特許第5985485号(P5985485)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5985485
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】副鼻洞照明ライトワイヤデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/09 20060101AFI20160823BHJP
【FI】
   A61M25/09 516
   A61M25/09
【請求項の数】17
【全頁数】53
(21)【出願番号】特願2013-530227(P2013-530227)
(86)(22)【出願日】2011年9月20日
(65)【公表番号】特表2013-544112(P2013-544112A)
(43)【公表日】2013年12月12日
(86)【国際出願番号】US2011052321
(87)【国際公開番号】WO2012040179
(87)【国際公開日】20120329
【審査請求日】2014年9月19日
(31)【優先権主張番号】12/890,116
(32)【優先日】2010年9月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506353574
【氏名又は名称】アクラレント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ジェンキンス・トーマス・アール
(72)【発明者】
【氏名】ボ・トム・タン
(72)【発明者】
【氏名】ゴールドファーブ・エリック
(72)【発明者】
【氏名】バロン・スコット・ジェイ
【審査官】 和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0228085(US,A1)
【文献】 特開昭63−046172(JP,A)
【文献】 特開2008−161491(JP,A)
【文献】 特表2007−503929(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/09
A61B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明ガイドワイヤデバイスであって、
細長い可撓性ハウジングであって、近位端と、患者の体内の部位に定置されるように構成される遠位端と、前記近位端から前記遠位端へと前記ハウジングを通じて延在するルーメンと、を有し、前記ハウジングが、少なくとも第1の材料の第1の部分と、第2の材料の第2の部分と、を備える、ハウジングと、
前記ハウジングの前記ルーメンを通じて延在する少なくとも1つの照明ファイバと、
少なくとも第1の接合部及び第2の接合部が位置する前記ハウジングの前記ルーメンを通じて延在する少なくとも1つの支持部材であって、前記第1の接合部が前記ハウジングの前記第1の部分を前記支持部材に結合し、前記第2の接合部が前記ハウジングの前記第1の部分を前記ハウジングの前記第2の部分及び前記支持部材に結合する、支持部材と、
を備え、
前記第1及び第2の接合部が、前記ハウジングの外径の1/2〜4倍の範囲の、前記ハウジングに沿った距離によって隔てられている、
デバイス。
【請求項2】
前記第1の部分が、コイルを備え、前記第2の部分が、ケーブル管を備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つの照明ファイバが、少なくとも2つの照明ファイバを備える、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記支持部材が、コアワイヤである、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記ハウジングの前記ルーメンを通じて延在する撚り線を更に備える、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記撚り線が、前記ハウジングの前記近位端に固定され、第1の接合部及び第2の接合部で前記ハウジングに取り付けられる、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記コアワイヤが、前記ハウジングの遠位端で前記ハウジングに取り付けられ、前記コアワイヤの近位端が、前記ハウジングに取り付けられない、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記距離が、前記ハウジングの外径の1/2〜3倍である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
近位アセンブリを備え、当該アセンブリが、
内部を通じて延在するルーメンを有する第1の管と、
内部を通じて延在するルーメンを有する前記第2の部分であって、前記第1の管内に受容されるが、前記第1の管の近位端を超えて近位に延在しない、前記第2の部分と、
内部を通じてルーメンを有し、前記近位端で前記第1の管の前記ルーメン内に位置付けられ、前記第1の管の前記近位端を超えるが、前記第1の管の前記遠位端を超えずに延在する、第2の管と、
前記第2の部分の前記ルーメン及び前記第1の管の前記ルーメンを通じて、かつそれらを超えて近位に、そして前記第2の管の前記ルーメンの中へと延在する、前記少なくとも1つの照明ファイバと、
を備え、前記第2の部分が、前記第1の管に固定して取り付けられてはおらず、前記第1の管内で自由に回転し、前記第2の管の前記遠位端及び前記第1の管の前記近位端が、固定して取り付けられる、請求項4に記載のデバイス。
【請求項10】
前記第1の管が、ハイポチューブである、請求項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記第2の管が、ブロックコポリマー樹脂から作製される、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第2の部分の前記ルーメン及び前記第1の管の前記ルーメンを通じて、かつそれらを超えて近位に、そして前記第2の管の前記ルーメン中へと延在する撚り線を更に備える、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第2の管の前記近位端に固定して取り付けられ、前記少なくとも1つの照明ファイバに固定して取り付けられる接着性レンズを更に備える、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の照明ガイドワイヤデバイスと前記照明ガイドワイヤデバイスを受容するように構成されるコネクタとを備えたアセンブリにおいて、前記コネクタが、
近位部と、
遠位部と、
前記近位部及び遠位部を通じて延在し、前記近位部において前記照明ガイドワイヤデバイスの前記外径よりも小さい直径を有するボアと、
を備える、アセンブリ。
【請求項15】
前記ボアの前記近位部が、開口内で終結する、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記開口の直径が、前記ガイドワイヤの外径の60〜80%である、請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
記ボの遠位部が、円錘形である、請求項16に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、医療デバイス、システム、及び方法に関し、より具体的には、蛍光透視及び他のX線画像の可視化を提供する必要性を低減する低侵襲的処置を行うための方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
頭蓋骨は、通路によって接続される副鼻洞として知られる一連の空洞を含む。副鼻洞は、前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞及び上顎洞を含む。副鼻洞は、粘液を生成する粘膜組織で覆われ、最終的に鼻腔内へと開口する。通常、粘膜組織によって生成された粘液は、洞口として知られる開口部を通じて各洞から徐々に排出される。これらの通路のうちの1つの粘膜組織が任意の理由により炎症が起きる場合、その通路を通って排出する空洞は、封鎖される可能性がある。この封鎖は、周期的(疼痛の発症をもたらす)又は慢性である可能性がある。この粘液排出の阻害(例えば、副鼻腔口の閉鎖)は、副鼻洞内の粘膜鬱血をもたらす場合がある。副鼻洞の慢性粘膜鬱血は、その後の酸素圧の低下及び微生物増殖(例えば、副鼻洞感染)とともに洞を覆う上皮への損傷を引き起こす可能性がある。
【0003】
「副鼻洞炎」という用語は、概して、細菌、ウイルス、菌類(カビ)、アレルギー、又はそれらの組み合わせによって引き起こされる副鼻洞の任意の炎症又は感染を指す。慢性副鼻洞炎(例えば、約3ヶ月以上持続する)は、米国において年間1800万〜2200万件の来院をもたらすと推定されている。副鼻炎を罹患する患者は、典型的に、以下の症状(頭痛又は顔面痛、鼻詰まり又は後鼻漏、1つ又は両方の鼻孔を介する呼吸困難、口臭、及び/又は上歯の疼痛)のうちの少なくともいくつかを経験する。
【0004】
副鼻洞炎を治療する方法のうちの1つは、欠失した粘液流量を回復させることによるものである。初期療法は、典型的に、炎症を軽減させるための抗炎症剤及び感染を治療するための抗生物質を使用する薬物療法である。多数の患者は、薬物療法に反応しない。現在、薬物療法に反応しない慢性副鼻腔炎を有する患者への至適基準は、機能的内視鏡下副鼻腔手術(FESS)と称される矯正手術である。
【0005】
FESS中、内視鏡は、内視鏡を介する可視下で鼻内に挿入され、外科医は、罹患又は肥大した組織又は骨を除去し得、副鼻腔の通常鼻漏を回復するために副鼻の腔口を拡大し得る。FESS処置は、典型的に、全身麻酔下の患者に実施される。
【0006】
FESSは、依然として、重度の副鼻腔疾患の外科的治療における至適標準であるが、FESSは、幾つかの欠点を有する。例えば、FESSは、有意な術後疼痛を引き起こす可能性がある。また、いくつかのFESS処置は、有意な術後出血に関連し、その結果、鼻内パッキングが手術後のある期間の間、患者の鼻内にしばしば定置される。かかる鼻内パッキングは不快である場合があり、通常の呼吸、飲食等を阻害する可能性がある。また、数名の患者は、複数回のFESS手術後でさえ症状が継続する。その上、FESS処置は、医原性眼窩、頭蓋内及び鼻洞損傷のリスクを伴う。多くの耳鼻咽頭科医は、FESSを、重度の副鼻腔疾患を罹患する患者(CTスキャン下で有意な異常を呈する者)のみへの選択肢と見なす。したがって、重度の低い疾患を有する患者は、FESSの対象とは見なされ得ない。FESS処置が流血及び痛みを伴う可能性がある理由の1つは、直線で硬質のシャフトを有する器具が使用されるという事実に関連する。かかる直線で硬質の器具を用いる解剖の深部領域を標的とするために、医師は、これらの解剖学的構造体が病理学の一部であるかどうかに関わらず、器具の直接の経路にあり得る任意の解剖学的構造体を切除し、除去するか、ないしは別の方法で操作する必要がある。
【0007】
副鼻洞炎並びに他の耳鼻咽頭及び副鼻洞の疾患を治療するための新規デバイス、システム、及び技術が開発されている。例えば、低侵襲性、低外傷性耳鼻咽頭手術を実行するために使用可能な様々なカテーテル、ガイドワイヤ、及び他のデバイスは、「Devices,Systems and Methods for Diagnosing and Treating Sinusitis and Other Disorders of the Ears,Nose and/or Throat」と題する米国特許出願第10/829,917号、「Implantable Device and Methods for Delivering Drugs and Other Substances to Treat Sinusitis and Other Disorders」と題する同第10/912,578号、「Apparatus and Methods for Dilating and Modifying Ostia of Paranasal Sinuses and Other Intranasal or Paranasal Structures」と題する同第10/944,270号、「Devices,Systems and Methods For Treating Disorders of the Ear,Nose and Throat」と題する同第11/037,548号、及び「Methods and Devices For Performing Procedures Within the Ear,Nose,Throat and Paranasal Sinuses」と題する同第11/116,118号に説明されており、これらの各出願は、それらへの参照により、その全体として、本明細書に組み込まれる。これらの新規デバイス、システム、及び技術の多くは、耳鼻咽頭及び副鼻洞内のカテーテル、ガイドワイヤ、及び他のデバイスの正確な位置付け及び動作を促進し、かつ目、顔面神経、及び脳等の重要な解剖学的構造への望ましくない外傷又は損傷を回避するために、内視鏡、放射線、及び/又は電子補助と併せて使用可能である。
【0008】
例えば、1つの新規処置(本特許出願で「可撓性経鼻副鼻腔介入(Flexible Transnasal Sinus Intervention)」又はFTSIと称される)において、拡張カテーテル(例えば、バルーンカテーテル又は他の種類の拡張器)は、他の鼻孔内の解剖学的構造の除去又は外科的修正を必要とせずに、鼻を介して、副鼻洞口内の位置又は他の位置まで進められる。次いで、拡張カテーテルを使用して、副鼻腔の空洞からの自然排出を促進するために副鼻腔口又は他の解剖学的構造を拡張させる。いくつかの場合において、管状ガイドは、初めに鼻を通じて挿入され、副鼻洞口付近の位置まで進められ得、次いで、ガイドワイヤは、管状ガイドを通じて、罹患した副鼻洞内に進められ得る。次いで、拡張カテーテルは、ガイドワイヤ上で、管状ワイヤを通じてその拡張器(例えば、バルーン)が副鼻腔口内に位置付けられている位置まで進められ得る。次いで、拡張器(例えば、バルーン)を拡大し、洞口の拡張を引き起こす。場合によっては、かかる副鼻洞口の拡張は、副鼻洞口を囲繞するか、又はそれに近接する骨構造を破壊するか、移動するか、又は再構成し得る。任意に、いくつかの処置において、洗浄液及び/又は治療薬は、拡張カテーテルのルーメンを通じて注入される、及び/又は他の作動デバイス(例えば、ガイドワイヤ、カテーテル、カニューラ、管、拡張器、バルーン、物質注入器、針、貫通器、カッター、デブリッダー、マイクロデブリッダー、止血デバイス、焼灼デバイス、凍結デバイス、加熱器、冷却器、顕微鏡、内視鏡、導光、光線療法デバイス、ドリル、やすり、ノコギリ等)は、FTSIが実施される同一処置の間に、副鼻洞又は近接組織に他の療法を送達するように、管状ガイドを通じて、及び/又はガイドワイヤ上で進められ得る。FTSI処置において、参照により本明細書に組み込まれる文書で説明されるように、副鼻洞口以外の構造及び通路は、上述の道具を使用して拡張し得、組織が切除又は剥離され得、骨が再構築され得、薬物又は薬物送達システムが展開され得ることを理解されたい。したがって、本出願の目的では、FTSIという用語は、概して、副鼻洞口の拡張のみではなく、これらの処置のすべてを広範に指すように使用される。
【0009】
副鼻洞内へのガイドワイヤの位置付けを含むFTSI処置において、ガイドワイヤの定置は、典型的に、例えば、蛍光透視又はX線可視化技術下で、この処置を可視化することによって確認される。副鼻洞付近の位置での管状ガイドの適切な位置付けはまた、蛍光透視によって確認され得る。標的生体構造への到達及びアクセスは、概して、課題であり得、生体構造は多様かつ予測不可能であり得るため、特定の患者においてはより大きな課題である。更に、医療処置に利用されるデバイスは、通常の動作状態中の応力及び予期しない課題から生じるものに耐える耐久性がなければならない。処置を受ける患者、及び特に、これらの種類の処置の多くを実行する外科医及び他の作業者への放射線被爆を低減するために、このような処置中に蛍光透視の可視化を使用する必要をなくす、又は低減する方法及びデバイスが必要である。許容されるトルク伝達性(torquability)及び押し込み性(pushability)を具体化する医療デバイスも必要である。更に、その上に定置された力の適応を促進する構造を有するデバイスが必要である。これらの目的のうちの少なくとも一部のものは、本発明によって達成される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
簡単に言うと、一般的な用語では、本開示は、標的生体構造の可視化を促進するための装置及び方法を対象にする。1つのアプローチでは、装置は、患者の体内又は近接した生体構造で位置付けられるように構成される照明デバイス中に具体化される。照明デバイスは、透光を提供するために利用することができる。
【0011】
一態様において、照明デバイスは、近位及び遠位部を有する細長い部材において具体化され、遠位部は、介入部位に定置されるように構成される。デバイスの近位部で、コネクタが構成される。細長い部材は、デバイスの下部構造を受容するための内部ボアを更に含むことができる。
【0012】
一実施形態において、照明ガイドワイヤデバイスは、
細長い可撓性ハウジングであって、近位端と、患者の体内の部位に定置されるように構成される遠位端と、近位端から遠位端へとハウジングを通じて延在するルーメンと、を有し、該ハウジングが、少なくとも第1の材料(例えばコイル)の第1の部分と、第2の材料(例えばケーブル管)の第2の部分と、を備え、第1及び第2の部分が第1の接合部及び第2の接合部によってともに接合される、ハウジングと、
ハウジングのルーメンを通じて延在する少なくとも1つの照明ファイバと、
少なくとも第1の接合部及び第2の接合部が位置するハウジングのルーメンを通じて延在する少なくとも1つの支持部材(例えばコアワイヤ)であって、第1の接合部がハウジングの第1の部分を支持部材に結合し、第2の接合部がハウジングの第1の部分をハウジングの第2の部分及び支持部材に結合する、支持部材と、を備える。
【0013】
別の実施形態において、本発明は、照明ガイドワイヤの近位アセンブリであって、
内部を通じて延在するルーメンを有する第1の管(例えばハイポチューブ)と、
内部を通じて延在するルーメンを有する細長い可撓性ハウジング(例えばケーブル管)であって、第1の管内に受容されるが、第1の管の近位端を超えて近位に延在しない、ハウジングと、
内部を通じてルーメンを有し、近位端で第1の管のルーメン内に位置付けられ、第1の管の近位端を超えるが、第1の管の遠位端を超えずに延在する、第2の管(例えば結合管)と、
ハウジングのルーメン及び第1の管のルーメンを通じて、かつそれらを超えて近位に、そして第2の管のルーメンの中へと延在する、少なくとも1つの照明ファイバと、
を備え、ハウジングが、第1の管に固定して取り付けられてはおらず、第1の管内で自由に回転し、第2の管の遠位端及び第1の管の近位端が、固定して取り付けられる、近位アセンブリを対象とする。
【0014】
なお別の実施形態は、外径を有する照明されたガイドワイヤを受容するように適合されるコネクタに関し、これには、
近位部と、
遠位部と、
近位及び遠位部を通じて延在し、近位部(例えば開口)において照明されたガイドワイヤの外径の直径よりも小さい直径を有するボアと、を備える。
【0015】
照明デバイスの特定の実施形態において、遠位部は、コイルを含み、近位部は、ケーブル管を含む。近位及び遠位部内の長手方向への延在は、1つ以上の照明ファイバであり、この遠位端は、コイル及び近位端内に取り付けられる。また、近位及び遠位部の所定部分内に構成されるのはコアワイヤ及び撚り線である。コネクタ内の照明ファイバを受容するための様々なアプローチ及びコアワイヤのプロファイルは、取り付けの地点及び構成要素間の相対運動があるとき、企図される。
