特許第5985223号(P5985223)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5985223
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】車両ヒッチレシーバー装置
(51)【国際特許分類】
   B60D 1/06 20060101AFI20160823BHJP
   B60R 19/48 20060101ALI20160823BHJP
【FI】
   B60D1/06
   B60R19/48 W
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-69486(P2012-69486)
(22)【出願日】2012年3月26日
(65)【公開番号】特開2013-121810(P2013-121810A)
(43)【公開日】2013年6月20日
【審査請求日】2015年3月17日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0133132
(32)【優先日】2011年12月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 承 牧
(72)【発明者】
【氏名】張 來 雄
(72)【発明者】
【氏名】車 東 垠
(72)【発明者】
【氏名】金 南 哲
(72)【発明者】
【氏名】趙 厚 澤
【審査官】 田合 弘幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−115425(JP,A)
【文献】 特開昭51−137219(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/068478(WO,A1)
【文献】 米国特許第5755452(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60D 1/06
B60D 1/04
B60R 19/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リアバンパー(11)の内部空間(12)に設置された輸納箱(13)に、車両の前後方向に貫通して設けられたヒッチガイド開口(30)と、
前記ヒッチガイド開口(30)を通じて収納及び引出できるように前記輸納箱(13)に回転可能に結合されたヒッチレシーバー(40)と、を有することを特徴とする車両用ヒッチレシーバー装置。
【請求項2】
前記ヒッチレシーバー(40)に備えられたヒッチストライカー(50)と、
前記ヒッチレシーバー(40)が、前記輸納箱(13)に対して回転して車両後方に突出した状態となるようにされた時、前記ヒッチストライカー(50)と締結して前記ヒッチレシーバー(40)の回転を拘束するように前記輸納箱(13)に備えられたヒッチラッチ(60)と、
前記ヒッチラッチ(60)に連結され、前記ヒッチストライカー(50)と前記ヒッチラッチ(60)の締結状態を解除することができるように前記ヒッチラッチ(60)を作動させるラッチワイヤ(70)と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用ヒッチレシーバー装置。
【請求項3】
前記ヒッチガイド開口(30)は、前記輸納箱(13)をなすサポートトレー(17)からリアエンドパネル(21)と向かい合うバックパネル(20)に車両の前後方向に貫通して形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ヒッチレシーバー装置。
【請求項4】
前記バックパネル(20)には、車両の前方に向かって突出した複数のバックパネルフランジ(22)が、前記ヒッチガイド開口(30)を挟んで向い合うように形成され、
前記バックパネルフランジ(22)を貫通するヒンジ軸(23)を介して前記ヒッチレシーバー(40)が回転可能に設置されることを特徴とする請求項3に記載の車両用ヒッチレシーバー装置。
【請求項5】
前記ヒンジ軸(23)は、前記バックパネルフランジ(22)と前記ヒッチレシーバー(40)を貫通して設置されることを特徴とする請求項4に記載の車両用ヒッチレシーバー装置。
【請求項6】
前記ヒッチレシーバー(40)には、一側に突出したヒッチフランジ(42)が一体的に形成され、
前記ヒンジ軸(23)は、前記バックパネルフランジ(22)と前記ヒッチフランジ(42)を貫通して設置されることを特徴とする請求項4に記載の車両用ヒッチレシーバー装置。
【請求項7】
前記輸納箱(13)は、物品を保管することができる空間を備えた下部トレー(14)と、前記下部トレー(14)に対してリンク部材(15)を介して回転するように結合されたトレーカバー(16)を、有してなり、
前記サポートトレー(17)は、前記下部トレー(14)を支持するように前記下部トレー(14)に結合されて設置される、ことを特徴とする請求項3に記載の車両用ヒッチレシーバー装置。
【請求項8】
