特許第5985193号(P5985193)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5985193
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】遊技機設置島
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20160823BHJP
【FI】
   A63F7/02 348Z
   A63F7/02 346C
【請求項の数】2
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2012-17218(P2012-17218)
(22)【出願日】2012年1月30日
(65)【公開番号】特開2013-153970(P2013-153970A)
(43)【公開日】2013年8月15日
【審査請求日】2014年12月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100116757
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 英雄
(74)【代理人】
【識別番号】100123216
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 祐一
(74)【代理人】
【識別番号】100163212
【弁理士】
【氏名又は名称】溝渕 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100148161
【弁理士】
【氏名又は名称】秋庭 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100156535
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 多恵子
(72)【発明者】
【氏名】小倉 敏男
(72)【発明者】
【氏名】小沢 匡史
(72)【発明者】
【氏名】山中 隆司
【審査官】 河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−078675(JP,A)
【文献】 特開2006−204389(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数列設された遊技機から排出される遊技球を回収する回収通路と、該回収通路にて回収された遊技球を揚送する揚送装置と、前記回収通路が複数接続され該複数の回収通路の遊技球を合流させて前記揚送装置へ流入可能とする合流通路と、を備える遊技機設置島であって、
前記合流通路の少なくとも一部を構成するとともに、該合流通路における前記複数の回収通路の遊技球が合流する合流部に該回収通路に対し変位可能に設けられた可動通路部材と、
前記可動通路部材を、前記回収通路の遊技球を前記揚送装置へ流入可能とする流入位置と、前記回収通路の遊技球の前記揚送装置への流入を規制する規制位置との間で変位させる駆動手段と、を備え、
前記可動通路部材は、
遊技球が通過する通路部と、
前記通路部の周縁における前記複数の回収通路それぞれに対応する位置に設けられ、該回収通路から該通路部への遊技球の流入を規制する規制部と、を含み、
前記規制位置では、前記通路部が前記回収通路の上方に位置するとともに、前記規制部が前記回収通路側に進出して、前記複数の回収通路から前記通路部への遊技球の流入を一斉に規制し、
前記流入位置では、前記通路部が前記回収通路と同高さまたは下方に位置するとともに、前記規制部が前記回収通路から退避して、前記複数の回収通路から前記通路部への遊技球の流入の規制を一斉に解除する
ことを特徴とする遊技機設置島。
【請求項2】
前記可動通路部材は、前記回収通路の幅方向の一端側に、該幅方向に対し略直交する方向に設けられた回動軸を中心として揺動可能に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機設置島。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数列設された遊技機から排出される遊技球を回収する回収通路と、該回収通路にて回収された遊技球を揚送する揚送装置と、前記回収通路が複数接続され該複数の回収通路の遊技球を合流させて前記揚送装置へ流入可能とする合流通路と、を備える遊技機設置島に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のパチンコ遊技機等が列設される遊技機設置島には、一般的にパチンコ遊技機等から排出された遊技球を回収する回収通路と、該回収通路にて回収された遊技球を遊技機設置島の上部まで揚送する揚送装置と、が主に設置されており、揚送装置としては、例えば揚送される遊技球に臨むように上下方向に張設された帯状の研磨布により遊技球を研磨しつつ揚送するもの等がある。
【0003】
このような揚送装置には前記回収通路が接続され、回収された遊技球が流入するようになっているが、例えば、遊技場の営業時間内においてパチンコ遊技機の稼動率が低く揚送する遊技球が極めて少ない場合や、研磨布の交換等のメンテナンス作業を行う場合にあっては、揚送駆動を停止する必要がある。しかし揚送通路内に遊技球が残存した状態で揺動駆動を停止すると、残存している遊技球の重さにより、揚送駆動を再開する際に大きな負荷が掛かってしまう。
【0004】
そこで、複数の櫛歯状部が間隔を介して設けられた開閉扉を、回収通路としての整列樋に対し進出して揚送装置への流入を規制する規制位置と退避する退避位置との間で移動可能に設け、開閉扉を規制位置にすることにより揚送装置への遊技球の流入を堰き止めた後、揚送通路内の遊技球を抜いてから該揺動駆動を停止できるようにしたもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−190595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の遊技機設置島では、開閉扉が回収通路としての整流樋に設けられているため、例えば揚送装置に複数の回収通路が接続される場合、開閉扉を各回収通路毎に移動可能に配設する必要があるため、部品点数が増加して構造が複雑になるので製造コストが嵩んでしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、複数の回収通路から揚送装置への遊技球の流入を、構造が簡易で安価な装置により規制することができる遊技機設置島を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機設置島は、
複数列設された遊技機(パチンコ遊技機2)から排出される遊技球を回収する回収通路(中継樋24L,24R、渡り樋507等)と、該回収通路にて回収された遊技球を揚送する揚送装置(揚送装置25)と、前記回収通路が複数接続され該複数の回収通路の遊技球を合流させて前記揚送装置へ流入可能とする合流通路(合流通路550)と、を備える遊技機設置島(遊技機設置島1)であって、
前記合流通路の少なくとも一部を構成するとともに、該合流通路における前記複数の回収通路の遊技球が合流する合流部(合流通路550において、中継樋24L,24Rに対応する接続口505L,505R、及び渡り樋507に対応する接続口506に囲まれた部分)に該回収通路に対し変位(揺動)可能に設けられた可動通路部材(揺動通路部材551)と、
