81;LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
25F
3NO
3について計算した[M+H]
+:468.5;実測値:468.0。
【0367】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−3−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)キノリン−8−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(7E)を、実施例2の化合物4Lに類似の様式で調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.82(d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.72(d, J = 5.2, 1 H), 8.26(d, J = 7.6 Hz, 1 H), 8.12(d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.89−7.73(m, 3 H), 7.40(dd, J = 7.6, 7.2 Hz, 1 H), 7.14(dd, J = 7.6, 7.2 Hz, 1 H), 6.76(d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.06(s, 1H), 2.70(s, 3H), 0.75(s, 9H);
19F−NMR:376 MHz, (CD
3OD)δ:−60.87;LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
25F
3NO
3について計算した[M+H]
+:468.5;実測値:468.0。
【0368】
実施例6。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(8)
【0369】
【化71】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)エタノールの調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)エチルピバラート(4G、1.72g、4.56mmol)を、MeOH(10mL)およびTHF(10mL)に溶解させた。水酸化ナトリウム(2M、9.13mL)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機物を乾燥させ(MgSO
4)、真空内で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して無色液体を得た(1.12g、84%)。
1H−NMR:300 MHz, (CD
3OD)δ:8.23(d, 1H), 7.78(d, 1H), 7.60(s, 1H), 7.52(dd, 2H), 5.69(m, 1H), 3.83(dd, 1H), 3.61(m, 1H), 2.71(s, 3H), 1.18(s, 9H)。
【0370】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸の調製:過ヨウ素酸/三酸化クロム保存溶液(26mL)を、含水アセトニトリル(50mL)(0.75%H
2O)中の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)エタノール(1.12g、3.83mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、1.5M K
2HPO
4溶液で反応を停止させた。酢酸エチルを添加し、有機層を分離し、1:1ブライン/H
2O(2×)で洗浄し、次いで、飽和NaHSO
3/ブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、白色固体を得た(0.9g、78%)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ:8.24(d, 1H), 7.73(d, 1H), 7.56(m, 3H), 6.22(br, 1H), 2.57(s, 3H), 1.23(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
17H
18ClO
3について計算した[M−H]
−:305.78;実測値:304.9,306.9。
【0371】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:ヨウ化エチル(0.35mL、1.5当量)を、DMF(920mL)中の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(900mg、2.93mmol、1当量)およびCs
2CO
3(1.91g、2当量)の混合物に室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、有機層を分離し、ブライン(2×)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、無色油状物を得た(0.911g、93%)。
1H−NMR:300 MHz, (CDCl
3)δ:8.23(d, 1H), 7.62(d, 1H), 7.63(s, 1H), 7.46(m, 3H), 6.10(s, 1H), 4.06(dd, 2H), 2.42(s, 3H), 1.18(s, 9H), 1.08(t, 3H)。
【0372】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(8)の調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(15mg、0.045mmol、1当量)、シクロヘキセニルボロン酸(9mg、1.5当量)、Sphosプレ触媒(5mg、15%)、およびリン酸カリウム(29mg、3当量)を入れ、THF(0.2mL)および水(0.2mL)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて110℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを得た(8mg)。分析HPLC(Gemini、2〜98%ACN/H
2O+0.05%TFA、10分間運転):t
R(分)=7.06。
【0373】
エタノール(1.5mL)中の上記中間体(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(8mg、0.021mmol、1当量)および1N水酸化ナトリウム(0.42mL、20当量)の溶液を60℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて、8を白色粉末として得た(4.4mg)。分析HPLC(Gemini、2〜98%ACN/H
2O+0.05%TFA、10分間運転):t
R(分)=6.10.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.83(m, 1H), 7.70(m, 1H), 7.54(m, 1H), 7.40(m, 2H), 5.82, 5.62(s, s, 1H), 2.58(m, 3H), 2.62−2.16(m, 4H), 1.92−1.80(m, 4H), 1.03(m, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
23H
27O
3について計算した[M−H]
−:351.46;実測値:351.1。
【0374】
実施例7。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−6−フルオロキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(9)
【0375】
【化72】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−6−フルオロキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−6−フルオロキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(9)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−6−フルオロキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(9)を、6−フルオロキノリン−8−イルボロン酸をシクロヘキセニルボロン酸の代わりに使用したことを除いて実施例6の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。アトロプ異性体を、フラッシュカラムクロマトグラフィによって分離した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.81(d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.62(dd, J = 4.7 Hz, 1H), 8.02(m, 1H), 7.96(m, 1H), 7.82(m, 2H), 7.76(m, 1H), 7.42(dd, J = 7.5 Hz, 1H), 7.20(dd, J = 7.8 Hz, 1H), 6.84(d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.18(s, 1H), 2.72(s, 3H), 0.82(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ:−77.9, −113.1.LCMS−ESI
+(m/z):C
26H
25FNO
3について計算した[M+H]
+:418.48;実測値:418.11。
【0376】
実施例8。(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(5−フルオロキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(10)
【0377】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(5−フルオロキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(5−フルオロキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(10)の調製:(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(5−フルオロキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(10)を、5−フルオロキノリン−8−イルボロン酸をシクロヘキセニルボロン酸の代わりに使用したことを除いて実施例6の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.81(d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.70(dd, J = 3.3 Hz, J = 4.7 Hz, 1H), 8.09(t, J = 6.2 Hz, 1H), 7.92(m, 2H), 7.78(m, 1H), 7.63(t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.42(t, J = 7.0 Hz, 1H), 7.18(t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.84(d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.18(s, 1H), 2.68(s, 3H), 0.80(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ:−77.9, −123.2.LCMS−ESI
+(m/z):C
26H
25FNO
3について計算した[M+H]
+:418.47;実測値:418.1。
【0378】
実施例9。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(3,3−ジメチル−6−オキソシクロヘキサ−1−エニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(11)
【0379】
【化74】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(3,3−ジメチル−6−オキソシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(3,3−ジメチル−6−オキソシクロヘキサ−1−エニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(11)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(3,3−ジメチル−6−オキソシクロヘキサ−1−エニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(11)を、4,4−ジメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−2−エノンをシクロヘキセニルボロン酸の代わりに使用したことを除いて実施例6の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。アトロプ異性体を、フラッシュカラムクロマトグラフィによって分離した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.72(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59(s , 1H), 7.39(m, 2H), 7.37(m, 1H), 7.02(s, 1H), 5.42(s , 1H), 2.82(m, 1H), 2.67(m, 1H), 2.58(s, 3H), 2.18(m, 2H), 1.38(s, 6H), 1.08(s, 9H). LCMS−ESI
+(m/z):C
25H
29O
4について計算した[M−H]
−:393.50;実測値:393.0。
【0380】
実施例10。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロペンテニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(12)
【0381】
【化75】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロペンテニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロペンテニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(12)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロペンテニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(12)を、シクロペンテニルボロン酸をシクロヘキセニルボロン酸の代わりに使用したことを除いて実施例6の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.78(m, 1H), 7.53(s, 1H), 7.40(m, 2H), 6.10−5.54(m, 3H), 2.90(m , 1H), 2.65(m, 5H), 2.57(s, 3H), 1.18(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
22H
25O
3について計算した[M−H]
−:337.44;実測値:337.1。
【0382】
実施例11.(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(4−メチルシクロヘキサ−1−エニル)ナフタレン−2−イル)酢酸(13)
【0383】
【化76】
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(2S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(3−メチル−1−(4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(4−メチルシクロヘキサ−1−エニル)ナフタレン−2−イル)酢酸(13)の調製:(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(4−メチルシクロヘキサ−1−エニル)ナフタレン−2−イル)酢酸を、4−メチルシクロヘキサ−1−エニルボロン酸をシクロヘキセニルボロン酸の代わりに使用したことを除いて実施例6の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.92−7.78(m, 1H), 7.70(m , 1H), 7.52(s, 1H), 7.39(m, 2H), 6.10−5.58(m, 2H), 2.56(s , 3H), 2.65−1.84(m, 6H), 1.50(m, 1H), 1.22(s, 9H), 1.14(t, 3H).LCMS−ESI
−(m/z):C
24H
29O
3について計算した[M−H]
−:365.49;実測値:365.1。
【0384】
実施例12。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(14)
【0385】
【化77】
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(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(74mg、0.22mmol)および2−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(78mg、0.33mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、リン酸カリウム(153mg、0.66mmol)および(2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II)クロリドメチル−t−ブチルエーテル付加物、(SPhos)パラジウム(II)フェネチルアミンクロリド(15mg、0.022mmol)を添加し、反応物をアルゴンで10分間脱気した。反応物を、マイクロ波反応器中にて110℃に1時間加熱した。粗反応物をシリカに吸着させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して透明な白油を得た(36mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.83−7.78(m, 1H), 7.70(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.53(s, 1H), 7.43−7.36(m, 2H), 5.66−5.61(m, 2H), 4.20−4.03(m, 2H), 2.66−2.60(m, 2H), 2.26−2.03(m, 4H), 1.87−1.59(m, 5H), 1.24−1.20(m, 9H), 1.19−1.11(m, 6H)。
【0386】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(14)の調製:テトラヒドロフラン:エタノール:水(2:2:1、5mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(36mg、0.087mmol)の溶液に水酸化リチウム(21mg、0.88mmol)を添加し、反応物を35℃に一晩加熱した。次いで、反応物を45℃に2時間加熱し、その後に5当量の水酸化リチウムを添加し、反応物を室温で2日間にわたって撹拌した。次いで、反応物を50℃に一晩加熱した。粗反応物を、逆相HPLC(Gemini、20−100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて白色粉末を得た(8.6mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.82(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.71(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.54(s, 1H), 7.39(m, 2H), 5.66(m, 2H), 2.66(m, 1H), 2.58(s, 3H), 2.13(m, 3H), 1.64(m, 2H), 1.23(s, 9H), 1.16(s, 3H), 1.14(s, 3H).LCMS−ESI
−(m/z):C
25H
31O
3について計算した[M−H]
−:379.24;実測値:379.27。
【0387】
実施例13。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(スピロ[2.5]オクタ−5−エン−6−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(15)
【0388】
【化78】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(スピロ[2.5]オクタ−5−エン−6−イル)−ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(スピロ[2.5]オクタ−5−エン−6−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(15)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(スピロ[2.5]オクタ−5−エン−6−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸を、4,4,5,5−テトラメチル−2−(スピロ[2.5]オクタ−5−エン−6−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを2−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの代わりに使用し、最終工程で反応物を50℃に一晩加熱し、その後に10当量の水酸化リチウムを添加し、60℃に4時間加熱し、次いで、45℃で一晩加熱したことを除いて実施例12の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸ための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.90(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.71(br d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.53(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.40(m, 2H), 5.88(s, 1H), 5.70(s, 1H), 2.73(m, 1H), 2.78(s, 3H), 2.31(m, 2H), 2.09(m, 1H), 1.73(m, 1H), 1.59(m, 1H), 1.24(s, 9H), 0.49(m, 4H).LCMS−ESI
−(m/z):C
25H
29O
3について計算した[M−H]
−:377.22;実測値:377.34。
【0389】
実施例14。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(キノリン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(16)
【0390】
【化79】
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(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(3−メチル−1−(キノリン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(キノリン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(16)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(キノリン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(16)を、キノリン−3−イルボロン酸をシクロヘキセニルボロン酸の代わりに使用して実施例6の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−シクロヘキセニル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。化合物はアトロプ異性体混合物である。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:9.20−8.50(m, 2H), 8.18(m , 1H), 8.08(m, 1H), 7.95(m, 1H), 7.80(m, 3H), 7.40(t.1H), 7.25(t, 1H), 7.06(m, 1H), 5.19(s, 1H), 2.62(d, 3H), 0.95, 0.86(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
26H
26NO
3について計算した[M+H]
+:400.48;実測値:400.2。
【0391】
実施例15。(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((S)−1−(7−フルオロ−2−メチルキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(17)
【0392】
【化80】
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(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((S)−1−(7−フルオロ−2−メチルキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(17)の調製:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((S)−1−(7−フルオロ−2−メチルキノリン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(17)を、7−フルオロ−2−メチルキノリン−8−イルボロン酸を化合物4Hの代わりに使用したことを除いて化合物4Kを調製するために使用した手順にしたがって調製した。1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 9.09(d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.51(dd, J = 9.1, 5.6 Hz, 1H), 8.01(s, 1H), 7.95(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.92−7.76(m, 2H), 7.58−7.43(m, 1H), 7.30(ddd, J = 8.2, 6.9, 1.2 Hz, 1H), 6.97(d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.17(s, 1H), 2.80(s, 3H), 2.79(s, 3H), 0.87(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
27FNO
3について計算した[M+H]
+:432.5;実測値:432.1。
【0393】
実施例16。(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(18)
【0394】
【化81】
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(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(18)の調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(実施例6の化合物)(116mg、0.348mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸HCl塩(96mg、0.383mmol)、Sphosプレ触媒(35mg、0.0522mmol)、フッ化セシウム(233mg、1.54mmol)を入れ、窒素をフラッシングした。ジメトキシエタン(3.0mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物をマイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5から100%アセトニトリル/H
2O+0.1%TFA)によって精製して、黄色粉末を得た(16.8mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3Cl)δ:8.93(d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.06(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.82(s, 1H), 7.81(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.45−7.35(m, 3H), 7.13(dd, J = 7.2, 7.2 Hz, 1H), 6.73(d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.16(s, 1H), 4.68−4.65(m, 2H), 3.98−3.86(m, 2H), 3.52(q, J = 5.6 Hz, 2H), 2.69(s, 3H), 1.34(t, J = 7.2 Hz, 3H), 0.86(s, 9H)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
32NO
4について計算した[M+H]
+:470.5;実測値:470.1。
【0395】
実施例17。(S)−2−(1−(3−(アゼチジン−1−イル)フェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(19)
【0396】
【化82】
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1−(3−ブロモフェニル)アゼチジンの調製:ジオキサン(20mL)中の1,3−ブロモベンゼン(1.0g、4.24mmol)、アゼチジン(0.19mL、2.83mmol)、Pd
2(dba)
3(0.129g、0.142mmol)、Xantphos(0.164g、0.283mmol)、およびナトリウムtert−ブトキシド(0.816g、8.49mmol)の混合物に、窒素を15分間吹きつけた。反応混合物を100℃で3時間加熱し、次いで、室温に冷却した。得られた混合物を水および酢酸エチルで希釈し、水(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、黄色油状物を得た(0.4474g)。LCMS−ESI
+(m/z):C
9H
11BrNについて計算した[M+H]
+:213.1;実測値:212.0、214.0。
【0397】
1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アゼチジンの調製:ジオキサン(21mL)中の1−(3−ブロモフェニル)アゼチジン(0.4474g、2.11mmol)、ビス−ピナコラトジボロン(0.803g、3.16mmol)、Pd(dppf)Cl
2(0.172g、0.211mmol)、および酢酸カリウム(0.621g、6.33mmol)の混合物に、窒素を30分間吹きつけた。反応混合物を90℃で1.5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、黄色ワックスを得た(0.6474g)。LCMS−ESI
+(m/z):C
15H
23BNO
2について計算した[M+H]
+:260.2;実測値:260.1。
【0398】
(S)−エチル2−(1−(3−(アゼチジン−1−イル)フェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−クロロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(60.5mg、0.181mmol)、1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アゼチジン(93.7mg、0.361mmol)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]Pd(II)メチル−t−ブチルエーテル付加物(12.2mg、0.0181mmol)、およびリン酸カリウム(153mg、0.543mmol)を入れ、THF(2mL)および水(1mL)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて110℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、いくらかの夾雑物を含む所望の生成物を得た。これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0399】
(S)−2−(1−(3−(アゼチジン−1−イル)フェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(19)の調製:THF(1.0mL)、MeOH(0.1mL)、および5M NaOH(0.1mL)中の、(S)−エチル2−(1−(3−(アゼチジン−1−イル)フェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートを含む上記残渣を、45℃で18時間加熱した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルおよび水で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて白色粉末(4.6mg)を得た。これを逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)に再度供した。画分を含む生成物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液と共に30分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、アセトニトリル/水から凍結乾燥させて、アトロプ異性体混合物を白色粉末として得た(1.9mg)。1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 7.81−7.67(m, 1H), 7.62(s, 0.6H), 7.60(s, 0.4H), 7.4−7.18(m, 4H), 6.78(s, 0.5H), 6.70(d, J = 7.7 Hz, 0.5H), 6.64−6.57(m, 1H), 5.32(s, 0.6H), 5.30(s, 0.4H), 3.90−3.83(m, 3H), 2.60(s, 3H), 2.40−2.35(m, 2H), 0.99(s, 4H), 0.97(s, 5H).LCMS−ESI
+(m/z):C
26H
30NO
3について計算した[M+H]
+:404.5;実測値:404.1。
【0400】
実施例18。(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((7R)−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(20)
【0401】
【化83】
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(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((7R)−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(20)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(130mg)を20mLのEtOHに溶解させ、1滴のHOAcを溶液に添加した。10%Pt/C(30mg)を添加し、反応物を1気圧の水素(バルーン)下にて室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から20%MeOH/DCM)によって精製して、(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((7R)−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を得た(130mg)。8mgの材料を、逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて白色粉末を得た(5.5mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.78(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.63(s, 1H), 7.40(m , 2H), 7.27(m, 1H), 6.70(d, J = 8.21 Hz, 1H), 6.22(d, J = 8.21 Hz, 1H), 5.26(s, 1H), 4.41(m, 1H), 4.22(m, 1H), 3.18(m, 2H), 2.83(m, 1H), 2.59(s, 3H), 2.12(m, 1H), 1.98(m, 1H), 1.70(m, 1H), 1.32(m, 1H), 1.05(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
32NO
4について計算した[M+H]
+:446.55;実測値:446.1。
【0402】
実施例19。(2S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−((7R)−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(21)
【0403】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
(2S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−((7R)−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(21)の調製:0℃で、NaH(60%、5mg)を、DMF(1.5mL)中の(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((7R)−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(26mg、0.06mmol、1当量)に0℃で添加した。30分間の撹拌後、MeI(50μL、過剰量)を溶液に添加した。反応物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて、(2S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−((7R)−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを白色粉末として得た(11mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.78(d, J = 8.2 Hz , 1H), 7.63(s, 1H), 7.42(m , 1H), 7.32(m, 2H), 6.70(m, 1H), 6.34(d, 1H), 5.26(s, 1H), 4.41(m, 1H), 4.22(m, 1H), 3.72(s, 3H), 3.22(m, 2H), 2.91(m, 1H), 2.59(s, 3H), 2.18(m, 1H), 2.08(m, 1H), 1.72(m, 1H), 1.39(m, 1H), 1.05(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
34NO
4について計算した[M+H]
+:460.58;実測値:460.1。
【0404】
実施例20。(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−((7R)−6−メチル−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(22)
【0405】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−7−(2−((S)−1−tert−ブトキシ−2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−メチルナフタレン−1−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−6−イウムヨージドの調製:MeI(0.8mL、大過剰)および(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(37mg)の混合物。反応物を50℃で2日間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から20%MeOH/DCM)によって精製して、所望の材料を緑色油状物として得た(50mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
34H
34NO
4について計算した[M]+:484.61;実測値:484.3。
【0406】
(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−((7R)−6−メチル−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(R)−7−(2−((S)−1−tert−ブトキシ−2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−メチルナフタレン−1−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−6−イウムヨージド(50mg)を20mLのEtOHに溶解させ、1滴のHOAcを溶液に添加した。10%Pt/C(30mg)を添加し、得られた反応混合物を水素(1気圧、バルーン)下にて室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から20%MeOH/DCM)によって精製して、(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−((7R)−6−メチル−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートを灰色固体として得た(15mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
38NO
4について計算した[M+H]
+:488.63;実測値:488.2。
【0407】
(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−((7R)−6−メチル−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(22)の調製:(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−((7R)−6−メチル−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロ−ピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)アセタート(12mg、0.021mmol)のエタノール(1mL)溶液に2N水酸化ナトリウム(1mL)を添加し、得られた反応混合物を80℃で一晩加熱した。次いで、反応混合物を濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて、(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−((7R)−6−メチル−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(22)を白色粉末として得た(2.6mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.82(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.43(m, 2H), 7.38(m, 1H), 6.92(m, 1H), 6.71(m, 1H), 5.06(s, 1H), 4.41(m, 1H), 4.28(m, 1H), 3.52(m, 1H), 3.04(m, 2H), 2.67, 2.62(s, s, 3H), 2.29(s, 3H), 2.28(m, 1H), 2.08(m, 1H), 1.72(m, 1H), 1.59(m, 1H), 0.95(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
34NO
4について計算した[M+H]
+:460.58;実測値:461.3。
【0408】
実施例21。7−((R)−2−((S)−tert−ブトキシ(カルボキシ)メチル)−3−メチルナフタレン−1−イル)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン6−オキシド(23)
【0409】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
7−((R)−2−((S)−1−tert−ブトキシ−2−ヒドロキシエチル)−3−メチルナフタレン−1−イル)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン6−オキシドの調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)エタノール(6C、31mg、0.727mmol)のジクロロメタン(1.3mL)溶液に、3−クロロ過安息香酸(77%、36mg、0.161mmol)を添加し、反応混合物を7時間撹拌した。さらなる3−クロロ過安息香酸(26mg、0.116mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で反応を停止させた。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(4.7mg)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
30NO
4について計算した[M]+:443.5;実測値:443.9。
【0410】
7−((R)−2−((S)−tert−ブトキシ(カルボキシ)メチル)−3−メチルナフタレン−1−イル)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン6−オキシド(23)の調製:含水アセトニトリル(0.75%H
2O、1mL)中の7−((R)−2−((S)−1−tert−ブトキシ−2−ヒドロキシエチル)−3−メチルナフタレン−1−イル)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン6−オキシド(4.7mg、0.0106 mol)の溶液に、H
5IO
6/CrO
3保存溶液(0.439M、0.1mL、0.423mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で90分間撹拌し、さらなるH
5IO
6/CrO
3保存溶液(0.439M、0.1mL)を添加した。90分間の撹拌後、反応混合物の反応を飽和NaHCO
3溶液で停止させ、酢酸エチル(2×)で抽出した。有機層をH
2O、飽和NaHSO
3溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5から100%アセトニトリル/H
2O+0.1%TFA)によって精製して、黄色粉末を得た(1.2mg)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.51(d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.79(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.69(s, 1H), 7.57(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.44(d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.43−7.37(m, 1H), 7.34(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.25−7.13(m, 1H), 6.87(d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.06(s, 1H), 4.67−4.55(m, 2H), 3.52−3.46(m, 2H), 2.61(s, 3H), 0.97(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
28NO
5について計算した[M+H]
+:458.5;実測値:458.1。
【0411】
実施例22。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(24)
【0412】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−(3−(ブロモメチル)−1−(4−クロロフェニル)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(3K、43mg、0.0105mmol)のCCl
4(2mL)溶液に、NBS(24mg、0.13mmol)およびAIBN(触媒量)を添加した。反応混合物を5時間還流した。室温への冷却後、反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3で洗浄し、DCMで抽出し、有機層を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、12mgの所望の生成物を得た。1H−MNR 400 MHz(CDCl
3)δ:8.01(s, 1H), 7.77(d, J = 4Hz, 1H), 7.43−7.15(m, 7H), 5.11(d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.06(s, 1H), 5.00(d, J = 5, 2 Hz, 1H), 4.07−4.02(m, 2H), 1.20−1.15(m, 3H), 0.96(s, 9H)。
【0413】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ジメチル−アミノ)メチル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−(3−(ブロモメチル)−1−(4−クロロフェニル)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(12mg、0.0245mmol)のTHF(1mL)溶液に、ジメチルアミン(2MのTHF溶液、0.12μL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。真空下での溶媒の除去後にフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって残渣を精製して、8mgの所望の生成物を得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
33ClNO
3について計算した[M+H]
+:454.2;実測値:454.2、456.1。
【0414】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ジメチル−アミノ)メチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(24)の調製:THF(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ナフタレン−2−イル)アセタートの溶液に、NaOH溶液(2N、100μL)を添加した。反応混合物を室温で1日間撹拌した。反応混合物をHOAcによって中和し、濃縮した。残渣をMeOHに溶解させ、逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製して所望の生成物を得た(3.7mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.12(s, 1H), 8.00(d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.65−7.52(m, 5H), 7.32−7.30(m, 2H), 5.36(s, 1H), 4.93(d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.47(d, J = 7 Hz, 1H), 3.12(s, 3H), 2.89(s, 3H), 1.12(s, 9H)。
LCMS−ESI
+( m/z):C
25H
29ClNO
3について計算した[M+H]
+:426.2;実測値:426.1,428.1。
【0415】
実施例23。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ピリジン−3−イルオキシ)メチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(25)
【0416】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ピリジン−3−イルオキシ)メチル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ピリジン−3−イルオキシ)メチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(25)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ピリジン−3−イルオキシ)メチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(25)を、工程2でK
2CO
3およびピリジン−3−オールをジメチルアミンの代わりに使用したことを除いて実施例22に類似の方法によって調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.39(d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.31(s, 1H), 8.05(s, 1H), 7.96−7.86(m, 3H), 7.64−7.49(m, 5H), 7.34−7.31(m, 2H), 6.44(d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.12(d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.24(s, 1H), 0.92(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27ClNO
4について計算した[M+H]
+:476.2;実測値:476.0,478.0。
実施例24。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ピリミジン−5−イルオキシ)メチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(26)
【0417】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ピリミジン−5−イルオキシ)メチル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ピリミジン−5−イルオキシ)メチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(26)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−((ピリミジン−5−イルオキシ)メチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(26)を、工程2でK
2CO
3およびピリミジン−5−オールをジメチルアミンの代わりに使用したことを除いて実施例22に類似の方法によって調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.75(s, 1H), 8.60(s, 1H), 8.08(s, 1H), 7.88(d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.60(s, 2H), 7.58−7.26(m, 4H), 5.72−5.70(m, 2H), 5.21(s, 1H), 1.02(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
26ClN
2O
4について計算した[M+H]
+:477.2;実測値:477.1,478.1。
【0418】
実施例25。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(モルホリノメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(27)
【0419】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(モルホリノメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(モルホリノメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(27)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(モルホリノメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(27)を、工程2でモルホリンをジメチルアミンの代わりに使用したことを除いて実施例22に類似の方法によって調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.14(s, 1H), 7.99(d, J = 4 Hz, 1H), 7.64−7.60(m, 3H), 7.53−7.49(m, 2H), 7.29−7.27(m, 2H), 5.38(s, 1H), 4.81−4.78(m, 2H), 4.11−4.08(m, 2H), 3.81−3.78(m, 2H), 3.55−3.41(m, 4H), 1.16(s, 9H)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
31ClNO
4について計算した[M+H]
+:468.2;実測値:468.0、470.1。
【0420】
実施例26。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メトキシメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(28)
【0421】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メトキシメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メトキシメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(28)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メトキシメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(28)を、ナトリウムメトキシドおよびメタノールをジメチルアミンおよびTHFの代わりに使用し、反応物を50℃で3時間加熱したことを除いて実施例22に類似の方法によって調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.91(s, 1H), 7.77(d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.50−7.13(m, 7H), 5.06(s, 1H), 4.84(d, J = 6.6 Hz, 2H), 4.71(d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.32(s, 3H), 0.90(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
24H
24ClO
4について計算した[M−H]
+:411.1;実測値:411.0,413.0。
【0422】
実施例27。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(29A)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−エチルナフタレン−2−イル)酢酸(29B)
【0423】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−ホルミルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:実施例22由来の(S)−エチル2−(3−(ブロモメチル)−1−(4−クロロフェニル)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(200mg、0.408mmol)のアセトニトリル(4mL)溶液に、N−メチルモルホリンN−オキシド(478mg、4.08mmol)および4Åモレキュラーシーブ(200mg)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。さらなるN−メチルモルホリンN−オキシド(500mg、4.27mmol)を添加し、反応混合物を室温でさらに2時間撹拌した。次いで、反応混合物を濾過し、有機物を飽和NaHCO
3で洗浄し、DCMによって抽出し、MgSO
4で乾燥させた。次いで、有機層を濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、110mg(64%)の所望の生成物を得た。1H−MNR 400 MHz(CDCl
3)δ:10.82(s, 1H), 8.55(s, 1H), 8.01(d, J = 4 Hz, 1H), 7.55−7.23(m, 7H), 5.19(s, 1H), 4.17−4.13(m, 2H), 1.22(t, J = 7 Hz, 3H), 1.04(s, 9H)。
【0424】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−ビニルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:THF(1mL)中のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(60mg、0.168mmol)の懸濁液に、n−BuLi(1.6Mのヘキサン溶液、90μL)を−78℃で滴下し、30分後に(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−ホルミルナフタレン−2−イル)アセタート(12mg、0.028mmol)のTHF(1mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温に加温し、室温で2時間撹拌した。この混合物を、THF(2mL)中のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(200mg、0.56mmol)の懸濁液へn−BuLi(1.6Mヘキサン溶液、300μL)を添加することによって作製した別の混合物に添加し、−78℃で15分間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に加温し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Clで洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、7.4mgの所望の生成物を得た。1H−MNR 400 MHz(CDCl
3)δ:7.95(s, 1H), 7.78(d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.57−7.50(m, 1H), 7.43−7.17(m, 6H), 5.62(dd, J = 8.1, 2 Hz, 1H), 5.25(dd, J = 5.3, 1.8 Hz, 1H), 5.07(s, 1H), 4.06−4.02(m, 2H), 1.10(t, J = 7 Hz, 3H), 0.93(s, 9H)。
【0425】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(29A)の調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−ビニルナフタレン−2−イル)アセタート(7.4mg、0.0175mmol)のTHF/MeOH(1/1、1mL)溶液に、NaOH(2N、280μL)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、温度を40℃に上昇させ、反応混合物を4時間撹拌した。次いで、反応物を冷却し、HOAcの添加によって中和した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製して、5.3mgの所望の生成物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.07(s, 1H), 7.89(d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.60−7.54(m, 4H), 7.48−7.44(m, 1H), 7.35−7.31(m, 2H), 7.25−7.22(m, 1H), 5.76−5.71(m, 1H), 5.29−5.26(m, 1H), 5.21(s, 1H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
24H
23ClO
3について計算した[M−H]
−:393.1;実測値:393.0。
【0426】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−エチルナフタレン−2−イル)酢酸(29B)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(4mg、0.010mmol)のEtOH(1.5mL)溶液にRh/Al
2O
3(触媒量)を添加し、得られた混合物を、水素(1気圧、バルーン)下にて室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、真空内で濃縮し、残渣を逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製して、0.8mgの所望の生成物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.81(d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.77(s, 1H), 7.58−7.53(m, 3H), 7.44−7.41(m, 1H), 7.33−7.20(m, 3H), 5.20(s, 1H), 3.14−3.08(m, 1H), 2.93−2.87(m, 1H), 1.34(t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
24H
24ClO
3について計算した[M−H]
−:395.1;実測値:395.0。
【0427】
実施例28。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(30)
【0428】
【化93】
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(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−ホルミルナフタレン−2−イル)アセタート(12mg、0.0283mmol)のDCM/EtOH(1/1、1mL)溶液にNaBH
4(2mg、0.053mmol)を0℃で添加し、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。飽和NH
4Clの添加によって反応を停止させた。得られた混合物をDCMで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、8mgの所望の生成物を得た。1H−MNR 400 MHz(CDCl
3)δ:7.85(s, 1H), 7.78(d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.46−7.38(m, 4H), 7.30−7.26(m, 1H), 7.20−7.15(m, 2H), 5.13(s, 1H), 5.02(d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.54(d, J = 6 Hz, 1H), 4.12−4.02(m, 2H), 3.82(bs, 1H), 1.14(t, J = 7Hz, 3H), 1.01(s, 9H)。
【0429】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(30)の調製:この化合物を、実施例22中の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸のために使用した方法に類似の方法を使用して作製した。化合物を、逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O)によって精製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.98(s, 1H), 7.78(d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.52−7.44(m, 3H), 7.39−7.35(m, 1H), 7.26−7.13(m, 3H), 5.09(s, 1H), 5.05(d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.73(d, J = 7.2 Hz, 1H), 0.92(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
23H
22ClO
4について計算した[M−H]
−:397.1;実測値:396.9,399.0。
【0430】
実施例29。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−(フルオロメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(31)
【0431】
【化94】
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(S)−2−((R)−3−(ブロモメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラートの調製:化合物を、実施例22の(S)−エチル2−(3−(ブロモメチル)−1−(4−クロロ−フェニル)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートの作製方法と同様の方法で作製した。LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
37BrNO
4について計算した[M+H]
+:590.2;実測値:590.0、592.0。
【0432】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−(フルオロメチル)ナフタレン−2−イル)エチルピバラートの調製:(S)−2−(3−(ブロモメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(15mg、0.0255mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に、AgF(8mg、0.063mmol)を添加した。反応混合物を室温で1日間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和NaHCO
3によって洗浄し、EtOAcで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、13mgの所望の生成物を得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
37FNO
4について計算した[M+H]
+:530.3;実測値:530.1。
【0433】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−(フルオロメチル)ナフタレン−2−イル)エタノールの調製:THF(1mL)およびMeOH(0.5mL)中の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−(フルオロメチル)ナフタレン−2−イル)エチルピバラート(13mg、0.024 mol)の溶液に、NaOH(2N、240μL)を添加した。反応混合物を室温で1日間反応させた。反応混合物を飽和NaHCO
3で洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、5mgの所望の生成物を得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
29FNO
3について計算した[M+H]
+:446.2;実測値:446.0。
【0434】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−(フルオロメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(31)の調製:(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−(フルオロメチル)ナフタレン−2−イル)エタノール(5mg、0.0112mmol)の含水アセトニトリル(0.75%wt H
2O)溶液に、H
5IO
6/CrO
3(含水アセトニトリル中の0.439M保存溶液、400μL)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、逆相HPLC(Gemini、5から100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製して、0.8mgの所望の生成物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.51(d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.15(s, 1H), 7.92(d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.69(d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.54(d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.43(t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.31(d, J = 4 Hz, 1H), 7.24−7.21(m, 1H), 6.88(d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.01−5.74(m, 2H), 5.06(s, 1H), 4.59(t, J = 6.2Hz, 2H), 3.49(t, J = 6Hz, 2H), 0.81(s, 9H).
