【文献】
3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures(Release 10),3GPP TS 36.213 V10.1.0,2011年 3月30日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.213/36213-a10.zip
【文献】
Huawei, Hisilicon,LTE-A TDD ACK/NACK with channel selection[online],3GPP TSG-RAN WG1#63 R1-106542,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_63/Docs/R1-106542.zip>,2010年11月20日
【文献】
NTT DOCOMO,Remaining Issue for Channel Selection[online],3GPP TSG-RAN WG1#63 R1-106175,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_63/Docs/R1-106175.zip>,2010年11月 9日
【文献】
ZTE,UCI multiplexing on PUCCH[online],3GPP TSG-RAN WG1#63 R1-105973,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_63/Docs/R1-105973.zip>,2010年11月 9日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのもので、本発明が実施され得る唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、このような具体的な細部事項なしにも本発明の実施が可能であるということが当業者には理解される。
【0020】
また、以下に説明される技法(technique)、装置、及びシステムは、様々な無線多重接続システムに適用されてもよい。多重接続システムの例には、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)システム、MC−FDMA(multi carrier frequency division multiple access)システムなどがある。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)又はCDMA2000のような無線技術(technology)で具現されている。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communication)、GPRS(General Packet Radio Service)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)などのような無線技術で具現されている。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(evolved−UTRA)などのような無線技術で具現されている。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部であり、3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTSの一部である。3GPP LTEは、下りリンクではOFDMAを採択し、上りリンクではSC−FDMAを採択している。LTE−A(LTE−advanced)は、3GPP LTEの進展した形態である。説明の便宜のために、以下では、本発明が3GPP LTE/LTE−Aに適用される場合を挙げて説明する。しかし、本発明の技術的特徴がこれに制限されるものではない。例えば、以下の詳細な説明が、3GPP LTE/LTE−Aシステムに対応する移動通信システムに基づいて説明されても、3GPP LTE/LTE−A特有の事項以外は、他の任意の移動通信システムにも同様の適用が可能である。
【0021】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されたり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で図示されたりすることもある。また、本明細書全体を通じて同一の構成要素には同一の図面符号を付して説明する。
【0022】
本発明において、ユーザー機器(UE:User Equipment)は、固定されていても、移動性を有してもよいもので、基地局と通信してユーザーデータ及び/又は各種の制御情報を送受信する各種機器であればよい。ユーザー機器は、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscribe Station)、無線機器(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)などと呼ばれることもある。また、本発明において、基地局(Base Station、BS)は、一般に、ユーザー機器及び/又は他の基地局と通信する固定された地点(fixed station)のことを指し、ユーザー機器及び他の基地局と通信して各種データ及び制御情報を交換する。基地局は、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)などの他の用語と呼ばれることもある。
【0023】
本発明において、特定信号がフレーム/サブフレーム/スロット/搬送波/副搬送波に割り当てられるということは、当該特定信号が該当のフレーム/サブフレーム/スロット/シンボルの期間/タイミングの間に、該当の搬送波/副搬送波を通じて伝送されるということを意味する。
【0024】
本発明でいうランクあるいは伝送ランクは、1 OFDMシンボルあるいは1データRE(Resource Element)上に多重化された/割り当てられたレイヤーの個数を意味する。
【0025】
本発明においてPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)/PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)/PHICH((Physical Hybrid automatic retransmit request Indicator CHannel)/PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)はそれぞれ、DCI(Downlink Control Information)/CFI(Control Format Indicator)/下りリンクACK/NACK(ACKnowlegement/Negative ACK)/下りリンクデータを運ぶリソース要素の集合を意味する。また、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)/PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)/PRACH(Physical Random Access CHannel)はそれぞれ、UCI(Uplink Control Information)/上りリンクデータ/ランダムアクセス信号を運ぶリソース要素の集合を意味する。本発明では、特に、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHに割り当てられたり、又はそれらに属したリソース要素(Resource Element、RE)をそれぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACH RE又はPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHリソースと呼ぶ。
【0026】
そのため、本発明において、ユーザー機器がPUCCH/PUSCH/PRACHを伝送するという表現は、それぞれ、PUSCH/PUCCH/PRACH上で上りリンク制御情報/上りリンクデータ/ランダムアクセス信号を伝送するということと同じ意味で使われる。また、基地局がPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCHを伝送するという表現は、それぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH上で下りリンクデータ/制御情報を伝送するということと同じ意味で使われる。
【0027】
一方、本発明において、ACK/NACK情報を特定のコンステレーションポイント(constellation point)にマッピングするということは、ACK/NACK情報を特定の複素変調シンボルにマッピングするということと同じ意味で使われる。また、ACK/NACK情報を特定複素変調シンボルにマッピングするということは、ACK/NACK情報を特定の複素変調シンボルに変調するということと同じ意味で使われる。
【0028】
図1は、本発明を実行するユーザー機器(UE)及び基地局(BS)の構成要素を示すブロック図である。
【0029】
UEは、上りリンクでは送信装置として動作し、下りリンクでは受信装置として動作する。一方、BSは、上りリンクでは受信装置として動作し、下りリンクでは送信装置で動作する。
【0030】
UE及びBSは、情報及び/又はデータ、信号、メッセージなどを受信できるアンテナ500a,500b、アンテナを制御してメッセージを伝送する送信器(Transmitter)100a,100b、アンテナを制御してメッセージを受信する受信器(Receiver)300a,300b、無線通信システム内の通信に関連した各種の情報を保存するメモリー200a,200bを備える。また、UE及びBSは、UE又はBSに備えられた送信器、受信器、メモリーなどの構成要素と連動し、それらの構成要素を制御して本発明を実行するように構成されたプロセッサ400a,400bをそれぞれ備える。UE内の送信器100a、受信器300a、メモリー200a、プロセッサ400aはそれぞれ、別個のチップ(chip)により独立した構成要素として具現されてもよく、2つ以上が一つのチップ(chip)により具現されてもよい。同様に、BS内の送信器100b、受信器300b、メモリー200b、プロセッサ400bもそれぞれ、別個のチップにより独立した構成要素として具現されてもよく、2つ以上が一つのチップにより具現されてもよい。送信器と受信器とを統合してUE又はBS内で単一の送受信器(transceiver)にしてもよい。
【0031】
アンテナ500a,500bは、送信器100a,100bで生成された信号を外部に伝送したり、外部から無線信号を受信して受信器300a,300bに伝達する機能を果たす。アンテナ500a,500bはアンテナポートと呼ばれることもある。各アンテナポートは一つの物理アンテナに相当してもよく、一つよりも多い物理アンテナ要素(element)の組み合わせにより構成されてもよい。各アンテナポートから伝送された信号はUE内の受信器300aでそれ以上分解されることはない。該当のアンテナポートに対応して伝送された参照信号はUEの観点からのアンテナポートを定義し、チャネルが一物理アンテナからの単一(single)無線チャネルなのか、或いは、当該アンテナポートを含む複数の物理アンテナ要素(element)からの合成(composite)チャネルなのかにかからわず、UEが当該アンテナポートに対するチャネル推定を行えるようにする。すなわち、アンテナポートは、当該アンテナポート上のシンボルを伝達するチャネルが、同アンテナポート上の他のシンボルが伝達されるチャネルから導出され得るように定義される。複数のアンテナを用いてデータを送受信する多重入出力(Multi−Input Multi−Output、MIMO)機能を支援する送受信器は2個以上のアンテナに接続可能である。
【0032】
プロセッサ400a,400bは、一般に、UE又はBS内の各種モジュールの動作全般を制御する。特に、プロセッサ400a,400bは、本発明を実行するための各種の制御機能、サービス特性及び伝播環境によるMAC(Medium Access Control)フレーム可変制御機能、遊休モード動作を制御するための電力節約モード機能、ハンドオーバー(Handover)機能、認証及び暗号化機能などを実行することができる。プロセッサ400a,400bは、コントローラ(controller)、マイクロコントローラ(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピュータ(microcomputer)などと呼ばれることもある。一方、プロセッサ400a,400bを、ハードウェア(hardware)、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア、又はこれらの結合により具現することができる。ハードウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明を実行するように構成されたASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、又はFPGAs(field programmable gate arrays)などをプロセッサ400a,400bに備えることができる。一方、ファームウェアやソフトウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明の機能又は動作を行うモジュール、手順又は関数などを含むようにファームウェアやソフトウェアを構成することができ、本発明を実行し得るように構成されたファームウェア又はソフトウェアは、プロセッサ400a,400b内に備えられてもよく、メモリー200a,200bに保存されてプロセッサ400a,400bにより駆動されてもよい。
【0033】
送信器100a,100bは、プロセッサ400a,400b又は該プロセッサに接続したスケジューラからスケジューリングされて外部に伝送される信号及び/又はデータに所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行ってからアンテナ500a,500bに伝達する。例えば、送信器100a,100bは、伝送しようとするデータ列に逆多重化、チャネル符号化及び変調過程などを行ってK個のレイヤーに変換する。K個のレイヤーは送信器内の送信処理器を経て送信アンテナ500a,500bから伝送される。UE及びBSの送信器100a,100b及び受信器300a,300bは、送信信号及び受信信号を処理する過程によって異なる構成とすることができる。
【0034】
メモリー200a,200bは、プロセッサ400a,400bの処理及び制御のためのプログラムを保存することができ、入出力される情報を臨時保存することができる。メモリー200a,200bはバッファーとして用いられてもよい。メモリーは、フラッシュメモリータイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)又はカードタイプのメモリー(例えば、SD又はXDメモリーなど)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、PROM(Programmable Read−Only Memory)、磁気メモリー、磁気ディスク、光ディスクなどを用いて具現することができる。
【0035】
図2は、ユーザー機器及び基地局内の送信器構造の一例を示す図である。
図2を参照して、送信器100a,100bの動作についてより具体的に説明する。
【0036】
図2を参照すると、UE又は基地局内の送信器100a,100bは、スクランブラ301、変調マッパー302、レイヤーマッパー303、プリコーダ304、リソース要素マッパー305、及びOFDM信号生成器306を備えることができる。
【0037】
送信器100a,100bは、一つ以上のコードワード(codeword)を送信することができる。各コードワード内の符号化されたビット(coded bits)はそれぞれ、スクランブラ301によりスクランブリングされて物理チャネル上で伝送される。コードワードは、データ列と呼ばれることもあり、MAC層が提供するデータブロックと等価である。MAC層が提供するデータブロックは伝送ブロックと呼ばれることもある。
【0038】
スクランブルされたビットは、変調マッパー302により複素変調シンボル(complex−valued modulation symbols)に変調される。変調マッパー302は、スクランブルされたビットを既に決定された変調方式によって変調して、信号コンステレーション(signal constellation)上の位置を表現する複素変調シンボルに配置することができる。変調方式(modulation scheme)には制限がなく、m−PSK(m−Phase Shift Keying)又はm−QAM(m−Quadrature Amplitude Modulation)などを、上記の符号化されたデータの変調に用いることができる。
【0039】
複素変調シンボルは、レイヤーマッパー303により一つ以上の伝送レイヤーにマッピングされる。
【0040】
各レイヤー上の複素変調シンボルは、アンテナポート上での伝送のためにプリコーダ304によりプリコーディングされる。具体的に、プリコーダ304は、複素変調シンボルを多重送信アンテナ500−1,…,500−N
tに基づくMIMO方式で処理して、アンテナ特定シンボルを出力し、アンテナ特定シンボルを該当のリソース要素マッパー305に分配する。すなわち、伝送レイヤーのアンテナポートへのマッピングはプリコーダ304により行われる。プリコーダ304は、レイヤーマッパー303の出力xをN
t×M
tのプリコーディング行列WとかけてN
t×M
Fの行列zとして出力することができる。
【0041】
リソース要素マッパー305は、各アンテナポートへの複素変調シンボルを適切なリソース要素(resource elements)にマッピング/割り当てる。リソース要素マッパー305は、各アンテナポートに対する複素変調シンボルを適切な副搬送波に割り当て、ユーザーに基づいて多重化することができる。
【0042】
OFDM信号生成器306は、各アンテナポートに対する複素変調シンボル、すなわち、アンテナ特定シンボルを、OFDM又はSC−FDM方式で変調し、複素時間ドメイン(complex−valued time domain)OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル信号又はSC−FDM(Single Carrier Frequency Division Multiplexing)シンボル信号を生成する。OFDM信号生成器306は、アンテナ特定シンボルにIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を行うことができ、IFFTの行われた時間ドメインシンボルにはCP(Cyclic Prefix)を挿入することができる。OFDMシンボルは、デジタル−アナログ(digital−to−analog)変換、周波数アップ変換などを経て、各送信アンテナ500−1,…,500−N
tから受信装置に送信される。OFDM信号生成器306は、IFFTモジュール、P挿入器、DAC(Digital−to−Analog Converter)、及び周波数アップ変換器(frequency upconverter)などを備えることができる。
【0043】
一方、送信器100a,100bがコードワードの送信にSC−FDM接続(SC−FDMA)方式を採択する場合は、送信器100a,100bが離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform)モジュール307(あるいは、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)モジュール)を有することができる。この離散フーリエ変換は、アンテナ特定シンボルにDFT(Discrete Fourier Transform)あるいはFFT(Fast Fourier Transform)(以下、DFT/FFT)を行い、このDFT/FFTされたシンボルをリソース要素マッパー305に出力する。SC−FDMA(Single carrier FDMA)は、伝送信号のPAPR(Peak−to−Average Power Ratio)あるいはCM(Cubic Metric)を下げて伝送する方式である。SC−FDMAによれば、伝送される信号が電力増幅器(power amplifier)の非線形(non−linear)歪み区間を避けて伝送されることが可能になる。そのため、送信器が既存のOFDM方式に比べてより低い電力で信号を伝送しても、受信器が一定の強度と誤り率を満たす信号を受信することとなる。すなわち、SC−FDMAによれば、送信装置の電力消耗を減らすことができる。
【0044】
既存のOFDM信号生成器では、各副搬送波に載せられていた信号がIFFTを通過しながら多重搬送波変調(Multi Carrier Modulation、MCM)によって同時に並列に伝送されるため、電力増幅器効率が低下する問題があった。これに対し、SC−FDMAでは、副搬送波に信号をマッピングする前にまず情報をDFT/FFTする。DFT/FFTモジュール307を通過した信号はDFT/FFTの効果によりPAPRが増加する。DFT/FFTされた信号は、リソース要素マッパー305により副搬送波にマッピングされた後、再びIFFTされて時間ドメイン信号に変換される。すなわち、SC−FDMA送信器は、OFDM信号生成器の前段でDFTあるいはFFT演算をさらに行うから、PAPRがFFT入力端で増加してから、再びIFFTを通過しながら最終伝送信号のPAPRが減るようにする。この形態は、既存のOFDM信号生成器の前にDFTモジュール(あるいはFFTモジュール)307が追加されたのと同様であることから、SC−FDMAは、DFT−s−OFDM(DFT−spread OFDM)とも呼ばれる。
【0045】
SC−FDMAは、単一搬送波性質を満たさなければならない。
図3は、単一搬送波特性を満たしながら、入力シンボルを周波数ドメインで副搬送波にマッピングする例を示す図である。
図3(a)及び
図3(b)のいずれかによって、DFTされたシンボルが副搬送波に割り当てられると、単一搬送波性質を満たす伝送信号が得られる。
図3(a)は局地的(localized)マッピング方法を、
図3(b)は分散的(distributed)マッピング方法を示している。
【0046】
一方、クラスタ(clustered)DFT−s−OFDMという方式が送信器100a,100bに採択されてもよい。クラスタDFT−s−OFDMは、既存のSC−FDMA方式の変形であり、DFT/FFTモジュール307及びプリコーダ304を経た信号を、いくつかのサブブロックに分けた後、副搬送波に不連続的にマッピングする方法である。
図4乃至
図6は、クラスタDFT−s−OFDMにより入力シンボルが単一搬送波にマッピングされる例を示す図である。
【0047】
図4は、クラスタSC−FDMAにおいてDFTプロセス出力サンプルが単一搬送波にマッピングされる信号処理過程を示す図である。
図5及び
図6は、クラスタSC−FDMAにおいてDFTプロセス出力サンプルが多重搬送波(multi−carrier)にマッピングされる信号処理過程を示す図である。
図4は、イントラ搬送波(intra−carrier)クラスタSC−FDMAを適用する例に相当し、
図5及び
図6は、インター搬送波(inter−carrier)クラスタSC−FDMAを適用する例に相当する。
図5は、周波数ドメインで連続的(contiguous)にコンポーネント搬送波(component carrier)が割り当てられた状況下で、隣接したコンポーネント搬送波間の副搬送波間隔(spacing)が整列された場合に、単一のIFFTブロックを用いて信号を生成する場合を示している。