【0016】
別の特定の実施形態は、照明されたデバイスを受容する取り外し可能なコネクタを通じて光源に接続し、次いで、光源の光ケーブルに接続する、照明デバイスの近位端の設計を含み、取り外し可能なコネクタの所定の特性が企図される。
【0017】
末端コネクタを有する照明デバイスの特定の実施形態において、遠位部は、コイルを含み、近位部は、ケーブル管を含む。近位及び遠位部内の長手方向への延在は、1つ以上の照明ファイバであり、この遠位端は、コイル内に及びコネクタ内に受容される近位端内に、取り付けられる。また、近位及び遠位部内に構成されるのはコアワイヤである。コネクタ内の照明ファイバを受容するための様々なアプローチ及びコアワイヤのプロファイルは、取り付けの地点及び構成要素間の相対運動があるとき、企図される。更に、コネクタの様々な実施形態が、企図される。
【0018】
更に、照明ファイバの長さの変更を補正するためのアプローチは、照明デバイスの操作を促進するためのアプローチであるとき、企図される。その点において、構造物は、長さの変更に適応するために照明デバイスに組み込むことができるか、又はそれらの工程は、長さの変更を制御するために照明ファイバの処置を行うことができる。また、薬物は、照明プロセスを助長するために介入部位で注入することもできる。
【0019】
患者内に定置されるデバイスの遠位端部の位置付けを視覚的に確認するための方法が提供され、本方法は、照明デバイスの遠位端部を患者に挿入することと、照明デバイスの遠位端部から光を発光することと、患者の外部表面上に生じる照明デバイスの遠位端部から発光される光から得られる透光を観察することと、患者の外部表面上に観察された透光の位置を、観察された透光の位置にある患者の内部位置と相関させて、照明デバイスの遠位端部の位置付けを確認することと、を含む。
【0020】
少なくとも1つの実施形態において、この観察は、蛍光透視を必要としないで、直視のヒト観察によって行われる。
【0021】
少なくとも1つの実施形態において、この観察は、いかなる可視化装置を必要としないで、直視のヒト観察によって行われる。
【0022】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、ガイドワイヤを備える。
【0023】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは洞口探索デバイスを備える。
【0024】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、副鼻腔吸引器を備える。
【0025】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、統合型ワイヤ拡張カテーテルを備え、統合型照明ガイドワイヤは、拡張カテーテルの遠位端の遠位に延在する。
【0026】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤの遠位端部は、患者の副鼻腔通路に挿入される。
【0027】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤの遠位端部は、患者の副鼻腔への洞口開口部を通じて挿入され、遠位端部は、副鼻腔に進められる。
【0028】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤの遠位端部は、初めに患者の鼻孔を通じて挿入され、次いで、副鼻腔に進められる。
【0029】
少なくとも1つの実施形態において、スコープは、患者の鼻孔を通じて挿入され、ガイドワイヤは、スコープに近接して挿入され、ガイドワイヤの遠位端部の前進の可視化は、遠位端部が副鼻洞口に向かって進められるとき、スコープを介して行われる。
【0030】
少なくとも1つの実施形態において、透光は、遠位端部の光を発光する部分が患者の副鼻腔中に位置するとき、観察される。
【0031】
透光の観察及び相関が、照明デバイスの遠位端部が標的位置以外の位置に間違って送られていることを示す場合、デバイスの遠位端部は、標的位置に格納され、かつ経路を再選択することができ、これは、透光を観察し、相関関係を示すことによって確認することができる。
【0032】
透光の観察時、照明デバイスの遠位端部から発光される光から得られる透光スポットの運動が、遠位端部が患者に対して移動される際に、視覚的に観察及び追跡、又はたどられることが可能であり、これは、運動中の透光スポットが遠位端部の位置に相関することを確認する1つの方法であり得る。この技術は、例えば、スコープからの光等の透光の更なる源があるとき、特に有用であり得る。
【0033】
更に、デバイスの遠位端部から発光される光から得られる透光は、観察される他の透光効果よりも更に明るい、小さい、又はより明確であるうちの少なくとも1つである透光を特定することによって、スコープから発光される光から得られる透光と区別することができる。代替としては、デバイスの遠位端部から発光される光から得られる透光は、スコープへの光源を切る、又は弱くすることによって、スコープから発光される光から得られる透光と区別することができる。
【0034】
少なくとも1つの実施形態において、副鼻腔ガイドは、デバイスを挿入する前に患者内に挿入され、照明デバイスの遠位端部が、副鼻腔ガイドを通じて挿入される。
【0035】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、ガイドに予め充填され、ガイド及び予め充填された照明デバイスはともに、患者に挿入される。次いで、ガイドに対して照明デバイスの前進は、照明デバイスの遠位端部をガイドの遠位端に遠位に延在するために行うことができる。
【0036】
スコープは、患者内に挿入され得、副鼻腔ガイドは、スコープに近接して挿入され、副鼻腔ガイドの前進は、スコープを介して可視化され得る。
【0037】
少なくとも1つの実施形態において、副鼻腔ガイドの前進の可視化は、スコープの使用を通じて、スコープによる十分な照明の前進の限界までである。その後、副鼻腔ガイドの遠位端の遠位に前進する照明デバイスの遠位端部によって発光される光は、スコープの十分な照明の限界を延在し、それによってスコープの十分な照明の長さを延在する。
【0038】
少なくとも1つの実施形態において、副鼻腔ガイドは、十分な照明の延在した長さによって促進されるとき、スコープによる可視化下で、更に遠位に進められる。
【0039】
少なくとも1つの実施形態において、副鼻腔ガイドの遠位の照明デバイスの前進の可視化は、デバイスの遠位端部から発光される光によって促進されるとき、スコープを介して行われ得る。
【0040】
少なくとも1つの実施形態において、スコープは、患者の鼻孔に挿入され、副鼻腔ガイドは、スコープに近接して挿入される。
【0041】
少なくとも1つの実施形態において、スコープ及び副鼻腔ガイドは、患者の副鼻腔通路に進められる。
【0042】
少なくとも1つの実施形態において、副鼻腔ガイドは、副鼻洞口に向かって更に進められ、副鼻腔ガイドの前進は、スコープによって視覚的に観察される。
【0043】
少なくとも1つの実施形態において、スコープは、患者の鼻孔に挿入され、副鼻腔ガイドは、スコープに近接して挿入される。副鼻腔ガイドの副鼻腔経路への前進は、副鼻腔ガイドの遠位端がスコープによって発光される照明の遠位限界に達するまで、スコープを介して可視化される。
【0044】
少なくとも1つの実施形態において、副鼻洞口に向かって副鼻腔の更なる前進は、照明デバイスによって提供される延在した長さの十分な照明によって促進されるとき、スコープを介して可視化される。
【0045】
少なくとも1つの実施形態において、スコープは、患者の鼻孔に挿入され、副鼻腔ガイドは、スコープに近接して挿入される。副鼻洞口への進入路に近接して副鼻腔ガイドの遠位端を定置するための副鼻腔ガイドの前進は、スコープを介して可視化される。
【0046】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスの遠位端部は、副鼻腔ガイドの遠位端、及び照明を発光するスコープの照明の限界の遠位から更に遠位に進められ、それによって、スコープにより可視化可能な空隙の長さを延在させる。
【0047】
少なくとも1つの実施形態において、デバイスの遠位端部は、洞口に及びそれを通じて更に進められ、洞口への遠位端部の前進の可視化は、スコープを介して行われる。
【0048】
少なくとも1つの実施形態において、デバイスは、照明ガイドワイヤを備え、作動デバイスは、標的位置で作動デバイスの作動端を位置付けるためにガイドワイヤ上で進められ、外科処置は、標的位置で作動デバイスを用いて行われる。作動デバイスは、外科処置の実施後、患者から摘出される。任意に、インプラントが、標的位置に置かれ得る。
【0049】
低侵襲的外科処置を行う方法が提供され、本方法は、照明ガイドワイヤの遠位端部を患者への内部に挿入する工程と、照明ガイドワイヤの遠位端部から光を発光する工程であって、近位端部を電源に接続し、遠位端部が光を発光することを可能にする、工程と、患者の外部表面上に生じる照明ガイドワイヤの遠位端部から発光される光から得られる透光を観察する工程と、患者の外部表面上に観察された透光の位置を、観察された透光の位置にある患者の内部位置と相関させて、照明ガイドワイヤの遠位端部の位置付けを確認する工程と、電源から照明ガイドワイヤの近位端部を切断させる工程と、ガイドワイヤの近位端が作動デバイスから近位に延在するように、ガイドワイヤ上で作動デバイスを進める工程と、ガイドワイヤの遠位端部が光を再度発光するように、照明ガイドワイヤの近位端部を電源に再接続する工程と、標的位置で作動デバイスの作動端を位置付ける工程と、標的位置で作動デバイスを用いた外科処置を行う工程と、を含む。
【0050】
外科処置を実施した後、照明ガイドワイヤの近位端部が、電源から切断され、作動デバイスが患者から及びガイドワイヤから取り外される。任意に、インプラントを、標的位置に放置することができる。
【0051】
少なくとも1つの実施形態において、ガイドワイヤの近位端が、第2の作動デバイスから近位に延在するように、第2の作動デバイスが、それから第1の作動デバイスを取り外した後、ガイドワイヤ上で進められる。次いで、ガイドワイヤの遠位端部が再度光を発光するように、照明ガイドワイヤの近位端部が、電源に再接続される。
【0052】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤは、ガイドワイヤの近位端から遠位端部へと延在する少なくとも1つの照明ファイバを含み、電源は、光源である。
【0053】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤは、ガイドワイヤの近位端から遠位端部へと延在する少なくとも1つのレーザーファイバを含み、電源は、レーザー光源である。
【0054】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤは、遠位端部での発光ダイオード、ガイドワイヤを通じて延在する電線、発光ダイオードの電源への電気的接続を含み、電源は、電動電源である。
【0055】
ヒト又は動物患者における、副鼻腔炎、あるいは鼻、鼻洞、又は耳、鼻、若しくは喉の他の解剖学的構造に影響を及ぼす別の疾患を診断及び/又は治療するための方法が提供され、本方法は、鼻を通じて導入デバイスの遠位端が副鼻腔の開口部に近い位置まで導入デバイスを進める工程と、照明デバイスの近位端を電源に接続しながら、導入デバイスを通じてその遠位端部から光を発光する照明デバイスの遠位端部を進める工程と、遠位端部によって発光される光から得られる患者の外部表面上に透光を観察することによって、導入デバイスの遠位端部の遠位に照明デバイスの遠位端部の位置をモニタリングする工程と、を含む。発光した光は、可視スペクトル及び/又は赤外線スペクトルにおいて所望の波長であり得る。
【0056】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスの遠位端部は、副鼻腔の開口部を通じて進められ、副鼻腔中の照明デバイスの遠位端部の配置は患者の外部表面上に生じる照明デバイスの遠位端部から発光される光から得られる透光を観察し、患者の外部表面上に観察された透光の位置を、観察された透光の位置にある患者の内部位置と相関させることによって確認される。
【0057】
少なくとも1つの実施形態において、透光が観察される外部表面は、患者の顔面上である。
【0058】
少なくとも1つの実施形態において、透光が観察される外部表面は、患者の口蓋上である。
【0059】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、照明ガイドワイヤを備え、動作可能な位置内に置くことができ、そこで診断又は治療のための処置を行うために使用可能である作動デバイスが提供される。照明ガイドワイヤの近位端が、電源から切断されるが、一方、その現在位置にある照明ガイドワイヤの遠位端部が維持され、作動デバイスは、ガイドワイヤの近位端が作動デバイスから近位に延在するように、ガイドワイヤ上で進められる。次いで、ガイドワイヤの遠位端部が再度光を発光するように、照明ガイドワイヤの近位端が電源に再接続される。作動デバイスは、動作可能な位置で作動デバイスの作動端を位置付けるために更に進められ、診断又は治療のための処置が、動作可能な位置で作動デバイスを用いて行われる。
【0060】
少なくとも1つの実施形態において、動作可能な位置は、副鼻腔の開口部である。
【0061】
照明ガイドワイヤデバイスが提供され、これには、可塑性遠位端部、比較的少ない可塑性近位端部、遠位端部の少なくとも1つの発光素子、並びに少なくとも1つの発光素子をデバイスの近位に位置する電源に接続させるための近位端部及び遠位端部の少なくとも一部を通じてデバイスの近位端から延在する少なくとも1つの構造物が含まれる。
【0062】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの発光素子は、少なくとも1つの照明ファイバの遠位端を備え、少なくとも1つの構造物は、ファイバの遠位端をデバイスの近位端に近位に作動する少なくとも1つの照明ファイバを備える。
【0063】
少なくとも1つの実施形態において、電源は、光源である。
【0064】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤの少なくとも1つの発光素子は、少なくとも1つのレーザーファイバの遠位端を備え、少なくとも1つの構造物は、ファイバの遠位端から前記デバイスの近位端まで近位に作動する少なくとも1つのレーザーファイバを備える。
【0065】
少なくとも1つの実施形態において、電源は、レーザー光源である。
【0066】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの発光素子は、発光ダイオードを備え、少なくとも1つの構造物は、発光ダイオードへと電気的に接続され、発光ダイオードをデバイスの近位端へと近位に延在する少なくとも1つの電線を備える。
【0067】
少なくとも1つの実施形態において、電源は、電気的電源である。
【0068】
少なくとも1つの実施形態において、ガイドワイヤの遠位端部は、副鼻腔の洞口を通過するように構成されかつ寸法決めされる外径を有する。
【0069】
少なくとも1つの実施形態において、ガイドワイヤの遠位端部は、約0.965mm(0.038インチ)未満の外径を有する。
【0070】
少なくとも1つの実施形態において、ガイドワイヤの遠位端部は、約0.889mm(0.035インチ)±0.127mm(0.005インチ)の外径を有する。
【0071】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤは、約0.965mm(0.038インチ)未満の外径を有する。
【0072】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤは、約0.889mm(0.035インチ)未満の最大外径を有する。
【0073】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤは、約0.889mm(0.035インチ)±0.127mm(0.005インチ)の最大外径を有する。
【0074】
少なくとも1つの実施形態において、デバイスの遠位端部は、可撓性コイルを備える。少なくとも1つの実施形態において、遠位端部は、コイルの内部に延在するコアワイヤを更に備える。少なくとも1つの実施形態において、コアワイヤは、コイルに固定される。
【0075】
少なくとも1つの実施形態において、コアワイヤは、デバイスの遠位及び近位端部内に延在する。少なくとも1つの実施形態において、コアワイヤは、実質的には遠位及び近位端部の全長内に延在する。
【0076】
少なくとも1つの実施形態において、デバイスの遠位端部は、遠位端部の近位部分が、実質的には、デバイスの長手方向軸を具備して配置され、遠位端部の遠位部が、長手方向軸に対して角を形成されるような、屈曲を含む。
【0077】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの照明ファイバの遠位端は、デバイスの遠位端部の遠位先端から光を発光するように構成される。遠位先端は、光を集めるか、あるいは分散するように設計され、最大透光を得ることができる。遠位先端は、レンズ、プリズム、又は回折素子を含むことができる。
【0078】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの照明ファイバの遠位端は、デバイスの遠位端部の遠位先端の近位に位置付けられる。
【0079】
少なくとも1つの実施形態において、遠位端部の可塑性遠位部は、少なくとも1つの照明ファイバの遠位端の遠位に延在する。
【0080】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つのレーザーファイバの遠位端は、デバイスの遠位端部の遠位先端から光を発光するように構成される。
【0081】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つのレーザーファイバの遠位端は、デバイスの遠位端部の遠位先端の近位に位置付けられる。
【0082】
少なくとも1つの実施形態において、遠位端部の可塑性遠位部は、少なくとも1つの照明ファイバの遠位端の遠位に延在する。
【0083】
少なくとも1つの実施形態において、発光ダイオードは、デバイスの遠位端部の遠位先端で実装される。
【0084】
少なくとも1つの実施形態において、発光ダイオードは、デバイスの遠位端部の遠位先端の近位に位置付けられる。少なくとも1つの実施形態において、遠位端部の可塑性遠位部は、発光ダイオードの遠位に延在する。
【0085】
少なくとも1つの実施形態において、電気的電源は、取り外し可能であり、少なくとも1つの構造物に電気的に接続されて、電力を少なくとも1つの発光素子に供給する。
【0086】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの光伝導管は、デバイスの近位端部から管の遠位端に光を送達し、それが発光される。
【0087】
少なくとも1つの実施形態において、各光伝導管は、デバイスの近位端に密閉される。
【0088】
少なくとも1つの実施形態において、各発光素子は、デバイスの遠位先端で密閉される。
