特許第5985210号(P5985210)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5985210電子地図サービス方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5985210
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】電子地図サービス方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20160823BHJP
   G06T 11/60 20060101ALI20160823BHJP
【FI】
   G09B29/00 A
   G06T11/60 300
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-44773(P2012-44773)
(22)【出願日】2012年2月29日
(65)【公開番号】特開2013-182088(P2013-182088A)
(43)【公開日】2013年9月12日
【審査請求日】2014年9月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】林 ▲勝▼ 必
【審査官】 石井 哲
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−005632(JP,A)
【文献】 特開2009−271449(JP,A)
【文献】 特開平09−159481(JP,A)
【文献】 特開2005−084332(JP,A)
【文献】 特開2011−232515(JP,A)
【文献】 特開2000−337894(JP,A)
【文献】 特開2007−264387(JP,A)
【文献】 特開2005−092321(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0052472(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 29/00−29/14
G01C 21/00−21/36
G08G 1/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基本電子地図のイメージタイル及び衛星・航空写真地図のイメージタイルを含む地図DBを用いた電子地図サービスシステムの電子地図サービス方法であって、
前記各イメージタイルごとに識別子を設定し、前記各イメージタイルに座標をそれぞれ設定し、
衛星・航空写真地図の表示要請がある場合、選択された地点を含んでユーザ端末装置の画面に表示される少なくとも一つの前記基本電子地図のイメージタイルを前記地図DBから選択し、
前記地図DB内に、前記選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標のうち、前記ユーザ端末装置の画面において角端の対角に配置されるイメージタイルから選別された少なくとも二つの座標それぞれに相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てある場合には、
該当衛星・航空写真地図のイメージタイルを用い、どれか一つでもない場合には、前記基本電子地図のイメージタイルを用いて、前記ユーザ端末装置の画面に表示するための地図データを生成すること、
を含む電子地図サービスシステムの電子地図サービス方法。
【請求項2】
前記選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標は、
前記ユーザ端末装置の画面において角端に配置されるイメージタイルのうち、左上角のイメージタイルと右下角のイメージタイルとから選別されることを特徴とする請求項に記載の電子地図サービスシステムの電子地図サービス方法。
【請求項3】
前記各イメージタイルに座標をそれぞれ設定することは、
前記各イメージタイルの各角に少なくとも二つの座標をそれぞれ設定することを特徴とする請求項1に記載の電子地図サービスシステムの電子地図サービス方法。
【請求項4】
前記各イメージタイルに座標をそれぞれ設定することは、
前記各イメージタイルの左上角、右下角に座標を設定することを特徴とする請求項に記載の電子地図サービスシステムの電子地図サービス方法。
【請求項5】
前記地図DBは、前記基本電子地図から抽出された一部地理情報を含む付加情報レイヤのイメージタイルを含み、
前記地図データを生成することは、
前記衛星・航空写真地図のイメージタイルを表示するとき、表示される衛星・航空写真地図のイメージタイルに相応する前記付加情報レイヤのイメージタイルを該当衛星・航空写真地図上に重なり合うように表示するための地図データを生成することを特徴とする請求項1に記載の電子地図サービスシステムの電子地図サービス方法。
【請求項6】
前記地図データを生成することは、
前記各イメージタイルに設定された各座標に基づいて、前記衛星・航空写真地図のイメージタイルと前記付加情報レイヤのイメージタイルとをマッチングさせて地図データを生成することを特徴とする請求項に記載の電子地図サービスシステムの電子地図サービス方法。
【請求項7】
基本電子地図のイメージタイル及び衛星・航空写真地図のイメージタイルを含む地図DBを格納しており、前記各イメージタイルごとに識別子が設定され、前記各イメージタイルに座標がそれぞれ設定された地図DB格納部と、
前記衛星・航空写真地図の表示要請がある場合、選択された地点を含んでユーザ端末装置の画面に表示される少なくとも一つの基本電子地図のイメージタイルを前記地図DBから選択するイメージタイル選択部と、
