特許第5985143号(P5985143)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5985143
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】ハンドル
(51)【国際特許分類】
   A47G 21/00 20060101AFI20160823BHJP
【FI】
   A47G21/00 D
【請求項の数】13
【外国語出願】
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2010-185018(P2010-185018)
(22)【出願日】2010年8月20日
(65)【公開番号】特開2011-62515(P2011-62515A)
(43)【公開日】2011年3月31日
【審査請求日】2013年8月19日
【審判番号】不服2015-12896(P2015-12896/J1)
【審判請求日】2015年7月6日
(31)【優先権主張番号】12/814,423
(32)【優先日】2010年6月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/545,806
(32)【優先日】2009年8月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】29/361,252
(32)【優先日】2010年5月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/332,909
(32)【優先日】2010年3月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】29/342,334
(32)【優先日】2009年8月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】29/361,249
(32)【優先日】2010年5月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510226680
【氏名又は名称】ハワード シルバーズ アンド サンズ ピーティーワイ.エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】Howard Silvers & Sons Pty. Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ヘンリー シルバーズ
(72)【発明者】
【氏名】サム タム
【合議体】
【審判長】 長屋 陽二郎
【審判官】 平瀬 知明
【審判官】 土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭60−98481(JP,U)
【文献】 特開平4−221517(JP,A)
【文献】 実開平1−114878(JP,U)
【文献】 特開平9−37912(JP,A)
【文献】 実開昭57−107482(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3099123(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツール用のハンドル具において、ヘッドまたは係合部分で終端する細長部材を備え、前記ツールの頂部の近傍位置に、使用者の指を収容し易くする開孔を設け、
前記ヘッドの下方部分と前記細長部材の方向に向かって上方に位置する部分との間に複数個の撹拌リブを有し、前記撹拌リブは、前記細長部材の周方向に沿って延在し、前記撹拌リブの大きさは前記ヘッドの下方から前記細長部材の上方へ向かうに連れて縮小し
前記細長部材を反転した状態で、前記細長部材の頂部は砕氷具として使用可能であって、前記撹拌リブは、手または指の滑りを防止するハンドル具。
【請求項2】
請求項1に記載のハンドル具において、前記細長部材の頂部に、使用者の親指適応し易くして、ツールの動作を向上できるようにするために親指の肉球を置くための刻みを設けた、ハンドル具。
【請求項3】
請求項1または2のいずれか一項に記載のハンドル具において、マドラーとして使用する場合、前記ヘッドの下側面が複数の突起を有し、前記突起をスパイクとした、ハンドル具。
【請求項4】
請求項3に記載のハンドル具において、前記ヘッドの底面からシャフトに向かって延在するヘッド表面を有し、前記ヘッド表面は、前記ヘッド外周縁を波形状にする、ハンドル具。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のハンドル具において、前記ヘッドの下方表面における周縁の横断面が、複数の互いに離れた複数個のローブを有するものとした、ハンドル具。
【請求項6】
