(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記搬送ユニットが、前記パレットを支持できる構造体である搬送ユニット主構造体と前記搬送ユニット主構造体に固定され嵌合部に嵌合される被嵌合部である少なくとも2つの搬送ユニット被嵌合部と前記搬送ユニット主構造体に設けられその姿勢を第一姿勢と第二姿勢との間で遷移できるドック部材とを有し、
前記パレット支持リフト機構が、前記搬送ユニットを支持できるリフト主構造体と該リフト主構造体に固定され前記搬送ユニット被嵌合部に上下方向に相対移動自在に嵌合できる嵌合部である少なくとも2つの搬送ユニット嵌合部とを持つリフト機構と、前記リフト機構を上下方向に移動させる上下移動機構と、を有し、
前記ドック部材の姿勢を前記第二姿勢に維持して前記パレットが1つの階層を通過するときに該階層に対応する前記パレット保持機構が前記パレット保持部材の姿勢を前記通過姿勢に維持し、
前記ドック部材の姿勢を前記第一姿勢に維持して前記パレットを支持する前記搬送ユニットを1つの階層に対応する停止位置に下降して停止させるときに該階層に対応する前記パレット保持機構が前記ドック部材に機械的に連動して前記パレット保持部材の姿勢を前記通過姿勢から前記保持姿勢に変化させて該階層に停止する前記パレット支持リフト機構に支持される状態の前記パレットを保持し、
前記ドック部材の姿勢を前記第一姿勢に維持して前記パレットを支持する搬送ユニットを1つの階層に対応する停止位置から上昇させるときに該階層に対応する前記パレット保持機構が前記ドック部材に機械的に連動して前記パレット保持部材の姿勢を前記保持姿勢から前記通過姿勢に変化させて前記搬送ユニットに支持される状態の前記パレットが上昇するのを許す、
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機構。
前記パレット保持部材が前記パレットを保持するときに前記パレット保持部材の前記パレットを保持する面であるパレット保持面と前記パレットの前記パレット保持部材に保持される面であるパレット被保持面とが対向し、
前記ドック部材の姿勢を前記第一姿勢に維持して前記パレットを支持する前記搬送ユニットを1つの階層に対応する停止位置に停止させたときに、
停止した前記搬送ユニットに支持される状態の前記パレットの前記パレット被保持面の高さと前記保持姿勢にあるパレット保持部材のパレット保持面の高さとが略一致する、
ことを特徴とする請求項3に記載の昇降機構。
少なくとも2つの階層のうちの一つの階層に設けられる入出庫空間で各々に入出庫する複数の車両を他の階層に設けられる複数の駐車空間に水平面内で移動させて駐車させる駐車装置であって、
車両が対象物に相当し駐車空間が貯留空間に相当する請求項1乃至請求項5のうちのひとつに記載の昇降機構と、
前記パレットを複数の駐車空間の間で搬送する車両搬送機構と、
前記昇降機構と前記車両搬送機構とを制御する制御機構と、を備え、
前記パレット保持機構が入出庫空間を設けられる階層に対応して設けられる、
ことを特徴とする駐車装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
【0019】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
図2は、本発明の第一の実施形態に係る昇降機構の側面図である。
図3は、本発明の第一の実施形態に係る昇降機構の正面図である。
図4は、本発明の第一の実施形態に係る搬送ユニットの平面図である。
図5は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの平面図である。
図6は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの側面図である。
図7は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの側面断面図である。
図8は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分詳細図その1である。
図9は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分詳細図その2である。
図10は、本発明の第一の実施形態に係る搬送ユニットの作用説明図その1である。
図11は、本発明の第一の実施形態に係る搬送ユニットの作用説明図その2である。
図12は、本発明の第一の実施形態に係るリフト機構の平面図である。
図13は、本発明の第一の実施形態に係るリフト機構の正面図である。
図14は、本発明の第一の実施形態に係るリフト機構・パレットの側面図その1である。
図15は、本発明の第一の実施形態に係るリフト機構・パレットの側面図その2である。
図16は、本発明の第一の実施形態に係る入出庫空間の平面図である。
図17は、本発明の第一の実施形態に係るパレット保持機構の平面図である。
図18は、本発明の第一の実施形態に係るパレット保持機構の正面図である。
図19は、本発明の第一の実施形態に係るパレット保持機構の側面図その1である。
図20は、本発明の第一の実施形態に係るパレット保持機構の側面図その2である。
図21は、本発明の第一の実施形態に係るパレット保持機構の作用説明図その1である。
図22は、本発明の第一の実施形態に係るパレット保持機構の作用説明図その2である。
図23は、本発明の第一の実施形態に係るパレット保持機構の作用説明図その3である。
図24は、本発明の第一の実施形態に係る昇降機構の解体図である。
図25は、本発明の第一の実施形態に係る昇降機構の作用説明図その1である。
図26は、本発明の第一の実施形態に係る昇降機構の作用説明図その2である。
図27は、本発明の第一の実施形態にかかる車両搬送機構の平面図である。
【0020】
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、車両を駐車させる装置である。
駐車装置は、少なくとも2つの階層のうちの一つの階層に設けられる入出庫空間で入出庫する複数の車両を他の階層に設けられる複数の駐車空間に水平面内で移動させて駐車させる。
図1は、複数の駐車空間が1つの階層に配される様子を示す。
図16は、入出庫空間が1つの階層に配される様子を示す。
駐車装置は、昇降機構40と車両搬送機構90と制御機構(図示せず)とで構成される。
昇降機構40は、対象物を少なくとも2つの階層の間で上下方向に昇降できる機構である。
対象物を入出庫させる空間である入出庫空間が、少なくとも1つの階層に設けられる。
対象物を貯留する空間である貯留空間が、他の少なくとも1つの階層に設けられる。
対象物が車両に相当し、貯留空間が駐車空間に相当する。
説明の便宜上、特に断らないかぎり車両を駐車空間に駐車させる駐車装置に本願の昇降機構を適用する場合を例に、説明する。
図1は、複数の駐車空間が一つの階層に設けられる様子を示す。
車両を搭載可能なパレット200が、碁盤の目状に配置された複数の駐車空間の間を後述する仮想横方向線Dxと仮想縦方向線Dyに各々に沿って移動できる。
昇降機構40が複数の駐車空間のうちの一つの駐車空間の位置に配される。
昇降機構40がパレット200を昇降する空間を昇降空間Zと呼称する。
昇降機構40に昇降される後述する搬送ユニット50は、パレット200を支持する機構である。
昇降機構40に昇降される後述する搬送ユニット50は、パレット200を下方から支持する機構であってもよい。
昇降機構40に昇降される後述する搬送ユニットは、パレット200を後述する仮想横方向線Dxに沿って移動して、昇降機構40と隣接する2つの駐車空間との間で各々に移載できてもよい。
昇降機構40に支持される後述する搬送ユニットは、パレット200を後述する仮想縦方向線Dyに各々に沿って移動して、昇降機構40と隣接する2つの駐車空間との間で各々に移載できてもよい。
昇降機構40に支持される後述する搬送ユニットは、パレット200を後述する仮想横方向線Dxと仮想縦方向線Dyに各々に沿って移動して、昇降機構40と隣接する2つの駐車空間との間で各々に移載できてもよい。
【0021】
以下に、昇降機構40の構造の一例を、詳述する。
昇降機構40は、パレット200と搬送ユニット50とパレット支持リフト機構65とパレット保持機構500とで構成される。
昇降機構40は、パレット200と搬送ユニット50とパレット支持リフト機構65と搬送ユニット支持機構80とパレット保持機構500とで構成されてもよい。
【0022】
パレット200は、対象物を搭載する機構である。
パレット200は、対象物を搭載し後述する固定側ガイド機構100によりガイドされ、パレット移動機構300により移動される。
パレット200は、水平面内の仮想線である少なくとも1個の仮想方向線に沿って移動される。
パレット200は、水平面内で互いに直交する仮想線である少なくとも1個の仮想縦方向線と少なくとも1対の仮想横方向線とに選択的に沿って移動されてもよい。
【0023】
パレット200は、パレット主構造体210で構成される。
パレット200は、パレット主構造体210と少なくとも2つのパレット被嵌合部250とで構成されてもよい。
パレット200は、パレット主構造体210と1対のパレット側ガイド機構220と少なくとも1個のパレット側副ガイド機構240と少なくとも2つのパレット被嵌合部250とで構成される。
パレット200は、パレット主構造体210と1対のパレット側ガイド機構220と1対のパレット側副ガイド機構240と少なくとも2つのパレット被嵌合部250とで構成されてもよい。
パレット200は、パレット主構造体210と1対のパレット側ガイド機構220とレール構造230と少なくとも1個のパレット側副ガイド機構240と少なくとも2つのパレット被嵌合部250とで構成されてもよい。
パレット200は、パレット主構造体210と1対のパレット側ガイド機構220とレール構造230と2つのパレット側副ガイド機構240と少なくとも2つのパレット被嵌合部250とで構成されてもよい。
レール構造230は、1対の縦方向レール232で構成されてもよい。
レール構造230は、1対の横方向レール231とで構成されてもよい。
レール構造230は、1対の縦方向レール232と1対の横方向レール231とで構成されてもよい。
【0024】
パレット主構造体210は、上から見て略四辺形の形状を持ち対象物を搭載可能な構造体である。
パレット主構造体210は、後述するパレット保持機構500に保持されるパレット被保持面T2を形成する。
例えば、パレット主構造体210は、4つのパレット被保持面T2を形成する。
例えば、パレット主構造体210は、一対の短辺を各に形成する一対の縁部に各一対のパレット被保持面T2を形成する。
【0025】
パレット側ガイド機構220は、パレット主構造体210の下側に設けられ、仮想パレット縦方向線Wの線上に互いに所定離間距離Lだけ離れて位置する2つの垂直線の回りに回転自在に各々に固定される機構である。
仮想パレット縦方向線Wは、パレット主構造体の一辺に略平行な仮想線である。
例えば、仮想パレット縦方向線Wは、パレット主構造体210の四辺形の輪郭の長辺に平行な仮想線である。
パレットがパレット主構造体の下側に下方に向いた面である転動面Sを設けられてもよい。
図4は、図面を正面に見て、パレットが左側と中央と右側との間で移動でき、パレットが上側と中央と下側との間で移動できる固定側ガイド機構を示す。
【0026】
少なくとも1個のパレット側副ガイド機構240は、パレット主構造体210に設けられ仮想パレット縦方向線Wから直交方向に所定離間距離Hだけ離れて位置する機構である。
少なくとも1個のパレット側副ガイド機構240は、パレット主構造体210に設けられパレット側ガイド機構220の位置から仮想パレット縦方向線Wの直交方向に所定離間距離Hだけ離れて位置する機構である。
1対のパレット側副ガイド機構240は、パレット主構造体210に設けられ仮想パレット縦方向線Wを境にして互いに反対側に位置してもよい。