前記可動通路部材を、前記回収通路の遊技球を前記揚送装置へ流入可能とする流入位置(図13(a)参照)と、前記回収通路の遊技球の前記揚送装置への流入を規制する規制位置(図13(b)参照)との間で変位させる駆動手段(昇降モータ580、昇降ロッド581、ギヤボックス582、昇降体583、リンク部材574及び制御装置)と、を備え、
前記可動通路部材は、
遊技球が通過する通路部(通路板部560)と、
前記通路部の周縁における前記回収通路に対応する位置(左右側辺と後辺)に設けられ、該回収通路から該通路部への遊技球の流入を規制する規制部(規制片564L,564R,564B)と、を含み、
前記規制位置では、前記通路部が前記回収通路の上方に位置するとともに、前記規制部が前記回収通路側に進出して図13(b)、図14(c)参照)、前記複数の回収通路から前記通路部への遊技球の流入を一斉に規制し、
前記流入位置では、前記通路部が前記回収通路と同高さまたは下方に位置するとともに、前記規制部が前記回収通路から退避して(図13(a)、図14(a)参照)、前記複数の回収通路から前記通路部への遊技球の流入の規制を一斉に解除する
ことを特徴としている
この特徴によれば、回収通路の遊技球は、可動通路部材が流入位置にあるときは、通路部が回収通路と同じ高さか下方に位置するとともに規制部が退避するため、通路部に流入可能となり、可動通路部材が規制位置にあるときは、通路部が回収通路の上方に位置することで該通路部への流入が困難または不可となるとともに、規制部が回収通路に進出することで、通路部への流入が阻止される。また、可動通路部材を合流部に設けることで、各回収通路に対応する規制部を通路部に一体に設けることができ、これにより可動通路部材の移動に応じて複数の規制部が一斉に移動して複数の回収通路からの遊技球の流下を規制できるため、各回収通路毎に規制部を変位可能に設ける必要がないばかりか、通路部材を利用して複数の規制部を連動させることができるので、部品点数を削減して構造を簡素化し、製造コストを低減することができる。
また、本発明の請求項2に記載の遊技機設置島は、
前記可動通路部材は、前記回収通路の幅方向の一端側に、該幅方向に対し略直交する方向に設けられた回動軸を中心として揺動可能に設けられる
ことを特徴としている。
【0009】
本発明の手段1に記載の遊技機設置島は、請求項1に記載の遊技機設置島であって、
前記規制部(規制片564L,564R,564B)は、前記通路部(通路板部560)の周縁における前記回収通路に対応する位置から下方に向けて連設される壁部にて構成されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動通路部材が上昇することにより壁部が下方から上昇して回収通路からの遊技球の流出を規制するので、合流通路と回収通路との接続位置にある遊技球が壁部に挟まれること等が防止される。
【0010】
本発明の手段2に記載の遊技機設置島は、請求項1または手段1に記載の遊技機設置島であって、
前記可動通路部材(揺動通路部材551)は、
前記回収通路(中継樋24L,24R、渡り樋507等)の幅方向の一端側に、該幅方向に対し略直交する方向に設けられた回動軸(回動軸567L,567R)を中心として揺動可能に設けられる(図13参照)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動通路部材は、規制位置に向けて移動する際に、回収通路の幅方向の一端側から他端側に向けて徐々に回収通路上に進出していくことで、遊技球が徐々に規制または解除されるため、幅方向にわたり一斉に進出させる場合に比べて、駆動手段に無理な負荷がかかりにくい。
【0011】
本発明の手段3に記載の遊技機設置島は、手段2に記載の遊技機設置島であって、
前記回動軸(回動軸567L,567R)は、前記回収通路(中継樋24L,24R)に対し該回収通路の幅方向に離れた位置に設けられている(図13参照)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、回収通路の幅方向にわたり可動通路部を回収通路上に進出させることができるので、遊技球の流入を確実に規制できる。
【0012】
本発明の手段4に記載の遊技機設置島は、請求項1または手段1に記載の遊技機設置島であって、
前記可動通路部材(揺動通路部材551)を、前記回収通路(中継樋24L,24R、渡り樋507等)に対し略平行な状態で前記流入位置(図15中実線位置参照)と前記規制位置(図15中2点鎖線線位置参照)との間で直線移動可能に支持する支持手段を備える、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動通路部材は、規制位置または流入位置に移動する際に、回収通路の幅方向にわたり一斉に進出または退避するので、回収通路の遊技球を一斉に規制または解除することができるため、遊技球を速やかに規制または解除できる。また、支持手段により支持されるため、規制部に回収通路からの球圧がかかっている状態でも、安定して移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例としての遊技機設置島の内部構造を示す断面図である。
図2図1のA−A断面図である。
図3図1の遊技機設置島の長手方向の中央下部を示す平面図である。
図4】(a)は揚送装置を斜め前側から見た状態を示す斜視図であり、(b)は揚送装置を斜め後ろ側から見た状態を示す斜視図である。
図5】揚送装置の内部構造を示す縦断面図である。
図6図5のB−B断面図である。
図7】揚送装置の下部構造を示す要部拡大断面図である。
図8】シャッタ装置を斜め後ろから見た状態示す斜視図である。
図9】シャッタ装置を斜め前から見た状態を示す斜視図である。
図10】シャッタ装置の内部構造を示す斜視図である。
図11】シャッタ装置の内部構造を示す縦断面図である。
図12図11のC−C断面図である。
図13】(a)は流入位置、(b)は規制位置における可動通路部材と接続口との位置関係を示すである。
図14】シャッタ装置による流下規制状況を示す概略図である。
図15】変形例としてのシャッタ装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例】
【0015】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明において、図1の手前側を遊技機設置島の前側、奥側を後側、左右方向を左右側として説明する。
【0016】
図1に示されるように、遊技機設置島1は、左右方向に向けて細長に形成されており、その前後面には、遊技機の一例であるパチンコ遊技機2及び該パチンコ遊技機2での遊技に使用する遊技媒体としての遊技球の貸出を実施させる球貸処理機(図示略)が長手方向(左右方向)に向けて複数列設されている。
【0017】
遊技機設置島1の略中央上部には、遊技球が貯留される上部タンク3が設けられており、この上部タンク3内に貯留された遊技球は、遊技機設置島1内の長手方向両端部に向かってそれぞれ下方に傾斜するように配設された左右の供給樋4に流入するようになっている。これら左右の供給樋4には、流下する遊技球を各パチンコ遊技機2に供給するための支流樋5が、供給樋4の前後(球の流下方向に向かって左右)の側板に、流下方向に向かって所定間隔おきに複数配設されており、これら支流樋5に供給された遊技球は、各パチンコ遊技機2の背面に設けられた球タンク6に供給されるようになっている。
【0018】
供給樋4の下流側端部には、例えばメンテナンス時等において供給樋4内の遊技球を後述する下部樋10L,10R内に流出させる球抜き管7が設けられている。尚、通常時にはこの球抜き管7内を遊技球が流下しないようになっている。