前記地図DB内に、前記選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標のうち、前記ユーザ端末装置の画面において角端の対角に配置されるイメージタイルから選別された少なくとも二つの座標それぞれに相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てある場合には、該当衛星・航空写真地図のイメージタイルを用い、どれか一つでもない場合には、前記基本電子地図のイメージタイルを用いて、前記ユーザ端末装置の画面に表示するための地図データを生成する地図データ生成部と、
前記生成された地図データを前記ユーザ端末装置に提供する地図データ提供部と、
を含む電子地図サービスシステム。
【請求項8】
前記選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標は、
ユーザ端末装置の画面において角端に位置されるイメージタイルのうち、左上角のイメージタイルと右下角のイメージタイルとから選別されることを特徴とする請求項に記載の電子地図サービスシステム。
【請求項9】
前記各イメージタイルは、各角に少なくとも二つの座標がそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項に記載の電子地図サービスシステム。
【請求項10】
前記各イメージタイルは、左上角、右下角に座標が設定されていることを特徴とする請求項に記載の電子地図サービスシステム。
【請求項11】
前記地図DBは、前記基本電子地図から抽出された一部地理情報を含む付加情報レイヤのイメージタイルを含み、
前記地図データ生成部は、前記衛星・航空写真地図のイメージタイルを表示するとき、表示される衛星・航空写真地図のイメージタイルに相応する前記付加情報レイヤのイメージタイルを該当衛星・航空写真地図上に重なり合うように表示するための地図データを生成することを特徴とする請求項に記載の電子地図サービスシステム。
【請求項12】
前記地図データ生成部は、
前記各イメージタイルに設定された各座標に基づいて、前記衛星・航空写真地図のイメージタイルと前記付加情報レイヤのイメージタイルとをマッチングさせて地図データを生成することを特徴とする請求項11に記載の電子地図サービスシステム。
【請求項13】
請求項1からのいずれか一つに記載の方法を行うためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子地図サービス方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、より詳細には、基本電子地図と衛星・航空写真地図とを重ね合わせて提供する電子地図サービスにおいて、衛星・航空写真地図のイメージタイルの一部が具備されていない場合にも、向上されたサービスを提供することができる電子地図サービス方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、インターネット使用の拡大及びGPS(Global Positioning System)受信機の普及などにより、これまで冊子などの印刷物の形態で提供されてきた地図などの地理情報がデジタルデータに変換されて提供されるようになった。デジタル化された代表的な地理情報の形態として、オンライン上で提供される電子地図サービス、自動車に設置されるナビゲーションシステムなどがその例として挙げられる。このようにデジタル化された地理情報は、検索機能などのユーザインタフェースと結合されることにより、多様な便宜機能をユーザに提供できるという長所を有している。また、地理情報に変更事項が生じた場合、遠隔アップデートなどにより容易に地理情報を更新することができるため、地理情報を最新情報に維持できるという側面においても従来の印刷物に比べて優れている。
【0003】
従来は、デジタル地理情報を提供するサービス業者が、単純な記号の組み合わせで形成される電子地図画面を検索インタフェースと結合して提供することが一般的であった。しかし、電子地図画面上で表示された単純な情報は、該当地域の実際の様子とは著しい差があるため、該当地域の実際の様子を確認することが困難であるという欠点があった。
【0004】
このような問題を解決するための試みとして、基本電子地図の画面と衛星・航空写真地図とを重ね合わせて提供する電子地図サービスが公開されている。従来の電子地図サービスは、各縮尺ごとに横、縦の一定の長さ(例えば、256×256)に分割されたイメージタイル(image tile)を利用してサービスを提供している。
【0005】
図1は従来の電子地図サービスを説明するための図面である。
【0006】
図1を参照すると、従来の電子地図サービスは、イメージタイルの形態で存在する。例えば2,000万枚の基本電子地図1と、例えば2,000万枚の衛星・航空写真地図2とが、重なり合うように表示されている。これにより、衛星・航空写真地図2により提供される情報と基本電子地図1により提供される情報とを選別して、効率的に一緒に提供することができる。
【0007】
従来の電子地図サービスでは上述の重ね合わせ表示サービスを支援するために、衛星・航空写真地図2を表示した状態で、基本電子地図1の一部の情報を選別し、その選別された一部の情報を半透明の付加情報レイヤ3の形態として衛星・航空写真地図2の上に重ね合わせて表示していた。
【0008】
従来の電子地図サービスでは、基本電子地図1、衛星・航空写真地図2、付加情報レイヤ3がイメージタイルの形態から形成されているため、各イメージタイルごとにIDを付与して、各イメージタイルが互いにマッチングされるようにしていた。また、各イメージタイルごとのIDだけでなく、各イメージタイルに対して地理座標情報を付与して、該当地理座標情報に基づいて衛星・航空写真地図2に付加情報レイヤ3が重なり合うように表示することができた。図2は従来の電子地図サービスにおける画面を示す例示図である。
