(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、
前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、
前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、
前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記情報取得装置は、前記シートを検出するシート検出部を備えており、
前記制御部は、前記シート検出部により検出されたシート数をカウントする計数部を有し、検出したカウント数に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっていることを特徴とする、交差搬送装置。
複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、
前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、
前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、
前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記情報取得装置は、前記シートに付記された識別マークを検出するマーク検出部を備えており、
前記制御部は、前記マーク検出部により検出されたシートの識別マークに基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の最後尾より一つ前のシートの識別マークを検出し、かつ、該識別マークが検出された前記シートが、前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートを、該最後尾シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっていることを特徴とする、交差搬送装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図18及び
図19に示す交差搬送装置では、区分け専用のシリンダ式規制手段111を、固定式規制手段112とは別に設けなければならず、部品点数が増加すると共にコストも高くなる。しかも、ガイド位置を増やす場合には、ガイド位置の増加数に応じて、シリンダ式規制手段111を増設しなければならず、さらに部品数及び部品コストが増加する。
【0007】
本発明の目的は、区分け専用の機構を増設することなく、かつ、複数のガイド位置にシートを区分けすることができる、シート用の交差搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、
(A)本発明
の第1態様は、複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交
する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交
する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
【0009】
そして、第1態様は、前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
【0010】
更に、第1態様は、前記情報取得装
置として、前記シートを検出するシート検出部を備え、前記制御部は、前記シート検出部により検出されたシート数をカウントする計数部を有し、検出したカウント数に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。この第1
態様において、制御部は、次のような各種制御を行うように設定することができる。
【0011】
(A−1
)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数より一つ多いシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートの一つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートを、これに先行するシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
【0012】
(A−2
)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートの一つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートを、これに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
【0013】
(A−3
)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートに続く次位シートを、前記カウントしたシートを含むシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