請求項3〜5の何れか一項に記載のハンドル具において、前記撹拌リブは、ヘッドの周縁周りに等間隔に配置した、ハンドル具。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載のハンドル具において、前記ヘッドは、前記細長部材を形成するシャフトに着脱可能に取り付け、前記ヘッドを選択的に前記細長シャフトの端部とねじ連結する、ハンドル具。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載のハンドル具において、前記細長部材の外面の少なくとも一部は、内に湾曲した凹面状の細長部分を有し、細長部材はその長さの大部分にわたって規則的な断面を有するものとした、ハンドル具。
【請求項9】
請求項3に記載のハンドル具において、前記突起は、前記ヘッド部材の多面角錐体の部分とし、前記部分の断面は四角形状とした、ハンドル具。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載のハンドル具において、前記ハンドル具はマドラーと砕氷具の組み合わせとし、前記マドラーの動作は前記ヘッドを下向きにして操作し、前記砕氷具の動作は前記頂部を下向きに配置して行う、ハンドル具。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載のハンドル具において、前記ヘッドの下側表面は、1個またはそれ以上の形成部を有し、前記形成部は、波形端縁、スパイク、波状ワイヤ、孔を有する表面、物体を打撃するヘッド、ネジ抜き、切断端縁、フォーク、へら、お玉、刃およびやっとこから選択したものとした、ハンドル具。
【請求項12】
請求項1〜11に記載のツール用のハンドル具において、前記係合部分は、作用ヘッドに着脱可能に連結する部分とし、前記作用ヘッドは、操作および加工する必要がある食品、木材、金属または他の材料に対して選択的に相互作用するものとし、ツールの頂部の近傍位置に、使用者の指を収容し易くする開孔または形成部を設け、ツールの動作を向上することができるようにした、ハンドル具。
【請求項13】
請求項1〜12に記載のツール用のハンドルにおいて、前記係合部分は、作用ヘッドに着脱可能に連結する部分とし、前記作用ヘッドは、操作および加工する必要がある食品、木材、金属または他の材料に対して選択的に相互作用するものとし、ツールの頂部の近傍位置に、使用者の指を収容し易くする開孔または形成部を設け、ツールの動作を向上することができるようにし、前記係合部分から離れる側の端部は、前記細長部材の外面および直径よりも大きい外側直径を有する拡張表面とし、前記拡張表面に前記使用者の手のひらを配置するようにした、ハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は,2009年8月21日出願の米国特許出願第12/545,806号、2010年5月7日出願の米国意匠特許出願第29/361,252号、2010年5月10日出願の米国特許仮出願第61/332,909号の一部継続出願である。本件出願は、さらに、2009年8月21日出願の米国意匠特許出願第29/342,334号、および201年5月7日出願の米国意匠特許出願第29/361,249号に関連して、その優先権を主張して、その全内容を参照用として本書に完全に組み込む。
【0002】
本発明は、マドラーおよび撹拌器に関連する。さらに、本発明は、台所用品、刃物類、他の工場用手工具および、手で操作し、使用する他の器具用のハンドルに関する。
【背景技術】
【0003】
マドラーは、柑橘果実片などの飲料含有物を散解または破砕することにより、風味を抽出するために用いることができる棒状ツールである。パドルタイプの撹拌器はこの目的には適するが飲み物には適さない。マドラーは果実から風味を抽出することや飲料に果実片を分散させることには効率的であるが、撹拌器ほどよくは作用せず、マドラーを単純な抽出具としてよりも多様性があるものにする必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、より効率的に作動し、かつ異なる機能を有するマドラーを提供する。この用具は、マドラーおよび砕氷具(アイスクラッシャー)の双方の機能を有する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
台所環境における手持ちツールとしては、ポテトマッシャ、ひしゃく、へら、泡だて器、ミキサーおよびブレンダーがある。他の用具としは、ボトルオープナー、コルク抜きスクリューおよび引き手がある。さらに、本発明ハンドルは、ポットおよび平鍋上で、またナイフ、フォークおよびスプーンとともに使用することができる。
【0006】
手持ちツール環境において、本発明ハンドルは、ドリル、スクリュードライバー、ハンマー、プライヤー、スパナおよびカッターにおける用途もある。
