(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択部は、外部の制御装置から前記第1モードと前記第2モードとのうち一方のモードを指定する信号を受信し、受信した信号によって指定されたモードを選択することを特徴とする請求項1の照明装置。
前記点灯制御部は、前記外部電源が停電していない場合、前記外部電源からの電力供給により前記光源を点灯させることを特徴とする請求項1から3のいずれかの照明装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった方向は、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。
【0017】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る照明装置10の構成を示す回路ブロック図である。
【0018】
図1において、照明装置10は、商用電源11と仮設電源12とのうちいずれか一方の電源に接続される。本実施の形態では、照明装置10を、ビルに設置される非常用照明(防災灯)とするが、照明装置10がビル以外の建築物又はその他の場所に設置されてもよい。照明装置10は、ビルの竣工前は仮設電源12に接続され、ビルの竣工後(あるいは、ビルへの商用電源11の敷設工事等が完了した後)は商用電源11に接続される。
【0019】
仮設電源12は、商用電源11が最終的に設置されるまでの間、作業現場に電源を供給するためのものである。仮設電源12は、通常、作業の開始時に立ち上げられ(起動される)、作業の終了時に落とされる(停止される)。仮設電源12は、例えば、大型の電池や燃料を用いてモータを回し、商用電源11と同等な交流電源を供給するもの(即ち、発電機)である。
【0020】
照明装置10は、非常用主電源43、非常用補助電源32、光源51(負荷)、機能切替スイッチ25、点灯制御部10aを備える。なお、図中、点灯制御部10aを示す点線枠内には非常用主電源43及び非常用補助電源32も含まれているが、これらは点灯制御部10aの構成要素ではないものとする。
【0021】
非常用主電源43は、外部電源からの電力供給により充電される第1電源の例である。照明装置10に商用電源11が接続されているときは、商用電源11が外部電源となり、照明装置10に仮設電源12が接続されているときは、仮設電源12が外部電源となる。非常用主電源43としては、例えば高温耐久性に優れたバックアップ用ニッケル・水素蓄電池を用いることができる。
【0022】
非常用補助電源32は、第1電源(非常用主電源43)より短い時間で充電される第2電源の例である。本実施の形態では、非常用補助電源32が非常用主電源43と同様に外部電源からの電力供給により充電されるものとするが、非常用補助電源32が非常用主電源43とは異なる電源からの電力供給により充電されるようにしてもよい。非常用補助電源32としては、例えば標準的なニッケル・水素蓄電池を用いることができる。
【0023】
光源51は、外部電源が停電した場合に点灯する。本実施の形態では、光源51が外部電源の停電時(即ち、非常時)のみに点灯する。光源51としては、例えばミニハロゲン電球等のハロゲンランプや白熱灯を用いることができる。
【0024】
機能切替スイッチ25は、使用者(工事責任者や電源の管理者等)によって商用電源モード(例えば、オン)と仮設電源モード(例えば、オフ)との切り替えが手動で操作されるスイッチである。機能切替スイッチ25は、商用電源モードと仮設電源モードとのうち一方のモードを選択する選択部の例である。商用電源モードは、第1電源(非常用主電源43)から光源51への電力供給を許可する第1モードの例である。仮設電源モードは、第1電源(非常用主電源43)から光源51への電力供給を許可しない第2モードの例である。
【0025】
外部電源が停電した場合、選択部(機能切替スイッチ25)により商用電源モードが選択されていれば、点灯制御部10aは、第1電源(非常用主電源43)からの電力供給により光源51を点灯させる。外部電源が停電した場合、選択部(機能切替スイッチ25)により仮設電源モードが選択されていれば、点灯制御部10aは、第2電源(非常用補助電源32)からの電力供給により光源51を点灯させる。
【0026】
以下では、図中、点灯制御部10aを示す点線枠内の構成を採用した場合における点灯制御部10aの動作について説明する。なお、点灯制御部10aの構成として図示したもの以外を採用しても構わない。
【0027】
端子台18に接続された外部電源から、点検スイッチ16を介して電力が供給されると、ラインフィルタ13(ノイズフィルタ)を経て整流平滑回路14に交流電圧が印加される。
【0028】