【0009】
しかし、図3に示されたように、一般的に基本電子地図1の場合には全ての地域単位のイメージタイルが確保されているが、衛星・航空写真地図2の場合には該当イメージタイルが具備されていない場合がある。例えば、軍事施設保護区域などの一般人に公開されない特殊地域に対しては、安全保障の問題や国家政策上の問題により、衛星・航空写真地図2を提供できない場合がある。勿論、上記の例の場合でなくても、技術的な問題などによって特定地域に対する衛星・航空写真地図を提供できない場合が発生する。この場合、ユーザが特定地域に対して衛星・航空写真地図のイメージの提供を要請した場合、該当地域の一部に対しては衛星・航空写真地図のイメージタイルが表示され、該当地域の他の部分に対しては「該当衛星・航空写真のイメージが存在しない」というメッセージが出力される。これにより、衛星・航空写真地図2のイメージタイルが存在しない領域に対しては、図4に図示されたように、「該当衛星・航空写真のイメージが存在しない」というメッセージが表示される。
【0010】
このように従来は、基本電子地図と衛星・航空写真地図とを重ね合わせて提供する電子地図サービスにおいて、衛星・航空写真地図のイメージタイルの一部が具備されていない場合、画面に表示される地図の形態のうち、一部は衛星・航空写真地図が表示され、一部は既存の電子地図が表示されるため、美観上良くないという問題がある。
【0011】
また、重ね合わせ表示サービスの提供のために、基本電子地図1、衛星・航空写真地図2、透明レイヤ3の各イメージタイルが、各イメージタイルごとのIDだけでなく座標情報に基づいてマッチングが行われる場合、地球は実際には平面でなく曲面であるため、各イメージタイルの中心座標から離れるに従って該当イメージタイルが有する座標の誤差が生じ、座標情報に基づくマッチングが困難になるという問題がある。
【0012】
また、このような座標の誤差は、縮小または拡大などの縮尺変更の際に、座標の誤差が相対的に大きくなることがある。このような誤差は、例えば、基本電子地図1は全ての領域に対する情報を有しているのに対し、衛星・航空写真地図2は全体領域でなく一部領域に対する情報のみを有しているために発生する。
【0013】
従って、従来技術の場合、基本電子地図1、衛星・航空写真地図2、付加情報レイヤ3の各タイルに対する重ね合わせ処理によって最終的な電子地図イメージを生成する基準が、100%正確ではない座標を基準とするため、ユーザに提供される地図情報に誤った情報が含まれる恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】韓国公開特許第2009―0019184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明が解決しようとする課題は、基本電子地図と衛星・航空写真地図とを重ね合わせて提供する電子地図サービスにおいて、衛星・航空写真地図のイメージタイルの一部が具備されていない場合にも、向上されたサービスを提供することができる電子地図サービス方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の一実施形態によると、基本電子地図のイメージタイル及び衛星・航空写真地図のイメージタイルを含む地図DBを用いた電子地図サービスシステムの電子地図サービス方法であって、各イメージタイルごとに識別子を設定し、各イメージタイルに座標をそれぞれ設定し、衛星・航空写真地図の表示要請がある場合、選択された地点を含んでユーザ端末装置の画面に表示される少なくとも一つの基本電子地図のイメージタイルを地図DBから選択し、地図DB内に、選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てある場合には、該当衛星・航空写真地図のイメージタイルを用い、どれか一つでも存在しない場合には、基本電子地図のイメージタイルを用いて、ユーザ端末装置の画面に表示するための地図データを生成すること、とを含む電子地図サービスシステムの電子地図サービス方法が提供される。
【0017】
選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標は、ユーザ端末装置の画面に表示される各イメージタイルのうち画面の角端に位置されるイメージタイルに設定された座標から選別されてもよい。
【0018】
選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標は、ユーザ端末装置の画面において角端に位置されるイメージタイルのうち、左上角のイメージタイルと右下角のイメージタイルから選別されてもよい。
【0019】
各イメージタイルに座標をそれぞれ設定することは、各イメージタイルの各角に少なくとも二つの座標をそれぞれ設定してもよい。
【0020】
各イメージタイルに座標をそれぞれ設定することは、各イメージタイルの左上角、右下角に座標を設定してもよい。
【0021】
図DBは、基本電子地図から抽出された一部地理情報を含む付加情報レイヤのイメージタイルを含み、地図データを生成することは、衛星・航空写真地図のイメージタイルを表示する際に、表示される衛星・航空写真地図のイメージタイルに相応する付加情報レイヤのイメージタイルを該当衛星・航空写真地図上に重なり合うように表示するための地図データを生成してもよい。ここで、地図データを生成することは、各イメージタイルに設定された各座標に基づいて、衛星・航空写真地図のイメージタイルと付加情報レイヤのイメージタイルとをマッチングさせて地図データを生成してもよい。