【0007】
本発明の上述の特徴は、以下に添付図面を参照する詳細な説明により明らかとなるだろう。図面において、同一参照符号は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】グラス内の果実スライスを処理する、本発明によるマドラーの第1側面図である。
図2図1に対して90°回転した向きにおける、本発明によるマドラーの第2側面図である。
図3】マドラーの頂面図である。
図4】砕氷具とするマドラーの第2使用法における、グラスに差し込むマドラーの頂部から見た斜視図である。
図5】マドラーの底部から見た斜視図である。
図6】部分的に分離したマドラーの頂部から見た斜視図である。
図7】マドラーの底部から見た底面図である。
図8】8A〜8Gはポテトマッシャの異なる態様を示す説明図である。
図9】9A〜9Eはスプーンの異なる態様を示す説明図である。
図10】10A〜10Fはアイスピックの異なる態様を示す説明図である。
図11】11A〜11Fはノミ(鑿)の異なる態様を示す説明図である。
図12】12A〜12Dはスパナの異なる態様を示す説明図である。
図13】13A〜13Cはハンドルの分離可能なコンポーネントの異なる態様を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
マドラーと砕氷具の組み合わせは、ヘッド、およびマドラーの頂部で終端する細長部材を備える。マドラーの動作はヘッドを下向きにした状態で機能し、砕氷具の動作は、頂部を下向きに反転させる。頂部近傍に、使用者の指または親指を収容し易い開孔または形成部を設ける。これはマドラーの動作を向上する。頂部区域は、頂部が氷と係合するときに砕氷具となる。
【0010】
ねじ連結して着脱可能なヘッド12で終端する細長部材10を設ける。ヘッド12は、複数個の突起16が突出する下側の表面14を有し、これら突起16はヘッド12の表面14、すなわち細長部材10の底面から突出する。突起16はスパイクとし、底面14に特定パターンで配置する
【0011】
細長部材10は外側に凹面の表面を有し、部分20において部分的に比較的真っ直ぐで,他の部分22においてはより湾曲し、頂部のハンドルで終端し、この頂部はシャフト10のより狭まった部分と比較して外方に広がる。
【0012】
用具は、マドラーおよび砕氷具として作動することに適した細長部材10を構成する。ヘッド12は細長部材10の長手方向軸周りに等間隔で配置した3個の丸突起24,26および28を有する。丸突起24,26および28における外周縁30は、外方に湾曲した部分24,26および28と、これら部分間における内方に窪んだ部分32,34が存在するように形成する。ヘッドの外周縁30の形状部は任意の個数とすることができる。
【0013】
細長部材10の中心軸線38は、ヘッド12を、表面14に直交して通過する。ヘッド12の表面14から突出する突起16を有する。これら突起16は、カクテルなどの飲料内で一般的にみられる柑橘果物スライスなどの果物を散解するよう作用する。表面14からの突起またはスパイク16の個数は、マドラーの好適な使用状況に応じて変更できる。いくつかの状況において、図示のものより多くの突起を有することができる。図面は具体例に過ぎず、突起の大きさおよび形状を変更することができる。表面14を、状況に応じて着脱可能なプレート素子114の一部として設け、これら素子は、周縁溝、リップ等を有し、ヘッド12の底面に着脱可能に装着するプレートとすることができる。
【0014】
用具10は、グラス底部にヘッドを置くときに、グラス縁を越えて十分に突出する長さとする。ヘッド12の表面区域は、用具を垂直方向および/または横方向、もしくはその運動の組み合わせで往復運動させることにより、グラス内での撹拌および混合作用を生ずる。
【0015】
この撹拌作用は、用具10に撹拌リブ40を設けることにより向上できる。撹拌リブ40は、1個またはそれ以上の個数とし、細長部材10の周囲に等間隔で配置する。リブ40は、細長部材10のヘッド12と少なくとも下方部分18との間に設ける。このようにすると、用具の回転撹拌動作を向上し、また指の間で回すことができ、垂直に往復運動させないで済む。
【0016】
指または親指を配置する細長部材10の頂部に開孔42を設ける。手操作によるマドラーの動作は向上し、マドラーをより確実に把持できる能力により、動きをマドラーにより確実に伝達する。マドラーシャフト10の形状は、さらに、確実な動作を容易にする。シャフトの頂部の表面44には、親指の肉球を置くための刻み46を設ける。
【0017】
ヘッド42の頂端部48を、細長部材10にねじ連結する。ヘッド12の頂端部48は、細長シャフト10の端部56における雌ねじ穴54に連結するねじ山52を有して軸線38に沿う中心シャフト50を有する。異なる連結形式も、ねじ連結の代替として可能である。