1対のパレット側副ガイド機構240のうちの一方が仮想パレット縦方向線Wから直交方向に所定離間距離H1だけ離れて位置し、1対のパレット側副ガイド機構240のうちの他方が仮想パレット縦方向線Wから直交方向に所定離間距離H2だけ離れて位置してもよい。
図5は、1対のパレット側副ガイド機構240を備えたパレット200を示す。
【0027】
レール構造230は、1対の縦方向レール232と1対の横方向レール231とで構成されてもよい。
1対の縦方向レール232は、パレット主構造体の下側に仮想パレット縦方向線に平行に延びる様に設けられレール面Sを下方に向けるレールである
1対の横方向レール231は、仮想パレット縦方向線に直交して延びる様に設けられレール面Sを下方に向けるレールである。
【0028】
パレット200が1対の仮想横方向線Dxに沿って移動するときに、1対のパレット側ガイド機構220が1対の横送りガイド部材110により1対の仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされ、パレット側副ガイド機構240が固定側ガイド機構100により仮想横方向線Dxの直交方向への移動を拘束され仮想横方向線Dxに倣って移動自在に案内される様にガイドされる。
パレット200が1対の仮想横方向線Dxに沿って移動するときに、1対のパレット側ガイド機構220が1対の横送りガイド部材110により1対の仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされ、1個のパレット側副ガイド機構240が固定側ガイド機構100により仮想横方向線Dxの直交方向への移動を拘束され仮想横方向線Dxに倣って移動自在に案内される様にガイドされてもよい。
パレット200が1対の仮想横方向線Dxに沿って移動するときに、1対のパレット側ガイド機構220が1対の横送りガイド部材110により1対の仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされ、1対のパレット側副ガイド機構240が固定側ガイド機構100により仮想横方向線Dxの直交方向への移動を拘束され仮想横方向線Dxに倣って移動自在に案内される様にガイドされてもよい。
【0029】
パレット200が1対の仮想横方向線Dxに沿って移動するときに、1対のパレット側ガイド機構220が1対の横送りガイド部材110により1対の仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされ、パレット側副ガイド機構240が横送りガイド部材110により仮想横方向線Dxの直交方向への移動を拘束され仮想横方向線Dxに倣って移動自在に案内される様にガイドされてもよい。
パレット200が1対の仮想横方向線Dxに沿って移動するときに、1対のパレット側ガイド機構220が1対の横送りガイド部材110により1対の仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされ、1個のパレット側副ガイド機構240が1個の横送りガイド部材110により仮想横方向線Dxの直交方向への移動を拘束され仮想横方向線Dxに倣って移動自在に案内される様にガイドされてもよい。
パレット200が1対の仮想横方向線Dxに沿って移動するときに、1対のパレット側ガイド機構220が1対の横送りガイド部材110により1対の仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされ、1対のパレット側副ガイド機構240が1対の横送りガイド部材110により仮想横方向線Dxの直交方向への移動を拘束され仮想横方向線Dxに倣って移動自在に案内される様にガイドされてもよい。
【0030】
1対のパレット側ガイド機構220が、縦送りガイド部材120、1対の横送りガイド部材110又は1対の可動ガイド部材130のうちのいずれかにより仮想縦方向線Dyまたは1対の仮想横方向線Dxのうちのどちらか一方に選択的に倣って移動する様に各々にガイドされてもよい。
1対のパレット側ガイド機構220が、縦送りガイド部材120により仮想縦方向線Dyに倣って移動する様に各々にガイドされる。
1対のパレット側ガイド機構220が、1対の横送りガイド部材110により1対の仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされる。
1対のパレット側ガイド機構220が、1対の可動ガイド部材130により仮想縦方向線Dyまたは1対の仮想横方向線Dxのうちのどちらか一方に選択的に倣って移動する様に各々にガイドされる。
【0031】
パレット200が仮想縦方向線Dyに倣って移動するときに、パレット側副ガイド機構240が固定側ガイド機構100から外れてもよい。
パレット200が仮想縦方向線Dyに倣って移動するときに、1対のパレット側副ガイド機構240が固定側ガイド機構100から外れてもよい。
パレット200が仮想縦方向線Dyに倣って移動するときに、パレット側副ガイド機構240が横送りガイド部材110から外れてもよい。
パレット200が仮想縦方向線Dyに倣って移動するときに、1対のパレット側副ガイド機構240が1対の横送りガイド部材110から各々に外れてもよい。
図4に、切欠き部Gを設けられる横送りガイド部材110を示される。
例えば、パレット200が仮想縦方向線Dyに倣って移動するときに、パレット側副ガイド機構240が横送りガイド部材110から切欠き部Gを通過して外れる。
【0032】
1対のパレット側ガイド機構が、縦送りガイド部材、1対の横送りガイド部材又は1対の可動ガイド部材のうちのいずれかに位置し仮想縦方向線または1対の仮想横方向線のうちの一方に選択的に倣って移動する2点の箇所である2点のガイド箇所のみにより各々にガイドされてもよい。
例えば、上から見て2点のガイド箇所を繋ぐ仮想線であるガイド仮想線が仮想縦方向線Dyと平行する。
1対のパレット側ガイド機構220の一方が、縦送りガイド部材、1対の横送りガイド部材又は1対の可動ガイド部材のうちのいずれかに位置する1点のガイド箇所にガイドされる。1対のパレット側ガイド機構220の他方が、縦送りガイド部材、1対の横送りガイド部材又は1対の可動ガイド部材のうちのいずれかに位置する他の1点のガイド箇所にガイドされる。
【0033】
パレット側ガイド機構220は、1対のパレット側ガイドローラ221とパレット側ガイドローラ支持部材222とで構成されてもよい。
パレット側ガイド機構220は、2対のパレット側ガイドローラ221とパレット側ガイドローラ支持部材222とで構成されてもよい。
1対のパレット側ガイドローラ221は、固定側ガイド機構100の長手部材を両サイドから挟む1対のローラである。
2対のパレット側ガイドローラ221は、2つのローラで固定側ガイド機構100の長手部材を両サイドから各々に挟む2対のローラである。
パレット側ガイドローラ支持部材222は、1対のパレット側ガイドローラ221を垂直軸の回りに回転自在に支持する。
パレット側ガイドローラ支持部材222は、パレット主構造体210に固定される。
パレット側ガイドローラ221の直径は、横送りガイド部材110の切欠き部Bの幅寸法より大きくてもよい。
パレット側ガイドローラ221の高さは、横送りガイド部材110の切欠き部Bの高さ寸法より大きくてもよい。
【0034】
パレット側副ガイド機構240は、1対のパレット側副ガイドローラ241とパレット側副ガイドローラ支持部材242とで構成されてもよい。
1対のパレット側副ガイドローラ241は、固定側ガイド機構100の長手部材を両サイドから挟む1対のローラであってもよい。
1対のパレット側副ガイドローラ241は、1対の横送りガイド部材を両サイドから挟む1対のローラであってもよい。
1対のパレット側副ガイドローラ241の一方は、1対の横送りガイド部材を一方のサイドから接して転動するローラであり、1対のパレット側副ガイドローラ241の他方は、1対の横送りガイド部材を他方のサイドから接して転動するローラである。
パレット側副ガイドローラ241の直径は、横送りガイド部材110の切欠き部Bの幅寸法より小さくてもよい。
パレット側副ガイドローラ241の高さは、横送りガイド部材110の切欠き部Bの高さ寸法より小さくてもよい。
【0035】
パレット被嵌合部250は、パレット主構造体210に固定され、嵌合部に嵌合される被嵌合部である。
嵌合部は、後述するパレット嵌合部62に相当する。
後述するパレット嵌合部62が上方に突起するピン形状を設けられ、パレット被嵌合部250がパレット嵌合部62のピン形状に対応する穴形状を設けられてもよい。
パレット被嵌合部250とパレット嵌合部62とは、その姿勢を嵌合状態と開放姿勢との間で変化できる。
嵌合状態は、パレット嵌合部62のピン形状がパレット被嵌合部250の穴形状に嵌合している状態である。
開放状態は、パレット嵌合部62のピン形状がパレット被嵌合部250の穴形状から外れる状態である。
嵌合状態であるときから、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から相対的に下方に離れると、嵌合状態から開放状態へ遷移する。
例えば、嵌合状態であるときから、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から相対的に所定距離Rだけ下方に離れると、嵌合状態から開放状態へ遷移する。
【0036】
搬送ユニット50は、パレット200を支持する機構である。
搬送ユニット50は、パレット200を下方から支持する機構であってもよい。
搬送ユニット50は、後述するパレット支持リフト機構65に支持され、パレット200を下方から支持する構造であってもよい。
搬送ユニット50は、後述するリフト機構に支持され、パレット200を下方から支持する構造であってもよい。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とドック部材とで構成される。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とパレット移載機構52とドック部材とで構成されてもよい。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とパレット移載機構52と少なくとも2つの搬送ユニット被嵌合部53とドック部材とで構成されてもよい。
【0037】
以下に、搬送ユニット50の構造の一例を、詳述する。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とパレット移載機構52と少なくとも2つの搬送ユニット被嵌合部53とドック部材とで構成されてもよい。
以下では、後述する搬送ユニット支持ドック81がドック部材に相当し、後述する支持姿勢が第一姿勢に相当し、後述する退避姿勢が第二姿勢に相当する場合を例にして、説明する。
【0038】
搬送ユニット主構造体51は、パレット200を支持できる構造体である。
搬送ユニット主構造体51は、パレット200を下方から支持できる構造体であってもよい。
搬送ユニット主構造体51は、リフト機構60により下方から支持されて、パレット200を下方から支持できる構造体であってもよい。
搬送ユニット主構造体51は、パレット嵌合部62が下から上に貫通できる貫通部を設けられても良い。
【0039】
搬送ユニット主構造体51は、後述する搬送ユニット支持機構80の一部を取り付けられてもよい。
例えば、搬送ユニット主構造体51は、後述する搬送ユニット支持機構80のうちのは搬送ユニット支持ドック81と搬送ユニット支持アクチエータ82と搬送ユニット支持付勢部材84を取り付けられる。
【0040】
パレット移載機構52は、パレット200を貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できる機構である。
