【実施例】
【0039】
実施例に関する実験手順の詳細については、「材料および方法」という見出しのついた章を参照されたい。
【0040】
実施例1:大腸菌 C600-CS6におけるCS6の発現
図1Aおよび
図1Bに表されるように、CS6の表面発現を有する野生型ETEC株から調製したCS6の構造遺伝子(cssA、cssB、cssC、cssD)を有するDNA断片をPCRで増幅し、クローニングし、発現ベクターpJT-CS6-ThyAを構築した。次いでこのプラスミドをチミン依存性の毒素非産生性大腸菌 C600-ΔthyA 株にエレクトロポレーションによって導入し、免疫ドットブロット法(
図2A)で示されるように、増殖培地にIPTGを加えることによりCS6の表面発現を誘導した。誘導物質がないときにはCS6の発現は全く観察されなかった(データ非表示)。ドットブロット法を用いて組換えC600-CS6 株によるCS6の発現を調べた際に、本発明者らは、CF-CTB-ETECワクチンにおけるCS4+CS6ワクチン株として以前に使用されたCS6参照株 E11881/23と比較して、少なくとも8倍高いレベルのCS6をこの組換えC600-CS6 株が発現することを見出した(
図2A)。同様に、阻害ELISA法を用いてCS6の表面発現を特異的に定量した場合にも、組換え株では参照株と比較しておよそ10倍多い量のCS6が見出された(
図2B)。
【0041】
実施例2:CS6抗原の特性を損なわない、細菌の不活化
細菌表面上のCS6抗原の特性を保ちながらCS6発現細菌を死滅させることを目的として、ホルムアルデヒドとフェノールの効果を比較した。予備研究により、0.3%または0.6%のホルムアルデヒドで細菌を処理すると、支障なく細菌を死滅させる一方で、検出可能なCS6抗原の完全な消失が生じることが示された(データ非表示)。対照的に、0.5%のフェノールで細菌を処理すると、供試細菌が死滅するだけでなく、CS6抗原が保たれてもいた(データ非表示)。一方、フェノールのより低い試験濃度0.25%では、細菌の完全な死滅が生じなかった。これらの結果により、CS6抗原を保ちながら細菌を不活化するためにフェノール処理が有用であり得ることが示された。したがって、最適な不活化法を見出すために、組換えC600-CS6株および比較のための他のCS6過剰発現株(TOP10-CS6-Amp)の双方の不活化について、種々の濃度のフェノールを試験した。表2に見られるように、0.25%のフェノールでは不活化されなかったが、0.5%、0.8%、1%、および1.6%のフェノールを用いて試験した双方の株については細菌が不活化され、阻害ELISA法によって試験した結果、表面CS6が保たれてもいた。0.8%のフェノールを用いて細菌を不活化した場合に最大のCS6レベルが見出され、この処理によって実際に、CS6表面抗原の推定量が非処理細菌と比較して再現性よく増大した(表2)。したがってこれらの結果に基づき、C600-CS6株および参照株E11881/23の双方を不活化するために0.8%の濃度のフェノールを使用し、これにより、阻害ELISA法によって試験すると組換え株では参照株よりも6倍多い量のCS6を有する死滅細菌を生じた。次いで、これらの不活化細菌をマウスの経口免疫処置に使用した。
【0042】
(表2)種々の濃度のフェノールを用いた不活化の後の、C600-CS6株およびTOP10-CS6-Amp株の表面CS6レベル、および増殖の欠如
a 表面CS6レベルは「材料および方法」において説明されるように阻害ELISA法によって測定された;数値は4回の定量の平均±SEである。
b フェノールによる不活化の後、「材料および方法」において説明されるように、処理した細菌の滅菌(即ち増殖の欠如)について調べた;−は増殖がないこと、+は増殖があることを示す。
【0043】
実施例3:マウスにおける、フェノールで死滅させたC600-CS6の免疫原性
組換え株C600-CS6の免疫原性の最初の試験において、本発明者らはBalb/Cマウス群およびC57 BI/6マウス群の双方を、フェノールで死滅させた同数の細菌を用いて免疫化し、CS6に対する血清の抗体応答をELISA法によって測定して比較した。いずれの系統のマウスにおいても著しい抗CS6応答が誘導されたが、C57 BI/6マウスにおける抗体応答は実質的にBalb/Cマウスよりも高かった(データ非表示)。本発明者らはしたがって、経口投与した、C600-CS6株および参照株E11881/23のフェノール死滅化ワクチン調製物の免疫原性を比較したさらなる経口免疫処置試験のためには、C57 BI/6マウスを使用した。結果は、全ての免疫化マウスがCS6に対する血清IgG+IgM抗体の産生を伴う応答をしたこと、および、参照株 E11881/23によって免疫化したマウスのものよりもC600-CS6株によって免疫化したマウスではCS6に対する抗体価が平均して60倍超高いことを示した(
