特許第5984923号(P5984923)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5984923
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】速溶性アザペロン顆粒製剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/496 20060101AFI20160823BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20160823BHJP
   A61K 47/10 20060101ALI20160823BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20160823BHJP
   A61K 47/38 20060101ALI20160823BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20160823BHJP
   A61K 9/16 20060101ALI20160823BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20160823BHJP
   A61K 47/20 20060101ALI20160823BHJP
   A61K 47/22 20060101ALI20160823BHJP
   A61P 25/20 20060101ALI20160823BHJP
   A61P 31/00 20060101ALI20160823BHJP
   A61P 5/00 20060101ALI20160823BHJP
【FI】
   A61K31/496
   A61K47/12
   A61K47/10
   A61K47/36
   A61K47/38
   A61K47/32
   A61K9/16
   A61K47/26
   A61K47/20
   A61K47/22
   A61P25/20
   A61P31/00
   A61P5/00
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-517148(P2014-517148)
(86)(22)【出願日】2012年6月21日
(65)【公表番号】特表2014-517071(P2014-517071A)
(43)【公表日】2014年7月17日
(86)【国際出願番号】US2012043499
(87)【国際公開番号】WO2012177842
(87)【国際公開日】20121227
【審査請求日】2015年6月18日
(31)【優先権主張番号】11171263.4
(32)【優先日】2011年6月24日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】513175114
【氏名又は名称】エランコ アニマル ヘルス アイルランド リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】アメイ,ディーター ベール リーン
(72)【発明者】
【氏名】ミーツ,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ベーク,ギァート ルイーズ エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ヴォーレン,リーヴェン
(72)【発明者】
【氏名】ヨーラ,ラジャ,サタナラヤナ
【審査官】 近藤 政克
(56)【参考文献】
【文献】 特表2001−510785(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/031809(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/031805(WO,A1)
【文献】 GONYOU H W,EFFECTS OF AMPEROZIDE AND AZAPERONE ON AGGRESSION AND PRODUCTIVITY OF GROWING-FINISHING PIGS,JOURNAL OF ANIMAL SCIENCE,米国,AMERICAN SOCIETY OF ANIMAL SCIENCE,1988年11月 1日,V66 N11,P2856-2864
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/496
A61K 9/16
A61K 47/10
A61K 47/12
A61K 47/20
A61K 47/22
A61K 47/26
A61K 47/32
A61K 47/36
A61K 47/38
A61P 5/00
A61P 25/20
A61P 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アザペロン、
