特許第5984685号(P5984685)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5984685表示システム、サーバ、端末装置、表示方法およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5984685
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】表示システム、サーバ、端末装置、表示方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20160823BHJP
【FI】
   G06F13/00 560A
【請求項の数】18
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2013-3835(P2013-3835)
(22)【出願日】2013年1月11日
(65)【公開番号】特開2014-135026(P2014-135026A)
(43)【公開日】2014年7月24日
【審査請求日】2015年9月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】509183888
【氏名又は名称】BIJIN&Co.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】木下 廣亮
(72)【発明者】
【氏名】信太 健司
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−247832(JP,A)
【文献】 特開2003−256322(JP,A)
【文献】 特開2012−141145(JP,A)
【文献】 特開2013−137234(JP,A)
【文献】 特開2013−097758(JP,A)
【文献】 特開2014−092816(JP,A)
【文献】 宮本英里 他,目的地にいる人々とのコミュニケーションを促進するシステムの開発,情報処理学会研究報告,一般社団法人情報処理学会,2011年 7月28日,pp. 1-6
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投稿情報を配信可能なサーバと、サーバからの投稿情報を表示可能な端末装置とを備えた表示システムであって、
前記サーバは、
投稿者によって投稿され、少なくとも地点情報を含む投稿情報を受信する受信手段と、
受信した投稿情報を蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段に蓄積された投稿情報を前記端末装置に送信する送信手段と、
前記端末装置から投稿者の嗜好に関する情報を受け取り、当該投稿者の嗜好に関する情報に基づき、前記端末装置のユーザーと投稿者との関係を管理する管理手段と、
前記受信手段が投稿者から前記投稿情報を受信したとき、その投稿者の新規投稿があったことを通知すべきユーザーを前記管理手段の管理結果に基づいて特定するユーザー特定手段と、
前記ユーザー特定手段で特定されたユーザーの端末装置に対し、前記新規投稿の情報を提供する新規投稿情報提供手段を含み、
前記端末装置は、
前記送信手段から送信された投稿情報及び前記新規投稿情報提供手段から提供された前記新規投稿の情報を表示する投稿情報表示手段と、
前記表示された投稿情報に含まれる地点を目的地に設定する設定手段と、
前記設定手段が実行されたとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記投稿者の嗜好に関する情報を前記サーバに通知する通知手段とを含む、表示システム。
【請求項2】
前記決定手段は、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者の選択回数が一定数を超えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記決定手段は、一定期間内に実施された全ての目的地設定の回数における当該投稿者の選択の割合が一定値を越えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項1に記載の表示システム。
【請求項4】
前記設定手段はさらに、目的地までの誘導経路を案内する案内者を選択する案内者選択手段を含み、前記決定手段は、前記選択された案内者に基づき前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項2または3に記載の表示システム。
【請求項5】
前記投稿者の嗜好に関する情報は、ユーザーがフォローする投稿者の識別情報である、請求項1ないし4いずれか1つに記載の表示システム。
【請求項6】
前記投稿者は、予め定められた人物である、請求項1ないし5いずれか1つ記載の表示システム。
【請求項7】
端末装置に投稿情報を配信するサーバであって、
投稿者によって投稿され、少なくとも地点情報を含む投稿情報を受信する受信手段と、
受信した投稿情報を蓄積する蓄積手段と、
前記端末装置からの要求に応じて、前記蓄積手段に蓄積された投稿情報を送信する送信手段と、
前記投稿情報に含まれる地点を目的地に設定したことに関する情報を前記端末装置から受け取ったとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき投稿者の嗜好に関する情報を決定する決定手段と、
前記投稿者の嗜好に関する情報に基づき前記端末装置のユーザーと投稿者との関係を管理する管理手段と、
前記受信手段が投稿者から前記投稿情報を受信したとき、その投稿者の新規投稿があったことを通知すべきユーザーを前記管理手段の管理結果に基づいて特定するユーザー特定手段と、
前記ユーザー特定手段で特定されたユーザーの端末装置に対し、前記新規投稿の情報を提供する新規投稿情報提供手段とを含む、サーバ。
【請求項8】
前記決定手段はさらに、目的地までの誘導経路を案内する案内者を選択する案内者選択情報を前記端末装置から受け取ったとき、当該案内者選択情報に基づき前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項7に記載のサーバ。
【請求項9】
サーバから配信される投稿情報を表示可能な端末装置であって、
前記サーバに対して投稿情報を要求する要求手段と、
前記要求手段に応答して前記サーバから送信された投稿情報を表示する投稿情報表示手段と、
前記表示された投稿情報に含まれる地点を目的地に設定する設定手段と、
前記設定手段が実行されたとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき投稿者の嗜好に関する情報を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記投稿者の嗜好に関する情報を前記サーバに通知する通知手段と、
前記投稿者の嗜好に関する情報に基づき前記サーバから提供された新規投稿通知情報を表示する新規投稿表示手段とを含む、端末装置。
【請求項10】
前記決定手段は、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者の選択回数が一定数を超えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項9に記載の端末装置。
【請求項11】
前記決定手段は、一定期間内に実施された全ての目的地設定の回数における当該投稿者の選択の割合が一定値を越えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項9に記載の端末装置。
【請求項12】
前記設定手段はさらに、目的地までの誘導経路を案内する案内者を選択する案内者選択手段を含み、前記決定手段は、前記選択された案内者に基づき前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項9に記載の端末装置。