図3)。糞便および腸のIgA抗体のCS6に対する応答も調べた(
図3)。いずれの場合においても、対応する参照株によって免疫化したマウスにおけるレベルと比較して、組換えC600-CS6株では平均して75倍高いレベルの、CS6に対する糞便および腸のIgA抗体が有意に誘導された。参照株では、免疫化していない対照マウスで見られるものよりもわずかに高い抗CS6粘膜IgAのレベルが誘導されたにすぎなかった。
【0044】
実施例4: CS6抗原の提示を増大させるフェノール処理の20℃における最適化
C600-CS6株をロータリーシェーカー(150 rpm)において37℃で一晩(16〜18時間)培養した。一晩経った培養物のアリコートを1/100希釈し、得られた培養物を上記と同様に2時間インキュベートし、その後IPTGを最終濃度1 mMになるまで加え、CS6の発現を誘導した。この培養物を次いで、同じ条件でさらに6時間インキュベートした。次いで細菌を回収し、(培地からのいかなる残留物も存在しないように)PBSによって2回洗浄し、OD600=16(およそ2×10
10細菌/mlに相当)の密度になるようPBS中に再懸濁した。
【0045】
前記誘導し、OD調整した細菌培養物を、各々が25 mlの細菌培養物を含むように8本の250 mlのフラスコに分けた。時間0(即ち非処理の細菌)として、一部を生菌計測のために採取した。25 mlのフェノールを最終濃度0.2、0.4、0.6、0.8、1.0、1.2、1.5、または2.0(重量%)になるようにフラスコに加え、その後全てのフラスコを室温で、80 rpmにて1時間、2時間、6時間、16時間、および40時間インキュベートした。各時点において、各細菌懸濁液(フェノールを含む)のうちの1 mlを各フラスコからエッペンドルフチューブに取り出した。細菌を回収し、(フェノールからのいかなる残留物も存在しないように)PBSにより2回、十分に洗浄し、1 mlのPBS中に再懸濁した。この懸濁液を4℃で保存し、阻害ELISA法のために使用した。結果は表3に示される。
【0046】
(表3)種々の濃度のフェノールを用いて、種々の時間、20℃で不活化した後の、C600-CS6株上の表面CS6レベル
a 表面CS6のレベルは、「材料および方法」において説明されるように阻害ELISA法によって測定された。
数値は2回の定量の平均である。
【0047】
実施例5:CS6抗原の提示を増大させ、同時に細菌を不活化する、工業的規模におけるフェノール処理
CS6抗原を過剰発現する大腸菌株(ETEX 24)を500リットルの発酵槽に播種した。IPTGにより発現を誘導した後、発酵を8時間続けた。細菌を回収し、500 kDの限外ろ過器で洗浄し、最終的に20×10
9細菌/mlの濃度で分注した。最終濃度0.8%(w/v)となるまでフェノールを加え、この懸濁液を常に撹拌しながら20℃で40時間置いた。リン酸緩衝液中で500 kDの限外ろ過膜で懸濁液を洗浄し、4℃で保存した。
【0048】
不活化手順の間、生存率を調べるために、不活化前、不活化の1、2、18、および40時間後にサンプルを採取した。簡潔にいうと、採取したサンプルを遠心分離によって洗浄し、PBS中に元の容量で再懸濁し、その後PBSにて希釈液を作製し、定着因子寒天(Colonisation Factor Agar; CFA寒天)上にプレーティングした。37℃でプレートをインキュベートし、翌日に計数した。
【0049】
CS6抗原の量を定量化するために、不活化前の新鮮な材料および洗浄した不活化した材料について阻害ELISA法を行った。
【0050】
工業的な製造規模で、効率的な細胞不活化とCS6抗原の提示の増大が同時に達成されることが明らかである(表4)。
【0051】
(表4)20℃における不活化の時間推移
Nd =未定量
【0052】
材料および方法
細菌株および培養
