特許第5984330号(P5984330)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5984330
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】無線クリップカウンタ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/122 20060101AFI20160823BHJP
【FI】
   A61B17/122
【請求項の数】14
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2010-226908(P2010-226908)
(22)【出願日】2010年10月6日
(65)【公開番号】特開2011-78780(P2011-78780A)
(43)【公開日】2011年4月21日
【審査請求日】2013年7月30日
【審判番号】不服2015-18642(P2015-18642/J1)
【審判請求日】2015年10月15日
(31)【優先権主張番号】61/248,944
(32)【優先日】2009年10月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/895,901
(32)【優先日】2010年10月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507362281
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】マンジト シン ビンドラ
(72)【発明者】
【氏名】プラブー ラムリンガム
【合議体】
【審判長】 高木 彰
【審判官】 平瀬 知明
【審判官】 土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−515552(JP,A)
【文献】 特開2007−203059(JP,A)
【文献】 特開2008−206967(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/122
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体組織に対する外科手術用クリップの適用のための装置であって
該装置は、
ハウジングと、
該ハウジングに旋回可能に接続された少なくとも1つのハンドルと、
該ハウジングから遠位に延びているチャネルアセンブリと、
該チャネルアセンブリ内に配置されたクリップキャリアであって、その内部にチャネルおよび複数のウィンドウを規定するクリップキャリアと、
該クリップキャリアの該チャネル内にスライド可能に配置された複数のクリップと、
該ハウジングおよび該チャネルアセンブリのうちの少なくとも1つにおいて支持されたカウンタ機構であって、該カウンタ機構は、該少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、該装置の状態の変化を伝達するように構成されている、カウンタ機構と
を含み、
該カウンタ機構は、
該少なくとも1つのハンドルの起動の際に、信号を出力するように構成されたスイッチと、
該スイッチの起動の際に、ビットシーケンスを出力するように構成されたエンコーダと、
該ビットシーケンスを無線周波数信号に変換するように動作可能な無線周波数送信器と、
該無線周波数信号を伝送するように構成された伝送アンテナと
を含む、装置。
【請求項2】
身体組織に対する外科手術用クリップの適用のための装置であって
該装置は、
トリガを有するハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから遠位に延びているハウジングを含むシャフトアセンブリであって、長手軸を規定するシャフトアセンブリと、
該シャフトアセンブリ内に配置された複数の外科手術用クリップと、
該シャフトアセンブリの遠位端部分に隣接して装着されたジョーであって、該ジョーは、開いた離間状態と閉じた接近状態との間で運動可能である、ジョーと、
該ハンドルアセンブリにおいて支持されたカウンタ機構であって、該カウンタ機構は、該トリガが活性化の際に外科手術用クリップが発射された場合に、インディケーションを提供する、カウンタ機構と
を含み、
該カウンタ機構は、
該トリガの起動の際に、信号を出力するように構成されたスイッチと、
該スイッチの起動の際に、ビットシーケンスを出力するように構成されたエンコーダと、
該ビットシーケンスを無線周波数信号に変換するように動作可能な無線周波数送信器と、
該無線周波数信号を伝送するように構成された伝送アンテナと
を含む、装置。
【請求項3】
クリップアプライヤから信号を受信するように構成されたディスプレイユニットをさらに含み、
該ディスプレイユニットは、
該クリップアプライヤから無線周波数信号を受信するように構成された受信器と、
該無線周波数信号をデコードするように構成されたデコーダと、
クリップの数のカウントを提供するように構成されたカウンタと、
該カウンタによって提供された該カウントに基づいて、表示を制御するように動作可能なディスプレイドライバと
を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記カウンタは、2進化された信号を前記ディスプレイドライバに提供する2進化10進カウンタである、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記ディスプレイは、少なくとも1つの7セグメント発光ダイオードを有する、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記カウントが所定数に到達したときに、前記ディスプレイをリセットするように構成された電力オンリセットスイッチをさらに含む、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記カウンタは、前記受信器が前記クリップアプライヤから無線周波数信号を受信したときに、クリップの数のカウントを減少させる、請求項3に記載の装置。
【請求項8】
前記カウンタは、前記受信器が前記クリップアプライヤから無線周波数信号を受信したときに、クリップ数のカウントを増加させる、請求項3に記載の装置。
【請求項9】
身体組織に対する外科手術用クリップの適用のためのシステムであって
該システムは、
該外科手術用クリップを適用する装置であって、該装置は、
ハウジングと、
該ハウジングに旋回可能に接続された少なくとも1つのハンドルと、
該ハウジングから遠位に延びているチャネルアセンブリと、
該チャネルアセンブリ内に配置されたクリップキャリアであって、その内部にチャネルおよび複数のウィンドウを規定するクリップキャリアと、
該クリップキャリアの該チャネル内にスライド可能に配置された複数のクリップと、
該ハウジングおよび該チャネルアセンブリのうちの少なくとも1つにおいて支持されたカウンタ機構であって、該カウンタ機構は、該少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、該装置の状態の変化を伝達するように構成されている、カウンタ機構と
を含む、装置と、
該少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、該装置の状態の変化を受信し、かつ、該状態の変化に基づいて、該クリップの数のカウントを表示するように構成されているディスプレイユニットと
を含み、
該カウンタ機構は、
該少なくとも1つのハンドルの起動の際に、信号を出力するように構成されたスイッチと、
該スイッチの起動の際に、ビットシーケンスを出力するように構成されたエンコーダと、
該ビットシーケンスを無線周波数信号に変換するように動作可能な無線周波数送信器と、
該無線周波数信号を伝送するように構成された伝送アンテナと
を含む、システム。
【請求項10】
前記ディスプレイユニットは、前記装置内に残っているクリップの数を表示する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ディスプレイユニットは、前記装置によって適用されたクリップの数を表示する、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
身体組織に対する外科手術用クリップの適用のためのシステムであって
該システムは、
該外科手術用クリップを適用する装置であって、該装置は、
トリガを有するハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから遠位に延びているハウジングを含むシャフトアセンブリであって、長手軸を規定するシャフトアセンブリと、
該シャフトアセンブリ内に配置された複数の外科手術用クリップと、
該シャフトアセンブリの遠位端部分に隣接して装着されたジョーであって、該ジョーは、開いた離間状態と閉じた接近状態との間で運動可能である、ジョーと、
該ハンドルアセンブリにおいて支持されたカウンタ機構であって、該カウンタ機構は、該トリガが活性化の際に外科手術用クリップが発射された場合に、インディケーションを提供する、カウンタ機構と
該少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、該装置の状態の変化を受信し、かつ、該状態の変化に基づいて、該クリップの数のカウントを表示するように構成されているディスプレイユニットと
を含み、
該カウンタ機構は、
該トリガの起動の際に、信号を出力するように構成されたスイッチと、
該スイッチの起動の際に、ビットシーケンスを出力するように構成されたエンコーダと、
該ビットシーケンスを無線周波数信号に変換するように動作可能な無線周波数送信器と、
該無線周波数信号を伝送するように構成された伝送アンテナと
を含む、システム。
【請求項13】
前記ディスプレイユニットは、前記装置内に残っているクリップの数を表示する、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記ディスプレイユニットは、前記装置によって適用されたクリップの数を表示する、請求項12に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、2009年10月6日に出願された米国仮出願番号61/248,944の利益および優先権を主張する。この米国仮出願の全内容は、本明細書中に参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
本願は、外科手術用器具に関し、そしてより特定すると、外科手術用クリップアプライヤ内のクリップの数をカウントするための送信器および遠隔ディスプレイを有する、外科手術用クリップアプライヤに関する。
【背景技術】