【0089】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタは、ガイドワイヤの近位端部の少なくとも一部の上に実装される。迅速解放コネクタは、電源に接続され、ガイドワイヤの近位端部に迅速に接続し、かつ解放するように構成される。
【0090】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタは、光源に光学的に結合される。
【0091】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタの近位端部は、光源と接続するように構成される。
【0092】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタの近位端部は、ACMI社製のライトポストを備える。
【0093】
少なくとも1つの実施形態において、コネクタは、コネクタが光チャネルに接続されるとき、光源から延在する光チャネルに対して回転可能である。少なくとも1つの実施形態において、光ケーブルは、液体を充填した光ケーブルを備える。
【0094】
少なくとも1つの実施形態において、コネクタの遠位端部は、ガイドワイヤデバイスの近位端部を摺動自在に受容するように構成された開口部を備え、迅速解放ロック機構は、コネクタにおいて受容される近位端部を固定するように構成される。
【0095】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放ロック機構は、近位端部がコネクタから滑り、それから切断することができるロックされていない構成体と、コネクタと接続して近位端部を維持するロックされた構成体との間を移動可能である。少なくとも1つの実施形態において、迅速解放ロック機構は、ロックされた構成体に向かって偏向される。
【0096】
少なくとも1つの実施形態において、ラジオパクマーカーがガイドワイヤの遠位端部上で提供される。
【0097】
少なくとも1つの実施形態において、電磁石コイルがガイドワイヤの遠位端部上で提供される。代替としては、磁石、高周波エミッタ、又は超音波結晶が、ガイドワイヤの遠位端部で提供され得る。
【0098】
照明デバイスが提供され、これには、副鼻腔の洞口を通過するように構成されかつ寸法決めされる外径を有する遠位端部、遠位端部の少なくとも1つの発光素子、少なくとも1つの発光素子を電源と接続するための近位端部及び遠位端部の少なくとも一部を通じてデバイスの近位端から延在する少なくとも1つの構造物が含まれる。
【0099】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、照明ガイドワイヤを備える。
【0100】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、洞口探索デバイスを備え、遠位端部は剛性又は可鍛性である。
【0101】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、探索デバイスを備え、遠位端部は、その遠位端でボール先端を備える。
【0102】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、副鼻腔吸引器を備え、遠位端部は、内部を通じて吸引を行うように構成かつ適応される吸引ルーメンを更に備える。
【0103】
少なくとも1つの実施形態において、照明デバイスは、統合型ワイヤ拡張カテーテルを備え、統合型照明ガイドワイヤは、デバイスの拡張カテーテルの遠位端の遠位に延在する。
【0104】
照明ガイドワイヤデバイスが提供され、これには、可塑性遠位端部及び比較的少ない可塑性近位端部を有する細長い主体、並びに細長い本体の長さを延在する少なくとも1つの光伝導チャネルを含み、ガイドワイヤの近位端からガイドワイヤの遠位端まで光を送達し、ガイドワイヤの遠位端から光を発光するように構成されかつ寸法決めされる、ガイドワイヤが含まれる。
【0105】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの光伝導チャネルは、少なくとも1つの照明ファイバを備える。
【0106】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの光伝導チャネルは、少なくとも2つの照明ファイバを備える。
【0107】
少なくとも1つの実施形態において、照明ファイバは、プラスチックから形成される。
【0108】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの照明ファイバは、ガラスから形成される。
【0109】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの光伝導チャネルは、少なくとも1つのレーザーファイバを備える。
【0110】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタは、細長い本体の近位端部の少なくとも一部の上に実装され、光源から延在する光チャネルに接続され、細長い本体の近位端部に迅速に接続し、かつ細長い本体の近位端部から解放するように構成される。
【0111】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタは、光源に光学的に結合される。
【0112】
少なくとも1つの実施形態において、コネクタの近位端部は、細長い本体の近位端の比較的小さい直径に光チャネルの比較的大きい内径を適合するように構成される先細光チャネルを備える。
【0113】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタの近位端部は、光源と接続するように適合される。少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタの近位端部は、ACMI社製のライトポストを含む。
【0114】
少なくとも1つの実施形態において、コネクタは、コネクタが光チャネルに接続されるとき、光源から延在する光チャネルに対して回転可能である。
【0115】
少なくとも1つの実施形態において、コネクタの遠位端部は、細長い本体の近位端部を摺動自在に受容するように構成される開口部を備え、迅速解放ロック機構は、コネクタにおいて受容される近位端部を固定するように構成される。
【0116】
少なくとも1つの実施形態において、ロックされた構成体中の迅速解放ロック機構は、コネクタの先細光チャネルの遠位端と一直線になって細長い本体の近位端を維持する。
【0117】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放ロック機構は、近位端部がコネクタから滑り、それから切断することができるロックされていない構成体と、コネクタと接続して近位端部を維持するロックされた構成体との間を移動可能である。
【0118】
少なくとも1つの実施形態において、コアワイヤは、ガイドワイヤの細長い本体の遠位端部内に少なくとも延在する。少なくとも1つの実施形態において、コアワイヤは、近位端部内に更に延在する。
【0119】
照明ガイドワイヤデバイスが提供され、これには、可塑性遠位端部及び比較的少ない可塑性近位端部を有する細長い主体、遠位端部に実装され、遠位端部の遠位先端から光を発光するように構成される発光ダイオード、並びに細長い本体の長さを延在し、発光ダイオードに電気接続され、細長い本体の近位端の近位に延在する少なくとも1つの電線を有するガイドワイヤが含まれる。
【0120】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤデバイスは、少なくとも2本のそのような電線を含む。
【0121】
少なくとも1つの実施形態において、コアワイヤは、細長い本体の遠位端部内に少なくとも延在する。少なくとも1つの実施形態において、コアワイヤは、近位端部内に更に延在する。
【0122】
少なくとも1つの実施形態において、ラジオパクマーカーが遠位端部上で提供される。少なくとも1つの実施形態において、電磁石コイルが遠位端部上で提供される。
【0123】
照明ガイドワイヤデバイスが提供され、これには、可塑性遠位端部、比較的少ない可塑性近位端部を有するガイドワイヤ、遠位及び近位端部を相互接続する透明な部分、ガイドワイヤ中に実装され、透明な部分を通じて光を発光するように構成される少なくとも1つの発光素子、並びに近位端部を通じてデバイスの近位端から延在し、少なくとも1つの発光素子と接続する少なくとも1つの構造物が含まれる。
【0124】
少なくとも1つの実施形態において、透明な部分は、透明な管を備える。
【0125】
少なくとも1つの実施形態において、透明な管は、その中にカットアウト窓を含む。
【0126】
少なくとも1つの実施形態において、透明な部分は、ガイドワイヤの近位及び遠位端部を相互接続する複数の支柱を備える。
【0127】
少なくとも1つの実施形態において、偏向板は、透明な部分において少なくとも1つの発光素子の遠位に実装される。
【0128】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタは、近位端部の少なくとも一部の上に実装され、光源から延在する光チャネルに接続され、ガイドワイヤの近位端部に迅速に接続かつ解放されるように適合される。
【0129】
少なくとも1つの実施形態において、コアワイヤは、遠位端部内に少なくとも延在する。少なくとも1つの実施形態において、コアワイヤは、近位端部内に更に延在する。
【0130】
照明ガイドワイヤとともに使用するための迅速解放コネクタが提供され、これには、近位端部及び遠位端部を有する主体と、主体の遠位端への遠位端部及び開口部のチャネルであって、照明ガイドワイヤの近位端部を摺動自在に受容するように構成され、かつ寸法決めされるチャネルと、ロックされた位置とロックされない位置を取るように構成される迅速解放ロック機構であって、ロックされた位置にあるとき、チャネルにおいて照明ガイドワイヤの近位端部を固定する、迅速解放ロック機構と、を含む。
【0131】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放ロック機構は、ロックされた位置に偏向される。
【0132】
少なくとも1つの実施形態において、照明ガイドワイヤの近位端部をチャネルの挿入するとき、近位端部は、迅速解放ロック機構の部分に接触し、近位端部がチャネルに摺動可能であるようにその部分を別々に駆動させる。
【0133】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放ロック機構は、チャネルに延在するロッキングアームとハウジングから外へ延在する部分を備え、ハウジングから外へ延在する部分を手動で格納して、ロッキングアームをロックされた位置からロックされない位置に移動させる。
【0134】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放ロック機構は、コネクタの主体の遠位端部の周囲方向に提供される少なくとも2つのロッキングアームを含む。
【0135】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放ロック機構は、ピン万力を備える。
【0136】
少なくとも1つの実施形態において、コネクタの近位端部は、光源から延在する光チャネルに接続されるように適応される。
【0137】
少なくとも1つの実施形態において、主体の近位端部は、光源と光学的に結合される。
【0138】
少なくとも1つの実施形態において、主体の近位端部は、照明ガイドワイヤの近位端の比較的小さい直径に光チャネルの比較的大きい内径を適合させるように構成される先細光チャネルを備える。
【0139】
少なくとも1つの実施形態において、主体の近位端部は、ACMI社製のライトポストを備える。
【0140】
少なくとも1つの実施形態において、迅速解放コネクタは、コネクタが光チャネルに接続されるとき、光源から延在する光チャネルに対して回転可能である。
【0141】
本発明のこれら及び他の利点並びに特性は、下記に更に十分に説明するデバイス、方法及びシステムの詳細を読めば、当業者には明らかであろう。
【0142】
他の特性及び利点は、例として説明する添付図面とともに様々な実施形態の特性を示す以下の詳細な説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0143】
図1】従来技術に従う、カテーテルに基づく低侵襲性副鼻腔手術のためのシステムによって治療されている患者の図。
図2A】副鼻腔ガイドを使用して副鼻腔へのアクセスを得る方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な矢状方向の断面図。
図2B】副鼻腔ガイドを使用して副鼻腔へのアクセスを得る方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な矢状方向の断面図。
図2C】副鼻腔ガイドを使用して副鼻腔へのアクセスを得る方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な矢状方向の断面図。
図2D】副鼻腔ガイドを使用して副鼻腔へのアクセスを得る方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な矢状方向の断面図。
図3】副鼻腔ガイドを支持して導入されるスコープ。
図4】本発明の一実施形態による照明ガイドワイヤ。
図5】折曲形状を有するガイドワイヤの遠位端部。
図6】コイルに固定されるコアワイヤを示すガイドワイヤデバイスの遠位端部の断面図。
図7】光ファイバの光ファイバ束を含むガイドワイヤデバイスの断面図。
図8】本発明の別の実施形態による照明ガイドワイヤ。
図9図8に示されるガイドワイヤの遠位端部の断面図。
図10】本発明の別の実施形態による照明ガイドワイヤ。
図11図10に示されるデバイスに含まれ得る代替の透明な部分。
図12図10に示されるデバイスに含まれ得る別の代替の透明な部分。
図13A】光源に光学的に結合される迅速解放コネクタを含む照明ガイドワイヤデバイス。
図13B】迅速解放ロック機構がロックされた位置にある図13Aの構成図。
図14A】代替の迅速解放コネクタ。
図14B】照明ガイドワイヤの近位端部上に実装される図14Aのコネクタ。
図15】別の代替の迅速解放コネクタ。
図16】別の代替の迅速解放コネクタ。
図17A】前頭洞に開口する洞口を治療するための方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な冠状断面図。
図17B】前頭洞に開口する洞口を治療するための方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な冠状断面図。
図17C】前頭洞に開口する洞口を治療するための方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な冠状断面図。
図17D】前頭洞に開口する洞口を治療するための方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な冠状断面図。
図17E】前頭洞に開口する洞口を治療するための方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な冠状断面図。
図18】スコープができるだけ患者への著しい外傷を生じることなく挿入される、図3に関して説明されるような状況を示し、更に、スコープにより見える照明の距離を効果的に延在するために、スコープの照明の限界の遠位に延在する照明ガイドワイヤ。
図19】1つ以上のフィルタが照明ガイドワイヤデバイス中に定置され得る限定されない例。
図20A】その中に回転自在に実装される回転シャッターを有する図式的なコネクタ。
図20B図20Aのシャッターの平面図。
図21】副鼻洞口にアクセスするために使用することができる前頭洞口探索器。
図22】前頭洞等の標的外科処置部位から血液及び/又は他の液体を排出するように構成される副鼻腔吸引器。
図23】その上に実装されるバルーンを有する細長い可塑性カテーテルシャフトを含む統合型ワイヤ拡張カテーテル120。
図24】照明ガイドワイヤの別の実施形態の長さ。
図25図24の照明ガイドワイヤの断面図。
図26】好ましいケーブル管の断面図。
図27】コアワイヤの別の実施形態。
図28】コアワイヤの更なる実施形態。
図29図25に示されるアセンブリの拡大図の断面図。
図30】ケーブル管内でコアワイヤを固定するための別のアプローチの断面図。
図31】ケーブル管内でコアワイヤを構成するための別の更なるアプローチ。
図32】接続アセンブリの外装。
図33図32のコネクタアセンブリの断面図。
図34】代替のコネクタアセンブリの断面図。
図35】更に別の実施形態のコネクタアセンブリの断面図。
図36図35のコネクタアセンブリの横方向の断面図。
図37】本発明の一実施形態による照明ガイドワイヤ。
図37A-A】遠位コイル領域におけるA−A地点での図37のガイドワイヤの断面図。
図37B-B】近位コイル領域におけるB−B地点での図37のガイドワイヤの断面図。
図37C-C】遠位ケーブル管領域におけるC−C地点での図37のガイドワイヤの断面図。
図37D-D】近位ケーブル管領域におけるD−D地点での図37のガイドワイヤの断面図。
図37E-E】遠位ハイポチューブ領域におけるE−E地点での図37のガイドワイヤの断面図。
図37F-F】近位ハイポチューブ領域におけるF−F地点での図37のガイドワイヤの断面図。
図38図37の照明されたガイドワイヤの断面図。
図38A図38のガイドワイヤのエリアAの詳細な図。
図38B図38のガイドワイヤのエリアBの詳細な図。
図38C図38のガイドワイヤのエリアCの詳細な図。
図39】代替のコネクタアセンブリの断面図。
図39A図39のコネクタの近位端の詳細な図。
【発明を実施するための形態】
【0144】
本開示は、遠隔画像技術の必要性を除去又は低減する装置及び方法を提供する。これを達成するために、介入部位がアクセスされるように所望の押し込み性及びトルク伝達性を有する医療デバイスが開示される。開示される医療デバイスは、操作中そこに適用される力を適応することができるように、予め処理される構造物を具体化するか、又は構成要素を含む。
【0145】
このデバイス及び方法について述べる前に、本発明が、記載した特定の実施形態に限定されず、当然ながら異なってもよいことを理解されたい。本明細書に使用される専門用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、制限されることを意図せず、本発明の範囲は添付の請求項によってのみ制限されることが理解されるべきである。
【0146】
各介在値の範囲が提供される場合、各介在値は、内容が明確に指示しない限り、下限の単位の10の位まで、その範囲の上限と下限との間も具体的に開示することが理解される。記載された範囲内の任意の記載された値又は任意の間の値と、その範囲内の他の任意の記載された値又は任意の間の値との間のより小さい範囲はいずれも本発明の範囲に含まれるものとする。これらのより小さい範囲の上限値及び下限値は独立してその範囲に含まれる場合も除外される場合もあり、記載された範囲から任意の限界値が具体的に除外され得るものとして、より小さな範囲内に上限値及び下限値のいずれか一方が含まれる、いずれも含まれない、又はいずれも含まれるような各範囲もやはり本発明の範囲に含まれるものとする。記載された範囲が限界値の一方又は両方を含む場合、これらの含まれた限界値の一方又は両方を除外する範囲もやはり本発明に含まれるものとする。
【0147】