19F−NMR 400 MHz(CD
3OD)δ:−77.51(s, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27FNO
4について計算した[M+H]
+:460.2;実測値:460.1。
【0435】
実施例30。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−3−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(32)
【0436】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−ホルミルナフタレン−2−イル)エチルピバラートの調製:化合物を、実施例27の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−ホルミルナフタレン−2−イル)アセタートと同様に作製した。LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
36NO
5について計算した[M+H]
+:526.2;実測値:526.1。
【0437】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−3−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)エチルピバラートの調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−ホルミルナフタレン−2−イル)エチルピバラート(18mg、0.0343mmol)のDCM(1.5mL)溶液に、デオキソフルオル(Deoxofluor)(20μL、0.105mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなるデオキソフルオル(300μL、1.6mmol)を添加し、反応混合物を室温で週末にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3によって洗浄し、DCMで抽出した。有機層を合わせ、真空内で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0から30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、20mgの所望の生成物を得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
36F
2NO
4について計算した[M+H]
+:548.2;実測値:548.1。
【0438】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−3−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)エタノールの調製:化合物を、実施例29の(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−(フルオロメチル)ナフタレン−2−イル)エタノールを作製するための類似の方法によって作製した。LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
28F
2NO
3について計算した[M+H]
+:464.2;実測値:464.1。
【0439】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−3−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(32)の調製:化合物を、実施例29の(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−(フルオロメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための類似の方法によって作製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.66(d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.56(s, 1H), 8.15(d, J = 4.2 Hz, 1H), 8.00−7.81(m, 3H), 7.69−7.54(m, 2H), 7.45(t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.04(d, J = 4.2 Hz, 1H), 5.10(s, 1H), 4.75(t, J = 6Hz, 2H), 3.68(t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.07(s, 9H).
19F−NMR 400 MHz(CD
3OD)δ:−77.77(s, 2F).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26F
2NO
4について計算した[M+H]
+:478.1;実測値:478.1。
【0440】
実施例31。 tert−ブトキシ−[1−(2,4−ジクロロ−フェニル)−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−酢酸(33)
【0441】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−オールの調製:K
2CO
3(2M、5.3mL)およびDME(26mL)中の2,4−ジクロロフェニルボロン酸(1.0g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(300mg)、1−ブロモ−3−メチル−ナフタレン−2−オール(5B、625mg)の混合物をアルゴンで脱気し、シュレンク管中に密封した。反応物を80℃に75分間加熱し、次いで、室温に冷却した。反応物をEtOAcで希釈し、シリカゲルパッドで濾過した。シリカをEtOAcで洗浄し、合わせた有機物を濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0〜18%のEtOAc)によって精製して、784mgの所望の生成物を得た。
【0442】
1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナートの調製:1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナートを、4Bの代わりに1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−オールから出発したことを除いて実施例2の化合物4Cと類似の様式で調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.85−7.90(m, 2H), 7.62(d, 1H), 7.55(app dt, 1H), 7.41−7.48(m, 2H), 7.32−7.49(m, 2H), 2.64(s, 3H)。
【0443】
tert−ブトキシ−[1−(2,4−ジクロロ−フェニル)−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−酢酸(33)の調製:tert−ブトキシ−[1−(2,4−ジクロロ−フェニル)−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−酢酸(33)を、3Eの代わりに1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホナートから出発したことを除いて実施例1の化合物3Kと類似の様式で調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:7.84(d, 1H), 7.78(s, 1H), 7.69(d, 1H), 7.63(d, 1H), 7.47−7.54(m, 2H), 7.37(app dt, 1H), 7.16(d, 1H), 5.17(s, 1H), 2.60(s, 3H), 1.06(s, 9H)。
【0444】
実施例32。tert−ブトキシ−[1−(4−クロロ−フェニル)−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−酢酸(34):
【0445】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
4−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−ブタ−2−エン酸エチルエステルの調製:内部温度計および滴下漏斗を取り付けた3口丸底フラスコ中で、THF(200mL)中の水素化ナトリウム(60%鉱物油溶液、4.14g)の混合物を、アルゴン下で10℃に冷却した。内部温度を室温未満に維持しながら(ジエトキシホスホリル)酢酸エチルエステル(21mL)を滴下した(発熱およびガス発生)。添加後、反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで、0℃に冷却した。2−メトキシフェニルアセトン(5g)のTHF(25mL)溶液を、5分間にわたって滴下した。反応物を室温に一晩加温した。能動冷却を使用して、H
2O(200mL)、次いでAcOH(pH約6まで)で反応を停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をNaHCO
3、水、およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の化合物を得た(5.73g)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.24(app dt, 1H), 7.10(dd, 1H), 6.92(d, 1H), 6.88(d, 1H), 5.58(s, 1H), 4.13(q, 2H), 3.82(s, 3H), 3.46(s, 2H), 1.26(t, 3H)。
【0447】
4−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−酪酸エチルエステルの調製:パラジウム担持炭素(10%、湿Degussa、300mg)を脱気した。アルゴンで脱気したエタノール(60mL)を添加し、その後に4−(2−メトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−2−エン酸エチルエステル(5.7g、24mmol)を添加した。水素をエタノールにバブリングし、反応物を1気圧のH
2下(バルーン)にて一晩撹拌した。バルーンを除去し、反応物をアルゴンでフラッシングし、反応物をセライトで濾過した。セライトを酢酸エチルで洗浄し、濾液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。粗残渣をさらに精製せずに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):C
14H
20O
3について計算した[M]
+:236.14;実測値:236.96。
【0448】
4−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−酪酸の調製:THF(50mL)、EtOH(50mL)、およびLiOH(1M、50mL)中の4−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−酪酸エチルエステル(24mmol、前述の反応由来の粗生成物)の溶液を、室温で一晩撹拌した。反応物を1M HClで酸化し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮によって所望の生成物を得た。これをさらに精製せずに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):C
12H
16O
3について計算した[M]
+:208.11;実測値:208.86
4−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−ブチリルクロリドの調製:4−(2−メトキシフェニル)−3−メチル酪酸(24mmol、前述の反応由来の粗生成物)のジクロロメタン(36mL)溶液に、塩化オキサリル(2MのDCM溶液、36mL)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。全揮発物質を減圧下除去し、粗残渣をさらに精製せずに使用した。
【0449】
5−メトキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オンの調製:AlCl
3(6.4g)およびCH
2Cl
2(100mL)の混合物を0℃に冷却した。混合物に、4−(2−メトキシフェニル)−3−メチルブチリルクロリド(24mmol、前述の反応由来の粗生成物)を添加した。反応物を室温にゆっくり加温し、次いで、氷上にゆっくり注ぐことによって反応を停止させた。混合物をジクロロメタン(3×)で抽出し、合わせた有機物を1M HCl、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィによる精製によって所望の生成物を得た(1.65g、4−(2−メトキシ−フェニル)−3−メチル−ブタ−2−エン酸エチルエステルからの収率36%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
12H
15O
2について計算した[M+H]
+:191.11;実測値:191.19。
【0450】
(5−メトキシ−3−メチル−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフタレン−2−イリデン)−酢酸エチルエステルの調製:厚肉密封管中の5−メトキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン(1.3g、6.8mmol)、グリオキシル酸エチル(3mL、50%トルエン溶液)、ベンゼンスルホン酸(100mg)、硫酸マグネシウム(5g)、およびトルエン(30mL)を、120℃に13時間加熱した。反応物を室温に冷却し、濾過し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物を得た(960mg、収率51%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
16H
19O
4について計算した[M+H]
+:275.13;実測値:275.26。
【0451】
(4−ブロモ−5−メトキシ−3−メチル−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフタレン−2−イリデン)−酢酸エチルエステルの調製:CCl
4(18mL)中の(5−メトキシ−3−メチル−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフタレン−2−イリデン)−酢酸エチルエステル(480mg)、NBS(420mg)、およびAIBN(30mg)の混合物を、3時間還流した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で反応を停止させ、ジクロロメタン(2×)で抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して淡褐色固体を得た(420mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
16H
18BrO
4について計算した[M+H]
+:353.03;実測値:352.91。
【0452】
(1−ヒドロキシ−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル)−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−酢酸エチルエステルの調製:4−メトキシベンジルアルコール(0.27mL、4当量)のTHF(11mL)溶液に、KHMDS(0.5Mのトルエン溶液、3.4mL、3当量)を0℃で添加し、得られた混合物を0℃で10分間撹拌した。(4−ブロモ−5−メトキシ−3−メチル−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフタレン−2−イリデン)−酢酸エチルエステル(200mg)のTHF(1mL)溶液をゆっくり添加した。0℃で3分間の撹拌後、クエン酸(1M)で反応を停止させ、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(5〜20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、157mgの淡橙色油状物を得た(収率68%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
24H
27O
6について計算した[M+H]
+:411.18;実測値:411.21。
【0453】
(4−メトキシベンジルオキシ)−(5−メトキシ−3−メチル−1−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−ナフタレン−2−イル)−酢酸エチルエステルの調製:(1−ヒドロキシ−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル)−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−酢酸エチルエステル(157mg、0.38mmol)のジクロロメタン(3.8mL)溶液を、アルゴン下にて−78℃に冷却した。この溶液に2,6−ルチジン(0.1mL)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.1mL)を添加し、−78℃で2.5時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム(3mL)を添加し、反応混合物を室温に加温し、ジクロロメタンで希釈した。ジクロロメタンを分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物を得た(128mg、収率62%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
25H
25F
3NaO
8Sについて計算した[M+Na]
+:565.11;実測値:565.23。
【0454】
[1−(4−クロロフェニル)−5−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル]−(4−メトキシベンジルオキシ)酢酸エチルエステルの調製:(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−(5−メトキシ−3−メチル−1−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−ナフタレン−2−イル)−酢酸エチルエステル(128mg、0.236mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(74mg、2当量)、EtOH(0.5mL)、K
2CO
3(2M、0.5mL)、およびトルエン(1.3mL)の溶液を、シュレンク管内にてアルゴンを使用して室温で脱気した。次いで、Pd(dppf)Cl
2を添加し(17mg)、管を密封した。反応物を60℃に14時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析によって変換率40%が示され、視覚分析では相当な量のパラジウム黒が示された。粗混合物を、Pd(PPh
3)
4を入れた新規の密封性の管に、ミクロフィルターを介してシリンジで濾過して入れ、管を密封し、100℃に16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、セライトで濾過した。濾液を濃縮し、粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物を得た(60mg、収率50%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
29ClNaO
5について計算した[M+Na]
+:527.99;実測値:527.44。
【0455】
[1−(4−クロロ−フェニル)−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−ヒドロキシ−酢酸エチルエステルの調製:[1−(4−クロロ−フェニル)−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−酢酸エチルエステル(58mg、0.115mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(58μL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、飽和NaHCO
3で慎重に反応を停止させた。水層をジクロロメタンで2回抽出し、次いで、合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物を得た(23mg)。
【0456】
tert−ブトキシ−[1−(4−クロロ−フェニル)−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−酢酸エチルエステルの調製:[1−(4−クロロ−フェニル)−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−ヒドロキシ−酢酸エチルエステル(23mg)および過塩素酸(70%(3μL))の酢酸tert−ブチル(1mL)溶液を室温で2時間撹拌した。2時間後、明らかに反応が停止したので、3μLのさらなる過塩素酸を添加した。さらに2時間後、さらなる変換は認められなかった(LCMS分析)。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、tert−ブトキシ−[1−(4−クロロ−フェニル)−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−酢酸エチルエステル(9mg)および7mgの回収された出発物質を得た。回収された出発物質を、類似の反応条件に再度供して、さらなる3mgの所望の生成物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.10(s, 1H), 7.39−7.48(m, 3H), 7.25(s, 1H), 7.17(app t, 1H), 6.78(app t, 2H), 5.09(s, 1H), 4.06−4.20(m, 2H), 3.99(s, 3H), 2.61(s, 3H), 1.185(t, 3H), 0.98(s, 9H)。
【0457】
tert−ブトキシ−[1−(4−クロロフェニル)−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−酢酸(34)の調製:THF(0.3mL)およびEtOH(0.1mL)中のtert−ブトキシ−[1−(4−クロロ−フェニル)−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル]−酢酸エチルエステル(12mg)の溶液に、0.1mLの1M LiOHを添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いで、0.3mLのTHF、EtOH、および1M NaOHをそれぞれ添加した。反応物を70℃に2.5時間加熱し、次いで、室温に冷却した。pH約5までギ酸を添加した。反応混合物をHPLC(Gemini、50−100%MeCN/H
2O、0.1%TFA含有)によって直接精製した。生成物を凍結乾燥させて白色粉末を得た(8mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:8.09(s, 1H), 7.49−7.58(m, 3H), 7.32(br d, 1H), 7.26(app t, 1H), 6.91(d, 1H), 6.81(d, 1H), 5.19(s, 1H), 3.99(s, 3H), 2.57(s, 3H), 0.99(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
20H
16ClO
3について計算した[M−OtBu]
+:339.79;実測値:339.07。
【0458】
実施例33。エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート(35)
【0459】
【化99】
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エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ナフタレン−2−イル)−2−((4−メトキシベンジル)オキシ)アセタート
エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート(35)の調製:エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート(35)を、1−(2−ブロモフェニル)プロパン−2−オンを出発物質として1−(3−メトキシフェニル)プロパン−2−オンの代わりに使用して実施例32のエチル2−(6−メトキシ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートと同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.11(s, 1H), 8.01(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.85(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.40(t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.23(d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.81(d, J = 7.6 Hz, 2H), 5.61(s, 1H), 4.62(q, J = 11.2 Hz, 2H), 4.26−4.15(m, 2H), 3.75(s, 3H), 2.62(s, 3H), 1.18(t, J = 6.8 Hz, 3H)。
【0460】
実施例34。エチル2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(36A)およびエチル2−(1,5−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(36B):
【0461】
【化100】
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エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートをエチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの代わりに使用して、実施例67のエチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートと同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.20(s, 1H), 8.08(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.95(dd, J = 7.4, 0.8 Hz, 1H), 7.48(t, J = 8.4 Hz, 1H), 4.42(q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.54(s, 3H), 1.40 t, J = 7.6 Hz, 3H)。
【0462】
エチル2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(36A)およびエチル2−(1,5−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(36B)の調製:エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(1.2g、2.56mmol)および4−クロロフェニルボロン酸(440mg、2.81mmol)のトルエン溶液に、2M炭酸カリウム(2.8mL、5.63mmol)およびPdCl
2(dppf)(187mg、0.256mmol)を添加し、反応物をアルゴンで10分間脱気した。反応物を室温で4時間撹拌した。反応物を濾過し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、濃縮した。粗反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)およびその後の逆相HPLC(Gemini、40−100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて、670mgのエチル2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(36A)を黄色油状物として得(
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.20(s, 1H), 8.13(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.85(d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.68(t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.51(d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.39(d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.95(q, J = 6.8 Hz, 2H), 2.41(s, 3H), 1.14(t, J = 7.2 Hz, 5H))、109mgのエチル2−(1,5−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(36B)を白色固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.72(s, 1H), 7.59−7.56(m, 1H), 7.50(t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.46−7.44(m, 5H), 7.43(d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.28(d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.94(q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.42(s, 3H), 1.14(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0463】
実施例35。2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(37)
【0464】
【化101】
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エチル2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートの調製:エチル2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートをエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの代わりに使用して、実施例67のエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートと同様に調製した。粗生成物を使用して次の反応を続行した。
【0465】
2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(37)の調製:テトラヒドロフラン:エタノール:水(2:2:1、3mL)中のエチル2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(30mg、0.061mmol)の溶液に水酸化リチウム(7mg、0.31mmol)を添加し、反応物を50℃に一晩加熱した。粗反応物を逆相HPLC(Gemini、40−100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて白色粉末を得た(5.9mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.07(s, 1H), 7.77(d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.58(s, 2H), 7.55(as, 1H), 7.32(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.26(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.18(m, 1H), 5.17(s, 1H), 2.67(s, 3H), 0.99(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
23H
21BrClO
3について計算した[M−H]
−:460.8;実測値;460.2。
【0466】
実施例36。2−(1,5−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(38)
【0467】
【化102】
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2−(1,5−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸
2−(1,5−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(38)の調製:2−(1,5−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(38)を、エチル2−(1,5−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートをエチル2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの代わりに使用して、実施例35の2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸と同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.59(m, 4H), 7.53(d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.45(d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.35(m, 3H), 7.28(m, 1H), 5.18(s, 1H), 2.51(s, 3H), 0.99(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
29H
26Cl
2O
3について計算した[M−H]
−:491.13;実測値:491.42。
【0468】
実施例37。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−5−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(39)
【0469】
【化103】
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エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−5−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(100mg、0.20mmol)およびN,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン(0.065mL、0.61mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液に、ヨウ化銅(8mg、0.04mmol)およびPdCl
2(PPh
3)
2(14mg、0.02mmol)を添加した。反応物を100℃に一晩加熱した。室温への冷却後、反応物にPdCl
2(PPh
3)
2(14mg、0.02mmol)、ヨウ化銅(8mg、0.04mmol)、N,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン(0.065mL、0.61mmol)、およびトリエチルアミン(1mL)を入れた。反応物を100℃に一晩加熱した。次いで、反応物にN,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン(0.065mL、0.61mmol)を添加し、100℃に一晩加熱した。粗反応混合物をシリカゲルに吸着させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン、メタノール/酢酸エチル)によって精製して黄色油状物を得た(6.5mg)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
35ClNO
3について計算した[M+H]
+:492.22;実測値:492.15。
【0470】
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−5−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(39)の調製:テトラヒドロフラン:エタノール:水(2:2:1、4mL)中のエチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−5−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(6.5mg、0.013mmol)の溶液に水酸化リチウム(2mg、0.066mmol)を添加し、反応物を50℃に一晩加熱した。反応物を、逆相HPLC(Gemini、40〜60%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて白色粉末を得た(1.2mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.14(s, 1H), 7.74(d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.58(s, 2H), 7.56(as, 1H), 7.33(m, 3H), 5.18(s, 1H), 4.42(s, 2H), 3.04(s, 6H), 2.67(s, 3H), 0.99(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
31ClNO
3について計算した[M+H]
+:464.19;実測値:464.51。
【0471】
実施例38。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(40)
【0472】
【化104】
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エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:トルエン:エタノール(2:1、3mL)および水(1mL)中のエチル2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(100mg、0.204mmol)および2,4,6−トリメチル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリボリナン(0.086mL、0.61mmol)の溶液に、炭酸カリウム(282mg、2.04mmol)およびPdCl
2(dppf)(15mg、0.02mmol)を添加し、反応物をアルゴンで10分間脱気した。反応物を、マイクロ波反応器中にて100℃に20分間加熱した。粗反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、黄色油状物を得た(32mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.08−7.87(m, 2H), 7.87(s, 1H), 7.65−7.35(m, 1H), 7.26(m, 2H), 7.15(d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.09(d, J = 8.0 Hz, 1H).5.10(s, 1H), 4.14(m, 2H), 2.69(s, 3H), 2.65(s, 3H), 1.20(t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.99(s, 9H)。
【0473】
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(40)の調製:テトラヒドロフラン:エタノール:水(2:2:1、3mL)のエチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチルナフタレン−2−イル)アセタート(32mg、0.075mmol)の溶液に水酸化リチウム(9mg、0.377mmol)を添加し、反応物を50℃に一晩加熱した。反応物を、逆相HPLC(Gemini、40−100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて白色粉末を得た(16.8mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.86(s, 1H), 7.54(m, 3H), 7.29(m, 2H), 7.16(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.08(d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.17(s, 1H), 2.69(s, 3H), 2.65(s, 3H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
24H
24ClO
3について計算した[M−H]
−:395.15;実測値:394.97。
【0474】
実施例39。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−5−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(41)
【0475】
【化105】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−5−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−5−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(41)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−5−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(41)を、ピリミジン−5−イルボロン酸を2,4,6−トリメチル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリボリナンの代わりに使用して実施例38の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸と同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:9.27(s, 1H), 8.95(s, 2H), 7.60(s, 2H), 7.58(s, 1H), 7.54(s, 1H), 7.43(m, 3H), 7.36(d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 2.55(s, 3H), 1.00(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
26ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:461.16;実測値:461.45。
【0476】
実施例40。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(42)
【0477】
【化106】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−フルオロ−3−
メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(42)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(42)を、6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンを5−ブロモ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの代わりに使用して実施例35の2−(5−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸と同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.67(s, 1H), 7.57(s, 2H), 7.55(as, 1H), 7.45(dd, J = 9.8, 2.8 Hz, 1H), 7.32(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.27(dd, J = 9.4, 5.2 Hz, 1H), 7.11(td, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H)5.16(s, 1H), 2.60(s, 3H), 0.98(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ:−118.01(s).LCMS−ESI
−(m/z):C
23H
21ClFO
3について計算した[M−H]
−:399.12;実測値:399.19。
【0478】
実施例41。2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(43):
【0479】
【化107】
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2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(43)の調製:2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(43)を、1−(3−フルオロフェニル)プロパン−2−オンを1−(2−ブロモフェニル)プロパン−2−オンの代わりに使用し、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸を4−クロロフェニルボロン酸の代わりに使用して実施例40の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.67(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.93(s, 1H), 7.79(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.75(d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.59(dd, J = 9.6, 2.8 Hz, 1H), 7.42(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.07(td, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 6.98(m, 1H), 5.21(s, 1H), 4.71(m, 2H), 3.64(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.77(s, 3H), 0.93(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ:−116.92(s).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27FNO
4について計算した[M+H]
+:460.18;実測値:460.15。
【0480】
実施例42。2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(44)。
【0481】
【化108】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(44)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(44)を、1−(2−フルオロフェニル)プロパン−2−オンを1−(3−フルオロフェニル)プロパン−2−オンの代わりに使用して2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(43)と同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.68(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.56(d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.10(s, 1H), 7.78(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.43 m, 1H), 7.19(m, 2H), 6.73(M, 1H), 5.23(s, 1H), 4.67(m, 2H), 3.57(t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.75(s, 3H), 0.85(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ:−125.97(t, J = 7.54 Hz).LCMS−ESI
−(m/z):C
28H
27FNO
4について計算した[M−H]
−:458.18;実測値:457.76。
【0482】
実施例43。2−tert−ブトキシ−2−(5−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(45)
【0483】
【化109】
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2−tert−ブトキシ−2−(5−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(5−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(45)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(5−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(45)を、1−(2−クロロフェニル)プロパン−2−オンを1−(3−フルオロフェニル)プロパン−2−オンの代わりに使用して実施例40の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.14(s, 1H), 7.64(m, 1H), 7.54(m, 2H), 7.50(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.23(m, 3H), 5.27(s, 1H), 2.64(s, 3H), 1.03(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
23H
21Cl
2O
3について計算した[M−H]
−:415.09;実測値;415.09。
【0484】
実施例44。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(46)
【0485】
【化110】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−5−フルオロ−3−
メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(46)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(46)を、1−(2−フルオロフェニル)プロパン−2−オンを1−(3−フルオロフェニル)プロパン−2−オンの代わりに使用して実施例40の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.94(s, 1H), 7.59(s, 2H), 7.57(m, 1H), 7.35(d, J = 8.8 Hz, 1h), 7.27(m, 1h), 7.16(m, 1H), 7.07(d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 2.66(s, 3H), 1.01(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ:−126.85(dd, J = 10.2, 5.3 Hz).LCMS−ESI
−(m/z):C
23H
21ClFO
3について計算した[M−H]
−:399.12;実測値:399.14。
【0486】
実施例45。2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(47)
【0487】
【化111】
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2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(47)の調製:2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(47)を、1−(2−クロロフェニル)プロパン−2−オンを1−(3−フルオロフェニル)プロパン−2−オンの代わりに使用して実施例41の2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.65(d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.33(s, 1H), 7.76(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.69(d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.60(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.39(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.19(t, J = 8.4 Hz, 1H), 6.91(d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.24(s, 1H), 4.70(m, 2H), 3.61(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.82(s, 3H), 0.93(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
28H
25ClNO
4について計算した[M−H]
−:474.16;実測値:474.08。
【0488】
実施例46。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(48)
【0489】
【化112】
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エチル2−(6−メトキシ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの調製:エチル2−(6−メトキシ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートを、6−メトキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンを5−メトキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの代わりに使用して実施例32のエチル2−(5−メトキシ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの調製と同様に調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.93(d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.56(s, 1H), 7.25−7.21(m, 3H), 7.07(d, J = 2.4 1H), 6.82(d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.57(s, 1H), 4.62−4.55(m, 2H), 4.27−4.13(m, 2H), 3.93(s, 3H), 3.77(s, 3H), 2.53(s, 3H), 1.18(t, J = 6.8 Hz, 3H)。
【0490】
エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの調製:エチル2−(6−メトキシ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジル−オキシ)アセタート(100mg、0.184mmol)および4−クロロフェニルボロン酸(58mg、0.37mmol)の1,2−ジメトキシエタン(2mL)溶液に2M炭酸カリウム(0.368mL、0.74mmol)およびPd(PPh
3)
4(21mg、0.018mmol)を添加し、反応物をアルゴンで15分間脱気した。混合物を、マイクロ波反応器中にて120℃に20分間加熱した。粗反応物をシリカに吸着させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して黄色油状物を得た(66mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.58(s, 1H), 7.39(dd, J = 8.2, 1.6 Hz, 1H), 7.31−7.26(m, 2H), 7.13−7.07(m, 4H), 7.01(dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 6.94(dd, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 6.78(d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.77(m, 1H), 4.50(s, 1H), 4.42(ABd, J = 11.2 Hz, 1H), 4.34(ABd, J = 11.2 Hz, 1H), 4.20−4.15(m, 2H), 3.91(s, 3H), 3.81(s, 3H), 2.60(s, 3H), 1.21(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0491】
エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートおよびエチル2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−(4−メトキシベンジル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート(185mg、0.37mmol)のジクロロメタン溶液にトリフルオロ酢酸(0.185mL、2.4mmol)を0℃で添加し、反応物を室温に2時間にわたって加温した。能動冷却しながら飽和重炭酸ナトリウムで反応を停止させ、ジクロロメタンで抽出し、濃縮した。粗反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し、次いで、逆相HPLC(Gemini、20−100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によってさらに精製して、以下の2つの生成物を得た:エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート:27mg透明油状物。LCMS−ESI
+(m/z):C
22H
19ClO
3について計算した[M+H−H
2O]
+:367.09;実測値:367.05:およびエチル2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−(4−メトキシベンジル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート:105mg(褐色油状物として)。LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
27ClO
4について計算した[M+H−H
2O]
+:487.15;実測値:486.90。
【0492】
エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(27mg、0.07mmol)のtert−ブチルアセタート(1.0mL)溶液に70%過塩素酸(0.012mL、0.14mmol)を添加し、反応物を室温で1.5時間撹拌した。固体重炭酸ナトリウムで反応を停止させ、水(2mL)を添加し、1時間撹拌した。生成物を酢酸エチルで抽出し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して無色油状物を得た(16.2mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.48(s, 1H), 7.41−7.36(m, 3H), 7.19(d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.06(d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.99(br s, 1H), 6.86(d, J = 9.2 Hz, 1H), 5.00(s, 1H), 4.12−4.02(m, 2H), 3.82(s, 3H), 2.52(s, 3H), 1.13(t, J = 7.2 Hz, 3H), 0.91(s, 9H)。
【0493】
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(48)の調製:テトラヒドロフラン:エタノール:水(2:2:1、2.5mL)中のエチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(16.2mg、0.037mmol)の溶液に水酸化リチウム(4mg、0.183mmol)を添加し、反応物を50℃で一晩加熱した。反応物を逆相HPLC(Gemini、20〜90%ACN/H
20+0.1%TFA)によって精製して白色粉末を得た(12mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.60(s, 1H), 7.55(m, 3H), 7.30(m, 1H), 7.17(d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.13(d, J = 9.6 Hz, 1H), 6.94(dd, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 5.15(s, 1H), 3.90(s, 3H), 2.58(s, 3H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
24H
24ClO
4について計算した[M−H]
−:411.14;実測値:411.14。
【0494】
実施例47。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−(4−メトキシベンジル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(49)
【0495】
【化113】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−(4−メトキシベンジル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−(4−メトキシベンジル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(49)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−(4−メトキシベンジル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(49)を、エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−(4−メトキシベンジル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートをエチル2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの代わりに使用して実施例46の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸のための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.75(s, 1H), 7.54(m, 3H), 7.32(d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.22(m, 2H), 7.07(d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.76(d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.12(s, 1H), 4.38(s, 2H), 3.90(s, 3H), 3.72(s, 3H), 2.52(s, 3H), 0.97(s, 9H)。
LCMS−ESI
−(m/z):C
32H
32ClO
5について計算した[M−H]
−:531.20;実測値:531.01。
【0496】
実施例48。6−ブロモ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(50)
【0497】
【化114】
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6−ブロモ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(50)の調製:フラスコにトリフルオロメタンスルホン酸(450g、3mol)を入れ、氷水浴を使用して0℃に冷却した。類似の様式で実施例32に記載のように調製した4−(3−ブロモフェニル)−3−メチルブタン酸(15.5g、60mmol)を、DCM(30mL)溶液としてゆっくり添加して、透明な暗褐色溶液を得た。15分後、反応物を500mLのCHCl
3で希釈し、約1Lのクラッシュアイス上にゆっくり注いだ。得られたスラリーを、溶液が室温に加温されるまで撹拌すると、2相になった。層の分離後、水層をCHCl
3で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥後に減圧下で乾燥させた。Iscoカラムクロマトグラフィ(50%DCM/hex定組成)による精製によって、定量的収率の表題化合物を淡黄色無定形固体として得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
11H
11BrOについて計算した[M]
+:239.11;実測値:239.20。
【0498】
実施例49。7−ブロモ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(51)
【0499】
【化115】
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7−ブロモ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(51)の調製:類似の様式で実施例32に記載のように調製した4−(4−ブロモフェニル)−3−メチルブタン酸(6.43g、25.0mmol)のH
2SO
4(25mL)溶液を、75℃で3時間撹拌した。混合物を氷上にゆっくり注いだ。得られたスラリーをEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、5.74g(96%)の表題化合物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.10(d, J = 2 Hz, 1H), 7.54(dd, J = 8, 2 Hz, 1H), 7.11(d, J = 8 Hz, 1H), 2.91(d, J = 16 Hz), 2.71(d, J = 13 Hz), 2.58(m, 1H), 2.28(m, 2H), 1.12(d, J = 6 Hz, 3H)。
【0500】
実施例50。(6−ブロモ−5−(4−クロロフェニル)−7−メチルナフタレン−2−イルオキシ)トリイソプロピルシラン(52)
【0501】
【化116】
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(6−ブロモ−5−(4−クロロフェニル)−7−メチルナフタレン−2−イルオキシ)トリイソプロピルシラン(52)の調製:
工程1:6−メトキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イルトリフルオロメタンスルホナートの調製:0℃に冷却した6−メトキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(10.06g、53mmol;1−(3−メトキシフェニル)プロパン−2−オンから出発して実施例48の6−ブロモ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(50)と同様に調製)の溶液に、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(19.6g、95.4mmol)を添加し、その後にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(13.3mL、79.4mmol)を添加した。得られた溶液を室温に1.5時間にわたってゆっくり加温し、次いで、1M HCl(100mL)の添加によって反応を停止させた。分離後、水層をDCM(3×100mL)で抽出し、合わせた有機物をブラインで洗浄した。減圧濃縮後、残渣をヘキサンに溶かした。得られた沈殿固体を濾過によって除去し、母液をMgSO
4無水物で乾燥させ、次いで、減圧濃縮した。得られた残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(3%−35%EtOAc/Hex)によって精製して、9.88g(57%)の表題化合物を無色シロップとして得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.28(s, 1H);6.75(m, 2H);5.74(d, J = 4 Hz, 1H);3.82(s, 3H);2.77(m, 1H)2.89(dd, J = 15.2, 10 Hz;1H);2.61(dd, J = 15.2, 10 Hz;1H);1.14(d, J =7.2 Hz, 3H)。
【0502】
工程2:4−(4−クロロフェニル)−7−メトキシ−2−メチル−1,2−ジヒドロナフタレンの調製:6−メトキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イルトリフルオロメタンスルホナート(9.88g、30.7mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(6.23g、39.9mmol)、およびK
2CO
3(12.7g、91.9mmol)を、肉厚の耐圧フラスコ中にて室温でトルエン/エタノール/水の混合物(80mL/40mL/40mL)に合わせた。混合物へのArでの30分間吹き付け後、PdCl
2(dppf)(1.12g、1.53mmol)を一度に添加し、フラスコを密封し、50℃に2.5時間加熱した。室温に戻した後、層を分離し、水層をEtOAcおよびHex(それぞれ2×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、セライトパッドで濾過し、MgSO
4無水物で乾燥させた。得られた溶液を減圧下でシリカゲルに吸着させ、Yamazenカラムクロマトグラフィ(0〜15%EtOAc/Hex)によって精製して、7.7g(88%)の表題化合物を無定形白色固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.32(d, J = 8 Hz, 2H);7.26(d, J = 8Hz, 2H);6.87(d, J = 8.4 Hz, 1H);6.57(d, J = 2.8 Hz, 1H);6.62(dd, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H);5.74(d, J = 2.8 Hz, 1H);3.79(s, 3H);2.81(ABq, J = 20.8, 12.4 Hz, 1H);2.60(m, 1H);2.59(ABq, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H);1.14(d, J = 6.4 Hz, 3H)。
【0503】
工程3:3−ブロモ−4−(4−クロロフェニル)−7−メトキシ−2−メチル−1,2−ジヒドロナフタレンの調製:4−(4−クロロフェニル)−7−メトキシ−2−メチル−1,2−ジヒドロナフタレン(5g、17.6mmol)のDCM(120mL)溶液を氷水浴中で冷却後、固体ピリジニウムペルブロミド(6.2g、19.3mmol)を一度に添加した。暗青色溶液を30分間撹拌し、飽和Na
2S
2O
3(200mL)の添加によって反応を停止させた。反応物を水およびDCMでさらに希釈後、分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた桃色有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させた。濾過および減圧濃縮後、得られた残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(0〜10%EtOAc/Hex)によって精製して、5.5g(86%)の表題化合物を橙色ゲルとして得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
18H
17BrClOについて計算した[M+H]
+:364.68;実測値:364.89。
【0504】
工程4:2−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレンの調製:3−ブロモ−4−(4−クロロフェニル)−7−メトキシ−2−メチル−1,2−ジヒドロナフタレン(5.5g、15.1mmol)のトルエン(100mL)溶液を、Arで真空フラッシングした。DDQ(5.2g、22.7mmol)を添加し、混合物を1.5時間加熱還流した。不均一な赤褐色混合物を室温に冷却し、トルエンを減圧下除去した。得られた残渣をDCM(300mL)に溶かし、濾過して沈殿したDDHQを除去した。得られた母液をシリカゲルに吸着させ、Yamazenカラムクロマトグラフィ(15%DCM/Hex)によって精製して、5.21g(95%)の表題化合物を無定形黄色固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.66(s, 1H);7.49(br d, J = 2 Hz, 2H);7.24−7.18(m, 3H);7.07(d, J = 2 Hz, 1H);6.97(dd, J = 9.2, 2 Hz, 1H);3.91(s, 3H);2.60(s, 3H)。
【0505】
工程5:6−ブロモ−5−(4−クロロフェニル)−7−メチルナフタレン−2−オールの調製:容器に三臭化ホウ素(1MのDCM溶液、0.7mL、0.7mmol)を入れ、−78℃に冷却した。2−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレン(0.1g、0.28mmol)を、DCM溶液(0.5mL)として添加した。反応物を、3.5時間にわたって室温にゆっくり加温した。この手順を、1gおよび4.1gの2−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−3−メチルナフタレンのスケールで、他の試薬のスケールを適切に調整して2回繰り返した。3ロットを合わせ、0℃に冷却し、MeOHを使用して反応体積をゆっくり2倍にした。室温への加温後、混合物を減圧濃縮し、残渣をEtOAc(150mL)に溶かし、飽和NaHCO
3(150mL)で処理し、次いで、溶液がpH約7になるまで、固体NaHCO
3を少しずつ処理した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮した。得られた残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(5〜25%EtOAc/Hex)によって精製して、4.54g(91%)の表題化合物を無色シロップとして得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
17H
13BrClOについて計算した[M+H]
+:348.64;実測値:348.79。
【0506】
工程6:(6−ブロモ−5−(4−クロロフェニル)−7−メチルナフタレン−2−イルオキシ)トリイソプロピルシラン(52)の調製:6−ブロモ−5−(4−クロロフェニル)−7−メチルナフタレン−2−オール(4.5g、12.9mmol)をDCM(65mL)に溶かした。この溶液にTIPSCl(4.1mL、19.4mmol)、DBU(3.5mL、23.2mmol)、およびDMAP(0.16g、1.3mmol)を添加した。室温で一晩の撹拌後、DCMを減圧下除去し、残渣をヘキサン(200mL)に溶かした。この溶液を1M HCl(100mL)で洗浄し、層を分離した。ヘキサンでの水層の抽出後、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮した。得られた残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(2−5%DCM/Hex)によって精製して、5.12g(79%)の表題化合物を無色シロップとして得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.61(s, 1H);7.49(br d, J = 8.4 Hz, 2H);7.23(br d, J = 8.4 Hz, 2H);7.17(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.16(d, J = 2.4 Hz, 1H);6.95(dd, J = 8.8, 2.4 Hz;1H);2.60(s, 3H);1.30(hep, J = 7.2 Hz, 3H);1.12(d, J = 7.2 Hz, 18H)。
【0507】
実施例51。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(53)
【0508】
【化117】
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工程1:エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリイソプロピル−シリルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:−78℃に冷却した(6−ブロモ−5−(4−クロロフェニル)−7−メチルナフタレン−2−イルオキシ)トリイソプロピルシラン(2.5g、4.9mmol)のTHF(50mL)溶液に、n−BuLi(1.6Mのヘキサン溶液、4.6mL、7.4mmol)を滴下した。得られた溶液を−78℃で30分間撹拌後、シュウ酸ジエチル(1.7mL、12.4mmol)を添加した。−78℃で45分後、冷浴を除去し、反応物を室温に1時間加温する。5%クエン酸(50mL)溶液を添加し、層を分離した。EtOAcでの抽出後、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮した。得られた残渣を、Yamazenカラムクロマトグラフィ(0〜10%EtOAc/Hex)によって精製して、2.10g(81%)の表題化合物を無色シロップとして得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
38ClO
4Siについて計算した[M+H]
+:526.16;実測値:526.89。
【0509】
工程2:エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:0℃に冷却したエチル2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリイソプロピルシリルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(5.11g、9.7mmol)のTHF(25mL)溶液に、TBAF(1MのTHF溶液、10.7mL、10.7mmol)を添加した。15分後、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタン−スルホンイミド)(5.2g、14.6mmol)のTHF(20mL)溶液を添加して透明な黄色溶液を得た。固体炭酸カリウム(2.7g、19.4mmol)を添加し、冷浴を除去した。室温で4時間後、反応物をEtOAcおよび1M NaOH(各100mL)で希釈し、5分間強く振盪した。層を分離し、EtOAcで水層を抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮した。得られた残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(0〜20%EtOAc/Hex)によって精製して、3.12g(64%)を淡黄色の無定形固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.80(s, 1H);7.76(d, J = 2.4 Hz, 1H);7.67(d, J = 9.6 Hz, 1H);7.48(br d, J = 8.4 Hz, 2H);7.30(dd, J = 9.6, 2.4 Hz, 1H);7.25(br d, J = 8.4 Hz, 2H);3.95(q, J = 7.2 Hz, 2H);2.53(s, 3H);1.15(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0510】
工程3:(S)−エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:−20℃に冷却したエチル2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(1g、2mmol)および(R)−(+)−2−メチル−CBS−オキサアザボロリジン(0.11g、0.4mmol)のトルエン(7mL)溶液に、新たに蒸留したカテコールボラン(0.29mL、2.6mmol)のトルエン(3mL)溶液を添加した。3時間後、飽和Na
2CO
3(10mL)を添加し、混合物を室温に加温し、層を分離した。EtOAcでの抽出後、合わせた有機層を、洗浄物が有色でなくなるまでさらに飽和Na
2CO
3(15mLずつ)で洗浄し、その後、飽和NH
4Cl(15mL)で1回洗浄した。MgSO
4無水物での乾燥後、溶液を減圧下でシリカゲルに吸着させ、Yamazenカラムクロマトグラフィ(10〜65%EtOAc/Hex)によって精製して、0.61g(61%、98%ee)の表題化合物を無色の無定形固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.72(s, 1H);7.69(d, J = 2.4 Hz, 1H);7.50(m, 2H);7.37(d, J = 9.2 Hz, 1H);7.30(m, 2H);7.19(dd, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H);5.21(d, J = 2 Hz, 1H);4.21(m, 2H);3.25(d, J = 2 Hz, 1H);2.53(s, 3H);1.22(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0511】
工程4:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:過塩素酸(70%、0.28mL、3.2mmol)を、(S)−エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(0.82g、1.6mmol)の酢酸tert−ブチル(5mL)溶液に室温で添加した。3時間後、固体NaHCO
3を添加し、スラリーを30分間強く撹拌した。混合物がpH約8になるまで飽和NaHCO
3をゆっくり添加した。EtOAcでの有機層の抽出後、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮した。得られた残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(0〜35%EtOAc/Hex)によって精製して、0.52g(57%)の表題化合物を無定形固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.69(s, 1H);7.66(d, J = 2.4 Hz, 1H);7.51(m, 2H);7.44(m, 1H);7.34(d, J = 9.4 Hz, 1H);7.27(m, 1H);7.15(dd, J = 9.4, 2.4 Hz, 1H);5.12(s, 1H);4.17(m, 2H);2.63(s, 3H);1.23(t, J = 7.2 Hz, 3H);1.01(s, 9H)。
【0512】
工程5:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−4−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(0.060g、0.11mmol)、ピリジン−4−イルボロン酸(0.020g、0.16mmol)、およびPd(PPh
3)
4(0.012g、0.011mmol)のDME(1mL)溶液を2M K
2CO
3(0.16mL、0.32mmol)で処理し、Arを10分間吹きつけた。110℃で20分間のマイクロ波加熱後、反応混合物を減圧下でシリカゲルに吸着させ、Yamazenカラムクロマトグラフィ(15−100%EtOAc/Hex)によって精製して、0.043g(82%)を無色ガラスとして得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
31ClNO
3について計算した[M+H]
+:488.20;実測値:488.70。
【0513】
工程6:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(53)の調製:THF/MeOH/H
2O(各1mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−4−イル)ナフタレン−2−イル)アセタート(0.043g、0.088mmol)の溶液を、LiOH・H
2O(0.025g、0.59mmol)で処理し、50℃に一晩加熱した。得られた溶液をDMFで希釈し、分取逆相HPLC(Gemini column、15から100%MeCN/H
2O、0.1%TFA)によって精製した。適切な画分の凍結乾燥によって0.021gの53をオフホワイトの無定形粉末として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:8.77(br s, 2H);8.37(br s, 1H);8.17(br s, 2H);7.91(s, 1H);7.76(dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H);7.62−7.54(m, 3H);7.46(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.38(br d, J = 8.8 Hz, 1H);5.25(s, 1H);2.61(s, 3H);0.99(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
56H
51Cl
2N
2O
6について計算した[2M−H]
−:917.31;実測値:917.51。
【0514】
実施例52。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(54)
【0515】
【化118】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(54)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(54)を、工程5でピリジン−3−イルボロン酸をピリジン−4−イルボロン酸の代わりに使用して実施例51の化合物53に類似の様式で調製した。表題化合物(0.024g)を、白色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
−(m/z):C
56H
51Cl
2N
2O
6について計算した[2M−H]
−:917.31;実測値:917.39.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:9.08(s, 1H);8.74(d, J = 5.2 Hz, 1H);8.61(d, J = 8 Hz, 1H);8.19(s, 1H);7.93−7.88(m, 1H);7.84(s, 1H);7.66−7.53(m, 4H);7.44−7.35(m, 2H);5.24(s, 1H);2.59(s, 3H);0.99(s, 9H)。
【0516】
実施例53。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(55):
【0517】
【化119】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(55)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(55)を、工程5でピリミジン−5−イルボロン酸をピリジン−4−イルボロン酸の代わりに使用して実施例51の化合物53と類似の様式で調製した。表題化合物(0.004g)を、白色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
−(m/z):C
54H
49Cl
2N
4O
6について計算した[2M−H]
−:919.30;実測値:919.76.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:9.16(s, 1H);9.12(br s, 2H);8.19(br s, 1H);7.85(br s, 1H);7.67(dd.J = 9.2 H, 1.6 Hz, 1H);7.61−7.54(m, 3H);7.43(d, J = 9.2 Hz, 1H);7.41−7.37(m, 1H);5.24(s, 1H);2.60(s, 3H);0.99(s, 9H)。
【0518】
実施例54。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(56):
【0519】
【化120】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(56)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(56)を、工程5で1H−ピラゾール−5−イルボロン酸をピリジン−4−イルボロン酸の代わりに使用して実施例51の化合物53に類似の様式で調製した。表題化合物(0.004g)を白色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
−(m/z):C
52H
49Cl
2N
4O
6について計算した[2M−H]
−:895.30;実測値:895.45.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:8.23(br s, 1H);7.93(d, J = 9.6 Hz, 1H);7.79(s, 1H);7.68(s, 1H);7.61−7.53(m, 3H);7.40−7.35(m, 1H);7.30(d, J = 9.6 Hz, 1H);6.78(s, 1H);5.22(s, 1H);2.57(s, 3H);0.99(s, 9H)。
【0520】
実施例55。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(57)
【0521】
【化121】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(57)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(57)を、工程5で4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールをピリジン−4−イルボロン酸の代わりに使用して実施例51の化合物53に類似の様式で調製した。表題化合物(0.004g)を白色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
+(m/z):C
26H
26ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:449.95;実測値:449.57.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:8.03(br s, 2H);8.00(br s, 1H);7.71(s, 1H);7.59−7.52(m, 4H);7.38−7.34(m, 1H);7.26(d, J = 9.6 Hz, 1H);5.20(1H);2.56(3H);0.98(s, 9H)。
【0522】
実施例56。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(58)
【0523】
【化122】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,6−
ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(58)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(58)を、3,6−ジメチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(1−(3−メチルフェニル)プロパン−2−オンから調製)から出発し、実施例50の工程5および6ならびに実施例51の工程2および5を省略して実施例51の化合物53のために記載した経路に類似の経路を使用して調製した。実施例51の工程3を、室温での、EtOH中のNaBH
4での処理に代えてラセミ材料を得た。表題化合物(0.075g)を白色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
−(m/z):C
24H
24ClO
3について計算した[M−H]
−:395.14;実測値:394.96.
1H−NMR:400 MHz, (CDCl 3)δ:7.69−7.61(m, 1H);7.58(s, 1H);7.54(s, 1H);7.53−7.46(m, 2H);7.30−7.23(m, 1H);7.21(d, J = 8.4 Hz, 1H);7.14(d, J = 8.4 Hz, 1H);5.27(s, 2H);2.56(s, 3H);2.48(s, 3H);1.01(s, 9H)。
【0524】
実施例57。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリミジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(59)
【0525】
【化123】
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工程1:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(0.56g、1mmol)のDME(6.5mL)溶液を、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.51g、2mmol)、酢酸カリウム(0.20g、2mmol)、およびPdCl
2(dppf)(0.073g、0.1mmol)で処理し、Arを10分間吹きつけた。密封容器中での100℃で3時間の加熱後、混合物を室温に冷却し、減圧下でシリカゲルに吸着させた。Yamazenカラムクロマトグラフィ(2〜35%EtOAc/Hex)による精製によって、0.46g(85%)の表題化合物を無色油状物として得た。これは、少量のピナコールが夾雑していた。材料を、さらに精製せずに次の反応で使用した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.28(s, 1H);7.69(s, 1H);7.63(br d, J = 8.4 Hz, 1H);7.51−7.42(m, 3H);7.29−7.26(m, 1H);7.22(d, J = 8.4 Hz, 1H);5.13(s, 1H);4.15(m, 2H);2.61(s, 3H);1.38(s, 12H);1.21(t, J = 7.2 Hz, 3H);0.99(s, 9H)。
【0526】
工程2:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリミジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ナフタレン−2−イル)アセタート(0.072g、0.13mmol)、2−ブロモピリミジン(0.032g、0.20mmol)、PdCl
2(dppf)(0.005g、0.007mmol)を3/1のPhMe/EtOH(1mL)に溶かした。得られた溶液を2M K
2CO
3(0.35mL、0.70mmol)で処理し、密封し、Arを10分間吹きつけた。50℃で2.5時間の加熱および室温への冷却後、粗反応混合物をYamazenカラムクロマトグラフィ(20−100%EtOAc/Hex)によって精製して、0.042g(64%)の無色フィルムを得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
29ClN
2O
3について計算した[M]
+:489.01;実測値:489.51。
【0527】
工程3:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリミジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(59)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリミジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(59)を実施例51の工程6に類似の方法を使用して調製して、0.021gの59をオフホワイトの無定形粉末として得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
26ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:461.96;実測値:461.34.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:8.92(s, 1H);8.87(d, J = 4.4 Hz, 2H);8.36(dd, J = 9.2, 1.6 Hz, 1H);7.94(s, 1H);7.61−7.55(m, 3H);7.43−7.36(m, 2H);7.34(t, J = 4.4 Hz, 1H);5.24(s, 1H);2.59(s, 3H);1.0(s, 9H)。
【0528】
実施例58。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピラジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(60)
【0529】
【化124】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピラジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピラジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(60)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピラジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸を、工程2で2−クロロピラジンを2−ブロモピリミジンの代わりに使用して化合物59に類似の様式で調製した。表題化合物(0.026g)を、淡黄色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
26ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:461.96;実測値:461.30.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:9.23(s, 1H);8.67(s, 1H);8.56(s, 2H);8.05(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.89(s, 1H);7.61−7.54(m, 3H);7.42(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.39(br d, J = 8.8 Hz, 1H);5.23(s, 1H);2.60(s, 3H);1.00(s, 9H)。
【0530】
実施例59。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(61)
【0531】
【化125】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(61)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−6−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(61)を、工程2で8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピラジンヒドロブロミド(Guzi,T.J,Paruch,Kら、US 20070105864,p.121を参照のこと)を2−ブロモピリミジンの代わりに使用して化合物59に類似の様式で調製した。表題化合物(0.017g)を淡黄色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
27ClN
3O
3について計算した[M+H]
+:500.7;実測値:500.0.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:9.00(d, J = 1.2 Hz, 1H);8.39(d, J = 4.4 Hz, 1H);8.20(dd, J = 8.8, 1.2 Hz, 1H);8.11(d, J = 4.4 Hz, 1H);8.06(d, J = 1.2 Hz, 1H);7.99(s, 1 H);7.62−7.56(m, 3H);7.38(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.36(br d, J = 8.8 Hz, 1H);5.25(s, 1H);2.58(s, 3H);0.99(s, 9H)。
【0532】
実施例60。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(4−メチルピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(62)
【0533】
【化126】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(4−メチルピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(4−メチルピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(62)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(4−メチルピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(62)を、工程2で5−ブロモ−4−メチルピリミジンを2−ブロモピリミジンの代わりに使用して化合物59に類似の様式で調製した。表題化合物(0.015g)を白色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
28ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:475.99;実測値:475.69.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:9.13(br s, 1H);8.77(br s, 1H);7.87(s, 1H);7.81(s, 1H);7.60−7.54(m, 3H);7.42−7.37(m, 3H);5.25(s, 1H);2.59(s, 3H);2.50(s, 3H);1.00(s, 9H)。
【0534】
実施例61。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(63)
【0535】
【化127】
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工程1。(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(0.070g、0.13mmol)のNMP(1mL)溶液を、LiCl(0.008g、0.19mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.014g、0.013mmol)、および2−(トリブチルスタンニル)ピリジン(85%、0.071mL、0.19mmol)で処理した。10分間の混合物へのAr注入および100℃で10分間のマイクロ波加熱後、反応混合物を室温に冷却し、Yamazenカラムクロマトグラフィ(20−100%EtOAc/Hex)による精製のためにシリカに直接ロードして、0.015g(25%)を無色フィルムとして得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
31ClNO
3について計算した[M+H]
+:488.20;実測値:488.90。
【0536】
工程2。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(63)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(ピリジン−2−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(63)の調製を実施例51の工程6に類似の方法を使用して調製して、0.0041gの63をオフホワイトの無定形粉末として得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27ClNO
3について計算した[M+H]
+:460.97;実測値:460.70.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:8.75(d, J = 4.4 Hz, 1H);8.49(br s, 1H);8.07−7.96(m, 3H);7.87(s, 3H);7.60−7.53(m, 3H);7.46(t, J = 5.6 Hz, 1H);7.40(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.39(br s, 1H);5.23(s, 1H);2.59(s, 3H);0.99(s, 9H)。
【0537】
実施例62。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(64)
【0538】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(64)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(64)を、工程1で1−メチル−4−(トリブチルスタンニル)−1H−イミダゾールを2−(トリブチルスタンニル)ピリジンの代わりに使用して化合物63に類似の様式で調製した。表題化合物(0.026g)を白色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
28ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:463.98;実測値:463.86.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:6.46(br s, 1H);8.24(br s, 1H);7.73(br s, 1H);7.65(s, 1H);7.62−7.51(m, 4H);7.36−7.25(m, 2H);5.21(s, 1H):3.85(s, 3H);2.56(s, 3H);0.97(s, 9H)。
【0539】
実施例63。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(65)
【0540】
【化129】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(65)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(65)を、工程1で1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−イミダゾールを2−(トリブチルスタンニル)ピリジンの代わりに使用して化合物63に類似の様式で調製した。表題化合物(0.026g)を白色無定形粉末として単離した。LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
28ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:463.98;実測値:463.81.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:8.54(s, 1H);7.99(s, 1H);7.84(s, 1H):7.62−7.50(m, 3H);7.45−7.32(m, 3H), 5.24(s, 1H);3.80(s, 3H);2.60(s, 3H);0.99(s, 9H)。
【0541】
実施例64。2−(1,6−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(66)
【0542】
【化130】
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工程1。エチル2−(6−ブロモ−3−メチル−1−(ペルフルオロブチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−(6−ブロモ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート(0.78g、1.7mmol;1−(3−ブロモフェニル)プロパン−2−オンから出発する実施例32の(1−ヒドロキシ−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル)−(4−メトキシベンジルオキシ)酢酸エチルエステルと同様に調製)のDCM(17mL)溶液を−78℃に冷却し、DIPEA(0.44mL、2.6mmol)およびペルフルオロブタンスルホン酸無水物(0.68mL、2.2mmol)で処理した。得られたスラリーを室温に一晩ゆっくり加温した。飽和NaHCO
3を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮した。残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(0〜15%EtOAc/Hex)で精製して、0.52g(95%)の表題化合物を黄色固体として得た。これをさらに精製せずに使用した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.97(d, J = 6.4 Hz, 1H);7.94(d, J = 9.2 Hz, 1H);7.66(dd, J = 9.2, 6.4 Hz, 1H);7.59(s, 1H);5.78(br s, 1H);4.31(m, 1H);4.22(m, 1H);3.39(br s, 1H):2.50(s, 3H);1.20(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0543】
工程2。エチル2−(6−ブロモ−3−メチル−1−(ペルフルオロブチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:エチル2−(6−ブロモ−3−メチル−1−(ペルフルオロブチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(0.52g、0.84mmol)のDCM(8.5mL)溶液を、デス−マーチンペルヨージナン(0.43g、1.01mmol)で室温にて処理した。1.5時間後、飽和NaHCO
3と飽和Na
2S
2O
3との1/1混合物(10mL)を添加し、スラリーを室温で10分間撹拌した。反応物を水およびDCMでさらに希釈し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機物を水、ブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させた。減圧濃縮後、残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(0〜15%EtOAc/Hex)を使用して精製して、0.38g(73%)の表題化合物を無定形固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.04(s, 1H);7.97(d, J = 9.2 Hz, 1H);7.72(d, J = 9.2 Hz, 1H);7.68(s, 1H);4.41(q, J = 7.2 Hz, 2H);2.50(s, 3H);1.39(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0544】
工程3。エチル2−(1,6−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:エチル2−(6−ブロモ−3−メチル−1−(ペルフルオロブチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(0.379g、0.612mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(0.105g、0.67mmol)、炭酸カリウム(0.254g、1.84mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(0.022g、0.031mmol)の溶液を、PhMe(3mL)、EtOH(1.5mL)および水(1.5mL)中で調製した。暗褐色溶液にアルゴンを10分間吹きつけ、次いで、室温で2.5時間撹拌した。精製後、生成物は、一置換物と二置換物との混合物であると判断された。混合物を反応条件に再度供し、50℃に2時間加熱した。室温への冷却後、反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を減圧下でシリカゲルに吸着し、Yamazenカラムクロマトグラフィ(0〜20%EtOAc/Hex)によって精製して、0.145g(53%)の表題化合物を無定形固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.98(s, 1H);7.78(s, 1H);7.64−7.56(m, 4H);7.48−7.41(m, 4H);7.30−7.22(m, 2H);3.91(q, J = 7.2 Hz, 2H);2.51(s, 3H);1.12(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0545】
工程4。エチル2−(1,6−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:EtOH(2mL)およびDCM(1mL)中のエチル2−(1,6−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(0.145g、0.31mmol)の溶液を0℃で、NaBH
4(0.018g、0.048mmol)で一度に入れて処理した。反応物を室温に30分間にわたって加温し、飽和NaHCO
3(3mL)で処理した。混合物を30分間強く撹拌し、次いで、EtOAcおよび水で希釈した。EtOAcでの抽出後、有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4無水物で乾燥させ、濃縮して0.121g(84%)の表題化合物を白色泡状物として得た。これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.94(s, 1H);7.73(s, 1H);7.60(d, J = 8.4 Hz, 2H);7.56−7.42(m, 6H);7.38−7.30(m, 2H);5.23(s, 1H);4.20(m, 2H);2.52(s, 3H);1.21(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0546】
工程5および6。2−(1,6−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(66)の調製:工程5を実施例51の工程4と同様に行った。工程6を、60℃で一晩加熱しながら実施例51の工程6と同様に行い、0.053gの表題化合物を白色無定形粉末として得た。LCMS−ESI
−(m/z):C
58H
50Cl
4NaO
6について計算した[2M−2H+Na]
−:1007.82;実測値:1007.05.