【0019】
遊技機設置島1の内部には、パチンコ遊技機2より排出されたアウト球を一時貯留するアウト球タンク8が、パチンコ遊技機2が載置される繕板13の上面に、各パチンコ遊技機2に対応するように複数設けられている。
【0020】
また、上部タンク3からは、該上部タンク3内部に貯留される遊技球の貯留量が所定量以上となってオーバーフローした遊技球を、遊技機設置島1の長手方向の略中央位置に配置される揚送装置25を挟んでその左右側、つまり遊技機設置島1の左右両側(長手方向の両端側)の下部にそれぞれ配置される第1のタンクとしての島タンク9L,9Rそれぞれに導くオーバーフロー樋12が左右に向けて延設されているとともに、これら左右のオーバーフロー樋12の下流側端部からは、オーバーフロー管18が垂下されている。
【0021】
左右の島タンク9L,9R内には、図1図3に示されるように、球抜き管7及びオーバーフロー管18から排出される遊技球が流入する下部樋10L,10Rが、それぞれ遊技機設置島1における長手方向中央に向かって下方に傾斜するように配設されている。下部樋10L,10R内を流下する遊技球は、前後(球の流下方向に向かって左右)の側板に複数形成された開口11(図2参照)、及びその底板における下流側端部に形成された開口14(図3参照)を介して、島タンク9L,9R内の長手方向に向けて遊技球が偏りなくほぼ均等に貯留されるように落下される。
【0022】
遊技機設置島1の左側端部には、遊技者が獲得した遊技球を計数するための計数装置15が配設されており、この計数装置15内に投入された遊技球は、該計数装置15に設けられている球投入口15aから連設された返却路16を介して下部樋10Lに流入し、島タンク9L内に排出されて貯留される。つまり、計数装置15にて計数された計数済み球は、遊技機設置島1の内部における左側の島タンク9Lに返却されるようになっている。
【0023】
第1のタンクとしての左右の島タンク9L,9R内における下部樋10L,10Rの前後側(球の流下方向に向かって左右側)には、図2図3に示されるように、各アウト球タンク8から排出される遊技球を回収する側部樋17L,17Rが並設されている。
【0024】
左右の島タンク9L,9Rと後述する揚送装置25との間には、図1及び図3に示されるように、上面が開口する有底箱状をなすとともに、底面が遊技機設置島1の中央方向に向かって下方に傾斜する第2のタンクとしてのバッファタンク200L,200Rが設けられている。これら第1のタンクとしての島タンク9L,9R及び第2のタンクとしてのバッファタンク200L,200Rにより下部タンクが構成されている。
【0025】
側部樋17L,17Rの下流側端部は、バッファタンク200L,200R内まで延設されていて、側部樋17L,17R内に回収された遊技球は、主に島タンク9L,9R内に貯留されることなく、直接バッファタンク200L,200Rに流下するようになっている。尚、バッファタンク200L,200R内に貯留された遊技球により側部樋17L,17Rの下流端開口が塞がれて、遊技球が上流側に向けて充満した場合には、側部樋17L,17Rの内側面における島タンク9L,9Rの下流側端部付近に形成された開口17a(図3参照)から島タンク9L,9R内に落下して貯留されるようになっている。
【0026】
バッファタンク200L,200Rにおける下流側の側板200aの下部には下部流出口23aが形成されており、該下部流出口23aからは、後述する揚送装置に遊技球を誘導する中継樋24L,24Rが、揚送装置25に向けて下方に傾斜するようにそれぞれ延設されている。
【0027】
島タンク9L,9Rとバッファタンク200L,200Rとの間には、第1のタンクとしての島タンク9L,9Rに貯留されている遊技球を、第2のタンクとしてのバッファタンク200L,200Rに揚送(移送)する移送装置としてのミニリフト210L,210Rが、前後の側部樋17L,17Lに挟まれるようにして設けられている。ミニリフト210L,210Rの下部には、島タンク9L,9Rの内部と連通する流入口210aが形成されており、ミニリフト210L,210Rを駆動することにより、島タンク9L,9R内の遊技球が自然流下によりミニリフト210L,210R内部に流入して揚送され、上部に形成された排出口210bから、バッファタンク200L,200R内に排出されるようになっている。
【0028】
バッファタンク200L,200R内部には、ミニリフト210L,210Rの前後に配設される側部樋17L,17Rの下流側端部が、島タンク9L,9R側の側板200bにおける所定高さ位置で貫通して配設されている。バッファタンク200L,200Rの内部における前後の側部樋17L,17Lまたは側部樋17R,17Rの間には、上面が開口する箱型のミニタンク201L,201Rがミニリフト210L,210R側に隣接して配設されており、該ミニタンク201L,201R内には、ミニリフト210L,210Rにより揚送されて排出口210bから排出された遊技球が落下するようになっている。
【0029】
そして、バッファタンク200L,200Rから中継樋24L,24Rを介して流下した遊技球は、揚送装置25内に流入し、揚送装置25により揚送された後、上部タンク3内に貯留される。
【0030】
これら遊技機設置島1内に配設される供給樋4、支流樋5、オーバーフロー樋12、オーバーフロー管18、下部樋10L,10R、側部樋17L,17R、ミニリフト210L,210R、バッファタンク200L,200R、中継樋24L,24R、揚送装置25とにより、遊技機設置島1内における遊技球の循環経路が構成されている。
【0031】
また、これらのうち下部樋10L,10R、側部樋17L,17R、ミニリフト210L,210R、バッファタンク200L,200R、中継樋24L,24Rは、パチンコ遊技機2から排出される遊技球を回収する回収通路を構成している。
【0032】
また、遊技機設置島1内には、揚送装置25やミニリフト210L,210Rを駆動制御する制御装置(図示略)が設けられている。また、この制御装置(図示略)には、揚送装置25、ミニリフト210L,210R、計数装置15、が接続されているとともに、前記上部タンク3、島タンク9L,9R、ミニタンク201L,201R内に設けられた後述する各種のセンサが接続されており、各種センサからの検出状況、つまり各タンクにおける遊技球の貯留状況や、揚送装置25の駆動状況や計数装置15からの球の返却状況等に応じて、揚送装置25やミニリフト210L,210Rの駆動制御を実施して遊技球を揚送し、遊技機設置島1内を循環させるようになっている。また、制御装置は通信ユニットを介して図示しないホールコンピュータなどの管理装置等に接続されていて、例えば、揚送装置25やミニリフト210L,210R等が停止した場合に、該駆動が停止した旨を前記管理装置等に送信するようになっている。
【0033】
具体的には、制御装置は、上部タンク3の貯留量が下限レベル以上、上限レベル未満である場合は、揚送装置25を駆動し、パチンコ遊技機2から排出されて側部樋17L,17Rに回収される遊技球を、島タンク9L,9R内に貯留されている遊技球よりも優先して揚送装置25にて揚送させる。
【0034】
上部タンク3の貯留量が下限レベル未満になった場合は、ミニリフト210L,210R等を駆動して島タンク9L,9R内に貯留されている遊技球を流出させ、揚送装置25にて揚送させる。尚、駆動したミニリフト210L,210Rは、上部タンク3の貯留量が下限レベル以上の所定レベルに達した時点で停止させる。また、制御装置は、計数装置15が連通されている島タンク9L側のミニリフト210Lをミニリフト210Rより優先して駆動させることで、計数装置15に投入された遊技球の貯留スペースが島タンク9Lに極力確保されるようにしている。