ここで、点検スイッチ16は、非常時の動作を確認するためのスイッチである。点検スイッチ16が操作されると、端子台18とラインフィルタ13との間が非導通状態となり、外部電源からの電力供給が断たれるため、非常時の動作を確認することができる。点検スイッチ16が操作された場合に、非常用主電源43から光源51に電力が供給されて光源51が点灯すれば、非常用主電源43及び光源51が正常であると判断できる。
【0029】
なお、
図1の例では、端子台18のすぐ後に点検スイッチ16を配置しているが、後述するようなDC/DCコンバータ式でなく、電源トランス方式の直流電源回路を用いる場合は、電源トランスの2次側に点検スイッチ16を設けてもよい。また、後述する制御回路24に点検スイッチ16を接続し、模擬的に非常時の動作と同等の動作をさせるような信号を点検スイッチ16から制御回路24に入力するようにしてもよい。
【0030】
整流平滑回路14は、ダイオードブリッジとコンデンサとで構成されており、印加された交流電圧を直流電圧に変換して出力する。
【0031】
DC/DCコンバータ15は、整流平滑回路14から出力された直流電圧を適当な電圧に降圧する。
【0032】
ここで、DC/DCコンバータ15は、MOSFET等のスイッチング素子15dを内蔵した制御IC15cを用いて、スイッチングトランス15bを介してその2次側に充電用の電力を供給する回路である。スイッチングトランス15bの2次側では整流用のダイオード15e及び平滑用のコンデンサ15fにより直流電圧が出力され、これにより安定した直流電源を得ることができる。
【0033】
直流電源の制御(即ち、スイッチング素子15dのスイッチング制御)は、制御IC15cに、制御IC用電源15aの出力を帰還して行われる。制御IC用電源15aは、スイッチングトランス15bの1次側に設けられた補助巻線とダイオードとコンデンサとからなる。制御IC用電源15aの補助巻線はスイッチングトランス15bの2次側の主巻線(メイン出力の巻線)と同極性になっているので、制御IC15cは、制御IC用電源15aにより2次側の出力電圧が何Vかを検知し、検知結果が所望の電圧となるようにスイッチング素子15dのスイッチング動作を制御する。
【0034】
スイッチングトランス15bの2次側は、非常用主電源43を充電するための回路になっており、定電流出力部27、逆流防止用のダイオード45、主電源切替部42を介して非常用主電源43に接続されている。定電流出力部27は、例えば抵抗27aからなる。主電源切替部42は、MOSFET等のスイッチング素子である。通常動作では(即ち、外部電源の通電時は)、主電源切替部42がオンになっているため、DC/DCコンバータ15からの出力が定電流出力部27により定電流化されて非常用主電源43に入力され、非常用主電源43が充電される。
【0035】
スイッチングトランス15bの2次側は、非常用補助電源32を充電するための回路にもなっており、電流を制限する抵抗31を介して非常用補助電源32に接続されている。そのため、DC/DCコンバータ15からの出力が抵抗31を介して非常用補助電源32に入力され、非常用補助電源32も充電される。
【0036】
スイッチングトランス15bの2次側には、メイン出力の巻線とは別に、もう1つの出力巻線(補助巻線)があり、これにはダイオード21、コンデンサ26、停電検出部22(電圧検出回路)、制御電源23、制御回路24等が接続されている。この出力巻線は2次側のメイン出力の巻線と逆の巻方向、即ち、1次側と同じ巻方向に巻いてあり、しかもメイン出力の巻線と同様に、整流用のダイオード21及び平滑用のコンデンサ26が接続されている。そのため、停電検出部22は、この出力巻線からダイオード21及び平滑用のコンデンサ26を介して1次側の巻線に比例した直流電圧の出力を得ることができる。これにより、停電検出部22は、直流電源(DC/DCコンバータ15)の出力の挙動を監視し、外部電源の停電を検出することができる。制御回路24は、マイクロコンピュータを具備しており、点灯制御部10a全体の動作を制御する。例えば、制御回路24は、点灯制御部10aが具備する各スイッチング素子のオン/オフ制御を行う。制御電源23は、制御回路24に安定した電力を供給する電源として機能する。外部電源が遮断され、制御回路24がDC/DCコンバータ15から電力供給を受けることができなくなった場合、制御電源23は、非常用主電源43からダイオード44を介して電力供給を受けることにより、制御回路24の安定した電源として機能するようにしている。
【0037】