【0018】
ヘッド12の下側の表面14には、スパイクまたは突起16の配列パターンを有する。この特定配列パターンは一例にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。細長部材10の外部スパイク表面16は、図示の実施形態では方形底面を有する多面角錐体とすることができる。
【0019】
細長部材10は、ヘッド12の上側表面から用具の上側端部の表面44に隣接する位置まで、断面が変化する。細長部材10の上側の表面44は、円形の断面積であり、中央の刻み46を有する。円形の頂部表面44の下側で、細長部材10には、指のために開孔42を形成するある側面から見てアンダーカットしたウエスト部58が存在する。軸線38の周りで見るとき、細長部材10の側壁表面60は、区域20,22間で内方に徐々に湾曲させ、したがって、シャフト全体の最も狭い部分が細長部材10の全長に沿って中間付近にくるようにする。マドラーの頂部における指グリップのウエスト部58は、一方の側面から見たとき、より一層狭くなる。
【0020】
ハンドルにおける三葉状の孔は、所定の手の動きを要する任意の用途を有する用具のハンドルを、効率よく使用し、手の指または一部を用いて快適な作用させることができる。三葉状構造の各側辺は、湾曲した境界面を有し、したがって直線ラインを持たない。そのように快適性を向上するために、側辺の各交点は丸みの付いたコーナーを有する。同様に、シャフトの外面からシャフトの中心軸線に向かって、中心軸線に向かう傾斜を有し、したがって、孔の最小部分は中心軸線にあり、孔の最大部分は外側周縁にある。上側の端部44は、シャフト直径よりも全体直径が相当大きく、手のひらに対して有効かつ快適な位置とするような直径寸法とする。
【0021】
外方に突出る抽出用のリブまたはローブ(丸突起)62を設け、これらリブまたはローブ62は比較的楕円形状にして、周方向に順次離間するリブがヘッド12の外側表面64で、ヘッド12の頂端縁66に向かって、また下側の境界面68まで延在させる。リブ62には、さらに、ヘッド12の各側面に果実が移動することを可能にする波状周縁を設ける。これらリブ62は果実のジュースおよび油脂をマドラーヘッド12の側面上に抽出することを可能にする。これは表面12で生ずる撹拌の他に行われる。
【0022】
ヘッド12の側壁面64に沿って、周方向に順次離間させて配置したジグザグ形状で、ローブまたはリブ70を表面64上に配置する。これら形状およびリブ70は、ヘッド12の外側表面64上の周囲に突起リブ62を設ける代わりに、ジグザグ形状とする。凹面状の楕円の切欠き70は、果実をつぶしまた撹拌するとき吸引および引き込みを排除する。側面形状部またはリブ70,リブ62は異なる個数にして設けることができる。
【0023】
ヘッド12を取り外し、マドラー10を上下反転するとき、通常は親指を配置する部分44を用いて、氷を割るまたは破砕する。互いに離して配置した側方リブ40を有する、細長部材10であるシャフトの外面は、用具を用いて氷を破砕するときに、手または指が滑らないようにより良く操作することを容易にする。
【0024】
場合によっては、ヘッド12に対してカバー部材またはショール72を設ける。
【0025】
本発明を、特定の詳細な構造を参照して説明するが、例示的であり、本発明の範囲および精神を限定するものではないことを理解されたい。特に、細長部材10の正確な断面形状は変化させることができる。外部形状を、美的および機能的な両面から任意の数の要因に応じて決定することができる。シャフト10の中心におけるより狭いまたは細い部分は、マドラーの操作を容易にする。指を収容するシャフト10の頂部近傍における開孔42の形状は変更できる。図示のように、ほぼ三角形の形状であり、ほぼ三角形の平坦な辺74が用具10の頂部44に隣接し、頂部44からずれた位置における頂点76にむかってテーパをなす。
【0026】
図8のA〜8Gには、ポテトマッシャに関する種々の態様を示す。マッシャの異なる態様は、細長部材100から延びるアーム101を有し、この細長部材100は比較的真っ直ぐな部分120の上方に若干湾曲した部分122を有する。細長部材100の真っ直ぐな部分120とマッシャアーム101を連結して、アーム101は、ジャガイモまたは他の食品をボウル内で押しつぶすためのマッシャヘッド102を有する。マッシャアーム10はナイロンで形成し、光沢仕上げしたアルミニウム製のマッシャヘッド102を有する。細長部材100は、スリップ防止材料で形成する。
【0027】
図9のA〜Eにスプーンを示す。スプーンの異なる態様として、比較的真っ直ぐな部分220の上方に若干湾曲した部分222を有する細長部材220を設ける。延長スプーンアーム201を、細長部材200の真っ直ぐな部分220に連結し、延長スプーンアームは、ボウル203内の食品を混合し、またすくい上げるためのスプーンまたはお玉のヘッド202を有する。部分222,220よりなる細長部材200の上方部分と、延長アーム201を、それぞれ異なる材料で形成することができる。