本研究において使用された細菌株は表1に挙げられている。チミンに対して栄養要求性である毒素非産生性C600-ΔthyA大腸菌株(N.I.A.Carlin and M. Lebens, unpublished)をワクチン候補株C600-CS6の構築のために使用した。CF-ETEC+CTBワクチンにおいてCS4+CS6発現株として以前に使用されたETEC株E11881/23を参照株として使用した。CS6の発現のために、CFA培地中で細菌を増殖させ(Evans DG, Evans DJ Jr., Clegg S, Pauley JA. Purification and characterization of the CFA/I antigen of enterotoxigenic Escherichia coli. Infect Immun 1979;25:738-48)、必要な場合はアンピシリン(100μg/ml)を添加した。
【0053】
(表1)本研究において使用された株、プラスミド、およびプライマーの一覧
【0054】
発現ベクターpJT-CS6-ThyAの構築
C600-CS6組換え株を構築するために、まずプラスミドpJT-CFA/I-ThyAを作製した。プラスミドpJT-CFA/I-Cm(Tobias J, Holmgren J, Hellman M, Nygren E, Lebens M, Svennerholm A-M. Over-expression of major colonization factors of enterotoxigenic Escherichia coli, alone or together, on non-toxigenic E.coli bacteria. Vaccine 2010;28:6977-84)をXhoIおよびAvrIIによって消化し、クロラムフェニコール耐性遺伝子(cat)を除去した。次いでプラスミドpNC-4(N.I.A. Carlin; unpublished)をPCR反応において使用し、thyA遺伝子を増幅させた(コレラ菌(Vibrio cholerae)由来)。フォワードプライマーP1(配列番号:1)はthyAの上流98 bpから開始する配列に対して相同であり、Eco31IおよびAvrIIのための制限部位を有しており、リバースプライマーP2(配列番号:2)はthyAの下流75 bpで終結する配列に対して相同であり、5'末端にEco31IおよびXhoIのための制限部位を有していた(表1)。PCR条件は以下の通りであった:95℃で5分間、次いで94℃で15秒間、58℃で30秒間、および72℃で50秒間を31サイクル、最終伸長を72℃で7分間。次いで、得られたthyAを含む1065 bpの断片をゲル抽出し、XhoIおよびAvrIIによって切断した。増幅され消化されたthyAを、消化されたpJT-CFA/I-Cmとライゲーションすることによって、pJT-CFA/I-ThyAが得られた(
図1A)。次いでこのプラスミドを、エレクトロポレーションによって大腸菌C600-ΔthyAに導入し、組換え株(C600-ΔthyA/pJT-CFA/I-ThyA)を単離した。
【0055】
次いでプラスミドpJT-CS6-ThyAを2段階で構築した(
図1B)。まず、pJT-CFA/I-ThyAプラスミドをEcoRIおよびHindIIIによって消化した。CS6発現ETEC株 GB35からCS6オペロンを増幅するためにPCRを使用した(Nicklasson M, Sjoling A, Lebens M, Tobias J, Janzon A, Brive L, Svennerholm A-M.Mutations in the periplasmic chaperone leading to loss of surface expression of the colonization factor CS6 in enterotoxigenic Escherichia coli(ETEC)clinical isolates. Microb Pathog. 2008;44:246-54)。フォワードプライマーP3(配列番号:3)およびリバースプライマーP4(配列番号:4)を各々用い(表1)、Expand High Fidelity PCR System(Roche Diagnostics GmbH)を使用して増幅を行った。P3はcssAの上流13 bpから開始する配列に相同であり、EcoRIおよびEco31Iのための制限部位を有しており、一方、cssDの下流2 bpで終結する配列と相同なP4は、5'末端にHindIIIおよびEco31Iのための制限部位を有している(