図6は、周波数ドメインで不連続的(non−contiguous)にコンポーネント搬送波が割り当てられた状況下で複数のIFFTブロックを用いて信号を生成する場合を示している。
【0048】
図7は、セグメント(segmented)SC−FDMAの信号処理過程を示す図である。
【0049】
セグメントSC−FDMAは、任意個数のDFTと同じ個数のIFFTが適用されてDFTとIFFTとの関係構成が一対一関係を有するもので、単に既存のSC−FDMAのDFT拡散とIFFTの周波数副搬送波マッピング構成を拡張したものであることから、NxSC−FDMA又はNxDFT−s−OFDMAと表現されることもある。本明細書は、これらをセグメントSC−FDMAと総称する。
図7を参照すると、セグメントSC−FDMAは、単一搬送波特性条件を緩和するために、全体時間ドメイン変調シンボルをN(Nは1よりも大きい整数)個のグループに束ねてグループ単位にDFTプロセスを行う。
【0050】
再び
図2を参照すると、受信器300a,300bの信号処理過程は、送信器の信号処理と逆の過程となる。具体的に、受信器300a,300bは、外部からアンテナ500a,500bを介して受信した無線信号に復号(decoding)及び復調(demodulation)を行って該当のプロセッサ400a,400bに伝達する。受信器300a,300bに接続しているアンテナ500a,500bは、N
r個の多重受信アンテナを有することができ、受信アンテナを介して受信した信号のそれぞれは、基底帯域信号に復元された後、多重化及びMIMO復調化を経て、送信器100a,100bが本来伝送しようとしたデータ列に復元される。受信器300a,300bは、受信した信号を基底帯域信号に復元するための信号復元器、受信処理された信号を結合して多重化する多重化器、多重化された信号列を該当のコードワードに復調するチャネル復調器を有することができる。信号復元器、多重化器、及びチャネル復調器は、それらの機能を実行する統合された一つのモジュール又はそれぞれの独立したモジュールにすることができる。さらにいうと、信号復元器は、アナログ信号をデジタル信号に変換するADC(analog−to−digital converter)、該デジタル信号からCPを除去するCP除去器、CPの除去された信号にFFT(fast Fourier transform)を適用して周波数ドメインシンボルを出力するFFTモジュール、周波数ドメインシンボルをアンテナ特定シンボルに復元するリソース要素デマッパー(resource element demapper)/等化器(equalizer)を有することができる。アンテナ特定シンボルは多重化器により伝送レイヤーに復元され、伝送レイヤーは、チャネル復調器により、送信装置が伝送しようとしたコードワードに復元される。
【0051】
一方、受信器300a,300bが、
図3乃至
図7で説明したSC−FDMA方式により伝送された信号を受信する場合、受信器は300a,300bは、逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform、IDFT)モジュール(あるいは、IFFTモジュール)をさらに有する。IDFT/IFFTモジュールは、リソース要素デマッパーにより復元されたアンテナ特定シンボルにIDFT/IFFTを行い、IDFT/IFFTされたシンボルを多重化器に出力する。
【0052】
参考として、図
3乃至
図7ではスクランブラ301、変調マッパー302、レイヤーマッパー303、プリコーダ304、リソース要素マッパー305、及びOFDM信号生成器306が送信器100a,100bに備えられるとしたが、送信装置のプロセッサ400a,400bが、スクランブラ301、変調マッパー302、レイヤーマッパー303、プリコーダ304、リソース要素マッパー305、及びOFDM信号生成器306を有するように構成されてもよい。同様に、
図1乃至
図7では信号復元器、多重化器、チャネル復調器が受信器300a,300bに備えられるとしたが、受信装置のプロセッサ400a,400bが、信号復元器、多重化器、及びチャネル復調器を有するように構成されてもよい。以下では、説明の便宜のために、スクランブラ301、変調マッパー302、レイヤーマッパー303、プリコーダ304、リソース要素マッパー305、及びOFDM信号生成器306(SC−FDMA方式ではDFTモジュール307をさらに含む。)が、それらの動作を制御するプロセッサ400a,400bと分離した送信器100a,100bに備えられ、信号復元器、多重化器、及びチャネル復調器が、それらの動作を制御するプロセッサ400a,400bとは分離した受信器300a,300bに備えられているとして説明する。しかし、スクランブラ301、変調マッパー302、レイヤーマッパー303、プリコーダ304、リソース要素マッパー305及びOFDM信号生成器306,307がプロセッサ400a,400bに備えられた場合、及び信号復元器、多重化器、チャネル復調器(SC−FDMA方式ではIFFTモジュールをさらに含む。)が、プロセッサ400a,400bに備えられた場合にも本発明の実施例を同様に適用することができる。
【0053】
図8には、無線通信システムで用いられる無線フレーム構造の例を示す。特に、
図8(a)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムのフレーム構造タイプ1(FS−1)による無線フレームを例示しており、
図8(b)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムのフレーム構造タイプ2(FS−2)による無線フレームを例示している。
図8(a)のフレーム構造は、FDD(Frequency Division Duplex)モード、及び半(half)FDD(H−FDD)モードで適用可能である。
図8(b)のフレーム構造は、TDD(Time Division Duplex)モードで適用可能である。
【0054】
図8を参照すると、3GPP LTE/LTE−Aで用いられる無線フレームは、10ms(307200T
s)の長さを有し、10個の均等なサイズのサブフレームで構成される。1無線フレーム内の10個のサブフレームにはそれぞれ番号を与えることができる。ここで、T
sは、サンプリング時間を表し、T
s=1/(2048×15kHz)で表示される。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、2個のスロットで構成される。1無線フレーム内で20個のスロットは0から19まで順にナンバリングされてもよい。各スロットは0.5msの長さを有する。1サブフレームを伝送するための時間は伝送時間間隔(TTI:transmission time interval)で定義される。時間リソースは、無線フレーム番号(あるいは無線フレームインデックスともいう。)、サブフレーム番号(あるいは、サブフレームインデックスともいう。)、スロット番号(あるいは、スロットインデックスともいう。)などにより区別可能である。
【0055】
無線フレームはデュプレックス(duplex)モードによって異なる構成とすることができる。例えば、FDDモードで、下りリンク伝送及び上りリンク伝送は周波数により区別されるので、無線フレームは、下りリンクサブフレーム又は上りリンクサブフレームのいずれか一方のみを含む。
【0056】
一方、TDDモードでは、下りリンク伝送及び上りリンク伝送が時間によって区別されるため、フレーム内のサブフレームは、下りリンクサブフレームと上りリンクサブフレームとに区別される。表1は、TDDモードにおいてUL−DL構成を例示したものである。
【0057】
【表1】
表1で、Dは下りリンクサブフレームを、Uは上りリンクサブフレームを、Sは特異(special)サブフレームを表す。特異サブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot TimeSlot)、GP(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot TimeSlot)の3つのフィールドを含む。DwPTSは、下りリンク伝送用に留保される時間区間であり、UpPTSは、上りリンク伝送用に留保される時間区間である。
【0058】
図9は、無線通信システムにおいてDL/ULスロット構造の一例を示す図である。特に、同図には、3GPP LTE/LTE−Aシステムのリソース格子(resource grid)の構造を示す。アンテナポート当たり1個のリソース格子がある。
【0059】
図9を参照すると、スロットは、時間ドメインで複数のOFDMシンボルを有し、周波数ドメインで複数のリソースブロック(resource block、RB)を有する。OFDMシンボルは1シンボル区間を意味することもある。リソースブロックは、周波数ドメインで複数の副搬送波を有する。OFDMシンボルを多重接続方式によってOFDMシンボル、SC−FDMシンボルなどと呼ぶこともできる。1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、チャネル帯域幅、CP長によって様々に変更可能である。例えば、正規(normal)CPの場合には、1スロットが7個のOFDMシンボルを含み、拡張(extended)CPの場合には、1スロットが6個のOFDMシンボルを含む。
図8では、説明の便宜のために、1スロットが7 OFDMシンボルで構成されるサブフレームを例示したが、本発明の実施例は、他の個数のOFDMシンボルを有するサブフレームにも同一の適用が可能である。参考として、1 OFDMシンボル及び1副搬送波で構成されたリソースを、リソース要素(resource element、RE)あるいはトーン(tone)と呼ぶ。
【0060】
図9を参照すると、各スロットで伝送される信号は、N
DL/ULRBN
RBsc個の副搬送波(subcarrier)とN
DL/ULsymb個のOFDMあるいはSC−FDMシンボルとで構成されるリソース格子(resource grid)で表現することができる。ここで、N
DLRBは、下りリンクスロットでのリソースブロック(resource block、RB)の個数を表し、N
ULRBは、上りリンクスロットでのRBの個数を表す。N
DLRBとN
ULRBは、下りリンク伝送帯域幅と上りリンク伝送帯域幅にそれぞれ依存する。各OFDMシンボルは、周波数ドメインで、N
DL/ULRBN
RBsc個の副搬送波を含む。1搬送波に対する副搬送波の個数は、FFT(Fast Fourier Transform)サイズによって決定される。副搬送波の類型は、データ伝送のためのデータ副搬送波、参照信号の伝送のための参照信号副搬送波、ガードバンド(guard band)及びDC成分のためのヌル副搬送波とに分類可能である。DC成分のためのヌル副搬送波は、未使用のまま残される副搬送波のことであり、OFDM信号生成過程で搬送波周波数(carrier frequency、f
0)にマッピングされる。搬送波周波数は中心周波数(center frequency)とも呼ばれる。N
DLsymbは、下りリンクスロット内のOFDMあるいはSC−FDMシンボルの個数を表し、N
ULsymbは、上りリンクスロット内のOFDMあるいはSC−FDMシンボルの個数を表す。N
RBscは、一つのRBを構成する副搬送波の個数を表す。
【0061】
換言すると、物理リソースブロック(physical resource block、PRB)は、時間ドメインにおいてN
DL/ULsymb個の連続したOFDMシンボルあるいはSC−FDMシンボルで定義され、周波数ドメインにおいてN
RBsc個の連続した副搬送波で定義される。したがって、一つのPRBは、N
DL/ULsymb×N
RBsc個のリソース要素で構成される。
【0062】
リソース格子内の各リソース要素は、1スロット内のインデックス対(k,l)により固有に定義可能である。kは、周波数ドメインにおいて0からN
DL/ULRBN
RBsc−1まで与えられるインデックスであり、lは、時間ドメインにおいて0からN
DL/ULsymb−1まで与えられるインデックスである。
【0063】
図10は、無線通信システムにおいて下りリンクサブフレーム構造の一例を示す図である。
【0064】
図10を参照すると、各サブフレームを、制御領域(control region)とデータ領域(data region)とに区別することができる。制御領域は、先頭のOFDMシンボルから始めて一つ以上のOFDMシンボルを含む。サブフレーム内の制御領域に用いられるOFDMシンボルの個数はサブフレーム別に独立して設定されればよく、OFDMシンボルの個数はPCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)により伝送される。基地局は、制御領域を用いて各種の制御情報をユーザー機器に伝送することができる。制御情報の伝送のために、制御領域にはPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)、PCFICH、PHICH(Physical Hybrid automatic retransmit request Indicator CHannel)などが割り当てられうる。
【0065】
基地局は、伝送チャネルであるPCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)のリソース割当に関する情報、上りリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)、HARQ情報、DAI(Downlink Assignment Index)などをPDCCH上で各ユーザー機器又はユーザー機器グループに伝送する。
【0066】
基地局は、データ領域を用いてユーザー機器あるいはユーザー機器グループのためのデータを伝送することができる。データ領域で伝送されるデータをユーザーデータと呼ぶことができる。ユーザーデータの伝送のために、データ領域にはPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)が割り当てられうる。PCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)はPDSCHを通じて伝送される。ユーザー機器は、PDCCHを通じて伝送される制御情報を復号して、PDSCHを通じて伝送されるデータを読むことができる。PDSCHのデータがどのユーザー機器あるいはユーザー機器グループに伝送されるものであるか、ユーザー機器あるいはユーザー機器グループがどのようにPDSCHデータを受信して復号すべきか、などを表す情報がPDCCHに含まれて伝送される。例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRCマスキング(masking)されており、「B」という無線リソース(例、周波数位置)及び「C」という伝送形式情報(例、伝送ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて伝送されるデータに関する情報が特定サブフレームで伝送されると仮定する。該当のセルのUEは、自身が持っているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタリングし、「A」のRNTIを有しているUEはPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報から、「B」と「C」により指示されるPDSCHを受信する。
【0067】
複数のPDCCHが制御領域で伝送され、UEは、複数のPDCCHをモニターして、自身のPDCCHを検出することができる。1 PDCCHが運ぶDCIは、PUCCHフォーマットによってそのサイズ及び用途が異なり、符号化率によってそのサイズが異なることがある。
【0068】
DCIフォーマットは各UE別に独立して適用され、1サブフレーム中に複数のUEのPDCCHが多重化されてもよい。各UEのPDCCHは独立してチャネルコーディングされてCRC(cyclic redundancy check)が付加される。CRCは、各UEが自身のPDCCHを受信できるように、各UEの固有識別子でマスク(mask)される。しかし、基本的にUEは、自身のPDCCHが伝送される位置を知っておらず、毎サブフレームごとに該当するDCIフォーマットの全てのPDCCHを、自身の識別子を有しているPDCCHを受信するまでブラインド検出(ブラインド復号(decoding)という。)する。
【0069】
図11は、無線通信システムにおいて上りリンクサブフレーム構造の一例を示す図である。
【0070】
図11を参照すると、上りリンクサブフレームは、周波数ドメインで制御領域とデータ領域とに区別可能である。1つ又は複数のPUCCH(physical uplink controlchannel)がUCI(uplink control information)を運ぶために、制御領域に割り当てられるうる。1つ又は複数のPUSCH(physical uplink shared channel)がユーザーデータを運ぶために、データ領域に割り当てられうる。UEが上りリンク伝送にSC−FDMA方式を採択する場合に、単一搬送波特性を維持するために、PUCCHとPUSCHを同時に伝送してはならない。
【0071】
一つのPUCCHが運ぶUCIは、PUCCHフォーマットによってそのサイズ及び用途が異なり、符号化率によってそのサイズが異なっくることがある。例えば、下記のようにPUCCHフォーマットを定義することができる。
【0072】
【表2】
上りリンクサブフレームでは、DC(Direct Current)副搬送波を基準に遠く離れた副搬送波が制御領域として用いられる。換言すると、上りリンク伝送帯域幅の両端部に位置する副搬送波が、上りリンク制御情報の伝送に割り当てられる。DC副搬送波は、信号伝送に使用されずに残される成分であって、OFDM/SC−FDM信号生成器306による周波数アップ変換過程で搬送波周波数f
0にマッピングされる。
【0073】
一UEに対するPUCCHは、1サブフレーム内のRB対に割り当てられ、該RB対に属したRBは2つのスロットでそれぞれ異なる副搬送波を占有する。このように割り当てられるPUCCHを、PUCCHに割り当てられたRB対がスロット境界で周波数ホッピングすると表現する。ただし、周波数ホッピングが適用されない場合には、RB対が同じ副搬送波を占有する。周波数ホッピングの有無にかかわらず、一UEに対するPUCCHは1サブフレーム内のRB対に割り当てられるので、同一PUCCHが一つのULサブフレーム内の各スロットで1個のRBを通じて一回ずつ、総2回伝送される。
【0074】
以下では、1サブフレーム内の各PUCCH伝送に用いられるRB対をPUCCH領域(PUCCH region)又はPUCCHリソース(PUCCH resource)ともいう。また、以下では、説明の便宜のために、PUCCHのうち、ACK/NACKを運ぶPUCCHをACK/NACK PUCCH、CQI/PMI/RIを運ぶPUCCHをCSI(Channel State Information)PUCCH、SRを運ぶPUCCHをSR PUCCHと呼ぶ。
【0075】
UEには、上位(higher)層シグナリング、あるいは明示的(explicit)方式又は暗黙的(implicit)方式によりBSからUCIの伝送のためのPUCCHリソースが割り当てられる。
【0076】
ACK/NACK(ACKnowledgment/negative ACK)、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Information)、SR(Scheduling Request)などの上りリンク制御情報(UCI)が、上りリンクサブフレームの制御領域上で伝送されうる。
【0077】
無線通信システムにおいて、BSとUEはデータを相互送信/受信する。BS/UEがデータをUE/BSに伝送すると、該UE/BSは、受信したデータを復号(decode)し、そのデータ復号に成功するとBS/UEにACKを伝送し、データ復号に失敗するとBS/UEにNACKを伝送する。基本的に、3GPP LTEシステムにおいて、UEはBSからデータユニット(例えば、PDSCH)を受信し、該データユニットに関するスケジューリング情報を運ぶPDCCHリソースにより決定される暗黙的PUCCHリソースを用いて、各データユニットに対するACK/NACKをBSに伝送する。
【0078】
図12は、ACK/NACKのためのPUCCHリソースを決定する例を示す図である。
【0079】
LTEシステムにおいてACK/NACKのためのPUCCHリソースは、各UEにあらかじめ割り当てられているのではなく、複数のPUCCHリソースをセル内の複数のUEが毎時点ごとに分けて使用する。具体的に、UEがACK/NACKを伝送するのに使用するPUCCHリソースは、該当の下りリンクデータを運ぶPDSCHに関するスケジューリング情報を運ぶPDCCHに基づいて暗黙的方式で決定される。それぞれのDLサブフレームにおいてPDCCHが伝送される全体領域は複数のCCE(Control Channel Element)で構成され、UEに伝送されるPDCCHは一つ以上のCCEで構成される。CCEは、複数(例えば、9個)のREG(Resource Element Group)を含む。1 REGは、参照信号(Reference Signal:RS)を除外した状態で、隣接する4個のRE(Resource Element)で構成される。UEは、自身が受信したPDCCHを構成するCCEのインデックスのうち、特定CCEインデックス(例えば、先頭のあるいは最も低いCCEインデックス)の関数により誘導あるいは計算される暗黙的PUCCHリソースを用いてACK/NACKを伝送する。
【0080】
図12を参照すると、それぞれのPUCCHリソースインデックスはACK/NACKのためのPUCCHリソースに対応する。
図12のように、4〜6番CCEで構成されたPDCCHを通じて、PDSCHに関するスケジューリング情報がUEに伝送されると仮定すると、UEは、PDCCHを構成する最低CCEである4番CCEのインデックスから誘導あるいは計算されたPUCCH、例えば、4番PUCCHを用いてACK/NACKをBSに伝送する。
図12は、DLに最大M’個のCCEが存在し、ULに最大M個のPUCCHが存在する場合を例示する。M’=Mでもよいが、M’値とM値とを異なるように設計し、CCEとPUCCHリソースとのマッピングが重なるようにすることも可能である。
【0081】
例えば、PUCCHリソースインデックスを下記のように定めることができる。
【0082】
【数1】
ここで、n
(1)PUCCHは、ACK/NACK伝送のためのPUCCHリソースインデックスを表し、N
(1)PUCCHは、上位レイヤーから伝達されたシグナリング値を表す。n
CCEは、PDCCH伝送に用いられたCCEインデックスのうち、最も小さい値を表すことができる。
【0083】
図13は、単一搬送波状況で通信を行う例を示す図である。
図13は、LTEシステムでの通信例に対応する。
【0084】
図13を参照すると、一般的なFDD方式無線通信システムは、一つの下りリンク帯域とこれに対応する一つの上りリンク帯域を通じてデータ送受信を行う。BSとUEは、サブフレーム単位にスケジューリングされたデータ及び/又は制御情報を送受信する。データは、上り/下りリンクサブフレームに設定されたデータ領域を通じて送受信され、制御情報は、上り/下りリンクサブフレームに設定された制御領域を通じて送受信される。そのために、上り/下りリンクサブフレームは種々の物理チャネルを通じて信号を運ぶ。
図13は、便宜上、FDD方式を中心に説明したが、上述した内容は、
図8の無線フレームを時間領域で上り/下りリンクに区別することによってTDD方式にも適用可能である。
【0085】
図14には、多重搬送波状況下で通信を行う例を示す。
【0086】