【0014】
(A−4
)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数より一つ少ないシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、該カウントしたシートに続く次位シートを、該次位シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
(A−5)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数より一つ多いシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートの二つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートの一つ前のシートを、前記カウントしたシートを含むシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている。
【0015】
(B)
本発明の第2態様は、複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっている。そして、第2態様は、前記情報取得装
置として、前記(A)項で説明したシート検出部及び計数部の代わりに、またはこれらと共に、前記シートに付記された識別マークを検出するマーク検出部を備えている。制御部は、前記マーク検出部により検出されたシートの識別マークに基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。この第2
態様において、制御部は、次のような各種制御を行うように設定
される。
【0016】
(B−1
)前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の先頭シートの識別マークを識別し、かつ該先頭シートに先行するシート群の最後尾シートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記先頭シートを、前記先行するシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
【0017】
(B−2
)前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の最後尾シートの識別マークを識別し、かつ、前記最後尾シートに先行するシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートを、これに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
【0018】
(B−3
)前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の最後尾シートの識別マークを識別し、かつ、前記最後尾シートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートに続くシート群の先頭シートを、前記最後尾シートを含むシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
【0019】
(B−4)前記制御部は、前記
マーク検出部が、シート群の最後尾より一つ前のシートの識別マークを検出し、かつ、該識別マークが検出された前記シートが、前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートを、該最後尾シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている。
【0023】
(B−5)前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の先頭シートの識別マークを識別し、かつ、該先頭シートに先行するシート群の最後尾から一つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記先行するシート群の最後尾シートを、該最後尾シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御する
ようになっている。
【発明の効果】
【0024】
(1)本発明によると、区分け専用の機構を設け無くとも、ガイド部材の第1の搬送方向の位置を変更するだけで、第1の搬送部から第2の搬送部へ移送されるシートの位置を変更し、区分けすることができ、部品点数の削減及びコストの低減ができる。
【0025】
(2)特に、前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御すると、多様な区分け作業においても、それぞれの区分けシート群に、確実に区分けすることができる。
【0026】
(3)前記(A−1)乃至(A−4)及び(A−5)のように、情報取得装
置として、前記シートを検出するシート検出部及び計数部を有していると、シート側に特にマークを付していなくとも、確実に所定の枚数共に区分けすることができる。