図1B)。PCR条件は以前に説明された通りのものであった(Tobias J, Lebens M, Kallgard S, Nicklasson M, Svennerholm A-M. Role of different genes in the CS6 operon for surface expression of enterotoxigenic Escherichia coli colonization factor CS6. Vaccine 2008;26:5373-80)。増幅された4135 bpのCS6オペロンを次いで、Eco31Iによって制限酵素分解し、隣接するEcoRIおよび隣接するHindIIIを有する断片を得て、これを消化されたpJT-CFA/I-ThyAとライゲーションし、7973 bpのpJT-CS6-ThyAプラスミドを得た。エレクトロポレーションにより、構築されたプラスミドpJT-CS6-ThyAをC600-ΔthyA 株に導入した。得られたコロニーを、プライマーP3およびP4を用いたPCRによって、CS6オペロンの存在についてスクリーニングした。陽性のクローンを、単離されたプラスミドの制限酵素解析によってさらに分析し、またCFA培地における増殖能によってもさらに分析して、チミン非依存性を確かめた。そのようなクローンの1つをCS6陽性かつチミン非依存性の株として選択し、C600-CS6と名付けた(即ち、C600-ΔthyA/ pJT-CS6-ThyA)。
【0056】
CS6の発現
CS6発現株をCFA培地中でロータリーシェーカー(150 rpm)において37℃で一晩(16〜18時間)培養した。一晩経った培養物のアリコートをCFA培地中に1/100希釈し、得られた培養物を上記と同様に2時間インキュベートした。組換え株の培養物に、最終濃度1 mMになるまでIPTGを加え、CS6の発現を誘導し、次いで同じ条件で培養物をさらに6時間インキュベートした。次いで細菌を回収し、OD600=0.8(およそ10
9 細菌/mlに相当)の密度になるようPBS中に再懸濁した。
【0057】
組換え株上のCS6の定量化
記載されているように、ドットブロット法および阻害ELISA法を用いて、組換えC600-CS6株およびETEC参照E11881/23株によるCS6の発現レベルを定量化するために、CS6に対して特異的なモノクローナル抗体(MAb 2a:14)(Helander A, Grewal HM, Gaastra W, Svennerholm A-M. Detection and characterization of the coli surface antigen 6 of enterotoxigenic Escherichia coli strains by using monoclonal antibodies. J Clin Microbiol 1997;35:867-72)を使用した(Tobias J, Holmgren J, Hellman M, Nygren E, Lebens M, Svennerholm A-M. Over-expression of major colonization factors of enterotoxigenic Escherichia coli, alone or together, on non-toxigenic E.coli bacteria. Vaccine 2010;28:6977-84 および Tobias J, Lebens M, Bolin I, Wiklund G, Svennerholm A-M. Construction of non-toxic Escherichia coli and Vibrio Cholerae strains expressing high and immunogenic levels of enterotoxigenic E.coli colonization factor I fimbriae. Vaccine 2008;26:743-52)。
【0058】
不活化細菌の調製
CS6発現株の不活化についてホルムアルデヒドとフェノールを試験し、比較した。最終濃度0.3%(w/v;0.1 M)または0.6%(0.2 M)のホルムアルデヒド、および最終濃度0.25%〜1.6%(w/v;0.026〜0.17 M)のフェノールをPBS中10