酒石酸またはクエン酸から選択される酸、
ラクトース、ラクトース一水和物、またはマンニトールから選択される充填剤、
マルトデキストリン、HPMC、またはポビドンから選択される結合剤、および
任意に着色剤
を含み、アザペロン:酸の比が約1:2〜約1:4(w/w)である、速溶性顆粒製剤。
【請求項2】
前記酸が酒石酸である、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記充填剤がラクトース一水和物である、請求項1または2に記載の製剤。
【請求項4】
前記結合剤がHPMCである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項5】
約5〜約15%(w/w)の量のアザペロン、
約10〜約60%(w/w)の量の酒石酸またはクエン酸から選択される酸(ここで、アザペロン:酸の比は約1:2〜約1:4(w/w)である)、
約0.5〜約5%の量のマルトデキストリン、HPMC、またはポビドンから選択される結合剤、および
任意に約0.01%〜約0.10%(w/w)の量の着色剤、および
100%(w/w)になる量のラクトース、ラクトース一水和物、またはマンニトールから選択される充填剤
を含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項6】
約10%(w/w)のアザペロン、
約20%(w/w)の酒石酸、
68.95%(w/w)のラクトース一水和物、
約1%(w/w)のHPMC2910 15mPa.s、および
約0.05%(w/w)のブリリアントブルー(133)
を含む、請求項5に記載の製剤。
【請求項7】
動物(ただしヒトを除く)に請求項1に記載の製剤を投与する方法であって、前記投与が配水システムによる、方法。
【請求項8】
動物(ただしヒトを除く)における攻撃性およびストレスを予防する方法であって、治療有効量の請求項1に記載の製剤を、それを必要とする動物(ただしヒトを除く)に投与することを含む、方法。
【請求項9】
動物(ただしヒトを除く)における成長能力を改善する方法であって、治療有効量の請求項1に記載の製剤を、それを必要とする動物(ただしヒトを除く)に投与することを含む、方法。
【請求項10】
動物(ただしヒトを除く)における抗生物質の使用を減少させる方法であって、治療有効量の請求項1に記載の製剤を、それを必要とする動物(ただしヒトを除く)に投与することを含む、方法。

【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
本出願は、2011年6月24日に出願された欧州特許出願第11171263.4号の優先権を主張し、その全開示は本明細書に参照として組み込まれる。
【0002】
本発明は、獣医用医薬品であるアザペロンを含有する速溶性顆粒製剤および前記顆粒製剤を調製するための方法に関する。
【0003】
アザペロンは、Janssen Pharmaceutica laboratoriesによって1960年代の初期に発見されたブチロフェノン神経遮断薬であり、現在、Stresnilと呼ばれている4%無菌注射剤として利用可能である。化学的に、それは、4’−フルオロ−4−(4−(2−ピリジル)−1−ピペラジニル−ブチロフェノンであり、以下の構造:
【化1】

を有する。
【0004】
Stresnil(商標)(アザペロン)注射は、様々な程度の鎮静作用を誘導することによって攻撃性およびストレスを予防することが示されている。Stresnil(商標)の単回投与後、ブタが交配され得ると、攻撃性が取り除かれるか、または非常に低下する。
【0005】
国際公開第2010/031805号は、食物または飲料水と一緒に低用量でアザペロンを経口投与することにより鎮静作用を引き起こさずに動物における成長能力を改善する方法を開示している。成長能力を改善することは、特定の期間にわたる成長速度の増加を含む。
【0006】
国際公開第2010/031809号は、食物または飲料水と一緒に低用量でアザペロンを経口投与することによって動物における抗生物質の使用を低減させる方法を開示している。
【0007】
国際公開第2010/031805号および国際公開第2010/031809号の両方は、飲料水と共にまたは水供給システムによりアザペロンを投与するために以下の濃縮水で希釈可能な溶液を開示している:
アザペロン 100mg
クエン酸 80mg
パラオキシ安息香酸メチル 2mg
パラオキシ安息香酸プロピル 0.2mg
35精製水q.s. 1ml
【0008】
国際公開第2010/031805号および国際公開第2010/031809号に開示されているような食物または飲料水と一緒に連続して投与される低用量でのアザペロンの経口投与のための好ましい投与経路は、飲料水を与えるためなどの配水システム(water distribution system)によるアザペロンの投与である。多くの牧畜農家は既に、飲料水を介して医薬を投与するために必要な装置を装備しているので、配水システムを介して飲料水と一緒にアザペロンを投与するために特別な変更は必要とされない。アザペロンの投与は家畜の水消費量に応じて調節され得る。