【0027】
(4)前記(B−1)乃至(B−4)及び(B−5)のように、情報取得装
置として、前記シートの識別マークを検出するマーク検出部を有していると、枚数に関係無く、識別マークで区別されるシートの種類毎に、確実に区分けすることができる。
【0028】
(5)また、本発明によると、区分け位置の増加に対し、シリンダ装置等の新たな規制手段を増設する必要がなく、部品点数及び部品コストを節約することができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1乃至
図9は、本願発明に係る交差搬送装置を備えた圧着葉書製造装置であり、これらの図面に基づいて、まず、圧着葉書製造装置の機械的な構造を説明する。
【0031】
図1は、圧着葉書製造装置全体の斜視図であり、第1の搬送方向D1を有する第1の搬送部1と、第1の搬送方向D1と略直交する第2の搬送方向D2を有する第2の搬送部2とを備え、全体として平面視でL字状に形成されている。第2の搬送部2の上面には、制御部6を内蔵する操作パネル7が設けられており、操作パネル7のキー操作等により、圧着葉書製造作業の各種制御の設定、作動開始及び停止等が入力され、表示される。
【0032】
第1の搬送部1の搬送始端部には、未加工のシート(葉書原紙)Sを積載し、一枚ずつ給紙する給紙部8が設けられ、第2の搬送部2の搬送終端部には、加工後のシート(完成圧着葉書)を、傾斜状態で順次積載する紙受け部9が設けられている。
【0033】
図2は、
図1の圧着葉書製造装置の外部カバーを外して示す斜視図であり、第1の搬送部1には折り機構11が配置されており、該折り機構11は、給紙部8から搬送されるシートを、第1の搬送方向D1と直交する折り線に沿って、二つ折りあるいは三つ折りに折り畳む。
【0034】
第2の搬送部2には圧着機構(シール機構)12が配置されており、圧着機構12は、折り畳まれた葉書を、上下一対の圧着ローラ28(
図5)により、圧着する。
【0035】
第2の搬送部2の搬送始端部(第2の搬送方向D2の搬送上流端部)は、第1の搬送部1の搬送終端部(第1の搬送方向D1の搬送下流端部)に隣接している。第2の搬送部2の搬送始端部には、第1の搬送部1から供給されるシートを所望の位置に係止し、第2の搬送方向D2に沿ってガイドするガイド部材15と、係止されたシートを第2の搬送方向D2に搬送する搬送ベルト装置16と、が備えられている。
【0036】
図3は、
図1の圧着葉書製造装置のカバーを外して示す平面図であり、第2の搬送部2の搬送始端部において、ガイド部材15は、第2の搬送方向D2と平行なガイド面15aを有しており、搬送ベルト装置16上のシートは、前記ガイド面15aに沿って、第2の搬送方向D2にガイドされる。
【0037】
図6は、ガイド部材15及び搬送ベルト装置16の平面拡大図であり、搬送ベルト装置16は、第1の搬送方向D1に間隔を置いて配置された一対のサイドフレーム20と、該サイドフレーム20の長さ方向の両端部に設けられた回転ローラ21、22と、両回転ローラ21、22間に巻き掛けられた搬送ベルト23とから構成されている。
【0038】
2つの回転ローラ21,22のうち、第2の搬送方向D2の搬送下流側の回転ローラ21が駆動側であり、該駆動側回転ローラ21は、サイドフレーム20の下面に固定された駆動モータ26(
図8)に、タイミングベルト等のベルト伝導機構27を介して動力伝達可能に連結されている。すなわち、駆動側回転ローラ21を回転することにより、搬送ベルト23の上側搬送面を第2の搬送方向D2に移動するようになっている。
【0039】
サイドフレーム20及び搬送ベルト23は、ガイド部材15のガイド面15a(第2の搬送方向D2)に対し、平面視で、第2の搬送方向D2の搬送下流側に進むにつれて、第1の搬送方向D1の搬送下流側へ傾斜している。これにより、搬送ベルト23上で搬送されるシートは、第1の搬送方向D1の搬送下流側の端縁がガイド面15aに押し付けられた状態を維持しつつ、第2の搬送方向D2に搬送されることになる。
【0040】
図4は、
図3のIV-IV断面拡大図であり、ガイド部材15には、第1の搬送部1側に向いて上方に傾斜する押さえボール支持枠17が設けられており、該押さえボール支持枠17には、複数の押さえボール18が回転自在に支持されている。これらの回転自在な押さえボール18により、搬送ベルト装置16上のシートを下方に押さえ付けるようになっている。
【0041】
図5は、
図3のV-V断面拡大図であり、第2の搬送部2には、前記圧着機構12の圧着ローラ28と共に、中間搬送機構19等が配置されている。該中間搬送機構19は、搬送ベルト23で搬送されるシートを圧着機構12へ搬送する。
【0042】
図7はガイド部材15及び搬送ベルト装置16を、第2の搬送方向D2の搬送上流側の上方から見た斜視図、
図8はガイド部材15及び搬送ベルト装置16の側面図、
図9はガイド部材15及び搬送ベルト装置16を、第2の搬送方向D2の搬送下流側の下方から見た斜視図である。
【0043】
