特許第5984562号(P5984562)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5984562
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】交差搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 33/10 20060101AFI20160823BHJP
   B65H 9/00 20060101ALI20160823BHJP
【FI】
   B65H33/10
   B65H9/00 K
【請求項の数】11
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-172990(P2012-172990)
(22)【出願日】2012年8月3日
(65)【公開番号】特開2014-31255(P2014-31255A)
(43)【公開日】2014年2月20日
【審査請求日】2015年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118625
【弁理士】
【氏名又は名称】大畠 康
(74)【代理人】
【識別番号】100144200
【弁理士】
【氏名又は名称】奥西 祐之
(72)【発明者】
【氏名】和田 晃
(72)【発明者】
【氏名】山本 徹
【審査官】 西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−182925(JP,A)
【文献】 特開平06−135618(JP,A)
【文献】 特開2001−130823(JP,A)
【文献】 特開平03−046956(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 33/00−33/18
B65H 9/00− 9/20
B65H 13/00−15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、
前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、
前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており
前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、
前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記情報取得装置は、前記シートを検出するシート検出部を備えており、
前記制御部は、前記シート検出部により検出されたシート数をカウントする計数部を有し、検出したカウント数に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっていることを特徴とする、交差搬送装置。
【請求項2】
請求項記載の交差搬送装置において、
前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数より一つ多いシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートの一つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートを、これに先行するシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている、交差搬送装置。
【請求項3】
請求項記載の交差搬送装置において、
前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートの一つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートを、これに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている、交差搬送装置。
【請求項4】
請求項記載の交差搬送装置において、
前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートに続く次位シートを、前記カウントしたシートを含むシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている、交差搬送装置。
【請求項5】
請求項記載の交差搬送装置において、
前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数より一つ少ないシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、該カウントしたシートに続く次位シートを、該次位シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている、交差搬送装置。
【請求項6】
請求項記載の交差搬送装置において、
前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数より一つ多いシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートの二つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートの一つ前のシートを、前記カウントしたシートを含むシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている、交差搬送装置。
【請求項7】
複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、
前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、
前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、
前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記情報取得装置は、前記シートに付記された識別マークを検出するマーク検出部を備えており、