外部電源が通電している場合、DC/DCコンバータ15が動作して定電流出力部27に電力を供給しているため、停電検出部22は、DC/DCコンバータ15のスイッチングトランス15bからダイオード21及びコンデンサ26を介して出力される直流電圧を検知する。このように停電検出部22がDC/DCコンバータ15の出力を検知している場合、即ち、停電検出部22が外部電源の停電を検知していない場合、制御回路24は、主電源切替部42をオンにし、非常切替部41をオフにする。非常切替部41は、MOSFET等のスイッチング素子であり、光源51に接続されている。
【0038】
このとき、主電源切替部42がオンになっているため、定電流出力部27を介して非常用主電源43が充電される。しかし、非常切替部41がオフになっているため、光源51には電流が流れず、光源51は点灯しない。
【0039】
制御回路24は、非常用主電源43の充電が完了した時点(非常用主電源43が満充電になった時点)で、主電源切替部42をオフにする。これにより、非常用主電源43の充電を一旦停止して、過充電を防止することができる。
【0040】
その後、制御回路24は、非常用主電源43の電圧を監視し、非常用主電源43が自己放電によって満充電でなくなった時点で非常用主電源43の補充電が行われるように、主電源切替部42のオン/オフ制御をする。
【0041】
非常用主電源43だけでなく、非常用補助電源32も抵抗31を介してDC/DCコンバータ15のスイッチングトランス15bの2次側(メイン出力の巻線)に接続されているため、非常用補助電源32も充電される。
【0042】
このとき、補助電源切替部33がオンでもオフでも、非常切替部41がオフになっているため、光源51は点灯しない。補助電源切替部33は、MOSFET等のスイッチング素子であり、非常用補助電源32と光源51との間に接続されている。
【0043】
次に、機能切替スイッチ25が商用電源モードに設定されている場合、即ち、外部電源として商用電源11が接続されている場合に、商用電源11が停電したときの点灯制御部10aの動作について説明する。
【0044】
制御回路24は、機能切替スイッチ25から、現在のモードが商用電源モードであることを通知する信号を受信する。これにより、制御回路24のマイクロコンピュータは、現在のモードが商用電源モードであることを認識する。
【0045】
商用電源11が停電した場合、DC/DCコンバータ15の動作が止まり、DC/DCコンバータ15のスイッチングトランス15bからの出力がなくなるため、停電検出部22は、商用電源11の停電を検知する。このように停電検出部22が停電を検知し、かつ、現在のモードが商用電源モードである場合、制御回路24は、非常切替部41をオンにする。主電源切替部42はオンのままにし、補助電源切替部33はオフにする。
【0046】
このとき、非常切替部41がオンになっているため、光源51に電流が流れ、光源51が非常点灯する。主電源切替部42がオン、補助電源切替部33がオフであるため、光源51は非常用主電源43からの電力供給により点灯する。非常用補助電源32からの電力供給はない。
【0047】
非常用主電源43は、十分充電されていれば、法令により定められた時間、規定の明るさで光源51を連続点灯させることができる電池電圧及び容量の蓄電池とする。
【0048】
次に、機能切替スイッチ25が仮設電源モードに設定されている場合、即ち、外部電源として仮設電源12が接続されている場合に、仮設電源12が遮断されたときの点灯制御部10aの動作について説明する。
【0049】
制御回路24は、機能切替スイッチ25から、現在のモードが仮設電源モードであることを通知する信号を受信する。これにより、制御回路24のマイクロコンピュータは、現在のモードが仮設電源モードであることを認識する。
【0050】
仮設電源12が遮断された場合、DC/DCコンバータ15の動作が止まり、DC/DCコンバータ15のスイッチングトランス15bからの出力がなくなるため、停電検出部22は、仮設電源12の遮断(停電)を検知する。このように停電検出部22が停電を検知し、かつ、現在のモードが仮設電源モードである場合、制御回路24は、非常切替部41をオン、主電源切替部42をオフ、補助電源切替部33をオンにする。
【0051】
このとき、非常切替部41がオンになっているため、光源51に電流が流れ、光源51が非常点灯する。主電源切替部42がオフ、補助電源切替部33がオンであるため、光源51は非常用補助電源32からの電力供給により点灯する。非常用主電源43からの電力供給はない。
【0052】
非常用補助電源32は、十分充電されていれば、例えば数分間、適当な明るさで光源51を点灯させることができる程度の電池電圧及び容量が選定された蓄電池であるとする。適当な明るさとは、非常用主電源43からの電力供給により光源51が点灯するときと同じ明るさ、又は、異なる明るさの状態であるが、通常は調光率を下げた状態のことである。
【0053】