前記トレーカバー(16)は、前記リアバンパー(11)から切開されたバンパードア(18)と一体に結合されることを特徴とする請求項7に記載の車両用ヒッチレシーバー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用ヒッチレシーバー装置に係り、より詳しくはリアバンパーの内部空間に設けられた輸納箱に設置できるように構成された車両用ヒッチレシーバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、トレーラーの機能をするヒッチレシーバー装置は、図1及び図2に示すように、ヒッチレシーバー1とレシーバーブラケット2を一体的に結合させ、レシーバーブラケット2をリアバックビーム3の中央部に結合させて設置した構造であり、必要に応じてさらにレシーバーブラケット2とサイドメンバー4を連結した複数の補強メンバー5を設置することもある。
そして、トレーラーの機能が必要な時には、ヒッチレシーバー1にドローバー6を挿入して固定させ、ドローバー6にボールジョイント7を結合させて使用し、使用後にはヒッチレシーバー1からドローバー6とボールジョイント7を分離して別に保管する。
【0003】
このような従来のヒッチレシーバー装置は、リアバックビーム3に結合されたヒッチレシーバー1がトレーラー機能の未活用時にも、図3及び図4のように、いつもリアバックビーム3の下方に突出した構造であり、リアバックビーム3を遮るためのリアバンパー8の外にヒッチレシーバー1を遮るためのヒッチカバー9が別に必要であり、これにより重量が増加して製造原価が上る欠点がある。
図3には、従来のヒッチレシーバー装置を遮るためのヒッチカバー9を、図4は、図3のI−I線に沿った断面図で示している。図4において、符号X1はリアバンパー8に対するヒッチカバー9の後方突出量、Y1はリアバンパー8に対するヒッチカバー9の下方突出量である。
【0004】
その他、従来のヒッチレシーバー装置では、ヒッチカバー9によって車両の地上高が低くなるので、走行中に地面とのひんぱんな接触でヒッチカバー9が損傷する、リアバックビーム3にヒッチレシーバー1を結合することにより、ヒッチレシーバー1を遮るヒッチカバー9の後方突出量が大きくなり、車両デザイン上の自由度が低くなる、ヒッチレシーバー1の強度補強のためにサイドメンバー4と連結した補強メンバー5を使うと重量が増える、などの欠点もある。
【0005】
自動車の後部に取り付け、トレーラーを自動車に着脱自在に連結することができるトレーラーヒッチの取付け構造については、例えば特許文献1,2に提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−115425号公報
【特許文献2】特開2008−143461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の欠点を解消するためになされたもので、リアバンパーの内部空間に設けた輸納箱にヒッチレシーバーを設置して、全体重量を軽減し、車両デザインの自由度を向上させ、さらに製造原価の低減ができる車両用ヒッチレシーバー装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明による車両用ヒッチレシーバー装置は、リアバンパーの内部空間に設置された輸納箱に車両の前後方向に貫通して設けられたヒッチガイド開口と、ヒッチガイド開口を通じて収納及び引出できるように輸納箱に回転可能に結合されたヒッチレシーバーと、を有して構成される。
【0009】
本発明による車両用ヒッチレシーバー装置における好ましい形態を、以下に述べる。
車両用ヒッチレシーバー装置は、さらに、ヒッチレシーバーに備えられたヒッチストライカーと、ヒッチレシーバーが輸納箱に対して回転して車両後方に突出した状態となるようにされた時、ヒッチストライカーと締結してヒッチレシーバーの回転を拘束するように輸納箱に備えられたヒッチラッチと、ヒッチラッチに連結され、ヒッチストライカーとヒッチラッチの締結状態を解除することができるようにヒッチラッチを作動させるラッチワイヤを、有して構成される。
【0010】
ヒッチガイド開口は、輸納箱をなすサポートトレーからリアエンドパネルと向かい合うバックパネルに、車両の前後方向に貫通して形成される
【0011】
バックパネルには、車両の前方に向かって突出した複数のバックパネルフランジが、ヒッチガイド開口を挟んで向い合うように形成され、バックパネルフランジを貫通するヒンジ軸を介して前記ヒッチレシーバーが回転可能に設置される。
【0012】
ヒンジ軸は、バックパネルフランジとヒッチレシーバーを貫通して設置される。
ヒッチレシーバーには、一側に突出したヒッチフランジが一体的に形成され、ヒンジ軸は、バックパネルフランジとヒッチフランジを貫通して設置される。
【0013】
輸納箱は、物品を保管することができる空間を備えた下部トレーと、下部トレーに対してリンク部材を介して回転するように結合されたトレーカバーとを有してなり、サポートトレーは、下部トレーを支持するように下部トレーに結合されて設置される。
トレーカバーは、リアバンパーから切開されたバンパードアと一体的に結合される。
【発明の効果】
【0014】
本発明による車両用ヒッチレシーバー装置によれば、ヒッチレシーバーの未使用時にはヒッチレシーバーをリアエンドパネル内に収納して保管し、前記ヒッチレシーバーをトレーラーの機能として使用する時には、輸納箱を開放した後、車両の後方に突出させて使うことができるので、ヒッチカバーの使用を無くすことができ、これにより部品数及び重量の節減及び原価低減をはかることができる。さらに、車両デザインの自由度を高めて車両の外観を向上させることができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】従来のヒッチレシーバー装置を説明するための図である。