【0009】
顆粒製剤は、輸送し易く、多くの場合、濃縮液体製剤より有効成分のより良い保存期間および高い化学安定性を有する。欧州医薬品庁の一部である、動物用医薬品委員会(The Committee for Medicinal Products for Veterinary Use)(CVMP)が、2005年4月15日のEMEA/CVMP/540/03Rev.1として「飲料水により投与するための獣医用医薬品の品質面(Quality aspects of pharmaceutical veterinary medicines for administration via drinking water)」(www.ema.europa.eu/docs/en_GB/document_library/Scientific_guideline/2009/10/WC500004462.pdfを参照のこと)においてガイドラインを発行しており、品質データ要件を設定し、使用中の安定性試験のためのガイドラインを含む。主要な要件は、5〜20℃の範囲の温度にて硬水および軟水中で、10分以内で獣医用製剤の溶解を完了する要件である。
【0010】
2005年4月15日のガイドラインEMEA/CVMP/540/03Rev.1に記載されている要件に従って試験した場合、硬水および軟水中で10分未満で溶解する速溶性の顆粒製剤が現在開発された。前記速溶性製剤は、
アザペロン、
酒石酸またはクエン酸から選択される酸、
ラクトース、ラクトース一水和物またはマンニトールから選択される充填剤、
マルトデキストリン、HPMCまたはポビドンから選択される結合剤、および
任意に着色剤
を含み、アザペロン対酸の比の範囲は1:2〜1:4(w/w)である。
【0011】
本発明の速溶性顆粒製剤に使用される場合、「酒石酸」は、L−酒石酸、D−酒石酸、メソ酒石酸などの酒石酸ならびに左旋性および右旋性形態35DL−酒石酸の1:1混合物の全ての公知の形態を包含する。実際には、天然に存在する形態の酒石酸、右旋性酒石酸としても知られているL−酒石酸が使用される。なぜならこれが酒石酸の最も安価な形態であるからである。
【0012】
本発明の製剤に使用される場合、「クエン酸」は、無水クエン酸およびクエン酸一水和物を包含する。実際には、無水クエン酸が使用される。なぜなら、無水クエン酸がクエン酸一水和物の代わりに使用される場合、本発明の速溶性の顆粒はほとんど粘着性がない傾向があるからである。
【0013】
本発明の速溶性アザペロン顆粒に使用するための適切な充填剤は、ラクトース、ラクトース一水和物またはマンニトールから選択される。実際には、充填剤としてラクトース一水和物の使用が好ましい。
【0014】
本発明の速溶性アザペロン顆粒に使用するための適切な結合剤は、マルトデキストリン、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)またはポビドンから選択される。実際には、結合剤としてHPMCの使用が好ましい。HPMCは、例えばHPMC2910 15mPa.sなどの異なるグレードで商業的に利用可能である。ポビドンは、例えばポビドンK30などの異なるグレードで商業的に利用可能である。
【0015】
本発明の速溶性アザペロン顆粒は、飲料水を提供するためなどの配水システムによる家畜動物へのアザペロンの投与を目的とする。「家畜動物」という用語は、任意の非ヒト温血動物、特に家禽(ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル、ダチョウ、エミュー、ウズラなど)、および反芻動物(ヤギ、ヒツジ、およびウシ)、ブタおよびウサギなどの消費のために生産される動物を指す。アザペロン顆粒は最初に水に溶解されて、600〜1200mg/Lの予め希釈した標的用量を有する濃縮ストック溶液が得られる。この濃縮ストック溶液は次いで配水システムの投与ポンプに接続されて、6〜12mg/Lの範囲で飲料水中に最終標的用量が得られる。濃縮ストック溶液と飲料水中の最終希釈物との間の視覚差を得るために、着色剤がアザペロン顆粒に加えられる。アザペロン顆粒中の着色剤の用量および着色剤の種類は、ストック溶液が視認できる色を有するが、飲料水システム中の最終希釈物は透明であるようなものである。適切な着色剤は、例えばパテントブルー(Patent Blue)V(E131)、インジゴチン(Indigotine)(E132、FD&C Blue No.2としても知られている)、またはブリリアントブルー(Brilliant Blue)FCF(E133、FD&C Blue No.1としても知られている)である。
【0016】