前記制御部は、前記マーク検出部により検出されたシートの識別マークに基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の先頭シートの識別マークを識別し、かつ、該先頭シートに先行するシート群の最後尾シートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記先頭シートを、前記先行するシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっていることを特徴とする、交差搬送装置。
【請求項8】
複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、
前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、
前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、
前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記情報取得装置は、前記シートに付記された識別マークを検出するマーク検出部を備えており、
前記制御部は、前記マーク検出部により検出されたシートの識別マークに基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の最後尾シートの識別マークを識別し、かつ、前記最後尾シートに先行するシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートを、これに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっていることを特徴とする、交差搬送装置。
【請求項9】
複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、
前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、
前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、
前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記情報取得装置は、前記シートに付記された識別マークを検出するマーク検出部を備えており、
前記制御部は、前記マーク検出部により検出されたシートの識別マークに基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の最後尾シートの識別マークを識別し、かつ、前記最後尾シートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートに続くシート群の先頭シートを、前記最後尾シートを含むシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっていることを特徴とする、交差搬送装置。
【請求項10】
複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、
前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、
前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、
前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記情報取得装置は、前記シートに付記された識別マークを検出するマーク検出部を備えており、
前記制御部は、前記マーク検出部により検出されたシートの識別マークに基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の最後尾より一つ前のシートの識別マークを検出し、かつ、該識別マークが検出された前記シートが、前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートを、該最後尾シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっていることを特徴とする、交差搬送装置。
【請求項11】
複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、
前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、
前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、
前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記情報取得装置は、前記シートに付記された識別マークを検出するマーク検出部を備えており、
前記制御部は、前記マーク検出部により検出されたシートの識別マークに基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、
前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の先頭シートの識別マークを識別し、かつ、該先頭シートに先行するシート群の最後尾から一つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記先行するシート群の最後尾シートを、該最後尾シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっていることを特徴とする、交差搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに交差する搬送方向を有する第1及び第2の搬送部を備えた交差搬送装置であって、第1の搬送部から第2の搬送部に供給されるシートの位置をずらすことにより、シートを区分けする、シート用の交差搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のシート用の交差搬送装置は、印刷機、紙折り機、圧着書簡又は圧着葉書製造装置(メールシーラー)、封緘装置、製本装置等、各種シート加工装置の搬送に利用されている。図18は従来の交差搬送装置の一例((特許文献1)を示しており、交差搬送装置は、第1の搬送方向D1を有する第1の搬送部101と、第1の搬送方向D1と略直交する第2の搬送方向D2を有する第2の搬送部102とを備えている。第2の搬送部102の搬送始端部には、第1の搬送部101から搬出されるシートSを、第2の搬送方向D2と直交する方向(第1の搬送方向D1と略一致)における所定位置に係止する規制手段110が配置されている。