パレット移載機構52は、パレット200を水平面内の仮想線である少なくとも1個の仮想方向線に沿って移動させることをできてもよい。
パレット移載機構52は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300とで構成されてもよい。
パレット移載機構52は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300と転向機構400とで構成されてもよい。
【0041】
固定側ガイド機構100は、仮想方向線に沿って延びる長手部材を含む送りガイド部材を持つ。
パレット移動機構300は、パレット200を仮想方向線に沿って移動させる。
1対のパレット側ガイド機構220が、送りガイド部材により仮想方向線に倣って移動する様に各々にガイドされて、パレット200を駐車空間に相当する貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できる。
パレット移載機構52は、車両を水平面内で互いに直交する仮想線である少なくとも1個の仮想縦方向線と少なくとも1対の仮想横方向線とに選択的に沿って移動させることをできてもよい。
パレット移載機構300は、固定側ガイド機構とパレット移動機構とで構成されてもよい。、
1対の仮想横方向線が互いに所定離間距離Lだけ離れて平行である。
固定側ガイド機構100は、縦送りガイド部材120と1対の横送りガイド部材110と1対の可動ガイド部材130とで構成される。
縦送りガイド部材120は、仮想縦方向線Dyに沿って延び1対の仮想横方向線Dxに交差する箇所に所定の寸法Eだけ切り欠かれる切欠き部を設けられた長手部材を持つ。
1対の横送りガイド部材110は、1対の仮想横方向線Dxに沿って各々に延び仮想縦方向線Dyに交差する箇所に所定の寸法Eだけ切り欠かれる切欠き部を設けられる長手部材を各々に持つ。
1対の可動ガイド部材130は、仮想縦方向線Dyと1対の仮想横方向線Dxとの1対の交差点を各々に貫く仮想の垂直線である1対の仮想垂直線Fの回りに回転自在に各々に支持され所定の寸法Eより僅かに短い長手部材を各々に持つ。
パレット移動機構300は、パレット200を仮想縦方向線Dyと1対の仮想横方向線Dxとのうちのどちらか一方に沿って選択的に移動させる。
1対のパレット側ガイド機構220が、縦送りガイド部材120、1対の横送りガイド部材120又は1対の可動ガイド部材130のうちのいずれかにより仮想縦方向線Dyまたは1対の仮想横方向線Dxのうちのどちらか一方に選択的に倣って移動する様に各々にガイドされ、パレット200を貯留空間に相当する駐車空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できる。
【0042】
以下に、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300と転向機構400とを詳述する。
【0043】
固定側ガイド機構100は、基礎等の固定側に設けられ、後述するパレットをガイドする機構である。
固定側ガイド機構100は、1対の横送りガイド部材110で構成されてもよい。
固定側ガイド機構100は、縦送りガイド部材120で構成されてもよい。
固定側ガイド機構100は、1対の横送りガイド部材110と縦送りガイド部材120と1対の可動ガイド部材130とで構成されてもよい。
【0044】
横送りガイド部材110は、一対の仮想横方向線Dxに沿って延びる長手部材である。
1対の横送りガイド部材110は、一対の仮想横方向線Dxに沿って各々に延びる1対の長手部材である。
横送りガイド部材110は、1対の仮想横方向線Dxに沿って延び仮想縦方向線Dyに交差する箇所に所定の寸法Eだけ切り欠かれる切欠き部を設けられる長手部材を持つ部材であってもよい。
横送りガイド部材110は、1対の仮想横方向線Dxに沿って延び仮想縦方向線Dyに交差する箇所に両側に各々所定の寸法E/2づつ振り分けられて全体で寸法Eだけ切り欠かれる切欠き部を設けられる長手部材を持つ部材であってもよい。
長手部材は、所定の幅を持つ。
長手部材は、所定の幅をパレット200の後述するパレット側ガイド機構220のパレット側ガイドローラ221に挟まれる。
【0045】
縦送りガイド部材120は、仮想縦方向線Dyに沿って延び1対の仮想横方向線Dxに交差する箇所に所定の寸法Eだけ切り欠かれる切欠き部を各々に設けられた長手部材を持つ部材である。
縦送りガイド部材120は、仮想縦方向線Dyに沿って延び1対の仮想横方向線Dxに交差する箇所に所定の寸法Eだけ切り欠かれる切欠き部を各々に設けられた長手部材を持つ部材であってもよい。
縦送りガイド部材120は、仮想縦方向線Dyに沿って延び仮想横方向線Dxに交差する箇所に両側に各々所定の寸法E/2づつ振り分けられて全体で寸法Eだけ切り欠かれる切欠き部を各々に設けられた長手部材を持つ部材であってもよい。
長手部材は、所定の幅を持つ。
長手部材は、所定の幅をパレット200の後述するパレット側ガイド機構220に挟まれ、パレット側ガイド機構220を長手方向に案内する。
【0046】
可動ガイド部材130は、仮想垂直線Fの回りに回転自在に各々に支持され所定の寸法Eより僅かに短い長手部材を持つ部材である。
1対の仮想垂直線Fは、仮想縦方向線と1対の仮想横方向線との1対の交差点を各々に貫く仮想の垂直線である。
【0047】
パレット移動機構300は、回転ローラ機構310で構成される。
パレット移動機構300は、転向式回転ローラ機構310で構成されてもよい。
パレット移動機構300は、固定式回転ローラ機構で構成されてもよい。
転向式回転ローラ機構310は、垂直軸F’の回りに転向する回転ローラでパレット200を仮想横方向線Dxまたは仮想縦方向線Dyに沿って選択的に移動させる機構である。
転向式回転ローラ機構310は、回転ローラ311でパレット200を仮想横方向線Dxに沿って移動させる。
転向式回転ローラ機構310は、回転ローラ311でパレット200を仮想縦方向線Dyに沿って移動させる。
【0048】
固定式回転ローラ機構(図示せず)は、回転ローラでパレット200を仮想横方向線Dxまたは仮想縦方向線Dyのどちらか一方に沿って移動させる機構である。
固定式回転ローラ機構は、縦送り回転ローラ機構と横送り回転ローラ機構とのうちの一方として機能する。
縦送り回転ローラ機構は、回転ローラ311でパレット200を仮想縦方向線Dyに沿って移動させる機構である。
横送り回転ローラ機構は、回転ローラ311でパレット200を仮想横方向線Dxに沿って移動させる機構である。
【0049】
転向式回転ローラ機構310は、少なくとも1対の回転ローラ311と1対の回転ローラ支持機構312と回転ローラ駆動機構313とで構成されてもよい。
転向式回転ローラ機構310は、1対の回転ローラ311と1対の回転ローラ支持機構312と回転ローラ駆動機構313とで構成されてもよい。
転向式回転ローラ機構310は、2対の回転ローラ311と2対の回転ローラ支持機構312と1対の回転ローラ駆動機構313とで構成されてもよい。
【0050】
回転ローラ311は、転動面Sに下方から接して転動面Sとの接点を水平面に沿って移動する様に回転できる機械要素である。
回転ローラ支持機構312は、回転ローラ311を垂直軸の回りに揺動自在に各々に支持する機構である。
回転ローラ駆動機構313は、回転ローラ311を回転駆動する機構である。
【0051】
図1は、2対の回転ローラ311と2対の回転ローラ支持機構312と1対の回転ローラ駆動機構313とで構成される転向式回転ローラ機構310を示す。
2対の回転ローラ311は、1対の駆動用回転ローラと1対のアイドル用回転ローラとで構成される。
1対の回転ローラ駆動機構313が、1対の駆動用回転ローラを回転駆動する。
【0052】
回転ローラ311は、縦方向レールのレール面または横方向レールのレール面のうちの一つに下方から接してレール面との接点を仮想縦方向線または仮想横方向線の一方に平行に移動する様に回転できる機械要素である。
回転ローラ支持機構312は、回転ローラ311を垂直軸F’の回りに揺動自在に各々に支持する機構である。
回転ローラ駆動機構313は、回転ローラ311を回転駆動する機構である。
【0053】
転向機構400は、1対の可動ガイド部材130を1対の仮想垂直線Fの回りに各々に揺動させることをできる機構である。
転向機構400は、1対の可動ガイド部材130を1対の仮想垂直線Fの回りに互いに反対の回転方向に各々に揺動させることをできてもよい。
この様にすると、転向機構400が1対の可動ガイド部材130を揺動させる際に、パレット200が1対の可動ガイド部材130から受ける1対の反力が互いに相殺しあうので、パレット200を移動させようとする力が作用しない。
転向機構400は、転向駆動機構410とリンク機構420とで構成される。
転向駆動機構410は、垂直軸F’の回りに揺動回転する回転軸である転向回転軸をもつ機構である。
リンク機構420は、転向回転軸の揺動に応じて1対の可動ガイド部材と少なくとも1対の回転ローラとを揺動させもよい。
【0054】
リンク機構420は、駆動機構転向レバー421と回転ローラ転向レバー422とガイドローラ転向レバー423と複数の転向用連結アーム424とで構成されてもよい。
駆動機構転向レバー421は、 転向駆動機構410の転向回転軸に固定されるレバー構造である。
回転ローラ転向レバー422は、回転ローラ311を水平軸の回りに回転自在に支持し垂直軸F’の回りに回転自在になったレバー構造である。
ガイドローラ転向レバー423は可動ガイド部材130を仮想垂直軸Fの回りに回転自在にするレバー構造である。
転向用連結アーム424は、駆動機構転向レバー421と回転ローラ転向レバー422とを連結する連結アームと回転ローラ転向レバー422と回転ローラ転向レバー422とを連結する連結アームと回転ローラ転向レバー422とガイドローラ転向レバー423とを連結する連結アームとで構成される。
例えば、転向用連結アーム424は、駆動機構転向レバー421と回転ローラ転向レバー422とを連結する1対の連結アームと回転ローラ転向レバー422と回転ローラ転向レバー422とを連結する1対の連結アームと回転ローラ転向レバー422とガイドローラ転向レバー423とを連結する1対の連結アームとで構成される。
【0055】
転向機構400が、1対の可動ガイド部材130を1対の仮想垂直線Fの回りに互いに反対の回転方向に各々に揺動させることをできてもよい。
転向機構400が、1対の回転ローラ311を1対の垂直軸F’の回りに互いに反対の回転方向に揺動させてもよい。
この様にすると、転向機構400が1対の可動ガイド部材130を揺動させる際に、パレット200が1対の回転ローラ311から受ける1対の反力が互いに相殺しあうので、パレット200を横移動させようとする力が作用しない。
【0056】
転向機構400が、1対の回転ローラ311を1対の垂直軸F’の回りに互いに反対の回転方向に揺動させて、同時に1対の可動ガイド部材130を1対の仮想垂直線Fの回りに互いに反対の回転方向に各々に揺動させてもよい。
【0057】
搬送ユニット被嵌合部53は、搬送ユニット主構造体51に固定され嵌合部に嵌合される被嵌合部である。
嵌合部は、後述する搬送ユニット嵌合部64に相当する。
後述する搬送ユニット嵌合部64が上方に突起するピン形状を設けられ、搬送ユニット被嵌合部53が搬送ユニット嵌合部64のピン形状に対応する穴形状を設けらてもよい。
搬送ユニット被嵌合部53と搬送ユニット嵌合部64との相対的関係は、嵌合状態と開放姿勢との間で変化できる。
嵌合状態は、搬送ユニット被嵌合部53のピン形状が搬送ユニット嵌合部64の穴形状に嵌合している状態である。
開放状態は、搬送ユニット被嵌合部53のピン形状が搬送ユニット嵌合部64の穴形状から外れる状態である。
嵌合状態であるときから、搬送ユニット被嵌合部53が搬送ユニット嵌合部64から相対的に下方に離れると、嵌合状態から開放状態へ遷移する。