10細菌/mlの密度の細菌培養物に加えた。懸濁液を60 rpmで振とうしながら37℃で2時間インキュベートし、次いで撹拌せずに4℃で3日間置いた。この細菌懸濁液を次いで遠心分離し、洗浄し、同容量のPBS中に再懸濁し、使用するまで4℃で保存した。双方の不活化法において、0.1 mlの各懸濁液を血液寒天培地上に拡げ、37℃で1週間までインキュベートし、増殖の欠如を調べた。経口免疫処置に使用する前に、阻害ELISA法によって不活化細菌上のCS6のレベルを調べた。
【0059】
マウスの免疫処置およびサンプルの採取
経口(胃内)免疫処置のために雌のBalb/CおよびC57 BI/6マウスの群(Charles River; 6〜8週齢;5個体/群)を使用した。全てのマウスに、0.3 mlの3%炭酸水素ナトリウム溶液中3×10
8個のC600-CS6株または参照株のいずれかのフェノール死滅化細菌(0.8%濃度のフェノールを使用して不活化)および7.5μgのCTの用量を、2日間隔で2回、ベビーフィーディングカテーテルによって胃内に投与し(初回の免疫処置)、その2週間後の第2回目の免疫処置においては同じ2回の免疫処置を2日間隔で行った。初回の免疫処置の前と最終免疫処置の2週後に採血を行い、その時に糞塊(FP)も採取し、以前に説明されているように抽出物を調製した(Nygren E, Holmgren J, Attridge SR. Murine antibody responses following systemic or mucosal immunization with viable or inactivated Vibrio cholerae. Vaccine 2008;26:6784-90)。さらに、マウスを屠殺した後の時点で、ヘパリン-PBS溶液で灌流して組織から血液を除去し、小腸組織を採取し、以前に説明されているように(Villavedra M, Carol H, Hjulstrom M, Holmgren J, Czerkinsky C. "PERFEXT": a direct method for quantitative assessment of cytokine production in vivo at the local level. Res Immunol 1997;148:257-66)、2%(w/v)サポニン-PBS溶液で抽出した(Perfext法)。
【0060】
ELISA法
以前に説明されているようにELISA法によって、CS6に対するIgG+IgMおよびIgAの抗体価を、血清、糞便および腸の抽出物において定量した(Rudin A, Svennerholm A-M. Colonization factor antigens(CFAs) of enterotoxigenic Escherichia coli can prime and boost immune responses against heterologous CFAs. Microb Pathog 1994;16:131-9)。ELISA法においてコーティング抗原として使用するためのCS6(最終濃度0.7μg/ml)は、以前に説明されているTOP10-CS6過剰発現株から(Tobias J, Lebens M, Kallgard S, Nicklasson M, Svennerholm A-M. Vaccine 2008;26:5373-80)、一連の硫酸アンモニウム沈殿とゲルろ過によって精製した。個々のマウスからの血清は低結合性マイクロタイタープレート(Greiner)を用いて試験し、サンプルは最初に1/100希釈してから3倍段階希釈した。糞塊抽出物および小腸組織の抽出物は、高結合性マイクロタイタープレート(Greiner)において、開始希釈率1/3から3倍段階希釈で試験した。バックグラウンド値よりも0.4高いA450吸光度を生じたサンプルの希釈率の逆数として抗体価を算出した。説明されているように、ELISA法によって糞便および腸の抽出物サンプルにおける総IgAも測定し(Nygren E, Holmgren J, Attridge SR. Vaccine 2008;26:6784-90)、抗原特異的IgA抗体の値を総IgAのμg当たりのIgA力価単位として表した。
【0061】
統計解析
ELISA法による全ての実験は別々の機会で少なくとも2回行われた。統計解析はスチューデントt検定によって行い、P<0.05(両側検定)を有意差として見なした。