【0003】
外科手術用クリップアプライヤは、当該分野において公知であり、そして身体組織および脈管の従来の縫合の代用物を与えることによって、外科医の間で人気が高まっている。代表的な器具は、Greenらに対する特許文献1、およびBurbank IIIらに対する特許文献2に開示されている。これらの器具は、一般に、複数のクリップを提供し、これらのクリップは、この器具内に収納されており、そしてこれらのクリップは、この器具の近位端のハンドルの開閉の際に、この器具の遠位端のジョー機構に順番に供給される。これらのハンドルが閉じると、これらのジョーが閉じて、これらのジョー部材の間に位置するクリップを変形させ、そしてこれらのジョーが開いて変形したクリップを解放すると、新たなクリップが、一連のクリップからジョーの間の位置へと供給される。このプロセスは、一連のクリップにおける全てのクリップが使用されるまで繰り返される。
【0004】
体腔への進入中に1つのクリップを適用するための、内視鏡用クリップアプライヤもまた、当該分野において公知である。このような単一クリップアプライヤは、代表的に、生体適合性材料から製造され、そして通常、脈管を覆うように圧縮される。一旦、脈管に適用されると、この圧縮されたクリップは、この脈管を通る流体の流れを止める。体腔への1回の進入中に、内視鏡手順または腹腔鏡手順において複数のクリップを適用し得る内視鏡用クリップアプライヤは、同一人に譲渡された、Greenらに対する特許文献3および特許文献4に記載されており、これらの両方は、その全体が本明細書中に参考として援用される。別の複数内視鏡用クリップアプライヤは、同一人に譲渡された、Prattらに対する特許文献5に開示されており、その内容もまた、その全体が本明細書中に参考として援用される。これらのデバイスは、必要ではないが代表的に、1回の外科手術手順中に使用される。米国特許出願番号08/515,341(Pierらに対する特許文献6、その開示は、本明細書中に参考として援用される)は、再滅菌可能な外科手術用クリップアプライヤを開示する。このクリップアプライヤは、体腔内への1回の挿入中に複数のクリップを前進させ、そして形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第5,030,226号明細書
【特許文献2】米国特許第5,431,668号明細書
【特許文献3】米国特許第5,084,057号明細書
【特許文献4】米国特許第5,100,420号明細書
【特許文献5】米国特許第5,607,436号明細書
【特許文献6】米国特許第5,695,502号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
クリップの適用は、デバイスの近位端におけるユーザに対する減少した視野または減少した触覚フィードバックによって、複雑にされ得る。従って、装填ユニットに含まれるクリップの消費のインディケーションをユーザに提供することによって、器具の操作を改善することが望ましい。従来の外科手術用クリップアプライヤまたは内視鏡用クリップアプライヤは、このようなインディケーションを提供するための組込みカウンタおよびディスプレイを有する。クリップアプライヤのサイズに起因して、このディスプレイのサイズは、比較的小さくあり得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
身体組織に対する外科手術用クリップの適用のための装置であって、
該装置は、
ハウジングと、
該ハウジングに旋回可能に連結された少なくとも1つのハンドルと、
該ハウジングから遠位に延びているチャネルアセンブリと、
クリップキャリアであって、該チャネルアセンブリ内に配置され、かつ、その内部にチャネルおよび複数のウィンドウを規定するクリップキャリアと、
該クリップキャリアの該チャネル内にスライド可能に配置された複数のクリップと、
該ハウジングおよび該チャネルアセンブリのうちの少なくとも1つにおいて支持されたカウンタ機構であって、該カウンタ機構は、該少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、該装置の状態における変化を伝達するように構成されている、カウンタ機構と
を含む、装置。
(項目2)
前記カウンタ機構は、
前記少なくとも1つのハンドルの起動の際に、信号を出力するように構成されたスイッチと、
該スイッチの起動の際に、ビットシーケンスを出力するように構成されたエンコーダと、
該ビットシーケンスを無線周波数信号に変換するように動作可能な伝送される無線周波数と
該無線周波数信号を伝送するように構成された伝送アンテナと
を含む、上記項目に記載の装置。
(項目3)
身体組織に対する外科手術用クリップの適用のための装置であって、
該装置は、
トリガを有するハンドルアセンブリと、
シャフトアセンブリであって、該ハンドルアセンブリから遠位に延びているハウジングを有し、かつ、長手軸を規定するシャフトアセンブリと、
該シャフトアセンブリ内に配置された複数の外科手術用クリップと、
該シャフトアセンブリの遠位端部分に隣接して装着されたジョーであって、該ジョーは、開いた離間状態と閉じた接近状態との間で運動可能である、ジョーと、
該ハンドルアセンブリにおいて支持されたカウンタ機構であって、該カウンタ機構は、該トリガが活性化の際に外科手術用クリップが発射された場合に、インディケーションを提供する、カウンタ機構と
を含む、装置。
(項目4)
前記カウンタ機構は、
前記トリガの起動の際に、信号を生成するように構成されたスイッチと、
該スイッチの起動の際に、ビットシーケンスを出力するように構成されたエンコーダと、
該ビットシーケンスを無線周波数信号に変換するように動作可能な伝送される無線周波数と、
該無線周波数信号を伝送するように構成された伝送アンテナと
を含む、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目5)
クリップアプライヤから信号を受信するように構成されたディスプレイユニットであって、
該ディスプレイユニットは、
該クリップアプライヤから無線周波数信号を受信するように構成された受信器と、
該無線周波数信号をデコードするように構成されたデコーダと、
クリップの数のカウントを提供するように構成されたカウンタと、
該カウンタによって提供された該カウントに基づいて、表示を制御するように動作可能なディスプレイドライバと
を含む、ディスプレイユニット。
(項目6)
前記カウンタは、2進化された信号を前記ディスプレイドライバに提供する2進化10進カウンタである、上記項目のいずれかに記載のディスプレイユニット。
(項目7)
前記ディスプレイは、少なくとも1つの7セグメント発光ダイオードを有する、上記項目のいずれかに記載のディスプレイユニット。
(項目8)
前記カウンタが所定数に到達したときに、前記ディスプレイをリセットするように構成された電力オンリセットスイッチをさらに含む、上記項目のいずれかに記載のディスプレイユニット。
(項目9)
前記カウンタは、前記受信器が前記クリップアプライヤから無線周波数信号を受信したときに、クリップの数のカウントを減少させる、上記項目のいずれかに記載のディスプレイユニット。
(項目10)
前記カウンタは、前記受信器が前記クリップアプライヤから無線周波数信号を受信したときに、クリップ数のカウントを増加させる、上記項目のいずれかに記載のディスプレイユニット。
(項目11)
身体組織に対する外科手術用クリップの適用のためのシステムであって、
該システムは、
該外科手術用クリップを適用する装置であって、
該装置は、
ハウジングと、
該ハウジングに旋回可能に連結された少なくとも1つのハンドルと、
該ハウジングから遠位に延びているチャネルアセンブリと、
クリップキャリアであって、該チャネルアセンブリ内に配置され、かつ、その内部にチャネルおよび複数のウィンドウを規定するクリップキャリアと、
該クリップキャリアの該チャネル内にスライド可能に配置された複数のクリップと、
該ハウジングおよび該チャネルアセンブリのうちの少なくとも1つにおいて支持されたカウンタ機構であって、該カウンタ機構は、該少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、該装置の状態における変化を伝達するように構成されている、カウンタ機構と
を含む、装置と、
該少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、該装置の状態における変化を受信し、かつ、該状態における変化に基づいて、該クリップの数のカウントを表示するように構成されているディスプレイユニットと
を含む、システム。
(項目12)
前記ディスプレイユニットは、前記装置内に残っているクリップの数を表示する、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目13)
前記ディスプレイユニットは、前記装置によって適用されたクリップの数を表示する、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目14)
身体組織に対する外科手術用クリップの適用のためのシステムであって、
該システムは、
該外科手術用クリップを適用する装置であって、
該装置は、
トリガを有するハンドルアセンブリと、
シャフトアセンブリであって、該ハンドルアセンブリから遠位に延びているハウジングを有し、かつ、長手軸を規定するシャフトアセンブリと、
該シャフトアセンブリ内に配置された複数の外科手術用クリップと、
該シャフトアセンブリの遠位端部分に隣接して装着されたジョーであって、該ジョーは、開いた離間状態と閉じた接近状態との間で運動可能である、ジョーと、
該ハンドルアセンブリにおいて支持されたカウンタ機構であって、該カウンタ機構は、該トリガが活性化の際に外科手術用クリップが発射された場合に、インディケーションを提供する、カウンタ機構と
該少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、該装置の状態における変化を受信し、かつ、該状態における変化に基づいて、該クリップの数のカウントを表示するように構成されているディスプレイユニットと
を含む、システム。
(項目15)
前記ディスプレイユニットは、前記装置内に残っているクリップの数を表示する、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目16)
前記ディスプレイユニットは、前記装置によって適用されたクリップの数を表示する、上記項目のいずれかに記載のシステム。
【0008】
(要旨)
本開示は、新規な外科手術用クリップアプライヤに関する。
【0009】