アザペロン、酸、充填剤、結合剤および任意の着色剤の量は、2005年4月15日のガイドラインEMEA/CVMP/540/03 Rev.1に記載されているように10分以内で必要な溶解を得るように選択される。さらに、アザペロン対酸の比は、規定された前濃縮溶液中で速溶を得るために1:2〜1:4(w/w)の範囲でなければならない。
【0017】
適切な速溶性アザペロン顆粒製剤は、
5〜15%(w/w)の量のアザペロン、
10〜60%(w/w)の量の酒石酸またはクエン酸から選択される酸、
(ここで、アザペロン対酸の比は1:2〜1:4(w/w)の範囲である)
0.5〜5%の量のマルトデキストリン、HPMCまたはポビドンから選択される結合剤、および
任意に0.01%〜0.10%(w/w)の量の着色剤、および
100%(w/w)になる量のラクトース、ラクトース一水和物またはマンニトールから選択される充填剤
を含む。
【0018】
本発明の速溶性顆粒製剤中のアザペロンの量は5〜15%(w/w)の範囲である。実際の量は10%(w/w)である。
【0019】
速溶性顆粒製剤中に使用される酸の量は、アザペロン対酸の比が1:2〜1:4(w/w)の範囲であるようになる量である。アザペロンの量に基づいて、これは10〜60%(w/w)の範囲の酸の量を意味する。
【0020】
一実施形態において、速溶性顆粒製剤中のアザペロンとクエン酸の比は1:3である。別の実施形態において、アザペロンと酒石酸の比は1:2である。
【0021】
速溶性アザペロン顆粒製剤は、均一な溶液が得られるまで結合剤と水を混合し、続いて任意の着色剤を添加し、この溶液を、適切な流動床造粒機においてアザペロン、酸および充填剤の粉末混合物上に噴霧することによって調製される。噴霧後、流動させながら、湿潤顆粒を乾燥させ、乾燥した顆粒を篩にかけ、適切な結合剤中で収集し、均一になるまで混合する。顆粒を次いで適切な容器中に充填する。
【0022】
速溶性アザペロン顆粒製剤はまた、高剪断湿潤造粒技術:アザペロン、酸および充填剤の混合は、高剪断造粒機において乾燥混合することによって混合され、続いて結合剤および任意の着色剤を含む水溶液を滴下して加え、さらに所望の顆粒が得られるまで高剪断造粒機において混合することを使用して調製され得る。これらの顆粒は次いで乾燥され、篩にかけられる。
【実施例】
【0023】
1)製剤
製剤1の組成:
アザペロン 5%(w/w)
クエン酸一水和物 15%(w/w)
ラクトース一水和物 79.4%(w/w)
マルトデキストリン 0.6%(w/w)
【0024】
製剤2の組成:
アザペロン 10%(w/w)
クエン酸一水和物 30%(w/w)
ラクトース一水和物 59.4%(w/w)
ポビドンK30 0.6%(w/w)
【0025】
製剤3の組成:
アザペロン 5%(w/w)
クエン酸一水和物 15%(w/w)
マンニトール 79.5%(w/w)
マルトデキストリン 0.5%(w/w)
【0026】
製剤4の組成:
アザペロン 10%(w/w)
クエン酸無水物 20%(w/w)
ラクトース一水和物 69.5%(w/w)
マルトデキストリン 0.5%(w/w)
【0027】
製剤5の組成:
アザペロン 10%(w/w)
クエン酸無水物 30%(w/w)
ラクトース一水和物 59.3%(w/w)
マルトデキストリン 0.65%(w/w)
ブリリアントブルー(133) 0.05%(w/w)
【0028】
製剤6の組成:
アザペロン 10%(w/w)
酒石酸 20%(w/w)
ラクトース一水和物 68.95%(w/w)
HPMC2910 15mPa.s 1%(w/w)
ブリリアントブルー(133) 0.05%(w/w)
【0029】
1)軟/硬水の調製
以下の2つの質の水を溶解研究に使用した:
軟水/5.0〜7.0のpH範囲の低pHおよび60mg/L以下の炭酸カルシウム
硬水/8.0〜9.0のpH範囲の高pHおよび180〜350mg/Lの炭酸カルシウム。
軟水および硬水の両方の調製は2005年4月15日に発行されたEMEA/CVMP/540/03Rev.1におけるCVMPにより発行されたガイドラインに従って行った。
【0030】
4)溶解試験
以下のように溶解試験を実施する:3gのアザペロン顆粒を1Lの空のビーカーに移す。ある量(すなわち500mL)の軟水または硬水を加えて600mg/Lの濃度のアザペロンにする(これは前希釈濃度である)。ビーカーの内容物を、顆粒の完全な溶解が視覚的に観察されるまで、約60rpmにてガラス棒を使用して手動で撹拌する。
【0031】
パート1に記載した全ての製剤の溶解が軟水または硬水のいずれにおいても5分以内に見られた。溶解が完了した後、溶解媒体のpHは3.1〜3.6であった。

以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] アザペロン、
酒石酸またはクエン酸から選択される酸、
ラクトース、ラクトース一水和物、またはマンニトールから選択される充填剤、
マルトデキストリン、HPMC、またはポビドンから選択される結合剤、および
任意に着色剤
を含み、アザペロン:酸の比が約1:2〜約1:4(w/w)である、速溶性顆粒製剤。