【0003】
図19は、規制手段110の拡大断面図であり、規制手段110は、シートSを第1のガイド位置M1に係止するシリンダ式規制手段111と、シートSを第2のガイド位置M2に係止する固定式規制手段112とを備えている。シリンダ式規制手段111のロッド111aを下方に伸縮させることにより、第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2の間で、ガイド位置(規制位置)を選択できるようになっている。
【0004】
すなわち、ロッド111aを下方に伸張すると、ロッド111aで規制される第1のガイド位置M1にシートSを揃えることができ、ロッド11aを上方に収縮させると、固定式規制手段112により第2のガイド位置M2にシートSを揃えることができる。このように、第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2との間でガイド位置をずらすことにより、所望のグループに、シートを区分けすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−130823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図18及び図19に示す交差搬送装置では、区分け専用のシリンダ式規制手段111を、固定式規制手段112とは別に設けなければならず、部品点数が増加すると共にコストも高くなる。しかも、ガイド位置を増やす場合には、ガイド位置の増加数に応じて、シリンダ式規制手段111を増設しなければならず、さらに部品数及び部品コストが増加する。
【発明の目的】
【0007】
本発明の目的は、区分け専用の機構を増設することなく、かつ、複数のガイド位置にシートを区分けすることができる、シート用の交差搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、(A)本発明の第1態様は、複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっている
【0009】
そして、第1態様は、前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっている
【0010】
更に、第1態様は、前記情報取得装置として、前記シートを検出するシート検出部を備え、前記制御部は、前記シート検出部により検出されたシート数をカウントする計数部を有し、検出したカウント数に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっている。この第1態様において、制御部は、次のような各種制御を行うように設定することができる。
【0011】
(A−1)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数より一つ多いシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートの一つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートを、これに先行するシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている
【0012】
(A−2)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートの一つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートを、これに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている
【0013】
(A−3)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートに続く次位シートを、前記カウントしたシートを含むシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている
【0014】
(A−4)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数より一つ少ないシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、該カウントしたシートに続く次位シートを、該次位シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている
(A−5)前記制御部は、前記シート検出部が、シート群を構成するシート数より一つ多いシート数をカウントし、かつ、該カウントしたシートの二つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記カウントしたシートの一つ前のシートを、前記カウントしたシートを含むシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている。
【0015】
(B)本発明の第2態様は、複数のシートを第1の搬送方向に順次搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部から搬出される前記シートを前記第1の搬送方向と交差する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部から搬出される前記シートの第1の搬送方向端縁に当接し、前記シートを前記第2の搬送方向に沿って所定距離だけガイドするガイド部材と、前記第1及び第2の搬送部の作動を制御する制御部と、を備えた交差搬送装置において、前記ガイド部材は、前記第2の搬送方向と直交する方向の位置が変更可能に構成されると共に、ガイド部材用の駆動機構に接続されており、前記制御部は、前記搬送されるシートを、シート群に区分けする時期に、前記ガイド部材が前記第2の搬送方向と直交する方向に所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっており、前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、前記制御部は、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっている。そして、第2態様は、前記情報取得装置として、前記(A)項で説明したシート検出部及び計数部の代わりに、またはこれらと共に、前記シートに付記された識別マークを検出するマーク検出部を備えている。制御部は、前記マーク検出部により検出されたシートの識別マークに基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御するようになっている。この第2態様において、制御部は、次のような各種制御を行うように設定される