図2】従来のヒッチレシーバー装置を説明するための図である。
図3】従来のヒッチレシーバー装置を遮るためのヒッチカバーを示す図である。
図4図3のI−I線に沿った断面図である。
図5】本発明によるヒッチレシーバー装置を説明するための図である。
図6図5のII−II線に沿った断面図である。
図7】本発明によるヒッチレシーバーの設置構造を示す図である。
図8】本発明によるヒッチレシーバーをトレーラーの機能として活用する時の図である。
図9図8のIII−III線に沿った断面図である。
図10図8の状態のヒッチレシーバーを示す図である。
図11】本発明によるヒッチレシーバーのさらに別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の車両用ヒッチレシーバー装置を、好ましい実施形態を挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明は、図5及び図6に示すように、車両の余裕空間に相当するリアバンパー11の内部空間12に輸納箱13が設置された構成であり、輸納箱13は物品を保管することができる空間を備えた下部トレー14と、下部トレー14に対してリンク部材15を介して回転するように結合されたトレーカバー16と、下部トレー14を支持するように下部トレー14の底面に結合されたサポートトレー17とを備えた構成である。
【0017】
ここで、トレーカバー16は、バンパードア18と一体的に結合された構造であり、バンパードア18はリアバンパー11の一部が切開された構成のもので、トレーカバー16が下部トレー14を密閉している状況の時、バンパードア18はリアバンパー11の役目を一緒にすることになる。
そして、サポートトレー17は、リアバックビーム19上に装着される方式で固定設置された構造である。
【0018】
サポートトレー17は、上側に折り曲げられて突出したバックパネル20を一体にして備えている。バックパネル20は下部トレー14とともに物品を保管する空間をなす構成となる。バックパネル20の前方には車体パネルに相当するリアエンドパネル21が位置している。
【0019】
本発明による車両用ヒッチレシーバー装置は、図5図7に示すように、輸納箱13をなすサポートトレー17のバックパネル20に車両の前後方向に貫通して形成されたヒッチガイド開口30と、ヒッチガイド開口30を通じて収納及び引出できるように輸納箱13に回転可能に結合されたヒッチレシーバー40とを含んでなる構成である。
【0020】
すなわち、ヒッチレシーバー40が図6のように収納状態のとき、ヒッチレシーバー40はリアエンドパネル21内に位置することになり、ヒッチレシーバー40を回転して引き出せば、ヒッチレシーバー40の一端は図9のように輸納箱13を通じて車両の後方に突出した状態となる。
【0021】
ヒッチレシーバー40は、輸納箱13に回転可能に結合された構造であるが、より詳細に説明すれば、輸納箱13をなすサポートトレー17のバックパネル20に回転可能に結合された構造となる。
ヒッチレシーバー40は、回転を行う際に、バックパネル20に形成されたヒッチガイド開口30を通過して動く構造となる。
【0022】
また、本発明によるヒッチレシーバー装置は、ヒッチレシーバー40に備えられたヒッチストライカー50と、ヒッチレシーバー40が車両の後方に突出した状態となるように輸納箱13に対して回転したときにヒッチストライカー50との締結によってヒッチレシーバー40の回転を拘束するように輸納箱13に備えられたヒッチラッチ60と、ヒッチラッチ60に連結されるように備えられ、ヒッチストライカー50とヒッチラッチ60の締結状態を解除させることができるようにヒッチラッチ60を作動させるラッチワイヤ70とをさらに含んでなる構成である。
【0023】
ヒッチラッチ60は、より詳細に説明すれば、バックパネル20からヒッチガイド開口30の一側に位置するように設置された構造である。
【0024】
バックパネル20には、車両前方に向かって突出した複数のバックパネルフランジ22がヒッチガイド開口30を挟んで向かい合うように形成され、バックパネルフランジ22を貫通するヒンジ軸23を介してヒッチレシーバー40が回転可能に設置された構造となる。
【0025】
すなわち、図7のように、ヒンジ軸23はバックパネルフランジ22とヒッチレシーバー40を貫通して設置された構造のもので、ヒッチレシーバー40にはヒンジ軸23が貫通することができる軸孔41が形成される。
【0026】
ヒンジ軸23がヒッチレシーバー40を貫通して設置されると、ドローバー90がヒッチレシーバー40に挿入されるときにヒンジ軸23とぶつかる可能性があり、これを防止するための方案として、図11のように、ヒッチレシーバー40には一側に突出したヒッチフランジ42を一体に形成して設けることができる。この場合、ヒンジ軸23はバックパネルフランジ22とヒッチフランジ42を貫通して設置された構造となる。
【0027】
以下、本発明の車両用ヒッチレシーバー装置の作用について説明する。