非常用補助電源32は補助的な電源であるため、非常用補助電源32としては、耐久性が高く、高温環境下でも使用可能な非常用照明用途に適した電池(例えば、ニカド電池)を選定する必要はない。むしろ、非常用補助電源32として、ポータブル機器に使用するような、急速な充放電を繰り返す用途に適した電池を選定することで、充電時間の短縮を図ることができる。また、汎用性の高い電池を使用できるため、コストを抑えることができる。
【0054】
外部電源の通電時に主電源切替部42がオンになり、外部電源の遮断時に主電源切替部42がオフになるため、非常用主電源43は、外部電源の通電時のみ充電され、非常用補助電源32と異なり、最長2日間かけて満充電の状態に達する。本実施の形態では、仮設電源12が使用されている間、非常用主電源43の充電が完了した時点以降は、非常用主電源43が充電されず放電もしない状態を維持できるため、不要な充放電による非常用主電源43の劣化を回避することができる。
【0055】
仮設電源12の使用時には、まだ照明装置10を防災灯として機能させなくてもよいため、停電時に光源51を規定時間点灯させる必要はない。毎日の仮設電源12での作業において、始業時に急速に非常用補助電源32を充電できるため、終業時に作業者が仮設電源12を切って帰宅する際には、非常用補助電源32からの電力供給により光源51を点灯させることで、十分な照明を得ることができる。
【0056】
外部電源として商用電源11が接続されてからは、機能切替スイッチ25を商用電源モードに設定しておくことで、照明装置10を防災灯として機能させ、停電時には非常用主電源43からの電力供給により光源51を規定時間点灯させることができる。
【0057】
本実施の形態では、機能切替スイッチ25が、手動のスイッチとして照明装置10ごとに設けられ、1台ずつ手動で操作される。照明装置10を商用電源11に接続する際に工事業者等がモードの設定変更を忘れないように、機能切替スイッチ25の外観や配置は目立つものとすることが望ましい。なお、複数台の照明装置10に接続される点検用のスイッチを機能切替スイッチ25として流用してもよい。この場合、点検用のスイッチ(機能切替スイッチ25)を操作して機能を切り替える場合は、仮設電源モードから商用電源モードへの一方向の切り替えのみとする(例えば、機能切替スイッチ25の構成を、商用電源モードから仮設電源モードへの切り替えが物理的又は電気的にできないような構成とする)。このようにすることで、施工完了後に、点検用のスイッチ(機能切替スイッチ25)を工事業者(例えば、工事責任者や電源の管理者)以外が誤って操作して、商用電源モードから仮設電源モードへ切り替えてしまうことを防止できる。
【0058】
また、機能切替スイッチ25が手動のスイッチとして照明装置10ごとに設けられる場合、スイッチを鍵付き(例えば、日本開閉器工業株式会社製の型番「SK−12ABKB4」のスイッチ等)にするか、あるいは、スイッチ自体を鍵にしてもよい(鍵が差し込まれると、それを照明装置10の制御回路24が検知して仮設電源モードへ切り替わったことを認識する)。このようにすることで、工事業者(例えば、工事責任者や電源の管理者)以外が機能切替スイッチ25を操作することを防ぎ、また、工事期間以外に機能切替スイッチ25が故意に又は誤って操作されてしまい、非常時に照明装置10の光源51が点灯しないという事態を防ぐことができる。
【0059】
また、機能切替スイッチ25の切り替え忘れを防止するために、機能切替スイッチ25が仮設電源モードに設定されており、かつ、外部電源が通電している状態が、所定の期間(例えば、3日以上)続いた場合、制御回路24は、光源51の点灯状態を点滅、明暗等、通常とは異なるようにしたり、バッテリ(例えば、非常用主電源43や非常用補助電源32)等の点検モニタの点灯状態を点滅、明暗等にしたりして、工事業者(例えば、工事責任者や電源の管理者)やそれ以外の使用者に報知してもよい。
【0060】
また、機能切替スイッチ25の切り替え忘れを防止するために、機能切替スイッチ25が仮設電源モードに設定されており、かつ、外部電源が通電している状態が、所定の期間(例えば、3日以上)続いた場合、制御回路24は、自動的に仮設電源モードから商用電源モードへの切り替えを行ってもよい。
【0061】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ビルの竣工前に非常用主電源43が劣化することなく、竣工後に非常用主電源43の本来の性能を十分に発揮できる照明装置10を提供することができる。非常用主電源43が不要に放電・充電をしないため、非常用主電源43を充電するためのエネルギーを節約することもできる。
【0062】