【0022】
本発明の他の実施形態によると、基本電子地図のイメージタイル及び衛星・航空写真地図のイメージタイルを含む地図DBを格納して、各イメージタイルごとに識別子が設定され、各イメージタイルに座標がそれぞれ設定された地図DB格納部と、衛星・航空写真地図の表示要請がある場合、選択された地点を含んでユーザ端末装置の画面に表示される少なくとも一つの基本電子地図のイメージタイルを地図DBから選択するイメージタイル選択部と、地図DB内に、選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てある場合には、該当衛星・航空写真地図のイメージタイルを用い、選別された座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルのうちどれか一つでもない場合には、基本電子地図のイメージタイルを用いて、ユーザ端末装置の画面に表示するための地図データを生成する地図データ生成部と、生成された地図データをユーザ端末装置に提供する地図データ提供部と、を含む電子地図サービスシステムが提供されることができる。
【0023】
選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標は、ユーザ端末装置の画面に表示される各イメージタイルのうち画面の角端に位置されるイメージタイルに設定された座標から選別されてもよい。
【0024】
選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標は、ユーザ端末装置の画面において角端に位置されるイメージタイルのうち、左上角のイメージタイルと右下角のイメージタイルとから選別されてもよい。
【0025】
各イメージタイルは、各角に少なくとも二つの座標がそれぞれ設定されてもよい。
【0026】
各イメージタイルは、左上角、右下角に座標が設定されてもよい。
【0027】
図DBは、基本電子地図から抽出された一部地理情報を含む付加情報レイヤのイメージタイルを含み、地図データ生成部は、衛星・航空写真地図のイメージタイルを表示する際に、表示される衛星・航空写真地図のイメージタイルに相応する付加情報レイヤのイメージタイルを該当衛星・航空写真地図上に重なり合うように表示するための地図データを生成してもよい。
【0028】
地図データ生成部は、各イメージタイルに設定された各座標に基づいて、衛星・航空写真地図のイメージタイルと付加情報レイヤのイメージタイルとをマッチングさせて地図データを生成してもよい。
【0029】
この他にも、本発明を実施するための他の方法、システム及び前記方法を実施するためのコンピュータプログラムを記録するためのコンピュータ読み取り可能な記録媒体がさらに提供される。
【発明の効果】
【0030】
本発明によると、地図DB内に、選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された座標から選別された任意の二つ以上の座標を用いて、選別された座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てある場合には、該当衛星・航空写真地図のイメージタイルを用い、選別された座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルのうちどれか一つでもない場合には、基本電子地図のイメージタイルを用いて、地図データを生成してユーザ端末装置の画面に表示されることができる。
【0031】
これにより、基本電子地図と衛星・航空写真地図とを重ね合わせて提供する電子地図サービスにおいて、衛星・航空写真地図のイメージタイルが一部具備されていないことにより、画面に表示される地図の形態が、一部は衛星・航空写真地図が表示され、一部は基本電子地図が表示されるため美観上良くないという従来の問題点を解決することができる。
【0032】
また、基本電子地図と衛星・航空写真地図とを重ね合わせて提供する場合において、基本電子地図の座標と衛星・航空写真地図の座標とが正確にマッチングされるため、より正確な地理情報をユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】従来の電子地図サービスを説明するための図である。
図2】従来の電子地図サービスの画面を示す例示図である。
図3】従来の電子地図サービスを説明するための図である。
図4】従来の電子地図サービスを説明するための図である。
図5】本発明の一実施形態による地図サービスを提供するための全体システムの構成を示す図である。
図6】本発明の一実施形態による地図サービスを説明するための図である。
図7】本発明の一実施形態による地図サービスを説明するためフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
後述する本発明についての詳細な説明は、本発明を実施する特定の実施形態を例示として示す添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を十分に実施することができるように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は、互いに異なるが、相互に排他的である必要はないことを理解すべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特徴は、一実施形態に関連して本発明の思想及び範囲を外れない限り他の実施形態によって実現されてもよい。また、それぞれの開示された実施形態内の個別の構成要素の位置または配置は、本発明の思想及び範囲を外れない限り変更されてもよいことを理解すべきである。従って、後述する詳細な説明は限定的な意味で理解されてはならず、本発明の範囲は、適切に説明されるならば、その特許請求の範囲に記載されたものと均等な全ての範囲と共に、添付の特許請求の範囲の記載によってのみ限定される。図面において、類似の参照符号は、様々な側面において同一または類似の構成を示す。