LTE−Aシステムは、より広い周波数帯域を用いるために、複数の上り/下りリンク周波数ブロックを束ねて、より大きい上り/下りリンク帯域幅を用いる搬送波アグリゲーション(carrier aggregation又はbandwidth aggregation)技術を用いる。多重搬送波システム又は搬送波アグリゲーション(carrier aggregation、CA)システムは、広帯域支援のために目標帯域(bandwidth)よりも小さい帯域を有する複数の搬送波を束ねて用いるシステムのことをいう。目標帯域よりも小さい帯域を有する複数の搬送波を束ねるとき、束ねられる搬送波の帯域は、既存システムとの互換(backward compatibility)のために、既存システムで用いる帯域幅に制限されるとよい。例えば、既存のLTEシステムは、1.4、3、5、10、15、20MHzの帯域幅を支援し、LTEシステムから進展したLTE−A(LTE−Advanced)システムは、LTEで支援する帯域幅のみを用いて20MHzよりも大きい帯域幅を支援することができる。又は、既存システムで使用する帯域幅によらず、新しい帯域幅を定義して搬送波アグリゲーションを支援してもよい。多重搬送波は、搬送波アグリゲーション及び帯域幅アグリゲーションと同じ意味で使われる。また、搬送波アグリゲーションは、隣接した(contiguous)搬送波アグリゲーション、隣接していない(non−contiguous)搬送波アグリゲーションを総称する。参考として、TDDで1個のコンポーネント搬送波(component carrier、CC)のみが通信に用いられる場合、
図13の単一搬送波状況(non−CA)下における通信に相当する。ここで、UL CC及びDL CCはそれぞれ、ULリソース(UL resources)及びDLリソース(DL resources)とも呼ばれる。
【0087】
例えば、
図14を参照すると、上り/下りリンクにそれぞれ5個の20MHzのCCが束ねられて100MHz帯域幅を支援することができる。それぞれのCCは、周波数領域で互いに隣接していても、非−隣接していてもよい。
図14は、便宜上、UL CCの帯域幅とDL CCの帯域幅とがいずれも同一且つ対称である場合を示している。しかし、各CCの帯域幅は独立して定められてもよい。一例として、UL CCの帯域幅は、5MHz(UL CC0)+20MHz(UL CC1)+20MHz(UL CC2)+20MHz(UL CC3)+5MHz(UL CC4)のように構成されてもよい。また、UL CCの個数とDL CCの個数とが異なる非対称の搬送波アグリゲーションにしてもよい。非対称の搬送波アグリゲーションは、可用周波数帯域の制限により発生することもあり、ネットワーク設定により人為的に発生することもある。一例として、BSがX個のDL CCを管理しても、特定UEが受信可能な周波数帯域はY(≦X)個のDL CCに限定されることがある。この場合、UEは、Y個のCCを通じて伝送されるDL信号/データをモニターすればよい。また、BSがL個のUL CCを管理しても、特定UEが送信可能な周波数帯域はM(≦L)個のUL CCに限定されることがある。このように、特定UEに限定されたDL CCあるいはUL CCを、特定UEでの設定された(configured)サービング(serving)ULあるいはDL CCと呼ぶ。BSは、該BSが管理するCCのうち一部又は全部を活性化(activate)したり、一部のCCを非活性化(deactivate)することで、UEに所定の個数のCCを割り当てることができる。BSは活性化/非活性化されるCCを変更することができ、活性化/非活性化されるCCの個数を変更することができる。一方、BSは、セル−特定あるいはUE−特定にUEが優先してモニター/受信すべきZ個のDL CC(ここで、1≦Z≦Y≦X)を主要(main)DL CCと構成することができる。また、BSは、セル−特定あるいはUE−特定にUEが優先して送信するN個のUL CC(ここで、1≦N≦M≦L)を主要(main)UL CCと構成することができる。このように特定UEに限定された主要DLあるいはUL CCを、特定UEでの設定された(configured)サービング(serving)ULあるいはDL CCとも呼ぶ。搬送波アグリゲーションに関する種々のパラメータは、セル−特定(cell−specific)、UEグループ−特定(UE group−specific)又はUE−特定(UE−specific)に設定することができる。
【0088】
一応BSがUEに利用可能なCCをセル−特定あるいはUE−特定に割り当てると、該UEへのCC割当が全面的に再構成されたり、UEがハンドオーバーしない限り、一応割り当てられたCCのうち少なくとも一つは非活性化されない。以下では、UEへのCC割当の全面的な再構成でない限り非活性化されないCCをPCC(Primary CC)と称し、BSが自由に活性化/非活性化し得るCCをSCC(Secondary CC)と称する。単一搬送波通信は、1個のPCCをUEとBS間の通信に使用し、SCCは通信に使用しない。一方、PCCとSCCは制御情報を基準に区別されてもよい。例えば、特定制御情報は特定CCのみを通じて送受信されるように設定されることがあり、このような特定CCをPCCと呼び、残りのCCをSCC(s)と呼ぶことができる。例えば、PUCCHを通じて伝送される制御情報がこのような特定制御情報に相当する。このように、PUCCH上で伝送される制御情報がPCCのみを通じてUEからBSへと伝送可能な場合、該UEのPUCCHが存在するUL CCをUL PCCと呼び、残りのUL CCはULSCC(s)と呼ぶことができる。他の例として、UE−特定的CCが用いられる場合に、特定UEは、DL同期シグナル(synchronization signal、SS)を特定制御情報としてBSから受信することができる。この場合、特定UEがDL SSを受信して初期DL時間同期を取ったDL CC(換言すると、BSのネットワークへの接続を試みるのに用いたDL CC)をDL PCCと呼び、残りのDL CCをDL SCC(s)と呼ぶことができる。LTE−A release−10に基づく通信システムでは、多重搬送波通信は各UE当たり1個のPCCと0個又は1個以上の副SCC(s)が通信に用いられる。しかし、これはLTE−A標準に基づく定義であり、将来、UE当たり複数のPCCを通信に用いることが許容されるだろう。PCCは、主CC(primary CC)、アンカーCC(anchor CC)あるいは主搬送波(primary carrier)と呼ぶこともでき、SCCは、副セル(secondary CC)あるいは副搬送波(secondary CC)と呼ぶこともできる。
【0089】
LTE−Aは、無線リソースを管理するためにセル(cell)の概念を用いる。セルは、下りリンクリソース(DL resources)と上りリンクリソース(UL resources)との組み合わせ、すなわち、DL CCとUL CCとの組み合わせで定義され、上りリンクリソースは必須要素ではない。しかし、これは、現在LTE−A標準における定義であり、将来、セルが上りリンクリソース単独で構成されることも可能になる。したがって、セルは、下りリンクリソース単独、又は下りリンクリソース及び上りリンクリソースの両方で構成可能である。搬送波アグリゲーションが支援される場合に、下りリンクリソース(又は、DL CC)の搬送波周波数(carrier frequency)と上りリンクリソース(又は、UL CC)の搬送波周波数とのリンケージ(linkage)をシステム情報で指示することができる。例えば、システム情報ブロックタイプ2(System Information Block type 2、SIB2)リンケージにより、DLリソースとULリソースとの組み合わせを指示することができる。ここで、搬送波周波数とは、各セルあるいはCCの中心周波数(center frequency)を意味する。主周波数(Primary frequency)(又は、PCC)上で動作するセルを主セル(Primary Cell、PCell)と呼び、副周波数(Secondary frequency)(又は、SCC)上で動作するセルを副セル(Secondary Cell、SCell)と呼ぶことができる。主周波数(あるいはPCC)とは、UEが初期接続設定(initial connection establishment)過程を行ったり、接続再−設定(connection re−establishment)過程を始めるのに用いられる周波数(又はCC)を意味する。PCellは、ハンドオーバー過程で指示されたセルのことを指すこともある。副周波数(又はSCC)とは、RRC接続が設定された後に構成可能であり、追加の無線リソースを提供するのに使用可能な周波数(あるいはCC)を意味する。PCellとSCellはサービングセル(serving cell)と総称されてもよい。したがって、RRC_CONNECTED状態にあるが、搬送波アグリゲーションが設定されていないか、搬送波アグリゲーションを支援しないUEの場合は、PCellのみで構成されたサービングセルが一つのみ存在する。一方、RRC_CONNECTED状態であり、且つ搬送波アグリゲーションが設定されたUEの場合は、一つ以上のサービングセルが存在し、全体サービングセルには一つのPCellと一つ以上のSCellが含まれる。ただし、将来、サービングセルが複数のPCellを含むことが許容されることも可能になるだろう。搬送波アグリゲーションのために、ネットワークは初期保安活性化(initial security activation)過程が開始された後、接続設定過程で初期に構成されるPCellに加えて、一つ以上のSCellを搬送波アグリゲーションを支援するUEのために構成することができる。しかし、UEが搬送波アグリゲーションを支援しても、ネットワークはSCellを付加せずに、PCellのみをUEのために構成することもできる。PCellを主Cell(primary Cell)、アンカーCell(anchor Cell)あるいは主搬送波(primary carrier)と呼ぶこともでき、SCellを、副セル(secondary Cell)あるいは副搬送波(secondary carrier)と呼ぶこともできる。
【0090】
多重搬送波システムにおいて、BSは、複数のデータユニットを与えられたセル(あるいはCC)上でUEに伝送することができ、UEは、サブフレームで当該複数のデータユニットに対するACK/NACKを伝送することができる。下りリンクデータ受信のためのPDSCHを受信する一つ又は複数のセル(あるいはDL CC)をUEに割り当てることができる。UEのためのセル(あるいはDL CC)は、RRCシグナリングによって半−静的(semi−static)に構成(configure)あるいは再構成可能である。また、UEのためのセル(あるいはDL CC)は、L1/L2(MAC)制御シグナリングによって動的に活性化/非活性化されてもよい。したがって、UEが伝送するACK/NACKビットの最大個数は、UEが利用可能なセル(あるいはDL CC)によって異なることがある。すなわち、UEが伝送するACK/NACKビットの最大個数は、RRCにより構成/再構成されたり、L1/L2シグナリングにより活性化されたDL CC(あるいは、構成されたサービングセル)によって異なってくる。
【0091】
図15は、基地局で一つのMACが多重搬送波を管理する概念を説明する。
図16は、ユーザー機器で一つのMACが多重搬送波を管理する概念を説明する。
【0092】
図15及び16を参照すると、一つのMACが一つ以上の周波数搬送波を管理及び運営して送受信を行う。一つのMACで管理される周波数搬送波は互いに隣接(contiguous)する必要がないため、リソースの管理側面でより柔軟(flexible)であるというメリットがある。
図15及び
図16で、一つのPHYは、便宜上、一つのコンポーネント搬送波を意味するとする。ここで、一つのPHYは必ずしも独立したRF(Radio Frequency)デバイスを意味しない。一般に、一つの独立したRFデバイスは一つのPHYを意味するが、必ずしもこれに限定されるわけではなく、一つのRFデバイスが複数のPHYを含むこともできる。
【0093】
図17は、基地局で複数のMACが多重搬送波を管理する概念を説明する。
図18は、ユーザー機器で複数のMACが多重搬送波を管理する概念を説明する。
図19は、基地局で複数のMACが多重搬送波を管理する他の概念を説明する。
図20は、ユーザー機器で複数のMACが多重搬送波を管理する他の概念を説明する。
【0094】
図15及び
図16のような構造の他、
図17乃至
図20のように、複数の搬送波を一つのMACではなく複数のMACが制御する構造も可能である。
図17及び
図18のように、それぞれの搬送波をそれぞれのMACが1:1で制御することもでき、
図19及び
図20のように、一部の搬送波については、それぞれの搬送波をそれぞれのMACが1:1で制御し、残り1個以上の搬送波を一つのMACが制御することもできる。
【0095】
上記のシステムは、1個からN個までの複数の搬送波を含むシステムであり、各搬送波は、隣接又は非隣接(non−contiguous)するように用いられる。これは、上り/下りリンクを問わず共通に適用可能である。TDDシステムは、それぞれの搬送波内に下りリンクと上りリンクの伝送を含むN個の複数の搬送波を運営するように構成され、FDDシステムは、複数の搬送波を上りリンクと下りリンクにそれぞれ使用するように構成される。FDDシステムでは、上りリンクと下りリンクで束ねられる搬送波の数及び/又は搬送波の帯域幅が互いに異なる非対称の搬送波アグリゲーションも支援可能である。
【0096】
上りリンクと下りリンクで束ねられるコンポーネント搬送波の個数が同一であると、全てのコンポーネント搬送波を既存システムと互換可能に構成することができる。しかし、互換性を考慮しないコンポーネント搬送波が本発明から除外されるわけではない。
【0097】
以下では、説明の便宜のために、PDCCHが下りリンクコンポーネント搬送波#0で伝送されたとき、該当のPDSCHも下りリンクコンポーネント搬送波#0で伝送されるとして説明するが、交差−搬送波スケジューリング(cross−carrier scheduling)が適用されて、該当のPDSCHが他の下りリンクコンポーネント搬送波を通じて伝送されてもよいことは明らかである。
【0098】
図21及び
図22は、ACK/NACK伝送のためのPUCCHフォーマット1a及び1bのスロットレベル構造を例示する。
【0099】
図21には、正規CPにおいてのPUCCHフォーマット1aと1bを示す。
図22には、拡張CPにおいてのPUCCHフォーマット1aと1bを示す。PUCCHフォーマット1aと1bは、同じ内容の制御情報がサブフレーム内でスロット単位に反復される。各ユーザー機器でACK/NACK信号は、CG−CAZAC(Computer−Generated Constant Amplitude Zero Auto Correlation)シーケンスの互いに異なったサイクリックシフト(cyclic shift:CS)(周波数ドメインコード)と直交カバーコード(orthogonal cover or orthogonal cover code:OC or OCC)(時間ドメイン拡散コード)とで構成された互いに異なったリソースを通じて伝送される。OCは、例えばウォルシュ(Walsh)/DFT直交コードを含む。CSの個数が6個であり、OCの個数が3であると、単一アンテナを基準に総18個のユーザー機器を同じPRB(Physical Resource Block)中に多重化できる。直交シーケンスw0,w1,w2,w3は、(FFT変調後に)任意の時間ドメインで、又は(FFT変調前に)任意の周波数ドメインで適用可能である。SR(Scheduling Request)伝送のためのPUCCHフォーマット1のスロットレベル構造は、変調方法以外は、PUCCHフォーマット1a及び1bと同一である。
【0100】
SR伝送と半−持続的スケジューリング(semi−persistent scheduling、SPS)に対するACK/NACKフィードバックのために、CS、OC及びPRB(Physical Resource Block)で構成されたPUCCHリソースが、RRC(Radio Resource Control)シグナリングを通じてユーザー機器に割り当てられうる。
図12で説明した通り、動的ACK/NACK(あるいは、非持続的スケジューリング(non−persistent scheduling)に対するACK/NACK)フィードバック、及びSPS解除を指示するPDCCHに対するACK/NACKフィードバックのために、PUCCHリソースは、PDSCHに対応するPDCCHあるいはSPS解除のためのPDCCHの最小(lowest or smallest)のCCEインデックスを用いて暗黙的に(implicitly)ユーザー機器に割り当てられうる。
【0101】
図23は、搬送波アグリゲーションが支援される無線通信システムにおいて、上りリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)が伝送されるシナリオを例示する。便宜上、本例は、UCIがACK/NACK(A/N)である場合を仮定する。しかし、これは説明の便宜のためのもので、これに限定されず、UCIは、チャネル状態情報(例、CQI、PMI、RI)、スケジューリング要請情報(例、SR)のような制御情報も含むことができる。
【0102】
図23は、5個のDL CCが1個のUL CCとリンクされた非対称の搬送波アグリゲーションを例示する。例示した非対称の搬送波アグリゲーションは、UCI伝送観点で設定されたものであってもよい。すなわち、UCIのためのDL CC−UL CCリンケージとデータのためのDL CC−UL CCリンケージとが互いに異なるように設定されることもある。便宜上、各DL CCが最大2つのコードワードを運ぶことができ、各CCに対するACK/NACK応答の個数が、CC当たりに設定された最大コードワードの個数に依存すると仮定すると(例えば、特定CCで基地局から設定された最大コードワードの個数が2の場合に、該CCで特定PDCCHがコードワードを1個のみ使用しても、これに対するACK/NACK応答は、CCでの最大コードワードの数である2個からなる)、UL ACK/NACKビットは、各DL CC当たり少なくとも2ビットを必要とする。この場合、5個のDL CCを通じて受信したデータに対するACK/NACKを一つのUL CCを用いて伝送するためには、少なくとも10ビットのACK/NACKビットが必要である。もし、DL CC別にDTX(discontinuous transmission)状態(state)も別途に区別するためには、ACK/NACK伝送のために少なくとも12ビット(=5
5=3125=11.61ビット)が必要となる。既存のPUCCHフォーマット1a/1bは2ビットまでACK/NACKを送ることができるため、このような構造では、増加したACK/NACK情報を伝送することができない。便宜上、UCI情報の量が増加する原因として搬送波アグリゲーションを例示したが、アンテナ個数の増加、TDDシステム、リレーシステムでのバックホールサブフレームの存在などによってもUCI情報の量が増加することがある。ACK/NACKと同様に、複数のDL CCに関連した制御情報を一つのUL CCを用いて伝送する場合にも、伝送されるべき制御情報の量が増加する。例えば、複数のDL CCに対するCQI/PMI/RIを伝送しなければならない場合にUCIペイロードが増加することがある。
【0103】
図23で、ULアンカーCC(UL PCCあるいはUL主(primary)CCともいう。)は、PUCCHあるいはUCIが伝送されるCCであり、セル−特定/UE−特定に決定可能である。また、DTX状態は、明示的にフィードバックされてもよく、NACKと同じ状態を共有するようにフィードバックされてもよい。
【0104】
以下、図面を参照して、増加した上りリンク制御情報を效率的に伝送するための方案を提案する。具体的に、増加した上りリンク制御情報を伝送するための新しいPUCCHフォーマット/信号処理過程/リソース割当方法などを提案する。説明のために、本発明で提案する新しいPUCCHフォーマットを、CA(Carrier Aggregation)PUCCHフォーマット、又は既存LTEリリース8/9にPUCCHフォーマット2まで定義されている点からPUCCHフォーマット3と呼ぶ。本発明で提案するPUCCHフォーマットの技術的思想は、上りリンク制御情報を伝送し得る任意の物理チャネル(例、PUSCH)にも同一又は類似の方式で容易に適用可能である。例えば、本発明の実施例は、制御情報を周期的に伝送する周期的PUSCH構造又は制御情報を非周期的に伝送する非周期的PUSCH構造にも適用可能である。
【0105】
以下の図面及び実施例は、PUCCHフォーマット3に適用されるサブフレーム/スロットレベルのUCI/RSシンボル構造であり、既存LTEのPUCCHフォーマット1/1a/1b(正規CP)のUCI/RSシンボル構造を用いる場合を中心に説明する。ただし、図示のPUCCHフォーマット3においてサブフレーム/スロットレベルのUCI/RSシンボル構造は例示のために便宜上定義されたもので、本発明が特定構造に制限されることはない。本発明に係るPUCCHフォーマット3においてUCI/RSシンボルの個数、位置などはシステム設計によって自由に変形可能である。例えば、本発明の実施例に係るPUCCHフォーマット3は、既存LTEのPUCCHフォーマット2/2a/2bのRSシンボル構造を用いて定義されてもよい。
【0106】
本発明の実施例に係るPUCCHフォーマット3は、任意の種類/サイズの上りリンク制御情報を伝送するのに用いることができる。例えば、本発明の実施例に係るPUCCHフォーマット3はHARQ ACK/NACK、CQI、PMI、RI、SRなどの情報を伝送でき、これらの情報は任意サイズのペイロードを有することができる。説明の便宜上、図面及び実施例では、本発明に係るPUCCHフォーマット3がACK/NACK情報を伝送する場合を中心に説明する。
【0107】
図24乃至
図27は、本発明で使用され得るPUCCHフォーマット3の構造及びそのための信号処理過程を例示する。特に、
図24乃至
図27は、DFT−ベースのPUCCHフォーマットの構造を例示する。DFT−ベースのPUCCH構造によれば、PUCCHは、DFTプリコーディングが行われ、SC−FDMAレベルで時間ドメインOC(Orthogonal Cover)が適用されて伝送される。以下では、DFT−ベースのPUCCHフォーマットをPUCCHフォーマット3と総称する。
【0108】
図24は、SF=4の直交コード(Orthogonal Code、OC)を用いたPUCCHフォーマット3の構造を例示する。
図24を参照すると、チャネルコーディングブロック(channel coding block)は、情報ビットa_0,a_1,…,a_M−1(例、多重ACK/NACKビット)をチャネルコーディングしてコーディングビット(encoded bit、coded bit or coding bit)(又はコードワード)b_0,b_1,…,b_N−1を生成する。Mは、情報ビットのサイズを表し、Nは、コーディングビットのサイズを表す。情報ビットは、上りリンク制御情報(UCI)、例えば、複数のDL CCを通じて受信した複数のデータ(又は、PDSCH)に対する多重ACK/NACKを含む。ここで、情報ビットa_0,a_1,…,a_M−1は、情報ビットを構成するUCIの種類/個数/サイズにかかわらずにジョイントコーディングされる。例えば、情報ビットが複数のDL CCに対する多重ACK/NACKを含む場合に、チャネルコーディングはDL CC別、個別ACK/NACKビット別に行われず、全体ビット情報を対象に行われ、これにより単一コードワードが生成される。チャネルコーディングは、これに制限されるわけではないが、単純反復(repetition)、単純コーディング(simplex coding)、RM(Reed Muller)コーディング、パンクチャリングされたRMコーディング、TBCC(Tail−biting convolutional coding)、LDPC(low−density parity−check)あるいはターボ−コーディングを含む。図示してはいないが、コーディングビットについて、変調次数とリソース量を考慮してレート−マッチング(rate−matching)が行われてもよい。レートマッチング機能は、チャネルコーディングブロックの一部として含まれてもよく、別途の機能ブロックを用いて行われてもよい。例えば、チャネルコーディングブロックは複数の制御情報に対して(32,0)RMコーディングを行って単一コードワードを得、これに対して循環バッファーレート−マッチングを行うことができる。