【請求項13】
投稿情報を配信可能なサーバと、サーバからの投稿情報を表示可能な端末装置とを備えた表示システムの表示方法であって、
前記サーバは、
投稿者によって投稿され、少なくとも地点情報を含む投稿情報を受信する受信ステップと、
前記受信した投稿情報を蓄積する蓄積ステップと、
前記端末装置からの要求に応じて、前記蓄積ステップで蓄積された投稿情報を前記端末装置に送信する送信する送信ステップと、
前記端末装置から投稿者の嗜好に関する情報を受け取り、当該投稿者の嗜好に関する情報に基づき前記端末装置のユーザーと投稿者との関係を管理する管理ステップと、
前記受信ステップにより投稿者から前記投稿情報を受信したとき、その投稿者の新規投稿があったことを通知すべきユーザーを前記管理ステップの結果に基づいて特定する特定ステップと、
前記ユーザー特定ステップで特定されたユーザーの端末装置に対し、前記新規投稿の情報を提供する提供ステップをと含み、
前記端末装置は、
前記サーバに対して投稿情報の送信を要求する要求ステップと、
前記送信ステップから送信された投稿情報を表示する第1表示ステップと、
表示された投稿情報に含まれる地点を目的地に設定する設定ステップと、
前記設定ステップが実行されたとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにより決定された前記投稿者の嗜好に関する情報を前記サーバに通知する通知ステップと、
前記提供ステップにより提供された前記新規投稿の情報を表示する第2表示ステップと含む、表示方法。
【請求項14】
前記決定するステップは、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者の選択回数が一定数を超えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項13に記載の表示方法。
【請求項15】
前記決定するステップは、一定期間内に実施された全ての目的地設定の回数における当該投稿者の選択の割合が一定値を越えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項13に記載の表示方法。
【請求項16】
サーバから配信される投稿情報を表示可能な端末装置によって実行されるプログラムであって、
前記端末装置に、
前記サーバに対して投稿情報を要求するステップと、
前記要求に応答して前記サーバから送信された投稿情報を表示するステップと、
前記表示された投稿情報に含まれる地点を目的地に設定するステップと、
前記設定するステップが実行されたとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき投稿者の嗜好に関する情報を決定するステップと、
前記決定するステップにより決定された前記投稿者の嗜好に関する情報を前記サーバに通知するステップと、
前記投稿者の嗜好に関する情報に基づき前記サーバから提供された新規投稿通知情報を表示するステップとを実行させる、プログラム。
【請求項17】
前記決定するステップは、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者の選択回数が一定数を超えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記決定するステップは、一定期間内に実施された全ての目的地設定の回数における当該投稿者の選択の割合が一定値を越えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する、請求項17に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投稿者から投稿された投稿情報を表示する表示システム、サーバ、端末装置、表示方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンに代表される携帯型多機能端末等の通信を利用した種々のサービスが展開されている。その中で、近年特に、ツイッター(登録商標)、Facebook(登録商標)などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)が普及している。SNSでは、ユーザーは、スマートフォンや携帯電話、パーソナルコンピュータ(以下、PC)などを用いて様々な情報を投稿し、投稿された情報をSNSサーバに蓄積し、SNSサーバに蓄積された情報がユーザーによって閲覧することができる。ユーザーは、投稿する際に、投稿した位置と投稿内容を対応付けることができるため、SNSサーバには、投稿者を識別するアカウント、投稿日時、投稿した位置を示す位置情報、および投稿内容などを含む投稿情報が蓄積される。
【0003】
電子掲示板に新規投稿があった際に、通知対象者の選定と、通知対象者にたいする通知とを自動的に実施する新着投稿情報通知システムが開示されている(特許文献1)、また、ある特定の情報を真に配信すべきユーザーに対してのみ、自動的にユーザーを選択してその情報を配信する情報投稿システムが開示されている(特許文献2)。この特許文献1では、閲覧者IDと投稿者IDを対応付けし、投稿者が新規に投稿を行ったとき、対応付けられた閲覧者の端末に新着情報を通知するものである。
【0004】
他方、ユーザーが車両に乗車する際に、携帯電話などの携帯端末で利用しているSNSを引き続き車内でも利用したいという要望があり、SNSサーバから取得した投稿情報を表示させ、さらに自車位置から投稿メッセージを投稿した位置まで経路案内をする車載用表示装置が開示されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−256322号 公報
【特許文献2】特開2009−42901号 公報
【特許文献3】特開2011−247832号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ナビゲーション装置の経路案内機能では、地図を用いて案内を行うことが一般的であるが、このような手法は、口コミ情報などの投稿情報を提供するサービスとは世界観が大きく異なる。そこで、著名人等の投稿者の口コミ情報などから目的地を検索し、その著名人に経路案内をさせることで、今までにない世界観で経路案内を実現することが可能になる。この場合、ユーザーにとって、自分の嗜好にあった投稿者の投稿情報を他の投稿者よりも優先して見たいという願望が生じる。また、投稿情報が投稿された時点で、即座に、その投稿情報を閲覧したいという要求もある。
【0007】
自分の嗜好の投稿者からの投稿情報を地帯なく閲覧できるようにするためには、そのような投稿者を事前に選択する必要がある。しかし、投稿者の数が多数になると、その中から自分の嗜好にあった投稿者を検索し、これを逐次設定するのは、ユーザーにとって非常に煩雑な作業となる。
【0008】