【0016】
(B−1)前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の先頭シートの識別マークを識別し、かつ該先頭シートに先行するシート群の最後尾シートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記先頭シートを、前記先行するシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている
【0017】
(B−2)前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の最後尾シートの識別マークを識別し、かつ、前記最後尾シートに先行するシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートを、これに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている
【0018】
(B−3)前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の最後尾シートの識別マークを識別し、かつ、前記最後尾シートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートに続くシート群の先頭シートを、前記最後尾シートを含むシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている
【0019】
(B−4)前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の最後尾より一つ前のシートの識別マークを検出し、かつ、該識別マークが検出された前記シートが、前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記最後尾シートを、該最後尾シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている。
【0023】
(B−5)前記制御部は、前記マーク検出部が、シート群の先頭シートの識別マークを識別し、かつ、該先頭シートに先行するシート群の最後尾から一つ前のシートが前記ガイド部材を前記第2の搬送方向に通過した後、前記先行するシート群の最後尾シートを、該最後尾シートに続くシート群から区分けするように、前記駆動機構を制御するようになっている
【発明の効果】
【0024】
(1)本発明によると、区分け専用の機構を設け無くとも、ガイド部材の第1の搬送方向の位置を変更するだけで、第1の搬送部から第2の搬送部へ移送されるシートの位置を変更し、区分けすることができ、部品点数の削減及びコストの低減ができる。
【0025】
(2)特に、前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の少なくとも一方に前記シートの情報を取得する情報取得装置を備え、前記情報取得装置により取得された情報に基づいて、前記区分けされる時期を判断し、前記ガイド部材を前記所定量移動するように、前記駆動機構を制御すると、多様な区分け作業においても、それぞれの区分けシート群に、確実に区分けすることができる。
【0026】
(3)前記(A−1)乃至(A−4)及び(A−5)のように、情報取得装置として、前記シートを検出するシート検出部及び計数部を有していると、シート側に特にマークを付していなくとも、確実に所定の枚数共に区分けすることができる。
【0027】
(4)前記(B−1)乃至(B−4)及び(B−5)のように、情報取得装置として、前記シートの識別マークを検出するマーク検出部を有していると、枚数に関係無く、識別マークで区別されるシートの種類毎に、確実に区分けすることができる。



【0028】
(5)また、本発明によると、区分け位置の増加に対し、シリンダ装置等の新たな規制手段を増設する必要がなく、部品点数及び部品コストを節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本願発明に係る交差搬送装置を備えた圧着葉書製造装置の斜視図である。
図2図1の圧着葉書製造装置の上部のカバーを除いて示す斜視図である。
図3図1の圧着葉書製造装置の上部のカバーを除いて示す平面図である。
図4図3のIV-IV断面拡大図である。
図5図3のV-V断面拡大図である。
図6図1の装置のガイド部材及び搬送ベルト装置の平面図である。
図7図6と同じガイド部材及び搬送ベルト装置を斜め上方から見た斜視図である。
図8図6と同じガイド部材及び搬送ベルト装置の側面図である。
図9図6と同じガイド部材及び搬送ベルト装置を斜め下方から見た斜視図である。
図10図1の圧着葉書製造装置の作用説明用の簡略平面図である。
図11】第1の制御方法による区分けパターンを示すシート群の平面図である。
図12】第2の制御方法による区分けパターンを示すシート群の平面図である。
図13】第3の制御方法による区分けパターンを示すシート群の平面図である。
図14】第4の制御方法による区分けパターンを示すシート群の平面図である。
図15】第5の制御方法による区分けパターンを示すシート群の平面図である。
図16】第6の制御方法による区分けパターンを示すシート群の平面図である。
図17】第7の制御方法による区分けパターンを示すシート群の平面図である。
図18】従来例の斜視図である。
図19図18の従来例のシート位置規制用の規制手段の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1乃至図9は、本願発明に係る交差搬送装置を備えた圧着葉書製造装置であり、これらの図面に基づいて、まず、圧着葉書製造装置の機械的な構造を説明する。