【0109】
変調器(modulator)は、コーディングビットb_0,b_1,…,b_N−1を変調して、変調シンボルc_0,c_1,…,c_L−1を生成する。Lは、変調シンボルのサイズを表す。変調は、伝送信号のサイズと位相を変形することによってなされる。変調方法は、例えば、n−PSK(Phase Shift Keying)、n−QAM(Quadrature Amplitude Modulation)を含む(nは、2以上の整数)。具体的に、変調方法には、BPSK(Binary PSK)、QPSK(Quadrature PSK)、8−PSK、QAM、16−QAM、64−QAMなどを用いることができる。
【0110】
分周器(divider)は、変調シンボルc_0,c_1,…,c_L−1を各スロットに分周する。変調シンボルを各スロットに分周する順序/パターン/方式は特に制限されない。例えば、分周器は、変調シンボルを前から順にそれぞれのスロットに分周することができる(ローカル型方式)。この場合、図示のように、変調シンボルc_0,c_1,…,c_L/2−1はスロット0に分周し、変調シンボルc_L/2,c_L/2+1,…,c_L−1は、スロット1に分周できる。また、変調シンボルはそれぞれのスロットへの分周時にインタリービング(又はパーミュテーション)されてもよい。例えば、偶数変調シンボルは、スロット0に分周し、奇数変調シンボルはスロット1に分周することができる。変調過程と分周過程は互いに順序が換わってもよい。
【0111】
DFTプリコーダ(precoder)は、単一搬送波波形(single carrier waveform)を生成するために、それぞれのスロットに分周された変調シンボルに対してDFTプリコーディング(例、12−ポイントDFT)を行う。同図で、スロット0に分周された変調シンボルc_0,c_1,…,c_L/2−1は、DFTシンボルd_0,d_1,…,d_L/2−1としてDFTプリコーディングされ、スロット1に分周された変調シンボルc_L/2,c_L/2+1,…,c_L−1は、DFTシンボルd_L/2,d_L/2+1,…,d_L−1としてDFTプリコーディングされる。DFTプリコーディングは、相応する他の線形演算(linear operation)(例、walsh precoding)に代替されてもよい。
【0112】
拡散ブロック(spreading block)は、DFTされた信号を、SC−FDMAシンボルレベルで(時間ドメイン)拡散する。SC−FDMAシンボルレベルの時間ドメイン拡散は、拡散コード(シーケンス)を用いて行われる。拡散コードは、準直交コードと直交コードを含む。準直交コードは、これに制限されるわけではないが、PN(Pseudo Noise)コードを含む。直交コードは、これに制限されるわけではないが、ウォルシュコード、DFTコードを含む。本明細書は、説明の容易性のために、拡散コードの代表例として直交コードを挙げて説明するが、これは例示であり、直交コードは準直交コードに代替されてもよい。拡散コードサイズ(又は、拡散因子(Spreading Factor:SF))の最大値は、制御情報伝送に用いられるSC−FDMAシンボルの個数によって制限される。一例として、1スロットで4個のSC−FDMAシンボルが制御情報伝送に用いられる場合に、スロット別に長さ4の(準)直交コードw0,w1,w2,w3を用いることができる。SFは、制御情報の拡散度を意味し、ユーザー機器の多重化次数(multiplexinig order)又はアンテナ多重化次数と関連を持つことができる。SFは、1、2、3、4、…のように、システムの要求条件によって可変されてもよく、基地局と端末間にあらかじめ定義されたり、DCIあるいはRRCシグナリングを通じて端末に知らせられてもよい。例えば、SRSを伝送するために、制御情報用SC−FDMAシンボルのうちの一つをパンクチャリングする場合に、当該スロットの制御情報にはSFの縮小した(例、SF=4の代わりにSF=3)拡散コードを適用することができる。
【0113】
上の過程を経て生成された信号は、PRB内の副搬送波にマッピングされた後に、IFFTを経て時間ドメイン信号に変換される。時間ドメイン信号にはCPが付加され、生成されたSC−FDMAシンボルはRF端を通じて伝送される。
【0114】
5個のDL CCに対するACK/NACKを伝送する場合を挙げて、各過程をより具体的に説明する。それぞれのDL CCが2個のPDSCHを伝送できる場合に、これに対するACK/NACKビットは、DTX状態を含む場合に12ビットでよい。QPSK変調とSF=4時間拡散を想定する場合に、(レートマッチング後の)コーディングブロックサイズは48ビットでよい。コーディングビットは24個のQPSKシンボルに変調され、生成されたQPSKシンボルは12個ずつ各スロットに分周される。各スロットで12個のQPSKシンボルは12−ポイントDFT演算を通じて12個のDFTシンボルに変換される。各スロットにおいて12個のDFTシンボルは時間ドメインでSF=4拡散コードを用いて4個のSC−FDMAシンボルに拡散されてマッピングされる。12個のビットが[2ビット*12個の副搬送波*8個のSC−FDMAシンボル]を通じて伝送されるので、コーディングレートは0.0625(=12/192)である。また、SF=4の場合に、1 PRB当たり最大4個のユーザー機器を多重化することができる。
【0115】
図25は、SF=5の直交コード(Orthogonal Code、OC)を用いたPUCCHフォーマット3の構造を例示する。
【0116】
基本的な信号処理過程は、
図25を参照して説明した通りである。ただし、UCI SC−FDMAシンボルとRS SC−FDMAシンボルの個数/位置が、
図24のそれと異なる。このとき、拡散ブロック(spreading block)がDFTプリコーダの前段であらかじめ適用されてもよい。
【0117】
図25で、RSはLTEシステムの構造を継承することができる。例えば、基本シーケンスにサイクリックシフトを適用することができる。データ部分は、SF=5により、多重化容量(multiplexing capacity)が5となる。しかし、RS部分は、サイクリックシフト間隔である△
shiftPUCCHによって多重化容量が決定される。例えば、多重化容量は12/△
shiftPUCCHで与えられる。この場合、△
shiftPUCCH=1、△
shiftPUCCH=2、△
shiftPUCCH=3の場合における多重化容量はそれぞれ12、6、4となる。
図25で、データ部分の多重化容量はSF=5によって5となる反面に、RSの多重化容量は、△
shiftPUCCHの場合に4となり、全体多重化容量は、両者のうち、小さい値である4に制約されうる。
【0118】
図26は、スロットレベルで多重化容量が増加し得るPUCCHフォーマット3の構造を例示する。
【0119】
図24及び
図25で説明したSC−FDMAシンボルレベル拡散をRSに適用して全体多重化容量を増加させることができる。
図26を参照すると、スロット内でウォルシュカバー(あるいはDFTコードカバー)を適用すると、多重化容量が2倍に増加する。これにより、△
shiftPUCCHの場合にも多重化容量が8になり、データ区間の多重化容量が低下しなくなる。
図26で、[y1 y2]=[1 1]あるいは[y1 y2]=[1 −1]や、その線形変換形態(例えば、[j j][j −j]、[1 j][1 −j]など)もRSのための直交カバーコードとして用いることができる。
【0120】
図27は、サブフレームレベルで多重化容量が増加し得るPUCCHフォーマット3の構造を例示する。
【0121】
スロット−レベルで周波数ホッピングを適用しないと、スロット単位にウォルシュカバーを適用することによって、多重化容量を再び2倍に増加させることができる。ここで、上述した通り、直交カバーコードには[x1 x2]=[1 1]又は[1 −1]を用いることができ、その変形形態を用いることもできる。
【0122】
参考として、PUCCHフォーマット3の処理過程は、
図24乃至
図27に示した順序に拘わらない。
【0123】
搬送波アグリゲーションにおける多重搬送波は、PCellとSCellとに区別されてもよい。UEは、PCell及び/又はSCellの下りリンクから受信された一つ以上のPDCCH或いはPDCCHのないPDSCHに対する応答を束ねて、PCellの上りリンクを用いてPUCCH上で伝送する。このように、該当の応答が一つの上りリンクPUCCHを通じて伝送される、複数のPUCCHを含むサブフレーム及び/又はCCをバンドリングウィンドウと称する。本発明の説明においていう時間ドメイン或いはCCドメインバンドリングは、論理AND演算を意味するが、定義によっては論理OR演算などの他の方法を用いてもよい。すなわち、以下でいう時間ドメイン或いはCCドメインバンドリングとは、単一PUCCHフォーマットを用いたACK/NACK応答において複数のサブフレーム或いは複数のCCに渡る複数のACK/NACKを少ないビット数で表現するための方法を総称する。すなわち、X−ビットのACK/NACK情報を、X≧YのY−ビットで表現するための任意の方法を総称する。
【0124】
CA TDDにおいて各CCに対する多重ACK/NACK応答は、PUCCHフォーマット1a/1bを使用するチャネル選択、PUCCHフォーマット3、PUCCHフォーマット3を使用するチャネル選択などにより伝送されればよい。これらのPUCCHフォーマットに対するPUCCHリソースインデックスは、暗黙的(implicit)マッピングが用いられてもよく、明示的(explicit)マッピングが用いられてもよく、暗黙的マッピングと明示的マッピングとが複合的に用いられてもよい。暗黙的マッピングには、例えば、該当のPDCCHの最低CCEインデックスに基づいてPUCCHリソースインデックスを誘導する方法がある。明示的マッピングには、例えば、該当のPDCCH内のARI(ACK/NACK Resource Indicator)値によって該当のPUCCHリソースインデックスを、RRC構成などによりあらかじめ定められたセット中で指示したり誘導する方法がある。
DLに対するACK/NACKフィードバックがサブフレームnで必要な場合は、下記の3通りに区別することができる。
【0125】
●ケース1:サブフレームn−kで検出されたPDCCHにより指示されるPDSCHに対してACK/NACKフィードバックが必要である。ここで、k∈Kであり、Kは、サブフレームインデックス(n)及びUL−DL構成によって変わり、且つM個の元素(element)からなる({k
0,k
1,…k
M−1})。表3に、K:{k0,k1,…k
M−1}を例示する。ケース1は、一般的なACK/NACKフィードバックが必要なPDSCHに関する。以下の説明では、ケース1を「PDSCH with PDCCHに対するACK/NACK」と称する。
【0126】
●ケース2:サブフレームn−k内の下りリンクSPS(Semi−Persistent Scheduling)解除(release)を指示するPDCCHに対するACK/NACKフィードバックが必要である。ここで、k∈Kであり、Kは、ケース1で説明した通りである。ケース2のACK/NACKは、SPS解除のためのPDCCHに対するACK/NACKフィードバックを意味する。一方、DL SPS解除に対するACK/NACKフィードバックは行われるが、SPS活性化(activation)を指示するPDCCHに対するACK/NACKフィードバックは行われない。以下の説明では、ケース2を「DL SPS解除に対するACK/NACK」と称する。
【0127】
●ケース3:サブフレームn−kで検出された対応PDCCHのないPDSCH伝送に対するACK/NACKフィードバックが必要である。ここで、k∈Kであり、Kはケース1で説明した通りである。ケース3は、PDCCHのないPDSCHに関するもので、SPS PDSCHに対するACK/NACKフィードバックを意味する。以下の説明では、ケース3を「DL SPSに対するACK/NACK」と称する。
【0128】
以下では、上記のようなACK/NACKフィードバックを必要とする、対応するPDCCHを有するPDSCH、DL SPS解除のためのPDSCH、対応するPDCCHのないPDSCHを、DL割当或いはDL伝送と総称する。
【0129】
【表3】
FDDの場合、Mは常に1であり、Kは常に{k
0}={4}である。
【0130】
図28は、TDD UL−DL構成を例示する。特に、
図28は、4個のDL伝送に対して1個のUL ACK/NACKフィードバックを行う4DL:1UL構成を説明するための図である。
【0131】
TDD UL−DL構成2の場合に、
図28(a)を参照すると、サブフレームn−8、n−7、n−4、n−6でのDL伝送に対するACK/NACK(/DTX)応答が、サブフレームナンバーが2であるサブフレームnで、一つのACK/NACKフィードバックとしてBSに伝送されている。
【0132】
TDD UL−DL構成4の場合に、
図28(b)を参照すると、サブフレームn−6、n−6、n−4、n−7でのDL伝送に対するACK/NACK(/DTX)応答が、サブフレームナンバーが3であるサブフレームnで、一つのACK/NACKフィードバックとしてBSに伝送されている。
【0133】
以下では、説明の便宜のために、下記の仮定を前提として本発明の実施例を説明する。しかし、本発明の実施例が下記の仮定下でのみ実施されるものではない。
【0134】
(1)一つのPCellと一つ以上のSCellが存在可能である。
【0135】
(2)該当のPDCCHを有するPDSCH(PDSCH with corresponding PDCCH)はPCell及びSCellに存在できる。
【0136】
(3)DL SPS解除を指示するPDCCHはPCellにのみ存在できる。
【0137】
(4)該当のPDCCHのないPDSCH(=SPS PDSCH)はPCellにのみ存在できる。
【0138】
(5)PCellからSCellへのクロス−スケジューリングは支援され得る。
【0139】
(6)SCellからPCellへのクロス−スケジューリングは支援されない。
【0140】
(7)SCellから他のSCellへのクロス−スケジューリングは支援され得る。
【0141】
本発明は、CA TDD環境においてPDCCHのないSPS(以下、SPS PDSCH)及び一つ以上のPDCCHに対するACK/NACKが同時に必要な場合に、これらACK/NACKを伝送する実施例を提供する。
【0142】
一方、多重搬送波システムにおいて、UEにDTX状態が発生することがある。例えば、N個のコンポーネント搬送波が構成され、BSがNよりも小さいN’個のコンポーネント搬送波上にのみデータをスケジューリングすると、N−N’個のコンポーネント搬送波はDTX状態になる。他の例として、UEが、特定コンポーネント搬送波がDL用として割り当てられたが、この特定コンポーネント搬送波の検出に失敗した場合に、該特定コンポーネント搬送波はDTX状態となる。UEのDTX状態をBSが認知することは、IR(Incremental Redundancy)ベースのHARQにおいてパフォーマンスに影響を及ぼすことができる。例えば、DTXが発生すると、UEはPDCCHが伝送されたという事実自体を認知できず、PDSCHのデコーディングされたソフトビット結果値をソフトバッファーに保存することができない。そのため、DTXが発生すると、BSは、HARQ再伝送時にRV(Redundancy Version)を変化させなかったり、システムビット(systematic bit)を可能な限り多く含めて伝送をしなければならない。しかし、BSがユーザー機器のDTX状態を知らず、他のRVの値をもって再伝送を行うと、再伝送時にRVが変化することからシステムビットが損失され、システム処理量(throughput)に悪影響を及ぼすことがある。このような理由から、ACK/NACK伝送においてDTX状態が区別されることが好ましい。
【0143】
本発明の実施例は、ACK/NACK伝送においてDTX状態を区別する方法を下記の2通りに区別することができる。
【0144】
方法1)DTX状態を別に定義して該当の情報を伝送
本発明の方法1は、U
DAI(≧1)個のPDCCH伝送に対するACK/NACK及びN
SPS(≧0)個のSPS PDSCH伝送に対するACK/NACKが同時に必要であり、バンドリングウィンドウ内で一つ以上のDTX状態が発生する場合に、この場合に対するACK/NACK応答を、(バンドルされた)NACKと区別される他の応答として伝送する。また、本発明の方法1は、U
DAI(≧1)個のPDCCH伝送に対するACK/NACK及びPDCCHのないN
SPS(≧0)個のSPS PDSCH伝送に対するACK/NACKが同時に必要であり、ACK/NACKフィードバックが要求される時間上で最も早い、或いはACK/NACKフィードバックが要求されるサブフレームインデックス上における最先頭のサブフレームでDTXが発生する場合に、この場合に対するACK/NACK応答を、(バンドルされた)NACKと区別される他の応答として伝送することを提案する。ここで、U
DAIは、サブフレームn−k(k∈K)でUEにより検出された割当PDSCHを有するPDCCH、及びDL SPS解除を表すPDCCHの総個数を表し、N
SPSは、サブフレームn−k(k∈K)で該当のPDCCHのないPDSCH伝送の個数を表す。ここで、DTX状態が発生したということは、UEが、基地局から割り当てられたPDCCHのうち一つ以上のPDCCHの検出に失敗したことを意味する。この場合、UEは、DTX状態を、PDCCHで伝送されるDAIを用いて判断することができる。下記の表は、DAIの値を例示するものである。
【0145】
【表4】
表4で、特定サブフレームで検出されたV
DAIUL値は、サブフレームn−k(k∈K)のうち、該特定サブフレームまでにおける、割当PDSCH伝送を有するPDCCH及びDL SPS解除を表すPDCCHの累積(accumulative)個数を意味し、サブフレームごとにアップデートされる。該当のUEのためのPDSCH伝送もなく、DL SPS解除を表すPDCCHもない場合に、該当のUEに対するV
DAIULは4に設定される。
【0146】
例えば、UEがDAI=01を有する1個のPDCCHを受信した場合、DAIはサブフレームごとにアップデートされるから、該UEは、DAI=00を有するPDCCHを紛失(miss)したことがわかる。
【0147】
方法2)DTX状態の場合に該当の情報を伝送しない
本発明の方法2は、一つ以上のPDCCH及びPDCCHのないSPSに対するACK/NACKが同時に必要であり、バンドリングウィンドウ内で一つ以上のDTX状態が発生する場合に、(バンドルされた)NACKと区別するべく、この場合に対するACK/NACK応答を伝送しない。また、本発明の方法2は、一つ以上のPDCCH及びPDCCHのないSPSに対するACK/NACKが同時に必要であり、ACK/NACKフィードバックが必要な時間上或いはサブフレームインデックス上における最先頭のサブフレームでDTX状態が発生する場合に、(バンドルされた)NACKと区別するべく、この場合に対するACK/NACK応答を伝送しない。
【0148】
前述の方法1及び方法2は、FDDにおいても、バンドリングACK/NACKが行われる時に用いられてもよいが、説明の便宜のために、TDDにおいてバンドリングACK/NACKが行われる場合を挙げて本発明の実施例を説明する。また、ACK/NACKバンドリングは、PUCCHフォーマット3で用いられてもよいが、説明の便宜のために、チャネル選択(channel selection)を用いる場合を例にして本発明の実施例を説明する。また、一つのACK/NACKフィードバックのための4DL:1ULであるTDD構成において、時間ドメインバンドリングに適用される場合を例にして本発明の実施例を説明する。ここで、各CC当たりDAIは、互いに独立的にCC当たり累積PDCCHの個数を表す。説明の便宜のために、CC別ACK/NACK情報が2ビットで伝送されると仮定する。また、一つのUEのためのPDCCH及びSPS PDSCHは、一つのDLサブフレームにおいてCC当たり一つのみ伝送されると仮定する。一つのサブフレームで多重コードワードがUEのために伝送される場合に、該当のサブフレームに対するACK/NACK応答、すなわち、PDCCH当たり或いはSPS PDSCH当たりACK/NACK応答は、コードワード間バンドリングである空間(spatial)バンドリングを用いて1ビットで生成されると仮定する。空間バンドリングは、複数のコードワードのそれぞれに対するACK/NACK応答の既に定義された論理演算(例えば、論理AND演算)により行われることが可能である。以下では、一つのACK/NACK応答は、一つのPDSCH或いは一つのPDSCHに対するACK/NACK情報を意味し、多重コードワード伝送が適用された場合、一つのACK/NACK応答は空間バンドリングにより生成されたACK/NACKを意味する。一つのCC上に複数のDLサブフレームが構成された場合に、これら複数のDLサブフレームのそれぞれに一対一で対応する複数のACK/NACK応答が生成され、これら複数のACK/NACK応答は時間ドメインでバンドリングされることで当該CCに対する一つのACK/NACK情報で表現されてもよい。CCに対するDTX状態まで考慮されると、各DL伝送に対してACK/NACK/DTX応答が検出されるはずであるが、以下では、説明の便宜のために、ACK/NACK応答の他、ACK/NACK/DTX応答もACK/NACK応答と称し、且つACK/NACK情報の他、ACK/NACK/DTX情報もACK/NACK情報と称する。
【0149】
図29は、チャネル選択によるACK/NACK伝送を例示する。
【0150】
図29を参照すると、例えば、2ビットACK/NACKのためのPUCCHフォーマット1bに対して、2個のPUCCHリソース(PUCCHリソース#0及び#1)が設定されている。もし、3ビットのACK/NACK情報を伝送する場合、3ビットのACK/NACK情報のうち2ビットは、PUCCHフォーマット1bを通じて表現でき、残り1ビットは2個のPUCCHリソースのいずれのリソースを選択するかによって表現できる。例えば、PUCCHリソース#0を用いてUCIが伝送される場合には「0」を意味し、PUCCHリソース#1を用いてUCIが伝送される場合には「1」を意味するとあらかじめ定義することができる。これにより、2個のPUCCHリソースのうち一つを選択することによって1ビット(0又は1)を表現することができるので、PUCCHフォーマット1bを通じて表現される2ビットのACK/NACK情報と共に、追加的な1ビットのACK/NACK情報を表現することが可能になる。言い換えると、一つのPUCCHリソースが明示的に運ぶnビットは、そもそも、最大2
n個のACK/NACK状態を表現することができる。これに対し、チャネル選択に使われるm個(m>1)のPUCCHリソースのうちx個(m≧l≧x)のPUCCHリソースがACK/NACK情報伝送に選択される場合、表現可能なACK/NACK状態の個数が最大(2
n)
*(
mC
x)個と増加する。例えば、
図29を参照すると、最大(2
1)
*(
2C
1)=4個のACK/NACK状態を、2ビットのPUCCHフォーマット1bを用いたチャネル選択をACK/NACK伝送に適用することによって表現することができる。
【0151】
チャネル選択は、CCの個数によらずに適用されてもよいが、説明の便宜のために、2個のCCに対するACK/NACK情報がPUCCHフォーマット1bを用いたチャネル選択により伝送される場合を例にして、本発明の実施例を説明する。
【0152】
図30乃至
図37は、DTX状態まで表現するACK/NACK情報を伝送するための本発明の実施例を説明するための図である。
図30乃至
図37では、便宜上、対応するPDCCHのないSPS PDSCHは図示しなかったが、本発明の実施例は、対応するPDCCHのないSPS PDSCHを含め、ACK/NACKフィードバックが必要ないずれのDL伝送にも適用可能である。