なお、外部電源として商用電源11が使用されている場合であっても、非常時とは異なる停電が発生するときには、仮設電源モードを利用することで、非常用主電源43の無駄な使用を回避することができる。例えば、商用電源11の計画停電が発生する場合、事前に機能切替スイッチ25を仮設電源モードに切り替えておくことで、計画停電中は非常用補助電源32からの電力供給により光源51を点灯させ、これにより、非常用主電源43の劣化を防ぐことができる。
【0063】
図2は、照明装置10の電池の充放電と外部電源との関係を示す表である。
【0064】
図2に示すように、本実施の形態では、外部電源が通電している限り、非常用主電源43を優先的に充電し、外部電源が停電したときに外部電源が商用電源11であれば、非常用主電源43からの電力供給により光源51を点灯させるが、外部電源が停電したときに外部電源が仮設電源12であれば、非常用補助電源32からの電力供給により光源51を点灯させる。また、前述したように、計画停電発生時には、非常用補助電源32からの電力供給により光源51を点灯させることができる。このようにすることで、非常用主電源43の劣化を防ぐことができる。さらに、正規の非常用照明として、非常用主電源43が放電した後にまだ停電が続いている場合には、非常用補助電源32からも引き続き電力を供給すれば、長時間の非常時の照明(あかり)を提供することができる。
【0065】
なお、本実施の形態では、照明装置10が非常用照明(防災灯)であるが、照明装置10が非常用照明以外の照明(例えば、誘導灯)であってもよい。また、本実施の形態では、光源51が外部電源の停電時(即ち、非常時)のみに点灯するが、光源51が外部電源の通電時にも点灯するようにしてもよい。
【0066】
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0067】
図3は、本実施の形態に係る照明装置10の構成を示す回路ブロック図である。
【0068】
図3において、照明装置10は、実施の形態1と同様に、非常用主電源43、非常用補助電源32、光源51、機能切替スイッチ25、点灯制御部10aを備える。
【0069】
本実施の形態では、点灯制御部10aにおいて、定電流出力部27に、抵抗27aと並列接続する抵抗27bが設けられている。また、抵抗27bに、MOSFET等のスイッチング素子27cが直列接続されている。スイッチング素子27cがオンになると、非常用主電源43の充電用の電流が大きな電流になり、スイッチング素子27cがオフになると、非常用主電源43の充電用の電流が小さな電流になる。なお、定電流出力部27の構成は、ここで示したものに限るものではなく、非常用主電源43の充電用の電流の大きさを切り替えることができる構成であれば任意のものを採用することができる。
【0070】
外部電源が通電している場合、制御回路24は、主電源切替部42をオンにし、非常切替部41をオフにするとともに、定電流出力部27のスイッチング素子27cをオンにする。
【0071】
このとき、定電流出力部27のスイッチング素子27cがオンになっているため、定電流出力部27から流れる大きな電流によって非常用主電源43が充電される。
【0072】
制御回路24は、非常用主電源43の充電が完了した時点(例えば、仮設電源12の1回目又は2回目の通電時)で、主電源切替部42をオンにしたまま、定電流出力部27のスイッチング素子27cをオフにする。これにより、定電流出力部27から流れる小さな電流によって非常用主電源43のトリクル充電を行うことができる。
【0073】
外部電源が仮設電源12の場合、実施の形態1と同様に、非常用主電源43が光源51を点灯させるために放電することはないため、上記のように非常用主電源43のトリクル充電を行うことで、商用電源11の敷設工事完了までの間(数ヵ月間)、非常用主電源43を満充電の状態に保つことができる。よって、非常用主電源43の劣化をより確実に防ぐことができる。
【0074】
なお、制御回路24は、非常用主電源43の充電が完了した後、非常用主電源43の蓄電圧を監視し、主電源切替部42のオン/オフと定電流出力部27のスイッチング素子27cのオン/オフとを適宜組み合わせて、トリクル充電やパルストリクル充電や間欠充電等の補充電を行ってもよい。これにより、非常用主電源43の寿命を延ばすことができる。
【0075】
このように、非常用主電源43の補充電をトリクル充電、パルストリクル充電、間欠充電等のいずれにより行うかは、照明装置10の用途等、非常用主電源43の容量や電池の種類等、点灯制御部10aの回路のコスト等を考慮して適宜選択すればよい。
【0076】
実施の形態1では、点灯制御部10aが、停電検出部22として、DC/DCコンバータ15のスイッチングトランス15bの2次側に設けられた補助巻線の出力を監視する電圧検出回路を備えている。これに対し、本実施の形態では、点灯制御部10aが、停電検出部22として、1次側の電源を直接監視し、停電を検出しているかどうかを示す停電信号を制御回路24に出力するフォトカプラを備えている。