例えば、嵌合状態であるときから、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から相対的に所定距離Rだけ下方に離れると、嵌合状態を維持し、さらに下方に離れると嵌合状態から開放状態へ遷移する。
【0058】
ドック部材は、搬送ユニット主構造体51に設けられその姿勢を第一姿勢と第二姿勢との間で遷移できる部材である。
4つのドック部材が、搬送ユニット主構造体51の1対の短辺を各々に形成する1対の縁部に、各々に設けられる。
ドック部材は、後述する搬送ユニット支持ドック81である。
第一姿勢は、ドック部材が後述するパレット保持機構500に機械的に連動可能な姿勢である。
第二姿勢は、ドック部材が後述するパレット保持機構500から離れて機械的に連動しない姿勢である。
ドック部材、第一姿勢、及び第二姿勢の構造は、後述する搬送ユニット支持ドック81の記載欄で説明する。
【0059】
パレット支持リフト機構65は、パレット200を支持する状態の搬送ユニット50を昇降させる機構である。
パレット支持リフト機構65は、パレット200を支持する状態の搬送ユニット50を昇降空間Xの中で複数の階層の間を上下に昇降させる機構である。
パレット支持リフト機構65は、リフト機構60と上下移動機構70とで構成されてもよい。
【0060】
リフト機構60は、搬送ユニット50を支持して上下方向に移動できる機構である。
リフト機構60は、リフト主構造体61と少なくとも2つのパレット嵌合部62とで構成される。
リフト機構60は、リフト主構造体61と少なくとも2つの搬送ユニット嵌合部64と少なくとも2つのパレット嵌合部62とで構成されてもよい。
リフト機構60は、リフト主構造体61と少なくとも2つのパレット嵌合部62とパレット支持部材63と少なくとも2つの搬送ユニット嵌合部64と搬送ユニット支持部材65と旋回機構66とで構成されてもよい。
【0061】
リフト主構造体61は、搬送ユニットを支持できる構造体である。
リフト主構造体61は、搬送ユニット50を下方から支持できる構造体であってもよい。
リフト主構造体61は、後述する上下移動機構70により上下移動される。
【0062】
パレット嵌合部62は、リフト主構造体61に固定されパレット被嵌合部250に嵌合できる嵌合部である。
パレット嵌合部62は、上方に突起するピン形状を設けられてもよい。
【0063】
パレット支持部材63は、パレット200を支持できる部材である。
パレット支持部材63は、パレット200を下方から支持できる部材である。
少なくとも2つのパレット嵌合部62は、パレット支持部材63に固定される。
例えば、少なくとも2つのパレット嵌合部62は、根本をパレット支持部材63に固定され、上方へ突起する。
パレット支持部材63は、後述する旋回機構66を介してリフト主構造体61に固定される。
【0064】
搬送ユニット嵌合部64は、リフト主構造体61に固定され搬送ユニット被嵌合部53に嵌合できる嵌合部である。
搬送ユニット嵌合部64は、上方に突起するピン形状を設けられてもよい。
【0065】
搬送ユニット支持部材65は、搬送ユニット50を支持できる部材である。
搬送ユニット支持部材65は、搬送ユニット50を下方から支持できる部材であってもよい。
少なくとも2つの搬送ユニット嵌合部64が、搬送ユニット支持部材65に固定される。
例えば、少なくとも2つの搬送ユニット嵌合部64が、根本を搬送ユニット支持部材65に固定され、上方へ突起する。
搬送ユニット支持部材65は、後述する旋回機構66を介してリフト主構造体61に固定される。
【0066】
旋回機構66は、パレット支持部材63を垂直軸の回りに旋回可能にする機構である。
旋回機構66は、パレット支持部材63と搬送ユニット支持部材65とを旋回可能にする機構であってもよい。
旋回機構66は、リフト主構造体61に固定される。
【0067】
上下移動機構70は、リフト機構60を上下方向に移動させる機構である。
上下移動機構70は、上下移動主構造体71と上下移動駆動機構72と上下移動吊り索73と上下移動カウンターウエイト74とで構成される。
上下移動主構造体71は、構造体であり、リフト機構60を上下方向に移動自在に案内する。
上下移動駆動機構72は、リフト機構60を上下方向に移動させるための駆動機構であり、後述する 上下移動吊り索73を巻上げ、巻き下げする。
上下移動吊り索73は、一端をリフト機構60に連結し、上下移動主構造体71に回転し支持されるシーブに巻きかけられ、他端を上下移動駆動機構72に連結され巻きこまれる吊り索である。
上下移動カウンターウエイト74は、上下移動主構造体71の上下移動に連動して上下移動するカウンターウエイトである。
【0068】
搬送ユニット支持機構80は、搬送ユニット50を少なくとも1つの階層に対応して設けられ、階層を基礎として支持できる機構である。
搬送ユニット支持機構80は、搬送ユニット50を複数の階層毎に各々に対応して設けられ、階層を基礎として支持できる機構であってもよい。
搬送ユニット支持機構80は、搬送ユニット支持ドック81と搬送ユニット支持アクチエータ82と搬送ユニット支持ドック当て部材83と搬送ユニット支持付勢部材84とで構成されてもよい。
搬送ユニット支持ドック81と搬送ユニット支持アクチエータ82と搬送ユニット支持付勢部材84とが、搬送ユニット50に設けられる。
搬送ユニット支持ドック81がドック部材に相当する。
搬送ユニット支持ドック当て部材83は階層に設けられる。
【0069】
搬送ユニット支持ドック81は、搬送ユニット50に固定されるドック状の部材であって、後述する搬送ユニット支持ドック当て部材83に当て止めされる部材であってもよい。
搬送ユニット支持ドック81は、搬送ユニット主構造体51に揺動自在に固定されるドック状の部材であって、一方の回転方向に揺動して搬送ユニット主構造体51から振り出されて後述する搬送ユニット支持ドック当て部材83に当て止めされ、他方の回転方向に揺動して搬送ユニット主構造体51の内側に納められて後述する搬送ユニット支持ドック当て部材83から外れる部材であってもよい。
搬送ユニット支持ドック81は、搬送ユニット主構造51の四隅に各々に配される4つのドック部材であってもよい。
【0070】
搬送ユニット支持アクチエータ82は、搬送ユニット支持ドック81の姿勢を、階層を基礎として搬送ユニットを支持する姿勢である支持姿勢と、階層を基礎として搬送ユニット50を支持しない姿勢である退避姿勢の間で遷移させるアクチエータでる。
搬送ユニット支持アクチエータ82は、ケーブルを介して、搬送ユニット支持ドック81を揺動させてもよい。
【0071】
搬送ユニット支持ドック当て部材83は、階層毎に階層に配され、搬送ユニット支持ドック81に当て止めされる当て部材である。
搬送ユニット支持ドック当て部材83は、階層毎に、搬送ユニット主構造体41の四隅に各々に配される4つのドック部材に体操する階層の位置に各々に配される4つの当て部材であってもよい。
【0072】
搬送ユニット支持付勢部材84は、搬送ユニット支持ドック81の姿勢を支持姿勢から退避姿勢になるように付勢する部材である。
例えば、搬送ユニット支持付勢部材84は、搬送ユニット支持ドック81を支持姿勢から退避姿勢になる様に揺動させるばねである。
【0073】
搬送ユニット支持機構80が、その姿勢を搬送ユニット50を階層を基礎として支持する姿勢である支持姿勢と搬送ユニット50を階層を基礎として支持しない姿勢である退避姿勢との間で遷移させることをできてもよい。
図14は、搬送ユニット支持機構80の姿勢が退避姿勢であるのを示す。
搬送ユニット支持ドック91が、他方の回転方向に揺動して搬送ユニット主構造体51の内側に納められて、搬送ユニット支持ドック当て部材83から外れ、搬送ユニット50が階層を通過できる。
様子を示す。
図15は、搬送ユニット支持機構80の姿勢が支持姿勢であるのを示す。
搬送ユニット支持ドック91が、一方の回転方向に揺動して搬送ユニット主構造体51から振り出されて後述する搬送ユニット支持ドック当て部材83に当て止めされ、搬送ユニット50が階層に支持される。
【0074】
以下に、パレット嵌合部とパレット被嵌合部との関係の状態である嵌合状態と開放状態と搬送ユニット嵌合部と搬送ユニット被嵌合部との関係の状態である嵌合状態と開放状態の変化の様子を詳述する。
【0075】
リフト機構60を2つの階層の間で昇降させるときに、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250に嵌合する。
リフト機構60を1つの階層に対応して停止させたときに、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から外れてパレット移載機構52がパレット200を貯留空間と搬送ユニット主構造体との間で水平方向に移動させて移載できる。
図24は、パレット200と搬送ユニット50とリフト機構60とを上下方向に分離した状態を示す。
図25は、パレット200が搬送ユニット50に支持され、搬送ユニット50がリフト機構60に支持され、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250に嵌合し、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合する様子を示す。
図26は、パレット200が搬送ユニット50に支持され、搬送ユニット50がリフト機構60に支持されず、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から外れ、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合する様子を示す。
図26の示す状態のとき、
図15に示す様に、搬送ユニット50は、搬送ユニット支持機構80により階層を基礎として支持される。
【0076】
リフト機構60を2つの階層の間で昇降させるときに、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250に嵌合してもよい。
リフト機構60を搬送ユニット支持機構80を設けられた1つの階層に対応して停止させたときに、搬送ユニット支持機構80が搬送ユニット50を支持し、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から外れてパレット移載機構52がパレット200を貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できてもよい。
【0077】
リフト機構60を2つの階層の間で昇降させるときに、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合しパレット嵌合部62がパレット被嵌合部250に嵌合してもよい。
リフト機構60を1つの階層に対応して停止させたときに、搬送ユニット支持機構80が搬送ユニット50を支持し、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から外れてパレット移載機構52がパレット200を貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できてもよい。
【0078】
リフト機構60を2つの階層の間で昇降させるときに、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合し、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250に嵌合してもよい。
リフト機構60を搬送ユニット支持機構80を設けられた1つの階層に対応して停止させたときに、搬送ユニット支持機構80が搬送ユニット50を支持し、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から外れて、パレット移載機構52がパレット200を駐車空間に相当する貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できてもよい。