図30乃至
図37では、CC0上でUEがDAI=00のPDCCHをACK状態として受信し、DAI=01の次のPDCCHは紛失(missing)するとする。CC1上で、該UEは、DAI=00のPDCCHを紛失し、DAI=01のPDCCHはACK状態として受信し、DAI=10のPDCCHはNACK状態として受信するとする。
図30乃至
図37は、2個のDL CCのみを例示しているが、その他の個数のDL CCに対しても本発明の実施例が同様の方式で適用されてもよい。
【0153】
図30乃至
図37を参照すると、UEは、PDCCH内のDAIを用いて紛失(missing)されたPDCCHがあるか否かを検出することができる。UEは、バンドルされたACK/NACK情報を、検出されたPDCCH及び/又は紛失されたPDCCHに対するACK/NACKとして生成することができる。例えば、UEは、CC1上で受信したPDCCH及び/又はSPS PDSCHに対して伝送すべきバンドルされたNACKを生成することができる。UEは、CC1上でDAI=01のPDCCHを初めて受信するので、DAI=01よりも小さい値を有するPDCCH、すなわち、DAI=00のPDCCHを紛失したことがわかる。ただし、時間ドメインで最後のPDCCHが紛失された場合、UEは、該最後のPDCCHが紛失されたことがわからなくなる。すなわち、所定のCC上で最後のPDCCHが紛失されると、UEにとって当該CCに対する正確なACK/NACK状態が把握できないという問題が発生する。このような問題を解決するために、本発明のUEは、該当のCCに対するACK/NACK状態を、マッピング実施例1乃至マッピング実施例13のいずれか一つによって、2ビットのACK/NACK情報ビットb0b1で表現し、PUCCH上で伝送することができる。該ACK/NACK情報ビットは、PUCCHフォーマット1a/1bを用いてチャネル選択により伝送されてもよく、PUCCHフォーマット3により伝送されてもよく、PUCCHフォーマット3を用いてチャネル選択により伝送されてもよい。
【0154】
以下では、PDCCHを有するPDSCHの紛失、SPS解除のためのPDCCHの紛失、又はPDCCHのないPDSCH(SPS PDSCH)の紛失、すなわち、DL伝送の紛失をACK/NACK情報の伝送により表現する方法を提示する本発明の実施例を説明する。参考として、以下のマッピング実施例において、各ACK/NACK状態の情報ビットへのマッピングは例示に過ぎない。ACK/NACK状態と情報ビットとのマッピング関係が異なっても、PDCCH或いはSPS PDSCHの紛失を処理する方法が同一であれば、同じマッピング実施例に属すると見なせばよい。
【0155】
[ACK/NACK with DAI]
マッピング実施例1乃至マッピング実施例3は、バンドルされたACK/NACKがACKの場合に、該当のCCに対するACK/NACK情報が、純粋ACK/NACK情報の他に、最後に検出されたPDCCH内のDAI値をさらに表す形態で、各ACK/NACK状態を情報ビットにマッピングする。
【0156】
<マッピング実施例1>
表5は、マッピング実施例1に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0157】
【表5】
マッピング実施例1は、所定CCに対するバンドルされたACK/NACKがACKである場合、ACK状態として受信された最後のDAIの値によって異なるACK/NACK情報を生成する。表5を参照すると、ACKである最後のPDCCHのDAIが00(=0)又は11(=3)であれば、該当のCCに対する2ビットACK/NACKは01になり、ACKである最後のPDCCHのDAIが01であれば、該当のCCに対する2ビットACK/NACKは10になり、ACKである最後のPDCCHのDAIが10であれば、該当のCCに対する2ビットACK/NACKは11になる。マッピング実施例1によれば、UEにより成功的に初めて受信されたDAIがACK/NACK情報と共に伝送されるので、BSは、当該UEのために該当のCCにおいて最後のACKと表示されたDAIを運ぶPDCCH以前に伝送したPDCCH及び/又はSPS PDSCHが紛失されたことがわかる。また、該BSは、少なくとも、最後のACKと表示されたDAIを運ぶPDCCHとそれ以前のPDCCHが当該UEに成功的に受信されたことがわかる。
【0158】
表5及び
図30を参照すると、CC0上でDAI=00のPDCCHが成功的に受信され、CC0に対するバンドルされたACK/NACKはACKであるから、UEは、CC0のために2ビットのACK/NACK情報01を生成することができる。CC1に対するバンドルされたACK/NACKがNACKであるから、DAI値によらず、UEは、CC1のために2ビットのACK/NACK情報00を生成することができる。
【0159】
<マッピング実施例2>
表6は、マッピング実施例2に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0160】
【表6】
最後のPDCCH以外のPDCCHが紛失された場合、UEは、当該PDCCHが紛失されたことを検出できる。この場合、マッピング実施例1によれば、UEは紛失されたDL伝送があることを表す情報を、該当のCCに対するACK/NACK情報に含めてBSに伝送する。すなわち、マッピング実施例1によれば、該当のCCにNACKと判断されたPDCCH及びSPS PDSCHがないということに加えて、紛失されたPDCCHの有無も表すことができる。マッピング実施例2は、マッピング実施例1と違い、紛失されたPDCCHの存在に関する情報を、一般的なACK/NACKと区別して伝送したり、何らの応答も伝送しないことによって表す。
【0161】
表6及び
図31を参照すると、UEは、CC0上でDAI=00のPDCCHのみをACKと検出するが、DAI=01のPDCCHは紛失され、該当のPDCCHが紛失されたことを検出できず、よって、該UEはCC0のために2ビットのACK/NACK情報01を生成する。該UEは、CC1上でDAI=01のPDCCHを初めて検出することから、DAI=00のPDCCHが紛失されたことを検出することができる。
【0162】
マッピング実施例2によれば、UEでPDCCHの紛失が検出された場合、該当のCCに対するACK/NACK応答は、DTX状態を表す情報ビットの形態でBSに伝送される。DTX状態は、他のACK/NACK状態を表す情報ビットと同じ情報ビットにマッピングされてもよい。マッピング実施例2によれば、UEでPDCCHの紛失が検出された場合、該当のCCに対するACK/NACK応答を当該BSに伝送しない。この場合、CCに対するACK/NACK情報の非伝送(not ransmission)そのものが、当該CCで紛失されたPDCCHがあるということを表す。
【0163】
表6を参照すると、UEは、少なくとも一つのDL伝送が紛失されたか或いはDL伝送が全く受信されなかったか(以下、DTX状態)をチェックし、特定CCに対するACK/NACK状態がそれに該当すれば、DTX状態の定義によってACK/NACK伝送或いは非伝送(no transmission)を行い、それに該当しなければ、他のACK/NACK状態を選択する。
【0164】
<マッピング実施例3>
表7は、マッピング実施例3に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0165】
【表7】
マッピング実施例2は、一つ以上のDL伝送が紛失された状態又は何らのDL伝送も受信されていない状態を、該当のCCに対するACK/NACK情報を伝送しないか或いはDTXを表す情報ビットにマッピングして伝送することによって表す。すなわち、マッピング実施例2は、該当のCCでPDCCH及びSPS PDSCHの少なくとも一つ、すなわち、少なくとも一つのDL伝送が紛失された場合を、他の場合と区別して表す。これと違い、マッピング実施例3は、各サブフレームに対するACK/NACK応答のうち、最初のDL伝送(例えば、DAI=00のPDCCH)が紛失された場合又は何らのDL伝送が受信されていない場合を、他の場合と区別して表す。
【0166】
表7及び
図31を参照すると、UEは、CC0上でDAI=00のPDCCHを初めて検出し、それ以降はいかなるDL伝送も受信できず、CC0に対して2ビットのACK/NACK情報01を生成する。該UEは、CC1上でDAI=01のPDCCHを初めて検出することから、DAI=00のPDCCHが紛失されたことが検出できる。マッピング実施例3に係るUEは、最初のPDCCHが紛失されたCC1に対するACK/NACK情報を、DTX状態に対応する情報ビットとしてBSに伝送する。或いは、マッピング実施例3に係るUEは、最初のPDCCHが紛失されたCC1に対するACK/NACK情報を当該BSに伝送しない。この場合、CC1に対するACK/NACK情報の非伝送そのものが、CC1の最初のDL伝送が紛失されたということを表すこととなる。
【0167】
表7を参照すると、UEは、最初のDL伝送が紛失されたか或いはDL伝送が全く受信されなかったか(以下、DTX状態)をチェックし、特定CCに対するACK/NACK状態がそれに該当すれば、DTX状態の定義によってACK/NACK伝送或いは非伝送(no transmission)を行い、それに該当しなければ、他のACK/NACK状態を選択する。
【0168】
[ACK/NACK with ACK−counter]
マッピング実施例1乃至実施例3は、情報ビットが該当のCCの(バンドルされた)ACK或いは(バンドルされた)NACKを表現するだけでなく、バンドルされたACKを構成するACK応答のうち最後のACK応答に対するPDCCHのDAI値も表現する。これに比べて、マッピング実施例4乃至マッピング実施例6は、バンドルされたACK/NACKがACKの場合に、該当のCCに対するACK/NACK情報が、純粋ACK/NACK情報の他に、ACK−カウンタ(ACK−counter)も表せるような形態で、各ACK/NACK状態を情報ビットにマッピングする。ここで、ACK−カウンタは、ACK応答の個数を意味する
【0169】
<マッピング実施例4>
表8は、マッピング実施例4に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0170】
【表8】
CCにおけるDL伝送(PDCCH或いはSPS PDSCH)の紛失がUEにより検出されても、該CCにおけるDL伝送の紛失が、該CCに対するACK/NACK情報において別に区別されないという点で、マッピング実施例4はマッピング実施例1に類似している。マッピング実施例1に係るACK/NACK情報が該当のCCでACK状態として検出された最後のDAI値を表すのに対し、マッピング実施例4に係るACK/NACK情報は、該当のCCの(バンドルされた)ACKの生成に参加するACK応答の個数を表す。CC別に各サブフレームに対して1個のACK/NACK応答が存在するとすれば、4個のDLサブフレームに対するACK情報の生成に参加するACK応答の個数は、1個〜4個となる。
【0171】
表8及び
図32を参照すると、CC0上で1個のPDCCHが成功的に受信されるので、UEは、CC0においてACKのDL伝送が1個であるということを表す2ビットのACK/NACK情報01を生成すればよい。CC1に対するバンドルされたACK/NACKがNACKであるから、ACKの個数によらず、該UEはCC1のために2ビットのACK/NACK情報00を生成する。
【0172】
<マッピング実施例5>
表9は、マッピング実施例5に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0173】
【表9】
最後のPDCCH以外のPDCCHが紛失された場合に、UEは、当該PDCCHが紛失されたことが検出できる。この場合、マッピング実施例4(或いはマッピング実施例1)によれば、UEは、紛失されたPDCCHがあるということを表す情報を、該当のCCに対するACK/NACK情報に含めてBSに伝送する。マッピング実施例4によれば、該当のCCにNACKと判断されたPDCCH及びSPS PDSCHがないということに加えて、ACK−カウンタも該当のCCに対するACK情報により表現することができる。マッピング実施例5は、マッピング実施例4とは違い、紛失されたDL伝送が存在するCCに対するACK/NACK情報は、DTX状態を表現するために別に定義して伝送したり、全く伝送しないことによって表現する。
【0174】
表9及び
図33を参照すると、UEは、CC0上でDAI=00のPDCCHのみをACKと検出するが、DAI=01のPDCCHは紛失され、このDAI=01のPDCCHが紛失されたことが検出できず、CC0のために2ビットのACK/NACK情報01を生成する。該UEは、CC1上でDAI=01のPDCCHを初めて検出することから、DAI=00のPDCCHが紛失されたことが検出できるので、CC1のためには、00を生成せずに、DTXに対応する情報ビットを生成する。このDTXに対応する情報ビットは00、01、10、11のいずれか一つとあらかじめ定められていればよい。すなわち、DTX状態は、他のACK/NACK状態と重複する情報ビットの形態で伝送されることが可能である。また、マッピング実施例5によれば、UEでPDCCHの紛失が検出された場合、該当のCCに対するACK/NACK応答がBSに全く伝送されなくてもよい。この場合、CCに対するACK/NACK情報の非伝送そのものが、当該CCで紛失されたPDCCHがあるということを表すこととなる。
【0175】
表9を参照すると、UEは、DTX(或いはN/A)であるかチェックし、特定CCに対するACK/NACK状態がそれに該当すれば、DTX(或いはN/A)状態の定義によってACK/NACK伝送或いは非伝送(no transmission)を行い、それに該当しなければ、他のACK/NACK状態を選択する。
【0176】
<マッピング実施例6>
表10は、マッピング実施例6に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0177】
【表10】
マッピング実施例5は、一つ以上のDL伝送が紛失された状態又は何らのDL伝送も受信されなかった状態を、該当のCCに対するACK/NACK情報を伝送しなかったり或いはDTXを表す情報ビットにマッピングして伝送することによって表す。すなわち、マッピング実施例5は、該当のCCでPDCCH及びSPS PDSCHのうち少なくとも一つ、すなわち、少なくとも一つのDL伝送が紛失された場合を、他の場合と区別して表す。これと違い、マッピング実施例6は、各サブフレームに対するACK/NACK応答のうち最初のDL伝送(例えば、DAI=00のPDCCH)が紛失された場合又は何らのDL伝送も受信されなかった場合を、他の場合と区別して表す。
【0178】
表10及び
図33を参照すると、UEは、CC0上でDAI=00のPDCCHを初めて検出し、それ以降は何らDL伝送も受信できないので、CC0に対して2ビットのACK/NACK情報01を生成する。該UEは、CC1上でDAI=01のPDCCHを初めて検出することから、DAI=00のPDCCHが紛失されたことが検出できる。マッピング実施例6に係るUEは、最初のDL伝送が紛失されたCC1に対するACK/NACK情報を、DTX状態に対応する情報ビットとしてBSに伝送する。或いは、マッピング実施例6に係るUEは、最初のDL伝送が紛失されたCC1に対するACK/NACK情報をBSに伝送しない。この場合、CC1に対するACK/NACK情報の非伝送そのものが、CC1の最初のDL伝送が紛失されたということを表すこととなる。
【0179】
表10を参照すると、UEは、DTX(或いはN/A)状態であるかチェックし、特定CCに対するACK/NACK状態がそれに該当すれば、DTX(或いはN/A)状態の定義によってACK/NACK伝送或いは非伝送を行い、それに該当しなければ、他のACK/NACK状態を選択する。
【0180】
[ACK−counter as ACK/NACK]
マッピング実施例7乃至マッピング実施例9は、バンドルされたACK/NACKがACKの場合に、該当のCCに対するACK/NACK情報をACK−カウンタ(ACK−counter)の形態で伝送する。ここで、ACK−カウンタは、ACK応答の個数を意味する。
【0181】
<マッピング実施例7>
表11は、マッピング実施例7に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0182】
【表11】
表11及び
図34を参照すると、CC0上で1個のPDCCHが成功的に受信され、2番目のPDCCHは紛失されたが、UEは、該2番目のPDCCHの紛失を検出できず、CC0でACKのDL伝送が1個であることを表す2ビットのACK/NACK情報01を生成する。一方、CC1ではDAI=01のPDCCHを検出することから、UEは、CC1でDAI=00のPDCCHが紛失されたことが検出できる。これは、ACK−カウンタ=Noneに該当する。UEは、実際に該当のCCで検出されたACK応答の個数によらず、CC1のために、CC1で少なくとも一つのDL伝送が紛失されたことを表す2ビットのACK/NACK情報00を生成する。
【0183】
もし、ACK−カウンタ=0の場合、例えば、CCにおいて伝送された全てのDL伝送がNACKである場合にも、00の情報ビットが該当のCCに対するACK/NACK情報として生成される。
【0184】
<マッピング実施例8>
表12は、マッピング実施例8に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0185】
【表12】
最後のPDCCH以外のPDCCHが紛失された場合、UEは、当該PDCCHが紛失されたことが検出できる。この場合、マッピング実施例8によれば、UEは、紛失されたPDCCHがあることを表す情報を、該当のCCに対するACK/NACK情報に含めてBSに伝送する。すなわち、マッピング実施例8によれば、該当のCCにNACKと判断されたPDCCH及びSPS PDSCHがないということに加えて、紛失されたDL伝送の有無も該当のCCに対するACK/NACK情報により指示することができる。マッピング実施例8は、マッピング実施例7と違い、紛失されたPDCCHの存在に関する情報を、一般的なACK/NACKと区別して伝送したり何らの応答を伝送しないことによって表す。
【0186】
表12及び
図35を参照すると、UEは、CC0上でDAI=00のPDCCHのみをACKと検出するが、DAI=01のPDCCHは紛失され、該PDCCHが紛失されたことを検出できず、CC0のために2ビットのACK/NACK情報01を生成する。該UEは、CC1上でDAI=01のPDCCHを初めて検出することから、DAI=00のPDCCHが紛失されたことが検出できる。そのため、UEは、実際にCC1で検出されたACK応答の個数によらず、CC1のために、CC1で少なくとも一つのDL伝送が紛失されたことを表す2−ビットのACK/NACK情報00を生成する。DTX状態に対応する情報ビットではなく、ACK−カウンタ=1に対応する情報ビットをACK/NACK情報として生成する。このDTX状態に対応する情報ビットは00、01、10、11の一つとあらかじめ定められていればよい。すなわち、DTX状態は、他のACK/NACK状態と重複する情報ビットの形態で伝送されることが可能である。また、マッピング実施例8によれば、UEでPDCCHの紛失が検出された場合、該当のCCに対するACK/NACK応答はBSに伝送されなくてもよい。この場合、CCに対するACK/NACK情報の非伝送そのものが、CCで紛失されたPDCCHがあるということを表すこととなる。
【0187】
表12を参照すると、UEは、DTX(或いはN/A)状態であるかチェックし、特定CCに対するACK/NACK状態がそれに該当すれば、DTX(或いはN/A)状態の定義によってACK/NACK伝送或いは非伝送を行い、それに該当しなければ、他のACK/NACK状態を選択する。
【0188】
<マッピング実施例9>
表13は、マッピング実施例9に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0189】
【表13】
マッピング実施例8は、一つ以上のDL伝送が紛失された状態又は何らのDL伝送も受信されなかった状態を、該当のCCに対するACK/NACK情報を伝送しなかったり或いはDTXを表す情報ビットにマッピングして伝送することによって表す。すなわち、マッピング実施例8は、該当のCCでPDCCH及びSPS PDSCHのうち少なくとも一つ、すなわち、少なくとも一つのDL伝送が紛失された場合を、他の場合と区別して表す。これと違い、マッピング実施例9は、各サブフレームに対するACK/NACK応答のうち最初のDL伝送(例えば、DAI=00のPDCCH)が紛失された場合又は何らのDL伝送も受信されなかった場合を、他の場合と区別して表す。
【0190】
表13及び
図35を参照すると、UEは、CC0上でDAI=00のPDCCHを初めて検出し、それ以降は何らDL伝送も受信できず、CC0に対するACK/NACK状態をACK−カウンタ=1のACKと判断し、2ビットのACK/NACK情報01を生成する。UEは、CC1上でDAI=01のPDCCHを初めて検出することから、DAI=00のPDCCHが紛失されたことが検出できる。マッピング実施例9に係るUEは、最初のDL伝送が紛失されたCC1に対するACK/NACK情報を、DTX状態に対応する情報ビットとしてBSに伝送する。或いは、マッピング実施例9に係るUEは、最初のDL伝送が紛失されたCC1に対するACK/NACK情報をBSに伝送しない。この場合、CC1に対するACK/NACK情報の非伝送そのものが、CC1の最初のDL伝送が紛失されたということを表すこととなる。
【0191】
表13を参照すると、UEは、DTX(或いはN/A)状態であるかチェックし、特定CCに対するACK/NACK状態がそれに該当すれば、DTX(或いはN/A)状態の定義によってACK/NACK伝送或いは非伝送を行い、それに該当しなければ、他のACK/NACK状態を選択する。
【0192】
[Continuous ACK−counter as ACK/NACK]
UEは、各CC別にPDCCH中のDAIを用いて、紛失されたPDCCHがあるか否かを探知してもよい。ACK/NACKバンドリングによってNACKが伝送される場合、BSは、該バンドルされたNACKを構成するACK/NACK応答に該当する全てのDL伝送/割当に対して再伝送(retransmission、HARQ)を行わなければならない。そのため、一つのACK/NACKフィードバックにおいて、最大限のACK応答がBSに伝送されることが、BSによる余計な再伝送を低減する点で好ましい。したがって、本発明のマッピング実施例10乃至マッピング実施例13は、ACK情報を極力保存して再伝送を減らすべく、各CCに対するACK/NACK応答をバンドリングした純粋バンドルされたACK/NACKの他、最初のDL伝送からの連続(contiguous)ACK−カウンタもACK/NACKフィードバックに用いる。本発明において、連続ACK−カウンタは、時間領域における連続したDL伝送に対して定義されてもよく、これと異なる方法により定義されてもよい。例えば、PDCCHがあるDL伝送に対して時間領域で連続したACK−カウンタを使用しながら、PDCCHがないDL伝送は、検出されたPDCCHがあるDL伝送の先頭或いは末尾に位置させた後、全体ACK−カウンタを計算してもよい。本発明は、連続ACK−カウンタを構成するためのACK/NACK応答の順序を定める方法に制約されない。以下では、便宜上、時間領域で連続したDL伝送を基準にしてACK−カウンタを定義して本発明の実施例を説明する。最初のDL伝送からの連続ACK−カウンタとは、ACK/NACKフィードバックが必要な最初のDL伝送からカウントされた連続したACKの個数を意味する。最初のDL伝送に対する応答はACKであるが、中間にNACK或いはDTX応答が存在する場合は、このNACK或いはDTXからはいずれも紛失されたと見なし、該NACK或いはDTXまでの連続ACKの数のみをACK/NACK情報としてフィードバックする。一つ以上のACK/NACK応答がバンドリングされて伝送される場合に、UEからCCに対するバンドルされたNACKを受信したBSは、該CC上で伝送されたDL伝送の全てに対する再伝送を行うようになる。しかし、連続ACK−カウンタを用いてACK/NACKフィードバックが行われると、NACK応答又はDTX応答以前のACK応答に該当する再伝送は不要になり、再伝送を必要とするDL伝送が低減する。