本発明は、ユーザーの嗜好を反映した投稿者の選択を容易にすることができる投稿情報の表示システム、サーバ、端末装置、表示方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る表示システムは、投稿情報を配信可能なサーバと、サーバからの投稿情報を表示可能な端末装置とを備えたものであって、前記サーバは、投稿者によって投稿され、少なくとも地点情報を含む投稿情報を受信する受信手段と、受信した投稿情報を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された投稿情報を前記端末装置に送信する送信手段と、前記端末装置から投稿者の嗜好に関する情報を受け取り、当該投稿者の嗜好に関する情報に基づき、前記端末装置のユーザーと投稿者との関係を管理する管理手段と、前記受信手段が投稿者から前記投稿情報を受信したとき、その投稿者の新規投稿があったことを通知すべきユーザーを前記管理手段の管理結果に基づいて特定するユーザー特定手段と、前記ユーザー特定手段で特定されたユーザーの端末装置に対し、前記新規投稿の情報を提供する新規投稿情報提供手段を含み、前記端末装置は、前記送信手段から送信された投稿情報及び前記新規投稿情報提供手段から提供された前記新規投稿の情報を表示する投稿情報表示手段と、前記表示された投稿情報に含まれる地点を目的地に設定する設定手段と、前記設定手段が実行されたとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された前記投稿者の嗜好に関する情報を前記サーバに通知する通知手段とを含む。好ましくは前記決定手段は、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者の選択回数が一定数を超えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する。好ましくは前記決定手段は、一定期間内に実施された全ての目的地設定の回数における当該投稿者の選択の割合が一定値を越えた場合に、当該投稿者がユーザーの嗜好に含まれるように前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する。好ましくは前記設定手段はさらに、目的地までの誘導経路を案内する案内者を選択する案内者選択手段を含み、前記決定手段は、前記選択された案内者に基づき前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する。好ましくは前記投稿者の嗜好に関する情報は、ユーザーがフォローする投稿者の識別情報である。好ましくは前記投稿者は、予め定められた人物である。
【0010】
本発明に係るサーバは、端末装置に投稿情報を配信するものであって、投稿者によって投稿され、少なくとも地点情報を含む投稿情報を受信する受信手段と、受信した投稿情報を蓄積する蓄積手段と、前記端末装置からの要求に応じて、前記蓄積手段に蓄積された投稿情報を送信する送信手段と、前記投稿情報に含まれる地点を目的地に設定したことに関する情報を前記端末装置から受け取ったとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき投稿者の嗜好に関する情報を決定する決定手段と、前記投稿者の嗜好に関する情報に基づき前記端末装置のユーザーと投稿者との関係を管理する管理手段と、前記受信手段が投稿者から前記投稿情報を受信したとき、その投稿者の新規投稿があったことを通知すべきユーザーを前記管理手段の管理結果に基づいて特定するユーザー特定手段と、前記ユーザー特定手段で特定されたユーザーの端末装置に対し、前記新規投稿の情報を提供する新規投稿情報提供手段とを含む。
【0011】
本発明に係る端末装置は、サーバから配信される投稿情報を表示可能なものであって、前記サーバに対して投稿情報を要求する要求手段と、前記要求手段に応答して前記サーバから送信された投稿情報を表示する投稿情報表示手段と、前記表示された投稿情報に含まれる地点を目的地に設定する設定手段と、前記設定手段が実行されたとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき投稿者の嗜好に関する情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された前記投稿者の嗜好に関する情報を前記サーバに通知する通知手段と、前記投稿者の嗜好に関する情報に基づき前記サーバから提供された新規投稿通知情報を表示する新規投稿表示手段とを含む。
【0012】
本発明に係る表示方法は、投稿情報を配信可能なサーバと、サーバからの投稿情報を表示可能な端末装置とを備えた表示システムのものであって、前記サーバは、投稿者によって投稿され、少なくとも地点情報を含む投稿情報を受信する受信ステップと、前記受信した投稿情報を蓄積する蓄積ステップと、前記端末装置からの要求に応じて、前記蓄積ステップで蓄積された投稿情報を前記端末装置に送信する送信する送信ステップと、前記端末装置から投稿者の嗜好に関する情報を受け取り、当該投稿者の嗜好に関する情報に基づき前記端末装置のユーザーと投稿者との関係を管理する管理ステップと、前記受信ステップにより投稿者から前記投稿情報を受信したとき、その投稿者の新規投稿があったことを通知すべきユーザーを前記管理ステップの結果に基づいて特定する特定ステップと、前記ユーザー特定ステップで特定されたユーザーの端末装置に対し、前記新規投稿の情報を提供する提供ステップをと含み、前記端末装置は、前記サーバに対して投稿情報の送信を要求する要求ステップと、前記送信ステップから送信された投稿情報を表示する第1表示ステップと、表示された投稿情報に含まれる地点を目的地に設定する設定ステップと、前記設定ステップが実行されたとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき前記投稿者の嗜好に関する情報を決定する決定ステップと、前記決定ステップにより決定された前記投稿者の嗜好に関する情報を前記サーバに通知する通知ステップと、前記提供ステップにより提供された前記新規投稿の情報を表示する第2表示ステップと含む。
【0013】
本発明に係るプログラムは、サーバから配信される投稿情報を表示可能な端末装置によって実行されるものであって、前記端末装置に、前記サーバに対して投稿情報を要求するステップと、前記要求に応答して前記サーバから送信された投稿情報を表示するステップと、前記表示された投稿情報に含まれる地点を目的地に設定するステップと、前記設定するステップが実行されたとき、目的地に設定された地点を含む投稿情報の投稿者に基づき投稿者の嗜好に関する情報を決定するステップと、前記決定するステップにより決定された前記投稿者の嗜好に関する情報を前記サーバに通知するステップと、前記投稿者の嗜好に関する情報に基づき前記サーバから提供された新規投稿通知情報を表示するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、投稿情報に含まれる地点を目的地に設定するとき、投稿情報の投稿者に基づき投稿者の嗜好に関する情報を決定するようにしたので、ユーザーにとっての投稿者の嗜好に関する情報の設定手続きを容易にすることができる。また、投稿者の嗜好に関する情報に基づき投稿情報が配信されるようにしたので、ユーザーは、お気に入りの投稿者の投稿情報を迅速に閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施例に係る表示システムの利用態様の一例を示す図である。
図2】本発明の実施例に係る表示システムの構成例を示す図である。
図3】本実施例の表示システムの内部構成の一例を示す図である。
図4】スマートフォンの制御部の主な機能ブロック図である。
図5】スマートフォンから投稿情報を投稿するときの動作例を説明するフローチャートである。
図6】投稿者が口コミ等の投稿をしたときに生成される投稿情報の一例を示す図である。
図7A】地図上に投稿情報を表示する例である。
図7B】リスト状に投稿情報を表示する例である。
図7C】タブによる投稿者の投稿情報の表示を切り替える例である。
図8】SNSサーバの制御部の主な機能ブロック図である。
図9A】SNSサーバに構成される投稿情報のデータベースの一例を示す図である。
図9B】投稿者のデータベースの一例を示す図である。
図10】フォロー/フォロワー管理部の管理テーブルの一例を示す図である。
図11】管理テーブルの作成、更新の動作を説明するフローチャートである。
図12】投稿情報の選択動作を説明するフローチャートである。
図13】本発明の第1の実施例に係る表示システムの投稿情報の表示動作を説明するフローである。
図14】ユーザー操作によってフォローする投稿者を選択するときの動作を説明するフローチャートである。