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.93(br s, 1H);7.23(s, 1H);7.60(br d, J = 8.8 Hz, 2H);7.58−7.49(m, 3H);7.43(br d, J = 8.8 Hz, 2H);7.39(br d, J = 8.8 Hz, 1H);7.32(br s, 1H);5.30(s, 1H);2.60(s, 3H);1.03(s, 9H)。
【0547】
実施例65。2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(67)
【0548】
【化131】
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8:2−(tert−ブトキシ)−2−(6−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
工程1〜4。メチル2−(6−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの調製:p−メトキシベンジルアルコール(5.9mL、47.2mmol)をTHF(180mL)で希釈し、Ar雰囲気下で−78℃に冷却した。KHMDS(0.5M PhMe溶液、71mL、35.4mmol)を20分間にわたって滴下し、溶液をこの温度で20分間静置して乳白色懸濁液を得た。(E)−エチル2−((3R,4R)−4−ブロモ−6−クロロ−3−メチル−1−オキソ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−イリデン)アセタート(4.22g、11.8mmol;1−(3−クロロフェニル)プロパン−2−オン)から出発する実施例32の(4−ブロモ−5−メトキシ−3−メチル−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフタレン−2−イリデン)酢酸エチルエステルと同様に調製)の溶液をTHF(50mL)中で調製し、内部温度が−65℃未満に維持される速度で反応物に添加した。5分後、プロピオン酸(10mL、134mmol)を添加し、反応物を1.5時間にわたって室温に加温後、水(150mL)で希釈した。酢酸エチルでの水層の抽出後、飽和NaHCO
3、水、およびブラインで合わせた有機物を洗浄した。MgSO
4無水物での乾燥および減圧濃縮後、得られた残渣をYamazenカラムクロマトグラフィで溶離して、分離不可能な生成物の混合物(5.56g)を得た。この混合物は、エチル2−(6−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート、4−メトキシベンジル2−(6−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート、エチル2−((3R,4R)−4−ブロモ−6−クロロ−3−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート、および4−メトキシベンジル2−((3R,4R)−4−ブロモ−6−クロロ−3−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートを含んでいた。この材料をクロロホルム(60mL)に溶かし、室温にてDBU(5.1mL、33.9mmol)で処理した。1時間後、5%クエン酸溶液を添加し、水相をDCMで抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮した。Yamazenカラムクロマトグラフィによる溶離後、1.68gの材料が回収された。この材料は、主に、エチル2−(6−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートおよび4−メトキシベンジル2−(6−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの混合物であった。この材料をTHF/MeOH/H
2O(それぞれ10/5/5mL)に溶かし、LiOH一水和物(0.86g、20.5mmol)で処理した。混合物を50℃に1.5時間加熱し、冷却後、2M HCl溶液で酸性化した。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮して、2−(6−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)酢酸(0.658g)を白色泡状物として得た。これをさらに精製せずに次の工程で使用した。2−(6−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)酢酸(0.658g、1.7mmol)をDCMおよびMeOH(各20mL)で希釈し、反応物が鮮黄色を維持するまでTMSCHN
2(ヘキサン中2M)で処理した。45分後、反応物が淡黄色に消失する(任意の残存TMSCHN
2が分解したことを示す)まで氷酢酸を滴下した。反応物を減圧下でシリカゲルに吸着させ、Yamazenカラムクロマトグラフィによって精製して0.649g(4工程で14%)の表題化合物を無定形白色固体として得た。これをさらに精製せずに使用した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.54(s, 1H);8.18(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.63(d, J = 1.6 Hz, 1H);7.33(dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H);7.27(d, J = 8.8 Hz, 2H);7.09(s, 1H);6.90(s, J = 8.8 Hz, 2H);5.38(s, 1H);4.65(AB d, J = 11.2 Hz, 1H);4.59(AB d, J = 11.2 Hz, 1H);3.83(s, 3H);3.73(s, 3H);2.39(s, 3H)。
【0549】
工程5。メチル2−(6−クロロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの調製:Ar下のメチル2−(6−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート(0.649g、1.62mmol)のDCM(16mL)溶液を−78℃に冷却し、2,6−ルチジン(0.56mL、4.9mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.15mL、2.4mmol)で処理した。4時間後、飽和NaHCO
3溶液を−78℃で添加し、反応物を撹拌しながら室温に加温した。水およびDCMでの希釈後、水層をDCMで抽出し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮した。残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(5〜25%EtOAc/hex)を使用して精製して、0.765gの表題化合物を無定形固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.97(d, J = 9.2 Hz, 1H);7.78(d, J = 1.6 Hz, 1H);7.60(s, 1H);7.53(dd, J = 9.2, 1.6 Hz, 1H);7.24(d, J = 8.8 Hz, 2H);6.82(d, J = 8.8 Hz, 2H);5.62(s, 1H);4.66(ABd, J = 11.2 Hz, 1H);4.59(ABd, J = 11.2 Hz, 1H);3.78(s, 3H);3.75(s, 3H);2.55(s, 3H)。
【0550】
工程6。メチル2−(6−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの調製:メチル2−(6−クロロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート(0.106g、0.2mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(0.038g、0.24mmol)、およびPd(PPh
3)
4(0.23g、0.02mmol)をDME(1mL)中で合わせ、2M K
2CO
3溶液(1.2mL、0.6mmol)で処理した。得られた混合物にArを10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波反応器中にて100℃で20分間加熱した。得られた混合物をシリカゲルに直接ロードし、Yamazenカラムクロマトグラフィ(3〜25%EtOAc/Hex)で精製して、0.051gの表題化合物を無定形泡状物として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.67(d, J = 2.4 Hz, 1H);7.60(s, 1H);7.42(dd, J = 8, 2.4 Hz, 1H);7.32(dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H);7.28(dd(obscured), J = 8.2, 2.4 Hz, 1H);7.22(dd, J = 8.8, 2 Hz, 1H);7.15(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.08(br d, J = 8.4 Hz, 2H);6.99(dd, J = 8, 2 Hz, 1H);6.79(br d, J = 8.4 Hz, 2H);5.05(s, 1H);4.46(ABd, J = 11.6 Hz, 1H);4.35(ABd, J = 11.6 Hz, 1H);3.82(s, 3H);3.72(s, 3H);2.57(s, 3H)。
【0551】
工程7。メチル2−(6−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:メチル2−(6−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートのDCM(1mL)溶液を、室温にてトリフルオロ酢酸(0.052mL、0.67mmol)で処理した。45分後、反応物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3で処理した。分離後、有機層を減圧下でシリカゲルに直接吸着させた(absorbed)。Yamazenカラムクロマトグラフィによる精製によって0.039gの無色フィルムを得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.76(d, J = 1.6 Hz, 1H);7.60(s, 1H);7.52−7.45(m, 2H);7.34−7.27(m, 2H);7.25(dd(obscured)J = 8.8, 2 Hz, 1H);7.20(d, J = 8.8 Hz, 1H);5.23(s, 1H);3.74(s, 3H), 2.49(s, 3H)。
【0552】
工程8および9。2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(67)の調製:工程8を、実施例51の工程4と同様に行った。工程9を、スケールを適切に調整して実施例51の工程6と同様に行って、0.006gの表題化合物のラセミ混合物を白色無定形粉末として得た。LCMS−ESI
−(m/z):C
23H
21Cl
2O
3について計算した[M−H]
−:415.09;実測値:415.56.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:7.85(d, J = 2 Hz, 1H);7.70(s, 1H);7.59−7.50(m, 3H);7.36−7.23(m, 3H);5.20(s, 1H);2.56(s, 3H);0.97(s, 9H)。
【0553】
実施例66。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(68A)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(68B)
【0554】
【化132】
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工程1:(±)−(S)−メチル2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの調製。メチル2−(6−クロロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート(1.24g、2.32mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸塩酸塩(0.70g、2.79mmol)、およびPd(PPh
3)
4(0.27g、0.232mmol)をDME(6.2mL)中で合わせ、2M K
2CO
3(4.6mL、9.3mmol)で処理した。Arでの10分間吹き付け後、反応物をマイクロ波反応器中にて100℃で20分間加熱した。次いで、反応混合物をシリカゲルに直接吸着させ(absorbed)、Yamazenカラムクロマトグラフィ(20〜59%EtOAc/Hex)によって精製して、2つのジアステレオマー対を白色無定形固体として得た。Antiラセミ体:0.348g;
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.70(d, J = 4.4 Hz, 1H);7.75(d, J = 2 Hz, 1H);7.63(s, 1H);7.35(d, J = 8 Hz, 1H);7.15(d, J = 8.8 Hz, 2H);7.09(d, J = 4.4 Hz, 1H);7.06(dd, J = 8, 2 Hz, 1H);6.99(d, J = 8 Hz, 1H);6.95(d, J = 8.8 Hz, 1H);6.81(d, J = 8.8 Hz, 2H);4.97(s, 1H);4.57(t, J = 5.6 Hz, 2H);4.53(AX d, J = 11.2 Hz, 1H);4.24(AX d, J = 11.2 Hz, 1H);3.81(s, 3H);3.58(s, 3H);3.33(t, J = 5.6 Hz, 2H);2.59(s, 3H)。
Synラセミ体:0.166g;
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.64(d, J = 4 Hz, 1H);7.74(d, J = 2 Hz, 1H);7.62(s, 1H);7.57(d, J = 8 Hz, 1H);7.08(br d, J = 4 Hz, 1H);7.04(dd, J = 8, 2 Hz, 1H);7.03(d, J = 9 Hz, 1H);6.87(d, J = 9 Hz, 1H);6.77(d, J = 8.4 Hz, 2H);6.57(d, J = 8.4 Hz, 2H);5.04(s, 1H);4.52(m, 2H);4.23(AM d, J = 12.4 Hz, 1H);3.99(AM d, J = 12.4 Hz, 1H);3.71(s, 3H);3.67(s, 3H);3.31(m, 2H);2.56(s, 3H)。
【0555】
工程2。(±)−(S)−メチル2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートを実施例65の工程7と同様に調製して、0.238gを無定形泡状物として得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
25H
21ClNO
4について計算した[M+H]
+:434.89;実測値:434.53。synラセミ体を同一の様式で処理して、0.106gの無定形泡状物を得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
25H
21ClNO
4について計算した[M+H]
+:434.89;実測値:434.57。
【0556】
工程3。(S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを、スケールを適切に調整して実施例51の工程4と同様に調製して、0.154gのanti鏡像異性体を無色フィルムとして得た。これを100%MeOHで溶離するChiracel OJ−Hカラム(4.6×250mm、15mL/分)での分取HPLCによって分離して、0.063gの(R)−メチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートおよび0.057gの(S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを無色フィルムとして得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
29ClNO
4について計算した[M+H]
+:490.99;実測値:490.59。syn鏡像異性体を類似の様式で処理して、0.047gの無色フィルムをラセミ混合物として得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
29ClNO
4について計算した[M+H]
+:490.99;実測値:490.62。
【0557】
工程4。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(68A)を、スケールを適切に調整して実施例51の工程6と同様に調製して、0.043gの淡黄色無定形粉末を得た。LCMS−ESI
−(m/z):C
28H
25ClNO
4について計算した[M−H]
−:474.96;実測値:474.37.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:8.58(d, J = 5.2 Hz, 1H);7.93(d, J = 2 Hz, 1H);7.75(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.60(d, J = 5.2 Hz, 1H);7.34(d, J = 8 Hz, 1H);7.20(dd, J = 8, 2 Hz, 1H);6.88(d, J = 8.8 Hz, 1H);5.16(s, 1H);4.64(m, 2H);3.52(t, J = 5.6 Hz, 2H);2.68(s, 3H);0.92(s, 9H)。
【0558】
工程5および6。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(68B)の調製:トルエン(0.5mL)およびEtOH(0.25mL)中の(S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(0.020g、0.041mmol)の溶液を、トリメチルボロキシン(0.021mL、0.123mmol)、S−Phosプレ触媒(0.001g、0.002mmol)、およびK
2CO
3(2M、0.105mL、0.21mmol)で処理した。混合物にArを10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波反応器中にて100℃で30分間加熱した。反応混合物をシリカゲルに直接ロードし、Yamazenカラムクロマトグラフィを使用して溶離した。回収した材料をTHF/MeOH/H
2O(各1mL)に溶かし、LiOH・H
2O(0.030g、0.72mmol)にて50℃で一晩処理した。分取HPLCによる精製後に0.007gの(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(68B)を得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
30NO
4について計算した[M+H]
+:456.55;実測値:456.15.
1H−NMR:400 MHz, (CD
3CN)δ:8.56(d, J = 4.8 Hz, 1H);7.79(s, 1H);7.72(br d, J = 8, 1H);7.65(s, 1H);7.53(br s, 1H);7.30(d, J = 8 Hz, 1H);7.08(d, J = 8 Hz, 1H);6.76(d, J = 8 Hz, 1H);5.15(br s, 1H);4.62(m, 2H);3.49(t, J = 6 Hz, 2H);2.65(s, 3H);2.44(s, 3H);0.92(s, 9H)。
【0559】
実施例67。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(69)
【0560】
【化133】
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工程1。エチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートの調製:エチル2−(7−ブロモ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタート(4.0g、8.7mmol)のCH
2Cl
2(40mL)溶液に、トリエチルアミン(1.46mL、10.5mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.0MのCH
2Cl
2溶液、9.6mL、9.6mmol)を−78℃で添加した。15分後、飽和NH
4Cl溶液を添加した。混合物を室温に加温した。層を分離し、乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をさらに精製せずに使用した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.30(s, 1H), 7.77(m, 3H), 7.35(d, J = 9 Hz, 2H), 6.94(d, J = 9 Hz, 2H), 5.73(s, 1H), 4.73(m, 2H), 4.36(m, 2H), 3.89(s, 3H), 2.67(s, 3H), 1.32(t, J = 7 Hz, 3H)。
【0561】
工程2。エチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジル−オキシ)アセタート(前工程からの8.7mmol)のCH
2Cl
2(40mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(TFA)(4mL)を添加した。1.5時間後、水を添加した(40mL)。層を分離した。有機層を飽和NaHCO
3溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をさらに精製せずに使用した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.21(s, 1H), 7.65(m, 3H), 5.79(s, 1H), 4.27(m, 2H), 2.48(s, 3H), 1.20(t, J = 7 Hz, 3H)。
19F−NMR:377 MHz, (CDCl
3)δ:−73.0。
【0562】
工程3。エチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:エチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(約8.7mmol)のCH
2Cl
2(40mL)溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(4.07g、9.6mmol)を添加した。1.5時間後、飽和Na
2S
2O
4溶液(20mL)および水(20mL)を添加した。混合物を30分間強く撹拌した。層を分離し、有機層を乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して3.22g(79%)表題化合物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.22(s, 1H), 7.70(m, 3H), 4.41(q, J = 7 Hz, 2H), 2.47(s, 3H), 1.39(t, J = 7 Hz, 3H).
19F−NMR:377 MHz, (CDCl
3)δ:−73.2。
【0563】
工程4。エチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:PhCH
3(1.2mL)、EtOH(0.6mL)、H
2O(0.6mL)中のエチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(235mg、0.50mmol)の溶液に、4−クロロフェニルボロン酸(86mg、0.55mmol)、K
2CO
3(207mg、1.5mmol)、およびPdCl
2dppf(11mg、0.015mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、H
2OおよびEtOAcで希釈した。層を分離し、有機層を乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、129mg(60%)の表題化合物および37mgのビスカップリングした生成物(エチル2−(1,7−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート)を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.60−7.72(m, 4H), 7.45(m, 2H), 7.23(m, 2H), 3.93(q, J = 7 Hz, 2H), 2.48(s, 3H), 1.13(t, J = 7 Hz, 3H)。
【0564】
工程5。エチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(1.6g、2.78mmol)のEtOH(10mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH
4)(157mg、4.17mmol)を添加した。20分後、飽和NH
4Cl溶液を添加し、EtOAcを添加した。層を分離し、有機層を乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗材料をさらに精製せずに使用した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.64(m, 2H), 7.45(m, 3H), 7.39(s, 1H), 7.28(m, 2H), 5.18(s, 1H), 4.17(m, 2H), 2.48(s, 3H), 1.20(t, J = 7 Hz, 3H)。
【0565】
工程6。エチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートの調製:エチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(約2.78mmol)のt−BuOAc(14mL)溶液に、過塩素酸(HClO
4)(334μL、5.56mmol)を添加した。3時間後、水を添加した。層を分離し、有機層を乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して877mgの表題化合物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.62(m, 2H), 7.51(m, 4H), 7.27(m, 2H), 5.09(s, 1H), 4.15(m, 2H), 2.59(s, 3H), 1.19(t, J = 7 Hz, 3H), 1.00(s, 9H)。
【0566】
工程7。エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(30mg、0.061mmol)のTHF(1mL)溶液に、2−メチルブタ−3−イン−2−オール(15mg、0.18mmol)、CuI(1mg、0.006mmol)、Pd(PPh
3)
4(3mg、0.003mmol)、およびEt
3N(50μL、0.36mmol)を添加した。反応混合物を65℃で1時間撹拌した。飽和NH
4Cl溶液を添加した。層を分離し、有機層を乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して22mgの表題化合物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.73(d, J = 9 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.57(m, 2H), 7.48(m, 1H), 7.40(d, J = 9 Hz, 1H), 7.29(d, J = 9 Hz, 1H), 7.24(s, 1H), 5.15(s, 1H), 4.16(m, 2H), 2.57(s, 3H), 1.51(s, 6H), 1.20(t, J = 7 Hz, 3H), 0.99(s, 9H)。
【0567】
工程8。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(69)の調製:2:2:1のTHF/MeOH/H
2O(全部で1mL)中のエチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(22mg、0.045mmol)の溶液に、NaOH溶液(4M、0.2mL)を添加した。反応混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を部分的に濃縮し、MeCNおよびH
2Oで希釈し、逆相HPLC(MeCN/H
2O)によって精製して12mgの表題化合物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 7.73(d, J = 9 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.57(m, 3H), 7.38(d, J = 9 Hz, 1H), 7.30(d, J = 9 Hz, 1H), 7.26(s, 1H), 5.16(s, 1H), 2.60(s, 3H), 1.51(s, 6H), 0.98(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=3.40。
【0568】
実施例68。2−(1,7−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(70)
【0569】
【化134】
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2−(1,7−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸
2−(1,7−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(70)の調製:2−(1,7−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(70)を、工程4の副生成物であるエチル2−(1,7−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートから出発する実施例67の工程5,6、および8の方法によって調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.88(d, J = 8 Hz, 2H), 7.72(m, 2H), 7.58(m, 3H), 7.44(m, 3H), 7.38(d, J = 8 Hz, 2H), 5.19(s, 1H), 2.62(s, 3H), 0.98(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=3.83。
【0570】
実施例69。2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(71)
【0571】
【化135】
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2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸
2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(71)の調製:2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(71)を、工程7をスキップした実施例67の方法によってエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.71(m, 2H), 7.58(m, 3H), 7.52(dd, J = 9, 2 Hz, 1H), 7.33(m, 2H), 5.15(s, 1H), 2.59(s, 3H), 0.97(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=3.67。
【0572】
実施例70。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(72)
【0573】
【化136】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(72)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(72)を、実施例67の方法によってt−ブチルアセチレンを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 7.70(d, J = 8 Hz, 1H), 7.65(s, 1H), 7.57(m, 3H), 7.33(m, 2H), 7.19(s, 1H), 5.16(s, 1H), 2.59(s, 3H), 1.27(s, 9H), 0.97(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=3.78。
【0574】
実施例71。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((1−ヒドロキシシクロ−ペンチル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(73)
【0575】
【化137】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(73)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(73)を、実施例67の方法によって、1−エチニルシクロペンタノールを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.73(d, J = 9 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.56(m, 3H), 7.39(d, J = 8 Hz, 1H), 7.30(d, J = 8 Hz, 1H), 7.26(s, 1H), 5.17(s, 1H), 2.60(s, 3H), 1.93(m, 4H), 1.78(m, 4H), 0.98(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=3.56。
【0576】
実施例72。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロペンチルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(74)
【0577】
【化138】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロペンチルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロペンチルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(74):2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロペンチルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(74)を、実施例67の方法によってエチニルシクロペンタンを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.56−7.71(m, 6H), 7.32(m, 1H), 7.19(s, 1H), 5.16(s, 1H), 2.79(m, 1H), 2.59(s, 3H), 1.57−1.75(m, 8H), 0.97(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=4.10。
【0578】
実施例73。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロプロピルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(75)
【0579】
【化139】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロプロピルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロプロピルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(75)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロプロピルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(75)を、実施例67の方法によってエチニルシクロプロパンを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 7.69(m, 2H), 7.57(m, 3H), 7.32(m, 2H), 7.18(s, 1H), 5.16(s, 1H), 2.59(s, 3H), 1.42(br m, 1H), 0.97(s, 9H), 0.83(br m, 2H), 0.68(br m, 2H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=3.78。
【0580】
実施例74。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(76)
【0581】
【化140】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(76)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(76)を、実施例67の方法によってトリブチル(ビニル)スズを使用するがトリエチルアミンを使用せずにエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.74(d, J = 9 Hz, 1H), 7.65(m, 2H), 7.55(m, 3H), 7.32(d, J = 9 Hz, 1H), 7.13(s, 1H), 6.65(dd, J = 18, 11 Hz, 1H), 5.71(d, J = 18 Hz, 1H), 5.19(d, J = 11 Hz, 1H), 5.17(s, 1H), 2.59(s, 3H), 0.98(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=3.99。
【0582】
実施例75。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−(2−メチルプロパ−1−エニル)ナフタレン−2−イル)酢酸(77)
【0583】
【化141】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−(2−メチルプロパ−1−エニル)ナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−(2−メチルプロパ−1−エニル)ナフタレン−2−イル)酢酸(77)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−(2−メチルプロパ−1−エニル)ナフタレン−2−イル)酢酸(77)を、実施例67の方法によって4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチルプロパ−1−エニル)−1,3,2−ジオキサボロランおよびK
2CO
3を溶媒混合物としてトリエチルアミン、およびトルエン、エタノール、水の代わりに使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.69(d, J = 8 Hz, 1H), 7.61(s, 1H), 7.54(m, 3H), 7.27(m, 2H), 7.02(s, 1H), 6.23(s, 1H), 5.18(s, 1H), 2.57(s, 3H), 1.83(s, 3H), 1.68(s, 3H), 0.97(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=3.98。
【0584】
実施例76。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,7−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(78)
【0585】
【化142】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,7−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,7−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(78)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,7−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(78)を、実施例67の方法によって溶媒混合物としてトリメチルボロキシンおよびK
2CO
3をトリエチルアミン、およびトルエン、エタノール、水の代わりに使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.65(d, J = 8 Hz, 1H), 7.61(s, 1H), 7.53(m, 3H), 7.27(m, 2H), 6.98(s, 1H), 5.15(s, 1H), 2.56(s, 3H), 2.30(s, 3H), 0.96(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=4.06。
【0586】
実施例77。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン−4−イル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(79)
【0587】
【化143】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン−4−イル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン−4−イル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(79)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン−4−イル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(79)を、実施例68に記載の方法によって4−エチニル−1−メチルピペリジン−4−オールを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.77(d, J = 9 Hz, 1H), 7.70(br s, 1H), 7.58(m, 3H), 7.41(d, J = 8 Hz, 1H), 7.30(m, 2H), 5.16(s, 1H), 3.35(m, 4H), 2.89(s, 3H), 2.60(s, 3H), 2.15(m, 4H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
35ClNO
4について計算した[M+H]
+:520.2;実測値:520.1。
【0588】
実施例78。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(80)
【0589】
【化144】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(80)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(80)を、実施例67の方法によって4−エチニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.76(d, J = 8 Hz, 7.68(s, 1H), 7.57(m, 3H), 7.42(d, J = 9 Hz, 1H), 7.30(m, 2H), 5.16(s, 1H), 3.85(br m, 2H), 3.65(br m, 2H), 2.60(s, 3H), 1.92(br m, 2H), 1.77(br m, 2H), 0.98(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,3.5分間運転):t
R(分)=2.41。
【0590】
実施例79。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチニル)ナフタレン−2−イル)酢酸(81)
【0591】
【化145】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチニル)ナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチニル)ナフタレン−2−イル)酢酸(81)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチニル)ナフタレン−2−イル)酢酸(81)を、実施例67の方法によって5−エチニル−1−メチル−1H−イミダゾールを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.80(br s, 1H), 7.87(d, J = 8 Hz, 1H), 7.76(s, 1H), 7.58(m, 5H), 7.48(s, 1H), 7.33(d, J = 8 Hz, 1H), 5.18(s, 1H), 3.92(s, 3H), 2.63(s, 3H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
28ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:487.2;実測値:487.2。
【0592】
実施例80。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−エチル−3−ヒドロキシペンタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(82)
【0593】
【化146】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−エチル−3−ヒドロキシペンタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−エチル−3−ヒドロキシペンタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(82)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−エチル−3−ヒドロキシペンタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(82)を、実施例67の方法によって3−エチルペンタ−1−イン−3−オールを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.74(d, J = 8 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.58(m, 3H), 7.40(d, J = 8 Hz, 1H), 7.30(m, 2H), 5.17(s, 1H), 2.59(s, 3H), 1.69(m, 4H), 1.01(m, 6H), 0.98(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,3.5分間運転):t
R(分)=2.64。
【0594】
実施例81。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((1−ヒドロキシシクロヘキシル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(83)
【0595】
【化147】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((1−ヒドロキシシクロヘキシル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((1−ヒドロキシシクロヘキシル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(83)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((1−ヒドロキシシクロヘキシル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(83)を、実施例67の方法によって1−エチニルシクロヘキサノールを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.75(d, J = 8 Hz, 1H), 7.68(s, 1H), 7.58(m, 3H), 7.40(d, J = 8 Hz, 1H), 7.31(d, J = 8 Hz, 1H), 7.28(s, 1H), 5.17(s, 1H), 2.60(s, 3H), 1.91(m, 2H), 1.57−1.71(m, 8H), 0.98(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,3.5分間運転):t
R(分)=2.66。
【0596】
実施例82。2−(7−((1−アミノシクロヘキシル)エチニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(84)
【0597】
【化148】
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2−(7−((1−アミノシクロヘキシル)エチニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸
2−(7−((1−アミノシクロヘキシル)エチニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(84)の調製:2−(7−((1−アミノシクロヘキシル)エチニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(84)を、実施例67の方法によって1−エチニルシクロヘキサンアミンを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.82(d, J = 8 Hz, 1H), 7.72(s, 1H), 7.56(m, 3H), 7.47(d, J = 8 Hz, 1H), 7.37(s, 1H), 7.31(d, J = 8 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 2.60(s, 3H), 2.11(m, 2H), 1.63−1.85(m, 8H), 0.99(s, 9H)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
32ClO
3について計算した[M−NH
2]
+:487.2;実測値:487.2。
【0598】
実施例83。2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(85)
【0599】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸
2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(85)の調製:2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(85)を、実施例67の方法によって2−メチルブタ−3−イン−2−アミンを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.81(d, J = 8 Hz, 1H), 7.72(s, 1H), 7.57(m, 3H), 7.45(d, J = 8 Hz, 1H), 7.35(s, 1H), 7.30(d, J = 8 Hz, 1H), 5.16(s, 1H), 2.62(s, 3H), 1.68(s, 6H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
28ClO
3について計算した[M−NH
2]
+:447.2;実測値:446.9。
【0600】
実施例84。(S)−2−((R)−7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(86)
【0601】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−((R)−7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸
(S)−2−((R)−7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(86)の調製:(S)−2−((R)−7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(86)(相対立体化学を有するラセミ体)を、実施例67の方法によって2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸を使用してエチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートから調製した。その後は、工程7で2−メチルブタ−3−イン−2−アミンを使用して実施例67の方法に従う。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.72(d, J = 6 Hz, 1H), 8.00(s, 1H), 7.96(d, J = 8 Hz, 1H), 7.83(m, 2H), 7.52(dd, J = 8, 2 Hz, 1H), 7.46(d, J = 8 Hz, 1H), 7.07(s, 1H), 5.21(s, 1H), 4.73(m, 2H), 3.68(t, J = 6 Hz, 2H), 2.78(s, 3H), 1.61(s, 6H), 0.92(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
35N
2O
4について計算した[M+H]
+:523.3;実測値:523.1。
【0602】
実施例85。2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(クロマン−6−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(87)
【0603】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(クロマン−6−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸
2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(クロマン−6−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(87)の調製:2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(クロマン−6−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(87)を、実施例67の方法によってクロマン−6−イルボロン酸を使用してエチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートから調製した。残りは、工程7で2−メチルブタ−3−イン−2−アミンを使用して実施例67の方法に従う。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.77(d, J = 8 Hz, 1H), 7.66(s, 1H), 7.48(s, 1H), 7.45(m, 1H), 7.23(m, 1H), 6.90(m, 2H), 5.31(s, 1H), 4.28(t, J = 5 Hz, 1H), 2.87(m, 2H), 2.58(s, 3H), 2.08(m, 2H), 1.68(s, 6H), 0.99(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
33O
4について計算した[M−NH
2]
+:469.2;実測値:469.2。
【0604】
実施例86。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−フェニルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(88)
【0605】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−フェニルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−フェニルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(88)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−フェニルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(88)を、実施例67の方法によって2−フェニルブタ−3−イン−2−オールを使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートから調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.76(d, J = 8 Hz, 1H), 7.69(s, 1H), 7.64(d, J = 8 Hz, 2H), 7.57(m, 3H), 7.46(d, J = 8 Hz, 1H), 7.33(m, 5H), 5.18(s, 1H), 2.61(s, 3H), 1.75(s, 3H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
30ClO
3について計算した[M−OH]
+:509.1;実測値:508.8。
【0606】
実施例87。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(89)
【0607】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(89)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(8mg、0.017mmol)のEtOH(1mL)溶液に、ロジウム担持アルミナ(2mg)を添加した。反応物を水素ガスでフラッシングし、次いで、水素雰囲気下で1時間撹拌した。反応物を濾過し、減圧濃縮して、7mgの表題化合物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.68(d, J = 8 Hz, 1H), 7.63(m, 1H), 7.61(s, 1H), 7.53(m, 2H), 7.30(m, 2H), 7.05(s, 1H), 5.12(s, 1H), 2.65(m, 2H), 2.59(s, 3H), 1.66(m, 2H), 1.19(s, 6H), 0.96(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,4.0分間運転):t
R(分)=3.52。
【0608】
実施例88。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−シクロペンチルエチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(90)
【0609】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−シクロペンチルエチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−シクロペンチルエチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(90)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−シクロペンチルエチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(90)を、実施例87の手順を使用して2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロペンチルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸から調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.69(d, J = 9 Hz, 1H), 7.63(s, 1H), 7.56(m, 3H), 7.29(m, 2H), 6.99(s, 1H), 5.18(s, 1H), 2.60(m, 2H), 2.58(s, 3H), 1.71(m, 3H), 1.52(m, 6H), 1.07(m, 2H), 0.98(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5.0分間運転):t
R(分)=4.54。
【0610】
実施例89。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)エチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(91)
【0611】
【化155】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)エチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)エチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(91)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)エチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(91)を、実施例87の手順を使用して2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸から調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.78(d, J = 8 Hz, 1H), 7.67(d, J = 8 Hz, 1H), 7.58(s, 1H), 7.51(m, 2H), 7.29(m, 2H), 7.07(s, 1H), 5.05(s, 1H), 2.70(m, 2H), 2.62(s, 3H), 1.75(m, 4H), 1.61(m, 6H), 0.94(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,4.0分間運転):t
R(分)=3.69。
【0612】
実施例90。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−シクロプロピルエチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(92)
【0613】
【化156】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−シクロプロピルエチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−シクロプロピルエチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(92)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(2−シクロプロピルエチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(92)を、実施例87の手順を使用して2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(シクロプロピルエチニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸から調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.73(d, J = 9 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.60(m, 3H), 7.35(m, 2H), 7.06(s, 1H), 5.21(s, 1H), 2.72(t, J = 7 Hz, 2H), 2.62(s, 3H), 1.48(m, 2H), 0.94(s, 9H), 0.65(m, 1H), 0.37(m, 2H), 0.01(m, 2H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5.0分間運転):t
R(分)=4.02。
【0614】
実施例91。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−エチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(93)
【0615】
【化157】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−エチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−エチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(93)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−エチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(93)を、実施例87の手順を使用して2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸から調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.74(d, J = 8 Hz, 1H), 7.67(d, J = 8 Hz, 1H), 7.59(s, 1H), 7.53(m, 2H), 7.29(m, 2H), 7.04(s, 1H), 5.07(s, 1H), 2.60(m, 5H), 1.15(t, J = 7 Hz, 3H), 0.94(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,4.0分間運転):t
R(分)=3.81。
【0616】
実施例92。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−イソブチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸 (94)
【0617】
【化158】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−イソブチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−イソブチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(94)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−イソブチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(94)を、実施例87の手順を使用して2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−7−(2−メチルプロパ−1−エニル)ナフタレン−2−イル)酢酸から調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.66(m, 3H), 7.55(m, 2H), 7.28(m, 2H), 6.97(s, 1H), 5.13(s, 1H), 2.59(s, 3H), 2.44(d, J = 7 Hz, 2H), 0.96(s, 9H), 0.83(m, 6H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,4.0分間運転):t
R(分)=3.03。
【0618】
実施例93。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−(ジメチルアミノ)−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(95):
【0619】
【化159】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−(ジメチルアミノ)−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(95)の調製:2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(12mg、0.026mmol)のMeOH(1mL)溶液に、酢酸(100μL)、ホルムアルデヒド(50μL、37%水溶液)、およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(10mg)を添加した。30分後、反応混合物を濾過し、逆相HPLC(MeCN/H
2Ow/0.1%TFA)によって精製して4mgの表題化合物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.85(d, J = 8 Hz, 1H), 7.74(s, 1H), 7.57(m, 3H), 7.51(d, J = 8 Hz, 1H), 7.40(s, 1H), 7.31(d, J = 8 Hz, 1H), 5.16(s, 1H), 2.97(s, 6H), 2.62(s, 3H), 1.75(s, 6H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
35ClNO
3について計算した[M+H]
+:492.2;実測値:492.0。
【0620】
実施例94。2−(7−(3−アセトアミド−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(96)
【0621】
【化160】
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2−(7−(3−アセトアミド−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(96)の調製:2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(12mg、0.026mmol)のCH
2Cl
2(1mL)溶液に、トリエチルアミン(50μL)および無水酢酸(10μL)ならびに微量のDMAPを添加した。30分後、反応混合物を濾過し、逆相HPLC(MeCN/H
2Ow/0.1%TFA)によって精製して10mgの表題化合物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.73(d, J = 9 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.58(m, 3H), 7.40(d, J = 9 Hz, 1H), 7.32(d, J = 9 Hz, 1H), 7.27(s, 1H), 5.16(s, 1H), 2.60(s, 3H), 1.90(s, 3H), 1.61(s, 6H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