【0035】
以下、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるように、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
図5は本発明の一実施形態における地図サービスを提供するための全体システムの構成を示す図である。
【0037】
図5に示されたように、本発明の一実施形態における全体システムは、通信網100と、電子地図サービスを提供するための電子地図サービスシステム200と、ユーザ端末装置300と、から構成されてもよい。
【0038】
通信網100は、有線及び無線などのその通信形態を問わず多様に構成されてもよく、ローカルエリアネットワーク(LAN;Local Area Network)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN;Metropolitan Area Network)、ワイドエリアネットワーク(WAN;Wide Area Network)などの多様な通信網で構成されてもよい。好ましくは、本発明における通信網100は、公知のワールドワイドウェブ(WWW:World Wide Web)であってもよい。
【0039】
本発明の一実施形態によると、電子地図サービスシステム200は、地理情報を含む地図データをユーザ端末装置300に提供する機能を実現することができる。
【0040】
また、本発明の一実施形態によると、電子地図サービスシステム200は、地図データに示された地点または領域に対して、地図DB内に、基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から任意に選別された座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てある場合には、該当衛星・航空写真地図のイメージタイルを用い、どれか一つでもない場合には、基本電子地図のイメージタイルを用いて、ユーザ端末装置の画面に表示するための地図データを生成してユーザ端末装置300に提供する機能を実現することができる。
【0041】
一方、本発明の一実施形態におけるユーザ端末装置300は、ユーザが電子地図サービスシステム200に接続して通信できるようにする機能を含むデジタル機器であり、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、ノート型コンピュータなど)、ワークステーション、PDA、ウェブパッド、移動電話機などのように、メモリ手段を備え、マイクロプロセッサを搭載して演算能力を備えるデジタル器機であれば、本発明におけるユーザ端末装置300として使用することができる。
【0042】
以下、本発明を実施するために重要な機能を実現する電子地図サービスシステム200の内部構成及び各構成要素の機能について説明する。
【0043】
図5を参照すると、本発明の一実施形態における電子地図サービスシステム200は、地図DB格納部210と、ユーザインタフェース部220と、イメージタイル選択部230と、地図データ生成部240と、地図データ提供部250と、制御部260と、通信部270と、を含んでもよい。
【0044】
本発明の一実施形態によると、地図DB格納部210、ユーザインタフェース部220、イメージタイル選択部230、地図データ生成部240、地図データ提供部250、制御部260、通信部270は、そのうち少なくとも一部がユーザ端末装置300と通信するプログラムモジュールであってもよい。
【0045】
このようなプログラムモジュールは、運営システム、応用プログラムモジュール及びその他のプログラムモジュールの形態で電子地図サービスシステム200に含まれてもよく、物理的には様々な公知の記憶装置に格納されてもよい。また、このようなプログラムモジュールは、電子地図サービスシステム200と通信可能な遠隔記憶装置に格納されてもよい。一方、このようなプログラムモジュールは、本発明によって後述する特定の業務を遂行したり、特定の抽象データ類型を実行するルチン、サブルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを包括するが、これらに制限されない。
【0046】
図DB格納部210は、基本電子地図のイメージタイル、衛星・航空写真地図のイメージタイル、基本電子地図から抽出された一部地理情報を含む付加情報レイヤのイメージタイルを格納している。
【0047】
基本電子地図のイメージタイルは基本電子地図を構成するイメージタイルであり、各イメージタイルごとに識別IDが設定されている。衛星・航空写真地図のイメージタイルは衛星・航空写真地図を構成するイメージタイルであり、各イメージタイルごとに識別IDが設定されている。付加情報レイヤのイメージタイルは、基本電子地図のうち一部の情報を選別し、その選別された一部の情報を含む半透明のレイヤであり、イメージタイルの形態から形成されている。即ち、例えば付加情報レイヤのイメージタイルは、基本電子地図のうち、建物の名前、道路の名前、道路の形態、行政区画の表示などを含んでもよい。
【0048】
基本電子地図のイメージタイルは基本的に、ユーザ端末装置300から基本電子地図表示サービスが要請されたとき、ユーザ端末装置300の画面に基本電子地図を表示するために用いられてもよい。