図15】投稿者リストの表示画面の一例を示す図である。
図16】本発明の第2の実施例に係る表示システムの投稿情報の表示動作を説明するフローである。
図17】本発明の第3の実施例に係る表示システムの投稿情報の表示動作を説明するフローである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明の表示システムで利用される端末装置は、スマートフォン(多機能型携帯電話)、携帯電話、ノート型PC、タブレット型PC、パーソナルコンピュータ、その他の通信機能を備えた電子装置であることができ、端末装置は、通信機能を利用してサーバから配信された投稿情報や投稿情報に含まれる地点を目的地に設定する機能を備えている。また、本発明の端末装置は、ユーザーが歩行中に使用したり、車両等の移動体内で使用することができ、後者の場合、端末装置は、移動体内に設置された車載機器と連携することが可能である。さらに本発明の端末装置は、投稿情報や誘導経路の案内情報を表示する機能以外に、投稿情報を投稿する機能、ナビゲーション機能、オーディオ・ビデオデータを再生する機能、テレビ・ラジオ放送を受信する機能などを備えることも可能である。
【0017】
本発明の表示システムで利用されるサーバは、インターネット、イントラネット等のネットワーク上に接続され、投稿者からの投稿情報や投稿者自身の案内情報をデータベース化し、サーバにアクセスしたユーザーに投稿情報や案内情報を配信することが可能である。好ましい態様では、投稿者は、予め決められた人物あるいは著名人であり、これらの著名人による投稿情報や案内情報を、ユーザーに配信する。著名人は、全国または特定の地域に在住する有名人、特定の年齢層の人物、特定のことに専門性をもつ人物、全国または特定の地域で人気のある人物などである。但し、投稿者は、必ずしもこのような著名人に限られず、一般人であってもよい。
【0018】
投稿者によって投稿される投稿情報のフォーマット等は任意であるが、好ましい態様では、投稿情報には、投稿者を識別する識別情報、投稿内容、投稿者の投稿位置または投稿内容の位置を表す位置情報、投稿日時などが含まれる。但し、位置情報の付加は任意であり、投稿者は、必要に応じて位置情報を省略することができる。好ましい態様では、投稿者を識別する識別情報は、投稿者の静止画または動画を含むことができ、端末装置において投稿情報を表示させるとき、投稿者の静止画または動画を表示させることができる。
【実施例】
【0019】
次に、本発明の実施例に係る表示システムについて図面を参照して説明する。図1は、本実施例の表示システムにおいて実現されるSNS(Social Network Service)の1つの利用態様を例示する。同図において、タレント、ブロガー、有名人、著名人等の投稿者P1、P2、P3は、自身にとって興味のある口コミ等の情報を投稿情報としてSNSサーバへアップロードし、それらの投稿情報がSNSサーバのデータベースDBに順次蓄積される。好ましくは投稿者P1、P2、P3は、当該SNSにおいて予め登録された人物であり、それぞれ固有の識別情報を有している。投稿者P1、P2、P3は、例えば、スマートフォン等を利用して投稿情報をアップロードする。
【0020】
一方、ユーザーU1、U2、U3は、例えば、スマートフォンを介してSNSサーバにアクセスし、SNSサーバから投稿情報をダウンロードする。好ましくは、スマートフォンには、当該SNSを利用するためのアプリケーションソフトウエアが実装され、当該アプリケーションの実行により、SNSサーバへのアクセス、投稿情報のダウンロード、投稿情報の表示、投稿情報で特定される位置までの案内情報の表示が実行される。好ましい態様では、ユーザーは、SNSサーバにユーザーアカウントの認証を行った後、投稿情報の配信の要求がSNSサーバに送信され、SNSサーバは、投稿情報を配信する。スマートフォンに配信された投稿情報は、アプリケーションの制御下においてディスプレイに表示され、ユーザーU1、U2、U3は、投稿者P1、P2、P3の投稿情報を閲覧することができる。ユーザーU1、U2、U3はさらに、表示した投稿情報のいずれかを目的地に設定することができる。投稿情報の目的地が設定されると、スマートフォンまたはSNSサーバによって目的地までの誘導経路が探索され、スマートフォンにおいて誘導経路の案内が行われる。好ましい態様では、ユーザーU1は、自分の嗜好に合致した投稿者を選択し、当該投稿者の投稿情報を閲覧したり、当該投稿者の経路案内を受けることができる。
【0021】
図2は、本実施例の表示システムの構成例を示す図である。本実施例の案内システム10は、インターネット等のネットワークNWに、サーバ20、30、スマートフォン40、50、60、パーソナルコンピュータ70などが接続される。投稿者は、例えば、スマートフォン40〜60またはPC70を介して投稿情報をSNSサーバ20、30に投稿することができる。他方、SNSのユーザーもまた、スマートフォン40〜60やPC70を介して投稿情報や誘導経路の案内情報をサーバ20、30から取得し、各自の端末で投稿情報や案内情報を表示させることができる。また、スマートフォン50が車両に持ち込まれた場合には、スマートフォン50は、USBや近距離無線通信等の接続手段90により車載機80に接続され、車載機80のディスプレイに投稿情報82や案内情報を表示させることができる。好ましくは、スマートフォン40〜60には、SNSアプリケーション52が搭載され、SNSを利用するとき、当該アプリケーション52が実行される。
【0022】
図3は、第1の実施例に係る表示システムの具体的な構成例を示す図である。本例では、投稿者がスマートフォン100を利用して投稿情報をSNSサーバ200に投稿し、ユーザーがスマートフォン100を利用してSNSサーバから投稿情報を受信しこれを表示させる。また、スマートフォン100において、投稿情報に含まれる投稿位置を目的地に設定し、投稿位置までの誘導経路を案内することが可能である。
【0023】
スマートフォン100は、図3に示すように、投稿者またはユーザーからの指示を入力する入力部110、表示部120、スマートフォン100の現在位置を算出する現在位置算出部130、インターネット等を介してサーバ等とデータ通信を行う通信部140、データやプログラムなどを記憶可能な記憶部150、各部を制御する制御部160等の基本構成を含む。ここには図示しないが、スマートフォン100は、画像を撮像する撮像カメラ、音声を入力するマイクロフォン、音声を出力するスピーカなども搭載する。
【0024】
制御部160は、マイクロコントローラまたは中央プロセッサ等を含み、好ましくは、予め用意されたアプリケーションソフトウエアまたはプログラムを実行することでSNSの投稿情報の投稿や表示等を制御する。ある態様では、投稿者は、レストラン、店、ホテルなど施設を訪問したとき、その施設に関する文章、静止画、動画などの口コミ情報を投稿する。ある態様では、ユーザーは、SNSサーバから配信された投稿者の口コミ情報を閲覧したり、その口コミで紹介された施設等を目的地に設定し、その誘導経路の案内を受ける。
【0025】
図4は、制御部160に含まれる機能ブロック図であり、SNSのアプリケーションが起動されたときに実行される基本的な機能を示す。制御部160は、入力部110から入力された情報等に基づき投稿情報を作成する投稿情報作成部180と、作成した投稿情報をSNSサーバ200へ送信する投稿情報送信部182と、SNSサーバ200に対し投稿情報の送信を要求する投稿情報要求部184と、投稿情報を表示する投稿情報表示部186と、投稿情報に含まれる位置(例えば、投稿位置)を目的地に設定する目的地設定部188と、ユーザーがフォローする投稿者を決定するフォロー決定部190と、決定されたフォロー情報をSNSサーバに通知するフォロー情報通知部192とを有する。
【0026】