33ClNO
4について計算した[M+H]
+:506.2;実測値:506.0。
【0622】
実施例95。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(97)
【0623】
【化161】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(97)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(97)を、実施例94に記載の方法によってクロロギ酸メチルを使用して2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸から調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.72(d, J = 8 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.57(m, 3H), 7.40(d, J = 8 Hz, 1H), 7.31(d, J = 9 Hz, 1H), 7.26(s, 1H), 5.16(s, 1H), 3.60(s, 3H), 2.60(s, 3H), 1.58(s, 6H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
33ClNO
5について計算した[M+H]
+:522.2;実測値:522.1。
【0624】
実施例96。(S)−2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(98)
【0625】
【化162】
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(S)−2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸
(S)−2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(98)の調製:(S)−2−(7−(3−アミノ−3−メチルブタ−1−イニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(98)を、実施例67の方法によって工程5(NaBH
4工程)の代わりに(S)−エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートのための実施例51の工程3の還元方法を使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートから調製した。残りは、工程7中で2−メチルブタ−3−イン−2−アミンを使用して実施例67の方法に従う。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.81(d, J = 8 Hz, 1H), 7.72(s, 1H), 7.57(m, 3H), 7.45(d, J = 8 Hz, 1H), 7.35(s, 1H), 7.30(d, J = 8 Hz, 1H), 5.16(s, 1H), 2.62(s, 3H), 1.68(s, 6H), 0.98(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
28ClO
3について計算した[M−NH
2]
+:447.2;実測値:446.9。
【0626】
実施例97。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(99)
【0627】
【化163】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(99)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(99)を、実施例67の方法によって工程5(NaBH
4工程)の代わりに(S)−エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートのための実施例51の工程3の還元方法を使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートから調製した。残りは、工程7で2−メチルブタ−3−イン−2−オールを使用して実施例67の方法に従う。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.73(d, J = 9 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.57(m, 3H), 7.38(d, J = 9 Hz, 1H), 7.30(d, J = 9 Hz, 1H), 7.26(s, 1H), 5.16(s, 1H), 2.60(s, 3H), 1.51(s, 6H), 0.98(s, 9H).HPLC(Kinetex 2.6u,50×4.6mm,2−100%MeCN/H
2O+0.05%HOAc,5分間運転):t
R(分)=3.40。
【0628】
実施例98。(S)−2−(7−((1−アミノシクロヘキシル)エチニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(100)
【0629】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−(7−((1−アミノシクロヘキシル)エチニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸
(S)−2−(7−((1−アミノシクロヘキシル)エチニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(100)の調製:(S)−2−(7−((1−アミノシクロヘキシル)エチニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(100)を、実施例67の方法によって工程5(NaBH
4工程)の代わりに(S)−エチル2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートのための実施例51の工程3の還元方法を使用してエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートから調製した。残りは、工程7で1−エチニルシクロヘキサンアミンを使用して実施例67の方法に従う。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:7.82(d, J = 8 Hz, 1H), 7.72(s, 1H), 7.56(m, 3H), 7.47(d, J = 8 Hz, 1H), 7.37(s, 1H), 7.31(d, J = 8 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 2.60(s, 3H), 2.11(m, 2H), 1.63−1.85(m, 8H), 0.99(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
32ClO
3について計算した[M−NH
2]
+:487.2;実測値:487.2。
【0630】
実施例99。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(101)
【0631】
【化165】
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【0632】
【化166】
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1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)プロパン−2−オンの調製:2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)酢酸(18.46g、97.89mmol)の無水酢酸(463mL)溶液にN−メチルイミダゾール(3.9mL)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液との間で分配し、有機層を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、無色油状物を得た(14.5g、79%)。1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 7.23(dd, J = 6.9, 2.1 Hz, 1H), 7.14 − 7.00(m, 2H), 3.66(s, 2H), 2.19(s, 3H)。
【0633】
エチル4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3−メチルブタ−2−エノアートの調製:トリエチルホスホノアセタート(25.3mL、126.2mmol)の無水テトラヒドロフラン(250mL)溶液に60%水素化ナトリウム(5.15g、126.2mmol)を0℃で添加し、得られた混合物を30分間撹拌した。テトラヒドロフラン(10mL)中の1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)プロパン−2−オン(15.7g、84.13mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で反応を停止させた。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、E/Z異性体の混合物を得た(17.2g、80%)。E異性体:
1H NMR(400 MHz, CDCl
3):δ 7.19(dd, J = 7.0, 2.1 Hz, 1H), 7.12 − 6.97(m, 2H), 5.64(d, J = 1.2 Hz, 1H), 4.13(dq, J = 14.4, 7.2 Hz, 3H), 3.36(s, 2H), 2.03(s, 3H), 1.26(dd, J = 15.9, 7.2 Hz, 3H);Z異性体:
1H NMR(400 MHz, CDCl
3):δ 7.28(dd, J = 7.1, 2.1 Hz, 1H), 7.15 − 6.98(m, 2H), 5.79(s, 1H), 4.17(dq, J = 14.3, 7.1 Hz, 2H), 3.37(s, 2H), 1.79(s, 3H), 1.29(dd, J = 15.1, 7.2 Hz, 3H)。
【0634】
6−クロロ−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−1−オールの調製:エチル4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3−メチルブタ−2−エノアート(9.7g、37.8mmol)の濃硫酸(40mL)溶液を、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を氷上に注ぎ、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して淡黄色固体を得た(1.57g)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.83(d, J = 10.4 Hz, 1H), 7.75(d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.11(s, 1H), 6.67(s, 1H), 2.42(s, 3H)。
【0635】
エチル2−(6−クロロ−7−フルオロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:無水ジクロロメタン(100mL)中の6−クロロ−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−1−オール(2.24g、13.78mmol)の混合物に、ジクロロメタン中の1Mの塩化チタン(IV)溶液(13.78mL、13.78mmol)を−40℃で添加し、45分間撹拌した。ジクロロメタン(5mL)に溶解させたグリオキシル酸エチル(1.69g、16.54mmol)を15分間にわたって添加し、−40℃で1時間撹拌した。ロッシェル塩溶液の添加によって反応を停止させ、室温で2.5時間撹拌した。得られた混合物を水で洗浄し、水層をジクロロメタン(2×)で逆抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、5〜30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製してオフホワイト固体を得た(2.53g)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:8.48(s, 1H), 7.89(d, J = 10.5 Hz, 1H), 7.70(d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.11(s, 1H), 5.67(s, 1H), 4.30(dq, J = 10.8, 7.1 Hz, 1H), 4.15(dq, J = 10.8, 7.1 Hz, 1H), 3.61(s, 1H), 2.52(s, 3H), 1.20(t, J = 7.1 Hz, 3H).LCMS−ESI
+(m/z):C
15H
13ClFO
4について計算した[M+H]
+:311.7;実測値:311.0。
【0636】
エチル2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−(6−クロロ−7−フルオロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(4.13g、13.22mmol)の無水ジクロロメタン(120mL)溶液に、イミダゾール(1.215g、17.85mmol)を0℃で添加し、その後にクロロトリエチルシラン(2.55mL、15.2mmol)を添加した。濁った反応混合物を1.5時間撹拌し、水で反応を停止させ、ジクロロメタンで希釈した。混合物を1N HCl溶液/ブラインで洗浄し、有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して橙色油状物を得た。これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0637】
上記の残渣を、無水ジクロロメタン(130mL)中のトリエチルアミン(2.21mL、15.86mmol)に溶解させ、ドライアイス/アセトン浴中で冷却した。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.45mL、14.54mmol)を20分間にわたって滴下し、1時間撹拌した。ブラインで反応を停止させ、室温で15分間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、1N HCl溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液/ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して橙色油状物を得た。これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0638】
上記残渣をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解させ、48%フッ化水素酸(16.77mL、462.7mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、固体重炭酸ナトリウムで反応を停止させ、30分間撹拌した。水および飽和重炭酸ナトリウムを添加し、混合物を酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、5〜30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製してオフホワイト固体を得た(4.89g)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:7.87(d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.76(d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.59(s, 1H), 5.76(d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.36 − 4.18(m, 2H), 3.42(d, J = 2.4 Hz, 1H), 2.48(s, 3H), 1.20(t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0639】
エチル2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:エチル2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(4.89g、10.99mmol)の無水ジクロロメタン(100mL)溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(5.59g、13.18mmol)を0℃で5分間にわたって少しずつ添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、チオ硫酸ナトリウム溶液および飽和重炭酸ナトリウム溶液で反応を停止させ、30分間撹拌した。混合物をエチルエーテルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(3×)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、白色沈殿を含む黄色油状物を得た。混合物をジエチルエーテルに懸濁し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製してオフホワイト固体を得た(4.60g)。1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ:7.93(d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.78(d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 4.41(q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.47(s, 3H), 1.40(t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0640】
(S)−エチル2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(4.60g、10.79mmol)および(R)−2−メチル−CBS−オキサアザボロリジン(0.598g、2.16mmol)の無水トルエン溶液に、カテコールボラン(1.55mL、14.67mmol)のトルエン(10mL)溶液を−40℃で40分間にわたって添加した。反応混合物を1時間撹拌し、炭酸ナトリウム溶液で反応を停止させ、酢酸エチルで希釈し、−20℃で20分間、次いで室温で45分間強く撹拌した。水層を除去し、有機層を炭酸ナトリウム溶液(4×)、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製してオフホワイト固体を得た(4.44g)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ:7.87(d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.76(d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.59(s, 1H), 5.76(d, J = 1.7 Hz, 1H), 4.38 − 4.17(m, 2H), 3.43(d, J = 2.3 Hz, 1H), 2.48(s, 3H), 1.20(t, J = 7.1 Hz, 3H).鏡像体過剰率は、キラルカラム分析(Chiralpak AD−H、ヘプタン:エタノール(80:20))によって95%と決定された。
【0641】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(4.44g、9.99mmol)のtert−ブチルアセタート(100mL)溶液に、70%過塩素酸(1.20mL、19.98mmol)を添加した。反応混合物を2.5時間撹拌し、固体重炭酸ナトリウムで反応を停止させ、45分間撹拌した。水および固体重炭酸ナトリウムを慎重に添加し、さらに15分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸溶液(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して淡橙色油状物を得た(4.26g)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ:7.86(d, J = 7.2 Hz, 4H), 7.74(d, J = 10.2 Hz, 4H), 7.58(s, 4H), 7.26(s, 3H), 5.69(s, 4H), 4.26 − 4.08(m, 9H), 2.53(s, 12H), 1.20(s, 34H), 1.17(t, J = 7.1 Hz, 13H)。
【0642】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(110mg、0.199mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸HCl塩(55mg、0.220mmol)、PdCl
2(dppf)(16mg、0.02mmol)、フッ化セシウム(133mg、0.876mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(1.0mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて110℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを得た(9.7mg)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD):δ 8.49(d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.97(d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.74(s, 1H), 7.46(d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.27(d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.14(d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.66(d, J = 11.5 Hz, 1H), 5.13(s, 1H), 4.56(dd, J = 9.9, 5.9 Hz, 2H), 3.96(dd, J = 10.8, 7.1 Hz, 1H), 3.76(dd, J = 10.7, 7.1 Hz, 1H), 3.38(t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.74(s, 3H), 0.98 − 0.85(m, 12H).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
30ClFNO
4について計算した[M+H]
+:523.0;実測値:522.1,524.1。
【0643】
他のアトロプ異性体である(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートも単離した(16.4mg)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD):δ 8.47(d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.94(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.77(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.70(s, 1H), 7.25(d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.18(d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.56(d, J = 11.4 Hz, 1H), 5.15(s, 2H), 4.52(t, J = 5.4 Hz, 2H), 4.22 − 4.04(m, 2H), 3.37(t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.61(s, 3H), 1.20(t, J = 5.9 Hz, 3H), 0.70(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
30ClFNO
4について計算した[M+H]
+:523.0;実測値:522.1,524.1。
【0644】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(101)の調製:テトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(0.2mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(9.7mg、0.186mmol)および5M水酸化ナトリウム(74μL、0.372mmol)の溶液を、50℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(6.7mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.69(d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.12(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.96(s, 1H), 7.81(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.80(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.45(d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.73(d, J = 11.2 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 4.75−4.70(m, 2H), 3.66(t, J = 6 Hz, 2H), 2.76(s, 3H)0.92(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 3F), −119.2(dd, J = 10.6, 7.9 Hz, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26ClFNO
4について計算した[M+H]
+:494.95;実測値:494.4,496.1。他のアトロプ異性体である(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を、類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD):δ 8.59(d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.10(d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.07(d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.88(s, 1H), 7.63(d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.43(d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.68(d, J = 11.2 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 4.68(t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.58(t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.71(s, 3H), 0.85(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ:−77.7(s, 3F), −120.0(br s, 1F)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26ClFNO
4について計算した[M+H]
+:494.95;実測値:494.4,496.1。
【0645】
実施例100。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−6−イソプロピル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(102)
【0646】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−6−(プロパ−1−エン−2−イル)−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(184.2mg、0.368mmol)、イソプロペニルトリフルオロホウ酸カリウム(60mg、0.405mmol)、BrettPhosパラダサイクル(41mg、0.0552mmol)、フッ化セシウム(623mg、0.405mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(1.0mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して無色油状物を得た(60mg)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 7.85(d, J = 7.1 Hz, 13H), 7.71(d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.70(s, 1H), 5.35(s, 1H), 5.32(s, 1H), 4.18(dt, J = 19.3, 11.4 Hz, 2H), 2.53(s, 3H), 2.21(s, 3H), 1.24 − 1.12(m, 12H)。
【0647】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(プロパ−1−エン−2−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−6−(プロパ−1−エン−2−イル)−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(92.3mg、0.182mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸HCl塩(50mg、0.200mmol)、Sphosパラダサイクル(18.4mg、0.0273mmol)、フッ化セシウム(122mg、0.801mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(1.5mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、夾雑物を含む(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(プロパ−1−エン−2−イル)ナフタレン−2−イル)アセタート(10mg)を得た。逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって再精製し、凍結乾燥させて夾雑物を含む黄色粉末を得た(4.3mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
35FNO
4について計算した[M+H]
+:528.6;実測値:528.1、529.1。
【0648】
他のアトロプ異性体である(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(プロパ−1−エン−2−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートも単離した(4.3mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
35FNO
4について計算した[M+H]
+:528.6;実測値:528.1、529.1
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−6−イソプロピル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エタノール(1.5mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(プロパ−1−エン−2−イル)ナフタレン−2−イル)アセタート(4.3mg、0.007mmol)および10%パラジウム/炭素(5.0mg)の混合物を、水素雰囲気下(1気圧)で2時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮してフィルムを得た。これをさらに精製せずに次の工程で使用した(4.2mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
37FNO
4について計算した[M+H]
+:530.6;実測値:530.2。
【0649】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−6−イソプロピル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(102)の調製:テトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(0.1mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−6−イソプロピル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(4.2mg、0.007mmol)および5M水酸化ナトリウム(31μL、0.16mmol)の溶液を、50℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸で酸性化し、濃縮し、DMFに溶解させ、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(2.6mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.67(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.94(s, 1H), 7.84(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.80(d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.78(d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.43(d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.47(d, J = 12.4 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 4.75−4.70(m, 2H), 3.66(t, J = 6 Hz, 2H), 3.3−2.2(m, 1H), 2.75(s, 3H), 1.33(d, J = 8.4 Hz, 3H), 1.31(d, J = 8.8 Hz, 3H), 0.92(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ:−77.6(s, 3F), −121.4(dd, J = 10.6, 7.9 Hz, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
33FNO
4について計算した[M+H]
+:502.69;実測値:502.1(M+H
+)。
【0650】
実施例101。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(103)
【0651】
【化168】
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(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6−ビニルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(213.6mg、0.426mmol)、トリブチル(ビニル)スズ(0.137mL、0.469mmol)、BrettPhosパラダサイクル(47mg、0.0639mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。DMF(2.0mL)および炭酸ナトリウム(5.0mg、0.0639mmol)を添加し、マイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%塩化リチウム溶液(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して無色油状物を得た(149.5mg)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 7.64(d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.62(d, 1H), 6.95(dd, J = 17.7, 11.3 Hz, 1H), 6.00(d, J = 17.7 Hz, 1H), 5.52(d, J = 11.3 Hz, 1H), 4.33 − 4.03(m, 2H), 2.53(s, 3H), 1.20(s, 9H), 1.17(t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0652】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−6−ホルミル−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:三口丸底フラスコに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6−ビニルナフタレン−2−イル)アセタート(95mg、0.193mmol)、メタノール(1mL)、およびジクロロメタン(1mL)を入れ、−78℃に冷却した。オゾンを、青色が持続するまで(2分間)反応混合物にバブリングした。反応物を、青色が消失するまで酸素を吹きつけ、硫化メチル(0.06mL、0.828mmol)で反応を停止させた。混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して無色油状物を得た(74mg)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 10.45(s, 1H), 8.37(d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.80(s, 1H), 7.75(d, J = 11.7 Hz, 1H), 5.72(s, 1H), 4.39 − 4.00(m, 2H), 2.56(s, 3H), 1.20(s, 9H), 1.17(t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0653】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−(ジフルオロメチル)−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−6−ホルミル−3−メチル−1−(トリフルオロメチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(37.3mg、0.075mmol)のジクロロメタン(0.5mL)溶液に、デオキソフルオル(28μL、0.151mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で2.5時間撹拌し、次いで、シリカゲルカラムに直接ロードし、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して無色油状物を得た(32.7mg)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.06(d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.75(s, 1H), 7.73(d, J = 10.7 Hz, 1H), 6.99(t, J = 54.8 Hz, 1H), 5.72(s, 1H), 4.36 − 3.93(m, 2H), 2.56(s, 3H), 1.20(s, 9H), 1.17(t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0654】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−(ジフルオロメチル)−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(53.6mg、0.104mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸HCl塩(31.3mg、0.125mmol)、Sphosパラダサイクル(10.5mg、0.0156mmol)、フッ化セシウム(69.5mg、0.458mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(1.0mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを得た(10mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
31F
3NO
4について計算した[M+H]
+:538.6;実測値:538.1。
【0655】
他のアトロプ異性体である(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートも単離した(12.0mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
31F
3NO
4について計算した[M+H]
+:538.6;実測値:538.1。
【0656】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(103)の調製:テトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(0.1mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(10.0mg、0.0186mmol)および5M水酸化ナトリウム(74μL、0.372mmol)の溶液を、50℃で一晩加熱した。反応混合物をメタノールに再懸濁し、約1mLに濃縮した。DMF(0.3mL)を添加し、約0.3mLに濃縮した。酢酸を添加し、DMFでさらに希釈し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(9.8mg)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.70(d, J = 5.7 Hz, 1H), 8.24(d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.10(s, 1H), 7.82(t, J = 7.1 Hz, 2H), 7.46(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04(t, J = 54.5 Hz, 1H), 6.71(d, J = 12.2 Hz, 1H), 5.24(s, 1H), 4.81 − 4.64(m, 2H), 3.67(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.79(s, 3H), 0.93(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −77.77(s), −114.82 − −118.07(m), −123.29(m).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
27F
3NO
4について計算した[M+H]
+:510.5;実測値:510.1。
【0657】
実施例102。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(104)
【0658】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−エチル−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エタノール(2.0mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6−ビニルナフタレン−2−イル)アセタート(23mg、0.050mmol)および10%パラジウム担持炭素(5mg)の混合物を、水素雰囲気下で4時間撹拌し、次いで、セライトパッドで濾過した。濾液を濃縮して薄膜(23mg)を得た。これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0659】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−エチル−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(23.4mg、0.0473mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸HCl塩(14.3mg、0.568mmol)、Sphosパラダサイクル(4.8mg、0.0071mmol)、フッ化セシウム(31.6mg、0.208mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(1.0mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(1.7mg)を得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
32H
35FNO
4について計算した[M+H]
+:516.6;実測値:516.1。他のアトロプ異性体である(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートも単離した(2.6mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
32H
35FNO
4について計算した[M+H]
+:516.6;実測値:516.1。
【0660】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(104)の調製:テトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(0.1mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(1.7mg、0.005mmol)および5M水酸化ナトリウム(21μL、0.101mmol)の溶液を50℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸で酸性化し、濃縮し、DMFに溶解させ、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(1.3mg)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.68(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.93(s, 1H), 7.87 − 7.77(m, J = 7.0 Hz, 3H), 7.46(d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.49(d, J = 12.1 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 4.73(d, J = 6.3 Hz, 2H), 3.67(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.83 − 2.72(m, 6H), 1.28(t, J = 7.5 Hz, 4H), 0.92(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −77.86(s), −121.37(d, J = 7.9 Hz).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
31FNO
4について計算した[M+H]
+:488.6;実測値:488.1。
【0661】
実施例103。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シクロプロピル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(105)
【0662】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−シクロプロピル−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(122.5mg、0.245mmol)、シクロプロピルボロン酸(23mg、0.269mmol)、BrettPhosパラダサイクル(27mg、0.0368mmol)、フッ化セシウム(164mg、1.08mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(1.5mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を15分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、夾雑物を含む無色油状物を得た(83.1mg)。
分析HPLC(Gemini、2〜98%ACN/H
2O+0.05%TFA):t
R(分)=5.53。
【0663】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シクロプロピル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−シクロプロピル−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(83.1mg、0.164mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸HCl塩(45.4mg、0.180mmol)、Sphosパラダサイクル(16.5mg、0.0246mmol)、フッ化セシウム(110mg、0.722mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(1.5mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を15分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シクロプロピル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを得た(2.2mg)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
35FNO
4について計算した[M+H]
+:528.6;実測値:528.1、529.1。他のアトロプ異性体である(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−6−シクロプロピル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートも単離した(2.8mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
33H
34FNO
4について計算した[M+H]
+:528.6;実測値:528.1、529.1
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シクロプロピル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(105)の調製:テトラヒドロフラン(0.5mL)およびメタノール(0.1mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シクロプロピル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(2.2mg、0.0042mmol)および5M水酸化ナトリウム(171μL、0.083mmol)の溶液を、45℃で一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、酢酸で酸性化し、DMFで希釈し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(2.2mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.67(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.89(s, 1H), 7.82−7.78(m, 2H), 7.54(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.44(d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.47(d, J = 12.4 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 4.76−4.49(m, 2H), 3.66(t, J = 6 Hz, 2H), 2.73(s, 3H), 2.15−2.10(m, 1H), 1.04(d, J = 8.4 Hz, 2H), 0.92(s, 9H), 0.86−.83(m, 2H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 3F), −121.8(dd, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
31FNO
4について計算した[M+H]
+:500.6;実測値:500.1。
【0664】
実施例104。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(106A)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(106B)
【0665】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−シアノ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(180mg、0.359mmol)、シアン化亜鉛(II)(25mg、0.215mmol)、BrettPhosパラダサイクル(26mg、0.0359mmol)、重炭酸ナトリウム(3mg、0.0359mmol)を入れた。DMF(1.5mL)を添加し、混合物をマイクロ波にて110℃で1.0時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%塩化リチウム溶液(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して無色油状物を得た(129mg)。
分析HPLC(Gemini、2〜98%ACN/H
2O+0.05%TFA):t
R(分)=5.01。
【0666】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−シアノ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(129mg、0.262mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸HCl塩(72.6mg、0.289mmol)、Sphosパラダサイクル(26mg、0.0393mmol)、フッ化セシウム(175mg、1.15mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(1.5mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を15分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、夾雑物を含む(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを得た(36.6mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
30FN
2O
4について計算した[M+H]
+:513.6;実測値:513.1。他のアトロプ異性体である(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−6−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートも単離した(36.8mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
30FN
2O
4について計算した[M+H]
+:513.6;実測値:513.1。
【0667】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(106A)の調製:テトラヒドロフラン(1.5mL)およびメタノール(0.3mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(36.8mg、0.0718mmol)および5M水酸化ナトリウム(290μL、1.44mmol)の溶液を、35℃で一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、酢酸で酸性化し、DMFで希釈し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(26.9mg)。
1H−NMR:400 MHz (CD
3OD)δ: 8.70(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.53(d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.11(s, 1H), 7.82−7.75(m, 2H), 7.44(d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.83(d, J = 11.2 Hz, 1H), 5.24(s, 1H), 4.76−4.68(m, 2H), 3.66(t, J = 6 Hz, 2H), 2.79(s, 3H), 0.92(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.8(s, 3F), −115.5(br s, 1F)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
26FN
2O
4について計算した[M+H]
+:485.5;実測値:485.1。副生成物である(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(106B)も単離した(2.8mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.70(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.44(d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.09(s, 1H), 7.82−7.80(m, 2H), 7.44(d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.68(d, J = 13.2 Hz, 1H), 5.24(s, 1H), 4.76−4.70(m, 2H), 3.66(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.78(s, 3H), 0.93(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 3F), −118.4(br s, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
28FN
2O
5について計算した[M+H]
+:503.5;実測値:503.1。
【0668】
実施例105。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(メチルカルバモイル)ナフタレン−2−イル)酢酸(107):
【0669】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−6−(メチルカルバモイル)−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(131.8mg、0.263mmol)、THF中の2Mメチルアミン(0.66mL、1.32mmol)、ヘキサカルボニルモリブデン(0.069g、0.263mmol)、BrettPhosパラダサイクル(29mg、0.0395mmol)、およびトリエチルアミン(0.128mL、0.921mmol)を入れた。トルエン(1.5mL)を添加し、混合物をマイクロ波にて140℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製してオフホワイト固体を得た(19.2mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
22H
26F
4NO
7Sについて計算した[M+H]
+:524.5;実測値:524.0。
【0670】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(メチルカルバモイル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−6−(メチルカルバモイル)−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(19.2mg、0.0367mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸HCl塩(11.1mg、0.044mmol)、Sphosパラダサイクル(3.7mg、0.0055mmol)、フッ化セシウム(25mg、0.161mmol)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(0.5mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、30〜80%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(メチルカルバモイル)ナフタレン−2−イル)アセタートを得た(6.6mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
32H
34FN
2O
5について計算した[M+H]
+:545.6;実測値:545.1。
【0671】
他のアトロプ異性体である(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(メチルカルバモイル)ナフタレン−2−イル)アセタートも単離した(7.5mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
32H
34FN
2O
5について計算した[M+H]
+:545.6;実測値:545.1。
【0672】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(メチルカルバモイル)ナフタレン−2−イル)酢酸(107)の調製:テトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(0.3mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−6−(メチルカルバモイル)ナフタレン−2−イル)アセタート(6.6mg、0.012mmol)および5M水酸化リチウム(48μL、0.242mmol)の溶液を、55℃で3時間、次いで48℃で一晩加熱した。さらなる5M水酸化リチウム溶液(60μL)を添加し、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸で酸性化し、濃縮し、DMFで希釈し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(5.0mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.70(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.35(d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.07(s, 1H), 7.82−7.80(m, 2H), 7.44(d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.66(d, J = 12.8 Hz, 1H), 5.24(s, 1H), 4.76−4.70(m, 2H), 3.66(t, J = 6 Hz, 2H), 2.94(s, 3H), 2.78(s, 3H), 0.92(s, 9H)。
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.6(s, 3F), −115.5(dd, J = 12.4, 7.16 Hz, 1F)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
30FN
2O
5について計算した[M+H]
+:517.6;実測値:517.1。
【0673】
実施例106。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(108)
【0674】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(108)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(108)を、1−(3,4−ジフルオロフェニル)プロパン−2−オンを1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)プロパン−2−オンの代わりに使用して出発させることを除いて実施例99の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.69(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.96(s, 1H), 7.83−7.78(m, 3H), 7.45(d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.77(d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.74(d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 4.75−4.70(m, 2H), 3.66(t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.76(s, 3H)0.92(s, 9H)。
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.9(s, 3F), −138.8−−138.9(m, 1F), −139.8−−139.9(m, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26F
2NO
4について計算した[M+H]
+:478.5;実測値:478.1。他のアトロプ異性体である(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を、類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.60(d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.12(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.89(s, 1H), 7.77(dd, J = 11.1, 8.2 Hz, 1H), 7.66(d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.45(d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71(dd, J = 12.3, 7.9 Hz, 1H), 5.19(s, 1H), 4.69(t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.60(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.71(s, 3H), 0.86(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −78.04(s), −139.49(s), −140.31(s).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26F
2NO
4について計算した[M+H]
+:478.5;実測値:478.1。
【0675】
実施例107。(R)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(109)
【0676】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(109)の調製:(R)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(109)を、(S)−2−メチル−CBS−オキサアザボロリジンを(R)−2−メチル−CBS−オキサアザボロリジンの代わりに使用したことを除いて実施例106の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.59(d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.10(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.88(s, 1H), 7.76(dd, J = 11.1, 8.2 Hz, 1H), 7.63(d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.44(d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.71(dd, J = 12.4, 7.9 Hz, 1H), 5.19(s, 1H), 4.68(t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.59(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.70(s, 3H), 0.85(s, 8H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −77.84(s), −139.69(s), −140.48(s).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26F
2NO
4について計算した[M+H]
+:478.5;実測値:478.1。
【0677】