【0035】
上部タンク3の貯留量が上限レベル以上になった場合は、揚送装置25による遊技球の揚送を停止する処理を行う。具体的には、揚送装置25の揚送駆動を停止する前に、後述するシャッタ装置500により揚送装置25への遊技球の流入を規制する。そして、揚送装置25への遊技球の流入を規制してから所定期間(例えば、約30秒)が経過した時点で、揚送装置25の揚送駆動を停止する。
【0036】
つまり、この所定期間は、揚送装置25への遊技球の流入を規制してから、既に揚送装置25に流入してしまっている全ての遊技球が揚送されるまでに要する時間を設定することが好ましい。よって、所定期間が経過した時点で揚送装置25の揚送駆動を停止することで、揚送装置25に流入した遊技球を全て揚送して揚送経路内に遊技球が残存しない状態としてから揚送駆動を停止させることができる。
【0037】
よって、上記したように揚送駆動を間欠的に行う場合において、揚送駆動を停止させたときに揚送経路内に遊技球が残存しないことで、揚送駆動を再開させる際に遊技球による負荷がかからない状態で揚送モータ80の駆動を開始させることができる(駆動初期時にかかる負荷を軽減できる)。また、後述する搬送ベルト103にも駆動開始時に大きな負荷がかからないので、搬送ベルト103が破損すること等を防止できる。
【0038】
尚、このように予め定められた時間が経過してから揚送駆動を停止するのではなく、例えば揚送装置25の排出口38に遊技球の検出センサ等を設け、揚送装置25への遊技球の流入を規制した後、前記検出センサが遊技球を検出してから所定時間内に新たな遊技球が検出されなかったことを条件に、揚送駆動を停止させるようにしてもよい。
【0039】
また、揚送装置25の駆動を停止した場合、上部タンク3の貯留量が上限レベル未満の所定レベルにまで減少してから、揚送装置25の駆動を再開する。
【0040】
また、揚送装置25のメンテナンス作業等を実施する場合等には、特定の停止操作を行うことにより、揚送装置25の揚送駆動を手動で停止させることができるようになっている。この場合においても、シャッタ装置500により揚送装置25への遊技球の流入を規制した後、所定期間が経過した時点で揚送装置25の揚送駆動を停止する。
【0041】
尚、本実施例における遊技機設置島1は、上部タンク3や島タンク9L,9R内部に貯留された遊技球のみを制御により循環して使用するいわゆる独立式の遊技機設置島であるが、例えば遊技場内に並設される他の遊技機設置島と上部タンク同士を適宜連結樋等により連結して、他の遊技機設置島間で遊技球の貯留量の調整を行うことができるようにしてもよい。また、遊技者が獲得した遊技球を計数する計数装置が各パチンコ遊技機2に対応して設けられ、各遊技機設置島内において遊技球を循環使用することが可能に構成されたユニット式の遊技機設置島であってもよい。
【0042】
次に、揚送装置25の詳細な構造について説明する。図4は、(a)は揚送装置を斜め前側から見た状態を示す斜視図であり、(b)は揚送装置を斜め後ろ側から見た状態を示す斜視図である。図5は、揚送装置の内部構造を示す縦断面図である。図6は、図5のB−B断面図である。図7は、揚送装置の下部構造を示す要部拡大断面図である。尚、以下においては、図5図7の左側を揚送装置の前面側、右側を揚送装置の後面側、手前側を揚送装置の右側、奥側を揚送装置の左側として説明する。
【0043】
揚送装置25は、図4及び図5に示されるように、床面上にアンカー固定されるベース板110上に立設される上下方向に延びる柱状の本体100と、本体100の上部(遊技球の移送方向の下流側)に設けられた左右方向を向く回転軸101a周りに回動自在に設けられる上部ローラ101と、本体100の下部(遊技球の移送方向の下流側)に設けられた左右方向を向く回転軸102a周りに回動自在に設けられる下部ローラ102と、これら上部ローラ101と下部ローラ102とに掛け渡される所定幅を有する無端帯状の搬送ベルト103と、本体100の後面側の一側辺を中心に回動自在に設けられ、搬送ベルト103の上昇路に対向して配置される上下方向に延びる直線状通路115(図5参照)を形成する直線状通路カバー104と、下部ローラ102の下方に配置され、該下部ローラ位置における搬送ベルト103に遊技球を押圧するために該下部ローラ102の外周面に沿って略円弧状に形成されたアール状通路部材としてのアール状通路カバー105と、該下部ローラ102の下方におけるアール状通路カバー105の反対側に対向して配置され、アール状通路カバー105に遊技球を誘導する球導入部材としての球導入通路カバー106と、から主に構成されている。
【0044】
これら搬送ベルト103の外面に対向して配置される上部通路カバー118、直線状通路カバー104、アール状通路カバー105、球導入通路カバー106は、上部ローラ101及び下部ローラ102の回転により周回する搬送ベルト103に遊技球を押圧して揚送するための通路部材を構成している。
【0045】
尚、下部ローラ102は、本体下部に設けられる揚送モータ80(図4参照)により駆動する駆動ローラとされ、上部ローラ101は従動ローラとされており、図5中矢印方向(時計回り)に回転するようになっている。また、図5に示されるように、下部ローラ102の上方には、搬送ベルト103の張力を調整可能なテンションローラ108と、その上下に配置される従動ローラ107,109とが回動可能に支持されており、これら従動ローラ107,109及びテンションローラ108の間を蛇行するように搬送ベルト103が掛け渡されている。尚、これら上部ローラ101、下部ローラ102、従動ローラ107,109及びテンションローラ108の詳細な構造は後述することとする。
【0046】
直線状通路カバー104は、上下方向に延びる板状部材にて構成され、図4に示されるように、本体100の後面における一側辺に、該本体100の後面を開閉可能に枢着されており、他側辺に突設された上・中・下段の係止ピン112a〜112cに、本体100に枢着された上・中・下段の係止部材111a〜111cが係止されることで、閉塞位置にてロックできるようになっている。
【0047】
直線状通路カバー104の内面には、特に図6に示されるように、上下方向に延設される直線状通路115を形成するための略半球状の凹溝113が複数列(本実施例では7列)並設して形成された縦長の通路板114が、複数のコイルバネ117を介して搬送ベルト103に向けて付勢された状態で配置されており、直線状通路カバー104を閉塞位置に位置したときに、搬送ベルト103の外面に対向配置され、これら複数の凹溝113により、上下方向に延びる複数列の直線状通路115が形成される。
【0048】
そしてこれら各凹溝113にガイドされる各直線状通路115内の遊技球Pは、この通路板114により搬送ベルト103に押圧されることにより、搬送ベルト103の移動により通路内を上方に向けて移動して揚送されるようになっている。つまり、通路板114における遊技球との対向面(内面)は、遊技球の移送面を構成している。
【0049】
また、この通路板114の内面側には、各通路内を移送する遊技球を清浄する清浄部材としての清浄布116が敷設されていることで、この清浄布116を介して通路板114により遊技球Pが搬送ベルト103に向けて押圧されることで、搬送ベルト103の移動により、遊技球Pが清浄布116に摺接(当接)されながら移送されるため、遊技球が揚送とともに清浄されるようになっている。つまり、本実施例における揚送装置25は、遊技球Pを清浄しながら揚送する揚送清浄装置である。