【0077】
このように、停電検出部22を1次側に設けるか、あるいは、2次側に設けるかは、照明装置10の用途等、非常用主電源43の容量等、点灯制御部10aの回路のコスト等を考慮して適宜選択すればよい。
【0078】
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0079】
図4は、本実施の形態に係る照明装置10の構成を示す回路ブロック図である。
【0080】
実施の形態1では、外部電源が停電した場合のみに、点灯制御部10aが光源51を点灯させる。これに対し、本実施の形態では、外部電源が停電していない場合、点灯制御部10aが外部電源からの電力供給により光源51を点灯させる。
【0081】
図4において、光源51は、蛍光ランプであり、常用時(外部電源の通電時)は安定器61によって点灯し、非常時(外部電源の停電時)は非常用電源である電池(非常用主電源43又は非常用補助電源32)からの電力供給により駆動するプッシュプルインバータ51a(点灯装置)によって非常点灯する。
【0082】
外部電源が通電している場合(常用時)、実施の形態1と同様に、外部電源からラインフィルタ13、整流平滑回路14を経てDC/DCコンバータ15に電力が供給され、DC/DCコンバータ15が2次側に直流電圧を出力する。これにより、DC/DCコンバータ15は、定電流出力部27を介して非常用主電源43を充電するとともに、抵抗31を介して非常用補助電源32を充電する。
【0083】
DC/DCコンバータ15の出力側にはスイッチング素子28を介してリレー51cのコイルが接続されており、制御回路24によりスイッチング素子28がオンにされてDC/DCコンバータ15からリレー51cに電力が供給される。このとき、リレー51cのa接点が接続され、光源51は、安定器61によって点灯する。
【0084】
一方、外部電源が停電している場合(非常時)、制御回路24によりスイッチング素子28がオフにされてDC/DCコンバータ15からリレー51cに電力が供給されないため、リレー51cのb接点が接続され、光源51は、プッシュプルインバータ51aによって点灯する。
【0085】
プッシュプルインバータ51aにおいて、発振動作のためのトランジスタのベース端子には抵抗51bの一端が接続されており、この抵抗51bの他端は非常切替部41に接続されている。外部電源が通電している場合は、非常切替部41がオフであり、抵抗51bに電流が流れないため、プッシュプルインバータ51aは発振動作を行わない。外部電源が停電している場合、非常切替部41がオンになり、抵抗51bに電流が流れるため、プッシュプルインバータ51aは発振動作を行い、トランス51dを介して光源51に非常点灯用の電力を供給する。
【0086】
本実施の形態では、点灯制御部10aが、非常点灯時の動作を確認するための点検スイッチ16のほかに、手動でオン/オフが切り替えられる壁スイッチ17を備えている。壁スイッチ17がオフになると、安定器61が停止して光源51が消灯する。このとき、外部電源が通電している場合は、非常切替部41がオフであるため、前述したように、プッシュプルインバータ51aは発振動作を行わない。したがって、光源51の消灯状態を維持することができる。
【0087】
実施の形態4.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0088】
図5は、本実施の形態に係る照明装置10の構成を示す回路ブロック図である。
【0089】
実施の形態1では、外部電源が停電した場合のみに、点灯制御部10aが光源51を点灯させる。これに対し、本実施の形態では、実施の形態3と同様に、外部電源が停電していない場合、点灯制御部10aが外部電源からの電力供給により光源51を点灯させる。
【0090】
図5において、光源51は、LEDモジュールである。
【0091】
本実施の形態では、DC/DCコンバータ15において、スイッチングトランス15bの2次側に、常用時に光源51を点灯させるための巻線(常用時のメイン出力の巻線)が設けられており、この巻線から整流用のダイオード71及び平滑用のコンデンサ73を介して直流電圧が出力される。この出力は定電流出力部72により定電流化されて光源51に入力され、光源51が点灯する。定電流出力部72は、例えば抵抗72aからなる。
【0092】
本実施の形態では、点灯制御部10aが、非常時に非常用電源である電池(非常用主電源43又は非常用補助電源32)からの電力供給により駆動して光源51を点灯させるDC/DCコンバータ52を備えている。
【0093】