[2] 前記酸が酒石酸である、[1]に記載の製剤。
[3] 前記酸がクエン酸である、[1]に記載の製剤。
[4] 前記充填剤がラクトースである、[1]に記載の製剤。
[5] 前記充填剤がラクトース一水和物である、[1]に記載の製剤。
[6] 前記充填剤がマンニトールである、[1]に記載の製剤。
[7] 前記結合剤がマルトデキストリンである、[1]に記載の製剤。
[8] 前記結合剤がHPMCである、[1]に記載の製剤。
[9] 前記結合剤がポビドンである、[1]に記載の製剤。
[10] 前記着色剤がパテントブルーV(E131)である、[1]に記載の製剤。
[11] 前記着色剤がインジゴチン(E132)である、[1]に記載の製剤。
[12] 前記着色剤がブリリアントブルーFCF(E133)である、[1]に記載の製剤。
[13] 約5〜約15%(w/w)の量のアザペロン、
約10〜約60%(w/w)の量の酒石酸またはクエン酸から選択される酸(ここで、アザペロン:酸の比は約1:2〜約1:4(w/w)である)、
約0.5〜約5%の量のマルトデキストリン、HPMC、またはポビドンから選択される結合剤、および
任意に約0.01%〜約0.10%(w/w)の量の着色剤、および
100%(w/w)になる量のラクトース、ラクトース一水和物、またはマンニトールから選択される充填剤
を含む、[1]に記載の製剤。
[14] 前記酸がクエン酸であり、前記充填剤がラクトース一水和物であり、前記結合剤がマルトデキストリンであり、アザペロン:クエン酸の比が約1:3である、[13]に記載の製剤。
[15] アザペロンの量が約10%(w/w)であり、前記酸が約30%(w/w)の量の無水クエン酸であり、前記結合剤がマルトデキストリンであり、前記充填剤がラクトース一水和物である、[13]に記載の製剤。
[16] パテントブルーV(E131)、インジゴチン(E132)、またはブリリアントブルーFCF(E133)からなる群から選択される着色剤をさらに含む、[13]に記載の製剤。
[17] アザペロン10%(w/w)
クエン酸無水物30%(w/w)
ラクトース一水和物59.3%(w/w)
マルトデキストリン0.65%(w/w)
ブリリアントブルー(133)0.05%(w/w)
を含む、[13]に記載の製剤。
[18] 前記酸が酒石酸であり、前記充填剤がラクトース一水和物であり、前記結合剤がHPMCであり、アザペロン:酒石酸の比が約1:2である、[13]に記載の製剤。
[19] アザペロンの量が約10%(w/w)であり、前記酸が約20%(w/w)の量の酒石酸であり、前記結合剤がHPMCであり、前記充填剤がラクトース一水和物である、[18]に記載の製剤。
[20] パテントブルーV(E131)、インジゴチン(E132)、またはブリリアントブルーFCF(E133)からなる群から選択される着色剤をさらに含む、[18]に記載の製剤。
[21] 約10%(w/w)のアザペロン、
約20%(w/w)の酒石酸、
約69%(w/w)のラクトース一水和物、
約1%(w/w)のHPMC2910 15mPa.s、および
約0.05%(w/w)のブリリアントブルー(133)
を含む、[18]に記載の製剤。
[22] 前記製剤が約10分未満の時間で溶解する、[1]に記載の製剤。
[23] 前記アザペロンが約6mg/L〜約12mg/Lの標的用量で水に溶解する、[1]に記載の製剤。
[24] 動物に[1]に記載の製剤を投与する方法であって、前記投与が配水システムによる、方法。
[25] 前記動物が家畜動物である、[24]に記載の方法。
[26] 前記家畜動物が家禽である、[25]に記載の方法。
[27] 前記家畜動物が反芻動物である、[25]に記載の方法。
[28] 前記顆粒を水に溶解して、約600mg/L〜約1200mg/Lのアザペロン濃度を有する濃縮ストック溶液を得る、[24]に記載の方法。
[29] 動物における攻撃性およびストレスを予防する方法であって、治療有効量の[1]に記載の製剤を、それを必要とする動物に投与することを含む、方法。
[30] 前記動物が家畜動物である、[29]に記載の方法。
[31] 前記家畜動物が家禽である、[30]に記載の方法。
[32] 前記家畜動物が反芻動物である、[30]に記載の方法。
[33] 動物における成長能力を改善する方法であって、治療有効量の[1]に記載の製剤を、それを必要とする動物に投与することを含む、方法。
[34] 前記動物が家畜動物である、[33]に記載の方法。
[35] 前記家畜動物が家禽である、[34]に記載の方法。
[36] 前記家畜動物が反芻動物である、[34]に記載の方法。
[37] 動物における抗生物質の使用を減少させる方法であって、治療有効量の[1]に記載の製剤を、それを必要とする動物に投与することを含む、方法。
[38] 前記動物が家畜動物である、[37]に記載の方法。
[39] 前記家畜動物が家禽である、[38]に記載の方法。
[40] 前記家畜動物が反芻動物である、[38]に記載の方法。