他のアトロプ異性体である(R)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を、類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.70(d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.96(s, 1H), 7.86 − 7.76(m, 3H), 7.45(d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.76(dd, J = 12.2, 7.9 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 4.74(dt, J = 12.4, 6.3 Hz, 2H), 3.66(t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.76(s, 3H), 0.92(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −77.78(s, 3F), −138.70 − −139.02(m, 1F), −139.80 − −139.99(m, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26F
2NO
4について計算した[M+H]
+:478.5;実測値:478.1。
【0678】
実施例108。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(110)
【0679】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(110)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(110)を、1−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパン−2−オンを1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)プロパン−2−オンの代わりに使用して出発することを除いて実施例99の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.70(d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.16(s, 1H), 7.82(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.80(d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.45(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.17(ddd, J = 8.0, 8.0, 2.4 Hz, 1H), 6.43(d, J = 10.0 Hz, 1H), 5.23(s, 1H), 4.71−4.70(m, 2H), 3.66(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.76(s, 3H)0.93(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.9(s, 3F), −112.86(d, J = 7.9 Hz, 1F), −120.76(dd, J = 9.0, 9.0 Hz, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26F
2NO
4について計算した[M+H]
+:478.5;実測値:478.1。
【0680】
実施例109。(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(111)
【0681】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(111)の調製:(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(111)を、2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)酢酸を2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)酢酸の代わりに使用したことを除いて実施例99の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ: 8.59(s, 1H), 8.30(s , 1H), 8.11(d, J= 8.21 Hz, 1H), 7.46(d, J = 5.47 Hz, 1H), 7.19(m, 2H), 6.35(m.1H), 5.38(s, 1H), 4.64(m, 2H), 3.57(m, 2H), 2.78(s, 3H), 1.16, 0.98(s, 9H)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26ClFNO
4について計算した[M+H]
+:494.95;実測値:494.11。
【0682】
実施例110。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(112)
【0683】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(112)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(112)を、2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)酢酸を2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)酢酸の代わりに使用したことを除いて実施例99の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.66(d, J = 5.76 Hz, 1H), 7.90(s , 1H), 7.80(d, J= 6.65 Hz, 3H), 7.42(d, J = 7.82 Hz, 1H), 6.46(d, J = 11.73 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 4.71(m.2H), 3.63(t, J = 6.26 Hz, 2H), 2.75(s, 3H), 2.39(s, 3H), 0.92(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
29FNO
4について計算した[M+H]
+:474.54;実測値:474.14。
【0684】
実施例111。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(113A)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(113B)
【0685】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(113A)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(113A)を、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(5−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートを(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの代わりに使用したことを除いて実施例104の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.64(d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.22(s , 1H), 7.92(t, J= 7.75 Hz, 1H), 7.76(d, J = 7.82 Hz, 1H), 7.68(t, J = 10.56Hz, 1H), 7.38(d, J =7.72 Hz, 1H), 6.98(m, 1H), 5.21(s, 1H), 4.71(m.2H), 3.60(t, J = 5.86 Hz, 2H), 2.82(s, 3H), 0.92(s, 9H)。
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.8(s, 3F), −115.5(br s, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
26FN
2O
4について計算した[M+H]
+:485.52;実測値:485.09。
【0686】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(113B)の調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(5−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートを(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの代わりに使用したことを除いて実施例104の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.64(d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.32(s , 1H), 7.78(d, J= 7.82, 1 H), 7.72(d, J= 5.87 Hz, 1H), 7.50(t, J = 8.21 Hz, 1H), 7.40(d, J = 8.22 Hz, 1H), 6.68(m, 1H), 5.21(s, 1H), 4.75(m.2H), 3.60(t, J = 5.87 Hz, 2H), 2.82(s, 3H), 0.92(s, 9H)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
28FN
2O
5について計算した[M+H]
+:503.53;実測値:503.12。
【0687】
実施例112。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−5−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(114)
【0688】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−5−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(12mg、0.023mmol、1当量)、ピリミジン−5−イルボロン酸(5mg、1.5当量)、Sphosパラダサイクル(3mg、0.1当量)、フッ化セシウム(12mg、3当量)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(0.5mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−5−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)アセタートを得た(4mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
34H
33FN
3O
4について計算した[M+H]
+:566.63;実測値:566.3。
【0689】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−5−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(114)の調製:テトラヒドロフラン(0.5mL)およびエタノール(0.5mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチル−5−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)アセタート(4mg)および2M水酸化ナトリウム(0.5mL)の溶液を、50℃で3時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(1.2mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 9.23(d, J = 5.09 Hz, 1H), 8.82(s, 1H), 7.96(s, 1H), 8.60(m, 1H), 7.80(m, 1H), 7.52(d, J = 5.08 Hz, 1H), 7.32(m, 2H), 7.19(s, 1 H), 6.82(m, 1 H), 5.02(m, 1H), 4.76(m, 2H), 3.50(t, J = 6 Hz, 2H), 2.37(s, 3H)0.92(s, 9H)。
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 6F), −115.9(m, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
32H
39FN
3O
4について計算した[M+H]
+:538.58;実測値:538.03。
【0690】
実施例113。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(115)
【0691】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(115)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(115)を、2−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)酢酸を2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)酢酸の代わりに使用したことを除いて実施例99の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.69(d, J = 5.87 Hz, 1H), 8.18(s , 1H), 7.80(m , 2H), 7.42(d, J = 7.72 Hz, 1H), 7.26(t, J = 7.43 Hz, 1H), 6.78(d, J = 9.38 Hz, 1H), 5.22(s, 1H), 4.64(m, 2H), 3.62(t, J = 5.86 Hz, 2H), 2.80(s, 3H), 0.98(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 3F), −127.87(d, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
26ClFNO
4について計算した[M+H]
+:494.95;実測値:494.07。
【0692】
実施例114。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(116)
【0693】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
1−(2−クロロ−3−メチルフェニル)プロパン−2−オンの調製:Smithプロセスバイアルに、1−ブロモ−2−クロロ−3−メチルベンゼン(528mg、2.57mmol、1当量)、トリブチルメトキシスズ(1.11mL、1.5当量)、4−メチルペンタ−4−エン−2−オン(0.42mL、1.5当量)、PdCl
2(23mg、5%)、およびトリ(o−トリル)ホスフィン(79mg、10%)、トルエン(1mL)を入れ、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、油浴中にて100℃で5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、1−(2−クロロ−3−メチルフェニル)プロパン−2−オンを得た(375mg、収率80%)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ: 7.19−7.02(m, 3H), 3.82(s, 2H), 2.38(s, 3H), 2.18(s, 3H)。
【0694】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(116)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(116)を、1−ブロモ−2−クロロ−3−メチルベンゼンを2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)酢酸の代わりに使用して(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.59(d, J = 5.08 Hz, 1H), 8.26(s , 1H), 7.68(m , 2H), 7.34(d, J = 8.21 Hz, 1H), 7.08(d, J = 8.60 Hz, 1H), 6.72(d, J = 8.50 Hz, 1H), 5.16(s, 1H), 4.62(m, 2H), 3.56(t, J = 6.26 Hz, 2H), 2.72(s, 3H), 2.42(s, 3H), 0.92(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
29ClNO
4について計算した[M+H]
+:490.99;実測値:490.33。
【0695】
実施例115。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5,6−トリメチルナフタレン−2−イル)酢酸(117)
【0696】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5,6−トリメチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)アセタート(16mg、0.031mmol、1当量)、メチルボロン酸(4mg、2当量)、Sphosパラダサイクル(2mg、0.1当量)、フッ化セシウム(19mg、4当量)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(0.5mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5,6−トリメチルナフタレン−2−イル)アセタートを得た(7mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
32H
36NO
4について計算した[M+H]
+:498.62;実測値:498.1。
【0697】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5,6−トリメチルナフタレン−2−イル)酢酸(117)の調製:テトラヒドロフラン(0.5mL)およびエタノール(0.5mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5,6−トリメチルナフタレン−2−イル)アセタート(7mg)および2M水酸化ナトリウム(0.5mL)の溶液を、50℃で3時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(4.7mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.64(d, J = 5.86 Hz, 1H), 8.15(s, 1H), 7.76(t, J = 8.90 Hz, 2H), 7.43(d, J = 8.99 Hz, 1H), 7.07(d, J = 8.99 Hz, 1H), 6.65(d, J = 8.60 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 4.70(m, 2H), 3.64(t, J = 7.77 Hz, 2H), 2.79(s, 3H), 2.67(s, 3H), 2.43(s, 3H), 0.92(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
32NO
4について計算した[M+H]
+:470.57;実測値:470.39。
【0698】
実施例116。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(118)
【0699】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−5−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(118)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−シアノ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(118)を、Zn(CN)
2をメチルボロン酸の代わりに使用し、DMFをDMEの代わりに使用したことを除いて実施例115の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5,6−トリメチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。分析HPLC(Gemini、2〜98%ACN/H
2O+0.05%TFA,7分間運転):t
R(分)=4.00。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ: 8.59(d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.09(s , 1H), 7.64(d, J = 8.21 Hz, 1H), 7.62(d, J = 4.08 Hz, 1H), 7.36(d, J = 8.21 Hz, 1H), 7.19(d, J = 8.61 Hz, 1H), 7.12(d, J = 8.98 Hz, 1H), 5.16(s, 1H), 4.62(m, 2H), 3.56(t, J = 5.86 Hz, 2H), 2.72(s, 3H), 2.62(s, 3H), 0.92(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
29N
4O
4について計算した[M+H]
+:481.55;実測値:481.32。
【0700】
実施例117。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(119)
【0701】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(10mg、0.019mmol、1当量)、メチルボロン酸(2mg、1.5当量)、Sphosパラダサイクル(1.3mg、0.1当量)、フッ化セシウム(14mg、4当量)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(0.5mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて120℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)アセタートを得た(6mg)。LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
33FNO
4について計算した[M+H]
+:502.59;実測値:502.1。
【0702】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(119)の調製:テトラヒドロフラン(0.5mL)およびエタノール(0.5mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)アセタート(6mg)および2M水酸化ナトリウム(0.5mL)の溶液を、50℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(4.7mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.67(d, J = 5.47 Hz, 1H), 8.12(s, 1H), 7.78(t, J = 5.87 Hz, 2H), 7.43(d, J = 8.82 Hz, 1H), 7.11(t, J = 8.21 Hz, 1H), 6.63(d, J = 8.60 Hz, 1H), 5.22(s, 1H), 4.70(m, 2H), 3.64(t, J = 5.86 Hz, 2H), 2.79(s, 3H), 2.38(d, J = 1.47 Hz, 3H), 0.92(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 3F), −131.6(d, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
29FNO
4について計算した[M+H]
+:474.54;実測値:474.33。
【0703】
実施例118。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(120)
【0704】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(120)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(120)を、エチルボロン酸をメチルボロン酸の代わりに使用したことを除いて実施例117の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸を作製するための手順に従って調製した。分析HPLC(Gemini、2〜98%ACN/H
2O+0.05%TFA、7分間運転):t
R(分)=4.00。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.67(d, J = 5.47 Hz, 1H), 8.14(s, 1H), 7.81(t, J = 8.21 Hz, 2H), 7.46(d, J = 8.21 Hz, 1H), 7.16(t, J = 8.23 Hz, 1H), 6.67(d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.22(s, 1H), 4.71(m, 2H), 3.66(t, J = 5.86 Hz, 2H), 2.79(m, s, 5H), 1.23(t, J = 7.82 Hz, 3H), 0.93(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 3F), −133.06(d, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
31FNO
4について計算した[M+H]
+:488.56(M+H
+);実測値:488.37。
【0705】
実施例119。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(121)
【0706】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチル−6−ビニルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:Smithプロセスバイアルに、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(99mg、0.19mmol、1当量)、カリウムビニルトリフルオロボラート(28mg、1.1当量)、Sphosパラダサイクル(13mg、0.1当量)、フッ化セシウム(114mg、4当量)を入れ、窒素でフラッシングした。ジメトキシエタン(2mL、Na/ベンゾフェノンから蒸留)を添加し、混合物に窒素を10分間吹きつけ、次いで、マイクロ波にて110℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチル−6−ビニルナフタレン−2−イル)アセタートを得た(69mg、収率71%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
32H
33FNO
4について計算した[M+H]
+:514.60;実測値:514.1。
【0707】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−ホルミル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチル−6−ビニルナフタレン−2−イル)アセタート(32mg、0.062mmol、1当量)を2mL THFに溶解させた。この溶液を、水(1mL)中のNaIO
4(40mg、3当量)およびK
2OsO
4・2H
2O(2.3mg、0.1当量)の混合物に室温で添加した。室温で30分間の撹拌後に反応が完了した。反応混合物を濾過し、濾液を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−ホルミル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを淡黄色油状物として得た(26mg、収率81%).LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
31FNO
5について計算した[M+H]
+:516.57;実測値:516.1。
【0708】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−ホルミル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(8mg)を0.5mL DCMに溶解させた。デオキソフルオル(50μL、過剰量)を溶液に添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを淡黄色油状物として得た(6mg、収率76%)。LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
31F
3NO
5について計算した[M+H]
+:538.57;実測値:538.34。
【0709】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(121)の調製:テトラヒドロフラン(0.5mL)およびエタノール(0.5mL)および2M水酸化ナトリウム(0.5mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(6mg)の溶液を50℃で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(4.7mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.69(d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.26(s, 1H), 7.84(d, J = 8.22 Hz, 1H), 7.80(d, J = 5.87 Hz, 1H), 7.43(m, 2H), 7.34, 7.21, 7.07(t, J = 54.74 Hz, 1H), 6.90(d, J = 9.38 Hz), 5.25(s, 1H), 4.73(m, 2H), 3.64(t, J = 5.86 Hz, 2H), 2.83(s, 3H), 0.93(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 3F), −113.97 to −116.29(m, 2F), −131.6(s, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
27F
3NO
4について計算した[M+H]
+:510.52;実測値:510.36。
【0710】
実施例120。(2S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(122)。
【0711】
【化187】
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【0712】
【化188】
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エチル4−(4−ブロモフェニル)−3−メチルブタ−2−エノアートの調製:0℃で、THF(250mL)中の60%w/w NaH/鉱物油(7.13g、0.176mol)の懸濁液を、トリエチルホスホノアセタート(39.5g、0.176mol)のTHF(72mL)溶液を30分間にわたって滴下して処理した。反応物をさらに30分間撹拌し、1−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−オン(25.0g、0.117mol)のTHF(108mL)溶液を1時間にわたって滴下した(添加中に反応物を0℃に維持した)。反応物を一晩撹拌しながら23℃に加温した。翌日、飽和NH
4Cl(250mL)を添加した。2時間後、反応物をH
2O(250mL)およびヘキサン(100mL)で希釈した。有機相を回収した。水層をEtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、粗4−(4−ブロモフェニル)−3−メチルブタ−2−エノアートをEおよびZ幾何異性体の混合物として得た。残渣をさらに精製せずに次に進めた(約30グラム;収率は決定しなかった)。以下に報告した
1H NMRは、EおよびZ異性体の両方を含む粗混合物に由来する。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 7.43(d, J = 8.6 Hz, 1.6H), 7.39(d, J = 8.6 Hz, 0.4H), 7.12(d, J = 8.2 Hz, 0.4H), 7.04(d, J = 8.2 Hz, 1.6H), 4.42−4.21(m, 2H), 3.96(s, 0.4H), 3.38(s, 1.6H), 2.10(s, 2.4H), 1.77(s, 0.6H), 1.37−1.23(m, 3H)。
【0713】
7−ブロモ−3−メチルナフタレン−1−オールの調製:上記由来の粗エチル4−(4−ブロモフェニル)−3−メチルブタ−2−エノアート(約30グラム)を含むフラスコを、濃H
2SO
4(120mL)で処理し、50℃に2.5時間加温した。反応物を、約500mLのクラッシュアイスに注いだ。氷が解けた後、褐色懸濁液を2回のEtOAc(それぞれ、500mLおよび100mL)で抽出した。2つの抽出物を合わせ、飽和NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、約55mLに濃縮した。残渣をDCMで処理し、シリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た(16.6g、収率60%((2工程にわたる1−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−オン由来))).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.29(d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.57(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.50(dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 1H), 7.17(s, 1H), 6.67(s, 1H), 2.42(s, 3H)。
【0714】
3−メチルナフタレン−1−オールの調製:7−ブロモ−3−メチルナフタレン−1−オール(100mg、0.421mmol)、10%w/wPd/C(45mg、42.1μmol Pd)、および無水EtOH(2.0mL)のスラリーを真空下から、バルーンのH
2を数回パージして戻した。懸濁液を、H
2バルーン下にて23℃で一晩撹拌した。反応物をセライトで濾過し、ケーキをEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、DCMに溶解させた。溶液を12gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た(収率は見出さなかった)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.10(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.72(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.47−7.39(m, 2H), 7.22(s, 1H), 6.67(s, 1H), 2.45(s, 3H)。
【0715】
エチル2−ヒドロキシ−2−(1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:DCM(5.0mL)を含むフラスコに、TiCl
4(DCM中の1.0M、3.16mL、3.16mmol)を入れた。−40℃(ドライアイス/CH
3CN浴)への冷却後、3−メチルナフタレン−1−オール(500mg、3.16mmol)のDCM(5.0mL)溶液を5分間にわたって滴下した。反応物が深紫色に変化した。30分後、グリオキシル酸エチル(323mg、3.16mmol、グリオキシル酸エチルの50%w/wトルエン溶液からN
2下でP
2O
5から新たに蒸留した)のDCM(2.0mL)溶液を迅速に添加した。反応物を0℃に加温した。1時間後、氷酢酸(1.0mL)を添加した。5分後、CH
3CN(5.0mL)を導入し、その後にH
2O(10mL)を導入した。反応物は紫色から黄色−橙色に移行した。反応物を23℃に加温し、30分間撹拌した。反応物をH
2O(15mL)で希釈し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を飽和NaHCO
3(20mL)で洗浄し(これにより、有機相が橙色から黄色へ脱色された)、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮し、DCM(10mL)で処理し、再度濃縮した。残渣をDCMに溶解させ、24gの「gold」ISCOシリカゲルカラムにロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物を得た(622mg、収率76%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.41(s, 1H), 8.20(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.67(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.46(dd, J = 8.8, 8.0 Hz, 1H), 7.40(dd, J = 8.2, 8.0 Hz, 1H), 7.20(s, 1H), 5.68(s, 1H), 4.31−4.08(m, 2H), 3.94(s, broad, 1H), 2.52(s, 3H), 1.18(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0716】
エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−ヒドロキシ−2−(1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(622mg、2.39mmol)の酢酸tert−ブチル(12mL)溶液を、23℃にて70%HClO
4(20μL)で処理した。3時間後、反応物を、飽和NaHCO
3(25mL)に5分間にわたってゆっくり添加した。得られた系をDCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。ヘキサン(10mL)を添加し、混合物を再度濃縮した。残渣をベンゼンに溶解させた。溶液を24gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン→酢酸エチル)によって精製して所望の生成物を得た(286mg、収率38%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 9.00(s, 1H), 8.26(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.65(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.44(dd, J = 8.2, 8.0 Hz, 1H), 7/39(dd, J = 8.8, 8.0 Hz, 1H), 7.17(s, 1H), 5.52(s, 1H), 4.25−4.06(m, 2H), 2.59(s, 3H), 1.33(s, 9H), 1.20(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0717】
エチル2−tert−ブトキシ−2−(4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(1.50g、4.74mmol)のCH
3CN(37.5mL)溶液を0℃に冷却した。セレクトフルオル(1.70g、4.74mmol)を添加し、反応物を23℃に加温した。2時間後、反応物を23℃で飽和Na
2HPO
4(70mL)およびH
2O(30mL)の混合物にゆっくり添加した。さらなるH
2O(40mL)を添加し、系をDCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機相をヘキサン(20mL)で処理した。分離した相を除去した。残存する有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。濾液を濃縮し、ベンゼンに溶解させた。溶液を24gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た(1.26g,79%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.83(s, 1H), 8.23(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.93(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51(dd, J = 6.9, 6.9 Hz, 1H), 7.45(dd, J = 6.9, 6.9 Hz, 1H), 5.46(s, 1H), 4.23−4.14(m, 2H), 2.49(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 1.31(s, 9H), 1.20(t, J = 7.1 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −137.3(app.s)。
【0718】
エチル2−tert−ブトキシ−2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:フラスコにCs
2CO
3(2.45g、7.53mmol)およびN−フェニルトリフリミド(phenyltriflimide)(2.69g、7.53mmol)を入れた。エチル2−tert−ブトキシ−2−(4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(1.26g、3.76mmol)のTHF(38mL)溶液を23℃で添加した。30分後、反応物を、2M NaHSO
4(30mL)および飽和Na
2HPO
4(100mL)の予め撹拌した混合物に23℃でゆっくり添加した。系を、酢酸エチル/ヘキサン混合物(10:1)(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をヘキサンから再度濃縮した。残渣をベンゼンに溶解させた。溶液を40gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン→酢酸エチル/ヘキサン1:4)によって精製して所望の生成物を得た(1.75g、99%超)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.11−8.02(m, 2H), 7.66−7.60(m, 2H), 5.72(s, 1H), 4.27−4.10(m, 2H), 2.44(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 1.21(s, 9H), 1.18(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −123.1(app.s, 1F), −73.4(s, 3F)。
【0719】
エチル2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(1.75g、3.76mmol)のDCM(30mL)溶液に、23℃で3分間にわたってTFA(3.0mL)を滴下して処理した。16時間後、反応物をH
2O(60mL)で希釈し、系をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して所望の粗生成物を得た(約1.54g得られた)。これを次の反応で使用した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.11−8.06(m, 1H), 7.67−7.64(m, 1H), 7.61−7.52(m, 2H), 7.41(d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.79(s, 1H), 4.34−4.22(m, 2H), 2.40(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 1.22(t, J = 7.4 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −122.6(app.s, 1F), −73.3(s, 3F)。
【0720】
エチル2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:エチル2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(約1.54g、3.76mmol)のDCM(60mL)溶液を、デス−マーチンペルヨージナン(1.91g、4.51mmol)で23℃にて処理した。4時間後、橙色反応物を、10%Na
2S
2O
3(28mL)に23℃でゆっくり添加した。5分間の撹拌後、反応物をH
2O(40mL)で希釈し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をベンゼンに溶解させた。溶液を40gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン→酢酸エチル/ヘキサン1:4)によって精製して所望の生成物を得た(1.08g、収率70%(2工程にわたるエチル2−tert−ブトキシ−2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート由来))。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.16−8.08(m, 2H), 7.76−7.68(m, 2H), 4.41(q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.39(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 1.40(t, J = 7.1 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −122.3(app.s, 1F), −73.3(s, 3F)。
【0721】
(S)−エチル2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(1.08g、2.64mmol)のPhMe(20mL)溶液を、−40℃(ドライアイス/CH
3CN浴)に冷却した。(R)−CBS触媒(146mg、0.528mmol)を導入した。蒸留カテコールボラン(423μL)を、5分間にわたって滴下した。30分後、反応物を−20℃に加温し、EtOAc(20mL)で処理した。次いで、15%Na
2CO
3(10mL)を添加した。反応物を23℃に加温し、強く撹拌した。30分後に有機相を回収した。これを、層が無色になるまで10mLずつの15%Na
2CO
3を使用してそれぞれ30分間洗浄した(強く撹拌)(初期の洗浄によって緑がかった暗褐色になる傾向があった)。6回のかかる洗浄後、有機相を飽和NH
4Cl(20mL)で30分間処理した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をヘキサンで処理し、再度濃縮した。材料をベンゼンに溶解させた。溶液を40gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン→酢酸エチル)によって精製して所望の生成物を得た(1.02g、収率94%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.11−8.06(m, 2H), 7.67−7.64(m, 2H), 5.79(s, 1H), 4.33−4.22(m, 2H), 2.40(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 1.22(t, J = 7.4 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −122.6(app.s, 1F), −73.1(s, 3F)。
【0722】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(1.02g、2.49mmol)の酢酸tert−ブチル(20mL)溶液を、70%HClO
4(20μL)で23℃にて処理した。5時間後、反応物を飽和NaHCO
3(40mL)に5分間にわたってゆっくり添加した。得られた系をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をベンゼンに溶解させた。溶液を40gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン→酢酸エチル/ヘキサン1:4)によって精製して所望の生成物を得た(942mg、収率81%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.11−8.02(m, 2H), 7.65−7.60(m, 2H), 5.72(s, 1H), 4.25−4.13(m, 2H), 2.45(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 1.21(s, 9H), 1.18(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −123.1(ap s, 1F), −73.3(s, 3F)。
【0723】
(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:以下の反応を三連で行った。密封可能な管に、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸一塩酸塩(160mg、0.636mmol)、S−Phosパラダサイクル(71.3mg、0.106mmol)、およびCsF(354mg、2.33mmol)を入れた。管を真空下に置き、次いで、アルゴンを戻し入れた。(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(247mg、0.530mmol)の1,2−ジメトキシエタン(Na°/ベンゾフェノンから蒸留、1.25mL)溶液を添加した。系を1分間撹拌して固体のいかなる塊も除去し、次いで、箔で包んだ。反応物を強く撹拌しながら120℃に1.5時間加熱した。3つの反応物を23℃に冷却し、ブライン(30mL)およびH
2O(30mL)の混合物への添加によって合わせた。系をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。ヘキサンを添加し、系を再度濃縮した。残渣をDCM/PhH 1:1に溶解させた。溶液を24gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン→酢酸エチル)によって精製して、所望の生成物(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを得た(163mg、収率21%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.16(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.61−7.18(m, 6H), 6.92(d, broad, J = 8 Hz, 1H), 5.25(s, broad, 1H), 4.75−4.60(m, 2H), 4.30−4.00(m, 2H), 3.55−3.40(m, 2H), 2.68(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 1.20−1.00(m, 3H), 0.90(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −122(s, broad)C
30H
30FNO
4について計算したLCMS−ESI
+(m/z):488.2(M+H
+);実測値:488.3(M+H
+)。他のジアステレオマーも得た;(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(208mg、収率27%):
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.13(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.50−7.16(m, 6H), 6.88(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.15(s, 1H), 4.72−4.60(m, 2H), 4.30−4.00(m, 2H), 3.49−3.38(m, 2H), 2.61(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 1.27−1.19(m, 3H), 0.83(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −124(app.s, broad).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
31FNO
4について計算した[M+H]
+:488.2;実測値:488.3。
【0724】
(2S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(122)の調製:THF(6.0mL)およびEtOH(無水、2.0mL)中の(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(163mg、0.334mmol)の溶液を、H
2O(2.0mL)中のLiOH一水和物(400mg、9.48mmol)で処理した。混合物を100℃で2時間強く撹拌した。さらなるLiOH一水和物(600mg、14.2mmol)およびH
2O(500μL)を添加し、さらに4時間加熱し続けた。反応物を23℃に冷却し、0.45ミクロンのフィルターパッドで濾過した。濾液をC18 Geminiカラム(溶離液:H
2O/CH
3CN 95:5→0:100(0.1%v/vTFA含有))で精製して、(2S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸をモノトリフルオロ酢酸塩として得た(124mg、64%)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.68(d, J = 5.8 Hz, 1H), 8.20(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.87(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.81(d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.60(dd, J = 7.9, 7.4 Hz, 1H), 7.48(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.36(dd, J = 7.9, 7.4 Hz, 1H), 6.98(d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.19(s, 1H), 4.77−4.70(m, 2H), 3.67(dd, J = 7.2, 5.9 Hz, 2H), 2.67(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 0.97(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −77.7(s).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27FNO
4について計算した[M+H]
+:460.2;実測値:460.2。他のジアステレオマーである(2S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を、類似の様式で(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートから調製した。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.56(d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.05(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.94(dd, J = 9.0, 5.9 Hz, 1H), 7.88(s, 1H), 7.54(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.38(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25(ddd, J = 8.7, 8.6, 2.4 Hz, 1H), 6.49(dd, J = 10.3, 2.4 Hz, 1H), 5.22(s, 1H), 4.67(dd, J = 5.8, 5.8 Hz, 2H), 3.55(dd, J = 5.8, 5.8 Hz, 2H), 2.70(s, 3H), 0.83(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −105.6(s, 1F), −77.6(s, 3F)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27FNO
4について計算した[M+H]
+:460.2;実測値:460.5。
【0725】
実施例121。(±)−(2S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(123)
【0726】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:1−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オンを使用したことを除いて実施例146の2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートと類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 7.79(dd, J
HH = 9.0 Hz, J
HF= 5.4 Hz, 1H), 7.66(s, 1H), 7.65(dd, J
HF = 9.0 Hz, J
HH= 2.3 Hz, 1H), 7.38(ddd, , J
HH = 9.0 Hz, , J
HF = 8.0 Hz, , J
HH = 2.3 Hz, 1H), 5.72(s, 1H), 4.25−4.10(m, 2H), 2.54(s, 3H), 1.20(s, 9H), 1.18(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −112.0(ddd, , J
HF = 9.0, 8.0, 5.4 Hz , 1F), −73.4(s, 3F)。
【0727】
(±)−(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートを出発物質として使用し、S−Phos−パラダサイクルを触媒として使用したことを除いて実施例99の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートと類似の様式で調製して、生成物をラセミ体として得た。C
30H
30FNO
4について計算したLCMS−ESI
+(m/z):488.2(M+H
+);実測値:488.2(M+H
+)。他のジアステレオマー(±)−(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートも、シリカゲルクロマトグラフィによって単離した。LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
31FNO
4について計算した[M+H]
+:488.2;実測値:488.2。
【0728】
(±)−(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(123)の調製:(±)−(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを出発物質として使用したことを除いて実施例99の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して、所望の生成物のラセミ体をモノトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.68(d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.02−7.97(m, 2H), 7.81−7.75(m, 2H), 7.43(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.32(ddd, J = 5.4, 5.4, 2.4 Hz, 1H), 6.54(dd, J = 10.0, 2.3 Hz, 1H), 5.24(s, 1H), 4.78−4.67(m, 2H), 3.67−3.62(m, 2H), 2.77(s, 3H), 0.93(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −105.6(s, 1F), −77.6(s, 3F).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27FNO
4について計算した[M+H]
+:460.2;実測値:460.4。
【0729】
他のラセミ体である(±)−(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.61(d, J = 5.8 Hz, 1H), 8.18(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.71(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.58(dd, J = 7.0, 6.8 Hz, 1H), 7.51(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.34(dd, J = 7.0, 6.8 Hz, 1H), 6.96(d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 4.72(dd, J = 6.2, 6.2 Hz, 2H), 3.64(dd, J = 6.2, 6.2 Hz, 2H), 2.64(d, J
HF = 3.2 Hz, 3H), 0.86(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −77.8(s)。
LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27FNO
4について計算した[M+H]
+:460.2;実測値:460.4。
【0730】
実施例122。(2S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(124)
【0731】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−(7−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−3−メチル−1−(トリフルオロ−メチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートを出発物質として使用したことを除いて実施例99の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートと類似の様式で調製した。LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
31ClNO
4について計算した[M+H]
+:504.2;実測値:504.2。他のラセミ体(±)−(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)(7−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートもシリカゲルクロマトグラフィによって単離した。LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
31ClNO
4について計算した[M+H]
+:504.2;実測値:504.2。
【0732】
(±)−(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(124)の調製:(±)−(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(124)を、(±)−(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを出発物質として使用したことを除いて実施例99の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して、所望の生成物のラセミ体をモノトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.69(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.99−7.93(m, 2H), 7.81−7.75(m, 2H), 7.48−7.43(m, 2H), 6.90(d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.22(s, 1H), 4.77−4.67(m, 2H), 3.67−3.62(m, 2H), 2.77(s, 3H), 0.93(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −77.6(s).C
28H
26ClNO
4について計算したLCMS−ESI
+(m/z):476.2(M+H
+);実測値:476.1(M+H
+)。他のラセミ体である(±)−(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.55(d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.00(d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.88−7.84(m, 2H), 7.48(d, broad, J = 4 Hz, 1H), 7.40(dd, J = 8.6, 1.8 Hz, 1H), 7.34(d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.85(d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 4.68−4.62(m, 2H), 3.54−3.47(m, 2H), 2.69(s, 3H), 0.80(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27ClNO
4について計算した[M+H]
+:476.2;実測値:476.4。
【0733】
実施例123。エチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(125)
【0734】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
3−メチル−4−フェニルブタン酸の調製:3−メチル−4−フェニルブタン酸を、1−フェニルプロパン−2−オンを使用したことを除いて実施例32の4−(2−メトキシ−フェニル)−3−メチル−酪酸と類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 7.31−7.14(m, 5H), 2.65(dd, J = 13.3, 6.7 Hz, 1H), 2.53(dd, J = 13.3, 7.4 Hz, 1H), 2.38(dd, 14.9, 5.5 Hz, 1H), 2.28(app.sext.J = 6.7 Hz, 1H), 2.17(dd, 14.5, 7.8 Hz, 1H), 0.98(d, J = 6.6 Hz, 3H)。
【0735】
3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製:3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンを、3−メチル−4−フェニルブタン酸を使用したことを除いて実施例48の6−ブロモ−3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンと類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.02(d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.47(dd, J = 7.4, 7.4 Hz, 1H), 7.31(dd, J = 7.4, 7.4 Hz, 1H), 7.24(d, J = 7.4 Hz, 1H), 3.01−2.95(m, 1H), 2.76−2.66(m, 2H), 2.37−2.27(m, 2H), 1.15(d, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0736】
エチル2−(4−メトキシベンジルオキシ)−2−(1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−(4−メトキシベンジルオキシ)−2−(1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを、3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンを使用したことを除いて実施例32の(1−ヒドロキシ−5−メトキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル)−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−酢酸エチルエステルと類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.51(s, 1H), 8.24(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.65(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.48−7.36(m, 2H), 7.27(d, 8.5 Hz, 2H), 7.18(s, 1H), 6.89(d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.30(s, 1H), 4.67−4.55(m, 2H), 4.27−4.08(m, 2H), 3.82(s, 3H), 2.40(s, 3H), 1.19(t, J = 7.0 Hz, 3H).