【0049】
衛星・航空写真地図のイメージタイルは基本的に、ユーザ端末装置300から衛星・航空写真地図表示サービスが要請されたとき、ユーザ端末装置300の画面に衛星・航空写真地図を表示するために用いられてもよい。この際、衛星・航空写真地図は、付加情報の表示なしに衛星・航空写真のみを表示するサービスの形態で提供されてもよく、付加情報レイヤのイメージタイルと連動して、重ね合わせ表示サービス形態で提供されてもよい。
【0050】
即ち、重ね合わせ表示サービス形態の場合、衛星・航空写真地図のイメージタイルは付加情報レイヤのイメージタイルと連動して、ユーザ端末装置300から衛星・航空写真地図サービスが要請されたとき、ユーザ端末装置300の画面に衛星・航空写真地図を表示するために用いられてもよい。この際、衛星・航空写真地図サービスは、衛星・航空写真を表示した状態で、基本電子地図のうち一部情報を選別し、その選別された一部情報を半透明のレイヤの形態で衛星・航空写真地図上に重ね合わせて表示する。
【0051】
付加情報レイヤのイメージタイルは、重ね合わせ表示サービスが要請されたとき、衛星・航空写真地図に基づいて、基本電子地図により提供される選別情報を含んでユーザ端末装置300の画面に選別情報が付加された衛星・航空写真地図を表示するために用いられてもよい。即ち、衛星・航空写真地図に、建物の名前、道路の名前、道路の形態、行政区画の表示などをオーバーラップして提供するために用いられてもよい。
【0052】
一方、ユーザ端末装置300から重ね合わせ表示サービス形態の衛星・航空写真地図サービスが要請される全ての場合に、衛星・航空写真地図のイメージタイル及び付加情報レイヤのイメージタイルを用いた衛星・航空写真地図サービスが常に提供されるものではない。即ち、ユーザ端末装置300から「重ね合わせ表示サービス」が要請されたとしても、要請された地点または領域に対する衛星・航空写真地図のイメージタイルが一つでも存在しない場合には、衛星・航空写真地図のイメージタイル及び付加情報レイヤのイメージタイルを用いた地図サービスを提供せず、基本電子地図のイメージタイルを用いた地図サービスのみを提供する。
【0053】
図DB格納部210に格納されている各イメージタイルは、イメージタイルごとに識別子が設定されており、各イメージタイルごとに座標がそれぞれ設定されている。即ち、基本電子地図、衛星・航空写真地図、付加情報レイヤは、イメージタイルの形態からなるため、各イメージタイルごとにIDを付与して、各イメージタイルを互いにマッチングすることができる。
【0054】
各イメージタイルに設定される座標は、例えば、少なくとも二つの座標が設定されてもよい。少なくとも二つの座標は、各イメージタイルの各角にそれぞれ設定されてもよい。例えば、図6に示されたように、各イメージタイル10a、20a、30aの左上角、右下角に座標が設定されてもよい。その他にも、各イメージタイルの各角ごとに座標が設定されてもよい。図6において参照符号10は基本電子地図を示し、参照符号20は衛星・航空写真地図を示し、参照符号30は付加情報レイヤを示す。基本電子地図10、衛星・航空写真地図20、付加情報レイヤ30は、それぞれのイメージタイル10a、20a、30aからなる。
【0055】
このように、各イメージタイルごとのIDだけでなく、各イメージタイルに対して地理座標情報を付与し、該当地理座標情報に基づいて、基本電子地図、衛星・航空写真地図、付加情報レイヤを重なり合うように表示してもよい。
【0056】
ユーザインタフェース部220は、ユーザ端末装置300が地図データ及びイメージデータをブラウジングできるようにするインタフェースを提供する。
【0057】
ユーザインタフェース部220は、ユーザが検索キーワードを入力して地図の特定地点または領域を照会できるようにする検索機能や、地図画面(縮尺)を拡大、縮小及び移動できるようにする表示画面制御機能などを含んでもよい。
【0058】
イメージタイル選択部230は、ユーザ端末装置300から特定地点または領域に対する重ね合わせ表示サービスの要請がある場合、選択された地点を含んでユーザ端末装置の画面に表示される少なくとも一つの基本電子地図のイメージタイルを、地図DB格納部210から検索して選択する。
【0059】
地図データ生成部240は、地図DB格納部210内に、選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てある場合には、該当衛星・航空写真地図のイメージタイルを用い、どれか一つでもない場合には、基本電子地図のイメージタイルを用いて、ユーザ端末装置の画面に表示される地図データを生成する。
【0060】
このために、地図データ生成部240は、地図DB内に、選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から少なくとも二つの座標を選別する。
【0061】
基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標は、例えば、ユーザ端末装置の画面に表示される各イメージタイルのうち画面の角端に位置されるイメージタイルに設定された座標から選別されてもよい。
【0062】
また、選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標は、ユーザ端末装置の画面において角端に位置されるイメージタイルのうち、左上角のイメージタイルと右下角のイメージタイルから選別されてもよい。
【0063】