本開示の1つの局面によれば、外科手術用クリップアプライヤが提供され、この外科手術用クリップアプライヤは、ハウジング;このハウジングに旋回可能に連結された少なくとも1つのハンドル;このハウジングから延びるチャネルアセンブリ;このチャネルアセンブリ内に配置され、内部に1つのチャネルおよび複数のウィンドウを規定するクリップアプライヤ;このクリップアプライヤのチャネル内にスライド可能に配置された複数のクリップ;ならびにこのハウジングおよびこのチャネルアセンブリのうちの少なくとも一方の内部に支持されたカウンタ機構を備える。このカウンタ機構は、少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、この装置の状態の変化を伝達するように構成される。
【0010】
このカウンタ機構は、少なくとも1つのハンドルの起動の際に信号を出力するように構成されたスイッチ;このスイッチの起動の際にビットシーケンスを出力するように構成されたエンコーダ;このビットシーケンスを無線周波数信号に変換するように作動可能な、伝送される無線周波数;およびこの無線周波数信号を伝送するように構成された伝送アンテナを備える。
【0011】
本開示の別の局面によれば、身体組織への外科手術用クリップの適用のための装置が提供される。この装置は、トリガを有するハンドルアセンブリ;このハンドルアセンブリから遠位に延びて長手軸を規定するシャフトアセンブリ;このシャフトアセンブリ内に配置された複数の外科手術用クリップ;このシャフトアセンブリの遠位端部分に隣接して設置されたジョーであって、開いた離間状態と、閉じた接近状態との間で移動可能である、ジョー;およびこのハンドルアセンブリ内に支持されたカウンタ機構であって、このトリガの起動の際に外科手術用クリップが発射されるとインディケーションを提供する、カウンタ機構を備える。
【0012】
このカウンタ機構は、このトリガの起動の際に信号を出力するように構成されたスイッチ;このスイッチの起動の際にビットシーケンスを出力するように構成されたエンコーダ;このビットシーケンスを無線周波数信号に変換するように作動可能な、伝送される無線周波数;およびこの無線周波数信号を伝送するように構成された伝送アンテナを備える。
【0013】
本開示の別の局面によれば、ディスプレイユニットが提供され、このディスプレイユニットは、クリップアプライヤから無線周波数信号を受信するように構成された受信器;この無線周波数信号をデコードするように構成されたデコーダ;クリップの数のカウントを提供するように構成されたカウンタ;およびこのカウンタにより提供されたカウントに基づいてディスプレイを制御するように作動可能なディスプレイドライバを備える。
【0014】
このカウンタは、2進化信号をこのディスプレイドライバに提供する、2進化10進カウンタである。このカウンタは、この受信器が無線周波数信号をクリップアプライヤから受信する際に、クリップの数のカウントを減少させる。このカウンタはまた、この受信器が無線周波数信号をクリップアプライヤから受信する場合に、クリップの数のカウントを増加させてもよい。
【0015】
このディスプレイは、少なくとも1つの7セグメント発光ダイオードを有する。
【0016】
このディスプレイユニットは、カウントが所定の数に達した場合にディスプレイをリセットするように構成された、電力オンリセットスイッチをさらに備える。
【0017】
本開示の別の局面によれば、身体組織への外科手術用クリップの適用のためのシステムが提供され、このシステムは、外科手術用クリップを適用するための装置、およびディスプレイユニットを備え、このディスプレイユニットは、少なくとも1つのハンドルの各起動の際にこの装置の状態の変化を受信し、そしてこの状態の変化に基づいて、クリップの数のカウントを表示するように構成されている。この装置は、ハウジング;このハウジングに旋回可能に連結された少なくとも1つのハンドル;このハウジングから遠位に延びるチャネルアセンブリ;このチャネルアセンブリ内に配置されて内部にチャネルおよび複数のウィンドウを規定するクリップキャリア;このクリップキャリアのチャネル内にスライド可能に配置された複数のクリップ;ならびにこのハウジングおよびこのチャネルアセンブリのうちの少なくとも一方の内部に支持されたカウンタ機構を備え、このカウンタ機構は、少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、この装置の状態の変化を伝達するように構成されている。
【0018】
本開示の別の局面によれば、身体組織への外科手術用クリップの適用のためのシステムが提供され、このシステムは、外科手術用クリップを適用するための装置、およびディスプレイユニットを備え、このディスプレイユニットは、少なくとも1つのハンドルの各起動の際にこの装置の状態の変化を受信し、そしてこの状態の変化に基づいて、クリップの数のカウントを表示するように構成されている。この装置は、トリガを有するハンドルアセンブリ;このハンドルアセンブリから遠位に延びて長手軸を規定する、ハウジングを備えるシャフトアセンブリ;このシャフトアセンブリ内に配置された複数の外科手術用クリップ;このシャフトアセンブリの遠位端部分に隣接して設置されたジョーであって、開いた離間状態と閉じた接近状態との間で移動可能なジョー;およびこのハンドルアセンブリ内に支持されたカウンタ機構を備え、このカウンタ機構は、このトリガの起動の際に外科手術用クリップが発射された場合にインディケーションを提供する。
【0019】
このディスプレイユニットは、この装置内に残っているクリップの数、またはこの装置により適用されたクリップの数を表示する。
【0020】
本発明のクリップアプライヤは、添付の図面と組み合わせて考慮される場合に以下の詳細な説明からよりよく理解される場合に、より完全に理解される。
【0021】
(摘要)
身体組織に対する外科手術用クリップの適用のための装置が提供され、この装置は、ハウジングと、ハウジングに旋回可能に連結された少なくとも1つのハンドルと、ハウジングから遠位に延びているチャネルアセンブリと、クリップキャリアであって、チャネルアセンブリ内に配置され、かつ、その内部にチャネルおよび複数のウィンドウを規定するクリップキャリアと、クリップキャリアのチャネル内にスライド可能に配置された複数のクリップとを含む。装置はまた、ハウジングおよびチャネルアセンブリのうちの少なくとも1つにおいて支持されたカウンタ機構を含む。カウンタ機構は、少なくとも1つのハンドルの各起動の際に、状態における変化を伝達するように構成されている。
【発明の効果】
【0022】
本発明により、装填ユニットに含まれるクリップの消費のインディケーションをユーザに提供することによって、器具の操作が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本開示の1つの実施形態による外科手術用クリップアプライヤの斜視図である。
図1A図1Aは、シッピングウェッジが適所に示されている、図1の外科手術用クリップアプライヤの後方斜視図である。
図1B図1Bは、図1Aの1B−1Bを通して見た場合の断面図である。
図1C図1Cは、図1Aの1C−1Cを通して見た場合の断面図である。
図2図2は、図1の外科手術用クリップアプライヤの上平面図である。
図3図3は、図1および図2の外科手術用クリップアプライヤの側面立面図である。
図4図4は、図1図3の外科手術用クリップアプライヤの分解斜視図である。
図4A図4Aは、図1図4の外科手術用クリップアプライヤのベルクランク歯車および加速器ラックアセンブリの分解斜視図である。
図4B図4Bは、図1図4の外科手術用クリップアプライヤの加速器ラックの斜視図である。
図4C図4Cは、図1図4の外科手術用クリップアプライヤのベルクランク歯車の図である。
図4D図4Dは、図1図4の外科手術用クリップアプライヤの旋回アームの上面斜視図である。
図4E図4Eは、図4Dの旋回アームの底面斜視図である。
図4F図4Fは、図1図4の外科手術用クリップアプライヤのクリップ従動子の上面斜視図である。
図4G図4Gは、図1図4の外科手術用クリップアプライヤの可聴/触覚インディケーションの斜視図である。
図4H図4Hは、図1図4の外科手術用クリップアプライヤのラック部材の斜視図である。
図5図5は、外科手術用クリップアプライヤを未起動状態で図示する、図1図4の外科手術用クリップアプライヤの長手軸方向断面図である。
図6図6は、図5の示された細部領域の拡大図である。
図7図7は、図1図3の外科手術用クリップアプライヤのカウンタ機構の起動を図示する拡大断面図である。
図8図8は、本開示の別の実施形態による外科手術用クリップアプライヤの正面斜視図である。
図9図9は、シャフトアセンブリの回転を図示する、図8のクリップアプライヤの背面斜視図である。
図10図10は、図8および図9のクリップアプライヤのシャフトアセンブリの遠位端の正面斜視図である。
図11図11は、図8および図9のクリップアプライヤの上平面図である。
図12図12は、図8および図9のクリップアプライヤの側面立面図である。
図13図13は、左側のハウジング半セクションが取り外されて図示された、図8図12のクリップアプライヤのハンドルアセンブリの斜視図である。
図14図14は、右側のハウジング半セクションが取り外されて図示された、図8図12のクリップアプライヤのハンドルアセンブリの斜視図である。
図15図15は、図8図12のクリップアプライヤのハンドルアセンブリの、部品を分離した斜視図である。
図15A図15Aは、トリガが取り外された、図13図15のハンドルアセンブリの斜視図である。
図15B図15Bは、図13図15のハンドルアセンブリのフィードバック部材の斜視図である。
図16図16は、図8図12のクリップアプライヤのシャフトアセンブリの、部品を分離した斜視図である。
図17図17は、外科手術用クリップアプライヤのカウンタ機構の概略ブロック図である。
図18図18は、外科手術用クリップアプライヤに関連する遠隔ディスプレイの概略ブロック図である。
図19図19は、図18の遠隔ディスプレイを図示する正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示に従う外科手術用クリップアプライヤの実施形態が、ここで図面を参照しながら詳細に説明される。図面において、同じ参照番号は、類似の構造要素または同一の構造要素を識別する。図面に示され、以下の説明全体に記載される場合、外科手術用器具における相対位置に言及する際に慣習的であるように、用語「近位」とは、装置のユーザに近い方の端部をいい、そして用語「遠位」とは、装置のユーザから遠い方の端部をいう。
【0025】
本明細書中に記載される実施形態と組み合わせて使用され得る、種々の型の外科手術用クリップアプライヤが存在する。このようなクリップアプライヤは、米国特許出願番号12/406,345(2009年3月18日出願、発明の名称「Endoscopic Surgical Clip Applier」);米国仮特許出願番号61/091,485(2008年8月25日出願):および米国仮特許出願番号61/092,804(2008年8月29日出願)に記載されており、これらの各々の内容は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