図5では、DC/DCコンバータ15の制御IC15cの電源(実施の形態1における制御IC用電源15a)を省略しているが、
図5に示すように、特別に電源回路を設けなくとも、スイッチングトランス15bからの電力供給によって動作を継続することができる制御IC15cを使用することができる。
【0094】
本実施の形態では、点検スイッチ16を制御回路24に接続しており、模擬的に非常時の動作と同等の動作をさせるような信号を点検スイッチ16から制御回路24に入力するようにしている。
【0095】
また、本実施の形態では、点灯制御部10aが、停電検出部22として、1次側の電源を直接監視し、停電を検出しているかどうかを示す停電信号をフォトカプラを介して制御回路24に出力する停電検出回路を備えている。
【0096】
外部電源が通電している場合(常用時)、実施の形態1と同様に、外部電源からラインフィルタ13、整流平滑回路14を経てDC/DCコンバータ15に電力が供給され、DC/DCコンバータ15が2次側に直流電圧を出力する。これにより、DC/DCコンバータ15は、定電流出力部27を介して非常用主電源43を充電するとともに、抵抗31を介して非常用補助電源32を充電する。
【0097】
前述したように、DC/DCコンバータ15の出力側には定電流出力部72が接続されており、DC/DCコンバータ15から定電流出力部72を介して電力が供給され、光源51が点灯する。
【0098】
外部電源が通電している場合は、非常切替部41がオフであるため、DC/DCコンバータ52の制御IC53は発振動作を行わない。
【0099】
外部電源が停電している場合(非常時)、定電流出力部72から光源51には電力が供給されなくなる。しかし、機能切替スイッチ25が商用電源モードに設定されている場合、即ち、外部電源として商用電源11が接続されている場合には、非常切替部41がオン、主電源切替部42がオン、補助電源切替部33がオフとなるため、非常用主電源43からDC/DCコンバータ52に電力が供給される。そして、DC/DCコンバータ52が発振動作により非常用主電源43からの出力を昇圧して、光源51を規定の明るさで規定の時間以上非常点灯させる。また、機能切替スイッチ25が仮設電源モードに設定されている場合、即ち、外部電源として仮設電源12が接続されている場合には、非常切替部41がオン、主電源切替部42がオフ、補助電源切替部33がオンとなるため、非常用補助電源32からDC/DCコンバータ52に電力が供給される。そして、DC/DCコンバータ52が発振動作により非常用補助電源32からの出力を昇圧して、光源51を適当な明るさで数分間以上点灯させる。このとき、主電源切替部42がオフになっているため、非常用主電源43からの不要な放電はなく、非常用主電源43の充放電が行われないため、非常用主電源43の寿命を長くすることができ、充電も不要なため、電力の節約も可能となる。
【0100】
実施の形態5.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0101】
図6は、本実施の形態に係る照明システムの構成を示す回路ブロック図である。
【0102】
図6において、照明システムは、照明装置10と制御装置90とを備える。
【0103】
制御装置90は、リモートコントローラであり、ユーザインタフェース部91と通信部92とを備える。
【0104】
ユーザインタフェース部91は、タッチパネルやボタン等であり、外部電源として、商用電源11と仮設電源12(商用電源11以外の電源の例)とのうち一方の電源を指定する操作を受け付ける。
【0105】
通信部92は、ユーザインタフェース部91を介して指定された電源が商用電源11であれば、商用電源モードを指定する信号を照明装置10に送信する。また、通信部92は、ユーザインタフェース部91を介して指定された電源が仮設電源12であれば仮設電源モードを指定する信号を照明装置10に送信する。
【0106】
照明装置10は、実施の形態1における機能切替スイッチ25に代えて、リモコン受光部25aを備える。
【0107】
リモコン受光部25aは、制御装置90の通信部92から送信される信号を受信し、受信した信号によって指定されたモードを選択する。リモコン受光部25aは、商用電源モードと仮設電源モードとのうち一方のモードを選択する選択部の例である。
【0108】
なお、制御装置90は、モードを指定する信号と同様に、照明装置10の個別自動点検を行うための信号を照明装置10に送信してもよい。
【0109】
また、制御装置90は、無線ではなく、有線により照明装置10と通信を行うものであってもよい。制御装置90と照明装置10との間の通信方式としては、無線、有線に限らず、任意の方式を適用することができる。
【0110】
実施の形態6.