即ち、地図データ生成部240は、地図DB格納部210内に、選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された各座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てある場合にのみ、該当衛星・航空写真地図のイメージタイルからなる航空写真地図をユーザ端末装置の画面に表示するための地図データを生成する。
【0064】
一方、地図データ生成部240は、地図DB格納部210内に、選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルのどれか一つでもない場合、一部の衛星・航空写真地図のイメージタイルがある場合でも、その衛星・航空写真地図のイメージタイルを用いずに基本電子地図のイメージタイルのみからなる地図データを生成する。
【0065】
ここで、衛星・航空写真地図のイメージタイルのうち一部がない場合は、軍事施設保護区域などの一般人に公開されない特殊地域に対しては意図的に衛星・航空写真地図が提供できない場合が、この場合に該当してもよい。
【0066】
このために地図データ生成部240は、衛星・航空写真地図サービスが要請された場合、イメージタイル選択部230により選択された基本電子地図のイメージタイルに基づいて、該当イメージタイルに設定された識別ID及び座標に該当する衛星・航空写真地図のイメージタイルを検索する。
【0067】
その検索結果に応じて、地図データ生成部240は、選択された基本電子地図のイメージタイルに基づいて、該当イメージタイルに設定された識別ID及び座標に該当する衛星・航空写真地図のイメージタイルと付加情報レイヤのイメージタイルを用いて、航空写真地図サービスのための地図データを生成してもよい。
【0068】
一方、その検索結果に応じて、地図データ生成部240は、選択された基本電子地図のイメージタイルのみからなる基本電子地図サービスのための地図データを生成してもよい。
【0069】
地図データ生成部240は、上述のような多様な場合に応じて各地図データを生成するとき、地図DB格納部210内で、各イメージタイルの識別IDと座標に基づいて基本電子地図のイメージタイル、衛星・航空写真地図のイメージタイル、付加情報レイヤのイメージタイルをマッチングさせてユーザ端末装置300の画面に表示される地図データを生成する過程を実現する。
【0070】
ここで、地図データ生成部240が、ユーザ端末装置の画面に表示される各イメージタイルのうち画面の角端に位置するイメージタイルに設定された座標から少なくとも二つの座標を選別することは、データ処理量を簡素化する。
【0071】
ユーザ端末装置の画面に表示され得るイメージタイルの数は、最少で一つであってもよく、多数のイメージタイルであってもよい。例えば、ユーザ端末装置の画面に表示される基本電子地図が一つのイメージタイルからなる場合には、該当イメージタイルの左上角、右下角に設定された座標を選別される座標として選定し、その選定された座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルがあるか否かを判別する過程を実現してもよい。
【0072】
一方、ユーザ端末装置の画面に多数のイメージタイルが含まれる場合、各イメージタイルに設定された座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルがあるか否かをいちいち判別する過程には、多くのデータ処理が要求される。従って、ユーザ端末装置の画面に表示されるイメージタイルのうち画面の角端部分に位置するイメージタイル、例えば、ユーザ端末装置の画面において角端に位置されるイメージタイルのうち左上角のイメージタイルと右下角のイメージタイルとから選別される座標を選定すると、該当座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルがあるか否かを判別する過程で要求されるデータ処理を簡素化することができる。
【0073】
地図データ提供部250は、地図データ生成部240により生成された地図データをユーザ端末装置に提供する。即ち、地図データ提供部250は、ユーザ端末装置300から衛星・航空写真地図サービスに対する要請がある場合、要請に応じて、衛星・航空写真地図のイメージタイルと付加情報レイヤのイメージタイルとを用いて航空写真地図サービスのための地図データをユーザ端末装置300に提供してもよい。
【0074】
地図データ提供部250は、ユーザ端末装置300から衛星・航空写真地図サービスに対する要請がある場合でも、選択された基本電子地図のイメージタイルのみからなる地図データをユーザ端末装置300に提供してもよい。
【0075】
制御部260は、地図DB格納部210、ユーザインタフェース部220、イメージタイル選択部230、地図データ生成部240、地図データ提供部250、通信部270の間のデータの流れを制御する機能を実現する。即ち、制御部260は、外部からの、または電子地図サービスシステム200の各構成要素の間のデータの流れを制御することにより、地図DB格納部210、ユーザインタフェース部220、イメージタイル選択部230、地図データ生成部240、地図データ提供部250、通信部270が、それぞれ固有の機能を実現するように制御する。
【0076】
通信部270は、電子地図サービスシステム200がユーザ端末装置300などの外部装置と通信できるようにする機能を実現する。
【0077】
本明細書におけるデータベースとは、狭義のデータベースだけでなく、コンピュータファイルシステムに基づくデータ記録などを含む広義のデータベースまでも含む概念であり、単純な演算処理履歴の集合でも、これを検索して所定のデータを抽出することができるものであれば、本発明におけるデータベースに含まれるということが理解されるべきである。
【0078】