図5は、投稿情報の投稿動作を説明するフローチャートである。投稿者は、スマートフォン100において投稿情報に関するアプリケーションを起動させる(S100)。この起動により、スマートフォン100は、SNSサーバ200との通信が可能になる。好ましくは、SNSを利用するための条件として、ユーザー認証のためのユーザーアカウント、パスワードなどのログインが求められる。但し、ユーザー認証は、このタイミングに限らず、投稿情報を送信する際に行われるようにしてもよい。また、ユーザー認証は必ずしも必須ではない。
【0027】
アプリケーションの起動に伴い、現在位置取得部130によって、スマートフォン100の現在位置情報が取得される(S102)。現在位置情報の取得の方法は、公知の手段を利用して行われる。例えば、スマートフォン100がGPS受信機を搭載している場合にはその緯度、経度の座標情報、ジャイロセンサや加速度センサなどの自立航法センサを内蔵している場合には、その位置情報から現在位置情報が算出される。また、これ以外にも、通信部140を介して外部からスマートフォン100の現在位置情報を取得することができる場合には、その現在位置情報を利用する。
【0028】
投稿者によって、メニューなどから投稿情報の作製画面が選択されると、投稿情報作成部180は、入力部110から入力された口コミ情報に基づき投稿情報を作成する(S104)。必要に応じて画像や音声データが投稿情報に付加される。投稿情報の入力が完了すると、投稿者は、投稿情報に関連付けして現在位置情報を付加するか否かを選択する(S106)。その後、投稿者によって送信の指示がなされると、投稿情報送信部182は、作成された投稿情報をSNSサーバに送信する(S108)。
【0029】
図6は、投稿情報作成部180により作成される投稿情報の一例を示す図である。投稿情報は、投稿者ID、投稿日時、投稿内容、投稿位置情報を含んで構成される。投稿者IDは、投稿者を識別する情報であり、例えば、SNSサーバの認証で用いられたユーザーアカウント、ユーザー名などを用いることができる。これ以外にも、投稿者を識別できる情報、例えばスマートフォンの電話番号などであってもよい。ここでは、スマートフォンの保有者である投稿者P1が示されている。投稿日時は、投稿情報が送信されるときの時間情報であり、例えば、○月○日○時○分などの情報である。これは、スマートフォン内の時計情報が利用される。投稿内容は、投稿者が入力したテキスト情報、投稿者がスマートフォンで撮像した画像情報、投稿者がスマートフォンで入力した音声情報を含むことができる。画像情報や音声情報は、公知の圧縮手段により圧縮され、MPEG、JPEGなどに加工することができる。投稿位置情報は、上記したように、位置情報取得部130で取得されたスマートフォン100の現在位置情報である。但し、ユーザーが投稿位置情報の付加を非選択とした場合には、投稿位置情報は投稿情報に付加されない。これらの投稿情報は、スマートフォン100の記憶部150に、一定の期間、保持することができる。
【0030】
また、投稿位置情報は、必ずしも現在位置取得部130で取得された位置情報に限定されない。上記の投稿情報の作成例では、スマートフォン100の現在位置取得部130によって取得された現在位置を投稿位置情報として、図6の投稿情報に付加するが、実際には、投稿者が必ずしも施設等を訪問しそこで投稿情報を投稿するとは限らない。すなわち、自宅のPCや他の場所から投稿情報を投稿することも可能であり、この場合には、現在位置取得部130で取得された現在位置と投稿位置とが必ずしも一致しない。従って、投稿情報に含まれる地点情報は、現在位置取得部130により取得された位置以外であってもよい。例えば、投稿情報作成時に、スマートフォン100の記憶部150または地図配信サーバに記憶されている地図データにアクセスし、そこから施設または地点を選択し、この施設の位置または地点を投稿位置情報とすることが可能である。あるいは、投稿情報作成時に、投稿内容に施設に関する静止画または動画(施設を撮像した画像、販売商品などを撮像した画像)を含める場合には、これらの画像の撮影位置を投稿位置情報とすることが可能である。また、投稿情報作成時に、投稿内容の文字列とスマートフォン100の記憶部150または地図配信サーバに記憶されている地図データを比較することにより、施設名や住所などの位置を示す情報を抽出し、この抽出された位置を投稿位置情報とすることが可能である。さらに、ユーザーは、自分で住所等の投稿位置情報を入力することも可能である。このように投稿位置情報は、現在位置取得部130で取得された現在位置、地図データに記憶された位置情報、あるいはユーザーが入力した位置情報などであることができる。投稿位置情報の決定は、図5のステップS106の動作において実行され、現在位置取得部130による現在位置以外の位置情報に変更する場合には、ユーザーが最終的に投稿位置情報を決定するようにしてもよい。
【0031】
再び図4を参照する。投稿情報要求部184は、スマートフォン100がSNSサーバ200と通信可能な状態にあるとき、SNSサーバ200に対して投稿情報を要求する。投稿情報の要求には、適宜、加重的な絞り込み条件を付加することが可能であり、その場合には、当該要求に加えて絞り込み条件もまたSNSサーバ200へ送信される。絞り込み条件は、例えば、選択された投稿者の投稿情報、スマートフォン100の現在位置周辺の投稿位置情報をもつ投稿情報、当該スマートフォンに対して未配信の投稿情報、現在時刻から一定期間内に投稿された投稿情報などである。こうした絞り込み条件は、SNSのアプリケーションを実行するプログラムによって自動的に設定され、あるいはユーザー設定することができる。
【0032】
投稿情報表示部186は、投稿情報作成部180によって作成された投稿情報、あるいはSNSサーバ200から配信された投稿情報を表示部120に表示させる機能を有する。投稿情報の表示態様は、特に制限されないが、例えば、投稿情報に投稿位置などの位置情報が付加されていれば、投稿情報は、地図上に表示させることができる。あるいは、投稿情報は、リスト状に整列させて表示させることも可能である。
【0033】
図7Aは、地図上に投稿情報を表示する例である。同図に示すように、スマートフォンの表示部120に現在位置Sの周辺地図が表示され、その地図上に、配信された投稿情報が表示される。ここでは、位置情報が付加された投稿情報が表示対象となる。投稿情報は、例えば、投稿位置に該当する施設H1、H2に吹き出し300、302が表記され、その表記300、302内に投稿者を識別できるような顔写真310、312と、投稿内容320、322が表示される。この表示形態は一例であり、投稿情報が存在する位置にアイコンが表示されてもよい。また、吹き出し表記300、302をユーザーが選択することで、メニューが表示され、そのメニューの中から投稿情報の全体表示を選択すると、図7Bに示すような投稿情報の全体を閲覧可能なリスト状の画面に表示が切り替わる。また、スマートフォン100が地図データベースを保有していない場合には、スマートフォン100は、現在位置情報をSNSサーバ200に送信し、SNSサーバ200が現在位置周辺の地図データをスマートフォン100へ配信することが可能である。
【0034】
図7Aの表示画面において、ユーザーが所望の投稿情報を選択すると、そこにポップアップ形式のメニューが表示される。ユーザーは、そのメニューの中から目的地設定を選択することで、投稿情報が参照する施設H1、H2などの投稿位置を目的地に設定することができる。
【0035】