別段の規定がない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される科学用語は、本発明が属する技術分野における当業者によって一般的に理解されている意味と同一の意味を有する。本明細書に記載されているものと同様又は同等の任意の方法及び材料を本発明を実施又は試験するために使用することが可能であるが、好ましい方法及び材料を以下に記載する。本明細書において触れるすべての刊行物は、当該刊行物の引用が関連する方法及び/又は材料を開示及び説明する目的で本明細書に援用するものである。
【0148】
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、他に明記されない限り、単数形「a」、「an」及び「the」は複数の指示物を含むことに留意しなければならない。したがって、例えば、「(a)管」への言及は、複数のかかる管を含み、「(the)シャフト」への言及は、1つ以上のシャフト及び当業者に知られるその同等物を含む。
【0149】
本明細書で論じる刊行物は、本願の出願日よりも前のそれらの開示内容についてのみ示される。本明細書に含まれるものすべては、本発明が、先行発明という理由で、かかる発行物に先行する権利はないことを承認するものとして解釈されない。更に記載される刊行物の日付は実際に公開された日付とは異なる可能性があり、これは別個に確認を要する場合がある。
【0150】
次に図1を参照すると、従来技術に従う、カテーテルに基づく侵襲性を最小限に抑えた副鼻洞手術のためのシステムによって治療されている患者の図を示す。第1の導入デバイス1002(例えば、副鼻腔ガイド、ガイドカテーテル、又はガイド管)、第2の導入デバイス1004(例えば、ガイドワイヤ又は細長いプローブ)、及び作動デバイス1006(例えば、バルーンカテーテル、他の拡張カテーテル、デブリーダ、カッター等)を可視化するために使用可能なCアーム蛍光透視鏡1000。副鼻腔ガイド、ガイドカテーテル、又はガイド管1002は、治療されるべき副鼻洞口に近づく位置にカテーテル又は管1002の遠位端を定置するために、蛍光透視鏡1000によって提供された可視化下、及び/又は内視鏡可視化の、直接可視化下で導入され得る。
【0151】
次に、ガイドワイヤ又は細長いプローブ1004が、カテーテル又は管1002を通じて挿入され、治療されるべき洞口を通じて洞口が開口する副鼻腔までガイドワイヤ又は細長いプローブの遠位端を延在させるように遠位に進められる。適切な配置は、しばしば、蛍光透視下で可視化される患者の頭部の他の特性に対して位置されるべき適切な副鼻腔であると考える際、ガイドワイヤ又は細長いプローブの遠位端が位置することが視覚的に確認されるまで、蛍光可視化下でガイドワイヤ又は細長いプローブの遠位端の前進及び後退を含む。
【0152】
一旦ガイドワイヤ又は細長いプローブ1004が適切に定置されると、作動デバイス1006は、次に近接カテーテル又は管1002を挿入されている蛍光透視鏡1000及び/又は内視鏡(図示せず)による可視化下でガイドワイヤ又は細長いプローブ1004上を通過させて、外科処置が実施される標的位置に作動デバイス1006の作動端を定置する。一般に、ガイドワイヤ又は細長いプローブは、処置の間、定位置を維持する。次いで、同じ種類の可視化下で、作動デバイスの作動(遠位)端を作動して、所望の外科処置を実施する。拡張カテーテルの場合は、カテーテル1006の遠位端部でのバルーンは、一旦洞口を越えて配置されると拡張される。上でより詳細されたように、この拡張は、洞口を開口するように作用し、適切な粘液を流出することができる。
【0153】
所望の外科処置の実施後、作動デバイス1006は、残りのデバイスが引き出されて手術を完了した後に、解除され、患者から引き出される。
【0154】
本明細書に記載のデバイス及び方法を使用することによって、少なくともガイドワイヤ/細長いプローブの配置の蛍光透視鏡の可視化の必要性を低減又は除去することができる。更に任意に、すべての蛍光透視鏡の可視化の必要性は、いくつかの外科的状況において除去され得る。
【0155】
本発明のデバイス及び方法は、副鼻洞口又は耳、鼻、及び喉内の他の通路のアクセス及び拡張若しくは改善に関する。これらのデバイス及び方法は、単独で使用され得るか、又は同時係属米国特許出願第10/912,578号に記載される、デバイス及び薬物又は他の物質の送達又は着床が挙げられるが、これらに限定されない、他の外科的又は非外科的処置とともに使用され得る。
【0156】
図2A〜2Dは、副鼻腔ガイドを使用して副鼻腔へのアクセスを得る方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な矢状方向の断面図である。図2Aでは、副鼻腔ガイド1002の形態の第1の導入デバイスは、鼻孔を通じて、鼻腔1012を通じて、蝶形骨洞1016の副鼻洞口1014の近傍の位置まで導入される。副鼻腔ガイド1002は真っすぐな可鍛性であってもよく、あるいは、例えば、米国特許出願公開第2006/004323号、同第2006/0063973号、及び同第2006/0095066号(これらのいずれも参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に更に記載される、1つ以上の予め形成された湾曲部又は折曲部を組み込んでもよい。副鼻腔ガイド1002が湾曲又は折曲している実施形態では、湾曲部又は折曲部の偏向角度は最大で約135°の範囲であってもよい。
【0157】
図2Bでは、ガイドワイヤ10を備える第2の導入デバイスが、第1の導入デバイス(即ち、副鼻腔ガイド1002)を通じて導入され、ガイドワイヤ10の遠位端部が洞口1014を通じて蝶形骨洞1016に入るように進められる。
【0158】
図2Cでは、作動デバイス1006、例えばバルーンカテーテルは、ガイドワイヤ10上に導入され、デバイス1006の遠位端部を蝶形骨洞1016の中に延在するように進められる。この後、図2Dでは、作動デバイス1006を使用して、診断又は治療のための処置を行う。この特定の例において、この処置は、図2Dに示されるように、蝶形骨洞の洞口1014の膨張であり、デバイス1006のバルーンを拡張させて、洞口1014の開口部を拡大する。処置の完了後、副鼻腔ガイド1002、ガイドワイヤ10、及び作動デバイス1006を引き抜いて取り出す。また、本発明を用いてあらゆる副鼻腔の孔、又は鼻、副鼻洞、鼻咽腔、若しくは近接領域内の他の人工若しくは自然に存在する解剖学的開口部若しくは通路を拡張又は改変することもできることを理解されよう。また、本特許出願で説明されているこの処置又はあらゆる処置において、操縦者が他の種類のカテーテルを更に進めることができ、ガイドワイヤ10が可動可能(例えばトルク伝達可能(torqueable)、能動的に変形可能)又は成形可能又は可鍛性であり得ることが当業者には理解されよう。
【0159】
図2B〜2Dは、副鼻腔ガイド1002の前進の可視化を提供するために挿入され得る、及び/又は作動ツール1006のすべて又は少なくとも一部の可視化を提供するためにカテーテル1006に沿って挿入され得る、任意のスコープ1008を点線で示す。「Endoscopic Methods and Devices for Transnasal Procedures」と題する米国仮出願第60/844,874号(代理人整理番号ACCL−003PRV)(参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に更に説明されているように、任意のスコープ1008が任意の好適な種類の剛性又は可塑性のある内視鏡を備えることができ、そのような任意のスコープが本発明の作動デバイス及び/又は導入デバイスから分離又はそれに組み込むことができることが理解されよう。
【0160】
スコープ1008が副鼻腔ガイド1002の配置時の蛍光透視の可視化及び/又は作動デバイス1006によって行われる処置の可視化の必要性を低減又はなくすのに有用であり得るが、副鼻腔(例えば蝶形骨洞1016又は対象となる他の副鼻腔)内を見るために独立型機能を提供せず、したがって、ガイドワイヤ10を所望の副鼻腔(例えば前頭洞又は対象となるいくつかの他の副鼻腔)内に案内するために用いられる十分な視覚的フィードバックも所望の副鼻腔へのガイドワイヤ10の正確な配置の十分な視覚的画像も提供することができない。
【0161】
更に、標的洞口へのアクセスを得るために旋回される副鼻腔通路の特定の形状に依存して、スコープ1008は、物理的制限(例えば外径、剛性度等)により、対象となる洞口の位置と同じくらい深い可視化が不可能となる場合がある。例えば、図3は、スコープ1008ができるだけ奥まで患者への著しい外傷を生じることなく挿入される状況を示す。この場合、十分に照明された視界の範囲は、スコープ1008から遠位に延在する、示される光線1009によって図式的に示されるように、洞口1020までは延在しない。この場合、スコープ1008を介した洞口1020へのガイドワイヤ10の十分に照明された可視化は可能ではないだろう。更に、副鼻腔ガイド1002が洞口1020への進入路でその遠位端を定置するために更に遠位に物理的に延在可能である場合も、スコープ1008はまた、これを十分に可視化することも可能ではないだろう。したがって、本発明の前に、デバイスが開口部1024等の別の近接した開口部ではなく、適切な洞口1020に近づく(そしてそれを通じて延在する)ことを確実にするために、これらの処置の蛍光透視又は他のx線可視化が必要とされた。
【0162】
これら及び他の問題を克服するために、本発明のガイドワイヤデバイス10は、それら自体が光を発光する性能を含む。ガイドワイヤ10の遠位端部を照明することによって、透光として知られているプロセスは、ガイドワイヤ10が副鼻腔通路を通じて横断し、洞口を通過し、副鼻腔の空洞に入る際に実施する。透光は、体部位又は臓器の壁を通じて光の通過を指す。したがって、ガイドワイヤ10が副鼻腔に位置するとき、ガイドワイヤ10から発光した光は、顔の構造物を通過し、患者の皮膚(例えば顔)上の輝く領域として現れる。図3に位置付けられるようなスコープ1008から発光した光が、例えば、同様に透光をもたらすが、得られた輝きは領域においてはるかにもっと拡散し、より大きいことに留意される。ガイドワイヤ10の光源が挿入される構造物の表面(例えば副鼻腔の表面)により接近するとき、透光の効果はより輝き、より焦点を絞る(即ち、領域がより小さくなる)。更に、ガイドワイヤ10の移動は、患者の皮膚に生じる透光スポットの移動をたどることによって追跡することができる。これらの概念は、「Sinus Illumination Lightwire Device」と題する同時係属米国特許出願第12/122,884号及び米国特許第7,559,925号に説明されており、これらは参照によってそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0163】
図4は、本発明の一実施形態による照明ガイドワイヤ10を示す。デバイス10は、標準的な非照明型のガイドワイヤへの同様の可撓度を提供する可塑性遠位端部10dを含む。遠位端部10dは、その外部としてコイル10cを含み、この部分に所望の可撓性を提供するのに役立ち得る。デバイス10の近位端部10pはデバイスを延在して、デバイス10が患者から外へ近位(及び副鼻腔ガイド等の別のデバイスを通じて挿入されるとき、ガイドワイヤ10が挿入されるデバイスから外へ近位)に延在するように、デバイス10の遠位端が定置される最深位置を含む十分な長さを常に提供する。近位端部10pは、ユーザによって観察され得る等間隔で離間配置されるのが好ましい可視のマーキングを有し、ガイドワイヤ10がどれくらい患者において定置されているかを確認することができる。近位端部10pはまた、ガイドワイヤが正しく機能するために必要とされる必要な機械的特性も提供する。これらの機械的特性には、トルク伝達性、即ち、患者の外側の位置から近位端部10pを回転させ、遠位端部10dに伝達されるトルクを有する能力;押し込み性、即ち、操縦者が患者の外側の位置から近位端部10p上に押し進めるとき、押力が遠位部10dに伝達し、デバイス10を座屈することなく遠位部10dを進めることができるような、十分な剛性;並びに操縦者が患者の外側の位置から近位端部10p上に押し進め、デバイスの著しい塑性変形又はいかなる壊変もなく、患者からデバイス10を引き出すことができるような引張り強度が含まれる。
【0164】
コイル10cは、例えば、ステンレス鋼線材から形成されてもよい。コイル線の直径は、約0.102mm〜約0.203mm(0.004〜約0.008インチ)、一般には、約0.152mm(0.006インチ)であり得る。コイル10cが形成され得る代替の材料としては、ELGILOY(登録商標)、CONICHROME(登録商標)、又は他の生体適合性コバルト−クロム−ニッケル合金、ニッケル−チタン合金、又は同様の特徴を有する他の既知の生体適合性金属合金が挙げられるが、これらに限定されない。更に代替としては、遠位端部は、コイルの代わりに前述の材料のいずれかからなる網状金属構成体を含んでもよい。
【0165】
近位部10pの外部ケーシングは、ポリイミドシース、連続コイル(任意にポリマーに組み込まれるか、又はその上に積層化されたポリマーを有する)、ハイポチューブ(例えばステンレス鋼のハイポチューブ)、レーザー切断ハイポチューブ、ケーブル管、又はPEBAX(登録商標)(ナイロン樹脂)若しくは他の医療グレード樹脂から作製される管から作製することができる。これらの場合のいずれかにおいて、構成体は、デバイスの必要とされるトルク伝達性、押し込み性、及び引張の必要条件を満たすことが必要である。
【0166】
示される例では、コイル10cは、はんだ、エポキシ又は他の接着剤若しくは機械的な接合によって近位部10pに接合される。1つ以上の照明チャネル10iがデバイス10に提供され、その長さを延在する。照明チャネル10iは、デバイス10の近位端からデバイス10の遠位端まで及びそれから外への光を輸送するように構成される。示される例では、2つの照明チャネルが提供され、それぞれプラスチック照明ファイバを備える。照明ファイバを作製するために使用されるプラスチックは、当該技術分野において知られている利用可能な技術に従って光透過特性に対して構成される。一例として、ESKA(商標)(Mitsubishi Rayon)、高性能プラスチック光ファイバを使用してよく、これは高純度ポリメチルメタクリレート(PMMA)のコア及び特異的に選択された透明なフッ素ポリマーのクラッディングを有する同心二重層構造を有する。一例では、照明ファイバはそれぞれ、約0.254mm(0.010インチ)の外径を有する。照明ファイバは、約0.127mm(0.005インチ)〜約0.254mm(0.010インチ)の範囲の外径を有することができる。
【0167】
代替としては、約0.508mm(0.020インチ)の外径を有する単一のプラスチック照明ファイバ10iが使用されてもよい。更に代替としては、例えば約0.051mm(0.002インチ)の外径が更に小さいガラス照明ファイバが代わりにされてもよい。この場合、更なる照明ファイバが束で提供されてもよく、例えば約6〜50のガラスファイバ10iが提供されてもよい。
【0168】
デバイス10の遠位端は、エポキシ状又は他の透明若しくは半透明の接着剤又はシール材であり得る透明(若しくは半透明)シール10sによって密封される。シール10sは、デバイス10の遠位端と一致する照明ファイバ10iの遠位端を維持し、デバイス10の非侵襲的先端も提供する。更に、シール10sはデバイスへの異物の侵入を防ぐ。遠位端は、光がそこから放射するとき、光を集光するか、あるいは分散するように設計され、最大透光の効果を得ることができる。この点において、遠位端は、レンズ、プリズム、又は回折素子を含むことができる。
【0169】
デバイス10の近位端はまた、エポキシ状又は他の透明若しくは半透明の接着剤又はシール材であり得る透明(若しくは半透明)シール10psによって密封される。シール10psは、デバイス10の近位端と一致する照明ファイバ10iの近位端を維持する。デバイス10の近位端は、研削及び研磨することによって更に調製され、光源を用いてデバイス10の近位端のインターフェースで光学的特性を改善することができる。近位端と遠位端の中間にある位置で照明ファイバ10iは、これらのファイバのマッピングが必要とされないため、デバイス10が内視鏡によって提供されるような可視化機能ではなく、照明のみ提供するとき、固定される必要がなく、一般には、固定されない。更に、照明ファイバを近位端と遠位端の間の位置で自由に移動することによって、同様の構成であるが照明ファイバ10iが内部で固定されるものと比較して、デバイス10の全体の可撓性及び柔軟性を増大させる。
【0170】
デバイス10の外径は、約0.635mm(0.025インチ)〜約1.016mm(0.040インチ)の範囲であり、一般には、約0.762〜0.965mm(0.030〜0.038インチ)の範囲であり得、少なくとも1つの実施形態において、約0.889mm(0.035インチ)±0.127mm(0.005インチ)である。デバイス10の少なくとも遠位部10pは、そこに含まれるコアワイヤ10cwが提供される。図4に示される例において、コアワイヤ10cwは、レーザー溶接、エポキシ又は他の接着剤又は機械的な付属品等によって近位部10pに固定されるワイヤである。コアワイヤ10cwは、実質的にはデバイス10の全長を延在してもよい。どんな場合でも、コアワイヤ10cwは、一般には、ステンレス鋼NITINOL(ニッケル−チタン合金)若しくは他の生体適合性ニッケル−チタン合金、コバルト−クロム合金、又は生体適合性があり、必要な剛性及びトルク伝達性を提供する他の金属合金から形成される。コアワイヤ10cwは、図4に示される例等の場合、ワイヤとして形成され得るか、又は代替として、上記の材料と同一の材料又はそれらの組み合わせのいずれかから編組され得る。コアワイヤ10cwは、ワイヤとして形成されるとき、様々な量の剛性及びトルク伝達性を提供するために異なる直径に研磨され得る。編組として形成されるとき、編組は、その長さに沿って様々な量の剛性及びトルク伝達性を有するように形成することができる。例えば、コアワイヤ10cwが、より剛性であり、デバイス10の近位部から更なる回転力を移動するように、遠位端部よりも近位端部で更に大きい外径を有するが、一方、遠位端部では、コア10cwは、比較的更に可塑性があり、ねじり可能である。近位部10pを通じて延在するコアワイヤ10cwについては、デバイス10の近位端付近のコアワイヤ部は、更に大きい外径を有し得る。
【0171】
コアワイヤ10cwは、特に、それだけで、かなり可塑性があり、ねじり可能であるコイル10cの押し込み性及びトルク伝達性を増大させる。コアワイヤ10cwと混合して、遠位部は、座屈又はねじれることなく、押力及び回転力を移動させる際、更に効果的である。更に、コアワイヤ10cwは、塑性的に変形されても、折曲形状にメモリ設定されてもよく、これらの例を図5に示す。折曲部10bは、操縦機能を提供し、図5の矢印によって示されるように、操縦者がデバイスの長手方向軸周辺にデバイスを回転させることによって異なる方向にデバイス10の遠位端を導くことが可能である。いくつかの実施形態において、この折曲は、特に、スコープを通じて見ることにより、ガイドワイヤ10が、デバイスの長手方向軸に沿って直線方向からそれを誘導するオフセット角度で挿入又は誘導する必要があることが操縦者に明らかである場合、スコープ1008と組み合わせて使用することができる処置の途中で操縦者によって行われ得る。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤ10は、コアワイヤを有さない。これらの実施形態において、外側ジャケット(例えばコイル、ケーブル管、レーザー切断ハイポチューブ、編組ポリマーチューブ等)は、トルク伝達性、押し込み性、及び引張に対して支持体を提供する。コアワイヤを有さないことの利点は、ガイドワイヤの全内径が照明ファイバで充填されるように利用可能であることである。