図7は本発明の一実施形態における地図サービスを説明するためのフローチャートである。
【0079】
図7を参照すると、地図DB格納部210は、基本電子地図のイメージタイル、衛星・航空写真地図のイメージタイル、基本電子地図から抽出された一部地理情報を含む付加情報レイヤのイメージタイルを含む地図DBを構築する(S1)。
【0080】
図DB格納部210は、基本電子地図のイメージタイル、衛星・航空写真地図のイメージタイル、付加情報レイヤのイメージタイルごとに識別子を設定し、各イメージタイルに少なくとも二つの座標を設定する(S2)。
【0081】
各イメージタイルに設定される少なくとも二つの座標は、各イメージタイルの各角にそれぞれ設定されてもよい。例えば、各イメージタイルの左上角、右下角に座標が設定されてもよい。その他にも、各イメージタイルの各角ごとに座標が設定されてもよい。
【0082】
イメージタイル選択部230は、衛星・航空写真地図の表示要請があるか否かを判断する(S3)。判断結果、衛星・航空写真地図の表示要請がある場合、イメージタイル選択部230は、選択された地点を含んでユーザ端末装置の画面に表示される少なくとも一つの基本電子地図のイメージタイルを地図DB格納部210から選択する(S4)。
【0083】
地図データ生成部240は、地図DB格納部210から選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から少なくとも二つの座標を選別する(S5)。
【0084】
選択された基本電子地図のイメージタイルに設定された各座標から選別された少なくとも二つの座標は、ユーザ端末装置の画面において角端に位置されるイメージタイルのうち、左上角のイメージタイルと右下角のイメージタイルとから選別されてもよい。
【0085】
地図データ生成部240は、地図DB格納部210内に、選別された各座標に相応する衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てあるか否かを判断する(S6)。
【0086】
判断の結果、衛星・航空写真地図のイメージタイルが全てある場合には、地図データ生成部240は、該当衛星・航空写真地図のイメージタイルをユーザ端末装置300の画面に表示するイメージタイルとして選択する(S7)。
【0087】
判断の結果、衛星・航空写真地図のイメージタイルのうちどれか一つでもない場合、地図データ生成部240は、基本電子地図のイメージタイルのみをユーザ端末装置300の画面に表示するイメージタイルとして選択する(S8)。
【0088】
地図データ生成部240は、衛星・航空写真地図のイメージタイルまたは基本電子地図のイメージタイルから選択されたイメージタイルを用いて、ユーザ端末装置の画面に表示するための地図データを生成する(S9)。
【0089】
地図データ提供部250は、地図データ生成部240により生成された地図データをユーザ端末装置300に提供する(S10)。
【0090】
以上で説明した本発明における実施形態は、多様なコンピュータの構成要素によって実行されるプログラム命令語の形態で実現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プログラム命令語、データファイル、データ構造などを単独に、または組み合わせて含んでもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は、本発明のために特別に設計及び構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知であって使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープなどの磁気媒体、CD−ROM、DVDなどの光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)などの磁気−光媒体(magneto−optical media)及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのような、プログラム命令語を保存及び実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令語の例としては、コンパイラによって作られるものなどの機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードも含まれる。ハードウェア装置は、本発明による処理を行うために一つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同様である。
【0091】
以上のように本発明では、具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施形態及び図面によって説明したが、これは本発明の全般的な理解をより容易にするために提供されたものに過ぎず、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0092】
従って、本発明の思想は、上記で説明された実施形態に限定されてはならず、添付の特許請求の範囲の記載だけでなく、この特許請求の範囲の記載と均等または等価である変形を含む全てのものは本発明の思想の範囲に属する。
【符号の説明】
【0093】
100 通信網
200 電子地図サービスシステム
210 地図DB格納部
220 ユーザインタフェース部
230 イメージタイル選択部
240 地図データ生成部
250 地図データ提供部
260 制御部
270 通信部
300 ユーザ端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7