エチル2−(4−メトキシベンジルオキシ)−2−(4−ブロモ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−(4−メトキシベンジルオキシ)−2−(1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(102mg、0.268mmol)のCHCl
3(5.0mL)溶液を、固体NaHCO
3(46mg、0.281mmol)で処理した。CHCl
3(1.0mL)中のBr
2(45mg)を、23℃で5分間にわたって滴下した。15分後、10%Na
2S
2O
3(10mL)を添加した。反応物をCHCl
3で2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をDCMに溶解させた。溶液を、12gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た(83mg、67%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.69(s, 1H), 8.29(d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.22(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.59(dd, J = 7.4, 7.4 Hz, 1H), 7.47(dd, J = 7.8, 7.8 Hz, 1H), 7.26(d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.91(d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.47(s, 1H), 4.67−4.56(m, 2H), 4.26−4.08(m, 2H), 3.81(s, 3H), 2.60(s, 3H), 1.20(t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0737】
エチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(125)の調製:エチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(125)を、エチル2−(4−メトキシベンジルオキシ)−2−(4−ブロモ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを使用したことを除いて実施例67のエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートと類似の様式で調製した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.39(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.57−7.42(m, 4H), 7.36−7.24(m, 3H), 5.16(s, 1H), 4.24−4.09(m, 2H), 2.75(s, 3H), 1.23(t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.00(s, 9H)。
【0738】
実施例124。2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(126)
【0739】
【化192】
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2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(126)の調製:エチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(30mg、71.4μmol)、LiOH一水和物(15mg、0.357mmol)、H
2O(500μL)、EtOH(無水、500μL)、およびTHF(500μL)の溶液を密封管に入れ、100℃に加熱した。反応が完了した後、これを23℃に冷却し、0.45ミクロンのフィルターで濾過し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって直接精製した。生成物含有画分を合わせ、凍結乾燥させて表題化合物を得た(親形態)(11.5mg、40%)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.38(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.63−7.47(m, 4H), 7.38−7.20(m, 3H), 5.30(s, 1H), 2.69(s, 3H), 1.00(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
22H
21BrClOについて計算した[M−CO
2−H]
−:415.2;実測値:415.0。
【0740】
実施例125。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(127)
【0741】
【化193】
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エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(25mg、51μmol)、トリメチルボロキシン(21μL、0.153mmol)、PdCl
2(dppf)(3.7mg、5.1μmol)、K
2CO
3(70mg、0.510mmol)、PhMe(500μL)、EtOH(無水、250μL)、およびH
2O(250μL)の懸濁液を、密封容器中にて100℃で3時間撹拌した。反応物を23℃に冷却し、H
2Oで希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して粗生成物を得た(収率は見いだされなかった)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.08(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.48−7.44(m, 3H), 7.29−7.26(m, 4H), 5.15(s, 1H), 4.20−4.12(m, 2H), 2.65(s, 3H), 2.55(s, 3H), 1.21(t, J = 7 Hz, 3H), 1.00(s, 9H)。
【0742】
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(127)の調製:THF(500μL)、EtOH(無水、250μL)、およびH
2O(250μL)中の粗エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)アセタートの溶液をLiOH一水和物(61mg、1.45mmol)で処理し、密封容器中にて100℃に4時間加熱した。反応物を23℃に冷却し、0.45ミクロンのフィルターで濾過し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって直接精製した。生成物含有画分を合わせ、凍結乾燥させて表題化合物を得た(親形態)(8.0mg、40%(2工程で))。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6)δ 12.73(s, broad, 1H), 8.15(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.72−7.62(m, 2H), 7.57−7.47(m, 2H), 7.39−7.32(m, 2H), 7.19(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.07(s, 1H), 2.63(s, 3H), 2.51(s, 3H), 0.93(s, 9H)。
LCMS−ESI
−(m/z):C
48H
48Cl
2NaO
6について計算した[M−H]
−:813.3;実測値:813.2。
【0743】
実施例126。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(128)
【0744】
【化194】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(128)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(128)を、鈴木カップリング反応においてカリウムビニルトリフルオロボラートを使用したことを除いて実施例125の2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸と類似の様式で調製して表題化合物(親形態)を得た。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6)δ 12.78(s, broad, 1H), 8.13(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.73−7.65(m, 2H), 7.54−7.48(m, 2H), 7.41−7.36(m, 2H), 7.20(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.11(dd, J = 18.0, 11.7 Hz, 1H), 5.87(d, J = 11.4 Hz, 1H), 5.41(d, J = 18.0 Hz, 1H), 5.09(s, 1H), 2.50(s, 3H), 0.94(s, 9H). LCMS−ESI
−(m/z):C
50H
48Cl
2NaO
6について計算した[2M−2H+Na]
−:839.3;実測値:839.2。
【0745】
実施例127。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−エチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(129)
【0746】
【化195】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−エチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(129)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−ビニルナフタレン−2−イル)酢酸(5.0mg、12μmol)、5%w/w Rh/Al
2O
3(10mg)、およびEtOH(無水、2.0mL)の懸濁液の排気およびパージを数回行った(真空/H
2バルーン)。懸濁液を、H
2バルーン下にて6時間急速に撹拌した。H
2O(500μL)を添加し、反応物を0.45ミクロンのフィルターで濾過した。濾液を逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって直接精製した。生成物含有画分を合わせ、凍結乾燥させて表題化合物を得た(親形態)。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6)δ 12.71(s, broad, 1H), 8.13(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.70−7.62(m, 2H), 7.60−7.47(m, 2H), 7.34−7.33(m, 2H), 7.20(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.06(s, 1H), 3.40−3.20(m, 2H), 1.25(t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.93(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
50H
52Cl
2NaO
6について計算した[2M−2H+Na]
−:841.3;実測値:841.3。
【0747】
実施例128。エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−ホルミル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(130)
【0748】
【化196】
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エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−ホルミル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(130)の調製:H
2O(500μL)、EtOH(無水、500μL)、およびPhMe(1.0mL)中のエチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(75mg、0.153mmol)、K
2CO
3(317mg、2.29mmol)、PdCl
2(dppf)(11.2mg、15.3μmol)、およびカリウムビニルトリフルオロボラート(103mg、0.766mmol)の溶液を、密封容器中にて100℃に4時間加熱した。反応物を23℃に冷却し、H
2O(30mL)で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮し、減圧下でMeOHを蒸発させた(2×)。残渣をMeOH(3.0mL)およびDCM(3.0mL)で処理し、−78℃に冷却した。溶液のO
2中にオゾンを5分間拡散させた。最後の拡散から10分後、反応物をDMS(100μL)で処理し、0℃に加温した。10%Na
2S
2O
3(2.0mL)を添加し、反応物を23℃で数分間撹拌した。反応物をH
2OおよびDCMで希釈し、次いで、セライトで濾過した。濾液をDCM(2×)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。DCMを添加し、溶液を12gの「gold」ISCOシリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン 3:97定組成)によって精製して所望の生成物を得た(34mg、収率51%)。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6)δ 11.01(s, 1H), 8.73(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.56−7.22(m, 7H), 5.16(s, 1H), 4.24−4.12(m, 2H), 2.81(s, 3H), 1.23(t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.00(s, 9H)。
【0749】
実施例129。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(131)
【0750】
【化197】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(131)の調製:エチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(40mg、81.7μmol)、N,N−ジメチルプロパルギルアミン(26μL、0.245mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(5.7mg、16.3μmol)、CuI(3.1mg、16.3μmol)、およびTHF(1.00mL)の溶液を、密封容器中にて70℃で18時間加熱した。変換が完了したので、容器にさらなるPdCl
2(PPh
3)
2(5.7mg、16.3μmol)およびCuI(3.1mg、16.3μmol)を入れ、100℃にさらに26時間加熱した。反応物を23℃に冷却した。THF(1.0mL)、EtOH(無水、500μL)、およびH
2O(500μL)を添加し、その後にLiOH一水和物(100mg、2.37mmol)を添加した。反応物を100℃に4時間加熱した。23℃への冷却後、粗反応物を0.45ミクロンのフィルターで濾過し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって直接精製した。生成物含有画分を合わせ、凍結乾燥させて表題化合物を得た(モノトリフルオロ酢酸塩)(6.8mg、15%)。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6)δ 12.92(s, broad, 1H), 10.26(s, broad, 1H), 8.30(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.71−7.62(m, 3H), 7.47−7.43(m, 2H), 7.34(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.22(d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.03(s, 1H), 4.56(s, 2H), 2.96(s, 6H), 2.72(s, 3H), 0.90(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, DMSO−d
6)δ −74.1(s)LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
31ClNO
3について計算した[M+H]
+:464.2;実測値:464.0。
【0751】
実施例130。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(132)
【0752】
【化198】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(132)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(132)を、2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を使用したことを除いて実施例127の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−エチル−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製した。LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
35ClNO
3について計算した[M+H]
+:468.2;実測値:468.2。
【0753】
実施例131。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−((ジメチルアミノ)メチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(133)
【0754】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−((ジメチルアミノ)メチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(133)の調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−ホルミル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(6.0mg、13.9μmol)、EtOH(無水、500μL)、NaBH(OAc)
3(8.8mg、41.7μmol)、および氷酢酸(4μL、70μmol)の懸濁液を、N,N−ジメチルアミンのMeOH溶液(2M、35μL、69.5μmol)で処理した。溶解性を改善するためにDCM(50μL)を添加した。反応物を密封し、70℃に加熱した。変換率が限定されていたので、さらなるMeOH中のN,N−ジメチルアミン(2M、170μL、0.337mmol)、氷酢酸(20μL、0.35mmol)、NaBH(OAc)
3(50mg、0.236mmol)、およびDMF(500μL)を添加した。加熱し続けた。変換した後、LiOH一水和物(200mg、4.7mmol)およびH
2O(1.0mL)を添加した。反応物を密封し、100℃に一晩加熱した。その後、反応物を0.45ミクロンのフィルターで濾過し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって直接精製した。生成物含有画分を合わせ、凍結乾燥させて表題化合物を得た(モノトリフルオロ酢酸塩)(1.0mg、13%).LCMS−ESI
+(m/z):C
26H
31ClNO
3について計算した[M+H]
+:440.2;実測値:440.0。
【0755】
実施例132。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(モルホリノメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(134)
【0756】
【化200】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(モルホリノメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(134)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(モルホリノメチル)ナフタレン−2−イル)酢酸(134)を、還元的アミノ化工程でモルホリンを使用したことを除いて実施例131の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−((ジメチルアミノ)メチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製した。LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
33ClNO
4について計算した[M+H]
+:482.2;実測値:482.0。
【0757】
実施例133。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(ヒドロキシメチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(135)
【0758】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(ヒドロキシメチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(135)の調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−ホルミル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(6.0mg、14μmol)、NaBH
4(1.5mg、40μmol)、THF(250μL)、およびEtOH(無水、500μL)の溶液を、23℃で1時間撹拌した。H
2O(500μL)およびLiOH一水和物(50mg、1.18mmol)を添加した。反応物を密封し、100℃に加熱した。2時間後、反応物を23℃に冷却し、0.45ミクロンのフィルターで濾過し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって直接精製した。生成物含有画分を合わせ、凍結乾燥させて表題化合物を得た(親形態)(2.6mg、43%)。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6)δ 12.76(s, 1H), 8.27(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.72−7.65(m, 2H), 7.58−7.48(m, 2H), 7.39−7.33(m, 2H), 7.18(d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.07(s, 1H), 5.01(d, broad, J = 2.7 Hz, 2H), 2.62(s, 3H), 0.94(s, 9H)。
LCMS−ESI
−(m/z):C
24H
24ClO
4について計算した[M−H]
−:411.1;実測値:410.9。
【0759】
実施例134。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−フェニルナフタレン−2−イル)酢酸(136)
【0760】
【化202】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−フェニルナフタレン−2−イル)酢酸(136)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−フェニルナフタレン−2−イル)酢酸(136)を、鈴木反応でベンゼンボロン酸を使用したことを除いて実施例125の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して表題化合物(親形態)を得た。
1H−NMR:(400 MHz, MeOH−d
4):δ 7.67−7.55(m, 5H);7.50−7.48(m, 1H);7.41−7.39(m, 1H);7.33−7.23(m, 6H);5.31(s, 1H);2.28(s, 3H);1.02(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
29H
26ClO
3について計算した[M−H]
−:457.2;実測値:457.2。
【0761】
実施例135。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(137)
【0762】
【化203】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(137)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(137)を、鈴木反応で2−(N,N−ジメチルアミノ)−ピリジン−5−イル−ボロン酸を使用したことを除いて実施例125の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 8.02−8.00(m, 1H);7.78(m, broad, 1H);7.72−7.69(m, 1H);7.67−7.65(m, 1H);7.52−7.49(m, 1H);7.45−7.36(m, 4H);7.23(d, J=8.0 Hz, 2H);5.11(s, 1H);2.29(d, J=1.2 Hz, 3H);0.93(d, J=1.2 Hz, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
32ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:503.2;実測値:503.3。
【0763】
実施例136。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(ピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(138)
【0764】
【化204】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(ピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(138)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(ピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(138)を、鈴木反応でピリジン−3−イル−ボロン酸を使用したことを除いて実施例125の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た(モノトリフルオロ酢酸塩)。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 12.8(s, broad, 1H), 8.80(d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.62(d, J = 12.9 Hz, 1H), 7.97−7.92(m, 1H), 7.76−7.69(m, 3H), 7.60−7.54(m, 1H), 7.47−7.40(m, 3H), 7.28(d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.18(d, J = 9.4 Hz, 1H), 5.15(s, 1H), 2.25(s, 3H), 0.96(s, 9H).
19F−NMR:(377 MHz, DMSO−d
6):δ −74.7(s)LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27ClNO
3について計算した[M+H]
+:460.2;実測値:460.2。
【0765】
実施例137。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(139)
【0766】
【化205】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(139)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(139)を、鈴木反応でピリミジン−5−イル−ボロン酸を使用したことを除いて実施例125の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た(モノトリフルオロ酢酸塩)。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 12.87(s, broad, 1H), 9.39(s, 1H), 8.89 −8.86(m, 2H), 7.76−7.68(m, 2H), 7.58−7.55(s, 1H), 7.49−7.44(m, 3H), 7.28(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.20(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.15(s, 1H), 2.27(s, 3H), 0.97(s, 9H).
19F−NMR:(377 MHz, DMSO−d
6):δ −73.9(s)LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
26ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:461.2;実測値:461.2。
【0767】
実施例138。2−(1,4−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(140)
【0768】
【化206】
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2−(1,4−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(140)の調製:2−(1,4−ビス(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(140)を、鈴木反応で4−クロロベンゼンボロン酸を使用したことを除いて実施例125の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た(モノトリフルオロ酢酸塩)。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 12.82(s, 1H), 7.75−7.63(m, 4H), 7.55(dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 7.46−7.31(m, 5H), 7.26−7.21(m, 2H), 5.14(s, 1H), 2.24(s, 3H), 0.96(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
58H
50Cl
4NaO
6について計算した[2M−2H+Na]
−:1007.2;実測値:1007.1。
【0769】
実施例139。1−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)プロパ−2−エン−1−オール(141)
【0770】
【化207】
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1−ヒドロキシ−3−メチル−2−ナフトニトリルの調製:フェニル−2−プロパノン(24.93g、0.178mol)を、エチルシアノアセタート(19.8mL、0.180mol)、酢酸(8.0mL、0.14mol)、酢酸アンモニウム(2.82g、0.0370mol)、および80mLのベンゼンとディーン・スタークトラップおよび冷却装置によって冷却された冷却器を備えた丸底フラスコ中で組み合わせた。反応物を160℃に4時間加熱した。混合物を熱源から取り出し、過剰量(約50mL)のベンゼンを留去することによって混合物を濃縮することができるようにトラップから排出した。溶液は、粗(E)−エチル2−シアノ−3−メチル−4−フェニルブタ−2−エノアートを含んでいた。濃縮した混合物を熱源から取り出し、調整して240℃に加熱した。アセトアミド(50.9483g、0.862mol)を添加し、混合物を240℃で60〜90分間加熱している間に得られた任意のエタノールを蒸留するためにクライゼンヘッドを取り付けた。混合物を約100℃に冷却し、室温の水に注いで反応を停止させた。塊状の橙色固体が形成され、これを濾過によって除去し、氷冷無水EtOHと共に摩砕した。固体を濾過によって除去し、この過程を4回繰り返してさらなる材料を回収した。得られた生成物は淡黄色微粉であった(13.20g、収率36%)。
1H−NMR:(300 MHz, DMSO−d
6):δ 11.28(s, 1H);8.24(d, J = 8.4 Hz, 1H);7.80(d, J = 8.0 Hz, 1H);7.62−7.58(m, 1H);7.52−7.48(m, 1H);7.34(s, 1H);2.47(s, 3H)。
【0771】
4−ブロモ−1−ヒドロキシ−3−メチル−2−ナフトニトリルの調製: 1−ヒドロキシ−3−メチル−2−ナフトニトリル(1.065g、5.8mmol)をCHCl
3(24mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム(952mg、11.3mmol)および臭素(330μL、6.43mmol)と組み合わせ、室温で一晩撹拌した。10mLの10%チオ硫酸ナトリウムの添加によって反応を停止させ、混合物を、脱色が最大になるまで撹拌した。固体を濾過によって粗生成物として取り出した(1.47g、収率97%)。
1H−NMR:(300 MHz, DMSO−d
6):δ 8.334(d, J = 8.0 Hz, 1H);8.166(d, J = 8.4 Hz, 1H);7.81−7.77(m, 1H);7.65−7.61(m, 1H);2.65(s, 3H)。
【0772】
4−ブロモ−2−シアノナフタレン−1−イルペルフルオロブタンスルホナートの調製:4−ブロモ−1−ヒドロキシ−3−メチル−2−ナフトニトリル(518mg、1.97mmol)のジクロロメタン溶液(20mL)を、−78℃でトリエチルアミン(800μL、5.37mmol)で処理した。この冷却溶液に、ノナフルオロブタンスルホン酸無水物(1.10g、1.97mmol)をDCM乳濁液として滴下した。15分後、反応物を室温に加温した。飽和重炭酸ナトリウムで反応を停止させ、23℃で一晩撹拌した。混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄し、EtOAcおよびヘキサンを使用したシリカゲルでクロマトグラフィを行って所望の生成物(330mg、収率31%)および回収された出発物質(245mg、収率47%)を得た。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 8.42(d, J = 8.4 Hz, 1H);8.11(d, J = 8.8 Hz, 1H);8.05−8.01(m, 1H);7.99−7.95(m, 1H);2.81(s, 3H)。
【0773】
4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ナフトニトリルの調製:2〜5mLマイクロ波バイアル中の4−ブロモ−2−シアノナフタレン−1−イルペルフルオロブタンスルホナート(3.99g、7.33mmol)の50−50(v/v)EtOH−トルエン溶液(4mL)に、4−クロロフェニルボロン酸(1.65g、10.55mmol)およびジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(165mg、0.171mmol)および6mLの2M K
2CO
3を添加した。バイアルを密封し、60℃で30分間熱的に加熱した。混合物を減圧濃縮し、EtOAcに再溶解させ、飽和NH
4Clおよびブラインで洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、EtOAcおよびヘキサンを使用したシリカゲルでクロマトグラフィを行って、生成物の混合物を得た。次いで、この混合物を、ヘキサン原液(50mL)を使用した熱濾過によって精製して、所望の純粋な生成物を得た(731mg、収率28%)。第2の生成物(600mg)を熱濾過の反復によって得た。これは出発物質が夾雑していた。
1H−NMR:(400 MHz, MeOH−d
4):δ 8.361(d, J=8.4Hz, 1H);7.89−7.85(m, 1H);7.69−7.62(m, 3H);7.56−7.49(m, 3H);2.81(s, 3H)。
【0774】
4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ナフトアルデヒドの調製:DIBAL−H(11.2 ml、1.0MのDCM溶液)を、4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ナフトニトリル(2.01g、5.63mmol)のDCM溶液に−40℃でゆっくり添加した。混合物を撹拌し、3〜4時間にわたって23℃に段階的に上昇させた。次いで、混合物を0℃に再冷却し、EtOAc(15mL、18.9mmol)の添加によって反応を停止させ、20〜30分間強く撹拌した。この混合物を、30mLの飽和NH
4Clに注ぎ、10〜15分間撹拌した。短いセライトパッドでの濾過およびその後のDCMでの抽出後、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。ヘキサン中のEtOAcを使用したシリカゲルでのクロマトグラフィにより、所望のアルデヒドを得た(1.56g、収率77%)。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 9.81(s, 1H);8.36(d, J=8.8Hz, 1H);7.83−7.79(m, 1H);7.64−7.62(m, 1H);7.60−7.56(m, 2H);7.44−7.39(m, 3H);2.775(s, 3H)。
【0775】
1−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)プロパ−2−エン−1−オール(141)の調製:4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ナフトアルデヒド(500mg、1.39mmol)のTHF(15mL)溶液に、ビニルマグネシウムブロミド(1.40mL、1MのTHF溶液、1.4mmol)を0℃で添加し、混合物を撹拌し、23℃に4時間加温した。10mLの飽和NH
4Cl水溶液の添加によって反応を停止させ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮し、ヘキサン中のEtOAcを使用したシリカゲルでクロマトグラフィを行って所望の生成物を得た(401.8mg、収率75%)。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 8.40(d, J=8.8 Hz, 1H);7.57−7.53(m, 1H);7.50−7.44(m, 2H);7.36−7.32(m, 1H);7.25−7.15(m, 4H);6.18−6.10(m, 1H);5.42−5.40(m, 1H);5.19−5.03(m, 2H);2.79(s, 3H)。
【0776】
実施例140。メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(142)
【0777】
【化208】
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(1−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アリルオキシ)(tert−ブチル)ジメチルシランの調製:1−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)プロパ−2−エン−1−オール(1.47g、3.79mmol)およびトリエチルアミン(2.3mL、16.5mmol)の撹拌DCM溶液(32mL)に、TBDMS−OTf(2.0mL、11.65mmol)を23℃で添加し、反応物を撹拌し、TLCによってモニタリングした。45分後、さらなる2mLのTBDMSOTfを添加し、混合物を一晩撹拌した。次いで、暗色混合物を10%NaHCO
3で反応を停止させ、色が消えた。混合物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。ヘキサン中のEtOAcを使用したシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィにより、所望のシリル化された生成物を得た(1.60g、収率84%)。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 8.39(d, J = 8.4 Hz, 1H);7.55−745(m, 3H);7.34−7.30 m, 1H);7.26−7.24(m, 1H);7.24−7.18(d, J = 8.0 Hz, 1H);7.16−7.14(m, 1H);6.09−6.01(m, 1H);5.32−5.30(m, 1H);5.13−5.03(m, 2H);2.77(s, 3H);0.87(s, 6H);0.83(s, 9H)。
【0778】
2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アセトアルデヒドの調製:(1−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アリルオキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(1.6g、3.19mmol)の50−50(v/v)(MeOH/DCM)溶液を、−78℃で5〜10分間オゾン分解した。混合物を1mLのDMSの添加によって反応を停止させ、次いで、23℃に加温した。DCMでの希釈後、混合物を10%Na
2S
2O
3水溶液(5×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。ヘキサン中のEtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィにより、所望のアルデヒドを得た(1.27g、収率79%)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3):δ: 9.94(s, 1H);8.41−8.36(d, J = 8.0 Hz, 1H);7.60−7.55(m, 1H);7.53−7.45(m, 2H);7.39−7.32(m, 2H);7.29−7.24(m, 2H);5.16(s, 1H);2.63(s, 3H);0.86(m, 15H)。
【0779】
2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)酢酸の調製:2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリル−オキシ)アセトアルデヒド(0.65g、1.29mmol)のDCM溶液(8.0mL)を、2−メチル−2−ブテン(1.5mL、14.1mmol)、リン酸二水素ナトリウム(8.0mL、1.0M)、および亜塩素酸ナトリウム(1.37g、14.46mmol)と合わせ、一晩強く撹拌した。混合物をDCMで200%希釈し、2M NaHSO
4でpH5以下の酸性に調整し、DCM(3×20mL)で抽出した。抽出物を合わせ、乾燥させ、減圧濃縮した。
1H NMR分析によって粗混合物が所望のカルボン酸(0.741g)を含むことが認められ、これを精製せずに使用した。
1H−NMR:(400 MHz, CD
3OD):δ 8.35(d, J = 8.4 Hz, 1H);7.58−7.51(m, 3H);7.46−7.44(m, 1H);7.39−7.33(m, 1H);7.31−7.22(m, 2H);5.33(s, 1H);2.72(s, 3H);0.825(s, 9H);−0.03(s, 3H);−0.26(s, 3H)。
【0780】
メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アセタートの調製:粗2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)酢酸(0.740g、1.4mmol)を20mL DCM−MeOH(50−50、v/v)に溶解させ、TMS−ジアゾメタン溶液(7.0mL、2.0Mのヘキサン溶液)と合わせ、23℃で6時間撹拌した。反応物を氷上で冷却し、TFA(500μL)をゆっくり添加して反応を停止させ、同時に、反応混合物から黄色が消えた。混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ、減圧濃縮した。ヘキサン中のEtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィによる精製により、精製された材料(537.8mg、収率78%)が2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アセトアルデヒドから得られた。
1H−NMR:(400 MHz, MeOH−d
4):δ 8.39(d, J=8.0 Hz, 1H);7.58−7.54(m, 1H);7.50−7.47(m, 2H);7.37−7.33(m, 2H);7.27−7.21(m, 2H);5.31(s, 1H);3.69(s, 3H);2.67(s, 3H);0.83(s, 9H);−0.04(s, 3H);−0.27(s, 3H)。
【0781】
メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アセタート(537.8mg、1.01mmol)を4.0mL TFAに溶解させ、60℃に加熱した。反応物をHPLCによってモニタリングし、TFA添加直後に暗色に変化した。HPLCによって1時間後に反応が完了し、熱源を除去し、トルエン(20mL)で希釈し、減圧濃縮した。この希釈/濃縮をさらに2回繰り返し、各サイクルで退色するのが認められた。EtOAcおよびヘプタンを用いたシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィによる精製により、所望の生成物を得た(297.9mg、0.71mmol)。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 10.34(s, broad, 1H);8.40(d, J=8.0 Hz, 1H);7.60−7.56(m, 1H);7.52−7.46(m, 2H);7.38−7.35(m, 1H);7.32−7.28(m, 2H);5.26(s, 1H);3.74(s, 3H);2.62(s, 3H)。
【0782】
メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(142)の調製:メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(298mg、0.71mmol)をt−BuOAc(18.0mL、134mmol)に溶解させ、7滴の過塩素酸を添加した。反応の進行を、HPLCおよびTLCによってモニタリングした。4.5時間後、混合物を氷で覆われた飽和NaHCO
3に添加し、10〜15分間撹拌した。この混合物をEtOAcで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。ヘキサン中のEtOAcを使用したシリカゲルでの精製により、所望の生成物およびいくつかの出発物質を得た。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3): δ 8.39(d, J=8.8 Hz, 1H);7.57−7.48(m, 3H);7.45−7.42(m, 1H);7.35−7.31(m, 1H);7.28−7.18(m, 2H);5.20(s, 1H);3.70(s, 3H);2.72(s, 3H);0.99(s, 9H)。
【0783】
実施例141。2−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(143)
【0784】
【化209】
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2−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(143)の調製:2−(4−(6−アミノピリジン−3−イル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(143)を、鈴木反応でメチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートを出発物質として使用し、2−アミノピリジン−5−イル−ボロン酸ピナコラートエステルを使用したことを除いて実施例125の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た(モノトリフルオロ酢酸塩)。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 8.06−7.86(m, 4H), 7.76−7.68(m, 2H), 7.56−7.37(m, 5H), 7.26(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.17−7.13(m, 1H), 5.13(s, 1H), 2.33(s, 3H), 0.96(s, 9H).
19F−NMR:(377 MHz, DMSO−d
6):δ −74.2(s).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
28ClN
2O
3について計算した[M+H]
+:475.2;実測値:475.2。
【0785】
実施例142。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(144)
【0786】
【化210】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(144)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(144)を、鈴木反応でメチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートを出発物質として使用し、2−(1H)ピリドン−5−イル−ボロン酸ピナコラートエステルを使用したことを除いて実施例125の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た(親形態)。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 12.8(s, broad, 1H), 11.8(app.s, broad, 1H), 7.67−7.30(m, 10H), 7.23(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.11(s, 1H), 2.36(s, 3H), 0.95(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
27ClNO
4について計算した[M+H]
+:476.2;実測値:476.2。
【0787】
実施例143。2−(4−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(145)
【0788】
【化211】
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2−(4−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(145)の調製:2−(4−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(145)を、鈴木反応でメチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートを出発物質として使用し、2−アミノピリミジン−5−イル−ボロン酸ピナコラートエステルを使用したことを除いて実施例125の2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3,4−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た(モノトリフルオロ酢酸塩形態)。
【0789】
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 12.8(s, broad, 1H), 8.26−8.24(m, 2H), 7.75−7.67(m, 2H), 7.55(dd, J = 7.8, 2.0 Hz, 1H), 7.53−7.41(m, 4H), 7.24(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.16(s, broad, 2H), 5.13(s, 1H), 2.34(s, 3H), 0.95(s, 9H).