【0050】
この清浄布116は帯状をなし、直線状通路カバー104の通路板114の内面に沿って上下方向(遊技球の移送方向の上流側から下流側)に張設される。該張設された清浄布116の上側は、直線状通路カバー104の上端部(下流側折返し部)にて外側下向きに折返された後、直線状通路カバー104の外面上部に設けられた上部クランプ装置300(図5参照)に挿通した状態で保持され、直線状通路カバー104の外面に沿って敷設される。また、清浄布116の下側は、直線状通路カバー104の下端部(上流側折返し部)にて外側上向きに折返された後、直線状通路カバー104の外面下部に設けられた下部クランプ装置400(図5参照)に挿通した状態で保持され、直線状通路カバー104の外面に沿って敷設される。
【0051】
このように清浄布116は、直線状通路カバー104の上下端部にてそれぞれ外向きに折返され、直線状通路カバー104の外面に沿って引き出された上部を上部クランプ装置300にて、下部を下部クランプ装置400にて保持する必要があるため、少なくとも直線状通路カバー104の上下幅寸法、つまり、直線状通路115において清浄布116が遊技球に当接可能に敷設される清浄部の長手幅寸法よりも長尺な帯布にて構成されており、遊技球との摺接面が汚れた場合、上部クランプ装置300及び下部クランプ装置400による保持状態を解除し、直線状通路115の清浄部に配置されている清浄布116の使用済み部を上部または下部から引き出して、未使用部を直線状通路115の清浄部に配置することで交換できるようになっている。
【0052】
このように直線状通路カバー104により形成される直線状通路115は、図5に示されるように、回転軸101aから回転軸102aにかけて本体100の前面側、つまり搬送ベルト103の上昇側に形成されている。そして直線状通路115を上方に移送された遊技球Pは、本体100の上部に設けられた上部通路カバー118により形成される円弧状の上部通路119により前面側(図5中右側)に折り返された後、該上部通路カバー118に連設された排出カバー120内を流下して、該排出カバー120に形成された排出口38から排出され、上部タンク3内に貯留されるようになっている。
【0053】
直線状通路115の下方、つまり上流側には、前述したアール状通路カバー105により形成されるアール状通路121が形成されており、本体100の前面側下部に設けられた球流入口122から流入される遊技球を、上方の直線状通路115に向けて誘導するようになっている。
【0054】
アール状通路121には、このアール状通路カバー105の上流側にある球流入口122に設けられる球導入通路カバー106により形成される球導入通路123を流下する遊技球Pが流入されるようになっている。
【0055】
本体100の下部背面側には、パチンコ遊技機2から排出される遊技球を回収する回収通路の一部を構成する中継樋24L,24Rと揚送装置25の球流入口122とを接続し、該中継樋24L,24Rからの遊技球を合流させて揚送装置25へ流入可能とする合流通路550を有するシャッタ装置500が配設されている。
【0056】
次に、シャッタ装置500について、図8図13に基づいて説明する。図8は、シャッタ装置を斜め後ろから見た状態示す斜視図である。図9は、シャッタ装置を斜め前から見た状態を示す斜視図である。図10は、シャッタ装置の内部構造を示す斜視図である。図11は、シャッタ装置の内部構造を示す縦断面図である。図12は、図11のC−C断面図である。図13は、(a)は流入位置、(b)は規制位置における可動通路部材と接続口との位置関係を示すである。図14は、シャッタ装置による流下規制状況を示す概略図である。尚、以下においては、揚送装置の前後左右を基準として、例えば図8の左斜め下側を揚送装置の前面側、右斜め上側を揚送装置の後面側として説明する。
【0057】
図8図12に示すように、シャッタ装置500は、ベース板110上に固設される本体ユニット501と、本体ユニット501の上部に設けられる駆動ユニット502と、から主に構成されている。本体ユニット501は、金属性の左右の側板504L,504R及び後板503により背面側が開口する箱状に形成され、内部には合流通路550を構成する揺動通路部材551及びスノコレール552が設けられている。
【0058】
左右の側板504L,504Rの上部位置には、横長長方形状をなす接続口505L,505Rが形成されており、該接続口505L,505Rには中継樋24L,24Rが接続されている。
【0059】
後板503の上部には接続口506が形成されており、該接続口506には、図示しない他の遊技機設置島の貯留タンクに接続される渡り樋507を連結するための連結樋508が、外方に向けて突出するように取り付けられている。また、接続口506は、接続口505L,505Rとほぼ同形状をなすとともに、少なくともそれぞれの下辺がほぼ同高さ位置に形成されている。
【0060】
揺動通路部材551は、図10図13に示すように、平面視略正方形状をなす通路板部560と、通路板部560の前辺から上方に屈曲される前板部561と、前板部561の上辺から後方に屈曲される上板部562と、により側面視略コ字形に形成されている。
【0061】
通路板部560は、左右の側板504L,504R及び後板503内面に対して3辺を近接させるように配設される。左右側辺は、接続口505L,505Rの下辺よりも若干長寸に形成され、後辺は、接続口506の下辺よりも若干長寸に形成されている。また、通路板部560の前後方向の略中央から後側にかけて、直径約20mmの円形の落下孔563が複数形成されている。よって、通路板部560上に流入した遊技球は落下孔563から落下して揚送装置25への流入が許容されるとともに、例えば遊技球の貸し出しに使用されるプリペイドカード等の大きな異物は捕捉され、揚送装置25への進入が防止される。
【0062】
また、通路板部560の左右側辺及び後辺からは、横長長方形状をなす規制片564L,564R,564Bがそれぞれ下方に向けて屈曲形成されている。これら規制片564L,564R,564Bの上下幅寸法は、遊技球の直径2Rよりも長寸とされている。
【0063】
このように、合流通路550の一部を構成する通路板部560は、回収通路である中継樋24L,24Rが接続される接続口505L,505Rや、渡り樋507が接続される接続口506それぞれに対応する位置に規制片564L,564R,564Bが形成されている。また、通路板部560は、合流通路550において、中継樋24L,24Rや渡り樋507等、複数の回収通路の遊技球が合流する合流部(合流通路550において、中継樋24L,24Rに対応する接続口505L,505R、及び渡り樋507に対応する接続口506に囲まれた部分)に設けられている。
【0064】
前板部561の左右側辺には、軸受片565L,565Rが前方に向けて屈曲形成されている。軸受片565L,565Rには、下端から上方に向けて係止溝566が切欠形成されており、該係止溝566は、左右の側板504L,504Rの所定高さ位置に内側に突出するように固設されたボルトからなる左右方向を向く回動軸567L,567Rに上方から係止される。これにより揺動通路部材551は、左右方向を向く回動軸567L,567Rを中心として上下方向に揺動可能に設けられている。
【0065】