図7において、ガイド部材15は、搬送ベルト装置16の一対のサイドフレーム20のうち、第1の搬送方向D1の搬送下流側に位置するサイドフレーム20の上面に固定されている。前記一対のサイドフレーム20は、第2の搬送方向D2と直交する方向(第1の搬送方向D1と略一致)に延びる一対の本体側レール30上に、第1の搬送方向D1及びその反対方向に移動可能に支持されている。すなわち、ガイド部材15及び搬送ベルト装置16は、一つの搬送方向変換ユニットとして、第2の搬送方向D2と直交する方向に一体移動可能に、本体側レール30に支持されている。
【0044】
図9において、一対の本体側レール30は、互いに第2の搬送方向D2に間隔を置いて製造装置本体に固定されており、一方、サイドフレーム20の下面には、各本体側レール30に第1の搬送方向D1及びその反対方向に移動可能(スライド可能)に支持されたスライド部材32が固着されている。そして、搬送ベルト装置16及びガイド部材15からなる前記搬送方向変換ユニットを、第1の搬送方向D1に沿って一体的に移動させるために、ベルト式駆動機構40が設けられている。
【0045】
ベルト式駆動機構40は、第2の搬送方向D2の搬送下流側の本体側レール30の長さ方向両端部に配置された軸受ブラケット42と、各軸受ブラケット42に支持された回転軸43と、各回転軸43に形成された歯付きプーリ間に巻き掛けられたタイミングベルト41と、一方の回転軸43に連結された駆動モータ44と、を備えており、タイミングベルト41の上側部分に、一方のスライド部材32が連結されている。また、回転軸43には、回転軸43の回転角度を検知するためのフォトセンサ46用のスリット円板47が固定されている。
【0046】
前記駆動モータ44でタイミングベルト41を回行させることにより、タイミングベルト41の上側部分と共に、搬送方向変換ユニットを第2の搬送方向D2と直交する方向又はその反対方向に移動させ、任意の位置に停止することができるようになっている。搬送方向変換ユニットの前記停止位置、すなわちガイド部材15のガイド面15aの第1の搬送方向D1の位置は、元来、第1の搬送部1から搬送されるシートの第1の搬送方向長さに応じて調整されていたが、本発明による区分けを実施するに当たり、前記駆動モータ44等により、ガイド面15aの位置を自動的に変更できるようにしている。すなわち、本実施の形態では、シートの区分けを行うため、
図6に示すように、ガイド面15aが第1の搬送部1側に寄った第1のガイド位置M1と、ガイド面15aが前記第1のガイド位置M1よりも第1の搬送部1から離れたオフセット用の第2のガイド位置M2との間で、前記駆動モータ44により、搬送方向変換ユニットを位置変更することができる。
【0047】
ガイド部材15用の駆動モータ44は、
図1の操作パネル7の制御部6に電気的に接続されており、制御部6からの指令により、所定のタイミングで駆動され、ガイド面15aが第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2との間で変更されるように、ガイド部材15の位置を切換える。
【0048】
[圧着葉書製造作業]
圧着葉書の製造作業を簡単に説明する。
図1において、給紙部8には、未加工の圧着葉書用のシートSが積載されており、これらのシートSは、給紙機構により、第1の搬送部1内に一枚ずつ供給される。シートSには、一定以上の圧力を加えることにより接着される感圧接着剤が、所定箇所に塗布されている。
【0049】
図2において、第1搬送部1内を第1の搬送方向D1に搬送されるシートSは、折り機構11において、第1の搬送方向D1と直交する方向の折り線に沿って、二つ折り又は三つ折りに折り畳まれ、その後、第1の搬送部1の搬送終端部から、第2の搬送部2の搬送始端部に供給される。
【0050】
図3において、第2の搬送部2の搬送始端部では、第1の搬送部1から供給されるシートSの先端、すなわち第1の搬送方向D1の搬送下流側の端縁がガイド部材15のガイド面15aに当接することにより、シートSの第2の搬送方向D2と直交する方向における位置が概ね規制され、シートSは搬送ベルト装置16により第2の搬送方向D2に搬送される。この時、搬送ベルト23の移動方向が、ガイド面15aに対して、第2の搬送方向D2の搬送下流側に進むにつれてガイド面15a側にくるように傾斜しているので、シートSはガイド面15aに押し付けられるように搬送される。これにより、第2の搬送方向D2と直交する方向におけるシートSの位置が、正確に規制される。
【0051】
第2の搬送部2内を第2の搬送方向D2に搬送されるシートSは、圧着機構12の圧着ローラ28で圧着されることにより、密封され、紙受け部9に排出される。
【0052】
上記製造作業において、ガイド部材15の第2の搬送方向D2と直交する方向のガイド位置を、第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2との間で変更することにより、所望のシートS又は該シートSを含むシート群(グループ)を、区分けすることができる。
【0053】