【0193】
<マッピング実施例10>
表14は、マッピング実施例10に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0194】
【表14】
表14及び
図36を参照すると、CC0上で最初のDL伝送であるPDCCHを有するPDSCHが成功的に受信される。このCC0上で2番目のPDCCHは紛失され、UEは、該紛失された2番目のPDCCHに該当するPDSCHを検出できず、よって、CC0において「最初の伝送からの連続ACK−カウンタ」=1に該当する(b0,b1)=(0,1)にマッピングする。一方、CC1では、DAI=01のPDCCHを検出することから、UEは、CC1でDAI=00のPDCCHが紛失されたことが検出できる。したがって、最初のDL伝送に対するACK/NACK応答がACKでないから、「最初のDL伝送からの連続ACK−カウンタ」は0になり、表14により(b0,b1)=(0,0)にマッピングする。表14を参照すると、UEは、実際に該当のCCで検出されたACK応答の個数によらず、CC1のために、CC1で最初のDL伝送がACKでないことを表す(b0,b1)=(0,0)にマッピングする。
【0195】
<マッピング実施例11>
表15は、マッピング実施例11に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0196】
【表15】
マッピング実施例10によれば、CC1に対するACK/NACK情報は、最初のDL伝送に対する応答がACKでないことを表すことはできるが、該最初のDL伝送に対する応答がNACKかDTXかを区別することはできない。マッピング実施例11は、マッピング実施例10と違い、紛失されたDL伝送の存在に関する情報を、一般的なACK/NACKと区別して伝送したり、何らの応答を伝送しないことによって表す。マッピング実施例11によれば、CC1に対するACK/NACK応答は、NACKではなく、該当のCCに紛失されたPDSCHが存在することを表すために定義されたDTX状態を指示する情報ビットにより表現されたり、または全く伝送されない。
【0197】
表15及び
図37を参照すると、CC0上で、最初のDL伝送であるPDCCHを有するPDSCHが成功的に受信される。CC0上で2番目のPDCCHは紛失され、UEは、この紛失された2番目のPDCCHに該当するPDSCHを検出できない。そのため、UEは、CC0において「最初のDL伝送からの連続ACK−カウンタ」=1に該当する2ビットのACK/NACK情報01を生成すればよい。一方、CC1では、DAI=01のPDCCHを検出することから、UEは、CC1でDAI=00のPDCCHが紛失されたことを検出する。したがって、UEは、CC1のためには、NACKに対応する情報ビットではなく、少なくとも一つのDL伝送の紛失或いは受信されたDL伝送がないということに対応する情報ビットをACK/NACK情報として生成する。表15を参照すると、DTX状態に対応する情報ビットがCC1のためのACK/NACK情報として生成される。このDTX状態は、00、01、10、11のいずれか一つにマッピングされるようにあらかじめ定められていればよい。すなわち、DTX状態は、他のACK/NACK状態と重複する情報ビットの形態で伝送されることが可能である。或いは、マッピング実施例11によれば、UEでDL伝送の紛失が検出された場合、該当のCCに対するACK/NACK応答はBSに全く伝送されなくてもよい。この場合、CCに対するACK/NACK情報の非伝送そのものが、当該CCで紛失されたDL伝送があるということを表すこととなる。
【0198】
表15を参照すると、UEは、DTX(或いはN/A)状態であるかチェックし、特定CCに対するACK/NACK状態がそれに該当すれば、DTX(或いはN/A)状態の定義によってACK/NACK伝送或いは非伝送を行い、それに該当しなければ、他のACK/NACK状態を選択する。
【0199】
<マッピング実施例12>
表16は、マッピング実施例12に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0200】
【表16】
マッピング実施例11は、一つ以上のDL伝送が紛失された状態又は何らのDL伝送も受信されなかった状態を、該当のCCに対するACK/NACK情報を伝送しなかったり或いはDTXを表す情報ビットにマッピングして伝送することによって表す。すなわち、マッピング実施例11は、該当のCCで少なくとも一つのDL伝送が紛失された場合を、他の場合と区別して表す。これと違い、マッピング実施例12は、各サブフレームに対するACK/NACK応答のうち最初のDL伝送(例えば、DAI=00のPDCCH)が紛失された場合又は何らのDL伝送も受信されなかった場合を、他の場合と区別して表す。
【0201】
表16及び
図37を参照すると、CC0上で、最初のDL伝送であるPDCCHを有するPDSCHが成功的に受信される。このCC0上で2番目のPDCCHは紛失され、UEは、該紛失された2番目のPDCCHに該当するPDSCHを検出できない。そのため、UEは、CC0において「最初のDL伝送からの連続ACK−カウンタ」=1に該当する2ビットのACK/NACK情報01を生成すればよい。一方、CC1ではDAI=01のPDCCHを検出することから、UEは、CC1でDAI=00のPDCCHが紛失されたことを検出する。したがって、UEは、CC1のためには、NACKに対応する情報ビットではなく、少なくとも最初のDL伝送の紛失或いは受信されたDL伝送がないということに対応する情報ビットをACK/NACK情報として生成する。表16を参照すると、DTX状態に対応する情報ビットが、CC1のためのACK/NACK情報として生成される。このDTX状態は、00、01、10、11のいずれか一つにマッピングされるようにあらかじめ定められていればよい。すなわち、DTX状態は、他のACK/NACK状態と重複する情報ビットにマッピングされて伝送されることが可能である。或いは、マッピング実施例12によれば、UEで最初のDL伝送の紛失が検出された場合、該当のCCに対するACK/NACK応答はBSに全く伝送されなくてもよい。この場合、CCに対するACK/NACK情報の非伝送そのものが、CCで紛失されたDL伝送があるということを表すこととなる。
【0202】
表16を参照すると、UEは、DTX(或いはN/A)状態であるかチェックし、特定CCに対するACK/NACK状態がそれに該当すれば、DTX(或いはN/A)状態の定義によってACK/NACK伝送を行い、それに該当しなければ、他のACK/NACK状態を選択する。
【0203】
<マッピング実施例13及び14>
マッピング実施例7乃至マッピング実施例12では、ACK−カウンタを4まで表現したが、マッピング実施例4乃至マッピング実施例12は、より大きいACK−カウンタ(例えば、8又は9)まで支援するように構成されてもよい。より大きいACK−カウンタは、ACK/NACK情報の伝送ビット数を増加させることによって具現してもよく、4までのACK−カウンタに対する情報ビットに5以上のACK−カウンタを重複マッピングすることによって、同一の伝送ビット数で具現してもよい。重複マッピングにより、より大きいACK−カウンタを具現する場合、ACK−カウンタ=0(或いは、None)の状態は、重複マッピングを排除することによって、ACKがない状態と区別付けることが好ましい。ACK−カウンタ=0のACK/NACK状態を、他のACK/NACK状態と同じACK/NACK情報ビットにマッピングしなし、4よりも大きいACK−カウンタが支援され得るマッピング実施例を例示すると、下記の通りである。
【0204】
表17は、マッピング実施例13に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。表18は、マッピング実施例14に係る多重ACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0206】
【表18】
マッピング実施例13は、UEが少なくても一つのDL伝送が紛失されたことを検出したり、何らのDL伝送を受信できなかった場合、該当のCCに対するACK/NACK情報がDTX状態或いはN/A(not applicable)状態に対応する。マッピング実施例14は、UEが最初のDL伝送を紛失したり何らのDL伝送を受信できなかった場合、該当のCCに対するACK/NACK情報がDTX状態或いはN/A状態に対応する。以下では、DTX(或いはN/A)状態をACK−カウンタ=0の状態と総称する。
【0207】
4以上のACK−カウンタを有する状態は、ACK−カウンタ=0の状態がマッピングされた情報ビット以外の残りACK/NACK状態の情報ビットに重複してマッピングされる。例えば、(最初のDL伝送からの連続)ACK−カウンタ1、4、7に該当するACK/NACK状態はいずれも、同じ情報ビット01にマッピングされ、(最初のDL伝送からの連続)ACK−カウンタ2、5、8に該当するACK/NACK状態はいずれも、同じ情報ビット10にマッピングされ、(最初のDL伝送からの連続)ACK−カウンタ3、6、9に該当するACK/NACK状態はいずれも、同じ情報ビット11に重複マッピングされる。
【0208】
[重複マッピング誤りの最小化]
一方、表5乃至表18を参照すると、4個以上の多重ACK/NACK応答を表すACK/NACK情報が伝送されなければならない場合に、少なくとも1個のACK/NACK状態は、他のACK/NACK状態がマッピングされた情報ビットに重複してマッピングされることがわかる。このように重複マッピングが存在する場合は、同じ情報ビットにマッピングされたACK/NACK状態により情報損失が発生することがある。例えば、一つのACK/NACKフィードバックのためのDL:UL比率が4:1の場合、すなわち、4個のDLサブフレームに対するACK/NACK応答が束ねられて一つのULサブフレームで伝送される場合を仮定する。BSが4個のDLサブフレームの全てにUEのためのDL伝送或いはDL割当を行う場合に、該UEは、各DLサブフレームで該当のDL伝送をACK、NACK、DTXのいずれか一つの状態として受信する。ここで、DTXは、該当のDL伝送を全く受信できなかった場合或いは紛失した場合を表す。
【0209】
以下では、表9を参照して、重複マッピングの問題点、及び重複マッピングによる問題点を低減できるマッピング実施例を説明する。以下の表で、A、N、Dはそれぞれ、ACK、NACK、DTXを意味する。また、N/Dは、NACK又はDTXを意味し、anyは、ACK、NACK、DTXのいずれか任意の状態を意味する。以下の表で、UEがDL伝送に対してACKを検出する確率は0.9(90%)、NACKを検出する確率は0.09(9%)、紛失する確率(或いはDTXを検出する確率)を0.01(1%)と仮定する。ただし、以下の説明で言及される誤り確率は、PDCCHの検出確率は考慮せずに計算された。通常、PDCCHの検出確率は0.99(99%)程度と非常に大きく設計されるので、誤り確率に及ぼす影響が少ないわけである。
【0210】
【表19】
表19で、「A」はACK応答を意味し、「N」はNACK応答を意味し、「N/D」はNACK/DTX応答を意味し、「D」はDTX応答を意味する。「any」は任意の応答を意味する。
【0211】
表19を参照すると、ACK/NACK状態1とACK/NACK状態4とが同じACK/NACK情報(01)に重複している。ACK/NACK状態1のACK/NACK情報とACK/NACK状態4のACK/NACK情報とが衝突することになる。このように重複した状態を有するACK/NACK情報を受信する場合、BSは、このACK/NACK情報が表す状態を正確に解析することが不可能になる。例えば、一つのACK/NACKフィードバックのためにBSが構成したDL:ULの比が4:1であり、4個のDLサブフレームにスケジューリングされたDL伝送がある場合に、01のACK/NACKフィードバックを受信したBSは、このACK/NACKフィードバックがACK/NACK状態1を表すものであるか、ACK/NACK状態4を表すものであるかが区別できなくなる。UEがACK/NACK状態4のACK/NACKフィードバックをBSに伝送したが、BSがこのACK/NACKフィードバックをACK/NACK状態1と解析すると、NACKとACKを誤って解析するNACK−to−ACK誤りが発生する。一般に、システム設計及び運用に当たって、NACK−to−ACK誤りは0.01%(=0.0001)よりも小さいことが要求される。しかし、上記ACK/NACK状態4が起きる確率は0.09(9%)であり、これは一般的なNACK−to−ACK誤りの最大許容値を超えており、HARQ過程に大きな問題を招く可能性がある。そのため、当該状態は、低い誤り率でHARQを行うために、より少ないAが含まれているACK/NACK状態4として常に見なされることが好ましい。
【0212】
また、ACK/NACKフィードバックのためのDL:UL比が4:1であっても、実際にBSが特定UEにスケジューリングするDLサブフレームの個数はそれと異なることがある。すなわち、ACK/NACKフィードバックのためのDL:UL比は、一つのULサブフレームで一緒にフィードバックされ得る最大個数のDLサブフレームの比を意味し、これよりも小さい個数を有するACK/NACKフィードバックも效率的に支援されなければならない。例えば、一つのACK/NACKフィードバックのために4DL:1ULが構成された場合に、4個のACK/NACK応答の同時伝送のみが支援されるのではなく、1個、2個、或いは3個のACK/NACK応答の同時伝送も效率的に支援されなければならない。しかし、同一情報ビットに重複してマッピングされるACK/NACK状態により、BSは、重複マッピングされた情報ビットを用いて伝送されたACK/NACKフィードバックからは正確なACK/NACK情報が確認できなくなる。この理由から、上記BSによるスケジューリングが制約されることがある。例えば、表19を参照すると、01のACK/NACK情報を受信したBSは、Aが多く含まれているACK/NACK状態1に該当するスケジューリングは行わず、常に、Aが相対的に少なく含まれているACK/NACK状態に該当するスケジューリングを行うことによって、再伝送が必要なDL伝送をACKと誤解して再伝送を行わない誤りを低減することができる。例えば、一つのACK/NACKフィードバックのために4DL:1ULが構成された場合に、BSは、前の3個のDLサブフレームでのみDL再伝送を行うことによって、再伝送が必要なDL伝送をACKと誤解して再伝送を行わない誤りを減らすことができる。ただし、このようなスケジューリングの制約は、システム処理量(throughput)の側面で好ましくない。
【0213】
以下では、ACK/NACK状態の重複マッピングによる誤りを最小化する実施例を提案する。
【0214】
本発明の一実施例は、重複したACK/NACK状態マッピングの使用に対する誤りを最小化するために、重複した状態の一つ以上の状態に追加条件を使用する。
【0215】
本発明の一実施例は、重複したACK/NACK状態マッピングの使用に対する誤りを最小化するために、重複した状態のうち一つ以上の状態にNACKが存在しない場合という追加条件を使用する。例えば、重複した状態のうち一つ以上の状態は、検出された或いは伝送されるべき多重ACK/NACKのうち、NACKが一つも存在しない場合にのみ使用されるように制約されてもよい。BSは、このような制約を用いて、重複した状態に対応するACK/NACK応答を解析する際に、それら重複した状態間の混同を最小化することができる。
【0216】
本発明の一実施例は、重複したACK/NACK状態マッピングの使用に対する誤りを最小化するために、重複した状態のうち一つ以上の状態にDTX(或いは紛失)が存在しない場合という追加条件を使用する。例えば、重複した状態のうち一つ以上の状態は、検出された或いは伝送されるべき多重ACK/NACKのうち、DTX(或いは紛失)が一つも存在しない場合にのみ使用されるように制約されてもよい。BSは、このような制約を用いて、重複した状態に対応するACK/NACK応答を解析する際に、それら重複した状態間の混同を最小化することができる。
【0217】
<マッピング実施例15>
表20は、表16のように、連続ACK−カウンタが1の場合と4の場合が、同じマッピング値を有する。しかし、表20では、表16と違い、01に重複してマッピングされる状態のうち、連続ACK−カウンタが1の場合については、NACKが一つも含まれていない状態か否かをさらに判断される。例えば、表20を参照すると、検出されたNACKが存在しなく、且つ連続ACKが1個であるACK/NACK状態は01にマッピングされる。連続ACKが1個であるが、検出されたNACKが存在するACK/NACK状態は、その他(otherwise)の状態に該当し、00にマッピングされる。ここで、その他の状態とは、表20で特定されている状態に属しない残りを総称する。すなわち、ACK/NACK状態1、2、3、4、5及び7の場合に属しない残りの状態がその他の状態に該当する。
【0218】
【表20】
表20で、最初のDL伝送がNACKである状態は、その他(otherwise)の状態と同じ情報ビット00にマッピングされる。最初のDL伝送からNACKが含まれていると、いずれにせよ全体再伝送が必要とされるわけである。そのため、最初のDL伝送がNACKである状態は、その他の状態と区別されることなく使用されてもよい。すなわち、下記の表によって、多重ACK/NACK応答が情報ビットにマッピングされてもよい。
【0219】
【表21】
マッピング実施例15において、該当のACK/NACK状態と情報ビットb0,b1との正確なマッピング関係は、表20又は表21と異なってもよい。マッピング実施例15は、[A,A,A,A]及び[A,D,D,D]を同じ情報ビットにマッピングするという点に特徴がある。
【0220】
<マッピング実施例16>
表22では、表21と同様、連続ACK−カウンタが1の場合と4の場合が、同じマッピング値を有する。しかし、表22は、表21と違い、01に重複してマッピングされる状態のうち、連続ACK−カウンタが1の場合については、追加条件が適用される。例えば、表22を参照すると、連続ACKが1個であり、他のACK/NACK応答が全てDTXであるACK/NACK状態は、01にマッピングされる。連続ACKが1個であるが、他のACK/NACK応答のいずれかでもDTXでないACK/NACK状態は、その他(otherwise)の状態に該当し、00にマッピングされる。ここで、その他の状態とは、表22で特定している状態に属しない残りを総称する。すなわち、ACK/NACK状態1、2、3、4及び6の場合に属しない残りがその他の状態に該当する。
【0221】
マッピング実施例16は、[A,A,A,A]及び[A,D,D,D]を同じ情報ビットにマッピングするという点に特徴がある。表21を用いて、表19のようにしてACK/NACK状態の確率を再び求めると、下記表22の通りである。
【0222】
【表22】
表22で、「A」はACK応答を意味し、「N」はNACK応答を意味し、「N/D」はNACK/DTX応答を意味し、「D」はDTX応答を意味する。「any」は、任意の応答を意味する。
【0223】
表22で、その他(otherwise)は、[A,A,A,A]、[A,A,A,N/D]、[A,A,N/D,any]、[A,D,D,D]、[D,any,any,any]以外のACK/NACKシーケンスを総称する。例えば、[N,any,any,any]のACK/NACKシーケンス、最初のACKの後に少なくとも一つのNACKを含むACK/NACKシーケンスなどが、その他(otherwise)に該当する。
【0224】
表22を参照すると、[A、D、D、D]の発生確率は0.0000009であり、一般のNACK−to−ACK誤りの最大許容値である0.0001よりも遥かに小さい。そのため、01のACK/NACKフィードバックを受信したBSは、常に[A,A,A,A]であるACK/NACK状態1を表示するACK/NACK情報を受信したと見なせばよい。UEが、[A,N/D,any,any]であるACK/NACK状態4を伝送しようとした場合、NACK−to−ACK誤りが発生するが、ACK/NACK状態4の発生確率がNACK−to−ACK誤りの最大許容値よりも遥かに小さいので、無視されてもよい。したがって、マッピング実施例16によれば、BSは、特別なスケジューリング制約無しで自由にUEにリソースを割り当て、該UEからのACK/NACKフィードバックを受信/解析することが可能になる。
【0225】
マッピング実施例16は、1DL:1UL、2DL:1UL、3DL:1UL或いは4DL:1ULに対するACK/NACKフィードバックに適用されてもよい。マッピング実施例16のように、[A,A,A,A]及び[A,D,D,D]を同じ情報ビットにマッピングする場合、BSがUEにDL伝送をスケジューリングしたDLサブフレームの個数が4よりも小さいと、[A,A,A,A]が発生することがなく、よって、一つのACK/NACKフィードバックのための3DL:1UL構成からは重複マッピングが発生しなくなるという効果がある。
【0226】
連続ACK−カウンタは、一部のACKでも正確にBSに伝達することによって再伝送を最小化する効果を奏するということは、上述した通りである。表22のようにACK/NACK状態を情報ビットにマッピングする場合、一つのACK/NACKフィードバックのための2DL:1UL構成では、連続ACK−カウンタを使用する意味が大きくない。しかし、連続ACK−カウンタの使用意味は、ACK/NACKフィードバックのためのDL:UL比が大きくなるほど増大する。したがって、3DL:1UL或いは4DL:1ULで連続ACK−カウンタを支援する方が、2DL:1UL或いは1DL:1ULにおけるより、より大きい利得を得ることができる。
【0227】
以下では、9DL:1ULにおけるACK/NACK応答を情報ビットにマッピングする実施例を説明する。以下の実施例は、いかなるTDD構成(1DL:1UL、2DL:1UL、3DL:1UL、4DL:1UL、9DL:1ULなど)で使用されてもよい。或いは、9DL:1ULでのみ使用され、残りのTDD構成では表21が使用されるように定義されてもよい。
【0228】
<マッピング実施例17>
表23は、9DL:1ULのACK/NACKフィードバックを支援可能なマッピング実施例17に係るACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0229】
【表23】
マッピング実施例17は、マッピング実施例15を拡張して9DL:1UL構成を支援する。例えば、マッピング実施例15が9DL:1UL構成にまで支援できるように表20を拡張することができる。ここで、9DL:1ULは、稀に発生する構成である。したがって、マッピング実施例17は、9DL:1UL構成においての最適化よりは、4DL:1ULまでの構成で最適化された方法であるマッピング実施例15を9DL:1UL構成にまで拡張することに意義がある。表20で、最初のDL伝送からの連続ACK−カウンタが5乃至9の場合はいずれも、他のACK/NACK状態と重複することになる。この場合、マッピング実施例15のように、「NACKがなければ」の条件を追加することで、一つのCCに対する多重ACK/NACK応答を一つのACK/NACK情報により表現してもよい。表23は、表20を9DL:1UL構成の支援のために拡張した例を表す。
【0230】
表23で、最初のDL割当がNACKである状態は、その他(otherwise)状態と同じ情報ビット00にマッピングされ、最初のDL割当からNACKが含まれるため、いずれにせよ全体再伝送が必要である。そのため、最初のDL割当がNACKである状態は、その他の状態と区別されることなく使用されてもよい。