本実施の形態について、主に実施の形態5との差異を説明する。
【0111】
図7は、本実施の形態に係る照明システムの構成例を示す図である。
【0112】
図7において、制御装置90は、複数台の照明装置10の自動点検機能を持ち、集中制御室に設置される機器(例えば、パーソナルコンピュータ)である。
【0113】
図示していないが、制御装置90は、実施の形態5と同様に、ユーザインタフェース部91と通信部92とを備える。
【0114】
ユーザインタフェース部91は、ディスプレイやキーボードやマウス等であり、外部電源として、商用電源11と仮設電源12(商用電源11以外の電源の例)とのうち一方の電源を指定する操作を受け付ける。また、ユーザインタフェース部91は、計画停電モードを指定する操作を受け付ける。計画停電モードは、第2モードの別の例である。なお、計画停電モードを仮設電源モードで代替してもよい。
【0115】
通信部92は、ユーザインタフェース部91を介して指定された電源が商用電源11であれば、商用電源モードを指定する信号を照明装置10に送信する。また、通信部92は、ユーザインタフェース部91を介して指定された電源が仮設電源12であれば仮設電源モードを指定する信号を照明装置10に送信する。また、通信部92は、ユーザインタフェース部91を介して計画停電モードが指定された場合、計画停電モードを指定する信号を照明装置10に送信する。
【0116】
例えば、電力事情の悪化による計画停電が行われる場合、人の出入りがない場所や計画の時間は必ず太陽光等によって適切な明かりが得られるところのみ計画停電モードで点灯するように機能を切り替えることで、計画停電の度に充放電をするよりも電池の劣化を防ぐことができ、寿命を延ばすことが可能となる。
【0117】
例えば、照明装置10として、器具A1,B1,B2が、明るさを確保できる場所に設置されており、器具C1,Eが、明るさを確保できない場所に設置されているとする。また、1回の計画停電は最長3時間行われるとする。この場合は、集中制御室の制御装置90に3時間分のバックアップ電源を接続しておいて、器具A1,B1,B2のみに対し、計画停電の発生直前に制御装置90のユーザインタフェース部91を介して計画停電モードを指定する操作(器具A1,B1,B2には商用電源11が接続されているが、仮設電源12を指定する操作に相当する)を行う。これにより、器具A1,B1,B2は、計画停電開始時から数分間、非常用補助電源32で点灯する。一方、器具C1,Eは、計画停電開始時から一定期間、非常用主電源43で点灯する。この例では、器具A1,B1,B2については、非常用主電源43の劣化を防ぐことができる。
【0118】
なお、制御装置90のユーザインタフェース部91を介して計画停電モードを指定する操作を行った後、実際に停電になってしまった場合は、照明システムが、その旨を地デジや非常放送で検知し、自動的に非常点灯を行うようにしてもよい。例えば、そのような場合は既に竣工(施工が完了)しているので、集中制御室に常駐している操作員等が制御装置90を操作して制御装置90から全ての照明装置10に非常点灯を指示する信号を送信する。
【0119】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0120】
また、各実施の形態の説明では、非常用主電源43、非常用補助電源32にニッケル・水素蓄電池を用いた例を想定しているが、リチウムイオン電池等、他の種類の二次電池を用いてもよい。