【0026】
ここで図1図6を参照すると、本開示の1つの実施形態に従う外科手術用クリップアプライヤが、一般に100として示されている。外科手術用クリップアプライヤ100は、一般に、ハンドルアセンブリ102を備え、このハンドルアセンブリは、上方ハウジング半体104aおよび下方ハウジング半体104bを有するハウジング104を備える。ハンドルアセンブリ102は、ハウジング104に旋回可能に固定されてこのハウジングから外向きに延びる、1対のハンドル106をさらに備える。チャネルアセンブリ108が、ハウジング104にしっかりと固定され、そしてこのハウジングから外向きに延び、ジョーアセンブリ110で終わる。
【0027】
図1図7に見られるように、クリップアプライヤ100のハウジング半体104aおよび104bは、スナップばめ係合によって互いに一緒に嵌る。ハウジング104は、下方ハウジング半体104bに形成されたウィンドウ104cを規定し、このウィンドウは、図17に関して以下でより詳細に議論されるようなカウンタ機構190を支持するためのものである。ハウジング104は、適切なプラスチック材料から形成される。
【0028】
図4に見られるように、ハンドル106は、ハンドル旋回ポスト104dによって、ハウジング104に固定される。この旋回ポストは、下方ハウジング半体104bから、ハンドル106に形成されたそれぞれの開口部分106a内へと延びる。ハンドルアセンブリ102は、それぞれのハンドル106に形成された旋回点106bにおいて各ハンドル106に旋回可能に連結されたリンク部材122を備える。各リンク部材122の遠位端122aは、駆動チャネル140に形成された旋回点140aに、駆動ピン124によって旋回可能に連結される。駆動ピン124の各端部は、上方ハウジング半体104aおよび下方ハウジング半体104bにそれぞれ形成された細長チャネル104e内にスライド可能に受容される。使用において、以下により詳細に記載されるように、ハンドル106が握られると、リンク部材122が、駆動ピン124によって駆動チャネル140を遠位に押す。
【0029】
チャネルアセンブリ108は、チャネルまたはカートリッジカバー130、および外チャネルまたは下方チャネル132を備え、各々が、上方ハウジング半体104aと下方ハウジング半体104bとの間でハウジングアセンブリ102内に保持された近位端を有する。カートリッジカバー130は、少なくとも1つの保持要素130aを備え、この保持要素は、外チャネル132に提供された、相補的または対応する保持要素132aとスナップばめ係合で選択的に係合するように構成および適合されている。
【0030】
図4および図6に見られるように、クリップアプライヤ100は、カートリッジカバー130の下にスライド可能に配置されたクリッププッシャーバー160を備える。プッシャーバー160は、プッシャー160cを規定する遠位端160aを備え、このプッシャーは、外科手術用クリップアプライヤ100内に収納された最も遠位のクリップ「C1」を選択的に係合/移動するように構成および適合されている。プッシャーバー160は、近位端160bをさらに備え、この近位端は、内部に駆動ピン124をスライド可能に受容するための近位ウィンドウ160dを規定する。プッシャーバー160は、以下でより詳細に議論されるような安定器162と作動可能に係合するための遠位ウィンドウ160eをさらに規定する。プッシャーバー160はまた、その側縁部から突出して近位ウィンドウ160dの比較的近くに近接して位置するフィン160fを備える。
【0031】
クリップアプライヤ100は、プッシャーバー160の上に重なって係合するように構成された安定器162をさらに備える。安定器162は、プッシャーバー160の遠位ウィンドウ160eに係合するように構成された遠位タブ162a、およびプッシャーバー160に形成された近位ウィンドウ160dの上に実質的に重なって位置合わせされた位置に規定された細長ウィンドウ162bを備える。安定器162は、その底面から細長ウィンドウ162bの近位の位置で延びるナブ162cをさらに備え、このナブは、プッシャーバー160に形成された最も近位の開口部分160g内に受容されるための構成および寸法にされる。図4および図6に見られるように、安定器162は、その上面から近位位置および遠位位置で延びる1対のタブ162eをさらに備え、これらのタブは、上方ハウジング半体104aに形成されたそれぞれのチャネル内への受容のための構成および寸法にされる。
【0032】
図4および図4A図4Cに見られるように、クリップアプライヤ100は、運動多重化システムをさらに備え、この運動多重化システムは、ハウジング104内に旋回可能に支持されたベルクランク歯車154、およびハウジング104内にスライド可能に支持された加速器ハウジング156を有する。ベルクランク歯車154は、ハウジング104への旋回可能な連結のために構成された旋回ピン154a、旋回ピン154aに支持された円板様本体154b、円板様本体154bから半径方向に延びるアーム154c、および旋回ピン154aに支持されるかまたは一体的に形成され、円板様本体154bに隣接して位置する平歯車154dを備える。ベルクランク歯車154は、円板様本体154bの側縁部に形成された移動止めまたは切り欠き154e(図4Cを参照のこと)、およびアーム154cに形成された長手軸方向に配向するスロット154fを規定する。ベルクランク歯車154の平歯車154dは、その側縁部に形成された複数の歯車歯154gを規定し、そして図4Cに最もよく見られるような、扇形歯車であり得る。
【0033】
ベルクランク歯車154は、小規模クリップアプライヤ100、中規模クリップアプライヤ100、および大規模クリップアプライヤ100の各々について共通の部品である。ベルクランク歯車154の円板様本体154bの側縁部に形成された切り欠き154eは、大規模クリップアプライヤの組み立てのために提供される。大規模クリップアプライヤは、より大きいプッシャー行程を必要とし、従って、ベルクランク歯車154のより大きい程度の回転を必要とする。ベルクランク歯車154のより大きい回転に起因して、円板様本体154bは、加速器ラック156から延びるタブ156e(図4Aおよび図4Bを参照のこと)に接触する。組み立て中に、ベルクランク歯車154は、切り欠き154eが加速器ラック156のタブ156eに接触するまで回転させられる。
【0034】
図4および図4A図4Cの参照を続けると、運動多重化システムの加速器ラック156は、ベース壁156aを備え、このベース壁は、ベルクランク歯車154の旋回ピン154aのスライド可能な受容のための、内部に形成された長手軸方向に延びる細長いスロット156bを規定する。加速器ラック156は、ベース壁156aの側縁部から正反対に突出する側壁156c、および側壁156cに形成されてベース壁156aのスロット156bと位置合わせまたは整列する歯車ラック156dを備える。歯車ラック156dは、ベルクランク歯車154の平歯車154dの歯車歯154gと係合するための構成にされる。
【0035】
クリップアプライヤ100は、加速器ラック156と駆動チャネル140とを相互接続するバイアス部材158をさらに備える。
【0036】
図6に見られるように、ベルクランク歯車154のアーム154cのスロット154fは、内部に安定器162のナブ162dをスライド可能かつ回転可能に受容するような構成および寸法にされる。使用において、駆動チャネル140が遠位に並進するにつれて、駆動チャネル140と加速器ラック156とを相互接続するバイアス部材158がその結果として、加速器ラック156を遠位に移動させる。加速器ラック156が遠位に移動するにつれて、安定器162のナブ162dがベルクランク歯車154のアーム154cのスロット154fの上に載るので、加速器ラック156は、ベルクランク歯車154を回転させ、そして安定器162を遠位に押し、そして次に、プッシャーバー160を遠位に押す。
【0037】
クリップアプライヤ100は、チャネルアセンブリ108内であってプッシャーバー160の下に配置されたクリップキャリア170をさらに備える。クリップキャリア170は、ほぼ箱様の構造であり、上壁170a、1対の側壁170bおよび下壁170cを有し、このクリップキャリアを通るチャネル170dを規定する。クリップキャリア170は、上壁170aに形成されてその長さに沿って長手軸方向に延びる、間隔を空けた複数のウィンドウ172を備える。クリップキャリア170は、下壁170cに形成されてその長さに沿って長手軸方向に延びる、細長ウィンドウ(図示せず)を備える。
【0038】
図4に見られるように、外科手術用クリップ「C」のスタックは、クリップアプライヤ170のチャネル(図示せず)内に、このチャネル内で、および/またはこのチャネルに沿ってスライドする様式で、装填および/または保持される。このチャネルは、スタックまたは複数の外科手術用クリップ「C」を、内部で前後に並んだ様式でスライド可能に保持するような構成および寸法にされる。
【0039】
図4および図4Fに見られるように、クリップアプライヤ100は、クリップキャリア170のチャネル内にスライド可能に配置されたクリップ従動子174をさらに備える。以下でより詳細に議論されるように、クリップ従動子174は、外科手術用クリップ「C」のスタックの後方に位置し、そしてクリップアプライヤ100の起動中に、クリップ「C」のスタックを前方に推進するために適用される。クリップ従動子174は、ウェッジプレート180の前方および後方への往復運動によって起動される。
【0040】
図4Fに見られるように、クリップ従動子174は、平面を規定する本体部分174a、本体部分174aから実質的に上方および後方に延びる遠位タブ175、ならびに本体部分174aから実質的に下方および後方に延びる近位タブ176を備える。遠位タブ175は、本体部分174aにより規定される平面より下に下向きに延びる遠位部分175a、および本体部分174aにより規定される平面より上に上向きに延びる近位部分175bを備える。
【0041】
遠位タブ175の近位部分175bは、クリップキャリア170の上壁170aに形成されたウィンドウ172を選択的に係合するような構成および寸法にされる。使用において、クリップ従動子174の遠位タブ175の近位部分175bの、クリップキャリア170の上壁170aに形成されたウィンドウ172内への係合は、クリップ従動子が近位方向に移動することを防止する。
【0042】