【0172】
上記のように、照明ファイバは、デバイス内で半径方向に自由に周りを移動することができる。更に、デバイスの遠位及び近位端でさえデバイス10に対して照明ファイバ10iを集中させる必要がない。図6は、コアワイヤ10cwに近接して存在するが、コアワイヤ10cwあるいはコイル10cのいずれにも固定されない照明ファイバ10iを有するコイル10cに固定されるコアワイヤ10cwを示すデバイス10の遠位端部の断面図である。
【0173】
図4に示されるデバイスのプラスチック又はガラス照明ファイバ10iは、一般に、例えばキセノン光源、ハロゲン光源、金属ハロゲン光源等の内視鏡によって使用される手術室内で提供されるもの等の光源からの光を発信するために使用される。代替としては、デバイス10は、レーザー光源等の他の光源からの光を発信するように構成され得、レーザーファイバ10fは上記の照明ファイバの代わりに使用され、図7の横断面図に示されるように光ファイバ束においてデバイス10を通じて延在する。照明ファイバ10iのような光ファイバ束は、デバイス10の剛性(折曲及び回転動作の両方において)に貢献し、それによって追従性、ステアリング、及び他のトルキングを増強する。
【0174】
図8は、照明ガイドワイヤ10の別の実施形態を示す。この例では、デバイス10の近位端部がそこに積層化されるポリマー層を有するコイルによって外部に形成されるが、上記の他の構成のいずれかが代わりに使用されてもよい。この例では、照明は、デバイス10の遠位端で装備される高強度の発光ダイオード(LED)10idによって提供される。デバイス10の近位端は、LED 10idによる接続時にワイヤ10w上での引張を防ぎ、並びにデバイスの近位端を密封するために、図4のデバイス10の近位端に対してエポキシ又は上述の他の代替物を用いて密封され得る。図8のデバイス10の近位端が光を発信しないとき、研削及び研磨は必要ない。
【0175】
図8のデバイス10は、実質的には押し込み性特性、トルク伝達性特性、及び引張特性に関して図4のデバイス10に同様に行う。しかしながら、図8のデバイス10は、照明ファイバもレーザーファイバも必要としない。その代わりに、一組の絶縁リード線が、LED 10id(図示せず)の末端に電気的に接続され、デバイス10の長さにわたってデバイス10内に延在し、デバイス10の近位端から近位に延在する。ワイヤ10wの自由端は、電力源として機能する電源に接続され、電気エネルギーをLED 10idに送達し、それを照明するように構成される。図9は、図8のデバイス10の遠位端部の横断面図を示す。この例では、コアワイヤ10cwは、2つのワイヤ10w間に延在する当該技術分野において既知の扁平な遠位端コアワイヤ又は成形リボンの形である。図9はまた、それぞれのワイヤ上の絶縁層10iwも示す。
【0176】
本明細書に記載の任意のデバイス10は、任意に、蛍光透視システム、画像誘導手術(IGS)システム、又は他の可視化システムによる視界を改善するためにデバイス10の先端及び/又はデバイスに沿う部分上の1つ以上のラジオパクマーカー及び/又は電磁石コイルを含んでよい。
【0177】
図10は、光がデバイスの遠位端の近位に発光されるデバイス10の代替の設計を示す。この構成は、上記の様々な光透過手段のいずれか(例えば照明ファイバ、レーザーファイバ、LED)を使用してもよい。近位部10pは、デバイス10の他の実施形態に関して上記の手段のいずれかにおいて構成され得る。遠位部10dは、デバイス10の近位端部10pの遠位端上に実装される透明な近位端部10dpを含む。透明な部分10dpは、透明な部分10dpの位置で照明部材10i又は10idから発光された照明をデバイス10から排出することを可能にする。したがって、照明部材10i又は10idは、デバイス10の遠位端部の近位端部10dpで終結する。透明な部分10dpの遠位に、デバイス10の遠位端部10dの遠位部10ddは、柔軟なガイドワイヤの始端部又は先端として延在する。この柔軟なガイドワイヤの始端部又は先端10ddは、コイル部10cを含んでもよく、図4に関する上記の様式において、コアワイヤ10cwを任意に含んでもよい。照明ファイバから発光された光は、透明な部分10dpを通じて自然に分散する。任意に、凸面鏡(例えば略放物線状又は他の凸面)形状又は他の反射面等の導流板11が、透明な部分から外に光線を偏向するために、照明ファイバ/デバイス10の発光部10i、10idの遠位に提供され得る。更に、又は更なる代替として、照明ファイバ10iは、その遠位端部で曲がって、透明な部分を通じて発光された光を外に誘導してもよい。
【0178】
この構成は、体内の異物、並びに体内の構造物に対して照明エミッタを増やすことによって誘発され得る外傷から照明エミッタ10i、10idを更に保護する際に有益であり得る。更に、この型の柔軟なガイドワイヤの始端部10ddは、照明エミッタがデバイスの遠位先端に位置するデバイスよりも更に可撓性及び操作性を提供することができる。
【0179】
透明な部分10dpは、透明なプラスチック又はガラスの一体管として提供されても、そこに提供される開口部又は窓部10tを有してもよい(図10の部分図を参照)。更なる代替として、透明な部分は、図12の部分図に示されるように、遠位の柔軟な先端10ddをデバイス10の近位端部10pに相互に連結するように周囲方向に配列される複数の支柱10stによって形成され得る。代替として、部材10stは、十字型のケージのような構造又は他のケージ構造に横断してもよい。これらの代替の構造のいずれかにおいて、部材10stは、透明であってもよいが、透明である必要はなく、例えば、金属又は不透明なプラスチック等の非透明材料から形成されてもよい。
【0180】
デバイス10は、処置中、例えば、ガイドワイヤ10上を通過するデバイスの誘導/可視化を支援するために、ガイドワイヤ10及び/又は他のデバイスを位置付けるための照明、別のデバイスをその自由近位端からガイドワイヤ10に摺動させることが可能な脱離、並びに照明を再度提供するための再取り付けを提供するために取り付け可能である電源に容易に接続可能であり、切断可能であるべきである。
【0181】
図13A及び13Bは、照明ファイバ10i又はレーザーファイバ10fを使用する照明ガイドワイヤ10の迅速な接続及び切断のために構成される連結器20の一例を示す。連結器20は、例えば、従来の内視鏡光源又は連結器20を通じて好ましくは少なくとも10,000ルックスを送達可能な他の光源等の光源1030に接続される。光ケーブル1032は、コネクタ20を光源1030と光学的に接続し、光源1030からコネクタ20に光を送達する。光ケーブル1032は、任意に、例えば、DYMAX BlueWave(商標)200及びADAC Systems Cure Spot(商標)光ケーブルが提供される型等の流体で充填された光ケーブルであり得る。液体で充填された光ケーブルは、プラスチック管組織内に光伝導液体コアを備える。この液体は、270〜720nmの非毒性、不燃性、かつ透明である。液体で充填された光ケーブルの末端は、高品質の石英ガラスで密閉され、金属らせん管組織は外部保護用のプラスチックスリーブによって囲まれ得る。
【0182】
コネクタ20は、近位端部10pでデバイス10の外径又は円周よりも若干大きい内径又は円周を有する近位チャネルスロット又はボア22を含む。迅速解放ロック機構24は、コネクタ20内でデバイス10をロック及びロック解除するために提供される。迅速解放ロック機構24は、図13Bに示されるロックされた位置に向かって偏向され、機構24のロックされた位置24aは、チャネル、スロット又はボア22に向かって突進し、ガイドワイヤ10が挿入されないとき、チャネル、スロット又はボア22の反対壁に対して平らに隣接し得る。ロック機構24は、例えば、ロックされた位置に向かってスプリング偏向され得る。更に、ロック機構24は、ロックされた構成体において機構24を維持するために、ボール及び戻り止め配置、又は他の一時的なロック手段を含んでもよい。更なる同様の機構は、図13Aに示されるロック解除された構成体において、ロック機構24を一時的に固定するために提供され得る。例えば、ロックされた配向とロック解除された配向との間で手動で旋回される旋回するロックアーム等の代替のロック機構、又は例えば、デバイスを把持する折り畳み式シリコーン弁等の機械技術分野における当業者には明らかである他の機構が使用され得る。
【0183】
光ケーブル1032は、一般に、照明ファイバ10iの内径又は組み合わせた内径よりもはるかに大きい内径を有する。したがって、コネクタ20の近位端部は、ケーブル1032の内径と実質的には等しい又はそれより大きい近位内径を有する先細又は漏斗型通路26を提供し、これは照明ファイバの内径又は組み合わせた内径とほぼ同一若しくはわずかに大きい、又は代替として、デバイス10の近位端の外径とほぼ同一若しくはわずかに大きい遠位内径へと先細になる。光ケーブル1032は、概して、照明ガイドワイヤ10内に含まれる束よりも大きい直径の束の照明ファイバを有する。したがって、先細部26は、光ケーブル1032における大きい束とガイドワイヤ10における小さい束との間の遷移に使用される。この配置を用いて、光ケーブル1032を通じて送達された光は、集光されるか、又は光のほとんどが照明ファイバを通じて送信され得る通路に集束される。
【0184】
デバイス10をコネクタ20に挿入するために、操縦者は、迅速な接続ロック機構24を図13Aに示される開口位置まで格納する。迅速な接続機構24が、上述のように、一時的なロック機構が提供される場合、迅速な接続ロック機構24は、操縦者がそれを開口したままにすることなく、図13Aに示される配向に一時的に固定することができる。そうでなければ、操縦者は、図13Aに示される位置においてコネクタ20を開口したままである。デバイス10の近位端は、次に、開口チャネル、スロット又はボア22に挿入され、デバイス10の近位端がチャネル、スロット又はボア22の近位端に対して隣接するまでコネクタ20に対して近位に摺動される。迅速解放機構は、次に、操縦者により解放されるか(開口構成体において迅速解放を維持するための一時的なロック機構がないときの実施形態において)、又は上記の迅速接続ロック機構24のバイアスによって、ロッキングアーム24aがデバイス10の近位端部10pに向かって進められるように、一時的なロックされた開口構成体から解放される。ロッキングアーム24aは、デバイス10に接触し、ロッキングアーム24aとチャネル、スロット又はボア22の内壁との間の圧縮下でデバイス10を保持し、デバイス10の遠位先端が垂直方向にまっすぐ下向きに向く場合でさえ、デバイス10がコネクタ20から外へ滑動するのを防ぐのに十分な力がある。任意に、ロッキングアーム24aは、上述のような、ボール及び戻り止め機構、又は他の一時的なロック機構によって、定位置に更に一時的にロックされ得る。デバイス10をコネクタ20から取り外すために、迅速接続ロック機構24は、図13Aに示される開口又はロック解除された配向に再度位置付けされ、デバイスは、コネクタ20がなくなるまでコネクタに対して遠位に摺動される。
【0185】
図14A〜14Bは、迅速解放ロック機構24を含む代替のコネクタ20を示す。この例において、2つ以上のロッキングアーム24aが、コネクタ20の遠位端の周囲方向に提供される。アーム24aは、図14Aに示されるように閉口又はロックされた構成に偏向される。例えば、アーム24aは、弾性ばね鋼、ニッケル−チタン合金、又は弾性プラスチックから作製され、コネクタ20に実装されるとき、及び不偏状態にあるとき、14Aに示されるような構成を帯びるように形成され得る。コネクタ20へのデバイス10の据付けは、迅速解放ロック機構24によって提供される自動把持及び一時的なロック機能によって簡易化される。デバイス10の近位端は、2つ以上のアーム24a間に容易に挿入される。アーム24aは、デバイス10の近位端をコネクタ20に導く傾斜した又はカム表面24bを含み、デバイス10がこれらの表面24bに逆らって押されるとき、アーム24aが図14Bに示される開口の偏向構成に偏向される。アーム24aの偏向/弾性は、デバイス10が図14Bに示されるように、定位置に把持され、保持されるように、一時的なロック表面24aによってデバイス10のシャフトに圧縮力を付与する。デバイス10を取り外すために、操縦者は、デバイス10を単に引っ張る必要があるが、一方、比較的固定されたコネクタ20を保持し、アーム24aによって付与された圧縮及び摩擦力を克服するのに十分な力がある。次いで、弾性アーム24aは、図14Aに示される不偏の構成に戻る。任意に、アーム24aは、ゴム又は他のエラストマー等の摩擦増強表面でコーティングされ得るか、又は含み得、及び/又は刻み付け若しくは他の表面粗化技術等によって粗化され得る。
【0186】
図14A〜14Bに示される例において、提供される光ケーブル1032はデバイス10の近位端の直径とほぼ同一の内径を有し、それ故に先細のチャネル26を必要としない。しかしながら、光ケーブル1032が更に大きくなる配置については、通常、従来の内視鏡光源1030を使用する場合のように、コネクタ20が図13A〜13Bの実施形態に対して上述される同一の様式において、先細の光チャネル26が提供され得る。
【0187】
図15は、迅速に接続可能であり、ガイドワイヤデバイス10から解放可能であるコネクタ20の縦断面図を示し、一般には、手術室に見出される標準的な光源ケーブルに接続可能であり、それから解放可能である。したがって、このコネクタ20は、従来の内視鏡光源チャネル又はケーブルに接続するためのアダプタ及びガイドワイヤ10の近位端部に接続し、かつそれから解放するための迅速解放ロックコネクタとしての両方の機能を果たす。
【0188】
コネクタ20の近位端は、従来の内視鏡光源から延在する光ケーブルの遠位端上にコネクタと嵌合するように構成されるライトポスト28とともに提供される。例えば、ライトポスト28は、ACMIライトポスト(ACMI Corporation)又は内視鏡を手術室の光源に接続するために一般に使用される他の標準的なコネクタであり得る。手術室の光源から延在するケーブルは、概して、デバイス10の照明ファイバの内径又は合わせた内径よりも更に大きい内径を有し、ガイドワイヤ10の近位端の直径よりも大きく、コネクタ20の近位端部は図13Aに対して上述されたもの等の光の先細又は漏斗型通路26を含む。
【0189】
この例において、迅速解放ロック機構24は、デバイス10の近位端を先細通路26の遠位端を用いて集中させるように構成されるコレット24cを含む。ねじ付きキャップ24dは、キャップ24dがコネクタ20の本体に対して近位にキャップ24dを進める方向に回転させるとき、キャップ24dの内面傾斜又はカム表面24eがコレット24cの傾斜又はカム表面24f上に乗るように、コネクタ20の本体上の噛み合うねじ山24t上にねじ込められ、それによって、ピン万力としての機能を果たし、デバイス10の近位端部にコレット24cを締め付けて、コネクタ20に対してその現位置にデバイス10を締め付け、維持する。デバイス10を挿入するために、キャップ24dは、デバイス10の近位端がコレット24cの近位端部に隣接するか、又は同一物に接近するまで、デバイス10が内部チャネル24gを通じて容易に摺動することができるようにデバイス10の近位端の外径よりも大きい寸法にコレット24cの内部チャネル24gの遠位開口部を開口するために、上述のものとは反対方向に回転させる。次いで、キャップ24dは、上述のように、デバイス10を所定の位置に締め付けるために、コネクタ20の本体に対して旋回させる。デバイス10の取り外しは、キャップ24dをコネクタ本体20に対して反対方向に旋回させることによって行うことができ、それによって、デバイス10上のコレット24cのグリップを弛緩し、この後、デバイス10はコネクタ20との接続から容易に摺動することができる。コネクタ20の構成要素は、例えば、ステンレス鋼又は他の生体適合性金属、又は耐熱性熱硬化性ポリマー等の金属から作製され得る。
【0190】
ライトポスト28は、コネクタ20が光ケーブル1032の遠位端コネクタに接続されるとき、光源1030の光ケーブル1032に対して回転可能である。これにより、この配置においてコネクタ20に接続されるとき、光ケーブル1032内で著しいねじり又は回転攻撃力を増加させることなく、デバイス10を使用時に回転させるのが可能になる。例えば、示されるライトポスト28において、光ケーブル1032の雌型レセプタクル(図示せず)は、ライトポスト28上に連結し、溝28gに嵌合し、この周辺を、雌型レセプタクルはライトポスト28に対して回転可能である。図16は、上の図15に対して記載されるコネクタ20と同様であるコネクタ20の縦断面図である。図16の例における1つの違いは、図15のコネクタ20の主体の近位端部に提供されるものと比較して、先細光ガイド26がライトポスト28中に提供されることである。しかしながら、両方の場合において、その機能は同一である。
【0191】
これより図17A〜17Eを参照すると、前頭洞に開口する洞口を治療するための方法の種々の工程を示す、ヒトの頭部を通る、部分的な冠状断面図を示す。本明細書に記載される方法及び本明細書に開示されるすべての他の方法はまた、潅注及び吸引が挙げられるが、これらに限定されない、鼻、副鼻腔、鼻咽頭、又は隣接構造内の生体構造の清浄又は洗浄工程を含んでもよい。標的生体構造の清浄工程は、診断又は治療処置の前、又はその後に実施することができる。本発明の方法はまた、鼻腔組織の収縮をもたらすための血管収縮剤(例えば、0.025〜0.5%のフェニレフリン、又は塩酸オキシメタゾリン(ネオシネフリン又はアフリン))、及び組織等を清浄するための抗菌剤(例えば、ポビドンヨード(ベタジン))等を用いた噴射又は洗浄工程等、処置用に、鼻、副鼻腔、鼻咽頭、又は隣接構造を調製するための、1つ以上の調製工程を含んでもよい。
【0192】
図17Aでは、副鼻腔ガイド1002の形態の第1の導入デバイスは、鼻孔を通じて、そして鼻腔1012を通じて、前頭洞1036の洞口1034の近傍の位置まで導入される。副鼻腔ガイド1002は、本明細書に前述される、又は参照によって本明細書に組み込まれる本出願に記載される通りであり得る。副鼻腔ガイド1002の前進は、鼻腔1012に挿入されるスコープで可視化され、その中に組織への著しい外傷をできるだけ生じることなく、洞口1034に近づくように進めることができる。
【0193】
一旦外科医が副鼻腔ガイド1002の遠位端が適切な洞口1034の十分近くに位置付けられたことに納得すると、上述の技術のいずれかによって説明されるように光源に接続される照明ガイドワイヤ10が、副鼻腔ガイド1002を通じて挿入され、内部を通じて進められる。図17Bを参照のこと。副鼻腔ガイド1002が正しい通常領域に位置付けられることを確認するために使用することができるスコープから発光された光からいくつかの透光があり得、この確認は、ガイドワイヤ10の遠位先端が副鼻腔ガイド1002の遠位端を出る前にさえ行うことができる。しかしながら、更により特定の透光効果は、ガイドワイヤ10の先端がガイド1002の遠位端を出るとき、特にガイドワイヤ10の発光部分が例えば副鼻腔の内壁等の意図された標的表面に接触するか、又は接近するとき、引き起こされる。ガイドワイヤ10が進められるとき、患者の顔面上の透光が、デバイス10の遠位端部が移動するにつれて移動する、輝いているスポットとして観察され得、それによって、例えば蛍光透視等による放射線画像を使用する必要なく、デバイス10の発光部分の位置を可視的に追跡することが可能になる。
【0194】
図17Cに示されるように、光によって活性化された薬物1037は、患者の体内に注入することができる。薬物1037は、患者内の利用可能な空隙のいずれかに挿入され、透光を促進することができる。あるアプローチにおいて、薬物は、この目的のため、副鼻腔内に注入される。薬物における光源の輝きは、照明デバイスの効果を高める。