シートSの区分けを行うため、第1及び第2の搬送部1、2には、シート情報取得装置として、シートSの搬送先端あるいは搬送終端を検出するシート検出センサー、及び又は、シートに印刷されたバーコード等の識別マークを識別するマーク検出センサーが、各種区分け方法に応じて、所定の位置に配置される。シート検出センサーを備える場合には、制御部6内に、シート検出センサーで検出したシートの枚数をカウントし、積算する計数部が備えられる。以下、各種制御方法及びセンサー配置等を、
図10乃至
図17に基づいて、説明する。
【0054】
図10は、圧着葉書製造装置を簡略化して描いた平面図であり、符号P1乃至P4は、各種センサー51乃至54を配置するセンサー位置を示している。センサー位置P1は、第1の搬送部1の途中であって、第1の搬送部1の搬送終端から少なくともシート2枚分の距離L1を隔てている。センサー位置P2は、第1の搬送部1の搬送終端又はその近傍である。センサー位置P3は、第2の搬送部2の搬送始端部の第1の搬送部1寄りの端部であって、少なくともガイド部材15のガイド面15aからシート一枚分離れている。センサー位置P4は、第2の搬送部2内であって、ガイド部材15及び搬送ベルト装置16の第2の搬送方向D2の搬送下流端より、第2の搬送方向D2の搬送下流側である。
【0055】
[第1の制御方法]
図11は、第1の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、最初のグループG1を除き、2番目以降のグループG2、G3…の先頭シートS2f,S3f…(斜線)のみを、第1のガイド位置M1の他のシートから、第2のガイド位置M2にオフセットする制御である。オフセット前にセンサーにより検出される検出対象シート(斜線)が、そのままオフセットされる例である。
【0056】
[第1の制御方法の第1のセンサー配置例]
センサーとして、
図10のセンサー位置P2、P3及びP4にそれぞれ光透過式のシート検出センサー52、53、54を配置する。各シート検出センサー52,53及び54は、それぞれシートSの第1の搬送方向D1又は第2の搬送方向D2の末端を検出し、その枚数を制御部6内に入力し、計数部でカウントする。そして、それぞれのカウント数に基づいて、
図11の2番目のグループ以降の各グループG2、G3…の先頭シートS2f,S3fに対し、ガイド部材15を通常の第1のガイド位置M1からオフセット用の第2のガイド位置M2に移動し、区分けする。具体的な例を説明すると以下の通りである。
【0057】
(a)
図10及び
図11において、作業開始後、センサー位置P2のシート検出センサー52により、オフセット対象の通算6枚目のシートS2fの先端を検出した際に、センサー位置P3のシート検出センサー53により通算5枚目のシートS1eの通過を検出していることを条件に、第1の搬送部1の作動を停止させる。但し、第2の搬送部2は作動を継続している。
【0058】
(b)その後、5枚目のシートS1eの後端をセンサー位置P4のシート検出センサー54で検出したときに、ガイド部材15を通常の第1のガイド位置M1からオフセット用の第2のガイド位置M2に移動し、続いて第1の搬送部1の作動を再開し、オフセット対象の6枚目のシートS2fを第2の搬送部2の搬送始端部に供給する。そして、オフセット対象の6枚目のシートS2fがセンサー位置P2を通過した時点で、第1の搬送部1を再度停止する。
【0059】
(c)第2の搬送部2に供給された6枚目のシートS2fは、オフセット用の第2のガイド位置M2にガイドされた状態で、第2の搬送方向D2に搬送される。すなわち、第1グループG1の5枚のシートは第1のガイド位置M1でガイドされ、第2グループG2の先頭シートS2fが、オフセットされた第2のガイド位置M2でガイドされる。
【0060】
(d)オフセットされた第2グループG2の先頭シートS2fがセンサー位置P4を通過したことを検出した時点で、ガイド部材15を元の第1のガイド位置M1に戻す。
【0061】
(e)その後、第1の搬送部1を再作動して、第2グループG2の2枚目(通算7枚目)のシートS2n 以降のシートを第2の搬送部2の搬送始端部に供給し、第1のガイド位置M1にガイドした状態で、第2の搬送方向D2に搬送する。
【0062】
(f)第3グループG3の先頭シートS3fに対しても、前記第2グループG2の先頭シートS2fに対するオフセット作業と同様な手順により、ガイド部材15及び第1の搬送部1を制御することにより、第2のガイド位置M2にオフセットする。
【0063】
(g)図示しないが、第4グループ以降の先頭シートに対しても、同様の制御を行う。
【0064】
(h)このようにして、第2グループ以降のグループG2、G3…の先頭シートS2f,S3f…が、他のシートに対して第2のガイド位置M2にオフセットされた状態で、紙受け部9に排出され、区分けが行われる。
【0065】
この第1の制御方法において、センサー位置P2に配置するセンサー52として、シート検出センサーの代わりに、各シートに印刷した識別マーク(バーコードあるいは他のマーク)を読み取るCCD等のマーク検出センサーを備えることもできる。この場合、第2グループG2以降の各グループの先頭シートS2f,S3f…に識別マークを付記しておき、それらをセンサー位置P2のマーク検出センサー52により識別する。
【0066】
[第1の制御方法の第2のセンサー配置例]