【0079】
リフト機構60を1つの階層に対応して停止させたときに、搬送ユニット支持機構80が搬送ユニット50を支持した後にリフト機構60がパレット200から相対的に所定距離Rだけ下方に離れることによりパレット嵌合部62がパレット被嵌合部250に嵌合している状態である嵌合状態からパレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から外れる状態である開放状態に遷移して、パレット移載機構52がパレット200を駐車空間に相当する貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できてもよい。
【0080】
リフト機構60を搬送ユニット支持機構80を設けられた1つの階層に対応して停止させたときに、搬送ユニット支持機構80が搬送ユニット50を支持した後にリフト機構60がパレット200から相対的に所定距離Rだけ下方に離れることにより搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合する状態である嵌合状態を維持しつつパレット嵌合部62がパレット被嵌合部250に嵌合している状態である嵌合状態からパレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から外れる状態である開放状態に遷移して、パレット移載機構52がパレット200を駐車空間に相当する貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できてもよい。
【0081】
リフト機構60を搬送ユニット支持機構80を設けられた1つの階層に対応して停止させたときに、搬送ユニット支持機構80が搬送ユニット50を支持した後にリフト機構60がパレット200から相対的に所定距離Rだけ下方に離れることによりパレット嵌合部62のピン形状がパレット被嵌合部250の穴形状に嵌合している状態である嵌合状態からパレット嵌合部62のピン形状がパレット被嵌合部250の穴形状から外れる状態である開放状態に遷移し、パレット移載機構52がパレットを駐車空間に相当する貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できてもよい。
【0082】
リフト機構60を搬送ユニット支持機構80を設けられた1つの階層に対応して停止させたときに、搬送ユニット支持機構80が搬送ユニット50を支持した後にリフト機構60がパレット200から相対的に所定距離Rだけ下方に離れることにより搬送ユニット嵌合部64のピン形状が搬送ユニット被嵌合部53の穴形状に嵌合する状態である嵌合状態を維持しつつパレット嵌合部62のピン形状がパレット被嵌合部250の穴形状に嵌合している状態である嵌合状態からパレット嵌合部62のピン形状がパレット被嵌合部250の穴形状から外れる状態である開放状態に遷移して、パレット移載機構52がパレット200を駐車空間に相当する貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できてもよい。
【0083】
パレット保持機構500は、少なくとも1つの階層に対応して設けられ、パレット200を保持できる機構である。
例えば、パレット保持機構500は、入出庫空間のある階層に対応して設けられる。
例えば、4つのパレット保持機構500が入出庫空間のある階層に設けられる。
例えば、4つのパレット保持機構500が、入出庫空間のある階層に設けられる4つの搬送ユニット支持ドック当て部材83に各々に隣り合って設けられる。
図16は、4つのパレット保持機構500が入出庫空間のある階層に対応して設けられる様子を示す。
【0084】
パレット保持機構500は、パレット保持部材520を設けられる。
パレット保持部材520は、パレット200を保持できる部材である。
パレット保持部材520は、パレット200を下方から縁部を支えて保持できてもよい。
パレット保持部材520は、パレット200の1対の短辺を各々に形成する1対の端部の各2箇所を支えて、パレット200を保持できてもよい。
【0085】
パレット保持機構500は、そのパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢と通過姿勢との間で変化させることをできる。
保持姿勢は、その階層に対応して停止した搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持する姿勢である。
保持姿勢は、その階層に対応する停止位置に停止した搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持する姿勢であってもよい。
通過姿勢は、搬送ユニット50に支持される状態のパレット200がパレット保持機構500に対応する階層を通過するのを許す姿勢である。
【0086】
以下に、パレット保持機構500の構造の一例を、詳述する。
パレット保持機構500は、パレット保持基礎510とパレット保持部材520とパレット保持カム530とパレット保持カバー540とパレット保持付勢部材550とで構成されてもよい。
【0087】
パレット保持基礎510は、パレット保持機構500を階層に固定する構造体である。
パレット保持基礎510は、パレット保持機構500を入出庫空間を設けられる階層に固定する構造体である。
パレット保持基礎510は、パレット保持機構500を階層のパレット200の1対の短辺を各々に形成する1対の端部に対応する位置に固定する構造体である。
例えば、4つのパレット保持基礎510は、4つのパレット保持機構500を入出庫空間を設けられた階層の停止位置に停止するパレット200の1対の端部に対応する位置に各々に固定する。
パレット保持基礎510が、パレット保持基礎べース511とパレット保持基礎フレーム512とパレット保持基礎ピン513とパレット保持基礎ストッパ514で構成される。
パレット保持基礎ベース511は、階層に固定されるベース構造体である。
パレット保持基礎フレーム512は、パレット保持基礎ベース511に固定され、パレット保持基礎ピン513を介してパレット保持部材520を揺動自在に固定する構造体である。
パレット保持基礎ストッパ514は、保持姿勢にあるパレット保持部材520がパレット200の重量を支えるときに、パレット保持部材520を支えるストッパである。
【0088】
パレット保持部材520は、パレット保持基礎ピン513に揺動自在に固定され、姿勢を保持姿勢と通過姿勢との間で遷移できる部材である。
パレット保持部材520は、パレット200を保持する面であるパレット保持面T1を形成する。
姿勢が保持姿勢であるときに、パレット保持面T1が昇降空間Zに付き出され、パレット保持面T1が、上方を向いて、階層に対応して停止する搬送ユニット50に支持されるパレット200のパレット被保持面T2に対向する。
姿勢が通過姿勢であるときに、パレット保持面T1が昇降空間Zから退避し、パレット保持面T1が斜め上方を向く。
【0089】
パレット保持カム530は、パレット保持部材520に固定され、ドック部材に機械的に当接する構造体である。
例えば、パレット保持カム530は、パレット保持部材520に固定され、ドック部材に相当する搬送ユニット支持ドック81に機械的に当接する。
例えば、パレット保持カム530は、パレット保持部材520に固定され、搬送ユニット支持ドック81に機械的に当接する構造体である。
パレット保持カム530が搬送ユニット支持ドック81に機械的に当接して、パレット保持部材520がドック部材に相当するパレット保持カム530に機械的に連動する。
パレット保持カム530は、パレット保持カムフロアー531とパレット保持カムアーム532とで構成される、
パレット保持カムフロアー531は、パレット保持カムアーム532に回転自在に固定され、ドック部材に回転自在に当接する。
パレット保持カムアーム532は、一端をパレット保持部材520に固定され、他端にパレット保持カムフロアー531を回転自在に固定される。
【0090】
パレット保持カバー540は、パレット保持部材520に固定され、階層を覆う床板に形成される切欠き穴を塞ぐ構造体である。
切欠き穴は、ドック部材81を支持姿勢にした状態で搬送ユニット50が昇降するときに、ドック部材81との機械的干渉をさけるために、入出庫空間の床を形成する床板に設けられる。
パレット保持カバー540は、パレット保持部材520に固定され、階層に設けられた入出庫空間の床を覆う床板に形成される切欠き穴を覆う構造体である。
パレット保護カバー540は、パレット保持カバー板541とパレット保持カバーアーム542とで構成される。
パレット保持カバー板541は、切欠き穴と同一形状の板材である。
パレット保護カバーアーム542は、一端にパレット保持カバー板541を固定され、他端をパレット保持部材520に固定されるアーム状の部材である。
【0091】
パレット保持付勢部材550は、パレット保持部材520の姿勢を通過姿勢に維持しようと所定の力で付勢する部材である。
例えば、パレット保持付勢部材550は、パレット保持部材520に引っ張り力を作用させて、その姿勢を保持姿勢から通過姿勢になる様にするばねである。
パレット保持カム530が搬送ユニット支持ドック81に機械的に当接すると、パレット保持付勢部材550の付勢力に抗して、パレット保持部材520の姿勢が通過姿勢から星姿勢に遷移する。
パレット保持カム530が搬送ユニット支持ドック81から機械的に離れると、パレット保持付勢部材550の付勢力により、パレット保持部材520の姿勢が保持姿勢から通過姿勢に遷移する。
【0092】
図19は、パレット保持部材520の姿勢が保持姿勢である状態を示す。
パレット補機部材520のパレット200を保持する面であるパレット保持面T1がパレット200のパレット保持部材520に保持される面であるパレット被保持面T2に対向する。
パレット保持部材520がパレット保持基礎ストッパ514に支えられる。
パレット保持カバー板541が、階層の床に形成された切欠き穴に嵌まり、切欠き穴を塞ぐ。
【0093】
図20は、パレット保持部材520の姿勢が通過姿勢である状態を示す。
パレット保持部材520が、パレット保持付勢部材550により付勢され、パレット保持面T1を昇降空間から退避する。
パレット保持カバー板541が移動して切欠き穴が空く。
【0094】
パレット200が1つの階層を通過するときにその階層に対応するパレット保持機構500がパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢に維持する。
図21は、搬送ユニット支持ドック81の姿勢を退避姿勢にして、パレット200を支持する状態の搬送ユニット50が階層を通過する様子を示す。
搬送ユニット支持ドック81がパレット保持カム530に当接しないので、パレット保持部材520の姿勢が通過姿勢を維持する。
【0095】
パレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に停止させるときにその階層に対応するパレット保持機構500が搬送ユニット50に連動してパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢から保持姿勢に変化させてその階層に停止する搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持する。
図22は、搬送ユニット支持ドック81の姿勢を第一姿勢に相当する支持姿勢にして、パレット200を支持する状態の搬送ユニット50を下降させて階層に対応する停止位置に停止する様子を示す。
パレット保持部材520が搬送ユニット支持ドック81に機械的に連動して、その姿勢を通過姿勢から保持姿勢に遷移する。
【0096】
パレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層から昇降させるときにその階層に対応するパレット保持機構500が搬送ユニット50に連動してパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢から通過姿勢に変化させて搬送ユニット50に支持される状態のパレット200が昇降するのを許す。
図23は、搬送ユニット支持ドック81の姿勢を第一姿勢に相当する支持姿勢にして、パレット200を支持する状態の搬送ユニット50を階層に対応する停止位置から上昇する様子を示す。
パレット保持部材520が搬送ユニット支持ドック81に機械的に連動して、その姿勢を保持姿勢から通過姿勢に遷移する。
【0097】
パレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に対応する停止位置に停止させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500が搬送ユニット50に連動してパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢から保持姿勢に変化させてその階層に停止する搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持してもよい。
パレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に対応する停止位置から昇降させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500が搬送ユニット50に連動してパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢から通過姿勢に変化させて搬送ユニット50に支持される状態のパレット200が昇降するのを許してもよい。
【0098】
パレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に対応する停止位置に下降して停止させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500が搬送ユニット50に連動してパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢から保持姿勢に変化させてその階層に停止する搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持してもよい。
パレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に対応する停止位置から上昇させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500が搬送ユニット50に連動してパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢から通過姿勢に変化させて搬送ユニット50に支持される状態のパレット200が上昇するのを許してもよい。
【0099】
以下では、搬送ユニット50がドック部材を設けられる場合を説明する。
ドック部材の姿勢を第二姿勢に維持してパレットが1つの階層を通過するときにその階層に対応するパレット保持機構400がパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢に維持する。
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に停止させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢から保持姿勢に変化させてその階層に停止する搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持する
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層から昇降させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢から通過姿勢に変化させて搬送ユニット50に支持される状態のパレット200が昇降するのを許す。
【0100】
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に対応する停止位置に停止させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢から保持姿勢に変化させてその階層に停止する搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持してもよい。
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に対応する停止位置から昇降させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢から通過姿勢に変化させて搬送ユニット50に支持される状態のパレット200が昇降するのを許してもよい。
【0101】
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に対応する停止位置に下降して停止させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢から保持姿勢に変化させてその階層に停止する搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持してもよい。
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に対応する停止位置から上昇させるときに、その階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢から通過姿勢に変化させて搬送ユニットに支持される状態のパレットが上昇するのを許してもよい。
【0102】
パレット保持部材520がパレット200を保持するときにパレット保持部材520のパレット保持面T1とパレット200のパレット被保持面T2とが対向する。
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に対応する停止位置に停止させたときに、停止した搬送ユニット50に支持される状態のパレット200のパレット被保持面T1の高さと保持姿勢にあるパレット保持部材520のパレット保持面T2の高さとが略一致する。
【0103】
以下では、リフト機構60が搬送ユニット嵌合部64を設けられ、搬送ユニット50は搬送ユニット被嵌合部53を設けられる場合を、説明する。
ドック部材の姿勢を第二姿勢に維持してパレット200が1つの階層を通過するときにその階層に対応するパレット保持機構500がパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢に維持し、搬送ユニット嵌合部64と搬送ユニット被嵌合部53との嵌合を維持する。
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に停止させるときにその階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢から保持姿勢に変化させてその階層に停止する搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持し、搬送ユニット嵌合部64と搬送ユニット被嵌合部53との嵌合を維持する。
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層から昇降させるときにその階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢から通過姿勢に変化させて、搬送ユニット嵌合部64と搬送ユニット被嵌合部53との嵌合を維持し、搬送ユニットに支持される状態のパレットが昇降するのを許す。
【0104】
ドック部材の姿勢を第二姿勢に維持してパレット200が1つの階層を通過するときにその階層に対応するパレット保持機構500がパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢に維持し、搬送ユニット嵌合部64と搬送ユニット被嵌合部53との嵌合を維持し、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250との嵌合を維持してもよい。
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層に停止させるときにその階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢から保持姿勢に変化させてその階層に停止する搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を保持し、搬送ユニット嵌合部64と搬送ユニット被嵌合部53との嵌合を維持し、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250との嵌合を維持してもよい。
ドック部材の姿勢を第一姿勢に維持してパレット200を支持する搬送ユニット50を1つの階層から昇降させるときにその階層に対応するパレット保持機構500がドック部材に機械的に連動してパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢から通過姿勢に変化させて、搬送ユニット嵌合部64と搬送ユニット被嵌合部53との嵌合を維持し、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250との嵌合を維持して、搬送ユニットに支持される状態のパレットが昇降するのを許してもよい。
【0105】
車両搬送機構90は、パレットを複数の駐車空間の間で搬送する機構である。
車両搬送機構90は、車両を水平面内の仮想線である少なくとも1個の仮想方向線に沿って移動させることをできてもよい。
車両搬送機構90は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300とで構成されてもよい。
車両搬送機構90は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300と転向機構400とで構成されてもよい。
車両搬送機構90は、仮想方向線に沿って延びる長手部材を含む送りガイド部材を持つ。
車両搬送機構90は、パレット200を仮想方向線に沿って移動させる。
1対のパレット側ガイド機構220が、送りガイド部材により仮想方向線に倣って移動する様に各々にガイドされて、パレット200を複数の貯留空間の間で水平方向に移動させて移載できる。
【0106】
車両搬送機構90は、車両を水平面内で互いに直交する仮想線である少なくとも1個の仮想縦方向線と少なくとも1対の仮想横方向線とに選択的に沿って移動させることをできてもよい。
車両搬送機構90は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300とで構成されてもよい。、
1対の仮想横方向線が互いに所定離間距離Lだけ離れて平行である。
固定側ガイド機構100は、縦送りガイド部材120と1対の横送りガイド部材110と1対の可動ガイド部材130とで構成される。
縦送りガイド部材120は、仮想縦方向線Dyに沿って延び1対の仮想横方向線Dxに交差する箇所に所定の寸法Eだけ切り欠かれる切欠き部を設けられた長手部材を持つ。
1対の横送りガイド部材110は、1対の仮想横方向線Dxに沿って各々に延び仮想縦方向線Dyに交差する箇所に所定の寸法Eだけ切り欠かれる切欠き部を設けられる長手部材を各々に持つ。