図7Bは、投稿情報をリスト表示する例である。この表示態様では、スマートフォン100の表示部120に、投稿情報がリスト状に表示される。図7Bの場合には、位置情報の有無に関わらず、配信された全ての投稿情報が表示対象となる。リスト内には、各投稿情報が列状に配列され、各投稿情報には、投稿者を識別するための投稿者の画像330、投稿内容340、投稿時間350、投稿位置360などが表示される。また、表示しきれない他の投稿情報をスクロールするためのスクロールキー370、選択された投稿情報の投稿位置を目的地に設定するための目的地設定キー380が表示される。投稿情報は、現在位置から近い順に並べてもよいし、投稿者ID順、投稿日時順に並べてもよい。この表示態様は、地図DBを持たないスマートフォンなどで有効である。また、リスト画面内の投稿位置360を選択することで、図7Aに示すような地図画面に切り替えることも可能である。図7Bのリスト表示画面において、所望の投稿情報を選択し、目的地設定キー380を入力することで、当該投稿情報の投稿位置を目的地に設定することができる。
【0036】
図7Cは、さらに他の表示形態を示している。スマートフォンの表示部120には、タブ390−1〜390−n、390−Aが表示される。1つのタブが1人の投稿者に割り当てられ、タブを選択することで、該当する投稿者の投稿情報への表示の切替が可能である。例えば、ユーザーがタブ390−1を選択すると、これに対応する投稿者P1の投稿情報の一覧が表示される。また、最後のタブ390−Aを選択すると、すべての投稿者P1−Pnの投稿情報の一覧リストが表示される。リストには、例えば、投稿内容(テキスト、動画、音声等を含む)、投稿位置、投稿時間、ユーザーによって閲覧されたか否か(または新着情報であるか否か)を識別する未読フラグが含まれている。また、スクロールキー370は、画面に表示しきれない投稿情報をスクロールさせ、目的地設定キー380は、選択された投稿情報を目的地に設定する。
【0037】
好ましい態様では、図7Cに示す表示形態は、ユーザーがフォローする投稿者を決定したときに表示される。もし、ユーザーが、投稿者P1、P2をフォローすると決定したならば、図7Cに示す画面には、投稿者P1、P2のタブが表示される。タブにより投稿者の切り替えは、投稿者の数が少ない場合には、効果的であるが、もし、投稿者の数が数百ないし数千になった場合には、その数に対応するタブを表示することはもはや現実的ではない。
【0038】
再び図4を参照する。目的地設定部188は、図7Aないし図7Cのような表示態様において投稿情報が選択され、これが目的地に指定されると、投稿情報に含まれる投稿位置を抽出し、当該投稿位置を目的地に設定する。スマートフォン側において、地図データや誘導経路を探索する機能を備えている場合には、現在位置取得部130によって現在位置Sから目的地までの誘導経路が探索され、誘導経路の案内が開始される。スマートフォン側で地図データ等を備えていない場合には、スマートフォン100からSNSサーバ200に対し、現在位置情報および設定された目的地情報が送信され、SNSサーバ200は、地図DB224や案内情報DB226を利用して地図データおよび誘導経路情報をスマートフォン100に配信し、スマートフォン側で目的地までの案内が開始される。
【0039】
フォロー決定部190は、ユーザーによって投稿情報に含まれる投稿位置が目的地に設定されたとき、当該投稿情報を投稿した投稿者がユーザーにとってのお気に入りであると推定し、当該投稿者をフォローに決定する。例えば、ユーザーが、投稿者P1の投稿情報を閲覧し、そこに含まれる投稿位置を目的地に設定した場合には、ユーザーのお気に入りが投稿者P1であると推定し、フォロー決定部190は、ユーザーが投稿者P1をフォローすると決定する。このように、投稿情報が目的地に設定された場合には、その投稿情報を投稿した投稿者が自動的にフォローに決定される。但し、フォローの決定には、いくつかの条件を加重してもよい。例えば、投稿者の選択回数が一定数を超えた場合に、当該投稿者をフォローに決定するようにしてもよい。さらに、一定期間内に実施された全ての目的地設定の回数における当該投稿者の選択の割合が一定値を越えた場合に、当該投稿者をフォローに決定するようにしてもよい。また、フォロー決定部190は、ユーザーからの指示に応じて決定されたフォローを変更または取り消すことも可能である。なお、本実施例では、単にユーザーが投稿情報を閲覧しただけでは、当該投稿情報の投稿者をフォローに決定しない。これは、ユーザーが施設などに興味を示しているにすぎず、真に投稿者に興味を持っていれば、投稿者に会うために投稿位置を目的地に設定すると考えられるからである。フォロー決定部190は、目的地の設定が行われるたびに、フォローを決定する。
【0040】
フォロー情報通知部192は、フォロー決定部190によって決定されたフォロー情報をSNSサーバ200に送信する。また、目的地が設定されるたびに、フォロー情報が通知されるが、フォローする投稿者が新規でない場合には、フォロー情報の通知は省略することができる。
【0041】
次に、図3のSNSサーバ200について説明する。SNSサーバ200は、ネットワークNWを介してスマートフォン100等とデータ通信を行う通信部210、記憶部220および各部を制御する制御部230の基本構成を含んで構成される。通信部210は、TCP/IPなどの通信プロトコルにより、SNSのアプリケーションが起動されたスマートフォンやその他の機器との間で、インターネットやイントラネットを介した通信を可能にする。記憶部220は、投稿者からの投稿情報を蓄積し、投稿情報をデータベース化した投稿情報DB222、地図データを備えていないスマートフォン100等へ地図データを配信するための地図データをデータベース化した地図DB224、目的地までの誘導経路の探索機能等や案内機能を備えていないスマートフォン100等へ誘導経路や案内情報を配信するための情報をデータベース化した案内情報DB226とを備えている。制御部230は、マイクロコントローラまたは中央プロセッサ等を含み、好ましくは、予め用意されたアプリケーションソフトウエアまたはプログラムを実行することでSNS、データベース構築および通信等を制御する。
【0042】
図8に、SNSサーバの制御部230の主要な機能を表したブロック図を示す。制御部230は、投稿情報DB222、地図DB224、案内情報DB226のデータベースを構成するデータベース構成部240、スマートフォン100からフォロー情報を受信するフォロー情報受信部242、受信したフォロー情報に基づきユーザーと当該ユーザーがフォローする投稿者との関係を管理するフォロー/フォロワー管理部244、新規の投稿情報があったことを通知すべきユーザーをフォロー/フォロワー管理部244の管理情報に基づき特定するユーザー特定部246と、ユーザー特定部で特定されたユーザーのスマートフォン100に対し、新規の投稿情報を提供する新規投稿情報提供部248と、投稿情報やその他必要に応じて地図データや誘導経路などの情報を送信可能な情報送信部250を有する。
【0043】
データベース構成部240は、投稿者から投稿情報を受信すると、それを記憶部220に逐次蓄積し、投稿情報DB222を構築する。図9Aは、投稿情報DB222の一例である。投稿情報DB222には、種々の投稿者P1〜Pnからの投稿情報が登録される。それぞれの投稿情報は、投稿者ID、投稿日時、投稿内容、投稿位置情報を含むが、最後の投稿者P3のように、もし、投稿情報に投稿位置情報が関連付けされていなければ、投稿情報は投稿位置情報を包含しない。制御部230は、このようなデータベースを参照して、投稿者のID、投稿日時などによって投稿情報を検索、またはソートしたり、あるいはキーワードなどによって投稿内容を検索することが可能である。フラグの設定は、任意であるが、フラグを利用して新規な投稿情報であるか否か、あるいは未配信の投稿情報であるか否かを判別することができる。
【0044】
図9Bは、投稿情報DBに含まれる投稿者データベースの一例である。投稿者のデータベースは、予めSNSに登録された投稿者から作成されるか、あるいは図9Aの投稿情報から投稿者を抽出することによって作成される。一つの例では、同図に示すように、投稿者毎に、投稿者自身の画像や音声、投稿者のプロファイル情報が関連付けされる。また、SNSサーバは200、スマートフォン100からの要求に応答して、図9Bに示す投稿者データベースの全体またはその一部をスマートフォン100に送信することができる。