図5図7はトレーカバー16が下部トレー14から開放された状態、つまり輸納箱13が開放された状態であり、ヒッチレシーバー40をトレーラーの機能として使わないときの状態である。
【0028】
この状態の時、ヒッチレシーバー40はバックパネル20に形成されたヒッチガイド開口30内に収納された状態にあり、ヒッチレシーバー40はリアエンドパネル21内に位置することになり、これによりヒッチレシーバー40はリアエンドパネル21とともに車体の上下方向への剛性を高めるように機能できる構造となる。
【0029】
ヒッチレシーバー40が収納された状態のとき、ヒッチレシーバー40は車両の外側に、つまりリアバックビーム19の下方に突出しないので、従来のようなヒッチカバーを使わなくても良い。これにより本発明は部品数及び重量の節減と原価の節減を図ることができる利点がある。さらに、ヒッチカバーを使わなければ車両の地上高が高くなり、これにより車体の安全性を向上させることができる利点もある。
【0030】
ヒッチレシーバー40をトレーラーの機能として活用しようとする場合、作業者はヒッチレシーバー40を車両の後方に回転させれば良い。これにより、ヒッチレシーバー40はヒンジ軸23を中心に回転して、一端がバックパネル20に形成されたヒッチガイド開口30を通じて図8図10のように車両の後方に突出した状態となる。
【0031】
ヒッチレシーバー40が車両の後方に突出した状態となれば、ヒッチストライカー50とヒッチラッチ60が互いに締結されて、ヒッチレシーバー40は回転できない拘束状態となる。
【0032】
ヒッチレシーバー40が回転できない拘束状態となれば、作業者はヒッチレシーバー40内に図9のようにドローバー80とボールジョイント(図示していない)を結合させてトレーラーの機能として活用することになる。
【0033】
また、ヒッチレシーバー40を再びリアエンドパネル21内に収納して保管しようとする場合には、ラッチワイヤ70を操作してヒッチストライカー50とヒッチラッチ60の締結を解除させた後、ヒッチレシーバー40を回転させてヒッチガイド開口30内に挿入させれば良い。
【0034】
以上説明したように、本発明によるヒッチレシーバー装置は、ヒッチレシーバー40がリアバックビーム19に直接結合しない構成のものであり、トレーラーの機能として活用しないときには、リアエンドパネル21内に収納して保管することができることになる。これによって、ヒッチカバーの使用をなくすことができ、製作のための部品数を少なく、重量を軽くし、製造原価の低減を図ることができることになる。また、ヒッチカバーを使わなくなるので、車両の地上高が高くなることになり、車体の安全性を向上させることができる。
【0035】
ヒッチレシーバー40を使わない保管状態のとき、ヒッチレシーバー40はリアエンドパネル21内に位置することになるので、ヒッチレシーバー40はリアエンドパネル21とともに車体の上下方向への剛性を高めるに寄与することができる。
また、ヒッチレシーバー40がリアバックビーム19に直接結合しない構成であるので、ヒッチレシーバー40の車両後方への突出量を無くすことができ、これにより車両の外観を向上させることができ、さらに車両デザイン設計上の自由度を高めることができることになる。
【0036】
本発明のヒッチレシーバー装置は、従来のような補強メンバーを使わない構成であるので、製作のための部品数を少なく、重量を軽くし、製造原価の低減を図ることができることになる。
【0037】
以上、本発明のヒッチレシーバー装置を、特定の実施形態に基づいて説明したが、以下の特許請求範囲によって提供される本発明の技術的思想を逸脱しない範疇内で、本発明が多様に改良及び変化可能であるのは当該分野で通常の知識を持った者には明らかであろう。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の車両用ヒッチレシーバー装置は、リアバンパーの内部空間に設けられた輸納箱を用いてヒッチレシーバーが設置され、特にヒッチレシーバーを使わない時にはリアエンドパネル内に位置するように保管して車両の剛性を高めるのに役立つようにし、ヒッチカバーを用いなくてよいことで全体重量を小さくし、さらに製造原価の低減をはかるようにし、さらに車両デザインの自由度を向上させることができる。
【符号の説明】
【0039】
1;ヒッチレシーバー
2;レシーバーブラケット
3;リアバックビーム
4;サイドメンバー
5;補強メンバー
6;ドローバー
7;ボールジョイント
8;リアバンパー
9;ヒッチカバー
11;リアバンパー
12;(リアバンパーの)内部空間
13;輸納箱
14;下部トレー
15;リンク部材
16;トレーカバー
17;サポートトレー
18;バンパードア
19;リアバックビーム
20;バックパネル
21;リアエンドパネル
22;バックパネルフランジ
23;ヒンジ軸
30;ヒッチガイド開口
40;ヒッチレシーバー
41;(ヒッチレシーバーにあり、ヒンジ軸が貫通する)軸孔
42;ヒッチフランジ
50;ヒッチストライカー
60;ヒッチラッチ
70;ラッチワイヤ
X1;リアバンパーに対するヒッチカバーの後方突出量
Y1;リアバンパーに対するヒッチカバーの下方突出量
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11