近位タブ176は、ウェッジプレート180に形成されたウィンドウ180bを選択的に係合するための構成および寸法にされる。使用において、クリップ従動子174の近位タブ176の、ウェッジプレート180に形成されたウィンドウ180b内への係合は、ウェッジプレート180の遠位への移動の際に、クリップ従動子174が遠位に前進または移動することを可能にする。
【0043】
図4に見られるように、クリップアプライヤ100は、ハンドルアセンブリ102およびチャネルアセンブリ108内にスライド可能に配置されたウェッジプレート180をさらに備える。ウェッジプレート180は、クリップキャリア170の下方に位置決めまたは配置される。ウェッジプレート180は、ジョー120間への選択的な作動的挿入のための、実質的にテーパ状の遠位端180aを備える。ウェッジプレート180は、その長さに長手軸方向に沿って延び、その隆起セクションに形成された、間隔を空けた複数のウィンドウまたは開口部分180b、開口部分180bの遠位に位置する遠位ウィンドウまたは開口部分180c、および開口部分180cの近位に位置する最も近位の横断方向に配向するスロット180dを規定する。
【0044】
図4を参照すると、クリップアプライヤ100は、カートリッジカバー130に支持された遠位のロックアウト178を含む。遠位のロックアウト178は、実質的に後方におよび下方に延在し、ウェッジプレート180の遠位のウィンドウまたは開口180cの受容のために構成されサイズ決めされる、テールまたはタブ178aを含む。
【0045】
図4、4D、4E、および6を参照すると、クリップアプライヤ100は、ハウジング104の下方ハウジング半体104bの中で、駆動チャネル140の並進をウェッジプレート180の逆の並進に伝達する、旋回軸周りに支持される旋回アーム179の形態で、ウェッジプレートの運動を反転する機構を含む。旋回アーム179は、ハウジング104と旋回可能に接続されるように構成される旋回ボス179a、旋回アーム179の一端において提供され旋回ボス179aと反対方向に延在する第1のステムまたはフィンガー179b、および旋回アーム179の第2の端において提供され旋回ボス179aと反対方向に延在する第2のステムまたはフィンガー179cを含む。第1のステムまたはフィンガー179bは、ウェッジプレート180の最近位のスロット180dと係合するように構成され適合させられる。第2のステムまたはフィンガー179cは、駆動チャネル140内に規定されるウィンドウ140gの中で接続される駆動チャネル140内に形成されるスロット140gの中で係合するように構成される。スロット140gは、互いから軸方向におよび横断方向にオフセットされ、横断部分が遠位部分と近位部分とを相互に連結する、長手方向に延在する遠位部分と長手方向に延在する近位部分とを含む。
【0046】
使用に際して、駆動チャネル140が遠位に移動させられると、駆動チャネル140は停止時間(すなわち、長手方向に延在する駆動チャネル140のスロット140gの遠位部分の長さ)の後に、第2のステムまたはフィンガー179cは遠位方向に移動させられ、旋回アーム179を回転しその結果第1のステムまたはフィンガー179bを第2の方向に移動する。第1のステムまたはフィンガー179bが第2の方向に移動させられると、第1のステムまたはフィンガー179bは、ジョー120の間からウェッジプレート180を引き出し、プッシャー160を近位方向に移動させるために、プッシャー160のフィン160fに対して近位に推進しまたは押すように、推進し、その結果そこのプッシャーバー160cがジョー120の間から取り除かれる。逆も同様である。ウェッジプレート180は遠位方向に移動させられると、図17を参照すると、ウェッジプレート180の遠位端180aはジョー120の内面に対しカム作用し、それにより、互いに離間させられたジョー120を維持する。
【0047】
図4、6を参照すると、クリップアプライヤ100は、ハンドルアセンブリ102のハウジング104とチャネルアセンブリ108との間で往復可能に支持され延在する駆動チャネル140を含む。駆動チャネル140の近位端は、ハウジング104の上方ハウジング半体および下方ハウジング半体104a、104bの間で支持され、駆動チャネル140の遠位端は、カートリッジカバー130とチャネルアセンブリ108の外側チャネル132との間でウェッジプレート180の下方の位置において支持される。
【0048】
駆動チャネル140の遠位端は、実質的にU形状のチャネルで、そのバックスパン140cから延在する一対の離間された、外側チャネル132から離れてカートリッジカバー130に向かう方向の側壁140bを含む。駆動チャネル140は、自身を通して駆動ピン124を旋回軸周りに受容するために、バックスパン140c内に形成されるピン凹部140aをさらに規定する。駆動チャネル140は、ピン凹部140aの遠位の位置においてバックスパン140cから突き出るナブ140eをさらに規定する。駆動チャネル140は、スロット140eの遠位の位置においてバックスパン140c内に形成される往復運動制限スロット140fをさらに規定する。
【0049】
図4を参照すると、クリップアプライヤ100は、駆動チャネル140に固定される駆動チャネルストラップ143を含む。ストラップ143は、駆動チャネル140の垂直部材140bに、駆動チャネルを横切って横断的に延在するように固定される。ストラップ143は、往復運動制限スロット140fの遠位の位置において駆動チャネル140に固定される。ストラップ143は、ウェッジプレート180がストラップ143の下方にかつジョー120の上方に延在するように駆動チャネル140に固定される。
【0050】
図4、4G、および6を参照すると、クリップアプライヤ100は、駆動ピン124を介して駆動チャネル140に接続される、可聴の/触覚のインジケータ148をさらに含む。インジケータ148は弾力的な手148aおよび一対のボス148bを含む。使用に際しては、以下により詳細に記載されるように、クリップアプライヤ100が起動させられ駆動チャネル140が往復運動すると、インジケータ148の第1の弾力的な手148aは、ユーザに可聴のおよび/または触覚のフィードバックを生成するためにクリップアプライヤ100内に提供される、対応する相補的な構造またはレッジ(示されず)と相互作用する。インジケータ148のボス148bは、上方ハウジング半体104aの中に形成されるチャネル104e内で支えられ、インジケータ148が回転しないようにインジケータ148の支持を提供する。
【0051】
図4、6を参照すると、クリップアプライヤ100は、引っ張りバネの形態で駆動チャネル140の近位端とハウジング104との間に動作的に固定され、駆動チャネル140を後退したまたは最近位の位置に維持するのに役立つ、バイアス部材146をさらに含む。バイアス部材146は、駆動チャネル140を後退しまたは後退を容易にするように機能し、続いてジョー120に位置するクリップ「C」を形成する。
【0052】
図4および4Hを参照すると、駆動チャネル140の近位端は、駆動ピン124に固定され、駆動チャネル140とともに可動である、ラチェットラック部材141を含む。ラチェットラック部材141は、ハウジング104に支持されるラチェット爪142と係合するように構成され、適合させられる。ラック部材141および爪142は、ラチェット機構144を規定する。使用に際しては、駆動チャネル140が軸方向に移動させられると、ラック部材141も移動させられる。ラック部材141は、ラック部材141が、駆動チャネル140の最近位または最遠位の位置への到達につれ、近位の移動と遠位の移動との間で変化するとき、爪142がラック部材141を越えて反転し、反転して戻ることを可能にするだけの長さを有する一連のラック歯141aを規定する。
【0053】
爪142は、爪142がラック部材141と実質的に動作係合する位置において、下方ハウジング半体104bに爪ピン147によって旋回軸周りに接続されている。爪142は、ラック部材141、次に駆動チャネル140の長手方向の移動を制限するようにラック部材141と係合可能である。ラチェット機構144は、爪142を付勢してラック部材141と動作係合するように構成され、配置される爪バネ145をさらに含む。爪バネ145は、爪142の歯をラック部材141の歯141aと係合維持し、同様に爪142が回転し傾斜した位置に維持されるよう機能する。
【0054】
図1−4を参照すると、クリップアプライヤ100は、チャネルアセンブリ108の遠位端上または遠位端に装着され、ハンドルアセンブリ102のハンドル106によって起動可能な一対のジョー120を含む。ジョー120は、例えばステンレス鋼またはチタンのような適切な生体適合性の材料から形成される。
【0055】
ジョー120は、リベット122等を介して駆動チャネル140の遠位端に装着され、駆動チャネル140の往復運動制限スロット140fを通して延在し、ジョー120は、外側チャネル132および駆動チャネル140に対して長手方向に固定されている。
【0056】
図1−4および図6を参照すると、クリップアプライヤ100は、ハンドルアセンブリ102のハウジング104内に支持されるカウンター機構190をさらに含む。カウンター機構190は、図17を参照して以下本明細書に詳細に記載される。カウンター機構190は、バッテリまたはエネルギー源198とスイッチ194の接点194aとの間に、またはスイッチ194の接点194a間に配置されるPVC製のタブ192aを含み、バッテリまたはエネルギー源198が貯蔵の間に流出されるのを防止する。図1Aおよび図1Bを参照すると、タブ192aは、クリップアプライヤ100のハウジング104から、そこからのタブの容易な取り外しを可能にするために、外に延在している。一旦、タブ192aが取り外されると、バッテリまたはエネルギー源198はスイッチ194の接点194aとまたはスイッチ194の接点194a間で電気的に接触状態になる。カウンター機構190は、駆動チャネル140に形成されたナブ140eによって起動させられる。使用に際しては、図6を参照すると、駆動チャネル140が前方向に駆動されると、そのナブ140eは接点194aと係合し、接点194aに回路を完成させる。さらなる実施形態において、上記の図4を参照すると、クリップアプライヤ100は、エネルギー源198をハウジング104に固定するように構成されるストラップ196と共に提供される。
【0057】
クリップアプライヤ100は、以下に詳細に記載され図17−19に示されるワイヤレスのクリップカウンター機構800を含む。
【0058】
図1Aおよび図1Cを参照すると、クリップアプライヤ100は、ハウジング104上に支持され、ハンドル106間に置かれるシッピングウェッジ200を含む。シッピングウェッジ200は、クリップアプライヤ100の船積みおよび/または貯蔵の間、ハンドル106を離間させまたは握り締められないように維持するよう機能する。シッピングウェッジ200は、カウンター機構190のタブ192aに接続され、その結果、エンドユーザがクリップアプライヤ100を使用するために、エンドユーザはシッピングウェッジ200を取り外し、それによりカウンター機構190を活性化させるためにタブ192aをも取り外さなくてはならない。