【0031】
図1は、圧着葉書製造装置全体の斜視図であり、第1の搬送方向D1を有する第1の搬送部1と、第1の搬送方向D1と略直交する第2の搬送方向D2を有する第2の搬送部2とを備え、全体として平面視でL字状に形成されている。第2の搬送部2の上面には、制御部6を内蔵する操作パネル7が設けられており、操作パネル7のキー操作等により、圧着葉書製造作業の各種制御の設定、作動開始及び停止等が入力され、表示される。
【0032】
第1の搬送部1の搬送始端部には、未加工のシート(葉書原紙)Sを積載し、一枚ずつ給紙する給紙部8が設けられ、第2の搬送部2の搬送終端部には、加工後のシート(完成圧着葉書)を、傾斜状態で順次積載する紙受け部9が設けられている。
【0033】
図2は、図1の圧着葉書製造装置の外部カバーを外して示す斜視図であり、第1の搬送部1には折り機構11が配置されており、該折り機構11は、給紙部8から搬送されるシートを、第1の搬送方向D1と直交する折り線に沿って、二つ折りあるいは三つ折りに折り畳む。
【0034】
第2の搬送部2には圧着機構(シール機構)12が配置されており、圧着機構12は、折り畳まれた葉書を、上下一対の圧着ローラ28(図5)により、圧着する。
【0035】
第2の搬送部2の搬送始端部(第2の搬送方向D2の搬送上流端部)は、第1の搬送部1の搬送終端部(第1の搬送方向D1の搬送下流端部)に隣接している。第2の搬送部2の搬送始端部には、第1の搬送部1から供給されるシートを所望の位置に係止し、第2の搬送方向D2に沿ってガイドするガイド部材15と、係止されたシートを第2の搬送方向D2に搬送する搬送ベルト装置16と、が備えられている。
【0036】
図3は、図1の圧着葉書製造装置のカバーを外して示す平面図であり、第2の搬送部2の搬送始端部において、ガイド部材15は、第2の搬送方向D2と平行なガイド面15aを有しており、搬送ベルト装置16上のシートは、前記ガイド面15aに沿って、第2の搬送方向D2にガイドされる。
【0037】
図6は、ガイド部材15及び搬送ベルト装置16の平面拡大図であり、搬送ベルト装置16は、第1の搬送方向D1に間隔を置いて配置された一対のサイドフレーム20と、該サイドフレーム20の長さ方向の両端部に設けられた回転ローラ21、22と、両回転ローラ21、22間に巻き掛けられた搬送ベルト23とから構成されている。
【0038】
2つの回転ローラ21,22のうち、第2の搬送方向D2の搬送下流側の回転ローラ21が駆動側であり、該駆動側回転ローラ21は、サイドフレーム20の下面に固定された駆動モータ26(図8)に、タイミングベルト等のベルト伝導機構27を介して動力伝達可能に連結されている。すなわち、駆動側回転ローラ21を回転することにより、搬送ベルト23の上側搬送面を第2の搬送方向D2に移動するようになっている。
【0039】
サイドフレーム20及び搬送ベルト23は、ガイド部材15のガイド面15a(第2の搬送方向D2)に対し、平面視で、第2の搬送方向D2の搬送下流側に進むにつれて、第1の搬送方向D1の搬送下流側へ傾斜している。これにより、搬送ベルト23上で搬送されるシートは、第1の搬送方向D1の搬送下流側の端縁がガイド面15aに押し付けられた状態を維持しつつ、第2の搬送方向D2に搬送されることになる。
【0040】
図4は、図3のIV-IV断面拡大図であり、ガイド部材15には、第1の搬送部1側に向いて上方に傾斜する押さえボール支持枠17が設けられており、該押さえボール支持枠17には、複数の押さえボール18が回転自在に支持されている。これらの回転自在な押さえボール18により、搬送ベルト装置16上のシートを下方に押さえ付けるようになっている。
【0041】
図5は、図3のV-V断面拡大図であり、第2の搬送部2には、前記圧着機構12の圧着ローラ28と共に、中間搬送機構19等が配置されている。該中間搬送機構19は、搬送ベルト23で搬送されるシートを圧着機構12へ搬送する。
【0042】
図7はガイド部材15及び搬送ベルト装置16を、第2の搬送方向D2の搬送上流側の上方から見た斜視図、図8はガイド部材15及び搬送ベルト装置16の側面図、図9はガイド部材15及び搬送ベルト装置16を、第2の搬送方向D2の搬送下流側の下方から見た斜視図である。
【0043】
図7において、ガイド部材15は、搬送ベルト装置16の一対のサイドフレーム20のうち、第1の搬送方向D1の搬送下流側に位置するサイドフレーム20の上面に固定されている。前記一対のサイドフレーム20は、第2の搬送方向D2と直交する方向(第1の搬送方向D1と略一致)に延びる一対の本体側レール30上に、第1の搬送方向D1及びその反対方向に移動可能に支持されている。すなわち、ガイド部材15及び搬送ベルト装置16は、一つの搬送方向変換ユニットとして、第2の搬送方向D2と直交する方向に一体移動可能に、本体側レール30に支持されている。
【0044】
図9において、一対の本体側レール30は、互いに第2の搬送方向D2に間隔を置いて製造装置本体に固定されており、一方、サイドフレーム20の下面には、各本体側レール30に第1の搬送方向D1及びその反対方向に移動可能(スライド可能)に支持されたスライド部材32が固着されている。そして、搬送ベルト装置16及びガイド部材15からなる前記搬送方向変換ユニットを、第1の搬送方向D1に沿って一体的に移動させるために、ベルト式駆動機構40が設けられている。
【0045】
ベルト式駆動機構40は、第2の搬送方向D2の搬送下流側の本体側レール30の長さ方向両端部に配置された軸受ブラケット42と、各軸受ブラケット42に支持された回転軸43と、各回転軸43に形成された歯付きプーリ間に巻き掛けられたタイミングベルト41と、一方の回転軸43に連結された駆動モータ44と、を備えており、タイミングベルト41の上側部分に、一方のスライド部材32が連結されている。また、回転軸43には、回転軸43の回転角度を検知するためのフォトセンサ46用のスリット円板47が固定されている。
【0046】