【0028】
図10のA〜Fにアイスピックを示す。アイスピックの異なる態様として、比較的真っ直ぐな部分320の上方に若干湾曲した部分322を有する細長部材220を設ける。アイスピック301を細長部材300の真っ直ぐな部分に連結し、ピックはアイス303を砕くための鋭利な尖端部を有する。部分322,320よりなる細長部材300の上方部分と、ピック301をそれぞれ異なる材料で形成することができる。ピック301は、雌ねじ孔352と係合するねじ350により上方部分320にねじ連結する。そのような交換可能なピックまたは他の器具を部材300に取り付けることができる。
【0029】
図11のA〜Fに異なる態様のノミ(鑿)を示す。ノミの異なる態様として、比較的真っ直ぐな部分420の上方に若干湾曲した部分422を有する細長部材400を設ける。ノミ401を、細長部材400の真っ直ぐな部分420に連結し、ノミ401は、マレット402で叩いくときに、表面を加工する鋭利な刃を有する。部分422,420よりなる細長部材400の上方部分、およびノミ401は、それぞれ異なる材料で製造することができる。ノミの刃部分410を、雌ねじ孔452に係合するねじ450により上方部分とねじ連結する。そのような交換可能なノミまたは他の用具を部材400に取り付けることができる。
【0030】
図12のA〜Dに、スパナの異なる態様を示す。スパナの異なる態様として、比較的真っ直ぐな部分520の上方に若干湾曲した部分522を有する細長部材500を設ける。スパナ501を細長部材500の真っ直ぐな部分に連結し、スパナ501はボルト502を把持するための係合面を有する、部分522,520よりなる細長部材500の上方部分と、スパナ501を、それぞれ異なる材料で製造することができる。
【0031】
図13のA〜Cにハンドルの分離可能コンポーネントの異なる態様を示す。分離可能コンポーネントの異なる態様として、比較的真っ直ぐな部分20の上方に若干湾曲した部分22を有する細長部材10を設ける。細長部材は複数の異なるコンポーネントとすることができ、上方部分301を、雌ねじ孔152と係合するねじ150により、下方部分とねじ連結する。このような交換可能なピックまたは他の用具を部材300に取り付けることができる。異なる種類のコネクタを使用することができ、場合によっては、バヨネットコネクタ、または可変摩擦嵌合を使用することができる。
【0032】
細長部材10の外形は、断面が規則的で平滑なもの、または不規則なもの、方形、または湾曲したもしくは直線的なものとすることができる。この種類の細長形状は、平坦形状またはパドル形状よりも回すのが容易である。
【0033】
ハンドルをツールの残りの部分から取り外し可能であり、この点において、整合する雌ねじ孔に係合するためねじ付きシャンクとすることができる。ハンドルシャンクを、ツールの先端的および/または作用的な端縁および/または表面に結合する他の形状も可能である。使用するツールに合わせて適切な長さとすることができる。孔は、指または指もしくは親指の一部を収容し易い寸法および形状とすることができる。孔が存在するウエスト部は、内側に絞るような異なる角度または形状にし、使用者の手、指および身体の特性と、ツール自体に応じて、容易にサイズを変更することができる。ツールの操作に役立つように孔を使用して、使用者の手における身体特性の一つ以上の部分を収容するように十分な大きさおよび/または寸法とする。場合によっては、円形頂部は、円形でなく、むしろ1個以上の直線的側辺を有する形状に形成できる。直線的端縁は、ハンドルの操作および取扱いを確実に容易化する。本発明の他の態様において、ハンドルは、任意の複数のツールまたは用具と連結する適切なコネクタを有するよう構成したコンポーネントとすることができる。ハンドルの長さは、ツールが機能的に有効性を発揮するように変更できる。場合によっては、ハンドルの長さは調整可能にし、ねじ連結またはピンと孔の形式のように、必要に応じて長さを調整可能とする。全体的に、シャンクにおける孔および拡張した頂部の機能的特徴によれば、ツールの操作性が有効となる。
【0034】
ヘッドの下側面から突出する突起の寸法、形状、個数およびその存否は、広範囲の自由度にわたる設計的選択事項である。特許請求の範囲の精神および範囲内において、様々な変更および類似の構造にすることができ、特許請求の範囲は、全てのこのような変更および類似構造を包含するように、広く解釈すべきである。本発明は、以下の特許請求の範囲におけるいずれかおよび全ての実施形態を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
図9
図10
図11
図12
図13