【0059】
図1Aおよび図1Cを参照すると、シッピングウェッジ200は、カラーの形態の本体部分202を含み、シッピングウェッジの中にハウジング104の部分を受け取るように構成されサイズ決めされた経路204を規定する。シッピングウェッジ200は、本体部分202の両側から外に向かって延在し、垂直部材の中にハンドル106を受容するように構成された垂直部材206を含む。シッピングウェッジ200は、垂直部材206から中に向かって延在するタブ208を含む。シッピングウェッジ200のタブ208は、シッピングウェッジ200がクリップアプライヤ100に適正に固定されるときに、ハンドル106と係合するように構成されサイズ決めされる。
【0060】
引き続き、図7を参照すると、ハンドル106のさらなる押しつぶしの間、タブ192aがカウンター機構190から取り外された状態で、駆動チャネル140が遠位に前進させられると、そのナブ140eは、上記の通り、スイッチ194の接点194aに係合し、それによって回路を完成し、カウンター機構190に機能を実施させる。
【0061】
ここで図8−12を参照すると、本開示の実施形態に従う外科手術用クリップアプライヤは、概して1000として呼称される。クリップアプライヤ1000は、ハンドルアセンブリ1020およびハンドルアセンブリ1020から遠位に延在するシャフトアセンブリ1040を含む内視鏡部分を含む。
【0062】
シャフトアセンブリ1040は、約10mmの外径を有する。シャフトアセンブリ1040は、例えば、肥満学外科におけるような意図された用途によって、様々な伸長されたまたは短縮された長さを有し得る。
【0063】
図8−12を参照すると、外科手術用クリップアプライヤ1000は、シャフトアセンブリ1040の遠位端に装着され、ハンドルアセンブリ1020のトリガー1080によって起動可能な、一対のジョー1060を含む。ジョー1060は、例えばステンレス鋼またはチタンのような適切な生体適合性の材料から形成され、ジョーの間に、自身の中に外科手術用クリップ「C」を受容するために、チャネル1060aを規定する。ジョー1060が互いに対して開いた状態または近接していない状態にあるとき、ジョー1060の幅は、シャフトアセンブリ1040の外径よりも大きい寸法を取る。
【0064】
ジョー1060は、ジョー対して長手方向に固定されるシャフトアセンブリ1040の遠位端に装着される。ノブ1100は、ハンドルアセンブリ1020の遠位端に回転可能に装着され得、シャフトアセンブリ1040に添付され、シャフトアセンブリ1040およびジョー1060にそれらの長手方向軸周りに360°の回転を伝達および/または提供する(図16参照)。
【0065】
図8−12を参照すると、外科手術用クリップアプライヤ1000のハンドルアセンブリ1020が示されている。ハンドルアセンブリ1020は、第1または右側の半体1030aおよび第2または左側の半体1030bを有するハウジング1030を含む。ハンドルアセンブリ1020は、右側の半体1030aと左側の半体1030bとの間に旋回可能に支持されるトリガー1080を含む。ハンドルアセンブリ1020は、以下でより詳細に議論されるように、カウンター機構を支持し表示するためにハウジング1030の中に形成されるウィンドウ1030cを規定する。ハンドルアセンブリ1020のハウジング1030は適切なプラスチック材料で形成され得る。
【0066】
ハウジング1030は、右側の半体1030aと左側の半体1030bとの間で駆動アセンブリ1200を支持する。駆動アセンブリ1200は、トリガー1080に旋回軸周りに接続される第1の端部、およびクランクプレート1240に旋回軸周りに接続される第2の端部を有する、ウィッシュボーンリンク1220を含む。図13−16を参照すると、駆動アセンブリ1200は、クランクプレート1240に回転可能に接続される駆動コネクタ1340、駆動コネクタ1340に相互接続されるプランジャー1350、および駆動コネクタ1340に支持されるバネ1360をさらに含む。プランジャー1350は、駆動バー1400の近位端を受容するように構成され適合させられる長手方向のスロット1350aを規定する。
【0067】
駆動バー1400は、一体となったピン1350bを介してプランジャー1350に接続される(図16参照)。キャップ1440が提供され、キャップを通してプランジャー1350が延在する。プランジャー1350と外側チュ−ブ1500との間に気密シールを生成するためにシール(示されず)が提供される。
【0068】
図13−15を参照すると、ハンドルアセンブリ1020は、クランクプレート1240の中/上に形成され、それと共に移動可能なラック1240aをさらに含む。ラック1240aは、クランクプレート1240の中に規定される遠位凹部1240bと近位凹部1240cとの間に置かれる複数の歯を含む。凹部1240bおよび1240cは、クランクプレート1240が近位の移動と遠位の移動との間で変化するときに、爪2240がラック1240aの歯を越えて反転しおよび反転して戻ることを可能にするように提供される。
【0069】
ハンドルアセンブリ1020は、爪2240がクランクプレート1240のラック1240aと実質的に動作的な係合にある位置において、爪ピン2260によってハウジング1030に旋回軸周りに接続される爪2240を含む。爪2240は、クランクプレート1240のラック1240aの歯と選択的に係合可能な爪歯2240aを含む。爪歯2240aは、ラック1240a、そしてハンドルアセンブリ1020内のクランクプレート1240の長手方向の移動を制限するために、ラック歯と係合可能である。爪バネ2280は、爪2240を付勢してクランクプレート1240のラック1240aと動作的な係合をするように提供される。
【0070】
図13−15を参照すると、クランクプレート1240は、ウィッシュボーンリンク1220にピン1230を介して旋回可能に接続されている。クランクプレート1240は、爪2240と選択的に係合するためにクランクプレートに形成される一連のラチェット歯1240aを規定する。
【0071】
図15、15A、および図15Bを参照すると、ハンドルアセンブリ1020は、トリガー1080と動作的に関連付けられて、トリガー1080が起動された場合によりか共に共通軸の周りを回転する、可聴/触覚のフィードバック部材1260をさらに含む。フィードバック部材1260は、複数のラチェットまたはステップ1260bを規定するレース1260aを規定する。偏向可能アーム1270が提供され、フィードバック部材1260のステップ1260bと接触して、レース1260aの中に動作的に接続されまたは配置される第1の端部、およびハウジング1030に接続される第2の端部を含む。動作に際しては、トリガー1080が起動させられると、アーム1270は、フィードバック部材1260の中に形成されるレース1260aを通しておよび/またはレース1260aに沿って支持される。以下でより詳細に議論されるように、アーム1270がフィードバック部材1260のステップ1260bを越えて移動すると、アーム1270は、ステップ1260bを越えてカチッと音をたて、可聴のサウンド/クリックおよび/または触覚の振動を生成する。
【0072】
可聴/触覚のフィードバック部材1260は、クリップが外科手術用クリップアプライヤ1000の中に完全に搭載された後に、搭載されたクリップが外科手術用クリップアプライヤ1000のジョーによって形成された後に、および外科手術用クリップアプライヤ1000がホームポジションにリセットされ別のクリップを放つおよび/または形成する準備ができているときに、可聴/触覚の表示を生成するように、十分なステップ1260bを含む。
【0073】
図13、14、15および15Aを参照すると、外科手術用クリップアプライヤ1000のハンドルアセンブリ1020は、ハウジング1030の中に支持され、ハウジング1030の中に規定されるウィンドウ1030cを通して認識できるカウンター機構1320を含む。カウンター機構1320は、カウンター機構190に類似しており、図17を参照して以下により詳細に記載される。
【0074】
マイラーまたは別のポリマー絶縁材料が、バッテリまたはエネルギー源(示されず)とカウンター機構1320の接点との間に配置され、バッテリまたはエネルギー源が貯蔵の間に流出することを防止する。タブは、外科手術用クリップアプライヤ1000のハウジング1030の外に延在し、そこからのタブの容易な取り外しを可能にする。一旦、タブが取り外されると、バッテリまたはエネルギー源は、カウンター機構1320の接点と電気的に接触し、次にカウンター機構を起動する。
【0075】
図13、14、15および15Aを参照すると、外科手術用クリップアプライヤ1000のハンドルアセンブリ1020は、カウンター機構1320を動作的に、選択的に係合するように構成され適合させられる第1のアーム1300aを有するカウンター起動レバー1300を含む、カウンター起動機構をさらに含む。カウンター起動レバー1300は、ハウジング1030の中にスライド可能に支持されるアクチュエータープレート1280内に形成される、スロット1280aを動作的に、スライド可能に係合するように構成され適合させられる、第2のアーム1300bをさらに含む。
【0076】
動作に際しては、以下により詳細に記載されるように、トリガー1080が押しつぶされると、トリガー1080は、ウィッシュボーンリンク1220を遠位に前進させられるようにし、クランクプレート1240を遠位に前進させられるようにする。クランクプレート1240のアーム1240dが所定の距離だけ前進させられるとき、アーム1240dは、アクチュエータープレート1280の手1280bと係合または手に接触する。クランクプレート1240がさらに遠位に前進させられると、クランクプレート1240は、アクチュエータープレート1280を遠位の方向に強制または引き、カウンター起動レバー1300を起動してカウンター機構1320を活性化させる。
【0077】
特に、アクチュエータープレート1280が十分な距離だけ遠位に移動させられるとき、カウンター起動レバー1300の第2のアーム1300bは、アクチュエータープレートのスロット1280b内でカム作用し、カウンター起動レバー1300を回転し、結果として、カウンター起動レバー130の第1のアーム1300aがカウンター機構1320のスイッチ1324を係合するようにする。アクチュエータープレート1280が十分な距離だけ近位に移動させられるとき、カウンター起動レバー1300の第2のアーム1300bは、ホームポジションに戻され、結果として、カウンター起動レバー1300の第1のアーム1300aがカウンター機構1320を係合解除するようにする。