前記駆動モータ44でタイミングベルト41を回行させることにより、タイミングベルト41の上側部分と共に、搬送方向変換ユニットを第2の搬送方向D2と直交する方向又はその反対方向に移動させ、任意の位置に停止することができるようになっている。搬送方向変換ユニットの前記停止位置、すなわちガイド部材15のガイド面15aの第1の搬送方向D1の位置は、元来、第1の搬送部1から搬送されるシートの第1の搬送方向長さに応じて調整されていたが、本発明による区分けを実施するに当たり、前記駆動モータ44等により、ガイド面15aの位置を自動的に変更できるようにしている。すなわち、本実施の形態では、シートの区分けを行うため、図6に示すように、ガイド面15aが第1の搬送部1側に寄った第1のガイド位置M1と、ガイド面15aが前記第1のガイド位置M1よりも第1の搬送部1から離れたオフセット用の第2のガイド位置M2との間で、前記駆動モータ44により、搬送方向変換ユニットを位置変更することができる。
【0047】
ガイド部材15用の駆動モータ44は、図1の操作パネル7の制御部6に電気的に接続されており、制御部6からの指令により、所定のタイミングで駆動され、ガイド面15aが第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2との間で変更されるように、ガイド部材15の位置を切換える。
【0048】
[圧着葉書製造作業]
圧着葉書の製造作業を簡単に説明する。図1において、給紙部8には、未加工の圧着葉書用のシートSが積載されており、これらのシートSは、給紙機構により、第1の搬送部1内に一枚ずつ供給される。シートSには、一定以上の圧力を加えることにより接着される感圧接着剤が、所定箇所に塗布されている。
【0049】
図2において、第1搬送部1内を第1の搬送方向D1に搬送されるシートSは、折り機構11において、第1の搬送方向D1と直交する方向の折り線に沿って、二つ折り又は三つ折りに折り畳まれ、その後、第1の搬送部1の搬送終端部から、第2の搬送部2の搬送始端部に供給される。
【0050】
図3において、第2の搬送部2の搬送始端部では、第1の搬送部1から供給されるシートSの先端、すなわち第1の搬送方向D1の搬送下流側の端縁がガイド部材15のガイド面15aに当接することにより、シートSの第2の搬送方向D2と直交する方向における位置が概ね規制され、シートSは搬送ベルト装置16により第2の搬送方向D2に搬送される。この時、搬送ベルト23の移動方向が、ガイド面15aに対して、第2の搬送方向D2の搬送下流側に進むにつれてガイド面15a側にくるように傾斜しているので、シートSはガイド面15aに押し付けられるように搬送される。これにより、第2の搬送方向D2と直交する方向におけるシートSの位置が、正確に規制される。
【0051】
第2の搬送部2内を第2の搬送方向D2に搬送されるシートSは、圧着機構12の圧着ローラ28で圧着されることにより、密封され、紙受け部9に排出される。
【0052】
上記製造作業において、ガイド部材15の第2の搬送方向D2と直交する方向のガイド位置を、第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2との間で変更することにより、所望のシートS又は該シートSを含むシート群(グループ)を、区分けすることができる。
【0053】
シートSの区分けを行うため、第1及び第2の搬送部1、2には、シート情報取得装置として、シートSの搬送先端あるいは搬送終端を検出するシート検出センサー、及び又は、シートに印刷されたバーコード等の識別マークを識別するマーク検出センサーが、各種区分け方法に応じて、所定の位置に配置される。シート検出センサーを備える場合には、制御部6内に、シート検出センサーで検出したシートの枚数をカウントし、積算する計数部が備えられる。以下、各種制御方法及びセンサー配置等を、図10乃至図17に基づいて、説明する。
【0054】
図10は、圧着葉書製造装置を簡略化して描いた平面図であり、符号P1乃至P4は、各種センサー51乃至54を配置するセンサー位置を示している。センサー位置P1は、第1の搬送部1の途中であって、第1の搬送部1の搬送終端から少なくともシート2枚分の距離L1を隔てている。センサー位置P2は、第1の搬送部1の搬送終端又はその近傍である。センサー位置P3は、第2の搬送部2の搬送始端部の第1の搬送部1寄りの端部であって、少なくともガイド部材15のガイド面15aからシート一枚分離れている。センサー位置P4は、第2の搬送部2内であって、ガイド部材15及び搬送ベルト装置16の第2の搬送方向D2の搬送下流端より、第2の搬送方向D2の搬送下流側である。
【0055】
[第1の制御方法]
図11は、第1の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、最初のグループG1を除き、2番目以降のグループG2、G3…の先頭シートS2f,S3f…(斜線)のみを、第1のガイド位置M1の他のシートから、第2のガイド位置M2にオフセットする制御である。オフセット前にセンサーにより検出される検出対象シート(斜線)が、そのままオフセットされる例である。
【0056】
[第1の制御方法の第1のセンサー配置例]
センサーとして、図10のセンサー位置P2、P3及びP4にそれぞれ光透過式のシート検出センサー52、53、54を配置する。各シート検出センサー52,53及び54は、それぞれシートSの第1の搬送方向D1又は第2の搬送方向D2の末端を検出し、その枚数を制御部6内に入力し、計数部でカウントする。そして、それぞれのカウント数に基づいて、図11の2番目のグループ以降の各グループG2、G3…の先頭シートS2f,S3fに対し、ガイド部材15を通常の第1のガイド位置M1からオフセット用の第2のガイド位置M2に移動し、区分けする。具体的な例を説明すると以下の通りである。
【0057】
(a)図10及び図11において、作業開始後、センサー位置P2のシート検出センサー52により、オフセット対象の通算6枚目のシートS2fの先端を検出した際に、センサー位置P3のシート検出センサー53により通算5枚目のシートS1eの通過を検出していることを条件に、第1の搬送部1の作動を停止させる。但し、第2の搬送部2は作動を継続している。
【0058】
(b)その後、5枚目のシートS1eの後端をセンサー位置P4のシート検出センサー54で検出したときに、ガイド部材15を通常の第1のガイド位置M1からオフセット用の第2のガイド位置M2に移動し、続いて第1の搬送部1の作動を再開し、オフセット対象の6枚目のシートS2fを第2の搬送部2の搬送始端部に供給する。そして、オフセット対象の6枚目のシートS2fがセンサー位置P2を通過した時点で、第1の搬送部1を再度停止する。
【0059】