19F−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ −74.9(s).LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
27ClN
3O
3について計算した[M+H]
+:476.2;実測値:476.2。
【0790】
実施例144。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(146)
【0791】
【化212】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(146)の調製:メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(10.5mg、22.1μmol)、[1H]ピリミジン−2−オン−5−イル−ボロン酸(25mg、0.11mmol)、PdCl
2(dppf)(3.2mg、4.4μmol)、K
2CO
3(46mg、0.33mmol)、PhMe(500μL)、EtOH(無水、250μL)、およびH
2O(250μL)の懸濁液を100℃に30分間加熱したが、変換は不十分であった。反応物を氷酢酸(60μL、1.05mmol)およびKF(40mg、0.688mmol)で処理した。さらなるPdCl
2(dppf)(3.2mg、4.4μmol)および[1H]ピリミジン−2−オン−5−イル−ボロン酸(7mg、30μmol)を添加し、反応物を100℃に加熱した。2時間後、反応物をH
2O(15mL)および氷酢酸(0.2mL)に添加した。系をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。粗材料を、THF(750μL)、EtOH(無水、750μL)、H
2O(500μL)、およびLiOH一水和物(50mg 1.2mmol)で処理した。懸濁液を100℃に30分間加熱した。反応物を23℃に冷却し、0.45ミクロンのフィルターで濾過し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって直接精製した。生成物含有画分を合わせ、凍結乾燥させて表題化合物を得た(親形態)(3.8mg、36%(2工程で))。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 12.8(s, broad, 1H), 8.29(app.s, broad, 1H), 7.75−7.68(m, 2H), 7.58−7.44(m, 4H), 7.43−7.38(m, 2H), 7.25(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.12(s, 1H), 2.38(s, 3H), 0.96(s, 9H).LCMS−ESI
+(m/z):C
27H
26ClN
2O
4について計算した[M+H]
+:477.2;実測値:477.2。
【0792】
実施例145。2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−シアノ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(147)
【0793】
【化213】
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2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−4−シアノ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(147)の調製:メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(10.5mg、22.1μmol)、CuCN(9.8mg、0.11mmol)、およびNMP(500μL)の懸濁液を、マイクロ波で200℃に加熱した。反応物を23℃に冷却し、EtOH(2.5mL)で処置し、0.45ミクロンのフィルターで濾過し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって直接精製した。生成物含有画分を合わせ、pHが明らかに塩基性を示すまでLiOH一水和物で処理した。加温によって混合物を濃縮してほとんどの水および全てのCH
3CNを除去した。溶液をEtOH(無水、500μL)およびTHF(1.0mL)で処理した。懸濁液を23℃で1時間撹拌した。これを0.45ミクロンのフィルターで濾過し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって直接精製した。生成物含有画分を合わせ、凍結乾燥させて表題化合物を得た(親形態)(5.2mg、55%(2工程で))。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 13.12(s, 1H), 8.16(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.82(dd, J = 7.8, 7.7 Hz, 1H), 7.77−7.70(m, 2H), 7.60(dd, J = 8.0, 80 Hz, 1H), 7.48(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.43(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.33(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.07(s, 1h), 2.83(s, 3H), 0.95(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
48H
43Cl
2N
2O
4について計算した[M−H]
−:813.3;実測値:813.3。
【0794】
実施例146。エチル2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(148)
【0795】
【化214】
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エチル2−(7−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:1−(4−クロロフェニル)プロパン−2−オンを使用したことを除いて実施例99のエチル2−(6−クロロ−7−フルオロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートと類似の様式で調製した。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 8.42(s, broad, 1H), 8.18(d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.38(dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 1H), 7.18(s, 1H), 5.68(s, 1H), 4.33−4.10(m, 2H), 2.53(s, 3H), 1.20(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0796】
エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチル−ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−(7−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートを使用したことを除いて実施例120のエチル2−tert−ブトキシ−2−(1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートと類似の様式で調製した。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 9.01(s, 1H), 8.22(d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.56(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.35(dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 1H), 7.13(s, 1H), 5.49(s, 1H), 4.22−4.08(m, 2H), 2.56(s, 3H), 1.31(s, 9H), 1.19(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0797】
エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートを、エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを使用したことを除いて実施例67のエチル2−(7−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−ナフタレン−2−イル)−2−(4−メトキシベンジルオキシ)アセタートと類似の様式で調製した。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 8.00(d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.73(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.65(s, 1H), 7.49(dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 1H), 5.72(s, 1H), 4.26−4.08(m, 2H), 2.54(s, 3H), 1.20(s, 9H), 1.17(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
19F−NMR:(377 MHz, CDCl
3):δ −73.2(s)。
【0798】
エチル2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:エチル2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートを、エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートを使用したことを除いて実施例99の2−(6−クロロ−7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートと類似の様式で調製した。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 8.05(d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.79(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.74(s, 1H), 7.58(dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 1H), 4.41(q, J = 7.0 Hz, 2H), 2.48(s, 3H), 1.40(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F−NMR:(377 MHz, CDCl
3):δ −73.2(s)。
【0799】
エチル2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(148)の調製:エチル2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(148)を、エチル2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートを使用したことを除いて実施例67のエチル2−(7−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートと類似の様式で調製した。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 7.78(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.73(s, 1H), 7.50−7.22(m, 6H), 4.12(q, J = 7.0 Hz, 2H), 2.49(s, 3H), 1.13(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0800】
実施例147。2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(149)
【0801】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
エチル2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:EtOH(無水、1.0mL)およびDCM(1.0mL)中のエチル2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(26mg、67μmol)の溶液を、23℃にてNaBH
4(5.1mg、0.134mmol)で処理した。1時間後、飽和NH
4Cl(1.0mL)を添加した。反応物を一晩撹拌し、次いで、H
2O(10mL)で希釈した。混合物をDCM(3×)で抽出し、合わせた有機物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して表題化合物を得た(28mg、収率99%超)。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 7.72(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.65(s, 1H), 7.51−7.22(m, 6H), 5.19(s, 1H), 4.35−4.17(m, 2H), 2.49(s, 3H), 1.20(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0802】
エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを、ラセミ体エチル2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートを使用したことを除いて実施例51の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−6−(トリフルオロメチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートと類似の様式で調製した。材料をさらに特徴づけずに粗材料のままで続行した。
【0803】
2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(149)の調製:2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(149)を、エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートを使用したことを除いて実施例124の2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た(親形態)。
1H−NMR:(400 MHz, DMSO−d
6):δ 12.86(s, broad, 1H), 7.94(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.83(s, 1H), 7.73−7.67(m, 2H), 7.56−7.49(m, 2H), 7.40(d, J =8.2 Hz, 1H), 7.11(d, J = 1.6 Hz, 1H), 5.00(s, 1H), 2.57(s, 3H), 0.93(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
23H
21Cl
2O
3について計算した[M−H]
−:415.1;実測値:415.3。
【0804】
実施例148。(R)−2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(150A)および(S)−2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(150B)
【0805】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの2つの鏡像異性体のキラルクロマトグラフ分離:MeOH/EtOH(1:1 v/v(全部で1.8mL))中のラセミ体(36mg)の溶液を、OJ−Hパッケージングキラルカラムでその2つの鏡像異性体に予備的に分離した。
(R)−メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(6.1mg)。
1H−NMR:(400 MHz, CDCl
3):δ 10.34(s, broad, 1H);8.40(d, J=8.0 Hz, 1H);7.60−7.56(m, 1H);7.52−7.46(m, 2H);7.38−7.35(m, 1H);7.32−7.28(m, 2H);5.26(s, 1H);3.74(s, 3H);2.62(s, 3H).(S)−メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(4.8mg)。
【0806】
(R)−2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(150A)の調製:(R)−2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(150A)を、(R)−メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートを使用したことを除いて実施例124の2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た(親形態)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.38(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.63−7.47(m, 4H), 7.38−7.20(m, 3H), 5.30(s, 1H), 2.69(s, 3H), 1.00(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
22H
21BrClOについて計算した[M−CO
2−H]
−:415.2;実測値:415.0。
(S)−2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(150B)の調製:(S)−2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(150B)を、(S)−メチル2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートを使用したことを除いて実施例124の2−(4−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸と類似の様式で調製して表題化合物を得た(親形態)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.38(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.63−7.47(m, 4H), 7.38−7.20(m, 3H), 5.30(s, 1H), 2.69(s, 3H), 1.00(s, 9H).LCMS−ESI
−(m/z):C
22H
21BrClOについて計算した[M−CO
2−H]
−:415.2;実測値:415.0。
【0807】
実施例149。化合物151〜180
化合物151〜180を、上記実施例と類似の方法によって調製した。
【0808】
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0809】
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0810】
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0811】
【表2-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0812】
【表2-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0813】
【表2-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0814】
【表2-7】
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実施例150。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(181)の調製
【0815】
【化217】
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(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−ホルミル−3−メチル−1−(トリフルオロメチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6−ビニルナフタレン−2−イル)アセタート(0.60g、1.3mmol、実施例101由来の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6−ビニルナフタレン−2−イル)アセタートと同様に調製)のTHF(7mL)溶液を、予め調製していた水(5mL)中のK
2OsO
4・2H
2O(0.023g、0.063mmol)およびNaIO
4(0.81g、3.8mmol)の混合物で室温にて処理した。得られた懸濁液は、濃厚で不透明になった。20分間の強い撹拌後、懸濁液をセライトパッドで濾過し、濾液を白色になるまでEtOAcのバッチで洗浄した。回収した母液を、水およびEtOAcでさらに希釈した。分離後、水層を無色になるまでEtOAcで抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4無水物で乾燥させ、減圧濃縮した。残渣をYamazenカラムクロマトグラフィ(15〜35%EtOAc/hex)によって精製して、0.348g(60%)の所望の材料を淡黄色無定形固体として得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3)δ:10.19(s, 1H);8.31(br s, 1H);8.16(d, J = 8.8 Hz, 1H);8.05(dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H);7.85(s, 1H);5.76(s, 1H);4.28−4.10(m, 2H);2.61(s, 3H);1.22(s, 9H);1.18(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0816】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(181)の調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−ホルミル−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートを、実施例101での(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(7−フルオロ−6−ホルミル−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−(ジフルオロメチル)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−7−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸への変換に類似のスケールに適切に調整した一連の合成工程で処理して0.039gの表題化合物(TFA塩)を淡黄色無定形粉末として得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
28F
2NO
4について計算した[M+H]
+:492.2;実測値:492.1。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD)δ:8.67(d, J = 4.4 Hz, 1H);8.13(s, 1H);8.08(s, 1H);7.85−7.99(m, 2H);7.46(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.40(d, J = 8.8 Hz, 1H);7.07(d, 8.8 Hz, 1H);6.90(t, J
HF = 56 Hz, 1H);5.26(s, 1H);4.77−4.69(m, 2H);3.67(t, J = 6 Hz, 2H);2.80(s, 3H);0.93(s, 9H)。
【0817】
実施例151。(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(4−カルバモイル−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(182)の調製
【0818】
【化218】
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エチル2−(4−ブロモ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートの調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(1.24g、3.92mmol)のCHCl
3(20mL)溶液を、固体NaHCO
3(843mg、9.80mmol)で処理した。次いで、Br
2(750mg、4.70mmol)のCHCl
3(5.0mL)溶液を、23℃で2分間にわたって滴下した。30分後、反応物を10%Na
2S
2O
3溶液(10mL)で処理した。最大に脱色されたのち、反応物をH
2O(10mL)で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をDCMで処理し、シリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た(1.50g、収率97%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 9.18(s, 1H), 8.28(d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.20(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.56(dd, J = 8.6, 8.6 Hz, 1H), 7.45(dd, J = 8.6, 8.6 Hz, 1H), 5.60(s, 1H), 4.24−4.06(m, 2H), 2.77(s, 3H), 1.31(s, 9H), 1.20(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0819】
エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートの調製:フラスコに、N−フェニル−トリフルオロメタンスルホンイミド(2.70g、7.57mmol)、Cs
2CO
3(2.47g、7.57mmol)、およびTHF(20mL)を入れた。エチル2−(4−ブロモ−1−ヒドロキシ−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(1.50g、3.78mmol)のTHF(25mL)溶液を、23℃で撹拌しながら添加した。30分後、反応物を2M NaHSO
4(30mL)および飽和Na
2HPO
4水溶液(100mL)の予め混合した溶液に23℃で5分間にわたって添加した。系をEtOAc/ヘキサン(10:1、3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮し、ヘキサンに溶解させ、および再度濃縮した。残渣をベンゼンで処理し、シリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン→酢酸エチル/ヘキサン1:4)によって精製して所望の生成物を得た(1.37g、収率69%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.41(d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.06(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.70(dd, J = 8.8, 8.8 Hz, 1H), 7.64(dd, J = 8.8, 8.8 Hz, 1H), 5.77(s, 1H), 4.28−.4.02(m, 2H), 2.66(s, 3H), 1.21(s, 9H), 1.20(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −73.2(s)。
【0820】
エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(1.37g、2.60mmol)のDCM(30mL)溶液を、23℃にてTFA(3.0mL)で処理した。2時間後、反応物をH
2O(30mL)で希釈した。有機相を回収し、水層をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して所望の生成物を粗残渣として得た(1.22g)。これをさらに精製せずに次の反応で直ちに使用した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.41(d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.09(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.71(dd, J = 8.2, 8.2 Hz, 1H), 7.66(dd, J = 8.2, 8.2 Hz, 1H), 5.84(s, 1H), 4.34−4.20(m, 2H), 2.63(s, 3H), 1.22(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −73.0(s)。
【0821】
エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(粗生成物、1.22g、約2.60mmol)のDCM(60mL)溶液を、23℃にてデス−マーチンペルヨージナン(1.32g、3.12mmol)で処理した。30分後、10%Na
2S
2O
3(30mL)を23℃で添加した。系をH
2O(20mL)で希釈し、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をベンゼンで処理し、濾過し、シリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た(1.18g、収率98%(エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートからの2工程で))。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.43(d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.13(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.77(dd, J = 8.6, 8.2 Hz, 1H), 7.71(dd, J = 8.6, 8.6 Hz, 1H), 4.42(q, J = 7.0 Hz, 2H), 2.57(s, 3H), 1.39(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −73.3(s)。
【0822】
(S)−エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(1.18g、2.52mmol)のPhMe(20mL)溶液を、−40℃(ドライアイス/CH
3CN)に冷却した。(R)−CBS触媒(140mg、0.504mmol)を導入し、その後に蒸留カテコールボラン(原液、402μL、3.77mmol)を5分間にわたって導入した。30分後、反応物を約−20℃に加温した。EtOAc(20mL)を添加した。次いで、15%Na
2CO
3(10mL)を添加した。反応物を、23℃に一晩加温しながら強く撹拌した。翌日、洗浄液が無色になるまでさらに15%Na
2CO
3(10mLずつでそれぞれ30分間)で有機相を洗浄した(強く撹拌しながら)。5回目の洗浄後、有機相を飽和NH
4Cl(10mL)で1回(10分間)洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をヘキサンに溶解させ、再度濃縮した。残渣をベンゼンで処理し、濾過し、シリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た(886mg、収率75%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.41(d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.09(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.71(dd, J = 8.6, 8.2 Hz, 1H), 7.66(dd, J = 8.6, 8.6 Hz, 1H), 5.84(d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.34−4.20(m, 2H), 3.41(d, J = 2.4 Hz, 1H), 2.63(s, 3H), 1.22(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −73.0(s)。
【0823】
(S)−エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1(トリフルオロメチルスルホニルオキシナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタートの調製:(S)−エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(880mg、1.87mmol)の酢酸tert−ブチル(20mL)溶液を、23℃にて70%HClO
4(40μL)で処理した。5時間後、反応物を23℃で飽和NaHCO
3(50mL)に5分間にわたってゆっくり添加した。系を10分間撹拌し、次いで、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をヘキサンで処理し、再度濃縮した。残渣をベンゼンで処理し、濾過し、シリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た(816mg、収率83%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.40(d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.06(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.70−7.58(m, 2H), 5.77(s, 1H), 4.27−4.09(m, 2H), 2.66(s, 3H), 1.21(s, 9H), 1.20(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −73.2(s)。
【0824】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(4−カルバモイル−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(182)の調製:(S)−エチル2−(4−ブロモ−3−メチル−1(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(200mg、0.380mmol)の乾燥THF(7.6mL)溶液を、−78℃に冷却した。tert−ブチルリチウム(1.7Mのペンタン溶液、446μL、0.759mmol)を、N
2下で3分間にわたって滴下した。10分後、トリメチルシリルイソシアナート(62.0μL、0.456mmol)を迅速に添加した。反応物を23℃に加温した。1時間後、系を氷酢酸(87.0μL、1.52mmol)で処理し、その後にEtOH(無水、1.9mL)で処理した。反応物を30分間撹拌し、次いで、飽和NaHCO
3(20mL)およびH
2O(10mL)で希釈した。系をDCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をベンゼンで処理し、シリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た(75mg、収率40%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3)δ 8.10−8.05(m, 1H), 7.96−7.86(m, 1H), 7.64−7.58(m, 2H), 6.19(s, broad, 1H), 6.06(s, broad, 1H), 5.75(s, 1H), 4.30−4.07(m, 2H), 2.53(s, 3H), 1.21(s, 9H), 1.20(t, J = 7.0 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −73.2(s)。
【0825】
実施例153。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−4−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(183)の調製
【0826】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−4−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:容器に2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸一塩酸塩(49mg、0.193mmol)、S−Phos−パラダサイクル(22mg、32.2μmol)、およびCsF(108mg、0.708mmol)を入れた。容器から排気して減圧下にし、アルゴンを戻し入れた。(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(4−カルバモイル−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(182、79mg、0.161mmol)の1,2−DME(Na
0/ベンゾフェノンから蒸留、1.4mL)溶液を添加した。容器を密封し、強く撹拌しながら120℃に3時間加熱した。反応物を23℃に冷却し、ブライン(8mL)およびH
2O(8mL)で希釈した。系をDCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をDCMに溶解させ、再度濃縮した。残渣をベンゼンで処理し、シリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−4−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(3.4mg)を半純粋形態で得た。LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
33N
2O
5について計算した[M+H]
+:513.2;実測値:513.1。他のジアステレオマーである(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−4−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートもフラッシュカラムから半純粋形態で得た(1.3mg、収率は見いだされず)。LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
33N
2O
5について計算した[M+H]
+:513.2;実測値:513.1。
【0827】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−4−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(183)の調製:THF(1.0mL)およびEtOH(無水、500μL)中の(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−4−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロ ピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(3.4mg、半純粋)の溶液を、H
2O(500μL)に予め溶解させたLiOH・H
2O(100mg)に添加した。混合物を60℃で4日間強く撹拌した。反応物を23℃に冷却し、EtOH(無水、1.0mL)で希釈し、濾過した(0.45ミクロンのフィルター)。濾液をC18 Geminiカラム(溶離液:H
2O/CH
3CN 95:5→0:100(0.1%v/v TFA含有))で精製して、(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−4−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸をモノトリフルオロ酢酸塩として得た(1.5mg、収率は見いだされていない)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.72−8.69(m, 1H), 8.06−7.26(m, 6H), 6.98(d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.25(s, 1H), 3.66−3.32(m, 2H), 3.30−3.16(m, 2H), 2.78(s, 3H), 0.94(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −77.5(s).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
29N
2O
5について計算した[M+H]
+:485.2;実測値:485.1。他のジアステレオマーである(2S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−4−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸を、類似の様式で(2S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−4−カルバモイル−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートから調製した。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δ 8.66−7.19(m, 7H), 6.96(d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.25(s, 1H), 3.67−3.32(m, 2H), 3.30−3.14(m, 2H), 2.72(s, 3H), 0.77(s, 9H).
19F NMR(377 MHz, CD
3OD)δ −77.6(s).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
29N
2O
5について計算した[M+H]
+:485.2;実測値:485.1。
【0828】
実施例154。(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(184)の調製
【0829】
【化220】
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エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートを、スケールを適切に調整して実施例120中のエチル2−tert−ブトキシ−2−(4−フルオロ−3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートと同様の様式で調製して無定形白色固体を得た。これは、少量のPhNH(Tf)が夾雑していた。LCMS−ESI
+(m/z):C
16H
15F
3O
6Sについて計算した[M−C
4H
9+H]
+:392.4;実測値:392.6。
【0830】
エチル2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニル−オキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(6.0グラム、約13mmol、半純粋)のDCM(60mL)溶液を、23℃にてTFA(6.0mL)で処理した。反応物をH
2O(60mL)で希釈し、有機相を回収した。水層をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣(5.5グラム)を、さらに精製せずに次の反応で使用した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3):δ 8.08−8.06(m, 1H), 7.81−7.78(m, 1H), 7.69(s, 1H), 7.62−7.55(m, 2H), 5.81(app.s, 1H), 4.35−4.21(m, 2H), 3.26(app.s, broad, 1H), 2.50(s, 3H), 1.21(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0831】
エチル2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタートの調製:エチル2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(5.5g、粗生成物)のDCM(160mL)溶液を、23℃にてデス−マーチンペルヨージナン(7.18g、16.9mmol)で処理した。1時間後、反応物を10%Na
2S
2O
3(100mL)に5分間にわたってゆっくり添加した。30分後、反応物をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をベンゼンで処理し、濾過し、シリカゲルカラムに湿式でロードし、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物を半純粋形態で得た(3.9g)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3):δ 8.11−8.08(m, 1H), 7.86−7.83(m, 1H), 7.76(s, 1H), 7.66−7.60(m, 2H), 4.41(q, J = 7.4 Hz, 2H), 2.50(s, 3H), 1.40(t, J = 7.4 Hz, 3H).
19F NMR(377 MHz, CDCl
3)δ −73.3(s)。
【0832】
(S)−エチル2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:エチル2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)−2−オキソアセタート(1.31g、3.3mmol)をトルエン(20mL)に溶解させ、−40℃に冷却した。20分間の撹拌後、(R)−(+)−2−メチル−CBS−オキサアザボロリジン(219mg、7.5mmol)およびカテコールボラン(750μL、7.04mmol)を添加し、混合物を−40℃で撹拌した。−40℃で2時間後、15%Na
2CO
3(12mL)の添加によって反応を停止させ、混合物を室温に加温した。混合物を15%Na
2CO
3(8×12mL)および飽和NH
4Cl(24mL)で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。ヘキサン中のEtOAcを使用したシリカゲルを使用したクロマトグラフィにより、所望の(S)−エチル2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(976mg、1.8mmol)を収率74%で得た。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3):δ 8.08−8.06(m, 1H);7.81−7.79(m, 1H);7.69(s, 1H);7.60−7.57(m, 2H);5.81−5.80(m, 1H);4.35−4.19(m, 2H);3.42(d, J = 2.4 Hz, 1H); 2.50(s, 3H);1.21(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0833】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートの調製:t−BuOAc(32.0mL、381mmol)中の(560mg、1.42mmol)の撹拌溶液に4滴(触媒量)の70%HClO
4を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を氷冷飽和NaHCO
3溶液に注ぐことによって反応を停止させた。EtOAc(3×20mL)での抽出、硫酸ナトリウムでの乾燥、およびヘキサン中のEtOAcを使用したシリカゲルでのカラムクロマトグラフィにより、所望の生成物(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチル−スルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタートを得た(455mg、71%)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3):δ 8.06−8.03(m, 1H);7.81−7.78(m, 1H);7.67(s, 1H);7.59−7.53(m, 2H);5.73(s, 1H);4.25−4.10(m, 2H);2.55(s, 3H);1.21(s, 9H), 1.17(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0834】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(184)の調製:新たに蒸留したDME(5.0mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(3−メチル−1−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタレン−2−イル)アセタート(555mg、1.23mmol)を、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸HCl塩(368mg、1.46mmol);S−Phosパラダサイクル(155mg、0.23mmol)、およびCsF(743mg、4.89mmol)の混合物を入れた5〜10mLマイクロ波バイアルに添加した。次いで、この不均一な混合物に、125℃で60分間マイクロ波を照射した。次いで、混合物をEtOAcで400%に希釈し、飽和NH
4Cl、ブラインで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。粒径15μmのシリカゲルカラムを使用したISCOでのクロマトグラフィにより、所望のアトロプ異性体(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(184)(79.7mg、0.17mmol、14%)および望ましくないアトロプ異性体(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(109.9mg、0.234mmol)を分離した。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3):δ 8.66(d, J = 4.4 Hz, 1H);7.77(d, J = 8.0 Hz, 1H);7.72(s, 1H);7.50(d, J = 8.0 Hz, 1H);7.36−7.33(m, 1H);7.13−7.01(m, 4H);5.09(s, 1H);4.58−4.52(m, 2H);4.03−3.78(m, 2H);3.38−3.23(m, 2H);2.79(s, 3H);0.97(s, 9H);0.96(t, J = 7.6 Hz, 3H)。
【0835】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(184)(49.0mg、0.104mmol)のDCM溶液(10mL)に、TFA(650μL、0.0084mmol)を添加し、室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NaHCO
3の氷冷溶液に注ぐことによって反応を停止させ、EtOAcで抽出して粗(S)−エチル2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタートを得た(30.3mg、70%)。
1H−NMR:400 MHz, (CDCl
3):δ 8.67(d, J = 4.0 Hz, 1H);7.79−7.76(m, 2H);7.48(d, J = 7.6 Hz, 1H);7.38(t, J = 7.8 Hz, 1H);7.16−7.10(m, 3H);6.97(d, J = 8.4 Hz, 1H);5.36(s, 1H);4.58−4.55(m, 2H);3.89−3.72(m, 2H);3.38−3.31(m, 2H);2.69(s, 3H);1.05(t, J=7.0 Hz, 3H).LCMS−ESI
+(m/z):C
26H
24NO
4について計算した[M+H]
+;414.17;実測値:414.1。
【0836】
(S)−エチル2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ペンチルオキシ)アセタートの調製:(S)−エチル2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−ヒドロキシアセタート(57.6mg、0.139mmol)を2.0mLのtert−ペンチルアセタートおよび500μLのDCMでスラリーにし、1滴の70%過塩素酸で処理した。混合物を5時間撹拌した。氷冷飽和NaHCO
3に注ぐことによって反応を停止させた。この混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。ヘキサン中のEtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィにより、所望の(S)−エチル2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ペンチルオキシ)アセタートを得た(58mg)。
1H−NMR:400 MHz(CDCl
3):δ 8.66(s, 1H);7.77−7.75(m, 2H);7.49(d, J=8.0 Hz, 1H);7.35(t, J= 7.6 Hz, 1H), 7.13−7.07(m, 3H);7.02(d, J = 8.4 Hz, 1H);5.08(s, 1H);4.45(t, J= 5.6 Hz, 2H);4.02−3.76(m, 2H);3.39−3.29(m, 2H);2.79(s, 3H);1.28−1.24(m, 2H);0.97−0.84(m, 9H);0.70(t, J = 7.0 Hz, 3H). LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
34NO
4について計算した[M+H]
+: 484.25;実測値:484.14。
【0837】
(S)−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ペンチルオキシ)酢酸(185)の調製:(S)−エチル2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ペンチルオキシ)アセタート(58mg、0.12mmol)を、THF(6.0mL)、MeOH(2mL)および水(2mL)に溶解させた。LiOHを添加し(209mg、4.98mmol)、混合物に100℃で45分間マイクロ波を照射した。次いで、混合物をEtOAcで400%に希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をMeOHに溶解させ、分取HPLCによって精製し、凍結乾燥させて(S)−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3−メチルナフタレン−2−イル)−2−(tert−ペンチルオキシ)酢酸(185)をTFA塩として得た(11.6mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.67(d, J = 5.6 Hz, 1H);7.97(s, 1H), 7.94(d, J = 8.0 Hz, 1H);7.87(d, J = 8.4 Hz, 1H);7.81(d, J = 5.6 Hz, 1H);7.51−7.47(m, 2H);7.28−7.25(m, 1H); 6.93(d, J = 8.8 Hz, 1H);5.19(s, 1H);4.76−4.67(m, 2H);3.67(t, J=6.0 Hz, 2H);2.78(s, 3H);1.29−1.12(m, 2H);0.93(d, J = 8.4 Hz, 6H);0.62(t, J = 7.0 Hz, 3H).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
30NO
4について計算した[M+H]
+:456.55;実測値:456.11。
【0838】
実施例156。(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(186A)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(186B)の調製
【0839】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−(ジメチルアミノメチル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートおよび(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートおよび(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの調製:(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−ホルミル−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(18mg、0.035mmol、1当量)およびジメチルアミンHCl塩(9mg、3当量)を、1mL MeCN中にて室温で1時間混合した。反応物を0℃に冷却し、NaHB(OAc)
3(22mg、3当量)を反応物に添加した。反応物を0℃で撹拌し、次いで、室温に1時間加温した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて以下を得た。(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの黄色粉末(5mg);LCMS−ESI
+(m/z):C
32H
37FN
2O
4について計算した[M+H]
+:545.66;実測値:545.21;および(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(4mg)、LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
32FNO
5について計算した[M+H]
+:518.59;実測値:518.12。
【0840】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(186A)の調製:テトラヒドロフラン(0.5mL)およびエタノール(0.5mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(5mg)および2M水酸化ナトリウム(0.5mL)の溶液を50℃で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(3.4mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.55(d, J = 5.08 Hz, 1H), 8.10(s, 1H), 7.58(d, J = 8.21 Hz, 1H), 7.53(d, J = 4.69 Hz, 1H), 7.25(d, J = 8.22 Hz, 1H), 7.18(dd, J = 7.82 Hz, 1H), 6.78(d, J = 8.60 Hz, 1H), 5.15(s, 1H), 4.55(m, 2H), 4.44(m, 2H), 3.48(t, J = 5.87 Hz, 2H), 2.81(s, 6H), 2.72(s, 3H), 0.82(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 3F), −126.37(s, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
31H
34FN
2O
4について計算した[M+H]
+:517.60;実測値:517.17。
【0841】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(186B)の調製:テトラヒドロフラン(0.5mL)およびエタノール(0.5mL)中の(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(4mg)および2M水酸化ナトリウム(0.5mL)の溶液を、50℃で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Gemini、5〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて黄色粉末を得た(2.1mg)。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.57(d, J = 5.08 Hz, 1H), 8.07(s, 1H), 7.71−7.66(m, 2H), 7.34(d, J = 8.22 Hz, 1H), 7.25(dd, J = 7.82 Hz, 1H), 6.66(d, J = 8.60 Hz, 1H), 5.14(s, 1H), 4.62(m, 2H), 3.54(t, J = 5.87 Hz, 2H), 2.70(s, 3H), 0.83(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.7(s, 3F), −132.63(d, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
29FNO
5について計算した[M+H]
+:490.53;実測値:490.1。
【0842】
実施例157。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(187)の調製
【0843】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸の調製:表題化合物を、1−ブロモ−3−クロロ−2,4−ジフルオロ−ベンゼンを1−ブロモ−2−クロロ−3−メチルベンゼンの代わりに使用したことを除いて実施例114の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−5−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(116)を作製するための類似の手順に従って調製した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.72(d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.16(s, 1H), 7.81(m, 2H), 7.46(d, J = 8.21 Hz, 1H), 6.65(d, J = 10.56 Hz, 1H), 5.22(s, 1H), 4.72(m, 2H), 3.66(dd, J = 5.87 Hz, 2H), 2.81(s, 3H), 0.93(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.8(s, 3F), −118.07(d, 1F), −123.12(s, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
28H
25ClF
2NO
4について計算した[M+H]
+:512.94;実測値:512.1。
【0844】
実施例158。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(188)の調製
【0845】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(188)の調製:実施例117の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(119)の調製と類似の手順に従って、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−1−((R)−2,3−ジヒドロ−ピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(実施例157由来)を(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((R)−6−クロロ−1−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタートの代わりに使用した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.69(d, J = 5.47 Hz, 1H), 8.10(s, 1H), 7.81(m, 2H), 7.44(d, J = 8.21 Hz, 1H), 6.41(d, J = 10.95 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 4.72(m, 2H), 3.66(dd, J = 5.86 Hz, 2H), 2.78(s, 3H), 2.32(s, 3H), 0.93(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.8(s, 3F), −117.62(s, 1F), −126.33(s, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
29H
28F
2NO
4について計算した[M+H]
+:492.53;実測値:492.06。
【0846】
実施例159。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(189)の調製
【0847】
【化225】
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(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(189)の調製:実施例118の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−6−エチル−5−フルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)酢酸(120)の調製と類似の手順に従って、(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチルナフタレン−2−イル)アセタート(実施例157由来)を(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(6−クロロ−1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−フルオロ−3−メチル−ナフタレン−2−イル)アセタートの代わりに使用した。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 8.59(d, J = 5.47 Hz, 1H), 8.00(s, 1H), 7.69(m, 2H), 7.33(d, J = 8.21 Hz, 1H), 6.32(d, J = 11.34 Hz, 1H), 5.11(s, 1H), 4.61(m, 2H), 3.55(dd, J = 5.48 Hz, 2H), 2.73(m, 2H), 2.68(s, 3H), 1.18(dd, J = 7.42 Hz, 2H), 0.93(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.6(s, 3F), −119.81(s, 1F), −128.26(s, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
30H
30F
2NO
4について計算した[M+H]
+:506.55;実測値:506.1。
【0848】
実施例160。(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチル−6−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(190)の調製
【0849】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチル−6−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3−メチル−6−(ピリミジン−5−イル)ナフタレン−2−イル)酢酸(190)の調製:実施例158の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(1−((R)−2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5,7−ジフルオロ−3,6−ジメチルナフタレン−2−イル)酢酸(188)の調製と類似の手順に従って、ピリミジン−5−イルボロン酸をメチルボロン酸の代わりに使用して、最終的に表題化合物を得た。
1H−NMR:400 MHz, (CD
3OD):δ 9.22(s, 1H), 8.99(s, 1H), 8.74(d, J = 5.87 Hz, 1H), 8.24(s, 1H), 7.84(d, J = 7.82 Hz 1H), 7.78(d, J = 5.48 Hz 1H), 7.46(d, J = 8.12 Hz, 1H), 6.69(d, J = 11.34 Hz, 1H), 5.26(s, 1H), 4.78(m, 2H), 3.66(dd, J = 5.86 Hz, 2H), 2.82(m, 2H), 0.93(s, 9H).
19F−NMR:377 MHz, (CD
3OD)δ: −77.6(s, 6F), −118.79(s, 1F), −125.06(s, 1F).LCMS−ESI
+(m/z):C
32H
28F
2N
3O
4について計算した[M+H]
+:556.57;実測値:556.10。
【0850】
実施例161。以下は、ヒトにおいて治療的または予防的に使用するための式Iの化合物(「化合物X」)を含む代表的な薬学的投薬形態を示す。
【0851】
【表3-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0852】
【表3-2】
[この文献は図面を表示できません]
上記処方物を、薬学分野で周知の従来の手順によって得ることができる。
【0853】
全ての刊行物、特許、および特許文献は、個別に参考として援用されるかのように本明細書中で参考として援用される。本発明は、種々の具体的且つ好ましい実施形態および技術を参照して記載されている。しかし、本発明の精神および範囲内でありながら多数の変形形態および修正形態を得ることができると理解すべきである。