【0195】
デバイス10の発光部が洞口1034に接近するとき、前頭洞1036を覆っている患者の前頭部上にいくつかの拡散した透光があり得る一方、前頭部上の輝きは、発光部が洞口1034を通過し、前頭洞1036に入るとき、より輝き、大きさが小さくなる(より焦点に合わせる)(図17D)。デバイス10が更に進められるとき、輝いているスポットは、発光部が接近し、前頭洞1036の壁に接触するとき、最も画定し、輝く。更に、上記のように、透光スポットの移動は、処置されるべき患者の特定の生体構造の外科医の知識によって確認することができるとき、ガイドワイヤ10が前頭洞の位置内を実際に移動することを確認するために可視的にたどることができる。この点において、副鼻腔生体構造のCATスキャン又は他の画像は、この処置前に行われ、外科医によって研究され、透光によって示されるように、ガイドワイヤが位置する場所の追跡及び確認に有用であり得る個々の患者の副鼻腔生体構造においてあらゆる異なる又は異常なパターンを外科医に知らせることができる。
【0196】
一旦適切に位置付けられると、デバイス10の近位端はコネクタ20から切断され、一方、その現位置においてガイドワイヤ10を放置する。例えばバルーンカテーテル等の作動デバイス1006は、デバイス10の近位端がデバイス1006の近位端を越えて近位に延在するように、ガイドワイヤ10上に導入され、その上で進められる。次いで、デバイス10は、光がデバイス10の遠位端部の発光部から再度発光されるように、コネクタ20に再接続される。したがって、作動デバイス1006が洞口1034に向かって進められ、作動デバイス1006のバルーンが洞口を横断して延在されるとき、ガイドワイヤ10の遠位端部が前頭洞1036に適切に残存することを、x線写真術を行わずに可視的に確認することができる(図17D)。作動デバイス1006の作動末端(遠位端部)の適切な位置付けは、スコープ及び/又は蛍光透視鏡を用いて可視化することができる。
【0197】
一旦作動デバイス1006の適切な配置が確認されると、作動デバイス1006を使用して、診断又は治療処置を行う。この特定の例において、処置は、洞口1034の開口部を拡大するための、それに対するバルーンの拡張による前頭洞口1034の膨張である。しかしながら、本発明を用いてあらゆる副鼻腔の孔、又は鼻、副鼻洞、鼻咽腔、若しくは近接領域内の他の人工若しくは自然に存在する解剖学的開口部若しくは通路を拡張又は改変することもできることを理解されよう。更に、他の作動ツールは、これらの同一の技術に従い、挿入され、使用され得る。処置の完了後、副鼻腔ガイド1002、ガイドワイヤ10、及び作動デバイス1006が引き出され、取り外され、治療を完了する。図17Eを参照のこと。
【0198】
また、照明ガイドワイヤデバイス10が使用され、図17A〜17Eに関して上述の処置において、又は副鼻腔ガイド、ガイドカテーテル、若しくはガイド管が副鼻腔通路内に定置される別の処置において、副鼻腔ガイド1002の可視化及び配置を促進することができる。図18は、スコープ1008が患者への著しい外傷をできるだけ生じることなく挿入される図3に関して上述されるような状況を示す。この場合、視界の範囲は、スコープ1008から遠位に延在することが示される光線1009によって図式的に示されるように、洞口1034までは延在しない。この場合、スコープ1008による副鼻腔ガイド1002の十分な可視化は、示される光線1009の範囲までのみ可能である。したがって、副鼻腔ガイド1002が洞口1034により接近して進められるのに十分可塑性がある場合、この移動の十分な可視化は、スコープ1008によって可能ではない。つまり、副鼻腔ガイド1002が洞口1034への接近で、その遠位端を定置するために物理的に更に遠位に延在する場合、スコープ1008はこれを十分に可視化することが可能ではない。しかしながら、図18に示されるように、副鼻腔ガイド1002を通じて照明ガイドワイヤを挿入することによって、更なる照明がスコープ1008の照明範囲の遠位に提供され得る。この更なる照明は、スコープ1008によって受容され、視界の直線通路がある限り、デバイス10の照明部分までの可視化を可能にし、デバイス10の照明範囲を潜在的に更に延在することができる。したがって、副鼻腔ガイド1002の前進は、この技術を用いて、スコープ1008によって更なる遠位に、そして潜在的に洞口1034の最後まで可視化され得る。
【0199】
更に、この技術は、所望の洞口1034まで及びその中へのガイドワイヤ10の配置を可視化するために使用することができる。代替として、これは、副鼻腔ガイド1002を用いずに実行することができ、ガイドワイヤ10が挿入され、ガイドワイヤ10によって発光された光に加えて、スコープ1008によって発光された光の援助により、スコープ1008は標的洞口へのガイドワイヤ10の配置を可視化するために使用することができる。
【0200】
スコープ1008が可視化のために使用され、照明ガイドワイヤが挿入されるこれらの処置のいずれかにおいて、標的副鼻腔のいくつかの透光はスコープ1008のみによって発光される光から生じ得る。しかしながら、この透光は拡散され、患者の皮膚上にむしろ薄暗い大きな領域の透光を示す。照明ガイドワイヤが挿入され、進められるとき、前述のように、より小さく、より輝いている透光スポットが、ガイドワイヤの照明部分が副鼻腔に入るとき、可視である。更に、副鼻腔に入る前でさえ、ガイドワイヤから発光した光は、進められるガイドワイヤ10で移動する透光スポットを生じ、これはまた、スコープ光によって生じたあらゆる拡散した透光と比較して、ガイドワイヤの遠位部の位置を見分けるのにも役立つ。
【0201】
ガイドワイヤ10が標的洞口(例えば図18に示される洞口1035)以外の洞口に進められる場合、これは、視線に依存してスコープ1008によって見ることが可能であり得る。しかしながら、たとえそれが進められないとしても、標的副鼻腔とは異なる副鼻腔への入射から得られる透光は、患者の顔面上の異なる位置によって明白である。また、示される例において、ガイドワイヤ10は、洞口1035が導く比較的小さい副鼻腔の空隙によって迂回され、屈曲される前に、洞口1035を通じてあまり遠くに前進させることができないしたがって、ガイドワイヤ10によって生じる照明スポットの移動を追跡することによって、外科医は、ガイドワイヤ10が標的前頭洞1036によって特徴付けられる更に小さい空隙によって迂回されたとき、ガイドワイヤ10が置き間違えられたことを確認することができた。
【0202】
したがって、上述の方法において照明ガイドワイヤデバイス10を使用することによって、蛍光透視又は他のX線の可視化の使用を低減することができ、場合によっては、ガイドワイヤの適切な定置を確認する必要がない。
【0203】
同様の処置は、他の副鼻腔において実行され得る。例えば、図17A〜17Eに関して上述されるものと同様の処置は、上顎洞に通じる洞口の開口部を開口するか、又は拡張するために実行され得る。この場合、照明ガイドワイヤデバイス10が標的上顎洞に開口する洞口を通過し、上顎洞に入るとき、比較的輝いている、比較的に小さい、画定された透光スポットが、患者の頬領域を横断することが観察され得る。ガイドワイヤ10が上顎洞に沿って更に遠位に進められるとき、上顎副鼻腔は、一般に、頭蓋骨に対して下方方向に追跡する傾向があり、上顎洞の底壁は患者の口蓋に非常に近い。したがって、ガイドワイヤの照明部分が上顎洞の底壁に接近及び/又は接触するとき、透光スポットは患者の口中を見ることによって患者の口蓋上に観察され得る。同時に、ガイドワイヤによってもたらされた頬上の透光スポットは、この時、小さくなるか、又は全く見えない。口蓋上のこの見易さは、ガイドワイヤが上顎洞に入ることを更に確認する。口蓋上の透光スポットの移動はまた、ガイドワイヤ10が進められる及び/又は引き込められるとき、確認することもできる。
【0204】
光のいくつかの波長は、ガイドワイヤの位置付けを位置するために、本明細書に記載される透光効果を生じる際、より効果的であり得ることを更に留意されたい。この点において、可視光の特定の波長は、この目的のために、選択され得る。代替として、又は加えて、赤外線の波長は、特に効果的であり得る。この点において、照明ファイバを利用するガイドワイヤは、デバイス10によって発光された光の色/波長を画定するためにフィルタ12が提供され得る。図19に図式的に示されるように、フィルタ12は、例えば、デバイス10の遠位先端等の照明ファイバの遠位で、デバイス10の近位端等の照明ファイバの近位で、又はコネクタ20内の位置での光通路中に提供され得る。複数のフィルタがこれらの位置のうちの1つ以上で定置され得る。LED発光構成要素を使用するデバイス10については、異なる色のLEDを使用して、光の異なる波長を発光することができる。レーザーファイバを使用するデバイス10については、異なる種類のレーザーを使用して、光の異なる波長を発光することができる。
【0205】
ガイドワイヤ10が提供され得る別の任意の特徴は、ストロボ、閃光、又は点滅光を発光する能力である。閃光によって生成された透光は、例えば、この場合、ガイドワイヤ10によって生成された透光が、点滅するか、又は明暗の強度で異なるため、内視鏡等の他の光源によって生成された拡散透光とは更に区別することができる。この種の光を生成するために、ストロボ機能を有する光源がデバイス10に接続され得るか、又はコネクタ20にはこの機能が提供され得る。光エミッタとしてレーザー光源又はLEDを使用するとき、上の実施形態に説明されるように、明滅又はストロボ効果は、電子工学分野において既知の技術に従って電子的に生成することができる。図20Aは、翼27v及び翼間のギャップ27g(図20Bの平面図を参照)がコネクタ20を通じて光通路で連続して整合され、デバイス10がそれに接続されるとき、コネクタ20からそして最終的にデバイス10を通じて発光及び光透過の遮断を交互に行うように、その中に回転自在に実装される回転シャッター27を有するコネクタ20を図式的に示す。シャッター27は、電池式であるか、又は手術室の電源に接続可能であるモータ29によって電力を供給することができ、モータ29は、モータの電源を入れたり切ったりするように構成することができ、そして任意に回転速度を変化させるように構成することができる作動装置31を介してユーザによって操作することができる。
【0206】
代替として、シャッター27は、翼27vがコネクタ20中の溝を通じて延在するように構成することができ、それによって、ユーザはシャッターを手動で回転させて、デバイス10から発光された光を点滅させることができる。
【0207】
副鼻腔に挿入されるか、又は少なくとも副鼻洞で位置付けられるように設計される他の器具にはまた、照明ガイドワイヤに関して上述の特性のいずれか、又はそのすべてに従って照明機能も提供され得る。図21は、副鼻洞口にアクセスするために使用することができる前頭洞口探索器100を示す。例えば、探索器100は、約175mm〜約250mm(示される例において、約208mm)の長さ及び器具の片端又は両端でボール先端が提供され得る。図21において、探索器100はまた、上で論じられる透光効果によって、洞口を探索するために進められるとき、デバイス100の端を示すために使用することができるデバイス100の片端又は両端で光エミッタ104も提供される。光エミッタ104は、例えば、LED、光照明ファイバ、又はレーザー照明ファイバによって提供され得る。器具の片端又は両端部は、上述の様式において、光源又は電源への接続のための光ファイババンドル又は電線を含み得る。
【0208】
図22は、外科処置の視界を改善するために、前頭洞、蝶形骨洞、又は他の副鼻腔等の標的外科処置部位から血液及び/又は他の液体を排出するように構成される副鼻腔吸引器110を示す。器具110は、吸引ルーメン端112によって吸入を送達するように開口する遠位端を有する細長いシャフト116を含む。更に、光エミッタ114がシャフト116の遠位端で提供され、これは上述の様式において光を発信するように構成されたLED又は1つ以上の照明ファイバであってもよい。シャフト116は、副鼻腔通路及び副鼻腔に挿入されるように構成され、かつ寸法決めされる。器具110の近位端部は、上述の様式において、光源又は電源への接続のための光ファイババンドル118又は電線を含み得る。
【0209】
図23は、その上に実装されるバルーン128を有する細長い可塑性カテーテルシャフト126を含む統合型ワイヤ拡張カテーテル120を示す。近位ルアーハブ122は、カテーテルシャフト126の近位端に取り付けられる。膨張デバイス(図示せず)は、ルアーハブ122に取り付けられ、バルーン128を膨張及び収縮するために使用され得る。取り外し不可能な統合型ガイド部材124は、カテーテルシャフト126の遠位端から外へ及びそれを越えて延在する。ガイド部材124は、図23に示されるように、カテーテルシャフト126の長さを通じて延在し、その近位に延在することができる。近位端部は、前述のように、照明ファイバを含む研磨された近位端で構成され得るか、又は例えば、電力をLEDに送達するために電気的電源と接続するためにその近位に延在する1つ以上の電線を有し得る。光エミッタ125は、図23に示されるように、統合型ガイド部材124の遠位先端で提供され得、上述の異なる実施形態のいずれかに従い、1つ以上のLED又は1つ以上の照明ファイバであり得る。代替として、光エミッタ125は、例えば、図10に関して説明されるような様式において、ガイド部材124の遠位先端の近位に提供され得る。更なる代替として、ガイド部材は、カテーテル126の全長を通じて延在し得ないか、又はバルーン部材128の近位に全く延在し得ない。これらの例において、光エミッタはLEDであり得、ワイヤは、カテーテル126を通じて及びそれとともに及びガイド部材124にねじ込まれ、LEDと接続することができる。更なる代替として、光エミッタ125が1つ以上の照明ファイバを備える場合、照明ファイバは、ガイド部材124の近位端の近位、及びガイドワイヤ形成において外部シースによって取り囲まれないカテーテル126を通じて近位に延在し得る。
【0210】
成人用適用のための1つの好ましい実施形態において、バルーンカテーテル120は、約43.5cmの全長を有し、そのシャフト126は、約1.473mm(0.058インチ)の外径を有する。本明細書に記載される様式において、光エミッタを用いて構成され得る統合型ワイヤ拡張カテーテルについての更なる詳細は、「Catheters with Non−Removable Guide Members Useable for Treatment of Sinusitis」と題する2006年5月18日に出願された同時係属米国特許出願第11/438,090号に見出すことができる。本出願第11/438,090号は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0211】
これより図24〜31を参照すると、本発明の別の実施形態に従う照明ガイドワイヤ210が示される。照明ガイドワイヤ210は、遠位端部210d及び近位端部210pを含む細長い可塑性ハウジング(又は「本体」)を含んでもよい。ガイドワイヤ210のハウジング(210d及び210p)は、以下に更に説明されるコネクタ20を用いて近位に結合され得る。
【0212】
概して、遠位端部210dは、近位端部210pよりも更に可塑性であり、副鼻腔又は体内の他の位置内の部位にデバイスを導くための所望の可撓度を提供することができる。遠位端部210dは、その外部としてコイル210cを含み、この部分に所望の可撓性を提供するのに役立ち得る。照明ガイドワイヤ210の近位端部210pは、デバイスが患者から外へ近位(及び副鼻腔ガイド等の別のデバイスを通じて挿入されるとき、ガイドワイヤ210が挿入されるデバイスから外へ近位)に延在するように、デバイスの遠位端が定置される最深位置を含む十分な長さを常に提供する。前述同様に、近位端部210pは、ユーザによって観察され得る等間隔で離間配置されるのが好ましい可視的なマーキングを有し、照明ガイドワイヤ210がどのくらい患者において定置されているかを確認することができる。近位端部210pは、概して、トルク伝達性、即ち、患者の外側の位置から近位端部210pを回転させ、そのトルクを遠位端部210pに伝達する能力;押し込み性、即ち、操縦者が患者の外側の位置から近位端部210p上に押し進めるとき、押力が遠位部210dに伝達し、デバイス210を座屈することなく遠位部210pを進めることができるような十分な剛性;並びに操縦者が患者の外側の位置から近位端部210p上に押し進め、デバイスの著しい塑性変形又はいかなる壊変もなく、患者からデバイスを引き出すことができるような引張り強度を提供する。
【0213】
照明デバイス210の遠位端部210dで形成されるコイル210cは、ステンレス鋼線材から形成され得る。コイル線の直径は、約0.102〜約0.203mm(約0.004〜約0.008インチ)であり、一般には、約0.152mm(0.006インチ)であり得る。コイル210cが形成され得る代替の材料としては、ELGILOY(登録商標)、CONICHROME(登録商標)、又は他の生体適合性コバルト−クロム−ニッケル合金、ニッケル−チタン合金、又は同様の特徴を有する他の既知の生体適合性金属合金が挙げられるが、これらに限定されない。あるアプローチでは、コイルは、0.864mm(0.034インチ)の外径(最大0.889mm(0.035インチ))及び0.533mm(0.021インチ)の内径を画定する0.152mm(0.006インチ)のステンレス鋼線材から形成される。
【0214】
一実施形態において、近位部210pは、ケーブル管211から作製することができる(図26も参照)。本出願に使用される「ケーブル管」は、単一のコイル(コイル210c等)から作製される管以外の任意の管状の構造物を意味する。ケーブル管211は、コイル210cの内径に一致する約0.533mm(0.021インチ)の一定内径を画定することができる。また、ケーブル管211は、最大剛性を達成するために巻かれた12〜13フィラーの鋼線から形成することができる。ケーブル管211の遠位部は、コイル210cに、円滑な接続を提供するために先細にされ得る。この先細のプロファイルは、ケーブル管211の外部を研削することによって形成することができる。一実施形態において、ケーブル管211から作製される近位部210pは、コイル210cから作製される遠位端部210dよりも有意に更なるトルク伝達性及び押し込み性を提供し得る。反対に、遠位端部210dは、近位部210pよりも更に可塑性であり得る。図25に示されるように、コイル210cは、はんだ、エポキシ又は他の接着剤若しくは機械的な接合によって近位部210pに接合される。1つのアプローチにおいて、コイル210cは、5〜8cmの範囲の長さを有し、ケーブル管(即ち、近位部210p)は60〜100cmの長さである。照明ファイバ210iのための1つ以上の照明チャネルがガイドワイヤ210に提供され、その長さを延在する。照明チャネルは、照明ガイドワイヤ210の近位端からの光をデバイスの遠位端へと及びそれから外へ輸送するように構成される。1つ以上の照明チャネルが提供され得、これらはそれぞれプラスチック照明ファイバを備える。前述のように、照明ファイバを作製するために使用されるプラスチックは、当該技術分野において知られている利用可能な技術に従って光透過特性に対して調合される。したがって、ESKA(商標)(Mitsubishi Rayon)、高性能プラスチック光ファイバを使用してよく、これは高純度ポリメチルメタクリレート(PMMA)のコア及び特異的に選択された透明なフッ素ポリマーのクラッディングを有する同心二重層構造を有する。好ましいアプローチにおいて、アセンブリは、約0.254mm(0.010インチ)の外径をそれぞれ有する2つの照明ファイバを含む。しかしながら、照明ファイバは、約0.127mm(0.005インチ)〜約0.254mm(0.010インチ)の範囲の外径を有することができることが留意される。代替としては、約0.508mm(0.020インチ)の外径を有する単一のプラスチック照明ファイバが、使用され得る。更に、例えば約0.051mm(0.002インチ)の外径が更に小さいガラス照明ファイバが、代わりに使用されてもよい。この場合、更なる照明ファイバが束で提供されてもよく、例えば約6〜50のガラスファイバが提供されてもよい。