【0045】
図DB224は、道路地図データ、施設データなどの情報を備えている。道路地図データは、道路を識別するリンクデータ、交差点を示す交差点データなどを含んでいる。施設データは、レストラン、ガソリンスタンド、ホテル、観光名所等のPOIを含んでいる。好ましい例では、道路地図データは、一定の緯度、経度の幅をもつ図葉単位で管理され、必要な図葉単位の道路地図データを、地図DBを保持しないスマートフォン100へ提供することができる。
【0046】
案内情報DB226は、投稿者自身による音声、画像などを用いた、右折、左折、直進、Uターンなどの案内情報を予め含んでいる。投稿者による誘導方向を示した静止画または動画、投稿者による音声による、例えば、「左折してください」、「直進してください」、「右折してください」等の音声データなどが案内情報DB226に格納されている。好ましくは、目的地が設定されたとき、フォロー情報に基づき、フォローすると決定した投稿者の案内情報が自動的に選択される。但し、投稿者の案内情報は、ユーザーによって任意に選択可能であり、その情報はスマートフォン100からSNSサーバ200へ通知される。
【0047】
フォロー情報受信部242は、スマートフォン100からフォロー情報を受け取ると、フォロー情報をフォロー/フォロワー管理部244へ提供する。フォロー/フォロワー管理部244は、フォロワーとしての投稿者とフォローとしてのユーザーとの関係、すなわちユーザー毎にフォローされる投稿者を管理する。図10は、フォロー/フォロワー管理部244の管理テーブルの一例である。フォロー/フォロワー管理部244は、スマートフォン100からフォロー情報を受信すると、当該スマートフォンに該当するユーザーIDを検索し、そこにフォローする投稿者IDを追加または更新する。図の例では、ユーザーU1がフォローする投稿者は、P2、P3であり、ユーザーU2がフォローする投稿者は、P1、P2、P3、P7である。ユーザーU3には、未だフォローする投稿者が登録されていない。この管理テーブルの情報は、ユーザー特定部246によって参照される。
【0048】
図11に、フォロー/フォロワー管理部の管理テーブル作成フローを示す。フォロー/フォロワー管理部244は、スマートフォンからフォロー情報を受け取ると(S200)、当該フォロー情報に基づき、ユーザーIDおよびフォローすべき投稿者IDを識別する(S202)。次に、フォロー/フォロワー管理部244は、図10に示す管理テーブルを参照し、該当するユーザーIDに、フォローする投稿者IDが既登録か否かを判定し(S204)、登録されていない場合には、投稿者IDを登録してルーチンを終了する(S206)。
【0049】
ユーザー特定部246は、投稿者からの投稿情報が受信されたとき、その投稿者の新規な投稿情報を通知すべきユーザーを管理テーブルに基づき決定する。言い換えれば、ユーザー特定部246は、当該投稿者をフォローに決定したユーザーを特定する。図10の例であれば、仮に、投稿者P1からの新規な投稿情報が投稿された場合には、投稿者P1をフォローに決定しているユーザーU2、ユーザーUnが特定され、投稿者P2からの新規な投稿情報が投稿された場合には、投稿者P2をフォローに決定しているユーザーU1、ユーザーU2が特定される。新規投稿情報提供部248は、ユーザー特定部246によって特定されたユーザーに新規な投稿情報を提供する。すなわち、投稿情報が受信されたとき、当該投稿情報を、ユーザー特定部246で特定されたユーザーに送信する。
【0050】
図12に、新規な投稿情報の配信動作を説明する動作フローの一例を示す。SNSサーバ200に投稿者からの投稿情報が受信されると(S300)、ユーザー特定部246は、受信した投稿情報の投稿者IDを識別する(S302)。次に、ユーザー特定部246は、図10に示す管理テーブルを参照し、投稿者IDに対応するユーザーID、すなわちフォローを設定しているユーザーを特定する(S304)。次に、新規投稿情報提供部248は、投稿情報データベース222(図9)を参照し、識別された投稿者IDの新規な投稿情報をフラグを参照して判別し、特定されたユーザーに新規な投稿情報を送信する(S308)。
【0051】
次に、本実施例の表示システムの全体の動作について図13のフローチャートを参照して説明する。ここでは、SNSのユーザーがスマートフォン100を使用し、スマートフォンの表示部120に投稿情報を表示させ、表示された投稿情報に含まれる投稿位置を目的地に設定するときに、同時に当該投稿者がフォローに決定されるものとする。
【0052】
ユーザーは、スマートフォン100において投稿情報に関するサービスを利用するためのSNSアプリケーションソフトウエアを起動する(S400)。これにより、スマートフォン100とSNSサーバ200との間でユーザー認証が実行される(S402)。ユーザー認証が完了すると、制御部160の投稿情報要求部184(図4)は、通信部140を介してSNSサーバ200に対し、投稿情報の配信を要求する(S404)。なお、投稿情報の配信要求は、任意のタイミングで行うことが可能であり、好ましくは、SNSアプリケーションにより自動的に実行されるが、ユーザーからの指示に応じて実行されるようにしてもよい。さらに一旦ユーザー認証されたスマートフォンであれば、投稿情報の配信要求は必ずしも必須ではなく、SNSサーバ200が投稿情報を受信した時点で、新規は投稿情報がユーザーに配信される。
【0053】
SNSサーバ200は、投稿情報の配信要求を通信部210を介して受け取ると(S406)、配信要求を行ったスマートフォンに対し投稿者の投稿情報を送信する。送信される投稿情報は、ユーザーがその範囲を選択することも可能である。例えば、スマートフォンの現在位置から一定距離にある投稿情報に制限したり、現在時刻から一定時間内の投稿情報などに制限することができる。前者の場合には、スマートフォン100から現在位置情報がSNSサーバ200へ送信される。
【0054】
スマートフォン100は、投稿情報を受信すると、投稿情報表示部186は、受信した投稿情報を表示部210に表示する(S408)。この表示態様は、前述したように、例えば図7Aに示すように地図上に表示されたり、図7Bに示すようにリスト状に表示されたり、図7Cに示すようにタブによる投稿者の切替可能に表示される。次に、表示部に表示された投稿情報の内容が閲覧され、投稿者は、気に入った投稿者の投稿情報の投稿位置を目的地に設定する(S410)。
【0055】
投稿情報に含まれる投稿位置が目的地に設定されると、フォロー決定部190は、目的地設定された投稿情報の投稿者を識別し、ユーザーにとって当該投稿者がお気に入りであると推定し、当該投稿者をフォローに決定する(S412)。そして、フォロー情報通知部192は、フォロー情報をSNSサーバ200へ送信する(S414)。SNSサーバ200のフォロー情報受信部242によってフォロー情報が受信され(S416)、このフォロー情報がフォロー/フォロワー管理部244へ提供され、フォロー/フォロワー管理部244は、図11に示すようなフローに従い、図10に示すような管理テーブルを更新する(S418)。このように、ユーザーが投稿情報について目的地の設定をしたことに応答して、フォローする投稿者を自動的に決定するようにしたので、ユーザーはその都度、好みの投稿者を検索し、検索した投稿者をフォローに設定するような煩雑な作業から解放される。
【0056】
その後、SNSサーバ200に、投稿者からの投稿情報が受信、蓄積されたとき(S420)、ユーザー特定部246は、図12に示すようなフローに従い、管理テーブルに基づき当該投稿者との間でフォロー/フォロワーの関係にあるユーザーを特定し、新規な投稿情報の投稿者をフォローするユーザーに一致するか否かを判定し(S422)、一致すれば、その新規な投稿情報が送信され(S424)、特定されたユーザーに配信される。この新規な投稿情報の配信を受けたスマートフォンの表示部120には、最新の投稿者の投稿情報が表示される(S426)。このように、ユーザーがフォローする投稿者が事前に管理テーブルに設定されているため、フォローする投稿者が投稿情報を投稿したとき、即座に、投稿情報がユーザーに配信され、ユーザーは、好みの投稿者の最新の口コミ情報を知ることができる。