【0231】
<マッピング実施例18>
表24は、9DL:1ULのACK/NACKフィードバックを支援可能なマッピング実施例18に係るACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0232】
【表24】
表24は、9DL:1ULのACK/NACKフィードバックを支援するために表20を拡張した他の例を表す。表25は、表20の例でさらに重複する状態に、すなわち、ACK−カウンタ=5乃至9の状態に「NACK或いは紛失(/DTX)がなければ」という条件を追加して生成されたものである。このように、紛失(或いはDTX)の条件を追加することで、他のACK/NACK状態が相互に重複する確率を下げることができる。
【0233】
表24で、最初のDL伝送がNACKである状態は、その他(otherwise)状態と同じ情報ビット00にマッピングされ、最初のDL伝送からNACKが含まれるため、いずれにせよ全体再伝送が必要である。そのため、最初のDL伝送がNACKである状態は、その他の状態と区別されることなく使用されてもよい。
【0234】
<マッピング実施例19>
表25は、9DL:1ULのACK/NACKフィードバックを支援可能なマッピング実施例19に係るACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0235】
【表25】
マッピング実施例18は、紛失(或いはDTX)に対する条件を、ACK−カウンタが4よりも大きい場合(例えば、9DL:1UL構成)だけでなく、ACK−カウンタが4以下(例えば、1DL:1UL、2DL:1UL、3DL:1UL、4DL:1UL)である場合にも適用して、マッピング実施例15を拡張したものである。これに対し、マッピング実施例19は、紛失(/DTX)に関する条件を、ACK−カウンタが4よりも大きい場合にのみ適用して、マッピング実施例15を拡張したものである。
【0236】
表25で、最初のDL伝送がNACKである状態は、その他(otherwise)の状態と同じ情報ビット00にマッピングされ、最初のDL伝送からNACKが含まれるため、いずれにせよ全体再伝送が必要である。そのため、最初のDL伝送がNACKである状態は、その他の状態と区別されることなく使用されてもよい。
【0237】
マッピング実施例16乃至マッピング実施例18において、NACKの存在有無或いはNACK/紛失(/DTX)の存在有無は、重複した状態のうち、ACKの個数が大きい状態に適用される。しかし、多数のACK/NACKフィードバックが必要な場合には、ACKの個数が小さい状態の発生確率が、ACKの個数が多い状態の発生確率よりも高い。例えば、(A,A,A,D,D,D,D,D,D)のACK/NACK状態は、(0.9
3)*(0.01
6)=7.2900*10
−013の発生確率を有し、(A,A,A,A,A,A,D,D,D)のACK/NACK状態は、(0.9
6)*(0.01
3)=5.3144*10
−007の発生確率を有するのに対し、(A,A,A,A,A,A,A,A,A)のACK/NACK状態は、(0.9
9)=0.3874の発生確率を有する。しかし、(A,A,A,N/D,any,any,any,any,any)のACK/NACK状態は、(0.9
3)*(0.09+0.01)=0.0729の発生確率を有する。このように、(A,A,A,N/D,any,any,any,any,any)の確率は、だいぶ大きい確率であるから、BSが、重複したACK/NACK状態を解析する際に問題が発生することがある。
【0238】
この問題を解決するために、9DL:1UL構成のためのACK/NACKフィードバックをさらに定義するとき、重複した状態のうち、連続ACK−カウンタが小さい状態においてNACKが存在するか否か、或いはNACK/紛失(/DTX)が存在するか否かを検査することができる。マッピング実施例20、21、22は、マッピング実施例17、18、19を当該方法により変更したものである。
【0239】
<マッピング実施例20>
表26は、マッピング実施例20に係るACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0240】
【表26】
<マッピング実施例21>
表27は、マッピング実施例21に係るACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0241】
【表27】
<マッピング実施例22>
表28は、マッピング実施例22に係るACK/NACK応答と(b0,b1)間のマッピングを例示する。
【0242】
【表28】
マッピング実施例20乃至マッピング実施例22において、大きい連続ACK−カウンタ、例えば、7〜9にも、一律性のために、低い連続ACK−カウンタと同様にNACKの存在有無に関する条件或いはNACK/紛失(/DTX)の存在有無に関する条件を表示した。しかし、大きい連続ACK−カウンタ=7、8、9では当該条件が排除されてもよい。大きい連続ACK−カウンタ=7、8、9では、多い個数のACKにより、NACKの存在有無に関する条件或いはNACK/紛失(/DTX)存在の有無に関する条件の適用が、該当のACK/NACK状態の発生確率にさほど影響を及ぼさないわけである。
【0243】
[ACK/NACK transmission with channel selection]
複数のCCに対するACK/NACK情報が、一つのACK/NACKフィードバック段階(instance)に伝送される場合に、マッピング実施例1乃至マッピング実施例22で説明した、各CCのACK/NACK状態を表すb0b1は、実際に伝送される値でないこともある。その代わりに、各CCのb0b1は、複数CCに対するACK/NACK情報を伝送リソース及び伝送ビットにマッピングする時に使われる媒介情報としての役割を果たしてもよい。
【0244】
図38は、PUCCHフォーマット1bを使用するチャネル選択を用いて、4ビットのACK/NACK情報を伝送する方法を例示する。
【0245】
マッピング実施例1乃至マッピング実施例22において、各CC当たりACK/NACK状態はb0b1にマッピングされ、複数のCCのそれぞれに対して生成されたb0b1の組み合わせに該当するACK/NACK情報が、チャネル選択により伝送されてもよい。例えば、CC0のACK/NACK状態は01にマッピングされ、CC1のACK/NACK状態は00にマッピングされることで、CC0及びCC1のために0100に対応するACK/NACK情報がBSに伝送されなければならないとしよう。このACK/NACK情報の伝送にPUCCHフォーマット1bが用いられる場合、PUCCHフォーマット1bが搬送できる情報ビットは2ビットであるから、一つのPUCCHリソースだけでは4ビットの情報0100をBSに伝送することができない。したがって、実際に一つのPUCCHリソース上で伝送されるビット数は2ビットであるが、チャネル選択を適用することによって追加2ビットをさらに表現する。例えば、一つのPUCCHリソースが搬送できるACK/NACK伝送情報が2ビットであるとすれば、UEは、4個のPUCCHリソースのうち1個のPUCCHリソースを選択し、該選択されたPUCCHリソースで当該ACK/NACK伝送情報をBSに伝送することで、4ビットのACK/NACK情報を当該BSに伝送することが可能になる。すなわち、ACK/NACK伝送情報により表現される2ビット情報、及び4個のPUCCHリソースのうち一つのPUCCHリソースの選択により表現される2ビットが、2個のCCに対するACK/NACK情報としてBSにフィードバックされることとなる。
【0246】
参考として、前述したマッピング実施例によれば、各CC上の4個のDL伝送に対するACK/NACK応答が2−ビット情報b0b1にマッピングされる場合、複数のACK/NACK状態が同じb0b1にマッピングされる場合が発生する。例えば、マッピング実施例1及び表5を参照すると、最後に検出されたPDCCHのDAI=00であるバンドルされたACK(ACK/NACK状態1)、及び最後に検出されたPDCCHのDAI=11であるバンドルされたACK(ACK/NACK状態2)が、同一にb0b1=00にマッピングされる。他の例として、マッピング実施例16及び表22を参照すると、[A,A,A,A]順のACK/NACK/DTX応答で構成されたACK/NACK状態1、及び[A、D、D、D]順のACK/NACK/DTX応答で構成されたACK/NACK状態2が、同一のb0b1にマッピングされる。
【0247】
2個のCCのうら一つのCCの複数のACK/NACK状態が同一のb0b1にマッピングされる場合、これら複数のACK/NACK状態と組み合わせる他のCCのACK/NACK状態が一定であれば、これら複数のACK/NACK状態のそれぞれと他のCCの一定ACK/NACK状態との組み合わせは、いずれも一つのACK/NACK情報にマッピングされる。例えば、マッピング実施例16及び表22を参照すると、CC0に対するACK/NACK応答が[A,A,A,A]であり、CC1のACK/NACK状態が11、10、01、00、N/Aのいずれか一つ、例えば、11である場合、CC1のACK/NACK状態及びCC2のACK/NACK状態に基づいて生成されたACK/NACK情報がXであるとしよう。CC1のACK/NACK応答がマッピングされるb0b1が11である限り、CC0のACK/NACK応答が[A,A,A,A]ではなく[A,D,D,D]であっても、同じACK/NACK情報Xが生成される。ただし、CC1のACK/NACK応答が、11ではなく他のb0b1にマッピングされると、CC0のACK/NACK応答シーケンスが[A,A,A,A]或いは[A,D,D,D]であっても、X以外の他の値が、CC0及びCC1に対するACK/NACK情報として生成されるはずである。
【0248】
一方、同じ情報ビットにマッピングされる一つのCCのACK/NACK状態と、同じ情報ビットにマッピングされる他のCCのACK/NACK状態との組み合わせはいずれも、同じACK/NACK情報にマッピングされる。例えば、マッピング実施例1及び表5を参照すると、バンドルされたACK/NACK応答がACKであり、且つ最後の検出されたDAIが00であるACK/NACK状態(ACK/NACK状態1)と、バンドルされたACK/NACK応答がACKであり、且つ最後の検出されたPDCCHのDAIが11であるACK/NACK状態(ACK/NACK状態2)は両方とも00にマッピングされる。そのため、(CC0=ACK/NACK状態1、CC1=ACK/NACK状態1)、(CC0=ACK/NACK状態1、CC1=ACK/NACK状態2)、(CC0=ACK/NACK状態2、CC1=ACK/NACK状態1)、(CC0=ACK/NACK状態2、CC1=ACK/NACK状態2)である、CC0のACK/NACK状態とCC1のACK/NACK状態との組み合わせからは、同じACK/NACK情報(例えば、0000)が生成される。他の例として、マッピング実施例1及び表22を参照すると、[A,A,A,A]と[A,D,D,D]がいずれも、同じb0b1にマッピングされる。そのため、(CC0のACK/NACK応答シーケンス、CC1のACK/NACK応答シーケンス)=([A,A,A,A]、[A,A,A,A])、([A,A,A,A]、[A,D,D,D])、([A,D,D,D]、[A,A,A,A])、([A,D,D,D]、[A,D,D,D])からはいずれも、同じACK/ACK情報(例えば、1010)が生成される。
【0249】
このように、複数のCC(例えば、2個のCC)に対するACK/NACK情報を、制限された大きさの伝送ビットを用いて表すには、チャネル選択が使用されてもよい。そのために、複数のCCに対するACK/NACK情報、伝送リソース及び伝送ビット間のマッピング関係を定義する、マッピング表を構成することができる。
【0250】
例えば、下記のように、2個のCCに対するACK/NACK状態を表すb0b1が下記のような形態でチャネル選択用マッピング表にマッピングされるとしよう。
【0251】
(1)「00」は、(主に)NACKを指示する状態であり、チャネル選択のためのマッピング表の「N,N」状態にマッピングされ得る。
【0252】
(2)「01」は、(主に)一つのACKを指示する状態であり、チャネル選択のためのマッピング表の「A,N」状態にマッピングされ得る。
【0253】
(3)「10」は、(主に)2個のACKを指示する状態であり、チャネル選択のためのマッピング表の「N,A」状態にマッピングされ得る。
【0254】
(4)「11」は、(主に)3個のACKを指示する状態であり、チャネル選択のためのマッピング表の「A,A」にマッピングされ得る。
【0255】
参考として、上述の実施例において、N/Aは、該当のCCでは伝送すべき情報がないことを意味する。マッピング実施例1乃至マッピング実施例22では、説明の便宜のために、1個のCCを仮定し、該当のCCに対するACK/NACK状態がN/Aにマッピングされる場合、該当のCCではACK/NACK情報が伝送されないとした。しかし、一つのCCに対するACK/NACK情報が、該当のCCではなく他のCCで伝送され得るように、特定状態にマッピングされてもよい。一つのCCに対するACK/NACKがN/A状態である場合に、すなわち、非伝送(no transmission)状態である場合に、2個のCCに対するACK/NACK状態は「D,D」(DTX)状態にマッピングされてもよい。
【0256】
上述したマッピング実施例1乃至マッピング実施例22で例示した表は、2個のCCのそれぞれのACK/NACK状態を、「N,N」、「A,N」、「N,A」、「A,A」のいずれか一つ(或いは「N,N」、「A,N」、「N,A」、「A,A」、「D,D」のいずれか一つ)にマッピングするのに用いられてもよい。例えば、表20は、2個のCCに対するACK/NACK情報をチャネル選択用マッピング表にマッピングするために、下記のように用いられてもよい。
【0257】
【表29】
表29(或いは表20)を、チャネル選択のためのマッピング表に用いることができる。例えば、2個のCCが構成された場合、(論理的に)1番目のCCに対するACK/NACK応答から、表29を用いてb0、b1(或いはHARQ−ACK(0)、HARQ−ACK(1))の状態が得られ、(論理的に)2番目のCCに対するACK/NACK応答から、表29を用いてb2、b3(或いはHARQ−ACK(2)、HARQ−ACK(3))の状態が得られる。ここで、CCの順序は、あらかじめ定められてもよく、PCell及びSCellを区別することによって定められてもよい。例えば、PCellに対するACK/NACK応答から、b0、b1(或いはHARQ−ACK(0)、HARQ−ACK(1))が構成され、SCellに対するACK/NACK応答からb2、b3(或いはHARQ−ACK(2)、HARQ−ACK(3))が構成されてもよい。その後、b0、b1、b2、b3(或いはHARQ−ACK(0)、HARQ−ACK(1)、HARQ−ACK(2)、HARQ−ACK(3))が4−ビット伝送のためのチャネル選択用マッピング表を用いて伝送されればよい。マッピング実施例1乃至マッピング実施例22で説明した通り、表29は、一つのACK/NACKフィードバックのための4DL:1UL構成でのみ用いられてもよく、3DL:1UL構成などの他の構成でも同一に用いられてもよい。
【0258】
例えば、表30又は表31をチャネル選択用マッピング表として用いることができる。表30及び表31は、チャネル選択のためのマッピング表をそれぞれ例示したものである。特に、表30は、1−ビット伝送から2−ビット、3−ビット、4−ビットまでの伝送に使用可能なチャネル選択用マッピング表を例示し、表31は、1−ビット伝送から2−ビット、3−ビット、4−ビットまでの伝送に使用可能な汎用のチャネル選択用マッピング表を例示する。
【0260】
【表31】
表30及び表31で、n
(1)PUCCHiは、チャネル選択に使用可能なPUCCHリソースのうち、i番目のPUCCHリソースに該当するPUCCHリソースiを表す。4個のPUCCHリソースがチャネル選択に使用される場合に、i=0,1,2,3になる。表31で、n
(p)PUCCHi=DTXは、N/A(伝送しない)を意味する。一方、(a0,a1)は、一つのPUCCHリソースで伝送される2−ビットの伝送情報であり、2−ビット情報は、QPSK変調を経て4個の複素変調シンボル1,−1,j,−jのいずれか一つに変調される。すなわち、(a0,a1)は、2−ビットの伝送ビット或いはコンステレーションシンボル(constellation)を表す。複素変調シンボル1,−1,j,−jは、伝送ビット(a0,a1)の信号コンステレーション上の位置を表す。例えば、表32によって2ビット伝送情報(a0,a1)が複素変調シンボルに変調され、一つのPUCCHリソース上で伝送される。
【0261】
【表32】
以下では、本発明のマッピング実施例のマッピング関係を用いて、2個のCCに対するACK/NACK情報をチャネル選択を用いて伝送する方法についてより具体的に説明する。マッピング実施例のうちマッピング実施例16を用い、チャネル選択を用いて2個のCCに対するACK/NACK情報がUEからBSに伝送される方法を説明するが、他のマッピング実施例に、以下に説明する方法が同様に適用されてもよい。
【0262】
表20、又は表20を変形した表21に基づいて構成された表22を参照すると、2個のCCに対して生成可能なACK/NACK状態の組み合わせは、下記のように総36個となる。
【0264】
【表33-2】
表33で、(N,N)、(A,N)、(N,A)、(A,A)、(D,D)は、上に言及した規則に基づいて、CCのACK/NACK状態「00」、「01」、「10」、「11」、「N/A」からそれぞれ誘導されたものである。表31でM=4の場合のマッピング関係に基づいて、表33の(b0,b1,b2,b3)、PUCCHリソース及び変調シンボル間のマッピング関係を、下記のように表現することができる。
【0266】
【表34-2】
表33及び表34で、「A」はACK応答を意味し、「N」はNACK応答を意味し、「N/D」はNACK/DTX応答を意味し、「D」はDTX応答を意味する。「any」は任意の応答を意味する。[A,A,A,A]、[A,A,A,N/D]、[A,A,N/D,any]、[A,D,D,D]、[D,any,any,any]以外のACK/NACKシーケンスは、「Otherwise」に属すればよい。
【0267】
表34で、(a0,a1)値は、信号コンステレーションの変調シンボル(コンステレーションシンボル(constellation)ともいう。)と2進ビット間のマッピング関係を示した表
32から誘導されたものである。
【0268】
表34を参照すると、(b0,b1,b2,b3)が同一であれば、同一の複素変調シンボルに変調され、同一のPUCCHリソースを用いて伝送されることがわかる。すなわち、(b0,b1,b2,b3)が同一であれば、フィードバックされるACK/NACK情報が同一であることがわかる。例えば、表34で、1、4、19、22は、各CCのACK/NACK応答シーケンスが異なっているが、場合1、4、19、22を表すACK/NACK情報はいずれも、伝送ビット(1,0)の形態で、PUCCHリソースインデックスがn
(1)PUCCH2のPUCCHリソースを用いて伝送される。
【0269】
図39は、表34の一部を示すものである。
図39は、特に、表34に挙げられたケースのうち、CCのいずれか一つのACK/NACK状態が[A,A,A,A]或いは[A,D,D,D]に該当するケースの一部を表すものである。
【0270】
図39を参照すると、第1のCC(或いは第2のCC)のACK/NACK状態が同一であれば、残りCCのACK/NACK状態[A,A,A,A]と[A,D,D,D」は、同じPUCCHリソース内の同じ情報ビット或いは同じ信号コンステレーションの変調シンボルにマッピングされ、同じACK/NACK情報を表すことがわかる。例えば、ケース7で、第1のCCに対するACK/NACK応答は[A,A,A,N/D]の順であり、第2のCCに対するACK/NACK応答は[A,A,A,A]の順である。ケース10で、第1のCCに対するACK/NACK応答は[A,A,A,N/D]の順であってケース7と同一であるが、第2のCCに対するACK/NACK応答は、[A,D,D,D]の順であってケース7と異なる。しかし、本発明のマッピング実施例は、同じ情報ビット(b0,b1)にマッピングされるACK/NACK状態は同一なものとして取扱う。マッピング実施例16によれば、[A,A,A,A]と[A,D,D,D」は同じ情報ビットにマッピングされる。したがって、第1のCCに対するACK/NACK応答のシーケンスが同一であれば、第2のCCに対するACK/NACKシーケンス[A,A,A,A]と[A,D,D,D」は、同じPUCCHリソース上の同一の伝送情報(a0,a1)にマッピングされ、同じACK/NACK情報値を有する。
図39を参照すると、ケース7及びケース10は両方も、同じPUCCHリソース(n
(1)PUCCH2)上の(a0,a1)=(1,1)にマッピングされることで、BSに伝送されるACK/NACK情報が同一になる。他の例として、ケース3及びケース21で、第1のCCに対するACK/NACKシーケンス[A,A,A,A]と[A,D,D,D」は、第2のCCに対するACK/NACKシーケンスが両方とも[A,A,N/D,any]と、同一であるため、いずれも、同じPUCCHリソース(n
(1)PUCCH2)上の同じ伝送情報(a0,a1)=(1,0)にマッピングされることで、BSに伝送されるACK/NACK情報が同一となる。
【0271】
2個のCCのうちいずれか一CCに対するACK/NACKシーケンスが同一であれば、該一CCのACK/NACKシーケンス及び残りCCのACK/NACKシーケンス[A,A,A,A]に基づいてBSにフィードバックされるACK/NACK情報は、該一CCのACK/NACKシーケンス及び残りCCのACK/NACKシーケンス[A,D,D,D]に基づいてBSにフィードバックされるACK/NACK情報と同一でなければならない。例えば、ケース7及びケース10を参照すると、第1のCCのACK/NACKシーケンス[A,A,A,N/D]及び第2のCCのACK/NACKシーケンス[A,A,A,A]に対応するACK/NACK情報と、第1のCCのACK/NACKシーケンス[A,A,A,N/D]及び第2のCCのACK/NACKシーケンス[A,A,A,A]に対応するACK/NACK情報とは同一であるため、ケース7のACK/NACK情報とケース10は、同じ(a0,a1)にマッピングされるだけでなく、同じPUCCHリソースを用いて伝送され、同じACK/NACK情報がBSに伝送されることがわかる。
【0272】
一方、2個のCCのうちいずれか一CCに対するACK/NACKシーケンスが[A,A,A,A]或いは[A,D,D,D]であり、残りCCに対するACK/NACKシーケンスが[A,A,A,A]或いは[A,D,D,D]であるとしよう。この場合、可能なACK/NACKシーケンスの組み合わせは総4個であり、これら4個の組み合わせはいずれも、同じPUCCHリソース上の同じ伝送ビット(a0,a1)にマッピングされることで、これら4個の組み合わせらに対して、同じACK/NACK情報がBSに伝送される。本発明の一実施例によれば、[A,A,A,A]と[A,D,D,D」が同等な状態として取り扱われるわけである。したがって、
図39を参照すると、ケース1、ケース2、ケース19、ケース22に基づくACK/NACK情報はいずれも同一になる。ケース1、ケース2、ケース19、ケース22に該当するACK/NACK情報はいずれも、同じ(a0,a1)(例えば、10)に変調されてBSに伝送される。なお、ケース1、ケース2、ケース19、ケース22に該当するACK/NACK情報がいずれも同一であるため、同じPUCCHリソース(例えば、n
(1)PUCCH2に該当するPUCCHリソース)上で伝送される。
【0273】
チャネル選択に用いられるマッピング表は、BSとUEにあらかじめ定義されている。チャネル選択を用いたACK/NACK伝送の場合、ACK/NACK情報は、PUCCHリソースの選択+PUCCHリソースが運ぶ伝送ビット或いは信号コンステレーションの変調シンボルにより特定される。したがって、BSは、UEから受信したPUCCH及び該PUCCHが運ぶACK/NACK伝送情報に基づいて、該UEが伝送しようとしたACK/NACK情報がわかる。例えば、