上板部562は、接続口505L,505Rの上部付近に配設され、略正方形状の点検口570が形成されている。点検口570は、透光性を有する合成樹脂板からなる蓋板571により開閉可能に閉鎖されているため、下方の合流通路550内への異物やゴミ等の落下が防止されるとともに、点検口570から該蓋板571を通して合流通路550内を点検できるようになっている。また、蓋板571を開放することにより、点検口570から合流通路550内にアプローチすることができるため、ゴミ等が進入してしまった場合は点検口570から取り出すことができる。
【0066】
また、上板部562の上面後端部には、左右方向を向く連結軸573が設けられており、上端が駆動ユニット502と連結されたリンク部材574の下端を軸支している。
【0067】
揺動通路部材551の下方位置には、スノコレール552が、後側から前側に向けて下方に傾斜するように設けられ、下端が球導入通路123に接続されている。スノコレール552は、特に図12に示すように、遊技球の流下通路の側面を形成する8本の側壁レール552aと、各側壁レール552a間に配設され、遊技球の流下通路の底面を構成する7本の底壁レール552bと、これら側壁レール552a及び底壁レール552bを一体化するベース体552cと、から構成され、7列の流下通路135が形成されている。
【0068】
よって、落下孔563から落下した遊技球は、スノコレール552を流下して球導入通路123内に流入する。また、落下孔563を通過してスノコレール552上に落下した異物は、スノコレール552の間隙から下方に設けられた空間Sに落下するので、該空間Sから異物を除去できる。
【0069】
尚、落下孔563の直径は、合流通路550内に流入する遊技球をその下方のスノコレール552上に大量に落下させることなく、適量ずつ落下させることが可能な大きさに設定されている。このようにスノコレール552上への遊技球の流出量を抑制することで、スノコレール552やその下流側の球導入通路123上に多量の遊技球が流入して充満することにより、球流入口122付近の下部ローラ102や搬送ベルト103に高い球圧がかり、下部ローラ102を回転駆動させる揚送モータ(図示略)等に過剰な負荷が加わることが防止されている。
【0070】
図10図12に示すように、駆動ユニット502は、本体ユニット501の上部に設けられる天板576上に固設されている。具体的には、昇降モータ580と、昇降モータ580の背面側に、軸心周りに回動可能に支持された上下方向を向く昇降ロッド581と、昇降モータ580の駆動力を昇降ロッド581に伝達するギヤ(図示略)が内蔵されたギヤボックス582と、昇降ロッド581に昇降可能に設けられた昇降体583と、昇降ロッド581に対し並設され、昇降体583を昇降案内する左右一対の案内ロッド584と、から主に構成されている。
【0071】
昇降体583は、昇降ロッド581の外周に形成された雄ネジ部に螺入可能な雌ネジ部583aを有し、該雌ネジ部583aを介して昇降ロッド581の外周に螺入されている。そして案内ロッド584に対して長手方向に摺動可能に挿通されていることで、昇降ロッド581を中心とした回動が規制されている。
【0072】
昇降体583には、リンク部材574の上端が、左右方向を向く回動軸575を介して軸支されている。また、左側方には検出片585が突設されており、昇降体583が上方位置にあるときは上限センサ586aの検出片を押圧し、下方位置にあるときは下限センサ586bの検出片を押圧する。
【0073】
また、昇降モータ580の前面側には、昇降モータ580及び上限センサ586a、下限センサ586bが接続される昇降基板587が配設されている。この昇降基板587は、遊技機設置島1に設けられた前記制御装置に接続されており、制御装置からの指令及び上限センサ586a、下限センサ586bの検出結果に基づいて昇降モータ580の駆動制御が行われるようになっている。また、駆動ユニット502の上部には、昇降モータ580を手動で駆動・停止させることが可能な手動スイッチ588(図8,9参照)が設けられている。
【0074】
昇降体583は、下限センサ586bにより検出片585が検出される下限位置と、上限センサ586aにより検出片585が検出される上限位置と、の間で上下方向に移動可能に設けられている。そして、昇降モータ580の駆動力がギヤボックス582を介して昇降ロッド581に伝達され、該昇降ロッド581が軸心周りに回動することで、案内ロッド584により昇降ロッド581を中心とした回動が規制された昇降体583が、上方または下方に移動する。
【0075】
そして、このように昇降体583が昇降することにより、リンク部材574を介して揺動通路部材551の後端が上昇または下降させられることで、回動軸567L,567Rを中心として後端側が上下に揺動する。
【0076】
具体的には、昇降体583が下限位置にあるとき、揺動通路部材551は、通路板部560及び規制片564L,564R,564Bが、各接続口505L,505R,506の下辺505aより下方に、該下辺505aに対して前後方向に僅かに傾斜した状態で位置する流入位置になる(図13(a)参照)。
【0077】
つまり、この流入位置では、通路板部560が接続口505L,505Rに接続される中継樋24L,24Rよりも下方に位置するとともに、規制片564L,564R,564Bも中継樋24L,24Rから下方に退避しているので、接続口505L,505Rから遊技球の流入を通路板部560への遊技球の流入が許容される。
【0078】
昇降体583が下限位置にあるとき、揺動通路部材551は、通路板部560及び規制片564L,564R,564Bが、各接続口505L,505R,506の下辺505aより下方に、該下辺505aに対して前後方向に僅かに傾斜した状態で位置する流入位置になる(図13(a)参照)。
【0079】
つまり、この流入位置では、通路板部560が接続口505L,505Rに接続される中継樋24L,24Rよりも下方に位置するとともに、規制片564L,564R,564Bが中継樋24L,24Rから下方に退避しているので、中継樋24L,24Rの遊技球が接続口505L,505Rを介して通路板部560に流入可能となる。
【0080】
また、昇降体583が上限位置にあるとき、揺動通路部材551は、通路板部560が各接続口505L,505R,506の下辺505aより上方に、該下辺505aに対して前後方向に傾斜した状態で位置するとともに、規制片564L,564R,564Bの一部が通路板部560と下辺505aとの間に形成された隙間を塞ぐ規制位置になる(図13(b)参照)。
【0081】
つまり、この規制位置では、通路板部560が接続口505L,505Rに接続される中継樋24L,24Rの上方に位置するとともに、規制片564L,564R,564Bが中継樋24L,24Rの底板上に進出しているので、中継樋24L,24Rの遊技球が接続口505L,505Rを介して通路板部560に流入することが困難となる。
【0082】
このように、流入位置と規制位置との間で揺動可能に設けられた揺動通路部材551は、回収通路としての中継樋24L,24Rと揚送装置25とを接続する合流通路550の一部を構成する通路板部560を有している。つまり、合流通路550の一部を構成する通路板部560が、中継樋24L,24Rに対し上下方向に移動可能に設けられていることで、規制位置において合流通路550の一部を遮断(流下規制)することが可能とされている。
【0083】