(c)第2の搬送部2に供給された6枚目のシートS2fは、オフセット用の第2のガイド位置M2にガイドされた状態で、第2の搬送方向D2に搬送される。すなわち、第1グループG1の5枚のシートは第1のガイド位置M1でガイドされ、第2グループG2の先頭シートS2fが、オフセットされた第2のガイド位置M2でガイドされる。
【0060】
(d)オフセットされた第2グループG2の先頭シートS2fがセンサー位置P4を通過したことを検出した時点で、ガイド部材15を元の第1のガイド位置M1に戻す。
【0061】
(e)その後、第1の搬送部1を再作動して、第2グループG2の2枚目(通算7枚目)のシートS2n 以降のシートを第2の搬送部2の搬送始端部に供給し、第1のガイド位置M1にガイドした状態で、第2の搬送方向D2に搬送する。
【0062】
(f)第3グループG3の先頭シートS3fに対しても、前記第2グループG2の先頭シートS2fに対するオフセット作業と同様な手順により、ガイド部材15及び第1の搬送部1を制御することにより、第2のガイド位置M2にオフセットする。
【0063】
(g)図示しないが、第4グループ以降の先頭シートに対しても、同様の制御を行う。
【0064】
(h)このようにして、第2グループ以降のグループG2、G3…の先頭シートS2f,S3f…が、他のシートに対して第2のガイド位置M2にオフセットされた状態で、紙受け部9に排出され、区分けが行われる。
【0065】
この第1の制御方法において、センサー位置P2に配置するセンサー52として、シート検出センサーの代わりに、各シートに印刷した識別マーク(バーコードあるいは他のマーク)を読み取るCCD等のマーク検出センサーを備えることもできる。この場合、第2グループG2以降の各グループの先頭シートS2f,S3f…に識別マークを付記しておき、それらをセンサー位置P2のマーク検出センサー52により識別する。
【0066】
[第1の制御方法の第2のセンサー配置例]
図11のように区分けする前記第1の制御方法において、センサー配置の第2の例として、図10のセンサー位置P1に、シート検出センサー51、又はシート検出センサーとマーク識別センサーとを配置し、センサー位置P2及びP4に光透過式のシート検出センサー52,54を配置することもできる。
【0067】
この第2のセンサー配置例では、センサー位置P1でオフセット対象シート(図11の先頭シートS2f,S3f等)を検出した際、センサー位置P2でオフセット対象シート(シートS2f,S3f等)の前のシート(最後尾シートS1e,S2e等)の通過を検出することにより、該シート(最後尾シートS1e,S2e等)が第2の搬送部2に供給されたことを条件として、第1の搬送部1の作動を停止させることになる。その後の制御は前記第1の態様と同様である。
【0068】
[第2の制御方法]
図12は、第2の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…を、第1のガイド位置M1の他のシートから、オフセット用の第2のガイド位置M2にオフセットする制御である。これも、検出対象シートがオフセット対象シートなっている例である。
【0069】
前記第1の制御方法と比較して、検出及びオフセットの対象となるシートが、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…に変更されるだけであり、センサーの配置及び基本的な制御は、第1の制御方法と同様である。
【0070】
[第3の制御方法]
図13は、第3の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、グループG1、G2、G3…毎に、第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2とに、交互にガイド位置を変更する制御である。この制御は、検出対象シートがオフセット対象のシート群(グループ)に含まれる例である。
【0071】
前記第1の制御方法と比較して、センサーの配置は第1の制御方法の第1の態様及び第2の態様と同様である。
【0072】
制御としては、第1の制御方法と比較して、オフセットの対象となるシートが、先頭シートS2f,S3f…のみから、グループ全体に変更されている。具体的には、奇数のグループG1、G3…が第1のガイド位置M1に、偶数のグループG2、G4…が第2のガイド位置M2にガイドされる。センサーの配置及び基本的な制御は、第1の制御方法の第1の態様及び第2の態様と同様である。
【0073】
[第4の制御方法]
図14は、第4の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…を検出し、それらに続く第2のグループ以降の先頭シートS2f,S3f…を第2のガイド位置M2にオフセットする制御である。
【0074】
前記第1乃至第3の制御方法と異なり、検出対象シート(斜線を施したシートS1e,S2e,S3e、…)と、オフセット対象シート(次位のシートS2f,S3f、…)とが異なる例である。
【0075】
センサーとして、図10のセンサー位置P3、P4にそれぞれ光透過式のシート検出センサー53、54又はマーク検出センサーを配置する。具体的な作動は以下の通りである。
【0076】
作業開始後、センサー位置P3のシート検出センサー53により、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e、…を検出した際、第1の搬送部1の作動を停止する。センサー位置P4にシート検出センサー54が配置されている場合には、その後、センサー位置P4で前記最後尾シートS1e,S2e,S3e…の後端が検出されると、ガイド部材15を第1のガイド位置M1から第2のガイド位置M2に移動する。
【0077】
次に、第1の搬送部1の作動を再開させ、第2グループG2以降の先頭のシートS2f,S3fを第2の搬送部2の搬送始端部に供給し、第2のガイド位置M2にガイドしつつ、第2の搬送方向D2に搬送する。すなわち、先頭のシートS2f,S3f…を第2のガイド位置M2にオフセットした状態で、第2の搬送方向D2に搬送する。前述のように、先頭のシートS2f,S3fが第2の搬送部2の搬送始端部に供給された時には、第1の搬送部1を停止しており、シートS2f,S3fがセンサー位置P4のセンサー54を通過した後、ガイド部材15を第1のガイド位置M1に戻し、第1の搬送部1の作動を再開する。
【0078】