【0078】
ここで、図9に転じると、外科手術用クリップアプライヤ1000のシャフトアセンブリ1040が示され、以下、本明細書に記載される。シャフトアセンブリ1040およびその構成部品は、例えば、ステンレス鋼、チタン、プラスチック等のような適切な生体適合性の材料から形成され得る。シャフトアセンブリ1040は、ハウジング1030内に支持される近位端1500a、遠位端1500b、およびそれらを通して延在する管腔1500cを有する外側チューブ1500を含む。外側チューブ1500は、その外面から突き出るフランジによってハウジング1030内に固定される。シャフトアセンブリ1040は、上部ハウジング1520aおよび下部ハウジング1520bを含み、各々は外側チューブ1500の管腔1500c内に配置される。後部の上部ハウジング1540は、外側チューブ1500内で上部ハウジング1520aの近位に配置される。
【0079】
図16を参照すると、シャフトアセンブリ1040は、上部ハウジング1520aおよび後部の上部ハウジング1540内にスライド可能に配置されるプッシャーバー1560をさらに含む。プッシャーバー1560は、クリップ「C」のスタックの最遠位のクリップ「C1」を選択的に係合/移動(すなわち、遠位に前進)させ、その初期形状の間に最遠位のクリップ「C1」と接触し続けるように構成され適合させられた、狭い外形のプッシャー1560cを規定する、遠位端1560aを含む。プッシャーバー1560は、近位端1560bをさらに含む。プッシャーバー1560は、キャッチ1560eを有する、遠位ウィンドウ1560d、遠位ウィンドウ1560dの近位に位置され、その各サイドエッジの中に形成される一対の凹部1560f、サイド凹部1560fの近位に位置される細長いスロット1560g、およびスロット1560gの近位に位置される最近位ウィンドウ1560hを規定する。
【0080】
図16を参照すると、プッシャーバー1560は、その上面に沿って、プッシャーバー1560のサイド凹部1560fの遠位の位置において、第1のスナップクリップ1570aを支持する。第1のスナップクリップ1570aは、その歯がプッシャーバー1560の上面に突き出るかまたはある量だけ離間させられるような態様で構成される。
【0081】
図16を参照すると、プッシャーバー1560は、その下面に沿って、プッシャーバー1560の最近位ウィンドウ1560hの近位の位置において、第2のスナップクリップ1570bを支持する。第2のスナップクリップ1570bは、その歯がプッシャーバー1560の最近位ウィンドウ1560hの上に横たわるのに十分な量だけ突き出るような態様で配向される。第2のスナップクリップ1570bの歯は、プッシャーバー1560の最近位ウィンドウ1560hの幅よりも小さい量だけ互いに離間させられる。
【0082】
図16を参照すると、シャフトアセンブリ1040は、プッシャーバー1560の下で往復可能に支持される前進プレート1620をさらに含む。スナップクリップ1570dは、上部ハウジング1520aの中に形成される近位の保持チャネルおよび遠位の保持チャネルに取り外し可能に接続される、一対の歯を含む。このように、使用に際しては、スナップクリップ1570dは、近位の保持チャネルおよび遠位の保持チャネルを取り外し可能に係合し、前進プレート1620を近位または遠位の位置に維持する。前進プレート1620の遠位の前進の際に、スナップクリップ1570dの歯は、内方向にカム作用し、前進プレート1620が遠位に移動し続けることを可能にする。
【0083】
図16を参照すると、シャフトアセンブリ1040は、上部ハウジング1520a内で、前進プレート1620の下に配置される、クリップキャリア1640をさらに含む。クリップキャリア1640は概してボックスのような構造であり、それを通るチャネルを規定する、上壁、一対の側壁、および下壁を有する。クリップキャリア1640は、下壁の中に形成され、その長さに沿って長手方向に延在する、複数の離間したウィンドウ1640aを含む。クリップキャリア1640は、上壁の中に形成され、その長さに沿って長手方向に延在する、細長いウィンドウを含む。
【0084】
図16を参照すると、外科手術用クリップ「C」のスタックは、クリップキャリア1640のチャネル内に、チャネル内におよび/またはチャネルに沿ってスライドするような態様で、装着されおよび/または保持される。クリップキャリア1640のチャネルは、外科手術用クリップ「C」のスタックまたは複数体を、前後に並んだ様式で、スライド可能に保持するように構成されサイズ決めされる。
【0085】
図16を参照すると、クリップアプライヤ1000のシャフトアセンブリ1040は、クリップキャリア1640のチャネル内にスライド可能に配置される、クリップ従動子1660をさらに含む。クリップ従動子1660は、外科手術用クリップ「C」のスタックの後に配置され、クリップアプライヤ1000の起動の間、クリップ「C」のスタックを前方に推進するように提供される。以下により詳細に記載されるように、クリップ従動子1660は、前進プレート1620の前方へのおよび後方への往復する運動によって起動させられる。
【0086】
クリップ従動子1660の遠位タブ1660bは、前進プレート1620のウィンドウ1620aのレッジ1620cを選択的に係合するように構成されサイズ決めされる。使用に際しては、前進プレート1620のウィンドウ1620aのレッジ1620cに対するクリップ従動子1660の遠位タブ1660bの係合は、クリップ従動子1660を、前進プレート1620が遠位方向に前進または移動させられるように、いっそう前進させまたは遠位に移動させる。図16を参照すると、一対のサイドフィン1620bが、プッシャーバー1560のサイド凹部1560f内にスライド可能に配置される。
【0087】
近位タブ1660cは、クリップキャリア1640の中に形成されるウィンドウ1640aを選択的に係合する。使用に際しては、クリップキャリア1640を形成したウィンドウ1640aにおけるクリップ従動子1660の近位タブ1660cの係合は、クリップ従動子1660が近位の方向に進むまたは移動することを防止する。
【0088】
クリップ従動子1660は、その上に支持される、あるいはそれと一体的に形成されるロックアウトプレ−ト1650を含む。ロックアウトプレ−ト1650は、ウィンドウ1650bを規定し、クリップ従動子1660の本体部分1660aから上方にかつ後方に向かって、そこから延在する、弾力的なテール1650aを含む。
【0089】
図16を参照すると、シャフトアセンブリ1040は、クリップキャリア1640の下の位置において、チャネルアセンブリ1040の中に往復可能に支持される駆動チャネル1680を含む。駆動チャネル1680は、一対の離間した側壁1680bを含み、そのバックスパン1680cから、クリップキャリア1640から離れて下部ハウジング1520bに向かう方向に延在する、実質的にU形状のチャネルである。駆動チャネル1680は、スロット1680aの近位の位置において、バックスパン1680cから突き出て、側壁1680bの方向に延在するタブ(示されず)をさらに含む。
【0090】
図16を参照すると、クリップアプライヤ1000のシャフトアセンブリ1040は、駆動チャネル1680に固定される駆動チャネルストラップ1670を含む。ストラップ1670は、駆動チャネル1680の側壁1680bに、そこを横切って延在するように固定される。ストラップ1670は、細長いスロット1680aの遠位の位置において、駆動チャネル1680に固定される。ストラップ1670は、ウェッジプレート1720が駆動チャネル1680のバックスパン1680cとジョー1060との間に延在するように、駆動チャネル1680に固定される。
【0091】
図16を参照すると、クリップアプライヤ1000は、その上またはシャフトアセンブリ1040の遠位端において装着され、トリガー1080によって起動可能な、一対のジョー1060を含む。ジョー1060は、例えば、ステンレス鋼またはチタンのような適切な生体適合性の材料から形成される。
【0092】
ジョー1060は、ジョー1060が駆動チャネル1680に対して固定されるように、ジョー1060内に形成される受容スロットを係合する下部ハウジング1520b内に形成されるボスを介して、駆動チャネル1680の遠位端に近接して装着される。
【0093】
図16を参照すると、クリップアプライヤ1000のシャフトアセンブリ1040は、駆動チャネル1680とジョー1060との間に置かれた遠位端、およびシャフトアセンブリ1040を通して延在する近位端を有する、ウェッジプレート1720をさらに含む。ウェッジプレート1720は、ジョー1060間の選択的かつ動作的な挿入のための、実質的にテーパの付いた遠位端1720aを含む。図26を参照すると、ウェッジプレート1720は、その下面から突き出るフィンまたはタブ1720bを規定する。
【0094】
図16を参照すると、クリップアプライヤ1000のシャフトアセンブリ1040は、プッシャーバー1560とウェッジプレート1720との間にスライド可能に挿入され、プッシャーバー1560およびウェッジプレート1720の各々と分離可能に接続可能な、コネクタプレート1740をさらに含む。コネクタプレート1740は、テーパの付いた遠位端1740a、その上面から延在する第1のステム1740b、およびその下面から延在する第2のステム(示されず)を含む。各ステムは、各ステムの遠位端がその近位端よりも大きい、実質的に涙滴形状のプロファイルを有する。
【0095】
動作に際しては、コネクタプレート1740の第1のステム1740bは、プッシャーバー1560に固定されている第2のスナップクリップ1570bとの分離可能な接続のために構成されサイズ決めされ、コネクタプレート1740の第2のステム(示されず)は、ウェッジプレート1720に固定されている第3のスナップクリップ1570cとの分離可能な接続のために構成されサイズ決めされる。
【0096】
図16を参照すると、ガード1980は、その初期の遠位への前進の間、第3のスナップクリップ1570cの歯の間で相対的な距離を維持するような位置において、下部ハウジング1520b内に支持される。このように、コネクタプレート1740の第2のステム1740bは、第3のスナップクリップ1570cがガード1980を越えるまでは早まって第3のスナップクリップ1570cから係合解除することはできない。
【0097】