1対の可動ガイド部材130は、仮想縦方向線Dyと1対の仮想横方向線Dxとの1対の交差点を各々に貫く仮想の垂直線である1対の仮想垂直線Fの回りに回転自在に各々に支持され所定の寸法Eより僅かに短い長手部材を各々に持つ。
パレット移動機構300は、パレット200を仮想縦方向線Dyと1対の仮想横方向線Dxとのうちのどちらか一方に沿って選択的に移動させる。
1対のパレット側ガイド機構220が、縦送りガイド部材120、1対の横送りガイド部材120又は1対の可動ガイド部材130のうちのいずれかにより仮想縦方向線Dyまたは1対の仮想横方向線Dxのうちのどちらか一方に選択的に倣って移動する様に各々にガイドされ、パレット200を貯留空間に相当する駐車空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できる。
【0107】
車両搬送機構90の固定側ガイド機構100とパレット移動機構300の主要構造は、前述したパレット移載機構52の固定側ガイド機構100とパレット移動機構300の主要構造と同じなので、説明を省略する。
【0108】
以下に、本発明の第一の実施形態にかかる昇降機構の作用を説明する。
説明の便宜のために、昇降機構は駐車装置に用いられ、駐車装置が2つの階層に設けられ、上の階層に入出庫空間が設けられ、下の階層に複数の駐車空間が設けられ、パレット保持機構500が上の階層に設けられ、パレット保持機構500が下の階層に設けられない場合を例に、説明する。
【0109】
最初にパレット200を上の階層に設けられた入出庫空間から下の階層に設けられた駐車空間に下降させる工程を説明する。
最初に、リフト機構60が上の階層に対応して停止し、ドック部材の姿勢が第一姿勢であり、搬送ユニット50が搬送ユニット支持機構80により階層を基礎に支持され、パレット200が搬送ユニット50に支持され、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部150に嵌合し、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合し、パレット保持機構500がパレット保持部材620の姿勢を保持姿勢にし、パレット保持面T1がパレット被保持面T2に対応している。
車両がパレット200に乗り込む際に、パレット200の縁部に車両の重量が作用しても、パレット保持機構600がパレット200を保持するので、パレット200の姿勢が安定している。
リフト機構60が僅かな距離だけ上昇して、リフト機構60が搬送ユニット50を支持する。
姿勢を第一姿勢である支持姿勢に維持する搬送ユニット支持ドック81がパレット保持機構600から離れるので、パレット保持機構500がパレット保持部材520の姿勢を保持姿勢から通過姿勢に変位させる。
搬送ユニット支持機構80の姿勢を階層を基礎として搬送ユニット50を支持する支持姿勢から階層を基礎として搬送ユニットを支持しない退避姿勢に変化させる。
パレット保持機構500がパレット保持部材520の姿勢を通過姿勢に維持するので、搬送ユニット50に支持される状態のパレット200が入出庫空間を設けられる階層を通過できる。
リフト機構を上の階層から下の階層へ下降させるとき、搬送ユニット50がリフト機構60に支持され、パレット200が搬送ユニット50に支持され、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部150に嵌合し、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合している。
リフト機構60を下の階層に対応して停止する位置より僅かに上の位置に停止する。
搬送ユニット支持機構80の姿勢を階層を基礎として搬送ユニット50を支持しない退避姿勢から階層を基礎として搬送ユニット50を支持する支持姿勢へ変化させる。
リフト機構60を下降させる。
搬送ユニット支持機構80が下の階層を基礎として搬送ユニット50を支持した後で、リフト機構60がパレット200から相対的に所定距離Rだけ下方に離れることにより、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合する状態である嵌合状態を維持しつつ、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部250に嵌合している状態である嵌合状態からパレット嵌合部62がパレット被嵌合部250から外れる状態である開放状態に遷移する。
パレット移載機構52が パレット200を貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できる。
【0110】
次に、パレット200を下の階層に設けられた駐車空間から上の階層に設けられた入出庫空間から上昇させる工程を説明する。
最初に、リフト機構60が下の階層に対応して停止し、搬送ユニット50が搬送ユニット支持機構80により階層を基礎に支持され、パレット200が搬送ユニット50に支持され、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部150に嵌合せず、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合している。
リフト機構60が僅かな距離だけ上昇して、リフト機構60が搬送ユニットを支持する。
搬送ユニット支持機構80の姿勢を階層を基礎として搬送ユニット50を支持する支持姿勢から階層を基礎として搬送ユニットを支持しない退避姿勢に変化させる。
リフト機構を下の階層から上の階層へ上昇させるとき、搬送ユニット50がリフト機構60に支持され、パレット200が搬送ユニット50に支持され、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部150に嵌合し、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合している。
リフト機構60を上の階層に対応して停止する位置より僅かに上の位置に停止する。
搬送ユニット支持機構80の姿勢を階層を基礎として搬送ユニットを支持しない退避姿勢から階層を基礎として搬送ユニット50を支持する支持姿勢へ変化させる。
リフト機構60を下降させる。
ドック部材に相当する搬送ユニット支持ドック81に機械的に連動して、パレット保持機構500がパレット保持部材620の姿勢を通過姿勢から保持姿勢に遷移させる。
搬送ユニット支持機構80が下の階層を基礎として搬送ユニット50を支持したときに、リフト機構60が停止する。
リフト機構60が上の階層に対応する停止位置に停止し、搬送ユニット50が搬送ユニット支持機構80により階層を基礎に支持され、パレット200が搬送ユニット50に支持され、パレット嵌合部62がパレット被嵌合部150に嵌合し、搬送ユニット嵌合部64が搬送ユニット被嵌合部53に嵌合し、パレット保持部材520のパレット保持面T1がパレット200のパレット被保持面T2に対応する。
車両が入出庫空間から出入りし、パレット200に乗り、または降りることをできる。
車両の重量がパレット200に偏心して作用した際に、パレット保持部材520がパレット200のパレット被保持面T2を支える。
【0111】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。
図28は、本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置の平面図である。
【0112】
本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置は、車両を駐車させる装置である。
駐車装置は、少なくとも2つの階層のうちの一つの階層に設けられる入出庫空間で入出庫する複数の車両を他の階層に設けられる複数の駐車空間に水平面内で移動させて駐車させる。
駐車装置は、昇降機構40と車両搬送機構90と制御機構(図示せず)とで構成される。
昇降機構40は、対象物を少なくとも2つの階層の間で上下方向に昇降できる機構である。
対象物を貯留する空間である貯留空間を少なくとも1つの階層に設けられる。
対象物が車両に相当し、貯留空間が駐車空間に相当する。
説明の便宜上、特に断らないかぎり車両を駐車空間に駐車させる駐車装置に本願の昇降機構を適用する場合を例に、説明する。
図28は、複数の駐車空間が一つの階層に設けられる様子を示す。
車両を搭載可能なパレット200が、碁盤の目状に配置された複数の駐車空間の間を後述する仮想横方向線Dxと仮想縦方向線Dyに各々に沿って移動できる。
昇降機構40が複数の駐車空間のうちの一つの駐車空間に隣接する位置に配される。
昇降機構40に支持される後述する搬送ユニットは、パレット200を後述する仮想横方向線Dxに沿って移動して、昇降機構40と隣接する1つの駐車空間との間で各々に移載できる。
【0113】
昇降機構40は、パレット200と搬送ユニット50とリフト機構60と上下移動機構70とで構成される。
パレット200とリフト機構60と上下移動機構70の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【0114】
搬送ユニット50は、後述するリフト機構に支持され、パレット200を下方から支持する構造である。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とパレット移載機構52とで構成される。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とパレット移載機構52と少なくとも2つの搬送ユニット被嵌合部53で構成されてもよい。
【0115】
搬送ユニット主構造体51と少なくとも2つの搬送ユニット被嵌合部53の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので説明を省略する。
【0116】
パレット移載機構52は、パレットを貯留空間と搬送ユニット主構造体との間で水平方向に移動させて移載できる機構である。
パレット移載機構52は、車両を水平面内の仮想線である少なくとも1個の仮想方向線に沿って移動させることをできてもよい。
パレット移載機構52は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300とで構成されてもよい。
パレット移載機構52は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300とで構成されてもよい。
固定側ガイド機構100は、仮想横方向線Dxに沿って延びる長手部材を含む送りガイド部材を持つ。
パレット移動機構300は、パレット200を仮想横方向線Dxに沿って移動させる。
1対のパレット側ガイド機構220が、送りガイド部材により仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされて、パレット200を駐車空間に相当する貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できる。
【0117】
パレット移載機構52は、パレットを仮想横方向線Dxに沿ってのみ移動させる点で第一の実施形態にかかるものと異なるのみで、その他の点は同じであるので、異なる点のみを説明する。
パレット移載機構52は転向機構400を持たなくてもよい。
パレット移載機構52の固定側ガイド機構100は横送りガイド機構110をもち、縦送りガイド部材120と可動ガイド部材130とを持たなくてもよい。
パレット移動機構300は、固定式回転ローラ機構をもち、転向式回転ローラ機構をもたなくてもよい。
【0118】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。
図29は、本発明の第三の実施形態にかかる駐車装置の平面図である。
【0119】
本発明の第三の実施形態にかかる駐車装置は、車両を駐車させる装置である。