なお、センサー位置P4にマーク検出センサー54が配置されている場合には、第1の搬送部1の作動が停止後、センサー位置P4で各グループの最後尾シートS1e,S2e,S3e…のマークが検出されると、ガイド部材15が第2のガイド位置M2に移動し、その後、第1の搬送部1を再開させることになる。
【0079】
[第5の制御方法]
図15は、第5の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…を、第1のガイド位置M1の他のシートから、第2のガイド位置M2にオフセットする制御であるが、これも、第1乃至第3の制御方法と異なり、検出対象シートS1p,S2p,S3p…と、オフセット対象シートS1e,S2e,S3e…とが異なる例である。すなわち、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…の1つ前のシートS1p,S2p,S3p…が検出対象シートとなっている。
【0080】
前記第4の制御方法と比較して、センサー配置は同様であり、制御方法は、検出及びオフセットの対象となるシートが各グループの最後部シートの1つ前のシートS1p,S2p,S3pと、最後尾シートS1e,S2e,S3eに変更されるだけである。
【0081】
[第6の制御方法]
図16は、第6の制御方法により区分けしたシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、グループG1、G2、G3…単位で、第1のガイド位置M1と第2のガイド位置M2とに交互にガイド位置を変更する制御である。これも、前記第1乃至第3の制御例と異なり、検出対象シートと、オフセット対象シートとが異なる例である。
【0082】
前記第4の制御方法と比較して、センサーの配置は同様である。
【0083】
制御としては、第4の制御方法と比較して、オフセットの対象となるシートが、各グループG2、G3…の先頭シートS2f,S3f…のみから、グループ全体に変更される。具体的には、奇数のグループG1、G3…が第1のガイド位置M1に、偶数のグループG2、G4…が第2のガイド位置M2にガイドされる。センサーの配置及び基本的な制御は、第4の制御方法と同様である。
【0084】
[第7の制御方法]
図17は、第7の制御方法により区分したシート群を表しており、5枚毎のグループG1、G2、G3…に区分けする場合に、各グループG1、G2、G3…の最後尾シートS1e,S2e,S3e…がオフセットの対象シートとなっているが、検出対象シートは、前記オフセット対象の最後尾シートS1e,S2e,S3e…に続く次位グループの先頭シートS2f,S3f …となっている。
【0085】
センサーとして、図10のセンサー位置P1に光透過式のシート検出センサー51及びマーク検出センサーを配置し、センサー位置P3及びP4にそれぞれシート検出センサー53、54を配置する。具体的な作動は以下の通りである。
【0086】
作業開始後、センサー位置P1において、第2グループG2以降の先頭シートS2f,S3
f…を検出した際、センサー位置P3で前記検出対象の先頭シートS2f,S3f…の二つ前のシートS1p,S2p…を検出したことを条件として、第1の搬送部1の作動を停止する。その後、前記二つ前のシートS1p,S2p…の後端が、センサー位置P4のシート検出センサー54により検出されると、ガイド部材15を第1のガイド位置M1から第2のガイド位置M2に移動した後、第1の搬送部1の作動を再開する。
【0087】
これにより、最後尾シートS1e,S2e…は、第2の搬送部2の搬送始端部に供給され、第2のガイド位置M2にオフセットされる。上記のように、最後尾シートS1e,S2e…が第2の搬送部2の搬送始端部に供給されると、第1の搬送部1は再度停止される。
【0088】
前記最後尾シートS1e,S2e…が第2のガイド位置M2にガイドされ、ガイド部材15から紙受け側に搬送され、センサー位置P4のシート検出センサー54を通過した後、ガイド部材15を第1のガイド位置M1に戻し、第1の搬送部1の作動を再開する。
【0089】
[実施の形態の効果]
(1)ガイド部材15は、第2の搬送方向D2と直交する方向に、第1のガイド位置M11と第2のガイド位置M2との間で変位可能となっているので、区分け専用の新たな部材を設けなくとも良く、部品点数の節約及びコストの低減に貢献する。
【0090】
(2)ガイド部材15は、搬送方向変換ユニットとして、搬送ベルト装置16と一体的に移動する構成なので、ガイド位置を変更しても、ガイド部材17と搬送ベルト23との相対的な位置関係は変化せず、常に良好なガイド及び搬送機能を果たすことができる。
【0091】
[その他の実施の形態]
(1)シート検出センサー及び/又はマーク検出センサーの配置は、前記センサー位置P1乃至P4には限定されず、各搬送部の搬送速度あるいは加工機構の相違により、各種レイアウトが可能である。
【0092】
(2)前記実施の形態では、ガイド部材15は、通常の第1のガイド位置M1と、オフセット用の第2のガイド位置M2との2位置間で位置変更可能であるが、3位置以上に位置変更させることも可能である。
【0093】
(3)圧着書簡製造装置以外に、交差する搬送方向を有する搬送部を備えている装置であれば、圧着書簡製造装置、印刷機、封緘封入装置、シート裁断機、その他の用紙加工装置等、各種装置に適用可能である。
【0094】
(4)図1乃至図9に示す圧着葉書製造装置は、第1の搬送部と第2の搬送部の搬送方向が略直交しているが、第1の搬送部の搬送方向と第2の搬送部の搬送方向とが、90度以外の交差角度で交差しているレイアウトも可能である。
【0095】
(5)前記制御は、一例としてシートを5枚毎のグループに区分けしているが、グループ毎に枚数に異なるように区分けする制御など、各種区分け制御が可能である。
【符号の説明】
【0096】
1 第1の搬送部
2 第2の搬送部
6 制御部
7 操作パネル
12 圧着機構(シール機構)
15 ガイド部材
15a ガイド面
16 搬送ベルト装置
23 搬送ベルト
28 圧着ローラ
40 ガイド部材用の駆動機構
51、52、53、54 シート検出センサー又はマーク検出センサー(情報取得装置)
P1、P2、P3、P4 センサー位置
D1 第1の搬送方向
D2 第2の搬送方向
S2f,S3f 先頭シート
S1e,S2e、S3e 最後尾シート
G1、G2、G3 シートのグループ
図1
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