図11のように区分けする前記第1の制御方法において、センサー配置の第2の例として、
図10のセンサー位置P1に、シート検出センサー51、又はシート検出センサーとマーク識別センサーとを配置し、センサー位置P2及びP4に光透過式のシート検出センサー52,54を配置することもできる。
【0067】
この第2のセンサー配置例では、センサー位置P1でオフセット対象シート(
図11の先頭シートS2f,S3f等)を検出した際、センサー位置P2でオフセット対象シート(シートS2f,S3f等)の前のシート(最後尾シートS1e,S2e等)の通過を検出することにより、該シート(最後尾シートS1e,S2e等)が第2の搬送部2に供給されたことを条件として、第1の搬送部1の作動を停止させることになる。その後の制御は前記第1の態様と同様である。
【0068】
[第2の制御方法]
図12は、第2の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…を、第1のガイド位置M1の他のシートから、オフセット用の第2のガイド位置M2にオフセットする制御である。これも、検出対象シートがオフセット対象シートなっている例である。
【0069】
前記第1の制御方法と比較して、検出及びオフセットの対象となるシートが、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…に変更されるだけであり、センサーの配置及び基本的な制御は、第1の制御方法と同様である。
【0070】
[第3の制御方法]
図13は、第3の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、グループG1、G2、G3…毎に、第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2とに、交互にガイド位置を変更する制御である。この制御は、検出対象シートがオフセット対象のシート群(グループ)に含まれる例である。
【0071】
前記第1の制御方法と比較して、センサーの配置は第1の制御方法の第1の態様及び第2の態様と同様である。
【0072】
制御としては、第1の制御方法と比較して、オフセットの対象となるシートが、先頭シートS2f,S3f…のみから、グループ全体に変更されている。具体的には、奇数のグループG1、G3…が第1のガイド位置M1に、偶数のグループG2、G4…が第2のガイド位置M2にガイドされる。センサーの配置及び基本的な制御は、第1の制御方法の第1の態様及び第2の態様と同様である。
【0073】
[第4の制御方法]
図14は、第4の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…を検出し、それらに続く第2のグループ以降の先頭シートS2f,S3f…を第2のガイド位置M2にオフセットする制御である。
【0074】
前記第1乃至第3の制御方法と異なり、検出対象シート(斜線を施したシートS1e,S2e,S3e、…)と、オフセット対象シート(次位のシートS2f,S3f、…)とが異なる例である。
【0075】
センサーとして、
図10のセンサー位置P3、P4にそれぞれ光透過式のシート検出センサー53、54又はマーク検出センサーを配置する。具体的な作動は以下の通りである。
【0076】
作業開始後、センサー位置P3のシート検出センサー53により、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e、…を検出した際、第1の搬送部1の作動を停止する。センサー位置P4にシート検出センサー54が配置されている場合には、その後、センサー位置P4で前記最後尾シートS1e,S2e,S3e…の後端が検出されると、ガイド部材15を第1のガイド位置M1から第2のガイド位置M2に移動する。
【0077】
次に、第1の搬送部1の作動を再開させ、第2グループG2以降の先頭のシートS2f,S3fを第2の搬送部2の搬送始端部に供給し、第2のガイド位置M2にガイドしつつ、第2の搬送方向D2に搬送する。すなわち、先頭のシートS2f,S3f…を第2のガイド位置M2にオフセットした状態で、第2の搬送方向D2に搬送する。前述のように、先頭のシートS2f,S3fが第2の搬送部2の搬送始端部に供給された時には、第1の搬送部1を停止しており、シートS2f,S3fがセンサー位置P4のセンサー54を通過した後、ガイド部材15を第1のガイド位置M1に戻し、第1の搬送部1の作動を再開する。
【0078】
なお、センサー位置P4にマーク検出センサー54が配置されている場合には、第1の搬送部1の作動が停止後、センサー位置P4で各グループの最後尾シートS1e,S2e,S3e…のマークが検出されると、ガイド部材15が第2のガイド位置M2に移動し、その後、第1の搬送部1を再開させることになる。
【0079】
[第5の制御方法]