【0215】
照明ガイドワイヤ210の遠位端は、エポキシ状又は他の透明若しくは半透明の接着剤又はシール材であり得る透明(若しくは半透明)シール210sによって密封される。シール210sは、デバイスの遠位端と一致する照明ファイバ210iの遠位端を維持し、非侵襲的先端を提供するためにレンズ213を提供する。あるアプローチにおいて、紫外線接着剤を使用して、照明ファイバ210iをコイルワイヤ210c及びコアワイヤに接着する。更に、シール210sはデバイスへの異物の侵入を防ぐ。遠位端で形成されるレンズ213は、光がそこから放射するとき、光を集光するか、あるいは分散するように設計され、最大透光の効果を得ることができる。更に、遠位端はまた、プリズム又は回折素子を含むこともできる。
【0216】
図25を更に参照すると、いくつかの実施形態において、ガイドワイヤ210は、内部コアワイヤ210cw(又は「コアワイヤ」)を更に含んでもよい。一実施形態において、図25に示されるように、コアワイヤ210cwは、ガイドワイヤ210の遠位部210dの遠位端から近位部210pの近位端へと延在し得、遠位端で、コイル210cとケーブル管211との間の接合部で、及び近位端でコイル210c及びケーブル管211に取り付けられ得る。様々な実施形態において、コアワイヤ210cwは、レーザー溶接、エポキシ又は他の接着剤又は機械的な付属品等によって任意の好適な手段によって取り付けられ得る。一実施形態において、コアワイヤ210cwは、生体適合性があり、必要な剛性及びトルク伝達性を提供するNITINOL(ニッケル−チタン合金)金属合金から形成され得る。
【0217】
コアワイヤ210cwは、特に、それだけで、かなり可塑性があり、ねじり可能であるコイル210cの押し込み性及びトルク伝達性を増大させる。コアワイヤ210cwと組み合わせて、遠位部210dは、座屈又はねじれることなく、押力及び回転力を移動させる際、更になお効果的である。更に、コアワイヤ210cwは、塑性的に変形されても、折曲形状にメモリ設定されてもよく、これらの例を図5に示す。折曲部10bは、操縦機能を提供し、図5の矢印によって示されるように、操縦者がデバイスの長手方向軸周辺にデバイスを回転させることによって異なる方向にデバイス10の遠位端を導くことを可能にする。
【0218】
図27及び28に示されるように、コアワイヤ210cwは、細長い部材として形成され得る。そのように形成されるとき、コアワイヤ210cwは、照明ガイドワイヤ210に沿って、様々な量の剛性及びトルク伝達性を提供するために異なる直径に研磨され得る。照明ガイドワイヤ210アセンブリの一部として、コアワイヤ210cwは、光ファイバ210iに対して空隙を提供するように構成される。したがって、コアワイヤ210cwの主要寸法は、近位部210pの内径未満でなければならない。
【0219】
図27を参照すると、一実施形態において、コアワイヤ210cwは、0.076mm(0.003インチ)の公称直径及び約1.0センチメートルの長さを有する遠位端部219を含んでよい。近位近接部221は、約0.152mm(0.006インチ)の直径及び部材の末端部から約4.0センチメートル延在する長さを有することができる。先細領域223は、末端から約7センチメートルの約0.203mm(0.008インチ)の公称直径までに大きさを増加する、この構造物の近位に構成される。コアワイヤ210cwの残りの近位に配向された部分225は、一定の0.203mm(0.008インチ)の直径を具体化することができる。このようにして、コアワイヤ210cwの様々な寸法部分は、所望の可撓性を提供することができる。
【0220】
代替の実施形態において、図28を参照すると、コアワイヤ210cwは、コイル210cから近位部210pへの遷移に適応する構造物を含んでもよい。本実施形態の短末端部231(長さ約0.2cm)は、取り付け(ハンダ付け等)のために平坦化される。次いで、支持体210cwは、末端部から約1.3cm及び約1.5cm〜5.0cmに対して0.127mm(0.005インチ)の直径233を形成し、支持体210cwは、約0.203mm(0.008インチ)の最大直径まで増加する先細プロファイル235を有する。末端部から約5.0cm〜8.0cmの間で、コアワイヤ210cwは、近位に配向された部分239において約0.203mm(0.008インチ)の直径を呈し、次いで、約0.152mm(0.006インチ)まで先細になる近位に配向された先細部分237を有する遠位に拡大した部分を含む。次いで、この部分239は、末端部の約12.0cmで最大約0.203mm(0.008インチ)まで直径を増加させる。これに近位する部分241は、約0.203mm(0.008インチ)の直径を維持する。
【0221】
図29を参照すると、コアワイヤ210cwは、支持体210cwの末端部251をコイル210cに取り付けることによって照明ガイドワイヤ210内で固定することができる。デバイス210の近位部210pとコイル210cとの間の接合部253で、コアワイヤ210cwの遠位に拡大した部分238の近位先細部が構成され得る。コアワイヤ210cw及びコイル210c及び近位部210pのこの並置関係は、接合部253での領域における剛性の緩和を促進する。
【0222】
代替の実施形態において、図30に示されるように、コアワイヤ210cwの0.152mm(0.006インチ)の部分239が構成され、かつ溶接することができるか、又は近位部210pとコイル210cとの間の接合部253に及び末端部251で取り付けることができる。接合部253での溶接は、構成材間の結合を完成させるために更なる材料(即ち、鋼鉄リング)を必要とし得ることが理解されるべきである。はんだ付けアプローチが使用される場合、コイルの内径は、内径を充填するためにテフロンコーティングされた心棒を挿入することによって開口を維持することができる。このようにして、照明ガイドワイヤ210の近位部210pと遠位端との間のトルクは、実質的には、回転力を移動させるために比較的短い長さのコアワイヤ210cwであるため、トルク移動を通じて増強することができる。このアプローチはまた、コアワイヤ210cwの近位端で近位部210pとコアワイヤ210cwとの間の接続を取り外すこともできる。
【0223】
図31を参照すると、照明ガイドワイヤ210の別の実施形態を示す。ここで、コアワイヤ210cwは、その遠位端251でコイル210cに取り付けられ、また、照明ガイドワイヤ210の近位部210pとコイル210cとの間の接合部253で中央部に沿って取り付けられる。コアワイヤ210cwはまた、照明デバイス210のものよりも実質的には短い長さを有することもできる。したがって、構成されるコアワイヤ210cwは、照明ガイドワイヤ210の中央部に沿って終結する終点261を有することができる。コアワイヤ210cwにより使用されない空隙は、光ファイバ210iを移動するための領域を提供する。一実施形態において、40〜60cmの部分は、コネクタアセンブリ20への遠位のファイバ210iの巻き上げ部のために提供することができる。これは、照明ガイドワイヤ210の回転中のファイバ210iへの損傷を防ぐのに役立てることができる。
【0224】
照明ファイバ210iが温度サイクリングに供され得ることが観察されている。これは、消毒、老化、出荷、ファイバの照明、及び他の要因によるものである。そのような温度サイクリングは、照明ファイバ210iの長手方向の収縮をもたらし得る。実際、照明ファイバが40℃を超えて加熱されるとき、0.5〜1%の収縮が生じ得る。従来のアプローチでは、照明ファイバの収縮は、ファイバが収縮を補正されない様式で固定される場合、損傷をもたらし得る。ファイバの末端は、細断されるか、又は擦り切れ、それによってファイバの機能に悪影響を及ぼす可能性がある。様々なアプローチは、照明ファイバの収縮に対処するように企図される。あるアプローチにおいて、ファイバは約70℃で48時間予熱処理することができる。そうすることによって、ファイバは、防縮することができる。これは、より低温で更なる収縮を最小限に抑えるか、又はなくすことができる。
【0225】
他のアプローチにおいて、次に、図31及び32を参照すると、構造物を、照明ガイドワイヤアセンブリ210に組み込み、長さの変更に適応することができる。上述のように、コネクタ20は、照明ガイドワイヤ210の近位端に取り付けられる。コネクタ20は、同様に、電源又は他の光活性化システムと動作的に関連付けられ得る。図32及び33に示されるように、光ファイバの長さ変更に適合する構造物を組み込むコネクタ220の第1の実施形態は、照明ガイドワイヤ210の近位端部210pのケーブル管226を受容するルアーコネクタ224を含む。
【0226】
コネクタ220は、第1の部分229、第2の部分232、及び第3の部分234を有する内部ボア227を更に含み、第1の部分229及び第3の部分234は概ね同等の直径を有し、第2の部分232は第1の部分229及び第3の部分234より小さい直径を有する。第1のボア部分229は、コネクタ220の前部で形成され、芯出しスリーブ236を受容するように正反対の大きさである。スリーブ236は、ケーブル管226を受け入れる大きさであるボアを含み、第1の部分229内のケーブル管236の中心を合わせる機能を果たす。
【0227】
コネクタ220の第3のボア部分234は、コネクタ220の近位端から遠位に延在する。第3のボア部分229の後部で受容されるのは、照明ファイバ210iを取り付けて係合する中心合わせグロメット240である。グロメット240は、接続点242を通じて光ファイバ210iを中心に合わせる。
【0228】
更に、ケーブル管226の近位部に取り付けられるのは、コレット244である。コレット244は、コレットの長さよりも実質的には大きい長さを有する第3のボア部分234の大きさであり、かつその内で摺動するように成形される。近接して配置された第1及び第3のボア部分229、234と比較すると、そのより小さい直径を通じて、第2のボア部分232は、遠位に配置された中心合わせスリーブ236及び近位に位置付けられたコレット244の両方のための栓としての役割を果たす。
【0229】
上記のように、照明ファイバ210iの近位端は、中心合わせグロメットに取り付けられる。その遠位端は、ガイドワイヤ210の遠位端に接着される。しかしながら、ケーブル管226は、摺動自在なコレット244へのその接続によって浮動する近位端を有する。照明ファイバ210iの長さが収縮する場合、そのような長さの収縮は、コネクタ220の第3のボア部分234内で近位に移動するコレット241(及びコレット244に接続されるケーブル管226)に取り込まれる。このようにして、より短い照明ファイバ210iへの構造的な損傷は回避される。
【0230】
次に、図34を参照して、コネクタ220の代替の実施形態において、芯出しスリーブ(図33の実施形態における236)は除外されてもよい。次に、図35及び36を参照して、更に別の代替のアプローチを示す。照明ファイバ210iの近位端は、コネクタ220を通じて延在する内部ボア245の近位端に構成される光ファイバコネクタ243に取り付けられる。この実施形態において、内部ボアは、第1のより大きな直径部分を含み、これは第2のより小さい一定直径ボア部分まで下方に先細になる。照明ファイバ210iは、第1及び第2の部分よりも小さい直径を有する第3のボア部分243において受容される。
【0231】
更に、第1のボア部分内に摺動自在に構成されるのは、回転停止部249の第1の構成要素を含む剛性グロメット247である。また、第1のボア部分に配設されるのは、そこに形成された回転停止部252の第2の構成要素である。したがって、グロメット247は、構成要素が互いに回転することが可能な程度を制御するためにコネクタ220を用いて調節される。あるアプローチにおいて、回転は、220度又は150度までに制限され得、2つの回転停止部249及び252がコネクタ220内で構成される。キャップ253は、コネクタボア245内にグロメット247を保持する。そのように構成されるとき、キャップ253は、グロメット247が照明ガイドワイヤ210上に適用される張力に応じて移動するのを防ぐ。更に、ボア245は、グロメット247に取り付けられるケーブル管の長手方向の転換を可能にする。更に、上記のように、コネクタ220の調和させたグロメットの関係は、ケーブル管226、ひいてはファイバ210iの許容される回転を制御する。したがって、収縮する傾向がある場合、並びに張力及び回転力がデバイス上に置かれるとき、照明ファイバ210iは保護される。
【0232】
次に、以下に図37〜38を参照して、本発明の別の実施形態に従う照明ガイドワイヤ310を示す。照明ガイドワイヤ310は、遠位端部310d及び近位端部310pを含む細長い可塑性ハウジング(又は「本体」)を含んでもよい。
【0233】
概して、遠位端部310dは、近位端部310pよりも更に可塑性であり、副鼻腔又は体内の他の位置内の部位にデバイスを導くための所望の可撓度を提供することができる。遠位端部310dは、その外部としてコイル310cを含み、この部分に所望の可撓性を提供するのに役立てることができる。照明ガイドワイヤ310の近位端部310pは、デバイスが患者から外へ近位(及び副鼻腔ガイド等の別のデバイスを通じて挿入されるとき、照明ガイドワイヤ310が挿入されるデバイスから外へ近位)に延在するように、デバイスの遠位端が定置される最深の企図される位置を含む十分な長さを常に提供する。前述同様に、近位端部310pは、ユーザによって観察され得る、好ましくは等間隔で離間配置される可視的なマーキングを有することができ、これは照明ガイドワイヤ310が患者においてどのくらい定置されているかを確認することができる。近位端部310pは、概して、トルク伝達性、即ち、患者の外側の位置から近位端部310pを回転させ、そのトルクを遠位端部310dに伝達する能力;押し込み性、即ち、操縦者が患者の外側の位置から近位端部310p上に押し進めるとき、押力が遠位部310dに伝達し、デバイス310を座屈することなく遠位部310dを進めることができるような十分な剛性;並びに操縦者が患者の外側の位置から近位端部310p上に押し進め、デバイスの著しい塑性変形又はいかなる壊変もなく、患者からデバイスを引き出すことができるような引張り強度を提供する。
【0234】
再度、図37を参照して、コイル310cは、照明デバイス310の遠位端部310dを形成し、ステンレス鋼線材から形成され得る。コイル線の直径は、約0.102〜約0.203mm(約0.004〜約0.008インチ)であり、一般には、約0.152mm(0.006インチ)であり得る。コイル310cが形成され得る代替の材料としては、ELGILOY(登録商標)、CONICHROME(登録商標)、又は他の生体適合性コバルト−クロム−ニッケル合金、ニッケル−チタン合金、又は同様の特徴を有する他の既知の生体適合性金属合金が挙げられるが、これらに限定されない。あるアプローチにおいて、コイルは、0.864mm(0.034インチ)の外径(最大0.889mm(0.035インチ))及び0.533mm(0.021インチ)の内径を画定する約0.152mm(0.006インチ)のステンレス鋼線材から形成される。
【0235】
一実施形態において、近位部310pはケーブル管311から作製することができる。本出願に使用される「ケーブル管」は、単一のコイル(コイル310c等)から作製される管以外の任意の管状の構造物を意味する。ケーブル管311は、コイル310cの内径に一致する約0.533mm(0.021インチ)の一定内径を画定することができる。また、ケーブル管311は、好ましい剛性を達成するために選択された12〜13フィラーとともに巻かれた5〜20フィラーの鋼線から形成することができる。ケーブル管311の遠位部は、コイル310cに、より円滑な接続を提供するために先細にされ得る。この先細のプロファイルは、ケーブル管311の外部を研削することによって形成することができる。一実施形態において、ケーブル管311から作製される近位部310pは、コイル310cから作製される遠位端部310dよりも有意に更なるトルク伝達性及び押し込み性を提供し得る。反対に、遠位端部310dは、近位部310pよりも更に可塑性であり得る。
【0236】
いくつかの実施形態において、コイル310cは、5〜15cmの範囲の長さを有し、ケーブル管(即ち、近位部310p)は60〜100cmの長さである。照明ファイバ310iのための1つ以上の照明チャネルがガイドワイヤ310に提供され、その長さを延在する。照明チャネルは、照明ガイドワイヤ310の近位端からの光をデバイスの遠位端へと及びそれから外へ輸送するように構成される。1つ以上の照明チャネルが提供され得、これらはそれぞれプラスチック照明ファイバを備える。前述のように、照明ファイバを作製するために使用されるプラスチックは、当該技術分野において知られている利用可能な技術に従って光透過特性に対して調合される。したがって、ESKA(商標)(Mitsubishi Rayon)、高性能プラスチック光ファイバを使用してよく、これは高純度ポリメチルメタクリレート(PMMA)のコア及び特異的に選択された透明なフッ素ポリマーのクラッディングを有する同心二重層構造を有する。好ましいアプローチでは、アセンブリは、約0.254mm(0.010インチインチ)の外径をそれぞれ有する2つの照明ファイバを含む。しかしながら、照明ファイバは、約0.127mm(0.005インチ)〜約0.254mm(0.010インチ)の範囲の外径を有することができることが留意される。代替としては、約0.508mm(0.020インチ)の外径を有する単一のプラスチック照明ファイバが、使用され得る。更に、更に小さいガラス照明ファイバが、例えば約0.051mm(0.002インチ)の外径が、代わりに使用されてもよい。この場合、更なる照明ファイバが束で提供されてもよく、例えば約6〜50のガラスファイバが提供されてもよい。
【0237】
いくつかの実施形態において、ガイドワイヤ310は、ある部分において内部コアワイヤ310cw(又は「コアワイヤ」)を更に含み得、遠位部310dの遠位端からガイドワイヤ310の近位部310pの近位端に延在し得、遠位端で、コイル310cとケーブル管311との間の接合部で、及び近位端でコイル310c及びケーブル管311に取り付けられ得る。様々な実施形態において、コアワイヤ310cwは、レーザー溶接、エポキシ又は他の接着剤又は機械的な付属品等によって任意の好適な手段によって取り付けられ得る。一実施形態において、コアワイヤ310cwは、生体適合性があり、必要な剛性及びトルク伝達性を提供するNITINOL(ニッケル−チタン合金)金属合金から形成され得る。以下に論じられる好ましい実施形態において、コアワイヤ310cwは、固定された遠位端及び浮動(即ち固定されない又は接着されない)近位端を有するデバイス310を通じてほぼ中間地点で終結する。次の説明に言及されるように、コアワイヤ310cwは、301sj1、301sj2、及び301sj3として特定されたもの等のデバイス310に沿った様々な他の地点で接着され得る。
【0238】