図16において見ることができるように、クリップアプライヤ1000のシャフトアセンブリ1040は、下方チャネル1520b内にスライド可能に支持されたスライダジョイント1800をさらに含む。スライダジョイント1800は、本体部分1820と、そこから延びているロッド1840とを含む。下方ハウジング1520bのチャネル内に適切に配置されたときに、スライダジョイント1800のロッド1840は、実質的に遠位方向に延びる。スライダジョイント1800のロッド1840は、下方ハウジング1520bのチャネルにおいて形成され、かつ、該チャネルから延びている、スタブ1520dをスライド可能に通過する(図16参照)。シャフトアセンブリ1040は、圧縮バネの形態で、バイアス部材1860をさらに含み、このバイアス部材は、ロッド1840上に支持され、下方ハウジング1520bのスタブ1520dとスライダジョイント1800の本体部分1820との間に挿入される。
【0098】
スライダジョイント1800の本体部分1820は、その近位端の付近に形成されたボス1820aを含み、このボスは、駆動バー1400の細長スロット1400aにおけるスライド可能な係合のために構成され、適合されている。スライダジョイント1800の本体部分1820は、その遠位端の付近に形成されたポケット1820bをさらに含み、このポケットは、駆動チャネル1680のタブをその内部に受容するように構成され、適合されている。
【0099】
図16において見ることができるように、クリップアプライヤ1000のシャフトアセンブリ1040は、ウェッジプレートロック1900をさらに含み、このウェッジプレートロックは、下方ハウジング1520bチャネルにおいて、そして、駆動チャネル1680においてスライド可能に支持される。ウェッジプレートロック1900は、本体部分1900a、本体部分1900aから遠位に延びているロッド1900b、本体部分1900aから近位に延びているテール1900c、本体部分1900aの上方表面内に形成されたポケット1900d、テール1900cから延びているステムまたは歯1900eを含む。シャフトアセンブリ1040は、圧縮バネの形態で、バイアス部材1920をさらに含み、このバイアス部材は、ロッド1900b上に支持され、下方ハウジング1520bとウェッジプレートロック1900の本体部分1900aとの間に挿入される。
【0100】
クリップアプライヤ1000のシャフトアセンブリ1040は、ウェッジプレートリリース1940をさらに含み、このウェッジプレートリリースは、下方ハウジング1520bのチャネルにおいて回転可能に支持される。ウェッジプレートリリース1940は、ウェッジプレートロック1900のテール1900cから延びている歯1900eと係合するように構成されたステム、ウェッジプレートロック1900のテール1900cに向かう方向にステムから外側に延びているハンマー、ウェッジプレートロック1900のテール1900cから離れる方向にステムから外側に延びている歯を含む。
【0101】
図17において見ることができるように、本開示に従うカウンタ機構が、概して800として示されている。カウンタ機構800は、クリップの数を表示するために、ディスプレイユニット900(図18)に信号を伝送する。カウンタ機構800は、バッテリ802を含み、このバッテリは、カウンタ機構800内の回路に電力を提供する。バッテリ802は、交流(AC)電源を直流(DC)電源に変換する電力供給で置換され得る。カウンタ機構800は、スイッチ804を含む。スイッチ804が上述のように(クリップアプライヤ100のカウンタ機構190のスイッチ194、および/または、クリップアプライヤ1000のカウンタ機構1320のスイッチ1324の態様において)起動させられると、スイッチ804は、エンコーダ806に信号またはパルスを提供する回路を完成させる。エンコーダ806は、スイッチ804が活性化されたことを示すために単一のビットを有するビットシーケンスを提供し得るか、または、スイッチ804が不活性であることを示すために少なくとも2つのビットを有するビットシーケンスを提供し得る。ビットシーケンスは、臨床医によって用いられているクリップアプライヤを識別するか伝送されたビットまたはビットシーケンスを受信するディスプレイを識別するヘッダ、クリップが適用されたことを示すデータ部分、および/または、カウンタ機構800によって伝送される信号が正しいかどうかを決定するエラー訂正コードを有し得る。エンコーダ806は、無線周波数(RF)送信器808にビットまたはビットシーケンスを提供する。RF送信器808は、信号をRF信号に変換し、伝送アンテナ810を介してこの信号を伝送する。
【0102】
図18および19において見ることができるように、本開示に従うディスプレイユニットが、概して900として示されている。ディスプレイユニット900は、受信アンテナ902を含み、この受信アンテナは、カウンタ機構800の送信器808からRF信号を受信し、RF信号をRF受信器904に転送する。RF受信器904は、RF信号を受信し、RF信号をビットシーケンスに変換する。ビットシーケンスは、デコーダ906に提供され、このデコーダは、ビットシーケンスをデコードする。デコーダ906は、ヘッダ情報を用いることにより、ディスプレイユニット900がビットシーケンスを受信する正しいディスプレイユニットであるかどうかを決定し得る。デコーダ906はまた、受信されたビットシーケンスにエラーがないかどうか、および、受信されたビットシーケンスがエラーを含んでいるかどうかを決定し得、デコーダ906は、エラーを訂正し得るか、または、カウンタ機構800からのビットシーケンスの再伝送を要求し得る。
【0103】
デコーダ906は、2進化10進(BCD;binary coded decimal)カウンタ908に信号またはパルスを提供する。BCDカウンタ908は、10の位においてカウントするBCDカウンタ908aと、1の位においてカウントするBCDカウンタ908bとを含む。ディスプレイユニット900が電力を「オン」にされると、クリップアプライヤ内のクリップの数を表すデフォルト数がメモリ(図示されていない)内に格納され得る。BCDカウンタ908がデコーダ906から信号を受信すると、BCDカウンタは、デフォルト数を1だけ増加させるか減少させる。例えば、BCDカウンタ908が信号を受信すると、第2のBCDカウンタ908bがカウントを1だけ増加させ得る。例えば、第2のBCDカウンタ908bにおけるカウントが10に到達すると、第1のBCDカウンタ908aにおけるカウントは、1だけ増加させられる。他方、カウントが減少させられる場合、BCDカウンタ908は信号を受信し、第2のBCDカウンタ908bは、カウントを1だけ減少させ得る。第2のBCDカウンタ908bにおけるカウントが0に到達すると、第1のBCDカウンタ908aにおけるカウントは1だけ減少させられる。
【0104】
BCDカウンタ908は、2進化された信号をBCDデコーダ/ドライバ912に提供する。BCDデコーダ/ドライバ912は、第1のBCDカウンタ908aから信号を受信する第1のBCDデコーダ/ドライバ912aと、第2のBCDカウンタ908bから信号を受信する第2のBCDデコーダ/ドライバ912bとを含む。BCDデコーダ/ドライバ912は、受信された2進化された信号をデコードし、ディスプレイ914に信号を出力する。ディスプレイ914は、クリップアプライヤの1つ以上の動作パラメータを外科医に対して表示する。ディスプレイ914によって表示された動作パラメータは、残っているクリップの量または数、用いられたクリップの数、または手順のその他の任意のパラメータを含む。ディスプレイ914は、一対の7セグメント発光ダイオード(LED)914aおよび914bを含む。LED914aは、第1のBCDデコーダ/ドライバ912aによって提供される10の位の桁を表示し、LED914bは、第2のBCDデコーダ/ドライバ912bによって提供される1の位の桁を表示する。
【0105】
ディスプレイユニット900は、電力供給916によって電力供給される。電力供給916は、例えば110v/220vの壁型供給源またはその他の任意の供給源のようなAC供給源に連結され得る。電力供給源916は、ディスプレイユニット900のコンポーネントに電力供給するための十分なDC電圧に、AC供給源を変換することが可能である。あるいは、電力供給源916は、ディスプレイユニット900のコンポーネントに十分な電力を供給するための直列または並列の1つ以上のバッテリを含み得る。
【0106】
「電力オン」/「リセット」スイッチ918もまた、ディスプレイユニット900において提供される。ディスプレイ914上の表示されたカウントが0または何らかの所定の数に到達すると、スイッチ918は、ディスプレイユニット900内に格納されたデフォルト数または0に、ディスプレイ914をリセットするために用いられ得る。「AND」ゲート910もまた提供され得、BCDカウンタ908aおよび908bに対して、BCDカウンタ908におけるカウントが0に到達したときに、ANDゲート910はカウントを0に保持する。
【0107】
本明細書中に記載された実施形態は、単なる例示であり、本願の範囲を限定することを意図されていない。当業者であれば、本明細書中に記載された実施形態が、広範なクリップアプライヤにおいて用いられ得ることを理解するであろう。例えば、参照によりその全内容が援用される米国特許出願第12/406,345号は、外科手術用クリップアプライヤにおける光学的経路を用い、経路が破壊されたときに、カウンタ機構に信号が提供され、カウントを増加または減少させ得る。
【0108】
さらに、ディスプレイユニットは、上記で記載されたコンポーネントの全機構を実行し、ディスプレイに信号を出力するマイクロプロセッサを含み得る。ディスプレイは、任意の数の桁に適応するために任意の数の7セグメントLEDを有し得るか、または、液晶ディスプレイであり得る。
【0109】
上記の記載は本開示の単なる例示であることが理解されるべきである。様々な改変および変形が、本開示から逸脱することなく、当業者によって案出され得る。よって、本開示は、そのような代替案、改変、変形の全てを包含することが意図されている。添付図面に関連して記載された実施形態は、本開示の特定の実施例を実証するために提示されたに過ぎない。上述されたものとは産業上異なるその他の要素、ステップ、方法および技術、および/または、添付の特許請求の範囲におけるものとは異なるその他の要素、ステップ、方法および技術もまた、本開示の範囲内にあることが意図されている。
【符号の説明】
【0110】
100 外科手術用クリップアプライヤ
102 ハンドルアセンブリ
104 ハウジング
104a 上方ハウジング半体
104b 下方ハウジング半体
104c ウィンドウ
106 ハンドル
108 チャネルアセンブリ
110 ジョーアセンブリ
190 カウンタ機構
図1
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図4A
図4B
図4C
図4D
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図4H
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