揚送装置25は、中継樋24L,24Rを流下した後、合流通路550にて合流し、通路板部560の落下孔563を通過してスノコレール552上に落下し、球導入通路123により誘導されて球流入口122を介して内部に流入した遊技球を、搬送ベルト103の移動により、アール状通路121及び直線状通路115、上部通路119内を移送させ、清浄布116により清浄しながら上方へ揚送し、本体100の上部に設けられた排出口38から排出することができるようになっている。
【0084】
次に、このように構成されたシャッタ装置500の作用について、図14に基づいて説明する。尚、以下の説明においては、主に接続口505L,505Rにおける遊技球の流入状況について説明し、接続口506については後述する。
【0085】
まず、揚送装置25により上部タンク3に遊技球を揚送する場合、揺動通路部材551は流入位置に位置する。すなわち、通路板部560が中継樋24L,24Rの下方に位置するとともに、規制片564L,564R,564Bが中継樋24L,24Rから下方に退避しているので、中継樋24L,24Rを流下してきた遊技球は、接続口505L,505Rから落下して通路板部560上に流入する(図14(a)参照)。
【0086】
通路板部560上に落下した遊技球は、後側から前側に向けて流下しつつ落下孔563からスノコレール552上に落下した後、スノコレール552上を流下し、球流入口122を介して揚送装置25の内部に誘導される。
【0087】
次いで、上部タンク3への揚送を停止するために、揺動通路部材551の規制位置への揺動が開始されると、通路板部560は、回動軸567L,567Rを中心として揺動することで、通路板部560の左右側辺の前端部(回動軸567L,567Rと反対側の端部)が後端部(回動軸567L,567R側)よりも先に接続口505L,505Rの下辺505aに到達し、前端部側から後端部側に向けて漸次上昇していく。
【0088】
また、通路板部560の左右側辺とともに規制片564L,564Rが上昇してきて、接続口505L,505Rにおける通路板部560の左右側辺と下辺505aとの間の領域を閉鎖していくため、該領域からスノコレール552への遊技球の落下が規制される。つまり、中継樋24L,24Rの接続端部に、遊技球の流出を規制する壁部が幅方向にわたり立設されていく(図14(b)参照)。
【0089】
このように、揺動通路部材551は回動軸567L,567Rを中心として揺動可能に設けられていることで、通路板部560は、下辺505aの長手方向の一端側から他端側に向けて漸次上方に突出、つまり、中継樋24L,24Rの下方から通路の幅方向に向けて漸次進出する。よって、上昇してきた規制片564L,564Rに流下が阻止された遊技球は、通路の幅方向に移動でき、通路の幅方向にわたり一斉に流下が阻止されないので、通路の幅方向にわたり通路板部560を一斉に上昇させる場合に比べて、昇降モータ580に無理な負荷がかかりにくい。
【0090】
また、接続口505L,505Rの前側から流入が規制されていくとともに、通路板部560が後側に傾倒していくことで、遊技球は通路板部560の後側にのみ流入可能となっていく。そして、通路板部560の後側には落下孔530は形成されていないので、遊技球がある程度貯留され、溢れた遊技球が主に前後方向の略中央位置の落下孔530から落下するだけなので、スノコレール522への流入量は徐々に減少していく(図14(b)参照)。
【0091】
そして規制位置になると、通路板部560は、後側の一部を除きほぼ下辺505aよりも上方に位置するとともに、規制片564L,564Rにより接続口505L,505Rにおける通路板部560の左右側辺と下辺505aとの間の領域が閉鎖されるため、中継樋24L,24Rから通路板部560への流入がほぼ規制される。
【0092】
接続口505L,505Rの後側には、遊技球が通路板部560に流入可能な領域が僅かにあるが、通路板部560の後側への傾倒が大きくなり、中央の落下孔530が下辺505aよりも上方にあるため、通路板部560上の後部にある遊技球は、中継樋24L,24Rからの後続球により大きな球圧がかからない限り、通路板部560を乗り上がって落下孔530から溢れ落ちることはない(図14(c)参照)。
【0093】
また、通路板部560の左右対向位置からそれぞれ流入する遊技球を、規制片564L,564Rにより全て当接規制するのではなく、一部の遊技球を流入可能とすることで、通路板部560の上面にて、左右の中継樋24L,24Rの遊技球同士が互いの通路内の球圧を受けながら、後側に流下不能に維持されるので、規制片564L,564Rにかかる球圧が軽減される。
【0094】
また、規制位置から流入位置まで下降する場合は、特に詳細な説明はしないが、流入位置から規制位置まで上昇する場合と逆の動作を行う。そしてこの場合、揺動通路部材551の下降に応じて少しずつ遊技球の流入規制が解除されていくため、堰き止めていた遊技球が一斉に揚送装置25内に流入して球詰まりが生じること等がない。
【0095】
また、接続口506においては、図11に示すように、流入位置において通路板部560及び規制片564Bが接続口506の下辺よりも下方に位置するため、渡り樋507の遊技球が通路板部560に流入可能となる。一方、規制位置において通路板部560が接続口506の下辺とほぼ同高さ位置になるとともに、規制片564Bが下辺よりも上方に進出するため、渡り樋507の遊技球の通路板部560への流入が規制される。
【0096】
また、接続口506は、回動軸567L,567Rに対して平行に設けられているため、揺動通路部材551が流入位置から規制位置に揺動する際に、規制片564Bは、接続口506の左右幅方向に渡り一斉に上昇することになるので、速やかに流下を規制することができる。
【0097】
以上説明したように、本発明の実施例としての揚送装置25にあっては、中継樋24L,24Rの遊技球は、揺動通路部材551が流入位置にあるときは、通路板部560が中継樋24L,24Rの下方に位置するとともに規制片564L,564Rが退避するため、通路板部560に流入可能となる。また、揺動通路部材551が規制位置にあるときは、通路板部560が中継樋24L,24Rの上方に位置することで該通路板部560への流入が困難または不可となるとともに、規制片564L,564Rが中継樋24L,24Rに進出して通路板部560への流入を阻止する。
【0098】
また、揺動通路部材551を合流部に設けることで、各中継樋24L,24Rに対応する規制片564L,564Rを通路板部560に一体に設けることができ、これにより揺動通路部材551の移動に応じて複数の規制片564L,564Rが一斉に移動して複数の中継樋24L,24Rからの遊技球の流下を規制できるため、各中継樋24L,24R毎に規制片564L,564Rを変位可能に設ける必要がないばかりか、通路を構成する通路部材を利用して複数の規制片564L,564Rを連動させることができるので、部品点数を削減して構造を簡素化し、製造コストを低減することができる。
【0099】
また、規制片564L,564Rは、板状部材からなる通路板部560の周縁から下方に屈曲させることにより該通路板部560に一体に形成されているため、中継樋24L,24Rの遊技球の球圧がかかっても、揺動通路部材551全体で受けることができるため、安定して規制することができる。
【0100】
また、通路板部560を利用して複数の規制片564L,564R,564Bを連動させることで、複数の規制片564L,564R,564Bを連動させる連動部材等が不要であるため、部品点数を削減できるとともに、従来のように各回収通路それぞれにシャッタ装置を設けることなく、合流部において1つのシャッタ装置で複数の回収通路からの遊技球の流入を一斉に規制することができる。
【0101】