コアワイヤ310cwは、特に、それだけで、かなり可塑性があり、ねじり可能であるコイル310cの押し込み性及びルク伝達性を増大させる。コアワイヤ310cwと組み合わせて、遠位部310dは、座屈又はねじれることなく、押力及び回転力を移動させる際、更になお効果的である。更に、コアワイヤ310cwは、塑性的に変形されても、折曲形状にメモリ設定されてもよく、これは操縦者がデバイスの長手方向軸周辺にデバイスを回転させることによって異なる方向にデバイス310の遠位端を導くことを可能にする。
【0239】
図27及び28と同様に、コアワイヤ310cwは、細長い部材として形成され得る。そのように形成されるとき、コアワイヤ310cwは、照明ガイドワイヤ310に沿って、様々な量の剛性及びトルク伝達性を提供するために異なる直径に研磨され得る。照明ガイドワイヤ310アセンブリの一部として、コアワイヤ310cwは、照明ファイバ310iに対して空隙を提供するように構成される。したがって、コアワイヤ310cwの主要寸法は、近位部310pの内径未満でなければならない。
【0240】
より具体的には、図37A−A〜37F−Fは、デバイスの長さに沿って様々な地点に沿ってガイドワイヤ310の軸方向断面図を示し、ガイドワイヤ310の様々な地点内に含まれる構成要素を説明する。
【0241】
図37A−Aに示されるように、ガイドワイヤ310の遠位コイル領域を示し、照明ファイバ310i及びコアワイヤ310cwは、コイル310c内に格納されている。注記として、及び図37を再度参照すると、照明ガイドワイヤ310の遠位端は、エポキシ状又は他の透明若しくは半透明の接着剤又はシール材であり得る透明(若しくは半透明)シール310sによって密封される。シール310sは、デバイスの遠位端と一致する照明ファイバ310iの遠位端を維持し、非侵襲的先端を提供するためにレンズ313を提供する。あるアプローチにおいて、紫外線接着剤を使用して、照明ファイバ310iをコイル310c及びコアワイヤ310cwに接着する。更に、シール310sはデバイスへの異物の侵入を防ぐ。遠位端で形成されるレンズ313は、光がそこから放射するとき、光を集光するか、あるいは分散するように設計され、最大透光の効果を得ることができる。更に、遠位端はまた、プリズム又は回折素子を含んでもよい。更に、310sj1は、本明細書に前述される同じ種類のはんだ付け材料が310sj1のために使用するのに好適であるはんだ付け接合部を示す。コイル310cを有するコアワイヤ310cwの接合部は、エポキシ(又は他の接着剤)、機械的な接合又はレーザー溶接によって作製され得る。
【0242】
コイル310cからケーブル管311への遷移ゾーンを含む照明されたガイドワイヤ310の領域を示す図37B−B及び図37C−Cを参照して、撚り線310swを見る。次の図の考察に見られるように、撚り線310swは、システム内に応力緩和をもたらし、そうでなければ、より精巧な照明ファイバ310iに転送される負荷を吸収する機能を果たす。撚り線310swは、ともに編組され得る任意の可撓性の医学的に安全な材料から作製され、突然の引っ張り又はジャーキング(jerking)に耐えるのに十分な張力をなお提供することができる。そのような材料は、ステンレス鋼及びニチノールを含む。
【0243】
好ましい実施形態において、撚り線310swは、約0.127mm(0.005インチ)の全径を有する。撚り線310swを備える素線の数及び厚さを変えることによって、照明ガイドワイヤ310を巻きつける(より合わせる)ための可撓性及び能力が得られる。最も好ましい実施形態において、約0.051mm(0.002インチ)の直径を有するステンレス鋼の7本の素線又は約0.025mm(0.001インチ)の直径を有するステンレス鋼の19本の素線が、突然のジャーキング又は引っ張りに耐えるのに十分な強度及び可撓性並びに使用中のねじれ力を提供する。
【0244】
図37D−Dは、デバイスの近位端付近の照明デバイス310の一部を示す。この図において、コアワイヤ310cwは、この実施形態において、デバイスの近位端に達する前の位置で終結するため、もはや存在しない。終端点は、図31に示される前述の実施形態の終端点261と同様である。
【0245】
図37E−E及び図37F−Fは、照明デバイス310の近位領域における別の遷移領域を示す。特に、ケーブル管311は、図37E−Eの浮動管310ft内にあることを示し、次いで、ケーブル管311のない遷移を図37F−Fに示し、図37F−Fに示されるように、結合管310btが存在する。
【0246】
浮動管310ftは、照明ガイドワイヤ310が把持されるか、又はそうでなければ、光コネクタのロック又は固定機構によって係合される表面を提供する機能を果たす。浮動管310ftは、その近位端で固定して接着される(図38Cに記載されるように)が、その遠位端で「浮動」することを可能にする(即ち、図38Bに記載されるように、ケーブル管311に固定して接着されない)。したがって、浮動管310ftは、撚り線310sw及び照明ファイバ310iを照明デバイス310内でより合わせることを可能にする。撚り線310sw及び照明ファイバ310iをより合わせる能力は、使用中のデバイスが、副鼻洞中に存在するもののようなしばしば蛇行性の身体の空洞中において進められるとき、それが一般に曲がる際に非常に有益である。
【0247】
浮動管310ftは、照明ガイドワイヤ310の様々な内部構成要素を格納するのに十分な剛性及び強度に影響を及ぼし、光コネクタによって嵌合を持続する、任意の好適な医学的に安全な材料から作製から作製され得る。そのような材料の例は、医学的適用のためハイポチューブを製造するために使用されるものであり、これはステンレス鋼、チタン、エルジロイ(elgiloy)、及びPEEK管を含む。
【0248】
結合管310btは、図38Cの考察において説明されるように、デバイスの近位端で存在する照明ガイドワイヤ310’の構成要素のすべてを固定して結合させる機能を果たす。
【0249】
結合管310btは、照明ガイドワイヤ310の様々な内部構成要素を格納するのに十分な剛性及び強度に影響を及ぼし、デバイスの近位端において内部構成要素を接合するための結合材料(エポキシ又は他の医学的に安全な接着剤)のための表面を提供する任意の好適な医学的に安全な材料であり得る。そのような医学的安全な材料の例としては、商標名PEBAXで販売されるもの等のブロックコポリマー、ナイロン、ポリカーボネート、ポリイミド、並びにアクリロニトリル−ブタジェン−スチレンコポリマー(ABS)等の他のプラスチックが挙げられる。
【0250】
図38は、主な遷移が照明デバイス310の長さに沿って生じる全体図を提供する。図38A図38B、及び図38Cは、デバイスの特定のゾーン又は領域の詳細を示す。
【0251】
図38Aを参照して、コイル310cとケーブル管311との間の遷移を示す。この実施形態において、照明ファイバ310iは、この領域を通過する。ケーブル管311は、はんだ接合部310sj3によってコイル310c、撚り線310sw、及びコアワイヤ310cwに結合させる。加えて、はんだ接合部310sj2は、コイル310c、撚り線310sw、及びコアワイヤ310cwを接合する。これらの2つの結合点を有する有意性は、ケーブル管311とコイル310cとの間に平滑な遷移を保証するために示されるだけでなく、ほぼ自然な折曲曲線、即ち、いずれの重度のねじれのないものを形成することによってこの領域を横断する柔軟性を増強する。望ましくは、はんだ接合部310sj2とはんだ接合部310sj3との間の距離は、0.508〜1.524mm(0.020〜0.060インチ)の範囲に及ぶ。はんだ接合部310sj2とはんだ接合部310sj3との間の距離が0.508mm(0.020インチ)未満である場合、この部分は堅くなりすぎて、曲げられてもそれほど自然な折曲を持たないことが見出されている。その距離が1.524mm(0.060インチ)を超える場合、領域は、可塑性がありすぎ、ねじれることなくガイドワイヤを進めるのに十分堅くない。概して、重度のねじれのないこの領域の折曲は、接合されるべきハウジング部の外径の約1/2〜4倍、より好ましくは接合されるべきハウジング部の外径の3倍以下の距離の範囲に及ぶように決定されている。
【0252】
図38Bは、ケーブル管311と浮動管310ftとの間の遷移を示す。この図において特に重要なのは、ケーブル管311(及びひいては、その内容物、即ち、照明ファイバ310i及び撚り線310sw)が浮動管310ftに固定して結合されないことである。したがって、ケーブル管311及びその内容物は、副鼻洞の蛇行性空洞をナビゲートするとき、所望の特性である浮動管310ftに対して自由に回転する。
【0253】
最後に、図38Cは、照明デバイス310の近位端の構成を示す。この図において、照明ガイドワイヤ310の近位端は、エポキシ状又は他の透明若しくは半透明の接着剤又はシール材であり得る透明(若しくは半透明)シール310s(遠位端上のものと同様)によって密封される。シール310sは、デバイスの近位端と一致する照明ファイバ310iの近位端を維持し、非侵襲的先端を提供するためにレンズ310plを提供する。あるアプローチにおいて、紫外線接着剤を使用し、接着領域310ad1に適用して、照明ファイバ310i、結合管310btに結合させる、並びに撚り線310swをシール310sに結合させる。更に、シール310sはデバイスへの異物の侵入を防ぐ。近位端で形成されるレンズ310plは、光ケーブル又は他の光源から入るとき、光を集光するか、あるいは分散するように設計され、最大透光の効果を得ることができる。図38Cはまた、結合管310btに固定して結合される浮動管310ftの近位端も示す。任意の好適な結合方法を使用して、浮動管310ftを結合管310btに結合させることができるが、医学的に安全な接着剤の使用が好ましく、接着領域310ad2に提供され、実際には、同時かつ接着領域310ad1において使用される結合材料とともに結合させることができる。
【0254】
照明コネクタ、即ち、照明ガイドワイヤデバイスを光源の光ケーブルに接合するデバイスは、照明されたガイドワイヤの構成要素に有害となり得る加熱傾向があること、並びに遠位端で十分な照明を提供するための照明デバイスの有効性が観察されている。場合によっては、250°Fを超える温度が観察されている。以下に説明される照明コネクタは、発熱性をより制御するのに役立つ。
【0255】
図39は、本体322、ボタン330、及びボタンばね332を備える照明コネクタ320を示す。全体としては、本体332は、円錐形遠位ボア328、中央ボア326、光ケーブル接続受信機324を備える。ボタン330は、ボア334を更に備える。使用中、コネクタ320は、遠位ボア328を通じて照明ガイドワイヤ310を受信する。ボタン330を下向きに押しながら、近位開口340に到達するまで、ボタンボア334を通じて照明ガイドワイヤ310を更に進める。一旦ボタン330が解放されると、照明ガイドワイヤ310は、コネクタ320中に固定され、ばね332は、ボタンボア334が中央ボア326を有する軸アライメントから付勢されるとき、浮動管310ftを固定するためにボタンボア334を移動する。前述のように、コネクタ320内に固定される照明デバイス310の部分である浮動管310ftを用いて、ケーブル管311及びその内容物は、回転可能である。
【0256】
図39Aは、コネクタ320の近位端の更なる詳細を含む。特に、照明デバイス310は、開口340中に置かれている。開口340の直径が照明されたデバイス310の近位端の直径未満であることが有意である。照明デバイスの近位端の外径の約60〜80%(好ましくは約70%)の範囲の開口外径は、照明ファイバを通じてデバイスの遠位端に十分な光透過を維持しながら、十分な光消散を提供する。更に、コネクタ320の注目すべき特徴は、近位レンズ310plが開口340から突き出ないこと(光源と直接接触しないように)と、中央ボア326内に勾配342があることである。これらの特徴は、強力な光源の光ケーブルを通じて発信された逸脱した光を消散し、過剰な光が加熱し始めるのを防ぐことによって照明されたガイドワイヤの信頼できる操作を維持するのに更に役立つ。これらの特徴はまた、少量の光を生成する光源からの一貫した光出力を可能にする。
【0257】
半透明材料から作製される本体の320を有することが、逸脱した光消散に役立つことに留意すべきである。好ましくは、本体320は、70%以上の透光性を有する半透明材料から作製される。透光性のこれらのレベルは、医学的に安全なプラスチックを用いて容易に得られ、染料の異なるレベルを組み込んで調節され、所望の透光性を得ることができる。
【0258】
照明ファイバ310iが温度サイクリングに供され得ることが観察されている。これは、消毒、老化、出荷、ファイバの照明、及び他の要因によるものである。そのような温度サイクリングは、照明ファイバ310iの長手方向収縮をもたらし得る。実際、照明ファイバが40℃を超えて加熱されるとき、0.5〜1%の収縮が生じ得る。従来のアプローチでは、照明ファイバの収縮は、収縮を補正しない様式でファイバが固定される場合、損傷をもたらし得る。ファイバの末端は、細断されるか、又は擦り切れ、それによってファイバの機能に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0259】
様々なアプローチは、照明ファイバの収縮に対処するように企図される。あるアプローチにおいて、ファイバは約70℃で48時間予熱処理することができる。そうすることによって、ファイバは、防縮することができる。これは、より低温で更なる収縮を最小限に抑えるか、又はなくすことができる。
【0260】
照明ファイバの長さの変更を補正するための更に他の企図されるアプローチにおいて、コアワイヤは、代替として又は更に、折り畳み可能であり、バネ又は波形部分としてそのような構造を含むことができる。コアワイヤはまた、長さの変更に適応するために数箇所で切断することもできる。
【0261】
開示される照明ガイドワイヤアセンブリは、無数の適用において使用することができる。副鼻腔での使用に加えて、アセンブリは、内部を通じて進められながら、生体構造をマッピングするか、又はそれを診断するのに役立てる方法を提供すること等による血管の適用に使用することができる。また、デバイスは、深部組織を照明するのに有用であり得るか、又は同様の目的のために、胃腸管において使用され得る。
【0262】
更に、本発明は、その特定の実施形態を参照して説明しているが、様々な変更を行い得、等価物は、本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなく置換され得る。更に、特定の条件、材料、物質の組成、方法、方法の1乃至複数の工程を本発明の目的、趣旨及び範囲に適合させるような多くの改変を行うことが可能である。こうした改変はすべて、本明細書に添付される特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0263】
〔実施の態様〕
(1) 照明ガイドワイヤデバイスであって、
細長い可撓性ハウジングであって、近位端と、患者の体内の部位に定置されるように構成される遠位端と、前記近位端から前記遠位端へと前記ハウジングを通じて延在するルーメンと、を有し、前記ハウジングが、少なくとも第1の材料の第1の部分と、第2の材料の第2の部分と、を備え、第1及び第2の部分が第1の接合部及び第2の接合部によってともに接合される、ハウジングと、
前記ハウジングの前記ルーメンを通じて延在する少なくとも1つの照明ファイバと、
少なくとも前記第1の接合部及び第2の接合部が位置する前記ハウジングの前記ルーメンを通じて延在する少なくとも1つの支持部材であって、前記第1の接合部が前記ハウジングの前記第1の部分を前記支持部材に結合し、前記第2の接合部が前記ハウジングの前記第1の部分を前記ハウジングの前記第2の部分及び前記支持部材に結合する、支持部材と、
を備える、デバイス。
(2) 前記第1のハウジングが、コイルを備え、前記第2のハウジングが、ケーブル管を備える、実施態様1に記載のデバイス。
(3) 前記少なくとも1つの照明ファイバが、少なくとも2つの照明ファイバを備える、実施態様2に記載のデバイス。
(4) 前記支持部材が、コアワイヤである、実施態様3に記載のデバイス。
(5) 前記ハウジングの前記ルーメンを通じて延在する撚り線を更に備える、実施態様4に記載のデバイス。
【0264】
(6) 前記撚り線が、前記ハウジングの前記近位端に固定され、第1の接合部及び第2の接合部で前記ハウジングに取り付けられる、実施態様5に記載のデバイス。
(7) 前記コアワイヤが、前記ハウジングの遠位端で前記ハウジングに取り付けられ、前記第1及び第2の接合部から近位に延在するが、前記ハウジングの前記近位端までは延在せず、前記コアワイヤの近位端が、前記ハウジングに取り付けられない、実施態様6に記載のデバイス。
(8) 前記第1及び第2の接合部が、前記ハウジングの外径の約1/2〜4倍の範囲の、前記ハウジングに沿った距離によって隔てられる、実施態様7に記載のデバイス。
(9) 前記距離が、前記ハウジングの外径の1/2〜3倍である、実施態様8に記載のデバイス。
(10) 照明ガイドワイヤの近位アセンブリであって、
内部を通じて延在するルーメンを有する第1の管と、
内部を通じて延在するルーメンを有する細長い可撓性ハウジングであって、前記第1の管内に受容されるが、前記第1の管の近位端を超えて近位に延在しない、ハウジングと、
内部を通じてルーメンを有し、前記近位端で前記第1の管の前記ルーメン内に位置付けられ、前記第1の管の前記近位端を超えるが、前記第1の管の前記遠位端を超えずに延在する、第2の管と、
前記ハウジングの前記ルーメン及び前記第1の管の前記ルーメンを通じて、かつそれらを超えて近位に、そして前記第2の管の前記ルーメンの中へと延在する、少なくとも1つの照明ファイバと、
を備え、前記ハウジングが、前記第1の管に固定して取り付けられてはおらず、前記第1の管内で自由に回転し、前記第2の管の前記遠位端及び前記第1の管の前記近位端が、固定して取り付けられる、近位アセンブリ。
【0265】
(11) 前記ハウジングが、ケーブル管である、実施態様10に記載のアセンブリ。
(12) 前記第1の管が、ハイポチューブである、実施態様11に記載のアセンブリ。
(13) 前記第2の管が、ブロックコポリマー樹脂から作製される、実施態様12に記載のアセンブリ。
(14) 前記ハウジングの前記ルーメン及び前記第1の管の前記ルーメンを通じて、かつそれらを超えて近位に、そして前記第2の管の前記ルーメン中へと延在する撚り線を更に備える、実施態様13に記載のアセンブリ。
(15) 前記第2の管の前記近位端に固定して取り付けられ、前記少なくとも1つの照明ファイバに固定して取り付けられる接着性レンズを更に備える、実施態様14に記載のアセンブリ。
【0266】
(16) 前記少なくとも1つの照明ファイバが、少なくとも2つの照明ファイバを備える、実施態様15に記載のアセンブリ。
(17) 外径を有する照明されたガイドワイヤを受容するように構成されるコネクタであって、
近位部と、
遠位部と、
前記近位部及び遠位部を通じて延在し、前記近位部において前記照明されたガイドワイヤの前記外径の直径よりも小さい直径を有するボアと、
を備える、コネクタ。
(18) 前記ボアの前記近位部が、開口内で終結する、実施態様17に記載のコネクタ。
(19) 前記開口の直径が、前記ガイドワイヤの外径の60〜80%である、実施態様18に記載のコネクタ。
(20) 前記遠位ボアが、円錘形である、実施態様19に記載のコネクタ。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14A
図14B
図15
図16
図17A
図17B
図17C
図17D
図17E
図18
図19
図20A
図20B
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図37A-A】
図37B-B】
図37C-C】
図37D-D】
図37E-E】
図37F-F】
図38
図38A
図38B
図38C
図39
図39A