【0057】
次に、フォローする投稿者をマニュアル設定するときの動作例を図14のフローに示す。スマートフォン100において、種々の設定等を行うためのメニュー画面が表示部120に表示される(S500)。メニュー画面からフォローを設定するためのユーザー入力が与えられると、スマートフォン100からSNSサーバ200に対し、投稿者リストの配信が要求され、SNSサーバ200は、図9Bに示すような投稿者データベースを参照し、投稿者データをスマートフォン100に送信する。スマートフォン100は、投稿者データを受け取ると、表示部120に投稿者リストを表示する(S502)。図15は、投稿者リストの表示例である。投稿者リストの表示画面600には、投稿者を識別する投稿者ID、投稿者の画像や音声情報、投稿者の特徴を記載したプロファイルなどが表示される。投稿者は、例えば、五十音順、または登録順などによって配列される。投稿者の数は、SNSの規模により異なるが、数百から数万に及ぶことが予想されるため、画面に表示しきれない投稿者の情報は、スクロールキー610によってスクロールされる。また、ここに図示しないが、キーワードなどを入力しこれに一致する投稿者を検索することも可能である。ユーザーは、フォロー決定キー620を押下することにより、任意の投稿者をフォローに決定することができる。
【0058】
ユーザーによってフォローする投稿者が検索され、かつフォロー決定キー620により決定されると(S504)、フォロー決定部190(図4)は、当該投稿者をフォローするものと決定し、フォロー情報通知部192は、当該フォロー情報をSNSサーバ200へ通知する(S506)。
【0059】
通常のマニュアルによるフォロー決定の動作では、メニュー画面の表示、投稿者リストの表示、投稿者の検索・決定といったユーザー操作が必要となる。本実施例では、上記したように、投稿情報に含まれる投稿位置を目的地に設定するユーザー操作が行われた場合、当該投稿情報の投稿者を自動的にフォローに決定するため、事実上、ステップS500からS504までの操作を省略させることができる。
【0060】
また、フォロー設定がされた場合、スマートフォンの表示部120には、図7Cに示すような、フォロー設定された投稿者の投稿情報を表示させることが望ましい。これにより、ユーザーは、フォローする投稿者の最新の投稿情報を、検索することなく即座に閲覧することが可能になる。
【0061】
上記実施例では、スマートフォン100がSNSサーバ200から投稿者リストの情報を受け取る例を示したが、スマートフォン100がそのような投稿者リストの情報を保持している場合には、必ずしもSNSサーバから投稿者リストの情報を受け取る必要はない。また、そのような場合には、スマートフォン100の投稿者リストの情報は、適宜、SNSサーバからの更新情報によって更新することができる。
【0062】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例では、目的地の設定が行われたときに、その投稿情報の投稿者が自動的にフォローに決定されたが、第2の実施例では、目的地までの誘導経路を案内する案内者がユーザーによって選択されたとき、その案内者がフォローに自動的に決定されるものである。
【0063】
図16は、本発明の第2の実施例の動作を説明するフローチャートである。ステップS600〜S610は、第1の実施例のときの図13のステップS400〜S410と同様であるため、説明を省略する。目的地を設定した後に、ユーザーは、目的地までの誘導経路の案内を行う案内者を選択する(S612)。もし、ユーザーが案内者の選択を行わない場合には、案内者は、目的地設定された投稿情報の投稿者であるが、目的地設定された投稿情報の投稿者と異なる案内者を嗜好する場合には、案内者を選択することができる。ここでの案内者とは、投稿者の中から選択されるものであり、つまり案内者と投稿者は重複する関係にある。従って、案内者の選択は、例えば、第1の実施例のときと同様に、図15に示すような投稿者リスト情報と同様の案内者リスト情報を表示部120に表示させ、この中から案内者を選択させることができる。例えば、ユーザーは、投稿者P1による投稿情報について目的地を設定し、その誘導経路の案内を案内者P2によるものに設定することができる。
【0064】
フォロー決定部190は、案内者が選択されると、その案内者(投稿者)をフォローに決定する(S614)。ユーザーが敢えて投稿者と異なる案内者を選択した場合には、ユーザーは、案内者がお気に入りであると推定されるためである。フォローが決定されると、フォロー情報通知部192がフォロー情報をSNSサーバ200へ通知する。
【0065】
好ましい態様では、案内者が選択された場合、その案内者選択情報がSNSサーバ200に通知され、SNSサーバ200は、案内情報DB226(図3)を参照し、該当する案内情報を選択し、これをスマートフォン100へ配信する。これにより、誘導経路の案内を案内者自身の画像や音声を用いて行うことができる。その他の動作は、第1の実施例のときと同様である。
【0066】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第1、第2の実施例では、スマートフォン側にフォローを決定する機能を持たせたが、第3の実施例では、フォローを決定する機能をSNSサーバ側に持たせるものである。
【0067】
図17は、本発明の第3の実施例に係る表示システムの動作例を示すフローである。同図において、ステップS700〜S710までは、第1、第2の実施例と同じなので説明を省略する。スマートフォン100において、投稿情報の投稿位置を目的地にする設定が行われると(S710)、スマートフォン100からSNSサーバ200へ目的地設定情報が送信される。目的地設定情報は、少なくとも、目的地が設定された投稿情報を識別する情報を含んでいる。SNSサーバ200は、目的地設定情報を受け取ると、その投稿情報の投稿者をフォローに決定し(S714)、決定されたフォロー情報がフォロー/フォロワー管理部244へ提供され、そこで管理テーブルが更新される(S716)。以後の動作は、第1、第2の実施例のときと同様に行われる。
【0068】
なお、目的地設定を行った後に、第2の実施例のときのように、ユーザーが誘導経路の案内者を選択した場合には(S712)、案内者選択情報がSNSサーバ200へ通知され、SNSサーバ200は、当該案内者選択情報に基づきフォローを決定する(S714)。このように、第3の実施例では、SNSサーバ200側にフォローを決定する機能を設けることで、スマートフォン側の負荷を軽減することができる。
【0069】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。また、本発明は、第1ないし第3の実施例をそれぞれ単独で実施すること、あるいは組み合わせて実施することも包含し得る。
【符号の説明】
【0070】
100:スマートフォン 110:入力部
120:表示部 130:現在位置取得部
140:通信部 150:記憶部
160:制御部 180:投稿情報作成部
182:投稿情報送信部 184:投稿情報要求部
186:投稿情報表示部 188:目的地設定部
190:フォロー決定部 192:フォロー情報通知部
200:SNSサーバ 210:通信部
220:記憶部 230:制御部
240:データベース構成部 242:フォロー情報受信部
244:フォロー/フォロワー管理部 246:投稿情報選択部
248:情報送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17