駐車装置は、少なくとも2つの階層のうちの一つの階層に設けられる入出庫空間で入出庫する複数の車両を他の階層に設けられる複数の駐車空間に水平面内で移動させて駐車させる。
駐車装置は、昇降機構40と車両搬送機構90と制御機構(図示せず)とで構成される。
昇降機構40は、対象物を少なくとも2つの階層の間で上下方向に昇降できる機構である。
対象物を貯留する空間である貯留空間を少なくとも1つの階層に設けられる。
対象物が車両に相当し、貯留空間が駐車空間に相当する。
説明の便宜上、特に断らないかぎり車両を駐車空間に駐車させる駐車装置に本願の昇降機構を適用する場合を例に、説明する。
図29は、複数の駐車空間が一つの階層に設けられる様子を示す。
車両を搭載可能なパレット200が、碁盤の目状に配置された複数の駐車空間の間を後述する仮想横方向線Dxと仮想縦方向線Dyに各々に沿って移動できる。
昇降機構40が複数の駐車空間のうちの一つの駐車空間に隣接する位置に配される。
昇降機構40に支持される後述する搬送ユニットは、パレット200を後述する仮想縦方向線Dyに沿って移動して、昇降機構40と隣接する1つの駐車空間との間で各々に移載できる。
【0120】
昇降機構40は、パレット200と搬送ユニット50とリフト機構60と上下移動機構70とで構成される。
パレット200とリフト機構60と上下移動機構70の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【0121】
搬送ユニット50は、後述するリフト機構に支持され、パレット200を下方から支持する構造である。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とパレット移載機構52とで構成される。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とパレット移載機構52と少なくとも2つの搬送ユニット被嵌合部53で構成されてもよい。
【0122】
搬送ユニット主構造体51と少なくとも2つの搬送ユニット被嵌合部53の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので説明を省略する。
【0123】
パレット移載機構52は、パレットを貯留空間と搬送ユニット主構造体との間で水平方向に移動させて移載できる機構である。
パレット移載機構52は、車両を水平面内の仮想線である少なくとも1個の仮想方向線に沿って移動させることをできてもよい。
パレット移載機構52は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300とで構成されてもよい。
パレット移載機構52は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300とで構成されてもよい。
固定側ガイド機構100は、仮想横方向線Dxに沿って延びる長手部材を含む送りガイド部材を持つ。
パレット移動機構300は、パレット200を仮想横方向線Dxに沿って移動させる。
1対のパレット側ガイド機構220が、送りガイド部材により仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされて、パレット200を駐車空間に相当する貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できる。
【0124】
パレット移載機構52は、パレットを仮想縦方向線Dyに沿ってのみ移動させる点で第一の実施形態にかかるものと異なるのみで、その他の点は同じであるので、異なる点のみを説明する。
パレット移載機構52は転向機構400を持たなくてもよい。
パレット移載機構52の固定傘ガイド機構100は横送りガイド機構110をもち、縦送りガイド部材120と可動ガイド部材130とを持たなくてもよい。
パレット移動機構300は、固定式回転ローラ機構をもち、転向式回転ローラ機構をもたなくてもよい。
【0125】
次に、本発明の第四の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。
図30は、本発明の第四の実施形態にかかる駐車装置の平面図である。
【0126】
本発明の第四の実施形態にかかる駐車装置は、車両を駐車させる装置である。
駐車装置は、少なくとも2つの階層のうちの一つの階層に設けられる入出庫空間で入出庫する複数の車両を他の階層に設けられる複数の駐車空間に水平面内で移動させて駐車させる。
駐車装置は、昇降機構40と車両搬送機構90と制御機構(図示せず)とで構成される。
昇降機構40は、対象物を少なくとも2つの階層の間で上下方向に昇降できる機構である。
対象物を貯留する空間である貯留空間を少なくとも1つの階層に設けられる。
対象物が車両に相当し、貯留空間が駐車空間に相当する。
説明の便宜上、特に断らないかぎり車両を駐車空間に駐車させる駐車装置に本願の昇降機構を適用する場合を例に、説明する。
図30は、複数の駐車空間が一つの階層に設けられる様子を示す。
車両を搭載可能なパレット200が、碁盤の目状に配置された複数の駐車空間に設定された一筆書きの移動経路に沿って移動できる。
移動経路は、仮想横方向線Dxと仮想縦方向線Dyとで構成される。
昇降機構40が複数の駐車空間のうちの一つの駐車空間に隣接する位置に配される。
昇降機構40に支持される後述する搬送ユニットは、パレット200を後述する仮想縦方向線Dyに沿って移動して、昇降機構40と隣接する1つの駐車空間との間で各々に移載できる。
【0127】
昇降機構40は、パレット200と搬送ユニット50とリフト機構60と上下移動機構70とで構成される。
パレット200とリフト機構60と上下移動機構70の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【0128】
搬送ユニット50は、後述するリフト機構に支持され、パレット200を下方から支持する構造である。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とパレット移載機構52とで構成される。
搬送ユニット50は、搬送ユニット主構造体51とパレット移載機構52と少なくとも2つの搬送ユニット被嵌合部53で構成されてもよい。
【0129】
搬送ユニット主構造体51と少なくとも2つの搬送ユニット被嵌合部53の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので説明を省略する。
【0130】
パレット移載機構52は、パレットを貯留空間と搬送ユニット主構造体との間で水平方向に移動させて移載できる機構である。
パレット移載機構52は、車両を水平面内の仮想線である少なくとも1個の仮想方向線に沿って移動させることをできてもよい。
パレット移載機構52は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300とで構成されてもよい。
パレット移載機構52は、固定側ガイド機構100とパレット移動機構300とで構成されてもよい。
固定側ガイド機構100は、仮想横方向線Dxに沿って延びる長手部材を含む送りガイド部材を持つ。
パレット移動機構300は、パレット200を仮想横方向線Dxに沿って移動させる。
1対のパレット側ガイド機構220が、送りガイド部材により仮想横方向線Dxに倣って移動する様に各々にガイドされて、パレット200を駐車空間に相当する貯留空間と搬送ユニット主構造体51との間で水平方向に移動させて移載できる。
【0131】
パレット移載機構52は、第一の実施形態にかかるもの同じなので説明を省略する。
【0132】
また、本発明の実施形態に係る対象物搬送機構は、その構成により、以下の効果を有する。
対象物を搭載したパレット200を搬送ユニット40が支持し、パレット支持リフト機構65が搬送ユニット50を上下移動し、階層に対応して設けられるパレット保持機構500がパレット保持部材520の姿勢を階層に対応して停止したパレット200を保持する保持姿勢と階層でパレット200の移動を許す移動姿勢との間で遷移でき、搬送ユニット50を階層に対応して停止させるときパレット保持部材520の姿勢を搬送ユニット50に機械的連動して通過姿勢から保持姿勢に遷移させてパレット200を保持し、搬送ユニット50を階層から昇降させるときパレット保持部材520の姿勢を搬送ユニット50に機械的に連動して保持姿勢から通過姿勢に遷移させてパレット200の通過を許す様にしたので、階層に対応して停止した搬送ユニット50に支持される状態のパレット200を安定して停止し、また昇降させることをできる。
また、搬送ユニット50の搬送ユニット主構造体51に設けられるドック部材が姿勢を第一姿勢と第二姿勢との間で遷移し、ドック部材の姿勢を第一姿勢にして搬送ユニット50を階層に対応して停止させるときパレット保持部材520の姿勢をドック部材に機械的連動して通過姿勢から保持姿勢に遷移させてパレット200を保持し、ドック部材の姿勢を第一姿勢にして搬送ユニット50を階層から昇降させるときパレット保持部材520の姿勢をドック部材に機械的に連動して保持姿勢から通過姿勢に遷移させてパレット200の昇降を許す様にしたので、階層に対応して停止した搬送ユニットに支持される状態のパレット200を安定して停止し、また昇降させることをできる。
また、搬送ユニット50の搬送ユニット主構造体51に設けられるドック部材が姿勢を第一姿勢と第二姿勢との間で遷移し、搬送ユニット50を支持するリフト機構60のリフト主構造体61に固定される搬送ユニット被嵌合部53が搬送ユニット嵌合部64に上下方向に相対移動可能に嵌合し、ドック部材の姿勢を第一姿勢にして搬送ユニット50を階層に対応して停止させるときパレット保持部材520の姿勢をドック部材に機械的連動して通過姿勢から保持姿勢に遷移させてパレット200を保持し、ドック部材の姿勢を第一姿勢にして搬送ユニット50を階層から昇降させるときパレット保持部材520の姿勢をドック部材に機械的に連動して保持姿勢から通過姿勢に遷移させてパレット200の昇降を許す様にしたので、階層に対応して停止した搬送ユニットに支持される状態のパレットを安定して停止し、また昇降させることをできる。
また、搬送ユニット50に固定され支持姿勢である搬送ユニット支持ドック81を階層に配される搬送ユニット支持ドック当て部材83に当て止めして階層を基礎として搬送ユニット50を支持できる様にし、搬送ユニット支持ドック81がドック部材に相当し、支持姿勢が第一姿勢に相当し、残居退避姿勢が第二姿勢に相当する様にししたので、パレット200を支持する搬送ユニット50を階層を基礎に支持し、さらにパレット保持機構500がパレット200を保持して、階層に対応して停止するパレットの姿勢を安定することができる。
また、ドック部材の姿勢を第一姿勢にしてパレット200を階層に対応して停止させたときに、搬送ユニット50に支持される状態のパレット200のパレット被保持面T2の高さと保持姿勢にあるパレット保持部材520のパレット保持面T1の高さとを略一致する様にしたので、階層に対応して停止したパレット200を搬送ユニット50とパレット保持部材520との両方で安定させることをできる。
従って、円滑に対象物を昇降させる昇降機構を提供できる。
【0133】
また、本発明の実施形態に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
制御機構により制御して、昇降機構で車両をパレットに乗せて複数の階層の間を昇降させ、車両搬送機構によりパレットを複数の駐車空間の間で搬送する駐車装置に、上述の昇降機構を採用する様にしたので、車両を載せたパレットを安定して昇降させ搬送させることをできる。
【0134】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
ドック部材が搬送ユニット支持ドック81がドック部材に相当するとして説明したが、これに限定されす、ドック部材と搬送ユニット支持ドック81とが異なる部材であってもよい。