また、本実施例のシャッタ装置500は、複数の回収通路からの遊技球が合流する合流部に、流入位置と規制位置との間で変位可能な可動通路部材を設けるとともに、その本体ユニット501の上部に駆動ユニット502を設けて可動通路部材を連結するだけで該可動通路部材を昇降させることができるため、既存の遊技機設置島に設置された揚送装置にも、簡単にシャッタ装置を設けることができる。
【0102】
また、シャッタ装置500は、合流通路550を有する本体ユニット501と揺動通路部材551を揺動させる駆動ユニット502とがそれぞれユニット化されているため、シャッタ装置500が必要な場合は本体ユニット501に駆動ユニット502を組み付けた製品を納品することができ、また、シャッタ装置500が不要な場合は本体ユニット501のみを製品として納品する、つまり、遊技店の遊技機設置島に対応した仕様で製品を提供することができ、これにより複数種類の製品を予め用意する必要がないので、製造コストを低減できる。
【0103】
また、規制片564L,564R,564Bは、通路板部560の周縁における中継樋24L,24R及び渡り樋507に対応する位置から下方に向けて連設される壁部にて構成されていることで、揺動通路部材551が上昇することにより規制片564L,564R,564Bが下方から上昇して中継樋24L,24R及び渡り樋507からの遊技球の流出を規制するので、合流通路550と中継樋24L,24R及び渡り樋507との接続位置にある遊技球が規制片564L,564R,564Bに挟まれること等が防止される。
【0104】
尚、本実施例では、通路板部560の周縁における中継樋24L,24Rに対応する位置に設けられ、該中継樋24L,24Rから該通路板部560への遊技球の流入を規制する規制部は、板状部材の周縁を屈曲することにより形成される規制片564L,564Rにて構成されていたが、例えば肉厚の板部材にて揺動通路部材551を構成し、その上面を通路部、側端面を規制部としてもよい。
【0105】
また、遊技球の流下を当接により規制できるものであれば、規制片564L,564Rのような壁部にて構成されているものに限られず、網状部材、柵状部材、糸状部材等の他の部材にて構成されていてもよい。
【0106】
また、揺動通路部材551は、中継樋24L,24Rの幅方向の一端側に、該幅方向に対し略直交する方向に設けられた回動軸567L,567Rを中心として揺動可能に設けられていることで、規制位置に向けて移動する際に、中継樋24L,24Rの幅方向の一端側から他端側に向けて徐々に中継樋24L,24R上に進出していくことで、遊技球が徐々に規制または解除されるため、幅方向にわたり一斉に進出させる場合に比べて、昇降モータ580に無理な負荷がかかりにくい。
【0107】
また、回動軸567L,567Rは、中継樋24L,24Rに対し幅方向に離れた位置に設けられているため、中継樋24L,24Rの幅方向にわたり通路板部560を中継樋24L,24R上に進出させることができるので、遊技球の流入を確実に規制できる。
【0108】
また、本実施例では、揺動通路部材551を揺動させていたが、例えば図15に示すように、中継樋24L,24Rに対し略平行な状態で流入位置(図15中実線位置参照)と規制位置(図15中2点鎖線線位置参照)との間で直線移動(上下動)可能に支持する支持手段を備えていてもよい。
【0109】
具体的には、支持手段は、本体ユニット501に固定された上下方向を向く案内部としてのガイド棒590と、揺動通路部材551の前板部561の前面に固設され、ガイド棒590に摺動可能に挿入された被案内部としての筒状部材591と、により構成されていてもよい。尚、これら支持手段は揺動通路部材551の複数箇所に設けられていることが好ましい。駆動手段は、前記実施例と同様に、昇降モータ580、昇降ロッド581、ギヤボックス582、昇降体583、リンク部材574及び制御装置にて構成されていればよい。
【0110】
この場合、揺動通路部材551は、規制位置または流入位置に移動する際に、中継樋24L,24Rの幅方向にわたり一斉に進出または退避するので、中継樋24L,24Rの遊技球を一斉に規制または解除することができるため、遊技球を速やかに規制または解除できる。また、支持手段により支持されるため、規制部に回収通路からの球圧がかかっている状態でも、安定して移動させることができる。
【0111】
また、このように上下動可能に設けた場合において、通路板部560を水平にするのではなく、前後方向に傾倒させた状態で昇降させるようにしてもよい。
【0112】
また、本実施例のシャッタ装置500は、揚送装置25における直線状通路カバー104と反対側に配設されているため(図4参照)、揚送装置25の清浄布116の交換などメンテナンス作業等の邪魔になることがない。
【0113】
また、本実施例の揺動通路部材551は、流入位置において前側から後側に向けて下方に傾斜するように配設され、中継樋24L,24Rから流入した遊技球を後側に向けて流下させるとともに、複数の落下孔563から下方に落下させるように構成されていたが、中継樋24L,24Rから流入した遊技球を揚送装置25に流入可能とするものであれば、このように複数の落下孔563から下方に落下させるものに限定されるものではなく、例えば、遊技球を後側に向けて流下させた後、後端から下方に落下させるものであってもよい。さらに、上記のような板状部材にて構成されていなくてもよく、例えばスノコレール552のようなレール部材にて構成されていてもよい。
【0114】
また、合流通路550は、揺動通路部材551の通路板部560とスノコレール552とにより、側面視略くの字形に構成されていたが、揚送装置25に遊技球を流入可能とする通路であれば流下形態は種々に変更可能であり、通路板部560のみにより構成されていてもよい。
【0115】
また、前記実施例では、回収通路の一例として、合流部の左右側に連結される中継樋24L,24R及び渡り樋507にて構成されていたが、4以上の通路が合流する箇所に可動通路部材を設けてもよい。
【0116】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0117】
例えば、前記実施例の揚送装置25は、本体100の上下に設けられた上部ローラ101と下部ローラ102とに掛け渡され、上部ローラ101及び下部ローラ102の回転により周回する搬送ベルト103と、下部ローラ102を駆動させる揚送モータ80と、を備え、揚送モータ80を駆動して下部ローラ102を回転させて搬送ベルト103を回転させることにより遊技球を揚送する揚送装置25が適用されていたが、例えば直線状通路115の下部に設けた駆動スプロケット等を回転駆動することにより、遊技球を揚送する揚送装置等を適用してもよい。
【0118】
また、前記実施例では、シャッタ装置500は、揚送装置25の一部を構成する装置として記載したが、揚送装置25とは別個の装置として構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0119】
1 遊技機設置島
2 パチンコ遊技機
25 揚送装置
500 シャッタ装置
505a 下辺
505L,505R,506 接続口
550 合流通路
551 揺動通路部材
560 通路板部
563 落下孔
564L,564R,564B 規制片
567L,567R 回動軸
580 昇降モータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
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