図15は、第5の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…を、第1のガイド位置M1の他のシートから、第2のガイド位置M2にオフセットする制御であるが、これも、第1乃至第3の制御方法と異なり、検出対象シートS1p,S2p,S3p…と、オフセット対象シートS1e,S2e,S3e…とが異なる例である。すなわち、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…の1つ前のシートS1p,S2p,S3p…が検出対象シートとなっている。
【0080】
前記第4の制御方法と比較して、センサー配置は同様であり、制御方法は、検出及びオフセットの対象となるシートが各グループの最後部シートの1つ前のシートS1p,S2p,S3pと、最後尾シートS1e,S2e,S3eに変更されるだけである。
【0081】
[第6の制御方法]
図16は、第6の制御方法により区分けしたシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、グループG1、G2、G3…単位で、第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2とに交互にガイド位置を変更する制御である。これも、前記第1乃至第3の制御例と異なり、検出対象シートと、オフセット対象シートとが異なる例である。
【0082】
前記第4の制御方法と比較して、センサーの配置は同様である。
【0083】
制御としては、第4の制御方法と比較して、オフセットの対象となるシートが、各グループG2、G3…の先頭シートS2f,S3f…のみから、グループ全体に変更される。具体的には、奇数のグループG1、G3…が第1のガイド位置M1に、偶数のグループG2、G4…が第2のガイド位置M2にガイドされる。センサーの配置及び基本的な制御は、第4の制御方法と同様である。
【0084】
[第7の制御方法]
図17は、第7の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…がオフセットの対象シートとなっているが、検出対象シートは、前記オフセット対象の最後尾シートS1e,S2e,S3e…に続く次位グループの先頭シートS2f,S3f …となっている。
【0085】
センサーとして、
図10のセンサー位置P1に光透過式のシート検出センサー51及びマーク検出センサーを配置し、センサー位置P3及びP4にそれぞれシート検出センサー53、54を配置する。具体的な作動は以下の通りである。
【0086】
作業開始後、センサー位置P1において、第2グループG2以降の先頭シートS2f,S3
f…を検出した際、センサー位置P3で前記検出対象の先頭シートS2f,S3f…の二つ前のシートS1p,S2p…を検出したことを条件として、第1の搬送部1の作動を停止する。その後、前記二つ前のシートS1p,S2p…の後端が、センサー位置P4のシート検出センサー54により検出されると、ガイド部材15を第1のガイド位置M1から第2のガイド位置M2に移動した後、第1の搬送部1の作動を再開する。
【0087】
これにより、最後尾シートS1e,S2e…は、第2の搬送部2の搬送始端部に供給され、第2のガイド位置M2にオフセットされる。上記のように、最後尾シートS1e,S2e…が第2の搬送部2の搬送始端部に供給されると、第1の搬送部1は再度停止される。
【0088】
前記最後尾シートS1e,S2e…が第2のガイド位置M2にガイドされ、ガイド部材15から紙受け側に搬送され、センサー位置P4のシート検出センサー54を通過した後、ガイド部材15を第1のガイド位置M1に戻し、第1の搬送部1の作動を再開する。
【0089】
[実施の形態の効果]
(1)ガイド部材15は、第2の搬送方向D2と直交する方向に、第1のガイド位置M11と第2のガイド位置M2との間で変位可能となっているので、区分け専用の新たな部材を設けなくとも良く、部品点数の節約及びコストの低減に貢献する。
【0090】
(2)ガイド部材15は、搬送方向変換ユニットとして、搬送ベルト装置16と一体的に移動する構成なので、ガイド位置を変更しても、ガイド部材17と搬送ベルト23との相対的な位置関係は変化せず、常に良好なガイド及び搬送機能を果たすことができる。
【0091】
[その他の実施の形態]
(1)シート検出センサー及び/又はマーク検出センサーの配置は、前記センサー位置P1乃至P4には限定されず、各搬送部の搬送速度あるいは加工機構の相違により、各種レイアウトが可能である。
【0092】
(2)前記実施の形態では、ガイド部材15は、通常の第1のガイド位置M1と、オフセット用の第2のガイド位置M2との2位置間で位置変更可能であるが、3位置以上に位置変更させることも可能である。
【0093】
(3)圧着書簡製造装置以外に、交差する搬送方向を有する搬送部を備えている装置であれば、圧着書簡製造装置、印刷機、封緘封入装置、シート裁断機、その他の用紙加工装置等、各種装置に適用可能である。
【0094】
(4)
図1乃至
図9に示す圧着葉書製造装置は、第1の搬送部と第2の搬送部の搬送方向が略直交しているが、第1の搬送部の搬送方向と第2の搬送部の搬送方向とが、90度以外の交差角度で交差しているレイアウトも可能である。
【0095】
(5)前記制御は、一例としてシートを5枚毎のグループに区分けしているが、グループ毎に枚数に異なるように区分けする制御など、各種区分け制御が可能である。