図39を参照すると、BSがn
(1)PUCCH0に該当するPUCCHリソース上で(a0,a1)=(0,1)を受信した場合、該BSは、自身に保存されているマッピングテーブルに基づいて、UEがフィードバックしたACK/NACK情報がケース3及びケース21のいずれか一方てあることがわかる。すなわち、BSは、n
(1)PUCCH0に該当するPUCCHリソース上で受信した(a0,a1)=(0,1)に基づいて、UEが第1のCC上で[A,A,A,A]或いは[A,D,D,D]のACK/NACK応答を検出し、且つ第2のCC上で[A,A,N/D,any]のACK/NACK応答を検出したと判断できる。このとき、BSが第1のCCを通じて4個のサブフレームの全てでDL伝送を行った場合、BSは、[A,D,D,D]の発生確率が非常に低いから、第1のCCに対するACK/NACKフィードバックを[A,A,A,A]と解析することが可能である。また、BSが第1のCCを通じて前の3サブフレームでのみDL伝送を行った場合、BSは、[A,A,A,A]のACK/NACKフィードバックは可能でないと見なし、UEが第1のCCで[A,D,D,D]のACK/NACK応答を検出したと解析することができる。
【0274】
他の例として、
図39を参照すると、BSがn
(1)PUCCH0に該当するPUCCHリソース上で(a0,a1)=(1,0)を受信した場合、BSは、UEが第1のCC及び第2のCCで検出したACK/NACK応答がケース1、4、19、22のいずれか一方であると判断できる。
【0275】
BSは、UEから受信したACK/NACK情報に基づいて第1のCC及び/又は第2のCCを通じて伝送されたDL伝送の再伝送を決定することができる。例えば、BSが第2のCC上で4個のPDCCH及び/又はSPS PDSCHを伝送した場合、BSが[A,D,D,D]に該当するACK/NACK情報を受信すると、該BSは、ACKに該当する最初のDL伝送以外の残りDL伝送をUEに再伝送することができる。ただし、DTXと判断されたDL伝送については、BSが実際に伝送したが、UEに到達しなかったものである場合もあり、BSが初めからUEに割り当てなかったものである場合もある。そのため、DTXに該当するとしても、BSがUEに初めからスケジューリングしなかったPDCCH及び/又はSPS PDSCHは、再伝送されない。
【0276】
図39のケースによれば、CCのACK/NACK状態は[A,A,A,A]である場合も、[A,D,D,D]である場合もある。この場合、BSは、該当のCCのACK/NACK状態が[A,A,A,A]であると判断し、該当のCC上で伝送されたDL伝送に対する再伝送を行わなくて済む。マッピング実施例16で説明した通り、[A,D,D,D]の発生確率が顕著に低いわけである。
【0277】
BSプロセッサ400bは、UEのために一つ以上のCCを構成し、該一つ以上のCCにUEのためのDL伝送(PDCCH及び/又はSPS PDSCHなど)を伝送/割当することができる。BSプロセッサ400bは、各CCを通じてそのCCに割り当てられたDL伝送を伝送するようにBS送信器100bを制御する。
【0278】
UE受信器300aは、BSから一つ以上のDL CCの割り当てを受け、該一つ以上のDL CCを通じてPDCCH及び/又はSPS PDSCHなどのDL伝送を受信する。UE受信器300aは、DL CCを受信或いは検出することができる。
【0279】
本発明の一実施例によって構成されたUEプロセッサ400aは、一つのACK/NACKフィードバックとして共に伝送されるべき、各CC上の一つ以上のDL伝送に対してACK/NACK応答を検出することができる。例えば、各CCで伝送された4個のDL伝送に対するACK/NACK応答が一つのACK/NACKフィードバックの形態で共に伝送されなければならない場合、UEプロセッサ400aは、それら4個のDL伝送のそれぞれに対するACK/NACK応答を各CC上で検出するようにUE受信器300aを制御することができる。
【0280】
UEプロセッサ400aは、各CCで検出されたACK/NACK応答を用いて、一つ以上のCCに対するACK/NACK情報を、一つのACK/NACKフィードバックとしてBSに伝送するようにUE送信器100aを制御することができる。例えば、2個のCCがUEのために構成された場合、2個のCCのそれぞれで検出されたACK/NACK応答を一つのACK/NACK情報として構成し、該ACK/NACK情報をBSに一つのUL伝送タイミングに伝送することができる。UEプロセッサ400aは、[A,A,A,A]の順に検出されたACK/NACK応答と[A,D,D,D]の順に検出されたACK/NACK応答とを同一に取り扱うことができる。すなわち、他のCCのACK/NACK応答が同一であれば、一つのCCのACK/NACK状態が[A,A,A,A]であるか[A,D,D,D]であるかは、BSにフィードバックされるACK/NACK情報の構成に影響を及ぼさない。例えば、表34或いは
図39を参照すると、ケース3及びケース21、或いはケース13及びケース16のように、一つのCCに対するACK/NACKシーケンスが同一であれば、他のCCに対するACK/NACKシーケンス[A,A,A,A]と[A,D,D,D」は、同じ伝送ビットにマッピングされ、該伝送ビットは該当の複素変調シンボルに変調されて同じPUCCHリソース上でBSに伝送される。
【0281】
UEプロセッサ400aは、チャネル選択のためのマッピングテーブルを用いて、複数のCCに対するACK/NACK情報のためのPUCCHリソースを選択し、伝送情報(a0,a1)を生成することができる。UEプロセッサ400aは、選択されたPUCCHリソース上で当該生成された伝送情報(a0,a1)を伝送するようにUE送信器100aを制御することができる。UEプロセッサ400aは、この伝送情報(a0,a1)をQPSK変調を用いて複素変調シンボルに変調するように変調マッパー305を制御することができる。UE送信器100aは、UEプロセッサ400aの制御下に複素変調シンボルを当該選択されたPUCCHリソース上で伝送する。
【0282】
BSプロセッサ400bは、一つのACK/NACKフィードバックの対象となる下りリンクサブフレームを知っており、UEがどの上りリンクサブフレームで当該下りリンクサブフレームに対するACK/NACK情報を伝送するかを知っている。そのため、BSプロセッサ400bは、BS受信器300bを制御して、上記上りリンクサブフレームで、UEがACK/NACK情報の伝送のために使用可能な複数のPUCCHリソースをモニターすることができる。BS受信器300bは、これら複数のPUCCHリソースの一つで当該UEが伝送したACK/NACK情報を受信することができる。
【0283】
BSプロセッサ400bは、UEのACK/NACK情報がフィードバックされたPUCCHリソース、及び該PUCCHリソース上で伝送された(a0,a1)の値から、UEに下りリンクサブフレームで一つ以上のCC、例えば、2個のCCを通じて伝送したDL伝送が、そのUEで成功的に受信されたか否かが判断できる。BSプロセッサ400bは、UEから受信したACK/NACK情報に基づいて、本発明の実施例の一つによってCC別ACK/NACK状態を決定することができる。2個のCCに対するACK/NACK情報がチャネル選択を用いてBSに伝送された場合を挙げると、BSプロセッサ400bは、UEのACK/NACKフィードバックに用いられたPUCCHリソース、及びPUCCHリソースが運ぶ伝送情報を用いて、該UEが伝送したACK/NACK情報を決定することができる。BSプロセッサ400bは、チャネル選択用マッピングテーブルを用いて、UEが伝送したACK/NACK情報に対応する各CCのACK/NACK状態を決定することができる。例えば、表34又は
図39を参照すると、BSプロセッサ400bは、UE受信器300aがn
(1)PUCCH0、n
(1)PUCCH1、n
(1)PUCCH2、n
(1)PUCCH3のうちn
(1)PUCCH0のPUCCHリソースにおいて(a0,a1)=(1,0)である伝送情報から、2個のCCのACK/NACK情報がケース1、4、19、22のいずれか一つであるということがわかる。
【0284】
BSプロセッサ400bは、UEにより成功的に受信されなかったDL伝送に対する再伝送を行うようにBS送信器100bを制御することができる。また、BSプロセッサ400bは、UEにより成功的に受信されたDL伝送に対しては再伝送を行う代わりに、新しいDL伝送を割り当て、BS送信器100bを制御して新しいDL伝送を該UEに伝送することができる。BSプロセッサ400bは、CCのACK/NACK状態が[A,A,A,A]である可能性もあり、[A,D,D,D]である可能性もあり、且つBSが当該CCを通じてDL伝送を行ったサブフレームが4個である場合には、該CCのACK/NACK状態が[A,A,A,A]であると見なし、該CCに新しいDL伝送を割り当てることができる。例えば、表34或いは
図39を参照すると、BS受信器300bがn
(1)PUCCH3のPUCCHリソース上で(a0,a1)=(1,1)である伝送情報を受信し、且つBSが該CCを通じてDL伝送を行ったサブフレームが4個である場合に、BSプロセッサ400bは、第1のCCのACK/NACK応答を[A,A,A,A]、第2のCCのACK/NACK応答を[A,A,A,N/D]と決定することができる。BSプロセッサ400bは、第2のCC上の1番目乃至3番目のDL伝送に該当するパケットを空けるようにBSメモリー200bを制御し、第2のCCに一つ以上のDL伝送を新しく割り当てることができる。BSプロセッサ400bは、4番目に伝送したDL伝送を再伝送するようにBS送信器100bを制御することができる。BSプロセッサ400bは、第1のCC上で伝送したDL伝送を空けるようにBSメモリー200bを制御し、第1のCC上に新しいDL伝送を割り当てることができる。
【0285】
BS送信器100bがCCを通じて、一つのACK/NACKフィードバックのための複数のDLサブフレームのうち、時間領域で先頭3個以下のサブフレームのみでDL伝送を行い(或いは、一つのACK/NACKフィードバックのための複数のDLサブフレームのうち、時間領域で最後のサブフレーム以外のDLサブフレームでDL伝送を行い)、且つCCのACK/NACK状態が[A,A,A,A]である可能性もあり、[A,D,D,D]の可能性もある場合に、BSプロセッサ400bは、CCのACK/NACK状態が[A,A,A,A]である場合は発生しないので、[A,D,D,D]と見なし、DL伝送の有無によって、該CCに再伝送或いは新しいDL伝送を割り当てることができる。例えば、表34或いは
図39を参照すると、BS受信器300bがn
(1)PUCCH3のPUCCHリソース上で(a0,a1)=(1,1)であるACK/NACK情報を受信したが、BS送信器100bが第1のCCを通じてDL伝送を行ったサブフレームが、一つのACK/NACKフィードバックのためのサブフレームのうち最後のサブフレームを含まない場合に、第1のCCのACK/NACK応答が[A,A,A,A]である場合は発生しないので、BSプロセッサ400bは、第1のCCに対するACK/NACK応答は[A,D,D,D]を表すと見なし、第2のCCに対するACK/NACK応答を[A,A,A,N/D]と決定することができる。BSプロセッサ400bは、第1のCC上のDL伝送の有無によって、第1のCCに再伝送或いは新しいDL伝送を割り当てることができる。BSプロセッサ400bは、第2のCC上の1番目乃至3番目のDL伝送に該当するパケットを空けるようにBSメモリー200bを制御し、第2のCCに一つ以上のDL伝送を新しく割り当てることができる。BSプロセッサ400bは、4番目に伝送したDL伝送を再伝送するようにBS送信器100bを制御することができる。
【0286】
上述の実施例において、複数のCCのうち一つはPCCで、残りはSCCであばよい。2個のCCが構成された場合、一つはPCCであり、残り一つはSCCでよい。表34で、第1のCCはPCCであり、第2のCCはSCCでよい。また、ここで、PCC及びSCCは、PCell及びSCellをそれぞれ表すように変換して用いられてもよい。
【0287】
上述の実施例において、チャネル選択に用いられる複数のPUCCHリソースは、関連しているPDCCH伝送に用いられたリソースに基づいて(例えば、n
CCEに基づいて)一定の規則により暗黙的に決定されてもよく、BSの上位レイヤーにより決定されてUEにシグナリングされる値であってもよい。或いは、PDCCH伝送に用いられたリソース、及びBSが上位レイヤーシグナリングによってUEに提供した値に基づいて、所定の規則に従って決定される値であってもよい。いずれの場合にも、BSとUEは、UEがACK/NACKフィードバックに使用可能なPUCCHリソースを知っているので、BSは、当該PUCCHリソースをモニターでき、UEがACK/NACK情報の伝送に使用したPUCCHリソースが複数のPUCCHリソースのいずれかであるかに基づいて追加ビット情報を知ることができる。
【0288】
以上開示された本発明の好ましい実施例についての詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施できるように提供された。以上では本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術の分野における熟練した当業者には、本発明の領域から逸脱しない範囲内で本発明を様々に修正及び変更できるということが理解されるであろう。したがって、本発明は、ここに開示されている実施形態に制限されるものではなく、ここに開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるためのものである。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
無線通信システムにおいてユーザー機器が基地局に上りリンク(UL)制御情報を伝送する方法であって、
第1の搬送波上の4個の下りリンク(DL)伝送のそれぞれに対する4個の第1のACK(ACKnowledgement)/NACK(Negative ACK)/DTX(Discontinuous Transmission)応答[x(0),x(1),x(2),x(3)](ここで、x(i)(0≦i≦3)は、前記第1の搬送波上のi番目のDL伝送に対するACK/NACK/DTX応答)を検出することと、
第2の搬送波上の4個のDL伝送のそれぞれに対する4個の第2のACK/NACK/DTX応答[y(0),y(1),y(2),y(3)](ここで、y(i)(0≦i≦3)は、前記第2の搬送波上のi番目のDL伝送に対するACK/NACK/DTX応答)を検出することと、
[x(0),x(1),x(2),x(3)]及び[y(0),y(1),y(2),y(3)]に基づいて、複数の物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)リソースのうち一つを選択し、前記伝送ビットを生成してチャネル選択を行うことと、
前記選択されたPUCCHリソース上で前記生成された伝送ビットを伝送することと、を具備し、
[y(0),y(1),y(2),y(3)]が同一であれば、[x(0),x(1),x(2),x(3)]=[ACK,ACK,ACK,ACK]及び[x(0),x(1),x(2),x(3)]=[ACK,DTX,DTX,DTX]に対して同じ伝送ビットが生成される、上りリンク制御情報伝送方法。
(項目2)
前記[y(0),y(1),y(2),y(3)]が同一であれば、[x(0),x(1),x(2),x(3)]=[ACK,ACK,ACK,ACK]及び[x(0),x(1),x(2),x(3)]=[ACK,DTX,DTX,DTX]に対して同じPUCCHリソースが選択される、項目1に記載の上りリンク制御情報伝送方法。
(項目3)
下記のケースに対して同じ伝送ビットが生成される、項目2に記載の上りリンク制御情報伝送方法。
【表35】
(項目4)
前記ケース1〜4に対して同じPUCCHリソースが選択される、項目3に記載の上りリンク制御情報伝送方法。
(項目5)
前記第1の搬送波及び前記第2の搬送波のいずれか一つは主セル(Primary Cell)に該当し、残りの搬送波は副セル(Secondary Cell)に該当する、項目1乃至4のいずれか1項に記載の上りリンク制御情報伝送方法。
(項目6)
前記チャネル選択は、マッピングテーブルによって行われ、該マッピングテーブルは、下記表のマッピング関係を含み、
【表36】
ここで、n(1)PUCCHiは、前記複数のPUCCHリソースのうち、PUCCHリソースi(0≦i≦3)を意味し、a0,a1は、伝送ビット或いはコンステレーションシンボル(constellation)を意味する、項目5に記載の上りリンク制御情報伝送方法。
(項目7)
無線通信システムにおいて基地局がユーザー機器から上りリンク(UL)制御情報を受信する方法であって、
前記ユーザー機器に第1の搬送波及び第2の搬送波を伝送することと、
前記ユーザー機器から複数の物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)リソースの一つ上で伝送ビットを受信することと、
前記伝送ビット及び前記伝送ビットが受信されたPUCCHリソースに基づいて、前記第1の搬送波に対する第1のACK(ACKnowledgement)/NACK(Negative ACK)/DTX(Discontinuous Transmission)応答[x(0),x(1),x(2),x(3)](ここで、x(i)(0≦i≦3)は、前記第1の搬送波上のi番目のDL伝送に対するACK/NACK/DTX応答)、及び前記第2の搬送波に対する第2のACK/NACK/DTX応答[y(0),y(1),y(2),y(3)](ここで、y(i)(0≦i≦3)は、前記第2の搬送波上のi番目のDL伝送に対するACK/NACK/DTX応答)を決定することと、を具備し、
前記第1のACK/NACK/DTX応答及び前記第2のACK/NACK/DTX応答は、マッピングテーブルを用いて決定され、該マッピングテーブルは、下記表のマッピング関係を含み、
【表37】
ここで、n(1)PUCCHiは、前記複数のPUCCHリソースのうち、PUCCHリソースi(0≦i≦3)を意味し、a0,a1は、伝送ビット或いはコンステレーションシンボルを意味する、上りリンク制御情報受信方法。
(項目8)
前記第1の搬送波は、主セル(Primary Cell)に該当し、前記第2の搬送波は、副セル(Secondary Cell)に該当する、項目7に記載の上りリンク制御情報受信方法。
(項目9)
無線通信システムにおいて基地局に上りリンク(UL)制御情報を伝送するユーザー機器であって、
受信器と、
送信器と、
前記受信器及び前記送信器を制御するように構成されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、第1の搬送波上の4個の下りリンク(DL)伝送のそれぞれに対する4個の第1のACK(ACKnowledgement)/NACK(Negative ACK)/DTX(Discontinuous Transmission)応答[x(0),x(1),x(2),x(3)](ここで、x(i)(0≦i≦3)は、前記第1の搬送波上のi番目のDL伝送に対するACK/NACK/DTX応答)を検出するように前記受信器を制御し、第2の搬送波上の4個のDL伝送のそれぞれに対する4個の第2のACK/NACK/DTX応答[y(0),y(1),y(2),y(3)](ここで、y(i)(0≦i≦3)は、前記第2の搬送波上のi番目のDL伝送に対するACK/NACK/DTX応答)を検出するように前記受信器を制御し、
前記プロセッサは、[x(0),x(1),x(2),x(3)]及び[y(0),y(1),y(2),y(3)]に基づいて、複数の物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)リソースのうち一つを選択し、前記第1の搬送波及び前記第2の搬送波のACK/NACK情報のための伝送ビットを生成してチャネル選択を行うように構成され、
前記プロセッサは、前記選択されたPUCCHリソース上で前記生成された伝送ビットを伝送するように前記送信器を制御し、
[y(0),y(1),y(2),y(3)]が同一であれば、[x(0),x(1),x(2),x(3)]=[ACK,ACK,ACK,ACK]及び[x(0),x(1),x(2),x(3)]=[ACK,DTX,DTX,DTX]に対して同じ伝送ビットが生成される、ユーザー機器。
(項目10)
前記プロセッサは、前記[y(0),y(1),y(2),y(3)]が同一であれば、[x(0),x(1),x(2),x(3)]=[ACK,ACK,ACK,ACK]及び[x(0),x(1),x(2),x(3)]=[ACK,DTX,DTX,DTX]に対して同じPUCCHリソースを選択するように構成された、項目9に記載のユーザー機器。
(項目11)
前記プロセッサは、下記のケースに対して同じ伝送ビットを生成するように構成された、項目10に記載のユーザー機器。
【表38】
(項目12)
前記プロセッサは、前記ケース1〜4に対しては同じPUCCHリソースを生成するように構成された、項目11に記載のユーザー機器。
(項目13)
前記第1の搬送波及び前記第2の搬送波のいずれか一つは、主セル(Primary Cell)に該当し、残りの搬送波は、副搬送波(Secondary Cell)に該当する、項目9乃至12のいずれか1項に記載のユーザー機器。
(項目14)
前記プロセッサは、マッピングテーブルを用いて前記チャネル選択を行い、該マッピングテーブルは、下記表のマッピング関係を含み、
【表39】
ここで、n(1)PUCCHiは、前記複数のPUCCHリソースのうち、PUCCHリソースi(0≦i≦3)を意味し、a0,a1は、伝送ビット或いはコンステレーションシンボル(constellation)を意味する、項目13に記載のユーザー機器。
(項目15)
無線通信システムにおいてユーザー機器から上りリンク(UL)制御情報を受信する基地局であって、
受信器と、
送信器と、
前記受信器及び送信器を制御するように構成されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記ユーザー機器に第1の搬送波及び第2の搬送波を伝送するように前記送信器を制御し、前記ユーザー機器から複数の物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)リソースの一つ上で伝送ビットを受信するように前記受信器を制御し、
前記プロセッサは、前記伝送ビット及び前記伝送ビットが受信されたPUCCHリソースに基づいて、前記第1の搬送波に対する第1のACK(ACKnowledgement)/NACK(Negative ACK)/DTX(Discontinuous Transmission)応答[x(0),x(1),x(2),x(3)](ここで、x(i)(0≦i≦3)は、前記第1の搬送波上のi番目のDL伝送に対するACK/NACK/DTX応答)、及び前記第2の搬送波に対する第2のACK/NACK/DTX応答[y(0),y(1),y(2),y(3)](ここで、y(i)(0≦i≦3)は、前記第2の搬送波上のi番目のDL伝送に対するACK/NACK/DTX応答)を決定するように構成され、
前記プロセッサは、前記第1のACK/NACK/DTX応答及び前記第2のACK/NACK/DTX応答をマッピングテーブルを用いて決定するように構成され、該マッピングテーブルは、下記表のマッピング関係を含み、
【表40】
ここで、n(1)PUCCHiは、前記複数のPUCCHリソースのうち、PUCCHリソースi(0≦i≦3)を意味し、a0,a1は、伝送ビット或いはコンステレーションシンボル(constellation)を意味する、基地局。
(項目16)
前記第1の搬送波は、主セル(Primary Cell)に該当し、前記第2の搬送波は、副セル(Secondary Cell)に該当する、項目15に記載の基地局。